1 00:00:02,202 --> 00:00:30,197 ♬~ 2 00:00:36,803 --> 00:00:39,640 草刈さん 何ですか? それ。 3 00:00:39,640 --> 00:00:42,542 えっ? あっ これね。 4 00:00:42,542 --> 00:00:45,812 蔵にね 入ってたんですよ。 5 00:00:45,812 --> 00:00:50,817 「封」だって。 なんか ものすごいものが 入ってるかもしれない。 ふふっ。 6 00:00:55,822 --> 00:00:59,993 わ~。 ふふふ。 7 00:00:59,993 --> 00:01:03,997 ふ~ん。 書の道具ですね。 8 00:01:03,997 --> 00:01:07,134 あ…。 9 00:01:07,134 --> 00:01:11,939 墨の匂いって心落ち着くね~。 はぁ。 10 00:01:11,939 --> 00:01:15,275 せっかくだから 水墨画でも描きましょうか。 11 00:01:15,275 --> 00:01:17,277 ステキですね~。 12 00:01:22,783 --> 00:01:27,788 筆を使い 墨を基調にして描かれる絵画… 13 00:01:32,326 --> 00:01:40,167 中国・唐の時代に始まった水墨画が 日本に伝わったのは 鎌倉時代のこと。 14 00:01:40,167 --> 00:01:46,173 中国へ渡った禅宗の僧侶たちによって 持ち込まれました。 15 00:01:50,310 --> 00:01:56,316 水墨画は 墨の黒だけで多彩な表情を見せます。 16 00:01:57,985 --> 00:02:05,292 その無限の可能性に 時代を超えて人々は魅了されてきました。 17 00:02:12,399 --> 00:02:20,207 およそ1,400年前の飛鳥時代に 中国から伝えられた墨作り。 18 00:02:22,142 --> 00:02:28,649 当時と ほとんど変わらない技法で 作られた 極上の松煙墨。 19 00:02:31,284 --> 00:02:34,955 個性的な人間像を さまざまに演じ分け➡ 20 00:02:34,955 --> 00:02:40,260 独自の世界を生み出す俳優 イッセー尾形さん。 21 00:02:43,296 --> 00:02:47,634 (イッセー尾形) まことの戦は これからざんす。 22 00:02:47,634 --> 00:02:50,637 失礼しま~す。 23 00:02:52,506 --> 00:02:59,312 アート好きで知られるイッセーさん イチオシの水墨画とは…。 24 00:02:59,312 --> 00:03:02,916 なんか意表をつかれましたね。 25 00:03:02,916 --> 00:03:09,222 もっと描き込んでいるのかなぁと 勝手に想像していたんですが…。 26 00:03:10,791 --> 00:03:17,097 今回は水墨画の奥深い世界を堪能します! 27 00:03:23,804 --> 00:03:30,210 ♬~ 28 00:03:37,784 --> 00:03:45,425 海外でも個展を開くなど 世界で活躍する 書家の紫舟さん。 29 00:03:45,425 --> 00:03:49,930 「美の壺」の題字でも おなじみです。 30 00:03:53,967 --> 00:03:58,305 1本の筆から生み出される 水墨画の線の魅力は➡ 31 00:03:58,305 --> 00:04:03,310 書にも共通するところがあるのだとか。 32 00:04:11,585 --> 00:04:19,292 そんな紫舟さん 線の迫力に 圧倒されるという水墨画があります。 33 00:04:22,596 --> 00:04:29,069 室町時代に活躍した画家 雪舟の「慧可断臂図」です。 34 00:04:29,069 --> 00:04:36,276 洞窟の岩壁に向かって座禅をするのは 禅宗の祖・達磨。 35 00:04:36,276 --> 00:04:39,946 その後ろには 片腕を切り落としてまで➡ 36 00:04:39,946 --> 00:04:44,618 弟子入りを志願する 慧可の姿です。 37 00:04:44,618 --> 00:04:48,955 (紫舟)この中で特徴的な線は 2つあると思います。 38 00:04:48,955 --> 00:04:54,261 1つは この達磨の線。 39 00:05:24,758 --> 00:05:31,264 そして もう一つは 険しい洞窟を表す線です。 40 00:05:33,200 --> 00:05:36,937 達磨は いかに 均一な線を引くかということに➡ 41 00:05:36,937 --> 00:05:41,541 集中力を要したんですけれども 背景の… 42 00:06:05,732 --> 00:06:10,237 達磨の均一な線と 岩壁の緻密な線。 43 00:06:10,237 --> 00:06:17,244 この2つの線の描き分けこそが 雪舟の真骨頂だといいます。 44 00:06:32,926 --> 00:06:35,929 (紫舟)恐らくですが… 45 00:07:06,559 --> 00:07:09,562 今日 最初の壺は… 46 00:07:15,902 --> 00:07:19,773 水墨画家の 大竹卓民さん。 47 00:07:19,773 --> 00:07:22,776 大竹さんは 今から30年前➡ 48 00:07:22,776 --> 00:07:29,082 日本画と東洋美術史を学ぶために 上海から来日しました。 49 00:07:35,922 --> 00:07:40,760 大竹さんは古典的な 水墨技法を使いながら➡ 50 00:07:40,760 --> 00:07:45,765 常に新しい表現に 挑み続けています。 51 00:07:48,501 --> 00:07:51,204 (大竹)基本的に… 52 00:08:12,759 --> 00:08:18,598 平安時代に描かれたとされる 「鳥獣戯画 甲巻」。 53 00:08:18,598 --> 00:08:23,336 墨の線が 動物たちの イキイキとした躍動感を➡ 54 00:08:23,336 --> 00:08:27,340 より際立たせていると いいます。 55 00:08:30,110 --> 00:08:35,115 これを均一の線にしてみると…。 56 00:08:41,721 --> 00:08:44,224 (大竹)例えば… 57 00:08:57,203 --> 00:08:59,706 (大竹)そうすると… 58 00:09:09,349 --> 00:09:15,221 今度は輪郭ではなく ものの形を描きます。 59 00:09:15,221 --> 00:09:28,067 ♬~ 60 00:09:28,067 --> 00:09:32,906 何本も重ねて描くことで 笹になりました。 61 00:09:32,906 --> 00:09:38,211 これも線を面として 描くからこその表現です。 62 00:09:42,248 --> 00:09:49,022 さらに今度は 筆の側面を大胆に使う手法。 63 00:09:49,022 --> 00:09:58,398 ♬~ 64 00:09:58,398 --> 00:10:05,205 かすれた筆跡が ゴツゴツとした 山の岩肌となって表れました。 65 00:10:09,042 --> 00:10:13,046 作家として 絵描きとして すごく… 66 00:10:16,149 --> 00:10:18,151 要するに… 67 00:10:21,788 --> 00:10:24,224 …というところかな。 68 00:10:24,224 --> 00:10:30,430 1本の筆から生みだされる 多彩な表現。 69 00:10:30,430 --> 00:10:34,434 見る者の心を 揺さぶります。 70 00:10:37,804 --> 00:10:44,277 草刈さん 何を描くんですか? えっ 見てて。 71 00:10:44,277 --> 00:10:48,148 まずは棒を描いて…➡ 72 00:10:48,148 --> 00:11:00,360 え~ その先にね え… 葉っぱを… 描けば。 ねっ。 73 00:11:01,794 --> 00:11:06,266 ジャーン! 笹。 74 00:11:06,266 --> 00:11:09,936 わ~ すごい! まあね。 75 00:11:09,936 --> 00:11:16,142 さて 次は何を描きましょうかね~。 76 00:11:18,645 --> 00:11:24,050 あれ? 僕ここに笹なんて置いたっけ? 77 00:11:25,818 --> 00:11:32,225 ♬~ 78 00:11:34,961 --> 00:11:40,433 日本で墨作りが盛んになったのは 室町時代のこと。 79 00:11:40,433 --> 00:11:46,439 現在も墨の9割が ここ 奈良で作られています。 80 00:11:50,810 --> 00:11:59,319 こちらは 1577年に創業した 日本最古の墨作りの店です。 81 00:12:02,755 --> 00:12:10,263 創業当時の製法を 450年近く 守り続けています。 82 00:12:19,105 --> 00:12:24,410 油に ともされた 明かりが 無数に並ぶ室内。 83 00:12:24,410 --> 00:12:30,216 この油を燃やして採れる煤が 墨の原料となります。 84 00:12:33,620 --> 00:12:39,425 煤は 上に かぶせた土器に付きます。 85 00:12:39,425 --> 00:12:46,432 油は 代々 菜種油などの植物油を使っています。 86 00:12:50,069 --> 00:12:58,311 完成した墨は「油煙墨」と呼ばれ 深みと艶が出るのが特徴です。 87 00:12:58,311 --> 00:13:06,319 ♬~ 88 00:13:28,107 --> 00:13:32,111 今日2つ目の壺は… 89 00:13:38,751 --> 00:13:41,654 和歌山県 田辺市。 90 00:13:41,654 --> 00:13:49,462 紀伊山地の山中に 日本古来の製法に こだわり続ける 墨職人がいます。 91 00:13:52,298 --> 00:13:59,305 堀池雅夫さん。 墨を作り始めて 32年になります。 92 00:14:03,576 --> 00:14:12,285 かつて 油煙墨が登場する前は 油分を 多く含んだ赤松が主に使われていました。 93 00:14:20,126 --> 00:14:22,128 (赤松を割る音) 94 00:14:25,832 --> 00:14:33,139 これを2メートル四方ほどの 部屋の中で燃やし 煤を集めます。 95 00:14:49,789 --> 00:14:58,297 煤が壁に堆積して採取できるように なるまでに およそ2週間かかります。 96 00:15:00,900 --> 00:15:08,641 松から煤を採り その煤で墨を作る職人は かつて たくさんいましたが➡ 97 00:15:08,641 --> 00:15:14,247 今では堀池さん ただ1人になりました。 98 00:15:14,247 --> 00:15:25,591 ♬~ 99 00:15:25,591 --> 00:15:32,465 500キロ分の赤松から採れる煤は 僅かに10キロ。 100 00:15:32,465 --> 00:15:41,774 ♬~ 101 00:15:41,774 --> 00:15:48,648 こうして採れた煤を 膠と練り合わせて墨にします。 102 00:15:48,648 --> 00:16:06,899 ♬~ 103 00:16:06,899 --> 00:16:09,802 木型に はめて 成形した後➡ 104 00:16:09,802 --> 00:16:17,243 5年から6年かけて じっくりと乾燥・熟成させます。 105 00:16:17,243 --> 00:16:26,385 ♬~ 106 00:16:26,385 --> 00:16:33,259 これが赤松から作られた墨 「松煙墨」です。 107 00:16:33,259 --> 00:16:52,278 ♬~ 108 00:16:52,278 --> 00:17:01,087 松煙墨は 水を多く含ませると 僅かに青みがかった色に。 109 00:17:01,087 --> 00:17:08,561 ♬~ 110 00:17:08,561 --> 00:17:15,234 そのため松煙墨は 「青墨」とも呼ばれます。 111 00:17:15,234 --> 00:17:27,747 ♬~ 112 00:17:30,783 --> 00:17:32,785 実際ですね… 113 00:17:36,188 --> 00:17:42,128 そういうテクニックを感じながら 名画といわれる 昔 描かれた 水墨画を➡ 114 00:17:42,128 --> 00:17:44,897 鑑賞するというのは とても楽しみです。➡ 115 00:17:44,897 --> 00:17:48,501 ああ ここは こんなグラデーション この筆遣いで出したなとかね。➡ 116 00:17:48,501 --> 00:17:53,105 そういうようなことを感じながら 名画を鑑賞するっていうのは➡ 117 00:17:53,105 --> 00:17:57,109 単に見る以上に 楽しいことだと思います。 118 00:18:01,213 --> 00:18:05,885 いにしえより伝わる 伝統の墨作り。 119 00:18:05,885 --> 00:18:12,959 水墨画の多彩な表現を 今も支え続けています。 120 00:18:12,959 --> 00:18:28,341 (鼻歌) 121 00:18:28,341 --> 00:18:33,179 へ~! 絵が本物になるなんて これ。 へへっ。 122 00:18:33,179 --> 00:18:36,082 え~ 楽しいな! 123 00:18:36,082 --> 00:18:38,985 へ~ 僕に こんな才能があったなんて。 124 00:18:38,985 --> 00:18:42,955 いや たぶん その筆か墨が特別なんじゃ…? 125 00:18:42,955 --> 00:18:45,091 あ そう。 126 00:18:45,091 --> 00:18:50,596 あっ そうだ! いいこと思いついた! うん。 127 00:18:52,832 --> 00:18:59,839 ♬~ 128 00:19:03,576 --> 00:19:13,085 雪舟をはじめ室町時代の水墨画を研究する 美術史家の 島尾 新さん。 129 00:19:24,730 --> 00:19:29,902 これ 富士山です。 で 雪をかぶった富士山ですけれども➡ 130 00:19:29,902 --> 00:19:33,739 この白い部分というのは 紙の色そのものです。➡ 131 00:19:33,739 --> 00:19:36,242 描いてあるわけではありません。➡ 132 00:19:36,242 --> 00:19:39,245 だから まあ これも余白といえば余白ですよね。 133 00:19:47,953 --> 00:19:54,927 もう一つ 余白を効果的に使っている という作品が こちら。 134 00:19:54,927 --> 00:20:01,233 描いたのは中国・宋時代の画家 玉澗です。 135 00:20:04,270 --> 00:20:13,779 真ん中に人が2人 上のほうに向かって 上がっていく様子が描かれています。 136 00:20:13,779 --> 00:20:24,123 ♬~ 137 00:20:24,123 --> 00:20:27,026 この絵のタイトルは 「山市晴嵐」といいます。 138 00:20:27,026 --> 00:20:31,797 晴嵐っていうのは 晴れた嵐って 書きますけれども 嵐ではありません。➡ 139 00:20:31,797 --> 00:20:39,672 夏の晴れた日に山へ行くと 水蒸気が わ~っと 暑い日の中で立ち上って➡ 140 00:20:39,672 --> 00:20:41,807 それで かげろうが立ったりしますよね。➡ 141 00:20:41,807 --> 00:20:45,511 で あの感じを思い浮かべていただければ いいんです。 ですから… 142 00:21:11,771 --> 00:21:15,274 今日 最後の壺は… 143 00:21:23,282 --> 00:21:26,785 俳優 イッセー尾形さん。 144 00:21:26,785 --> 00:21:32,658 映画やドラマ 一人芝居など 個性的な役柄を演じ分け➡ 145 00:21:32,658 --> 00:21:36,162 見る人を独自の世界に引き込みます。 146 00:21:37,963 --> 00:21:41,267 まことの戦は これからざんす。 147 00:21:46,305 --> 00:21:51,811 実はイッセーさん 大のアート好き。 148 00:22:00,252 --> 00:22:07,760 以前から画集で見て ずっと惹かれている 水墨画があるといいます。 149 00:22:14,800 --> 00:22:17,102 (息を吐く音) 150 00:22:23,943 --> 00:22:26,946 失礼しま~す。 151 00:22:42,127 --> 00:22:44,330 へ~! 152 00:22:49,802 --> 00:22:57,676 あっ 意外と… 描きなぐってる。 153 00:22:57,676 --> 00:23:00,179 へ~。 154 00:23:03,449 --> 00:23:06,151 あっ そう! 155 00:23:09,088 --> 00:23:14,760 ははっ なんか意表をつかれましたね。 156 00:23:14,760 --> 00:23:21,934 もっと描き込んでいるのかなぁと 勝手に想像していたんですが…。 157 00:23:21,934 --> 00:23:28,941 もう 勢いで シャシャッと描いてますね。 158 00:23:32,945 --> 00:23:40,286 水墨画の最高峰の一つと称される 「松林図屏風」です。 159 00:23:40,286 --> 00:23:47,293 描いたのは 安土桃山時代の巨匠 長谷川等伯。 160 00:23:53,299 --> 00:23:58,971 屏風に描かれているのは松林。 161 00:23:58,971 --> 00:24:07,279 墨の濃淡と たっぷりの余白が 見る者を絵の世界へと引き込みます。 162 00:24:09,248 --> 00:24:17,256 今回は この「松林図屏風」の 高精細の複製と対面します。 163 00:24:20,225 --> 00:24:27,232 この 例えば これが霧だとして 流れてるんですかね? 霧が こう。 164 00:24:29,601 --> 00:24:31,937 (イッセー尾形)こう…。➡ 165 00:24:31,937 --> 00:24:38,711 それとも漂ってなくて とどまってるんでしょうかね?➡ 166 00:24:38,711 --> 00:24:45,217 霧だと思うでしょうね。 見えなくしてんのは霧だろうと。 167 00:24:46,952 --> 00:24:53,726 これさ この余白にさ 大蛇 龍。 168 00:24:53,726 --> 00:24:59,665 龍が こう… のたうって 1匹のね。➡ 169 00:24:59,665 --> 00:25:04,737 こういう… 描こうと思えば描けるね。➡ 170 00:25:04,737 --> 00:25:11,243 そうすると この空白が 波打って躍動してくるんですよね。 171 00:25:15,914 --> 00:25:20,719 まあ 余白っていう言い方は 見た人が後から付けた名前なんですが。 172 00:25:40,606 --> 00:25:44,309 (イッセー尾形)いや そんなことを考えて 描いたわけじゃないと思います。 173 00:25:53,619 --> 00:26:00,225 イッセーさん 実は「松林図屏風」の前で どうしても やりたかったことがあります。 174 00:26:00,225 --> 00:26:04,196 手作りの人形による芝居です。 175 00:26:04,196 --> 00:26:15,774 (葛飾北斎)どうも。 葛飾北斎です。 いや~ この松林図ね 憧れてたんですよ。 176 00:26:15,774 --> 00:26:19,578 これね 私は描けないな~。 177 00:26:19,578 --> 00:26:30,089 もし この余白にね 誰かを描くとしたら 私は やっぱり 俗世間の人間がいいなぁ。 178 00:26:30,089 --> 00:26:33,926 例えば… これこれ こんなの。 179 00:26:33,926 --> 00:26:37,796 ♬「ツツン テントンシャン」 180 00:26:37,796 --> 00:26:44,269 (芸者)ああ 縁起でもないねぇ 三味の弦が切れちまったよう。 181 00:26:44,269 --> 00:26:46,872 (関取)ごっつあんです。 182 00:26:46,872 --> 00:26:50,109 は? ごっつあんです。 183 00:26:50,109 --> 00:26:57,816 あっ 関取かい。 あんたの指は太いから 弦は直せないねぇ。 えす! 184 00:26:57,816 --> 00:27:06,525 あんた あたし本当はねぇ こんな商売 足を洗って だんご屋 やりたいのよ。 185 00:27:06,525 --> 00:27:08,827 ごっつあんです。 186 00:27:08,827 --> 00:27:18,237 松林の余白から現れた 芸者と相撲取り そして 葛飾北斎。 187 00:27:18,237 --> 00:27:24,243 時空を超えた不思議な世界が 生まれました。 188 00:27:29,248 --> 00:27:36,989 緻密な筆遣いと墨の濃淡。 そして 余白。 189 00:27:36,989 --> 00:27:44,196 黒と白だからこそ生み出せる世界が ここに あります。 190 00:27:50,936 --> 00:27:53,272 出来た! 191 00:27:53,272 --> 00:27:55,607 今度は何を描いたんですか? 192 00:27:55,607 --> 00:28:00,212 え? それはね…。 (ドアチャイム) 193 00:28:00,212 --> 00:28:05,083 えっ? 誰? は~い! 194 00:28:05,083 --> 00:28:09,721 ⚟出前で~す! うな重2つ お届けに上がりました~! 195 00:28:09,721 --> 00:28:16,528 うな重? 頼んでないよ。 えっ? 196 00:28:18,897 --> 00:28:21,767 まさか…。 197 00:28:21,767 --> 00:28:29,074 うなぎじゃないよ。 龍を描いたのに…。 198 00:28:29,074 --> 00:28:32,911 はぁ 龍が見たかったなぁ。 199 00:28:32,911 --> 00:28:35,247 ⚟すいませ~ん! 200 00:28:35,247 --> 00:28:37,749 は~い! 201 00:28:40,586 --> 00:28:43,922 うな重…。 202 00:28:43,922 --> 00:28:49,928 ああ いいね。 妻と一緒に食べよう。