1 00:00:01,385 --> 00:00:03,420 抜群の安定感で、 2 00:00:03,420 --> 00:00:07,191 順調な調整ぶりを見せました。 3 00:00:16,633 --> 00:00:20,371 >>男子は先週、全日本のラージ ヒルで優勝した竹内。 4 00:00:20,371 --> 00:00:24,141 このジャンプ台で20回以上練習 して、感覚はいいと、自信をのぞ 5 00:00:24,141 --> 00:00:26,176 かせました。 6 00:00:35,936 --> 00:00:38,839 (きよ)いえ それは…。 7 00:00:38,839 --> 00:00:42,810 戯れに 買い求めたものです。 8 00:00:42,810 --> 00:00:46,580 決して 夫婦になどとは…。 9 00:00:46,580 --> 00:00:50,951 (十郎左衛門)何もかも 覚悟の上。 10 00:00:50,951 --> 00:00:54,251 なれど…。 11 00:00:56,290 --> 00:00:59,193 今宵だけは…。 12 00:00:59,193 --> 00:01:21,982 ♬~ 13 00:01:21,982 --> 00:01:25,652 お帰りなさいませ。 14 00:01:25,652 --> 00:01:37,952 ♬~ 15 00:01:50,811 --> 00:01:56,011 今日は 冷えております。 温まり下さい。 16 00:02:00,487 --> 00:02:03,290 きよ殿。 はい。 17 00:02:03,290 --> 00:02:08,290 そなたの手も 冷えておるのではないのか? 18 00:02:11,965 --> 00:02:13,901 荒れておるな。 19 00:02:13,901 --> 00:02:15,901 いえ。 20 00:02:20,641 --> 00:02:22,576 何です? 21 00:02:22,576 --> 00:02:26,513 あっ… いや。 22 00:02:26,513 --> 00:02:34,755 私は もう 見なくても 覚えてしまいました。 23 00:02:34,755 --> 00:02:38,255 十郎左様のお顔の全てを。 24 00:02:44,264 --> 00:02:48,936 あの門六様とは思えませぬ。 え? 25 00:02:48,936 --> 00:02:54,274 泣いてばかりいた。 いや… 何を。 泣いてなどおらぬ。 26 00:02:54,274 --> 00:02:58,612 泣いておられました。 兄様に 投げ飛ばされて。 27 00:02:58,612 --> 00:03:02,282 投げ飛ばされたが 泣いてなどおらぬ。 28 00:03:02,282 --> 00:03:04,218 いいえ きよは見ました。 29 00:03:04,218 --> 00:03:06,954 道場の陰で こっそり泣いておられるところを。 30 00:03:06,954 --> 00:03:10,824 あれは 悔し涙だ。 31 00:03:10,824 --> 00:03:13,824 ほら やはり。 32 00:03:15,963 --> 00:03:19,263 よう見ておったな。 33 00:03:21,835 --> 00:03:26,306 <こんな たわいもない事を 語り合える時は➡ 34 00:03:26,306 --> 00:03:31,645 長くは続かないと 分かっていました。➡ 35 00:03:31,645 --> 00:03:39,920 それゆえ 一層 今の幸せを かみしめていました> 36 00:03:39,920 --> 00:03:42,589 ≪(安兵衛)礒貝殿 おられるか? 37 00:03:42,589 --> 00:03:45,089 堀部殿。 38 00:03:52,933 --> 00:03:56,233 堀部殿 何事です? 39 00:03:57,804 --> 00:04:00,274 吉良様が 隠居なされたと? 40 00:04:00,274 --> 00:04:03,610 養子の左兵衛義周様に 家督を譲られたのだ。 41 00:04:03,610 --> 00:04:05,546 なんと! 42 00:04:05,546 --> 00:04:10,546 もはや ご公儀が 吉良様を罰する事はありえぬ。 43 00:04:12,619 --> 00:04:16,957 (不破)隠居の身となれば どこへなりと自由に動ける。 44 00:04:16,957 --> 00:04:22,296 ご実子 上杉綱憲様のお国元 米沢に逃げ込む事もできる。 45 00:04:22,296 --> 00:04:25,198 急がねばならぬのでは ありませぬか。 46 00:04:25,198 --> 00:04:30,971 ああ。 我らの手が届かぬ所に 行かぬうちに 事を起こさねば。 47 00:04:30,971 --> 00:04:33,240 俺は 今夜にでも 吉良を斬る! 48 00:04:33,240 --> 00:04:35,175 はやるな 数右衛門。 49 00:04:35,175 --> 00:04:40,113 堀部殿。 この事 大石様は? 50 00:04:40,113 --> 00:04:42,583 早飛脚にて お伝え申した。 51 00:04:42,583 --> 00:04:45,485 ならば…。 ≪(ほり)ごめんくださいまし。➡ 52 00:04:45,485 --> 00:04:48,785 ごめんくださいまし! 53 00:04:52,259 --> 00:04:56,597 おほり様 いかがなされました? (安兵衛)ほり。 54 00:04:56,597 --> 00:05:01,597 旦那様。 高田様より 文が。 55 00:05:13,947 --> 00:05:17,947 堀部殿。 高田殿は 何と? 56 00:05:36,570 --> 00:05:42,242 高田郡兵衛 脱盟致した! 57 00:05:42,242 --> 00:05:44,578 (片岡)なんと! まさか! 58 00:05:44,578 --> 00:05:49,249 なぜです!? よりにもよって あの高田様が。 59 00:05:49,249 --> 00:05:54,549 殿亡きあと 真っ先に 赤穂に駆けつけた男であったのに。 60 00:06:02,262 --> 00:06:07,934 「伯父 内田三郎右衛門の 養子となる事を➡ 61 00:06:07,934 --> 00:06:10,604 辞退する理由 見いだせず➡ 62 00:06:10,604 --> 00:06:16,943 よって 大事の露見 避け候が何よりと存じ➡ 63 00:06:16,943 --> 00:06:25,619 やむをえず 盟約を脱する事 お許し下されたく候」。 64 00:06:25,619 --> 00:06:29,619 高田 とうとう…。 65 00:06:33,427 --> 00:06:40,427 堀部殿は こうなる事を 知っておられたのですか? 66 00:06:43,570 --> 00:06:48,442 養子の一件 高田から 聞かされておった。 67 00:06:48,442 --> 00:06:52,913 あやつは あくまで 仇討ちに加わりたいと。 68 00:06:52,913 --> 00:06:57,584 だが 養子の話を固辞すれば➡ 69 00:06:57,584 --> 00:07:03,256 腹を探られ 我らの企てが外へ漏れる。 70 00:07:03,256 --> 00:07:06,927 故に 苦渋の決断を…。 71 00:07:06,927 --> 00:07:12,227 我らを思うての…。 高田…。 72 00:07:18,538 --> 00:07:24,478 この事 上方の者たちには いかように。 73 00:07:24,478 --> 00:07:26,613 知らせてはならぬ! 74 00:07:26,613 --> 00:07:33,053 大事の前だ。 我ら江戸の一党は 一心同体であると思わせねば。 75 00:07:33,053 --> 00:07:36,853 一人の裏切りも あってはならぬ。 76 00:07:39,226 --> 00:07:45,565 <この後 浪士の中から 脱盟する者が続々と現れ➡ 77 00:07:45,565 --> 00:07:48,235 仇討ち自体が危うくなる事を➡ 78 00:07:48,235 --> 00:07:53,935 この時の十郎左衛門たちは まだ 知らなかった> 79 00:07:58,245 --> 00:08:06,045 (仙桂尼)花のない庭は つまらぬ。 80 00:08:10,257 --> 00:08:18,131 先日 奥方様のところで 大石様にお会いしました。 81 00:08:18,131 --> 00:08:20,901 このような仕儀となり➡ 82 00:08:20,901 --> 00:08:25,272 奥方様には 一方ならぬ ご苦労をおかけしておる。 83 00:08:25,272 --> 00:08:30,272 今後とも しかと お仕え致すよう。 84 00:08:31,945 --> 00:08:37,751 謹んで承ります。 85 00:08:37,751 --> 00:08:42,951 (瑶泉院)内蔵助 これを。 86 00:08:49,896 --> 00:08:51,832 (内蔵助)これは…。 87 00:08:51,832 --> 00:08:56,236 そなた 大層 寒がりであったな。 88 00:08:56,236 --> 00:09:02,108 はあ。 ありがたき幸せ。 89 00:09:02,108 --> 00:09:08,808 しかと 最後まで この大石に お預け下さいますよう。 90 00:09:13,587 --> 00:09:16,256 信じております。 91 00:09:16,256 --> 00:09:18,956 もとより。 92 00:09:20,594 --> 00:09:25,465 頼もしいお方とお見受けしました。 93 00:09:25,465 --> 00:09:32,205 ご家来衆も それぞれ お志のために励んでおられます。 94 00:09:32,205 --> 00:09:38,078 そのお志が お家再興のためであって➡ 95 00:09:38,078 --> 00:09:43,078 仇討ちでない事を願うております。 96 00:09:45,552 --> 00:09:50,223 お言葉ですが 仙桂尼様。 97 00:09:50,223 --> 00:09:55,923 それでは 亡きお殿様のご無念を お晴らしできぬのでは? 98 00:10:01,835 --> 00:10:09,576 きよ。 そなた 面変わりしたの。 99 00:10:09,576 --> 00:10:14,576 随分と 大人びてきた。 100 00:10:16,249 --> 00:10:23,249 礒貝様のお店を 手伝うておると聞いたが。 101 00:10:25,926 --> 00:10:33,726 酒屋になれば いずこなりとも 怪しまれず 行き来できますゆえ。 102 00:10:38,939 --> 00:10:45,445 村松家の者らも 皆 きよの事を自慢しておった。 103 00:10:45,445 --> 00:10:51,251 我が身を顧みず 働いておると。 104 00:10:51,251 --> 00:10:55,155 大したお役には立っておりません。 105 00:10:55,155 --> 00:11:02,295 お店を開けたのは 木屋のおじ様の お力添えあっての事。 106 00:11:02,295 --> 00:11:08,802 孫三郎殿と 吉良様のお屋敷の前で 会うたそうじゃな。 107 00:11:08,802 --> 00:11:10,737 はい。 108 00:11:10,737 --> 00:11:14,607 孫三郎殿が申しておった。 109 00:11:14,607 --> 00:11:21,314 きよが 吉良様のもとに ご奉公を望むなら➡ 110 00:11:21,314 --> 00:11:24,651 口をきいてもよいと。 111 00:11:24,651 --> 00:11:27,320 吉良様にご奉公!? 112 00:11:27,320 --> 00:11:31,191 無論 おやめなされと言うたが。 113 00:11:31,191 --> 00:11:37,130 吉良様のもとに入るなど もっての外。 114 00:11:37,130 --> 00:11:43,603 私は きよ そなたに➡ 115 00:11:43,603 --> 00:11:47,941 仇討ちの片棒だけは 担いでほしゅうない。 116 00:11:47,941 --> 00:12:03,641 ♬~ 117 00:12:23,643 --> 00:12:30,316 <その侍は 明らかに 私の後をつけてきました。➡ 118 00:12:30,316 --> 00:12:34,187 姿を隠そうともせずに。➡ 119 00:12:34,187 --> 00:12:40,593 いつでも斬れるぞと 威嚇しているのか➡ 120 00:12:40,593 --> 00:12:45,093 小柄な体から 殺気が立ち上っていました> 121 00:12:48,935 --> 00:12:53,606 <このまま 源助町へは戻れませぬ。➡ 122 00:12:53,606 --> 00:12:59,779 十郎左様に 危害が及ぶやもしれませぬ> 123 00:12:59,779 --> 00:13:17,630 ♬~ 124 00:13:17,630 --> 00:13:20,300 お助け下さい! 追われています。 125 00:13:20,300 --> 00:13:23,203 (條右衛門)きよ! いかがした。 126 00:13:23,203 --> 00:13:25,638 編み笠のお侍に 後をつけられて。 127 00:13:25,638 --> 00:13:27,938 何!? 128 00:13:31,978 --> 00:13:34,581 けがはないか? 129 00:13:34,581 --> 00:13:39,881 ここまでは追ってくるまい。 安心致せ。 130 00:13:41,454 --> 00:13:46,593 妖しいやからは おりませぬぞ。 編み笠の武士もおらぬ。 131 00:13:46,593 --> 00:13:50,930 お騒がせして申し訳ありません。 132 00:13:50,930 --> 00:13:53,833 美しき女性が 一人で歩いておれば➡ 133 00:13:53,833 --> 00:13:56,603 懸想して追いかける愚か者もおる。 134 00:13:56,603 --> 00:13:59,939 きよ殿なら ぞろぞろ 行列が出来ようぞ。 135 00:13:59,939 --> 00:14:07,814 (笑い声) 136 00:14:07,814 --> 00:14:11,951 後をつけられたのは 初めてか? 137 00:14:11,951 --> 00:14:17,757 はい。 されど 瑶泉院様に お仕えしている滝岡様が➡ 138 00:14:17,757 --> 00:14:20,960 先日 お墓参りに行かれた折に➡ 139 00:14:20,960 --> 00:14:25,660 やはり 何者かに 後をつけられたそうです。 140 00:14:27,300 --> 00:14:29,636 一体 どこの…。 141 00:14:29,636 --> 00:14:34,240 吉良家の密偵やもしれぬの。 吉良様の? 142 00:14:34,240 --> 00:14:38,578 吉良は 家名に難が及ばぬように 隠居をしてはみたものの➡ 143 00:14:38,578 --> 00:14:41,481 かえって 身の危険を感じているようだ。 144 00:14:41,481 --> 00:14:46,753 密偵の数を増やして 赤穂浅野家の 旧臣の動きを探っておるとか。 145 00:14:46,753 --> 00:14:49,088 さようでございますか。 146 00:14:49,088 --> 00:14:52,125 無論 ご公儀の手の者とも 考えられる。 147 00:14:52,125 --> 00:14:57,263 どちらにせよ くれぐれも用心する事だ。 148 00:14:57,263 --> 00:14:59,933 はい。 149 00:14:59,933 --> 00:15:04,270 安兵衛は 近々 本所に剣術道場を開くとか。 150 00:15:04,270 --> 00:15:08,107 本所といえば 吉良様のお屋敷がある場所。 151 00:15:08,107 --> 00:15:11,945 ああ。 川のこっちに おったのでは じれっとうてならぬとな。 152 00:15:11,945 --> 00:15:16,816 あやつらしい豪胆な策に出おった。 まことに。 153 00:15:16,816 --> 00:15:18,818 村松家の三太夫も➡ 154 00:15:18,818 --> 00:15:25,491 親子そろって 仇討ちに加わりたい と申し出たとか。 155 00:15:25,491 --> 00:15:31,191 (三太夫)そなたを いまだ 許嫁と思うておりますゆえ。 156 00:15:33,233 --> 00:15:35,233 さようで…。 157 00:15:38,104 --> 00:15:41,107 くそ~! 158 00:15:41,107 --> 00:15:43,243 わし一人じゃ! 159 00:15:43,243 --> 00:15:45,178 この でかいずうたいを 持て余しておるのは! 160 00:15:45,178 --> 00:15:47,113 おじ様? 161 00:15:47,113 --> 00:15:50,116 安兵衛らには 命の捨て場所がある。 162 00:15:50,116 --> 00:15:52,585 それに引き換え わしには➡ 163 00:15:52,585 --> 00:15:56,456 仕えるべき主君も この刀を抜く場もない。 164 00:15:56,456 --> 00:16:00,260 仕官もかなわず ただ一人➡ 165 00:16:00,260 --> 00:16:04,931 腹を減らしておる我が身が 情けのうてしかたない。 166 00:16:04,931 --> 00:16:08,231 生きておっても つまらぬわ! 167 00:16:14,274 --> 00:16:16,609 おじ様。 168 00:16:16,609 --> 00:16:24,951 きよは 今日一日だけのきよです。 169 00:16:24,951 --> 00:16:30,951 今 この時だけを生きております。 170 00:16:32,558 --> 00:16:36,429 皆様が待ち望んでおられる その日を➡ 171 00:16:36,429 --> 00:16:40,233 きよも念じて待っております。 172 00:16:40,233 --> 00:16:47,533 されど 心が揺れて たまらなくなる事も…。 173 00:16:52,578 --> 00:16:55,481 お願いです。 174 00:16:55,481 --> 00:17:02,588 おじ様は 命を散らそうなどと お考えにならないで下さい。 175 00:17:02,588 --> 00:17:11,588 でないと きよは すがる縁がなくなります。 176 00:17:18,604 --> 00:17:22,275 きよ 悪かった。 お主の気持ちも考えず…。 177 00:17:22,275 --> 00:17:24,777 すまぬ。 すまぬ。 178 00:17:24,777 --> 00:17:29,949 そなたは 笑っている時が 一番なのじゃ。 179 00:17:29,949 --> 00:17:33,219 ほり殿もそうじゃ。 女子は 笑っていてくれ。 180 00:17:33,219 --> 00:17:37,890 でないと わしは どうしたらいいか➡ 181 00:17:37,890 --> 00:17:40,590 分からぬようになってしまう。 182 00:17:42,228 --> 00:17:45,528 頼む。 笑うてくれ。 183 00:17:52,572 --> 00:17:56,909 甘えた事を申しました。 184 00:17:56,909 --> 00:18:02,248 もう二度と 弱音は吐きませぬ。 185 00:18:02,248 --> 00:18:13,948 ♬~ 186 00:18:15,595 --> 00:18:19,432 <思わぬ方が 訪ねてこられました> 187 00:18:19,432 --> 00:18:24,937 きよ殿が住んでおられると 聞き及んだのですが➡ 188 00:18:24,937 --> 00:18:27,637 仇討ちのための目くらましですか。 189 00:18:29,275 --> 00:18:36,575 吉良邸の探索の手伝いなどを 頼んでおります。 190 00:18:38,084 --> 00:18:44,223 実は きよ殿とは 縁談がございました。 191 00:18:44,223 --> 00:18:48,094 今となっては そのような事も…。 192 00:18:48,094 --> 00:18:55,568 ただ 気持ちは…。 いや 失礼致しました。 193 00:18:55,568 --> 00:18:59,439 村松殿。 私は 貴殿に…。 194 00:18:59,439 --> 00:19:03,309 拙者は 礒貝殿をおとがめするつもりで➡ 195 00:19:03,309 --> 00:19:05,912 ここに来たのではございませぬ。 196 00:19:05,912 --> 00:19:12,251 むしろ こうしたお働きに 感服致しております。 197 00:19:12,251 --> 00:19:18,124 ついては 拙者を この家に 居候させてはもらえませぬか。 198 00:19:18,124 --> 00:19:21,594 拙者も 赤穂のお家のために 働きたいのでございまする。 199 00:19:21,594 --> 00:19:25,394 仇討ちに 加わりたいのでございます。 200 00:19:27,266 --> 00:19:30,266 このとおり。 201 00:19:32,104 --> 00:19:37,104 村松殿 お手をお上げ下され。 202 00:19:39,212 --> 00:19:45,084 番頭と相部屋でも構いませぬ。 いや 土間でも。 203 00:19:45,084 --> 00:19:48,888 お願い申し上げまする。 204 00:19:48,888 --> 00:20:01,234 ♬~ 205 00:20:01,234 --> 00:20:05,104 村松様が そのような事を。 206 00:20:05,104 --> 00:20:09,108 まことに 一本気なお方と お見受けした。 207 00:20:09,108 --> 00:20:14,780 申し出 お受けするつもりだ。 208 00:20:14,780 --> 00:20:21,780 されど 三太夫様が 来られるとなれば 私は…。 209 00:20:24,257 --> 00:20:29,595 十郎左様は 私に ここを出ていけと。 210 00:20:29,595 --> 00:20:32,498 時が来たのだ。 211 00:20:32,498 --> 00:20:36,469 急に そのような…。 212 00:20:36,469 --> 00:20:40,606 断る訳にはいかぬ。 213 00:20:40,606 --> 00:20:45,906 これからは 戦場にいると思わねばならぬ。 214 00:20:48,281 --> 00:20:50,281 きよ。 215 00:20:53,619 --> 00:21:00,293 村松殿にとって そなたは許嫁。 216 00:21:00,293 --> 00:21:05,993 我らを信じてくれるお方を これ以上は欺けぬ。 217 00:21:15,841 --> 00:21:18,978 嫌です。 218 00:21:18,978 --> 00:21:21,278 よさぬか! 219 00:21:25,318 --> 00:21:46,939 ♬~ 220 00:21:46,939 --> 00:21:53,939 なんと 自分が ふがいない。 221 00:22:00,486 --> 00:22:04,486 覚悟しておりましたのに…。 222 00:22:08,227 --> 00:22:13,966 初めて そなたと言い争うた。 223 00:22:13,966 --> 00:22:33,919 ♬~ 224 00:22:33,919 --> 00:22:37,256 あと一日だけだぞ。 225 00:22:37,256 --> 00:22:51,270 ♬~ 226 00:22:51,270 --> 00:22:57,270 今宵の夕げは ごちそうをそろえます。 227 00:23:00,279 --> 00:23:03,949 きよ。 228 00:23:03,949 --> 00:23:08,649 そなたに 一つ頼みがある。 229 00:23:12,625 --> 00:23:17,496 <翌日 2人で暮らす最後の日。➡ 230 00:23:17,496 --> 00:23:24,970 十郎左様のお母上 貞柳尼様を お訪ね致しました> 231 00:23:24,970 --> 00:23:33,270 十郎左衛門から きよ殿 そなたの事は聞いておりました。 232 00:23:35,247 --> 00:23:40,119 何のお役にも立てず…。 233 00:23:40,119 --> 00:23:45,819 貞柳尼様 お体に障ります。 どうか横になって下さい。 234 00:23:47,593 --> 00:23:52,465 この方が 楽なのです。 235 00:23:52,465 --> 00:23:55,468 申し訳ござりませぬ。 236 00:23:55,468 --> 00:24:03,142 病の事 存じておりましたら 早うに参りましたのに。 237 00:24:03,142 --> 00:24:09,849 私が ふせっている事は 誰にも言わぬように。 238 00:24:09,849 --> 00:24:12,818 とりわけ あの子には。 239 00:24:12,818 --> 00:24:15,287 されど…。 240 00:24:15,287 --> 00:24:20,287 このような時に 心配をかけたくないのです。 241 00:24:25,931 --> 00:24:27,931 はい。 242 00:24:31,303 --> 00:24:36,003 そこを開けてもらえますか。 243 00:24:46,786 --> 00:24:48,788 これは…。 244 00:24:48,788 --> 00:24:54,260 亡きお殿様から賜ったものです。 245 00:24:54,260 --> 00:25:04,960 きよ殿 これら全てを お持ち頂けませぬか。 246 00:25:06,605 --> 00:25:12,478 十郎左衛門は 今 困窮しているはず。 247 00:25:12,478 --> 00:25:16,949 なにがしかの足しになります。 248 00:25:16,949 --> 00:25:31,297 ♬~ 249 00:25:31,297 --> 00:25:37,297 承知致しました。 仰せのとおり致します。 250 00:25:40,105 --> 00:25:46,779 きよ殿 そなたを選んだ十郎左衛門は➡ 251 00:25:46,779 --> 00:25:51,917 強き運命の下に生まれた子。 252 00:25:51,917 --> 00:25:55,254 そなたが行かれる道も➡ 253 00:25:55,254 --> 00:26:02,554 決して いばらの道だけではないと 信じます。 254 00:26:05,898 --> 00:26:12,598 お優しきお言葉 きよは 胸に刻みまする。 255 00:26:40,566 --> 00:26:43,235 堀部殿。 256 00:26:43,235 --> 00:26:45,571 さすが 堀部殿。 257 00:26:45,571 --> 00:26:48,474 この道場からならば 吉良邸は 目と鼻の先。 258 00:26:48,474 --> 00:26:52,444 それだけに こちらも 用心を怠らぬようにせねば。 259 00:26:52,444 --> 00:26:59,144 事を起こす前に正体が露見すれば 元も子もないゆえの。 260 00:27:03,589 --> 00:27:08,460 不破の事だが。 不破殿が いかが致しました? 261 00:27:08,460 --> 00:27:12,932 大石様から 仇討ちに加わる事 許すとのお沙汰があった。 262 00:27:12,932 --> 00:27:15,834 なんと! 帰参が かのうたのですか。 263 00:27:15,834 --> 00:27:19,271 帰参というても お家は もう のうなっておるがの。 264 00:27:19,271 --> 00:27:22,942 数右衛門 さぞ喜んだ事でしょう。 265 00:27:22,942 --> 00:27:26,278 明日にも事を起こすと 勇んでおったわ。 266 00:27:26,278 --> 00:27:30,149 目に浮かびまする。 きよ殿にも 伝えてやらねば。 267 00:27:30,149 --> 00:27:33,552 そうだ。 きよ殿に 大事はなかったか? 268 00:27:33,552 --> 00:27:35,888 きよ殿が 何か? 269 00:27:35,888 --> 00:27:39,224 聞いておらぬのか。 無量院からの帰り➡ 270 00:27:39,224 --> 00:27:43,095 何者かに 後をつけられ 堀内道場に逃げ込んできたと➡ 271 00:27:43,095 --> 00:27:48,400 條右衛門が申しておったぞ。 まことでございますか? 272 00:27:48,400 --> 00:28:05,250 ♬~ 273 00:28:05,250 --> 00:28:08,921 なぜ 申さなかった? 274 00:28:08,921 --> 00:28:11,590 襲われそうになったと。 275 00:28:11,590 --> 00:28:13,525 それは…。 276 00:28:13,525 --> 00:28:17,930 聞いておったら 私のそばに おってはならぬと申していた。 277 00:28:17,930 --> 00:28:23,268 そなたに もしもの事があったら 悔やんでも 悔やみきれぬ。 278 00:28:23,268 --> 00:28:27,606 すぐに 林昌軒へ帰れと。 279 00:28:27,606 --> 00:28:33,879 故に そなたは 口に出さずに…。 280 00:28:33,879 --> 00:28:39,879 さぞ 恐ろしい思いを したであろうに…。 281 00:28:43,555 --> 00:28:46,255 すまぬ。 282 00:28:56,135 --> 00:28:59,135 もはや いらぬ未練。 283 00:29:00,906 --> 00:29:03,606 十郎左様。 284 00:29:05,778 --> 00:29:08,778 今日が最後で よかったのだ。 285 00:29:14,920 --> 00:29:20,920 きよ 支度せよ。 286 00:29:31,270 --> 00:30:51,950 ♬~ 287 00:30:51,950 --> 00:30:58,250 ここで暮らした事 冥土の土産となろう。 288 00:31:00,959 --> 00:31:03,259 礼を言う。 289 00:31:06,832 --> 00:31:13,832 きよこそ 幸せでございました。 290 00:31:21,647 --> 00:31:24,847 息災で。 291 00:31:28,520 --> 00:31:31,990 ご武運を。 292 00:31:31,990 --> 00:33:01,947 ♬~ 293 00:33:01,947 --> 00:33:09,688 <ひたひたと その日が近づいていました> 294 00:33:09,688 --> 00:34:06,888 ♬~