1 00:00:20,587 --> 00:00:26,293 <裏工程表を紛失して 内蒙古に転出した陸 一心は➡ 2 00:00:26,293 --> 00:00:30,130 趙 丹青が 夫 馮 長幸を告発した事で➡ 3 00:00:30,130 --> 00:00:34,301 名誉を回復された。➡ 4 00:00:34,301 --> 00:00:38,972 北京へ帰る前日 茫漠とした野を歩く一心を➡ 5 00:00:38,972 --> 00:00:42,843 丹青が訪ねた。➡ 6 00:00:42,843 --> 00:00:48,148 夕日の中で 丹青は 長幸との離婚を告げた> 7 00:00:50,317 --> 00:00:54,187 ♬~(テ-マ音楽) 8 00:00:54,187 --> 00:02:34,888 ♬~ 9 00:03:07,587 --> 00:03:09,890 (丹青)一心…。 10 00:03:27,908 --> 00:03:36,616 (泣き声) 11 00:03:46,626 --> 00:03:52,299 (一心)<1週間後 私は 上海の華宝製鉄所にいた。➡ 12 00:03:52,299 --> 00:03:54,968 高炉火入れを半年後に控えて➡ 13 00:03:54,968 --> 00:03:57,871 3,000人の工人 工程師が 集められ➡ 14 00:03:57,871 --> 00:04:03,877 私は その一人として 生産管理処の処長に発令された> 15 00:04:10,417 --> 00:04:13,220 (拍手) 16 00:05:34,267 --> 00:05:37,270 (拍手) 17 00:05:39,606 --> 00:05:44,611 <高炉火入れに向かって 作業は開始された> 18 00:05:51,952 --> 00:05:55,755 <翌日 劉副指揮から呼び出された> 19 00:07:16,136 --> 00:07:20,573 <石炭は コ-クス炉で 蒸し焼きにしなければならない。➡ 20 00:07:20,573 --> 00:07:26,246 その期間を考えると 2か月の余裕しかない。➡ 21 00:07:26,246 --> 00:07:32,919 早速 石炭部 対外貿易部 国家重点弁原材料局へ手を打ち➡ 22 00:07:32,919 --> 00:07:36,256 オ-ストラリア炭のスポット買いを 打診したが➡ 23 00:07:36,256 --> 00:07:39,926 予想以上に割高で しかも このスケジュ-ルでは➡ 24 00:07:39,926 --> 00:07:44,631 海上輸送する配船の 手当がつかないという> 25 00:07:51,271 --> 00:07:57,577 <東洋製鉄の生産技術協力部に 盛田部長を訪ねた> 26 00:07:59,145 --> 00:08:02,215 (盛田)お待たせしました。 しばらく。 27 00:08:02,215 --> 00:08:05,919 ご無沙汰しています。 さあ どうぞ。 28 00:08:07,887 --> 00:08:12,559 火入れ準備 順調に始まったようですね。 29 00:08:12,559 --> 00:08:17,230 実は その事なんですが 緊急のお願いがありまして。 30 00:08:17,230 --> 00:08:20,133 緊急? はい。 31 00:08:20,133 --> 00:08:25,905 実は 唐山のカイルアン炭坑の石炭が 入らなくなり➡ 32 00:08:25,905 --> 00:08:28,808 オ-ストラリアの石炭 買い付けに 努力したんですが➡ 33 00:08:28,808 --> 00:08:32,579 価格だけでなく 船舶の手配がつかず➡ 34 00:08:32,579 --> 00:08:35,915 コ-クス炉の稼働に 間に合いそうも ない事態になりました。 35 00:08:35,915 --> 00:08:41,788 何ですって! 陸さん 原料の確保については➡ 36 00:08:41,788 --> 00:08:46,926 我が社として くどいほど 申し上げてきたはずでしょう。 37 00:08:46,926 --> 00:08:48,862 一体 どうするつもりです? 38 00:08:48,862 --> 00:08:50,797 申し訳ありません。 39 00:08:50,797 --> 00:08:54,801 おっしゃりたい事は 全て承知で伺いました。 40 00:08:54,801 --> 00:08:57,937 それでも ここは 東洋製鉄のお力にすがるより➡ 41 00:08:57,937 --> 00:09:00,540 方策が見つかりません。 42 00:09:00,540 --> 00:09:03,877 御社が オ-ストラリアから 買い付けている石炭を➡ 43 00:09:03,877 --> 00:09:07,080 緊急非常用として お回し下さい。 44 00:09:09,215 --> 00:09:11,551 陸さん。 45 00:09:11,551 --> 00:09:16,423 話には できる事と できない事が ありますよ。 46 00:09:16,423 --> 00:09:19,225 あなたが 今 おっしゃっているのは➡ 47 00:09:19,225 --> 00:09:22,729 先の話ではなくて 即刻という事でしょう? 48 00:09:22,729 --> 00:09:25,765 そこを なんとか ご理解頂けませんか? 49 00:09:25,765 --> 00:09:28,902 御社の枠内から 緊急に分けて頂かなければ➡ 50 00:09:28,902 --> 00:09:31,237 1か月半後に コ-クス炉は稼働できず➡ 51 00:09:31,237 --> 00:09:35,108 9月15日の火入れも 変更せざるをえなくなります。 52 00:09:35,108 --> 00:09:40,246 それは 我が国には許されない事です。 53 00:09:40,246 --> 00:09:45,251 中日友好の手を どうか 今しばらく差し伸べて下さい! 54 00:09:52,258 --> 00:09:58,131 分かりました。 なんとか やってみましょう。 55 00:09:58,131 --> 00:10:01,267 盛田先生! 56 00:10:01,267 --> 00:10:06,139 ただ これは 私の一存で どうなる というものではありません。 57 00:10:06,139 --> 00:10:11,611 東京の本社へ連絡して 依頼をするという意味ですよ。 58 00:10:11,611 --> 00:10:13,546 ハハハハ! 59 00:10:13,546 --> 00:10:16,483 しかし あなたの熱意とか➡ 60 00:10:16,483 --> 00:10:20,620 現場で必死に働いていらっしゃる 皆さんの事を思うと➡ 61 00:10:20,620 --> 00:10:23,957 なんとか うまくいくようにしてあげたい。 62 00:10:23,957 --> 00:10:25,892 それだけの事です。 63 00:10:25,892 --> 00:10:30,630 ありがとうございます。 今のお言葉には感激しております。 64 00:10:30,630 --> 00:10:34,968 帰りましたら 火入れの指揮に 当たっている劉 冠謙にも➡ 65 00:10:34,968 --> 00:10:37,637 盛田先生の温かいお言葉を 伝えます。 66 00:10:37,637 --> 00:10:40,139 ありがとう。 67 00:10:40,139 --> 00:10:42,642 劉副指揮に よろしくお伝え下さい。 68 00:10:42,642 --> 00:10:46,980 はい! ありがとうございました。 69 00:10:46,980 --> 00:10:57,991 ♬~ 70 00:10:57,991 --> 00:11:02,829 今の話 お聞きになってたでしょ? (耕次)ああ。 71 00:11:02,829 --> 00:11:07,600 彼 確か 内蒙古の鋼鉄公司から➡ 72 00:11:07,600 --> 00:11:11,271 生産管理処の処長になって 戻ってきた男のはずですよ。 73 00:11:11,271 --> 00:11:16,609 いつですか? ああ 戻ったのですか? 74 00:11:16,609 --> 00:11:20,280 10日も たってないんじゃ ないでしょうか。 75 00:11:20,280 --> 00:11:22,949 何があったか知らないが➡ 76 00:11:22,949 --> 00:11:25,618 中国も どうして ああいう人材を➡ 77 00:11:25,618 --> 00:11:30,290 辺地の製鉄所なんかに 送ってたんでしょうかね。 78 00:11:30,290 --> 00:11:33,192 まあ 彼のためにも➡ 79 00:11:33,192 --> 00:11:38,631 絶対に 石炭 回してもらうように 本社に頼んでおきますから。 80 00:11:38,631 --> 00:11:48,308 ♬~ 81 00:11:48,308 --> 00:11:52,645 <半年たった。 火入れ式を1週間後に控えた➡ 82 00:11:52,645 --> 00:11:55,548 残暑の厳しい 9月8日。➡ 83 00:11:55,548 --> 00:11:59,852 いよいよ 高炉の原料充填作業が始まった> 84 00:12:27,280 --> 00:12:31,284 (拍手) 85 00:12:40,627 --> 00:12:44,297 <まず 原料の燃えつきを よくするための➡ 86 00:12:44,297 --> 00:12:50,970 レ-ルの枕木を高炉の中に運び込み その底に並べる。➡ 87 00:12:50,970 --> 00:12:53,873 巨大な空洞となっている 高炉の本体は➡ 88 00:12:53,873 --> 00:13:00,246 実は内張りしたレンガの乾燥の余熱で 200度近くの温度になっている。➡ 89 00:13:00,246 --> 00:13:06,119 しかし この作業は 全て 人力に頼らなければならない。➡ 90 00:13:06,119 --> 00:13:09,956 そのために 数か所から 冷風を送り込んでいるが➡ 91 00:13:09,956 --> 00:13:14,594 サウナ風呂の中も同然で 作業は 30分と もたない。➡ 92 00:13:14,594 --> 00:13:19,899 だから 1班40人が 2班交代で作業に当たる> 93 00:13:22,268 --> 00:13:27,940 <交代した作業員は 用意された飲み水に殺到する。➡ 94 00:13:27,940 --> 00:13:33,813 一番 恐ろしいのは 高温のための枕木の自然発火だ。➡ 95 00:13:33,813 --> 00:13:35,815 万一の火災発生に備えて➡ 96 00:13:35,815 --> 00:13:39,552 工場の外には 消防自動車を待機させているが➡ 97 00:13:39,552 --> 00:13:44,957 いざ 火事ともなれば 枕木の全焼は免れない> 98 00:13:44,957 --> 00:14:00,907 ♬~ 99 00:14:00,907 --> 00:14:06,913 <2年半ぶりに間近に見る 日本の父だった> 100 00:14:14,921 --> 00:14:19,792 <9月15日 高炉火入れの日。➡ 101 00:14:19,792 --> 00:14:25,932 その朝 上海工業地帯のメインストリ-トを 聖火が走った。➡ 102 00:14:25,932 --> 00:14:31,270 聖火は 華宝製鉄所に運ばれる 火種であった。➡ 103 00:14:31,270 --> 00:14:34,941 その火種は 上海の製鉄の発祥の地である➡ 104 00:14:34,941 --> 00:14:37,610 第一工廠でとられた。➡ 105 00:14:37,610 --> 00:14:41,280 僅か250リュ-ベの小さな高炉から とられた火が➡ 106 00:14:41,280 --> 00:14:48,588 中国現代化の象徴 華宝製鉄の 4,000リュ-ベの高炉の火種になる> 107 00:14:50,289 --> 00:14:55,161 <500メ-トルごとに ランナ-が入れ代わって走る> 108 00:14:55,161 --> 00:15:07,774 ♬~ 109 00:15:07,774 --> 00:15:13,513 <最後のランナ-が 高炉に向かって走った> 110 00:15:13,513 --> 00:15:46,813 (拍手) 111 00:16:01,561 --> 00:16:03,896 (中国語で)高炉点火! 112 00:16:03,896 --> 00:16:06,799 高炉点火! 113 00:16:06,799 --> 00:16:08,768 (拍手) 114 00:16:08,768 --> 00:16:15,475 <火入れされた。 もう やり直しは きかない> 115 00:16:20,246 --> 00:16:26,252 <高炉が初湯を出すために 陣痛を始めた> 116 00:16:29,589 --> 00:16:32,291 <8時間たった> 117 00:16:42,168 --> 00:16:44,604 (盛田)おい 水谷。 118 00:16:44,604 --> 00:16:48,474 原料の入り方に ちょっと 時間かかってないか? 119 00:16:48,474 --> 00:16:50,943 (水谷)部長も そう思いますか。 120 00:16:50,943 --> 00:16:53,279 実は ちょっと おかしいと 思ってるんです。 121 00:16:53,279 --> 00:16:55,281 (警報音) 122 00:16:58,150 --> 00:17:00,887 部長! 分かっている。 123 00:17:00,887 --> 00:17:04,223 「燃料装入に時間がかかっている 警報だ」と言ってくれ。 124 00:17:04,223 --> 00:17:06,158 騒ぐ事じゃない。 はい。 125 00:17:06,158 --> 00:17:08,895 おい 見てきてくれ。 はい。 126 00:17:08,895 --> 00:17:12,231 (警報音) 127 00:17:12,231 --> 00:17:16,903 ああ 盛田だ。 梅井君か? 128 00:17:16,903 --> 00:17:20,206 燃料装入に警報が出た。 ちょっと調べてくれ。 129 00:17:43,596 --> 00:17:48,267 水谷先生。 原料供給系統に トラブルですか? 130 00:17:48,267 --> 00:17:50,603 トラブルかどうか まだ分かりません。 131 00:17:50,603 --> 00:17:54,941 ただ この鉱石庫から 1回分の装入量が分け取られ➡ 132 00:17:54,941 --> 00:17:58,277 ベルトコンベヤ-で あの炉頂まで運ばれます。 133 00:17:58,277 --> 00:18:01,280 警報は ここから出てるんですよ。 134 00:18:07,553 --> 00:18:12,892 (物音) 135 00:18:12,892 --> 00:18:16,896 変だな…。 何ですか? 136 00:18:18,564 --> 00:18:22,868 変な音がするでしょう? 音…? 137 00:18:37,249 --> 00:18:41,587 何か落ちてる! 138 00:18:41,587 --> 00:18:45,891 あそこだな。 来てくれ! 139 00:18:57,937 --> 00:19:01,540 鉱石が落ちてきてる! 140 00:19:01,540 --> 00:19:06,212 (水谷)分かったぞ! 中継槽の底の 出口に 鉄片が引っ掛かってる! 141 00:19:06,212 --> 00:19:09,915 出口を塞いで 原料の供給を止めてるんだ! 142 00:19:16,222 --> 00:19:21,927 (鉱石が落ちる音) 143 00:19:25,231 --> 00:19:28,134 部長 大変です! 鉄片が引っ掛かり➡ 144 00:19:28,134 --> 00:19:31,404 原料鉱石が 中継槽に 10トン近くたまって 排出しません! 145 00:19:31,404 --> 00:19:35,908 何!? なぜ そんな所に 鉄片が引っ掛かってるんだ! 146 00:19:35,908 --> 00:19:38,244 これから 炉内に 原料が装入できなくなると➡ 147 00:19:38,244 --> 00:19:40,579 大変な事態になるぞ! どうなるんですか? 148 00:19:40,579 --> 00:19:44,250 原料が入らないと 炉の上半分が空になって➡ 149 00:19:44,250 --> 00:19:46,185 空だき状態になるんです。 150 00:19:46,185 --> 00:19:49,588 もちろん 炉が傷むし 今 決められている➡ 151 00:19:49,588 --> 00:19:51,924 明日 午前10時の初出銑は 無理です。 152 00:19:51,924 --> 00:19:53,859 それは 大問題です。 153 00:19:53,859 --> 00:19:56,595 高炉の出銑が遅れれば 後工程も遅れて➡ 154 00:19:56,595 --> 00:19:59,498 華宝製鉄の一斉立ち上がりの 計画は水の泡です! 155 00:19:59,498 --> 00:20:01,467 どうすればいいんですか? 156 00:20:01,467 --> 00:20:04,937 中継槽に詰まっている 10トンの鉱石を取り出す以外➡ 157 00:20:04,937 --> 00:20:09,275 方法はありません。 (柿田)盛田君 どうしたんだ? 158 00:20:09,275 --> 00:20:14,947 原料が ベルトコンベヤ-の中継槽に 目詰まりして 装入できません。 159 00:20:14,947 --> 00:20:20,820 現在 10トンほど たまっています。 何…? 160 00:20:20,820 --> 00:20:24,290 その鉱石を どう早く処理するかだ。 161 00:20:24,290 --> 00:20:28,294 遅れると 炉内が加熱するばかりだぞ。 162 00:20:29,962 --> 00:20:33,299 (通訳)一旦 送風を止めて下さい。 直ちに 人海戦術で…。 163 00:20:33,299 --> 00:20:35,234 とんでもない! 164 00:20:35,234 --> 00:20:39,638 送風を止めたりしたら たちまち 炉内の温度が下がって➡ 165 00:20:39,638 --> 00:20:44,310 炉自体 今後 トラブル続きになりかねませんから。 166 00:20:44,310 --> 00:20:48,013 盛田君 手を打ちたまえ! (盛田)はい。 167 00:20:58,324 --> 00:21:02,595 それなら この炉頂へ上っている ベルトコンベヤ-を➡ 168 00:21:02,595 --> 00:21:06,465 逆に 地上の方向へ変えたら どうでしょう? 169 00:21:06,465 --> 00:21:09,468 (中国語で通訳) 170 00:21:09,468 --> 00:21:12,605 なるほど… 確かに そうだ! 171 00:21:12,605 --> 00:21:16,275 副社長! それで いけますよ 絶対!➡ 172 00:21:16,275 --> 00:21:20,579 電気技師を呼びましょう! よし! 173 00:21:23,149 --> 00:21:26,152 (水谷)もしもし…。 174 00:21:30,623 --> 00:21:33,325 (電気技師)ここだ。 175 00:21:44,637 --> 00:21:47,339 配線 変えました。 スイッチ 入れます! 176 00:22:00,119 --> 00:22:06,258 動いてます。 動いてます! 鉱石が戻り始めました! 177 00:22:06,258 --> 00:22:09,595 もう 大丈夫です。 もう 大丈夫です! 178 00:22:09,595 --> 00:22:14,266 分かった。 鉱石が どんどん戻ってるそうだ。 179 00:22:14,266 --> 00:22:17,603 よかったな! 180 00:22:17,603 --> 00:22:21,907 (盛田)陸君! 君 やるな! 181 00:22:26,946 --> 00:22:45,965 ♬~ 182 00:22:45,965 --> 00:22:49,835 (盛田)ただいま 午前9時です。➡ 183 00:22:49,835 --> 00:22:53,639 火入れより 22時間 経過しました。➡ 184 00:22:53,639 --> 00:23:01,247 これより 初出銑を控えて 試し掘りに入ります。➡ 185 00:23:01,247 --> 00:23:08,921 炉の底には 1,500度の溶けた 鉄鋼が たまっているはずです。➡ 186 00:23:08,921 --> 00:23:11,257 ご承知のとおり 試し掘りは➡ 187 00:23:11,257 --> 00:23:17,129 昨日の来賓を迎えて 1時間後に行われる初出銑で➡ 188 00:23:17,129 --> 00:23:22,868 計画どおり 無事 初湯が 出るように行うものであります。➡ 189 00:23:22,868 --> 00:23:28,274 では 試し掘りを開始します。➡ 190 00:23:28,274 --> 00:23:30,976 開始! 191 00:24:15,254 --> 00:24:18,557 (梅井)おい! ドリルを換えろ! 192 00:24:22,928 --> 00:24:26,265 熱が効き過ぎて 耐火物が 焼け固まってしまったか➡ 193 00:24:26,265 --> 00:24:30,602 逆に熱が効かなくて 炉内の壁の方で➡ 194 00:24:30,602 --> 00:24:33,505 固まって 鉄になっているかの どちらかでしょう。➡ 195 00:24:33,505 --> 00:24:36,942 この炉の場合は まだ 十分に温度がついてなくて➡ 196 00:24:36,942 --> 00:24:39,278 多分 後の方だろうと思います。 197 00:24:39,278 --> 00:24:45,617 その場合は 酸素を吹き込むと 燃えて 鉄が溶け➡ 198 00:24:45,617 --> 00:24:48,287 固まっている場所を 破る効果があります。 199 00:24:48,287 --> 00:24:52,291 よし! 酸素を吹き込んでみよう。 200 00:24:54,159 --> 00:24:59,631 実はですね 初出銑の時間は 遅らせる訳にはいかないんです。 201 00:24:59,631 --> 00:25:02,534 遅れると 中で溶けた鉄が➡ 202 00:25:02,534 --> 00:25:04,903 羽口の位置まで せり上がってきて➡ 203 00:25:04,903 --> 00:25:08,240 炉ごと爆発する危険があるんです。 204 00:25:08,240 --> 00:25:11,543 それ 行けよ! 205 00:25:22,588 --> 00:25:24,523 抜けました! 206 00:25:24,523 --> 00:25:26,525 よし! 207 00:25:32,264 --> 00:25:36,135 よ~し! ストップ! 208 00:25:36,135 --> 00:25:42,841 時間どおり 初出銑します。 来賓の皆さんに来て頂いて下さい。 209 00:26:53,946 --> 00:27:01,753 (拍手と歓声) 210 00:27:01,753 --> 00:27:13,432 ♬~ 211 00:27:13,432 --> 00:27:16,201 松本君。 212 00:27:16,201 --> 00:27:46,598 ♬~ 213 00:27:46,598 --> 00:27:52,471 (歓声) 214 00:27:52,471 --> 00:28:05,184 ♬~ 215 00:29:45,250 --> 00:30:07,939 ♬~ 216 00:30:59,858 --> 00:31:02,260 ママ! 217 00:31:02,260 --> 00:31:34,259 ♬~ 218 00:35:30,261 --> 00:35:32,263 ⚟(燕々)ママ! 219 00:35:35,133 --> 00:35:37,435 (燕々)ママ! 220 00:36:41,266 --> 00:36:46,971 (飛行機の音) 221 00:36:56,614 --> 00:37:59,277 ♬~ 222 00:37:59,277 --> 00:38:05,083 いや~ 三峡下りというから 観光船なのかと思ったら➡ 223 00:38:05,083 --> 00:38:08,386 下は 一般の人で 生活船なんだね これは。 224 00:38:08,386 --> 00:38:10,321 そうなんですよ。 225 00:38:10,321 --> 00:38:13,558 一番上は 外人客専用で 2等なんですが➡ 226 00:38:13,558 --> 00:38:16,895 下は3等以下で 5等まであるんです。 227 00:38:16,895 --> 00:38:21,232 ふ~ん なるほどね。 228 00:38:21,232 --> 00:38:27,572 どうだ サロンで持ってきた インスタントだけど コ-ヒ-でも飲むか? 229 00:38:27,572 --> 00:38:29,874 いいですね。 230 00:38:31,910 --> 00:38:37,415 そのセ-タ- よく似合うよ。 えっ? ありがとうございました。 231 00:38:37,415 --> 00:38:41,920 ハハハ! 礼は いいよ。 私のお古なんだから。 232 00:38:55,600 --> 00:38:58,937 中国は やはり 広いな~。 233 00:38:58,937 --> 00:39:03,241 この悠揚とした流れは どこまで続くんだ? 234 00:39:09,214 --> 00:39:13,518 華宝製鉄 大成功で 本当に よかった。 235 00:39:16,888 --> 00:39:21,226 いろいろと ありがとうございました。 236 00:39:21,226 --> 00:39:26,531 いろいろか…。 本当に いろいろあったな~。 237 00:39:30,902 --> 00:39:37,575 いや~ 親子で 三峡下りですか。 羨ましいですな。 238 00:39:37,575 --> 00:39:42,247 いえ どうも。 239 00:39:42,247 --> 00:39:46,117 セ-タ-なんだな。 ええ。 240 00:39:46,117 --> 00:39:52,257 いや~ この船で 2泊3日 宣昌まで。 241 00:39:52,257 --> 00:39:57,262 お前と2人きりの旅か…。 242 00:40:01,266 --> 00:40:13,845 ♬~ 243 00:40:13,845 --> 00:40:19,851 あつ子を 連れてきたかった。 244 00:40:25,290 --> 00:40:29,160 僕もです。 245 00:40:29,160 --> 00:40:32,163 じいさんも…。 246 00:40:32,163 --> 00:40:38,836 母さんも… みつ子もだ。 247 00:40:38,836 --> 00:40:40,838 はい。 248 00:40:40,838 --> 00:40:49,314 ♬~ 249 00:40:49,314 --> 00:40:54,986 日本に帰って これから どうされるんですか? 250 00:40:54,986 --> 00:41:02,593 ん? いや~ 分からん。 251 00:41:02,593 --> 00:41:10,268 一度は 系列の会社の役員か 何かで出されるんだろうが➡ 252 00:41:10,268 --> 00:41:13,571 もう 年だからね。 253 00:41:17,608 --> 00:41:25,283 少し 例の孤児問題の方を お手伝いしようかと思ってる。 254 00:41:25,283 --> 00:41:31,155 そうすると また 東北へ? 255 00:41:31,155 --> 00:41:37,161 そうだね。 お前の方は どうするんだ? 256 00:41:40,298 --> 00:41:44,635 全く分かりません。 257 00:41:44,635 --> 00:41:49,941 この国では 党と国の意志が全てですから。 258 00:41:52,977 --> 00:41:57,648 しかし いい家庭を持ってる。 259 00:41:57,648 --> 00:42:01,519 燕々は とても利発だし➡ 260 00:42:01,519 --> 00:42:10,928 月梅さんも 控えめで しんの強い すばらしい人だ。 261 00:42:10,928 --> 00:42:13,931 ありがとうございます。 262 00:42:19,270 --> 00:42:25,276 どうだ。 この辺りで…。 263 00:42:26,944 --> 00:42:31,949 日本に帰ってきてくれないか? 264 00:42:36,621 --> 00:42:42,326 帰ってきてくれ! 私の所へ…。 265 00:42:54,639 --> 00:42:57,308 (ガイド)さあ 皆さん お待たせしました。➡ 266 00:42:57,308 --> 00:42:59,977 いよいよ これから 三峡に入ります。➡ 267 00:42:59,977 --> 00:43:01,913 もう見えてきましたが➡ 268 00:43:01,913 --> 00:43:07,251 北の岸 皆さんから見て 左側 よく見て下さい。 269 00:43:07,251 --> 00:43:12,590 小高い山の頂に 大きく甍がはねた 白い廟が見えてきますね。➡ 270 00:43:12,590 --> 00:43:16,260 そうそうそう。 あれが有名な白帝城で➡ 271 00:43:16,260 --> 00:43:22,133 この先から 長江三峡の最初の門 チュイタン峡になります。➡ 272 00:43:22,133 --> 00:43:26,270 白帝城は 「三国志」の劉備 諸葛孔明と➡ 273 00:43:26,270 --> 00:43:28,206 ゆかりのある所です。➡ 274 00:43:28,206 --> 00:43:31,609 ご存じだと思いますが 李白の詩にも➡ 275 00:43:31,609 --> 00:43:35,279 「朝に辞す 白帝 彩雲の間➡ 276 00:43:35,279 --> 00:43:38,616 千里の江陵 一日にして還る。➡ 277 00:43:38,616 --> 00:43:41,519 両岸の猿声 啼いて つきざるに➡ 278 00:43:41,519 --> 00:43:48,292 軽舟 すでに過ぐ 万重の山」という 詩があります。 279 00:43:48,292 --> 00:43:59,303 (中国語で朗読) 280 00:43:59,303 --> 00:44:04,909 「朝に辞す 白帝 彩雲の間➡ 281 00:44:04,909 --> 00:44:09,580 千里の江陵 一日にして還る」。 282 00:44:09,580 --> 00:44:18,923 (中国語で朗読) 283 00:44:18,923 --> 00:44:23,594 「両岸の猿声 啼いて つきざるに➡ 284 00:44:23,594 --> 00:44:29,300 軽舟 すでに過ぐ 万重の山」。 285 00:44:39,944 --> 00:44:44,815 明かり 消しましょうか? 286 00:44:44,815 --> 00:44:47,518 ああ…。 287 00:45:07,104 --> 00:45:10,908 今 どの辺でしょう? 288 00:45:10,908 --> 00:45:13,611 うむ。 289 00:45:17,782 --> 00:45:22,253 今夜が 最後だな。 290 00:45:22,253 --> 00:45:29,961 お前と旅をして 枕を並べて寝られるのは…。 291 00:45:36,801 --> 00:45:40,938 ゆうべの事だが…。 292 00:45:40,938 --> 00:45:49,947 (汽笛) 293 00:45:51,949 --> 00:45:55,953 日本へ行く事ですか? 294 00:46:03,561 --> 00:46:08,866 分かりません 僕には…。 295 00:46:17,908 --> 00:46:20,911 私は…。 296 00:46:23,781 --> 00:46:29,487 外事規律を犯してまで 木更津の家を訪ねました。 297 00:46:32,256 --> 00:46:35,926 あの時…。 298 00:46:35,926 --> 00:46:40,598 仏壇の前に座った時…。 299 00:46:40,598 --> 00:46:45,603 今まで 味わった事のないような 安らぎを感じました。 300 00:46:50,274 --> 00:46:53,944 それは 多分…。 301 00:46:53,944 --> 00:47:02,553 多分 自分の生まれとか育ちから 解放されて➡ 302 00:47:02,553 --> 00:47:06,891 何の緊張感もない➡ 303 00:47:06,891 --> 00:47:12,196 この国では 味わえなかった 安らぎだったと思うんです。 304 00:47:18,235 --> 00:47:21,906 そして…。 305 00:47:21,906 --> 00:47:23,841 今は亡い➡ 306 00:47:23,841 --> 00:47:32,850 母 祖父 妹たちの位はいに 手を合わせた時…。 307 00:47:35,920 --> 00:47:42,226 私は たまらない 家族のつながりを感じました。 308 00:47:47,264 --> 00:47:53,571 白い割烹着を着た母の写真を 見た時…。 309 00:47:55,940 --> 00:48:00,778 本当の母親を 自分は亡くしたんだと➡ 310 00:48:00,778 --> 00:48:04,749 声を上げて泣きました。 311 00:48:04,749 --> 00:48:20,564 ♬~ 312 00:48:20,564 --> 00:48:23,267 でも…。 313 00:48:26,437 --> 00:48:29,440 でも…。 314 00:48:32,176 --> 00:48:39,884 では 范家屯の両親は どうなんでしょう? 315 00:48:45,589 --> 00:48:49,460 私の父 陸 徳志は➡ 316 00:48:49,460 --> 00:48:55,466 自分の命を懸けて 私を 冤罪から救ってくれました。 317 00:48:58,602 --> 00:49:04,408 私が「日本へ行く」と言ったら 父は泣き➡ 318 00:49:04,408 --> 00:49:09,113 病の床についてしまうのでは ないでしょうか。 319 00:49:15,085 --> 00:49:18,389 私には分かりません…。 320 00:49:21,225 --> 00:49:23,928 私には…。 321 00:49:26,564 --> 00:49:30,868 私には どちらも 父です。 322 00:49:33,904 --> 00:49:37,775 2人の父です…。 323 00:49:37,775 --> 00:49:43,581 (泣き声) 324 00:49:43,581 --> 00:49:54,291 ♬~ 325 00:50:02,600 --> 00:50:04,535 (ガイド) 皆さん 気を付けて下さいね。➡ 326 00:50:04,535 --> 00:50:06,937 気を付けて よ~く味わって下さい。➡ 327 00:50:06,937 --> 00:50:12,810 これが長江三峡下りのハイライト 西陵峡ですよ。➡ 328 00:50:12,810 --> 00:50:14,812 手を離しちゃいけませんよ。 329 00:50:14,812 --> 00:50:18,549 死にたくなかったら しっかりと こう こう つかまってね。➡ 330 00:50:18,549 --> 00:50:22,286 いいですか? それじゃ 解説いきますよ。➡ 331 00:50:22,286 --> 00:50:26,123 西陵峡は 全長75キロ。 332 00:50:26,123 --> 00:50:30,294 世界でも有数の 急流のある峡谷です。 333 00:50:30,294 --> 00:50:32,796 北側の岩壁を見て下さい。➡ 334 00:50:32,796 --> 00:50:35,833 厚い書物が 重なってるように見えますね。➡ 335 00:50:35,833 --> 00:50:39,970 それと 剣の形をした細長い岩。➡ 336 00:50:39,970 --> 00:50:44,642 その北側は 兵書宝剣峡と 名付けられています。➡ 337 00:50:44,642 --> 00:50:48,312 ほかにも 鐘乳石が垂れ下がった➡ 338 00:50:48,312 --> 00:50:52,182 断崖とか奇岩とかね もう たくさんあるんですよ。➡ 339 00:50:52,182 --> 00:50:55,185 ここを過ぎると いよいよ 本当に いよいよ➡ 340 00:50:55,185 --> 00:50:59,924 三峡の中でも 最も狭いコンリン灘です。➡ 341 00:50:59,924 --> 00:51:03,260 そこへ行くと もう 私も怖いんですよ。➡ 342 00:51:03,260 --> 00:51:06,931 解説できないから 今のうちにしちゃいましょう。➡ 343 00:51:06,931 --> 00:51:11,268 今は… つまり 解放後ですよ。➡ 344 00:51:11,268 --> 00:51:15,139 危険な岩礁を取り除いて 通りやすくしたんですけれども➡ 345 00:51:15,139 --> 00:51:20,611 昔は小舟でもね 空っぽにしないと 通れなかったそうですよ。➡ 346 00:51:20,611 --> 00:51:24,281 もう何人も死んだらしいですね。➡ 347 00:51:24,281 --> 00:51:27,952 とにかく 見ない事には 始まらないですから。➡ 348 00:51:27,952 --> 00:51:30,287 いいですか? 本当に揺れるからね。➡ 349 00:51:30,287 --> 00:51:33,958 ジェットコースターみたいなもんだから。 しっかり つかまってね。➡ 350 00:51:33,958 --> 00:51:36,293 覚悟して下さいよ。 351 00:51:36,293 --> 00:51:44,969 ♬~ 352 00:51:44,969 --> 00:51:51,642 <私の目の前に 私を育んでくれた大地があった。➡ 353 00:51:51,642 --> 00:51:59,316 河岸の峰々の 一木一草が 全て 私自身に思えた。➡ 354 00:51:59,316 --> 00:52:06,624 そして 中国人にとって 母なる川 長江があった> 355 00:52:08,125 --> 00:52:13,831 <その深い底から湧き起こる 長江を たたえる歌を➡ 356 00:52:13,831 --> 00:52:18,836 私は 確かに聞いた> 357 00:52:25,476 --> 00:52:27,478 大地の子…。 358 00:52:31,615 --> 00:52:34,618 大地の子です。 359 00:52:37,955 --> 00:52:43,260 私は この大地の子です。 360 00:52:46,630 --> 00:52:51,502 この中国の大地が…➡ 361 00:52:51,502 --> 00:52:56,306 大地が 私の父なんです。 362 00:52:56,306 --> 00:52:58,242 母なんです。 363 00:52:58,242 --> 00:53:08,585 ♬~ 364 00:53:08,585 --> 00:53:15,926 <父の目に 涙が あふれたようだった。➡ 365 00:53:15,926 --> 00:53:20,798 きっと 父は その言葉を➡ 366 00:53:20,798 --> 00:53:26,937 永遠の別れの言葉と知ったのだ> 367 00:53:26,937 --> 00:53:44,621 ♬~ 368 00:54:57,294 --> 00:55:00,998 (発車ベル) 369 00:55:02,566 --> 00:55:09,573 (発車ベル) 370 00:55:14,178 --> 00:55:21,485 (発車ベル) 371 00:55:59,623 --> 00:56:09,433 ♬~ 372 00:56:09,433 --> 00:56:12,736 <呼和浩特に着いた> 373 00:56:52,276 --> 00:56:57,614 <3年前 同じ道を バスに揺られて走っていた。➡ 374 00:56:57,614 --> 00:57:02,219 今は 新しい生産の意欲に 燃えている工人が運転する➡ 375 00:57:02,219 --> 00:57:05,555 車の中にいる> 376 00:57:05,555 --> 00:57:14,898 ♬~ 377 00:57:14,898 --> 00:57:20,570 <私の 新しく… いや また選んだ職場➡ 378 00:57:20,570 --> 00:57:26,276 西蒙古鋼鉄公司が 私を待ってくれている> 379 00:57:43,794 --> 00:57:55,472 ♬~ 380 00:57:55,472 --> 00:58:04,548 (汽笛) 381 00:58:04,548 --> 00:58:28,772 ♬~ 382 00:58:28,772 --> 00:58:40,083 ♬~