1 00:00:03,176 --> 00:00:06,947 支持する立場を強調しました。 2 00:00:36,476 --> 00:00:42,282 (きよ)<来るべき時が ついに来たのです。➡ 3 00:00:42,282 --> 00:00:47,187 討ち入りは 明日> 4 00:00:47,187 --> 00:00:51,658 <元禄15年12月13日。➡ 5 00:00:51,658 --> 00:00:54,561 討ち入り前日 きよは➡ 6 00:00:54,561 --> 00:00:58,532 潜入していた 上杉家下屋敷を出た。➡ 7 00:00:58,532 --> 00:01:01,232 ところが…> 8 00:01:04,237 --> 00:01:10,010 <氷川明神で 毛利様を待つ訳には いきませんでした。➡ 9 00:01:10,010 --> 00:01:18,010 後をつけてくる者が もしも 吉良の回し者だとしたら…> 10 00:01:21,021 --> 00:01:27,360 [ 心の声 ] 毛利様… 来てはなりませぬ。➡ 11 00:01:27,360 --> 00:01:31,360 なりませぬ。 12 00:01:32,966 --> 00:01:38,305 佐吉さん 遅いじゃないの。 13 00:01:38,305 --> 00:01:40,974 (毛利)きよ殿…。 14 00:01:40,974 --> 00:01:44,311 後ろに 何者かが。 え? 15 00:01:44,311 --> 00:01:47,214 もう来てくれないかと 思いましたよ。 16 00:01:47,214 --> 00:01:50,984 どこか 身を隠せる所へ。 17 00:01:50,984 --> 00:01:53,284 さあ。 18 00:02:01,628 --> 00:02:03,928 あそこへ。 19 00:02:15,675 --> 00:02:18,375 一人か。 20 00:02:20,547 --> 00:02:25,247 以前にも つけられた事のある者です。 21 00:02:27,020 --> 00:02:30,357 申し訳ございませぬ。 22 00:02:30,357 --> 00:02:34,227 私が 印などと 言いださなければ。 23 00:02:34,227 --> 00:02:38,965 吉良の回し者か。 さもなくば…。 24 00:02:38,965 --> 00:02:42,965 え? いや。 25 00:02:44,838 --> 00:02:51,311 毛利様は 明日は討ち入りの御身。 26 00:02:51,311 --> 00:02:54,214 私が ここで引きつけておきます。 27 00:02:54,214 --> 00:02:58,652 どうか お逃げ下さい。 28 00:02:58,652 --> 00:03:02,322 逃げる訳にはいかぬ。 毛利様。 29 00:03:02,322 --> 00:03:06,322 もしも つけられ 明日の企てが漏れでもしたら…。 30 00:03:07,994 --> 00:03:13,494 殿のご刃傷より 1年と十月。 待ちに待った この日なのだ。 31 00:03:28,014 --> 00:03:32,285 きよ殿に 知らせたき事がある。 32 00:03:32,285 --> 00:03:34,221 何でございましょう。 33 00:03:34,221 --> 00:03:37,958 礒貝殿からの言づてだ。 34 00:03:37,958 --> 00:03:39,893 礒貝様から? 35 00:03:39,893 --> 00:03:44,297 今宵は 金杉の母上を見舞うと。 36 00:03:44,297 --> 00:03:48,969 今宵が最後。 会いに行かれるがよい。 37 00:03:48,969 --> 00:03:54,307 拙者は あやつをおびき寄せ 斬る。 38 00:03:54,307 --> 00:03:58,178 いけませぬ。 相手は 大小を差しております。 39 00:03:58,178 --> 00:04:00,180 そのような短刀では…。 40 00:04:00,180 --> 00:04:03,984 見くびられたものだな。 41 00:04:03,984 --> 00:04:06,653 災いの芽は 取り除かねばならぬ。 42 00:04:06,653 --> 00:04:08,588 きよ殿は ここにいて➡ 43 00:04:08,588 --> 00:04:11,524 あやつのいなくなったのを 見計らい 金杉町へ。 44 00:04:11,524 --> 00:04:14,394 されど 毛利様。 もめている時ではない! 45 00:04:14,394 --> 00:04:16,894 言う事を聞かれよ。 46 00:04:26,006 --> 00:04:34,006 万に一つ 拙者が行けぬ時には これを 礒貝殿より大石様へ。 47 00:04:37,617 --> 00:04:39,552 これは…。 48 00:04:39,552 --> 00:04:48,352 きよ殿。 上杉下屋敷での働き 礼を言う。 では。 49 00:04:52,632 --> 00:04:55,969 毛利様。 50 00:04:55,969 --> 00:04:59,839 どうか ご無事で。 51 00:04:59,839 --> 00:05:06,139 心配は無用。 明日は 必ず 皆様のもとへ。 52 00:05:29,869 --> 00:05:35,275 <それは 毛利様の脱盟状でした> 53 00:05:35,275 --> 00:05:40,947 (毛利)「私儀 俄に よんどころなき存じより➡ 54 00:05:40,947 --> 00:05:42,882 これあり候につき➡ 55 00:05:42,882 --> 00:05:49,622 この度 申し合わせ候 ご人数あい退き申し候➡ 56 00:05:49,622 --> 00:05:54,922 左様 お心得下さるべく候」。 57 00:05:58,965 --> 00:06:05,765 [ 心の声 ] きよ殿 さらばじゃ。 58 00:06:07,974 --> 00:06:13,847 <毛利様は 自らの命を投げ出す覚悟で➡ 59 00:06:13,847 --> 00:06:22,522 明日の討ち入りが外へ漏れぬよう 阻止しようとしていたのです> 60 00:06:22,522 --> 00:06:29,262 [ 心の声 ] 毛利様… どうかご無事で。 61 00:06:29,262 --> 00:06:34,962 ♬~ 62 00:06:55,488 --> 00:06:59,259 十郎左様。 63 00:06:59,259 --> 00:07:02,162 よう来てくれた。 64 00:07:02,162 --> 00:07:17,977 ♬~ 65 00:07:17,977 --> 00:07:20,647 (貞柳尼)おきよ殿。 66 00:07:20,647 --> 00:07:22,582 お久しゅうございます。 67 00:07:22,582 --> 00:07:25,518 お体のお具合は いかがでございましょうか。 68 00:07:25,518 --> 00:07:30,818 私の事は 案ぜずともよい。 69 00:07:33,927 --> 00:07:36,262 はあ~。 70 00:07:36,262 --> 00:07:41,134 なんと似合いの。 71 00:07:41,134 --> 00:07:45,605 母上。 祝言を挙げずとも➡ 72 00:07:45,605 --> 00:07:55,605 私の目には そなたらは まことの夫婦に映る。 73 00:08:00,954 --> 00:08:14,300 貞柳尼様… いえ 義母上様と呼ばせて下さい。 74 00:08:14,300 --> 00:08:21,000 ありがたきお言葉 ありがとう存じます。 75 00:08:32,785 --> 00:08:39,926 これを残して 毛利殿は…。 76 00:08:39,926 --> 00:08:46,799 明日 もしも 皆の前に現れぬ時には➡ 77 00:08:46,799 --> 00:08:53,273 十郎左様から大石様へ お渡ししてほしいと。 78 00:08:53,273 --> 00:08:59,946 恐らく 毛利様は お命を捨てる覚悟。 79 00:08:59,946 --> 00:09:06,286 そして 追っ手の事が知られれば 皆様のお心を乱す事になると。 80 00:09:06,286 --> 00:09:09,956 わざと これを書いたというのか。 81 00:09:09,956 --> 00:09:13,256 はい。 82 00:09:19,299 --> 00:09:22,969 きよ。 83 00:09:22,969 --> 00:09:25,305 はい。 84 00:09:25,305 --> 00:09:32,005 そなたは生きよ。 生きてくれ。 85 00:09:33,580 --> 00:09:40,253 生きて 母を看取ってくれ。 86 00:09:40,253 --> 00:09:43,753 我が妻として。 87 00:09:47,594 --> 00:09:50,430 十郎左様。 88 00:09:50,430 --> 00:10:13,286 ♬~ 89 00:10:13,286 --> 00:10:16,986 十郎左様…。 90 00:10:29,302 --> 00:10:33,602 <討ち入りの日の朝である> 91 00:10:51,324 --> 00:10:54,994 [ 心の声 ] 十郎左様…。➡ 92 00:10:54,994 --> 00:11:06,694 あなた様と過ごした時を きよは 決して忘れませぬ。 93 00:11:14,681 --> 00:11:30,029 ♬~ 94 00:11:30,029 --> 00:11:34,329 そうか 今宵か。 95 00:11:35,835 --> 00:11:37,835 はい。 96 00:11:43,976 --> 00:11:48,648 きよ 無事で何より。 97 00:11:48,648 --> 00:11:52,318 そなたの働き 一部始終 聞いておったぞ。 98 00:11:52,318 --> 00:11:54,253 (滝岡)ほんに。 99 00:11:54,253 --> 00:11:59,992 きよ。 昨夜 夢枕に殿が。 100 00:11:59,992 --> 00:12:01,928 え? 101 00:12:01,928 --> 00:12:05,331 それは まことでござりますか。 102 00:12:05,331 --> 00:12:10,203 ああ。 今まで 一度も お出ましにならなかった殿が➡ 103 00:12:10,203 --> 00:12:14,674 よきお顔で 笑っておられた。 104 00:12:14,674 --> 00:12:21,674 いつか そなたが 殿の御前で 琴を披露した あの時のような。 105 00:12:24,684 --> 00:12:28,354 同志は 四十八名と。 106 00:12:28,354 --> 00:12:31,023 はい。 107 00:12:31,023 --> 00:12:39,323 今は 一同が無事に本懐達する事を 祈るのみじゃ。 108 00:12:43,970 --> 00:12:48,670 きよは 上杉の下屋敷を出たのか。 109 00:12:52,645 --> 00:12:57,517 (善左衛門) ここにおらぬのであれば 結構。 110 00:12:57,517 --> 00:13:00,517 今宵か。 事は。 111 00:13:02,321 --> 00:13:04,257 はい。 112 00:13:04,257 --> 00:13:07,994 なぜ そこまで 赤穂の浪士に肩入れをする? 113 00:13:07,994 --> 00:13:10,897 分かりませぬ。 114 00:13:10,897 --> 00:13:20,006 なれど 浅野家四十八士の なそうとしている事は… 我が夢。 115 00:13:20,006 --> 00:13:21,941 夢…。 116 00:13:21,941 --> 00:13:25,344 己は 仕官もかなわぬ身。 117 00:13:25,344 --> 00:13:28,014 なれど…➡ 118 00:13:28,014 --> 00:13:39,214 いや なればこそ あの方々の思いに打たれるのです。 119 00:13:40,960 --> 00:13:48,960 まことの武士にはなれぬ 己の血が たぎるのです。 120 00:13:56,509 --> 00:13:59,312 待て。 121 00:13:59,312 --> 00:14:03,312 お前に預けたいものがある。 122 00:14:10,323 --> 00:14:15,995 <その日 米沢町の堀部弥兵衛宅では➡ 123 00:14:15,995 --> 00:14:18,331 門出の祝宴が行われ➡ 124 00:14:18,331 --> 00:14:25,004 次々に 同志たちが 顔を出した。➡ 125 00:14:25,004 --> 00:14:28,875 だが これは 単なる祝宴ではなく➡ 126 00:14:28,875 --> 00:14:35,281 討ち入りに参加する四十八名の 最終確認の意味もあった> 127 00:14:35,281 --> 00:14:37,281 (弥兵衛)さあ 中へ。 128 00:14:39,952 --> 00:14:44,624 (ほり)まさか おきよ殿が 手伝いに来て下さるとは。 129 00:14:44,624 --> 00:14:47,960 いえ。 よくぞ 出てこられました。 130 00:14:47,960 --> 00:14:50,296 皆も案じていたんですよ。 131 00:14:50,296 --> 00:14:55,167 (條右衛門)ああ。 俺も 久方ぶりに きよの顔を見て ほっとしたぞ。 132 00:14:55,167 --> 00:14:57,970 ほう! 久しぶりに これは ごちそうだ。 133 00:14:57,970 --> 00:15:01,641 おじ様! よいではないか。 134 00:15:01,641 --> 00:15:04,310 俺は ほら こんなものまで 仕上げたんだ。 135 00:15:04,310 --> 00:15:06,245 あら 立派なものを! 136 00:15:06,245 --> 00:15:10,983 大事な口上書きを立てる青竹よ。 137 00:15:10,983 --> 00:15:14,654 <明るく振る舞っているのは➡ 138 00:15:14,654 --> 00:15:19,992 皆を元気づけるためかもしれぬと 思いました。➡ 139 00:15:19,992 --> 00:15:25,792 けれど 私は 毛利様の事が…> 140 00:15:35,942 --> 00:15:39,642 毛利様の姿がまだ…。 141 00:15:41,280 --> 00:15:43,215 そうか。 142 00:15:43,215 --> 00:15:46,953 毛利が帰ってこん? それは まことか? 143 00:15:46,953 --> 00:15:49,288 昨夜から姿が見えず➡ 144 00:15:49,288 --> 00:15:52,625 今朝になっても 戻っておらぬのです。 145 00:15:52,625 --> 00:15:56,295 (前原) あやつ この期に及んで脱盟か。 146 00:15:56,295 --> 00:15:59,198 (安兵衛) いや そうと決まった訳ではない。 147 00:15:59,198 --> 00:16:01,968 あれだけの働きをした毛利だ。 148 00:16:01,968 --> 00:16:05,268 どこぞで まだ 隠密裏に 動いてるのやもしれぬ。 149 00:16:06,839 --> 00:16:10,643 <言ってはならぬと思いました。➡ 150 00:16:10,643 --> 00:16:16,315 毛利様は 密偵が動いている事を知られ➡ 151 00:16:16,315 --> 00:16:20,186 皆を動揺させたくなかった。➡ 152 00:16:20,186 --> 00:16:27,186 そして 毛利様は あの編み笠の男と…> 153 00:16:34,800 --> 00:16:37,100 きよ殿。 154 00:16:58,891 --> 00:17:01,627 きよ殿にお会いできるとは…。 155 00:17:01,627 --> 00:17:04,530 上杉の下屋敷は? 156 00:17:04,530 --> 00:17:09,969 昨日 出てまいりました。 そうか。 157 00:17:09,969 --> 00:17:17,969 村松様 ご武運 お祈り致しております。 158 00:17:25,985 --> 00:17:29,655 きよ殿に 頼みたき事がある。 159 00:17:29,655 --> 00:17:31,590 はい。 160 00:17:31,590 --> 00:17:36,262 弟の政右衛門だ。 161 00:17:36,262 --> 00:17:42,935 これからの村松家の事は 政右衛門に任せるつもりだ。➡ 162 00:17:42,935 --> 00:17:47,606 だが 年も若く 行き届かぬ事もあろう。➡ 163 00:17:47,606 --> 00:17:52,306 その時は 是非 力になってやってほしい。 164 00:17:53,946 --> 00:17:59,646 ずうずうしい願いとは 分かっておるが 何とぞ。 165 00:18:01,821 --> 00:18:07,960 承知致しました。 私が。 166 00:18:07,960 --> 00:18:14,834 きよ殿… どうか 息災で。 167 00:18:14,834 --> 00:18:44,597 ♬~ 168 00:18:44,597 --> 00:18:46,932 十郎左。 169 00:18:46,932 --> 00:18:48,868 善左衛門。 170 00:18:48,868 --> 00:18:52,605 今宵は 俺も 皆の助太刀だ。 171 00:18:52,605 --> 00:18:58,277 まあ 同志には加われぬが 外回りの警護を引き受ける。 172 00:18:58,277 --> 00:19:00,946 堀内先生も 間もなく来られるそうだ。 173 00:19:00,946 --> 00:19:04,617 お~ そうか。 174 00:19:04,617 --> 00:19:06,917 (ほり)おきよ殿。 175 00:19:11,290 --> 00:19:15,990 きよとは 存分に話せたのか? 176 00:19:19,165 --> 00:19:21,634 ああ。 177 00:19:21,634 --> 00:19:28,974 なぜ きよは 門六なんぞに ほれたのか。 178 00:19:28,974 --> 00:19:31,310 お前に言われたくはない。 179 00:19:31,310 --> 00:19:34,610 まあな。 180 00:19:36,148 --> 00:19:41,921 だが あいつは強い。 181 00:19:41,921 --> 00:19:48,794 何が起ころうとも きっと 一人で立ち上がる。 182 00:19:48,794 --> 00:19:52,094 おいしそう。 183 00:20:00,940 --> 00:20:05,811 心配ご無用。 184 00:20:05,811 --> 00:20:11,951 存分に お働き下され。 185 00:20:11,951 --> 00:20:14,751 ああ。 186 00:20:17,823 --> 00:20:21,123 それは どうした? 187 00:20:23,562 --> 00:20:29,762 武士を捨てた男が 討ち入りのために使えと。 188 00:20:33,973 --> 00:20:37,843 不破殿の刀は 竹みつだ。 189 00:20:37,843 --> 00:20:40,312 え? 190 00:20:40,312 --> 00:20:43,983 (善左衛門) その事に 林昌軒の住職は➡ 191 00:20:43,983 --> 00:20:46,318 とうに気付いておったのよ。 192 00:20:46,318 --> 00:20:49,818 お前の父上が…。 193 00:20:58,664 --> 00:21:07,339 <夜になり 吉田忠左衛門様 寺坂様➡ 194 00:21:07,339 --> 00:21:11,010 大石様のご嫡男 主税様➡ 195 00:21:11,010 --> 00:21:17,010 そして 大石様がお見えになりました> 196 00:21:28,027 --> 00:21:34,727 ご家老 これを 毛利小平太より 預かりましてござります。 197 00:21:55,654 --> 00:22:01,527 (内蔵助)毛利小平太が脱盟した。 198 00:22:01,527 --> 00:22:04,330 (主税)父上。 (前原)ご家老 それは一体。 199 00:22:04,330 --> 00:22:06,265 (不破)毛利が脱盟。 200 00:22:06,265 --> 00:22:10,202 (ざわめき) 201 00:22:10,202 --> 00:22:13,902 (内蔵助)騒ぐな。 静かにせい。 202 00:22:15,674 --> 00:22:18,344 去る者は追わず。 203 00:22:18,344 --> 00:22:23,682 この期に及んで 脱盟者の事を 気に病んで なんとする。 204 00:22:23,682 --> 00:22:28,682 今は ひたすら 本懐遂ぐるを目指すのみ。 205 00:22:39,164 --> 00:22:41,166 ううん 私は…。 206 00:22:41,166 --> 00:22:47,639 昨夜は 大雪を案じておったが➡ 207 00:22:47,639 --> 00:22:55,314 あら不思議や 夢の中で雪はやみ かような句を得た。 208 00:22:55,314 --> 00:22:57,649 それは どのような? 209 00:22:57,649 --> 00:23:04,523 「雪はれて 心にかなふ 朝かな」。 210 00:23:04,523 --> 00:23:06,658 (一同)おお~。 211 00:23:06,658 --> 00:23:12,531 朝 起きてみるとな 句のとおりの日本晴れ。 212 00:23:12,531 --> 00:23:17,002 ああ~ さい先のよい事 この上なしじゃ。 213 00:23:17,002 --> 00:23:21,302 (忠左衛門)なるほど。 まことに吉兆でござるな。 214 00:23:22,875 --> 00:23:24,875 おっ。 215 00:23:27,012 --> 00:23:30,682 おっ 條右衛門 善左衛門 ちと こっちへ。 216 00:23:30,682 --> 00:23:32,951 (2人)いやいや…。 217 00:23:32,951 --> 00:23:36,651 よい。 よいから。 こっちへ。 218 00:23:38,824 --> 00:23:42,294 ご家老。 この者たちは➡ 219 00:23:42,294 --> 00:23:47,800 わしのせがれ 安兵衛のいとこ 佐藤條右衛門と➡ 220 00:23:47,800 --> 00:23:53,972 親戚筋の 勝田善左衛門にござります。 221 00:23:53,972 --> 00:23:59,845 これまで 雑事を一手に引き受け➡ 222 00:23:59,845 --> 00:24:03,982 さまざまな働きを してくれました。➡ 223 00:24:03,982 --> 00:24:12,324 本日も 吉良屋敷周辺の警護に 当たらせたいと思うております。 224 00:24:12,324 --> 00:24:15,994 (内蔵助)そうか。 よろしく頼むぞ。 225 00:24:15,994 --> 00:24:17,930 はっ。 226 00:24:17,930 --> 00:24:19,865 はっ。 227 00:24:19,865 --> 00:24:23,335 さあ 一杯。 228 00:24:23,335 --> 00:24:26,335 さあ! 229 00:24:37,850 --> 00:24:45,290 <その時が近づき 皆様は 最後の身支度を調えるため➡ 230 00:24:45,290 --> 00:24:49,962 それぞれの控えどころへ 向かわれました> 231 00:24:49,962 --> 00:24:51,897 ご武運を。 232 00:24:51,897 --> 00:24:55,897 めでたく本懐遂げられますように。 233 00:25:26,865 --> 00:25:30,065 何をこんなものを。 234 00:25:37,943 --> 00:25:40,943 行ってまいる。 235 00:25:43,615 --> 00:25:46,518 行ってらっしゃいませ。 236 00:25:46,518 --> 00:26:10,842 ♬~ 237 00:26:10,842 --> 00:26:14,980 よう働いてくれた。 礼を言う。 238 00:26:14,980 --> 00:26:16,915 ご家老様。 239 00:26:16,915 --> 00:26:19,851 瑶泉院様に伝えてくれ。 240 00:26:19,851 --> 00:26:24,990 末永う お健やかにと。 241 00:26:24,990 --> 00:26:27,490 はっ。 242 00:26:29,861 --> 00:26:34,266 あの時 頂戴した頭巾は 今もここに。 243 00:26:34,266 --> 00:26:41,566 内蔵助は これを持ち 討ち入りに臨んだと。 244 00:26:43,275 --> 00:26:47,175 かしこまりました。 245 00:26:56,822 --> 00:26:59,122 ご武運を。 246 00:27:14,239 --> 00:27:20,979 ♬~ 247 00:27:20,979 --> 00:27:25,651 いよいよ 時が。 248 00:27:25,651 --> 00:27:29,651 ああ。 249 00:27:31,923 --> 00:27:37,429 毛利殿の分も 存分に戦うてくる。 250 00:27:37,429 --> 00:28:11,963 ♬~ 251 00:28:11,963 --> 00:28:14,663 十郎左様。 252 00:28:20,305 --> 00:28:22,805 これを。 253 00:28:27,979 --> 00:28:32,818 琴の爪でございます。 254 00:28:32,818 --> 00:28:38,618 どうか これを きよと思って…。 255 00:28:47,466 --> 00:28:50,235 行ってまいる。 256 00:28:50,235 --> 00:29:22,968 ♬~ 257 00:29:22,968 --> 00:29:27,839 <その後 おほり様がお連れ下さったのは➡ 258 00:29:27,839 --> 00:29:34,246 吉良邸に程近い 細井広沢様のお屋敷でした。➡ 259 00:29:34,246 --> 00:29:40,118 細井様は ご公儀にも仕えた 儒学者でしたが➡ 260 00:29:40,118 --> 00:29:47,118 安兵衛様とは 堀内道場で 知り合った友でもあったのです> 261 00:29:48,794 --> 00:29:53,598 にわかに参じましたる無礼の程は お許し下さりませ。 262 00:29:53,598 --> 00:29:59,938 いや。 私も眠れず 書見をしていたところだ。 263 00:29:59,938 --> 00:30:03,809 こちらは 浅野家に奉公しておりました➡ 264 00:30:03,809 --> 00:30:09,281 おきよ殿でございます。 旦那様とは 親戚筋にあたります。 265 00:30:09,281 --> 00:30:13,151 きよにございます。 266 00:30:13,151 --> 00:30:20,625 そなたが きよ殿であるか。 267 00:30:20,625 --> 00:30:23,325 安兵衛から 話は聞いておる。 268 00:30:26,965 --> 00:30:33,305 ところで ちと不穏な話を耳にしての。➡ 269 00:30:33,305 --> 00:30:36,208 今朝方 目黒不動の雑木林で➡ 270 00:30:36,208 --> 00:30:42,208 半ば雪に埋もれた骸が 2つ見つかったと。 271 00:30:44,649 --> 00:30:46,585 [ 心の声 ] もしや それは…。 272 00:30:46,585 --> 00:30:49,321 一人は 赤穂の浪士。 273 00:30:49,321 --> 00:30:52,521 [ 心の声 ] 毛利様。 274 00:30:59,331 --> 00:31:09,007 もう片方は 上様の側近 柳沢様の ご家来であったそうだ。 275 00:31:09,007 --> 00:31:11,910 ご公儀…。 276 00:31:11,910 --> 00:31:15,610 もしや ご公儀が この事を…。 277 00:31:23,021 --> 00:31:26,021 ≪失礼致します。 278 00:31:27,692 --> 00:31:31,563 先生 落合様とおっしゃるお方が おいででございますが。 279 00:31:31,563 --> 00:31:34,563 (広沢)落合? 280 00:31:36,301 --> 00:31:39,638 落合様。 (落合)きよ殿。 281 00:31:39,638 --> 00:31:44,509 瑶泉院様から これを。 これは? 282 00:31:44,509 --> 00:31:49,314 みかんにござる。 四十八個。➡ 283 00:31:49,314 --> 00:31:53,652 奥方様が 「無事宿願を果たした折には➡ 284 00:31:53,652 --> 00:31:58,990 喉も渇くであろう。 必ず このみかんをご一同へ」と。➡ 285 00:31:58,990 --> 00:32:02,861 堀部様の所へ行くと 方々は 既に たたれたあと。 286 00:32:02,861 --> 00:32:06,665 留守の者から きよ殿は こちらと聞き…。 287 00:32:06,665 --> 00:32:11,536 しかと承った。 すぐに届けさせよう。➡ 288 00:32:11,536 --> 00:32:14,839 ご苦労でございましたな。 さあ 奥へ。 289 00:32:14,839 --> 00:32:17,876 (落合)いえ。 私は これにて。 290 00:32:17,876 --> 00:32:22,347 落合様。 奥方様は? 291 00:32:22,347 --> 00:32:26,017 奥方様は どうしておいでです? 292 00:32:26,017 --> 00:32:32,824 奥方様は ご一同を案じ 一睡もせず 読経しておられる。 293 00:32:32,824 --> 00:32:39,965 本懐を… ただ 皆が 本懐を遂げる事のみ念じられ…。 294 00:32:39,965 --> 00:32:56,514 ♬~ 295 00:32:56,514 --> 00:33:00,514 おきよ殿! きよ殿! 296 00:33:07,993 --> 00:33:16,668 <奥方様。 きよは… きよは この目で見届けます。➡ 297 00:33:16,668 --> 00:33:21,539 必ず 皆様が ご本懐を…。➡ 298 00:33:21,539 --> 00:33:25,343 ご本懐を…> 299 00:33:25,343 --> 00:34:07,043 ♬~