1 00:00:06,607 --> 00:00:09,276 偽物だ。 2 00:00:09,276 --> 00:00:11,945 (三国屋徳右衛門)それもか。 3 00:00:11,945 --> 00:00:15,816 (菊野)今日一日で これだけの贋小判が➡ 4 00:00:15,816 --> 00:00:19,820 両替商から三国屋に 持ち込まれたということですね。 5 00:00:19,820 --> 00:00:23,290 (徳右衛門)助けてやらねばのう。 6 00:00:23,290 --> 00:00:26,627 (喜七) 両替商の中には潰れた店もあり➡ 7 00:00:26,627 --> 00:00:29,930 米切手に手を出す者も 出てきております。 8 00:00:32,499 --> 00:00:37,204 このまま続けば 三国屋とて安泰では…。 9 00:00:41,975 --> 00:00:45,846 <町なかでは 贋小判が出回ったことで➡ 10 00:00:45,846 --> 00:00:50,150 小判の価値が 下がり続けていたのでございます> 11 00:00:52,986 --> 00:00:56,857 <そして 住吉屋の別邸では…> 12 00:00:56,857 --> 00:00:59,660 ⚟本当に大丈夫なんでしょうね? 13 00:00:59,660 --> 00:01:02,563 店の金 全部 つぎ込んだんですからね! 14 00:01:02,563 --> 00:01:07,267 <資金繰りに困った両替商たちが 集まっていました> 15 00:01:07,267 --> 00:01:13,941 まあまあ 落ち着いてください。 米切手を 米の値が安いときに買って➡ 16 00:01:13,941 --> 00:01:19,613 米が値上がったときを見計らって 売りに出せば 大もうけができます。 17 00:01:19,613 --> 00:01:22,950 小判の値打ちは まだまだ下がります。 18 00:01:22,950 --> 00:01:27,287 今こそ 米切手の買い時ですぞ。 19 00:01:27,287 --> 00:01:31,625 <米切手とは 諸大名が発行した手形で➡ 20 00:01:31,625 --> 00:01:37,497 この紙一枚で 米十石と引き換えることが できるのでございます。➡ 21 00:01:37,497 --> 00:01:41,969 それを 立場といわれる競りで 行司の仕切りのもと➡ 22 00:01:41,969 --> 00:01:44,638 売り買いするのでございます> 23 00:01:44,638 --> 00:01:47,975 売りないか! 売り! 売り! 24 00:01:47,975 --> 00:01:51,845 十二両 四枚 できた! (拍子木) 25 00:01:51,845 --> 00:01:56,316 ですが すでに 十二両もの値が 米切手一枚についております。 26 00:01:56,316 --> 00:01:59,219 もし 今買って 米の値が下がれば大損! 27 00:01:59,219 --> 00:02:06,927 いや ご心配には及びません。 我々には呑龍先生がついております。 28 00:02:06,927 --> 00:02:14,267 呑龍先生のお力で 私たちは誰よりも早く 米の相場を知ることができるのです。➡ 29 00:02:14,267 --> 00:02:16,970 呑龍先生。 呑龍先生。 30 00:02:23,276 --> 00:02:26,613 (呑龍)オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ➡ 31 00:02:26,613 --> 00:02:30,617 オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ…! 32 00:02:32,285 --> 00:02:35,188 お告げがあったぞよ。 33 00:02:35,188 --> 00:02:40,160 米十石 二両一分の値上がりだとな。 34 00:02:40,160 --> 00:02:44,631 ⚟そんなばかな…! ⚟そんなに値が上がるのか…? 35 00:02:44,631 --> 00:02:47,968 わしを信じよ。 36 00:02:47,968 --> 00:02:53,640 (弥市)ただいま 小網町の米会所より 知らせが届きました。 37 00:02:53,640 --> 00:02:55,575 (藤右衛門)それで? 38 00:02:55,575 --> 00:03:00,447 米十石につき 二両一分の値上がりでございます。 39 00:03:00,447 --> 00:03:02,916 ⚟当たった! ほら!➡ 40 00:03:02,916 --> 00:03:06,787 先生のおっしゃったとおりだ! 額まで ぴったりお当てなさった! 41 00:03:06,787 --> 00:03:10,791 どうです? これでお信じなさいますか? 42 00:03:10,791 --> 00:03:15,495 ⚟ありがとうございます! ⚟呑龍先生…! 43 00:03:22,936 --> 00:03:27,607 <一方 卯之吉はといいますと 相も変わらず➡ 44 00:03:27,607 --> 00:03:30,911 暇を持て余しているようでございます> 45 00:03:34,948 --> 00:04:02,109 ♬~ 46 00:04:02,109 --> 00:04:06,113 (八巻卯之吉) どこへ飛んでいくんだろうねえ。 47 00:04:17,924 --> 00:04:23,263 (富士島)ほ~れ。 おいしい おまんまじゃ。 48 00:04:23,263 --> 00:04:30,137 どうした? うん? 食べぬのか?➡ 49 00:04:30,137 --> 00:04:33,607 うん? 50 00:04:33,607 --> 00:04:38,311 ⚟富士島様。 住吉屋が参ってございます。 51 00:04:48,155 --> 00:04:55,862 姉上 いつもの文鳥の餌にございます。 52 00:04:55,862 --> 00:04:58,565 ご苦労。 53 00:05:03,236 --> 00:05:07,908 フフフフ…! 54 00:05:07,908 --> 00:05:12,245 フフフフ…! 55 00:05:12,245 --> 00:05:16,249 フフフフ…! ハハハハ…! 56 00:05:25,592 --> 00:05:29,896  回想 (猿喰六郎右衛門)幸千代! 覚悟! 57 00:05:42,142 --> 00:05:46,146 (幸千代)次は 必ず捕まえる。 58 00:05:47,848 --> 00:05:52,285 (尾上伸平)やはり おかしい。 剣豪同心と言われながらも➡ 59 00:05:52,285 --> 00:05:55,622 少し前は 十手を持つのも重そうだったのに。 60 00:05:55,622 --> 00:06:01,428 今では 先輩の我らにも 堂々と対等の口を利きやがる。 61 00:06:01,428 --> 00:06:03,430 まさか 別人!?まさか 別人!? 62 00:06:03,430 --> 00:06:07,234 何を言ってやがる。 あいつは正真正銘➡ 63 00:06:07,234 --> 00:06:10,937 町方同心 八巻卯之吉だ。 64 00:06:30,257 --> 00:06:33,260 知っておるようだな。 65 00:06:36,129 --> 00:06:40,834 さて 何のことだか。 66 00:06:51,544 --> 00:06:57,951 この偽物 どうしたものか。 67 00:06:57,951 --> 00:07:01,955 弱りましたねえ…。 68 00:07:08,228 --> 00:07:11,131  回想 (美鈴)卯之吉様の言葉は➡ 69 00:07:11,131 --> 00:07:14,567 どれをどう信じればよいのですか?➡ 70 00:07:14,567 --> 00:07:18,872 これ以上 苦しめないでください。 71 00:07:21,908 --> 00:07:38,458 ♬~ 72 00:07:38,458 --> 00:07:42,228 あっ 姫様…。 73 00:07:42,228 --> 00:07:46,933 (真琴姫)卯之吉とやらのことでも 思うていたのか? 74 00:07:46,933 --> 00:07:48,868 いえ…。 75 00:07:48,868 --> 00:07:52,872 うそを申すな。 顔に書いてある。 76 00:08:03,416 --> 00:08:07,554 わらわと そなたは 立場は違えど➡ 77 00:08:07,554 --> 00:08:13,893 殿御に恋する女子同士じゃ。 よう分かる。 78 00:08:13,893 --> 00:08:16,563 姫様…。 79 00:08:16,563 --> 00:08:32,912 ♬~ 80 00:08:32,912 --> 00:08:36,583 幸千代様と卯之吉。 81 00:08:36,583 --> 00:08:42,255 あのお二人は 見た目は そっくり。 82 00:08:42,255 --> 00:08:49,129 だが その中身は まるで違うと思うておった。 83 00:08:49,129 --> 00:08:55,435 けれど 女心を ないがしろにするところは よく似ておるわ。 84 00:09:00,540 --> 00:09:03,209  回想 それは お前のものじゃ。➡ 85 00:09:03,209 --> 00:09:07,080 すぐに信濃に戻れ。 86 00:09:07,080 --> 00:09:09,549 美鈴。 87 00:09:09,549 --> 00:09:12,218 はい。 88 00:09:12,218 --> 00:09:19,893 わらわは このまま 江戸にいてもいいものかと迷うておる。 89 00:09:19,893 --> 00:09:23,563 振り向いてはくれぬ殿御のことを思うて➡ 90 00:09:23,563 --> 00:09:27,233 同じ江戸にいるのは つらい。 91 00:09:27,233 --> 00:09:30,570 姫様。 92 00:09:30,570 --> 00:09:34,274 いっそ離れたほうが…。 93 00:09:43,917 --> 00:09:52,592 幸千代様は 真琴姫様のことを 大事に思われておられます。 94 00:09:52,592 --> 00:09:59,299 分からなくなってきたのじゃ。 幸千代様のお心が。 95 00:10:09,142 --> 00:10:12,612 <そして 住吉屋の別邸では…> 96 00:10:12,612 --> 00:10:15,515 まだまだ上がりますよ…! ハハハハ…! 97 00:10:15,515 --> 00:10:19,285 これで おいしいものでも…。 98 00:10:19,285 --> 00:10:23,289 ハハハハ…! 今日も ご苦労さまでございます。 99 00:10:24,958 --> 00:10:29,629 おい。 あっ これは 猿喰様…。 100 00:10:29,629 --> 00:10:32,298 うまくいっとるようだのう。 101 00:10:32,298 --> 00:10:36,970 はい! 今 米の値は天井知らず。 102 00:10:36,970 --> 00:10:42,642 米切手を買えば 濡れ手で粟の大もうけでございます。 103 00:10:42,642 --> 00:10:44,577 これも すべて➡ 104 00:10:44,577 --> 00:10:48,314 呑龍先生のお告げのおかげ。 105 00:10:48,314 --> 00:10:53,186 それで これから どうするのだ? 106 00:10:53,186 --> 00:10:59,893 良き時を見計らい 買い占めた米切手を売りに出そうかと。 107 00:11:02,595 --> 00:11:05,498 そこから➡ 108 00:11:05,498 --> 00:11:09,269 いよいよ…。 109 00:11:09,269 --> 00:11:14,974 そこからは 見てのお楽しみでございます。 ハハハハハ…! 110 00:11:17,143 --> 00:11:20,880 それより 尾張様からは 何か? 111 00:11:20,880 --> 00:11:28,588 こちらの首尾が整い次第 ご家老が動きだすことになっておる。 112 00:11:30,957 --> 00:11:39,632 上様が ご心配するようなことは 何も起きてはおりませぬ。 113 00:11:39,632 --> 00:11:47,340 何かあれば この富士島が お伝えいたします。 114 00:11:49,309 --> 00:11:56,015 さあ 上様 まずは お薬を おのみくださいませ。 115 00:12:05,592 --> 00:12:10,930 大旦那様! 大旦那様…! 116 00:12:10,930 --> 00:12:14,801 何? また 米の値が上がっただと? 117 00:12:14,801 --> 00:12:18,271 今は もう 誰も小判を信用しておらず➡ 118 00:12:18,271 --> 00:12:22,976 両替商たちが次々に 米切手を買いあさりだしているようです。 119 00:12:27,614 --> 00:12:32,485 ♬~ 120 00:12:32,485 --> 00:12:35,955 売り ないか~! 121 00:12:35,955 --> 00:12:41,828 <今や 小判より米切手なのでございます> 122 00:12:41,828 --> 00:12:45,298 米十石につき 十四両! 123 00:12:45,298 --> 00:12:49,002 ええい 十四両と二分だ! さあ どうだ! 124 00:12:51,170 --> 00:12:53,473 ⚟(弥市)売ろう! 125 00:12:59,312 --> 00:13:02,615 ⚟住吉屋さんの売りだ! 126 00:13:04,584 --> 00:13:09,255 売り買いは小判でお願いします。 127 00:13:09,255 --> 00:13:14,260 現金のお方にだけ お売りしましょう。 128 00:13:17,597 --> 00:13:20,933 できた! (拍子木) 129 00:13:20,933 --> 00:13:22,935 ⚟ありがとうございます。 130 00:13:25,271 --> 00:13:28,975 はいはい どうぞ 前へ。 順番に 順番に…。 131 00:13:31,144 --> 00:13:33,613 威勢がいいですな。 132 00:13:33,613 --> 00:13:35,548 これは 三国屋さん…。 133 00:13:35,548 --> 00:13:39,285 米切手を買い集めていると 聞いていましたが➡ 134 00:13:39,285 --> 00:13:43,956 こうなることが分かってたようですな。 いえいえ…。 135 00:13:43,956 --> 00:13:47,293 たまたまでございます。 136 00:13:47,293 --> 00:13:52,632 このようなことが続くと 江戸一番の商人は➡ 137 00:13:52,632 --> 00:13:55,301 この三国屋に代わって➡ 138 00:13:55,301 --> 00:13:59,172 住吉屋さんになりそうですな。 139 00:13:59,172 --> 00:14:05,578 そうなりたいものでございますな。 ハハハハ…! 140 00:14:05,578 --> 00:14:11,884 ハハハ…! ハハハハ…! 141 00:14:16,589 --> 00:14:21,928 南町奉行所内与力 沢田彦太郎➡ 142 00:14:21,928 --> 00:14:25,932 腹を切る覚悟で進言申し上げまする! 143 00:14:28,801 --> 00:14:33,539 米の値上がりが止まらず このまま放置いたせば➡ 144 00:14:33,539 --> 00:14:38,277 飢えた者たちが この江戸の町に あふれることになりましょう。➡ 145 00:14:38,277 --> 00:14:43,149 かくなるうえは 江戸の御金蔵を開き➡ 146 00:14:43,149 --> 00:14:48,621 大量の小判を 市中に流すよりほかにござりませぬ!➡ 147 00:14:48,621 --> 00:14:52,959 そして 召し上げた贋の小判と引き換えに➡ 148 00:14:52,959 --> 00:14:58,297 本物の小判を商人たちに下げ渡しまする。 149 00:14:58,297 --> 00:15:04,570 小判の値打ちが戻れば 民の暮らしは元に戻りまする! 150 00:15:04,570 --> 00:15:08,875 これよりほかに 打つ手なし! 151 00:15:15,214 --> 00:15:19,118 そなたの申しておるのは もっとも至極。 152 00:15:19,118 --> 00:15:21,120 では…。 153 00:15:21,120 --> 00:15:23,923 できぬのだ。 154 00:15:23,923 --> 00:15:26,592 何故でござりますか! 今こそ…! 155 00:15:26,592 --> 00:15:32,298 上様のご容態が ますます悪化しておる。 お許しいただくことなどできぬ。 156 00:15:34,267 --> 00:15:40,139 富士島殿が怪しいのは明白。 もはや 遠慮は無用。 157 00:15:40,139 --> 00:15:46,612 かくなるうえは この命に代えても…。 158 00:15:46,612 --> 00:15:49,315 甘利様…。 159 00:15:58,958 --> 00:16:04,230 すでに 我らの勝ちが見えてきたのう。 160 00:16:04,230 --> 00:16:06,165 はい。 161 00:16:06,165 --> 00:16:09,101 ここまで 小判の信用が がた落ちになったら➡ 162 00:16:09,101 --> 00:16:13,573 やつらも手の打ちようがないでしょう。 163 00:16:13,573 --> 00:16:18,911 まかり間違い 御金蔵が開かれるようなことがあれば➡ 164 00:16:18,911 --> 00:16:20,847 別かもしれませんが。 165 00:16:20,847 --> 00:16:26,252 心配は無用。 今の上様には何もできぬ。 166 00:16:26,252 --> 00:16:31,557 上様の命も 我が手の内。 167 00:16:42,268 --> 00:16:50,610 ところで 米切手を売って集めた 本物の小判は どうする? 168 00:16:50,610 --> 00:16:55,481 はい。 そのほうは この江戸が新たな世に替わりましたら➡ 169 00:16:55,481 --> 00:16:59,952 住吉屋を江戸一番… いやいやいや➡ 170 00:16:59,952 --> 00:17:04,223 この国一番の豪商にするために 使いとうございます! 171 00:17:04,223 --> 00:17:07,126 あい分かった。 172 00:17:07,126 --> 00:17:13,833 さすれば 三国屋も終わりじゃのう。 173 00:17:17,770 --> 00:17:22,241  回想 徳右衛門様!➡ 174 00:17:22,241 --> 00:17:26,112 助けてはくださらないのですか? 175 00:17:26,112 --> 00:17:28,414 徳右衛門様! 176 00:17:42,261 --> 00:17:47,600 二度と立ち上がれぬよう 三国屋をたたきのめしてやる。 177 00:17:47,600 --> 00:17:55,942 そして すべての元凶である徳川家も…。 178 00:17:55,942 --> 00:18:08,654 ♬~ 179 00:18:27,873 --> 00:18:31,577 また お出かけでございますか? 180 00:18:31,577 --> 00:18:33,512 ちょっと 息抜きを。 181 00:18:33,512 --> 00:18:38,217 まだ そのようなことを…。 大丈夫です。 182 00:18:39,919 --> 00:18:46,592 卯之吉様。 今は どのようなときか 分かっておいでですか? 183 00:18:46,592 --> 00:18:51,931 どのようなときでも 私は私です。 184 00:18:51,931 --> 00:18:57,637 楽しみを取ってしまったら 私じゃなくなります。 185 00:19:00,539 --> 00:19:04,410 美鈴さんも そうじゃありませんか? 186 00:19:04,410 --> 00:19:07,713 美鈴さんから剣を取ってしまったら…。 187 00:19:09,882 --> 00:19:15,888 剣を持つ美鈴さんは 本当に生き生きとしています。 188 00:19:18,891 --> 00:19:24,563 人には 生まれ持った性分というものがあります。 189 00:19:24,563 --> 00:19:30,903 魚が水にすむように 鳥が空を飛ぶように。 190 00:19:30,903 --> 00:19:37,610 それがなくなってしまったら 生きるのも苦しくなってしまう。 191 00:19:40,913 --> 00:19:43,582 いってまいります。 192 00:19:43,582 --> 00:19:55,594 ♬~ 193 00:19:58,130 --> 00:20:01,133 ⚟根こそぎ さらっちまえ! ⚟おやめください! 194 00:20:02,935 --> 00:20:04,937 急げ! 195 00:20:06,605 --> 00:20:08,541 俺らだって食えねえんだ! 196 00:20:08,541 --> 00:20:11,477 きゃ~! 197 00:20:11,477 --> 00:20:14,947 恨むならお上を恨みな! 返せ…! 198 00:20:14,947 --> 00:20:17,850 ゆうべも また 盗賊が現れやがった。 199 00:20:17,850 --> 00:20:22,621 最近 頻繁ですね。 打ち壊しもですよ。 200 00:20:22,621 --> 00:20:25,524 こう不景気で仕事がなくなり 食い詰めると➡ 201 00:20:25,524 --> 00:20:30,963 悪事に手を染めるやつらも増えてくる。 すぐに取っ捕まえねえとな。 202 00:20:30,963 --> 00:20:34,834 見回ってくる。 おい! どこへ? 203 00:20:34,834 --> 00:20:39,138 先日 取り逃がした贋金造りの一味を 見つけ出す。 204 00:20:44,510 --> 00:20:47,513 お待ちください! 205 00:20:47,513 --> 00:20:52,985 今は 我らとともに 同心の勤めを お果たしいただきとうございます! 206 00:20:52,985 --> 00:20:55,888 盗人ごとき構ってる暇はない! 207 00:20:55,888 --> 00:20:59,859 一刻も早く 贋小判の動向を突き止める。 208 00:20:59,859 --> 00:21:03,929 贋小判は 徳川の天下を揺るがす一大事。 209 00:21:03,929 --> 00:21:07,800 市井の盗みなど 関わってる暇などない! 210 00:21:07,800 --> 00:21:09,802 何 言ってやがる! 211 00:21:09,802 --> 00:21:11,804 何…!? 212 00:21:11,804 --> 00:21:16,509 何が 一大事だ! 捕り物に大きいも小さいもねえんだよ! 213 00:21:16,509 --> 00:21:20,279 俺たち同心の勤めはな➡ 214 00:21:20,279 --> 00:21:24,150 悪党を減らし 江戸の町に平穏をもたらすこと。 215 00:21:24,150 --> 00:21:27,453 その市井で暮らす連中の味方に なることなんだよ! 216 00:21:31,624 --> 00:21:38,330 この十手はな そんな者たちを守るために お上から与えられてんだ。 217 00:21:40,299 --> 00:21:42,635 八巻はな➡ 218 00:21:42,635 --> 00:21:47,973 確かに 剣は使えねえ 走れねえ。 219 00:21:47,973 --> 00:21:54,847 けどな どんなときでも 弱い者には手を差し伸べ➡ 220 00:21:54,847 --> 00:21:58,150 なんとかしてやろうってな。 221 00:22:02,254 --> 00:22:05,157 本当に強い男ってのは➡ 222 00:22:05,157 --> 00:22:09,595 そういうやつなんじゃねえのか。 223 00:22:09,595 --> 00:22:17,469 ♬~ 224 00:22:17,469 --> 00:22:19,605 <そして 町なかでは➡ 225 00:22:19,605 --> 00:22:24,910 日々の暮らしに困窮する人々が あふれ返っていました> 226 00:22:28,614 --> 00:22:30,916 どうぞ お食べなせえ。 227 00:22:35,487 --> 00:22:37,489 ⚟うめえ うめえ…! 228 00:22:39,258 --> 00:22:41,627 ふう~…! 229 00:22:41,627 --> 00:22:43,963 持ってけ 持ってけ~! 230 00:22:43,963 --> 00:22:47,833 日に日に 飢える者の数が 増えておりやす。 231 00:22:47,833 --> 00:22:52,638 そうですか…。 それに 盗人や かっぱらいも。 232 00:22:52,638 --> 00:22:57,977 この深川も 火が消えたように静かになっちまって➡ 233 00:22:57,977 --> 00:23:00,980 商いは 軒並み左前ですよ。 234 00:23:04,783 --> 00:23:08,587 (由利之丞)ちょいと おいらのお給金は ちゃんと払っておくれよ? 235 00:23:08,587 --> 00:23:10,522 はいはい 分かってますよ。 236 00:23:10,522 --> 00:23:14,260 それより 何で 役者のおいらが➡ 237 00:23:14,260 --> 00:23:17,162 こんな料理屋で お酌なんかしなくちゃならないのさ。 238 00:23:17,162 --> 00:23:20,599 これ! 雇ってくれた菊野に 悪いではないか。 239 00:23:20,599 --> 00:23:23,936 いいんですよ。 そうは言っても お客様の前では➡ 240 00:23:23,936 --> 00:23:25,871 愛想良くしてくれてますから。 241 00:23:25,871 --> 00:23:27,806 おいらも役者だからね。 242 00:23:27,806 --> 00:23:33,612 それに 芝居小屋が開くまでは なんとか食いつないでいかないと。 243 00:23:33,612 --> 00:23:37,283 卯之さんも せっかく 若君に扮してるなら➡ 244 00:23:37,283 --> 00:23:41,620 上様に この不景気をなんとかしろって 言ってもらいたいもんだね。 245 00:23:41,620 --> 00:23:43,555 そうですねえ…。 246 00:23:43,555 --> 00:23:46,292 これ! 恐れ多いことを言うな! 247 00:23:46,292 --> 00:23:50,629 いや 由利之丞の言うとおりよ。 みんな 不満がたまってる。 248 00:23:50,629 --> 00:23:53,299 「お上は何をしているんだ」とな。 249 00:23:53,299 --> 00:23:56,969 これが積もれば 天下がひっくり返っちまいますぜ。 250 00:23:56,969 --> 00:23:59,305 すべては贋金が出回ったせい。 251 00:23:59,305 --> 00:24:01,573 (荒海)早く なんとかしなけりゃ➡ 252 00:24:01,573 --> 00:24:03,909 飢え死にした者たちで あふれ返っちまいますぜ。 253 00:24:03,909 --> 00:24:07,246 そんなことになったら…。 254 00:24:07,246 --> 00:24:09,915 この江戸は どうなるんです? 255 00:24:09,915 --> 00:24:13,919 八巻殿。 卯之さん。 256 00:24:17,256 --> 00:24:19,591 ⚟(戸が開く音) 257 00:24:19,591 --> 00:24:23,929 う~ん… どうしたものか。 258 00:24:23,929 --> 00:24:28,600 大旦那様…。 おじい様 どうかされたんですかい? 259 00:24:28,600 --> 00:24:33,906 いや どう考えても おかしなことがある。 260 00:24:37,276 --> 00:24:39,978 (菊野)おかしなこととは? 261 00:24:41,947 --> 00:24:48,821 どうも 米の相場が 事前に漏れているような気がするのだよ。 262 00:24:48,821 --> 00:24:51,957 えっ? 確か 米の相場は➡ 263 00:24:51,957 --> 00:24:56,628 大坂の堂島で決められるのですよね? 264 00:24:56,628 --> 00:25:00,899 それを厳重に封をした文箱に入れて➡ 265 00:25:00,899 --> 00:25:05,771 江戸小網町の米の取引所に届ける。➡ 266 00:25:05,771 --> 00:25:09,475 早足の飛脚でも3日はかかる。 267 00:25:11,543 --> 00:25:13,545 ご苦労さま。 268 00:25:17,249 --> 00:25:22,588 それを先に知っていたと? ああ。 269 00:25:22,588 --> 00:25:27,459 (喜七)最近 住吉屋の別邸に 両替商たちが集まっております。 270 00:25:27,459 --> 00:25:32,931 そこで 呑龍という拝み屋が お告げを。 271 00:25:32,931 --> 00:25:36,268 お告げ? (徳右衛門)ああ。➡ 272 00:25:36,268 --> 00:25:42,274 米切手の値上がりを 一分の狂いもなく言い当てているらしい。 273 00:25:45,944 --> 00:25:52,284 親分さん 住吉屋の別邸 ちょっと探ってもらえるかい? 274 00:25:52,284 --> 00:25:55,287 がってんだ! 早速…。 275 00:25:59,158 --> 00:26:04,163 何か からくりがあるようだねえ。 276 00:26:05,831 --> 00:26:08,767 <その翌日> 277 00:26:08,767 --> 00:26:23,582 ♬~ 278 00:26:23,582 --> 00:26:26,919 今日も ひとつ よろしくお願いをいたします…。 279 00:26:26,919 --> 00:26:29,221 では 後ほど。 280 00:26:31,590 --> 00:26:33,892 どうも よろしくお願いいたします。 281 00:26:38,263 --> 00:26:40,933 <そして こちらでは…> 282 00:26:40,933 --> 00:26:46,805 今夜も見回りだ! いいな! 必ず 賊どもを ひっ捕まえるぞ! 283 00:26:46,805 --> 00:26:49,608 (一同)はい! はい! 284 00:26:49,608 --> 00:27:16,768 ♬~ 285 00:27:16,768 --> 00:27:20,906 (荒海)確かに 両替商たちが 出入りしているようでござんす。 286 00:27:20,906 --> 00:27:22,841 そうですか。 287 00:27:22,841 --> 00:27:24,776 呑龍というやつも確かに。 288 00:27:24,776 --> 00:27:28,580 では やはり そこで そのお告げとやらを…。 289 00:27:28,580 --> 00:27:31,917 ほかには? これといったことは…。 290 00:27:31,917 --> 00:27:36,255 どんな些細なことでも いいんですけどね。おい。 291 00:27:36,255 --> 00:27:39,591 (寅三)いやあ… 特に これといったようなことは…。 292 00:27:39,591 --> 00:27:42,261 何でもいいから思い出してみろ! 293 00:27:42,261 --> 00:27:47,933 それでしたら… あっ 豆腐売りが通りやした。 294 00:27:47,933 --> 00:27:54,273 それから 黒猫が一匹 出はいりしてて…。 295 00:27:54,273 --> 00:27:56,942 そういやあ…➡ 296 00:27:56,942 --> 00:28:00,812 やたらと 鳩が集まっておりやした。 297 00:28:00,812 --> 00:28:03,549 そんなことは どうでもいいんだよ! 面目ねえ! 298 00:28:03,549 --> 00:28:07,252 (荒海)ばかやろうめ! (寅三)何でもいいって言った…。 299 00:28:15,561 --> 00:28:19,565  回想 どこへ飛んでいくんだろうねえ。 300 00:28:26,572 --> 00:28:29,474 (呑龍)オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ➡ 301 00:28:29,474 --> 00:28:33,245 オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ➡ 302 00:28:33,245 --> 00:28:36,148 オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ➡ 303 00:28:36,148 --> 00:28:40,118 オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ…! 304 00:28:40,118 --> 00:28:46,258 先生の千里眼のおかげで 米相場で 皆 稼ぎに稼いでございます。 305 00:28:46,258 --> 00:28:49,962 この米切手さえあれば 怖いものはなしです。 306 00:28:51,597 --> 00:28:56,935 皆様に喜んでいただければ 本望でございます。 307 00:28:56,935 --> 00:28:59,938 オンマカ…! 308 00:29:04,209 --> 00:29:07,112 お告げが降りてきた。 309 00:29:07,112 --> 00:29:14,219 一両二分の値上がり 米十石につき十六両だとな。 310 00:29:14,219 --> 00:29:16,154 そんな高値が…! 311 00:29:16,154 --> 00:29:19,558 いくらなんでも その値は高すぎでは…。 312 00:29:19,558 --> 00:29:22,461 信じようが信じまいが どちらでも。➡ 313 00:29:22,461 --> 00:29:27,899 ですが ここが商人の勝負どころでございます。 314 00:29:27,899 --> 00:29:31,570 私は乗った! ハハハハ…! 315 00:29:31,570 --> 00:29:34,473 おお…! では 私も乗った…!私だって…! 316 00:29:34,473 --> 00:29:40,245 十六両とは すごい値がついたものだのう。 317 00:29:40,245 --> 00:29:42,180 はい。 318 00:29:42,180 --> 00:29:45,917 でも 確かなことでございます。 319 00:29:45,917 --> 00:29:49,621 呑龍先生のお告げであれば…。 320 00:29:55,927 --> 00:30:01,633 <大坂から3日かかって米の相場が到着> 321 00:30:36,301 --> 00:30:39,004 本日の米の値は…。 322 00:30:40,639 --> 00:30:44,309 米十石につき十一両…➡ 323 00:30:44,309 --> 00:30:46,978 十一両二分にございます! 324 00:30:46,978 --> 00:30:51,650 そんなはずは…! これでは 大損だ! 325 00:30:51,650 --> 00:30:53,985 住吉屋さん これは 一体…。 326 00:30:53,985 --> 00:30:57,656 いや これは何かの間違いですよ…。 327 00:30:57,656 --> 00:31:00,559 いま一度 お読み上げを。 328 00:31:00,559 --> 00:31:03,929 ここに書いてあるとおりだ。 329 00:31:03,929 --> 00:31:08,266 ⚟(徳右衛門)住吉屋さん そこまでです。 330 00:31:08,266 --> 00:31:11,169 三国屋さんだ…。 331 00:31:11,169 --> 00:31:16,608 まさか 鳩を使うとはね。 332 00:31:16,608 --> 00:31:20,946 この前 別邸に お邪魔いたしました。 333 00:31:20,946 --> 00:31:28,820 ♬~ 334 00:31:28,820 --> 00:31:36,528 (鳩の鳴き声) 335 00:31:39,297 --> 00:31:43,168 (鳩の鳴き声) 336 00:31:43,168 --> 00:31:47,639 その鳩の脚についていたのが➡ 337 00:31:47,639 --> 00:31:50,308 この紙です。 338 00:31:50,308 --> 00:31:57,315 ここに 大坂の堂島で知らされた 米の値段が書かれていたんですね。 339 00:32:08,794 --> 00:32:12,931 鳩なら飛脚より速い。 340 00:32:12,931 --> 00:32:15,267 空も飛べますしね。 341 00:32:15,267 --> 00:32:17,936 そっ… それが どうした! 342 00:32:17,936 --> 00:32:22,607 それで 呑龍先生とやらのお告げですが➡ 343 00:32:22,607 --> 00:32:25,944 「十六両」と書き換えたものを お読みいただきました。 344 00:32:25,944 --> 00:32:29,247  回想 オンマカキャラワソワカ オンマカ…! 345 00:32:32,617 --> 00:32:37,489  回想 お告げが降りてきた。➡ 346 00:32:37,489 --> 00:32:44,796 一両二分の値上がり 米十石につき十六両だとな。 347 00:32:46,631 --> 00:32:49,301 (徳右衛門)何が お告げだ! 348 00:32:49,301 --> 00:32:51,970 こんな汚い手を使って! 349 00:32:51,970 --> 00:32:55,841 どうなんですか? 住吉屋さん! この責めは負ってもらいますよ! 350 00:32:55,841 --> 00:32:58,643 あんたが買えと言ったから…! 351 00:32:58,643 --> 00:33:12,657 ♬~ 352 00:33:15,126 --> 00:33:17,596 (菊野)いいんですか? 353 00:33:17,596 --> 00:33:22,467 何 もう どこにも逃げられやしないよ。 354 00:33:22,467 --> 00:33:26,605 で これから どうするんです? 355 00:33:26,605 --> 00:33:31,943 これで 米切手の買い占めは いったん落ち着くとは思いますが➡ 356 00:33:31,943 --> 00:33:35,614 贋小判が出回っている以上は…。 357 00:33:35,614 --> 00:33:40,485 そのことなんですが おじい様に 一つ お願いが。 358 00:33:40,485 --> 00:33:43,955 おお~… 何だい? 359 00:33:43,955 --> 00:33:46,858 上様に お目にかかりたいのですが。 360 00:33:46,858 --> 00:33:48,827 ええ~! えっ? 361 00:33:48,827 --> 00:33:50,829 上様にと? 362 00:33:50,829 --> 00:33:52,831 はい。 363 00:34:09,581 --> 00:34:14,452 無礼者! 私の前を遮るとは…。 364 00:34:14,452 --> 00:34:19,925 上様に薬湯を持っていくのであるぞ。 365 00:34:19,925 --> 00:34:22,594 (奥女中)お目通りは かないませぬ。 366 00:34:22,594 --> 00:34:25,597 何? 367 00:34:33,939 --> 00:34:36,841 その上様のお指図でございます。 368 00:34:36,841 --> 00:34:48,954 ♬~ 369 00:34:48,954 --> 00:34:50,889 藤右衛門! 370 00:34:50,889 --> 00:34:54,626 姉上! 何か 急なご用でも? 371 00:34:54,626 --> 00:34:57,295 上様へのお目通りを禁じられた。 372 00:34:57,295 --> 00:35:00,198 えっ… 何…! 373 00:35:00,198 --> 00:35:03,101 では すべてが露見したと? 374 00:35:03,101 --> 00:35:05,103 何者かが動いておる。 375 00:35:05,103 --> 00:35:07,572 (藤右衛門)何者でございますか。 376 00:35:07,572 --> 00:35:10,475 分からぬ。 377 00:35:10,475 --> 00:35:16,481 だが 次の策を取らねばな。 378 00:35:21,920 --> 00:35:23,922 遅れて すまぬ! 379 00:35:25,790 --> 00:35:28,259 盗人どもの巣は突き止めた。 380 00:35:28,259 --> 00:35:30,195 まとめて ひっ捕らえてくれる! 381 00:35:30,195 --> 00:35:32,130 はっ! 382 00:35:32,130 --> 00:35:34,599 (銀八)あっ…! 383 00:35:34,599 --> 00:35:37,268 ご苦労さまです。 384 00:35:37,268 --> 00:35:39,204 ⚟(呼子笛) 385 00:35:39,204 --> 00:35:41,139 ⚟御用だ! 御用だ…! 386 00:35:41,139 --> 00:35:44,142 捕り物だ… 始まりやがった。 387 00:35:44,142 --> 00:35:48,613 私はいいから 親分さんは あちらのほうを 助けに行ってください。 388 00:35:48,613 --> 00:35:50,548 旦那は行かねえんです? 389 00:35:50,548 --> 00:35:52,484 若君も行ってなさるでしょうから➡ 390 00:35:52,484 --> 00:35:56,287 私が行けば 同心 八巻が2人になりますよ。 391 00:35:56,287 --> 00:35:59,958 なるほど…! じゃあ 寅三 あとは頼んだぞ。 392 00:35:59,958 --> 00:36:02,961 旦那をお送りしてくれ。 へい! 野郎ども 行くぞ! 393 00:36:16,908 --> 00:36:21,579 何じゃ? わらわに見せたいものとは。 394 00:36:21,579 --> 00:36:23,882 こちらでございます。 395 00:36:27,252 --> 00:36:29,954 おのぞきください。 396 00:36:42,267 --> 00:36:45,603 水に星が映っておる。 397 00:36:45,603 --> 00:36:50,308 はい。 星合でございます。 398 00:36:52,477 --> 00:36:56,247 星合? 399 00:36:56,247 --> 00:37:01,553 亡き母より 子どものころに教えてもらいました。 400 00:37:01,553 --> 00:37:07,892 女星と男星が 夜空で顔を合わせるのでございます。 401 00:37:07,892 --> 00:37:10,228 聞いたことがある。 402 00:37:10,228 --> 00:37:16,568 七夕の日に 恋い慕い合う織姫と彦星が 逢瀬をするという。 403 00:37:16,568 --> 00:37:18,570 はい。 404 00:37:21,906 --> 00:37:26,211 一年に一度の逢瀬でございます。 405 00:37:34,486 --> 00:37:38,189 一年に たった一度…。 406 00:37:43,928 --> 00:37:49,934 織姫は どんなにか 彦星に会いたかったであろうのう。 407 00:37:52,270 --> 00:37:59,944 わらわも 幸千代様に お会いできることだけを楽しみに➡ 408 00:37:59,944 --> 00:38:03,648 長い月日を過ごしてきたのじゃ。 409 00:38:06,217 --> 00:38:13,525 そうであるなら そのお気持ちを大事になさいませ。 410 00:38:18,563 --> 00:38:24,903 幸千代様のお心を お信じなさいませ。 411 00:38:24,903 --> 00:38:51,930 ♬~ 412 00:38:51,930 --> 00:38:53,865 ⚟ハハハハ…! 413 00:38:53,865 --> 00:38:55,867 ⚟俺たち 大金持ちだぜ! 414 00:38:58,603 --> 00:39:00,538 ⚟ハハハハ…! 415 00:39:00,538 --> 00:39:03,875 南町奉行所である! 神妙にいたせ! 416 00:39:03,875 --> 00:39:06,211 逃げろ…! 417 00:39:06,211 --> 00:39:16,854 ♬~ 418 00:39:16,854 --> 00:39:19,224 ええい! 神妙にせぬか! 419 00:39:19,224 --> 00:39:37,208 ♬~ 420 00:39:52,590 --> 00:39:54,525 あっ…! 421 00:39:54,525 --> 00:39:56,828 うっ…! 422 00:39:58,463 --> 00:40:02,467 おや? もう着いたのかい? 423 00:40:04,936 --> 00:40:08,806 幸千代君でございますね? 御同道 願いまする。 424 00:40:08,806 --> 00:40:11,109 えっ? 425 00:40:17,515 --> 00:40:39,804 ♬~ 426 00:40:42,307 --> 00:40:44,242 ええ~!ええ~! 427 00:40:44,242 --> 00:40:46,244 <卯之吉が…> 428 00:40:47,979 --> 00:40:50,315 何と…! どういうことだ! 429 00:40:50,315 --> 00:40:53,985 徳川の世など すべて焼き尽くしてしまえ。 430 00:40:53,985 --> 00:40:55,920 ハハハハ…! 431 00:40:55,920 --> 00:40:58,923 もう一度 会いたかった…。 432 00:41:00,792 --> 00:42:14,599 ♬~ 433 00:42:14,599 --> 00:42:26,611 ♬~ 434 00:42:26,611 --> 00:42:54,305 ♬~