1 00:00:05,700 --> 00:00:07,753 最後もストレート。 2 00:00:07,753 --> 00:00:09,805 今出せる力を出せたと、 3 00:00:09,805 --> 00:00:11,807 2回無失点に抑えました。 4 00:00:35,947 --> 00:00:38,950 (十郎左衛門)我らだけで 仇討ちをすると決めた。 5 00:00:38,950 --> 00:00:41,950 この命に代えても! 6 00:00:45,090 --> 00:00:49,427 (きよ)明日をも知れぬ命なら➡ 7 00:00:49,427 --> 00:00:55,300 最後まで 一緒にいとうございます。 8 00:00:55,300 --> 00:01:03,000 きよを妻と思って下さいませ。 9 00:01:05,443 --> 00:01:09,114 <元禄14年4月。➡ 10 00:01:09,114 --> 00:01:16,454 赤穂城は いまだに 開城すべきか 籠城の上 切腹すべきかで➡ 11 00:01:16,454 --> 00:01:20,325 意見が割れていた。➡ 12 00:01:20,325 --> 00:01:25,797 そして ついに 大石は決断した> 13 00:01:25,797 --> 00:01:28,700 ここに至っては➡ 14 00:01:28,700 --> 00:01:34,072 籠城して ご公儀に刃向かう事になれば➡ 15 00:01:34,072 --> 00:01:36,975 大学様に災いが及び➡ 16 00:01:36,975 --> 00:01:41,947 浅野家ご一門にも 難が及ぶ事にもなりかねぬ。 17 00:01:41,947 --> 00:01:49,421 ただし この大石にも 以後の含みがある。 18 00:01:49,421 --> 00:01:59,421 ここは ご下命に従い 開城しようではないか。 19 00:02:03,435 --> 00:02:08,773 ご家老のご覚悟 相分かり申した。 20 00:02:08,773 --> 00:02:13,473 我ら 仰せに従いまする。 21 00:02:18,116 --> 00:02:23,455 (号泣) 22 00:02:23,455 --> 00:02:26,791 <大石内蔵助の決断により➡ 23 00:02:26,791 --> 00:02:34,491 4月19日 赤穂城は 幕府に明け渡しとなった> 24 00:02:48,747 --> 00:03:00,358 ♬~ 25 00:03:00,358 --> 00:03:04,095 よく晴れたこと。 26 00:03:04,095 --> 00:03:08,767 さい先のよい店開きとなりました。 27 00:03:08,767 --> 00:03:10,702 ああ。 28 00:03:10,702 --> 00:03:14,940 1升が40文で 1合が4文と。 29 00:03:14,940 --> 00:03:17,976 お酒は 上方よりの下りもの。 30 00:03:17,976 --> 00:03:21,112 お米1升よりも高いのです。 31 00:03:21,112 --> 00:03:26,785 <十郎左様と私は 木屋孫三郎様のお力を借りて➡ 32 00:03:26,785 --> 00:03:32,085 芝の源助町に 今日 酒屋を開きました> 33 00:03:35,060 --> 00:03:43,060 <十郎左様が町人を装っていたのは もちろん 隠れみのでした> 34 00:03:48,073 --> 00:03:53,578 <十郎左様には 仇討ちのための探索という➡ 35 00:03:53,578 --> 00:03:57,378 大事なお役目があったのです> 36 00:04:09,761 --> 00:04:14,432 20文でございます。 37 00:04:14,432 --> 00:04:16,368 ありがとうございます。 38 00:04:16,368 --> 00:04:23,068 <私たちは 表向きは 兄と妹という触れ込みでした> 39 00:04:33,385 --> 00:04:39,724 お母上には お会いにならなくて よろしいのですか? 40 00:04:39,724 --> 00:04:44,062 お母上は 松平家のお兄様のもとに➡ 41 00:04:44,062 --> 00:04:46,965 身を寄せておられると 聞いております。 42 00:04:46,965 --> 00:04:52,737 こたびの事で いろいろと ご心労なのでないかと。 43 00:04:52,737 --> 00:04:56,074 さような心配は しなくてもよい。 44 00:04:56,074 --> 00:05:00,374 はい。 45 00:05:12,424 --> 00:05:15,093 おかみ様 雨が降ってきました。 46 00:05:15,093 --> 00:05:18,963 与八さん。 私たちは 夫婦ではありませぬ。 47 00:05:18,963 --> 00:05:22,600 そのような呼び方は…。 48 00:05:22,600 --> 00:05:26,100 これは うっかり致しました。 49 00:05:34,712 --> 00:05:39,584 <おそばにいたいと あんなに願った方と➡ 50 00:05:39,584 --> 00:05:43,054 一つ屋根の下にいるのに➡ 51 00:05:43,054 --> 00:05:46,925 十郎左様は どこか よそよそしく➡ 52 00:05:46,925 --> 00:05:51,225 甘やかさは みじんもありませんでした> 53 00:06:24,095 --> 00:06:27,095 私は こちらで。 54 00:06:30,435 --> 00:06:33,435 風邪をひくぞ。 55 00:06:44,949 --> 00:06:57,395 ♬~ 56 00:06:57,395 --> 00:07:00,298 きよ殿。 57 00:07:00,298 --> 00:07:03,067 はい。 58 00:07:03,067 --> 00:07:11,743 私は 妻をめとるなら そなたのほかにはおらぬと申した。 59 00:07:11,743 --> 00:07:16,414 その言葉に 偽りはない。 60 00:07:16,414 --> 00:07:21,286 しかし 仇討ちとなれば➡ 61 00:07:21,286 --> 00:07:27,986 私は いずれ 死出の旅へ赴く事になる。 62 00:07:30,428 --> 00:07:33,728 そなたを残して。 63 00:07:35,266 --> 00:07:40,538 故に まことの夫婦には ならぬと決めた。 64 00:07:40,538 --> 00:07:44,738 十郎左様。 65 00:07:51,049 --> 00:07:53,849 私とて…。 66 00:07:55,720 --> 00:07:59,390 分かっております。 67 00:07:59,390 --> 00:08:30,690 ♬~ 68 00:08:56,047 --> 00:08:58,950 (善左衛門)あ~ はあ~。 69 00:08:58,950 --> 00:09:02,720 兄様。 (善左衛門)ああ。 70 00:09:02,720 --> 00:09:05,390 おう 善左衛門。 71 00:09:05,390 --> 00:09:09,060 どうだ? 町人に化けた気分は。 72 00:09:09,060 --> 00:09:12,397 腰のものがないと どうも落ち着かぬ。 73 00:09:12,397 --> 00:09:19,270 どうだ? 少しは 俺の気持ちも分かったか。 ハッハハハ。 74 00:09:19,270 --> 00:09:23,408 林昌軒に お主を訪ねてきたお人がおる。 75 00:09:23,408 --> 00:09:26,311 誰だ? 片岡様だ。 76 00:09:26,311 --> 00:09:28,913 おお! 伏見より戻られたか。 77 00:09:28,913 --> 00:09:32,684 ああ。 ここに お連れしてもよいか 確かめに来た。 78 00:09:32,684 --> 00:09:34,619 無論だ。 79 00:09:34,619 --> 00:09:37,355 不破殿も お主に会いたいと申しておる。 80 00:09:37,355 --> 00:09:39,691 赤穂での話を聞きたいとな。 81 00:09:39,691 --> 00:09:42,691 歓迎致す。 82 00:09:50,034 --> 00:09:56,908 これで 卵とコンニャクとゴボウを 買い求めてきて下さい。 83 00:09:56,908 --> 00:09:59,711 今夜は にぎやかになりそうです。 84 00:09:59,711 --> 00:10:02,011 へい。 85 00:10:07,385 --> 00:10:12,256 (片岡)大石様は 滞りなく 城を明け渡された。 86 00:10:12,256 --> 00:10:17,562 城内 ちり一つなく 隅々まで掃き清められており➡ 87 00:10:17,562 --> 00:10:21,733 また 逆らう家臣 一人たりとてなく➡ 88 00:10:21,733 --> 00:10:25,069 ご公儀より差し向けられた お城受け取り役は➡ 89 00:10:25,069 --> 00:10:30,742 大石様の手腕に いたく感じ入っておったとか。 90 00:10:30,742 --> 00:10:32,677 (不破)気に入らん! 91 00:10:32,677 --> 00:10:36,247 わしがおったら みすみす 開城など させなんだわ。➡ 92 00:10:36,247 --> 00:10:39,751 一矢報いようという 腹のある者は おらなんだのか。 93 00:10:39,751 --> 00:10:43,087 まっこと! 武士ともあろうものが。 94 00:10:43,087 --> 00:10:46,758 (不破)籠城する者も 追い腹を切る者もおらぬとは➡ 95 00:10:46,758 --> 00:10:49,427 赤穂は 腰抜けぞろいだ。 96 00:10:49,427 --> 00:10:53,097 堀部殿たちは どうされました? 97 00:10:53,097 --> 00:10:57,769 大石様に説き伏せられて 開城に同意したらしい。➡ 98 00:10:57,769 --> 00:11:01,105 腰砕けよ。 (不破)情けない。 99 00:11:01,105 --> 00:11:05,105 高田馬場の助太刀が泣くわ。 100 00:11:06,778 --> 00:11:10,114 ご家中の皆様は どうされたのですか? 101 00:11:10,114 --> 00:11:16,454 大石様より 分配金をもろうて 思い思いの地に去った。 102 00:11:16,454 --> 00:11:22,754 そのような事では 今後 一つにまとまるとは 到底思えぬ。 103 00:11:24,328 --> 00:11:26,464 酒を頼む。 104 00:11:26,464 --> 00:11:28,464 はい。 105 00:11:36,073 --> 00:11:38,576 俺は 一人でも討つ。 106 00:11:38,576 --> 00:11:41,412 (不破) お主一人で 仇討ちはなかろう。 107 00:11:41,412 --> 00:11:45,112 (善左衛門)俺だ。 (片岡)俺も行く。 108 00:11:53,424 --> 00:11:57,094 おほり様 いらっしゃいますか? 109 00:11:57,094 --> 00:12:01,094 (安兵衛) おう きよ殿。 上がってくれ。 110 00:12:07,438 --> 00:12:11,309 堀部様 お戻りになられたのですね。 111 00:12:11,309 --> 00:12:14,111 ええ 先ほど。 112 00:12:14,111 --> 00:12:17,982 (弥兵衛)お城がのうなるとは…。 113 00:12:17,982 --> 00:12:25,456 この年まで生き長らえて このような事が起きようとは➡ 114 00:12:25,456 --> 00:12:29,456 夢にも思わなんだ。 115 00:12:32,263 --> 00:12:34,732 (安兵衛)義父上。 116 00:12:34,732 --> 00:12:40,071 大石様は 以後に含みがあると 仰せられました。 117 00:12:40,071 --> 00:12:43,741 私は 大石様の そのお言葉にかけます。 118 00:12:43,741 --> 00:12:47,612 うん。 うんうん…。 119 00:12:47,612 --> 00:12:51,616 無論 この弥兵衛とて 黙ってはおらぬぞ。 120 00:12:51,616 --> 00:12:57,755 このままでは 亡き殿が あまりにも哀れじゃからの。 121 00:12:57,755 --> 00:13:00,658 それにしても あやつらは! 122 00:13:00,658 --> 00:13:05,429 これまで 御側用人の片岡殿や礒貝殿を➡ 123 00:13:05,429 --> 00:13:07,765 心底 敬ってきた。 124 00:13:07,765 --> 00:13:13,104 ご両所ともに 剣の腕も立ち お人柄も優れておると。 125 00:13:13,104 --> 00:13:16,974 なれど この度の所業は許せぬ! 126 00:13:16,974 --> 00:13:20,278 どうされたのじゃ? 十郎左衛門らは。 127 00:13:20,278 --> 00:13:25,449 開城か籠城かを決する前に 城を出たのです。 128 00:13:25,449 --> 00:13:28,352 いや 見捨てたも同じだ。 129 00:13:28,352 --> 00:13:30,788 共に戦う気など なかったのです。 130 00:13:30,788 --> 00:13:36,594 何!? 殿に 多大なるご恩が あるはずではないか! 131 00:13:36,594 --> 00:13:40,464 聞いた話によると 江戸に戻ったあとは➡ 132 00:13:40,464 --> 00:13:43,367 町人となり 商いを始めておるとか。 133 00:13:43,367 --> 00:13:45,736 それは…。 134 00:13:45,736 --> 00:13:50,408 <商いは 仇討ちのための目くらまし。➡ 135 00:13:50,408 --> 00:13:54,278 それを 決して話してはならぬと➡ 136 00:13:54,278 --> 00:13:58,578 十郎左様から 命じられておりました> 137 00:14:04,956 --> 00:14:10,256 (セミの声) 138 00:14:37,922 --> 00:14:40,057 ≪(足音) 139 00:14:40,057 --> 00:14:44,357 吉良様が 屋敷替えになるそうだ。 140 00:14:56,073 --> 00:14:58,009 吉良様は どちらへ? 141 00:14:58,009 --> 00:14:59,944 本所だ。 142 00:14:59,944 --> 00:15:03,948 本所…。 大川の向こうですか。 143 00:15:03,948 --> 00:15:07,648 ようやく好機が巡ってきた。 144 00:15:11,622 --> 00:15:13,624 (高田)ここだ。 145 00:15:13,624 --> 00:15:18,262 吉良様は 年内に 引っ越すつもりなのじゃな? 146 00:15:18,262 --> 00:15:20,197 (高田)いかにも。 147 00:15:20,197 --> 00:15:23,100 となれば 人の出入りも せわしゅうなろう。 148 00:15:23,100 --> 00:15:26,003 吉良は 必ず 隙を見せるぞ。 149 00:15:26,003 --> 00:15:28,272 そこを つくのじゃ。 150 00:15:28,272 --> 00:15:30,207 我らは 何としても➡ 151 00:15:30,207 --> 00:15:33,244 殿の一周忌までに 事を成さねばならぬ。 152 00:15:33,244 --> 00:15:35,379 おう。 153 00:15:35,379 --> 00:15:40,051 お主らと盟約を交わした時から そのつもりよ。 154 00:15:40,051 --> 00:15:44,555 山科の大石様に文を出す。 江戸に来られたしと。 155 00:15:44,555 --> 00:15:49,055 (條右衛門) 礒貝殿らには いかが致す? 156 00:15:52,730 --> 00:15:56,400 やつらの力など借りぬ。 157 00:15:56,400 --> 00:16:15,419 ♬~ 158 00:16:15,419 --> 00:16:18,322 安兵衛たちに動きがある。 159 00:16:18,322 --> 00:16:21,292 連中も 吉良が本所へ越すと 耳にしたのだ。 160 00:16:21,292 --> 00:16:25,429 あやつらに任せておっては 仕損じるのが落ちよ。 161 00:16:25,429 --> 00:16:27,364 当てにはならぬでしょう。 162 00:16:27,364 --> 00:16:32,036 もはや 大石様のご意向など 伺うてはおれぬ。 163 00:16:32,036 --> 00:16:35,372 年内には 決行だ。 164 00:16:35,372 --> 00:16:52,672 ♬~ 165 00:16:55,392 --> 00:17:01,065 (雷鳴) 166 00:17:01,065 --> 00:17:04,365 いよいよだ。 167 00:17:24,088 --> 00:17:29,426 どのようにして 仇討ちなさるのです? 168 00:17:29,426 --> 00:17:34,726 お行列に 斬り込むおつもりですか? 169 00:17:37,034 --> 00:17:41,906 吉良家では 奥方様のお里の上杉家にも➡ 170 00:17:41,906 --> 00:17:44,909 警護のお侍を頼んでいるそうです。 171 00:17:44,909 --> 00:17:47,378 そう やすやすとは…。 172 00:17:47,378 --> 00:17:53,678 (雷鳴) 173 00:17:59,957 --> 00:18:04,728 相手は老人だ。 ぐずぐずしてはおれぬ。 174 00:18:04,728 --> 00:18:08,028 されど。 口出しはいらぬ。 175 00:18:10,601 --> 00:18:12,603 すまぬ。 176 00:18:12,603 --> 00:18:16,403 いえ。 177 00:18:30,955 --> 00:18:38,028 私は 殿の御霊を お鎮めせねばならぬのだ。 178 00:18:38,028 --> 00:18:40,364 何としても。 179 00:18:40,364 --> 00:18:48,364 それが私の務め。 不忠義者には 断じてならぬ。 180 00:18:52,943 --> 00:18:58,943 えい! えい! えい! えい! 181 00:19:01,652 --> 00:19:03,587 原殿 これは…。 182 00:19:03,587 --> 00:19:05,589 (原)相変わらず。 183 00:19:05,589 --> 00:19:09,889 婿殿 ほり。 原殿がお見えじゃ。 184 00:19:14,064 --> 00:19:16,064 さあ さあ。 185 00:19:20,938 --> 00:19:24,708 呼び出して すまぬの。 いいえ。 186 00:19:24,708 --> 00:19:29,079 きよも おじ様のお顔が 見たくなったところでした。 187 00:19:29,079 --> 00:19:31,015 いかがした? 188 00:19:31,015 --> 00:19:38,355 十郎左様が 仇討ちせねばの一念で 張り詰めておられます。 189 00:19:38,355 --> 00:19:40,691 うむ。 190 00:19:40,691 --> 00:19:45,362 されど 吉良様の動きを探る方策が 見当たらぬようで➡ 191 00:19:45,362 --> 00:19:47,398 焦っておられます。 192 00:19:47,398 --> 00:19:51,035 安兵衛たちも 同志を募っておるのだが➡ 193 00:19:51,035 --> 00:19:54,705 うまくいかぬようだ。 さようでございますか。 194 00:19:54,705 --> 00:19:57,374 しかし 困ったものよのう。 195 00:19:57,374 --> 00:20:02,046 安兵衛らと礒貝殿の間が こう こじれてしもうては。 196 00:20:02,046 --> 00:20:06,917 何故 双方 歩み寄る事が できぬのでしょう。 197 00:20:06,917 --> 00:20:11,388 志を同じくする方々なのに。 198 00:20:11,388 --> 00:20:17,088 その事だ。 きよ。 それで お前に来てもろうたのよ。 199 00:20:20,064 --> 00:20:23,764 ≪(條右衛門)やはり ほり殿と同じ思いのようだの。 200 00:20:27,738 --> 00:20:30,074 おほり様。 201 00:20:30,074 --> 00:20:33,944 こちらまで押しかけてきて ご迷惑とは思いましたが。 202 00:20:33,944 --> 00:20:40,644 いいえ。 今日は 頼みがあって参りました。 203 00:20:42,653 --> 00:20:50,653 礒貝様たちに 旦那様たちの お仲間になっては頂けないかと。 204 00:20:56,767 --> 00:20:59,436 原様が 江戸に? 205 00:20:59,436 --> 00:21:02,773 先月 お戻りになりました。 206 00:21:02,773 --> 00:21:07,644 山科におられる大石様の 使者として いらしたのです。 207 00:21:07,644 --> 00:21:10,647 大石様は 何と? 208 00:21:10,647 --> 00:21:16,954 大学様の閉門が解かれれば お家の再興もかなう。 209 00:21:16,954 --> 00:21:25,462 よって くれぐれも血気にはやって 仇討ちなどしてはならぬと。 210 00:21:25,462 --> 00:21:29,333 それで 堀部様は? 211 00:21:29,333 --> 00:21:34,071 もちろん 承服しませんでした。 212 00:21:34,071 --> 00:21:38,942 我らの主君は 内匠頭様であって 大学様ではない。➡ 213 00:21:38,942 --> 00:21:42,413 このまま 何もせずに 手をこまねいていては➡ 214 00:21:42,413 --> 00:21:44,348 武士の一分が立たぬ。➡ 215 00:21:44,348 --> 00:21:53,757 一刻も早く 仇討ち決行だと それはもう 大変なけんまくで。 216 00:21:53,757 --> 00:21:57,094 堀部様も…。 217 00:21:57,094 --> 00:22:02,766 原様と旦那様は どちらも譲らず➡ 218 00:22:02,766 --> 00:22:07,638 毎日のように 大声で 言い争いをなさっておられました。 219 00:22:07,638 --> 00:22:12,109 けれど 旦那様の熱意に押されて➡ 220 00:22:12,109 --> 00:22:18,982 原様も とうとう 仇討ちに賛同されたのです。 221 00:22:18,982 --> 00:22:23,120 まずは 山科におられる大石様に➡ 222 00:22:23,120 --> 00:22:26,990 江戸に下って頂けるよう 嘆願する事になりました。 223 00:22:26,990 --> 00:22:32,930 ただ その前に 一つ 原様から 条件が出されたのです。 224 00:22:32,930 --> 00:22:37,634 条件? それは どのような? 225 00:22:37,634 --> 00:22:42,072 江戸の家臣の 総意でなくてはならぬと。 226 00:22:42,072 --> 00:22:48,272 仲間割れしておったのでは らちは明かぬというのだな。 227 00:22:49,947 --> 00:22:53,684 江戸のご家来衆の 結束を見せてこそ➡ 228 00:22:53,684 --> 00:22:57,421 国元のご家来衆も動くと申されて。 229 00:22:57,421 --> 00:23:04,094 おほり様。 私も 原様が言われるように➡ 230 00:23:04,094 --> 00:23:07,965 皆様方が もう一度 手を携えて下さる事を➡ 231 00:23:07,965 --> 00:23:11,768 願っております。 232 00:23:11,768 --> 00:23:18,642 なれど 礒貝様は 旦那様を疎んじておられます。 233 00:23:18,642 --> 00:23:24,342 どのようにしたら お気持ちを変えて頂けるのか…。 234 00:23:37,394 --> 00:23:45,269 こたびの一大事 冷静に事に当たられた原様を➡ 235 00:23:45,269 --> 00:23:49,969 十郎左様は 称賛しておいででした。 236 00:23:51,742 --> 00:23:57,442 原様のお言葉があれば 十郎左様も…。 237 00:24:24,641 --> 00:24:26,941 これは。 238 00:24:34,051 --> 00:24:37,051 あ… 原様。 239 00:24:40,724 --> 00:24:43,024 うむ。 240 00:24:46,063 --> 00:24:48,063 (毛利)お久しゅうございます。 241 00:24:51,735 --> 00:24:54,071 毛利小平太です。 242 00:24:54,071 --> 00:24:57,771 きよと申します。 243 00:25:07,084 --> 00:25:12,384 こたびは 大石様の命で 江戸へ下ってまいった。 244 00:25:19,096 --> 00:25:27,096 (足音) 245 00:25:45,722 --> 00:25:48,058 立ち話もなんじゃ。 246 00:25:48,058 --> 00:25:52,396 庫裏で ゆるりと話そうではないか。 247 00:25:52,396 --> 00:25:55,732 参られよ。 248 00:25:55,732 --> 00:26:13,283 ♬~ 249 00:26:13,283 --> 00:26:17,988 <十郎左様と安兵衛様との お話し合いが➡ 250 00:26:17,988 --> 00:26:22,988 無事に終わる事を 一心に祈りました> 251 00:26:27,431 --> 00:26:32,035 これまでは 皆 それぞれの道に従って➡ 252 00:26:32,035 --> 00:26:35,906 殿への忠義を 貫いてきたであろう。➡ 253 00:26:35,906 --> 00:26:41,378 それゆえ 互いに 争う事もあったかもしれぬ。 254 00:26:41,378 --> 00:26:46,049 しかし 殿のご無念を 晴らしたいという根本に➡ 255 00:26:46,049 --> 00:26:47,984 変わりはないはず。➡ 256 00:26:47,984 --> 00:26:52,222 本望 達するに 仲たがいしてはならぬ。 257 00:26:52,222 --> 00:26:59,422 今こそ 一心同体になろうではないか。 258 00:27:08,672 --> 00:27:11,672 ありがとうございました。 259 00:27:15,078 --> 00:27:18,078 お帰りなさいませ。 260 00:27:21,752 --> 00:27:26,623 きよ殿。 店を閉めたら 奥へ来てくれ。 261 00:27:26,623 --> 00:27:28,623 はい。 262 00:27:37,701 --> 00:27:41,501 あの場に 原様が来ると 知っておったのだな。 263 00:27:43,373 --> 00:27:47,711 出過ぎたまねを致しました。 264 00:27:47,711 --> 00:27:51,011 話はついた。 265 00:27:54,050 --> 00:27:58,722 今日より 江戸にいる者たちは 心を一つにして➡ 266 00:27:58,722 --> 00:28:01,391 大事に当たる事となった。 267 00:28:01,391 --> 00:28:03,727 えっ。 268 00:28:03,727 --> 00:28:07,063 原様に諭された。 269 00:28:07,063 --> 00:28:12,763 殿をお慕いする気持ちは 堀部殿とて同じだと。 270 00:28:14,404 --> 00:28:20,076 私は 知らぬ間に 思い上がっていた。 271 00:28:20,076 --> 00:28:27,376 我ら側用人だけが 殿に忠義を誓った家臣であると。 272 00:28:31,421 --> 00:28:35,721 それに気付けたのは そなたのおかげだ。 273 00:28:39,229 --> 00:28:47,229 もったいないお言葉。 されど うれしゅうございます。 274 00:28:49,372 --> 00:28:55,672 十郎左様のお顔に 光がさしました。 275 00:28:59,049 --> 00:29:01,718 夕げの支度をしてまいります。 276 00:29:01,718 --> 00:29:04,018 あっ きよ。 277 00:29:14,297 --> 00:29:17,597 こんなものが 店の隅に。 278 00:29:23,740 --> 00:29:26,740 夫婦茶わんだ。 279 00:29:29,079 --> 00:29:32,079 いえ それは…。 280 00:29:38,688 --> 00:29:41,358 やはり そなたが。 281 00:29:41,358 --> 00:29:50,658 戯れに買い求めたものです。 決して 夫婦になどとは…。 282 00:30:32,409 --> 00:30:35,109 捨ててまいります。 283 00:30:41,084 --> 00:30:45,956 私は そなたを責められぬ。 284 00:30:45,956 --> 00:30:51,256 私とて 思いは同じ。 285 00:30:53,663 --> 00:31:02,663 そなたが いとおしゅうてならぬ。 286 00:31:05,775 --> 00:31:11,114 何もかも覚悟の上。 287 00:31:11,114 --> 00:31:14,985 なれど…。 288 00:31:14,985 --> 00:31:22,285 こうして そばにいながら つらい思いを…。 289 00:31:29,799 --> 00:31:32,235 きよ。 290 00:31:32,235 --> 00:31:36,740 十郎左様。 291 00:31:36,740 --> 00:31:57,060 ♬~ 292 00:31:57,060 --> 00:31:59,963 今宵だけは…。 293 00:31:59,963 --> 00:32:31,963 ♬~ 294 00:32:37,067 --> 00:32:43,740 <十郎左様と堀部様が 共に戦うと決意された事を➡ 295 00:32:43,740 --> 00:32:48,411 奥方様にご報告にあがった その日の事です> 296 00:32:48,411 --> 00:32:51,748 ≪(瑶泉院)きよ 入れ。 297 00:32:51,748 --> 00:32:54,448 はっ。 298 00:32:57,087 --> 00:33:10,100 ♬~ 299 00:33:10,100 --> 00:33:15,972 <そこに 先客がおられました> 300 00:33:15,972 --> 00:34:06,472 ♬~