1 00:00:02,202 --> 00:00:05,138 (天璋院)大政奉還? (小松帯刀)幕府は 一刻も早く➡ 2 00:00:05,138 --> 00:00:08,008 大政を奉還すべきと存じ奉ります。 3 00:00:08,008 --> 00:00:11,879 <およそ260年におよぶ 徳川家による政権を➡ 4 00:00:11,879 --> 00:00:14,615 朝廷に返した慶喜でしたが➡ 5 00:00:14,615 --> 00:00:21,121 全国に 400万石の所領を持つ その力は 依然 強いものでした> 6 00:00:21,121 --> 00:00:25,425 (大久保一蔵)この国で 一番力があるのは 所詮 徳川宗家。 7 00:00:25,425 --> 00:00:27,361 (岩倉具視)幕府をつぶせると お思いか? 8 00:00:27,361 --> 00:00:30,797 (西郷吉之助)できる できんではなくて やるのみでございもす。 9 00:00:30,797 --> 00:00:35,435 <西郷 大久保たちは 王政復古の大号令を計画します。➡ 10 00:00:35,435 --> 00:00:39,640 それは 帝自らが国を治める というものです。➡ 11 00:00:39,640 --> 00:00:43,810 更に 慶喜に突きつけようとしたのが 辞官納地。➡ 12 00:00:43,810 --> 00:00:46,146 帝から授かった官位を返し➡ 13 00:00:46,146 --> 00:00:50,317 所領の一部を納めよ というものでした> 14 00:00:50,317 --> 00:00:55,155 私も覚悟を決めることにする。 戦う覚悟を。 15 00:00:55,155 --> 00:01:00,127 <窮地に陥った徳川家 そして 天璋院の運命は…> 16 00:01:00,127 --> 00:01:14,274 ♬~(テーマ音楽) 17 00:01:14,274 --> 00:03:44,958 ♬~ 18 00:03:44,958 --> 00:03:54,668 慶応3年11月 大奥は 厳しい冬を迎えておりました。 19 00:03:56,570 --> 00:04:01,441 (重野)大変おいしく頂戴いたしました。 20 00:04:01,441 --> 00:04:05,579 で このところの皆の様子は どうじゃ? 21 00:04:05,579 --> 00:04:08,381 はい それは もう。 22 00:04:08,381 --> 00:04:14,921 一同 天璋院様のなみなみならぬご決意に 深く感じ入りましたれば。 23 00:04:14,921 --> 00:04:18,792 大奥と徳川家は…。 24 00:04:18,792 --> 00:04:22,796 この天璋院が守ってまいる。 25 00:04:26,266 --> 00:04:29,169 しかし 今 大奥は➡ 26 00:04:29,169 --> 00:04:35,275 公方様も御台様もおられぬという ただならぬことになっておる。 27 00:04:35,275 --> 00:04:38,178 皆が いつまで辛抱できるか…。 28 00:04:38,178 --> 00:04:40,781 ご心配には及びませぬ。 29 00:04:40,781 --> 00:04:46,586 誰もが 天璋院様のお心を 分かっておりまするゆえ。 30 00:04:46,586 --> 00:04:49,890 ならば よいのだが…。 31 00:04:52,959 --> 00:04:58,298 あの 天璋院様。 32 00:04:58,298 --> 00:05:02,903 何じゃ? はい。 33 00:05:02,903 --> 00:05:09,576 前に 天璋院様が仰せになられたような ことと なりましょうか? 34 00:05:09,576 --> 00:05:18,919 つまり 長州と薩摩が手を組んで 幕府に攻めてくるようなことは…。 35 00:05:18,919 --> 00:05:27,093 分からぬ。 ただ 覚悟だけはしておかねばなるまい。 36 00:05:27,093 --> 00:05:31,264 あの方は どうなさっておいでなのでしょう? 37 00:05:31,264 --> 00:05:33,600 あの方? 38 00:05:33,600 --> 00:05:38,939 小松帯刀様と仰せでしたか…。 ああ…。 39 00:05:38,939 --> 00:05:42,609 思い切って あの方に お尋ねしてみては いかがかと…。 40 00:05:42,609 --> 00:05:47,113 それは できぬ。 もし 小松殿が 既に敵方ならば➡ 41 00:05:47,113 --> 00:05:50,984 答えようがあるまい。 追い詰めてしまうだけじゃ。 42 00:05:50,984 --> 00:05:53,420 追い詰める? 43 00:05:53,420 --> 00:06:00,894 それが 友への心遣いというもの。 許せ。 44 00:06:00,894 --> 00:06:03,730 とんでもないことでございます。 45 00:06:03,730 --> 00:06:09,936 私の考えが至りませんでした。 お許しくださいませ。 46 00:06:15,242 --> 00:06:24,251 小松帯刀殿… いかがしておいでなのであろうのう。 47 00:06:24,251 --> 00:06:27,587 その帯刀様は…。 48 00:06:27,587 --> 00:06:33,093 万次郎さん やはり薩摩には 残ってはいただけませぬか? 49 00:06:33,093 --> 00:06:39,599 (ジョン万次郎)お気持ちはうれしいけんど 龍馬殿が殺された今➡ 50 00:06:39,599 --> 00:06:44,271 土佐藩が どうなってしまうのか 心配ながです。 51 00:06:44,271 --> 00:06:47,274 そうですか…。 52 00:06:48,942 --> 00:06:53,813 小松様こそ 龍馬殿の志を引き継ぐに ふさわしいお方。 53 00:06:53,813 --> 00:07:00,120 日本国を生まれ変わらせるために 共に力を尽くしてまいりましょう。 54 00:07:03,223 --> 00:07:06,726 そうしたいのは やまやまですが➡ 55 00:07:06,726 --> 00:07:12,232 足が痛んで 歩くことも ままならぬようになっては…。 56 00:07:12,232 --> 00:07:15,735 一刻も早く 京都に向かわねばならぬというのに…。 57 00:07:15,735 --> 00:07:20,240 病に焦りは禁物ですき。 58 00:07:20,240 --> 00:07:25,378 もどかしくてならぬ。 なぜ 今 この時に…。 59 00:07:25,378 --> 00:07:28,748 耐えてください! 60 00:07:28,748 --> 00:07:34,087 今は 西郷さんたちを 信じるしかないですろう。 61 00:07:34,087 --> 00:07:40,260 (お近)そうですよ。 しっかり治るまで ゆっくりなさってくださいませ。 62 00:07:40,260 --> 00:07:43,596 西郷さんたちか…。 63 00:07:43,596 --> 00:07:47,767 それは ひとつきほど前のこと…。 64 00:07:47,767 --> 00:07:52,605 大政奉還で 政権を朝廷に 返上したちいうても形ばかり。➡ 65 00:07:52,605 --> 00:07:59,379 日本の政は 結局 徳川に支配されたまんまでございもす。 66 00:07:59,379 --> 00:08:03,550 小松様 日本を変えるには➡ 67 00:08:03,550 --> 00:08:07,354 徳川家を討たんにゃならんとでごわす。 68 00:08:07,354 --> 00:08:14,561 慶喜公に 辞官納地を求めてみたら どうでしょうか? 69 00:08:14,561 --> 00:08:20,900 慶喜に 官位と領地を 朝廷に返上させるちいうとでごわすか。 70 00:08:20,900 --> 00:08:26,206 慶喜が そげなことをするはずがありもはん。 71 00:08:27,774 --> 00:08:33,246 慶喜公に 辞官納地を認めてもらえるよう 力を尽くしてください。 72 00:08:33,246 --> 00:08:38,918 何としても 戦だけは避けなければならない。 73 00:08:38,918 --> 00:08:43,757 求めに応じん時は…➡ 74 00:08:43,757 --> 00:08:47,961 武力で 慶喜を討ちもす。 75 00:08:52,465 --> 00:09:00,106 そいと 小松様には 薩摩に おとどまりいただきたいのですが。 76 00:09:00,106 --> 00:09:02,542 薩摩に残れと!? 77 00:09:02,542 --> 00:09:05,845 さようにございもす。 何故です? 78 00:09:07,414 --> 00:09:10,884 (ため息) 79 00:09:10,884 --> 00:09:14,587 まあ この足では…。 80 00:09:16,222 --> 00:09:23,096 小松様には 万が一 我々が 戦に負けた時に➡ 81 00:09:23,096 --> 00:09:26,733 薩摩を まとめていただかんにゃなりもはん。 82 00:09:26,733 --> 00:09:31,237 やはり 戦になると…。 83 00:09:31,237 --> 00:09:35,942 万一の場合でごわす。 84 00:09:40,914 --> 00:09:44,918 今は その言葉を信じるしかありません。 85 00:09:49,255 --> 00:09:59,899 この直後 西郷様たちは 軍勢を率いて 京都に向かわれたのです。 86 00:09:59,899 --> 00:10:05,605 そうどすか。 小松さんはご病気で。 87 00:10:05,605 --> 00:10:10,777 我らにとっては 都合がようなったち思うちょりもす。 88 00:10:10,777 --> 00:10:15,949 あんお方の優しさちいうか 戦を避けようちするお気持ちは➡ 89 00:10:15,949 --> 00:10:19,285 おいたちの覚悟を 鈍らせかねもはんで。 90 00:10:19,285 --> 00:10:26,960 なるほど… まあ それは さておき➡ 91 00:10:26,960 --> 00:10:34,434 徳川の世を終わらせるために 王政復古を天下に宣言します。 92 00:10:34,434 --> 00:10:41,641 慶喜さんには 将軍を辞めるべしとの勅許が出ます。 93 00:10:41,641 --> 00:10:48,515 その日は 御所の ここと ここ➡ 94 00:10:48,515 --> 00:10:52,285 それから ここの門を➡ 95 00:10:52,285 --> 00:10:56,155 薩摩の軍勢で固めてもらいます。 96 00:10:56,155 --> 00:11:02,762 王政復古に辞官納地 慶喜公は従いもんそか? 97 00:11:02,762 --> 00:11:10,503 従うでしょうな。 何しろ 帝じきじきのご命令なんやから。 98 00:11:10,503 --> 00:11:14,941 いや… そいでも 従わん時は? 99 00:11:14,941 --> 00:11:20,647 そこは 西郷さんの出番や。 100 00:11:22,282 --> 00:11:27,587 既に 策は講じた。 策? 101 00:11:29,956 --> 00:11:33,660 そして… 102 00:11:35,295 --> 00:11:41,634 (岩倉)「先帝 頻年宸襟を 悩ませられ候おん次第➡ 103 00:11:41,634 --> 00:11:44,537 衆庶の知るところに候」。 104 00:11:44,537 --> 00:11:49,842 (山内容堂)岩倉め たくらみおったな。 105 00:11:51,644 --> 00:11:56,983 (松平春嶽)慶喜公を ここに参加させるべきではないか…。 106 00:11:56,983 --> 00:12:01,955 慶喜様不在の中 王政復古が宣言され➡ 107 00:12:01,955 --> 00:12:10,930 慶喜様に 官位と領地の一部を返上せよ との勅命が下されたのでございます。 108 00:12:10,930 --> 00:12:13,833 (徳川慶喜)岩倉と薩摩の者どもか…。 109 00:12:13,833 --> 00:12:19,939 ここは 何はともあれ 朝廷の命に従ってくださいませ。 110 00:12:19,939 --> 00:12:22,842 徳川の領地は 帝より預かりしものにあらず。➡ 111 00:12:22,842 --> 00:12:25,612 徳川が 自力で勝ち得たもの。 112 00:12:25,612 --> 00:12:28,414 それを返せとは 理にかなわぬ。 されど…。 113 00:12:28,414 --> 00:12:32,952 ここは ひとまず 大坂城に退き 新たな策を練る。 114 00:12:32,952 --> 00:12:37,290 薩摩や長州と 小競り合いにならぬためにもな。 115 00:12:37,290 --> 00:12:40,293 数日後 江戸では…。 116 00:12:40,293 --> 00:12:45,164 勝。 私には さっぱり分からぬ。 117 00:12:45,164 --> 00:12:47,934 (勝 麟太郎)何がでございましょうか? 118 00:12:47,934 --> 00:12:54,307 天下を治め 朝廷をあがめてきた 徳川家の働きを思えば➡ 119 00:12:54,307 --> 00:12:58,811 官位を取り上げたうえ 領地も差し出せとは➡ 120 00:12:58,811 --> 00:13:01,581 あまりにひどいとは 思わぬか? 121 00:13:01,581 --> 00:13:03,916 仰せのとおりにございます。 122 00:13:03,916 --> 00:13:09,255 しかしながら このままでは 徳川家のみが 力を持ちすぎ➡ 123 00:13:09,255 --> 00:13:13,092 今後の政の障りになると 考える者もおります。 124 00:13:13,092 --> 00:13:21,801 それも分かる。 しかし 何か別の手だてはないものか。 125 00:13:21,801 --> 00:13:26,506 別の手だて…。 126 00:13:31,944 --> 00:13:38,718 慶喜殿が領地を差し出せば 戦には ならぬのであろうか? 127 00:13:38,718 --> 00:13:43,289 それも まだ何とも言えません。 128 00:13:43,289 --> 00:13:46,192 薩摩と長州は あくまでも➡ 129 00:13:46,192 --> 00:13:49,796 幕府に向かってくるつもりである ということか? 130 00:13:49,796 --> 00:13:52,131 場合によっては…。 131 00:13:52,131 --> 00:13:57,637 更に 慶喜公の出方によっては そうなりましょう。 132 00:13:57,637 --> 00:14:01,908 戦はならぬ。 戦だけは避けねばならぬ。 133 00:14:01,908 --> 00:14:04,811 私も そう念じております。 134 00:14:04,811 --> 00:14:14,487 勝とうが負けようが 戦とは 決して人を幸せにはせぬもの。 135 00:14:14,487 --> 00:14:20,193 それだけは 私にも分かる。 136 00:14:26,766 --> 00:14:31,270 ところが 慶喜様は 外国の公使に対し➡ 137 00:14:31,270 --> 00:14:35,942 自分が いまだ 日本国の主権者であることを➡ 138 00:14:35,942 --> 00:14:37,877 宣言されたのでした。 139 00:14:37,877 --> 00:14:44,183 私の責任であるということを 了承していただきたい。 140 00:14:45,952 --> 00:14:49,622 なんと愚かな…。 141 00:14:49,622 --> 00:14:55,495 薩摩と長州を怒らせるような まねをして どうするつもりなのじゃ…。 142 00:14:55,495 --> 00:15:00,133 (滝山)しかしながら 徳川家を助けまいらせんと➡ 143 00:15:00,133 --> 00:15:05,738 諸国の軍勢が続々と 慶喜様がおわします大坂城に➡ 144 00:15:05,738 --> 00:15:11,544 向かっている由にございます。 薩摩は どう出るのじゃ…。 145 00:15:13,913 --> 00:15:19,619 小松… 帯刀殿は…。 146 00:15:23,389 --> 00:15:27,927 此度ばかりは 戦を避けられぬかもしれぬ。 147 00:15:27,927 --> 00:15:30,396 私も 早く京へ上らねば! 148 00:15:30,396 --> 00:15:36,202 でも そのお体では…。 いや 何としてもじゃ! 149 00:15:37,937 --> 00:15:40,640 くそ~! 150 00:15:47,280 --> 00:15:55,488 あなた様は 天璋院様を お救いしたいと 思っておいでなのでは ありませぬか? 151 00:15:57,924 --> 00:16:03,362 無論 それもある。 薩摩にとって大恩あるお方ゆえだ。 152 00:16:03,362 --> 00:16:08,201 ならば その思いを 貫けばよいではありませぬか。 153 00:16:08,201 --> 00:16:10,136 えっ? 154 00:16:10,136 --> 00:16:15,942 私が あなた様の足となります。 さあ 今から参りましょう。 155 00:16:15,942 --> 00:16:20,379 待ちなさい! 参ると言うが どこへ行くつもりだ? 156 00:16:20,379 --> 00:16:24,917 天璋院様のお心を動かせる方の所です。 さあ! 157 00:16:24,917 --> 00:16:29,622 おい 近! どこへ行くつもりだ!? 158 00:16:35,394 --> 00:16:39,265 (お幸) どうぞ ご遠慮なくお崩しください。 159 00:16:39,265 --> 00:16:43,970 すいません。 では 失礼して…。 160 00:16:50,276 --> 00:16:54,146 (島津忠敬)で 今日は 何の用じゃ? 161 00:16:54,146 --> 00:17:00,086 実は 母上様にお願いがあって 伺いました。 162 00:17:00,086 --> 00:17:08,094 私に… 何でしょう? あの…。 163 00:17:13,499 --> 00:17:16,736 江戸においでの天璋院様に➡ 164 00:17:16,736 --> 00:17:19,772 薩摩に お帰りいただくように➡ 165 00:17:19,772 --> 00:17:23,075 働きかけてはいただけませんでしょうか。 166 00:17:24,911 --> 00:17:27,813 薩摩へ…。 167 00:17:27,813 --> 00:17:32,785 このままいくと 薩摩と徳川の戦になりかねません。 168 00:17:32,785 --> 00:17:41,260 江戸城を 大久保さんや西郷さんが 攻めることになるやもしれないのです。 169 00:17:41,260 --> 00:17:47,967 なんということじゃ…。 お願いいたします。 170 00:17:56,742 --> 00:18:01,581 お気持ちは うれしいのですが…➡ 171 00:18:01,581 --> 00:18:06,218 そういう事情なら なおさらのこと➡ 172 00:18:06,218 --> 00:18:11,557 あの子が 薩摩に戻るなど とても思えませぬ。 173 00:18:11,557 --> 00:18:16,862 しかし 母上 このままでは あやつの命も…。 174 00:18:18,898 --> 00:18:24,236 あの子は もう… 徳川の人間です。 175 00:18:24,236 --> 00:18:26,572 しかし…。 176 00:18:26,572 --> 00:18:33,245 そして 私は 島津家の人間です。 177 00:18:33,245 --> 00:18:35,915 しかし…。 178 00:18:35,915 --> 00:18:38,217 お母上様…。 179 00:18:41,253 --> 00:18:44,757 薩摩の女子には➡ 180 00:18:44,757 --> 00:18:52,264 薩摩の女子の筋の通し方 というものがあるのです。 181 00:18:52,264 --> 00:19:09,548 ♬~ 182 00:19:09,548 --> 00:19:12,451 分かりました。 183 00:19:12,451 --> 00:19:16,155 でも…。 よいのだ。 184 00:19:24,096 --> 00:19:28,801 にわかの参上 ご無礼いたしました。 185 00:19:33,773 --> 00:19:40,913 お心遣い かたじけのうございます。 186 00:19:40,913 --> 00:20:04,937 ♬~ 187 00:20:04,937 --> 00:20:08,274 帯刀様が向かわれたのは…。 188 00:20:08,274 --> 00:20:14,146 天璋院様は そもそも薩摩のために 江戸においでになったお方です。 189 00:20:14,146 --> 00:20:18,784 戦となれば そのお方がおいでの江戸城を➡ 190 00:20:18,784 --> 00:20:22,621 薩摩の軍勢が攻めることにも なりかねません。 191 00:20:22,621 --> 00:20:29,295 (島津久光)う~ん… それは そうだな。 192 00:20:29,295 --> 00:20:31,964 国父様に お願いいたします。 193 00:20:31,964 --> 00:20:36,635 戦を止められぬとしても せめて 天璋院様だけは➡ 194 00:20:36,635 --> 00:20:40,439 お救い申し上げるべきだと存じます。 195 00:20:40,439 --> 00:20:47,213 薩摩には それだけの恩義があるはずです。 196 00:20:47,213 --> 00:20:54,320 わしに 何をせよと申すのだ? 197 00:20:54,320 --> 00:21:00,326 お許しを… 頂きたいのです。 198 00:21:02,595 --> 00:21:05,898 許し? 199 00:21:19,612 --> 00:21:23,916 久光様から 頂戴つかまつりました。 200 00:21:27,286 --> 00:21:29,955 これは…。 201 00:21:29,955 --> 00:21:35,828 天璋院様に 文を書いてもよいとの お許しにございます。 202 00:21:35,828 --> 00:21:40,132 薩摩に呼び戻すがよいとの仰せも 賜りました。 203 00:21:51,243 --> 00:21:55,181 失礼いたします。 204 00:21:55,181 --> 00:22:33,285 ♬~ 205 00:22:33,285 --> 00:22:42,294 ありがたく… ありがたく存じます。 206 00:22:42,294 --> 00:23:12,591 ♬~ 207 00:23:12,591 --> 00:23:16,929 (お幸)「久しぶりに 筆を執りました。➡ 208 00:23:16,929 --> 00:23:22,601 申し上げたいことは ただ一つにございます。➡ 209 00:23:22,601 --> 00:23:29,475 薩摩に お帰りいただきたいのです。➡ 210 00:23:29,475 --> 00:23:34,780 年を取り 気弱になったわけではありません。➡ 211 00:23:34,780 --> 00:23:41,654 けれど あなたとまた 朝夕 桜島を眺め➡ 212 00:23:41,654 --> 00:23:48,627 家族として過ごすことができれば どれほど うれしいことでしょう。➡ 213 00:23:48,627 --> 00:23:56,302 もし この文をお読みになり お心が揺れることあらば➡ 214 00:23:56,302 --> 00:24:01,740 迷わず お戻りくださいませ。➡ 215 00:24:01,740 --> 00:24:07,246 薩摩に暮らす この母の願いを➡ 216 00:24:07,246 --> 00:24:13,552 どうかお聞き届けくださいますように」。 217 00:24:17,256 --> 00:24:22,961 (小の島)天璋院様 何とぞ お聞き入れくださいませ。 218 00:24:24,596 --> 00:24:32,104 母の思いは ありがたいが 私は ここを離れるわけにはいかぬ。 219 00:24:32,104 --> 00:24:34,406 何故にございますか? 220 00:24:34,406 --> 00:24:40,279 私は 徳川の人間だからじゃ。 221 00:24:40,279 --> 00:24:43,148 天璋院様が 帰るとおっしゃるまでは➡ 222 00:24:43,148 --> 00:24:47,619 私は ここを動きませぬ。 いえ 動けませぬ! 223 00:24:47,619 --> 00:24:55,327 小の島殿 ご無体なことをなさるなら 捨て置きませぬぞ! 224 00:24:57,296 --> 00:25:07,106 私は 島津家家老 小松帯刀の厳命により 参りましてございます。 225 00:25:07,106 --> 00:25:10,242 帯刀殿の…。 226 00:25:10,242 --> 00:25:16,115 どうか お分かりください。 帰ると仰せになってくださいませ。 227 00:25:16,115 --> 00:25:22,821 誰が願おうと… 帰るわけにはいかぬ。 228 00:25:24,590 --> 00:25:27,926 (小の島) 何とぞ お聞き届けを! 天璋院様! 229 00:25:27,926 --> 00:25:40,272 私は 徳川の人間として… この大奥を守る。 230 00:25:40,272 --> 00:25:44,576 分かってくれ 小の島。 231 00:25:50,616 --> 00:25:53,619 頼む。 232 00:25:58,290 --> 00:26:04,096 天璋院様を 薩摩へお帰ししたい? これから 天璋院様は➡ 233 00:26:04,096 --> 00:26:07,366 ますます おつらいお立場に 置かれることとなりましょう。 234 00:26:07,366 --> 00:26:11,236 その前に 帰して差し上げたいのです。 235 00:26:11,236 --> 00:26:14,139 それは 無理なこと。 236 00:26:14,139 --> 00:26:18,110 そもそも 天璋院様が 受け入れられるわけがない。 237 00:26:18,110 --> 00:26:21,947 天璋院様は 薩摩へお帰りになれば お身内もおられます。 238 00:26:21,947 --> 00:26:26,385 里ではなく 嫁ぎ先で果てることこそ 女子の本懐。 239 00:26:26,385 --> 00:26:30,923 なればこそ 天璋院様は ここを離れぬと仰せにもなったのじゃ。 240 00:26:30,923 --> 00:26:35,594 あれは 天璋院様の意地が言わせた お言葉でもございます。 241 00:26:35,594 --> 00:26:38,497 意地ではなく ご決意じゃ! 意地もございまする! 242 00:26:38,497 --> 00:26:41,467 大奥に残る道を 自らお選びになったのじゃ! 243 00:26:41,467 --> 00:26:45,604 (唐橋)あの…。➡ 244 00:26:45,604 --> 00:26:48,607 よろしゅうございましょうか。 245 00:26:50,275 --> 00:26:52,611 何じゃ! 246 00:26:52,611 --> 00:26:57,116 天璋院様が 大奥におられぬとなれば➡ 247 00:26:57,116 --> 00:27:01,887 誰も 我らに ついてこなくなるのでは ありますまいか。 248 00:27:01,887 --> 00:27:07,559 そのとおりじゃ。 そうは言われますが…。 249 00:27:07,559 --> 00:27:12,898 とにかく お帰りになりたい お気持ちは おありのはず。 250 00:27:12,898 --> 00:27:18,070 それに 徳川家は 明日をも知れぬという時。 251 00:27:18,070 --> 00:27:20,372 「明日をも知れぬ」とは どういうことじゃ。 252 00:27:20,372 --> 00:27:26,178 ですから 戦になり 徳川が負けるようなことあらば…。 253 00:27:30,115 --> 00:27:37,422 万に一つでも この江戸城が 落ちることなど ありは すまい。 254 00:27:39,591 --> 00:27:44,263 その一つが起きたら どうなさるおつもりですか? 255 00:27:44,263 --> 00:27:48,100 お戻りになる方が お幸せに決まっておりまする。 256 00:27:48,100 --> 00:27:52,971 大奥に お残りになることこそ 天璋院様のお喜びに決まっておる! 257 00:27:52,971 --> 00:27:56,175 (唐橋)あの…。 258 00:27:58,610 --> 00:28:03,448 宮様に ご相談 申し上げてみては いかがでしょうか。 259 00:28:03,448 --> 00:28:06,418 宮様じゃと?➡ 260 00:28:06,418 --> 00:28:12,224 それを言うなら 宮様こそ 京に お戻りになるべきであろう。 261 00:28:12,224 --> 00:28:16,028 (唐橋)それも そうでございますね。 262 00:28:16,028 --> 00:28:22,367 ならば 本寿院様にお伺いしてみる というのは いかがでしょう? 263 00:28:22,367 --> 00:28:26,238 (歌橋)薩摩と徳川が 戦を始めたら➡ 264 00:28:26,238 --> 00:28:32,110 天璋院様は 一体 どうなさる おつもりなので ございましょうね。 265 00:28:32,110 --> 00:28:37,583 (本寿院)あの者は 何があろうと 徳川家を守ると申しておった。 266 00:28:37,583 --> 00:28:41,587 そのとおりにするに決まっておる。 267 00:28:44,256 --> 00:28:46,758 (ため息) 268 00:28:46,758 --> 00:28:51,630 滝山様 一生のお願いにございます。 269 00:28:51,630 --> 00:28:56,101 天璋院様が 薩摩の兵の手に かかるようなことあらば➡ 270 00:28:56,101 --> 00:29:01,540 あまりに むごい仕打ちと相なります。 それは まあ…。 271 00:29:01,540 --> 00:29:06,411 天璋院様のお命と 薩摩を思うお心を➡ 272 00:29:06,411 --> 00:29:13,552 何とぞ お救いくださいませ。 お願い申し上げます! 273 00:29:13,552 --> 00:29:24,196 ♬~ 274 00:29:24,196 --> 00:29:29,368 (重野) 天璋院様 大事なる お願いがございます。 275 00:29:29,368 --> 00:29:34,873 この大奥から お出になってくださいませ。 276 00:29:36,908 --> 00:29:41,580 何を申すのじゃ 「藪から棒」に。 277 00:29:41,580 --> 00:29:52,924 ♬~ 278 00:29:52,924 --> 00:29:59,598 徳川家が 薩摩と戦をするかもしれぬ という時に➡ 279 00:29:59,598 --> 00:30:05,937 大奥の主たる方が 薩摩島津家のお身内とあっては➡ 280 00:30:05,937 --> 00:30:11,109 お味方の勢いが そがれるやもしれず。 ありえぬ。 281 00:30:11,109 --> 00:30:15,280 なれど お国の母君から文も参り➡ 282 00:30:15,280 --> 00:30:18,784 天璋院様は 涙を浮かべておいででした。 283 00:30:18,784 --> 00:30:23,288 それは 懐かしさに心打たれたまでのこと。 284 00:30:23,288 --> 00:30:29,294 とにかく 薩摩へお戻りくださいまし。 285 00:30:31,963 --> 00:30:35,667 どうしたというのじゃ。 286 00:30:41,306 --> 00:30:44,643 天璋院様…。 287 00:30:44,643 --> 00:30:52,351 当初は 私も 天璋院様に お残りいただきたいと考えておりました。 288 00:30:55,654 --> 00:31:04,930 されど 考えてみれば… 天璋院様は 既に これまで➡ 289 00:31:04,930 --> 00:31:08,600 十二分な お働きをあそばされました。➡ 290 00:31:08,600 --> 00:31:14,906 一つ一つを数え上げれば きりがないほどでございます。 291 00:31:16,475 --> 00:31:23,482 これから 大奥は 私たちが守ってまいります。 292 00:31:25,617 --> 00:31:37,329 それゆえ 天璋院様には 何とぞ 薩摩へ お帰りいただきとう存じます。 293 00:32:01,453 --> 00:32:07,225 そちたちの心は よう分かった。 294 00:32:07,225 --> 00:32:10,095 では お聞き届けに? 295 00:32:10,095 --> 00:32:14,599 いや 帰らぬ。 296 00:32:14,599 --> 00:32:18,937 それは 何故にございますか? 297 00:32:18,937 --> 00:32:29,414 そちたちこそが… 私の家族であるからじゃ。 298 00:32:29,414 --> 00:32:32,617 家族…。 299 00:32:32,617 --> 00:32:34,953 なれど 天璋院様…。 300 00:32:34,953 --> 00:32:41,960 私の家は ここじゃ。 この大奥じゃ。 301 00:32:43,628 --> 00:32:52,304 何があろうと 最後まで そちたちと一緒じゃ。 302 00:32:52,304 --> 00:32:57,976 もし そちたちが嫌でなければな。 303 00:32:57,976 --> 00:33:04,282 そのような…。 もったいのうございます。 304 00:33:07,786 --> 00:33:12,791 これで 本当に心が決まった。 305 00:33:17,262 --> 00:33:26,605 もし 薩摩が武力をもって 向かってきた時は 私も戦う。 306 00:33:26,605 --> 00:33:31,276 武家の女子らしゅう 徳川宗家の嫁らしゅう➡ 307 00:33:31,276 --> 00:33:34,980 最後まで戦うまでじゃ。 308 00:33:39,150 --> 00:33:47,292 それでも そちたちの気持ちは ありがたかった。 309 00:33:47,292 --> 00:33:50,595 礼を申すぞ。 310 00:33:52,163 --> 00:33:56,301 (2人)いいえ 私どもこそ。 311 00:33:56,301 --> 00:34:06,578 (泣き声) 312 00:34:06,578 --> 00:34:12,450 何じゃ 唐橋は。 幼子のような。 313 00:34:12,450 --> 00:34:15,253 ほんに…。 314 00:34:15,253 --> 00:34:37,943 ♬~ 315 00:34:37,943 --> 00:34:42,614 どうなさいました? 母上。 316 00:34:42,614 --> 00:34:49,487 あの子は 薩摩に戻ってはこないでしょう。 317 00:34:49,487 --> 00:34:53,291 なぜ そう思われるのです? 318 00:34:53,291 --> 00:35:00,098 分かります。 私が産んだ子ですから。 319 00:35:04,235 --> 00:35:15,246 でも そうと分かっていても 文を出さずには いられなかった。 320 00:35:16,815 --> 00:35:29,828 それも また… あの子が 私の産んだ子だからです。 321 00:35:33,932 --> 00:35:40,271 そして 年の瀬も押し迫った12月23日。 322 00:35:40,271 --> 00:35:43,174 江戸城の二の丸が炎上。 323 00:35:43,174 --> 00:35:50,915 薩摩の者が忍び込み 火を放ったとの噂が流れたのです。 324 00:35:50,915 --> 00:35:57,288 薩摩討つべしとの怒りの声は もはや 炎のごとく燃え盛っております。 325 00:35:57,288 --> 00:36:04,062 まことに 薩摩が しでかしたことであれば 私とて許せぬ。 326 00:36:04,062 --> 00:36:13,571 しかし あるいは あれは 薩摩の策略かと。 策略じゃと? 327 00:36:13,571 --> 00:36:17,375 徳川方に けんかを 売っているのでしょう。 328 00:36:17,375 --> 00:36:25,183 町のあちこちで 薩摩を名乗る輩が 騒ぎを起こしているとも聞き及びます。 329 00:36:26,918 --> 00:36:30,255 なんと卑劣な…。 330 00:36:30,255 --> 00:36:34,592 その卑劣な誘いに乗り こちらから仕掛けては➡ 331 00:36:34,592 --> 00:36:39,264 薩摩に 戦の口実を 与えてしまうだけでございます。 332 00:36:39,264 --> 00:36:41,933 戦の口実? 333 00:36:41,933 --> 00:36:47,806 薩摩も長州も必死なのです。 この機を逃せば 先はないと。 334 00:36:47,806 --> 00:36:51,276 徳川の権威を地に落とすには➡ 335 00:36:51,276 --> 00:36:57,148 武力でつぶしてみせるのが 一番の手だと 信じ込んでおるのでしょう。 336 00:36:57,148 --> 00:37:01,886 ならば こちらも必死にならねば。 337 00:37:01,886 --> 00:37:07,759 何としても 戦にだけはならぬよう! 338 00:37:07,759 --> 00:37:10,762 ははっ。 339 00:37:13,898 --> 00:37:18,903 むざむざと戦になどさせてたまるか。 340 00:37:21,573 --> 00:37:25,910 (大久保)吉之助さあの言うちょった策とは こんことじゃったか。 341 00:37:25,910 --> 00:37:34,252 こいで 徳川が仕掛けてくれば こっちのもんちゅうことか。 342 00:37:34,252 --> 00:37:36,921 いくら慶喜が こらえちょっても➡ 343 00:37:36,921 --> 00:37:40,592 徳川のお膝元である 江戸で騒乱が続けば➡ 344 00:37:40,592 --> 00:37:45,296 家臣どもが黙ってはおらんじゃろう。 うん。 345 00:37:47,765 --> 00:37:53,972 おいにも 見てほしかもんがありもす。 うん。 346 00:38:08,887 --> 00:38:11,222 どげん ごわんそか。 347 00:38:11,222 --> 00:38:14,893 こいは 錦の御旗! 348 00:38:14,893 --> 00:38:18,229 朝敵討伐の印でごわす。 349 00:38:18,229 --> 00:38:22,100 さしもの慶喜も こいを見れば➡ 350 00:38:22,100 --> 00:38:25,570 おいたちに ひれ伏すしかなくなるじゃろう。 351 00:38:25,570 --> 00:38:27,505 正助どん…。 352 00:38:27,505 --> 00:38:33,811 そいもこいも 新しか日本国を つくるためでごわす。 353 00:38:47,258 --> 00:38:50,929 余計な木は すべて切り払わせよ。 354 00:38:50,929 --> 00:38:55,800 万一の時に備え 誰にでも分かるよう 逃げ道をつくっておくのじゃ。 355 00:38:55,800 --> 00:38:59,604 承知つかまつりました。 356 00:38:59,604 --> 00:39:05,410 天璋院様! 一大事でございます。 どうした? 357 00:39:05,410 --> 00:39:09,414 三田の薩摩藩邸が 焼き討ちされましてございます。 358 00:39:09,414 --> 00:39:11,549 何じゃと! 359 00:39:11,549 --> 00:39:18,256 (滝山)薩摩方の度重なる所業にこらえかね ご老中方が命じたのです。 360 00:39:19,891 --> 00:39:23,194 なんということじゃ…。 361 00:39:25,563 --> 00:39:32,570 もはや 戦は避けられぬか。 362 00:39:34,572 --> 00:39:36,908 (滝山)天璋院様。 363 00:39:36,908 --> 00:39:40,378 ばか者どもめが! 早まりおって。 364 00:39:40,378 --> 00:39:42,747 滝川! (滝川具挙)はっ。 365 00:39:42,747 --> 00:39:48,086 朝廷に薩摩討伐を願い出る。 年が明けたら直ちに京へ向かえ! 366 00:39:48,086 --> 00:39:50,021 (滝川)はっ! 367 00:39:50,021 --> 00:39:56,227 薩摩め 見ておれ… 目に物を見せてくれる! 368 00:40:01,266 --> 00:40:08,940 私は これまで 一体 何をなしてきたのだろうか。 369 00:40:08,940 --> 00:40:17,615 何のために 江戸や京へ行き 何のために戦ってきたのか。 370 00:40:17,615 --> 00:40:30,962 勝さんや慶喜公や それに坂本さんと 何のために会い 話を重ねてきたのか。 371 00:40:30,962 --> 00:40:36,634 西郷さんや大久保さんは 幕府を倒すこと➡ 372 00:40:36,634 --> 00:40:41,306 慶喜公を追い落とすことに はやりすぎている。 373 00:40:41,306 --> 00:40:45,977 戦が起これば 人が死ぬ。 374 00:40:45,977 --> 00:40:54,986 日本国の行く末が見えぬままの戦なら その者たちは 皆 無駄死にになる。 375 00:40:54,986 --> 00:41:01,793 そうせぬために 必死で戦ってきたはずだったのに。 376 00:41:01,793 --> 00:41:50,641 ♬~ 377 00:41:50,641 --> 00:41:59,350 私も… 私も ここで戦いまする。 378 00:42:00,918 --> 00:42:14,265 どうか徳川を… 徳川家と大奥を お守りくださいまし。 379 00:42:14,265 --> 00:42:20,605 徳川が勝利した関ヶ原から260年余り➡ 380 00:42:20,605 --> 00:42:25,276 この国のありようを覆す 最後の戦いが➡ 381 00:42:25,276 --> 00:42:28,579 始まろうとしておりました。 382 00:42:30,615 --> 00:42:33,518 戦が始まる!?戦は始まる。 383 00:42:33,518 --> 00:42:36,954 私が西郷であれば とどめを刺そうとするでしょう。 384 00:42:36,954 --> 00:42:38,890 おいは 戦をやりもす。 385 00:42:38,890 --> 00:42:40,825 大義を掲げた者が勝つ。 386 00:42:40,825 --> 00:42:43,828 錦の御旗を掲げるんや! 錦の御旗じゃと!? 387 00:42:43,828 --> 00:42:45,963 逃げ帰ってきたそうじゃ。 388 00:42:45,963 --> 00:42:47,899 慶喜公を許すことは できませぬ。 389 00:42:47,899 --> 00:42:53,137 あのお方のお命と引き換えに 徳川のお家が安泰となるのでしたら…。 390 00:42:53,137 --> 00:42:59,944 家族…。私は 命を懸けて あなたを守らねばなりませぬ。 391 00:43:01,579 --> 00:43:07,452 <江戸時代 将軍の直轄領だった大坂。➡ 392 00:43:07,452 --> 00:43:11,255 十四代将軍 家茂が大坂城に入ったのは➡ 393 00:43:11,255 --> 00:43:18,463 三代将軍 家光以来 およそ230年ぶりのことでした> 394 00:43:20,932 --> 00:43:28,406 <家茂が喉の渇きを潤したと伝わる 城内の井戸。➡ 395 00:43:28,406 --> 00:43:32,276 本丸御殿で家茂が亡くなった後➡ 396 00:43:32,276 --> 00:43:36,948 大坂城に入った慶喜は 各国公使を集め➡ 397 00:43:36,948 --> 00:43:42,286 徳川家が日本の主権者だと 宣言しました。➡ 398 00:43:42,286 --> 00:43:47,158 徳川幕府の軍事拠点の一つ 大坂城。➡ 399 00:43:47,158 --> 00:43:54,632 巨大な石垣は 難攻不落の要塞を思わせます。➡ 400 00:43:54,632 --> 00:44:01,239 更に 大坂の海を守る天保山には 砲台が設置され➡ 401 00:44:01,239 --> 00:44:06,577 天保山沖には 最新鋭の幕府の軍艦も集まりました。➡ 402 00:44:06,577 --> 00:44:15,586 徳川方は 鉄壁の守りを誇る大坂城で 薩長軍との対立を深めていきます> 403 00:44:15,586 --> 00:44:25,296 ♬~