1 00:00:02,202 --> 00:00:30,631 ♬~ 2 00:00:30,631 --> 00:00:37,304 ⚟♬~(祭り囃子) 3 00:00:37,304 --> 00:00:40,207 ⚟♬~(祭り囃子) あ~ やってる やってる~! 4 00:00:40,207 --> 00:00:45,812 お祭りですか? えっ? そこのね鎮守様でね。 ふふふ。 5 00:00:45,812 --> 00:00:48,515 草刈さん お祭り男だったの? 6 00:00:48,515 --> 00:00:54,621 えぇ? これでも昔ね 暴れ太鼓の正雄なんて呼ばれてたのよ。 7 00:00:56,256 --> 00:01:00,127 ⚟てぇへんだ てぇへんだい!➡ 8 00:01:00,127 --> 00:01:03,130 草刈さん てぇへんだ! 9 00:01:05,666 --> 00:01:25,953 ♬~(「紅蓮華」) 10 00:01:25,953 --> 00:01:29,289 今 和楽器が熱い! ♬~(「紅蓮華」) 11 00:01:29,289 --> 00:01:37,531 ♬~(「紅蓮華」) 12 00:01:37,531 --> 00:01:45,272 懐かしさと新しさが共存する響きに 若いファンが増え続けています。 13 00:01:45,272 --> 00:01:53,313 ♬~(「紅蓮華」) 14 00:01:53,313 --> 00:01:57,818 美しさと音色を追求した究極の姿は➡ 15 00:01:57,818 --> 00:02:04,324 何代にもわたり 工夫を重ねた匠の技の結晶です。 16 00:02:08,261 --> 00:02:12,933 和楽器は世界を魅了。 17 00:02:12,933 --> 00:02:15,235 その例えは…。 18 00:02:18,839 --> 00:02:22,609 ♬~(笙) 19 00:02:22,609 --> 00:02:28,315 1,000年以上 変わらぬ響きが表すものとは? 20 00:02:34,221 --> 00:02:42,229 不思議が いっぱい。 知られざる和楽器の魅力をご紹介します。 21 00:02:45,799 --> 00:02:53,006 ♬~ 22 00:02:55,142 --> 00:03:01,748 音合わせする時の極意「阿吽の呼吸」が その名の由来。 23 00:03:01,748 --> 00:03:05,085 アウン・ジェイ・クラシック・オーケストラです。 24 00:03:05,085 --> 00:03:10,290 腕利きの和楽器奏者7人が集まりました。 25 00:03:12,259 --> 00:03:17,597 和楽器の種類は大きく3つ。 26 00:03:17,597 --> 00:03:23,303 箏や三味線などの弦楽器 「弾きもの」。 27 00:03:24,938 --> 00:03:30,243 篠笛や尺八などの管楽器 「吹きもの」。 28 00:03:35,282 --> 00:03:40,287 太鼓や鼓などの打楽器 「打ちもの」。 29 00:03:43,023 --> 00:03:51,298 和楽器の音色の特色を 尺八奏者の石垣征山さんに聞きました。 30 00:03:51,298 --> 00:03:54,301 (石垣)尺八は その いわゆる… 31 00:03:59,172 --> 00:04:01,108 え~ まあ 例えば…。 32 00:04:01,108 --> 00:04:04,244 ♬~(尺八) 33 00:04:04,244 --> 00:04:06,246 こういう… 34 00:04:08,915 --> 00:04:12,919 それを表現の一つとして 確立させてきた楽器ですね。 35 00:04:16,256 --> 00:04:20,660 顎を引いたり出したりすることによって 音程感が変わるので。 36 00:04:20,660 --> 00:04:28,769 ♬~(尺八) 37 00:04:43,884 --> 00:04:46,253 …楽器だなと思ってます。 38 00:04:46,253 --> 00:04:49,623 ♬~(「オリエンタル・ジャーニー」) 39 00:04:49,623 --> 00:04:55,295 へぇ~。 ちょっと もう一度 聴いてみましょうか。 ♬~(「オリエンタル・ジャーニー」) 40 00:04:55,295 --> 00:05:27,761 ♬~(「オリエンタル・ジャーニー」) 41 00:05:27,761 --> 00:05:31,565 今日 最初の壺は… 42 00:05:38,271 --> 00:05:44,144 大阪の四天王寺。 1,400年以上前に建立された➡ 43 00:05:44,144 --> 00:05:48,148 聖徳太子と ゆかりの深いお寺です。 44 00:05:50,283 --> 00:05:58,158 旧暦の2月22日。 聖徳太子の命日に奉納される雅楽。 45 00:05:58,158 --> 00:06:06,766 雅楽は 大陸から伝わった楽器や音楽が 日本独自の発展を遂げたもの。 46 00:06:06,766 --> 00:06:11,905 聖徳太子も 黎明期に 仏教に取り入れたのだとか。 47 00:06:11,905 --> 00:06:15,909 その伝え方は独特です。 48 00:06:15,909 --> 00:06:20,046 (小野)基本的には… 49 00:06:20,046 --> 00:06:24,251 …という形で 雅楽は伝えられてきました。 50 00:06:24,251 --> 00:06:26,920 で その口伝のしかた っていうものも➡ 51 00:06:26,920 --> 00:06:32,225 唱歌 まあ 唱歌 唱歌 とも言いますけれど… 52 00:06:35,061 --> 00:06:49,276 ♬「お~ ら~ ろ~ お~ る~ ろ~」 53 00:06:49,276 --> 00:06:55,615 (小野)それと同じように そっくり 同じように まねて 生徒が歌うと。 54 00:06:55,615 --> 00:07:08,194 ♬「お~ ら~ ろ~ お~ る~ ろ~」 55 00:07:08,194 --> 00:07:11,197 (小野)そういう歌の中に… 56 00:07:27,247 --> 00:07:36,256 ♬~(演奏) 57 00:07:39,259 --> 00:07:44,497 江戸時代から今も使われる譜面です。 58 00:07:44,497 --> 00:07:49,469 記されているのは 笛の穴の押さえ方や拍子だけ。 59 00:07:49,469 --> 00:07:54,674 メロディーやニュアンスなどは すべて口伝です。 60 00:07:57,944 --> 00:08:10,223 ♬~(「越天楽」) 61 00:08:10,223 --> 00:08:15,895 雅楽は 世界最古のオーケストラ といわれます。 ♬~(「越天楽」) 62 00:08:15,895 --> 00:08:19,265 しかし そこに指揮者はいません。 ♬~(「越天楽」) 63 00:08:19,265 --> 00:08:25,171 互いの音を合わせてゆくのにも秘密が…。 ♬~(「越天楽」) 64 00:08:31,945 --> 00:08:36,950 (小野)笛から楽団全体に あるいは笙から楽団全体に… 65 00:08:45,925 --> 00:09:07,213 ♬~(「越天楽」) 66 00:09:10,116 --> 00:09:13,086 草刈さん 助けてくれよ! えっ? どうしたの? 67 00:09:13,086 --> 00:09:16,890 借りてた太鼓が帰っちまった! えっ!? 68 00:09:16,890 --> 00:09:23,229 蔵に太鼓あったよな!? 貸してくれよ! えっ… まあ いいけど…。 69 00:09:23,229 --> 00:09:28,101 ありがてぇ。 皆さん 太鼓は大丈夫です! (2人)お~! 70 00:09:28,101 --> 00:09:32,572 では 失礼。 えっ? あっ ねえ ちょっと…! 71 00:09:32,572 --> 00:09:37,243 ね… え… ちょっと!? (走り行く足音) 72 00:09:37,243 --> 00:09:44,250 ♬~ 73 00:09:45,919 --> 00:09:50,223 京都府 木津川市。 74 00:09:52,592 --> 00:09:59,666 谷田直道さんは 雅楽で使われる 「吹きもの」を手がける職人。 75 00:09:59,666 --> 00:10:06,539 家族で 篳篥や 龍笛など 雅楽の笛を作っています。 76 00:10:06,539 --> 00:10:12,145 これは篳篥になる素材 煤竹です。 77 00:10:32,298 --> 00:10:40,306 煤竹とは 古民家の囲炉裏の煙で 何十年も いぶされた竹のこと。 78 00:10:42,308 --> 00:10:48,314 篳篥の本体は 煤竹でないと だめなのだとか…。 79 00:10:52,318 --> 00:10:55,989 煙の成分が奥まで浸透すると➡ 80 00:10:55,989 --> 00:11:01,995 竹は しなやかで堅く 割れにくい性質になります。 81 00:11:07,600 --> 00:11:14,307 (谷田)質のいい竹ほど 中まで煤が しっかり入ってます。 82 00:11:22,148 --> 00:11:30,156 小刀を使って煤竹の表面を削り 丹念に穴を開けていきます。 83 00:11:31,824 --> 00:11:35,295 内側に 漆を塗ります。 84 00:11:35,295 --> 00:11:38,631 漆の厚みで笛の内径を変えて➡ 85 00:11:38,631 --> 00:11:42,635 音の高さを調整していくのです。 86 00:11:44,971 --> 00:11:51,277 塗り重ねは 時には数十回に及びます。 87 00:11:53,680 --> 00:12:00,453 妻の京子さんが作っているのは 篳篥に巻く樺。 88 00:12:00,453 --> 00:12:05,758 山桜の樹皮を細く切り 糸状にします。 89 00:12:07,594 --> 00:12:10,597 大体 こういう感じで。 90 00:12:15,335 --> 00:12:19,205 樺は 見た目の美しさだけでなく➡ 91 00:12:19,205 --> 00:12:24,210 吹きやすさや強度を高める役割を 果たしています。 92 00:12:28,781 --> 00:12:33,419 煤竹 漆 そして樺。 93 00:12:33,419 --> 00:12:37,290 選び抜いた素材と 繊細な技。 94 00:12:37,290 --> 00:12:42,295 2つが合わさり 変わらぬ音を守っています。 95 00:12:51,504 --> 00:12:56,509 (谷田)だから 美しい音色を 醸し出すのかなぁと。 96 00:12:59,979 --> 00:13:02,682 今日 2つ目の壺は… 97 00:13:08,688 --> 00:13:20,266 ♬~(エレキギター) 98 00:13:20,266 --> 00:13:24,070 雅楽師の東儀秀樹さんです。 99 00:13:25,772 --> 00:13:31,577 世界中を旅し 各地の珍しい楽器を集めてきました。 100 00:13:33,279 --> 00:13:37,150 ♬~(カンリン) 101 00:13:37,150 --> 00:13:44,290 その土地それぞれの暮らしや文化によって 楽器は姿や音色を変えます。 102 00:13:44,290 --> 00:13:47,994 ♬~(プーンギ) 103 00:13:49,796 --> 00:13:53,633 篳篥も そうした楽器の一つ。 104 00:13:53,633 --> 00:13:57,503 実は このままでは 音が出ません。 105 00:13:57,503 --> 00:14:03,443 廬舌と呼ばれるヨシで作った リードが必要です。 106 00:14:03,443 --> 00:14:08,581 しかし ただのヨシと言うなかれ。 107 00:14:08,581 --> 00:14:13,186 このヨシも そこら辺の どこのヨシでも いいっていうわけじゃなくて。 108 00:14:23,129 --> 00:14:26,432 ず~っと それを使い続けてますね。 109 00:14:28,601 --> 00:14:35,308 大阪を流れる淀川の一角に残る 「鵜殿のヨシ原」。 110 00:14:37,777 --> 00:14:43,282 リードに向いたヨシを見つけるのは まるで宝探し。 111 00:14:45,651 --> 00:14:51,958 木村和男さん 50年以上 ヨシを採り続けています。 112 00:14:51,958 --> 00:14:57,764 (木村)11.5ぐらいです これやったら。 これが一番ベストサイズです。 113 00:15:00,566 --> 00:15:09,275 廬舌に使えるのは長さ4メートル前後で 穂が しっかり付いた 太いヨシだけです。 114 00:15:11,210 --> 00:15:14,580 さらに プロの篳篥奏者は➡ 115 00:15:14,580 --> 00:15:16,916 自分でリードを作ります。 116 00:15:16,916 --> 00:15:21,254 一つ作るのに 時には1時間近く。 117 00:15:21,254 --> 00:15:26,092 自然素材を扱うため 当たり外れや失敗も多く➡ 118 00:15:26,092 --> 00:15:31,297 数十個 作っても 満足できるのは ごく僅か。 119 00:15:34,267 --> 00:15:37,270 完成したリード。 120 00:15:39,605 --> 00:15:43,776 吹くためには まず湿らせます。 121 00:15:43,776 --> 00:15:48,581 浸すのは昔から 緑茶と決まっています。 122 00:15:50,383 --> 00:15:52,618 ヨシってのは 筋でできているから➡ 123 00:15:52,618 --> 00:15:57,790 この筋の山と谷の間に こう 茶渋が きっと埋まっていって➡ 124 00:15:57,790 --> 00:16:03,563 すごく均一的な面にしてくれて で 振動が滑らかになるとか。 125 00:16:03,563 --> 00:16:06,232 あとは殺菌作用が お茶にはあるから➡ 126 00:16:06,232 --> 00:16:09,735 そこらへんのことを 昔の人は よく分かっていて➡ 127 00:16:09,735 --> 00:16:13,039 お茶って決めたんじゃないかと 思いますね。 128 00:16:16,242 --> 00:16:24,383 ♬~(篳篥) 129 00:16:24,383 --> 00:16:27,253 これはね 僕にとっては 音が低すぎるんだけれど➡ 130 00:16:27,253 --> 00:16:32,859 ほかの人には とても吹きやすい 柔らかい いい音のするリードが出来たから➡ 131 00:16:32,859 --> 00:16:37,864 これはこれで いい価値が残ったと思っています。 132 00:16:40,933 --> 00:16:46,806 東儀さんは 雅楽に使われる管楽器 「吹きもの」の響きに➡ 133 00:16:46,806 --> 00:16:50,977 それぞれ意味があるといいます。 134 00:16:50,977 --> 00:16:57,283 笙という楽器で 昔の人は この音色は… 135 00:16:57,283 --> 00:17:01,153 …といわれているんです。 こんな音色がします。 136 00:17:01,153 --> 00:17:13,165 ♬~(笙) 137 00:17:15,768 --> 00:17:18,271 この篳篥 これは あの… 138 00:17:29,916 --> 00:17:38,925 ♬~(篳篥) 139 00:17:38,925 --> 00:17:40,960 これは龍笛という楽器。 140 00:17:40,960 --> 00:17:47,266 龍の笛という字を書くんですが こんな音がします。 141 00:17:47,266 --> 00:17:58,277 ♬~(龍笛) 142 00:18:24,103 --> 00:18:27,907 …っていう考えが 雅楽には続いているようですね。 143 00:18:27,907 --> 00:18:34,246 ♬~(演奏) 144 00:18:34,246 --> 00:18:44,256 自然界や宇宙の音を奏でる 小さな和楽器 そのスケールは無限大です。 145 00:18:44,256 --> 00:18:53,566 ♬~(演奏) 146 00:18:55,267 --> 00:19:01,073 (3人)わっしょい! わっしょい! わっしょい! わっしょい…! 147 00:19:01,073 --> 00:19:04,877 (2人)せ~の! ほい! 待てよ~。 よし! 148 00:19:04,877 --> 00:19:10,549 ねぇ けやきを くりぬいた 一本ぬきだ! 見事でしょ? (3人)おす! 149 00:19:10,549 --> 00:19:15,054 ちゃんと鳴るか 試し打ちしてごらん。 へい! 150 00:19:15,054 --> 00:19:18,557 えっと 確か 構えは こう…。 ちょっと ちょっと ちょっと待って。 151 00:19:18,557 --> 00:19:22,061 腰が入ってないよ。 ちょっと貸してみぃ。はい! 152 00:19:22,061 --> 00:19:24,964 和太鼓の響きっていうのはねえ 大地の鼓動なんだよ。 153 00:19:24,964 --> 00:19:30,569 地に足をつけて ねえ 腰を落として たたかなきゃ。 154 00:19:30,569 --> 00:19:32,505 さすが! 155 00:19:32,505 --> 00:19:37,643 しかたない 今夜の祭り 本物を聞かせてやるよ! 156 00:19:37,643 --> 00:19:44,250 ♬~ 157 00:19:49,255 --> 00:19:55,761 龍にも例えられる美しい姿と 複雑で豊かな音色。 158 00:19:55,761 --> 00:20:01,267 ここにも 精緻な技が 隅々まで使われています。 159 00:20:08,274 --> 00:20:13,279 埼玉県にある箏を作る工房。 160 00:20:15,147 --> 00:20:21,153 材料で最高とされるのは 福島県会津の桐。 161 00:20:23,823 --> 00:20:29,295 大きな丸太を製材して作ります。 162 00:20:29,295 --> 00:20:35,101 高級品になると 樹齢50~60年のものも。 163 00:20:36,802 --> 00:20:40,306 箏の本体・甲を作ります。 164 00:20:40,306 --> 00:20:46,412 全体の形を削り出した後 手がけるのは裏側。 165 00:20:46,412 --> 00:20:52,218 そこに隠れ技 「綾杉彫り」です。 166 00:20:52,218 --> 00:20:56,222 ノミで 一筋一筋 刻み込んでいきます。 167 00:20:58,991 --> 00:21:05,297 見た目の美しさだけでなく 音にも影響を与えているといいます。 168 00:21:08,601 --> 00:21:14,306 箏の音響を研究している 安藤政輝さんです。 169 00:21:34,627 --> 00:21:38,964 裏側が出来たら表にも もう一技。 170 00:21:38,964 --> 00:21:41,634 「甲焼き」です。 171 00:21:41,634 --> 00:21:45,971 軟らかな桐の表面を 硬くすることで保護し➡ 172 00:21:45,971 --> 00:21:51,310 虫食いなどを防ぐ効果もあります。 173 00:21:51,310 --> 00:21:57,316 さらに 木目を美しく浮かび上がらせます。 174 00:22:01,120 --> 00:22:06,792 木目は 箏の美しさを左右する決め手。 175 00:22:06,792 --> 00:22:10,496 代表的な木目は3種類。 176 00:22:13,566 --> 00:22:21,273 年を重ねた年輪が作り出す 美しく 風合いのある表情は千差万別です。 177 00:22:25,177 --> 00:22:30,149 まっすぐ走る木目は 太い丸太からしか取れません。 178 00:22:30,149 --> 00:22:34,153 まろやかでムラの少ない音がします。 179 00:22:37,289 --> 00:22:44,296 木目が渦巻き 音も良いものは 数が少なく とても貴重です。 180 00:22:46,298 --> 00:22:51,303 甲焼きは 箏の個性を際立たせる技なのです。 181 00:22:55,641 --> 00:23:03,249 ♬~(演奏) 182 00:23:03,249 --> 00:23:07,086 甲焼きの もう一つの効果は音。 183 00:23:07,086 --> 00:23:16,262 甲の表面が硬いと弦の振動が確実に伝わり 豊かに共鳴するのだとか。 184 00:23:16,262 --> 00:23:18,597 ♬~(演奏) 185 00:23:18,597 --> 00:23:21,267 今日 最後の壺は… ♬~(演奏) 186 00:23:21,267 --> 00:23:26,272 ♬~(演奏) 187 00:23:29,141 --> 00:23:36,448 福岡県。 その一部は かつて 筑前国と呼ばれていました。 188 00:23:40,953 --> 00:23:47,293 福岡市に筑前琵琶作りの技を継承する 職人がいます。 189 00:23:47,293 --> 00:23:52,431 (作業する音) 190 00:23:52,431 --> 00:23:59,204 ドリアーノ・スリスさん。 1974年にイタリアから来日。 191 00:23:59,204 --> 00:24:03,208 筑前琵琶の音色に感動しました。 192 00:24:05,110 --> 00:24:14,253 当時 筑前琵琶作りを ほぼ一人で 担っていた 吉塚元三郎さんに弟子入り。 193 00:24:14,253 --> 00:24:17,556 ♬~(演奏) 194 00:24:17,556 --> 00:24:25,097 音色だけでなく 原木から削り出す 製作工程に魅了されました。 195 00:24:25,097 --> 00:24:30,302 (ドリアーノ・スリス)うん やっぱ 音楽的なね もう そういう音色… 196 00:24:45,951 --> 00:24:47,953 (ドリアーノ・スリス)だから すばらしいですね。 197 00:24:51,824 --> 00:24:57,129 スリスさんは 古い琵琶の修復も手がけています。 198 00:24:57,129 --> 00:25:03,469 こだわりは 作られた時の状態に できるだけ近づけること。 199 00:25:03,469 --> 00:25:10,242 例えば 表面の傷や汚れは かんなで削れば きれいに取れますが➡ 200 00:25:10,242 --> 00:25:15,247 板の厚みが変わるので 音も変わってしまいます。 201 00:25:17,983 --> 00:25:25,257 こちらがスリスさん流。 音を変えずに傷を消す方法です。 202 00:25:25,257 --> 00:25:30,129 ぬれタオルをかけて 熱した古いアイロンを当てると。 203 00:25:30,129 --> 00:25:32,131 (蒸気が出る音) 204 00:25:32,131 --> 00:25:37,269 蒸気が 乾いた木に浸透して膨らみます。 (蒸気が出る音) 205 00:25:37,269 --> 00:25:39,271 (蒸気が出る音) 206 00:25:42,608 --> 00:25:47,312 長年の傷が消え 滑らかになりました。 207 00:25:51,617 --> 00:25:53,552 (尾方)どうも こんにちは! 208 00:25:53,552 --> 00:25:58,791 修復が終わった琵琶を 持ち主が受け取りにきました。 209 00:25:58,791 --> 00:26:02,361 筑前琵琶奏者の尾方蝶嘉さんです。 210 00:26:02,361 --> 00:26:07,366 わあ よかった~! すごい! うん。 211 00:26:09,068 --> 00:26:16,208 あちこち壊れて 弾くことができなかった 古い琵琶が よみがえりました。 212 00:26:16,208 --> 00:26:18,610 ありがとうございました。 はい。 ありがとう。 213 00:26:22,114 --> 00:26:26,118 また こうして 楽器として… 214 00:26:35,360 --> 00:26:53,812 ♬~(演奏) 215 00:26:53,812 --> 00:27:11,797 ♬~(演奏) 216 00:27:13,732 --> 00:27:20,606 師匠が亡くなったあと 伝統を一人で守ってきたスリスさん。 217 00:27:20,606 --> 00:27:25,110 しかし 最近 弟子を取るようになりました。 218 00:27:59,211 --> 00:28:09,221 和楽器の未来。 その灯火は 技を伝える 職人の情熱によって守られています。 219 00:28:15,427 --> 00:28:24,937 ♬~(祭り囃子) 220 00:28:24,937 --> 00:28:28,574 いくぞ! 暴れ打ちだ~! 221 00:28:28,574 --> 00:28:34,446 ♬~(祭り囃子) 222 00:28:34,446 --> 00:28:40,185 最高! ははっ このまま朝まで たたき続けるぞ~! 223 00:28:40,185 --> 00:28:55,200 ♬~(祭り囃子)