1 00:00:37,332 --> 00:00:40,001 偽物だ。 2 00:00:40,001 --> 00:00:42,670 (三国屋徳右衛門)それもか。 3 00:00:42,670 --> 00:00:46,541 (菊野)今日一日で これだけの贋小判が➡ 4 00:00:46,541 --> 00:00:50,545 両替商から三国屋に 持ち込まれたということですね。 5 00:00:50,545 --> 00:00:54,015 (徳右衛門)助けてやらねばのう。 6 00:00:54,015 --> 00:00:57,352 (喜七) 両替商の中には潰れた店もあり➡ 7 00:00:57,352 --> 00:01:00,652 米切手に手を出す者も 出てきております。 8 00:01:03,224 --> 00:01:07,924 このまま続けば 三国屋とて安泰では…。 9 00:01:12,700 --> 00:01:16,571 <町なかでは 贋小判が出回ったことで➡ 10 00:01:16,571 --> 00:01:20,871 小判の価値が 下がり続けていたのでございます> 11 00:01:23,711 --> 00:01:27,582 <そして 住吉屋の別邸では…> 12 00:01:27,582 --> 00:01:30,385 ≪本当に大丈夫なんでしょうね? 13 00:01:30,385 --> 00:01:33,288 店の金 全部 つぎ込んだんですからね! 14 00:01:33,288 --> 00:01:37,992 <資金繰りに困った両替商たちが 集まっていました> 15 00:01:37,992 --> 00:01:44,666 まあまあ 落ち着いてください。 米切手を 米の値が安いときに買って➡ 16 00:01:44,666 --> 00:01:50,338 米が値上がったときを見計らって 売りに出せば 大もうけができます。 17 00:01:50,338 --> 00:01:53,675 小判の値打ちは まだまだ下がります。 18 00:01:53,675 --> 00:01:58,012 今こそ 米切手の買い時ですぞ。 19 00:01:58,012 --> 00:02:02,350 <米切手とは 諸大名が発行した手形で➡ 20 00:02:02,350 --> 00:02:08,223 この紙一枚で 米十石と引き換えることが できるのでございます。➡ 21 00:02:08,223 --> 00:02:12,694 それを 立場といわれる競りで 行司の仕切りのもと➡ 22 00:02:12,694 --> 00:02:15,363 売り買いするのでございます> 23 00:02:15,363 --> 00:02:18,700 売りないか! 売り! 売り! 24 00:02:18,700 --> 00:02:22,570 十二両 四枚 できた! (拍子木) 25 00:02:22,570 --> 00:02:27,041 ですが すでに 十二両もの値が 米切手一枚についております。 26 00:02:27,041 --> 00:02:29,944 もし 今買って 米の値が下がれば大損! 27 00:02:29,944 --> 00:02:37,652 いや ご心配には及びません。 我々には呑龍先生がついております。 28 00:02:37,652 --> 00:02:44,993 呑龍先生のお力で 私たちは誰よりも早く 米の相場を知ることができるのです。➡ 29 00:02:44,993 --> 00:02:47,693 呑龍先生。 呑龍先生。 30 00:02:54,002 --> 00:02:57,338 (呑龍)オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ➡ 31 00:02:57,338 --> 00:03:01,338 オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ…! 32 00:03:03,011 --> 00:03:05,914 お告げがあったぞよ。 33 00:03:05,914 --> 00:03:10,885 米十石 二両一分の値上がりだとな。 34 00:03:10,885 --> 00:03:15,356 ≪そんなばかな…! ≪そんなに値が上がるのか…? 35 00:03:15,356 --> 00:03:18,693 わしを信じよ。 36 00:03:18,693 --> 00:03:24,365 (弥市)ただいま 小網町の米会所より 知らせが届きました。 37 00:03:24,365 --> 00:03:26,301 (藤右衛門)それで? 38 00:03:26,301 --> 00:03:31,172 米十石につき 二両一分の値上がりでございます。 39 00:03:31,172 --> 00:03:33,641 ≪当たった! ほら!➡ 40 00:03:33,641 --> 00:03:37,512 先生のおっしゃったとおりだ! 額まで ぴったりお当てなさった! 41 00:03:37,512 --> 00:03:41,516 どうです? これでお信じなさいますか? 42 00:03:41,516 --> 00:03:46,216 ≪ありがとうございます! ≪呑龍先生…! 43 00:03:53,661 --> 00:03:58,333 <一方 卯之吉はといいますと 相も変わらず➡ 44 00:03:58,333 --> 00:04:01,633 暇を持て余しているようでございます> 45 00:04:05,673 --> 00:04:32,834 ♬~ 46 00:04:32,834 --> 00:04:36,834 (八巻卯之吉) どこへ飛んでいくんだろうねえ。 47 00:04:48,649 --> 00:04:53,988 (富士島)ほ~れ。 おいしい おまんまじゃ。 48 00:04:53,988 --> 00:05:00,862 どうした? うん? 食べぬのか?➡ 49 00:05:00,862 --> 00:05:04,332 うん? 50 00:05:04,332 --> 00:05:09,032 ≪富士島様。 住吉屋が参ってございます。 51 00:05:18,880 --> 00:05:26,587 姉上 いつもの文鳥の餌にございます。 52 00:05:26,587 --> 00:05:29,287 ご苦労。 53 00:05:33,961 --> 00:05:38,633 フフフフ…! 54 00:05:38,633 --> 00:05:42,970 フフフフ…! 55 00:05:42,970 --> 00:05:46,970 フフフフ…! ハハハハ…! 56 00:05:56,317 --> 00:06:00,617 [ 回想 ] (猿喰六郎右衛門)幸千代! 覚悟! 57 00:06:12,867 --> 00:06:16,867 (幸千代)次は 必ず捕まえる。 58 00:06:18,573 --> 00:06:23,010 (尾上伸平)やはり おかしい。 剣豪同心と言われながらも➡ 59 00:06:23,010 --> 00:06:26,347 少し前は 十手を持つのも重そうだったのに。 60 00:06:26,347 --> 00:06:32,153 今では 先輩の我らにも 堂々と対等の口を利きやがる。 61 00:06:32,153 --> 00:06:34,155 まさか 別人!? まさか 別人!? 62 00:06:34,155 --> 00:06:37,959 何を言ってやがる。 あいつは正真正銘➡ 63 00:06:37,959 --> 00:06:41,659 町方同心 八巻卯之吉だ。 64 00:07:00,982 --> 00:07:03,982 知っておるようだな。 65 00:07:06,854 --> 00:07:11,554 さて 何のことだか。 66 00:07:22,270 --> 00:07:28,676 この偽物 どうしたものか。 67 00:07:28,676 --> 00:07:32,676 弱りましたねえ…。 68 00:07:38,953 --> 00:07:41,856 [ 回想 ] (美鈴)卯之吉様の言葉は➡ 69 00:07:41,856 --> 00:07:45,293 どれをどう信じればよいのですか?➡ 70 00:07:45,293 --> 00:07:49,593 これ以上 苦しめないでください。 71 00:07:52,633 --> 00:08:09,183 ♬~ 72 00:08:09,183 --> 00:08:12,954 あっ 姫様…。 73 00:08:12,954 --> 00:08:17,658 (真琴姫)卯之吉とやらのことでも 思うていたのか? 74 00:08:17,658 --> 00:08:19,594 いえ…。 75 00:08:19,594 --> 00:08:23,594 うそを申すな。 顔に書いてある。 76 00:08:34,141 --> 00:08:38,279 わらわと そなたは 立場は違えど➡ 77 00:08:38,279 --> 00:08:44,619 殿御に恋する女子同士じゃ。 よう分かる。 78 00:08:44,619 --> 00:08:47,288 姫様…。 79 00:08:47,288 --> 00:09:03,638 ♬~ 80 00:09:03,638 --> 00:09:07,308 幸千代様と卯之吉。 81 00:09:07,308 --> 00:09:12,980 あのお二人は 見た目は そっくり。 82 00:09:12,980 --> 00:09:19,854 だが その中身は まるで違うと思うておった。 83 00:09:19,854 --> 00:09:26,154 けれど 女心を ないがしろにするところは よく似ておるわ。 84 00:09:31,265 --> 00:09:33,934 [ 回想 ] それは お前のものじゃ。➡ 85 00:09:33,934 --> 00:09:37,805 すぐに信濃に戻れ。 86 00:09:37,805 --> 00:09:40,274 美鈴。 87 00:09:40,274 --> 00:09:42,943 はい。 88 00:09:42,943 --> 00:09:50,618 わらわは このまま 江戸にいてもいいものかと迷うておる。 89 00:09:50,618 --> 00:09:54,288 振り向いてはくれぬ殿御のことを思うて➡ 90 00:09:54,288 --> 00:09:57,958 同じ江戸にいるのは つらい。 91 00:09:57,958 --> 00:10:01,295 姫様。 92 00:10:01,295 --> 00:10:04,995 いっそ離れたほうが…。 93 00:10:14,642 --> 00:10:23,317 幸千代様は 真琴姫様のことを 大事に思われておられます。 94 00:10:23,317 --> 00:10:30,017 分からなくなってきたのじゃ。 幸千代様のお心が。 95 00:10:39,867 --> 00:10:43,337 <そして 住吉屋の別邸では…> 96 00:10:43,337 --> 00:10:46,240 まだまだ上がりますよ…! ハハハハ…! 97 00:10:46,240 --> 00:10:50,010 これで おいしいものでも…。 98 00:10:50,010 --> 00:10:54,010 ハハハハ…! 今日も ご苦労さまでございます。 99 00:10:55,683 --> 00:11:00,354 おい。 あっ これは 猿喰様…。 100 00:11:00,354 --> 00:11:03,023 うまくいっとるようだのう。 101 00:11:03,023 --> 00:11:07,695 はい! 今 米の値は天井知らず。 102 00:11:07,695 --> 00:11:13,367 米切手を買えば 濡れ手で粟の大もうけでございます。 103 00:11:13,367 --> 00:11:15,302 これも すべて➡ 104 00:11:15,302 --> 00:11:19,039 呑龍先生のお告げのおかげ。 105 00:11:19,039 --> 00:11:23,911 それで これから どうするのだ? 106 00:11:23,911 --> 00:11:30,611 良き時を見計らい 買い占めた米切手を売りに出そうかと。 107 00:11:33,320 --> 00:11:36,223 そこから➡ 108 00:11:36,223 --> 00:11:39,994 いよいよ…。 109 00:11:39,994 --> 00:11:45,694 そこからは 見てのお楽しみでございます。 ハハハハハ…! 110 00:11:47,868 --> 00:11:51,605 それより 尾張様からは 何か? 111 00:11:51,605 --> 00:11:59,305 こちらの首尾が整い次第 ご家老が動きだすことになっておる。 112 00:12:01,682 --> 00:12:10,357 上様が ご心配するようなことは 何も起きてはおりませぬ。 113 00:12:10,357 --> 00:12:18,057 何かあれば この富士島が お伝えいたします。 114 00:12:20,034 --> 00:12:26,734 さあ 上様 まずは お薬を おのみくださいませ。 115 00:12:36,317 --> 00:12:41,655 大旦那様! 大旦那様…! 116 00:12:41,655 --> 00:12:45,526 何? また 米の値が上がっただと? 117 00:12:45,526 --> 00:12:48,996 今は もう 誰も小判を信用しておらず➡ 118 00:12:48,996 --> 00:12:53,696 両替商たちが次々に 米切手を買いあさりだしているようです。 119 00:12:58,339 --> 00:13:03,210 ♬~ 120 00:13:03,210 --> 00:13:06,680 売り ないか~! 121 00:13:06,680 --> 00:13:12,553 <今や 小判より米切手なのでございます> 122 00:13:12,553 --> 00:13:16,023 米十石につき 十四両! 123 00:13:16,023 --> 00:13:19,723 ええい 十四両と二分だ! さあ どうだ! 124 00:13:21,896 --> 00:13:24,196 ≪(弥市)売ろう! 125 00:13:30,037 --> 00:13:33,337 ≪住吉屋さんの売りだ! 126 00:13:35,309 --> 00:13:39,980 売り買いは小判でお願いします。 127 00:13:39,980 --> 00:13:44,980 現金のお方にだけ お売りしましょう。 128 00:13:48,322 --> 00:13:51,659 できた! (拍子木) 129 00:13:51,659 --> 00:13:53,659 ≪ありがとうございます。 130 00:13:55,996 --> 00:13:59,696 はいはい どうぞ 前へ。 順番に 順番に…。 131 00:14:01,869 --> 00:14:04,338 威勢がいいですな。 132 00:14:04,338 --> 00:14:06,273 これは 三国屋さん…。 133 00:14:06,273 --> 00:14:10,010 米切手を買い集めていると 聞いていましたが➡ 134 00:14:10,010 --> 00:14:14,682 こうなることが分かってたようですな。 いえいえ…。 135 00:14:14,682 --> 00:14:18,018 たまたまでございます。 136 00:14:18,018 --> 00:14:23,357 このようなことが続くと 江戸一番の商人は➡ 137 00:14:23,357 --> 00:14:26,026 この三国屋に代わって➡ 138 00:14:26,026 --> 00:14:29,897 住吉屋さんになりそうですな。 139 00:14:29,897 --> 00:14:36,303 そうなりたいものでございますな。 ハハハハ…! 140 00:14:36,303 --> 00:14:42,603 ハハハ…! ハハハハ…! 141 00:14:47,314 --> 00:14:52,653 南町奉行所内与力 沢田彦太郎➡ 142 00:14:52,653 --> 00:14:56,653 腹を切る覚悟で進言申し上げまする! 143 00:14:59,526 --> 00:15:04,264 米の値上がりが止まらず このまま放置いたせば➡ 144 00:15:04,264 --> 00:15:09,003 飢えた者たちが この江戸の町に あふれることになりましょう。➡ 145 00:15:09,003 --> 00:15:13,874 かくなるうえは 江戸の御金蔵を開き➡ 146 00:15:13,874 --> 00:15:19,346 大量の小判を 市中に流すよりほかにござりませぬ!➡ 147 00:15:19,346 --> 00:15:23,684 そして 召し上げた贋の小判と引き換えに➡ 148 00:15:23,684 --> 00:15:29,023 本物の小判を商人たちに下げ渡しまする。 149 00:15:29,023 --> 00:15:35,295 小判の値打ちが戻れば 民の暮らしは元に戻りまする! 150 00:15:35,295 --> 00:15:39,595 これよりほかに 打つ手なし! 151 00:15:45,939 --> 00:15:49,843 そなたの申しておるのは もっとも至極。 152 00:15:49,843 --> 00:15:51,845 では…。 153 00:15:51,845 --> 00:15:54,648 できぬのだ。 154 00:15:54,648 --> 00:15:57,317 何故でござりますか! 今こそ…! 155 00:15:57,317 --> 00:16:03,017 上様のご容態が ますます悪化しておる。 お許しいただくことなどできぬ。 156 00:16:04,992 --> 00:16:10,864 富士島殿が怪しいのは明白。 もはや 遠慮は無用。 157 00:16:10,864 --> 00:16:17,337 かくなるうえは この命に代えても…。 158 00:16:17,337 --> 00:16:20,037 甘利様…。 159 00:16:29,683 --> 00:16:34,955 すでに 我らの勝ちが見えてきたのう。 160 00:16:34,955 --> 00:16:36,890 はい。 161 00:16:36,890 --> 00:16:39,827 ここまで 小判の信用が がた落ちになったら➡ 162 00:16:39,827 --> 00:16:44,298 やつらも手の打ちようがないでしょう。 163 00:16:44,298 --> 00:16:49,636 まかり間違い 御金蔵が開かれるようなことがあれば➡ 164 00:16:49,636 --> 00:16:51,572 別かもしれませんが。 165 00:16:51,572 --> 00:16:56,977 心配は無用。 今の上様には何もできぬ。 166 00:16:56,977 --> 00:17:02,277 上様の命も 我が手の内。 167 00:17:12,993 --> 00:17:21,335 ところで 米切手を売って集めた 本物の小判は どうする? 168 00:17:21,335 --> 00:17:26,206 はい。 そのほうは この江戸が新たな世に替わりましたら➡ 169 00:17:26,206 --> 00:17:30,677 住吉屋を江戸一番… いやいやいや➡ 170 00:17:30,677 --> 00:17:34,948 この国一番の豪商にするために 使いとうございます! 171 00:17:34,948 --> 00:17:37,851 あい分かった。 172 00:17:37,851 --> 00:17:44,551 さすれば 三国屋も終わりじゃのう。 173 00:17:48,495 --> 00:17:52,966 [ 回想 ] 徳右衛門様!➡ 174 00:17:52,966 --> 00:17:56,837 助けてはくださらないのですか? 175 00:17:56,837 --> 00:17:59,137 徳右衛門様! 176 00:18:12,986 --> 00:18:18,325 二度と立ち上がれぬよう 三国屋をたたきのめしてやる。 177 00:18:18,325 --> 00:18:26,667 そして すべての元凶である徳川家も…。 178 00:18:26,667 --> 00:18:39,367 ♬~ 179 00:18:58,599 --> 00:19:02,302 また お出かけでございますか? 180 00:19:02,302 --> 00:19:04,238 ちょっと 息抜きを。 181 00:19:04,238 --> 00:19:08,938 まだ そのようなことを…。 大丈夫です。 182 00:19:10,644 --> 00:19:17,317 卯之吉様。 今は どのようなときか 分かっておいでですか? 183 00:19:17,317 --> 00:19:22,656 どのようなときでも 私は私です。 184 00:19:22,656 --> 00:19:28,356 楽しみを取ってしまったら 私じゃなくなります。 185 00:19:31,265 --> 00:19:35,135 美鈴さんも そうじゃありませんか? 186 00:19:35,135 --> 00:19:38,435 美鈴さんから剣を取ってしまったら…。 187 00:19:40,607 --> 00:19:46,607 剣を持つ美鈴さんは 本当に生き生きとしています。 188 00:19:49,616 --> 00:19:55,289 人には 生まれ持った性分というものがあります。 189 00:19:55,289 --> 00:20:01,628 魚が水にすむように 鳥が空を飛ぶように。 190 00:20:01,628 --> 00:20:08,328 それがなくなってしまったら 生きるのも苦しくなってしまう。 191 00:20:11,638 --> 00:20:14,308 いってまいります。 192 00:20:14,308 --> 00:20:26,308 ♬~ 193 00:20:28,855 --> 00:20:31,855 ≪根こそぎ さらっちまえ! ≪おやめください! 194 00:20:33,660 --> 00:20:35,660 急げ! 195 00:20:37,331 --> 00:20:39,266 俺らだって食えねえんだ! 196 00:20:39,266 --> 00:20:42,202 きゃ~! 197 00:20:42,202 --> 00:20:45,672 恨むならお上を恨みな! 返せ…! 198 00:20:45,672 --> 00:20:48,575 ゆうべも また 盗賊が現れやがった。 199 00:20:48,575 --> 00:20:53,347 最近 頻繁ですね。 打ち壊しもですよ。 200 00:20:53,347 --> 00:20:56,249 こう不景気で仕事がなくなり 食い詰めると➡ 201 00:20:56,249 --> 00:21:01,688 悪事に手を染めるやつらも増えてくる。 すぐに取っ捕まえねえとな。 202 00:21:01,688 --> 00:21:05,559 見回ってくる。 おい! どこへ? 203 00:21:05,559 --> 00:21:09,859 先日 取り逃がした贋金造りの一味を 見つけ出す。 204 00:21:15,235 --> 00:21:18,238 お待ちください! 205 00:21:18,238 --> 00:21:23,710 今は 我らとともに 同心の勤めを お果たしいただきとうございます! 206 00:21:23,710 --> 00:21:26,613 盗人ごとき構ってる暇はない! 207 00:21:26,613 --> 00:21:30,584 一刻も早く 贋小判の動向を突き止める。 208 00:21:30,584 --> 00:21:34,654 贋小判は 徳川の天下を揺るがす一大事。 209 00:21:34,654 --> 00:21:38,525 市井の盗みなど 関わってる暇などない! 210 00:21:38,525 --> 00:21:40,527 何 言ってやがる! 211 00:21:40,527 --> 00:21:42,529 何…!? 212 00:21:42,529 --> 00:21:47,234 何が 一大事だ! 捕り物に大きいも小さいもねえんだよ! 213 00:21:47,234 --> 00:21:51,004 俺たち同心の勤めはな➡ 214 00:21:51,004 --> 00:21:54,875 悪党を減らし 江戸の町に平穏をもたらすこと。 215 00:21:54,875 --> 00:21:58,175 その市井で暮らす連中の味方に なることなんだよ! 216 00:22:02,349 --> 00:22:09,049 この十手はな そんな者たちを守るために お上から与えられてんだ。 217 00:22:11,024 --> 00:22:13,360 八巻はな➡ 218 00:22:13,360 --> 00:22:18,698 確かに 剣は使えねえ 走れねえ。 219 00:22:18,698 --> 00:22:25,572 けどな どんなときでも 弱い者には手を差し伸べ➡ 220 00:22:25,572 --> 00:22:28,872 なんとかしてやろうってな。 221 00:22:32,979 --> 00:22:35,882 本当に強い男ってのは➡ 222 00:22:35,882 --> 00:22:40,320 そういうやつなんじゃねえのか。 223 00:22:40,320 --> 00:22:48,195 ♬~ 224 00:22:48,195 --> 00:22:50,330 <そして 町なかでは➡ 225 00:22:50,330 --> 00:22:55,630 日々の暮らしに困窮する人々が あふれ返っていました> 226 00:22:59,339 --> 00:23:01,639 どうぞ お食べなせえ。 227 00:23:06,213 --> 00:23:08,213 ≪うめえ うめえ…! 228 00:23:09,983 --> 00:23:12,352 ふう~…! 229 00:23:12,352 --> 00:23:14,688 持ってけ 持ってけ~! 230 00:23:14,688 --> 00:23:18,558 日に日に 飢える者の数が 増えておりやす。 231 00:23:18,558 --> 00:23:23,363 そうですか…。 それに 盗人や かっぱらいも。 232 00:23:23,363 --> 00:23:28,702 この深川も 火が消えたように静かになっちまって➡ 233 00:23:28,702 --> 00:23:31,702 商いは 軒並み左前ですよ。 234 00:23:35,509 --> 00:23:39,312 (由利之丞)ちょいと おいらのお給金は ちゃんと払っておくれよ? 235 00:23:39,312 --> 00:23:41,248 はいはい 分かってますよ。 236 00:23:41,248 --> 00:23:44,985 それより 何で 役者のおいらが➡ 237 00:23:44,985 --> 00:23:47,888 こんな料理屋で お酌なんかしなくちゃならないのさ。 238 00:23:47,888 --> 00:23:51,324 これ! 雇ってくれた菊野に 悪いではないか。 239 00:23:51,324 --> 00:23:54,661 いいんですよ。 そうは言っても お客様の前では➡ 240 00:23:54,661 --> 00:23:56,596 愛想良くしてくれてますから。 241 00:23:56,596 --> 00:23:58,532 おいらも役者だからね。 242 00:23:58,532 --> 00:24:04,337 それに 芝居小屋が開くまでは なんとか食いつないでいかないと。 243 00:24:04,337 --> 00:24:08,008 卯之さんも せっかく 若君に扮してるなら➡ 244 00:24:08,008 --> 00:24:12,345 上様に この不景気をなんとかしろって 言ってもらいたいもんだね。 245 00:24:12,345 --> 00:24:14,281 そうですねえ…。 246 00:24:14,281 --> 00:24:17,017 これ! 恐れ多いことを言うな! 247 00:24:17,017 --> 00:24:21,354 いや 由利之丞の言うとおりよ。 みんな 不満がたまってる。 248 00:24:21,354 --> 00:24:24,024 「お上は何をしているんだ」とな。 249 00:24:24,024 --> 00:24:27,694 これが積もれば 天下がひっくり返っちまいますぜ。 250 00:24:27,694 --> 00:24:30,030 すべては贋金が出回ったせい。 251 00:24:30,030 --> 00:24:32,299 (荒海)早く なんとかしなけりゃ➡ 252 00:24:32,299 --> 00:24:34,634 飢え死にした者たちで あふれ返っちまいますぜ。 253 00:24:34,634 --> 00:24:37,971 そんなことになったら…。 254 00:24:37,971 --> 00:24:40,640 この江戸は どうなるんです? 255 00:24:40,640 --> 00:24:44,640 八巻殿。 卯之さん。 256 00:24:47,981 --> 00:24:50,317 ≪(戸が開く音) 257 00:24:50,317 --> 00:24:54,654 う~ん… どうしたものか。 258 00:24:54,654 --> 00:24:59,326 大旦那様…。 おじい様 どうかされたんですかい? 259 00:24:59,326 --> 00:25:04,626 いや どう考えても おかしなことがある。 260 00:25:08,001 --> 00:25:10,701 (菊野)おかしなこととは? 261 00:25:12,672 --> 00:25:19,546 どうも 米の相場が 事前に漏れているような気がするのだよ。 262 00:25:19,546 --> 00:25:22,682 えっ? 確か 米の相場は➡ 263 00:25:22,682 --> 00:25:27,354 大坂の堂島で決められるのですよね? 264 00:25:27,354 --> 00:25:31,625 それを厳重に封をした文箱に入れて➡ 265 00:25:31,625 --> 00:25:36,496 江戸小網町の米の取引所に届ける。➡ 266 00:25:36,496 --> 00:25:40,196 早足の飛脚でも3日はかかる。 267 00:25:42,269 --> 00:25:44,269 ご苦労さま。 268 00:25:47,974 --> 00:25:53,313 それを先に知っていたと? ああ。 269 00:25:53,313 --> 00:25:58,184 (喜七)最近 住吉屋の別邸に 両替商たちが集まっております。 270 00:25:58,184 --> 00:26:03,657 そこで 呑龍という拝み屋が お告げを。 271 00:26:03,657 --> 00:26:06,993 お告げ? (徳右衛門)ああ。➡ 272 00:26:06,993 --> 00:26:12,993 米切手の値上がりを 一分の狂いもなく言い当てているらしい。 273 00:26:16,670 --> 00:26:23,009 親分さん 住吉屋の別邸 ちょっと探ってもらえるかい? 274 00:26:23,009 --> 00:26:26,009 がってんだ! 早速…。 275 00:26:29,883 --> 00:26:34,883 何か からくりがあるようだねえ。 276 00:26:36,556 --> 00:26:39,492 <その翌日> 277 00:26:39,492 --> 00:26:54,307 ♬~ 278 00:26:54,307 --> 00:26:57,644 今日も ひとつ よろしくお願いをいたします…。 279 00:26:57,644 --> 00:26:59,944 では 後ほど。 280 00:27:02,315 --> 00:27:04,615 どうも よろしくお願いいたします。 281 00:27:08,988 --> 00:27:11,658 <そして こちらでは…> 282 00:27:11,658 --> 00:27:17,530 今夜も見回りだ! いいな! 必ず 賊どもを ひっ捕まえるぞ! 283 00:27:17,530 --> 00:27:20,333 (一同)はい! はい! 284 00:27:20,333 --> 00:27:47,494 ♬~ 285 00:27:47,494 --> 00:27:51,631 (荒海)確かに 両替商たちが 出入りしているようでござんす。 286 00:27:51,631 --> 00:27:53,566 そうですか。 287 00:27:53,566 --> 00:27:55,502 呑龍というやつも確かに。 288 00:27:55,502 --> 00:27:59,305 では やはり そこで そのお告げとやらを…。 289 00:27:59,305 --> 00:28:02,642 ほかには? これといったことは…。 290 00:28:02,642 --> 00:28:06,980 どんな些細なことでも いいんですけどね。 おい。 291 00:28:06,980 --> 00:28:10,316 (寅三)いやあ… 特に これといったようなことは…。 292 00:28:10,316 --> 00:28:12,986 何でもいいから思い出してみろ! 293 00:28:12,986 --> 00:28:18,658 それでしたら… あっ 豆腐売りが通りやした。 294 00:28:18,658 --> 00:28:24,998 それから 黒猫が一匹 出はいりしてて…。 295 00:28:24,998 --> 00:28:27,667 そういやあ…➡ 296 00:28:27,667 --> 00:28:31,538 やたらと 鳩が集まっておりやした。 297 00:28:31,538 --> 00:28:34,274 そんなことは どうでもいいんだよ! 面目ねえ! 298 00:28:34,274 --> 00:28:37,974 (荒海)ばかやろうめ! (寅三)何でもいいって言った…。 299 00:28:46,286 --> 00:28:50,286 [ 回想 ] どこへ飛んでいくんだろうねえ。 300 00:28:57,297 --> 00:29:00,200 (呑龍)オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ➡ 301 00:29:00,200 --> 00:29:03,970 オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ➡ 302 00:29:03,970 --> 00:29:06,873 オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ➡ 303 00:29:06,873 --> 00:29:10,844 オンマカキャラワソワカ オンマカキャラワソワカ…! 304 00:29:10,844 --> 00:29:16,983 先生の千里眼のおかげで 米相場で 皆 稼ぎに稼いでございます。 305 00:29:16,983 --> 00:29:20,683 この米切手さえあれば 怖いものはなしです。 306 00:29:22,322 --> 00:29:27,660 皆様に喜んでいただければ 本望でございます。 307 00:29:27,660 --> 00:29:30,660 オンマカ…! 308 00:29:34,934 --> 00:29:37,837 お告げが降りてきた。 309 00:29:37,837 --> 00:29:44,944 一両二分の値上がり 米十石につき十六両だとな。 310 00:29:44,944 --> 00:29:46,880 そんな高値が…! 311 00:29:46,880 --> 00:29:50,283 いくらなんでも その値は高すぎでは…。 312 00:29:50,283 --> 00:29:53,186 信じようが信じまいが どちらでも。➡ 313 00:29:53,186 --> 00:29:58,625 ですが ここが商人の勝負どころでございます。 314 00:29:58,625 --> 00:30:02,295 私は乗った! ハハハハ…! 315 00:30:02,295 --> 00:30:05,198 おお…! では 私も乗った…! 私だって…! 316 00:30:05,198 --> 00:30:10,970 十六両とは すごい値がついたものだのう。 317 00:30:10,970 --> 00:30:12,906 はい。 318 00:30:12,906 --> 00:30:16,643 でも 確かなことでございます。 319 00:30:16,643 --> 00:30:20,343 呑龍先生のお告げであれば…。 320 00:30:26,653 --> 00:30:32,353 <大坂から3日かかって米の相場が到着> 321 00:31:07,026 --> 00:31:09,726 本日の米の値は…。 322 00:31:11,364 --> 00:31:15,034 米十石につき十一両…➡ 323 00:31:15,034 --> 00:31:17,704 十一両二分にございます! 324 00:31:17,704 --> 00:31:22,375 そんなはずは…! これでは 大損だ! 325 00:31:22,375 --> 00:31:24,711 住吉屋さん これは 一体…。 326 00:31:24,711 --> 00:31:28,381 いや これは何かの間違いですよ…。 327 00:31:28,381 --> 00:31:31,284 いま一度 お読み上げを。 328 00:31:31,284 --> 00:31:34,654 ここに書いてあるとおりだ。 329 00:31:34,654 --> 00:31:38,992 ≪(徳右衛門)住吉屋さん そこまでです。 330 00:31:38,992 --> 00:31:41,894 三国屋さんだ…。 331 00:31:41,894 --> 00:31:47,333 まさか 鳩を使うとはね。 332 00:31:47,333 --> 00:31:51,671 この前 別邸に お邪魔いたしました。 333 00:31:51,671 --> 00:31:59,545 ♬~ 334 00:31:59,545 --> 00:32:07,245 (鳩の鳴き声) 335 00:32:10,023 --> 00:32:13,893 (鳩の鳴き声) 336 00:32:13,893 --> 00:32:18,364 その鳩の脚についていたのが➡ 337 00:32:18,364 --> 00:32:21,034 この紙です。 338 00:32:21,034 --> 00:32:28,034 ここに 大坂の堂島で知らされた 米の値段が書かれていたんですね。 339 00:32:39,519 --> 00:32:43,656 鳩なら飛脚より速い。 340 00:32:43,656 --> 00:32:45,992 空も飛べますしね。 341 00:32:45,992 --> 00:32:48,661 そっ… それが どうした! 342 00:32:48,661 --> 00:32:53,332 それで 呑龍先生とやらのお告げですが➡ 343 00:32:53,332 --> 00:32:56,669 「十六両」と書き換えたものを お読みいただきました。 344 00:32:56,669 --> 00:32:59,969 [ 回想 ] オンマカキャラワソワカ オンマカ…! 345 00:33:03,342 --> 00:33:08,214 [ 回想 ] お告げが降りてきた。➡ 346 00:33:08,214 --> 00:33:15,514 一両二分の値上がり 米十石につき十六両だとな。 347 00:33:17,356 --> 00:33:20,026 (徳右衛門)何が お告げだ! 348 00:33:20,026 --> 00:33:22,695 こんな汚い手を使って! 349 00:33:22,695 --> 00:33:26,566 どうなんですか? 住吉屋さん! この責めは負ってもらいますよ! 350 00:33:26,566 --> 00:33:29,368 あんたが買えと言ったから…! 351 00:33:29,368 --> 00:33:43,368 ♬~ 352 00:33:45,852 --> 00:33:48,321 (菊野)いいんですか? 353 00:33:48,321 --> 00:33:53,192 何 もう どこにも逃げられやしないよ。 354 00:33:53,192 --> 00:33:57,330 で これから どうするんです? 355 00:33:57,330 --> 00:34:02,668 これで 米切手の買い占めは いったん落ち着くとは思いますが➡ 356 00:34:02,668 --> 00:34:06,339 贋小判が出回っている以上は…。 357 00:34:06,339 --> 00:34:11,210 そのことなんですが おじい様に 一つ お願いが。 358 00:34:11,210 --> 00:34:14,680 おお~… 何だい? 359 00:34:14,680 --> 00:34:17,583 上様に お目にかかりたいのですが。 360 00:34:17,583 --> 00:34:19,552 ええ~! えっ? 361 00:34:19,552 --> 00:34:21,554 上様にと? 362 00:34:21,554 --> 00:34:23,554 はい。 363 00:34:40,306 --> 00:34:45,178 無礼者! 私の前を遮るとは…。 364 00:34:45,178 --> 00:34:50,650 上様に薬湯を持っていくのであるぞ。 365 00:34:50,650 --> 00:34:53,319 (奥女中)お目通りは かないませぬ。 366 00:34:53,319 --> 00:34:56,319 何? 367 00:35:04,664 --> 00:35:07,567 その上様のお指図でございます。 368 00:35:07,567 --> 00:35:19,679 ♬~ 369 00:35:19,679 --> 00:35:21,614 藤右衛門! 370 00:35:21,614 --> 00:35:25,351 姉上! 何か 急なご用でも? 371 00:35:25,351 --> 00:35:28,020 上様へのお目通りを禁じられた。 372 00:35:28,020 --> 00:35:30,923 えっ… 何…! 373 00:35:30,923 --> 00:35:33,826 では すべてが露見したと? 374 00:35:33,826 --> 00:35:35,828 何者かが動いておる。 375 00:35:35,828 --> 00:35:38,297 (藤右衛門)何者でございますか。 376 00:35:38,297 --> 00:35:41,200 分からぬ。 377 00:35:41,200 --> 00:35:47,200 だが 次の策を取らねばな。 378 00:35:52,645 --> 00:35:54,645 遅れて すまぬ! 379 00:35:56,515 --> 00:35:58,985 盗人どもの巣は突き止めた。 380 00:35:58,985 --> 00:36:00,920 まとめて ひっ捕らえてくれる! 381 00:36:00,920 --> 00:36:02,855 はっ! 382 00:36:02,855 --> 00:36:05,324 (銀八)あっ…! 383 00:36:05,324 --> 00:36:07,994 ご苦労さまです。 384 00:36:07,994 --> 00:36:09,929 ≪(呼子笛) 385 00:36:09,929 --> 00:36:11,864 ≪御用だ! 御用だ…! 386 00:36:11,864 --> 00:36:14,867 捕り物だ… 始まりやがった。 387 00:36:14,867 --> 00:36:19,338 私はいいから 親分さんは あちらのほうを 助けに行ってください。 388 00:36:19,338 --> 00:36:21,274 旦那は行かねえんです? 389 00:36:21,274 --> 00:36:23,209 若君も行ってなさるでしょうから➡ 390 00:36:23,209 --> 00:36:27,013 私が行けば 同心 八巻が2人になりますよ。 391 00:36:27,013 --> 00:36:30,683 なるほど…! じゃあ 寅三 あとは頼んだぞ。 392 00:36:30,683 --> 00:36:33,683 旦那をお送りしてくれ。 へい! 野郎ども 行くぞ! 393 00:36:47,633 --> 00:36:52,305 何じゃ? わらわに見せたいものとは。 394 00:36:52,305 --> 00:36:54,605 こちらでございます。 395 00:36:57,977 --> 00:37:00,677 おのぞきください。 396 00:37:12,992 --> 00:37:16,329 水に星が映っておる。 397 00:37:16,329 --> 00:37:21,029 はい。 星合でございます。 398 00:37:23,202 --> 00:37:26,973 星合? 399 00:37:26,973 --> 00:37:32,278 亡き母より 子どものころに教えてもらいました。 400 00:37:32,278 --> 00:37:38,617 女星と男星が 夜空で顔を合わせるのでございます。 401 00:37:38,617 --> 00:37:40,953 聞いたことがある。 402 00:37:40,953 --> 00:37:47,293 七夕の日に 恋い慕い合う織姫と彦星が 逢瀬をするという。 403 00:37:47,293 --> 00:37:49,293 はい。 404 00:37:52,631 --> 00:37:56,931 一年に一度の逢瀬でございます。 405 00:38:05,211 --> 00:38:08,911 一年に たった一度…。 406 00:38:14,653 --> 00:38:20,653 織姫は どんなにか 彦星に会いたかったであろうのう。 407 00:38:22,995 --> 00:38:30,669 わらわも 幸千代様に お会いできることだけを楽しみに➡ 408 00:38:30,669 --> 00:38:34,369 長い月日を過ごしてきたのじゃ。 409 00:38:36,942 --> 00:38:44,242 そうであるなら そのお気持ちを大事になさいませ。 410 00:38:49,288 --> 00:38:55,628 幸千代様のお心を お信じなさいませ。 411 00:38:55,628 --> 00:39:22,655 ♬~ 412 00:39:22,655 --> 00:39:24,590 ≪ハハハハ…! 413 00:39:24,590 --> 00:39:26,590 ≪俺たち 大金持ちだぜ! 414 00:39:29,328 --> 00:39:31,263 ≪ハハハハ…! 415 00:39:31,263 --> 00:39:34,600 南町奉行所である! 神妙にいたせ! 416 00:39:34,600 --> 00:39:36,936 逃げろ…! 417 00:39:36,936 --> 00:39:47,580 ♬~ 418 00:39:47,580 --> 00:39:49,949 ええい! 神妙にせぬか! 419 00:39:49,949 --> 00:40:07,949 ♬~ 420 00:40:23,315 --> 00:40:25,250 あっ…! 421 00:40:25,250 --> 00:40:27,550 うっ…! 422 00:40:29,187 --> 00:40:33,187 おや? もう着いたのかい? 423 00:40:35,660 --> 00:40:39,531 幸千代君でございますね? 御同道 願いまする。 424 00:40:39,531 --> 00:40:41,831 えっ? 425 00:40:48,240 --> 00:41:10,540 ♬~ 426 00:41:13,031 --> 00:41:14,966 ええ~! ええ~! 427 00:41:14,966 --> 00:41:16,966 <卯之吉が…> 428 00:41:18,703 --> 00:41:21,039 何と…! どういうことだ! 429 00:41:21,039 --> 00:41:24,709 徳川の世など すべて焼き尽くしてしまえ。 430 00:41:24,709 --> 00:41:26,645 ハハハハ…! 431 00:41:26,645 --> 00:41:29,645 もう一度 会いたかった…。 432 00:41:31,516 --> 00:42:45,323 ♬~ 433 00:42:45,323 --> 00:42:57,335 ♬~ 434 00:42:57,335 --> 00:43:25,035 ♬~ 435 00:45:32,924 --> 00:45:35,860 海外に行きたい! でも なかなか行けない! 436 00:45:35,860 --> 00:45:40,031 そんなあなたを 極上のワールドツアーにご招待。 437 00:45:40,031 --> 00:45:41,966 「2度目の旅 Again」➡ 438 00:45:41,966 --> 00:45:45,166 とっておきのパリ 始まるわよ~! 439 00:45:50,808 --> 00:45:55,113 歴史の街 恋の街。 440 00:45:55,113 --> 00:45:58,983 そして美食の街。