1 00:00:01,635 --> 00:00:04,037 ♬「陽の光」 2 00:00:04,037 --> 00:00:07,541 ハイサイ 皆さん ジョン・カビラです! 3 00:00:07,541 --> 00:00:13,413 沖縄で 互いの伴侶となることを 誓い合った 暢子と和彦。 4 00:00:13,413 --> 00:00:16,216 (和彦)お嬢さんを 僕に下さい。 5 00:00:16,216 --> 00:00:18,852 新たな人生の門出を祝福され➡ 6 00:00:18,852 --> 00:00:22,222 前途洋々な2人と思いきや…。 7 00:00:22,222 --> 00:00:26,727 和彦には 大きな不安がありました。 8 00:00:26,727 --> 00:00:28,662 ここ。 9 00:00:28,662 --> 00:00:32,399 和彦の母への報告です。 10 00:00:32,399 --> 00:00:51,585 ♬~(オルゴール) 11 00:00:51,585 --> 00:00:53,787 (ドアが開く音) 12 00:00:57,891 --> 00:01:02,729 (重子)和彦の母 重子でございます。 13 00:01:02,729 --> 00:01:06,700 (暢子)私が… あっ あっ サーターアンダギーです。 14 00:01:06,700 --> 00:01:09,036 さーたー あんだぎー… さん? 15 00:01:09,036 --> 00:01:12,072 違います! あの 私は サーターアンダギー…➡ 16 00:01:12,072 --> 00:01:14,207 あっ じゃなくて…。 17 00:01:14,207 --> 00:01:17,244 こっちが お土産のサーターアンダギー。 18 00:01:17,244 --> 00:01:20,013 私の名前は 比嘉暢子です。 19 00:01:20,013 --> 00:01:23,917 フフッ 楽しいお嬢さんね。 20 00:01:23,917 --> 00:01:26,219 あっ…。 21 00:01:31,391 --> 00:01:36,263 母さん 電話で言ったとおり 僕は 暢子さんと…。 22 00:01:36,263 --> 00:01:39,066 許しません。 23 00:01:39,066 --> 00:01:44,738 結婚は 許しません。 (和彦)そんな…。 24 00:01:44,738 --> 00:01:46,673 比嘉暢子さん。 はい。 25 00:01:46,673 --> 00:01:50,544 昭和29年生まれ 沖縄県山原村出身。➡ 26 00:01:50,544 --> 00:01:53,413 最終学歴は 山原高校卒業。 27 00:01:53,413 --> 00:01:57,084 母 兄 姉 妹の5人家族。 28 00:01:57,084 --> 00:01:59,586 アイヤー どうして分かるんですか? 29 00:01:59,586 --> 00:02:02,356 調べたの? 30 00:02:02,356 --> 00:02:04,825 家の格が釣り合いません。 31 00:02:04,825 --> 00:02:06,760 家の格? 32 00:02:06,760 --> 00:02:09,363 あなたのことを 悪く言うつもりはないの。 33 00:02:09,363 --> 00:02:14,835 ただ 和彦とは 釣り合わないと言ってるだけ。 34 00:02:14,835 --> 00:02:17,371 絶対 許しません。 35 00:02:17,371 --> 00:02:20,841 とにかく もう決めたから。 36 00:02:20,841 --> 00:02:25,712 誰に反対されても 僕は暢子と結婚する。 帰ろう。 37 00:02:25,712 --> 00:02:27,714 絶対 後悔します。 38 00:02:27,714 --> 00:02:30,517 もう してるよ! 39 00:02:30,517 --> 00:02:33,720 母さんの子供に生まれたこと。 (ドアを開ける音) 40 00:02:33,720 --> 00:02:37,724 ⚟(波子)坊ちゃま。 ⚟和彦君 待って! 41 00:02:37,724 --> 00:02:40,594 和彦君も言い過ぎさ。 42 00:02:40,594 --> 00:02:44,731 昔 和彦君のお父さんとお母さんが お互いを好きになったから➡ 43 00:02:44,731 --> 00:02:46,667 和彦君がいるんだよ? 44 00:02:46,667 --> 00:02:49,603 家同士が勝手に決めた縁談だったんだ。 45 00:02:49,603 --> 00:02:52,406 お互いが好きになったわけじゃない。 46 00:02:52,406 --> 00:02:57,077 やっぱり 結婚の話は 母さんを無視して進めるしか…。 47 00:02:57,077 --> 00:02:59,012 それは 駄目。 48 00:02:59,012 --> 00:03:04,518 和彦君のお母さんにも うちのこと この結婚のことも認めてもらって➡ 49 00:03:04,518 --> 00:03:07,821 披露宴に出てほしい。 50 00:03:07,821 --> 00:03:11,691 諦めないで 頑張ろう。 51 00:03:11,691 --> 00:03:16,830 (三郎)そいつぁ なかなか 手ごわいな。 52 00:03:16,830 --> 00:03:20,701 あまゆでは 緊急作戦会議が開かれていました。 53 00:03:20,701 --> 00:03:24,371 まず 和彦君が お母さんと仲直りしないと。 54 00:03:24,371 --> 00:03:26,306 いや…。 55 00:03:26,306 --> 00:03:32,713 昔 和彦君が 初めて沖縄に来た時 うちのお父ちゃんが言ってたさ。 56 00:03:32,713 --> 00:03:36,383  回想 (賢三)和彦君と 仲よくなれない? 57 00:03:36,383 --> 00:03:39,853 (賢秀)俺たちとは 住む世界が違うぜって感じさ。 58 00:03:39,853 --> 00:03:43,724 完全に 俺たちをバカにしてる。 59 00:03:43,724 --> 00:03:47,594 相手に好きになってもらうには…。 60 00:03:47,594 --> 00:03:51,398 まず 相手を好きになることさ。 61 00:03:51,398 --> 00:03:55,068 そんなことがあったんだ。➡ 62 00:03:55,068 --> 00:03:57,571 でもなあ…。 63 00:03:57,571 --> 00:04:00,006 ヤサ! 64 00:04:00,006 --> 00:04:03,810 分かった! いい考えがある! (三郎)何すんだよ? 65 00:04:03,810 --> 00:04:10,183 おいしいものを作って 和彦君のお母さんに 食べてもらうわけ! 66 00:04:10,183 --> 00:04:14,688 はっさ! 何とも暢子らしいアイデアヤサ! 67 00:04:14,688 --> 00:04:18,358 ということで 早速 次の日から お弁当を作って➡ 68 00:04:18,358 --> 00:04:22,229 毎朝 和彦の母に 届けることにしました。 69 00:04:22,229 --> 00:04:24,698 おはようございます。 70 00:04:24,698 --> 00:04:28,702 (波子)奥様は ご朝食に お出かけでございます。 71 00:04:28,702 --> 00:04:32,839 そしたら これを渡してください。 72 00:04:32,839 --> 00:04:36,376 うちが作ったお弁当です。 73 00:04:36,376 --> 00:04:38,311 波子さんの分もありますよ。 74 00:04:38,311 --> 00:04:42,315 いえ これは…。 絶対に おいしいと思います! 75 00:04:47,554 --> 00:04:50,357 (波子) まあ すてき! 76 00:04:52,392 --> 00:04:55,729 うんめえ! 77 00:04:55,729 --> 00:04:57,664 ⚟(マスター)いらっしゃいませ。 ⚟(ドアが閉まる音) 78 00:04:57,664 --> 00:05:03,170 一方 和彦も 母との対話を試みていました。 79 00:05:03,170 --> 00:05:07,808 今度 鶴見に来てくれないか。 80 00:05:07,808 --> 00:05:12,179 まずは 僕が 今 どんなふうに暮らしてるか➡ 81 00:05:12,179 --> 00:05:14,681 母さんに 知ってもらいたい。 82 00:05:14,681 --> 00:05:18,518 暢子も 同じ下宿に住んでる。 沖縄料理屋の2階なんだ。 83 00:05:18,518 --> 00:05:23,824 あのお嬢さんにも 沖縄にも 興味ありません。 84 00:05:23,824 --> 00:05:27,360 あの時 父さんと 一緒に 沖縄に行っていなかったら➡ 85 00:05:27,360 --> 00:05:31,832 今の僕は 全く別の生き方をしていたと思う。 86 00:05:31,832 --> 00:05:37,370 僕は 沖縄で 何度も 海を眺める父さんの背中を見た。➡ 87 00:05:37,370 --> 00:05:40,040 2人で いつまでも海を眺めて➡ 88 00:05:40,040 --> 00:05:45,712 大きな強い自然の姿に 何度も感動した。➡ 89 00:05:45,712 --> 00:05:50,584 父さんと過ごした沖縄は 僕にとって特別な場所。 90 00:05:50,584 --> 00:05:54,054 だから 母さんにも もっと知って…。 あなたは お父さんとの思い出を➡ 91 00:05:54,054 --> 00:05:57,557 美化しているだけ。 92 00:05:57,557 --> 00:06:01,161 学問に夢中になると ほかのものが見えなくなって➡ 93 00:06:01,161 --> 00:06:04,798 家のことも 私のことも後回し。 94 00:06:04,798 --> 00:06:07,334 沖縄の研究ばかりに熱を上げて…。 95 00:06:07,334 --> 00:06:10,670 そんなに 父さんのことを 悪く言わないでくれ。 96 00:06:10,670 --> 00:06:15,809 その詩集は 父さんから もらったものでしょ? 97 00:06:15,809 --> 00:06:18,712 どうだったかしら。 98 00:06:18,712 --> 00:06:22,582 あなたと あのお嬢さんでは 住む世界が違うの。 99 00:06:22,582 --> 00:06:24,551 家の格や 釣り合いだけが 全てなの? 100 00:06:24,551 --> 00:06:28,388 一時の気まぐれで 人生を棒に振るの? 101 00:06:28,388 --> 00:06:34,227 母さんと向き合って 話し合うために来た。 102 00:06:34,227 --> 00:06:36,529 だけど…。 103 00:06:40,834 --> 00:06:43,703 鶴見には 必ず来てほしい。 104 00:06:43,703 --> 00:06:49,009 日曜の夕方 暢子が ごちそうを作って待ってる。 105 00:06:53,046 --> 00:06:55,081 そのころ やんばるでは➡ 106 00:06:55,081 --> 00:07:02,155 仕事で沖縄に来ていた智が 比嘉家に 顔を出しました。 107 00:07:02,155 --> 00:07:05,058 (智)聞いてるか 暢子とのこと。 108 00:07:05,058 --> 00:07:07,260 (歌子)うん…。 109 00:07:08,928 --> 00:07:14,734 完璧に 振られた~。 110 00:07:14,734 --> 00:07:20,440 みっともなくて しばらく 誰にも会いたくなかった。 111 00:07:24,344 --> 00:07:28,181 でも 何でか 歌子には➡ 112 00:07:28,181 --> 00:07:31,685 ちゃんと 自分から言いたいなって思って。 113 00:07:37,357 --> 00:07:39,826 何で 俺じゃなかったのか。➡ 114 00:07:39,826 --> 00:07:44,197 俺の どこが駄目だったのかな~って。 115 00:07:44,197 --> 00:07:51,371 …って 一番惨めな気持ちを言ったら スッキリした! 116 00:07:51,371 --> 00:07:54,174 歌子のおかげヤサ! 117 00:08:01,047 --> 00:08:08,355 うちは いつでも 智ニーニーの味方だから。 118 00:08:11,991 --> 00:08:13,927 ありがとう。 119 00:08:13,927 --> 00:08:16,796 うん。 120 00:08:16,796 --> 00:08:22,669 そして 暢子の方は 毎朝のお弁当作りを 続けていたのですが…。 121 00:08:22,669 --> 00:08:26,172 奥様は 一切召し上がりません。 122 00:08:26,172 --> 00:08:29,676 だけど 鶴見には来てくれますよね? 鶴見? 123 00:08:29,676 --> 00:08:34,547 腕に よりをかけた料理を作って 待っていますと 伝えてください。 124 00:08:34,547 --> 00:08:38,018 しか~し! ⚟ニーニー!? 125 00:08:38,018 --> 00:08:42,889 そんな計画も 賢秀の仕業で台なしに! アキサミヨー! 126 00:08:42,889 --> 00:08:46,526 肝心すぎる時に マジ!? いや シカマス! 127 00:08:46,526 --> 00:08:49,829 何で!? あ~! 128 00:08:49,829 --> 00:08:55,702 言ったでしょう? 住む世界が違う。 129 00:08:55,702 --> 00:08:58,538 (和彦)母さん! 130 00:08:58,538 --> 00:09:04,644 もういいよ。 あの人の言葉を借りれば 住む世界が違うんだ。 131 00:09:04,644 --> 00:09:09,315 手紙を書いたら? 手紙なら 伝えられるかもしれないさぁ。 132 00:09:09,315 --> 00:09:11,351 僕らの子供の頃の文通とは…。 133 00:09:11,351 --> 00:09:14,187 ☎諦めないで。 お願い。➡ 134 00:09:14,187 --> 00:09:16,189 うまく言えないけど➡ 135 00:09:16,189 --> 00:09:21,494 和彦君が諦めたら 和彦君のお母さんも悲しいんだはず。 136 00:09:21,494 --> 00:09:26,100 ☎だって うちたちは 同じ世界に住んでるんだのに。 137 00:09:29,669 --> 00:09:33,339 愛情をかけて世話をして➡ 138 00:09:33,339 --> 00:09:38,178 自分の命よりも 大切だと思いながら尽くしても➡ 139 00:09:38,178 --> 00:09:42,682 大人になると コロッと忘れられて。 140 00:09:42,682 --> 00:09:49,389 母親なんて… むなしい人生ね。 141 00:10:52,252 --> 00:10:57,457 う~ん おいしい! 142 00:11:03,897 --> 00:11:08,034 和彦は 渡さない…。 143 00:11:08,034 --> 00:11:14,207 そのころ 家族3人の生活を 再び始めようとしている良子と博夫は➡ 144 00:11:14,207 --> 00:11:19,546 石川の本家へ 決意を伝えに来ていました。 145 00:11:19,546 --> 00:11:23,216 (石川)良子を認めないなら➡ 146 00:11:23,216 --> 00:11:31,558 もう二度と この家の敷居は またがない覚悟です。 147 00:11:31,558 --> 00:11:35,395 (ウシ)アキサミヨーイ ナー。 ディキランヌーヌ チャーヤ! 148 00:11:35,395 --> 00:11:38,064 (修たち)おばぁ! 149 00:11:38,064 --> 00:11:40,567 (小太郎)起きても大丈夫なのか? 150 00:11:40,567 --> 00:11:43,069 (ウシ)時代は変わる。➡ 151 00:11:43,069 --> 00:11:49,576 先に逝く者が 後に残る者の未来を 縛ってはいけない。 152 00:11:49,576 --> 00:11:51,511 (小太郎)おばぁ…。 153 00:11:51,511 --> 00:11:55,815 博夫の嫁を認めなさい。 154 00:11:57,450 --> 00:12:01,020 おばぁの言うとおりヤサ。 155 00:12:01,020 --> 00:12:03,056 (修)あ~…。 (博太郎)おじぃ…。 156 00:12:03,056 --> 00:12:07,360 これぞ 向かうところ敵なし! 沖縄のおばぁ! 157 00:12:07,360 --> 00:12:11,197 カビラ家のおばぁ いや ハーメー ウンメーともいいますよね。 158 00:12:11,197 --> 00:12:15,702 存在感 抜群でした。 159 00:12:15,702 --> 00:12:19,372 嫁を呼びなさい。 160 00:12:19,372 --> 00:12:22,709 お願いがあります。 ん? 161 00:12:22,709 --> 00:12:27,380 (石川)良子は 御三味料理を 徹夜で作ってきました。 162 00:12:27,380 --> 00:12:31,851 御三味とは 沖縄の行事に欠かせない 大切な料理。 163 00:12:31,851 --> 00:12:34,220 しかし…。 164 00:12:34,220 --> 00:12:38,558 信じられないほど…➡ 165 00:12:38,558 --> 00:12:41,227 おいしくありません! 166 00:12:41,227 --> 00:12:46,866 お願いとは… そのことです。 167 00:12:46,866 --> 00:12:50,403 子供の頃から 料理は大の苦手だった良子。 168 00:12:50,403 --> 00:12:56,576 でも 認められたい一心で作りました。 169 00:12:56,576 --> 00:12:58,878 (小太郎)これは…➡ 170 00:12:58,878 --> 00:13:02,749 マーサンヤー! 171 00:13:02,749 --> 00:13:06,686 確かに 上出来ヤサ! 172 00:13:06,686 --> 00:13:08,688 ありがとうございます。 173 00:13:08,688 --> 00:13:18,031 かくして 良子は仕事も併せて 石川家の一員として認められたのでした。 174 00:13:18,031 --> 00:13:20,733 ⚟(ドアが開く音) 175 00:13:29,042 --> 00:13:30,977 (和彦)「母さん➡ 176 00:13:30,977 --> 00:13:38,718 母さんは 僕を生み 育ててくれた この世で ただ一人の大切な人。➡ 177 00:13:38,718 --> 00:13:42,722 今の僕がいるのは 母さんのおかげです。➡ 178 00:13:42,722 --> 00:13:45,858 生んでくれてありがとう。➡ 179 00:13:45,858 --> 00:13:48,561 育ててくれてありがとう。➡ 180 00:13:48,561 --> 00:13:54,367 これからも 少しずつ母さんへの理解を 深めていきたいと思っているし➡ 181 00:13:54,367 --> 00:14:01,074 僕や 暢子のことも 理解してほしいと思っています。 和彦」。 182 00:14:05,011 --> 00:14:08,715 ありがとうございました。 (客たち)ごちそうさまでした。 183 00:14:12,685 --> 00:14:18,391 暢子が差し入れたのも 御三味のお弁当でした。 184 00:14:27,834 --> 00:14:32,205 衣が… ふわっふわ。 185 00:14:32,205 --> 00:14:36,075 ううん おいしくない。 186 00:14:36,075 --> 00:14:39,579 ちっとも おいしくないわね。 187 00:14:44,784 --> 00:14:47,720 次週は フォンターナが存続の危機に直面! 188 00:14:47,720 --> 00:14:50,590 そこには あの男が 一枚かんでいた!? 189 00:14:50,590 --> 00:14:53,226 どうする暢子? 負けるなフォンターナ! 190 00:14:53,226 --> 00:14:56,729 「ちむどんどん」は 「NHKプラス」でも配信中!