1 00:00:06,607 --> 00:00:11,612 <こちらは 日本橋の両替商 三国屋> 2 00:00:13,947 --> 00:00:16,617 大旦那様 たった今➡ 3 00:00:16,617 --> 00:00:20,954 新たな瓦版が 届けられました。 4 00:00:20,954 --> 00:00:23,624 私が渡したお金で➡ 5 00:00:23,624 --> 00:00:28,495 卯之吉が大がかりな捕り物を やり遂げたんだね。 6 00:00:28,495 --> 00:00:31,965 (八巻卯之吉) やって来ましたよ 黒装束の皆さんが。 7 00:00:31,965 --> 00:00:39,273 <前回 卯之吉の立てた作戦で 悪党どもを 一網打尽にしたのでございますが…> 8 00:00:40,974 --> 00:00:44,845 (銀八)すべて片づきましたよ。 9 00:00:44,845 --> 00:00:47,648 よっ! 今回も お見事! 10 00:00:47,648 --> 00:00:49,983 剣豪同心 八巻卯之吉➡ 11 00:00:49,983 --> 00:00:53,987 ここにありでございます~! 12 00:00:57,324 --> 00:01:06,133 さぞや あの子の働きが でかでかと書かれているんだろうねえ。 13 00:01:06,133 --> 00:01:08,268 ない?➡ 14 00:01:08,268 --> 00:01:11,605 ない…? どこにもないじゃないか。 15 00:01:11,605 --> 00:01:15,275 これは一体 どういうことになってんだい。 ええっ? 16 00:01:15,275 --> 00:01:18,946 ああっ? 17 00:01:18,946 --> 00:01:24,284 <一方 こちらは 甘利備前守様のお屋敷> 18 00:01:24,284 --> 00:01:28,956 仰せのとおり 今回の捕り物は なかったことにいたしました。 19 00:01:28,956 --> 00:01:32,826 うむ…。 して 捕縛された者どもは? 20 00:01:32,826 --> 00:01:38,298 すべて解き放ち 記録の一切を焼き捨てました。 21 00:01:38,298 --> 00:01:41,969 それでよい。 手間をかけたな。 22 00:01:41,969 --> 00:01:44,304 一体 何者が? 23 00:01:44,304 --> 00:01:47,207 分からん。 24 00:01:47,207 --> 00:01:54,648 しかし 幸千代君を邪魔に思う 誰かがおるのは確か。 25 00:01:54,648 --> 00:01:57,951 何としてもお守りせねば。 26 00:01:59,519 --> 00:02:02,522 <そして 翌日> 27 00:02:12,132 --> 00:02:16,269 本当に うり二つ…。 28 00:02:16,269 --> 00:02:20,974  回想 美鈴さんは 美鈴さんの 思うとおりにすればいいんです。 29 00:02:23,143 --> 00:02:31,618 ♬~ 30 00:02:31,618 --> 00:02:34,287 (幸千代)お前は あの夜の…? 31 00:02:34,287 --> 00:02:44,297 ♬~ 32 00:02:44,297 --> 00:02:46,233 女子か? 33 00:02:46,233 --> 00:02:48,635 ♬~ 34 00:02:48,635 --> 00:02:51,972 そこまで! お待ちくだされ。 35 00:02:51,972 --> 00:02:55,675 それなるは 私がお付けした者でございます。 36 00:03:12,926 --> 00:03:17,264 女子が わしの警護をするというのか? 37 00:03:17,264 --> 00:03:19,599 恐れながら 腕は確か。 38 00:03:19,599 --> 00:03:22,269 父親は 溝口左門と申し➡ 39 00:03:22,269 --> 00:03:25,172 江戸で指折りの剣術道場を 開いております。➡ 40 00:03:25,172 --> 00:03:29,609 親子とも実直で 信用ができる人物でございます。 41 00:03:29,609 --> 00:03:33,480 この者の名は…。➡ 42 00:03:33,480 --> 00:03:37,951 これ! あっ はい…。 43 00:03:37,951 --> 00:03:40,287 美鈴と申します。 44 00:03:40,287 --> 00:03:43,190 お気に召さないのは重々承知。 45 00:03:43,190 --> 00:03:47,961 ですが 若君をお守りするのが 後見役たる我が使命。 46 00:03:47,961 --> 00:03:52,632 どうか お聞き届けを。 47 00:03:52,632 --> 00:03:55,535 よかろう。 好きにいたせ。 48 00:03:55,535 --> 00:04:00,907 えっ? あっ… ははっ…! 49 00:04:00,907 --> 00:04:05,245 昼過ぎに 大奥御年寄の富士島殿が お見えになられます。 50 00:04:05,245 --> 00:04:10,117 それまでには下城してまいりますゆえ くれぐれも… くれぐれも…。 51 00:04:10,117 --> 00:04:13,820 くどい! 分かっておるわ。 52 00:04:19,793 --> 00:04:24,264 やけに もの分かりがいいのう…。 53 00:04:24,264 --> 00:04:26,600 (村田銕三郎)この一件から 手を引けっていうのは➡ 54 00:04:26,600 --> 00:04:28,535 どういうことだ!? 納得いかねえ! 55 00:04:28,535 --> 00:04:32,472 けれど 沢田様じきじきのご下命では…。 56 00:04:32,472 --> 00:04:35,275 それに 科人もいなくなってしまったんでは➡ 57 00:04:35,275 --> 00:04:38,178 調べようがありませんよ。 (村田)何 言ってやがんだ! 58 00:04:38,178 --> 00:04:42,949 事の真相を暴くのが 俺たち同心の仕事じゃねえか!➡ 59 00:04:42,949 --> 00:04:47,287 おい! また 茶などすすりやがって…。 60 00:04:47,287 --> 00:04:51,625 お前の手柄も潰されたんだぞ! 腹が立たねえのか? ハチマキ! 61 00:04:51,625 --> 00:04:53,560 ヤマキです!ヤマキです! 62 00:04:53,560 --> 00:04:57,297 それにしても 何から何まで謎だらけですねえ。 63 00:04:57,297 --> 00:05:02,903 だから! その謎を解くのが 俺たちの仕事だって言ってんだろうが! 64 00:05:02,903 --> 00:05:05,605 ひと事みてえに…! 65 00:05:14,915 --> 00:05:20,253 さて 小うるさいやつが いなくなったところで 参るとするか。 66 00:05:20,253 --> 00:05:23,957 は? 町の視察じゃ。 67 00:05:25,926 --> 00:05:30,931 お待ちください! そんな勝手なことをされては…! 68 00:05:35,936 --> 00:05:40,273 (弥市)いやあ… ご心配には及びません。➡ 69 00:05:40,273 --> 00:05:45,145 すでに 腕の立つ者を2人 探してあります。 70 00:05:45,145 --> 00:05:49,149 姉上にもお伝えしておくとしよう。 71 00:05:55,822 --> 00:05:59,960 (富士島)かわいいのう…。 72 00:05:59,960 --> 00:06:03,964 ほら お食べ。 73 00:06:05,565 --> 00:06:11,238 うん? 食べぬのか? 74 00:06:11,238 --> 00:06:14,908 ならば お前も➡ 75 00:06:14,908 --> 00:06:18,912 始末してしまうぞ。 76 00:06:21,581 --> 00:06:26,286 富士島様 そろそろお出かけの刻限でございます。 77 00:06:28,455 --> 00:06:31,258 今日は案内役もいることだ。 78 00:06:31,258 --> 00:06:35,128 江戸の町人の暮らしを 存分に見て回るとしよう。 79 00:06:35,128 --> 00:06:39,132 今頃 大騒ぎしているはずでございます。 80 00:06:39,132 --> 00:06:41,901 若君様! 81 00:06:41,901 --> 00:06:45,605 <そのとおりでございます> 82 00:06:45,605 --> 00:06:47,540 いずこにおわします! 83 00:06:47,540 --> 00:06:49,943 おらぬか!? ああ! 84 00:06:49,943 --> 00:06:54,814 ⚟若君様! ⚟若君様! 85 00:06:54,814 --> 00:06:56,816 若君様! 86 00:06:56,816 --> 00:06:59,953 いかがした? 87 00:06:59,953 --> 00:07:02,555 幸千代君のお姿が見えませぬ。 88 00:07:02,555 --> 00:07:06,426 何と…! よくお捜しもうせ! 89 00:07:06,426 --> 00:07:09,229 はっ! 90 00:07:09,229 --> 00:07:11,932 江戸の団子は うまいのう。 91 00:07:15,568 --> 00:07:18,872 よく まあ そのように…。 92 00:07:20,440 --> 00:07:24,911 ♬~ 93 00:07:24,911 --> 00:07:29,249 お前が助けに入った男 わしとそっくりじゃったのう。 94 00:07:29,249 --> 00:07:33,920 だが 敵を前に気絶するなど とんだ腰抜けよ。 95 00:07:33,920 --> 00:07:36,589 そのようなことはございませぬ! 96 00:07:36,589 --> 00:07:40,927 弱きを助け 強きをくじく 立派なお方でございます。 97 00:07:40,927 --> 00:07:45,799 あのへなちょこがか。 南町奉行所 同心 八巻卯之吉様。 98 00:07:45,799 --> 00:07:49,269 人呼んで 江戸の守り神でございます。 99 00:07:49,269 --> 00:07:52,605 何? 同心だと? 100 00:07:52,605 --> 00:07:55,508 ご無礼いたしました。 101 00:07:55,508 --> 00:07:59,946 ひょっとして あやつのことを好いておるのか? 102 00:07:59,946 --> 00:08:05,552 ハハハハ…! 図星か? なるほど。 103 00:08:05,552 --> 00:08:10,423 勇ましい女ほど 優男が好きというが…。 ハハハ…! 104 00:08:10,423 --> 00:08:12,425 ⚟(お信)離せ! 105 00:08:12,425 --> 00:08:15,895 おとっつぁんが置いてったんだ! おとっつぁんの小判だ! 106 00:08:15,895 --> 00:08:19,566 何だ? 番屋の者もいるようでございます。 107 00:08:19,566 --> 00:08:21,868 何かあったのかと。 108 00:08:23,903 --> 00:08:26,806 (大家)いいかい? お信。 うそはいけないよ。 109 00:08:26,806 --> 00:08:28,775 何をしておる? 110 00:08:28,775 --> 00:08:31,578 (番太郎)あっ 八巻様 よいところに…! 111 00:08:31,578 --> 00:08:37,250 申し訳ないが 本日は非番ながら お忍びでの市中お見回りだ。 112 00:08:37,250 --> 00:08:40,587 どうした? 話せ。 (両替屋)はい。 113 00:08:40,587 --> 00:08:44,457 私は両替商でございますが この子が うちに➡ 114 00:08:44,457 --> 00:08:46,926 小判を持ち込んだのでございます。 115 00:08:46,926 --> 00:08:50,263 しかし 小判一両と申せば 銅銭で五千枚。 116 00:08:50,263 --> 00:08:52,932 子どもが持ってくるには大金すぎるので➡ 117 00:08:52,932 --> 00:08:57,604 娘の住む長屋の大家に来てもらい 話を聞いてたところでございます。 118 00:08:57,604 --> 00:09:00,874 この娘は お信といいまして➡ 119 00:09:00,874 --> 00:09:05,545 うちの長屋に 父親と2人して暮らしております。➡ 120 00:09:05,545 --> 00:09:10,417 父親は 歳三という 腕のいい金細工の職人でして➡ 121 00:09:10,417 --> 00:09:16,189 ところが 大の博打好き。➡ 122 00:09:16,189 --> 00:09:20,894 稼いだ金は その日のうちに 使ってしまう男でございます。 123 00:09:20,894 --> 00:09:25,565 一両なんて大金 たとえ 持ってたって 使わずにおれません。 124 00:09:25,565 --> 00:09:31,237 もしや 娘を捨てて 出て行ったのかも…。 125 00:09:31,237 --> 00:09:36,576 うっ…! うわ~! 126 00:09:36,576 --> 00:09:38,878 うるさい! 泣くな! 127 00:09:41,448 --> 00:09:44,250 もうよい。 さっさと追い返せ。 128 00:09:44,250 --> 00:09:46,920 (両替屋)この小判は? よきに計らえ。 129 00:09:46,920 --> 00:09:51,257 ですが 八巻様…! その小判 とりあえず そなたが預かり➡ 130 00:09:51,257 --> 00:09:53,193 父親が戻ってきたら話を聞け。 よいな? 131 00:09:53,193 --> 00:09:55,495 はい…。 132 00:09:58,598 --> 00:10:01,267 (金太)あれが南町の八巻か。 133 00:10:01,267 --> 00:10:06,940 はい。 一緒にいる若侍は 八巻に仕える者です。 134 00:10:06,940 --> 00:10:08,875 (赤林)もう感づかれたのか? 135 00:10:08,875 --> 00:10:11,878 さすが千里眼だ。 136 00:10:14,280 --> 00:10:19,986 <ところが 本物の八巻卯之吉はと申しますと…> 137 00:10:23,623 --> 00:10:28,962 こんな立派なおべべを着て 座っているだけでいいんですかい? 138 00:10:28,962 --> 00:10:31,865 それで かまわん。 139 00:10:31,865 --> 00:10:36,636 これから そなたに会いに人が来る。 140 00:10:36,636 --> 00:10:41,508 だが 何も言うな! しゃべるな! 分かったな? 141 00:10:41,508 --> 00:10:44,511 はいはい…。 142 00:10:51,184 --> 00:10:58,191 誠に うり二つ。 このような者が南町奉行所にいたとは。 143 00:11:02,262 --> 00:11:07,133 とりあえず 替え玉は務まりそうじゃの。 144 00:11:07,133 --> 00:11:14,140 しかし 何せ 型破りな男なので どうなることか…。 145 00:11:16,276 --> 00:11:22,615 あれ? あれは もしや 永徳の「花鳥図」では? 146 00:11:22,615 --> 00:11:27,487 (沢田)そんなことより 今 言ったことを くれぐれも肝に銘じておくのだ。 147 00:11:27,487 --> 00:11:33,626 また しばらくの間 この部屋から出てはならん! よいな! 148 00:11:33,626 --> 00:11:36,629 は~いはい。 149 00:11:51,177 --> 00:11:54,914 (甘利)相手は大奥を束ねる 富士島殿じゃ。➡ 150 00:11:54,914 --> 00:12:00,787 上様のお言いつけで幸千代君の お江戸入りを確かめに参られる。 151 00:12:00,787 --> 00:12:05,925 富士島殿といえば 常に 上様のおそばにはべり➡ 152 00:12:05,925 --> 00:12:09,796 政にも口を出す うるさ型との うわさでございますが…。 153 00:12:09,796 --> 00:12:13,600 ああ… たとえ 幸千代君に扮していようとも➡ 154 00:12:13,600 --> 00:12:16,502 同心の身分では おびえるのが当然。➡ 155 00:12:16,502 --> 00:12:20,273 恐れ入って はいつくばりでもしようものなら➡ 156 00:12:20,273 --> 00:12:22,942 たちまち うそが露見してしまう。 157 00:12:22,942 --> 00:12:24,877 (くしゃみ) 158 00:12:24,877 --> 00:12:28,815 そんなことにでもなれば わしとて ただでは済まぬ。 159 00:12:28,815 --> 00:12:33,586 老中を免ぜられ お前も連座となる! よいな? 160 00:12:33,586 --> 00:12:37,490 そんな…。 161 00:12:37,490 --> 00:12:40,960 ですが ご心配には及びませぬ。 162 00:12:40,960 --> 00:12:45,298 あの八巻という男 たとえ 相手が上様だろうと➡ 163 00:12:45,298 --> 00:12:47,967 恐れるような男ではござりませぬ。 164 00:12:47,967 --> 00:12:53,306 それほど 肝が据わっていると申すか? 165 00:12:53,306 --> 00:12:57,644 いや… その反対でして あの…➡ 166 00:12:57,644 --> 00:13:00,246 何と申してよいのか…。 167 00:13:00,246 --> 00:13:05,918 そのような者が この世におるか! たわけ! 168 00:13:05,918 --> 00:13:08,621 ああっ 胃が痛うなってきた…。 169 00:13:10,790 --> 00:13:13,793 富士島殿 お着きでございます。 170 00:13:24,270 --> 00:13:27,940 幸千代君におかれましては➡ 171 00:13:27,940 --> 00:13:35,648 ことのほか ご機嫌麗しく お喜び申し上げます。 172 00:13:38,951 --> 00:13:45,958 甲斐よりの御道中 さぞや お疲れでございましょう。 173 00:13:51,964 --> 00:13:54,967 幸千代君? 174 00:13:57,837 --> 00:14:04,544 (富士島)幸千代君…? えっ? 175 00:14:04,544 --> 00:14:07,447 私のことですかい? 176 00:14:07,447 --> 00:14:11,250 えっ? 177 00:14:11,250 --> 00:14:13,920 どちら様です? 178 00:14:13,920 --> 00:14:19,926 わ… 若君 御年寄の富士島殿でございます。 179 00:14:26,933 --> 00:14:29,936 知らないねえ…。 180 00:14:36,609 --> 00:14:42,281 (富士島)ホホホホ… ハハハハ…! 181 00:14:42,281 --> 00:14:46,619 ホホホホ…! 182 00:14:46,619 --> 00:14:48,554 さすが! 183 00:14:48,554 --> 00:14:54,293 さすが 上様の弟君でいらっしゃいまする。➡ 184 00:14:54,293 --> 00:15:00,566 うわさに聞いていたとおり ものおじせず おおらかでご闊達なご気性! 185 00:15:00,566 --> 00:15:07,440 誠に 感服いたしました!➡ 186 00:15:07,440 --> 00:15:10,243 恐れながら 本日は➡ 187 00:15:10,243 --> 00:15:17,950 ご病気中の上様より仰せつかり 不肖 富士島が ご挨拶に参じました。 188 00:15:20,253 --> 00:15:24,924 幸千代君におかれましては これまでの甲斐とは違い➡ 189 00:15:24,924 --> 00:15:27,827 さぞ窮屈でございましょう。 190 00:15:27,827 --> 00:15:33,599 なれど この暮らしに 慣れていただかなければなりません。 191 00:15:33,599 --> 00:15:40,473 それには 何かと 物入りかと…。 192 00:15:40,473 --> 00:15:46,946 こういうものは要らないよ。 興味もないしね。 193 00:15:46,946 --> 00:15:48,948 あっ…。 194 00:15:53,286 --> 00:16:00,092 上様は 幸千代君をお跡目にと お考えでいらっしゃいます。 195 00:16:00,092 --> 00:16:04,897 ですが 今しばらく ここで ご辛抱していてほしいとも➡ 196 00:16:04,897 --> 00:16:07,567 仰せでございます。 197 00:16:07,567 --> 00:16:13,239 されど 一刻も早く お跡目のことは 公にしていただきませんと…。 198 00:16:13,239 --> 00:16:19,912 そなたは 上様の御身より お跡目のことが大切とお考えか? 199 00:16:19,912 --> 00:16:22,582 いえ 決して そのようなことは…! 200 00:16:22,582 --> 00:16:24,917 その申されよう お慎みあれ! 201 00:16:24,917 --> 00:16:27,253 とんだご無礼を…! 202 00:16:27,253 --> 00:16:32,124 私が 上様の名代として参ったことを お忘れか!? 203 00:16:32,124 --> 00:16:36,929 まあまあ そのように言わずと…。 204 00:16:36,929 --> 00:16:40,233 あっ そうだ。 205 00:16:56,949 --> 00:17:31,250 ♬~ 206 00:17:31,250 --> 00:17:33,252 どうぞ。 207 00:17:57,476 --> 00:18:02,181 これからも よろしくお願いしますよ。 208 00:18:08,087 --> 00:18:13,392 <そのころ 三国屋では 意外なお方が…> 209 00:18:15,561 --> 00:18:20,232 (徳右衛門)以前から 商いの才が あるとにらんでいたが➡ 210 00:18:20,232 --> 00:18:23,135 私の見込んだとおりだ。 211 00:18:23,135 --> 00:18:27,106 それに 卯之吉も 姉のように慕っている。 212 00:18:27,106 --> 00:18:31,577 お前ほど この三国屋の商いを➡ 213 00:18:31,577 --> 00:18:36,248 手伝ってもらうのにふさわしい者は いないんだよ。 214 00:18:36,248 --> 00:18:38,918 (菊野)お役に立てればよろしいんですが。 215 00:18:38,918 --> 00:18:44,256 けれど 夜は いつものように お座敷を勤めさせていただきますよ。 216 00:18:44,256 --> 00:18:48,928 もちろん分かっていますよ。 217 00:18:48,928 --> 00:18:53,599 ここのところ もうけが減っておりますね。 218 00:18:53,599 --> 00:18:59,472 実は えらく 金の値が 下がっているのだ。 219 00:18:59,472 --> 00:19:01,874 おかしいですね。 220 00:19:01,874 --> 00:19:06,545 確か お上が 小判の改鋳でも なさらないかぎり➡ 221 00:19:06,545 --> 00:19:08,881 下がることはありえないはずじゃ? 222 00:19:08,881 --> 00:19:10,883 う~ん…。 223 00:19:23,896 --> 00:19:30,770 武芸一徹の武骨者と聞いていたが…。 224 00:19:30,770 --> 00:19:37,243 さすが上様の弟君。 225 00:19:37,243 --> 00:20:09,241 ♬~ 226 00:20:11,610 --> 00:20:15,948 <そして 本物の幸千代君はと申しますと➡ 227 00:20:15,948 --> 00:20:21,253 大張り切りで 江戸市中を見物中でございます> 228 00:20:22,822 --> 00:20:28,294 この江戸 ひいては この国の太平と安寧 そして 何より➡ 229 00:20:28,294 --> 00:20:31,997 一日も早い 兄上のご回復を…。 230 00:20:33,966 --> 00:20:36,635 先ほどから つけられております。 231 00:20:36,635 --> 00:20:39,538 案ずるな。 232 00:20:39,538 --> 00:20:44,310 甲斐から連れてきた忍びの者よ。 233 00:20:44,310 --> 00:20:46,979 そうでしたか。 234 00:20:46,979 --> 00:20:49,281 では 私も…。 235 00:20:57,623 --> 00:21:01,927 (鈴の音) 236 00:21:01,927 --> 00:21:05,631 (かしわ手) 237 00:21:08,267 --> 00:21:11,270  回想 美鈴さん。 238 00:21:16,142 --> 00:21:19,845 では そろそろ お屋敷へお戻り…。 239 00:21:22,815 --> 00:21:26,118 しまった… どこへ…! 240 00:21:34,293 --> 00:21:38,631 何? わしの替え玉だと? (小六)はっ。 241 00:21:38,631 --> 00:21:41,534 あの八巻卯之吉にございます。 242 00:21:41,534 --> 00:21:44,970 わしにそっくりな あのへなちょこがか? 243 00:21:44,970 --> 00:21:46,972 はっ。 244 00:22:02,922 --> 00:22:07,593 今月 両替のために持ち込まれた小判です。 245 00:22:07,593 --> 00:22:09,595 うん。 246 00:22:16,268 --> 00:22:39,291 ♬~ 247 00:22:39,291 --> 00:22:41,594 ん…? 248 00:22:44,163 --> 00:22:47,466 これは…。 249 00:22:49,301 --> 00:22:52,304 ⚟若君 連れてまいりました。 250 00:22:58,644 --> 00:23:03,249 いやあ ご苦労だったね。 251 00:23:03,249 --> 00:23:06,919 あれ? 若旦那じゃないですか! 252 00:23:06,919 --> 00:23:09,588 「若旦那」だと!? 無礼者! 253 00:23:09,588 --> 00:23:12,491 いいんだよ。 この人は身内も同然なんだから。 254 00:23:12,491 --> 00:23:15,261 さあ もう下がっておくれ。 255 00:23:15,261 --> 00:23:17,563 はっ! 256 00:23:27,606 --> 00:23:30,943 若旦那 一体 こんな所で何を? 257 00:23:30,943 --> 00:23:33,245 いいから 早くお上がりよ。 258 00:23:35,281 --> 00:23:37,950 うわっ! すごい! 259 00:23:37,950 --> 00:23:43,289 これは なかなか手に入らない 腑分けの本なんだよ。 260 00:23:43,289 --> 00:23:46,625 <卯之吉のために集めたものでございます> 261 00:23:46,625 --> 00:23:49,962 (銀八)うえ~! 262 00:23:49,962 --> 00:23:56,635 <この卯之吉 蘭学に興味があり かつては 医術にも凝っておりました> 263 00:23:56,635 --> 00:24:02,241 これで しばらくは 引き止めたいらしいねえ。 264 00:24:02,241 --> 00:24:06,111 けれど 夜は いつもどおり遊びたいからね。 265 00:24:06,111 --> 00:24:09,415 手伝っておくれ。 へい! 266 00:24:11,917 --> 00:24:14,253 (小判が落ちる音) 267 00:24:14,253 --> 00:25:00,766 ♬~ 268 00:25:00,766 --> 00:25:05,537 上様の弟君の替え玉にとはね…。 269 00:25:05,537 --> 00:25:09,441 まだお会いしてないんだけど 私と うり二つらしいんだよ。 270 00:25:09,441 --> 00:25:11,443 いいんでげすか? 抜け出して。 271 00:25:11,443 --> 00:25:17,149 ああ。 気付かれないうちに 戻ってればいいんだからさ。 272 00:25:17,149 --> 00:25:22,121 けど あっしは何が起こっても もう驚きゃしません。 273 00:25:22,121 --> 00:25:25,591 若旦那の太鼓持ちになるって 決めたときから➡ 274 00:25:25,591 --> 00:25:29,928 何でも来いと思ってやんすから! ハハハ…! そうこなくっちゃね。 275 00:25:29,928 --> 00:25:33,799 頼りにしてるよ 銀八。 ええ。 276 00:25:33,799 --> 00:25:36,802 ⚟(金太)こっちだ! 277 00:25:36,802 --> 00:25:40,572 盗人だ~! 278 00:25:40,572 --> 00:25:43,475 八巻? 嗅ぎつけられていたか! 279 00:25:43,475 --> 00:25:46,478 拙者に任せておけ! 280 00:25:50,616 --> 00:25:53,285 ああ~ 若旦那…! 281 00:25:53,285 --> 00:25:55,587 きえ~い! 282 00:25:59,625 --> 00:26:04,463 気を失っておるだと…? 283 00:26:04,463 --> 00:26:07,232 ⚟(呼子笛) 284 00:26:07,232 --> 00:26:09,902 先生! 捕り方だ! 285 00:26:09,902 --> 00:26:12,604 勝負は預ける。 286 00:26:14,573 --> 00:26:18,444 若旦那! 若旦那! ああっ…。 287 00:26:18,444 --> 00:26:20,913 銀八! ああっ…! 288 00:26:20,913 --> 00:26:22,848 ⚟(呼子笛) 289 00:26:22,848 --> 00:26:25,551 ⚟御用だ! 御用だ! 290 00:26:28,787 --> 00:26:32,257 (大家)八巻様! 八巻様…! 291 00:26:32,257 --> 00:26:36,595 お指図を受けたあの小判 奪い取られてしまいました! 292 00:26:36,595 --> 00:26:38,530 小判? 293 00:26:38,530 --> 00:26:42,935 盗賊に「がきの持ってたあの小判を出せ」と 脅されたのでございます。 294 00:26:42,935 --> 00:26:47,639 長屋の娘が持ち込んできた あの小判でございますよ。 295 00:26:49,608 --> 00:26:54,947 その八巻様って もしや 若君じゃ? 296 00:26:54,947 --> 00:26:56,882 あっ…。 297 00:26:56,882 --> 00:27:00,219 幸千代君は まだ見つからんのか? 298 00:27:00,219 --> 00:27:03,555 はっ… 申し訳ございません。 299 00:27:03,555 --> 00:27:07,226 今 町奉行所の者に捜させておりますので。 300 00:27:07,226 --> 00:27:11,096 それで 八巻のほうは? 301 00:27:11,096 --> 00:27:13,565 あやつも消えおったわ。 302 00:27:13,565 --> 00:27:16,235 えっ? 303 00:27:16,235 --> 00:27:18,570 (銀八)首を突っ込んで よろしいんで? 304 00:27:18,570 --> 00:27:21,907 もう一人の八巻が 関わってることなんだよ。 305 00:27:21,907 --> 00:27:26,245 知らん顔はできないだろ? それに…。 何か? 306 00:27:26,245 --> 00:27:29,581 あの小判 何か気にかかるんだよ。 307 00:27:29,581 --> 00:27:35,454 たった一枚のそれを盗むために 押し入ったんだとしたら…。 308 00:27:35,454 --> 00:27:37,756 ここでございます。 309 00:27:41,593 --> 00:27:43,896 ⚟(大家)入るよ。 310 00:27:48,934 --> 00:27:51,270 お前さんが お信ちゃんかい? 311 00:27:51,270 --> 00:27:55,607 泣いてないよ! えっ? 312 00:27:55,607 --> 00:28:02,414 (大家)昨日 八巻様に どなられたことが よほど恐ろしかったようでございます。 313 00:28:02,414 --> 00:28:05,417 本当に怖かったようでげすね。 314 00:28:05,417 --> 00:28:09,721 幸千代君 ご気性 よろしくねえんじゃござんせんか? 315 00:28:16,228 --> 00:28:19,898 悪かったねえ 昨日は。 316 00:28:19,898 --> 00:28:22,801 ちょっと お信ちゃんに聞きたいことがあってね。 317 00:28:22,801 --> 00:28:26,238 おとっつぁんは ほかに何か言ってなかったのかい? 318 00:28:26,238 --> 00:28:29,241 どこに行くとか…。 319 00:28:31,109 --> 00:28:35,914 ⚟(赤ん坊の泣き声) 320 00:28:35,914 --> 00:28:39,585 どうやら お信のいない間に戻ってきて➡ 321 00:28:39,585 --> 00:28:43,255 小判だけ置いて また慌てて出ていったようなんです。 322 00:28:43,255 --> 00:28:47,593 手がかりがないんじゃ…。 323 00:28:47,593 --> 00:28:52,264 これも置いてった。 324 00:28:52,264 --> 00:28:55,601 「かれぼねよこちょう」? 325 00:28:55,601 --> 00:28:58,937 すねに傷持つ連中が巣くってる おっかねえ場所でげす。 326 00:28:58,937 --> 00:29:02,641 何かを伝えたかったようだねえ。 327 00:29:04,209 --> 00:29:08,513 ここで 一人で待ってるのかい? おとっつぁんを。 328 00:29:11,083 --> 00:29:18,090 (大家)あんな父親でも この子にとっては 大事なおとっつぁんのようです。 329 00:29:22,561 --> 00:29:25,230 大丈夫だよ。 330 00:29:25,230 --> 00:29:28,133 私が見つけてきてあげるからね。 331 00:29:28,133 --> 00:29:31,903 本当? 332 00:29:31,903 --> 00:29:35,207 約束だ。 333 00:29:41,580 --> 00:29:48,920 <枯骨横丁を縄張りとするのは 鶴川一家でございます> 334 00:29:48,920 --> 00:29:53,925 うまいのう! 江戸の者は こんなものを食っておるのか。 335 00:29:56,261 --> 00:29:59,598 あいつか 新入りというのは。 336 00:29:59,598 --> 00:30:02,934 へい。 飯屋でただ食いをしようとしてたんで➡ 337 00:30:02,934 --> 00:30:08,607 飯を好きなだけ食わせてやると言ったら ついてきやがったんでさあ。 338 00:30:08,607 --> 00:30:14,946 浪人だな。 腕は立ちそうだ。 ハハハ…! 339 00:30:14,946 --> 00:30:19,951 海の魚など わしの国では めったに口に入らぬというのに。 340 00:30:25,290 --> 00:30:27,959 お代わりじゃ! 341 00:30:27,959 --> 00:30:31,963 <ところが その2階には…> 342 00:30:34,833 --> 00:30:37,135 ほれ! 343 00:30:42,974 --> 00:30:45,977 う~ん…! 344 00:30:47,846 --> 00:30:49,848 よく取り戻してくれました。 345 00:30:49,848 --> 00:30:53,985 だが まさか 八巻に見張られてたとは。 346 00:30:53,985 --> 00:30:57,656 無事に逃げ切れたのは 先生のおかげですぜ。 347 00:30:57,656 --> 00:31:01,259 八巻というのは そんなに恐ろしい男か? 348 00:31:01,259 --> 00:31:06,598 もちろんです。 何たって 八巻は 剣豪同心です。 349 00:31:06,598 --> 00:31:10,936 ハハハハハハ…! 350 00:31:10,936 --> 00:31:13,605 大変な思い違いだ。 351 00:31:13,605 --> 00:31:15,540 えっ? 352 00:31:15,540 --> 00:31:20,479 次に会ったとき 斬ってみせる。 353 00:31:20,479 --> 00:31:24,950 八巻の旦那なら 舟に乗って 枯骨横丁のほうへ行きましたぜ。 354 00:31:24,950 --> 00:31:26,885 何? 枯骨横丁? 355 00:31:26,885 --> 00:31:29,588 おい 行くぞ! (一同)へい! 356 00:31:36,294 --> 00:31:42,968 <こちらは そんなことなど何も知らずにおります> 357 00:31:42,968 --> 00:31:45,637 そろそろ 枯骨横丁でげす。 358 00:31:45,637 --> 00:31:48,974 何があっても おかしくない場所でやんすから…。 359 00:31:48,974 --> 00:31:51,309 ⚟(金属を打つ音) 360 00:31:51,309 --> 00:31:53,245 うん? 361 00:31:53,245 --> 00:32:01,119 ⚟(金属を打つ音) 362 00:32:01,119 --> 00:32:04,256 あの音は…。 363 00:32:04,256 --> 00:32:07,559 寄せておくれ。 へい。 364 00:32:12,931 --> 00:32:22,607 ⚟(金属を打つ音) 365 00:32:22,607 --> 00:32:25,277 あの… もしや この中にいるのは➡ 366 00:32:25,277 --> 00:32:28,180 お信ちゃんの おとっつぁんじゃないですか? 367 00:32:28,180 --> 00:32:33,618 ⚟(歳三)はい! 歳三です! どうか お助けください! 368 00:32:33,618 --> 00:32:37,289 よかったでげす! こんなすぐに見つかるとは…。 369 00:32:37,289 --> 00:32:41,626 でも 鍵がかかってるねえ。 370 00:32:41,626 --> 00:32:44,529 あっ あそこに…。 371 00:32:44,529 --> 00:32:48,300 無用心でげすね。 こんなそばに置いとくなんて…。 372 00:32:48,300 --> 00:32:51,970 (鳴子の音) 373 00:32:51,970 --> 00:32:54,639 いけねえ…! ああっ…! 374 00:32:54,639 --> 00:32:56,575 ⚟何だ? てめえら! 375 00:32:56,575 --> 00:32:58,977 ⚟こいつは 八巻だ! 376 00:32:58,977 --> 00:33:01,980 野郎ども! (一同)へい! 377 00:33:04,783 --> 00:33:07,786 先生! お願いします! 378 00:33:07,786 --> 00:33:10,255 「八巻」? 379 00:33:10,255 --> 00:33:19,598 ♬~ 380 00:33:19,598 --> 00:33:23,268 ああっ どうしやしょう? こんな大勢…。 381 00:33:23,268 --> 00:33:26,571 そんな… どうするって…。 382 00:33:28,940 --> 00:33:32,277 あれ? おめえ…! 383 00:33:32,277 --> 00:33:36,615 手を出すな。 384 00:33:36,615 --> 00:33:39,918 今度こそ 覚悟せい。 385 00:33:44,289 --> 00:33:47,626 また 気を失っておるようだの。 386 00:33:47,626 --> 00:33:49,961 旦那…! 387 00:33:49,961 --> 00:33:52,264 きえ~い! 388 00:33:56,835 --> 00:34:00,572 やったか! 何を騒いでおる! 389 00:34:00,572 --> 00:34:04,442 ま… まさに神出鬼没! どうなってんだ? 390 00:34:04,442 --> 00:34:06,444 おい! やっちまえ! 391 00:34:06,444 --> 00:34:10,248 でや~! ああっ…! 392 00:34:10,248 --> 00:34:12,183 うっ…! 393 00:34:12,183 --> 00:34:19,257 ♬~ 394 00:34:19,257 --> 00:34:22,260 やっぱり すご腕じゃないか! 395 00:34:23,929 --> 00:34:27,599 今度こそ しとめてやる。 396 00:34:27,599 --> 00:34:32,270 ♬~ 397 00:34:32,270 --> 00:34:34,272 きえ~い! 398 00:34:37,142 --> 00:34:39,844 ああっ…! 399 00:34:42,614 --> 00:34:45,917 ああっ ああっ…! 400 00:34:49,955 --> 00:34:53,291 助かった…! 401 00:34:53,291 --> 00:34:57,295 まったく… ひどい目に遭ったよ…。 402 00:34:59,164 --> 00:35:03,568 お前が 八巻卯之吉だな? 403 00:35:03,568 --> 00:35:07,872 そういうあなたは… 若君? 404 00:35:10,241 --> 00:35:14,579 若旦那と うり二つでげす。 405 00:35:14,579 --> 00:35:17,582 やはり ふがいない腰抜けだな。 406 00:35:19,451 --> 00:35:21,453 若君! 407 00:35:27,158 --> 00:35:29,861 美鈴さん? 408 00:35:35,266 --> 00:35:37,569 行くぞ。 409 00:35:52,283 --> 00:35:55,587 どうなってんでげす? 410 00:36:13,238 --> 00:36:17,575 おめえ一人で倒したのか? 411 00:36:17,575 --> 00:36:20,245 よっ! 日本一! 412 00:36:20,245 --> 00:36:26,951 剣豪同心 八巻卯之吉 ここにありでございます~! 413 00:36:36,261 --> 00:36:38,596 贋小判か。 414 00:36:38,596 --> 00:36:42,934 ここに職人を閉じ込めて 造らせていたんですね。 415 00:36:42,934 --> 00:36:46,237 沢田様に知らせろ。 はい! 416 00:36:48,807 --> 00:36:52,944 お信ちゃんのおとっつぁんは いませんか? 417 00:36:52,944 --> 00:36:55,847 お信ちゃんが待ってますよ! 418 00:36:55,847 --> 00:37:33,585 ♬~ 419 00:37:33,585 --> 00:37:36,921 (瓦版屋)さあさあさあ お立ち会い!➡ 420 00:37:36,921 --> 00:37:41,793 贋金造りを一網打尽! またまた 同心 八巻様の大手柄だよ! 421 00:37:41,793 --> 00:37:44,262 さあさあさあ! 買った 買った~! 422 00:37:44,262 --> 00:37:48,566 はいよ! はい! はい そこ! はい…! 毎度 毎度! 423 00:37:50,135 --> 00:37:53,271 おいらが何も知らねえうちに➡ 424 00:37:53,271 --> 00:37:56,608 旦那が手柄を立てていなすったなんて…! 425 00:37:56,608 --> 00:38:00,912 一の子分としちゃ 大しくじりも いいところだ! 426 00:38:04,883 --> 00:38:08,887 今日は そばには近寄らねえほうがいいな…。 427 00:38:12,557 --> 00:38:20,231 (沢田)金細工の職人数人が造ったぐらいで 金相場に障りが出るとは思えん。 428 00:38:20,231 --> 00:38:22,901 いかにも。 429 00:38:22,901 --> 00:38:26,237 市中に流れた贋小判は➡ 430 00:38:26,237 --> 00:38:30,575 二百両では きかぬかと。 431 00:38:30,575 --> 00:38:36,915 そこでだ。 おぬしに頼みがある。 432 00:38:36,915 --> 00:38:41,252 江戸中の両替商すべてに 探りを入れてもらえぬか? 433 00:38:41,252 --> 00:38:44,155 分かっております。 434 00:38:44,155 --> 00:38:49,594 これが続けば この国の小判の値打ちは急落➡ 435 00:38:49,594 --> 00:38:53,264 ものの値段は天井知らずに上がり➡ 436 00:38:53,264 --> 00:38:58,937 人々の暮らしも ままならぬことに。 437 00:38:58,937 --> 00:39:01,840 ご公儀も無事では済まん。 438 00:39:01,840 --> 00:39:06,544 政の根本を揺るがす大騒動は必至。 439 00:39:06,544 --> 00:39:08,880 はい。 440 00:39:08,880 --> 00:39:12,750 それと 言いにくいんだが➡ 441 00:39:12,750 --> 00:39:18,223 卯之吉には ちと面倒な仕事を任せておる。 442 00:39:18,223 --> 00:39:21,526 えっ… はあ? 443 00:39:23,561 --> 00:39:26,231 (銀八)おとがめなしで よかったでげす。 444 00:39:26,231 --> 00:39:30,902 お信ちゃんの父親は 無理やり仕事をさせられていたので➡ 445 00:39:30,902 --> 00:39:33,571 罪には問われないよ。 446 00:39:33,571 --> 00:39:35,907 若旦那のことでげすよ。 447 00:39:35,907 --> 00:39:40,612 あっ そっか。 ハハハ…! 448 00:39:47,518 --> 00:39:52,457 けれど 本当にそっくりでしたねえ あの若君は。 449 00:39:52,457 --> 00:39:55,927 そんな ひと事のように…。 450 00:39:55,927 --> 00:40:01,633 ですが どうして 美鈴さんが あの若君と一緒に? 451 00:40:08,506 --> 00:40:13,478 (溝口左門)八巻殿が 若君の替え玉として 甘利様のお屋敷においでのようです。 452 00:40:13,478 --> 00:40:15,947 どうか 急ぎ お戻りを! 453 00:40:15,947 --> 00:40:17,949 お願いいたします。 454 00:40:20,818 --> 00:40:26,591 それなれば わしは決めた。 455 00:40:26,591 --> 00:40:28,960 はっ! はっ! 456 00:40:28,960 --> 00:40:32,297 八巻は江戸で一番の剣豪同心。 457 00:40:32,297 --> 00:40:35,633 だが 実は 腰抜けだ。 458 00:40:35,633 --> 00:40:37,568 それに 本来ならば➡ 459 00:40:37,568 --> 00:40:45,643 江戸の守り神は 将軍の弟たるわしが果たすべき役目。 460 00:40:45,643 --> 00:40:49,347 わしも八巻の替え玉となる! 461 00:40:50,982 --> 00:40:56,654 何か また やっかいなことが 起こりそうな気がしてならねえでげす。 462 00:40:56,654 --> 00:40:59,991 そうなれば なったで いいじゃないですか。 463 00:40:59,991 --> 00:41:05,596 人生は しょせん 死ぬまでの暇つぶしですよ。 464 00:41:05,596 --> 00:41:12,270 ♬~ 465 00:41:12,270 --> 00:41:15,573 <卯之吉 まさに 能天気> 466 00:41:17,141 --> 00:41:19,444 <次回は…> 467 00:41:21,946 --> 00:41:24,615 抜け穴? 抜け穴? 468 00:41:24,615 --> 00:41:26,551 穴とは? 469 00:41:26,551 --> 00:41:30,288 徳川の天下など なくなってしまえばいいんだ! 470 00:41:30,288 --> 00:41:32,223 卯之吉様…。 471 00:41:32,223 --> 00:41:34,926 一緒に始末するさ。 472 00:41:37,628 --> 00:42:26,944 ♬~ 473 00:42:26,944 --> 00:42:38,956 ♬~ 474 00:42:38,956 --> 00:42:54,272 ♬~