1 00:00:11,612 --> 00:00:17,951 体は まぁ どうにか 元に戻りつつありますが➡ 2 00:00:17,951 --> 00:00:20,854 脈に 力がない。 3 00:00:20,854 --> 00:00:24,825 きちんと食べてますか? 4 00:00:24,825 --> 00:00:28,428 (たか)腹がすかぬと おっしゃって➡ 5 00:00:28,428 --> 00:00:36,436 無理に食べさせると 吐き気を覚えられて…。う~ん…。 6 00:00:48,849 --> 00:00:54,154 食べないと ますます 食べられなくなっちまいますよ。 7 00:00:54,154 --> 00:00:57,190 死んじまいますよ! 8 00:00:57,190 --> 00:01:01,895 (てい)あの子が…➡ 9 00:01:01,895 --> 00:01:06,800 呼んでいるのかもしれませぬね…。 10 00:01:06,800 --> 00:01:16,410 おっかさんには長生きしてほしいって 昨日 私の枕元に立ちましたよ! 11 00:01:16,410 --> 00:01:19,313 (りつ)重三と袂を分かったから➡ 12 00:01:19,313 --> 00:01:23,183 これからは よその本屋と組んで 絵を出すってことかい? 13 00:01:23,183 --> 00:01:26,954 (喜多川歌麿)へえ そういうことで。 14 00:01:26,954 --> 00:01:31,124 (次郎兵衛)何だよ 喧嘩でもしたのかい? 15 00:01:31,124 --> 00:01:37,631 (大文字屋市兵衛)兄弟喧嘩ってのも なかなか 犬も食わないよ。 16 00:01:37,631 --> 00:01:42,302 (次郎兵衛) 俺が取り持ってやるからさ。 な? 17 00:01:42,302 --> 00:01:45,639 (りつ)重三と一体 何があったんだい? 18 00:01:45,639 --> 00:01:48,542 長い間には いろいろとありまして。 19 00:01:48,542 --> 00:01:51,511 (りつ)いろいろって 何だよ? 20 00:01:51,511 --> 00:01:54,147 それは いろいろとしか。 21 00:01:54,147 --> 00:01:59,319 (扇屋宇右衛門)けど おめえ 吉原の絵 描くって話 どうなんだよ? 22 00:01:59,319 --> 00:02:06,093 ああ… そうさ。 重三の借金 百両分。 23 00:02:06,093 --> 00:02:09,963 (万次郎)よろしければ 手前どもでも 引き受けますよ。 24 00:02:09,963 --> 00:02:17,404 吉原については 歌麿先生が 格安で描いてくださるってんで。 25 00:02:17,404 --> 00:02:23,944 私なりに 吉原への恩は返していくつもりです。 26 00:02:23,944 --> 00:02:26,613 (駿河屋市右衛門) 何があったんだよ? 歌と。 27 00:02:26,613 --> 00:02:30,484 (りつ)言ってくれりゃ 私らが 仲立ちするよ。 28 00:02:30,484 --> 00:02:35,989 (鶴屋喜右衛門)蔦屋さんが その気なら 私も手伝いますよ。 29 00:02:39,292 --> 00:02:47,434 (蔦屋重三郎)吉原のため 地本のために➡ 30 00:02:47,434 --> 00:02:52,272 いいように なさってください。 31 00:02:52,272 --> 00:02:58,578 今 歌麿さんを手放すのは ここを畳むことになりますかと! 32 00:03:03,884 --> 00:03:07,254 (駿河屋)おめえよぉ…➡ 33 00:03:07,254 --> 00:03:13,460 日本橋ん出て 吉原の誉れになんじゃなかったのかよ! 34 00:03:16,596 --> 00:03:21,768 んじゃ 悪いけど よそと組ませてもらうぜ。 35 00:03:21,768 --> 00:03:25,272 吉原も ゆとりがないんでね。 36 00:03:25,272 --> 00:03:30,143 うちも遠慮なく 歌麿さんと組ませていただきます。 37 00:03:30,143 --> 00:03:38,418 ああ みの吉さん 身の振り方に困ったら いつでも言ってくださいね。 38 00:03:38,418 --> 00:03:42,122 お前さんなら 俺でもいいぜ。 39 00:03:42,122 --> 00:03:44,925 うちでもいいよ。 40 00:04:03,076 --> 00:04:07,247 (滝沢瑣吉) おい! 菩提を弔うのだ 皆の者! 41 00:04:07,247 --> 00:04:09,583 (みの吉)すいません…。 42 00:04:09,583 --> 00:04:13,754 この店が かような目に遭うのは 祟りかもしれぬ! 43 00:04:13,754 --> 00:04:18,925 ここは 朝な夕な 亡き子 亡きオババに手を合わせ➡ 44 00:04:18,925 --> 00:04:20,861 ご加護を得るのだ! 45 00:04:20,861 --> 00:04:23,764 さあ 写経だ 写経! 46 00:04:23,764 --> 00:04:27,601 写経~! 写経か! 47 00:04:27,601 --> 00:04:30,937 (みの吉)間違っちゃいねえんだけどなぁ。 48 00:04:30,937 --> 00:04:32,973 ⚟おひけえなすって!➡ 49 00:04:32,973 --> 00:04:36,743 おひけえなすって おひけえなすって! うわ… あ… ああっ! 50 00:04:36,743 --> 00:04:39,279 おひけえなすって➡ 51 00:04:39,279 --> 00:04:43,617 おひけえなすって! 52 00:04:43,617 --> 00:04:47,120 おおっ! 早速のおひけえ ありがとうござんす! 53 00:04:47,120 --> 00:04:50,423 やくざ者…。 むっ! 54 00:04:52,292 --> 00:04:57,798 手前 生国と発しますは 東海道は駿府にござんす。 55 00:04:57,798 --> 00:05:01,568 姓は重田 名は七郎貞一。 56 00:05:01,568 --> 00:05:04,070 覚えめでたくいただきたく➡ 57 00:05:04,070 --> 00:05:06,006 幼名 市九にちなみまして➡ 58 00:05:06,006 --> 00:05:07,941 ここで一句! (足音) 59 00:05:07,941 --> 00:05:10,377 うわ~! 去れ~!ちょ ちょ ちょ…。 60 00:05:10,377 --> 00:05:14,080 あ… あっしは やくざ者じゃございません! ちょ…。 61 00:05:14,080 --> 00:05:16,750 うぬの来るような場所ではない! 62 00:05:16,750 --> 00:05:19,386 あ~! ちょいと ふざけただけで…。 ていっ! 63 00:05:19,386 --> 00:05:22,255 あ… あの 一応 こんなもん書いてます! 64 00:05:22,255 --> 00:05:24,257 ていっ! ちょ… ちょっと! 65 00:05:24,257 --> 00:05:26,760 浄瑠璃本ですか? 66 00:05:26,760 --> 00:05:31,264 一応 上方で 芝居などを書きまして。 67 00:05:31,264 --> 00:05:46,279 ♬~ 68 00:05:46,279 --> 00:05:49,115 (みの吉)うちでお書きになりてえって 話なんですが…。 69 00:05:49,115 --> 00:05:54,921 ここは 天下の蔦屋耕書堂 こんなものが通用すると思うな! 70 00:05:54,921 --> 00:06:04,598 ♬~ 71 00:06:04,598 --> 00:06:07,901 よそに行かれた方が よろしいかと。 72 00:06:07,901 --> 00:06:11,371 そうだ! よそへ行け! えっ!? あの ちょ ちょ… ちょいと! 73 00:06:11,371 --> 00:06:16,076 これだけ書けりゃ どこででも書いてくれって頼まれまさ。 74 00:06:16,076 --> 00:06:18,578 あ… そんなぁ! 75 00:06:18,578 --> 00:06:21,381 つれねえこと言わねえでおくんなせえ! 76 00:06:21,381 --> 00:06:25,085 あっしは 蔦屋に恋い焦がれ…。 77 00:06:25,085 --> 00:06:27,087 …ああっ! 78 00:06:31,758 --> 00:06:36,930 これ おひとつ 袖の下で。 どうぞ! 79 00:06:36,930 --> 00:06:38,865 何で 凧? 80 00:06:38,865 --> 00:06:43,803 ヘヘッ! 凧は凧でも こりゃ ただの凧じゃねえですぜ。 81 00:06:43,803 --> 00:06:48,541 これを作ったのは かの平賀源内! 82 00:06:48,541 --> 00:06:52,479 これは 相良凧と申しまして➡ 83 00:06:52,479 --> 00:06:58,952 相良ってのは 前に 田沼様が治めてたとこでして。 84 00:06:58,952 --> 00:07:01,221 (瑣吉) 平賀源内は とうの昔に死んでおろう! 85 00:07:01,221 --> 00:07:05,025 (貞一) それが どうやら生きてるって話でして。 86 00:07:07,727 --> 00:08:03,917 ♬~ 87 00:08:03,917 --> 00:09:33,907 ♬~ 88 00:09:36,743 --> 00:09:43,616 源内先生ってなぁ 獄に繋がれて 死んだことになってっけど➡ 89 00:09:43,616 --> 00:09:48,455 実は 密かに逃げ延びて➡ 90 00:09:48,455 --> 00:09:53,927 田沼様の治めてた相良に潜んでたんだよ。 91 00:09:53,927 --> 00:09:57,263 で そのお礼に考えたのが➡ 92 00:09:57,263 --> 00:10:03,069 この相良凧って話で。 93 00:10:03,069 --> 00:10:07,774 おていさん 見ただろ? 石燕先生の絵。 94 00:10:07,774 --> 00:10:14,547 雷獣の髷が 源内先生のようで。 95 00:10:14,547 --> 00:10:19,786 もしかしたら 妖の姿 借りて…。 96 00:10:19,786 --> 00:10:26,993 源内先生が 実は生きていると 伝えていた? 97 00:10:29,496 --> 00:10:34,000 いや… ねえか。 んなことは。 98 00:10:47,313 --> 00:10:49,983 行ってらっしゃいませ! 99 00:10:49,983 --> 00:11:03,530 ♬~ 100 00:11:03,530 --> 00:11:06,933 (杉田玄白) 源内先生が 生きておられるかもしれぬ? 101 00:11:06,933 --> 00:11:12,105 へえ。 玄白先生は 何か聞いたことはございませぬか? 102 00:11:12,105 --> 00:11:14,107 噂とか。 103 00:11:15,775 --> 00:11:18,411 (玄白)う~ん…。 104 00:11:18,411 --> 00:11:38,131 ♬~ 105 00:11:38,131 --> 00:11:41,968 まぁ! 何です? こりゃ。 106 00:11:41,968 --> 00:11:45,638 (とく) 「ふじ撰江戸名物菓子之部」にございます。 107 00:11:45,638 --> 00:11:49,642 (ふじ)甘味だけには詳しいんでね。 108 00:11:52,512 --> 00:11:54,814 そちらは? 109 00:11:54,814 --> 00:11:57,650 (ふじ)子は 甘いもんが好きだろ? 110 00:11:57,650 --> 00:12:01,387 おつよさんも嫌いじゃなかったし。 111 00:12:01,387 --> 00:12:25,645 ♬~ 112 00:12:25,645 --> 00:12:30,950 じゃあ みんなで頂こうかねぇ。 113 00:12:30,950 --> 00:12:36,823 ああ おいしそうだ。 114 00:12:36,823 --> 00:12:47,967 ♬~ 115 00:12:47,967 --> 00:12:52,639 義母上様 私も…。 116 00:12:52,639 --> 00:12:54,641 ん。 117 00:12:58,811 --> 00:13:04,083 ん。 ありがとう存じます。 118 00:13:04,083 --> 00:13:36,883 ♬~ 119 00:13:43,756 --> 00:13:49,429 この 挿絵を描いた 小田野様って人は➡ 120 00:13:49,429 --> 00:13:53,132 源内先生から蘭画を習ったお人で➡ 121 00:13:53,132 --> 00:13:58,805 源内先生が亡くなった翌年 不審な死に方してんだよ。 122 00:13:58,805 --> 00:14:04,243 源内先生を匿い 逃したから… などということは? 123 00:14:04,243 --> 00:14:07,914 …おていさんも そう思うか? 124 00:14:07,914 --> 00:14:12,085 この方のこと 詳しく調べられぬでしょうか? 125 00:14:12,085 --> 00:14:18,758 ああ… 小田野様 秋田のお方なんだよ。 126 00:14:18,758 --> 00:14:23,763 では あの方に文を書きましょう! 127 00:14:26,265 --> 00:14:29,769 いらっしゃいませ! 128 00:14:29,769 --> 00:14:32,972 お返事でございます。 うん。 129 00:14:43,616 --> 00:14:47,420 (朋誠堂喜三二)貴札 拝見いたし候。 130 00:14:47,420 --> 00:14:51,791 別条なく過ごされ候と…。 131 00:14:51,791 --> 00:14:54,427 何で てめえで 返事 持ってくんですか? 132 00:14:54,427 --> 00:14:56,362 もう 暇なのよ~! 133 00:14:56,362 --> 00:14:59,966 隠居になったもんでさぁ。 フフフフ! 134 00:14:59,966 --> 00:15:02,568 これ これ。 フフフ! 135 00:15:02,568 --> 00:15:05,605 秋田のもろこし。 ねっ。 136 00:15:05,605 --> 00:15:08,374 まぁ! かたじけのう存じます。 137 00:15:08,374 --> 00:15:10,443 頂きます。 (喜三二)フフフ! 138 00:15:10,443 --> 00:15:14,580 暇なとこにさぁ あんな面白そうな話 書いてよこしゃ➡ 139 00:15:14,580 --> 00:15:17,917 そりゃ 封じ込めてた まぁさんも➡ 140 00:15:17,917 --> 00:15:20,586 化けて出ちゃうってもんよ! 141 00:15:20,586 --> 00:15:24,457 化けて出てきたんですか? そうそう。 142 00:15:24,457 --> 00:15:27,927 あの 小田野直武様は➡ 143 00:15:27,927 --> 00:15:31,264 不審な死に方をされたと お聞きしたのですが。 144 00:15:31,264 --> 00:15:33,199 そうなんだよ。 145 00:15:33,199 --> 00:15:39,405 ありゃ 源内先生の関わりで 急ぎ 国元に戻されたんだけど➡ 146 00:15:39,405 --> 00:15:42,775 その後 いきなり死んで。 147 00:15:42,775 --> 00:15:46,612 こりゃ お前さんたちの見込みどおり➡ 148 00:15:46,612 --> 00:15:51,918 源内先生を逃がしたからってなことが あるかもしれねえよ。 149 00:15:54,353 --> 00:15:58,624 でさ 源内先生ってのは 秋田で➡ 150 00:15:58,624 --> 00:16:03,462 でっけえ 紙風船を 飛ばしたことがあんのよ! 151 00:16:03,462 --> 00:16:06,232 紙風船? (喜三二)ああ! 152 00:16:06,232 --> 00:16:11,103 源内先生は でっけえ紙風船に ぶら下がって➡ 153 00:16:11,103 --> 00:16:13,573 蝦夷に行ったっていうんですよ。 154 00:16:13,573 --> 00:16:18,377 (三浦庄司)源内殿は 獄で亡くなり 殿も嘆き悲しんでおられた。 155 00:16:18,377 --> 00:16:20,313 知っておろう。 156 00:16:20,313 --> 00:16:24,183 けど… 田沼様にも知られぬように➡ 157 00:16:24,183 --> 00:16:28,921 獄を抜け出したってなぁ ございませんか? 158 00:16:28,921 --> 00:16:31,591 逃がしたことがばれちゃ 大変だから➡ 159 00:16:31,591 --> 00:16:36,295 死んだことにして 口裏を合わせたとか。 160 00:16:39,265 --> 00:16:42,602 それは ないとは言い切れぬな。 161 00:16:42,602 --> 00:16:44,537 でしょう!? ああ。 162 00:16:44,537 --> 00:16:49,108 実は 源内先生が蝦夷にいたなんて噂 聞いたことねえですか? 163 00:16:49,108 --> 00:16:52,144 蝦夷? ええ。 164 00:16:52,144 --> 00:16:54,413 ⚟旦那様。 165 00:16:54,413 --> 00:16:57,917 入れ。 (戸が開く音) 166 00:17:00,219 --> 00:17:02,521 うん? 167 00:17:04,090 --> 00:17:06,092 はっ!? 168 00:17:06,092 --> 00:17:09,362 何か ございましたか? 169 00:17:09,362 --> 00:17:11,297 蔦重。 170 00:17:11,297 --> 00:17:14,200 すまぬ 帰ってくれ。 171 00:17:14,200 --> 00:17:16,569 へ? 急ぎの客人が…。 172 00:17:16,569 --> 00:17:19,372 これを持って。 すまぬな。 173 00:17:19,372 --> 00:17:22,375 ほい。何が…。 ほい! ほい! 174 00:17:24,210 --> 00:17:26,212 すまぬな! 175 00:17:31,117 --> 00:17:33,819 どうぞ。 176 00:17:37,089 --> 00:17:43,262 クナシリメナシの戦いに 源内先生が絡んでたなんてこたぁ…。 177 00:17:43,262 --> 00:17:45,598 (大田南畝)俺は忙しいのだ! 178 00:17:45,598 --> 00:17:49,769 次こそは受からねば 神童の名が廃るのだ! 179 00:17:49,769 --> 00:17:56,275 その神童の名が広がったのは 源内先生のおかげですよね? 180 00:18:04,884 --> 00:18:07,887 源内先生…。 181 00:18:17,897 --> 00:18:20,399 何か? 182 00:18:35,915 --> 00:18:41,087 これは 源内先生が預かってくれって➡ 183 00:18:41,087 --> 00:18:43,589 置いてった絵なんだってさ。 184 00:18:43,589 --> 00:18:47,927 これ 源内先生が お描きになったんですか? 185 00:18:47,927 --> 00:18:54,133 ああ… そうじゃねえかなぁ。 蘭画だし。 186 00:19:07,213 --> 00:19:09,215 もしや➡ 187 00:19:09,215 --> 00:19:12,718 絵師になっておられるということは ございませぬか? 188 00:19:12,718 --> 00:19:24,897 ♬~ 189 00:19:24,897 --> 00:19:28,234 (北尾重政)へえ 絵 やんの? 190 00:19:28,234 --> 00:19:30,903 以後 よろしく面体お見知りおきを。 191 00:19:30,903 --> 00:19:34,774 お兄さんには どうぞ 市九と お呼び捨てくだせえ。 192 00:19:34,774 --> 00:19:39,612 (重政)市九? 市九 市九 ここで一句。 193 00:19:39,612 --> 00:19:41,614 あちらで一句。 194 00:19:41,614 --> 00:19:44,750 あちこち行くのが これ市九➡ 195 00:19:44,750 --> 00:19:46,786 …と お覚えくだせえ。 長えよ! 196 00:19:46,786 --> 00:19:49,088 いらっしゃいませ。 197 00:19:49,088 --> 00:19:52,124 芝居絵ってなぁ➡ 198 00:19:52,124 --> 00:19:55,261 こんな寂しくなっちまったんですね。 199 00:19:55,261 --> 00:19:59,131 ああ… 春章先生が 気を吐いてた頃は➡ 200 00:19:59,131 --> 00:20:02,835 もっと華やかだったんだけどねぇ。 201 00:20:04,603 --> 00:20:08,474 蘭画風のものは見当たんねえか…。 202 00:20:08,474 --> 00:20:22,621 ♬~ 203 00:20:22,621 --> 00:20:24,623 おい 蔦重? 204 00:20:28,494 --> 00:20:30,496 (ぶつかる音) すいません! 205 00:20:30,496 --> 00:20:34,233 (長谷川平蔵宣以) おっ 蔦重じゃねえか!長谷川様。 206 00:20:34,233 --> 00:20:36,168 何 されてんですか? 207 00:20:36,168 --> 00:20:40,372 ああ… ちょいとな。 へ? 208 00:20:44,443 --> 00:20:49,748 はあ… 見失っちまったか。 209 00:20:51,317 --> 00:20:54,320 へい お待ち! おう。 210 00:21:08,100 --> 00:21:11,971 どうでえ? 何か聞こえてきたか? 211 00:21:11,971 --> 00:21:14,273 (磯八)いやぁ 何も。 212 00:21:14,273 --> 00:21:19,612 (仙太)その大奥にいた大崎とかいう女 ほんとに 芝居町にいんですか? 213 00:21:19,612 --> 00:21:22,114 影も形も見当たりませんぜ。 214 00:21:22,114 --> 00:21:28,621 しかし 今は それしか 手がかりがないからなぁ。 215 00:21:28,621 --> 00:21:30,923 う~ん…。 216 00:21:38,964 --> 00:21:43,969 おい… 嘘だろ? 217 00:21:56,815 --> 00:21:59,852 では 源内先生は➡ 218 00:21:59,852 --> 00:22:03,255 芝居町に潜んでいる ということにございますか? 219 00:22:03,255 --> 00:22:06,926 ああ そうじゃねえかと思うんだよ。 220 00:22:06,926 --> 00:22:12,631 なんと… なんということにございましょう! 221 00:22:22,474 --> 00:22:27,680 よかった 食えるようんなって。 222 00:22:31,617 --> 00:22:35,421 源内先生ってなぁ 大したもんだ。 223 00:22:35,421 --> 00:22:40,960 おていさんを こんな元気にしちまうんだから。 224 00:22:40,960 --> 00:22:44,296 旦那様も。 225 00:22:44,296 --> 00:22:46,298 だな。 226 00:22:49,168 --> 00:22:51,637 (足音) ⚟(みの吉)あの➡ 227 00:22:51,637 --> 00:22:54,540 少し よろしいでしょうか? 228 00:22:54,540 --> 00:22:57,309 ああ 何だ? 229 00:22:57,309 --> 00:22:59,645 (北尾政演)ヘヘヘ! 230 00:22:59,645 --> 00:23:02,915 おお 政演! 231 00:23:02,915 --> 00:23:04,850 どうした? 232 00:23:04,850 --> 00:23:09,255 実は 縁談の話があったんですよ。 瑣吉に どうかって。 233 00:23:09,255 --> 00:23:12,591 瑣吉に? 引き取ってくださる先があるのですか!? 234 00:23:12,591 --> 00:23:16,262 ヘヘヘ… 武家の出の婿が欲しいって向きで。 235 00:23:16,262 --> 00:23:20,266 あっしは この話 何が何でも まとめた方がいいと思うんですよ。 236 00:23:20,266 --> 00:23:24,770 これ逃したら 瑣吉先生 もう話なんかねえと思いますし。 237 00:23:24,770 --> 00:23:27,606 ああ… うん。 238 00:23:27,606 --> 00:23:30,509 でも 一つだけ難があって➡ 239 00:23:30,509 --> 00:23:36,282 向こうは 瑣吉を いっぱしの物書きだと思ってて…。 240 00:23:36,282 --> 00:23:40,986 こちら 今 瑣吉先生の書いてる黄表紙です。 241 00:23:43,622 --> 00:23:47,960 「福壽海旡量品玉」。 242 00:23:47,960 --> 00:23:51,797 (みの吉) 黄表紙の割に 文は堅苦しいんですが➡ 243 00:23:51,797 --> 00:23:55,634 瑣吉先生なりに 菩提を弔うつもりもあって➡ 244 00:23:55,634 --> 00:23:59,138 仏の教えを取り入れてえみてえで。 245 00:23:59,138 --> 00:24:02,107 なんとか いっぱしの物書きにいたしやしょう! 246 00:24:02,107 --> 00:24:04,944 あ… 俺も手伝うよ。 247 00:24:04,944 --> 00:24:11,583 押しつけた手前もあるしさ。 ありがた山で。 248 00:24:11,583 --> 00:24:15,287 それとですね 旦那様。 249 00:24:20,092 --> 00:24:22,928 (みの吉)差し出がましいとは存じますが➡ 250 00:24:22,928 --> 00:24:29,268 もう 歌さんを頼りにできない今 うちで何が出せるのか 考えてみまして。 251 00:24:29,268 --> 00:25:01,266 ♬~ 252 00:25:05,571 --> 00:25:09,441 (みの吉)こりゃ どういった女絵で? 253 00:25:09,441 --> 00:25:14,079 恋心を描いたって言ってたなぁ。 254 00:25:14,079 --> 00:25:16,382 恋? 255 00:25:28,594 --> 00:25:34,600 恋 心…。 256 00:25:57,289 --> 00:26:03,562 旦那様。 おう どうした? 257 00:26:03,562 --> 00:26:11,236 歌さんの「恋心」の絵 出しませんか? 258 00:26:11,236 --> 00:26:13,572 恋心? 259 00:26:13,572 --> 00:26:16,608 下絵を頂いたではありませんか。 260 00:26:16,608 --> 00:26:20,746 ああ…。 261 00:26:20,746 --> 00:26:25,617 けど ありゃ 色も柄も 決められてねえ絵だし。 262 00:26:25,617 --> 00:26:32,091 旦那様なら 歌さんが使いそうなお色 好む柄など➡ 263 00:26:32,091 --> 00:26:35,594 手に取るように お分かりになるのではないですか? 264 00:26:35,594 --> 00:26:39,264 うん… まぁな。 265 00:26:39,264 --> 00:26:41,600 では 出しましょう。 266 00:26:41,600 --> 00:26:44,503 台所も苦しいことですし。 267 00:26:44,503 --> 00:26:46,472 けど…➡ 268 00:26:46,472 --> 00:26:50,309 勝手に出すと 嫌がりゃしませんかね? 269 00:26:50,309 --> 00:26:55,113 そこは逆手にとり 見事な彫と摺で➡ 270 00:26:55,113 --> 00:26:58,617 やはり 歌麿の絵は蔦重あってこそ! 271 00:26:58,617 --> 00:27:01,353 そう 歌さんに思っていただきましょう。 272 00:27:01,353 --> 00:27:06,225 そうすれば お戻りになるのではないでしょうか? 273 00:27:06,225 --> 00:27:08,894 いや…➡ 274 00:27:08,894 --> 00:27:12,231 んなことで 戻ってこねえよ。 275 00:27:12,231 --> 00:27:14,566 では➡ 276 00:27:14,566 --> 00:27:17,469 このまま じっと待っていれば➡ 277 00:27:17,469 --> 00:27:20,973 戻ってらっしゃるのですか? 278 00:27:42,094 --> 00:27:46,265 ここの毛割 もっと丁寧にしてもらえます? 279 00:27:46,265 --> 00:27:49,101 あいつ こういうとこ気にしますんで。 280 00:27:49,101 --> 00:27:53,605 あと ここと ここも やり直してくだせえ。 281 00:27:53,605 --> 00:27:56,275 こりゃ 大変だね どうも…。 282 00:27:56,275 --> 00:27:58,210 それから 目頭。 283 00:27:58,210 --> 00:28:02,548 もっと しなやかにお願いします。 284 00:28:02,548 --> 00:28:06,718 (にぎやかな声) 285 00:28:06,718 --> 00:28:23,735 ♬~ 286 00:28:23,735 --> 00:28:29,074 (笑い声) 287 00:28:29,074 --> 00:28:32,110 遅れまして。 288 00:28:32,110 --> 00:28:34,580 (にぎやかな声) 289 00:28:34,580 --> 00:28:40,252 今 どうなってます? 290 00:28:40,252 --> 00:28:47,759 歌麿先生が ここで派手に遊んだ順に 仕事 受けることにしたって。 291 00:28:47,759 --> 00:28:55,934 ♬~ 292 00:28:55,934 --> 00:28:59,771 (キセルでたたく音) おい。 293 00:28:59,771 --> 00:29:02,741 紙花➡ 294 00:29:02,741 --> 00:29:07,346 紙花まくやつぁ いねえのかい!? 295 00:29:07,346 --> 00:29:10,248 (万次郎)私は…。 296 00:29:10,248 --> 00:29:15,053 (村田屋治郎兵衛)んじゃ 私が! 私も! 297 00:29:20,559 --> 00:29:23,362 いくぞ! ほら~! 298 00:29:23,362 --> 00:29:27,232 きゃ~! (笑い声) 299 00:29:27,232 --> 00:29:29,901 もう いないのかい!? 300 00:29:29,901 --> 00:29:34,239 まかないと 何年後になるか 分かんないよ! 301 00:29:34,239 --> 00:29:38,577 こんなお座敷 久しぶりでありんす。 302 00:29:38,577 --> 00:29:43,382 先生 次は わっちを描いておくんなんし。 303 00:29:43,382 --> 00:29:46,084 そうだねぇ。 304 00:29:46,084 --> 00:29:48,920 ほれ~! きゃ~! 305 00:29:48,920 --> 00:29:53,592 先生 まずは うちからですよね? 306 00:29:53,592 --> 00:29:56,094 (鶴屋)歌麿さん。 307 00:29:56,094 --> 00:29:58,597 あ… これは これは➡ 308 00:29:58,597 --> 00:30:01,933 鶴屋さんも いらしてくださいましたか。 ええ。 309 00:30:01,933 --> 00:30:05,637 駿河屋の若旦那。 はい。 310 00:30:07,606 --> 00:30:09,908 いえ。 311 00:30:14,112 --> 00:30:16,615 どうぞ こちらを。 312 00:30:16,615 --> 00:30:21,787 先生がまかれた方が 皆 盛り上がりましょうに。 313 00:30:21,787 --> 00:30:25,490 (歓声) さすが。 314 00:30:27,592 --> 00:30:31,296 ほら! きゃ~!(笑い声) 315 00:30:31,296 --> 00:30:33,231 ほら! 316 00:30:33,231 --> 00:30:36,802 (笑い声) 317 00:30:36,802 --> 00:30:40,305 それと こちらを。 318 00:30:53,652 --> 00:30:56,688 (鶴屋)「歌撰恋之部」という揃いもので➡ 319 00:30:56,688 --> 00:30:59,524 蔦屋さんが出されるそうです。➡ 320 00:30:59,524 --> 00:31:03,762 一足先に手に入りましたので。➡ 321 00:31:03,762 --> 00:31:06,598 悔しながら➡ 322 00:31:06,598 --> 00:31:10,902 さすがの出来でございますよね。 323 00:31:28,620 --> 00:31:32,124 歌麿さん? 324 00:31:32,124 --> 00:31:36,128 こんなものは 紙クズですよ。 325 00:31:49,674 --> 00:31:54,513 (鶴屋)仲を取り持つつもりが 怒らせてしまったようで…。 326 00:31:54,513 --> 00:31:58,817 持ってってくれただけで ありがた山でさ。 327 00:31:58,817 --> 00:32:03,588 けど あいつ 紙花まいてくれたんですね。 ええ。 328 00:32:03,588 --> 00:32:07,392 吉原にとっては 嬉しいことですよね。 ええ。 329 00:32:07,392 --> 00:32:10,762 まぁ こっちは大変ですが。 330 00:32:10,762 --> 00:32:15,400 ああ… そこは 申し訳ねえです。 331 00:32:15,400 --> 00:32:17,769 (瑣吉)おい 蔦重! 332 00:32:17,769 --> 00:32:21,940 (鶴屋)おや 瑣吉先生。 あ 変えたんですね。 333 00:32:21,940 --> 00:32:24,776 ということは ついに? (瑣吉)いや… 実は➡ 334 00:32:24,776 --> 00:32:30,282 会田という町人に泣きつかれて 入婿することになったのだ。 ハハハ! 335 00:32:30,282 --> 00:32:32,951 それは それは おめでとうございます。 336 00:32:32,951 --> 00:32:37,823 義理とはいえ 息子が侍髷では 親もやりにくかろうと➡ 337 00:32:37,823 --> 00:32:40,625 親孝行というわけだ。 338 00:32:40,625 --> 00:32:42,961 立派な心がけに存じます。 339 00:32:42,961 --> 00:32:49,434 これからは 世継稲荷の近くの 伊勢屋という履物屋におるがゆえ➡ 340 00:32:49,434 --> 00:32:51,803 頼み事があれば そこにな! 341 00:32:51,803 --> 00:32:54,840 かしこまりました。 342 00:32:54,840 --> 00:32:58,577 んじゃ 行ってきます。 ええ。 343 00:32:58,577 --> 00:33:01,379 おう 行くぞ! な! ハハ! 344 00:33:01,379 --> 00:33:03,448 行ってらっしゃいませ。 行ってらっしゃいませ! 345 00:33:03,448 --> 00:33:05,450 では。 346 00:33:19,264 --> 00:33:21,933 (てい)旦那様 これを。 347 00:33:21,933 --> 00:33:24,970 戸口のところに置かれておりました。 348 00:33:24,970 --> 00:33:29,975 ともかく お目通しを。 ああ。 349 00:33:43,788 --> 00:33:49,594 「一人遣傀儡石橋」。 350 00:33:53,431 --> 00:33:58,436 七ツ星の龍? 351 00:34:00,138 --> 00:34:04,009 (平賀源内)「その名も七ツ星の龍。➡ 352 00:34:04,009 --> 00:34:06,244 しかし 悪党も大したもの➡ 353 00:34:06,244 --> 00:34:09,581 なんと その龍こそを 人殺しに仕立てあげる。➡ 354 00:34:09,581 --> 00:34:12,617 危うしの七ツ星➡ 355 00:34:12,617 --> 00:34:15,754 そこに現れたるは➡ 356 00:34:15,754 --> 00:34:21,259 古き友なる源内軒」。 357 00:34:21,259 --> 00:34:27,065 死を呼ぶ手袋のからくりに気付いた 七ツ星の龍と源内軒は➡ 358 00:34:27,065 --> 00:34:29,935 悪党の正体を突き止める。 359 00:34:29,935 --> 00:34:32,837 それは 傀儡好きの大名であった。 360 00:34:32,837 --> 00:34:36,708 しかし 2人は その成敗にしくじり➡ 361 00:34:36,708 --> 00:34:41,413 七ツ星の龍は命を落とす。 362 00:34:41,413 --> 00:34:43,481 そこに描かれていたのは➡ 363 00:34:43,481 --> 00:34:46,284 源内軒が 仇討ちに立ち上がる➡ 364 00:34:46,284 --> 00:34:50,588 その後の物語でありました。 365 00:34:53,024 --> 00:34:55,627 本人だよ。 366 00:34:55,627 --> 00:34:59,798 これ書けるのは 源内先生しかいねえよ。 367 00:34:59,798 --> 00:35:02,233 え? 368 00:35:02,233 --> 00:35:18,583 ♬~ 369 00:35:18,583 --> 00:35:25,256 「安徳寺にお越しあるべく候」。 370 00:35:25,256 --> 00:35:27,959 安徳寺…。 371 00:35:29,594 --> 00:35:33,932 (鐘の音) 372 00:35:33,932 --> 00:36:13,571 ♬~ 373 00:36:13,571 --> 00:36:16,374 何で…。 374 00:36:16,374 --> 00:36:23,581 (松平定信)久しいな。 蔦屋重三郎。 375 00:36:23,581 --> 00:36:27,252 長谷川様。 376 00:36:27,252 --> 00:36:29,587 三浦様も。 377 00:36:29,587 --> 00:36:31,923 これは…。 378 00:36:31,923 --> 00:36:36,127 まぁ 座れ 蔦重。 379 00:36:38,797 --> 00:36:44,502 何故 かようなことになっておるのか 知りたくはないのか? 380 00:36:48,373 --> 00:36:52,077 (三浦)蔦重! 381 00:37:28,913 --> 00:37:34,619 (高岳)田沼様の頃 大奥につとめておった 高岳と申す。 382 00:37:51,603 --> 00:37:53,538 これは? 383 00:37:53,538 --> 00:37:59,544 かつて 源内が そなたと作っておった 戯作のネタとした手袋じゃ。 384 00:38:02,547 --> 00:38:08,253 事の起こりは それが 私のもとに届いたことだ。 385 00:38:09,888 --> 00:38:11,823 (定信)これは…。 386 00:38:11,823 --> 00:38:15,059 家基様が命を落とされた鷹狩りの際➡ 387 00:38:15,059 --> 00:38:18,730 身につけておられた手袋。 388 00:38:18,730 --> 00:38:24,435 私が 田沼に頼み 種姫様より差し上げたものにございます。 389 00:38:29,908 --> 00:38:32,811 毒が仕込まれており➡ 390 00:38:32,811 --> 00:38:37,816 親指を噛む癖のあった家基様は…。 391 00:38:42,487 --> 00:38:45,390 …田沼が仕込んだということか? 392 00:38:45,390 --> 00:38:47,325 いえ。 393 00:38:47,325 --> 00:38:53,097 私の手元に参りました折には かような異変はございませなんだ。 394 00:38:53,097 --> 00:38:59,971 毒が仕込まれたのは 家基様に献上されるまでの間。 395 00:38:59,971 --> 00:39:05,210 そして それを 私の手元に持ってまいりました 大崎は➡ 396 00:39:05,210 --> 00:39:08,213 元は 上様の乳母。 397 00:39:08,213 --> 00:39:13,084 その当時 西の丸につとめておりました。 398 00:39:13,084 --> 00:39:15,553 …大崎が? 399 00:39:15,553 --> 00:39:18,590 大崎に それを命じましたのは➡ 400 00:39:18,590 --> 00:39:23,428 越中守様を追い落としたのと 同じお方かと。 401 00:39:23,428 --> 00:39:30,368 この話を 誰かにしようとも 怪しいのは 私か田沼様とならざるをえぬ。 402 00:39:30,368 --> 00:39:36,908 故に 私は 今日まで黙り込むよりほかなかった。 403 00:39:36,908 --> 00:39:40,912 恐らくは 田沼様も。 404 00:39:49,621 --> 00:39:54,092 しかし 大崎がやったという確かな証しはない。 405 00:39:54,092 --> 00:39:57,128 証しを得るために 私は➡ 406 00:39:57,128 --> 00:40:01,633 長谷川に 大崎を捜すことを頼んだ。 407 00:40:04,102 --> 00:40:06,771 それを見て 驚いてなぁ。 408 00:40:06,771 --> 00:40:14,279 それは 私が かつて田沼様に 捜せと命じられた手袋なのだ。 409 00:40:14,279 --> 00:40:21,052 その折 それは 右近将監様なるお方のお手元にあった。 410 00:40:21,052 --> 00:40:25,790 しかし そのお方が これまた なぜか亡くなられ➡ 411 00:40:25,790 --> 00:40:30,094 その後 手袋は行方知れずとなった。 412 00:40:35,800 --> 00:40:41,439 田沼様に 今こそ仇を討ってくれと➡ 413 00:40:41,439 --> 00:40:45,443 頼まれておるように感じてな。 414 00:40:48,646 --> 00:40:52,450 (定信) その辺りのことを 詳しく聞くべく…。 415 00:41:01,592 --> 00:41:05,396 (三浦)死を呼ぶ手袋…! 416 00:41:05,396 --> 00:41:08,599 死を呼ぶ手袋? 417 00:41:12,270 --> 00:41:15,406 かつて 平賀源内が➡ 418 00:41:15,406 --> 00:41:21,212 その一連の真相を推測し 描いた戯作があったのでございます。 419 00:41:21,212 --> 00:41:26,050 亡き殿をうがった 七ツ星の龍を救うため➡ 420 00:41:26,050 --> 00:41:28,419 友人の源内軒が➡ 421 00:41:28,419 --> 00:41:33,291 死を呼ぶ手袋の謎を追うという…。 422 00:41:33,291 --> 00:41:39,163 …源内は それ故に捕らえられたのか? 423 00:41:39,163 --> 00:41:44,001 私は 当時 起こったことを申し上げた。 424 00:41:44,001 --> 00:41:46,437 そのあと➡ 425 00:41:46,437 --> 00:41:53,644 亡き殿 若殿 先の公方様の身の上に起こったことも。 426 00:41:53,644 --> 00:41:58,149 否 引いた目で見れば 我らも皆➡ 427 00:41:58,149 --> 00:42:02,387 その者の傀儡とされ➡ 428 00:42:02,387 --> 00:42:07,258 もてあそばれておったとも言える。 429 00:42:07,258 --> 00:42:10,595 故に 此度 宿怨をこえ➡ 430 00:42:10,595 --> 00:42:15,600 共に仇を討つべく 手を組むに至った。 431 00:42:17,268 --> 00:42:23,775 どうだ 蔦屋重三郎。 432 00:42:23,775 --> 00:42:28,613 我らと共に 仇を討たぬか?➡ 433 00:42:28,613 --> 00:42:32,817 そなたとて 心一つであろう。 434 00:42:35,286 --> 00:42:38,956 蔦屋重三郎からの恋文にございます。 嘘だね。 435 00:42:38,956 --> 00:42:40,992 高岳。 天誅を下すのだ。 436 00:42:40,992 --> 00:42:43,127 田沼の残党。 悪党 討つべし。 437 00:42:43,127 --> 00:42:45,963 越中守。 お前は もう関わっておるのだ。 438 00:42:45,963 --> 00:42:47,999 そやつらから 身を守らねばのう。 439 00:42:47,999 --> 00:42:50,134 さすがに つきあいきれねえぜ! 440 00:42:50,134 --> 00:42:52,637 しゃらくせえ。しゃらくさい。 しゃらくさい。 441 00:42:52,637 --> 00:42:55,339 しゃらくさい。 写楽!