1 00:00:01,347 --> 00:00:05,135 アメリカとロシアの両国はシリア 情勢などを巡って関係が悪化して 2 00:00:05,135 --> 00:00:08,905 いて、アメリカ政府がロシア政府 によるサイバー攻撃と公式に発表 3 00:00:08,905 --> 00:00:12,709 したことで、関係は一段と悪化し そうです。 4 00:00:12,709 --> 00:00:16,463 プロ野球はクライマックスシリー ズのファーストステージが始まり 5 00:00:16,463 --> 00:00:18,498 ました。 6 00:00:35,231 --> 00:00:38,001 <元禄13年5月。➡ 7 00:00:38,001 --> 00:00:43,339 参勤交代で 赤穂から江戸へ戻った 浅野内匠頭一行> 8 00:00:43,339 --> 00:00:48,211 (長矩)阿久利のたてる茶は まことに うまい。 9 00:00:48,211 --> 00:00:51,681 <1年ぶりに再会した 十郎左衛門は➡ 10 00:00:51,681 --> 00:00:54,584 きよとの婚儀の意志を 固めていた> 11 00:00:54,584 --> 00:00:59,022 (十郎左衛門)殿には お許しを 請うてみようと思うておる。 12 00:00:59,022 --> 00:01:03,693 それまで いま少し 待っていてくれるな? 13 00:01:03,693 --> 00:01:07,363 <ところが きよに 縁談が持ち上がる> 14 00:01:07,363 --> 00:01:14,704 (仙桂尼)村松喜兵衛様のご嫡男 三太夫様にござります。 15 00:01:14,704 --> 00:01:19,375 <一方 十郎左衛門は…> 16 00:01:19,375 --> 00:01:22,712 (善左衛門) きよにも よき縁談が来た事だし➡ 17 00:01:22,712 --> 00:01:25,381 邪魔者は 消えるとするか。 18 00:01:25,381 --> 00:01:28,051 縁談? 19 00:01:28,051 --> 00:01:31,721 <そして きよは…> 20 00:01:31,721 --> 00:01:36,326 (きよ)まことに ご無礼な事とは存じますが➡ 21 00:01:36,326 --> 00:01:41,197 奥方様に お願いしたき事がございます。 22 00:01:41,197 --> 00:01:45,335 (阿久利)あ~ 何じゃ? 23 00:01:45,335 --> 00:01:48,671 はい。 24 00:01:48,671 --> 00:01:51,574 どうした? 25 00:01:51,574 --> 00:01:59,315 私の… 縁談の事にござります。 26 00:01:59,315 --> 00:02:01,251 縁談。 27 00:02:01,251 --> 00:02:06,222 はい。 せんだって 仙桂尼様から お話を。 28 00:02:06,222 --> 00:02:08,522 なれど…。 29 00:02:16,699 --> 00:02:21,037 その縁談が 気に入らぬとでも申すのか? 30 00:02:21,037 --> 00:02:23,373 いえ そのような事は 決して…。 31 00:02:23,373 --> 00:02:25,373 では 何じゃ? 32 00:02:27,710 --> 00:02:30,710 きよは…。 33 00:02:32,315 --> 00:02:38,655 きよは 今しばらく 奥方様に お仕えしとうございます。 34 00:02:38,655 --> 00:02:43,993 ご奉公にあがり1年。 ようやく お勤めにも慣れましたゆえ➡ 35 00:02:43,993 --> 00:02:51,334 今しばらく 奥方様のそばに いとうございます。 36 00:02:51,334 --> 00:02:56,834 <とっさに その言葉が口をついて出ました> 37 00:03:01,978 --> 00:03:07,350 (阿久利)それゆえ 縁談を引き延ばしたいと。 38 00:03:07,350 --> 00:03:11,020 はい。 39 00:03:11,020 --> 00:03:14,357 (滝岡)失礼つかまつります。 奥方様。 40 00:03:14,357 --> 00:03:16,292 何じゃ? 41 00:03:16,292 --> 00:03:20,029 お殿様が また 痞を起こされたとの事。➡ 42 00:03:20,029 --> 00:03:22,865 落合様より お知らせがございました。 43 00:03:22,865 --> 00:03:26,365 そうか。 すぐに参る。 44 00:03:31,374 --> 00:03:39,182 きよ 話は承知した。 考えておこう。 45 00:03:39,182 --> 00:03:57,533 ♬~ 46 00:03:57,533 --> 00:04:00,533 (ため息) 47 00:04:05,241 --> 00:04:07,541 おきよ殿。 48 00:04:13,349 --> 00:04:16,019 兄様が 前原様のお長屋に? 49 00:04:16,019 --> 00:04:18,855 そうだな 前原殿。 50 00:04:18,855 --> 00:04:21,691 それで 兄は? 51 00:04:21,691 --> 00:04:25,028 さあ どこかへ消えた。 52 00:04:25,028 --> 00:04:27,930 礒貝様に問い詰められ 出ていった。 53 00:04:27,930 --> 00:04:30,700 礒貝様? 54 00:04:30,700 --> 00:04:35,305 (弥兵衛)おっ きよ殿。 55 00:04:35,305 --> 00:04:38,975 そなた 縁談があるそうじゃな。 56 00:04:38,975 --> 00:04:41,878 あ… 何故 その事を? 57 00:04:41,878 --> 00:04:44,178 あ…。 58 00:04:47,317 --> 00:04:54,317 きよには 今 村松三太夫殿との 縁談が持ち上がっておるのだ。 59 00:04:59,662 --> 00:05:03,333 <十郎左様が…> 60 00:05:03,333 --> 00:05:14,677 ♬~ 61 00:05:14,677 --> 00:05:21,351 三太夫 ここが違うておる。 62 00:05:21,351 --> 00:05:24,151 (三太夫)やり直します。 63 00:05:31,361 --> 00:05:37,967 <その年 浅野家では 内匠頭弟の浅野大学長広と➡ 64 00:05:37,967 --> 00:05:43,639 伊勢菰野城主 土方家息女との 婚礼が 本決まりとなった> 65 00:05:43,639 --> 00:05:48,511 こたびは 大学様 お世継ぎと なられてのご婚礼ゆえ➡ 66 00:05:48,511 --> 00:05:51,981 引き出の品は 格別入念にあつらえ➡ 67 00:05:51,981 --> 00:05:56,486 京か長崎より よきものを 取り寄せたいと存じまするが➡ 68 00:05:56,486 --> 00:05:58,521 よろしゅうございましょうか。 69 00:05:58,521 --> 00:06:02,291 大学か。 は? 70 00:06:02,291 --> 00:06:04,994 大学が さように申したのかと 聞いておるのだ。 71 00:06:04,994 --> 00:06:08,331 大学様たっての お望みにございます。 72 00:06:08,331 --> 00:06:12,835 そうか。 よきに計らえ。 73 00:06:12,835 --> 00:06:15,135 ははっ。 74 00:06:17,673 --> 00:06:20,973 いや。 大学をここへ呼べ。 75 00:06:25,014 --> 00:06:29,685 (侍女)まあ! それでは また お殿様と若殿様が いさかいを。 76 00:06:29,685 --> 00:06:34,524 (成瀬)お二人は ご気性が 天と地ほども違われましょう。➡ 77 00:06:34,524 --> 00:06:38,294 お殿様は質素倹約。 若殿様は…。 78 00:06:38,294 --> 00:06:42,165 (侍女)お派手な事が お好きでおられますものね。 79 00:06:42,165 --> 00:06:45,635 あ~あ お気の毒に。 80 00:06:45,635 --> 00:06:51,507 これでは 奥方様も 間に挟まれ 気の休まる間がありませぬ。 81 00:06:51,507 --> 00:06:55,645 成瀬。 お道具の手入れは もう済んだのか? 82 00:06:55,645 --> 00:06:57,580 はい ただいま。 83 00:06:57,580 --> 00:07:05,321 きよ つま。 奥方様が そなたらの 琴をお聴きになりたいそうじゃ。 84 00:07:05,321 --> 00:07:07,657 はい。 はい。 85 00:07:07,657 --> 00:07:20,957 ♬~ 86 00:07:27,009 --> 00:07:31,347 はあ~ ほんに 琴の音は➡ 87 00:07:31,347 --> 00:07:35,347 浮世のしがらみを 忘れさせてくれる。 88 00:07:38,621 --> 00:07:45,294 兄弟は 生を受け 初めて出会う 敵というが➡ 89 00:07:45,294 --> 00:07:52,635 血を分けた者同士… いや 血を分けたからこそ➡ 90 00:07:52,635 --> 00:07:55,335 互いに競い合うのかもしれぬ。 91 00:08:08,985 --> 00:08:14,857 きよ せんだっての話だが。 は。 92 00:08:14,857 --> 00:08:22,331 無量院への代参の際 この文を 仙桂尼様に お渡しするがよい。 93 00:08:22,331 --> 00:08:24,667 はい。 94 00:08:24,667 --> 00:08:28,967 そなたの縁談 しばし待つよう 記しておいた。 95 00:08:31,340 --> 00:08:34,040 奥方様。 96 00:08:38,147 --> 00:08:40,616 ありがたきお言葉。 97 00:08:40,616 --> 00:08:44,287 まことに ありがたく存じ上げまする。 98 00:08:44,287 --> 00:08:47,287 そう おおぎょうに 考える事ではない。 99 00:08:49,158 --> 00:08:54,931 わらわも いま少し きよに そばにいてほしいのじゃ。 100 00:08:54,931 --> 00:09:01,637 そなたらの姿を見ていると それだけで 心華やぐ。 101 00:09:01,637 --> 00:09:04,540 奥方様…。 102 00:09:04,540 --> 00:09:21,958 ♬~ 103 00:09:21,958 --> 00:09:29,999 <奥方様は 私の気持ちを ご存じだったのかもしれません> 104 00:09:29,999 --> 00:09:50,999 ♬~ 105 00:10:12,308 --> 00:10:17,647 奥方様が このように 仰せられるのであれば➡ 106 00:10:17,647 --> 00:10:21,517 しかたありませぬ。 107 00:10:21,517 --> 00:10:30,017 縁談は 先延ばしに致すよう 孫三郎殿に伝えておきましょう。 108 00:10:42,338 --> 00:10:49,512 きよ。 そなた 忠義という言葉を 知っておるの。 109 00:10:49,512 --> 00:10:52,512 忠義…。 110 00:10:54,350 --> 00:10:56,650 はい。 111 00:10:58,220 --> 00:11:05,961 己の主に 真心を尽くし 仕える事。 112 00:11:05,961 --> 00:11:11,901 忠義は 男たちだけのものではない。 113 00:11:11,901 --> 00:11:16,201 女にも 忠義はあるのです。 114 00:11:19,575 --> 00:11:26,275 その言葉の重みを 考えるがよい。 115 00:11:29,251 --> 00:11:38,661 そなたの奥方様への忠義が うそ偽りのないものなれば➡ 116 00:11:38,661 --> 00:11:47,361 その言葉どおり 真心を込め 奥方様へ お仕えせよ。 117 00:11:50,673 --> 00:11:53,973 承知致しました。 118 00:11:55,544 --> 00:12:01,844 <その言葉が ずきりと突き刺さりました> 119 00:12:09,692 --> 00:12:13,362 <忠義を私は…> 120 00:12:13,362 --> 00:12:32,362 ♬~ 121 00:12:36,318 --> 00:12:42,318 十郎左様に お話ししたい事がございます。 122 00:12:46,662 --> 00:12:51,333 縁談… やはり 縁談があったのか。 123 00:12:51,333 --> 00:12:59,675 はい。 されど 奥方様が仙桂尼様に 文を書いて下さいました。 124 00:12:59,675 --> 00:13:03,012 それで 仙桂尼様は 何と? 125 00:13:03,012 --> 00:13:05,681 縁談を先延ばしとするよう➡ 126 00:13:05,681 --> 00:13:09,018 木屋のおじ様へ お頼み下さるそうです。 127 00:13:09,018 --> 00:13:11,318 そうか。 128 00:13:15,357 --> 00:13:20,657 されど…。 どうしたのだ? 129 00:13:22,231 --> 00:13:28,704 今になって 己のした事が怖くなりました。 130 00:13:28,704 --> 00:13:32,975 きよ殿。 131 00:13:32,975 --> 00:13:37,847 私は これまで 仙桂尼様 木屋のおじ様に➡ 132 00:13:37,847 --> 00:13:41,650 一方ならぬ お力添えを頂いてきました。 133 00:13:41,650 --> 00:13:46,989 浅野家への奉公がかなったのも 仙桂尼様のおかげ。 134 00:13:46,989 --> 00:13:49,892 幼い頃より 琴を習わせて下さったのは➡ 135 00:13:49,892 --> 00:13:52,328 木屋のおじ様です。 136 00:13:52,328 --> 00:14:00,028 そのご恩を 踏みにじるような事を してしまいました。 137 00:14:03,672 --> 00:14:06,972 奥方様にさえ…。 138 00:14:09,345 --> 00:14:11,680 奥方様に お仕えしたいという気持ちに➡ 139 00:14:11,680 --> 00:14:13,616 偽りはございませぬ。 140 00:14:13,616 --> 00:14:25,316 されど 縁談を断りたいばかりに まるで 口実のように 忠義を…。 141 00:14:31,367 --> 00:14:38,641 きよは 皆様に申し訳が立ちませぬ。 142 00:14:38,641 --> 00:14:43,512 仙桂尼様にも 木屋のおじ様にも➡ 143 00:14:43,512 --> 00:14:46,712 奥方様にも。 144 00:14:51,987 --> 00:14:56,325 では いっそ きよ殿のお父上のように➡ 145 00:14:56,325 --> 00:15:01,664 武士を捨て 共に逃げるか。 146 00:15:01,664 --> 00:15:05,534 何をおっしゃいます! なりませぬ さような事を…。 147 00:15:05,534 --> 00:15:09,338 武士のご身分を捨てるなど。 148 00:15:09,338 --> 00:15:15,538 言うてみただけよ。 私には 駆け込む寺がない。 149 00:15:18,347 --> 00:15:23,047 きよ殿の気持ち 分からぬでもない。 150 00:15:25,688 --> 00:15:32,294 大勢の方々のお力添えがあり 今ここにいるのは 私とて同じ。 151 00:15:32,294 --> 00:15:38,294 殿に目をかけて頂かなければ 私など どうなっていたか。 152 00:15:39,969 --> 00:15:42,969 だがな きよ殿。 153 00:15:45,307 --> 00:15:50,646 この事だけは 譲れぬ。 154 00:15:50,646 --> 00:15:52,982 十郎左様。 155 00:15:52,982 --> 00:15:59,321 牛天神での誓い その心に 偽りはない。 156 00:15:59,321 --> 00:16:03,621 殿に 我らが夫婦になる事を 願い出る。 157 00:16:05,995 --> 00:16:14,336 私に任せ いま少し 待ってはくれぬか。 158 00:16:14,336 --> 00:16:20,209 殿のお許しが出た後は 必ず 仙桂尼様に わびに参る。 159 00:16:20,209 --> 00:16:25,709 それゆえ いま少し。 160 00:16:28,884 --> 00:16:32,621 十郎左様。 161 00:16:32,621 --> 00:17:08,621 ♬~ 162 00:17:14,663 --> 00:17:18,534 <浅野大学長広は 婚礼を終えたが➡ 163 00:17:18,534 --> 00:17:22,337 内匠頭の意にそぐわぬ 浪費も多く➡ 164 00:17:22,337 --> 00:17:29,211 内匠頭は 心労のため 頻繁に 発作を起こすようになっていた> 165 00:17:29,211 --> 00:17:32,614 楽になった。 もう よい。 166 00:17:32,614 --> 00:17:34,550 いえ しかし。 167 00:17:34,550 --> 00:17:39,288 もう よい。 下がれ。 168 00:17:39,288 --> 00:17:41,588 はっ。 169 00:17:47,162 --> 00:17:49,298 どうした? 170 00:17:49,298 --> 00:17:53,969 いえ。 171 00:17:53,969 --> 00:17:59,842 実は 殿のご都合よろしき時 お聞き頂きたい事がござりまする。 172 00:17:59,842 --> 00:18:02,644 何じゃ 今 申せ。 173 00:18:02,644 --> 00:18:07,344 いえ 殿のご気分よろしい折に。 174 00:18:09,518 --> 00:18:14,990 大学にも お前ほどの気遣いが あればよいのに。 175 00:18:14,990 --> 00:18:18,660 大学は いずれ 家督を継ぐ身。 176 00:18:18,660 --> 00:18:22,331 そのために養子となり 妻をめとらせたのだ。 177 00:18:22,331 --> 00:18:27,202 その己の立場を あいつは分かっておるのか? 178 00:18:27,202 --> 00:18:32,608 上に立つ者が 贅を尽くしては 家臣に示しがつかぬ。 179 00:18:32,608 --> 00:18:37,779 国を支える赤穂の民を 忘れてはならぬのだ。 180 00:18:37,779 --> 00:18:41,617 <そんなお殿様に➡ 181 00:18:41,617 --> 00:18:47,317 十郎左様は 何も言いだせなかったようでした> 182 00:18:54,630 --> 00:18:59,501 あら 雪が。 183 00:18:59,501 --> 00:19:03,305 はい。 184 00:19:03,305 --> 00:19:07,643 今年も もう 残り僅か。 185 00:19:07,643 --> 00:19:10,546 ええ。 186 00:19:10,546 --> 00:19:16,846 来る年は よき年となるとよいですね。 187 00:19:18,987 --> 00:19:22,858 おきよ殿の思いがかなうと。 188 00:19:22,858 --> 00:19:26,328 おほり様。 189 00:19:26,328 --> 00:20:36,665 ♬~ 190 00:20:36,665 --> 00:20:46,365 <そうして 元禄13年は 瞬く間に過ぎていきました> 191 00:20:51,213 --> 00:20:59,354 <明けて 元禄14年元旦は 不吉な出来事が相次いだ。➡ 192 00:20:59,354 --> 00:21:04,354 日食により 初日の出が欠けて昇り…> 193 00:21:08,030 --> 00:21:10,365 父上 一大事でござります! 194 00:21:10,365 --> 00:21:13,365 (内蔵助)何事じゃ? 大手門の松が倒れたと。 195 00:21:15,037 --> 00:21:18,373 <赤穂城大手門脇の松が➡ 196 00:21:18,373 --> 00:21:22,244 風もないのに 突如 倒れたのである。➡ 197 00:21:22,244 --> 00:21:28,383 2月4日 浅野内匠頭は ご公儀より➡ 198 00:21:28,383 --> 00:21:31,683 勅使饗応役を拝命した> 199 00:21:33,221 --> 00:21:38,994 大切なお役目 謹んで お受け致しまする。 200 00:21:38,994 --> 00:21:42,331 (土屋相模守)万事 首尾よく お勤めされるがよい。➡ 201 00:21:42,331 --> 00:21:47,002 なお ごちそうの儀 万端軽く➡ 202 00:21:47,002 --> 00:21:53,342 贅よりは 心を持って当たる事を 大事とするがよろしかろう。 203 00:21:53,342 --> 00:21:55,642 はっ。 204 00:21:57,212 --> 00:22:00,215 <幕府は 毎年の初め➡ 205 00:22:00,215 --> 00:22:05,687 京の朝廷に 年賀の挨拶と贈り物を 献上するのだが➡ 206 00:22:05,687 --> 00:22:11,360 その答礼に 朝廷は 勅使と院使を 江戸に差し向けるのが➡ 207 00:22:11,360 --> 00:22:14,029 習わしであった。➡ 208 00:22:14,029 --> 00:22:20,702 その勅使 院使を接待するのが 饗応役である。➡ 209 00:22:20,702 --> 00:22:26,002 勅使饗応役は 名誉ある役である> 210 00:22:31,346 --> 00:22:35,217 本日 ご老中 土屋相模守様より➡ 211 00:22:35,217 --> 00:22:40,188 本年の御勅使饗応役を 仰せつかりましたる事➡ 212 00:22:40,188 --> 00:22:44,659 これをお受けあそばされました。 213 00:22:44,659 --> 00:22:53,335 (安井) 浅野家には 2度目のお役として まことに めでたき限り。 214 00:22:53,335 --> 00:22:59,007 謹みて お喜びを申し上げまする。 215 00:22:59,007 --> 00:23:01,910 (一同)おめでとうございます。 216 00:23:01,910 --> 00:23:05,680 <だが めでたいと言う家臣たちの顔は➡ 217 00:23:05,680 --> 00:23:07,616 こわばっていた。➡ 218 00:23:07,616 --> 00:23:12,354 饗応にかかる金は 全て 大名家の負担。➡ 219 00:23:12,354 --> 00:23:19,054 多額の出費に加えて 内匠頭の健康不安の問題もあった> 220 00:23:21,029 --> 00:23:24,366 <饗応一切の指南役として➡ 221 00:23:24,366 --> 00:23:29,704 幕府には 宮中の礼儀作法に詳しい 高家衆という役職が➡ 222 00:23:29,704 --> 00:23:31,640 置かれていた。➡ 223 00:23:31,640 --> 00:23:36,311 その筆頭が 吉良上野介である。➡ 224 00:23:36,311 --> 00:23:41,183 だが 吉良上野介は 朝廷への挨拶のため➡ 225 00:23:41,183 --> 00:23:45,654 年初より 京に上ったまま 江戸へは戻らず➡ 226 00:23:45,654 --> 00:23:50,854 指南役不在で 準備は進められたのだった> 227 00:23:54,663 --> 00:23:57,332 7百両…。 228 00:23:57,332 --> 00:24:01,670 7百両と見積もられたのか 殿は。 229 00:24:01,670 --> 00:24:04,339 そのようでござりますな。 230 00:24:04,339 --> 00:24:07,242 (ため息) 231 00:24:07,242 --> 00:24:14,015 <浅野家が 18年前に 同役を務めた時は 4百両。➡ 232 00:24:14,015 --> 00:24:19,688 4年前の伊東出雲守は 千二百両で執り行っていた。➡ 233 00:24:19,688 --> 00:24:26,361 内匠頭は その間を取り 予算を7百両としたのである> 234 00:24:26,361 --> 00:24:28,296 どうやら ご公儀から➡ 235 00:24:28,296 --> 00:24:32,167 近年は 華美になり過ぎているゆえ 出費は控えよと➡ 236 00:24:32,167 --> 00:24:35,971 仰せつかったとの事。 それゆえ 殿は…。 237 00:24:35,971 --> 00:24:39,841 真に受けられたのか そのお言葉を。 238 00:24:39,841 --> 00:24:41,843 はっ。 239 00:24:41,843 --> 00:24:45,981 すぐに 安井殿に早飛脚を。 240 00:24:45,981 --> 00:24:49,851 7百両では 賄いきれぬ。 はっ。 241 00:24:49,851 --> 00:24:55,657 その上 指南役は 吉良様…。 242 00:24:55,657 --> 00:25:01,329 <大石内蔵助は すぐに 予算の変更を求めた。➡ 243 00:25:01,329 --> 00:25:04,232 だが 時 既に遅し。➡ 244 00:25:04,232 --> 00:25:09,732 内匠頭は 7百両で 準備を進めていた> 245 00:25:25,353 --> 00:25:28,256 奥方様が そのような事を…。 246 00:25:28,256 --> 00:25:30,692 これだけは 任せられぬ。 247 00:25:30,692 --> 00:25:32,961 わらわが お殿様にしてさしあげられる➡ 248 00:25:32,961 --> 00:25:35,261 大事な事ゆえ。 249 00:25:37,299 --> 00:25:42,170 お殿様は お気の張るお役目を ご立派に果たそうと➡ 250 00:25:42,170 --> 00:25:44,973 努めておられる。 251 00:25:44,973 --> 00:25:53,648 病を押し 御身を削るように… 浅野家のため 家臣のため。 252 00:25:53,648 --> 00:25:59,521 お体に お障りにならねばよいのだが。 253 00:25:59,521 --> 00:26:02,991 奥方様。 254 00:26:02,991 --> 00:26:05,660 何じゃ? 255 00:26:05,660 --> 00:26:12,000 奥方様も くれぐれも お体 おいたわり下さりませ。 256 00:26:12,000 --> 00:26:13,935 (阿久利)きよ。 257 00:26:13,935 --> 00:26:17,672 きよが 何かお役に立てる事があれば➡ 258 00:26:17,672 --> 00:26:21,009 どんな事でも致します。 259 00:26:21,009 --> 00:26:26,709 どんな事でも お申しつけ下さいませ。 260 00:26:28,350 --> 00:26:34,350 きよは こうして わらわのそばに いてくれれば それでよい。 261 00:26:36,157 --> 00:26:42,864 そなたは ほんに うそのつけぬ 正直な女子よの。 262 00:26:42,864 --> 00:26:46,864 奥方様…。 263 00:26:54,309 --> 00:26:58,647 <そんな中 ようやく 吉良上野介が➡ 264 00:26:58,647 --> 00:27:01,983 江戸へ戻ったという知らせが 入った> 265 00:27:01,983 --> 00:27:07,322 吉良様とのご対面かない 何よりでございます。 266 00:27:07,322 --> 00:27:09,658 これで ようやく 駒もそろった。 267 00:27:09,658 --> 00:27:12,327 支度を怠らぬよう 努めねばならぬ。 268 00:27:12,327 --> 00:27:14,262 (片岡)それに致しましても➡ 269 00:27:14,262 --> 00:27:17,198 ご勅使が江戸へご到着になるまで あと僅か。 270 00:27:17,198 --> 00:27:21,498 これからが正念場じゃ。 271 00:27:26,875 --> 00:27:31,346 十郎左。 はっ。 272 00:27:31,346 --> 00:27:33,646 ちと。 273 00:27:37,786 --> 00:27:40,288 (与八)こちらです。 274 00:27:40,288 --> 00:27:42,624 礒貝様からでございますか? 275 00:27:42,624 --> 00:27:46,324 はい。 こちらをお渡しするようにと。 276 00:27:56,638 --> 00:27:59,974 「こたびのお役目果たされてのち➡ 277 00:27:59,974 --> 00:28:05,847 我がねがい 御ききくだされ候よしに候」。 278 00:28:05,847 --> 00:28:10,318 <思いがけぬ知らせでした。➡ 279 00:28:10,318 --> 00:28:14,189 お殿様は お忙しいお役目のさなか➡ 280 00:28:14,189 --> 00:28:18,489 十郎左様の事を 考えて下さったのです> 281 00:28:22,330 --> 00:28:26,000 (長矩)勅使饗応の 次第書きにござります。 282 00:28:26,000 --> 00:28:32,200 よろしくご指導の程 伏して お願い申し上げまする。 283 00:28:36,945 --> 00:28:39,280 これは ほんの おしるしまでに➡ 284 00:28:39,280 --> 00:28:45,780 都より取り寄せましたる品 どうか お納め下さりませ。 285 00:29:26,995 --> 00:29:29,898 <このお役目が終われば➡ 286 00:29:29,898 --> 00:29:33,268 お殿様のお気持ちも お楽になる。➡ 287 00:29:33,268 --> 00:29:38,940 そして 奥方様のお心も晴れます。➡ 288 00:29:38,940 --> 00:29:45,814 お殿様は きっと 私たちの婚儀も お許し下さる。➡ 289 00:29:45,814 --> 00:29:51,286 あと少しの辛抱です> 290 00:29:51,286 --> 00:29:55,156 (吉良)7百両と申されましたか? 291 00:29:55,156 --> 00:29:57,625 いかにも。 292 00:29:57,625 --> 00:30:03,298 内匠頭殿 そのような僅かなお志で➡ 293 00:30:03,298 --> 00:30:07,168 この大役一切を 賄えるとお思いか。 294 00:30:07,168 --> 00:30:09,971 さりながら ご老中からも➡ 295 00:30:09,971 --> 00:30:14,309 質素倹約に努めるようにとの お言葉を承りました。 296 00:30:14,309 --> 00:30:16,811 フッ。 297 00:30:16,811 --> 00:30:20,111 何か? 298 00:30:21,983 --> 00:30:35,683 (笑い声) 299 00:30:42,670 --> 00:30:46,541 <元禄14年3月10日。➡ 300 00:30:46,541 --> 00:30:52,680 内匠頭は 勅使を迎えるための 迎賓館にあたる伝奏屋敷へ➡ 301 00:30:52,680 --> 00:30:55,680 泊まり込む事となった> 302 00:31:10,698 --> 00:31:15,398 どうぞ お召し上がり下さいませ。 303 00:31:41,663 --> 00:31:46,534 阿久利のたてた茶は まことに うまい。 304 00:31:46,534 --> 00:31:51,534 ありがとう存じます。 305 00:32:01,349 --> 00:32:05,853 では 行ってまいる。 306 00:32:05,853 --> 00:32:25,239 ♬~ 307 00:32:25,239 --> 00:32:30,378 お体 お気を付けあそばされますよう。 308 00:32:30,378 --> 00:32:41,322 ♬~ 309 00:32:41,322 --> 00:32:46,995 <それが お殿様と奥方様が交わした➡ 310 00:32:46,995 --> 00:32:50,665 最後の言葉でした> 311 00:32:50,665 --> 00:32:54,535 ♬~ 312 00:32:54,535 --> 00:34:03,235 ♬~