1 00:00:01,230 --> 00:00:05,051 すということです。 リーグの名称としては、Tリーグ 2 00:00:05,051 --> 00:00:08,821 などが検討されていて、今月10 日に開かれる理事会で承認されれ 3 00:00:08,821 --> 00:00:12,592 ば、来年4月に事務局を立ち上げ て、 4 00:00:12,592 --> 00:00:16,362 本格的な準備を始めることになり ます。 5 00:00:35,331 --> 00:00:39,302 (きよ)<吉良様の事を知りたい。➡ 6 00:00:39,302 --> 00:00:43,439 私は 心に決めたのです> 7 00:00:43,439 --> 00:00:48,277 (仙桂尼) 万が一にも 身元が知れれば そなたの身は…。 8 00:00:48,277 --> 00:00:51,314 無論 心得ております。 9 00:00:51,314 --> 00:00:56,786 (内蔵助)同志一丸となっての 討ち入りを ここに決意致す。 10 00:00:56,786 --> 00:00:58,721 (一同)お~。 11 00:00:58,721 --> 00:01:06,128 きよを これより 皆様の同志と心得て下さいませ。 12 00:01:06,128 --> 00:01:11,828 きよも また 浅野家の家臣でございます。 13 00:01:15,838 --> 00:01:18,474 (瑶泉院)そうか。➡ 14 00:01:18,474 --> 00:01:24,146 内蔵助も ついに 心を決めたか。 15 00:01:24,146 --> 00:01:28,985 ご家来衆は 続々と 江戸へ入っております。 16 00:01:28,985 --> 00:01:35,758 恐らく その時は 秋から冬かと。 17 00:01:35,758 --> 00:01:41,430 秋から冬。 18 00:01:41,430 --> 00:01:43,930 はい。 19 00:01:52,775 --> 00:01:59,448 奥方様に いまひとつ 申し上げたき事がございます。 20 00:01:59,448 --> 00:02:02,118 何じゃ? 21 00:02:02,118 --> 00:02:11,460 きよは 吉良様の奥方様のおられる 上杉家下屋敷へ➡ 22 00:02:11,460 --> 00:02:14,363 奉公にあがる事を決めました。 23 00:02:14,363 --> 00:02:17,333 なんと! 24 00:02:17,333 --> 00:02:20,169 (滝岡)きよ それは まことか? (つま)きよ殿…。 25 00:02:20,169 --> 00:02:27,476 故に しばらくは こちらへ 伺う事は できなくなります。 26 00:02:27,476 --> 00:02:30,776 お許し下さいませ。 27 00:02:32,748 --> 00:02:35,548 そうか…。 28 00:02:39,422 --> 00:02:42,722 よき働きを頼む。 29 00:02:45,294 --> 00:02:47,494 はっ。 30 00:02:50,433 --> 00:02:54,303 <きよが奉公へ入った 白金の屋敷は➡ 31 00:02:54,303 --> 00:03:03,003 吉良上野介の奥方 富子の実家 上杉家の下屋敷であった> 32 00:03:13,456 --> 00:03:15,391 奥方様。 33 00:03:15,391 --> 00:03:20,129 新しく奉公致す事になりました 女中を連れてまいりました。 34 00:03:20,129 --> 00:03:25,000 ≪(富子)おお そうか。 お入りなさい。 35 00:03:25,000 --> 00:03:28,300 失礼つかまつります。 36 00:03:37,413 --> 00:03:45,287 この度 奥方様にお仕え致します さえと申します。 37 00:03:45,287 --> 00:03:50,760 (富子)そなたが さえか。 はっ。 38 00:03:50,760 --> 00:03:57,933 <母様。 母様の名を きよは お借りしました> 39 00:03:57,933 --> 00:04:04,440 (富子)よう来てくれました。 さえは 琴が得手とか。 40 00:04:04,440 --> 00:04:08,310 今は 人目がうるそうて しかたがないが➡ 41 00:04:08,310 --> 00:04:11,313 そのうち 披露してもらおう。➡ 42 00:04:11,313 --> 00:04:15,084 のう ちさ。 (ちさ)はい。 43 00:04:15,084 --> 00:04:19,455 (富子)ああ そうじゃ。 ちさも なんぞ致せ。 44 00:04:19,455 --> 00:04:31,467 <この方こそ 我が浅野家の仇 吉良上野介の奥方 富子様でした> 45 00:04:31,467 --> 00:04:41,277 ♬~ 46 00:04:41,277 --> 00:04:47,750 <上野介は 刃傷沙汰の後 本所へ転居していたが➡ 47 00:04:47,750 --> 00:04:50,653 改築が間に合わぬため 富子だけが➡ 48 00:04:50,653 --> 00:04:55,624 ここ 白金の下屋敷で 暮らしていたのである> 49 00:04:55,624 --> 00:04:59,762 まあ! それでは 奥方様の方が先に➡ 50 00:04:59,762 --> 00:05:02,431 吉良様を見初められたのですか? 51 00:05:02,431 --> 00:05:05,100 奥方様は 上杉のお姫様。 52 00:05:05,100 --> 00:05:07,770 いくらでも ご縁談がおありでしたのに➡ 53 00:05:07,770 --> 00:05:11,440 お殿様を 一目見て 気に入られたのだそうです。 54 00:05:11,440 --> 00:05:14,777 <何より驚いたのは➡ 55 00:05:14,777 --> 00:05:21,450 老獪と 世間で評判の悪い吉良様の 夫婦仲がよいという事> 56 00:05:21,450 --> 00:05:26,322 お殿様は お若い頃は 相当な美男でいらしたとか。 57 00:05:26,322 --> 00:05:29,959 お二人は 今も それはそれは お仲がよろしくて➡ 58 00:05:29,959 --> 00:05:34,730 お殿様は とうとう 一人も 側女を置かれなかったのですよ。 59 00:05:34,730 --> 00:05:38,601 このお屋敷へ 奥方様をと仰せられたのも➡ 60 00:05:38,601 --> 00:05:41,070 奥方様の身を案じての…。 61 00:05:41,070 --> 00:05:45,407 ちさ。 おしゃべりは そのくらいにして。 62 00:05:45,407 --> 00:05:49,278 奥方様が さえの琴を お聴きになりたいそうです。 63 00:05:49,278 --> 00:05:51,747 はい。 64 00:05:51,747 --> 00:06:10,099 ♬~ 65 00:06:10,099 --> 00:06:13,435 <富子様の笑顔は➡ 66 00:06:13,435 --> 00:06:17,940 ふと その人が 敵方である事を 忘れさせるような➡ 67 00:06:17,940 --> 00:06:21,940 優しさにあふれていました> 68 00:06:26,448 --> 00:06:31,120 <それでいて 凜とした しんの強さは➡ 69 00:06:31,120 --> 00:06:37,820 阿久利様 いえ 瑶泉院様に似ている> 70 00:06:43,399 --> 00:06:50,072 <穏やかで 温かい時が流れていた あのころ。➡ 71 00:06:50,072 --> 00:06:55,072 十郎左様と出会った あの日> 72 00:06:58,414 --> 00:07:07,089 <けれど 今は もう 浅野家のあの日が戻る事は…> 73 00:07:07,089 --> 00:07:13,862 (富子)久方ぶりに 美しい琴の音を聴きました。 74 00:07:13,862 --> 00:07:18,801 さえ 見事でしたよ。➡ 75 00:07:18,801 --> 00:07:21,103 のう。 76 00:07:21,103 --> 00:07:23,038 はい。 77 00:07:23,038 --> 00:07:25,975 ありがとう存じます。 78 00:07:25,975 --> 00:07:29,778 私のつたない琴で お慰めになるのであれば➡ 79 00:07:29,778 --> 00:07:32,478 いつでも 仰せ下さいませ。 80 00:07:40,389 --> 00:07:42,389 さえ殿? 81 00:07:46,261 --> 00:07:48,731 さえ殿。 82 00:07:48,731 --> 00:07:50,666 あっ さえ殿。 はい。 83 00:07:50,666 --> 00:07:54,403 橘屋から そなたにも 差し入れが届いているそうです。 84 00:07:54,403 --> 00:07:57,403 はい。 85 00:08:02,277 --> 00:08:04,777 [ 心の声 ] 毛利様…。 86 00:08:12,755 --> 00:08:18,093 (毛利)主が こちらの菓子を さえ様にも お渡しするようにと。 87 00:08:18,093 --> 00:08:20,763 ご苦労さま。 88 00:08:20,763 --> 00:08:26,101 ご好物の菓子 どうか 残さずお召し上がり下さい。 89 00:08:26,101 --> 00:08:28,771 ありがとうございます。 90 00:08:28,771 --> 00:08:34,376 <私には 吉田忠左衛門様から 仰せつかった➡ 91 00:08:34,376 --> 00:08:38,714 大事なお役目がありました> 92 00:08:38,714 --> 00:08:42,384 <きよに託された役割の一つは➡ 93 00:08:42,384 --> 00:08:48,057 富子の里 上杉家と 吉良家の関係を探る事。➡ 94 00:08:48,057 --> 00:08:52,728 討ち入りとなった時 上杉家に行く手を阻まれれば➡ 95 00:08:52,728 --> 00:08:58,028 赤穂の浪士だけでは とても 太刀打ちできぬからである> 96 00:09:06,742 --> 00:09:11,080 <「異変あれば知らせよ。➡ 97 00:09:11,080 --> 00:09:14,380 吉良の人相 知らせよ」> 98 00:09:17,419 --> 00:09:19,719 ≪(しの)さえ殿。 99 00:09:22,758 --> 00:09:25,427 <そして もう一つは➡ 100 00:09:25,427 --> 00:09:31,767 浪士たちが まだ誰も見た事がない 吉良上野介の姿形を➡ 101 00:09:31,767 --> 00:09:36,605 その目で確かめる事だった> 102 00:09:36,605 --> 00:09:41,577 して いかが致しまするか。 断るほか ないであろう。 103 00:09:41,577 --> 00:09:44,046 しかし 訳もなく 断る訳には…。 104 00:09:44,046 --> 00:09:47,082 ≪吉良のご隠居は 一筋縄ではいかぬお方。 105 00:09:47,082 --> 00:09:50,719 <吉良様は なかなか おいでになりません> 106 00:09:50,719 --> 00:09:53,388 ≪それがよい。 では 私が お伝えにあがります。 107 00:09:53,388 --> 00:09:55,324 ≪頼みましたぞ。 108 00:09:55,324 --> 00:10:00,262 本所の吉良様が こちらへ おいでになるのですか? 109 00:10:00,262 --> 00:10:02,731 (しの)いいえ お殿様がおいでになると➡ 110 00:10:02,731 --> 00:10:05,634 言いだされたので もめているのです。 111 00:10:05,634 --> 00:10:09,071 もめる? (ちさ)あの刃傷の一件以来➡ 112 00:10:09,071 --> 00:10:12,908 赤穂の浪士が お殿様のお命を 狙っているといううわさが➡ 113 00:10:12,908 --> 00:10:17,079 ございますでしょ。 この下屋敷で 何か起これば 一大事と。 114 00:10:17,079 --> 00:10:21,750 (しの) そのうわさもあって お女中が 次々と辞めてしまったのです。 115 00:10:21,750 --> 00:10:26,088 お命を狙うなど ただの うわさでは? 116 00:10:26,088 --> 00:10:29,424 いいえ 火のない所に煙は立ちませぬ。 117 00:10:29,424 --> 00:10:34,096 なれど さえ殿 心配は無用です。 お殿様が このお屋敷に➡ 118 00:10:34,096 --> 00:10:37,966 お越しになるなどという事は ありませぬ。 なぜです? 119 00:10:37,966 --> 00:10:43,666 上杉の家が それを お許しになる訳がないからですわ。 120 00:10:46,675 --> 00:10:50,646 では ご隠居様は ようやく諦められたか。 121 00:10:50,646 --> 00:10:53,115 ≪さようでござりまするな。 122 00:10:53,115 --> 00:10:56,018 ≪おお それは 何より。➡ 123 00:10:56,018 --> 00:10:59,788 大層ご立派に建て替えられた 本所のお屋敷に➡ 124 00:10:59,788 --> 00:11:02,124 身を潜めておられるのが一番。 125 00:11:02,124 --> 00:11:06,995 ≪しかも 豪勢な茶室まで しつらえられたそうな。 126 00:11:06,995 --> 00:11:11,633 動かれる度 いちいち 我らが 警護に就かねばならぬのでは➡ 127 00:11:11,633 --> 00:11:13,569 忙しくてかないませぬ。 128 00:11:13,569 --> 00:11:18,769 ≪(笑い声) 129 00:11:21,343 --> 00:11:25,480 なぜ 上杉の家臣に➡ 130 00:11:25,480 --> 00:11:30,352 あのような事を 言われねばならぬのか。 131 00:11:30,352 --> 00:11:36,592 世継ぎもなく 改易になりかけた 上杉家を救ったのは➡ 132 00:11:36,592 --> 00:11:40,429 我が息子 綱憲。 133 00:11:40,429 --> 00:11:48,303 私たちは 上杉家に 嫡男を養子に出したのです。 134 00:11:48,303 --> 00:11:53,976 その恩も忘れ あのような事を。 135 00:11:53,976 --> 00:11:58,780 <富子の里とはいえ 上杉家にしてみれば➡ 136 00:11:58,780 --> 00:12:02,117 刃傷沙汰を起こした 吉良家との関わりを➡ 137 00:12:02,117 --> 00:12:04,786 疎ましく思っていたのである> 138 00:12:04,786 --> 00:12:08,657 すまぬ。 さえ 余計な事を。 139 00:12:08,657 --> 00:12:13,462 いえ そのような事は。 140 00:12:13,462 --> 00:12:41,423 ♬~ 141 00:12:41,423 --> 00:12:45,123 (毛利) よくぞ 出てこられましたな。 142 00:12:51,433 --> 00:12:54,102 お参りをお許し頂きました。 143 00:12:54,102 --> 00:12:57,973 ここなら お屋敷のすぐ裏手 いつでも すぐに来られます。 144 00:12:57,973 --> 00:13:01,973 さようか。 こちらに。 はい。 145 00:13:04,746 --> 00:13:09,451 では 上杉には さほど 吉良を 守ろうという意気込みはないのか。 146 00:13:09,451 --> 00:13:12,120 はい。 そのようでござります。 147 00:13:12,120 --> 00:13:15,457 (三太夫)きよ殿は 無事か。 (毛利)え? 148 00:13:15,457 --> 00:13:17,960 敵に気付かれているなどと いう事は…。 149 00:13:17,960 --> 00:13:20,996 (毛利) いえ 全く そのような気配は。 150 00:13:20,996 --> 00:13:26,468 以前 きよ殿は 何者かに つけられていた事があった。 151 00:13:26,468 --> 00:13:28,403 それは まことですか。 152 00:13:28,403 --> 00:13:30,339 吉良の回し者でなければ よいのだが。 153 00:13:30,339 --> 00:13:33,742 万が一 それが 吉良の手先だとして➡ 154 00:13:33,742 --> 00:13:36,411 顔を覚えられていたとしたら…。 155 00:13:36,411 --> 00:13:40,248 きよが 下屋敷で 出くわすなどという事になれば…。 156 00:13:40,248 --> 00:13:43,285 (安兵衛)そのような気配があれば すぐに知らせてくれ。 157 00:13:43,285 --> 00:13:45,754 きよ殿が 直ちに屋敷を出られるよう➡ 158 00:13:45,754 --> 00:13:48,954 その方策も 立てておいた方がよかろう。 159 00:13:54,763 --> 00:14:01,463 ご心配でござりましょう。 きよ殿に言づてあれば 拙者が。 160 00:14:03,772 --> 00:14:07,442 毛利殿は 思い違いをされているようだ。 161 00:14:07,442 --> 00:14:09,778 思い違い? 162 00:14:09,778 --> 00:14:15,650 許嫁は… 拙者ではない。 163 00:14:15,650 --> 00:14:19,788 確かに 以前 そのような話はありましたが➡ 164 00:14:19,788 --> 00:14:23,458 立ち消えとなりました。 165 00:14:23,458 --> 00:14:29,158 私などよりずっと きよ殿を案じているお方が。 166 00:14:35,070 --> 00:14:37,005 (毛利)礒貝殿。 167 00:14:37,005 --> 00:14:39,741 (三太夫) あのお二人は とうに夫婦。 168 00:14:39,741 --> 00:14:47,082 拙者ごときが入り込めぬ 固い絆で結ばれておる。 169 00:14:47,082 --> 00:14:49,418 ≪(足音) 170 00:14:49,418 --> 00:14:55,090 おい 聞いたか。 ご家老が ついに 江戸に向かわれたそうだ。 171 00:14:55,090 --> 00:15:00,962 <10月 大石内蔵助が 江戸へ 向かったという知らせが届いた> 172 00:15:00,962 --> 00:15:02,964 ご家老が!➡ 173 00:15:02,964 --> 00:15:06,701 ご家老が ついに 江戸に出立された。 174 00:15:06,701 --> 00:15:10,701 まことか! いよいよか。 175 00:15:14,443 --> 00:15:22,117 <そして 11月 大石は 江戸に到着する> 176 00:15:22,117 --> 00:15:24,417 (主税)父上。 (寺坂)ご家老。 177 00:15:29,458 --> 00:15:33,328 お待ち申しておりました。➡ 178 00:15:33,328 --> 00:15:35,263 さあ。 179 00:15:35,263 --> 00:15:42,037 <これに先駆け 既に 江戸に 入っていた浪士たちは50人余り。➡ 180 00:15:42,037 --> 00:15:46,408 大石の江戸入りにより 討ち入り計画は➡ 181 00:15:46,408 --> 00:15:50,908 一層 具体的になっていったのである> 182 00:15:57,419 --> 00:16:00,322 <毛利様からの文には➡ 183 00:16:00,322 --> 00:16:03,758 大石様が江戸入りされた事➡ 184 00:16:03,758 --> 00:16:11,458 そして 再度 「吉良様の姿 知りたし」とありました> 185 00:16:21,309 --> 00:16:25,046 ≪上杉のお殿様が こちらへ? 186 00:16:25,046 --> 00:16:29,451 このところの寒さで 風邪をこじらせたご様子。➡ 187 00:16:29,451 --> 00:16:35,056 上杉家でのご看病のかいもなく 病状は 悪くなるばかり。 188 00:16:35,056 --> 00:16:41,396 奥方様がご心配なされ こちらで静養されるようにと。 189 00:16:41,396 --> 00:16:45,734 さあ 皆々 支度をよろしゅう頼みますよ。 190 00:16:45,734 --> 00:16:48,434 (一同)はい。 191 00:17:13,762 --> 00:17:17,432 奥方様 お水をお持ち致しました。 192 00:17:17,432 --> 00:17:22,304 ≪(富子)あ… さえか。 早う 入っておくれ。 193 00:17:22,304 --> 00:17:24,804 はい。 194 00:17:27,776 --> 00:17:30,476 (富子)綱憲…。 195 00:17:35,050 --> 00:17:38,920 ああ… ああ…。 196 00:17:38,920 --> 00:17:41,920 綱憲。 197 00:17:44,392 --> 00:17:51,092 <それは 数か月前の私の姿でした> 198 00:17:53,068 --> 00:17:55,971 きよ…。 199 00:17:55,971 --> 00:18:01,271 十郎左様 生きて! 200 00:18:10,085 --> 00:18:14,422 熱が 一向に下がらないのです。 201 00:18:14,422 --> 00:18:22,122 薬湯を飲ませているのですが 効き目がなく…。 202 00:18:23,765 --> 00:18:29,938 お熱を冷ますには 絶え間なく おつむりを冷やす事でございます。 203 00:18:29,938 --> 00:18:33,438 ああ… さようであるな。 204 00:18:47,055 --> 00:18:52,755 これで少しは楽になりましょうか。 205 00:18:56,398 --> 00:18:58,698 綱憲。 206 00:19:01,736 --> 00:19:09,611 私の… 身内が 同じように 高熱を出した事がございました。 207 00:19:09,611 --> 00:19:11,746 え? 208 00:19:11,746 --> 00:19:16,418 その折に おつむりを冷やし続け…。 209 00:19:16,418 --> 00:19:20,288 ようなられたのか? はい。 210 00:19:20,288 --> 00:19:25,988 では もっと お水を。 かしこまりました。 211 00:19:38,039 --> 00:19:45,739 <夜更けになっても 奥方様は 看病を続けておられます> 212 00:19:49,050 --> 00:19:53,388 <このお屋敷に入って はや みつき。➡ 213 00:19:53,388 --> 00:19:59,388 十郎左様を思わぬ夜はありません> 214 00:20:20,615 --> 00:20:27,756 奥方様 少し お休みになられては。 215 00:20:27,756 --> 00:20:30,592 ああ… さえか。 216 00:20:30,592 --> 00:20:34,095 私が代わりに。 217 00:20:34,095 --> 00:20:37,095 されど…。 218 00:20:40,969 --> 00:20:47,269 ご無理をなされては 奥方様に 大事があってはなりませぬ。 219 00:20:54,115 --> 00:21:00,989 さえ そなたは まこと 優しい女子じゃの。 220 00:21:00,989 --> 00:21:05,689 いえ そのような事は。 221 00:21:07,462 --> 00:21:13,334 では しばし休むとしよう。 222 00:21:13,334 --> 00:21:16,471 奥方様。 223 00:21:16,471 --> 00:21:23,344 本所のお殿様は こちらに お見えにはなられぬのですか? 224 00:21:23,344 --> 00:21:27,115 え? 225 00:21:27,115 --> 00:21:34,415 実のお子が このように 苦しんでおられるのに。 226 00:21:38,426 --> 00:21:41,426 なぜ そのような事を。 227 00:21:46,100 --> 00:21:51,100 申し訳ござりませぬ 差し出がましい事を。 228 00:21:53,441 --> 00:22:01,783 ただ このような時こそ お父上 お母上様が➡ 229 00:22:01,783 --> 00:22:06,454 一番のお心の支えと なられるのではと。 230 00:22:06,454 --> 00:22:13,795 さよう。 さえの言うとおりじゃ。 231 00:22:13,795 --> 00:22:18,795 実の子に会う事もかなわぬとは…。 232 00:22:23,805 --> 00:22:25,805 では…。 233 00:23:02,443 --> 00:23:07,782 <このお方が 吉良の実の息子。➡ 234 00:23:07,782 --> 00:23:15,082 上杉家当主 弾正大弼綱憲様> 235 00:23:23,798 --> 00:23:32,140 <もしも このまま このお方に何かあれば➡ 236 00:23:32,140 --> 00:23:38,947 吉良様は 真っ先に ここへ駆けつけるはず> 237 00:23:38,947 --> 00:24:22,457 ♬~ 238 00:24:22,457 --> 00:24:29,330 <その時 私の中を 恐ろしい考えがよぎりました> 239 00:24:29,330 --> 00:24:52,630 ♬~ 240 00:24:56,324 --> 00:24:58,624 ≪(富子)さえ。 241 00:25:00,294 --> 00:25:04,294 やはり 私が付き添おう。 242 00:25:06,000 --> 00:25:13,000 病の子を放り出し 休む訳にはいきませぬ。 243 00:25:20,448 --> 00:25:23,448 綱憲。 244 00:25:25,119 --> 00:25:30,458 この子には つらい思いばかりを させてしまいました。 245 00:25:30,458 --> 00:25:35,063 上杉家に 世継ぎがなかったばかりに➡ 246 00:25:35,063 --> 00:25:39,400 この子を大名家の跡取りに。 247 00:25:39,400 --> 00:25:48,400 上杉と吉良。 両家の間に挟まれ さぞ 心労も多かろう。 248 00:25:52,747 --> 00:25:58,419 されど 私は 上杉の娘。 249 00:25:58,419 --> 00:26:03,091 家を潰す訳にはいかぬのです。 250 00:26:03,091 --> 00:26:13,434 そして また 吉良も 守らねばならぬ。 251 00:26:13,434 --> 00:26:17,634 それが 女子の務め。 252 00:26:21,309 --> 00:26:23,609 はい。 253 00:26:25,780 --> 00:26:32,587 さえ。 そなた これまでに どこぞに奉公にあがった事は➡ 254 00:26:32,587 --> 00:26:37,391 あるのですか? 255 00:26:37,391 --> 00:26:45,066 はい。 さるお武家様のお屋敷に。 256 00:26:45,066 --> 00:26:56,410 なるほど。 さえの気働きのよさは その武家のもとで覚えたものか。 257 00:26:56,410 --> 00:27:03,710 されど さえも よい年。 なぜ 嫁がぬのです? 258 00:27:06,087 --> 00:27:11,087 なかなか よいご縁が見つからず。 259 00:27:13,427 --> 00:27:19,300 私も 若さゆえのわがままで➡ 260 00:27:19,300 --> 00:27:28,800 上杉の意に逆らって 上野介様と夫婦になりました。 261 00:27:31,445 --> 00:27:42,445 されど それが よかったのか 悪かったのか…。 262 00:27:44,025 --> 00:27:48,930 綱憲様。 ほら お気を確かに。 263 00:27:48,930 --> 00:27:53,930 綱憲様! 綱憲様…。 264 00:27:56,604 --> 00:28:05,904 (富子)この子を見ていると 分からなくなります。 265 00:28:13,754 --> 00:28:22,954 奥方様。 お殿様のお熱は きっと下がります。 266 00:28:25,766 --> 00:28:28,102 さえ…。 267 00:28:28,102 --> 00:28:34,909 もっともっと ひどい熱だった 私の身内も➡ 268 00:28:34,909 --> 00:28:40,047 うそのように 熱が引きました。 269 00:28:40,047 --> 00:28:48,047 それゆえ そのように お気を落とされてはなりませぬ。 270 00:28:50,691 --> 00:28:56,991 涙を流されてはなりませぬ。 271 00:29:01,068 --> 00:29:03,868 さえ…。 272 00:29:07,742 --> 00:29:12,413 そなたが泣く事ではない。 273 00:29:12,413 --> 00:29:15,413 されど…。 274 00:29:17,752 --> 00:29:21,552 奥方様…。 275 00:29:26,427 --> 00:29:34,227 <申し訳ございませぬという言葉を 心の中で のみ込みました> 276 00:29:37,371 --> 00:29:43,244 <きよは… きよは…> 277 00:29:43,244 --> 00:29:55,944 ♬~ 278 00:30:02,063 --> 00:30:04,732 お殿様のお熱が 下がったのですか? 279 00:30:04,732 --> 00:30:07,635 ええ。 今 お医者様が お帰りになられて➡ 280 00:30:07,635 --> 00:30:10,604 これでもう 一安心と。 281 00:30:10,604 --> 00:30:14,408 ご様子を… ご様子を見てまいります。 282 00:30:14,408 --> 00:30:16,408 さえ殿! 283 00:30:21,282 --> 00:30:23,417 奥方様。 284 00:30:23,417 --> 00:30:28,417 さえのおかげです。 285 00:30:35,429 --> 00:30:37,765 奥方様。 286 00:30:37,765 --> 00:30:43,765 ご隠居様も 間もなく こちらへ おいでになると。 287 00:30:47,441 --> 00:30:50,441 <吉良様が来る> 288 00:30:54,315 --> 00:31:00,021 <ついに 吉良様の姿を この目で> 289 00:31:00,021 --> 00:31:03,991 ≪(ちさ)さえ殿! 290 00:31:03,991 --> 00:31:08,729 さえ殿。 あっ はい。 291 00:31:08,729 --> 00:31:12,299 どうされたのですか? 難しいお顔をして。 292 00:31:12,299 --> 00:31:14,235 いえ。 293 00:31:14,235 --> 00:31:18,735 橘屋の手代さんが来て これを さえ殿にと。 294 00:31:20,474 --> 00:31:25,346 さえ殿は 手が離せぬと申したら 必ずお渡し下さいと➡ 295 00:31:25,346 --> 00:31:29,150 しつこいくらい 念を押されて。 296 00:31:29,150 --> 00:31:33,421 恋文でも入っているのでは ありませぬか? 297 00:31:33,421 --> 00:31:36,090 まさか。 298 00:31:36,090 --> 00:32:07,054 ♬~ 299 00:32:07,054 --> 00:32:12,460 <討ち入りの日が 決まった> 300 00:32:12,460 --> 00:32:29,477 ♬~ 301 00:32:29,477 --> 00:32:33,080 <ようやく 吉良様が おいでになる。➡ 302 00:32:33,080 --> 00:32:36,951 ようやく 吉良様のお顔が。➡ 303 00:32:36,951 --> 00:32:43,651 その事を 一刻も早く 毛利様に お知らせしなければ> 304 00:32:49,430 --> 00:32:54,301 ≪お殿様 お着きあそばされました。 305 00:32:54,301 --> 00:33:14,301 ♬~ 306 00:33:16,657 --> 00:33:20,127 お待ち申し上げておりました。 307 00:33:20,127 --> 00:33:24,465 (吉良)綱憲の様子は どうじゃ。 308 00:33:24,465 --> 00:33:29,637 おかげさまで だいぶ ようなられました。 309 00:33:29,637 --> 00:33:34,608 (吉良)そうか。 それは何より。➡ 310 00:33:34,608 --> 00:33:41,749 こなた 少し痩せたの。 大事ないか? 311 00:33:41,749 --> 00:33:48,622 <この方が… このご老人が➡ 312 00:33:48,622 --> 00:33:53,622 吉良上野介…>