1 00:00:36,320 --> 00:00:42,793 (きよ)<奥方様。 きよは この目で見届けます。➡ 2 00:00:42,793 --> 00:00:46,793 必ず 皆様が ご本懐を…> 3 00:00:48,466 --> 00:00:52,336 (瑶泉院)同志は 四十八名と。 4 00:00:52,336 --> 00:00:57,336 (毛利) 拙者は あやつをおびき寄せ 斬る。 5 00:00:59,110 --> 00:01:02,480 いよいよ 時が。 6 00:01:02,480 --> 00:01:04,480 (十郎左衛門)ああ。 7 00:01:11,489 --> 00:01:16,160 <元禄15年12月14日 深夜。➡ 8 00:01:16,160 --> 00:01:19,497 四十七名となった 赤穂浪士たちは➡ 9 00:01:19,497 --> 00:01:23,334 本所・吉良邸へと向かった> 10 00:01:23,334 --> 00:01:32,534 ♬~ 11 00:01:35,446 --> 00:01:39,784 <吉良邸へ集結した 四十七名のうち➡ 12 00:01:39,784 --> 00:01:42,453 大石率いる表門組は➡ 13 00:01:42,453 --> 00:01:45,790 原 惣右衛門 堀部弥兵衛➡ 14 00:01:45,790 --> 00:01:51,490 片岡源五右衛門 村松喜兵衛ら 23名> 15 00:01:54,131 --> 00:01:59,003 <一方 大石主税率い 吉田忠左衛門が補佐する➡ 16 00:01:59,003 --> 00:02:03,808 裏門組は 堀部安兵衛 前原伊助➡ 17 00:02:03,808 --> 00:02:08,479 不破数右衛門 村松三太夫 寺坂吉右衛門➡ 18 00:02:08,479 --> 00:02:14,279 そして 礒貝十郎左衛門ら 24名> 19 00:02:31,502 --> 00:02:36,340 <大石の合図で 一同は 二手に分かれた。➡ 20 00:02:36,340 --> 00:02:44,040 その近くに 四十七名を見守る 男たちの姿があった> 21 00:03:08,339 --> 00:04:23,748 ♬~ 22 00:04:23,748 --> 00:04:31,489 (鉦の音) 23 00:04:31,489 --> 00:04:38,763 ♬~ 24 00:04:38,763 --> 00:04:41,432 (主税)門を打ち破れ! 25 00:04:41,432 --> 00:04:43,367 (三太夫)はっ! (寺坂)はっ! 26 00:04:43,367 --> 00:05:15,132 ♬~ 27 00:05:15,132 --> 00:05:19,003 (安兵衛)皆の者 出てまいれ~! 出てまいれ~! 28 00:05:19,003 --> 00:05:21,703 (一同)オ~! 29 00:05:28,679 --> 00:05:32,149 (片岡)我ら浅野内匠頭家臣➡ 30 00:05:32,149 --> 00:05:34,084 吉良殿の みしるしをあげ➡ 31 00:05:34,084 --> 00:05:37,421 亡き殿の鬱憤を散ぜんがために 参った! 32 00:05:37,421 --> 00:05:42,421 (原)早 お出合い召されよ! 33 00:05:49,033 --> 00:05:51,435 (一同)オ~! 34 00:05:51,435 --> 00:05:55,306 <浅野内匠頭家来口上。➡ 35 00:05:55,306 --> 00:06:00,806 討ち入りの目的と理由を したためた趣意書である> 36 00:06:09,453 --> 00:06:12,453 ≪やあ やあ~! 37 00:06:20,464 --> 00:06:24,134 ≪(弥兵衛) 大高組70名は 右へ回れ。➡ 38 00:06:24,134 --> 00:06:29,134 片岡組50名は 左へかかれ! 39 00:06:31,008 --> 00:06:34,411 (條右衛門)始まったぞ。 (善左衛門)うむ。 40 00:06:34,411 --> 00:06:36,347 ≪出てまいれ! 41 00:06:36,347 --> 00:06:38,282 ≪(原)長屋の前を固め 討ち取れ! 42 00:06:38,282 --> 00:06:43,420 ≪(弥兵衛)80名! 庭へ回れ~。 43 00:06:43,420 --> 00:06:45,356 80名? 44 00:06:45,356 --> 00:06:48,759 ご隠居様が 人数を多く見せかけているのよ。 45 00:06:48,759 --> 00:06:50,694 さあ 行くぞ。 46 00:06:50,694 --> 00:06:58,435 ≪(喚声) 47 00:06:58,435 --> 00:07:04,308 <裏門付近では 條右衛門 善左衛門はじめ➡ 48 00:07:04,308 --> 00:07:07,444 剣術師範の堀内源左衛門➡ 49 00:07:07,444 --> 00:07:10,114 医師の寺井玄達らが➡ 50 00:07:10,114 --> 00:07:13,784 支援の態勢をとる事となっていた> 51 00:07:13,784 --> 00:07:17,484 ≪みしるしをあげよ! 52 00:07:19,456 --> 00:07:21,392 (堀内)我らは あちらを見張る。➡ 53 00:07:21,392 --> 00:07:25,129 そなたたちは この辺りを十分用心せよ。➡ 54 00:07:25,129 --> 00:07:28,032 知らせる者が出ぬよう よく見張れ。 55 00:07:28,032 --> 00:07:31,468 騒ぎを聞いて 上杉の援軍が来るやもしれぬ。 56 00:07:31,468 --> 00:07:34,468 はい。 (足音) 57 00:07:37,074 --> 00:07:40,945 兄様。 きよ。 きよ。 58 00:07:40,945 --> 00:07:45,249 何をしておる。 女子の来るような所ではない! 59 00:07:45,249 --> 00:07:47,284 そうだ。 早う戻れ。 60 00:07:47,284 --> 00:07:50,584 ≪(悲鳴) 61 00:07:52,756 --> 00:07:55,426 ≪女 子どもには 構うな! 62 00:07:55,426 --> 00:07:58,762 いいえ 戻りませぬ。 きよ。 63 00:07:58,762 --> 00:08:03,100 私も 皆様のお近くに いとうございます。 64 00:08:03,100 --> 00:08:06,003 ≪吉良の家来どもが 逃げたぞ~! 65 00:08:06,003 --> 00:08:08,439 ≪追え! 何! 66 00:08:08,439 --> 00:08:11,139 きよ殿。 67 00:08:13,777 --> 00:08:15,713 みかん? 68 00:08:15,713 --> 00:08:21,118 瑶泉院様が 同志の皆様へと。 69 00:08:21,118 --> 00:08:23,153 四十八個あります。 70 00:08:23,153 --> 00:08:27,953 四十八個? はい。 71 00:08:34,398 --> 00:08:38,268 [ 心の声 ] 四十八個…。 72 00:08:38,268 --> 00:08:40,270 (毛利)心配は無用。➡ 73 00:08:40,270 --> 00:08:45,270 明日は 必ず 皆様のもとへ。 74 00:08:48,746 --> 00:08:52,416 [ 心の声 ] 毛利様…。 75 00:08:52,416 --> 00:09:03,427 ♬~ 76 00:09:03,427 --> 00:09:10,300 [ 心の声 ] 毛利様も 共にご本懐を…。 77 00:09:10,300 --> 00:09:15,039 ≪(不破)おのれ~! 吉良は どこだ~! 78 00:09:15,039 --> 00:09:17,441 ≪吉良の家来どもが 逃げたぞ~! 79 00:09:17,441 --> 00:09:20,110 ≪追え! ≪待て~! 80 00:09:20,110 --> 00:09:22,046 ≪うわ~! 81 00:09:22,046 --> 00:09:23,981 [ 心の声 ] 不破様? 82 00:09:23,981 --> 00:09:26,784 ≪うわ~! 83 00:09:26,784 --> 00:09:43,267 ♬~ 84 00:09:43,267 --> 00:09:48,072 大した女。 85 00:09:48,072 --> 00:09:50,974 女丈夫だの。 86 00:09:50,974 --> 00:09:55,674 おきよ殿で… ございますか? 87 00:09:57,748 --> 00:10:06,048 まるで 四十八人目の同志。 88 00:10:14,765 --> 00:10:21,438 <戦闘は 更に激しさを増した。➡ 89 00:10:21,438 --> 00:10:26,138 ところが 1時間ほど たった頃…> 90 00:10:40,457 --> 00:10:42,392 (條右衛門)どうした? 91 00:10:42,392 --> 00:10:46,392 (善左衛門)終わったのか? 92 00:10:57,474 --> 00:11:00,144 もしや 吉良様を…。 93 00:11:00,144 --> 00:11:04,481 いや。 吉良を見つけたなら 笛が鳴るはず。 94 00:11:04,481 --> 00:11:09,181 吉良を 捜しているのではないか? 95 00:11:28,505 --> 00:11:31,408 くそ~。 吉良は見つからぬのか。 96 00:11:31,408 --> 00:11:35,312 ぐずぐずしておれば 上杉の援軍が来るやもしれぬ。 97 00:11:35,312 --> 00:11:40,117 上杉と一戦を交えるならともかく ご公儀に知れれば…。 98 00:11:40,117 --> 00:11:42,452 ご公儀…。 99 00:11:42,452 --> 00:11:45,956 相手がご公儀では 手向かいもできぬ。 100 00:11:45,956 --> 00:11:51,128 本懐遂げられず その場で 一同切腹などという事になれば…。 101 00:11:51,128 --> 00:11:54,828 このままでは 夜が明けてしまうぞ。 102 00:11:58,468 --> 00:12:16,768 (読経) 103 00:12:29,433 --> 00:12:32,433 奥方様! 奥方様。 104 00:12:39,776 --> 00:12:44,448 ≪(笛の音) 105 00:12:44,448 --> 00:12:47,784 兄様。 笛だ。 106 00:12:47,784 --> 00:12:50,284 見つけたか? 107 00:13:23,153 --> 00:13:27,853 ≪エイエイ! ≪オ~! 108 00:13:32,429 --> 00:13:37,729 ≪エイエイ! ≪オ~! 109 00:13:39,303 --> 00:13:41,438 本懐を…。 110 00:13:41,438 --> 00:13:46,109 ああ。 恐らく 吉良殿の みしるしを。 111 00:13:46,109 --> 00:13:50,447 [ 心の声 ] 吉良様の みしるし…。 112 00:13:50,447 --> 00:13:57,321 (吉良)吉良の奥方様を よろしゅう頼むぞ。 113 00:13:57,321 --> 00:14:01,458 (物音) 114 00:14:01,458 --> 00:14:26,149 ♬~ 115 00:14:26,149 --> 00:14:29,486 大石様 首尾はいかに。 116 00:14:29,486 --> 00:14:33,757 吉良上野介殿の みしるしをあげ➡ 117 00:14:33,757 --> 00:14:37,427 亡き殿の恨みを晴らしたる事 大慶至極。 118 00:14:37,427 --> 00:14:42,227 ついに 本懐遂げましてござる! 119 00:14:47,437 --> 00:14:49,373 安兵衛殿。 120 00:14:49,373 --> 00:14:53,373 存外 造作もなく討ち取った。 121 00:14:59,449 --> 00:15:03,787 (條右衛門)きよ殿 みかんを。 はい。 122 00:15:03,787 --> 00:15:07,487 瑶泉院様からにございます。 123 00:15:09,126 --> 00:15:12,028 (善左衛門) ご苦労さまでございます。➡ 124 00:15:12,028 --> 00:15:15,028 ご苦労さまでございます。 125 00:15:19,469 --> 00:15:22,372 (善左衛門) 瑶泉院様からにございます。➡ 126 00:15:22,372 --> 00:15:25,142 ご苦労さまでございます。 127 00:15:25,142 --> 00:15:47,397 ♬~ 128 00:15:47,397 --> 00:15:50,397 十郎左様。 129 00:15:59,976 --> 00:16:02,276 (善左衛門)きよ。 130 00:16:06,450 --> 00:16:10,120 みかんは 全て 無くなり申した! 131 00:16:10,120 --> 00:16:13,320 (條右衛門) 一同 ご無事でございました! 132 00:16:20,464 --> 00:16:24,334 ようやく ご本望を。 133 00:16:24,334 --> 00:16:26,634 ああ。 134 00:16:59,302 --> 00:17:01,771 きよ殿。 135 00:17:01,771 --> 00:17:04,771 どうか 息災で。 136 00:17:22,459 --> 00:17:31,759 <これが 十郎左様と交わした 最後の言葉でした> 137 00:17:36,740 --> 00:17:40,610 <2時間に及ぶ戦いの後➡ 138 00:17:40,610 --> 00:17:45,749 一人も欠ける者のなかった 赤穂浪士四十七名は➡ 139 00:17:45,749 --> 00:17:51,087 討ち取った吉良の首を 浅野内匠頭の墓前に供えるべく➡ 140 00:17:51,087 --> 00:17:55,425 夜明けとともに 泉岳寺へと向かった> 141 00:17:55,425 --> 00:18:08,438 ♬~ 142 00:18:08,438 --> 00:18:13,310 <赤穂浪士討ち入りのうわさを 聞きつけた江戸庶民は➡ 143 00:18:13,310 --> 00:18:17,447 次第に 沿道へと集まってきた> 144 00:18:17,447 --> 00:18:38,401 ♬~ 145 00:18:38,401 --> 00:18:45,275 ご覧あれ~! 本懐遂げてござるぞ~! 146 00:18:45,275 --> 00:18:47,744 (一同)おお~。 147 00:18:47,744 --> 00:18:50,647 安兵衛…。 148 00:18:50,647 --> 00:18:53,083 おほり様。 149 00:18:53,083 --> 00:19:00,423 旦那様は 細井様に 戦勝を伝えているのです。 150 00:19:00,423 --> 00:19:32,122 ♬~ 151 00:19:32,122 --> 00:19:36,393 <一行が 汐留橋辺りにかかった頃➡ 152 00:19:36,393 --> 00:19:40,897 吉田忠左衛門は 冨森助右衛門を伴い➡ 153 00:19:40,897 --> 00:19:43,400 ひそかに隊列を離れた。➡ 154 00:19:43,400 --> 00:19:49,072 大石の命で 幕府大目付 仙石伯耆守へ➡ 155 00:19:49,072 --> 00:19:52,372 討ち入りを自訴するためである> 156 00:19:57,414 --> 00:20:02,414 <そのころ 上杉家下屋敷では…> 157 00:20:06,756 --> 00:20:09,056 (綱憲)母上! 158 00:20:11,428 --> 00:20:14,428 大事にござりまする。 159 00:20:16,299 --> 00:20:18,301 (富子)いかがした。 160 00:20:18,301 --> 00:20:27,001 赤穂の浪士たちが 本所の屋敷へ 討ち入りました。 161 00:20:28,778 --> 00:20:31,778 え…。 162 00:20:39,422 --> 00:20:46,129 して… 殿は…。 163 00:20:46,129 --> 00:20:49,129 上野介様は…。 164 00:20:52,469 --> 00:20:54,769 無念でござる。 165 00:20:57,807 --> 00:21:01,478 母上… 母上。 お気を確かに。 166 00:21:01,478 --> 00:21:03,413 このままでは終わらせませぬ。 167 00:21:03,413 --> 00:21:07,817 この綱憲 いかようにしても 兵を差し向け➡ 168 00:21:07,817 --> 00:21:10,854 父上の… 父上の遺恨…。 169 00:21:10,854 --> 00:21:12,854 (色部)殿! 170 00:21:16,826 --> 00:21:19,729 おとどまり下さい。 ええい うるさい! 171 00:21:19,729 --> 00:21:22,499 実の父のため 追手を出す事の何が悪い! 172 00:21:22,499 --> 00:21:25,401 そのような事をなさいますれば➡ 173 00:21:25,401 --> 00:21:32,175 この上杉の存続も 危うくなります。➡ 174 00:21:32,175 --> 00:21:37,447 吉良のけんかに 上杉が手を出せば➡ 175 00:21:37,447 --> 00:21:43,747 我らも 浅野と同じ憂き目に。 176 00:21:45,321 --> 00:21:48,091 (色部) お家お取り潰しになるやも…。 177 00:21:48,091 --> 00:21:51,391 お前の言い分など 全く分からぬ! 殿! 178 00:21:55,465 --> 00:22:02,806 吉良上野介は… 我が父。 179 00:22:02,806 --> 00:22:05,806 父上であるぞ。 180 00:22:09,145 --> 00:22:11,981 綱憲…。 181 00:22:11,981 --> 00:22:23,481 ♬~ 182 00:22:34,304 --> 00:22:37,106 父様…。 183 00:22:37,106 --> 00:22:41,806 <父様の姿を見ようとは…> 184 00:22:54,457 --> 00:23:21,684 ♬~ 185 00:23:21,684 --> 00:23:27,824 [ 回想 ] きよ殿… どうか 息災で。 186 00:23:27,824 --> 00:23:48,444 ♬~ 187 00:23:48,444 --> 00:23:51,114 [ 心の声 ] 十郎左様…。 188 00:23:51,114 --> 00:24:00,790 ♬~ 189 00:24:00,790 --> 00:24:03,693 [ 回想 ] いつ以来であろう。 190 00:24:03,693 --> 00:24:09,465 こんなに優しく 穏やかな心持ちになったのは。 191 00:24:09,465 --> 00:24:13,136 きよ殿に 礼を言わねばならぬな。 192 00:24:13,136 --> 00:24:23,146 ♬~ 193 00:24:23,146 --> 00:24:26,446 どれだけ会いたかったか。 194 00:24:28,484 --> 00:24:34,484 私と 夫婦になってくれるな? 195 00:24:41,431 --> 00:24:44,334 死なないで下さい。 196 00:24:44,334 --> 00:24:50,440 殿亡き今 私は…。 197 00:24:50,440 --> 00:24:56,312 私は いずれ 死出の旅へ赴く事になる。 198 00:24:56,312 --> 00:24:59,312 なれど…。 199 00:25:05,788 --> 00:25:08,788 ご武運を。 200 00:25:13,463 --> 00:25:20,136 そなたは生きよ。 生きてくれ。 201 00:25:20,136 --> 00:25:31,481 ♬~ 202 00:25:31,481 --> 00:25:36,753 <どこをどう歩いたのか。➡ 203 00:25:36,753 --> 00:25:43,626 気が付くと 皆とはぐれ 一人になっていました。➡ 204 00:25:43,626 --> 00:25:47,397 ここは どこなのか。➡ 205 00:25:47,397 --> 00:25:51,697 皆様は どこへ行ってしまったのか> 206 00:25:54,303 --> 00:25:57,303 きよ殿。 207 00:25:59,442 --> 00:26:01,377 きよ殿ではありませぬか。 208 00:26:01,377 --> 00:26:05,314 寺坂様 なぜ ここに? 209 00:26:05,314 --> 00:26:13,790 皆様は 五つ半前 泉岳寺へ到着しました。 210 00:26:13,790 --> 00:26:16,692 泉岳寺へ。 211 00:26:16,692 --> 00:26:21,692 殿のご墓前に 吉良殿の みしるしを。 212 00:26:23,466 --> 00:26:27,136 拙者も 殿のご墓前まで参りました。 213 00:26:27,136 --> 00:26:33,943 されど 大石様の命を承り これより 西国のご本家へ。 214 00:26:33,943 --> 00:26:36,813 広島へ…。 215 00:26:36,813 --> 00:26:45,421 ご家老様は この事を 必ず 大学様へお伝えせよと。 216 00:26:45,421 --> 00:26:49,292 拙者は 切腹さえも許されず…。 217 00:26:49,292 --> 00:26:53,292 一人 逃げよと。 218 00:26:57,033 --> 00:27:01,871 きよ殿 お世話になり申した。 219 00:27:01,871 --> 00:27:06,171 どうか お達者で。 220 00:27:12,448 --> 00:27:20,323 <その姿は あの日の毛利様と 重なりました。➡ 221 00:27:20,323 --> 00:27:24,460 一方は 人知れず死に至り➡ 222 00:27:24,460 --> 00:27:30,460 一方は 人知れず去り 生きねばならぬ> 223 00:27:32,735 --> 00:27:37,907 <泉岳寺へ。 泉岳寺へ行かなければ…> 224 00:27:37,907 --> 00:27:53,089 ♬~ 225 00:27:53,089 --> 00:27:57,960 <泉岳寺の門前は 静まり返り➡ 226 00:27:57,960 --> 00:28:02,760 そこには もう 誰もいませんでした> 227 00:28:10,106 --> 00:28:14,443 <全ては 終わってしまったのか…> 228 00:28:14,443 --> 00:28:39,443 ♬~ 229 00:28:41,070 --> 00:28:43,005 おじ様。 230 00:28:43,005 --> 00:28:46,943 きよ。 お前 どこへ行っていた。 231 00:28:46,943 --> 00:28:53,649 同志の… 同志の皆様は…。 232 00:28:53,649 --> 00:28:59,088 ご一同は 大名家へお預けになるそうだ。 233 00:28:59,088 --> 00:29:01,023 お預け? 234 00:29:01,023 --> 00:29:05,962 細川様 毛利様 水野様 伊予の松平様の4家へ。 235 00:29:05,962 --> 00:29:12,101 そこで ご公儀の沙汰を待つ事になった。 236 00:29:12,101 --> 00:29:19,401 恐らく 切腹を 仰せつかる事になるであろう。 237 00:29:24,680 --> 00:29:30,786 礒貝様は いずこのお屋敷へ? 238 00:29:30,786 --> 00:29:33,389 十郎左様に 一目お会いする事は? 239 00:29:33,389 --> 00:29:39,389 きよ。 それよりほか 今は 何も分からん。 240 00:29:42,398 --> 00:29:48,098 日が暮れる。 今日は もう帰ろう。 241 00:29:50,072 --> 00:29:52,408 どこへ? 242 00:29:52,408 --> 00:29:54,910 え? 243 00:29:54,910 --> 00:30:00,716 私は どこへ帰れば…。 244 00:30:00,716 --> 00:30:03,716 どこへ…。 245 00:30:05,421 --> 00:30:08,324 浅草へ。 246 00:30:08,324 --> 00:30:14,624 お前が生まれ育ち 母上が眠る寺へ。 247 00:30:17,433 --> 00:30:22,733 きよが帰る場所は そこしかないであろう。 248 00:30:48,397 --> 00:30:50,697 泣くな! 249 00:30:55,471 --> 00:30:58,140 とうとう 上杉は来なんだ。 250 00:30:58,140 --> 00:31:03,012 来れば 返り討ちにしてやろうと 腕が鳴っておったのに。 251 00:31:03,012 --> 00:31:06,712 とんだ腰抜けよ! 252 00:31:12,154 --> 00:31:14,824 その足では もう 歩けぬだろう。 253 00:31:14,824 --> 00:31:18,494 ほら。 254 00:31:18,494 --> 00:31:20,429 嫌です。 255 00:31:20,429 --> 00:31:22,832 いいから ほら。 256 00:31:22,832 --> 00:31:25,501 嫌です! 257 00:31:25,501 --> 00:31:31,006 幼い頃から おぶった背中だ。 遠慮はいらぬ。 258 00:31:31,006 --> 00:31:47,456 ♬~ 259 00:31:47,456 --> 00:31:50,793 (綱憲)母上。 260 00:31:50,793 --> 00:31:56,465 私は 何故 上杉に…。 261 00:31:56,465 --> 00:32:04,465 父上の遺恨も晴らせぬまま このような恥辱を。 262 00:32:07,109 --> 00:32:13,816 何故 上杉の当主などになったのか…。 263 00:32:13,816 --> 00:32:22,158 これで よいのです。 264 00:32:22,158 --> 00:32:31,158 争いは 更なる遺恨を生むだけ。 265 00:32:36,672 --> 00:32:43,779 「恨むな 憎むな。➡ 266 00:32:43,779 --> 00:32:52,121 吉良の女は 取り乱してはならぬ」。 267 00:32:52,121 --> 00:33:03,466 これが そなたの父上の… 遺言です。 268 00:33:03,466 --> 00:33:19,014 ♬~ 269 00:33:19,014 --> 00:33:22,151 おじちゃん。 270 00:33:22,151 --> 00:33:25,488 おじちゃん…。 271 00:33:25,488 --> 00:33:28,157 きよは…。 272 00:33:28,157 --> 00:33:31,060 きよは…。 273 00:33:31,060 --> 00:34:01,360 ♬~