1 00:00:03,743 --> 00:00:09,315 <摩藩 島津の分家 今和泉家に 一人の女の子が 誕生しました。➡ 2 00:00:09,315 --> 00:00:13,486 その名は於一。 後の篤姫です。➡ 3 00:00:13,486 --> 00:00:17,323 摩藩は 江戸から遠く離れること240里。➡ 4 00:00:17,323 --> 00:00:20,960 遠距離の参勤交代で 多くの出費を強いられるなど➡ 5 00:00:20,960 --> 00:00:23,863 巨額の赤字に苦しんでいました。➡ 6 00:00:23,863 --> 00:00:27,166 そこに登場したのが 調所広郷です> 7 00:00:27,166 --> 00:00:31,837 (調所広郷)琉球で 抜荷をしておりまする。 (於一)ぬ… 抜荷って…。 8 00:00:31,837 --> 00:00:35,508 ご公儀に固く禁じられておること。 9 00:00:35,508 --> 00:00:40,379 <調所は 藩の債務を 長期分割返済で 棚上げにすると➡ 10 00:00:40,379 --> 00:00:42,381 江戸から遠いことを利用し➡ 11 00:00:42,381 --> 00:00:45,184 琉球を舞台に 密貿易を行って➡ 12 00:00:45,184 --> 00:00:49,355 財政改革を 強引に推し進めたのです> 13 00:00:49,355 --> 00:00:52,191 (島津斉彬) 琉球に 何かあるのでございましょうか? 14 00:00:52,191 --> 00:00:54,527 私にも知らされてないことが。 15 00:00:54,527 --> 00:00:57,430 私は知りたい。 もっと もっと たくさんのことを。 16 00:00:57,430 --> 00:00:59,398 (肝付尚五郎)私もです。 17 00:00:59,398 --> 00:01:01,801 もっと もっと広い世界を。 18 00:01:01,801 --> 00:01:15,815 ♬~(テーマ音楽) 19 00:01:15,815 --> 00:03:46,615 ♬~ 20 00:03:49,335 --> 00:03:54,673 調所様による お家改革の厳しいご下命を受けた➡ 21 00:03:54,673 --> 00:03:57,977 今和泉島津家でしたが…。 22 00:03:57,977 --> 00:04:02,448 忠剛様の ひたすらな自粛謹慎など➡ 23 00:04:02,448 --> 00:04:08,787 主従一体となった 努力が認められ ひとまず 窮地を脱しました。 24 00:04:08,787 --> 00:04:13,659 (栗川孫六)殿… 殿… しっかり… しっかりしてください。 25 00:04:13,659 --> 00:04:16,659 殿… しっかり。 26 00:04:20,399 --> 00:04:22,699 ん? 27 00:04:25,137 --> 00:04:27,637 (せきばらい) 28 00:04:31,477 --> 00:04:50,496 ♬~ 29 00:04:50,496 --> 00:04:52,531 聞いたぞ。 ん? 30 00:04:52,531 --> 00:04:56,368 調所の屋敷に 参ったそうだな。 31 00:04:56,368 --> 00:04:58,837 何のことですか? ごまかすな。 32 00:04:58,837 --> 00:05:01,740 肝付の尚五郎から 聞いたのだ。 33 00:05:01,740 --> 00:05:04,276 あいつ…。 分かっておるのか? 34 00:05:04,276 --> 00:05:07,913 調所といえば 父上の いわば敵であるぞ! 35 00:05:07,913 --> 00:05:10,282 敵? そうじゃ。 36 00:05:10,282 --> 00:05:15,120 此度の騒動も あの方が 引き起こしたようなもんだ。 37 00:05:15,120 --> 00:05:18,624 このこと 父上のお耳に 入れるからな。 38 00:05:18,624 --> 00:05:20,659 覚悟しておけ! 39 00:05:20,659 --> 00:05:24,129 おっしゃりたいなら どうぞ。 40 00:05:24,129 --> 00:05:30,129 でも 聞けば 父上は 死んでしまいますぞ! 41 00:05:37,676 --> 00:05:40,679 (女たち)あっ 殿 殿! 42 00:05:40,679 --> 00:05:43,679 おのれ…。 43 00:05:45,417 --> 00:05:47,717 覚悟しておけ! 44 00:05:49,355 --> 00:05:55,828 (しの)あの… 忠敬様に お客様が お見えなのですが…。 45 00:05:55,828 --> 00:06:01,500 お客人? 肝付尚五郎様と仰せです。 46 00:06:01,500 --> 00:06:04,500 私が参る。 47 00:06:06,105 --> 00:06:09,775 いや ですから 於一殿と 一緒に 歩いてるところを 人に見られて➡ 48 00:06:09,775 --> 00:06:11,710 それが 忠敬殿の耳に入り➡ 49 00:06:11,710 --> 00:06:13,645 どういうことかと 問い詰められたものですから➡ 50 00:06:13,645 --> 00:06:16,115 それで つい…。 つい!? 51 00:06:16,115 --> 00:06:18,784 ついで しゃべることですか? 52 00:06:18,784 --> 00:06:22,084 あ… いや… 何と言うか…。 53 00:06:26,658 --> 00:06:30,129 まことに 申し訳ありませんでした! 54 00:06:30,129 --> 00:06:32,064 あのこと…。 え? 55 00:06:32,064 --> 00:06:36,001 まさか あの一件も 兄上に!? と… とんでもない 抜荷のことなど…。 56 00:06:36,001 --> 00:06:38,301 シッ! あっ シ~! 57 00:06:41,740 --> 00:06:45,477 あのこと 2人だけの秘密ですからね。 58 00:06:45,477 --> 00:06:48,380 2人だけの… 秘密…。 59 00:06:48,380 --> 00:06:50,816 知られたら大変ですよ。 60 00:06:50,816 --> 00:06:53,719 我が家では 調所様は 敵なんです。 61 00:06:53,719 --> 00:06:56,155 それは 我が家とて同じです。 62 00:06:56,155 --> 00:07:00,492 その調所様のことなんですが。 何ですか? 63 00:07:00,492 --> 00:07:04,192 いや その 何と言うか…。 ん? 64 00:07:06,098 --> 00:07:08,033 何!? 65 00:07:08,033 --> 00:07:11,733 あの… 実はですね…。 66 00:07:13,772 --> 00:07:17,443 偽金造り!? シ~! 67 00:07:17,443 --> 00:07:21,313 調所様が 偽金造りを…? そうです。 68 00:07:21,313 --> 00:07:23,916 町外れの 花倉の断崖にある➡ 69 00:07:23,916 --> 00:07:25,851 化け物屋敷のことを お聞きになったことは? 70 00:07:25,851 --> 00:07:28,120 お殿様の別邸の跡のことですか? 71 00:07:28,120 --> 00:07:31,457 建てたは いいけれど 天狗が現れたとか…。 72 00:07:31,457 --> 00:07:33,392 あ~っ! シ~! 73 00:07:33,392 --> 00:07:37,129 そんな場所には 誰も近づかなくなる。 74 00:07:37,129 --> 00:07:39,932 近在の者だけを 働かせているらしいのです。 75 00:07:39,932 --> 00:07:43,802 じゃあ お屋敷を建てたのも わざわざ そのために? 76 00:07:43,802 --> 00:07:47,473 調所様なら やりかねないと 思いませんか? 77 00:07:47,473 --> 00:07:49,408 思います。 78 00:07:49,408 --> 00:07:52,644 ≪(家臣)とと… 殿! また来ました!➡ 79 00:07:52,644 --> 00:07:56,815 西郷とかちゅう あの目ん玉の大きな 相撲取りのような男が! 80 00:07:56,815 --> 00:07:59,815 こっち。 あの…。 81 00:08:06,425 --> 00:08:09,328 (詫摩治通)何をしに来た? 82 00:08:09,328 --> 00:08:15,100 こん度の件 ご本家から お許しがあったと伺いました。 83 00:08:15,100 --> 00:08:18,003 せめて ひと言 お詫びを申し上げたく➡ 84 00:08:18,003 --> 00:08:20,906 参上つかまつった次第にございます。 85 00:08:20,906 --> 00:08:25,744 ほかの領主様に比べれば 慈悲深いお方と お聞きしておりました。 86 00:08:25,744 --> 00:08:30,582 じゃっどん あん時は 百姓たちの苦しみを 見過ごすわけにもいかず…。 87 00:08:30,582 --> 00:08:35,487 そうじゃ。 そなたは やるべきことをやったまで。 88 00:08:35,487 --> 00:08:37,489 詫びるには及ばん。 89 00:08:37,489 --> 00:08:41,226 じゃっどん こげな厳しか お達しまでが出ようとは…。 90 00:08:41,226 --> 00:08:45,464 そうじゃ。 お家 お取りつぶしまで いきかけたんだぞ! 91 00:08:45,464 --> 00:08:48,133 我が殿が どれほど苦労なさったか。 92 00:08:48,133 --> 00:08:52,804 何にせよ 事は 治まったのじゃ。 93 00:08:52,804 --> 00:08:56,475 その方の思いも よう分かった。 94 00:08:56,475 --> 00:09:01,775 その真心をもって 今後も 務めに精を出せ。 95 00:09:03,282 --> 00:09:07,582 ありがたか お言葉 痛み入ります。 96 00:09:12,758 --> 00:09:19,097 突然 伺いもした。 失礼の段 どうかお許しくださいませ。 97 00:09:19,097 --> 00:09:21,797 ≪(忠敬)待て~! 98 00:09:23,435 --> 00:09:27,105 父上は お許しになっても 俺が許さんぞ! 忠敬! 99 00:09:27,105 --> 00:09:30,405 でぇ~! おやめなされ! 100 00:09:36,114 --> 00:09:39,618 でぇ~! (お幸)誰か 忠敬を止めなされ! 早う! 101 00:09:39,618 --> 00:09:41,553 於一殿! 102 00:09:41,553 --> 00:09:44,353 でぇ~! うっ。 103 00:09:54,132 --> 00:09:57,035 でぇ~! 104 00:09:57,035 --> 00:09:59,805 (忠剛)それまでじゃ! 105 00:09:59,805 --> 00:10:15,821 ♬~ 106 00:10:15,821 --> 00:10:19,491 失礼つかまつりもした。 107 00:10:19,491 --> 00:10:44,182 ♬~ 108 00:10:44,182 --> 00:10:48,053 いや~ 見事な腕ですねえ。 109 00:10:48,053 --> 00:10:50,055 あなたは? 110 00:10:50,055 --> 00:10:52,858 えっ? 剣の腕。 111 00:10:52,858 --> 00:10:55,360 あの方と同じくらい お強いのですか? 112 00:10:55,360 --> 00:10:58,263 はあ… 何と言うか…。 113 00:10:58,263 --> 00:11:00,232 弱いんだ…。 114 00:11:00,232 --> 00:11:03,432 フフ 囲碁と一緒ですね。 115 00:11:09,007 --> 00:11:11,307 はあ…。 116 00:11:14,479 --> 00:11:20,152 そのころ 江戸では…。 117 00:11:20,152 --> 00:11:23,488 (阿部正弘)すべて つまびらかになりましたな。 118 00:11:23,488 --> 00:11:29,361 抜荷に 偽金造り。 これだけの 証しがそろえば➡ 119 00:11:29,361 --> 00:11:34,132 お父上 斉興殿にも 否やは ありますまい。 120 00:11:34,132 --> 00:11:37,035 当主の座から 退けと…? いかにも。 121 00:11:37,035 --> 00:11:40,906 しかし 某の口からは…。 その儀は ご無用。 122 00:11:40,906 --> 00:11:44,776 それは 我ら老中の務めにて。 123 00:11:44,776 --> 00:11:49,181 お手間を おかけいたします。 124 00:11:49,181 --> 00:11:54,052 しかし やっかいなのは…。 125 00:11:54,052 --> 00:11:57,356 調所の処分? 126 00:11:57,356 --> 00:12:03,156 うまく手をつけねば 面倒なことになりかねませんからな。 127 00:12:09,634 --> 00:12:16,408 (調所)蓄えは 間もなく 百万両に達しまする。 128 00:12:16,408 --> 00:12:20,345 (島津斉興)よくぞ ここまでやった。 129 00:12:20,345 --> 00:12:27,819 5百万両もの 借財を抱えた時には どうなることかと思うたが➡ 130 00:12:27,819 --> 00:12:32,157 改めて 褒めて取らすぞ。 131 00:12:32,157 --> 00:12:36,495 畏れ入り奉りまする。 132 00:12:36,495 --> 00:12:44,369 …が ここにあるのは きれいな金ばかりではなかろう。 133 00:12:44,369 --> 00:12:49,975 そのこと 万が一 ご公儀に知れるようなことあらば…。 134 00:12:49,975 --> 00:12:55,180 この調所が すべて背負いまする。 135 00:12:55,180 --> 00:13:03,789 それが 拙者の役割と 心得ておりまするゆえに。 136 00:13:03,789 --> 00:13:07,089 役割… のう。 137 00:13:08,660 --> 00:13:11,463 [ 回想 ] 役割は分かります。 138 00:13:11,463 --> 00:13:16,802 分かりますが ほかに手だてはないのでしょうか。 139 00:13:16,802 --> 00:13:21,102 役割を超えて 共に生きていく手だてというか…。 140 00:13:22,674 --> 00:13:24,943 ん? あっ。 何じゃ? 141 00:13:24,943 --> 00:13:30,148 いや… ちと思い出したことが ございまして。 142 00:13:30,148 --> 00:13:37,022 女子か? まあ 女子と言えば 女子ですが…。 143 00:13:37,022 --> 00:13:40,158 その年をして…。 144 00:13:40,158 --> 00:13:45,858 隅に置けぬのう。 ハハハハハ…。 145 00:14:04,916 --> 00:14:29,808 (稽古のかけ声) 146 00:14:29,808 --> 00:14:32,711 道場に忘れ物をした。 取りに行ってまいれ。 147 00:14:32,711 --> 00:14:34,679 (供の者)忘れ物でございますか? 148 00:14:34,679 --> 00:14:38,817 風呂敷包みじゃ これぐらいの。 急げ! はっ。 149 00:14:38,817 --> 00:14:55,834 (稽古のかけ声) 150 00:14:55,834 --> 00:14:58,834 手合わせを お願いしたい。 151 00:15:00,705 --> 00:15:02,908 (有馬新七)どこの誰じゃ? 152 00:15:02,908 --> 00:15:05,610 (伊地知正治)見かけん顔ですね。 153 00:15:05,610 --> 00:15:08,280 剣には 少々 覚えがござる。 154 00:15:08,280 --> 00:15:11,783 そこの 体の大きな貴殿。 お相手を! 155 00:15:11,783 --> 00:15:14,783 (有村俊斎)吉之助さんのことじゃろかい? 156 00:15:24,296 --> 00:15:27,132 いざ! すまんどん。 157 00:15:27,132 --> 00:15:30,035 腕に 古傷が ございもしてな。 158 00:15:30,035 --> 00:15:34,806 正助どん 代わりに頼む。 159 00:15:34,806 --> 00:15:37,806 承知しもした。 160 00:15:41,479 --> 00:15:44,516 相手には 不足だが…。 161 00:15:44,516 --> 00:15:46,818 やあ~! 162 00:15:46,818 --> 00:15:49,487 でや~っ! 163 00:15:49,487 --> 00:15:52,524 (大久保利世)待てい! 正助。 164 00:15:52,524 --> 00:15:55,360 (大久保)こいは 父上。 165 00:15:55,360 --> 00:15:57,362 何をやっておるのだ? 166 00:15:57,362 --> 00:16:02,362 うんにゃ この者が 立ち合いをしたいちゅうもんで。 167 00:16:04,002 --> 00:16:06,438 この者とは何じゃ! 168 00:16:06,438 --> 00:16:11,309 喜入領主 肝付家の ご子息様でいらっしゃるぞ! 169 00:16:11,309 --> 00:16:13,309 (藩士たち)え~っ! 170 00:16:15,113 --> 00:16:19,113 えらかことじゃ。 171 00:16:21,453 --> 00:16:29,794 西郷様や 大久保様の家は 藩士の中でも 格の低い お小姓与。 172 00:16:29,794 --> 00:16:35,467 一方 肝付家は一所持ちと呼ばれる 上級藩士。 173 00:16:35,467 --> 00:16:40,138 身分の違いは 明らかでした。 174 00:16:40,138 --> 00:16:45,477 (フク)お痛みになりますか? 大丈夫です。 ありがとうございます。 175 00:16:45,477 --> 00:16:49,314 やあ お強い。 参りました。 176 00:16:49,314 --> 00:16:52,150 これからも 稽古をつけていただきとう 存じます。 177 00:16:52,150 --> 00:16:54,085 うんにゃ じゃっどん…。 178 00:16:54,085 --> 00:16:57,322 (俊斎)そげん言われても 立場がなあ。 179 00:16:57,322 --> 00:17:01,760 立場など 忘れてください。 忘れて… 教えてください。 180 00:17:01,760 --> 00:17:03,695 何で そこまで? 181 00:17:03,695 --> 00:17:08,433 強くなりたい。 とにかく 強くなりたいのです。 182 00:17:08,433 --> 00:17:10,368 (大久保)何で? 183 00:17:10,368 --> 00:17:14,773 囲碁も弱い 剣も弱いでは どうにもこうにも…。 184 00:17:14,773 --> 00:17:17,442 はあ? あ… いえ。 185 00:17:17,442 --> 00:17:20,345 (西郷)よいでは なかか。 186 00:17:20,345 --> 00:17:23,615 そこまで おっしゃるなら お教えすれば。 187 00:17:23,615 --> 00:17:30,121 お前らにも よか励みになるじゃろ。 (藩士たち)おお そうじゃのう。 188 00:17:30,121 --> 00:17:32,791 どげんで ございましょう。 189 00:17:32,791 --> 00:17:37,462 じゃっどん 障りがなければよいが。 190 00:17:37,462 --> 00:17:41,132 ありません。 起こしません。 191 00:17:41,132 --> 00:17:45,804 そいなら まあ。 192 00:17:45,804 --> 00:17:49,140 よし やっどう! 193 00:17:49,140 --> 00:17:51,476 そこまで仰せとは…➡ 194 00:17:51,476 --> 00:17:56,347 肝付様は まっすぐなご気性のお方で おいでですな。 195 00:17:56,347 --> 00:18:02,087 あなたも まっすぐな お人だと思います。 ああ…。 196 00:18:02,087 --> 00:18:07,425 とにかく よろしく頼みます。 (藩士たち)おお!➡ 197 00:18:07,425 --> 00:18:09,360 はは~っ! 198 00:18:09,360 --> 00:18:14,660 (笑い声) 199 00:18:20,438 --> 00:18:24,275 (フク)お口に合うかどうか。 頂きます。 200 00:18:24,275 --> 00:18:27,912 要するに 悪いのは調所じゃ。 201 00:18:27,912 --> 00:18:30,782 あの者が 改革とやらを始めてから➡ 202 00:18:30,782 --> 00:18:34,119 領民の暮らしが 苦しくなったではありませんか。 203 00:18:34,119 --> 00:18:38,623 じゃっどん お勝手向きには ゆとりが生じておるとか。 204 00:18:38,623 --> 00:18:40,558 調所の味方か? 205 00:18:40,558 --> 00:18:43,461 物事は 公正に見るべきだと 言うておるのだ。 206 00:18:43,461 --> 00:18:48,133 じゃっどん 民草に苦しみを強いる者に 栄える道なんど ありえん。 207 00:18:48,133 --> 00:18:52,470 そもそも 調所ち言えば 抜荷の噂にしてから…。 208 00:18:52,470 --> 00:18:54,506 あ? (伊地知)いかがされた? 209 00:18:54,506 --> 00:18:57,642 ちょっと むせまして。 ハハハハハ。 すみません。 210 00:18:57,642 --> 00:19:00,145 (西郷)何より 斉彬様じゃ。 211 00:19:00,145 --> 00:19:05,583 斉彬様が ご当主に おなりになったら 新しか道も開けるというものじゃ。 212 00:19:05,583 --> 00:19:11,389 そのためにも 斉興様が その座を お譲りくださらねば。 213 00:19:11,389 --> 00:19:15,593 (俊斎) 難しかですぞ。 お由羅が おる以上な。 214 00:19:15,593 --> 00:19:19,430 (尚五郎)お由羅様といえば? (大久保)斉興様の側室です。 215 00:19:19,430 --> 00:19:22,901 (西郷)息子の忠教様を 次なる当主にせんがため➡ 216 00:19:22,901 --> 00:19:28,439 調所と組み 斉彬様と お子様の 調伏を謀っておるという噂。 217 00:19:28,439 --> 00:19:33,311 調伏? のろい殺しですよ。 218 00:19:33,311 --> 00:19:38,116 そんな噂が ささやかれていた やさき…。 219 00:19:38,116 --> 00:19:40,451 寛之助! 220 00:19:40,451 --> 00:19:42,487 3人の お子様を➡ 221 00:19:42,487 --> 00:19:45,790 立て続けに亡くされた 斉彬様は➡ 222 00:19:45,790 --> 00:19:53,665 今また 次男の寛之助様を わずか4歳で失われたのです。 223 00:19:53,665 --> 00:19:56,365 そして…。 224 00:20:03,808 --> 00:20:07,145 ああ~っ! 225 00:20:07,145 --> 00:20:09,845 (藩士)あったぞ~! 226 00:20:13,484 --> 00:20:16,387 (小松清猷)これは! 227 00:20:16,387 --> 00:20:20,825 もはや 動かぬ証し。 228 00:20:20,825 --> 00:20:25,163 この包みに 書かれし文字は お由羅様づきの 広敷番頭➡ 229 00:20:25,163 --> 00:20:27,966 牧 忠太郎のものに相違ないとのこと。 230 00:20:27,966 --> 00:20:32,337 牧は 兵道の使い手にて 呪詛調伏は お手のものでございます。 231 00:20:32,337 --> 00:20:34,372 このままでは 殿のお命も! 232 00:20:34,372 --> 00:20:37,508 大きな声を出すな。 233 00:20:37,508 --> 00:20:39,844 大儀であった。 234 00:20:39,844 --> 00:20:42,513 下がってよい。 235 00:20:42,513 --> 00:20:44,849 ははっ。 236 00:20:44,849 --> 00:21:02,849 ♬~ 237 00:21:07,472 --> 00:21:14,812 子を失うほど 悲しいことは この世にないというに…。 238 00:21:14,812 --> 00:21:20,151 お由羅様と 調所の一派が仕組みしことに相違ない。 239 00:21:20,151 --> 00:21:25,490 それは 確かなことなのでございますか? 240 00:21:25,490 --> 00:21:28,826 4人目だぞ 4人目。➡ 241 00:21:28,826 --> 00:21:33,698 たまたまなど 断じて ありえぬわ。 242 00:21:33,698 --> 00:21:37,502 おいたわしいこと。 243 00:21:37,502 --> 00:21:43,841 借財を返済し お家に 蓄え金まで もたらしたのは➡ 244 00:21:43,841 --> 00:21:46,344 確かに 調所あってのことじゃ。 245 00:21:46,344 --> 00:21:51,516 しかし 調伏だけは 断じて勘弁ならん。➡ 246 00:21:51,516 --> 00:21:53,851 許すまじ 調所一派め。 247 00:21:53,851 --> 00:21:56,187 (菊本)姫様。 シ~。 248 00:21:56,187 --> 00:21:59,691 何をして おいでですか? 菊本こそ 何をしておる。 249 00:21:59,691 --> 00:22:02,460 (しの)姫様。 シ~! 250 00:22:02,460 --> 00:22:05,160 これを。 251 00:22:10,134 --> 00:22:12,804 どなた様からですか? 252 00:22:12,804 --> 00:22:15,473 誰でもよい。 253 00:22:15,473 --> 00:22:20,345 よもや 殿方からでは? 254 00:22:20,345 --> 00:22:22,814 かまうな! 255 00:22:22,814 --> 00:22:25,814 調所様から お招きが? 256 00:22:27,485 --> 00:22:29,785 ああ。 257 00:22:33,157 --> 00:22:35,093 また 何故に? 258 00:22:35,093 --> 00:22:38,029 分かりません。 とにかく一緒に行ってほしいのです。 259 00:22:38,029 --> 00:22:40,031 何故 私が? 260 00:22:40,031 --> 00:22:43,501 「何故」って… この前も 一緒だったじゃありませんか。 261 00:22:43,501 --> 00:22:45,837 だからといって…。 262 00:22:45,837 --> 00:22:50,708 調伏の噂を 耳にされていないのですか? まずいですよ まずい。 263 00:22:50,708 --> 00:22:53,511 敵の本丸に 飛び込むようなものではありませぬか。 264 00:22:53,511 --> 00:22:56,414 だからって どうしろというのですか? 265 00:22:56,414 --> 00:22:58,383 行きませんよ 私は。 266 00:22:58,383 --> 00:23:00,985 いくら 於一殿の頼みでも 行きません。 267 00:23:00,985 --> 00:23:03,785 死んでも 行きません。 268 00:23:11,462 --> 00:23:14,462 (ししおどしの音) 269 00:23:22,473 --> 00:23:27,345 ほほう ハハハハハ。 270 00:23:27,345 --> 00:23:30,815 これは また おそろいで。 271 00:23:30,815 --> 00:23:34,685 お邪魔しておりまする。 お一つ どうぞ。 272 00:23:34,685 --> 00:23:37,488 某は 頂きませぬ。 273 00:23:37,488 --> 00:23:41,159 ほう 召し上がったことはなかったのかな。 274 00:23:41,159 --> 00:23:47,159 これは 摩の銘菓ですぞ。 275 00:23:52,770 --> 00:23:58,509 あの… 私に 何の御用でございましょうか? 276 00:23:58,509 --> 00:24:01,779 家を出てくるのが 大変でしたろうなあ。 277 00:24:01,779 --> 00:24:04,282 いわば わしは敵。 278 00:24:04,282 --> 00:24:10,082 周りは 斉彬様の擁立を 願う方ばかりでしょうからな。 279 00:24:11,789 --> 00:24:20,131 実は 本日 江戸から 急な呼び出しが ございましてな。 280 00:24:20,131 --> 00:24:23,801 此度は 長くかかるやもしれぬ。 281 00:24:23,801 --> 00:24:30,141 そう思うたら 急に姫に会いとうなりました。 282 00:24:30,141 --> 00:24:37,315 あの… 一つ 聞いても よろしいでしょうか? 何なりと。 283 00:24:37,315 --> 00:24:42,186 お由羅様が 調伏しておいでだというのは まことでしょうか? 284 00:24:42,186 --> 00:24:47,024 それを聞いて どうなさる? 知りたいのです。 285 00:24:47,024 --> 00:24:53,664 まことだと言う人が 多いことは 承知しておりまする。 286 00:24:53,664 --> 00:24:56,501 では…。 知りませぬ。 287 00:24:56,501 --> 00:25:03,501 少なくとも この調所の 全く あずかり知らぬことにて。 288 00:25:05,109 --> 00:25:08,146 あっ… ああ そうじゃ。 289 00:25:08,146 --> 00:25:14,646 今日は 姫に 差し上げたいものが ございましてな。 290 00:25:20,458 --> 00:25:24,328 このようなもの 頂く いわれはありません。 291 00:25:24,328 --> 00:25:27,131 何の ただの 偽金じゃ。 292 00:25:27,131 --> 00:25:30,168 偽金…。 293 00:25:30,168 --> 00:25:33,004 で… では 花倉の化け物屋敷の…。 294 00:25:33,004 --> 00:25:36,474 (調所)化け物屋敷は 閉じ申した。 295 00:25:36,474 --> 00:25:43,347 よって これが最後の一枚になりまする。 296 00:25:43,347 --> 00:25:46,484 なぜ 私に? 297 00:25:46,484 --> 00:25:54,225 前にも申しましたが お家を支えるのが わしの役割だと。 298 00:25:54,225 --> 00:25:57,195 そうしたら 姫に言われた。 299 00:25:57,195 --> 00:26:01,332 その役割を超えることはできぬのか? 300 00:26:01,332 --> 00:26:05,603 超えて 共に生きてゆく 手だては ないのかと。 301 00:26:05,603 --> 00:26:07,538 はい。 302 00:26:07,538 --> 00:26:11,108 あれこれ 考えましたが➡ 303 00:26:11,108 --> 00:26:13,444 答えは…➡ 304 00:26:13,444 --> 00:26:15,379 ない。➡ 305 00:26:15,379 --> 00:26:19,116 今は こう考えております。 306 00:26:19,116 --> 00:26:27,816 もし それが 役割を超えた 天命ならば…。 307 00:26:29,460 --> 00:26:34,799 それも また 致し方なかったのだと。 308 00:26:34,799 --> 00:26:39,470 天命? (調所)さよう。 309 00:26:39,470 --> 00:26:44,141 天が定めしことなれば。 310 00:26:44,141 --> 00:26:55,486 ♬~ 311 00:26:55,486 --> 00:27:00,358 おお 今年も…➡ 312 00:27:00,358 --> 00:27:04,295 芙蓉の花が咲きましたな。 313 00:27:04,295 --> 00:27:06,764 あの…。 ん? 314 00:27:06,764 --> 00:27:09,667 ああ ハハハハ…。 315 00:27:09,667 --> 00:27:14,105 これは わしの持病の薬にて。 316 00:27:14,105 --> 00:27:16,774 失礼いたしました。 317 00:27:16,774 --> 00:27:19,677 そろそろ お戻りなされませ。 318 00:27:19,677 --> 00:27:26,450 姫とは もう一度 ゆるりと 語らいたいものじゃのう。 319 00:27:26,450 --> 00:27:41,999 ♬~ 320 00:27:41,999 --> 00:27:44,999 天命。 321 00:27:49,140 --> 00:27:51,809 於一 おるのか? 322 00:27:51,809 --> 00:27:55,313 何だ それは? それとは? 323 00:27:55,313 --> 00:27:58,949 今 隠したではないか。 兄上の見間違いではありませんか? 324 00:27:58,949 --> 00:28:01,952 見せろ。 何もありませぬ。 見せろと申すに。 325 00:28:01,952 --> 00:28:04,088 あっ あっ ちょ…。 於一! 何もありませぬ。 326 00:28:04,088 --> 00:28:06,023 見せろ! 327 00:28:06,023 --> 00:28:09,260 キャ~! 見せぬか! もう。 姫様! 328 00:28:09,260 --> 00:28:13,764 嫁入り前の御身で 何をやって おいでですか! 329 00:28:13,764 --> 00:28:18,269 嘉永元年 秋。 330 00:28:18,269 --> 00:28:25,443 調所様は 斉興様の参勤に随行して 江戸に戻られ…。 331 00:28:25,443 --> 00:28:32,143 12月。 阿部老中からの 呼び出しを受けられました。 332 00:28:37,788 --> 00:28:43,661 摩藩家老 調所広郷に問う。 333 00:28:43,661 --> 00:28:50,301 調べによると その方は 昨年 琉球を通じ 清国において➡ 334 00:28:50,301 --> 00:28:54,171 ご禁制の昆布を 大量に売りさばいたとある。 335 00:28:54,171 --> 00:28:57,074 相違ないな? 336 00:28:57,074 --> 00:29:02,774 まさか そのような大それたことを…。 337 00:29:04,415 --> 00:29:09,754 偽金造りや 斉彬殿 追い落としを たくらんだ件まで➡ 338 00:29:09,754 --> 00:29:11,756 聞かされたくはあるまい。 339 00:29:11,756 --> 00:29:17,428 はて… 仰せの儀… よう分かりませぬが? 340 00:29:17,428 --> 00:29:24,101 かくなる上は 主君 斉興殿 隠居のほか 道はあるまいが。 341 00:29:24,101 --> 00:29:26,437 いかに? 342 00:29:26,437 --> 00:29:32,437 隠居とは 穏やかではありませぬな。 343 00:29:34,111 --> 00:29:40,985 まずは 屋敷に戻り 質すべきは質し➡ 344 00:29:40,985 --> 00:29:45,285 改めて ご報告申し上げまする。 345 00:29:49,460 --> 00:29:54,460 では これにて 御免。 346 00:30:12,683 --> 00:30:48,185 ♬~ 347 00:30:48,185 --> 00:30:51,885 雪か。 348 00:30:56,861 --> 00:31:00,561 寒いはずじゃな。 349 00:31:51,515 --> 00:31:55,185 お由羅様が 調伏しておいでだというのは まことでしょうか? 350 00:31:55,185 --> 00:31:58,522 知りたいのです。 351 00:31:58,522 --> 00:32:06,822 姫 末永く 息災でな。 352 00:32:11,101 --> 00:32:30,154 ♬~ 353 00:32:30,154 --> 00:32:32,823 うっ…。 354 00:32:32,823 --> 00:32:49,840 ♬~ 355 00:32:49,840 --> 00:32:54,511 調所が死んだと!? (家臣)はっ。 356 00:32:54,511 --> 00:33:08,459 ♬~ 357 00:33:08,459 --> 00:33:15,799 すべて 己の罪…。 358 00:33:15,799 --> 00:33:20,471 (お由羅)これで きれいさっぱりでは ないですか。 359 00:33:20,471 --> 00:33:25,809 ようございましたね 殿。 360 00:33:25,809 --> 00:33:33,150 我が島津家を ここまで 立て直せたのは 誰ゆえと思うておる! 361 00:33:33,150 --> 00:33:36,850 まあ 怖い。 362 00:33:40,324 --> 00:33:44,194 調所が自害…。 363 00:33:44,194 --> 00:33:47,694 ご立派な最期だったと。 364 00:33:49,500 --> 00:33:52,836 清猷。 はっ。 365 00:33:52,836 --> 00:33:58,536 わしは 摩の恩人を 殺めたのかもしれぬな。 366 00:34:00,344 --> 00:34:06,116 ご心中 お察し申し上げます。 367 00:34:06,116 --> 00:34:10,416 そなたに 慰められようとはな。 368 00:34:11,989 --> 00:34:21,131 何にせよ 摩は 大いに沸き立つことで ございましょう。 369 00:34:21,131 --> 00:34:28,005 調所の屋敷に 急ぎ 弔いの使者を立てよ。 370 00:34:28,005 --> 00:34:30,305 かしこまりました。 371 00:34:33,811 --> 00:34:37,681 調所様が ご自害を? 372 00:34:37,681 --> 00:34:41,151 毒を あおったそうじゃ。➡ 373 00:34:41,151 --> 00:34:44,054 そちには 知らせてやらねばと 思ってな。 374 00:34:44,054 --> 00:34:47,925 何せ 屋敷まで訪ねる仲。 375 00:34:47,925 --> 00:34:50,125 何じゃ? 376 00:34:51,795 --> 00:34:54,164 何じゃ? それは。 377 00:34:54,164 --> 00:34:58,864 あっ この間 隠したのは これだな? 378 00:35:01,972 --> 00:35:07,711 何だ? 何で 俺が にらまれなければならんのだ? 379 00:35:07,711 --> 00:35:11,448 あっ 於一殿。 ご存じですか? 調所…。 380 00:35:11,448 --> 00:35:13,448 於一殿! 381 00:35:23,460 --> 00:35:35,472 ♬~ 382 00:35:35,472 --> 00:35:38,809 調所様…。 383 00:35:38,809 --> 00:35:42,679 調所様… 調所様! 384 00:35:42,679 --> 00:35:47,979 このような所にいてはなりませぬ。 どのような疑いをかけられるか。 385 00:35:50,821 --> 00:35:53,157 なりませぬ。 386 00:35:53,157 --> 00:36:01,498 ♬~ 387 00:36:01,498 --> 00:36:04,401 どうするのですか? 388 00:36:04,401 --> 00:36:46,476 ♬~ 389 00:36:46,476 --> 00:36:53,150 ここからなら いつでも桜島が見えます。 390 00:36:53,150 --> 00:37:02,426 ♬~ 391 00:37:02,426 --> 00:37:07,297 どのようなお気持ちだったのでしょう。 392 00:37:07,297 --> 00:37:10,597 どのようなお気持ちで 毒など…。 393 00:37:12,436 --> 00:37:18,436 ですから すべてをかぶって…。 お気持ちです。 394 00:37:20,110 --> 00:37:24,615 覚悟の上ではないですか? そう言われていたし➡ 395 00:37:24,615 --> 00:37:27,815 それに天命だとも…。 そんなの違う! 396 00:37:29,453 --> 00:37:36,126 誰かの罪をかぶって死ぬなどと 天が望むわけがない。 397 00:37:36,126 --> 00:37:39,463 そんなの違います。 398 00:37:39,463 --> 00:38:08,763 ♬~ 399 00:38:19,436 --> 00:38:25,736 姫とは もう一度 ゆるりと 語らいたいものじゃのう。 400 00:38:30,080 --> 00:38:32,983 私は…➡ 401 00:38:32,983 --> 00:38:35,986 あの方が好きでした。 402 00:38:35,986 --> 00:38:41,458 於一殿 めったなことを 口にされるものではありませぬ。 403 00:38:41,458 --> 00:38:43,393 なぜですか? 404 00:38:43,393 --> 00:38:45,329 私の心は 私のもの。 405 00:38:45,329 --> 00:38:49,029 ほかの誰にも 何者にも しばられはせぬ! 406 00:39:03,714 --> 00:39:17,294 ♬~ 407 00:39:17,294 --> 00:39:24,134 調所様の死によって 藩内の騒ぎは 下火になるかと思われました。 408 00:39:24,134 --> 00:39:28,438 ところが この年の夏には➡ 409 00:39:28,438 --> 00:39:35,312 またも 斉彬様の四男 篤之助様が 2歳でご逝去。 410 00:39:35,312 --> 00:39:38,115 (泣き声) 411 00:39:38,115 --> 00:39:44,454 (叫び声) 412 00:39:44,454 --> 00:39:47,491 激高した 一部藩士たちは➡ 413 00:39:47,491 --> 00:39:52,129 調所様一派の悪行を書き連ねた密書を 作ります。 414 00:39:52,129 --> 00:39:54,064 あったぞ~! 415 00:39:54,064 --> 00:40:01,138 これが 誰あろう 斉興様に露見してしまい…。 416 00:40:01,138 --> 00:40:08,438 藩政改革の断行に わしの隠居じゃと!? 417 00:40:12,482 --> 00:40:15,152 切腹じゃ! 418 00:40:15,152 --> 00:40:18,822 ことごとく 切腹を命じよ! 419 00:40:18,822 --> 00:40:21,158 えらいことになった。 420 00:40:21,158 --> 00:40:25,028 物頭町奉行 近藤隆左衛門をはじめ 6名に➡ 421 00:40:25,028 --> 00:40:28,832 殿様より じきじきに 切腹の厳命が下った。 422 00:40:28,832 --> 00:40:30,767 切腹ですと!? 423 00:40:30,767 --> 00:40:36,573 それも 評定所に呼びつけの上 即刻 切腹ということじゃ。 424 00:40:36,573 --> 00:40:38,975 まあ…。 何があったのですか? 425 00:40:38,975 --> 00:40:41,044 女子が 口を出すことではない!➡ 426 00:40:41,044 --> 00:40:46,850 処分されたのは 斉彬様を跡継ぎにと 望んでおった者ばかりじゃ。 427 00:40:46,850 --> 00:40:51,988 我が家とて どんなお沙汰が下るか 皆目 見当もついておらんのじゃ。 428 00:40:51,988 --> 00:40:53,924 それを… うっ。 429 00:40:53,924 --> 00:40:57,360 殿… 殿 殿! 父上! 父上! 430 00:40:57,360 --> 00:41:03,160 (お幸)誰かおらぬか! 大丈夫でございますか? 殿。 431 00:41:17,147 --> 00:41:51,515 ♬~ 432 00:41:51,515 --> 00:41:53,515 母上。 433 00:41:55,185 --> 00:41:59,689 いかなる訳があろうとも 同じ家中の者同士が 殺し合うなんて➡ 434 00:41:59,689 --> 00:42:03,889 そんなの おかしい。 おかしいと思います! 435 00:42:11,334 --> 00:42:18,475 50人近い藩士が粛清された 摩藩の「お由羅騒動」。 436 00:42:18,475 --> 00:42:25,175 その黒い幕は まだ 開いたばかりなのでした。 437 00:42:31,821 --> 00:42:35,158 此度のご処分は? 子供の立ち入ることではない! 438 00:42:35,158 --> 00:42:37,093 此度のことは お由羅様が➡ 439 00:42:37,093 --> 00:42:40,497 お子の忠教様を跡継ぎにと望んだのが そもそもの始まりです。 440 00:42:40,497 --> 00:42:44,167 斉彬め! お味方ばかりではないでしょうから。 441 00:42:44,167 --> 00:42:47,070 アハハハハハ! 面白がって おいでなのでは ないでしょうね? 442 00:42:47,070 --> 00:42:49,039 うそです。 えっ! 443 00:42:49,039 --> 00:42:51,675 私どもは 物ごいではございません。 444 00:42:51,675 --> 00:42:54,511 ある人の誇りを 傷つけてしまいました。 445 00:42:54,511 --> 00:42:59,811 傷つけたなどと思うのは あなたの おごりです。 446 00:43:03,787 --> 00:43:07,123 <鹿児島県鹿児島市。➡ 447 00:43:07,123 --> 00:43:10,794 肝付尚五郎 後の小松帯刀は➡ 448 00:43:10,794 --> 00:43:17,494 天保6年 1835年 篤姫と同じ年に生まれました> 449 00:43:19,135 --> 00:43:24,641 <尚五郎は 喜入領主 肝付兼善の三男として➡ 450 00:43:24,641 --> 00:43:28,478 篤姫の生家近くで育ちました。➡ 451 00:43:28,478 --> 00:43:33,178 学問や武道に励む少年時代でした> 452 00:43:36,353 --> 00:43:41,057 <尚五郎は 23歳の時 小松家の養子となり➡ 453 00:43:41,057 --> 00:43:44,327 後に 摩藩の家老として➡ 454 00:43:44,327 --> 00:43:49,127 明治維新に向けて 大きな力を 振るうことになります> 455 00:43:54,037 --> 00:43:57,874 <小松家の別邸は 帯刀が➡ 456 00:43:57,874 --> 00:44:03,374 傷ついた親友 坂本龍馬を かくまった場所です> 457 00:44:06,449 --> 00:44:09,919 <篤姫と共に幕末を生きた➡ 458 00:44:09,919 --> 00:44:15,458 若き家老 小松帯刀のふるさと 鹿児島市です> 459 00:44:15,458 --> 00:44:26,758 ♬~