1 00:00:02,202 --> 00:00:29,196 ♬~ 2 00:00:32,799 --> 00:00:35,836 草刈さん 何ですか? その箱。 3 00:00:35,836 --> 00:00:40,307 えっ 戸棚を片づけてたらね 出てきたんですよ。 4 00:00:40,307 --> 00:00:43,510 おじいちゃんのもんだと 思うんですけどね。 ええ。 5 00:00:43,510 --> 00:00:47,514 何が入ってるか 確かめようと思いましてね。 6 00:00:52,653 --> 00:00:57,190 あ~ これ 古い紙だね。 お~ 模様がついてる。 7 00:00:57,190 --> 00:01:00,694 え~ きれいだね。 8 00:01:02,129 --> 00:01:04,431 何だろうね? これ。 9 00:01:06,266 --> 00:01:10,270 伝統の柄に染められた反物。 10 00:01:12,773 --> 00:01:18,278 日本古来の染色方法「型染」です。 11 00:01:21,949 --> 00:01:26,119 型染に欠かせないのが「型紙」。 12 00:01:26,119 --> 00:01:31,124 柿渋で貼り合わせた和紙に 模様を彫ります。 13 00:01:32,893 --> 00:01:38,899 型紙を布に置き 染めない部分に のりを塗ります。 14 00:01:45,973 --> 00:01:48,976 そして 染め。 15 00:01:53,647 --> 00:01:59,152 のりを洗い落とすと 模様が浮かび上がります。 16 00:02:00,921 --> 00:02:06,226 型染の特徴は 柄をくっきりと出せること。 17 00:02:09,596 --> 00:02:14,601 同じ型紙で 色を変えて染めることもできます。 18 00:02:17,771 --> 00:02:24,945 こちらは人間国宝の染色家 芹沢銈介の作品。 19 00:02:24,945 --> 00:02:27,848 芹沢は独創的な表現で➡ 20 00:02:27,848 --> 00:02:32,152 型染を芸術の域にまで高めました。 21 00:02:33,954 --> 00:02:40,260 今日は 日本伝統の 型染の世界をご紹介します。 22 00:02:44,297 --> 00:02:51,538 ♬~ 23 00:02:51,538 --> 00:02:55,809 「おとっつあん 元気だった?」。 24 00:02:55,809 --> 00:03:02,816 演芸バラエティー番組でも おなじみの 人気落語家 林家たい平さん。 25 00:03:04,918 --> 00:03:09,790 「おとっつあん これ ご主人様から」。 26 00:03:09,790 --> 00:03:16,096 落語で 扇子と共に欠かせないのが 手ぬぐいです。 27 00:03:21,101 --> 00:03:27,274 「たい平」の名前をもじって 鯛を大担にデザインした手ぬぐい。 28 00:03:27,274 --> 00:03:34,281 たい平さんは 25年間 毎年 型染で色違いを作っています。 29 00:03:36,783 --> 00:03:40,654 落語家は 前座から二つ目に昇進すると➡ 30 00:03:40,654 --> 00:03:45,959 自分の名前入りの手ぬぐいを 作ることができます。 31 00:03:45,959 --> 00:03:47,894 (林家)いや それは うれしいですよね。 32 00:03:47,894 --> 00:03:51,298 修業中は あの 自分の手ぬぐいが持てませんから➡ 33 00:03:51,298 --> 00:03:54,201 二つ目になったら どんな手ぬぐい作ろうかなとか➡ 34 00:03:54,201 --> 00:03:59,906 そういうのは前座修業が終わる頃になると ず~っと考えてますね。 35 00:04:01,575 --> 00:04:09,082 手ぬぐいは ひいき筋に配ったり 正月に 芸人同士で交換したりするのが習わし。 36 00:04:10,750 --> 00:04:16,256 皆さん 創意工夫を凝らした 個性的な図案です。 37 00:04:16,256 --> 00:04:23,597 ♬~ 38 00:04:23,597 --> 00:04:30,470 こちらは 弟子の三味線漫談家 林家あずみさんの型染手ぬぐい。 39 00:04:30,470 --> 00:04:33,974 たい平さんがデザインしました。 40 00:04:35,776 --> 00:04:39,779 (林家)三味線の ばちに「林家」。 41 00:04:42,282 --> 00:04:45,285 (林家)で これは「林家あずみ」 っていうふうに。 42 00:04:49,789 --> 00:04:57,297 こちらは出身の埼玉県・秩父の神社から 依頼されて制作した 手ぬぐい。 43 00:04:57,297 --> 00:05:02,302 社殿の鯉の彫刻をもとに型染にしました。 44 00:05:04,905 --> 00:05:11,778 実は たい平さん 学生時代は美術大学で 商業デザインを学びました。 45 00:05:11,778 --> 00:05:16,082 そこで型染に出会い すっかり とりこに。 46 00:05:17,918 --> 00:05:21,254 卒業制作も型染。 47 00:05:21,254 --> 00:05:25,926 当時すでに落語家になることを 決めていた たい平さん。 48 00:05:25,926 --> 00:05:30,230 手ぬぐいをモチーフに 型染で仕上げました。 49 00:05:35,635 --> 00:05:39,272 (林家)あの 染めの 絵との違いっていうと➡ 50 00:05:39,272 --> 00:05:42,108 絵って こう 描いていくと だんだん出来上がってくるんですよ。 51 00:05:42,108 --> 00:05:45,979 ですから 大体 最終的に どんな絵が出来上がるっていうのが➡ 52 00:05:45,979 --> 00:05:48,882 大体 僕の中では想像ができるんですね。 53 00:05:48,882 --> 00:05:53,186 でも 染めって 最後の最後… 54 00:06:02,062 --> 00:06:05,065 ちょっと手品に似た… 55 00:06:10,237 --> 00:06:13,240 今日1つ目の壺は… 56 00:06:22,249 --> 00:06:25,952 神奈川県の湯河原町。 57 00:06:27,587 --> 00:06:31,858 ここに 型染の工房があります。 58 00:06:31,858 --> 00:06:37,264 工房の2代目 髙田長太さん。 59 00:06:38,932 --> 00:06:44,271 髙田さんは 型染で さまざまなものを制作しています。 60 00:06:44,271 --> 00:06:47,607 中でも のれんは 店だけでなく➡ 61 00:06:47,607 --> 00:06:52,612 インテリアや 部屋の間仕切りとしても人気です。 62 00:06:55,782 --> 00:07:02,289 湯河原から見える富士山を 大胆な構図で染めた のれん。 63 00:07:08,228 --> 00:07:11,898 こちらは 地元で採れる わさび。 64 00:07:11,898 --> 00:07:16,202 藍を使って型染しました。 65 00:07:19,239 --> 00:07:26,246 包丁と砥石の のれんは フランスの 刃物店からの依頼で制作しました。 66 00:07:31,952 --> 00:07:37,257 この日 染めるのは れんこんの のれん。 67 00:07:37,257 --> 00:07:45,265 れんこんは 穴から先を見通せる ということで縁起がいい柄といわれます。 68 00:07:49,269 --> 00:07:55,275 布に型紙を重ね 上から のりを塗ります。 69 00:08:01,848 --> 00:08:05,051 ポイントは のりの厚さ。 70 00:08:05,051 --> 00:08:09,222 のりが薄いと 染めた時に染料が入ってしまい➡ 71 00:08:09,222 --> 00:08:14,094 厚すぎると 型紙と一緒に剥がれてしまいます。 72 00:08:14,094 --> 00:08:38,251 ♬~ 73 00:08:38,251 --> 00:08:45,125 一昼夜かけて のりを乾かしたあと 裏からも のりを施します。 74 00:08:45,125 --> 00:08:53,266 ♬~ 75 00:08:53,266 --> 00:08:57,270 型紙も裏返して ぴたり。 76 00:09:00,874 --> 00:09:04,544 表と裏 両方に のりを塗ることで➡ 77 00:09:04,544 --> 00:09:09,249 模様が より くっきりと 浮かび上がるのだといいます。 78 00:09:12,419 --> 00:09:20,093 のりが乾いたら ムラなく染めるために 一度 水に浸してから 藍で染めます。 79 00:09:20,093 --> 00:09:34,240 ♬~ 80 00:09:34,240 --> 00:09:41,114 気温・湿度で染め上がりが変わるため 時間を緻密に計算。 81 00:09:41,114 --> 00:09:44,117 今日は30秒。 82 00:09:46,753 --> 00:09:53,259 乾かしたら もう一度 染めて のりを落とすと 完成です。 83 00:09:57,063 --> 00:10:00,266 (髙田)まあ 型染をやる時に➡ 84 00:10:00,266 --> 00:10:06,072 まずは スケッチしたものを簡略化したりして なるべく引き算をしていく。➡ 85 00:10:06,072 --> 00:10:09,609 れんこんだって ぎりぎり分かる図案にするんですよね。➡ 86 00:10:09,609 --> 00:10:14,280 で その直線も直線が出てこないんですよ。 その染め物で やってるから➡ 87 00:10:14,280 --> 00:10:18,151 どうしても のりが こう ちょっとだけ出てしまったりとか。➡ 88 00:10:18,151 --> 00:10:22,021 そうすると ちょっとだけ こう 線が ゆがみますよね。➡ 89 00:10:22,021 --> 00:10:25,291 で そういうものが 型染のいいところであって。 90 00:10:25,291 --> 00:10:29,129 で あえて きっちりしないところ っていうふうには思いますね。 91 00:10:29,129 --> 00:10:31,431 型染の魅力かなとは思います。 92 00:10:32,999 --> 00:10:38,705 手仕事の味わいが心地いい 型染です。 93 00:10:46,679 --> 00:10:51,150 あ~ これは型紙だね。 94 00:10:51,150 --> 00:10:54,921 染め物の道具だったんですね。 95 00:10:54,921 --> 00:10:57,657 あっ はっ。 96 00:10:57,657 --> 00:11:01,528 あっ これは扇だ。 へ~。 97 00:11:01,528 --> 00:11:03,930 おっ。 98 00:11:03,930 --> 00:11:08,801 こっちは… これ 麻の葉かな。 99 00:11:08,801 --> 00:11:13,106 あ~あ~ いいねえ。 ふ~ん。 100 00:11:14,941 --> 00:11:19,279 あっ それは? 見たことない模様ですね。 101 00:11:19,279 --> 00:11:21,981 あ~ 確かに。 これ何だろう? 102 00:11:23,616 --> 00:11:28,021 ん? 「これを我家の 模様とする」。 103 00:11:28,021 --> 00:11:30,924 えっ? 104 00:11:30,924 --> 00:11:38,331 ♬~ 105 00:11:41,568 --> 00:11:45,305 型染に欠かせない… 106 00:11:45,305 --> 00:11:52,312 型染が広く普及した江戸時代には さまざまな図案の型紙が作られました。 107 00:11:53,980 --> 00:12:00,253 その多くは 現在の三重県 鈴鹿市で生産されました。 108 00:12:00,253 --> 00:12:03,022 「伊勢型紙」です。 109 00:12:03,022 --> 00:12:06,893 ここには 江戸時代から現在までの➡ 110 00:12:06,893 --> 00:12:11,197 およそ6,000枚の 伊勢型紙が所蔵されています。 111 00:12:13,666 --> 00:12:18,638 (代田)これは「雨龍」といって龍の子どもを 描いた型紙なんですけれども。➡ 112 00:12:18,638 --> 00:12:21,107 龍の子どもは雨を呼ぶといいまして➡ 113 00:12:21,107 --> 00:12:25,979 雨を願う気持ちなどを込めて作られた 型紙だと思います。➡ 114 00:12:25,979 --> 00:12:30,283 この子 よく見ていただくと ちっちゃな龍に見えませんか?➡ 115 00:12:30,283 --> 00:12:32,285 かわいいんですよ。 116 00:12:40,627 --> 00:12:45,298 これは 幕末から明治初期と思われる型紙。 117 00:12:45,298 --> 00:12:49,302 「鯉の滝登り」が描かれています。 118 00:12:51,971 --> 00:12:57,277 立身出世を象徴する おめでたい図案です。 119 00:13:04,917 --> 00:13:10,223 現在でも 型紙彫りの伝統は 受け継がれています。 120 00:13:12,091 --> 00:13:15,595 型彫師の 内田 勲さん。 121 00:13:15,595 --> 00:13:21,301 主に江戸や明治の 古い型紙を復刻しています。 122 00:13:23,770 --> 00:13:31,277 これは明治時代の型紙です。 一面に咲き誇る桐の花。 123 00:13:32,945 --> 00:13:38,251 実は 同じパターンの 繰り返しになっているのだそうです。 124 00:13:40,286 --> 00:13:49,796 内田さんは まず オリジナルの型紙の写しから 一部分を切り取った 小さな型を作ります。 125 00:13:57,303 --> 00:14:00,807 これを「小本」といいます。 126 00:14:03,109 --> 00:14:06,913 小本の上下と左右をつないでいくと➡ 127 00:14:06,913 --> 00:14:13,219 花も茎も ぴたりと つながって 一つの大きな模様になります。 128 00:14:19,092 --> 00:14:23,296 これを彫って型紙を作ります。 129 00:14:25,264 --> 00:14:34,273 型紙は 耐久性が高いとされる美濃和紙を 柿渋で3枚貼り合わせたもの。 130 00:14:36,776 --> 00:14:41,781 それを6枚重ねて 一度に彫ります。 131 00:14:47,286 --> 00:14:51,290 彫り終わるのに2週間。 132 00:15:18,918 --> 00:15:21,921 今日2つ目の壺は… 133 00:15:34,267 --> 00:15:39,272 江戸小紋師の菊池宏美さんです。 134 00:15:41,140 --> 00:15:47,280 菊池さんは江戸時代に流行した型染 「江戸小紋」をもとに➡ 135 00:15:47,280 --> 00:15:52,285 現代にも映える 小紋の制作に取り組んでいます。 136 00:15:54,787 --> 00:16:02,295 型染に使うのは 菊池さんが集めた昔の伊勢型紙。 137 00:16:06,232 --> 00:16:11,070 この日は 菊の模様の 型紙を使います。 138 00:16:11,070 --> 00:16:14,006 大正から昭和初期の図案で➡ 139 00:16:14,006 --> 00:16:20,112 もとは1つだった型紙を3つに分けて 彫り直してもらいました。 140 00:16:26,252 --> 00:16:32,758 染めるのは帯。 菊の花に横縞のデザイン。 141 00:16:32,758 --> 00:16:39,265 当時 大正ロマンの風潮の中で好まれた 大胆な柄です。  142 00:16:41,267 --> 00:16:46,272 ここから更に 菊池さんならではの工夫が。 143 00:16:50,276 --> 00:16:55,781 江戸小紋の伝統紋様 「大小あられ」の型紙です。 144 00:17:03,723 --> 00:17:09,228 菊の上に あられの型紙を合わせて のりを塗ります。 145 00:17:16,235 --> 00:17:23,242 のりには 僅かに染料を混ぜ ほのかな色に染めるのだとか。 146 00:17:43,262 --> 00:17:48,100 最後に地色を染め 蒸して色を定着させたら➡ 147 00:17:48,100 --> 00:17:51,137 のりを洗い落とします。 148 00:17:51,137 --> 00:18:00,746 ♬~ 149 00:18:00,746 --> 00:18:08,054 異なる図案を合わせることで モダンな印象のデザインが生まれました。 150 00:18:14,060 --> 00:18:21,267 伝統の図案に現代の息吹が吹き込まれた 型染です。 151 00:18:26,238 --> 00:18:28,741 はぁ はぁ…。 152 00:18:28,741 --> 00:18:30,776 おじいちゃんの模様 何だか分かんないから➡ 153 00:18:30,776 --> 00:18:33,612 ちょっと 染めてみようかなと思いまして。 154 00:18:33,612 --> 00:18:35,848 それは いいですね。 155 00:18:35,848 --> 00:18:40,252 一体 何が出てきますかね? 156 00:18:42,621 --> 00:18:46,392 楽しみですね~。 157 00:18:46,392 --> 00:18:53,199 ♬~ 158 00:18:55,134 --> 00:19:02,141 風に翻る細長い布が描いたような 「春夏秋冬」。 159 00:19:05,745 --> 00:19:13,052 文字の周りには それぞれの季節の模様が 多彩な色で染められています。 160 00:19:15,221 --> 00:19:22,228 染色家で 型絵染の人間国宝 芹沢銈介の作品です。 161 00:19:26,565 --> 00:19:31,904 芹沢は 分業だった型染を 全て1人で行い➡ 162 00:19:31,904 --> 00:19:38,210 独創的な表現で 型染を芸術の域に高めました。 163 00:19:47,253 --> 00:19:55,127 86歳の時 自身の作品600点を 故郷の静岡市に寄贈➡ 164 00:19:55,127 --> 00:19:58,130 美術館が開館しました。 165 00:20:02,802 --> 00:20:07,106 代表作の一つ「貝文着物」。 166 00:20:07,106 --> 00:20:11,977 貝模様が ちりばめられた 型染の着物です。 167 00:20:11,977 --> 00:20:27,993 ♬~ 168 00:20:27,993 --> 00:20:32,798 (白鳥)全体的に こう 貝の模様が 散らされているんですけど➡ 169 00:20:32,798 --> 00:20:37,670 実を言いますと 貝の模様って 一つも 繰り返されているところがないんですね。 170 00:20:37,670 --> 00:20:39,672 全部 違うパターンで。➡ 171 00:20:39,672 --> 00:20:42,975 ただ 工夫があるんですね。 大きな工夫があって➡ 172 00:20:42,975 --> 00:20:45,010 それは ここの部分だけですね➡ 173 00:20:45,010 --> 00:20:49,315 貝の模様が 布と布をまたいでいるんですよね。➡ 174 00:20:49,315 --> 00:20:53,819 ほかの部分は 布の幅の中に収まっているんですけど➡ 175 00:20:53,819 --> 00:20:58,157 ここだけ またいでいて それによってですね➡ 176 00:20:58,157 --> 00:21:03,963 あたかも着物の中に 模様が自由に散らされているような➡ 177 00:21:03,963 --> 00:21:07,166 そういう印象を生み出している。 178 00:21:12,271 --> 00:21:17,943 こちらは 69歳の時の作品「身辺」。 179 00:21:17,943 --> 00:21:25,251 愛用の道具や収集した品々を 題材にした 型染作品です。 180 00:21:26,952 --> 00:21:33,259 一見 絵画にも見える この作品は 「染絵」と呼ばれています。 181 00:21:35,294 --> 00:21:43,302 型染の染色技法を使いながら 絵画的な表現を追求した作品です。 182 00:21:50,309 --> 00:21:55,314 芹沢は こんなものも残しています。 183 00:21:56,982 --> 00:22:00,686 これは あの 芹沢銈介の型染カレンダーなんですよね。 184 00:22:03,255 --> 00:22:07,259 和紙の型染カレンダーです。 185 00:22:10,129 --> 00:22:15,267 芹沢は もともと 布を染めるための型染を応用し➡ 186 00:22:15,267 --> 00:22:19,271 和紙を染める技法を確立しました。 187 00:22:23,976 --> 00:22:32,518 カレンダーをはじめ カードや本の装丁 絵本も手がけた芹沢。 188 00:22:32,518 --> 00:22:39,225 尽きることのない創作意欲で 型染の可能性を広げていきました。 189 00:22:55,541 --> 00:22:58,244 まあ だから本当に… 190 00:23:07,152 --> 00:23:10,155 今日 最後の壺は… 191 00:23:18,264 --> 00:23:21,166 岩手県 紫波郡 紫波町に➡ 192 00:23:21,166 --> 00:23:27,172 芹沢銈介の薫陶を受けた 型染作家がいます。 193 00:23:28,908 --> 00:23:37,216 これは 宮沢賢治の「注文の多い料理店」を イメージした型染作品。 194 00:23:38,951 --> 00:23:45,257 カラフルな色彩で 賢治の物語の世界が表現されています。 195 00:23:50,663 --> 00:23:55,301 制作したのは 小田中耕一さん。 196 00:23:55,301 --> 00:23:58,203 染物屋の家に生まれた 小田中さんは➡ 197 00:23:58,203 --> 00:24:04,910 高校卒業後 芹沢銈介のもとで 10年間 学びました。 198 00:24:11,583 --> 00:24:17,756 どんなものでも型染のデザインに 落とし込む 芹沢の姿に感銘を受け➡ 199 00:24:17,756 --> 00:24:23,262 小田中さんは 自らの表現を模索するようになります。 200 00:24:29,268 --> 00:24:35,274 やがて 小田中さんは 「文字の型染」へと向かいます。 201 00:24:41,280 --> 00:24:43,248 (小田中)やっぱり 先生も なんか➡ 202 00:24:43,248 --> 00:24:49,955 あれは なんか文字に興味を持ってる みたいだなっていう話を人づてに聞いて。 203 00:24:49,955 --> 00:24:55,294 で ちょくちょく あの 文字に関する資料とかも頂いたりして。 204 00:24:55,294 --> 00:24:57,629 ただ 頂いたのは いいんですけども➡ 205 00:24:57,629 --> 00:25:03,335 その文字を頂いたものを活用して いないんじゃないかって また怒られて。➡ 206 00:25:03,335 --> 00:25:07,840 ずっと いつも叱られっぱなしでした。 ええ。 207 00:25:07,840 --> 00:25:16,248 ♬~ 208 00:25:17,916 --> 00:25:21,220 文字の型紙を彫ります。 209 00:25:24,690 --> 00:25:31,697 字が ばらばらに ならないように つながりを残して彫り進めます。 210 00:25:46,779 --> 00:25:53,285 ある程度 彫れたら 型紙を裏返して 紗を貼り付けます。 211 00:25:53,285 --> 00:26:02,728 ♬~ 212 00:26:02,728 --> 00:26:10,235 紗を切らないように注意しながら 文字のつながりを切り取っていきます。 213 00:26:10,235 --> 00:26:51,276 ♬~ 214 00:26:51,276 --> 00:26:59,017 (小田中)いろいろ 形がね あの筆で書いて そして また刀で こう彫っていくうちに➡ 215 00:26:59,017 --> 00:27:01,920 だんだん こう 様子が変わってきて… 216 00:27:35,254 --> 00:27:37,589 …考えがつきますけどね。 217 00:27:37,589 --> 00:27:43,262 芹沢銈介に導かれて半世紀。 218 00:27:43,262 --> 00:27:48,767 小田中さんならではの文字が また生まれました。 219 00:27:48,767 --> 00:28:05,050 ♬~ 220 00:28:05,050 --> 00:28:09,922 はははは。 さあ出来ましたよ~! ははっ。 221 00:28:09,922 --> 00:28:16,662 さてさて おじいちゃんの模様は 一体 何だったのか? それっ! 222 00:28:16,662 --> 00:28:19,631 えっ これ草でしょう そして鎌…。 223 00:28:19,631 --> 00:28:27,072 あっ! 草刈だ。 へ~ なるほど! ははは。 224 00:28:27,072 --> 00:28:30,909 しゃれが きいてますね おじいさま。 ええ? 225 00:28:30,909 --> 00:28:36,048 これで手ぬぐいとかね 浴衣 染めたら粋だろうね。 226 00:28:36,048 --> 00:28:38,116 人気 出るんじゃない? ははは…。 227 00:28:38,116 --> 00:28:42,955 そうか。 おじいちゃん「草刈ブランド作れ」 って言ってんじゃないかな? 228 00:28:42,955 --> 00:28:45,090 草刈ブランドですか…。 229 00:28:45,090 --> 00:28:51,263 おじいちゃん 分かりましたよ。 すてきな模様をありがとう! 230 00:28:51,263 --> 00:28:53,265 こうしちゃおれん。