1 00:00:36,934 --> 00:00:41,934 <こちらは 日本橋の両替商 三国屋> 2 00:00:44,274 --> 00:00:46,944 大旦那様 たった今➡ 3 00:00:46,944 --> 00:00:51,281 新たな瓦版が 届けられました。 4 00:00:51,281 --> 00:00:53,951 私が渡したお金で➡ 5 00:00:53,951 --> 00:00:58,822 卯之吉が大がかりな捕り物を やり遂げたんだね。 6 00:00:58,822 --> 00:01:02,292 (八巻卯之吉) やって来ましたよ 黒装束の皆さんが。 7 00:01:02,292 --> 00:01:09,592 <前回 卯之吉の立てた作戦で 悪党どもを 一網打尽にしたのでございますが…> 8 00:01:11,301 --> 00:01:15,172 (銀八)すべて片づきましたよ。 9 00:01:15,172 --> 00:01:17,975 よっ! 今回も お見事! 10 00:01:17,975 --> 00:01:20,310 剣豪同心 八巻卯之吉➡ 11 00:01:20,310 --> 00:01:24,310 ここにありでございます~! 12 00:01:27,651 --> 00:01:36,460 さぞや あの子の働きが でかでかと書かれているんだろうねえ。 13 00:01:36,460 --> 00:01:38,595 ない?➡ 14 00:01:38,595 --> 00:01:41,932 ない…? どこにもないじゃないか。 15 00:01:41,932 --> 00:01:45,602 これは一体 どういうことになってんだい。 ええっ? 16 00:01:45,602 --> 00:01:49,273 ああっ? 17 00:01:49,273 --> 00:01:54,611 <一方 こちらは 甘利備前守様のお屋敷> 18 00:01:54,611 --> 00:01:59,283 仰せのとおり 今回の捕り物は なかったことにいたしました。 19 00:01:59,283 --> 00:02:03,153 うむ…。 して 捕縛された者どもは? 20 00:02:03,153 --> 00:02:08,625 すべて解き放ち 記録の一切を焼き捨てました。 21 00:02:08,625 --> 00:02:12,296 それでよい。 手間をかけたな。 22 00:02:12,296 --> 00:02:14,631 一体 何者が? 23 00:02:14,631 --> 00:02:17,534 分からん。 24 00:02:17,534 --> 00:02:24,975 しかし 幸千代君を邪魔に思う 誰かがおるのは確か。 25 00:02:24,975 --> 00:02:28,275 何としてもお守りせねば。 26 00:02:29,847 --> 00:02:32,847 <そして 翌日> 27 00:02:42,459 --> 00:02:46,597 本当に うり二つ…。 28 00:02:46,597 --> 00:02:51,297 [ 回想 ] 美鈴さんは 美鈴さんの 思うとおりにすればいいんです。 29 00:02:53,470 --> 00:03:01,945 ♬~ 30 00:03:01,945 --> 00:03:04,615 (幸千代)お前は あの夜の…? 31 00:03:04,615 --> 00:03:14,625 ♬~ 32 00:03:14,625 --> 00:03:16,560 女子か? 33 00:03:16,560 --> 00:03:18,962 ♬~ 34 00:03:18,962 --> 00:03:22,299 そこまで! お待ちくだされ。 35 00:03:22,299 --> 00:03:25,999 それなるは 私がお付けした者でございます。 36 00:03:43,253 --> 00:03:47,591 女子が わしの警護をするというのか? 37 00:03:47,591 --> 00:03:49,927 恐れながら 腕は確か。 38 00:03:49,927 --> 00:03:52,596 父親は 溝口左門と申し➡ 39 00:03:52,596 --> 00:03:55,499 江戸で指折りの剣術道場を 開いております。➡ 40 00:03:55,499 --> 00:03:59,937 親子とも実直で 信用ができる人物でございます。 41 00:03:59,937 --> 00:04:03,807 この者の名は…。➡ 42 00:04:03,807 --> 00:04:08,278 これ! あっ はい…。 43 00:04:08,278 --> 00:04:10,614 美鈴と申します。 44 00:04:10,614 --> 00:04:13,517 お気に召さないのは重々承知。 45 00:04:13,517 --> 00:04:18,288 ですが 若君をお守りするのが 後見役たる我が使命。 46 00:04:18,288 --> 00:04:22,960 どうか お聞き届けを。 47 00:04:22,960 --> 00:04:25,862 よかろう。 好きにいたせ。 48 00:04:25,862 --> 00:04:31,234 えっ? あっ… ははっ…! 49 00:04:31,234 --> 00:04:35,572 昼過ぎに 大奥御年寄の富士島殿が お見えになられます。 50 00:04:35,572 --> 00:04:40,444 それまでには下城してまいりますゆえ くれぐれも… くれぐれも…。 51 00:04:40,444 --> 00:04:44,144 くどい! 分かっておるわ。 52 00:04:50,120 --> 00:04:54,591 やけに もの分かりがいいのう…。 53 00:04:54,591 --> 00:04:56,927 (村田銕三郎)この一件から 手を引けっていうのは➡ 54 00:04:56,927 --> 00:04:58,862 どういうことだ!? 納得いかねえ! 55 00:04:58,862 --> 00:05:02,799 けれど 沢田様じきじきのご下命では…。 56 00:05:02,799 --> 00:05:05,602 それに 科人もいなくなってしまったんでは➡ 57 00:05:05,602 --> 00:05:08,505 調べようがありませんよ。 (村田)何 言ってやがんだ! 58 00:05:08,505 --> 00:05:13,276 事の真相を暴くのが 俺たち同心の仕事じゃねえか!➡ 59 00:05:13,276 --> 00:05:17,614 おい! また 茶などすすりやがって…。 60 00:05:17,614 --> 00:05:21,952 お前の手柄も潰されたんだぞ! 腹が立たねえのか? ハチマキ! 61 00:05:21,952 --> 00:05:23,887 ヤマキです! ヤマキです! 62 00:05:23,887 --> 00:05:27,624 それにしても 何から何まで謎だらけですねえ。 63 00:05:27,624 --> 00:05:33,230 だから! その謎を解くのが 俺たちの仕事だって言ってんだろうが! 64 00:05:33,230 --> 00:05:35,930 ひと事みてえに…! 65 00:05:45,242 --> 00:05:50,580 さて 小うるさいやつが いなくなったところで 参るとするか。 66 00:05:50,580 --> 00:05:54,280 は? 町の視察じゃ。 67 00:05:56,253 --> 00:06:01,253 お待ちください! そんな勝手なことをされては…! 68 00:06:06,263 --> 00:06:10,600 (弥市)いやあ… ご心配には及びません。➡ 69 00:06:10,600 --> 00:06:15,472 すでに 腕の立つ者を2人 探してあります。 70 00:06:15,472 --> 00:06:19,472 姉上にもお伝えしておくとしよう。 71 00:06:26,149 --> 00:06:30,287 (富士島)かわいいのう…。 72 00:06:30,287 --> 00:06:34,287 ほら お食べ。 73 00:06:35,892 --> 00:06:41,565 うん? 食べぬのか? 74 00:06:41,565 --> 00:06:45,235 ならば お前も➡ 75 00:06:45,235 --> 00:06:49,235 始末してしまうぞ。 76 00:06:51,908 --> 00:06:56,608 富士島様 そろそろお出かけの刻限でございます。 77 00:06:58,782 --> 00:07:01,585 今日は案内役もいることだ。 78 00:07:01,585 --> 00:07:05,455 江戸の町人の暮らしを 存分に見て回るとしよう。 79 00:07:05,455 --> 00:07:09,459 今頃 大騒ぎしているはずでございます。 80 00:07:09,459 --> 00:07:12,229 若君様! 81 00:07:12,229 --> 00:07:15,932 <そのとおりでございます> 82 00:07:15,932 --> 00:07:17,868 いずこにおわします! 83 00:07:17,868 --> 00:07:20,270 おらぬか!? ああ! 84 00:07:20,270 --> 00:07:25,142 ≪若君様! ≪若君様! 85 00:07:25,142 --> 00:07:27,144 若君様! 86 00:07:27,144 --> 00:07:30,280 いかがした? 87 00:07:30,280 --> 00:07:32,883 幸千代君のお姿が見えませぬ。 88 00:07:32,883 --> 00:07:36,753 何と…! よくお捜しもうせ! 89 00:07:36,753 --> 00:07:39,556 はっ! 90 00:07:39,556 --> 00:07:42,256 江戸の団子は うまいのう。 91 00:07:45,896 --> 00:07:49,196 よく まあ そのように…。 92 00:07:50,767 --> 00:07:55,238 ♬~ 93 00:07:55,238 --> 00:07:59,576 お前が助けに入った男 わしとそっくりじゃったのう。 94 00:07:59,576 --> 00:08:04,247 だが 敵を前に気絶するなど とんだ腰抜けよ。 95 00:08:04,247 --> 00:08:06,917 そのようなことはございませぬ! 96 00:08:06,917 --> 00:08:11,254 弱きを助け 強きをくじく 立派なお方でございます。 97 00:08:11,254 --> 00:08:16,126 あのへなちょこがか。 南町奉行所 同心 八巻卯之吉様。 98 00:08:16,126 --> 00:08:19,596 人呼んで 江戸の守り神でございます。 99 00:08:19,596 --> 00:08:22,933 何? 同心だと? 100 00:08:22,933 --> 00:08:25,836 ご無礼いたしました。 101 00:08:25,836 --> 00:08:30,273 ひょっとして あやつのことを好いておるのか? 102 00:08:30,273 --> 00:08:35,879 ハハハハ…! 図星か? なるほど。 103 00:08:35,879 --> 00:08:40,750 勇ましい女ほど 優男が好きというが…。 ハハハ…! 104 00:08:40,750 --> 00:08:42,752 ≪(お信)離せ! 105 00:08:42,752 --> 00:08:46,223 おとっつぁんが置いてったんだ! おとっつぁんの小判だ! 106 00:08:46,223 --> 00:08:49,893 何だ? 番屋の者もいるようでございます。 107 00:08:49,893 --> 00:08:52,193 何かあったのかと。 108 00:08:54,231 --> 00:08:57,133 (大家)いいかい? お信。 うそはいけないよ。 109 00:08:57,133 --> 00:08:59,102 何をしておる? 110 00:08:59,102 --> 00:09:01,905 (番太郎)あっ 八巻様 よいところに…! 111 00:09:01,905 --> 00:09:07,577 申し訳ないが 本日は非番ながら お忍びでの市中お見回りだ。 112 00:09:07,577 --> 00:09:10,914 どうした? 話せ。 (両替屋)はい。 113 00:09:10,914 --> 00:09:14,784 私は両替商でございますが この子が うちに➡ 114 00:09:14,784 --> 00:09:17,254 小判を持ち込んだのでございます。 115 00:09:17,254 --> 00:09:20,590 しかし 小判一両と申せば 銅銭で五千枚。 116 00:09:20,590 --> 00:09:23,260 子どもが持ってくるには大金すぎるので➡ 117 00:09:23,260 --> 00:09:27,931 娘の住む長屋の大家に来てもらい 話を聞いてたところでございます。 118 00:09:27,931 --> 00:09:31,201 この娘は お信といいまして➡ 119 00:09:31,201 --> 00:09:35,872 うちの長屋に 父親と2人して暮らしております。➡ 120 00:09:35,872 --> 00:09:40,744 父親は 歳三という 腕のいい金細工の職人でして➡ 121 00:09:40,744 --> 00:09:46,516 ところが 大の博打好き。➡ 122 00:09:46,516 --> 00:09:51,221 稼いだ金は その日のうちに 使ってしまう男でございます。 123 00:09:51,221 --> 00:09:55,892 一両なんて大金 たとえ 持ってたって 使わずにおれません。 124 00:09:55,892 --> 00:10:01,564 もしや 娘を捨てて 出て行ったのかも…。 125 00:10:01,564 --> 00:10:06,903 うっ…! うわ~! 126 00:10:06,903 --> 00:10:09,203 うるさい! 泣くな! 127 00:10:11,775 --> 00:10:14,577 もうよい。 さっさと追い返せ。 128 00:10:14,577 --> 00:10:17,247 (両替屋)この小判は? よきに計らえ。 129 00:10:17,247 --> 00:10:21,584 ですが 八巻様…! その小判 とりあえず そなたが預かり➡ 130 00:10:21,584 --> 00:10:23,520 父親が戻ってきたら話を聞け。 よいな? 131 00:10:23,520 --> 00:10:25,820 はい…。 132 00:10:28,925 --> 00:10:31,594 (金太)あれが南町の八巻か。 133 00:10:31,594 --> 00:10:37,267 はい。 一緒にいる若侍は 八巻に仕える者です。 134 00:10:37,267 --> 00:10:39,202 (赤林)もう感づかれたのか? 135 00:10:39,202 --> 00:10:42,202 さすが千里眼だ。 136 00:10:44,607 --> 00:10:50,307 <ところが 本物の八巻卯之吉はと申しますと…> 137 00:10:53,950 --> 00:10:59,289 こんな立派なおべべを着て 座っているだけでいいんですかい? 138 00:10:59,289 --> 00:11:02,192 それで かまわん。 139 00:11:02,192 --> 00:11:06,963 これから そなたに会いに人が来る。 140 00:11:06,963 --> 00:11:11,835 だが 何も言うな! しゃべるな! 分かったな? 141 00:11:11,835 --> 00:11:14,835 はいはい…。 142 00:11:21,511 --> 00:11:28,511 誠に うり二つ。 このような者が南町奉行所にいたとは。 143 00:11:32,589 --> 00:11:37,460 とりあえず 替え玉は務まりそうじゃの。 144 00:11:37,460 --> 00:11:44,460 しかし 何せ 型破りな男なので どうなることか…。 145 00:11:46,603 --> 00:11:52,942 あれ? あれは もしや 永徳の「花鳥図」では? 146 00:11:52,942 --> 00:11:57,814 (沢田)そんなことより 今 言ったことを くれぐれも肝に銘じておくのだ。 147 00:11:57,814 --> 00:12:03,953 また しばらくの間 この部屋から出てはならん! よいな! 148 00:12:03,953 --> 00:12:06,953 は~いはい。 149 00:12:21,504 --> 00:12:25,241 (甘利)相手は大奥を束ねる 富士島殿じゃ。➡ 150 00:12:25,241 --> 00:12:31,114 上様のお言いつけで幸千代君の お江戸入りを確かめに参られる。 151 00:12:31,114 --> 00:12:36,252 富士島殿といえば 常に 上様のおそばにはべり➡ 152 00:12:36,252 --> 00:12:40,123 政にも口を出す うるさ型との うわさでございますが…。 153 00:12:40,123 --> 00:12:43,927 ああ… たとえ 幸千代君に扮していようとも➡ 154 00:12:43,927 --> 00:12:46,830 同心の身分では おびえるのが当然。➡ 155 00:12:46,830 --> 00:12:50,600 恐れ入って はいつくばりでもしようものなら➡ 156 00:12:50,600 --> 00:12:53,269 たちまち うそが露見してしまう。 157 00:12:53,269 --> 00:12:55,205 (くしゃみ) 158 00:12:55,205 --> 00:12:59,142 そんなことにでもなれば わしとて ただでは済まぬ。 159 00:12:59,142 --> 00:13:03,913 老中を免ぜられ お前も連座となる! よいな? 160 00:13:03,913 --> 00:13:07,817 そんな…。 161 00:13:07,817 --> 00:13:11,287 ですが ご心配には及びませぬ。 162 00:13:11,287 --> 00:13:15,625 あの八巻という男 たとえ 相手が上様だろうと➡ 163 00:13:15,625 --> 00:13:18,294 恐れるような男ではござりませぬ。 164 00:13:18,294 --> 00:13:23,633 それほど 肝が据わっていると申すか? 165 00:13:23,633 --> 00:13:27,971 いや… その反対でして あの…➡ 166 00:13:27,971 --> 00:13:30,573 何と申してよいのか…。 167 00:13:30,573 --> 00:13:36,246 そのような者が この世におるか! たわけ! 168 00:13:36,246 --> 00:13:38,946 ああっ 胃が痛うなってきた…。 169 00:13:41,117 --> 00:13:44,117 富士島殿 お着きでございます。 170 00:13:54,597 --> 00:13:58,268 幸千代君におかれましては➡ 171 00:13:58,268 --> 00:14:05,968 ことのほか ご機嫌麗しく お喜び申し上げます。 172 00:14:09,279 --> 00:14:16,279 甲斐よりの御道中 さぞや お疲れでございましょう。 173 00:14:22,292 --> 00:14:25,292 幸千代君? 174 00:14:28,164 --> 00:14:34,871 (富士島)幸千代君…? えっ? 175 00:14:34,871 --> 00:14:37,774 私のことですかい? 176 00:14:37,774 --> 00:14:41,578 えっ? 177 00:14:41,578 --> 00:14:44,247 どちら様です? 178 00:14:44,247 --> 00:14:50,247 わ… 若君 御年寄の富士島殿でございます。 179 00:14:57,260 --> 00:15:00,260 知らないねえ…。 180 00:15:06,936 --> 00:15:12,609 (富士島)ホホホホ… ハハハハ…! 181 00:15:12,609 --> 00:15:16,946 ホホホホ…! 182 00:15:16,946 --> 00:15:18,881 さすが! 183 00:15:18,881 --> 00:15:24,621 さすが 上様の弟君でいらっしゃいまする。➡ 184 00:15:24,621 --> 00:15:30,893 うわさに聞いていたとおり ものおじせず おおらかでご闊達なご気性! 185 00:15:30,893 --> 00:15:37,767 誠に 感服いたしました!➡ 186 00:15:37,767 --> 00:15:40,570 恐れながら 本日は➡ 187 00:15:40,570 --> 00:15:48,270 ご病気中の上様より仰せつかり 不肖 富士島が ご挨拶に参じました。 188 00:15:50,580 --> 00:15:55,251 幸千代君におかれましては これまでの甲斐とは違い➡ 189 00:15:55,251 --> 00:15:58,154 さぞ窮屈でございましょう。 190 00:15:58,154 --> 00:16:03,926 なれど この暮らしに 慣れていただかなければなりません。 191 00:16:03,926 --> 00:16:10,800 それには 何かと 物入りかと…。 192 00:16:10,800 --> 00:16:17,273 こういうものは要らないよ。 興味もないしね。 193 00:16:17,273 --> 00:16:19,273 あっ…。 194 00:16:23,613 --> 00:16:30,420 上様は 幸千代君をお跡目にと お考えでいらっしゃいます。 195 00:16:30,420 --> 00:16:35,224 ですが 今しばらく ここで ご辛抱していてほしいとも➡ 196 00:16:35,224 --> 00:16:37,894 仰せでございます。 197 00:16:37,894 --> 00:16:43,566 されど 一刻も早く お跡目のことは 公にしていただきませんと…。 198 00:16:43,566 --> 00:16:50,239 そなたは 上様の御身より お跡目のことが大切とお考えか? 199 00:16:50,239 --> 00:16:52,909 いえ 決して そのようなことは…! 200 00:16:52,909 --> 00:16:55,244 その申されよう お慎みあれ! 201 00:16:55,244 --> 00:16:57,580 とんだご無礼を…! 202 00:16:57,580 --> 00:17:02,452 私が 上様の名代として参ったことを お忘れか!? 203 00:17:02,452 --> 00:17:07,256 まあまあ そのように言わずと…。 204 00:17:07,256 --> 00:17:10,556 あっ そうだ。 205 00:17:27,276 --> 00:18:01,577 ♬~ 206 00:18:01,577 --> 00:18:03,577 どうぞ。 207 00:18:27,804 --> 00:18:32,504 これからも よろしくお願いしますよ。 208 00:18:38,414 --> 00:18:43,714 <そのころ 三国屋では 意外なお方が…> 209 00:18:45,888 --> 00:18:50,560 (徳右衛門)以前から 商いの才が あるとにらんでいたが➡ 210 00:18:50,560 --> 00:18:53,463 私の見込んだとおりだ。 211 00:18:53,463 --> 00:18:57,433 それに 卯之吉も 姉のように慕っている。 212 00:18:57,433 --> 00:19:01,904 お前ほど この三国屋の商いを➡ 213 00:19:01,904 --> 00:19:06,576 手伝ってもらうのにふさわしい者は いないんだよ。 214 00:19:06,576 --> 00:19:09,245 (菊野)お役に立てればよろしいんですが。 215 00:19:09,245 --> 00:19:14,584 けれど 夜は いつものように お座敷を勤めさせていただきますよ。 216 00:19:14,584 --> 00:19:19,255 もちろん分かっていますよ。 217 00:19:19,255 --> 00:19:23,926 ここのところ もうけが減っておりますね。 218 00:19:23,926 --> 00:19:29,799 実は えらく 金の値が 下がっているのだ。 219 00:19:29,799 --> 00:19:32,201 おかしいですね。 220 00:19:32,201 --> 00:19:36,873 確か お上が 小判の改鋳でも なさらないかぎり➡ 221 00:19:36,873 --> 00:19:39,208 下がることはありえないはずじゃ? 222 00:19:39,208 --> 00:19:41,208 う~ん…。 223 00:19:54,223 --> 00:20:01,097 武芸一徹の武骨者と聞いていたが…。 224 00:20:01,097 --> 00:20:07,570 さすが上様の弟君。 225 00:20:07,570 --> 00:20:39,570 ♬~ 226 00:20:41,938 --> 00:20:46,275 <そして 本物の幸千代君はと申しますと➡ 227 00:20:46,275 --> 00:20:51,575 大張り切りで 江戸市中を見物中でございます> 228 00:20:53,149 --> 00:20:58,621 この江戸 ひいては この国の太平と安寧 そして 何より➡ 229 00:20:58,621 --> 00:21:02,321 一日も早い 兄上のご回復を…。 230 00:21:04,293 --> 00:21:06,963 先ほどから つけられております。 231 00:21:06,963 --> 00:21:09,865 案ずるな。 232 00:21:09,865 --> 00:21:14,637 甲斐から連れてきた忍びの者よ。 233 00:21:14,637 --> 00:21:17,306 そうでしたか。 234 00:21:17,306 --> 00:21:19,606 では 私も…。 235 00:21:27,950 --> 00:21:32,254 (鈴の音) 236 00:21:32,254 --> 00:21:35,954 (かしわ手) 237 00:21:38,594 --> 00:21:41,594 [ 回想 ] 美鈴さん。 238 00:21:46,469 --> 00:21:50,169 では そろそろ お屋敷へお戻り…。 239 00:21:53,142 --> 00:21:56,442 しまった… どこへ…! 240 00:22:04,620 --> 00:22:08,958 何? わしの替え玉だと? (小六)はっ。 241 00:22:08,958 --> 00:22:11,861 あの八巻卯之吉にございます。 242 00:22:11,861 --> 00:22:15,297 わしにそっくりな あのへなちょこがか? 243 00:22:15,297 --> 00:22:17,297 はっ。 244 00:22:33,249 --> 00:22:37,920 今月 両替のために持ち込まれた小判です。 245 00:22:37,920 --> 00:22:39,920 うん。 246 00:22:46,595 --> 00:23:09,618 ♬~ 247 00:23:09,618 --> 00:23:11,918 ん…? 248 00:23:14,490 --> 00:23:17,790 これは…。 249 00:23:19,628 --> 00:23:22,628 ≪若君 連れてまいりました。 250 00:23:28,971 --> 00:23:33,576 いやあ ご苦労だったね。 251 00:23:33,576 --> 00:23:37,246 あれ? 若旦那じゃないですか! 252 00:23:37,246 --> 00:23:39,915 「若旦那」だと!? 無礼者! 253 00:23:39,915 --> 00:23:42,818 いいんだよ。 この人は身内も同然なんだから。 254 00:23:42,818 --> 00:23:45,588 さあ もう下がっておくれ。 255 00:23:45,588 --> 00:23:47,888 はっ! 256 00:23:57,933 --> 00:24:01,270 若旦那 一体 こんな所で何を? 257 00:24:01,270 --> 00:24:03,570 いいから 早くお上がりよ。 258 00:24:05,608 --> 00:24:08,277 うわっ! すごい! 259 00:24:08,277 --> 00:24:13,616 これは なかなか手に入らない 腑分けの本なんだよ。 260 00:24:13,616 --> 00:24:16,952 <卯之吉のために集めたものでございます> 261 00:24:16,952 --> 00:24:20,289 (銀八)うえ~! 262 00:24:20,289 --> 00:24:26,962 <この卯之吉 蘭学に興味があり かつては 医術にも凝っておりました> 263 00:24:26,962 --> 00:24:32,568 これで しばらくは 引き止めたいらしいねえ。 264 00:24:32,568 --> 00:24:36,438 けれど 夜は いつもどおり遊びたいからね。 265 00:24:36,438 --> 00:24:39,738 手伝っておくれ。 へい! 266 00:24:42,244 --> 00:24:44,580 (小判が落ちる音) 267 00:24:44,580 --> 00:25:31,093 ♬~ 268 00:25:31,093 --> 00:25:35,865 上様の弟君の替え玉にとはね…。 269 00:25:35,865 --> 00:25:39,768 まだお会いしてないんだけど 私と うり二つらしいんだよ。 270 00:25:39,768 --> 00:25:41,770 いいんでげすか? 抜け出して。 271 00:25:41,770 --> 00:25:47,476 ああ。 気付かれないうちに 戻ってればいいんだからさ。 272 00:25:47,476 --> 00:25:52,448 けど あっしは何が起こっても もう驚きゃしません。 273 00:25:52,448 --> 00:25:55,918 若旦那の太鼓持ちになるって 決めたときから➡ 274 00:25:55,918 --> 00:26:00,256 何でも来いと思ってやんすから! ハハハ…! そうこなくっちゃね。 275 00:26:00,256 --> 00:26:04,126 頼りにしてるよ 銀八。 ええ。 276 00:26:04,126 --> 00:26:07,129 ≪(金太)こっちだ! 277 00:26:07,129 --> 00:26:10,900 盗人だ~! 278 00:26:10,900 --> 00:26:13,802 八巻? 嗅ぎつけられていたか! 279 00:26:13,802 --> 00:26:16,802 拙者に任せておけ! 280 00:26:20,943 --> 00:26:23,612 ああ~ 若旦那…! 281 00:26:23,612 --> 00:26:25,912 きえ~い! 282 00:26:29,952 --> 00:26:34,790 気を失っておるだと…? 283 00:26:34,790 --> 00:26:37,559 ≪(呼子笛) 284 00:26:37,559 --> 00:26:40,229 先生! 捕り方だ! 285 00:26:40,229 --> 00:26:42,929 勝負は預ける。 286 00:26:44,900 --> 00:26:48,771 若旦那! 若旦那! ああっ…。 287 00:26:48,771 --> 00:26:51,240 銀八! ああっ…! 288 00:26:51,240 --> 00:26:53,175 ≪(呼子笛) 289 00:26:53,175 --> 00:26:55,875 ≪御用だ! 御用だ! 290 00:26:59,114 --> 00:27:02,584 (大家)八巻様! 八巻様…! 291 00:27:02,584 --> 00:27:06,922 お指図を受けたあの小判 奪い取られてしまいました! 292 00:27:06,922 --> 00:27:08,857 小判? 293 00:27:08,857 --> 00:27:13,262 盗賊に「がきの持ってたあの小判を出せ」と 脅されたのでございます。 294 00:27:13,262 --> 00:27:17,962 長屋の娘が持ち込んできた あの小判でございますよ。 295 00:27:19,935 --> 00:27:25,274 その八巻様って もしや 若君じゃ? 296 00:27:25,274 --> 00:27:27,209 あっ…。 297 00:27:27,209 --> 00:27:30,546 幸千代君は まだ見つからんのか? 298 00:27:30,546 --> 00:27:33,882 はっ… 申し訳ございません。 299 00:27:33,882 --> 00:27:37,553 今 町奉行所の者に捜させておりますので。 300 00:27:37,553 --> 00:27:41,423 それで 八巻のほうは? 301 00:27:41,423 --> 00:27:43,892 あやつも消えおったわ。 302 00:27:43,892 --> 00:27:46,562 えっ? 303 00:27:46,562 --> 00:27:48,897 (銀八)首を突っ込んで よろしいんで? 304 00:27:48,897 --> 00:27:52,234 もう一人の八巻が 関わってることなんだよ。 305 00:27:52,234 --> 00:27:56,572 知らん顔はできないだろ? それに…。 何か? 306 00:27:56,572 --> 00:27:59,908 あの小判 何か気にかかるんだよ。 307 00:27:59,908 --> 00:28:05,781 たった一枚のそれを盗むために 押し入ったんだとしたら…。 308 00:28:05,781 --> 00:28:08,081 ここでございます。 309 00:28:11,920 --> 00:28:14,220 ≪(大家)入るよ。 310 00:28:19,261 --> 00:28:21,597 お前さんが お信ちゃんかい? 311 00:28:21,597 --> 00:28:25,934 泣いてないよ! えっ? 312 00:28:25,934 --> 00:28:32,741 (大家)昨日 八巻様に どなられたことが よほど恐ろしかったようでございます。 313 00:28:32,741 --> 00:28:35,744 本当に怖かったようでげすね。 314 00:28:35,744 --> 00:28:40,044 幸千代君 ご気性 よろしくねえんじゃござんせんか? 315 00:28:46,555 --> 00:28:50,225 悪かったねえ 昨日は。 316 00:28:50,225 --> 00:28:53,128 ちょっと お信ちゃんに聞きたいことがあってね。 317 00:28:53,128 --> 00:28:56,565 おとっつぁんは ほかに何か言ってなかったのかい? 318 00:28:56,565 --> 00:28:59,565 どこに行くとか…。 319 00:29:01,437 --> 00:29:06,241 ≪(赤ん坊の泣き声) 320 00:29:06,241 --> 00:29:09,912 どうやら お信のいない間に戻ってきて➡ 321 00:29:09,912 --> 00:29:13,582 小判だけ置いて また慌てて出ていったようなんです。 322 00:29:13,582 --> 00:29:17,920 手がかりがないんじゃ…。 323 00:29:17,920 --> 00:29:22,591 これも置いてった。 324 00:29:22,591 --> 00:29:25,928 「かれぼねよこちょう」? 325 00:29:25,928 --> 00:29:29,264 すねに傷持つ連中が巣くってる おっかねえ場所でげす。 326 00:29:29,264 --> 00:29:32,964 何かを伝えたかったようだねえ。 327 00:29:34,536 --> 00:29:38,836 ここで 一人で待ってるのかい? おとっつぁんを。 328 00:29:41,410 --> 00:29:48,410 (大家)あんな父親でも この子にとっては 大事なおとっつぁんのようです。 329 00:29:52,888 --> 00:29:55,557 大丈夫だよ。 330 00:29:55,557 --> 00:29:58,460 私が見つけてきてあげるからね。 331 00:29:58,460 --> 00:30:02,231 本当? 332 00:30:02,231 --> 00:30:05,531 約束だ。 333 00:30:11,907 --> 00:30:19,248 <枯骨横丁を縄張りとするのは 鶴川一家でございます> 334 00:30:19,248 --> 00:30:24,248 うまいのう! 江戸の者は こんなものを食っておるのか。 335 00:30:26,588 --> 00:30:29,925 あいつか 新入りというのは。 336 00:30:29,925 --> 00:30:33,262 へい。 飯屋でただ食いをしようとしてたんで➡ 337 00:30:33,262 --> 00:30:38,934 飯を好きなだけ食わせてやると言ったら ついてきやがったんでさあ。 338 00:30:38,934 --> 00:30:45,274 浪人だな。 腕は立ちそうだ。 ハハハ…! 339 00:30:45,274 --> 00:30:50,274 海の魚など わしの国では めったに口に入らぬというのに。 340 00:30:55,617 --> 00:30:58,287 お代わりじゃ! 341 00:30:58,287 --> 00:31:02,287 <ところが その2階には…> 342 00:31:05,160 --> 00:31:07,460 ほれ! 343 00:31:13,302 --> 00:31:16,302 う~ん…! 344 00:31:18,173 --> 00:31:20,175 よく取り戻してくれました。 345 00:31:20,175 --> 00:31:24,313 だが まさか 八巻に見張られてたとは。 346 00:31:24,313 --> 00:31:27,983 無事に逃げ切れたのは 先生のおかげですぜ。 347 00:31:27,983 --> 00:31:31,587 八巻というのは そんなに恐ろしい男か? 348 00:31:31,587 --> 00:31:36,925 もちろんです。 何たって 八巻は 剣豪同心です。 349 00:31:36,925 --> 00:31:41,263 ハハハハハハ…! 350 00:31:41,263 --> 00:31:43,932 大変な思い違いだ。 351 00:31:43,932 --> 00:31:45,867 えっ? 352 00:31:45,867 --> 00:31:50,806 次に会ったとき 斬ってみせる。 353 00:31:50,806 --> 00:31:55,277 八巻の旦那なら 舟に乗って 枯骨横丁のほうへ行きましたぜ。 354 00:31:55,277 --> 00:31:57,212 何? 枯骨横丁? 355 00:31:57,212 --> 00:31:59,912 おい 行くぞ! (一同)へい! 356 00:32:06,622 --> 00:32:13,295 <こちらは そんなことなど何も知らずにおります> 357 00:32:13,295 --> 00:32:15,964 そろそろ 枯骨横丁でげす。 358 00:32:15,964 --> 00:32:19,301 何があっても おかしくない場所でやんすから…。 359 00:32:19,301 --> 00:32:21,637 ≪(金属を打つ音) 360 00:32:21,637 --> 00:32:23,572 うん? 361 00:32:23,572 --> 00:32:31,446 ≪(金属を打つ音) 362 00:32:31,446 --> 00:32:34,583 あの音は…。 363 00:32:34,583 --> 00:32:37,883 寄せておくれ。 へい。 364 00:32:43,258 --> 00:32:52,934 ≪(金属を打つ音) 365 00:32:52,934 --> 00:32:55,604 あの… もしや この中にいるのは➡ 366 00:32:55,604 --> 00:32:58,507 お信ちゃんの おとっつぁんじゃないですか? 367 00:32:58,507 --> 00:33:03,945 ≪(歳三)はい! 歳三です! どうか お助けください! 368 00:33:03,945 --> 00:33:07,616 よかったでげす! こんなすぐに見つかるとは…。 369 00:33:07,616 --> 00:33:11,953 でも 鍵がかかってるねえ。 370 00:33:11,953 --> 00:33:14,856 あっ あそこに…。 371 00:33:14,856 --> 00:33:18,627 無用心でげすね。 こんなそばに置いとくなんて…。 372 00:33:18,627 --> 00:33:22,297 (鳴子の音) 373 00:33:22,297 --> 00:33:24,966 いけねえ…! ああっ…! 374 00:33:24,966 --> 00:33:26,902 ≪何だ? てめえら! 375 00:33:26,902 --> 00:33:29,304 ≪こいつは 八巻だ! 376 00:33:29,304 --> 00:33:32,304 野郎ども! (一同)へい! 377 00:33:35,110 --> 00:33:38,113 先生! お願いします! 378 00:33:38,113 --> 00:33:40,582 「八巻」? 379 00:33:40,582 --> 00:33:49,925 ♬~ 380 00:33:49,925 --> 00:33:53,595 ああっ どうしやしょう? こんな大勢…。 381 00:33:53,595 --> 00:33:56,895 そんな… どうするって…。 382 00:33:59,267 --> 00:34:02,604 あれ? おめえ…! 383 00:34:02,604 --> 00:34:06,942 手を出すな。 384 00:34:06,942 --> 00:34:10,242 今度こそ 覚悟せい。 385 00:34:14,616 --> 00:34:17,953 また 気を失っておるようだの。 386 00:34:17,953 --> 00:34:20,288 旦那…! 387 00:34:20,288 --> 00:34:22,588 きえ~い! 388 00:34:27,162 --> 00:34:30,899 やったか! 何を騒いでおる! 389 00:34:30,899 --> 00:34:34,770 ま… まさに神出鬼没! どうなってんだ? 390 00:34:34,770 --> 00:34:36,772 おい! やっちまえ! 391 00:34:36,772 --> 00:34:40,575 でや~! ああっ…! 392 00:34:40,575 --> 00:34:42,511 うっ…! 393 00:34:42,511 --> 00:34:49,584 ♬~ 394 00:34:49,584 --> 00:34:52,584 やっぱり すご腕じゃないか! 395 00:34:54,256 --> 00:34:57,926 今度こそ しとめてやる。 396 00:34:57,926 --> 00:35:02,597 ♬~ 397 00:35:02,597 --> 00:35:04,597 きえ~い! 398 00:35:07,469 --> 00:35:10,169 ああっ…! 399 00:35:12,941 --> 00:35:16,241 ああっ ああっ…! 400 00:35:20,282 --> 00:35:23,618 助かった…! 401 00:35:23,618 --> 00:35:27,618 まったく… ひどい目に遭ったよ…。 402 00:35:29,491 --> 00:35:33,895 お前が 八巻卯之吉だな? 403 00:35:33,895 --> 00:35:38,195 そういうあなたは… 若君? 404 00:35:40,569 --> 00:35:44,906 若旦那と うり二つでげす。 405 00:35:44,906 --> 00:35:47,906 やはり ふがいない腰抜けだな。 406 00:35:49,778 --> 00:35:51,778 若君! 407 00:35:57,486 --> 00:36:00,186 美鈴さん? 408 00:36:05,594 --> 00:36:07,894 行くぞ。 409 00:36:22,611 --> 00:36:25,911 どうなってんでげす? 410 00:36:43,565 --> 00:36:47,903 おめえ一人で倒したのか? 411 00:36:47,903 --> 00:36:50,572 よっ! 日本一! 412 00:36:50,572 --> 00:36:57,272 剣豪同心 八巻卯之吉 ここにありでございます~! 413 00:37:06,588 --> 00:37:08,924 贋小判か。 414 00:37:08,924 --> 00:37:13,261 ここに職人を閉じ込めて 造らせていたんですね。 415 00:37:13,261 --> 00:37:16,561 沢田様に知らせろ。 はい! 416 00:37:19,134 --> 00:37:23,271 お信ちゃんのおとっつぁんは いませんか? 417 00:37:23,271 --> 00:37:26,174 お信ちゃんが待ってますよ! 418 00:37:26,174 --> 00:38:03,912 ♬~ 419 00:38:03,912 --> 00:38:07,248 (瓦版屋)さあさあさあ お立ち会い!➡ 420 00:38:07,248 --> 00:38:12,120 贋金造りを一網打尽! またまた 同心 八巻様の大手柄だよ! 421 00:38:12,120 --> 00:38:14,589 さあさあさあ! 買った 買った~! 422 00:38:14,589 --> 00:38:18,889 はいよ! はい! はい そこ! はい…! 毎度 毎度! 423 00:38:20,462 --> 00:38:23,598 おいらが何も知らねえうちに➡ 424 00:38:23,598 --> 00:38:26,935 旦那が手柄を立てていなすったなんて…! 425 00:38:26,935 --> 00:38:31,235 一の子分としちゃ 大しくじりも いいところだ! 426 00:38:35,210 --> 00:38:39,210 今日は そばには近寄らねえほうがいいな…。 427 00:38:42,884 --> 00:38:50,558 (沢田)金細工の職人数人が造ったぐらいで 金相場に障りが出るとは思えん。 428 00:38:50,558 --> 00:38:53,228 いかにも。 429 00:38:53,228 --> 00:38:56,564 市中に流れた贋小判は➡ 430 00:38:56,564 --> 00:39:00,902 二百両では きかぬかと。 431 00:39:00,902 --> 00:39:07,242 そこでだ。 おぬしに頼みがある。 432 00:39:07,242 --> 00:39:11,579 江戸中の両替商すべてに 探りを入れてもらえぬか? 433 00:39:11,579 --> 00:39:14,482 分かっております。 434 00:39:14,482 --> 00:39:19,921 これが続けば この国の小判の値打ちは急落➡ 435 00:39:19,921 --> 00:39:23,591 ものの値段は天井知らずに上がり➡ 436 00:39:23,591 --> 00:39:29,264 人々の暮らしも ままならぬことに。 437 00:39:29,264 --> 00:39:32,167 ご公儀も無事では済まん。 438 00:39:32,167 --> 00:39:36,871 政の根本を揺るがす大騒動は必至。 439 00:39:36,871 --> 00:39:39,207 はい。 440 00:39:39,207 --> 00:39:43,078 それと 言いにくいんだが➡ 441 00:39:43,078 --> 00:39:48,550 卯之吉には ちと面倒な仕事を任せておる。 442 00:39:48,550 --> 00:39:51,850 えっ… はあ? 443 00:39:53,888 --> 00:39:56,558 (銀八)おとがめなしで よかったでげす。 444 00:39:56,558 --> 00:40:01,229 お信ちゃんの父親は 無理やり仕事をさせられていたので➡ 445 00:40:01,229 --> 00:40:03,898 罪には問われないよ。 446 00:40:03,898 --> 00:40:06,234 若旦那のことでげすよ。 447 00:40:06,234 --> 00:40:10,934 あっ そっか。 ハハハ…! 448 00:40:17,846 --> 00:40:22,784 けれど 本当にそっくりでしたねえ あの若君は。 449 00:40:22,784 --> 00:40:26,254 そんな ひと事のように…。 450 00:40:26,254 --> 00:40:31,954 ですが どうして 美鈴さんが あの若君と一緒に? 451 00:40:38,833 --> 00:40:43,805 (溝口左門)八巻殿が 若君の替え玉として 甘利様のお屋敷においでのようです。 452 00:40:43,805 --> 00:40:46,274 どうか 急ぎ お戻りを! 453 00:40:46,274 --> 00:40:48,274 お願いいたします。 454 00:40:51,146 --> 00:40:56,918 それなれば わしは決めた。 455 00:40:56,918 --> 00:40:59,287 はっ! はっ! 456 00:40:59,287 --> 00:41:02,624 八巻は江戸で一番の剣豪同心。 457 00:41:02,624 --> 00:41:05,960 だが 実は 腰抜けだ。 458 00:41:05,960 --> 00:41:07,896 それに 本来ならば➡ 459 00:41:07,896 --> 00:41:15,970 江戸の守り神は 将軍の弟たるわしが果たすべき役目。 460 00:41:15,970 --> 00:41:19,670 わしも八巻の替え玉となる! 461 00:41:21,309 --> 00:41:26,981 何か また やっかいなことが 起こりそうな気がしてならねえでげす。 462 00:41:26,981 --> 00:41:30,318 そうなれば なったで いいじゃないですか。 463 00:41:30,318 --> 00:41:35,924 人生は しょせん 死ぬまでの暇つぶしですよ。 464 00:41:35,924 --> 00:41:42,597 ♬~ 465 00:41:42,597 --> 00:41:45,897 <卯之吉 まさに 能天気> 466 00:41:47,468 --> 00:41:49,768 <次回は…> 467 00:41:52,273 --> 00:41:54,943 抜け穴? 抜け穴? 468 00:41:54,943 --> 00:41:56,878 穴とは? 469 00:41:56,878 --> 00:42:00,615 徳川の天下など なくなってしまえばいいんだ! 470 00:42:00,615 --> 00:42:02,550 卯之吉様…。 471 00:42:02,550 --> 00:42:05,250 一緒に始末するさ。 472 00:42:07,956 --> 00:42:57,272 ♬~ 473 00:42:57,272 --> 00:43:09,284 ♬~ 474 00:43:09,284 --> 00:43:24,584 ♬~ 475 00:45:34,429 --> 00:45:38,099 空から見れば読み解ける➡ 476 00:45:38,099 --> 00:45:42,737 歴史の物語があります。 477 00:45:42,737 --> 00:45:47,275 「空旅中国」。 478 00:45:47,275 --> 00:45:52,447 英雄たちの足跡をたどってみましょう。 479 00:45:52,447 --> 00:46:00,647 ♬~