1 00:00:13,580 --> 00:00:16,716 よく下校中に 車に乗せてもらった 2 00:00:17,350 --> 00:00:24,257 美しい車に乗っている男で いつも通るのを待っていたよ 3 00:00:25,191 --> 00:00:27,427 8歳の頃だった 4 00:00:28,094 --> 00:00:31,064 その人は いつも違う女を連れていた 5 00:00:33,066 --> 00:00:37,737 ある日 女の1人が “お茶を飲みにおいで”と― 6 00:00:38,071 --> 00:00:39,506 誘ってくれた 7 00:00:40,740 --> 00:00:45,612 男の家に行くと 女2人が裸で日光浴していた 8 00:00:46,446 --> 00:00:51,618 2人は私に“いらっしゃい 何を飲む?”と言ったんだ 9 00:00:52,118 --> 00:00:55,555 フランス人で 体を隠そうともしなかった 10 00:00:57,290 --> 00:01:04,097 その経験から“自由な世界は あるんだ”と思うようになった 11 00:01:06,299 --> 00:01:10,136 小さい頃から自由に あこがれていたんだ 12 00:01:10,370 --> 00:01:14,174 自分だけを信じる自由 13 00:01:15,141 --> 00:01:21,748 人に導かれることなく 自分らしく生きる自由だ 14 00:01:23,216 --> 00:01:26,686 好きなことを やりたいと思ってた 15 00:01:41,267 --> 00:01:45,672 NETFLIX オリジナルドキュメンタリー 16 00:02:53,439 --> 00:02:54,908 フランシス・マルマンの 料理は必ず― 17 00:02:54,908 --> 00:02:57,410 フランシス・マルマンの 料理は必ず― 「ニューヨークタイムズ」 フードライター ピーター・カミンスキー 18 00:02:57,410 --> 00:02:57,577 「ニューヨークタイムズ」 フードライター ピーター・カミンスキー 19 00:02:57,577 --> 00:03:00,880 「ニューヨークタイムズ」 フードライター ピーター・カミンスキー 視覚から始まるんだ 20 00:03:08,788 --> 00:03:13,726 店に入ると 官能的な雰囲気に包まれる 21 00:03:14,460 --> 00:03:18,765 美しいアートのような テーブルに案内され― 22 00:03:18,898 --> 00:03:23,202 気付くと 力強い味に圧倒されている 23 00:03:24,904 --> 00:03:27,974 彼の味覚は完璧で― 24 00:03:28,508 --> 00:03:32,245 彼の店の雰囲気は 人を心地よくする 25 00:03:33,780 --> 00:03:35,648 ロマンチストで― 26 00:03:35,782 --> 00:03:37,884 色鮮やかで豪華なものが好きだ 27 00:03:35,782 --> 00:03:37,884 焦がしたオレンジと ローズマリー 28 00:03:37,884 --> 00:03:38,251 色鮮やかで豪華なものが好きだ 29 00:03:38,251 --> 00:03:39,719 色鮮やかで豪華なものが好きだ 30 00:03:38,251 --> 00:03:39,719 焦がしたニンジン 31 00:03:39,719 --> 00:03:39,819 焦がしたニンジン 32 00:03:39,819 --> 00:03:40,353 焦がしたニンジン 33 00:03:39,819 --> 00:03:40,353 強くて官能的なものも 34 00:03:40,353 --> 00:03:40,520 強くて官能的なものも 35 00:03:40,520 --> 00:03:42,555 強くて官能的なものも 36 00:03:40,520 --> 00:03:42,555 焦がした果物 37 00:03:43,756 --> 00:03:48,828 彼のレストランは ユニークで個性的だ 38 00:03:51,798 --> 00:03:55,668 多くの店を所有するが 全店が異なる 39 00:03:57,003 --> 00:04:01,808 30年間で本を何冊も 出版しているし― 40 00:04:01,941 --> 00:04:04,911 テレビにも何度も出演してる 41 00:04:05,011 --> 00:04:07,747 中南米最大のスターシェフだ 42 00:04:08,815 --> 00:04:14,954 番組の中で彼は思うまま あちこちの自然を冒険する 43 00:04:15,288 --> 00:04:18,424 視聴者も その地を知ることができる 44 00:04:31,037 --> 00:04:33,840 パタゴニアに彼の島がある 45 00:04:34,507 --> 00:04:38,411 未舗装の道を 160キロ進むと― 46 00:04:40,413 --> 00:04:44,284 山に囲まれた 湖のほとりに着く 47 00:04:44,384 --> 00:04:46,886 山を越えるとチリに入る 48 00:04:47,053 --> 00:04:51,357 アルゼンチンの端に 位置する湖なんだ 49 00:05:02,869 --> 00:05:08,508 さらにゴムボートで 湖を進むこと1時間 50 00:05:10,076 --> 00:05:13,880 湖の真ん中に浮かぶ 島にたどりつく 51 00:05:14,414 --> 00:05:15,014 こんなに辺鄙(へんぴ)な場所は 他にない 52 00:05:15,014 --> 00:05:17,350 こんなに辺鄙(へんぴ)な場所は 他にない パタゴニア ラゴ・ラ・プラタ 〝ラ・イスラ〞 53 00:05:17,350 --> 00:05:19,552 パタゴニア ラゴ・ラ・プラタ 〝ラ・イスラ〞 54 00:05:19,719 --> 00:05:24,791 パタゴニアには自分の ルーツがあると強く感じる 55 00:05:36,969 --> 00:05:41,340 パタゴニアに来たのは7歳の時 56 00:05:42,008 --> 00:05:43,576 この地に恋をした 57 00:05:45,511 --> 00:05:50,049 時間をかけて 好きになっていく場所だ 58 00:05:53,052 --> 00:05:58,891 この地の風や嵐や孤独が 理解できるようになるんだ 59 00:06:00,126 --> 00:06:04,797 この地を理解できれば 愛するようになる 60 00:07:49,535 --> 00:07:55,074 パタゴニアの人里離れた場所で 兄弟たちと育った 61 00:07:55,475 --> 00:07:57,510 火は欠かせない存在で― 62 00:07:57,643 --> 00:08:02,114 水を沸かすのも暖房も 火を使っていた 63 00:08:02,648 --> 00:08:06,819 この美しい島でも 同じような生活だ 64 00:08:07,019 --> 00:08:09,755 子供の頃と変わらない 65 00:08:28,274 --> 00:08:30,209 私は料理を通して― 66 00:08:30,543 --> 00:08:34,113 生き方に関する メッセージを送っている 67 00:08:34,580 --> 00:08:39,852 いつも自然に囲まれた場所で たき火で料理をする 68 00:08:40,953 --> 00:08:42,855 伝えたいことはこうだ 69 00:08:43,022 --> 00:08:47,126 “座っていないで オフィスから抜け出し―” 70 00:08:47,760 --> 00:08:48,761 “外に出ろ” 71 00:09:02,975 --> 00:09:05,912 〈よし そこでいい〉 72 00:09:06,712 --> 00:09:07,313 〈そこも〉 73 00:09:08,648 --> 00:09:12,985 たき火をおこすのは 愛し合うのと似ている 74 00:09:16,722 --> 00:09:20,159 大きく強く 燃えることもあれば― 75 00:09:22,261 --> 00:09:26,132 灰や炭の中で ゆっくり燃えることもある 76 00:09:28,668 --> 00:09:31,103 それが たき火の美しさだ 77 00:09:31,237 --> 00:09:34,307 火の加減が0~10まである 78 00:09:35,575 --> 00:09:38,010 燃え方によって― 79 00:09:38,144 --> 00:09:42,214 様々な料理法を 楽しむことができる 80 00:09:42,648 --> 00:09:45,284 非常にデリケートなものなんだ 81 00:09:48,120 --> 00:09:49,622 〈大丈夫か?〉 82 00:09:50,122 --> 00:09:52,925 〈何かあったら 落としてしまえ〉 83 00:09:53,025 --> 00:09:54,026 〈平気さ〉 84 00:09:56,896 --> 00:09:59,966 フランシスは 焦げ目が好きなんだ 85 00:10:00,066 --> 00:10:04,236 適度に焼くと 食感のいい焦げ目ができる 86 00:10:04,737 --> 00:10:09,809 他の店で焦がしたらクビだが フランシスは大歓迎だ 87 00:10:16,215 --> 00:10:20,920 直火で焼く時は 食材を最初に置く瞬間が― 88 00:10:21,320 --> 00:10:23,022 非常に大事だ 89 00:10:23,289 --> 00:10:26,359 これがステーキ肉だとする 90 00:10:26,659 --> 00:10:30,396 まずは見て 9分焼くと決めるんだ 91 00:10:30,763 --> 00:10:34,333 火にかけて 6分間 放置してから― 92 00:10:34,800 --> 00:10:37,003 裏返して3分焼く 93 00:10:37,336 --> 00:10:41,207 食材は熱いものに触れると― 94 00:10:41,307 --> 00:10:44,343 まずは くっつくんだ 95 00:10:44,810 --> 00:10:48,180 次第にそれが カリカリとした層になる 96 00:10:48,314 --> 00:10:51,684 それを壊さないように動かす 97 00:10:52,785 --> 00:10:55,321 食材をやたらと触らない 98 00:10:55,755 --> 00:10:57,823 食材に敬意を払ってる 99 00:11:08,801 --> 00:11:13,305 大規模なパーティーで 野外で料理をする時は― 100 00:11:13,672 --> 00:11:17,843 “放浪のシェフ”を 大勢集めるのが好きだ 101 00:11:18,244 --> 00:11:22,448 彼らをスペイン語で “マエストランサ”と呼ぶ 102 00:11:22,982 --> 00:11:27,219 “周りにいて 助けてくれる人”という意味で 103 00:11:27,453 --> 00:11:29,021 ロマンチックな言葉だ 104 00:11:38,964 --> 00:11:41,867 長年かけてチームを築き― 105 00:11:42,001 --> 00:11:45,905 お互いの夢まで知った仲になる 106 00:11:46,872 --> 00:11:51,077 我々のチームは常に動いている 107 00:11:51,377 --> 00:11:54,180 今日はここで料理をし― 108 00:11:54,447 --> 00:11:58,117 来週はニューヨークの通りで 料理する 109 00:11:59,885 --> 00:12:02,488 我々はエネルギーと共に動く 110 00:12:04,223 --> 00:12:07,326 それに惹かれる人もいる 111 00:12:12,898 --> 00:12:16,769 私は経験のあるシェフを 雇いたくない 112 00:12:17,103 --> 00:12:22,308 私の店で雇うのは 料理経験のない若者だけ 113 00:12:23,242 --> 00:12:24,510 いちから教える 114 00:12:26,846 --> 00:12:31,283 10人のシェフの中から 1人のリーダーが生まれる 115 00:12:31,383 --> 00:12:34,420 そういう やり方が気に入ってる 116 00:12:44,396 --> 00:12:47,466 チームで働くのが好きだ 117 00:12:47,933 --> 00:12:50,302 いいメンバーを集めたい 118 00:12:50,469 --> 00:12:55,508 仕事は大変だから 陽気な雰囲気も必要なんだ 119 00:13:04,950 --> 00:13:09,855 パタゴニアのラム肉の串焼き 120 00:13:20,232 --> 00:13:23,235 〈よくフランシスにも 言うが―〉 121 00:13:23,369 --> 00:13:26,305 〈新鮮な空気の中で 働くのがいい〉 122 00:13:27,173 --> 00:13:32,344 〈野外では 風と一緒に料理をする〉 123 00:13:32,511 --> 00:13:36,482 〈雨や雪とも一緒にね〉 124 00:13:43,355 --> 00:13:47,293 〈フランシスは アイデアや夢を―〉 125 00:13:47,993 --> 00:13:51,497 〈実現するエネルギーを 持っている〉 126 00:14:07,279 --> 00:14:10,883 〈不可能はないと 彼に教わった〉 127 00:14:12,585 --> 00:14:15,321 〈これからも一緒に働きたい〉 128 00:14:28,100 --> 00:14:31,036 〈すでに3本 空けたよ〉 129 00:14:38,944 --> 00:14:41,247 “自然を 歩いたことはないか?” 130 00:14:41,881 --> 00:14:44,583 “山を走り回ったことは?” 131 00:14:45,918 --> 00:14:49,922 “荒れた大地を 散策したことは?” 132 00:14:51,590 --> 00:14:56,328 “丘にも気分や変化があると 知っているか?” 133 00:14:56,962 --> 00:14:59,632 “耳を澄ませば 野性が呼んでいる” 134 00:15:11,076 --> 00:15:14,213 ブエノスアイレスから パタゴニアに引っ越した 135 00:15:14,413 --> 00:15:18,617 父が原子力センターに 転職したからだ 136 00:15:19,985 --> 00:15:24,590 バリローチェという町で 私の幼少期は始まった 137 00:15:28,360 --> 00:15:32,564 13歳の時に音楽と出会い 衝撃を受け― 138 00:15:33,132 --> 00:15:35,234 人生が変わった 139 00:15:37,036 --> 00:15:41,507 ある日 オーストラリア人の姉妹が― 140 00:15:41,640 --> 00:15:43,275 転校してきた 141 00:15:43,709 --> 00:15:47,446 彼女たちはモンキーズの レコードをかけ― 142 00:15:48,147 --> 00:15:52,051 テーブルの上で踊り出したんだ 143 00:15:52,651 --> 00:15:55,621 あんな音楽は初めてだった 144 00:16:02,461 --> 00:16:08,167 その時 初めて 自分の血液や魂で感じた 145 00:16:08,434 --> 00:16:10,369 “これか世界か”と 146 00:16:12,371 --> 00:16:16,442 音楽に 衝撃を受けてからというもの 147 00:16:16,575 --> 00:16:20,145 他のことに興味がなくなった 148 00:16:21,580 --> 00:16:24,016 だから退学した 149 00:16:30,689 --> 00:16:34,193 父は理解しなかったが― 150 00:16:34,526 --> 00:16:39,131 60年代後半~70年代 若者の間で革命が起きていた 151 00:16:40,432 --> 00:16:45,571 父は長髪や花柄のシャツを 受け入れなかった 152 00:16:45,704 --> 00:16:49,541 ピンクのズボンや ヒール付きのブーツもね 153 00:16:50,442 --> 00:16:54,580 彼にとってロックは 耐えられない災難だった 154 00:16:57,449 --> 00:17:01,520 だが私は かたくなに自由を求めた 155 00:17:02,221 --> 00:17:07,459 夜になるとベッドで 自分の夢について考えた 156 00:17:08,660 --> 00:17:12,197 自分のことは 自分で決める必要があると― 157 00:17:12,331 --> 00:17:14,466 私は分かってた 158 00:17:56,275 --> 00:18:00,345 アルゼンチンの コルドバの料理法で― 159 00:18:00,779 --> 00:18:07,152 肉をクリーム状の泥で包み まき窯で焼く料理がある 160 00:18:07,820 --> 00:18:10,556 かなり古くからある料理法だ 161 00:18:15,394 --> 00:18:21,366 この湖の周りにも 美しい粘土があるから考えた 162 00:18:23,869 --> 00:18:28,240 “これで魚を料理したら おいしいだろう”と 163 00:18:28,874 --> 00:18:35,547 粘土の温度が上がると 魚の水分が逃げようとするが 164 00:18:35,681 --> 00:18:38,283 包まれてるから逃げられない 165 00:18:42,321 --> 00:18:46,225 最高の蒸し魚の出来上がりだ 166 00:18:46,358 --> 00:18:49,595 少し生のまま残しておく 167 00:18:51,230 --> 00:18:55,868 火を入れすぎた魚ほど 悲しいものはない 168 00:18:56,835 --> 00:19:01,607 料理時間を長くすれば 骨から身が取れてしまう 169 00:19:01,907 --> 00:19:05,144 骨は付いてたほうがいい 170 00:19:05,444 --> 00:19:10,816 そのほうが食べる時に 素材そのものを感じる 171 00:19:13,185 --> 00:19:18,757 カワマスと アンデスのカボチャ 172 00:19:20,459 --> 00:19:27,833 初めて店を持ったのは19歳で アルゼンチン料理を作っていた 173 00:19:28,333 --> 00:19:32,838 いい料理本を持っていて いつも勉強していた 174 00:19:32,938 --> 00:19:37,809 フランスに興味を持ったのも 料理本がきっかけだ 175 00:19:40,512 --> 00:19:43,615 フランス料理のことばかり 書いてあった 176 00:19:43,749 --> 00:19:46,952 タラゴンだの マデイラワインだの 177 00:19:47,252 --> 00:19:50,189 パタゴニアにはない 食材もあった 178 00:19:50,289 --> 00:19:55,260 それらの食材を食べたり 使ったりしたいと思った 179 00:19:55,861 --> 00:19:58,597 それでフランスに行くことに 180 00:20:00,933 --> 00:20:05,404 パリに行き どこかの店のドアを叩けば― 181 00:20:05,504 --> 00:20:07,839 料理を教えてくれると思った 182 00:20:07,940 --> 00:20:12,711 しかしどの店も 雇ってはくれなかった 183 00:20:15,380 --> 00:20:17,783 そこで私はフランス中の― 184 00:20:17,883 --> 00:20:21,920 三つ星レストランに 手紙を書いたんだ 185 00:20:22,254 --> 00:20:24,756 その年は21店あった 186 00:20:25,791 --> 00:20:30,362 “ノー”と言う店もあれば “イエス”と言う店もあった 187 00:20:30,529 --> 00:20:35,500 こうして様々な 三つ星レストランで働き出した 188 00:20:36,268 --> 00:20:38,503 彼はラッキーだった 189 00:20:38,670 --> 00:20:43,308 有名シェフの下で 働くことができたからね 190 00:20:44,243 --> 00:20:49,414 フランシスは名店で働き 技術を身に付けた 191 00:20:49,548 --> 00:20:53,285 現在 彼は 原始的な料理を作るが― 192 00:20:53,418 --> 00:20:58,423 そこにもフランスの名店の技が 生かされている 193 00:21:00,626 --> 00:21:02,694 私は熱烈に恋をした 194 00:21:02,794 --> 00:21:07,432 フランスの文化と料理に 恋したんだ 195 00:21:13,839 --> 00:21:17,743 ウルグアイ ガルソン “エル・ランチョ” 196 00:21:47,873 --> 00:21:50,742 〈おいで エロイサ〉 197 00:21:51,510 --> 00:21:52,377 〈おいで〉 198 00:21:52,477 --> 00:21:53,545 〈パパ〉 199 00:21:55,547 --> 00:21:59,318 私とヴァニーナの間には 娘がいる 200 00:22:00,385 --> 00:22:03,088 一緒に過ごすのは 月に10日ほど 201 00:22:03,388 --> 00:22:05,791 同居は望んでいない 202 00:22:09,027 --> 00:22:13,365 愛は難しいが 人生において最も美しい 203 00:22:14,900 --> 00:22:16,501 〈落とさないで〉 204 00:22:18,403 --> 00:22:19,371 〈もう1度〉 205 00:22:19,971 --> 00:22:21,506 〈飲んでごらん〉 206 00:22:21,606 --> 00:22:22,074 〈ダメ〉 207 00:22:22,374 --> 00:22:23,342 〈香りを〉 208 00:22:24,643 --> 00:22:26,011 〈どんな香り?〉 209 00:22:27,646 --> 00:22:29,481 〈尻の香り?〉 210 00:22:29,581 --> 00:22:32,918 〈素敵な尻? 健康的な尻?〉 211 00:22:33,652 --> 00:22:34,920 〈“そうだよ パパ”〉 212 00:22:35,020 --> 00:22:37,389 〈変なこと教えないで〉 213 00:22:40,792 --> 00:22:42,027 〈もう1度 おっと…〉 214 00:22:45,897 --> 00:22:50,836 一緒に住むのは難しい 情熱が失われる 215 00:22:51,069 --> 00:22:53,805 “貞節”という言葉は嫌いだ 216 00:22:53,939 --> 00:22:58,443 我々には動物の部分もあって それも美しい 217 00:23:03,415 --> 00:23:06,885 いつも女を追いかけて― 218 00:23:06,985 --> 00:23:10,489 別の女を求める ということではない 219 00:23:10,655 --> 00:23:14,559 愛する自由があることが 大事なんだ 220 00:24:06,778 --> 00:24:12,818 〈“君の夢を見すぎて 君は現実ではなくなった”〉 221 00:24:12,984 --> 00:24:18,490 〈“呼吸する君の体に触れ キスし 声を聞く―”〉 222 00:24:18,657 --> 00:24:21,026 〈“時間はあるのか?”〉 223 00:24:21,993 --> 00:24:23,995 〈“君の夢を見すぎて”〉 224 00:24:24,095 --> 00:24:27,833 〈“自分の胸を抱きしめるのに 慣れた”〉 225 00:24:28,033 --> 00:24:32,003 〈“君の影を抱きしめるが”〉 226 00:24:32,103 --> 00:24:35,006 〈“そこに君の姿はない”〉 227 00:24:47,118 --> 00:24:50,655 自分の家は分からない 228 00:24:50,789 --> 00:24:56,528 ここ30年間は週に4~5回 飛行機に乗ってる 229 00:24:56,995 --> 00:25:00,799 2日に1度は 移動してることになる 230 00:25:02,234 --> 00:25:04,569 麻薬みたいなものだ 231 00:25:05,704 --> 00:25:08,673 常に変化を求めてしまう 232 00:25:08,807 --> 00:25:12,677 建物 人々 雰囲気 言葉の変化だ 233 00:25:12,811 --> 00:25:17,782 刺激的でロマンチックで 呼吸ができるようになる 234 00:25:18,717 --> 00:25:20,986 私を震えさせ― 235 00:25:21,953 --> 00:25:23,655 生きる源となる 236 00:25:30,695 --> 00:25:38,904 アルゼンチン ブエノスアイレス 237 00:26:05,664 --> 00:26:07,299 〈好きか?〉 238 00:26:07,732 --> 00:26:10,268 〈指に付けてあげよう〉 239 00:26:15,874 --> 00:26:17,609 〈はい どうぞ〉 240 00:26:26,818 --> 00:26:30,689 私にとって料理は イメージだった 241 00:26:31,890 --> 00:26:36,661 8歳の時 両親とランチに行った 242 00:26:37,095 --> 00:26:38,830 パタゴニアの 木陰に建つ 小さな店 243 00:26:38,830 --> 00:26:41,299 パタゴニアの 木陰に建つ 小さな店 ブエノスアイレス 〝パタゴニア・スール〞 244 00:26:41,299 --> 00:26:42,167 ブエノスアイレス 〝パタゴニア・スール〞 245 00:26:42,167 --> 00:26:42,834 ブエノスアイレス 〝パタゴニア・スール〞 夏場で みんな おしゃれしていて― 246 00:26:42,834 --> 00:26:46,771 夏場で みんな おしゃれしていて― 247 00:26:49,774 --> 00:26:51,910 テーブルには花が 248 00:26:53,979 --> 00:26:56,381 料理のことは覚えてない 249 00:26:59,217 --> 00:27:05,323 だが私はその場の雰囲気に 感動してしまった 250 00:27:07,892 --> 00:27:12,397 まるで劇場のようで 惹かれたんだ 251 00:27:14,299 --> 00:27:20,805 花 テーブル 音楽 装飾 幸せなムードに 252 00:27:24,676 --> 00:27:25,844 〈これ見るか?〉 253 00:27:25,944 --> 00:27:26,878 〈どこで?〉 254 00:27:26,978 --> 00:27:28,213 〈ソファで〉 255 00:27:29,681 --> 00:27:30,248 〈これは?〉 256 00:27:30,348 --> 00:27:32,150 〈覚えてる 見せて〉 257 00:27:37,389 --> 00:27:40,225 父の生活は他の人とは違う 258 00:27:40,325 --> 00:27:43,395 子供の頃は よくキャンプファイアをした 259 00:27:43,695 --> 00:27:44,362 父はギターを弾きながら 料理をしてた 260 00:27:44,362 --> 00:27:47,699 父はギターを弾きながら 料理をしてた フランシスの娘 アレクシア・マルマン 261 00:27:47,699 --> 00:27:47,799 フランシスの娘 アレクシア・マルマン 262 00:27:47,799 --> 00:27:50,435 フランシスの娘 アレクシア・マルマン 他の子にはできない経験よ 263 00:27:57,242 --> 00:27:59,711 “自由に生きろ”と― 264 00:28:00,712 --> 00:28:01,846 教わった 265 00:28:01,946 --> 00:28:04,816 素晴らしいことよ 父は自由なの 266 00:28:13,858 --> 00:28:15,927 〈お姫様〉 267 00:28:23,835 --> 00:28:25,403 〈ねんねは?〉 268 00:28:26,104 --> 00:28:27,138 〈見せて〉 269 00:28:33,144 --> 00:28:34,913 〈このままでいてほしい〉 270 00:28:35,713 --> 00:28:37,449 〈寝ながら回るの?〉 271 00:28:40,452 --> 00:28:41,453 〈調子は?〉 272 00:28:42,420 --> 00:28:46,958 〈飲み物は? 赤と白 どっち?〉 273 00:28:47,292 --> 00:28:48,093 〈赤?〉 274 00:28:50,195 --> 00:28:54,265 人を食事に誘うことは あまりしない 275 00:28:54,966 --> 00:28:57,001 誘う場合は慎重に選ぶ 276 00:28:57,135 --> 00:29:01,773 楽しめない人と 時間を過ごすことはできない 277 00:29:02,040 --> 00:29:04,409 楽しいフリはできない 278 00:29:05,243 --> 00:29:09,514 大人になって 選択ができるのはいいことだ 279 00:29:09,848 --> 00:29:13,752 優しく“ノー”と 伝えられるようになる 280 00:29:23,461 --> 00:29:28,800 昔 島で一緒に過ごした 友人がいたんだ 281 00:29:29,434 --> 00:29:33,304 その後 彼とは別の道を歩んだ 282 00:29:36,074 --> 00:29:40,345 ある日 彼が聞いてきた “僕が嫌いなのか?”と 283 00:29:40,512 --> 00:29:43,181 私は“そうじゃない”と答えた 284 00:29:43,281 --> 00:29:47,185 “別々の人生を選んだだけだ” 285 00:29:47,285 --> 00:29:51,523 “君との美しい思い出は 今でも残ってる” 286 00:29:51,890 --> 00:29:57,195 “君といるのは退屈ではないが 話しても楽しくない” 287 00:29:57,428 --> 00:29:59,831 “ケンカはしたくないが―” 288 00:30:00,165 --> 00:30:03,368 “今の我々の間には 共通点がない” 289 00:30:03,501 --> 00:30:09,974 言うつもりはなかったが 聞かれたから正直に答えた 290 00:30:13,812 --> 00:30:18,249 だが大人になれば 正直に話す必要も出てくる 291 00:30:18,449 --> 00:30:22,554 つらくても 自分を主張しないといけない 292 00:31:06,231 --> 00:31:10,301 チームには 火の番を頼むことがある 293 00:31:11,436 --> 00:31:15,206 “火は決して消すな”と 頼むんだ 294 00:31:16,174 --> 00:31:20,078 “確認しには来ないが 消してはならない”と 295 00:31:29,654 --> 00:31:32,223 一緒に働く仲間とは― 296 00:31:32,490 --> 00:31:35,593 最高の時に離れないといけない 297 00:31:36,327 --> 00:31:38,596 お互いが幸せを感じ― 298 00:31:39,464 --> 00:31:46,304 最高の仕事をしていると 感じている時が 別れ時なんだ 299 00:31:50,909 --> 00:31:55,079 それ以上 続けても あとは下り坂だ 300 00:31:55,446 --> 00:31:57,548 長くいると考え始める 301 00:31:57,649 --> 00:32:02,353 “ここは居心地がいい 給料も仕事もいい” 302 00:32:03,388 --> 00:32:05,223 あとは退屈になるだけ 303 00:32:12,497 --> 00:32:17,702 その人は前に進み チームには別の仲間が入る 304 00:32:18,169 --> 00:32:22,273 エネルギーやパワーが 入れ替わると― 305 00:32:22,373 --> 00:32:25,009 大変なこともある 306 00:32:25,209 --> 00:32:29,113 だが新人もいずれ成長し 慣れていく 307 00:32:47,231 --> 00:32:49,634 彼はフランスから戻ると― 308 00:32:50,101 --> 00:32:52,704 金持ち向けの料理を始めた 309 00:32:56,107 --> 00:33:00,011 当時の私は自信があって 思い上がってた 310 00:33:00,144 --> 00:33:03,047 頭には背の高いコック帽 311 00:33:04,182 --> 00:33:08,353 キャビアやサーモンを使い 大真面目だった 312 00:33:10,388 --> 00:33:15,560 ある日 カルティエのトップが 店にやって来た 313 00:33:15,994 --> 00:33:18,496 フランス人の男性だ 314 00:33:21,165 --> 00:33:24,635 みんなで食べたり飲んだりし 315 00:33:25,169 --> 00:33:27,205 楽しんでいるようだった 316 00:33:28,172 --> 00:33:31,042 食後 私はフロアに出た 317 00:33:31,142 --> 00:33:33,111 コック帽をかぶってね 318 00:33:34,545 --> 00:33:38,716 するとカルティエのトップが 私のところに来て― 319 00:33:39,050 --> 00:33:42,286 “話がしたい”と言ったんだ 320 00:33:43,388 --> 00:33:46,724 彼はこう言った “マルマンさん―” 321 00:33:47,358 --> 00:33:49,360 “ひどい料理だった” 322 00:33:50,728 --> 00:33:55,199 “間違っているから 考え直したほうがいい” 323 00:33:55,299 --> 00:34:00,071 “あなたが努力しているから 伝えたかった” 324 00:34:00,371 --> 00:34:02,573 “これは フランス料理ではない” 325 00:34:04,275 --> 00:34:07,111 私は彼に感謝を伝えた 326 00:34:07,812 --> 00:34:13,618 しかし内心“彼は何も 分かってない”と思っていた 327 00:34:14,085 --> 00:34:16,521 “フランス人だが シェフではない” 328 00:34:17,188 --> 00:34:21,492 “美しい装飾品は作るが 料理のことは知らない”と 329 00:34:22,160 --> 00:34:25,830 その後 帰って寝たが 忘れられなかった 330 00:34:27,498 --> 00:34:29,267 重くのしかかった 331 00:34:38,276 --> 00:34:41,345 次第に彼が正しいと思い始めた 332 00:34:41,612 --> 00:34:46,751 私は学んだことを そのままやっていただけ 333 00:34:47,118 --> 00:34:51,556 それはどんな技術でも 起こり得ることだ 334 00:34:51,656 --> 00:34:55,159 若くて 師がいると― 335 00:34:55,460 --> 00:34:58,529 すべてをマネしたくなる 336 00:34:58,830 --> 00:35:05,369 しかし いつか自分のやり方や 表現を見つけなければならない 337 00:35:10,141 --> 00:35:13,444 1995年 フランシスは― 338 00:35:13,578 --> 00:35:18,783 国際ガストロノミー学会から 招待を受ける 339 00:35:19,350 --> 00:35:25,423 世界で最も権威ある食の組織で 大きな一歩だった 340 00:35:27,458 --> 00:35:29,727 40歳になる年だった 341 00:35:29,827 --> 00:35:35,299 国際ガストロノミー学会の 代表から連絡があった 342 00:35:35,600 --> 00:35:38,569 “ドイツで コンテストがある”と 343 00:35:40,138 --> 00:35:43,708 優勝すれば 名誉ある賞がもらえる 344 00:35:44,909 --> 00:35:48,412 私のフランスの師たちも 受賞している 345 00:35:50,381 --> 00:35:53,551 何の料理にするか 聞かれたので― 346 00:35:53,718 --> 00:35:58,623 “アンデス山脈への オマージュだ”と伝えた 347 00:36:01,759 --> 00:36:05,196 ジャガイモは アンデスのシンボルだ 348 00:36:06,197 --> 00:36:11,669 南米が世界にもたらした 素晴らしい食べ物の1つだ 349 00:36:13,371 --> 00:36:17,742 南米のジャガイモを 持って行こうとしたところ― 350 00:36:17,875 --> 00:36:20,678 ドイツに持ち込めないと知った 351 00:36:21,946 --> 00:36:24,882 そこで密輸することに 352 00:36:25,216 --> 00:36:29,187 0,5トン分を バッグに入れて運んだ 353 00:36:33,724 --> 00:36:35,660 会場の城に行くと― 354 00:36:36,561 --> 00:36:39,764 学会の人が27人いた 355 00:36:42,800 --> 00:36:48,306 知らない人たちだったが 食やワインに詳しい 356 00:36:49,340 --> 00:36:52,510 コンテストには 多くのルールがあった 357 00:36:54,412 --> 00:36:59,383 どの銀器を使うか 給仕長に聞かれたが― 358 00:36:59,517 --> 00:37:02,653 銀器も花もいらないと答えた 359 00:37:02,820 --> 00:37:07,925 私は300キロのジャガイモを テーブルに飾るつもりだった 360 00:37:08,259 --> 00:37:12,730 給仕長に反対されたが 私は意見を通した 361 00:37:13,431 --> 00:37:16,534 しかも洗わず泥が付いたままだ 362 00:37:18,603 --> 00:37:24,909 赤や紫のジャガイモで 色鮮やかなテーブルとなった 363 00:37:26,544 --> 00:37:29,714 ジャガイモを使った10品と 364 00:37:29,814 --> 00:37:32,283 サツマイモのデザートを作った 365 00:37:33,684 --> 00:37:37,021 翌朝 学会の人たちの ミーティングの後― 366 00:37:33,684 --> 00:37:37,021 ジャガイモのドミノ 367 00:37:37,021 --> 00:37:37,388 ジャガイモのドミノ 368 00:37:37,388 --> 00:37:37,989 ジャガイモのドミノ 369 00:37:37,388 --> 00:37:37,989 “今年のグランプリにあなたが 選ばれました”と言われた 370 00:37:37,989 --> 00:37:43,628 “今年のグランプリにあなたが 選ばれました”と言われた 371 00:37:49,467 --> 00:37:54,572 フランスの師たちと 同じ賞をもらったのだ 372 00:37:54,772 --> 00:37:56,540 彼らに追いついた 373 00:37:59,710 --> 00:38:03,614 うれしくもあり 悲しくもあった 374 00:38:03,714 --> 00:38:05,983 今後について考えた 375 00:38:08,452 --> 00:38:13,324 私が同じ料理を作り続けると みんなが思ったろう 376 00:38:14,725 --> 00:38:17,962 整っていて 手の込んだ料理だ 377 00:38:18,062 --> 00:38:23,000 しかし私は真逆の方向に 進むことにした 378 00:38:24,969 --> 00:38:26,604 “終わり”と言った 379 00:38:35,746 --> 00:38:39,917 クラント (穴で作る パタゴニアの料理) 380 00:38:39,917 --> 00:38:42,420 クラント (穴で作る パタゴニアの料理) 381 00:38:39,917 --> 00:38:42,420 引き返そうと思った 382 00:38:42,420 --> 00:38:42,987 引き返そうと思った 383 00:38:43,087 --> 00:38:47,625 そして今までの 思い出を拾い集めたんだ 384 00:38:47,892 --> 00:38:51,595 子供の頃の冒険や経験をね 385 00:38:51,762 --> 00:38:55,700 そこから 料理を再構築していった 386 00:38:58,502 --> 00:39:00,771 これは“クラント” 387 00:39:00,871 --> 00:39:05,009 地面に穴を掘って作る パタゴニアの料理だ 388 00:39:05,343 --> 00:39:07,812 こういった穴の跡は― 389 00:39:08,012 --> 00:39:12,717 複数 発見されていて 1万2000年前の穴まであった 390 00:39:14,118 --> 00:39:17,054 当時は布ではなく葉を使った 391 00:39:17,355 --> 00:39:22,660 この穴よりも大きく ナルカという植物の葉だ 392 00:39:22,793 --> 00:39:27,932 食材をナルカで覆い その上に土をかけたら― 393 00:39:28,032 --> 00:39:30,501 あとは放っておく 394 00:39:30,768 --> 00:39:36,006 煙も出ないから 食べ物の宝が眠っているようだ 395 00:39:39,076 --> 00:39:44,582 夜に戻ると 温かくて おいしい料理ができてる 396 00:39:45,950 --> 00:39:50,421 この方法で料理した野菜の味は 素晴らしい 397 00:39:50,521 --> 00:39:53,023 しっとりしていてスモーキーだ 398 00:39:53,591 --> 00:39:55,826 大好きな料理法だ 399 00:40:01,932 --> 00:40:06,737 ウルグアイ ホセ・イグナシオ 400 00:40:20,818 --> 00:40:25,723 ドイツから南米に戻り 小さな店を始めた 401 00:40:26,056 --> 00:40:28,926 “ロス・ネグロス”という店だ 402 00:40:29,026 --> 00:40:33,831 その店で初めて まき窯を取り入れて― 403 00:40:33,931 --> 00:40:37,435 火で実験的なことを始めた 404 00:40:37,802 --> 00:40:40,638 確か所有していたのは 20年で― 405 00:40:40,838 --> 00:40:43,607 店を経営してたのは15年間 406 00:40:43,707 --> 00:40:45,709 そこで結婚式をしたかった 407 00:40:52,550 --> 00:40:57,755 私は道路もない その小さな町が大好きだった 408 00:40:58,456 --> 00:41:01,559 水道も電気も通ってなかった 409 00:41:03,994 --> 00:41:09,633 そんな町だったのに きらびやかな人たちが増え― 410 00:41:10,234 --> 00:41:12,570 謎めいた雰囲気が失われた 411 00:41:16,006 --> 00:41:20,144 確かに私は存在し 働いていた 412 00:41:20,244 --> 00:41:25,182 チームもいるが 私の魂がなくなった気分だった 413 00:41:25,783 --> 00:41:30,654 そのことに気付き 人生を振り返って思った 414 00:41:31,489 --> 00:41:32,790 “前に進もう” 415 00:41:35,659 --> 00:41:39,597 “ロス・ネグロス”を閉じたが その後も町にいた 416 00:41:39,697 --> 00:41:43,901 店がなくなったショックを まだ引きずってる 417 00:41:44,001 --> 00:41:48,639 あの町にはもう行けない 行ったとしても― 418 00:41:49,039 --> 00:41:51,041 つらくなるの 419 00:42:17,201 --> 00:42:22,039 子供たちが愛する店を 手放すことはある 420 00:42:22,540 --> 00:42:25,910 同じ場所にいては先には進めない 421 00:42:26,310 --> 00:42:30,214 成長し やるべきことをやる必要がある 422 00:42:30,948 --> 00:42:35,686 子供にとっては 簡単な生き方ではない 423 00:42:41,091 --> 00:42:46,597 私のわがままで 子供たちが犠牲になってきた 424 00:43:48,292 --> 00:43:53,998 私は今までずっと 不確実な道を歩いてきた 425 00:43:58,335 --> 00:44:00,237 最近の親は子供たちを― 426 00:44:00,804 --> 00:44:05,876 “座り心地のいいイス”に 座らせようとしている 427 00:44:08,345 --> 00:44:13,150 仕事と車と家があっても― 428 00:44:13,417 --> 00:44:15,219 夢がない人は多い 429 00:44:20,224 --> 00:44:23,027 確実な道では成長できない 430 00:44:24,194 --> 00:44:27,698 人生で 何かを成し遂げるためには― 431 00:44:28,399 --> 00:44:30,234 努力が必要なんだ 432 00:44:31,402 --> 00:44:34,772 たくさんのリスクも出てくる 433 00:44:46,216 --> 00:44:50,187 成長や上達のために 大事なのは― 434 00:44:50,454 --> 00:44:53,690 不確実な場所にいることだ 435 00:45:15,479 --> 00:45:18,382 ムール貝 ニンニクと白ワイン 436 00:45:22,119 --> 00:45:24,822 サーモンの塩焼きとアイオリ 437 00:45:28,258 --> 00:45:30,828 焼きホタテ ア・ラ・プランチャ 438 00:45:34,965 --> 00:45:37,434 アンデスのカボチャと ヤギ乳チーズ 439 00:45:40,771 --> 00:45:43,373 ローストチキンと ハチミツのグレモラータ 440 00:46:11,268 --> 00:46:17,141 “夜の風がささやき 星が行き先を示す” 441 00:46:17,941 --> 00:46:21,345 “野性が呼んでいる” 442 00:46:22,913 --> 00:46:24,114 “自由になれと”