1 00:00:20,187 --> 00:00:25,692 <無実の罪で内蒙古の労働改造所に 送られていた 陸 一心は➡ 2 00:00:25,692 --> 00:00:30,197 草原で 思いがけず 日本語を習う事になった。➡ 3 00:00:30,197 --> 00:00:34,067 ある日 ふとした傷で 破傷風になった一心は➡ 4 00:00:34,067 --> 00:00:39,206 運び込まれた巡回医療隊で 江 月梅と再会する。➡ 5 00:00:39,206 --> 00:00:41,141 そして 数年後➡ 6 00:00:41,141 --> 00:00:46,547 一心は 内蒙古の人たちが 黒災と恐れている砂嵐の中で➡ 7 00:00:46,547 --> 00:00:50,217 3度 月梅と出会う> 8 00:00:50,217 --> 00:00:54,087 ♬~(テ-マ音楽) 9 00:00:54,087 --> 00:02:35,188 ♬~ 10 00:02:35,188 --> 00:02:38,859 (風の音) 11 00:02:38,859 --> 00:02:43,363 (一心)<激しい砂嵐の中で 私は 巡回途中 道に迷って➡ 12 00:02:43,363 --> 00:02:47,868 息も絶え絶えの江 月梅と 再会した> 13 00:02:47,868 --> 00:03:11,858 (風の音) 14 00:03:14,828 --> 00:03:32,813 (風の音) 15 00:07:26,813 --> 00:07:29,115 (銃声) 16 00:10:03,169 --> 00:10:05,472  心の声  17 00:10:23,189 --> 00:10:25,191  心の声  18 00:18:37,149 --> 00:18:53,165 ♬~ 19 00:21:36,695 --> 00:21:41,200 <江 月梅の話す 父の思い出は 悲痛だった。➡ 20 00:21:41,200 --> 00:21:46,539 医師だった父は 1958年 病院の医療行政が➡ 21 00:21:46,539 --> 00:21:49,575 官僚的な ソ連一辺倒で ある事を指摘すると➡ 22 00:21:49,575 --> 00:21:55,548 たちまち 右派の烙印を押され 湖南省の農場へ下放された。➡ 23 00:21:55,548 --> 00:21:59,418 同時に 初級中学の3年だった月梅は➡ 24 00:21:59,418 --> 00:22:04,356 机の上に チョ-クで 「右派分子の子ども」と書かれ➡ 25 00:22:04,356 --> 00:22:07,493 共産主義青年団への入団も却下。➡ 26 00:22:07,493 --> 00:22:12,164 高級中学への進学の道も 閉ざされてしまった。➡ 27 00:22:12,164 --> 00:22:16,835 月梅は 子どもの頃から 人の命を救う父に倣い➡ 28 00:22:16,835 --> 00:22:20,172 自分も医者になる志を 抱いていたが➡ 29 00:22:20,172 --> 00:22:26,512 父が右派分子にされた事で その夢は ついえてしまった。➡ 30 00:22:26,512 --> 00:22:31,183 小学校の校長だった母は 平教師に降格された。➡ 31 00:22:31,183 --> 00:22:37,857 月梅は やむなく 初級中学から 看護学校へ入った> 32 00:22:37,857 --> 00:22:43,729 ♬~ 33 00:22:43,729 --> 00:22:47,533 <その後 右派分子として 下放されていた父は➡ 34 00:22:47,533 --> 00:22:49,869 4年ぶりに 名誉回復し➡ 35 00:22:49,869 --> 00:22:52,204 ようやく 両親と きょうだいが そろって➡ 36 00:22:52,204 --> 00:22:55,107 一家団らんが よみがえった。➡ 37 00:22:55,107 --> 00:22:59,812 だが それも つかの間の事だった> 38 00:23:02,815 --> 00:23:06,685 <文化大革命が始まると 再び 月梅の父は➡ 39 00:23:06,685 --> 00:23:10,489 反革命分子として 何度も 批判闘争大会に引き出され➡ 40 00:23:10,489 --> 00:23:16,161 つるし上げられた上 厳しい 隔離審査を受けるはめになった> 41 00:23:16,161 --> 00:23:21,166 (党員たちのシュプレヒコ-ル) 42 00:23:41,186 --> 00:23:44,089 <月梅は 病院からの連絡で➡ 43 00:23:44,089 --> 00:23:47,059 父の布団を持って 面会に行った時➡ 44 00:23:47,059 --> 00:23:50,863 端正だった父の顔に 黒ずんだアザがあり➡ 45 00:23:50,863 --> 00:23:52,798 白衣の診察衣は 剥ぎ取られ➡ 46 00:23:52,798 --> 00:23:56,535 破れた人民服の中で 体が細っていた。➡ 47 00:23:56,535 --> 00:24:02,308 それでも 月梅に向かって 「お前たちは 母さんを助けて➡ 48 00:24:02,308 --> 00:24:07,813 仲よく 強く生き抜くんだよ」と 言った父は それから 5日後➡ 49 00:24:07,813 --> 00:24:12,651 病院の4階から 飛び降り自殺を してしまったのだった> 50 00:24:12,651 --> 00:24:20,859 ♬~ 51 00:26:33,025 --> 00:26:52,311 (風の音) 52 00:27:10,129 --> 00:27:13,799 <1972年5月。➡ 53 00:27:13,799 --> 00:27:17,469 父が北京駅にいた。➡ 54 00:27:17,469 --> 00:27:22,774 父にとって それは 8日目の北京駅だった> 55 00:28:04,983 --> 00:28:09,688 <父は 私が着くのを待っていた> 56 00:28:11,456 --> 00:28:19,131 ♬~ 57 00:28:19,131 --> 00:28:24,136 <その日 突然 釈放される事になった> 58 00:28:26,471 --> 00:28:30,142 <釈放の決定は 随分前だったようだ。➡ 59 00:28:30,142 --> 00:28:32,477 昨日 釈放が伝えられ➡ 60 00:28:32,477 --> 00:28:36,348 今日 囚人服から労働服に 着替えさせられて➡ 61 00:28:36,348 --> 00:28:39,818 一枚の切符を渡された> 62 00:28:39,818 --> 00:28:58,503 ♬~ 63 00:28:58,503 --> 00:29:02,374 <黄 書海に会いたかった。➡ 64 00:29:02,374 --> 00:29:06,311 もちろん 許される事ではなかった> 65 00:29:06,311 --> 00:29:19,458 ♬~ 66 00:29:19,458 --> 00:29:24,129 <突然の釈放が なぜなのかも 聞かされていなかった。➡ 67 00:29:24,129 --> 00:29:28,300 北京の人民来信来訪室から 釈放の通知を受けた➡ 68 00:29:28,300 --> 00:29:31,336 范家屯の父 陸 徳志が➡ 69 00:29:31,336 --> 00:29:34,806 もう 10日近くも 北京駅で待っている事など➡ 70 00:29:34,806 --> 00:29:38,677 もちろん まだ 私が知るはずもない> 71 00:29:38,677 --> 00:29:57,829 ♬~ 72 00:29:57,829 --> 00:30:01,500 (汽笛) 73 00:30:01,500 --> 00:30:16,815 ♬~ 74 00:30:21,520 --> 00:30:25,824 <5年半ぶりの北京だった> 75 00:30:52,884 --> 00:30:55,187 (徳志)一心…! 76 00:30:56,755 --> 00:30:59,458 (徳志)一心! 77 00:31:03,829 --> 00:31:07,165 一心! 78 00:31:07,165 --> 00:31:09,167 一心! 79 00:31:18,176 --> 00:31:23,849 ♬~ 80 00:31:23,849 --> 00:31:28,520 <父は 痩せていた> 81 00:31:28,520 --> 00:31:50,208 ♬~ 82 00:32:47,199 --> 00:32:53,205 <父は 駅近くの旅館に泊まって 私を待っててくれていた> 83 00:32:55,073 --> 00:32:59,211 <一部屋に 7~8人 詰め込まれているから➡ 84 00:32:59,211 --> 00:33:04,483 話は ここの方がいいと その夜は 駅のベンチで➡ 85 00:33:04,483 --> 00:33:08,353 父が持ってきていた毛布に くるまって寝た> 86 00:33:08,353 --> 00:33:21,666 ♬~ 87 00:33:32,511 --> 00:33:36,214 <さまざまな話をした> 88 00:33:38,850 --> 00:33:43,722 <この突然の釈放には 従妹の秀蘭から連絡を受けた➡ 89 00:33:43,722 --> 00:33:49,494 解放軍にいる 袁 力本の奔走が あった事を知った。➡ 90 00:33:49,494 --> 00:33:56,401 今は 中学校の教師になった秀蘭が 袁と結婚する事も…> 91 00:33:56,401 --> 00:34:03,041 ♬~ 92 00:34:03,041 --> 00:34:07,012 <私が労働改造所にいる事を 父が知ったのは➡ 93 00:34:07,012 --> 00:34:11,716 やはり 江 月梅からの手紙だった> 94 00:34:15,487 --> 00:34:19,824 <人民来信来訪室への直訴の間 いつも 持ち歩いて➡ 95 00:34:19,824 --> 00:34:25,163 ボロボロになってしまった その手紙は 簡潔な文章の間に➡ 96 00:34:25,163 --> 00:34:29,501 月梅らしい優しさが あふれていた。➡ 97 00:34:29,501 --> 00:34:36,174 父には その手紙の主が 巡回医療隊の看護婦である事と➡ 98 00:34:36,174 --> 00:34:41,179 破傷風で 献身的な看護を 受けた事だけを告げた> 99 00:36:07,465 --> 00:36:11,803 <もう一人の父は 日本にいる。➡ 100 00:36:11,803 --> 00:36:14,506 4か月後> 101 00:36:17,142 --> 00:36:54,512 (テレビ) 102 00:36:54,512 --> 00:36:58,216 (耕次)今日は 本社か…。 103 00:37:17,135 --> 00:37:21,840 柿田常務に お会いしていくか。 104 00:37:34,152 --> 00:37:38,456 あの… 柿田常務室へ。 105 00:37:47,165 --> 00:37:50,502 (柿田)よう! お出かけですか? 106 00:37:50,502 --> 00:37:55,173 悪いな これから 常務会なんだよ。 何か 用か? 107 00:37:55,173 --> 00:37:58,076 いえ ちょっと お寄りしただけですから。 108 00:37:58,076 --> 00:38:02,780 そうか。 今度 ゆっくり 一度 飯でも食うか。 109 00:38:02,780 --> 00:38:06,451 はい。次 出てくる時は 前もって 連絡くれよ。 110 00:38:06,451 --> 00:38:09,120 申し訳ありません。 突然 伺って…。 111 00:38:09,120 --> 00:38:11,623 そんなつもりで 言ってんじゃないよ。 112 00:38:11,623 --> 00:38:15,126 それじゃ! 失礼します。 113 00:38:15,126 --> 00:38:17,061 (柿田)あっ そうだ! 114 00:38:17,061 --> 00:38:19,798 また 君にやってもらわなくちゃ ならない仕事が➡ 115 00:38:19,798 --> 00:38:23,668 出てくるかもしれないな。 私にですか? 116 00:38:23,668 --> 00:38:29,807 うん。 今月 社長が中国へ 行ったのは 君も知ってるね? 117 00:38:29,807 --> 00:38:33,978 ああ 社長が団長の稲村訪中団ですね。 118 00:38:33,978 --> 00:38:36,814 うん。 今日の常務会も➡ 119 00:38:36,814 --> 00:38:40,485 その事が議題の中心になると 思うんだけどもね。 120 00:38:40,485 --> 00:38:44,656 社長はね 日中の国交が正常化すれば➡ 121 00:38:44,656 --> 00:38:47,325 当然 日本の産業界に 大きな影響がある。 122 00:38:47,325 --> 00:38:52,497 特に鉄鋼は影響が大きい。 だから 何か 事があった時➡ 123 00:38:52,497 --> 00:38:57,836 すぐ 受け皿になれるような 研究チ-ムを作れっていうんだよ。 124 00:38:57,836 --> 00:39:01,706 社長の本心は 「中国の新国家建設に➡ 125 00:39:01,706 --> 00:39:05,643 日本として 協力できる事があれば 協力したい。➡ 126 00:39:05,643 --> 00:39:08,780 それが 中国への償いだ」という 信念から➡ 127 00:39:08,780 --> 00:39:12,784 出てる発言だとは 思うんだけどもね。 128 00:39:14,452 --> 00:39:18,323 君は 中国に対して➡ 129 00:39:18,323 --> 00:39:22,327 いろんな思いを持ってるって事は 僕も承知してるよ。 130 00:39:22,327 --> 00:39:26,798 思い出したくないって事も 含めてね。 131 00:39:26,798 --> 00:39:32,136 ただ 会社としては 君の 中国についての知識を➡ 132 00:39:32,136 --> 00:39:35,807 利用させてもらわないという 手はない。 133 00:39:35,807 --> 00:39:39,143 君には 気に入らない 言い方かもしれないけども➡ 134 00:39:39,143 --> 00:39:42,046 正直に言えば そういうとこなんだよ。 135 00:39:42,046 --> 00:39:47,485 今のところはね 海の物とも 山の物ともつかない話だけど➡ 136 00:39:47,485 --> 00:39:51,155 具体的に動き出したら よろしく頼むよ。 137 00:39:51,155 --> 00:39:54,459 はい。 じゃあ! 138 00:39:57,829 --> 00:40:12,176 ♬~ 139 00:40:12,176 --> 00:40:15,513  心の声 稲村社長。 140 00:40:15,513 --> 00:40:31,863 ♬~ 141 00:40:31,863 --> 00:40:35,533 <1972年9月。➡ 142 00:40:35,533 --> 00:40:41,406 日本と中国は 新しい関係の時代に入った。➡ 143 00:40:41,406 --> 00:40:44,542 しかし その国交回復が➡ 144 00:40:44,542 --> 00:40:48,413 私の職場で 話題になる事はなかった。➡ 145 00:40:48,413 --> 00:40:53,217 国都鋼鉄公司に戻っても 現場には戻されなかった。➡ 146 00:40:53,217 --> 00:40:56,554 図書室の掃除と 本を整理する仕事が➡ 147 00:40:56,554 --> 00:40:59,891 2か月たっても続いていた。➡ 148 00:40:59,891 --> 00:41:03,761 夕方になると 図書室の つづり込み用に配られてくる➡ 149 00:41:03,761 --> 00:41:07,165 人民日報の記事を読んだ。➡ 150 00:41:07,165 --> 00:41:09,500 国交回復で これから 自分は➡ 151 00:41:09,500 --> 00:41:13,805 中国人として 扱われるようになるのだろうか> 152 00:41:21,846 --> 00:41:24,515 <仕事の合間を縫って➡ 153 00:41:24,515 --> 00:41:29,821 日本語の専門書を 辞書を引きながら 読んだ> 154 00:41:35,526 --> 00:41:40,865 <本の中に 内蒙古の草原で 日本語を教えてくれた➡ 155 00:41:40,865 --> 00:41:44,202 黄 書海が浮かんだ> 156 00:41:44,202 --> 00:41:49,073 (黄)もし そうなら 母国語である日本語を➡ 157 00:41:49,073 --> 00:41:53,544 そして 日本の民族を 知らないという事は➡ 158 00:41:53,544 --> 00:41:57,415 とても不幸な事だと 私は思う。 159 00:41:57,415 --> 00:42:01,119 恥だとも思っている。 160 00:42:05,823 --> 00:42:08,126 <三月 たった> 161 00:42:12,497 --> 00:42:17,368 <労働改造所から帰って 半年たっていた。➡ 162 00:42:17,368 --> 00:42:21,172 燕京病院にいる 江 月梅に 会いたいと思い➡ 163 00:42:21,172 --> 00:42:24,475 病院に手紙を出した> 164 00:42:29,847 --> 00:42:35,186 <1年ぶりの いや それ以上➡ 165 00:42:35,186 --> 00:42:39,857 久々に見る 江 月梅が 走ってくる> 166 00:42:39,857 --> 00:43:00,144 ♬~ 167 00:44:28,166 --> 00:44:43,881 ♬~ 168 00:44:55,860 --> 00:44:59,564 (あつ子)お兄ちゃん ありがとう! 169 00:45:45,176 --> 00:45:48,512 <その巡回医療から帰った時➡ 170 00:45:48,512 --> 00:45:54,385 私は もう一度 月梅の前に ひざまずこうと思っていた。➡ 171 00:45:54,385 --> 00:45:57,188 愛を拒絶するのではなく➡ 172 00:45:57,188 --> 00:46:01,892 今度は 月梅の愛を求めるために> 173 00:46:03,461 --> 00:46:08,132 <翌年の春 私と月梅は 結婚した。➡ 174 00:46:08,132 --> 00:46:14,138 式は 日曜日の午後 職場の集会所で挙げた> 175 00:46:17,808 --> 00:46:22,146 <長春から 両親が出てきてくれた。➡ 176 00:46:22,146 --> 00:46:26,817 今は 北京に戻った 月梅の母と弟も出席し➡ 177 00:46:26,817 --> 00:46:31,656 月梅の弟は 自殺した父の写真を抱いていた。➡ 178 00:46:31,656 --> 00:46:34,558 出席した 職場の親しい仲間の中に➡ 179 00:46:34,558 --> 00:46:37,161 私と同じく 最近 釈放された➡ 180 00:46:37,161 --> 00:46:43,334 元技師長の 朱 子明もいた> 181 00:46:43,334 --> 00:46:49,540 (拍手) 182 00:46:51,075 --> 00:46:53,511 <10分間の式が終わり➡ 183 00:46:53,511 --> 00:47:00,518 仲間たちが 「乾杯! 乾杯!」と 祝福の声をかけてくれた> 184 00:47:03,120 --> 00:47:06,023 <祝福の乾杯を受けるなんて➡ 185 00:47:06,023 --> 00:47:10,327 私には 生まれて初めての出来事だった> 186 00:47:20,137 --> 00:47:24,475 <月梅との 新しい人生の門出の時に➡ 187 00:47:24,475 --> 00:47:26,510 これまで 苦難しかなかった私が➡ 188 00:47:26,510 --> 00:47:30,815 初めて受ける事になった その温かい祝福に➡ 189 00:47:30,815 --> 00:47:36,487 私は 涙を止める事ができなかった> 190 00:47:36,487 --> 00:47:50,501 (話し声) 191 00:47:50,501 --> 00:48:04,782 ♬~ 192 00:48:04,782 --> 00:48:09,086 <次の年 子どもが生まれた> 193 00:48:14,792 --> 00:48:20,097 <私が病院に駆けつけた時 もう生まれていた> 194 00:48:30,141 --> 00:48:34,011 <その子は 燕々と名付けられた。➡ 195 00:48:34,011 --> 00:48:38,015 名付け親は 范家屯の父だった> 196 00:48:43,487 --> 00:48:47,792 <そして 更に 半年たった> 197 00:48:53,497 --> 00:48:58,803 <ある日 人事処長から呼び出された> 198 00:50:50,214 --> 00:50:59,223 (拍手) 199 00:51:25,849 --> 00:51:28,519 (中国語の説明) 200 00:51:28,519 --> 00:51:33,857 (通訳)当公司は 高炉と転炉を はじめとする 32の工場と➡ 201 00:51:33,857 --> 00:51:39,530 独自の施工公司を持ち 全従業員 2万5,000人です。 202 00:51:39,530 --> 00:51:51,241 (中国語の説明) 203 00:51:53,877 --> 00:52:01,151 (中国語の説明) 204 00:52:01,151 --> 00:52:03,821 (通訳)原料の鉱山も 所有しております。 205 00:52:03,821 --> 00:52:08,158 つまり 原料から 製銑 製鋼 圧延まで➡ 206 00:52:08,158 --> 00:52:13,030 文字どおり 一貫生産で 原料の搬入 製品の輸送も➡ 207 00:52:13,030 --> 00:52:18,335 工場構内に敷設されている 鉄道によって行います。 208 00:52:22,506 --> 00:52:25,175 4基のうち 2基は 動いてないんじゃないか? 209 00:52:25,175 --> 00:52:28,846 文革の影響だよ 多分。 210 00:52:28,846 --> 00:52:39,857 (中国語の説明) 211 00:52:39,857 --> 00:52:41,792 (通訳)高炉は 4基あります。➡ 212 00:52:41,792 --> 00:52:46,030 お国にも 2,000~3,000リュ-ベの 大型高炉があると思いますが➡ 213 00:52:46,030 --> 00:52:48,532 我が工場は 規模こそ違え➡ 214 00:52:48,532 --> 00:52:52,202 操業技術は 国際的水準に達しております。➡ 215 00:52:52,202 --> 00:52:56,707 中には お国でさえ 到達して おられない技術も駆使しています。 216 00:52:56,707 --> 00:53:01,678 それは 高炉の燃焼に 微粉炭の 吹き込み方式という技術を➡ 217 00:53:01,678 --> 00:53:03,814 取り入れている事です。 218 00:53:03,814 --> 00:53:10,487 ふ~ん 中国で微粉炭の吹き込みが やれてるのか。 219 00:53:10,487 --> 00:53:16,660 なお この技術ライセンスは 欧米諸国へも売っています。 220 00:53:16,660 --> 00:53:19,329 (中国語) (通訳)どうぞ こちらの方へ。 221 00:53:19,329 --> 00:53:22,833 (中国語の説明) (通訳)製鋼工場です。➡ 222 00:53:22,833 --> 00:53:26,704 ここでも 自力更生という 毛主席の思想のもと➡ 223 00:53:26,704 --> 00:53:30,340 当公司独自の技術が 開発されています。 224 00:53:30,340 --> 00:53:34,678 ご覧のように 上吹き酸素式で 中国で初めて➡ 225 00:53:34,678 --> 00:53:39,516 設計 製造 据え付けを行った 転炉です。 226 00:53:39,516 --> 00:53:44,855 遅れてるな~ 玩具みたいだ。 227 00:53:44,855 --> 00:53:48,525 <不用意な言葉を聞いた。➡ 228 00:53:48,525 --> 00:53:52,396 その転炉は 私たちが朱技師長の指導で➡ 229 00:53:52,396 --> 00:53:55,866 世界の研究書を読みあさり 討論し合って➡ 230 00:53:55,866 --> 00:54:00,704 最初は 30キロ 次に 3トン そして 30トンと➡ 231 00:54:00,704 --> 00:54:06,810 実験に実験を重ね 精魂を傾けて 造り上げた転炉だった> 232 00:54:06,810 --> 00:54:11,482  回想  遅れてるな~ 玩具みたいだ。 233 00:54:11,482 --> 00:54:17,154 ♬~ 234 00:54:17,154 --> 00:54:21,458 <2週間後 また 人事処長から呼び出された> 235 00:54:24,495 --> 00:54:29,500 初めまして 陸さん。 お忙しいですか? 236 00:54:31,168 --> 00:54:34,471 やはり 日本語が分かるね。