1 00:00:02,529 --> 00:00:06,266 (天璋院)ご武運をお祈り申し上げます。 2 00:00:06,266 --> 00:00:11,605 (徳川家茂)では これにて。 3 00:00:11,605 --> 00:00:14,941 <将軍自ら出陣した長州戦争。・ 4 00:00:14,941 --> 00:00:19,279 間もなく 戦いが始まろうとしている その時…。・ 5 00:00:19,279 --> 00:00:21,615 長州と摩の間に・ 6 00:00:21,615 --> 00:00:25,285 同盟が 成立していました。・ 7 00:00:25,285 --> 00:00:30,457 帯刀 龍馬らは 徳川家と摩藩などの諸侯が合議する・ 8 00:00:30,457 --> 00:00:33,293 新しい政治体制を考えていました。・ 9 00:00:33,293 --> 00:00:36,329 実現すれば 幕府の形は変わっても・ 10 00:00:36,329 --> 00:00:41,167 徳川家は 政治の主導権を握ることができます> 11 00:00:41,167 --> 00:00:43,303 (小松帯刀)共に力を尽くしましょう。 12 00:00:43,303 --> 00:00:45,639 (西郷吉之助 大久保一蔵) よろしくお願いいたしもす。 13 00:00:45,639 --> 00:00:47,939 (木戸孝允)お願いいたします。 14 00:00:50,310 --> 00:00:52,646 (坂本龍馬)よかった。 15 00:00:52,646 --> 00:00:57,517 <しかし 同盟の立て役者 龍馬に危機が…> 16 00:00:57,517 --> 00:01:00,453 神妙にせよ! (銃声) 17 00:01:00,453 --> 00:01:14,601 ・~(テーマ音楽) 18 00:01:14,601 --> 00:03:44,401 ・~ 19 00:03:50,123 --> 00:03:53,323 坂本さん! おお! 20 00:03:54,961 --> 00:04:00,300 よかった。 (お龍)すみません。 ご心配をおかけしまして。 21 00:04:00,300 --> 00:04:02,600 浅手じゃき。 22 00:04:04,904 --> 00:04:10,410 やはり 幕府は 摩が長州と手を結んだことを・ 23 00:04:10,410 --> 00:04:12,345 つかんでいるのでしょうか? 24 00:04:12,345 --> 00:04:16,916 分からんけんど わし一人を斬ったち 時の流れは変えられん。 25 00:04:16,916 --> 00:04:19,953 (大久保一蔵) 奉行所も目をつけちょったとでごわんそ。 26 00:04:19,953 --> 00:04:24,591 わしも油断しちょった。 とんだ不覚じゃき。 27 00:04:24,591 --> 00:04:29,095 とにかく 命に別状がなくてよかった。 28 00:04:29,095 --> 00:04:32,131 本当によかった。 (お龍)ええ薬どす。 29 00:04:32,131 --> 00:04:34,601 ちょっとは おとなしゅう してもらわんと。 30 00:04:34,601 --> 00:04:38,901 それは ええけんど これから どうするかぜよ。 31 00:04:40,473 --> 00:04:42,942 (お琴)お二人を 摩に? 32 00:04:42,942 --> 00:04:44,878 龍馬さんを かくまうためだ。 33 00:04:44,878 --> 00:04:48,815 それに 摩には 刀傷の治療によい温泉がある。 34 00:04:48,815 --> 00:04:51,284 へえ~…。 35 00:04:51,284 --> 00:04:54,754 そやったら うちも 連れてってもらおかな。 36 00:04:54,754 --> 00:04:57,054 えっ…。 37 00:04:59,592 --> 00:05:03,463 帯刀さんの今のお顔。 38 00:05:03,463 --> 00:05:05,431 (せきばらい) 39 00:05:05,431 --> 00:05:09,569 ご安心しやはって よろしおす。 40 00:05:09,569 --> 00:05:13,573 そもそもは 奥さんのいてはるお人を 好きになった・ 41 00:05:13,573 --> 00:05:16,442 うちが悪いんどすよって。 42 00:05:16,442 --> 00:05:18,578 そういうことでは…。 43 00:05:18,578 --> 00:05:27,578 でも 遠い摩と 離れ離れになるのは やっぱり つろうおす。 44 00:05:31,591 --> 00:05:34,291 お琴…。 45 00:05:37,096 --> 00:05:40,296 話があるのだ。 46 00:05:44,837 --> 00:05:48,808 何のお話か知りまへんけど ややこしいお話なら・ 47 00:05:48,808 --> 00:05:51,611 摩から お帰りになってからにしとくれやす。 48 00:05:51,611 --> 00:05:55,411 いや…。 寝酒に1本つけまひょ。 49 00:06:12,899 --> 00:06:15,802 そのころ 大奥では・ 50 00:06:15,802 --> 00:06:21,574 大坂にご出陣なされた家茂様が ご不在のまま・ 51 00:06:21,574 --> 00:06:25,445 寂しい春を迎えておりました。 52 00:06:25,445 --> 00:06:27,745 (常磐)天璋院様。 53 00:06:30,917 --> 00:06:35,722 (滝山)これなるは 新たに天璋院様付きといたしました・ 54 00:06:35,722 --> 00:06:39,258 唐橋にございます。 55 00:06:39,258 --> 00:06:41,594 唐橋でございます。 56 00:06:41,594 --> 00:06:44,263 天璋院様に お仕えできること・ 57 00:06:44,263 --> 00:06:46,963 心より うれしく存じます。 58 00:06:49,135 --> 00:06:52,005 (重野)生まれは 京と聞いておりますが? 59 00:06:52,005 --> 00:06:56,609 はい。 生家は 漢方医でございます。 60 00:06:56,609 --> 00:06:59,112 医者の娘か。 61 00:06:59,112 --> 00:07:04,884 京に限らず 上方に同業の縁者 知人も 多ございます。 62 00:07:04,884 --> 00:07:08,221 ということは 大坂城におわす・ 63 00:07:08,221 --> 00:07:12,892 公方様のご様子を伺うにも 都合がよいわけじゃな。 64 00:07:12,892 --> 00:07:16,763 それゆえに 天璋院様のお付きにと。 65 00:07:16,763 --> 00:07:21,901 そうであったか。 よろしく頼むぞ。 66 00:07:21,901 --> 00:07:26,601 はい。 一心にご奉公申し上げます。 67 00:07:30,910 --> 00:07:38,610 それにしても 離れているというのは それだけで つらいものじゃ。 68 00:07:42,922 --> 00:07:48,594 案ずるばかりで 何もして差し上げられない苦しみが・ 69 00:07:48,594 --> 00:07:51,931 これほどのものであったとは…。 70 00:07:51,931 --> 00:08:07,880 ・~ 71 00:08:07,880 --> 00:08:13,580 こちらへ来て もうすぐ 十月になる。 72 00:08:15,555 --> 00:08:19,892 時ばかりが いたずらに過ぎていくようじゃ…。 73 00:08:19,892 --> 00:08:25,765 はっ? いや 何でもない。 74 00:08:25,765 --> 00:08:50,857 ・~ 75 00:08:50,857 --> 00:08:57,157 (庭田嗣子) 宮さん。 また祈ってはるのですか。 76 00:08:58,931 --> 00:09:06,231 私も 一緒にお祈りさせていただきまひょ。 77 00:09:19,552 --> 00:09:22,455 あれは? 78 00:09:22,455 --> 00:09:25,424 何じゃ? あの騒ぎは。 79 00:09:25,424 --> 00:09:28,227 (重野)何でございましょう? 80 00:09:50,917 --> 00:09:53,419 これは どうしたことですか? 81 00:09:53,419 --> 00:09:56,923 その方らもか…。 (花園)も… 申し訳ございませぬ。 82 00:09:56,923 --> 00:09:58,858 お誘いを受けたものですから…。 83 00:09:58,858 --> 00:10:04,597 公方様が 大坂にご出陣という時に… お慎みくださいませ。 84 00:10:04,597 --> 00:10:08,935 そのとおりです! 観行院さんがお亡くなりになり・ 85 00:10:08,935 --> 00:10:10,970 公方さんが おいでにならんことを・ 86 00:10:10,970 --> 00:10:14,607 宮さん あないに嘆いておいでになるというのに。 87 00:10:14,607 --> 00:10:18,444 (本寿院)それゆえ 大奥が さみしゅうてならんでの。・ 88 00:10:18,444 --> 00:10:23,282 少しでも にぎやかにせねば 皆の気が めいると思うたのじゃ。 89 00:10:23,282 --> 00:10:25,952 (歌橋)それが 亡きお方の供養になり・ 90 00:10:25,952 --> 00:10:29,288 公方様も お喜びくださるはずだとの・ 91 00:10:29,288 --> 00:10:33,759 ありがたき おぼし召しに ござりまするなあ。 92 00:10:33,759 --> 00:10:35,695 (本寿院)そういうことじゃな。 93 00:10:35,695 --> 00:10:38,195 (笑い声) 94 00:10:44,303 --> 00:10:47,340 どういたしましょう? 95 00:10:47,340 --> 00:10:49,976 たまには よいのではないか? 96 00:10:49,976 --> 00:10:53,646 けど… けど 宮さんのお気持ちは どないなります。 97 00:10:53,646 --> 00:10:58,150 本寿院様とて よかれと思って おやりになっていること。 98 00:10:58,150 --> 00:11:02,021 そのこと 宮様もお分かりになろう。 99 00:11:02,021 --> 00:11:08,261 よかれとなあ… ふ~ん。 100 00:11:08,261 --> 00:11:32,952 ・~ 101 00:11:32,952 --> 00:11:37,823 どうかお助けくださいませ。 102 00:11:37,823 --> 00:11:47,523 公方様の 一日も早いお帰りを 皆が待ち望んでおりまする。 103 00:11:56,642 --> 00:11:59,979 うつうつしい。 104 00:12:25,738 --> 00:12:28,441 一方 大坂城では・ 105 00:12:28,441 --> 00:12:34,613 慶喜様が 摩の このお方を 召し出されておられました。 106 00:12:34,613 --> 00:12:39,485 (一橋慶喜)長州征伐のために 摩の出兵を 再三にわたり求めておる。・ 107 00:12:39,485 --> 00:12:42,955 にもかかわらず いまだ その気配もない。 108 00:12:42,955 --> 00:12:46,826 どういうことか答えよ。 109 00:12:46,826 --> 00:12:49,128 朝廷征伐? 110 00:12:49,128 --> 00:12:52,465 (板倉勝静)朝廷ではなく 長州じゃ! 111 00:12:52,465 --> 00:12:56,302 そもそも 摩は かしこくも帝より・ 112 00:12:56,302 --> 00:12:59,638 禁裏守護の大命を 仰せつかっておりもす。 113 00:12:59,638 --> 00:13:05,411 事もあろうに その朝廷を征伐し奉るなど…。 114 00:13:05,411 --> 00:13:09,281 (小笠原長行)朝廷ではなく 長州じゃと申しておろう! 115 00:13:09,281 --> 00:13:12,284 はあ? 大久保とやら! 116 00:13:12,284 --> 00:13:15,921 はあ? もうよい。 117 00:13:15,921 --> 00:13:19,621 摩には頼まぬ。 118 00:13:21,594 --> 00:13:25,594 これは畏れ入りまする。 119 00:13:30,603 --> 00:13:33,105 摩が出兵を拒んだ? 120 00:13:33,105 --> 00:13:37,905 慶喜様は 大層 ご立腹にございます。 121 00:13:43,449 --> 00:13:46,952 勝安房守を呼べ! 122 00:13:46,952 --> 00:13:49,755 勝にございますか? 123 00:13:49,755 --> 00:13:53,955 元の奉行職に戻し この大坂城へ。 124 00:13:55,561 --> 00:13:57,963 (板倉)公方様! 125 00:13:57,963 --> 00:14:00,566 公方様! 公方様! 126 00:14:00,566 --> 00:14:04,069 医者を… 医者を呼ぶのじゃ! 誰か! はっ! 127 00:14:04,069 --> 00:14:06,269 公方様! 128 00:14:07,907 --> 00:14:16,582 家茂様が お倒れになられたことは まだ 大奥には知らされずにおりました。 129 00:14:16,582 --> 00:14:19,485 (勝 麟太郎)お久しぶりにございます。 130 00:14:19,485 --> 00:14:24,256 早速じゃが 近く大坂へ向かうと聞いた。 131 00:14:24,256 --> 00:14:29,595 はい。 公方様 じきじきの お召しだそうにございます。 132 00:14:29,595 --> 00:14:34,266 その公方様じゃが お元気なのであろうか? 133 00:14:34,266 --> 00:14:39,605 さよう承りますが… 何か? 134 00:14:39,605 --> 00:14:42,508 胸騒ぎがしてならぬのじゃ。 135 00:14:42,508 --> 00:14:48,208 そなたを急に召し出すなど 何かあったのではないかと。 136 00:14:50,950 --> 00:14:53,853 ご心配には 及ばぬと存じますが・ 137 00:14:53,853 --> 00:14:57,122 火急の折は すぐにお知らせいたしましょう。 138 00:14:57,122 --> 00:15:00,159 頼む。 139 00:15:00,159 --> 00:15:05,564 それと そちには いまひとつ 聞きたいことがある。 140 00:15:05,564 --> 00:15:08,467 何なりと。 141 00:15:08,467 --> 00:15:15,467 なぜ 摩は 長州へ味方し 幕府に従おうとしないのじゃ。 142 00:15:17,576 --> 00:15:22,081 まことに畏れ多いことですが…。 143 00:15:22,081 --> 00:15:25,117 かまわぬ 申せ。 144 00:15:25,117 --> 00:15:30,817 やはり 時代が変わりつつあるとしか 申せませぬ。 145 00:15:32,591 --> 00:15:36,929 (勝)国を閉ざしている間は それで よかったのです。 146 00:15:36,929 --> 00:15:39,965 それが 異国と向き合うようになり・ 147 00:15:39,965 --> 00:15:43,269 このままだと 日本国はよくならない・ 148 00:15:43,269 --> 00:15:48,607 強くもなれないと 皆が 気づき始めたのでございましょう。 149 00:15:48,607 --> 00:15:55,481 江戸開府以来 260年近い歳月がたちました。 150 00:15:55,481 --> 00:16:01,781 もはや… 世の流れには 逆らえぬかと。 151 00:16:04,089 --> 00:16:08,089 世の流れか…。 152 00:16:15,234 --> 00:16:22,007 それでも 私は 徳川家を守らねばならぬ。 153 00:16:22,007 --> 00:16:30,507 公方様も 宮様も 大奥の女子たちもじゃ。 154 00:16:33,252 --> 00:16:38,123 不肖 この勝とて ご直参の端くれなれば・ 155 00:16:38,123 --> 00:16:43,423 将軍家を お守りするのが 第一の役割と心得ております。 156 00:16:45,831 --> 00:16:53,272 それと もう一つ。 何なりと。 157 00:16:53,272 --> 00:16:59,745 もしや 長州 摩が 幕府に向かってくるということは? 158 00:16:59,745 --> 00:17:04,245 よもや そのようなことは…。 ないと言いきれるか!? 159 00:17:05,884 --> 00:17:13,184 とにもかくにも 万事は 公方様にお目見えしてからにございます。 160 00:17:17,229 --> 00:17:20,566 頼む。 161 00:17:20,566 --> 00:17:24,403 公方様には くれぐれも・ 162 00:17:24,403 --> 00:17:29,241 ご無事のお帰りを願っていると 伝えてくれ。 163 00:17:29,241 --> 00:17:32,541 かしこまりました。 164 00:17:42,254 --> 00:17:47,254 そして 同じ頃 摩では…。 165 00:17:49,128 --> 00:17:54,600 (お近)ようこそ いらっしゃいました。 またまたお世話になります。 166 00:17:54,600 --> 00:17:58,270 これは 龍といいまして わしの妻ですき。 167 00:17:58,270 --> 00:18:01,040 龍と申します。 168 00:18:01,040 --> 00:18:04,076 はるばるの長旅 ご苦労に存じます。 169 00:18:04,076 --> 00:18:08,547 ごゆるりとなされませ。 ありがとう存じます。 170 00:18:08,547 --> 00:18:11,884 旦那様も お疲れでしょう。 171 00:18:11,884 --> 00:18:18,223 あっ いや… 船旅だったから それほどでも…。 172 00:18:18,223 --> 00:18:38,544 ・~ 173 00:18:38,544 --> 00:18:42,844 すまない! 京の屋敷に…。 174 00:18:45,451 --> 00:18:49,188 女子を置いておる。 175 00:18:49,188 --> 00:18:51,924 やはり そうでしたか。 176 00:18:51,924 --> 00:18:53,859 やはり…。 177 00:18:53,859 --> 00:18:58,597 このところ 都からの手紙が むやみに増え・ 178 00:18:58,597 --> 00:19:01,533 そのようなことではないかと 察しておりました。 179 00:19:01,533 --> 00:19:04,369 そなたは 勘が鋭いからのう。 180 00:19:04,369 --> 00:19:06,872 そういうことでは ありませぬ! 181 00:19:06,872 --> 00:19:09,775 (帯刀)すまぬ! 182 00:19:09,775 --> 00:19:13,545 何をしゆう? シ~! 183 00:19:13,545 --> 00:19:15,845 ん? 184 00:19:17,883 --> 00:19:23,183 それで そのお方とは どうなさる おつもりなのですか? 185 00:19:25,557 --> 00:19:28,257 別れる! 186 00:19:32,431 --> 00:19:36,131 別れられるのですか? 187 00:19:40,105 --> 00:19:42,574 そ… それは…。 188 00:19:42,574 --> 00:19:44,510 知りませぬ! 189 00:19:44,510 --> 00:19:46,912 別れる! 必ず別れる。 190 00:19:46,912 --> 00:19:51,083 だから あえて お琴のことを そちに話したのだ。 191 00:19:51,083 --> 00:19:54,283 琴という名ですか。 192 00:19:58,824 --> 00:20:02,594 小松さんは ちっくと正直すぎるきに。 193 00:20:02,594 --> 00:20:06,932 そこが あの方のええとこ どっしゃろ。 まあな。 194 00:20:06,932 --> 00:20:10,602 それじゃき 頼りにも しちゅうがじゃけんど。 195 00:20:10,602 --> 00:20:17,276 旦那さんは ほかに女子をこさえても うちには言わしまへんわな。 196 00:20:17,276 --> 00:20:21,976 そんなことはないぜよ。 正直に話すきに。 197 00:20:25,984 --> 00:20:30,289 そういうことにしときまひょ。 198 00:20:30,289 --> 00:20:34,459 それから程なくして ご一同は・ 199 00:20:34,459 --> 00:20:39,631 霧島の温泉に お出かけになりました。 200 00:20:39,631 --> 00:20:43,302 ここの湯は 傷によく効くそうです。 201 00:20:43,302 --> 00:20:48,173 そりゃ ありがたい。 けんど うらやましいねや。 202 00:20:48,173 --> 00:20:51,473 こんな温泉に いつでも来られて。 203 00:20:53,312 --> 00:20:56,148 武士の世の中やったら・ 204 00:20:56,148 --> 00:21:01,420 わしのような身分の者は 一生 うだつが上がらんがじゃ。 205 00:21:01,420 --> 00:21:04,620 それが嫌で 脱藩したがじゃき。 206 00:21:06,258 --> 00:21:09,928 脱藩かあ…。 207 00:21:09,928 --> 00:21:16,802 けんど そうなってみたら 頼りながは 己の身一つ。 208 00:21:16,802 --> 00:21:20,572 なかなか つらい身分じゃき。 209 00:21:20,572 --> 00:21:26,278 私は 坂本さんのような自由な生き方こそ うらやましく思えますが。 210 00:21:26,278 --> 00:21:33,978 そやねや。 肩にかかる荷の重さを考えたら 小松さんも つらい身の上やね。 211 00:21:35,621 --> 00:21:38,523 まあ…。 212 00:21:38,523 --> 00:21:43,962 どっちにしても 刀を振り回して 威張り散らす 武士の世は・ 213 00:21:43,962 --> 00:21:47,299 もうすぐ終わるきね。 214 00:21:47,299 --> 00:21:50,599 武士の世が終わる…。 215 00:21:52,170 --> 00:21:58,777 その時 この国は 誰が引っ張っていくのでしょうか? 216 00:21:58,777 --> 00:22:02,247 小松さんが やったらええ。 217 00:22:02,247 --> 00:22:05,584 おまんは そんな男の顔をしちゅうき。 218 00:22:05,584 --> 00:22:12,457 そんな… 私は 己の妻一人 思うようにできない男ですから。 219 00:22:12,457 --> 00:22:18,457 女子に弱いがは 新しい時代の 男の証しみたいなもんじゃき。 220 00:22:23,602 --> 00:22:28,273 帯刀さんを お許しには ならはらしまへんのどすか? 221 00:22:28,273 --> 00:22:30,573 はい? 222 00:22:32,945 --> 00:22:37,115 こないだ 聞いてしもたんどす。 223 00:22:37,115 --> 00:22:41,987 ああ お恥ずかしいです。 224 00:22:41,987 --> 00:22:46,625 京都では 命を狙われることもあります。 225 00:22:46,625 --> 00:22:49,628 支えてくれそうな 女子がいれば・ 226 00:22:49,628 --> 00:22:53,128 つい その気にもなるいうもんどす。 227 00:22:55,634 --> 00:23:01,440 昔 夫には 好きなお方がおりました。 228 00:23:01,440 --> 00:23:04,443 於一様と仰せでした。 229 00:23:04,443 --> 00:23:09,915 でも そのお方は 手の届かないところへ 行ってしまわれたのです。 230 00:23:09,915 --> 00:23:13,418 帯刀さんが それを まだ引きずっといやすとでも? 231 00:23:13,418 --> 00:23:18,924 それは分かりません。 ただ 不安になるのです。 232 00:23:18,924 --> 00:23:25,263 本当には 好きでない女と一緒になった あのお方が 気の毒というか…。 233 00:23:25,263 --> 00:23:28,600 好きではなかったて お近さんのこと? 234 00:23:28,600 --> 00:23:33,739 ええ。 だから お琴さんという方の お話を聞いて・ 235 00:23:33,739 --> 00:23:36,942 心が揺れてしまうのだと思います。 236 00:23:36,942 --> 00:23:42,814 夫が もし 本当に 好きな方に 出会えたのだとしたらと…。 237 00:23:42,814 --> 00:23:49,521 ほれておいやすのどすなあ。 そうなのでしょうか。 238 00:23:49,521 --> 00:23:56,628 でも ほれられるより ほれる方が うんっと幸せどっせ。 239 00:23:56,628 --> 00:23:58,964 えっ? 240 00:23:58,964 --> 00:24:12,511 ・~ 241 00:24:12,511 --> 00:24:20,919 あの井伊大老の大獄で 私の父は 重い おとがめを受けました。 242 00:24:20,919 --> 00:24:25,724 最初は 龍馬はんが この国を変えようとしているのを知って・ 243 00:24:25,724 --> 00:24:27,793 ほれたんどす。 244 00:24:27,793 --> 00:24:35,100 でも 今は それとは関わりなく 一人の男として ほれてます。 245 00:24:35,100 --> 00:24:37,900 そうだったのですか。 246 00:24:39,604 --> 00:24:47,279 いつ死ぬか分からへん男 何をしでかすか分からへん男。 247 00:24:47,279 --> 00:24:51,579 でも ほれてるんどす。 248 00:24:53,151 --> 00:24:57,289 心配には ならないのですか? 249 00:24:57,289 --> 00:25:00,892 そら 心配どす。 250 00:25:00,892 --> 00:25:06,765 そやけど そんな男には なかなか巡り合えしまへんから。 251 00:25:06,765 --> 00:25:11,403 出会えただけで 幸せやと思うてます。 252 00:25:11,403 --> 00:25:18,603 出会えただけで… それなら 私も同じです。 253 00:25:20,112 --> 00:25:27,112 なんや そんなら うちら2人とも 幸せな女や あらしまへんか? 254 00:25:28,820 --> 00:25:32,257 でも お龍さんが うらやましい。 255 00:25:32,257 --> 00:25:36,128 好きな方と いつでも共にいられて。 256 00:25:36,128 --> 00:25:42,267 でも あの寺田屋のようなことを 目の当たりにするのも つろうおっせ。 257 00:25:42,267 --> 00:25:45,567 待つ身も つろうございます。 258 00:25:50,142 --> 00:25:54,842 でも 何があろうと ええやおへんか。 259 00:25:57,616 --> 00:26:02,916 ほれた相手が 生きてさえいてくれれば。 260 00:26:04,890 --> 00:26:08,590 生きてさえいてくれれば…。 261 00:26:10,762 --> 00:26:14,462 ほんとに そうですね。 262 00:26:16,501 --> 00:26:19,070 ありがとうございます。 263 00:26:19,070 --> 00:26:24,876 お龍さんと お話ししたおかげで 何だか気が楽になりました。 264 00:26:24,876 --> 00:26:36,254 ・~ 265 00:26:36,254 --> 00:26:39,925 そして 季節が夏に移り・ 266 00:26:39,925 --> 00:26:48,266 ようやく 家茂様のご病気の知らせが 大奥に もたらされたのでした。 267 00:26:48,266 --> 00:26:52,137 で 公方様の お具合は いかがなのじゃ? 268 00:26:52,137 --> 00:26:58,837 はい。 ご病状は 芳しくないとのことにございます。 269 00:27:00,545 --> 00:27:03,845 なんということじゃ…。 270 00:27:09,221 --> 00:27:14,059 (和宮)上様が… 公方さんが ご病気と聞きました! 271 00:27:14,059 --> 00:27:17,259 公方さんのご様子は? 272 00:27:23,235 --> 00:27:27,105 宮様 しっかりなさいませ。 273 00:27:27,105 --> 00:27:31,409 長のご出陣で お疲れが出ただけにございましょう。 274 00:27:31,409 --> 00:27:35,909 そうです。 そうに決まってます。 275 00:27:40,919 --> 00:27:47,259 (唐橋)あの~ 畏れながら…。 申してみよ。 276 00:27:47,259 --> 00:27:53,131 はい。 公方様は 蘭方医を 好まれておいでとのことは伺いました。 277 00:27:53,131 --> 00:27:55,600 しかしながら かような折は・ 278 00:27:55,600 --> 00:27:58,937 漢方医の見立ても あってしかるべきかと存じます。 279 00:27:58,937 --> 00:28:02,540 なるほど それはそうじゃ。 280 00:28:02,540 --> 00:28:05,877 大坂城に 漢方の名医を お遣わしすればよい。 281 00:28:05,877 --> 00:28:09,681 はい。 承りましてございます。 282 00:28:09,681 --> 00:28:13,218 私も お上に お文を差し上げ・ 283 00:28:13,218 --> 00:28:16,054 公方さんに 漢方医をお遣わしあそばすよう・ 284 00:28:16,054 --> 00:28:20,892 お願いいたします。 庭田 すぐに手配しなされ。 285 00:28:20,892 --> 00:28:23,228 はい。 286 00:28:23,228 --> 00:28:39,778 ・~ 287 00:28:39,778 --> 00:28:44,249 (和宮)「病のご快癒を祈願して・ 288 00:28:44,249 --> 00:28:49,587 増上寺より ご本尊のお札を頂き・ 289 00:28:49,587 --> 00:28:54,092 毎日 お百度を踏んでおります。・ 290 00:28:54,092 --> 00:29:01,533 ご養生に努められ どうか… どうか 一刻も早う・ 291 00:29:01,533 --> 00:29:05,203 江戸に お帰りあそばしますよう」。 292 00:29:05,203 --> 00:29:14,879 ・~ 293 00:29:14,879 --> 00:29:17,879 公方様…。 294 00:29:26,491 --> 00:29:29,791 一方 摩では…。 295 00:29:31,429 --> 00:29:36,167 お世話になりました。 おかげで 傷も すっかり癒えましたきに・ 296 00:29:36,167 --> 00:29:39,571 これから下関に向かいます。 (お近)下関に? 297 00:29:39,571 --> 00:29:43,441 うちは 摩で もう少し のんびり しとおしたけど。 298 00:29:43,441 --> 00:29:47,445 また いつでも摩に来てください。 (お龍)おおきに。 299 00:29:47,445 --> 00:29:52,717 それと 坂本さんには言っておこうかな。 なんぜよ? 300 00:29:52,717 --> 00:29:59,257 実は 総髪を許してもらえるよう 藩に願いを出しました。 どういてまた? 301 00:29:59,257 --> 00:30:02,927 外国人と会うことが 増えるだろうからです。 302 00:30:02,927 --> 00:30:06,798 いちいち 髷を珍しがられるのが 嫌なのです。 303 00:30:06,798 --> 00:30:10,268 ほんなら 次に会う時は これやね。 304 00:30:10,268 --> 00:30:12,937 そのようなことになりそうです。 305 00:30:12,937 --> 00:30:15,840 ほんなら。 306 00:30:15,840 --> 00:30:19,840 御免やしておくれやす。 またの! 307 00:30:26,284 --> 00:30:41,132 ・~ 308 00:30:41,132 --> 00:30:44,636 何やら 急に静かになったなあ。 309 00:30:44,636 --> 00:30:49,307 龍馬様は 風のようなお方にございますねえ。 310 00:30:49,307 --> 00:30:52,343 おお 夫婦だなあ。 311 00:30:52,343 --> 00:30:57,143 はい? 私も前に 同じことを思ったことがある。 312 00:30:59,017 --> 00:31:04,217 旦那様は またすぐに 京都に向かわれるのでしょう? 313 00:31:05,790 --> 00:31:11,930 よいのですよ。 お琴とかいう人のことでしたら。 314 00:31:11,930 --> 00:31:14,265 近…。 315 00:31:14,265 --> 00:31:16,601 少し悔しくはありますが・ 316 00:31:16,601 --> 00:31:21,301 今の旦那様には 欠かせない人と存じます。 317 00:31:32,450 --> 00:31:34,950 熱っ! 318 00:31:36,621 --> 00:31:41,493 ああ まだ許してくれて おらぬのではないか!? 319 00:31:41,493 --> 00:31:45,129 何ですか やけどの一つや二つ。 320 00:31:45,129 --> 00:31:49,300 熱いと思うのは 生きている証しではありませぬか。 321 00:31:49,300 --> 00:31:51,236 はっ? 322 00:31:51,236 --> 00:31:55,173 生きてさえいてくれれば… です。 323 00:31:55,173 --> 00:31:57,175 何のことだ? 324 00:31:57,175 --> 00:31:59,875 何でもありませぬ。 325 00:32:15,260 --> 00:32:17,929 慶応2年6月。 326 00:32:17,929 --> 00:32:23,629 幕府と長州の戦が ついに始まりました。 327 00:32:26,604 --> 00:32:30,275 勝 待ちかねたぞ。 328 00:32:30,275 --> 00:32:34,145 もったいのうございます。 329 00:32:34,145 --> 00:32:36,748 江戸の皆は 息災か? 330 00:32:36,748 --> 00:32:43,121 はあ。 天璋院様より 公方様をお守りせよと・ 331 00:32:43,121 --> 00:32:45,623 仰せつかってまいりました。 332 00:32:45,623 --> 00:32:53,298 大奥に わしの病が知れ渡り 心配をかけておるようじゃ。 333 00:32:53,298 --> 00:32:55,767 さようでございましたか…。 334 00:32:55,767 --> 00:32:58,567 ・御免つかまつりまする。 335 00:33:03,241 --> 00:33:06,911 京よりのお届けものにございます。 336 00:33:06,911 --> 00:33:08,947 来たか。 337 00:33:08,947 --> 00:33:11,783 勝 手を貸せ。 338 00:33:11,783 --> 00:33:13,783 はっ。 339 00:33:30,134 --> 00:33:33,834 宮のために求めた品じゃ。 340 00:33:38,977 --> 00:33:49,487 ・~ 341 00:33:49,487 --> 00:33:51,956 どうじゃ? 342 00:33:51,956 --> 00:33:56,628 これは よき品でございますなあ。 343 00:33:56,628 --> 00:34:00,498 宮に 約束したのじゃ。 344 00:34:00,498 --> 00:34:06,237 西陣織を土産に 凱旋するとな。 345 00:34:06,237 --> 00:34:09,537 きっと喜ばれましょう。 346 00:34:11,109 --> 00:34:15,580 ただ 一つだけ困ったことがあってな。 347 00:34:15,580 --> 00:34:22,353 はて… 長州以外に 公方様を困らせることがあるのですか? 348 00:34:22,353 --> 00:34:26,224 相変わらず 口の減らぬ男じゃ。 349 00:34:26,224 --> 00:34:31,524 悪しき癖にて 申し訳ございませぬ。 350 00:34:34,599 --> 00:34:37,602 母上への土産じゃ。 351 00:34:37,602 --> 00:34:40,471 まだ 決めかねておってな。 352 00:34:40,471 --> 00:34:46,171 何よりの土産は 公方様のお元気なお姿。 353 00:34:48,146 --> 00:34:52,950 天璋院様も 和宮様も・ 354 00:34:52,950 --> 00:34:59,624 江戸で 公方様に会える日を 楽しみに待っておいでにございます。 355 00:34:59,624 --> 00:35:02,324 そうか。 356 00:35:08,232 --> 00:35:10,902 そうじゃの。 357 00:35:10,902 --> 00:35:40,264 ・~ 358 00:35:40,264 --> 00:35:44,135 天璋院さん…。 359 00:35:44,135 --> 00:35:47,939 共に祈らせてください。 360 00:35:47,939 --> 00:36:17,568 ・~ 361 00:36:17,568 --> 00:36:23,268 ところが 家茂様のご容体が急変し…。 362 00:36:25,243 --> 00:36:27,912 公方様。 公方様! 363 00:36:27,912 --> 00:36:33,084 江戸へ… 江戸へ戻らねば…。 364 00:36:33,084 --> 00:36:35,920 公方様! 公方様! 365 00:36:35,920 --> 00:36:37,955 公方様! 366 00:36:37,955 --> 00:36:40,155 (勝)公方様! 367 00:36:41,793 --> 00:36:44,493 公方様。 368 00:36:52,937 --> 00:36:57,637 勝か? はい。 369 00:36:59,610 --> 00:37:01,546 皆 下がれ。 370 00:37:01,546 --> 00:37:03,846 (一同)はっ。 371 00:37:09,420 --> 00:37:15,092 勝。 はっ。 372 00:37:15,092 --> 00:37:22,934 わしは 何事かをなしえたと いえるのであろうか…。 373 00:37:22,934 --> 00:37:26,771 将軍としての何か…。 374 00:37:26,771 --> 00:37:30,575 男としての何かを…。 375 00:37:30,575 --> 00:37:33,077 もちろんでございます。 376 00:37:33,077 --> 00:37:40,952 いや それどころか 幕府にとり 未曽有の大難の中で・ 377 00:37:40,952 --> 00:37:46,257 よくぞ これだけのお働きをなされたと・ 378 00:37:46,257 --> 00:37:51,128 ただただ 感服つかまつるばかりでございます。 379 00:37:51,128 --> 00:37:54,828 そのようなことはない。 380 00:37:57,602 --> 00:38:02,602 そちは やはり ほら吹きじゃのう。 381 00:38:09,881 --> 00:38:14,181 悔しいのう…。 382 00:38:18,890 --> 00:38:23,394 わしは まだ 21ぞ。 383 00:38:23,394 --> 00:38:27,194 そのとおりにございます。 384 00:38:29,567 --> 00:38:34,267 病に倒れるなど 早すぎます。 385 00:38:35,907 --> 00:38:40,207 勝…。 はい。 386 00:38:42,580 --> 00:38:45,880 そちが見えぬ。 387 00:38:48,252 --> 00:38:51,952 ここにおりまする。 388 00:38:54,592 --> 00:39:02,199 江戸へ… もう一度 江戸へ…・ 389 00:39:02,199 --> 00:39:05,499 戻りたかったのう…。 390 00:39:08,072 --> 00:39:10,372 公方様。 391 00:39:12,209 --> 00:39:20,551 母上… 宮様を頼む。 392 00:39:20,551 --> 00:39:29,894 ・~ 393 00:39:29,894 --> 00:39:32,894 公方様…。 394 00:39:37,568 --> 00:39:40,471 公方様…。 395 00:39:40,471 --> 00:39:55,471 ・~ 396 00:39:58,255 --> 00:40:05,255 公方様が… 公方様が身まかられたと…。 397 00:40:07,932 --> 00:40:11,268 何を言うておるのじゃ。 398 00:40:11,268 --> 00:40:17,568 たった今 大坂から知らせがございました。 399 00:40:20,611 --> 00:40:23,611 うそじゃ。 400 00:40:25,483 --> 00:40:28,285 うそじゃ。 401 00:40:28,285 --> 00:41:03,921 ・~ 402 00:41:03,921 --> 00:41:07,621 いかがあそばしたのです? 403 00:41:14,932 --> 00:41:17,835 宮様…。 404 00:41:17,835 --> 00:41:27,511 ・~ 405 00:41:27,511 --> 00:41:30,281 もしや…。 406 00:41:30,281 --> 00:42:07,585 ・~ 407 00:42:07,585 --> 00:42:12,423 天璋院様と和宮様。 408 00:42:12,423 --> 00:42:16,594 お二人は かけがえのない家茂様を・ 409 00:42:16,594 --> 00:42:21,465 永遠に失ってしまわれたのでございます。 410 00:42:21,465 --> 00:42:30,608 ・~ 411 00:42:30,608 --> 00:42:35,112 公方様を亡くされた悲しみが どれほどに深いものか…。 412 00:42:35,112 --> 00:42:37,615 「母上と宮様を頼む」と…。 413 00:42:37,615 --> 00:42:39,550 どうでもよいのです。 414 00:42:39,550 --> 00:42:43,120 帝が身まかられたそうにございます。 415 00:42:43,120 --> 00:42:45,623 海援隊…。 お琴とは 別れる。 416 00:42:45,623 --> 00:42:47,558 お琴さんに お子が? 417 00:42:47,558 --> 00:42:51,128 一橋慶喜殿を 次の将軍にじゃと!? 418 00:42:51,128 --> 00:42:53,631 慶喜公を討つしかありもはん。 419 00:42:53,631 --> 00:42:59,931 あなたは… 徳川のお方に なってくださったのでございますね。 420 00:43:01,438 --> 00:43:05,075 <鹿児島県霧島市。・ 421 00:43:05,075 --> 00:43:08,412 慶応2年 1866年。・ 422 00:43:08,412 --> 00:43:11,715 京の寺田屋で傷を負った坂本龍馬は・ 423 00:43:11,715 --> 00:43:16,420 療養のため 霧島温泉に滞在します。・ 424 00:43:16,420 --> 00:43:21,258 温泉での療養を勧めたのは 小松帯刀でした。・ 425 00:43:21,258 --> 00:43:27,558 それまで 帯刀自らも 度々 ここを訪れていました> 426 00:43:30,601 --> 00:43:36,407 <龍馬は この旅に 結婚したばかりの お龍を伴っていました。・ 427 00:43:36,407 --> 00:43:41,907 これは 日本で最初の新婚旅行だと いわれています> 428 00:43:45,616 --> 00:43:50,454 <2人は 霧島山麓の村々で 収穫される茶を・ 429 00:43:50,454 --> 00:43:53,654 好んで飲んだといいます> 430 00:43:55,626 --> 00:44:02,066 <霧島神宮。 龍馬は お龍と共に参拝したと・ 431 00:44:02,066 --> 00:44:06,237 姉にあてた手紙に つづっています。・ 432 00:44:06,237 --> 00:44:11,408 帯刀と龍馬。 時代を動かした男たちが・ 433 00:44:11,408 --> 00:44:15,913 つかの間の安らぎを得た霧島市です> 434 00:44:15,913 --> 00:44:25,613 ・~