1 00:00:02,667 --> 00:00:06,237 (徳川家定) ハリス? まだ日本におったのか。 2 00:00:06,237 --> 00:00:09,073 <アメリカ大統領の親書を持った ハリスは・ 3 00:00:09,073 --> 00:00:13,744 これまで 何度も 将軍との面会を強く求めてきました。・ 4 00:00:13,744 --> 00:00:17,748 他国に先駆けて 貿易を開始することが 目標でしたが・ 5 00:00:17,748 --> 00:00:23,421 下田奉行との交渉は難航し 既に 1年近くにわたっていました。・ 6 00:00:23,421 --> 00:00:27,758 そこに 折よく来日した軍艦が 強い味方となって・ 7 00:00:27,758 --> 00:00:33,431 ついに 将軍と会うことを 幕府に認めさせたのです。・ 8 00:00:33,431 --> 00:00:36,333 一方 大奥では…> 9 00:00:36,333 --> 00:00:39,303 (幾島) こちらに なびきそうな者はおりませぬ。 10 00:00:39,303 --> 00:00:44,075 (篤姫)それほどまでに 慶喜公は 人気がないのか…。 11 00:00:44,075 --> 00:00:48,779 (本寿院)この大奥に 一橋派が 忍んでおったとは! 12 00:00:48,779 --> 00:00:52,650 <急速に 開国への流れが進む中・ 13 00:00:52,650 --> 00:01:00,725 次の将軍の座を巡る 駆け引きも いよいよヒートアップし始めていました> 14 00:01:00,725 --> 00:01:14,739 ・~(テーマ音楽) 15 00:01:14,739 --> 00:03:44,039 ・~ 16 00:03:46,090 --> 00:03:48,025 安政4年秋。 17 00:03:48,025 --> 00:03:53,725 婚礼の日から 10か月ほどが過ぎておりました。 18 00:03:56,433 --> 00:03:59,336 3にございます。 19 00:03:59,336 --> 00:04:02,206 (家定)どうじゃ こっちも3じゃ。 20 00:04:02,206 --> 00:04:05,242 腕を上げられましたね。 当然じゃ。 21 00:04:05,242 --> 00:04:08,542 これほど のめり込んだものは かつて ないからのう。 22 00:04:10,381 --> 00:04:15,552 上様 ハリスとは いつ お会いになるのですか? 23 00:04:15,552 --> 00:04:19,056 楽しい時に つまらぬことを言うでない。 24 00:04:19,056 --> 00:04:21,091 そんなに お嫌なのですか? 25 00:04:21,091 --> 00:04:24,728 相手は 見たこともない異人じゃぞ。 26 00:04:24,728 --> 00:04:27,398 意外に お気が小さいのですね。 27 00:04:27,398 --> 00:04:29,333 考えてもみよ。 28 00:04:29,333 --> 00:04:32,736 言葉も通じぬ化け物と 相まみえるようなものじゃ。 29 00:04:32,736 --> 00:04:35,406 だから 面白いのではありませんか。 30 00:04:35,406 --> 00:04:41,745 何日も船に乗り わざわざ海を渡って やって来るとは いかなる者なのか。 31 00:04:41,745 --> 00:04:46,445 異国のものや暮らしなども 知りとうございます。 32 00:04:48,085 --> 00:04:51,755 やはり そちは 変わり者じゃのう。 33 00:04:51,755 --> 00:04:57,895 私が変わり者なら 上様は 弱虫かと存じます。 34 00:04:57,895 --> 00:05:03,095 弱虫じゃと!? はい。 失礼ながら。 35 00:05:04,668 --> 00:05:06,704 3にございます。 36 00:05:06,704 --> 00:05:09,840 いちいち むかむかすることを言う 女子じゃ。 37 00:05:09,840 --> 00:05:12,640 ほれ 3じゃ。 38 00:05:15,646 --> 00:05:18,582 では そちなら どうやって会う? 39 00:05:18,582 --> 00:05:22,052 はい? ハリスとじゃ。 40 00:05:22,052 --> 00:05:27,224 征夷大将軍としての威厳を保ちながら 会わねばならぬ。 41 00:05:27,224 --> 00:05:31,424 それには どのようにすれば よいか ということじゃ。 42 00:05:33,998 --> 00:05:39,570 それは… よくよく思案してみませんと…。 43 00:05:39,570 --> 00:05:44,241 何か思いついたら教えよ。 44 00:05:44,241 --> 00:05:47,578 私の考えで よろしいのでございますか? 45 00:05:47,578 --> 00:05:53,078 ほかに頼りになる者は この城には おらぬでのう。 46 00:05:54,752 --> 00:05:57,052 はい! 47 00:06:00,424 --> 00:06:03,694 また3じゃ。 48 00:06:03,694 --> 00:06:08,394 こちらは 五目そろいました。 49 00:06:10,034 --> 00:06:12,734 ええい もう一度じゃ! 50 00:06:19,043 --> 00:06:25,215 まずは 最上のご装束をお召しいただき いかめしく 御簾も下ろすか。 51 00:06:25,215 --> 00:06:32,723 いや しかし それだけで 将軍のご威光を 見せつけられるものかのう…。 52 00:06:32,723 --> 00:06:34,658 のう 幾島。 53 00:06:34,658 --> 00:06:36,593 今は それどころではございませぬ。 54 00:06:36,593 --> 00:06:40,597 それどころとは何じゃ! 上様が大変な時に。 55 00:06:40,597 --> 00:06:44,597 あちらは どうなっているのですか? 56 00:06:46,270 --> 00:06:49,270 あちらのう…。 57 00:06:57,748 --> 00:07:01,351 慶喜公 ご推挙の件。 58 00:07:01,351 --> 00:07:05,689 一向に 進んではおらぬではありませぬか。 59 00:07:05,689 --> 00:07:08,358 よいか 幾島。 60 00:07:08,358 --> 00:07:14,031 今 最も大事なるは 夫婦の絆を強めることじゃ。 61 00:07:14,031 --> 00:07:17,701 この絆が 太く確かなものになれば・ 62 00:07:17,701 --> 00:07:22,372 慶喜殿の件も おのずと進めやすうなる。 そうであろう。 63 00:07:22,372 --> 00:07:24,308 それは そうでございますが…。 64 00:07:24,308 --> 00:07:28,712 ハリスと いかにして会えばよいか 上様が相談してくださったのだぞ。 65 00:07:28,712 --> 00:07:31,615 こんなことは初めてじゃ。 66 00:07:31,615 --> 00:07:35,586 これでこそ 夫婦じゃ。 67 00:07:35,586 --> 00:07:41,058 ただ… 気がかりなこともある。 68 00:07:41,058 --> 00:07:44,394 慶喜公のことですか? 69 00:07:44,394 --> 00:07:49,394 本寿院様じゃ。 本寿院様? 70 00:07:51,068 --> 00:07:55,405 近頃 様子がおかしい。 71 00:07:55,405 --> 00:08:00,677 母上様 おはようございます。 72 00:08:00,677 --> 00:08:03,580 朝夕 冷え込んでまいりましたね。 73 00:08:03,580 --> 00:08:06,880 お風邪など お召しになりませぬように…。 74 00:08:12,289 --> 00:08:16,693 とにかく 妙に よそよそしいのじゃ。 75 00:08:16,693 --> 00:08:19,693 何か あったのかの…? 76 00:08:23,567 --> 00:08:27,037 本寿院様を見張るのですか? 77 00:08:27,037 --> 00:08:29,940 (幾島)滝山殿もじゃ。 78 00:08:29,940 --> 00:08:33,911 御台様を疑っておられるようなそぶり・ 79 00:08:33,911 --> 00:08:39,616 または ほかにも おかしな動きあらば すぐに私に知らせるように。 80 00:08:39,616 --> 00:08:43,587 でも もし気づかれたら? 81 00:08:43,587 --> 00:08:48,325 案ずるな。 何があろうと そちを守る。 82 00:08:48,325 --> 00:08:54,264 それに このこと すべて御台様のため。 83 00:08:54,264 --> 00:09:00,404 これは 私ではなく 御台様のおぼし召しと心得よ。 84 00:09:00,404 --> 00:09:02,339 はい。 85 00:09:02,339 --> 00:09:04,274 頼んだぞ。 86 00:09:04,274 --> 00:09:06,574 はい。 87 00:09:12,683 --> 00:09:19,022 御台所ときたら 朝 会うても そしらぬ顔で挨拶をしよる。 88 00:09:19,022 --> 00:09:22,893 こっちは 何もかもお見通しじゃというに。 89 00:09:22,893 --> 00:09:28,365 一橋慶喜を推すなど まったくもって けしからん! 90 00:09:28,365 --> 00:09:33,237 (滝山) 本寿院様 努めて 平静になさいませ。 91 00:09:33,237 --> 00:09:35,706 手をこまねいておれと申すのか。 92 00:09:35,706 --> 00:09:41,044 この件 今 御台様に突きつけたところで 何もなりませぬ。 93 00:09:41,044 --> 00:09:46,917 それどころか かえって 公方様が同情なさるおそれがございます。 94 00:09:46,917 --> 00:09:50,220 同情? 95 00:09:50,220 --> 00:09:56,393 (歌橋)そういえば 近頃 公方様のお渡りが 頻繁と聞きまする。 96 00:09:56,393 --> 00:09:59,429 お志賀が やきもきするほどに。 97 00:09:59,429 --> 00:10:03,267 お志賀のことなど どうでもよい! 98 00:10:03,267 --> 00:10:08,972 公方様が 御台所に あれやこれや 吹き込まれ・ 99 00:10:08,972 --> 00:10:13,243 慶喜が 次の将軍にでもなったら…。 100 00:10:13,243 --> 00:10:17,114 そのことでしたら 大丈夫かと存じます。 101 00:10:17,114 --> 00:10:21,952 心強い お味方が 江戸に お戻りになりましたゆえ。 102 00:10:21,952 --> 00:10:25,956 味方じゃと? はい。 103 00:10:25,956 --> 00:10:33,096 心強い味方とは この方のことにございました。 104 00:10:33,096 --> 00:10:37,267 どうにも 解せませんなあ。 105 00:10:37,267 --> 00:10:43,440 (堀田正睦)何がにございましょう? 一橋殿のことにござる。 106 00:10:43,440 --> 00:10:50,314 あの方を お世継ぎにせんとする 動きがあることは ご存じと思うが。 107 00:10:50,314 --> 00:10:52,614 はあ それはまあ…。 108 00:10:54,451 --> 00:11:01,725 将軍家に対する冒とくでは ありませんかな? 109 00:11:01,725 --> 00:11:04,425 冒とく? 110 00:11:06,596 --> 00:11:13,070 そもそも お世継ぎの一件は 諸大名の与るところではない。 111 00:11:13,070 --> 00:11:16,873 かような振る舞い 老中たる堀田殿が・ 112 00:11:16,873 --> 00:11:21,078 なぜに 抑えようとなさらぬのか。 113 00:11:21,078 --> 00:11:23,980 それは もっともなれど…。 114 00:11:23,980 --> 00:11:30,253 一刻も早く 次なる公方様に ふさわしい方を・ 115 00:11:30,253 --> 00:11:36,426 決めるべきでございましょう。 いや それは…。 116 00:11:36,426 --> 00:11:43,300 紀州の慶福様をおいて ほかには おられません。 117 00:11:43,300 --> 00:11:45,902 やはり 紀州様ですか。 118 00:11:45,902 --> 00:11:51,108 何というても 今の公方様の おいとこで あらせられる。 119 00:11:51,108 --> 00:11:57,408 水戸の七男あたりとは 格が違いまする。 120 00:11:58,982 --> 00:12:04,721 井伊様のお考え しかと承りましてございます。 121 00:12:04,721 --> 00:12:10,594 よろしくお願い申し上げる。 122 00:12:10,594 --> 00:12:12,729 更に…。 123 00:12:12,729 --> 00:12:18,068 (松平慶永) 堀田殿 単刀直入に申し上げる。・ 124 00:12:18,068 --> 00:12:22,406 事態を落ち着かせるために まず やるべきは・ 125 00:12:22,406 --> 00:12:26,743 将軍家 お跡目を 定めおくことではありませぬか。 126 00:12:26,743 --> 00:12:30,614 お跡目を? 127 00:12:30,614 --> 00:12:36,753 幕府の根本を改め 日本国を一つにするには・ 128 00:12:36,753 --> 00:12:42,426 新しき旗印が 何よりも求められておりまする。 129 00:12:42,426 --> 00:12:46,096 旗印? 130 00:12:46,096 --> 00:12:52,969 一橋慶喜様 あの方をおいては ほかには おられますまい。 131 00:12:52,969 --> 00:12:56,440 英明のほどは つとに聞こえておりますな。 132 00:12:56,440 --> 00:13:02,245 とにかく 貴重なるご意見 承っておきましょう。 133 00:13:02,245 --> 00:13:07,050 共に 推してはくださらぬのか? 134 00:13:07,050 --> 00:13:10,387 今は 何とも…。 135 00:13:10,387 --> 00:13:17,387 何よりも 公方様のご意思に 関わることですゆえ。 136 00:13:21,998 --> 00:13:28,298 松平慶永様からの知らせが届いた 摩では…。 137 00:13:30,073 --> 00:13:33,373 (島津斉彬)彦根の井伊殿…。 138 00:13:34,945 --> 00:13:40,417 あのお方が 江戸に出られてからというもの・ 139 00:13:40,417 --> 00:13:46,089 紀州の慶福様を推挙する一派が 勢いづいておると聞く。 140 00:13:46,089 --> 00:13:48,758 (西郷吉之助)そいは また…。 141 00:13:48,758 --> 00:13:52,758 堀田殿は 当てにはならず…。 142 00:13:54,631 --> 00:14:02,038 慶永殿は 弱り果てておいでのようだ。 さようでございもしたか。 143 00:14:02,038 --> 00:14:07,377 水戸のご老公は 幕府の要職から身を引かれ・ 144 00:14:07,377 --> 00:14:09,713 今は 当てにはできぬ。 145 00:14:09,713 --> 00:14:13,713 わしは この摩から動けぬ。 146 00:14:15,385 --> 00:14:18,685 となると…。 147 00:14:21,725 --> 00:14:26,596 そちには 近々 江戸に出向いてもらいたい。 148 00:14:26,596 --> 00:14:34,070 慶永殿を助け 一橋慶喜公を 何としてでも お跡目にするのだ。 149 00:14:34,070 --> 00:14:36,006 はっ。 150 00:14:36,006 --> 00:14:43,246 働きやすいよう 役目も 徒目付に引き上げる。 151 00:14:43,246 --> 00:14:48,084 ありがたき幸せに存じ上げ奉りもす。 152 00:14:48,084 --> 00:14:55,425 徒目付とは 警護や密偵などを行う 重要なお役目です。 153 00:14:55,425 --> 00:15:03,700 ここから 西郷様の 目覚ましい活躍が始まるのでございます。 154 00:15:03,700 --> 00:15:05,635 (大久保正助)そうですか。 155 00:15:05,635 --> 00:15:08,572 吉之助さあのところにも いらしたのですか。 156 00:15:08,572 --> 00:15:10,574 (小松尚五郎)留守でしたが。 157 00:15:10,574 --> 00:15:14,874 江戸へ おたちなら その支度に 追われておいでなのでしょう。 158 00:15:16,713 --> 00:15:22,586 吉之助さあは 江戸。 小松さあは 吉利かあ…。 159 00:15:22,586 --> 00:15:29,292 お二人とも それぞれに道を定められたのですねえ。 160 00:15:29,292 --> 00:15:32,262 道の広さは 随分と違いますが。 161 00:15:32,262 --> 00:15:35,562 そいは どげんでも よかことでごわす。 162 00:15:39,736 --> 00:15:43,406 おいが言いたかとは…・ 163 00:15:43,406 --> 00:15:48,106 己の先が見えんとは おい 一人じゃっちゅうことでごわす。 164 00:15:49,746 --> 00:15:53,083 天下の政に関わる感激も・ 165 00:15:53,083 --> 00:15:58,421 おのが所領を 豊かにする喜びも 知らんままに 過ごしてゆく。 166 00:15:58,421 --> 00:16:03,026 ぬるま湯に つかっとるも 同じです。 167 00:16:03,026 --> 00:16:13,036 (フク)正助 小松様は わざわざ ご挨拶にお越しくださったのですよ。 168 00:16:13,036 --> 00:16:15,372 すんもはん。 169 00:16:15,372 --> 00:16:20,072 じゃっどん 正直 おいは怖かとです。 170 00:16:21,711 --> 00:16:26,850 こん天下の大事の時に なすべきことも見つけられずに・ 171 00:16:26,850 --> 00:16:30,387 こんまま 腐っていくようで。 172 00:16:30,387 --> 00:16:32,687 大久保さん…。 173 00:16:34,257 --> 00:16:38,728 さあ お祝いに 一杯 飲んでいらしてください。 174 00:16:38,728 --> 00:16:44,067 ろくなものは ございもはんどん。 どうぞ お構いなく。 175 00:16:44,067 --> 00:17:00,517 ・~ 176 00:17:00,517 --> 00:17:05,717 (鈴の音) 177 00:17:11,027 --> 00:17:14,364 (お幸)わざわざ ありがとうございます。 178 00:17:14,364 --> 00:17:19,235 亡き夫も さぞや喜んでいることと 思います。 179 00:17:19,235 --> 00:17:24,535 こちらこそ 長の無沙汰 お許しくださいませ。 180 00:17:29,913 --> 00:17:35,385 (島津忠敬)それにしても 今日はまた どういう風の吹き回しなのだ? 181 00:17:35,385 --> 00:17:38,722 近いうちに 領地の吉利に 行くことになりましたもので・ 182 00:17:38,722 --> 00:17:40,657 ご挨拶にと存じまして。 183 00:17:40,657 --> 00:17:44,594 いよいよ 国入りか。 立派になったもんじゃ。 184 00:17:44,594 --> 00:17:47,731 いえ まだまだです。 185 00:17:47,731 --> 00:17:52,068 実は わしにも いろいろ縁談が参っておっての。 186 00:17:52,068 --> 00:17:55,739 そうなのですか? (お近)それは おめでとうございます。 187 00:17:55,739 --> 00:17:59,609 いや それが なかなか決められんのです。 188 00:17:59,609 --> 00:18:04,347 私が いなくなったら 今和泉の家は さみしゅうなります。 189 00:18:04,347 --> 00:18:07,016 兄上も頼りないし。 190 00:18:07,016 --> 00:18:10,053 私のことなら 心配はいりませんよ。 191 00:18:10,053 --> 00:18:13,690 分かっております。 母上は お強い。 192 00:18:13,690 --> 00:18:16,593 女子は 皆 強いです。 193 00:18:16,593 --> 00:18:19,593 あらっ。 194 00:18:23,032 --> 00:18:26,703 それにしても…。 195 00:18:26,703 --> 00:18:34,377 短い間に いろいろなことがありましたね。 はい。 196 00:18:34,377 --> 00:18:39,048 でも ご一緒になられて こうして見ていると・ 197 00:18:39,048 --> 00:18:42,085 いかにも夫婦らしくなられました。 198 00:18:42,085 --> 00:18:44,721 そうですか。 (お幸)はい。 199 00:18:44,721 --> 00:18:50,393 お近さんも 尚五郎殿を しっかりと支えてあげてくださいね。 200 00:18:50,393 --> 00:18:55,693 はい。 よき妻となれるよう 努めてまいります。 201 00:18:57,734 --> 00:19:04,340 時に 篤姫様… あっ いや… 御台様から 文などは? 202 00:19:04,340 --> 00:19:06,810 たまに届きます。 203 00:19:06,810 --> 00:19:09,679 それこそ 思い出したかのように。 204 00:19:09,679 --> 00:19:13,379 何かと ご心配でしょうね。 205 00:19:17,353 --> 00:19:25,228 私は それほど案じてはおらぬのです。 何故ですか? 206 00:19:25,228 --> 00:19:29,933 あの子は 不思議な運を持った子です。 207 00:19:29,933 --> 00:19:34,704 摩の それも こんな分家に生まれながら・ 208 00:19:34,704 --> 00:19:38,575 今は 御台様と呼ばれる身。 209 00:19:38,575 --> 00:19:43,713 私は あの子の運を…。 210 00:19:43,713 --> 00:19:49,586 持って生まれた力を 信じたいと思います。 211 00:19:49,586 --> 00:19:52,722 持って生まれた力…。 212 00:19:52,722 --> 00:19:56,722 ほかの誰もが 持ちえぬ力。 213 00:19:58,394 --> 00:20:03,094 天から授かった力にございます。 214 00:20:05,735 --> 00:20:09,606 そのころ 江戸の篤姫様は…。 215 00:20:09,606 --> 00:20:12,609 (堀田)畏れながら申し上げます。 216 00:20:12,609 --> 00:20:17,747 この書面によりますれば ハリスは 畳に座らず・ 217 00:20:17,747 --> 00:20:22,252 立ったままでの謁見を 希望しているようにございます。 218 00:20:22,252 --> 00:20:24,187 立ったまま!? 219 00:20:24,187 --> 00:20:29,025 上様は お座りになるのに 相手は 立ったままだと申すのか? 220 00:20:29,025 --> 00:20:31,427 それが アメリカ流にて・ 221 00:20:31,427 --> 00:20:34,764 是非 そのようにしたいと 伝えてきております。 222 00:20:34,764 --> 00:20:38,101 ああ… なんと無礼な…。 223 00:20:38,101 --> 00:20:42,438 何度も 申し入れはしたのですが…。 224 00:20:42,438 --> 00:20:49,312 「郷に入っては 郷に従え」と申すが その言葉 通じぬと見えるな。 225 00:20:49,312 --> 00:20:55,451 とにかく あくまで向こうの流儀を 押し通すつもりのようで…。 226 00:20:55,451 --> 00:21:01,151 礼儀や謙遜 思いやりなども通じぬのか…。 227 00:21:08,031 --> 00:21:11,401 ハリスの身の丈は どのくらいじゃ? 228 00:21:11,401 --> 00:21:16,401 は? 身の丈 背丈じゃ。 229 00:21:18,074 --> 00:21:22,745 さあ…。 早々に 調べるように。 230 00:21:22,745 --> 00:21:27,884 (堀田)あの… 御台様 それが何か…? 231 00:21:27,884 --> 00:21:34,657 決めたのじゃ。 こちらは こちらの流儀を貫くとな。 232 00:21:34,657 --> 00:21:37,894 当日 粗相があってはなりませぬ。 233 00:21:37,894 --> 00:21:39,829 お教えくださいまし。 234 00:21:39,829 --> 00:21:42,432 一体 何を お考えなのでしょうか? 235 00:21:42,432 --> 00:21:45,768 今は 教えぬ。 236 00:21:45,768 --> 00:21:56,112 ・~ 237 00:21:56,112 --> 00:22:00,112 その日が楽しみじゃ。 238 00:22:02,385 --> 00:22:04,320 同じ頃…。 239 00:22:04,320 --> 00:22:06,723 (侍女)幾島様。 240 00:22:06,723 --> 00:22:10,023 入れ。 (侍女)はい。 241 00:22:19,736 --> 00:22:23,736 これを。 ご苦労。 242 00:23:02,311 --> 00:23:06,049 ハリスは 身の丈が 6尺近いそうじゃ。 243 00:23:06,049 --> 00:23:10,720 (初瀬)6尺も! そこで 思いついたのが…。 244 00:23:10,720 --> 00:23:15,391 畳じゃ。 畳? 245 00:23:15,391 --> 00:23:30,740 ・~ 246 00:23:30,740 --> 00:23:34,410 まだまだじゃな。 もっと持ってくるのじゃ。 247 00:23:34,410 --> 00:23:38,748 はい。 (幾島)御台様。 248 00:23:38,748 --> 00:23:41,084 大事なる話がございます。 249 00:23:41,084 --> 00:23:44,784 すまぬが 後にしてくれぬか。 250 00:23:51,427 --> 00:23:54,764 御台様 いかがでございますか? 251 00:23:54,764 --> 00:23:58,764 相手が6尺なら これくらいかと。 252 00:24:02,572 --> 00:24:07,043 うむ。 これでよい。 253 00:24:07,043 --> 00:24:11,714 御台様… 御台様…。 (幾島)御台様…。 254 00:24:11,714 --> 00:24:16,414 危のうございます。 おやめくださいまし! 255 00:24:19,388 --> 00:24:21,724 よい眺めじゃ。 256 00:24:21,724 --> 00:24:24,627 これじゃ これで決まりじゃ。 257 00:24:24,627 --> 00:24:27,063 御台様! 258 00:24:27,063 --> 00:24:33,763 桜島か 富士の山の上に登った気分じゃ。 259 00:24:36,405 --> 00:24:39,075 一大事にございます。 260 00:24:39,075 --> 00:24:43,746 摩のお殿様が とうとう しびれをきらされました。 261 00:24:43,746 --> 00:24:45,748 お父上様が? 262 00:24:45,748 --> 00:24:50,419 先ほど 密書が届き…。 263 00:24:50,419 --> 00:24:54,891 何としても 公方様と慶喜公を・ 264 00:24:54,891 --> 00:24:58,761 会わせてもらいたいとのことに ございます。 265 00:24:58,761 --> 00:25:04,033 上様と慶喜殿を…。 266 00:25:04,033 --> 00:25:08,905 ああ… 急にそのようなことを言われても…。 267 00:25:08,905 --> 00:25:11,707 どうやって…。 268 00:25:11,707 --> 00:25:15,378 それは 考えねばなりませぬが。 269 00:25:15,378 --> 00:25:21,717 それに 上様は 慶喜殿がお嫌いじゃ。 はっきり仰せになったのだぞ。 270 00:25:21,717 --> 00:25:26,389 そこを なんとかしてくださいませ。 なんとかと言われても…。 271 00:25:26,389 --> 00:25:28,724 我らは 追い詰められているのです。 272 00:25:28,724 --> 00:25:33,596 次の お渡りの時に お話だけでも 必ず。 273 00:25:33,596 --> 00:25:38,734 お渡りも… いつになるか。 274 00:25:38,734 --> 00:25:44,240 ならば いつかのように 公方様に お願いしてくださいませ。 275 00:25:44,240 --> 00:25:49,745 その方 はしたないと 申しておったではないか。 276 00:25:49,745 --> 00:25:52,415 (御錠口)失礼いたします。 277 00:25:52,415 --> 00:25:55,318 何用じゃ? 278 00:25:55,318 --> 00:26:01,023 (御錠口)公方様は 今宵 奥泊まりとのことにございます。 279 00:26:01,023 --> 00:26:03,723 ご苦労であった。 280 00:26:08,898 --> 00:26:15,371 そなた 妖術でも用いたのではあるまいな。 281 00:26:15,371 --> 00:26:23,246 慶喜公のこと 今宵 間違いなく 公方様に お伝えくださいませ。 282 00:26:23,246 --> 00:26:26,246 よろしいですね。 283 00:26:35,057 --> 00:26:38,394 (志賀)578。 284 00:26:38,394 --> 00:26:48,094 一方 家定様のお志賀の方へのお渡りは 久しく途絶えておりました。 285 00:26:53,943 --> 00:26:58,714 (侍女)あの お志賀様 まことに…。 286 00:26:58,714 --> 00:27:02,585 1, 000まで折る。 287 00:27:02,585 --> 00:27:06,885 公方様のご息災をお祈りしてなあ。 288 00:27:08,691 --> 00:27:16,691 とんと お姿を お見せにならぬ… 公方様のために。 289 00:27:19,702 --> 00:27:24,373 なるほど。 畳の山をのう。・ 290 00:27:24,373 --> 00:27:28,244 よくもまあ そのようなことを 思いついたものじゃ。 291 00:27:28,244 --> 00:27:32,248 上様が 異人から 見下ろされるようなことがあっては・ 292 00:27:32,248 --> 00:27:35,985 なりませぬゆえ。 面白くなりそうじゃのう。 293 00:27:35,985 --> 00:27:38,721 会見の日が 楽しみになってきた。 294 00:27:38,721 --> 00:27:42,391 それは ようございました。 295 00:27:42,391 --> 00:27:47,263 何じゃ。 今日は 元気がないではないか。 296 00:27:47,263 --> 00:27:49,265 3じゃ。 297 00:27:49,265 --> 00:27:52,565 そのようなことはございません。 298 00:27:54,403 --> 00:27:57,073 3にございます。 299 00:27:57,073 --> 00:28:02,511 とにかく そなたには礼をしよう。 礼にございますか? 300 00:28:02,511 --> 00:28:05,548 わしのために 知恵を絞ってくれたではないか。 301 00:28:05,548 --> 00:28:08,818 欲しいものがあれば 何なりと言うてみよ。 302 00:28:08,818 --> 00:28:11,618 そのようなものは…。 303 00:28:13,356 --> 00:28:16,356 いかがした? 304 00:28:27,370 --> 00:28:29,305 上様…。 305 00:28:29,305 --> 00:28:34,043 一つお願いがございます。 申してみよ。 306 00:28:34,043 --> 00:28:37,380 ハリスと お会いになる日ですが…。 307 00:28:37,380 --> 00:28:40,282 何じゃ? 308 00:28:40,282 --> 00:28:42,982 どうした? 309 00:28:46,055 --> 00:28:52,755 一橋慶喜殿を 上様のお付きとして 同席させていただきたいのです。 310 00:28:59,402 --> 00:29:05,007 それは 摩の父親からの達しか? 311 00:29:05,007 --> 00:29:08,677 いえ…。 312 00:29:08,677 --> 00:29:16,352 上様が お心強いのではないかと 思うただけにございます。 313 00:29:16,352 --> 00:29:20,352 心強いのう。 314 00:29:22,024 --> 00:29:30,024 あの者であれば 上様のお役に 立つのではないかと思いました。 315 00:29:33,035 --> 00:29:38,207 よいぞ。 え? 316 00:29:38,207 --> 00:29:42,378 慶喜じゃ。 同席させよう。 317 00:29:42,378 --> 00:29:47,249 あの… よろしいのでございますか? 318 00:29:47,249 --> 00:29:52,249 礼をすると言うたのじゃ。 断るわけには まいるまい。 319 00:29:54,390 --> 00:29:56,725 上様…。 320 00:29:56,725 --> 00:30:01,597 なぜ泣くのじゃ? 申し訳ありません。 321 00:30:01,597 --> 00:30:04,597 何じゃ どうしたのじゃ? 322 00:30:06,735 --> 00:30:13,609 まったく… 赤子のごとき御台じゃのう。 323 00:30:13,609 --> 00:30:35,097 ・~ 324 00:30:35,097 --> 00:30:41,437 アメリカ総領事 ハリスは ついに 江戸入り。 325 00:30:41,437 --> 00:30:44,907 そして 10月21日。 326 00:30:44,907 --> 00:30:50,107 将軍との謁見に臨むことになりました。 327 00:30:52,114 --> 00:30:55,017 今日は 諸事 よろしく頼む。 328 00:30:55,017 --> 00:31:00,723 はっ。 精いっぱい 相務めまする。 329 00:31:00,723 --> 00:31:04,059 ところで…。 330 00:31:04,059 --> 00:31:08,059 そちは 将軍になりたいのか? 331 00:31:09,932 --> 00:31:12,735 とんでもないことにございます。 332 00:31:12,735 --> 00:31:17,435 なりとうないのか… ふ~ん…。 333 00:31:21,744 --> 00:31:25,748 慶喜じゃと!? それは 確かか!? 334 00:31:25,748 --> 00:31:32,087 はい。 本日 ハリスとの会見に ご同席されると。 335 00:31:32,087 --> 00:31:36,759 してやられた。 してやられた? 336 00:31:36,759 --> 00:31:39,094 御台所じゃ。 337 00:31:39,094 --> 00:31:44,967 このこと 御台所が仕組んだに 相違なかろうが。 338 00:31:44,967 --> 00:31:47,667 表じゃ。 339 00:31:49,438 --> 00:31:51,907 表へ行くのじゃ! 340 00:31:51,907 --> 00:31:55,277 表へ行って 公方様を お助けするのじゃ。 341 00:31:55,277 --> 00:31:59,777 (歌橋)本寿院様! (滝山)お待ちください 本寿院様! 342 00:32:03,385 --> 00:32:06,722 ご対面でござる! 343 00:32:06,722 --> 00:33:02,022 ・~ 344 00:33:39,615 --> 00:33:45,615 ハリスとの会見が 首尾よく運びますように。 345 00:33:48,323 --> 00:33:52,761 大変にございます。 どうしたのじゃ? 346 00:33:52,761 --> 00:33:56,432 本寿院様が…。 347 00:33:56,432 --> 00:33:59,732 本寿院様が どうしたのじゃ? 348 00:34:06,041 --> 00:34:09,912 本寿院様 本寿院様。 ええい 邪魔するでない! 349 00:34:09,912 --> 00:34:11,914 (滝山)なりませぬ 本寿院様! 本寿院様! 350 00:34:11,914 --> 00:34:16,552 表へ行くのじゃ。 公方様をお助けするのじゃ! 本寿院様! 351 00:34:16,552 --> 00:34:19,588 (幾島)何事にございますか? 352 00:34:19,588 --> 00:34:30,733 ・~ 353 00:34:30,733 --> 00:34:34,603 そなた 自分のしたことが 分かっておるのか!? 354 00:34:34,603 --> 00:34:39,742 慶喜ごときを同席させるなど… よくも! 355 00:34:39,742 --> 00:34:44,613 ええい! おやめください… おやめください! 本寿院様。・ 356 00:34:44,613 --> 00:34:48,083 おやめください! 本寿院様! (本寿院)離せ! 357 00:34:48,083 --> 00:34:50,083 (滝山)本寿院様! 358 00:34:51,754 --> 00:34:55,424 本寿院様を お部屋へ 早う。 (歌橋)はい! ただいま! 359 00:34:55,424 --> 00:34:58,460 さあ 本寿院様。 しっかりなさってくださいませ。 360 00:34:58,460 --> 00:35:02,260 しっかり… しっかりなさってくださいませ。 361 00:35:04,032 --> 00:35:10,332 御台様 大丈夫にございますか? 大丈夫じゃ。 362 00:35:20,582 --> 00:35:24,052 やあ~ 面白かったぞ。 363 00:35:24,052 --> 00:35:29,052 ハリスのやつ 畳の山を見て 目を丸くしておったわ。 364 00:35:33,061 --> 00:35:37,399 では 少しは 効き目があったのでございますね。 365 00:35:37,399 --> 00:35:42,738 少しどころか 居並ぶ者ども 大いに 留飲を下げておった。 366 00:35:42,738 --> 00:35:46,608 ただ…。 ただ? 367 00:35:46,608 --> 00:35:50,078 また やってしもうた。 何をですか? 368 00:35:50,078 --> 00:35:54,078 例のあれじゃ。 うつけのふりじゃ。 369 00:36:11,700 --> 00:36:17,372 (家定)ハリスの妙な言葉を聞いておったら ムラムラしてきてのう…。 370 00:36:17,372 --> 00:36:21,243 いよ~う! 371 00:36:21,243 --> 00:36:33,388 ・~ 372 00:36:33,388 --> 00:36:37,726 はるか遠方より 使節をもって 書簡を届けきたること・ 373 00:36:37,726 --> 00:36:40,726 ならびに その口上…。 374 00:36:43,232 --> 00:36:47,732 深く感じ入り 満足至極であ~る! 375 00:36:50,739 --> 00:36:54,610 両国の親しき交わりは 幾久しく 続くであろう。 376 00:36:54,610 --> 00:37:00,910 合衆国プレジデントに しかと 伝えるべし。 377 00:37:05,020 --> 00:37:08,690 おかしいか? おかしゅうございます。 378 00:37:08,690 --> 00:37:11,193 あまり おかしそうではないのう。 379 00:37:11,193 --> 00:37:14,029 そのようなことはございません。 380 00:37:14,029 --> 00:37:16,698 ふだんのそちなら もっと面白がるはずじゃ。 381 00:37:16,698 --> 00:37:20,698 十分に 面白がっております。 382 00:37:28,310 --> 00:37:32,714 慶喜ごときを同席させるなど… よくも! 383 00:37:32,714 --> 00:37:38,714 ええい! おやめください… おやめください! 本寿院様。 384 00:37:41,056 --> 00:37:46,756 3じゃぞ。 はい。 385 00:37:52,067 --> 00:37:57,940 それよりも これからが大変にございますね。 386 00:37:57,940 --> 00:38:01,877 そちは これから どうなっていくと思う? 387 00:38:01,877 --> 00:38:07,549 前に 上様が 無理に国を開けば 合戦になると仰せでした。 388 00:38:07,549 --> 00:38:10,552 開国派と攘夷派の間で。 389 00:38:10,552 --> 00:38:16,258 そうならぬよう 慎重に事を進めねばならぬであろうな。 390 00:38:16,258 --> 00:38:20,829 万が一 国が2つに割れるようなことあらば・ 391 00:38:20,829 --> 00:38:25,367 どちらも 都におわす 帝に目を向けるのではないでしょうか? 392 00:38:25,367 --> 00:38:27,367 帝に? 393 00:38:29,037 --> 00:38:33,909 詔… 勅許を欲しがるということか。 394 00:38:33,909 --> 00:38:40,649 こちらが正しいと胸を張って言うために。 なるほど。 395 00:38:40,649 --> 00:38:47,949 帝のお気持ちによっては 開国は 難しいのではありませんか? 396 00:38:51,059 --> 00:38:54,930 出過ぎたことを申しました。 397 00:38:54,930 --> 00:38:57,933 いや…。 398 00:38:57,933 --> 00:39:05,007 そちは 女子にしておくのは 惜しいと思うたのじゃ。 399 00:39:05,007 --> 00:39:08,677 それは 褒められたのでしょうか…。 400 00:39:08,677 --> 00:39:13,348 もちろんじゃ。 いずれにしても まだまだ これからじゃ。 401 00:39:13,348 --> 00:39:20,022 アメリカと 条約を結ぶにしても 細かいところを詰めねばならぬ。 402 00:39:20,022 --> 00:39:24,693 あの…。 何じゃ? 403 00:39:24,693 --> 00:39:30,565 慶喜公については いかがだったでしょうか? 404 00:39:30,565 --> 00:39:33,865 慶喜か…。 405 00:39:39,041 --> 00:39:41,710 困ったことになあ…・ 406 00:39:41,710 --> 00:39:45,047 あの者が ますます好きではなくなった。 407 00:39:45,047 --> 00:39:48,717 それは 何故にございますか? 408 00:39:48,717 --> 00:39:52,387 強いて言えば…・ 409 00:39:52,387 --> 00:39:54,687 勘じゃ。 410 00:39:58,060 --> 00:40:01,396 勘にございますか。 411 00:40:01,396 --> 00:40:05,734 わしはなあ 今は 少しずつながら・ 412 00:40:05,734 --> 00:40:14,409 日本国の将来や 徳川宗家のこれからを 真剣に考えねばならぬと思い始めておる。 413 00:40:14,409 --> 00:40:17,312 まことにございますか!? 414 00:40:17,312 --> 00:40:23,418 しかし 慶喜には そうした思いが 欠けてるように思えてならぬ。 415 00:40:23,418 --> 00:40:29,091 それが 上様の…。 勘じゃ。 416 00:40:29,091 --> 00:40:33,261 そちの父の意向には 沿うてやりたいが…。 417 00:40:33,261 --> 00:40:35,197 皮肉なものよのう。 418 00:40:35,197 --> 00:40:40,035 以前のわしなら 世継ぎなど どうでもよかったものを。 419 00:40:40,035 --> 00:40:46,441 そのお言葉だけで うれしゅうございます。 420 00:40:46,441 --> 00:40:49,911 やはり 今日のそなたは 少しおかしい。・ 421 00:40:49,911 --> 00:40:55,111 そなたに勝つには 今宵をおいて ほかにないのう。 422 00:40:57,652 --> 00:41:20,942 ・~ 423 00:41:20,942 --> 00:41:25,714 慶喜ごときを 同席させるなど…。 424 00:41:25,714 --> 00:41:30,085 許すまじ 御台所め…。 425 00:41:30,085 --> 00:41:35,423 滝山様 大丈夫でございましょうか? 426 00:41:35,423 --> 00:41:39,761 公方様を お守りするのじゃ…。 427 00:41:39,761 --> 00:41:43,098 公方様を…。 428 00:41:43,098 --> 00:41:59,648 ・~ 429 00:41:59,648 --> 00:42:02,648 ほれ 3じゃ。 430 00:42:04,719 --> 00:42:10,058 早う打て 早う。 はい。 431 00:42:10,058 --> 00:42:15,397 家定様と共に過ごす喜びを かみしめながらも・ 432 00:42:15,397 --> 00:42:19,267 黒く大きな影が迫りつつあることを・ 433 00:42:19,267 --> 00:42:25,073 ひしひしと感じている 篤姫様でございました。 434 00:42:25,073 --> 00:42:28,773 3にございます。 分かっておる! 435 00:42:31,246 --> 00:42:33,882 御台は どこじゃ~! 436 00:42:33,882 --> 00:42:37,085 しばらく御台様には ご遠慮願います。 437 00:42:37,085 --> 00:42:40,422 母の命に代えての願いです。 438 00:42:40,422 --> 00:42:42,357 上様! 439 00:42:42,357 --> 00:42:44,292 御台様には ご遠慮願いまする! 440 00:42:44,292 --> 00:42:46,294 それと…。 それと? 441 00:42:46,294 --> 00:42:50,098 母上… おいは… 鬼になりもす。 442 00:42:50,098 --> 00:42:53,768 私は 鬼の母になるだけのこと。 443 00:42:53,768 --> 00:42:57,272 よくもまあ 公方様の優しさに つけ込むような まねを! 444 00:42:57,272 --> 00:43:00,772 上様を思う気持ちに うそはありませぬ。 445 00:43:02,244 --> 00:43:05,380 <福井県福井市。・ 446 00:43:05,380 --> 00:43:09,380 越前松平家の城下町です> 447 00:43:11,052 --> 00:43:18,727 <国政に大きな影響力を持った 十六代藩主 松平慶永。・ 448 00:43:18,727 --> 00:43:23,865 進歩的な考えを持ち 勝 海舟や 坂本龍馬らの・ 449 00:43:23,865 --> 00:43:27,402 後ろ盾となりました。・ 450 00:43:27,402 --> 00:43:29,871 知識人としても知られ・ 451 00:43:29,871 --> 00:43:37,071 愛用した「春嶽」という号が記された 書や歌が 数多く残されています> 452 00:43:39,080 --> 00:43:45,854 <また 藩校「明道館」を開き 西洋の学問を取り入れた教育で・ 453 00:43:45,854 --> 00:43:49,354 多くの人材を養成しました> 454 00:43:52,427 --> 00:43:58,099 <幕末 慶永は 将軍 家定のあと継ぎを巡り・ 455 00:43:58,099 --> 00:44:00,702 一橋派の中心人物として・ 456 00:44:00,702 --> 00:44:05,540 大老 井伊直弼と対立を深めていきます。・ 457 00:44:05,540 --> 00:44:10,712 それは やがて 篤姫が暮らす大奥にも・ 458 00:44:10,712 --> 00:44:14,382 大きな波紋を広げていくのです> 459 00:44:14,382 --> 00:44:25,682 ・~