1 00:00:04,603 --> 00:00:08,357 わだちが出来た道を走ったりして、 冬道の運転の難しさを体感してい 2 00:00:08,357 --> 00:00:12,161 ました。 このレンタカー店では、希望した 3 00:00:12,161 --> 00:00:15,931 外国人観光客を対象に、来月末ま で、講習会を開くことにしていま 4 00:00:15,931 --> 00:00:17,933 す。 5 00:00:35,884 --> 00:00:40,689 <きよは 浅野家再興への足掛かりを求め➡ 6 00:00:40,689 --> 00:00:47,029 次期将軍と目される 甲府徳川家 徳川綱豊の奥御殿へ➡ 7 00:00:47,029 --> 00:00:49,932 奉公する事になった> 8 00:00:49,932 --> 00:00:56,932 (喜世)<ご奉公にあがるにあたり 私は 名乗りの字も改めました> 9 00:00:58,641 --> 00:01:03,479 存じておろうが ここ桜田御殿は➡ 10 00:01:03,479 --> 00:01:08,884 お殿様がご登城の折や よろずご政務に使われるお屋敷。 11 00:01:08,884 --> 00:01:15,057 上屋敷は別にあり 奥方様は そちらにお住まいじゃ。 12 00:01:15,057 --> 00:01:20,729 我らのつとめは お殿様がお越しになられた折に➡ 13 00:01:20,729 --> 00:01:23,632 おくつろぎ頂けるよう尽くす事。 14 00:01:23,632 --> 00:01:26,602 よくよく承知しておくように。 15 00:01:26,602 --> 00:01:28,604 かしこまりました。 16 00:01:28,604 --> 00:01:32,007 江島は いずこじゃ。 17 00:01:32,007 --> 00:01:35,511 (きん)私は 存じ上げませぬが…。 18 00:01:35,511 --> 00:01:39,711 (みさ)恐らく お部屋で ご本など お読みになられているのではと。 19 00:01:42,284 --> 00:01:44,284 (唐澤)江島。 20 00:01:48,023 --> 00:01:52,361 この度 奉公へあがった喜世じゃ。 21 00:01:52,361 --> 00:01:56,231 そなたの指南役 中﨟の江島じゃ。➡ 22 00:01:56,231 --> 00:02:02,431 ここでの作法など 全て この江島に聞くがよい。 23 00:02:06,375 --> 00:02:09,044 喜世にございます。 24 00:02:09,044 --> 00:02:14,383 これより 心して ご奉公つかまつります。 25 00:02:14,383 --> 00:02:18,083 どうか よろしゅう お願い申し上げまする。 26 00:02:21,724 --> 00:02:27,229 (江島)まずは ご挨拶 そして その裾さばきから➡ 27 00:02:27,229 --> 00:02:30,265 お教えせねばならぬようですな。 28 00:02:30,265 --> 00:02:34,670 ふさわしい歩き方というものが あります。 29 00:02:34,670 --> 00:02:48,970 ♬~ 30 00:02:51,019 --> 00:02:56,892 <浅野家で 一とおりの作法は 身につけていたつもりでしたが➡ 31 00:02:56,892 --> 00:03:02,892 江島様の前では 通用しませんでした> 32 00:03:07,469 --> 00:03:09,705 足元をおきれいに。 33 00:03:09,705 --> 00:03:12,405 はっ。 34 00:03:15,577 --> 00:03:20,415 これらを全て… でございますか。 35 00:03:20,415 --> 00:03:27,256 御殿女中としてのたしなみは 必ず身につけねばならぬ。 36 00:03:27,256 --> 00:03:30,392 まずは この「伊勢物語」から。 37 00:03:30,392 --> 00:03:33,662 読み終えるまで 休んではならぬ。 38 00:03:33,662 --> 00:03:37,332 は…。 39 00:03:37,332 --> 00:04:06,361 ♬~ 40 00:04:06,361 --> 00:04:11,061 読み終えましたら 書写を。 41 00:04:16,038 --> 00:04:18,338 かしこまりました。 42 00:04:25,047 --> 00:04:30,552 書写の後は 暗唱を。 43 00:04:30,552 --> 00:04:36,158 声に出し そらで言えるようになり➡ 44 00:04:36,158 --> 00:04:41,330 初めて学問は血肉となるのです。 45 00:04:41,330 --> 00:04:44,030 はい。 46 00:05:03,352 --> 00:05:09,652 ♬~(琴) 47 00:05:11,226 --> 00:05:17,226 (猫の鳴き声) 48 00:05:21,703 --> 00:05:27,576 まあ かわいい。 おひなたぼっこなどして。 49 00:05:27,576 --> 00:05:32,276 ≪気持ちようございますよ。 ご一緒にいかが? 50 00:05:37,185 --> 00:05:40,185 古牟と申します。 51 00:05:47,496 --> 00:05:51,333 江島様は 厳しゅうございましょう。 52 00:05:51,333 --> 00:05:53,268 え…。 53 00:05:53,268 --> 00:05:57,005 江島様がお笑いになったところを 見た者は➡ 54 00:05:57,005 --> 00:06:00,042 奥御殿の中に 一人もおらぬのです。 55 00:06:00,042 --> 00:06:02,878 さようでございますか。 56 00:06:02,878 --> 00:06:08,016 ある時 お昼寝をされている 江島様が 寝言を言われて。 57 00:06:08,016 --> 00:06:13,889 その時に たった一度だけ 「ふふっ」とお笑いになったとか。 58 00:06:13,889 --> 00:06:19,628 その事が 奥御殿中の 評判になったくらいですから。 59 00:06:19,628 --> 00:06:21,563 まあ。 60 00:06:21,563 --> 00:06:27,035 されど こちらは まだ気が楽です。 61 00:06:27,035 --> 00:06:29,371 こちら? 62 00:06:29,371 --> 00:06:34,209 上屋敷には 公家の出の奥方様が おられますゆえ➡ 63 00:06:34,209 --> 00:06:36,645 何かにつけ京風で➡ 64 00:06:36,645 --> 00:06:41,316 奥の者たちも それはそれは気詰まりとか。 65 00:06:41,316 --> 00:06:44,987 お須免様という ご愛妾もおられるそうですし。 66 00:06:44,987 --> 00:06:47,489 ご愛妾…。 67 00:06:47,489 --> 00:06:54,997 奥方様は お子様を お二人も亡くされた上 御年43。 68 00:06:54,997 --> 00:06:58,867 それゆえ 奥方様自ら 侍女の一人を➡ 69 00:06:58,867 --> 00:07:01,867 妾として差し出されたのです。 70 00:07:04,006 --> 00:07:06,341 どうなさいました? 71 00:07:06,341 --> 00:07:13,215 あ… いえ。 どれも はるかかなたのお話のようで。 72 00:07:13,215 --> 00:07:17,953 以前 お勤めしていたお屋敷とは まるで違います。 73 00:07:17,953 --> 00:07:25,360 いまだ お仕えするお殿様の お顔さえ 存じ上げませぬ。 74 00:07:25,360 --> 00:07:28,697 ご安心なさいませ。 75 00:07:28,697 --> 00:07:32,997 それはそれは お優しいお殿様でございますよ。 76 00:07:37,973 --> 00:07:42,844 <そのお殿様が お出ましになったのは➡ 77 00:07:42,844 --> 00:07:47,315 3月も半ばになった頃の事> 78 00:07:47,315 --> 00:08:13,008 ♬~ 79 00:08:13,008 --> 00:08:17,708 (綱豊)そこの者 面を上げよ。 80 00:08:19,347 --> 00:08:23,647 喜世! そなたの事じゃ。 81 00:08:37,299 --> 00:08:42,637 私… でございますか。 お殿様が。 82 00:08:42,637 --> 00:08:47,937 ありがたきおぼし召しじゃ。 粗相なきよう つとめよ。 83 00:08:49,511 --> 00:08:52,981 <有無を言わせぬ口調でした。➡ 84 00:08:52,981 --> 00:08:56,852 私が お殿様のおしとねに…。➡ 85 00:08:56,852 --> 00:09:03,325 それが名誉である事は 分かっていました> 86 00:09:03,325 --> 00:09:06,228 ようございましたね。 87 00:09:06,228 --> 00:09:09,528 お古牟様。 88 00:09:16,872 --> 00:09:23,372 <考える間もなく すぐに 夜伽のお支度が始まりました> 89 00:09:25,514 --> 00:09:32,287 <父様や兄様は この事を どう思われるのか。➡ 90 00:09:32,287 --> 00:09:35,287 仙桂尼様は…> 91 00:09:41,296 --> 00:09:47,969 <そして 誰より 十郎左様は…。➡ 92 00:09:47,969 --> 00:09:56,769 十郎左様。 きよは… きよは…> 93 00:10:07,989 --> 00:10:13,989 かようなご名誉 くれぐれも 粗相なきよう。 94 00:10:15,864 --> 00:10:18,333 は…。 95 00:10:18,333 --> 00:10:50,033 ♬~ 96 00:11:24,065 --> 00:11:27,569 今宵は 私が。 97 00:11:27,569 --> 00:11:33,341 さようか。 では。 98 00:11:33,341 --> 00:11:40,015 <寝室の次の間には 監視役が 置かれる事が決まりであった> 99 00:11:40,015 --> 00:11:45,520 ほかならぬ柳沢様より ご推挙頂いた女人。 100 00:11:45,520 --> 00:11:48,556 いまだ あか抜けぬところもあれど➡ 101 00:11:48,556 --> 00:11:53,556 お殿様の御意にかなえば めでとうございますが。 102 00:12:30,398 --> 00:12:32,698 ここへ。 103 00:12:35,670 --> 00:12:38,006 はっ。 104 00:12:38,006 --> 00:14:04,006 ♬~ 105 00:14:07,362 --> 00:14:10,031 はっ…。 106 00:14:10,031 --> 00:14:14,903 お許し下さい。 何とぞ。 107 00:14:14,903 --> 00:14:17,705 お許しを。 108 00:14:17,705 --> 00:14:20,005 いかがした。 109 00:14:26,047 --> 00:14:28,047 初めてか。 110 00:14:46,334 --> 00:14:50,334 まるで 仇討ちでも挑むような顔だの。 111 00:14:53,007 --> 00:14:58,680 めっそうも… めっそうもない事でございます。 112 00:14:58,680 --> 00:15:08,022 されど お殿様とはいえ 初めてお会いしたお方と➡ 113 00:15:08,022 --> 00:15:10,022 このような…。 114 00:15:11,893 --> 00:15:14,696 もうよい。 下がれ。 115 00:15:14,696 --> 00:15:21,035 申し訳ござりませぬ。 何とぞ お許し下さいませ。 116 00:15:21,035 --> 00:15:23,335 下がれと言うておるのじゃ。 117 00:15:49,998 --> 00:15:55,336 [外:9EB0DF93CD013CB3EBA885568F078E6E]房。 ちと そちに尋ねたい事がある。 118 00:15:55,336 --> 00:15:57,836 (間部)はっ。 119 00:16:00,208 --> 00:16:05,013 例のあの 喜世という女子の事であるが…。 120 00:16:05,013 --> 00:16:09,013 (間部)喜世… でございますか。 121 00:16:15,023 --> 00:16:17,525 ≪(なお)お殿様が どなりつけられたので➡ 122 00:16:17,525 --> 00:16:19,861 ございますか お喜世殿を。 123 00:16:19,861 --> 00:16:22,363 ≪(こう)それで 閨を追い出されたのだとか。 124 00:16:22,363 --> 00:16:24,699 ≪(みさ) 一体 どのようなお粗相を。 125 00:16:24,699 --> 00:16:27,368 ≪(こう)よほどの事が あったのでございましょう。➡ 126 00:16:27,368 --> 00:16:31,039 何しろ 天にも響き渡るような 大声であったとか。 127 00:16:31,039 --> 00:16:33,308 (きん)あ~ もったいない。 128 00:16:33,308 --> 00:16:38,308 私なら 万事抜かりなく おつとめ致しますのに。 129 00:16:41,983 --> 00:16:46,321 <誰がどのようにして うわさを流すのか。➡ 130 00:16:46,321 --> 00:16:51,993 昨夜の事は すぐに 皆の 知れるところとなっていました。➡ 131 00:16:51,993 --> 00:16:56,793 しかも 尾ひれがついて> 132 00:16:59,334 --> 00:17:04,005 あのような戯れ言 気にかける事はございませぬ。 133 00:17:04,005 --> 00:17:05,940 お古牟様。 134 00:17:05,940 --> 00:17:10,345 お喜世殿が あんまりに おきれいなので➡ 135 00:17:10,345 --> 00:17:14,045 やきもちをやいているんですよ。 136 00:17:17,685 --> 00:17:22,523 なれど お喜世殿 どうなさるおつもりです? 137 00:17:22,523 --> 00:17:25,560 え? 138 00:17:25,560 --> 00:17:31,760 かような事をして 早う 江島様に わびを入れねば。 139 00:17:33,635 --> 00:17:35,670 喜世。 140 00:17:35,670 --> 00:17:38,470 はい。 141 00:17:40,975 --> 00:17:44,775 お殿様が 今宵も そなたをお呼びじゃ。 142 00:17:53,988 --> 00:17:59,861 ふつつかな身ゆえ 昨夜は とんだ粗相を致し➡ 143 00:17:59,861 --> 00:18:03,665 おわびの申しようとて ございませぬ。 144 00:18:03,665 --> 00:18:08,465 何とぞ お許し下さいませ。 145 00:18:12,674 --> 00:18:18,346 まあ よい。 型どおりのわびは それぐらいにして➡ 146 00:18:18,346 --> 00:18:21,046 少し 話をしよう。 147 00:18:24,218 --> 00:18:30,925 ありがたきお言葉。 もったいのうございます。 148 00:18:30,925 --> 00:18:35,725 喜世。 面を上げよ。 149 00:18:44,972 --> 00:18:47,642 ここでの暮らしは もう慣れたか。 150 00:18:47,642 --> 00:18:52,513 はい… あっ いえ。 151 00:18:52,513 --> 00:18:56,651 思うようには…。 152 00:18:56,651 --> 00:19:03,351 そなたの指南役は さぞ厳しい事であろうの。 153 00:19:10,665 --> 00:19:15,965 なるほど。 うそをつけぬ目じゃ。 154 00:19:21,309 --> 00:19:26,013 元は 浅草の僧侶の娘と聞いたが。 155 00:19:26,013 --> 00:19:29,684 はい。 156 00:19:29,684 --> 00:19:33,287 両親は息災か。 157 00:19:33,287 --> 00:19:38,626 いえ。 母は 病で幼い頃に。 158 00:19:38,626 --> 00:19:41,295 亡うなったか。 159 00:19:41,295 --> 00:19:47,802 はい。 代わりに 父が 身の回りの世話まで。 160 00:19:47,802 --> 00:19:49,837 ほう。 161 00:19:49,837 --> 00:19:55,537 厳しい父でしたが 大事に育ててくれました。 162 00:19:57,979 --> 00:20:02,979 余の父も 厳しきお方であった。 163 00:20:09,323 --> 00:20:14,195 幼き頃より 父に学問を仕込まれての。 164 00:20:14,195 --> 00:20:17,999 さようでございますか。 165 00:20:17,999 --> 00:20:24,672 武士は 文武両道 どちらも おろそかにしてはならぬ。 166 00:20:24,672 --> 00:20:30,545 だが 余は むしろ 学問を好んだ。 167 00:20:30,545 --> 00:20:37,245 あらゆる書物を貪るように読み それが 楽しゅうてならなんだ。 168 00:20:39,220 --> 00:20:44,025 お殿様が羨ましゅうございます。 169 00:20:44,025 --> 00:20:46,360 うん? 170 00:20:46,360 --> 00:20:51,232 私なぞ 浅学無知にござりますゆえ➡ 171 00:20:51,232 --> 00:20:54,932 お爪のあかを煎じて 頂戴したいくらいでございます。 172 00:20:59,373 --> 00:21:01,673 いや…。 173 00:21:09,050 --> 00:21:16,390 <されど お殿様は 私に触れようともせず➡ 174 00:21:16,390 --> 00:21:22,263 私は そのまま帰されました。➡ 175 00:21:22,263 --> 00:21:30,263 そして そのような夜が 何度か続いたのです> 176 00:21:43,351 --> 00:21:49,223 お殿様が そなたを 大層気に入られたご様子であるの。 177 00:21:49,223 --> 00:21:57,365 いえ 私はただ お殿様の お話し相手となるばかりで。 178 00:21:57,365 --> 00:22:03,065 それが そなたへの 格別なお計らいと 何故 分からぬ。 179 00:22:07,708 --> 00:22:12,580 喜世。 お殿様が 本来なら➡ 180 00:22:12,580 --> 00:22:15,583 将軍家お世継ぎとなる身で ありながら➡ 181 00:22:15,583 --> 00:22:18,352 御年43になられるまで➡ 182 00:22:18,352 --> 00:22:21,722 甲府宰相として 甘んじておられる訳を➡ 183 00:22:21,722 --> 00:22:24,625 存じておるか。 184 00:22:24,625 --> 00:22:27,395 いえ。 185 00:22:27,395 --> 00:22:31,732 お殿様は 幼き頃より➡ 186 00:22:31,732 --> 00:22:37,338 武家の世のままならぬ宿命に 絶えず翻弄されてこられた。 187 00:22:37,338 --> 00:22:42,677 徳川家に生まれながら さる事情により➡ 188 00:22:42,677 --> 00:22:47,548 生後すぐに 家臣のもとへ ご養子に出されたのじゃ。 189 00:22:47,548 --> 00:22:52,353 その事を知らずに 家老の子として育ち➡ 190 00:22:52,353 --> 00:22:56,691 9つの年に 再び徳川家へ戻される。 191 00:22:56,691 --> 00:23:03,364 その後も お世継ぎの座を 綱吉公に先んじられ➡ 192 00:23:03,364 --> 00:23:05,399 今また 桂昌院様により➡ 193 00:23:05,399 --> 00:23:10,037 次期将軍になる事を 阻まれようとしている。 194 00:23:10,037 --> 00:23:15,376 それでも あのように お優しくあられるのは➡ 195 00:23:15,376 --> 00:23:17,712 人としてのご品格を➡ 196 00:23:17,712 --> 00:23:22,049 生まれながらに 備え持っておられるから。 197 00:23:22,049 --> 00:23:28,723 喜世。 あまたの女中の中から お殿様に見初められる。 198 00:23:28,723 --> 00:23:33,327 それが どれほどの幸運か 分かっておるのか。 199 00:23:33,327 --> 00:23:37,999 それだけではない。 あのような無礼を許し➡ 200 00:23:37,999 --> 00:23:43,999 そなたの心を解きほぐそうと 毎夜 お話を…。 201 00:23:47,008 --> 00:23:51,308 その事を そなたは なんと心得る。 202 00:24:31,385 --> 00:24:37,658 <十郎左様… お許し下さい> 203 00:24:37,658 --> 00:24:47,668 ♬~ 204 00:24:47,668 --> 00:24:53,007 <喜世は 生まれ変わらねばなりませぬ> 205 00:24:53,007 --> 00:25:13,027 ♬~ 206 00:25:13,027 --> 00:25:19,900 お殿様… お願いがございます。 207 00:25:19,900 --> 00:25:23,037 いかがした。 208 00:25:23,037 --> 00:25:30,037 喜世を… お抱き下さい。 209 00:25:33,981 --> 00:25:40,981 この身も この心も お殿様にささげます。 210 00:25:49,997 --> 00:25:52,900 そうか。 211 00:25:52,900 --> 00:25:55,870 こちへ。 212 00:25:55,870 --> 00:26:35,570 ♬~ 213 00:26:55,663 --> 00:27:02,363 そなた これまで 思いを寄せた者は。 214 00:27:08,008 --> 00:27:11,508 亡うなりました。 215 00:27:36,170 --> 00:27:38,870 喜世…。 216 00:27:47,982 --> 00:28:25,352 ♬~ 217 00:28:25,352 --> 00:28:29,690 江島様は いずこにおられるか ご存じありませぬか。 218 00:28:29,690 --> 00:28:33,990 (なお)江島様なら 唐澤様と お道具部屋に。 219 00:28:43,804 --> 00:28:48,976 それでは ようやく 喜世は お手つきとなったのだな。 220 00:28:48,976 --> 00:28:54,848 はい。 なんと手のかかる事よ。 221 00:28:54,848 --> 00:28:59,320 もとより 妾として送られてきた女子に➡ 222 00:28:59,320 --> 00:29:02,222 そのような 手間暇をかけられるとは➡ 223 00:29:02,222 --> 00:29:05,192 お殿様も ご酔狂なこと。 224 00:29:05,192 --> 00:29:09,330 されど これで 万事手はずどおり。 225 00:29:09,330 --> 00:29:13,667 (唐澤)それでは お殿様は 喜世をお気に召したのか。 226 00:29:13,667 --> 00:29:19,967 間違いありませぬ。 それは何より。 喜世の方は…。 227 00:29:22,343 --> 00:29:25,012 失礼つかまつりました! 228 00:29:25,012 --> 00:29:27,312 待て! 229 00:29:34,822 --> 00:29:39,822 喜世 しかと聞け。 230 00:29:45,966 --> 00:29:51,305 この後も お殿様とのお閨➡ 231 00:29:51,305 --> 00:29:55,005 粗相なきよう おつとめするように。 232 00:29:58,645 --> 00:30:04,645 それが この桜田御殿での そなたのお役目。 233 00:30:11,658 --> 00:30:14,458 承知致しました。 234 00:30:21,001 --> 00:30:27,674 <もとより妾。 初めから決められていた事…。➡ 235 00:30:27,674 --> 00:30:31,345 なぜ その事に気付かなかったのか。➡ 236 00:30:31,345 --> 00:30:36,016 知らずにいたのは 私一人。➡ 237 00:30:36,016 --> 00:30:40,016 なんという世間知らず> 238 00:30:43,690 --> 00:30:47,361 (猫の鳴き声) 239 00:30:47,361 --> 00:30:49,861 <お古牟様…> 240 00:30:51,532 --> 00:30:55,202 (古牟) みいや。 どうやら お殿様は➡ 241 00:30:55,202 --> 00:30:58,705 お喜世殿を お気に召してしまったようだわね。 242 00:30:58,705 --> 00:31:02,042 皆 お喜世をあてがおうと 躍起になって➡ 243 00:31:02,042 --> 00:31:06,380 お古牟の事など すっかりお忘れ。 244 00:31:06,380 --> 00:31:13,053 みいや。 お殿様のところへ行って お願いしてきておくれ。 245 00:31:13,053 --> 00:31:20,928 お喜世ではなく また この古牟をお呼び下さいと。 246 00:31:20,928 --> 00:31:30,404 古牟は 必ず お殿様のお子を このおなかに宿しますからと。 247 00:31:30,404 --> 00:31:34,274 (雷鳴) 248 00:31:34,274 --> 00:31:44,918 ♬~ 249 00:31:44,918 --> 00:31:51,418 <ここは これまでとは別の世界> 250 00:32:00,367 --> 00:32:06,867 <己の甘さを思い知りました> 251 00:32:12,379 --> 00:32:16,049 <4月。➡ 252 00:32:16,049 --> 00:32:22,749 ようやく 外出のお許しを頂き この場所へ来ていました> 253 00:32:47,347 --> 00:32:54,047 <十郎左様… 会いたい> 254 00:32:56,023 --> 00:33:02,523 <あのころのきよに 戻りたい> 255 00:33:05,365 --> 00:33:08,065 喜世殿。 256 00:33:17,544 --> 00:34:06,044 ♬~ 257 00:35:40,620 --> 00:35:44,424 6時45分になりました。 ニュースをお伝えします。 258 00:35:44,424 --> 00:35:46,460 茨城県龍ケ崎市 259 00:35:46,460 --> 00:35:48,545 の山林で男性の 260 00:35:48,545 --> 00:35:50,547 遺体が見つかった事件で 261 00:35:50,547 --> 00:35:52,566 首にはひものようなもので 262 00:35:56,403 --> 00:36:00,190 絞められた痕があったことが警察 への取材で分かりました。