1 00:00:04,605 --> 00:00:07,508 <相変わらず 江戸の町は➡ 2 00:00:07,508 --> 00:00:10,944 飢餓や不景気のために 食いはぐれた人たちで➡ 3 00:00:10,944 --> 00:00:13,947 あふれ返っております> 4 00:00:19,953 --> 00:00:25,259 <こちらは 荒海一家が営む 口入れ屋でございます> 5 00:00:28,962 --> 00:00:32,633 (寅三)大越の旦那… あいすいやせん。 6 00:00:32,633 --> 00:00:36,303 用心棒のご用命は入っておりやせん。 7 00:00:36,303 --> 00:00:38,972 そうか。 8 00:00:38,972 --> 00:00:44,278 この不景気じゃ 雇うほうも二の足を踏んじまって…。 9 00:00:45,846 --> 00:00:50,584 (荒海ノ三右衛門)旦那みてえに 腕の立つお方なら➡ 10 00:00:50,584 --> 00:00:52,986 悪党も目をつけてるはず。 11 00:00:52,986 --> 00:00:58,659 知らねえ野郎が持ち込んでくる仕事には 十分にお気をつけなすってくだせえ。 12 00:00:58,659 --> 00:01:03,664 うっかり乗っかるてえと 悪の一味にされちまう。 13 00:01:07,467 --> 00:01:10,170 また来る。 14 00:01:30,290 --> 00:01:33,961 あっ こりゃ どうも。 (水谷弥五郎)今の浪人は よく来るのか? 15 00:01:33,961 --> 00:01:36,296 えっ? 随分 元気がないようだが。 16 00:01:36,296 --> 00:01:43,971 ああ… 大きな声じゃ言えやせんが あのお人 江戸で仇を捜してるんだとか。 17 00:01:43,971 --> 00:01:49,309 仇を討たなければ故郷に帰れず… か。 18 00:01:49,309 --> 00:01:51,612 (腹が鳴る音) 19 00:01:53,647 --> 00:01:56,984 その握り飯… 一つ くれまいか? 20 00:01:56,984 --> 00:01:58,919 はあ…。 いや 一つ… 一つ…。 21 00:01:58,919 --> 00:02:02,923 触るんじゃねえ。 離しやがれ…! 触るな! 22 00:02:23,944 --> 00:02:26,647 (美鈴)う~ん…。 23 00:02:32,285 --> 00:02:36,623 (銀八)若旦那 美鈴さん 大丈夫でげすかね? 24 00:02:36,623 --> 00:02:43,296 なんとかなるさ。 雨降って地固まるさ。 25 00:02:43,296 --> 00:02:46,633 大雨じゃなければいいんですけど…。 26 00:02:46,633 --> 00:02:48,969 さてと…。 27 00:02:48,969 --> 00:02:52,639 うん? ちょっと 若旦那 どこに行きなさるんで? 28 00:02:52,639 --> 00:02:56,977 ⚟(笑い声) 29 00:02:56,977 --> 00:03:02,249 さあさあ 皆さん! 不景気なんぞは吹き払いましょう! 30 00:03:02,249 --> 00:03:04,184 それ! 31 00:03:04,184 --> 00:03:08,121 (歓声) 32 00:03:08,121 --> 00:03:14,828 そ~ら! 派手にやっておくんなさいよ! 33 00:03:14,828 --> 00:03:17,798 いよっ! 金まき大明神! 34 00:03:17,798 --> 00:03:19,800 それ! 35 00:03:19,800 --> 00:03:22,936 やっぱり 卯之さんは こうでなくっちゃね。 36 00:03:22,936 --> 00:03:28,275 若旦那のおかげで お客も また深川に戻ります。 37 00:03:28,275 --> 00:03:31,578 (歓声) ハハハハ…! 38 00:03:59,973 --> 00:04:02,242  回想 (甘利)このところの凶作で➡ 39 00:04:02,242 --> 00:04:05,579 不安に駆られた者たちが 金を使わなくなり➡ 40 00:04:05,579 --> 00:04:09,249 世の中は ますます不景気に陥っております。 41 00:04:09,249 --> 00:04:14,121 何ぞ大きな手を打って 商いを盛んにせねばならん。 42 00:04:14,121 --> 00:04:18,925 なれど 容易な話では…。 43 00:04:18,925 --> 00:04:21,595 そのための金がございませぬ。 44 00:04:21,595 --> 00:04:25,465 はあ… 八方塞がりか。 45 00:04:25,465 --> 00:04:33,173 心苦しくも ここは ゆるゆると 無理のない政を行うしかございますまい。 46 00:04:36,610 --> 00:04:43,917 甘利か… 毒にも薬にもならぬ男よ。 47 00:04:48,221 --> 00:04:50,157 お呼びでございますか? 48 00:04:50,157 --> 00:04:54,861 今すぐ 尾張の坂田主計頭を呼べ。 はっ! 49 00:04:56,930 --> 00:05:02,569 ならば 日光社参がよろしいかと存じまする。 50 00:05:02,569 --> 00:05:04,504 その心は? 51 00:05:04,504 --> 00:05:11,578 日光社参は おそれ多くも 東照大権現様へのお参りでございます。 52 00:05:11,578 --> 00:05:17,450 諸大名が奉納の品々や 新しい装束をご用意し➡ 53 00:05:17,450 --> 00:05:21,454 道普請なども行われることに 相成りましょう。 54 00:05:24,591 --> 00:05:26,927 すると どうなる? 55 00:05:26,927 --> 00:05:31,798 日光社参で 商人たちに大きな商いをさせ➡ 56 00:05:31,798 --> 00:05:36,269 ため込んだ金を 世間に吐き出させるのでございます。 57 00:05:36,269 --> 00:05:40,607 さすれば 景気は上向くかと。 58 00:05:40,607 --> 00:05:48,949 しかし 甘利は 今は 無理のない政を 行うしかないと申しておったぞ。 59 00:05:48,949 --> 00:05:55,822 甘利様は 少し お加減が悪いのでは…。 何? 60 00:05:55,822 --> 00:06:01,895 でなければ この不景気に 何の策も打ち出さないなどということは➡ 61 00:06:01,895 --> 00:06:04,898 ありえませぬ。 62 00:06:06,566 --> 00:06:09,903 主計頭➡ 63 00:06:09,903 --> 00:06:13,573 おぬしは➡ 64 00:06:13,573 --> 00:06:17,911 甘利をおとしめようとしておるのか? 65 00:06:17,911 --> 00:06:20,580 めっそうもない。 66 00:06:20,580 --> 00:06:27,287 甘利様のお考えは 私めには 到底 分かりかねまする。 67 00:06:35,128 --> 00:06:38,932 <そして 数日後 こちら 三国屋には➡ 68 00:06:38,932 --> 00:06:45,639 日光社参を内々に告示された 御用商人たちが詰めかけておりました> 69 00:06:47,274 --> 00:06:51,945 二百両? はい。 このたびの日光社参で➡ 70 00:06:51,945 --> 00:06:55,815 私ども相模屋に 錦繍のご用命が ございました。 71 00:06:55,815 --> 00:07:02,822 しかし その支度のために 先立つものが どうしても入り用で…。 72 00:07:04,891 --> 00:07:06,826 分かりました。 73 00:07:06,826 --> 00:07:11,831 利分のほうは しっかり頂きますよ。 74 00:07:13,900 --> 00:07:20,774 <一方 こちらでは 世直し衆の面々が集まっておりました> 75 00:07:20,774 --> 00:07:23,576 名を明かすことはできぬが➡ 76 00:07:23,576 --> 00:07:27,914 こちらのお方が 我ら世直し衆にお力をお貸しくださる。 77 00:07:27,914 --> 00:07:30,250 力を貸す…? 78 00:07:30,250 --> 00:07:32,919 (燕二郎)一体 何様なんだ? 79 00:07:32,919 --> 00:07:36,589 (笹月文吾)まずは お話をお伺いしとうございます。 80 00:07:36,589 --> 00:07:44,931 存じておるか? 老中 甘利備前守は つい先日➡ 81 00:07:44,931 --> 00:07:48,601 上様に日光社参を勧めたそうじゃ。 82 00:07:48,601 --> 00:07:50,537 日光社参? 83 00:07:50,537 --> 00:07:53,273 信じられない! この不景気の中でか? 84 00:07:53,273 --> 00:07:57,610 飢饉の中 江戸には飢えた者どもが よけいに押し寄せ➡ 85 00:07:57,610 --> 00:08:00,513 儲かるのは大商人のみか。 86 00:08:00,513 --> 00:08:05,418 そのとおりだ。 やつらは 老中 甘利備前守を➡ 87 00:08:05,418 --> 00:08:07,887 籠絡しようとしているのだ。 88 00:08:07,887 --> 00:08:12,559 公儀を私するとは 許しがたき暴挙…。 89 00:08:12,559 --> 00:08:19,899 よいか? 世直し衆よ。 さらなる天誅を与えるのだ。 90 00:08:19,899 --> 00:08:24,237 そなたらが 悪徳商人から金を奪い取り➡ 91 00:08:24,237 --> 00:08:30,110 その金で民を救えばよい。 (一同)おう! 92 00:08:30,110 --> 00:08:36,116 そなたらには加勢が必要であろう。 入れ。 93 00:08:38,585 --> 00:08:42,288 清少将でおじゃる。 94 00:08:46,926 --> 00:08:49,629 よしなに。 95 00:08:54,267 --> 00:08:59,973 <そして 数日後の丑三つ時> 96 00:09:04,878 --> 00:09:07,580 よいか? 殺しはならぬぞ。 97 00:09:14,554 --> 00:09:16,890 おっ… お助けください。 98 00:09:16,890 --> 00:09:19,793 おとなしくしねえと命はねえぞ。 99 00:09:19,793 --> 00:09:21,761 うっ…! 100 00:09:21,761 --> 00:09:24,764 何だ? お前は! 101 00:09:24,764 --> 00:09:27,467 命までは取らぬ! あっ…! 102 00:09:31,905 --> 00:09:34,574 見つかりましたぜ。 103 00:09:34,574 --> 00:09:45,585 ♬~ 104 00:09:45,585 --> 00:09:47,520 お前たちは…! 105 00:09:47,520 --> 00:09:50,223 (呼子笛) 106 00:09:55,261 --> 00:09:57,597 貴様! 我ら世直し衆は…! 107 00:09:57,597 --> 00:10:01,267 丸腰で押し込みなど➡ 108 00:10:01,267 --> 00:10:04,270 手ぬるいでおじゃるよ。 109 00:10:05,939 --> 00:10:07,941 旦那 早く! 110 00:10:16,950 --> 00:10:20,253 (村田銕三郎)ええい! どけ どけ! どけ! どけ! 111 00:10:22,822 --> 00:10:28,294 ここにきて 立て続けに3件…! 112 00:10:28,294 --> 00:10:32,599 何が天誅だ! ふざけやがって! 113 00:10:34,968 --> 00:10:40,640 村田様! 相模屋四郎左衛門が あちらに。 114 00:10:40,640 --> 00:10:44,310 昨日は ちょうど 三国屋さんに➡ 115 00:10:44,310 --> 00:10:48,982 二百両の金を お借りしたばかりでございました。 116 00:10:48,982 --> 00:10:51,885 それで やつらの面相は? 117 00:10:51,885 --> 00:10:58,324 それが 皆 黒頭巾で 誰が誰やら…。 118 00:10:58,324 --> 00:11:03,596 ほかに 何か 手がかりになりそうなことはねえのか? 119 00:11:03,596 --> 00:11:08,268 ええ 残念ながら…。 120 00:11:08,268 --> 00:11:12,972 村田様! 裏の路地で 斬られた骸を見つけました! 121 00:11:17,277 --> 00:11:20,580 (村田)おい! どけ どけ! どけ! 122 00:11:26,953 --> 00:11:30,290 おい! 検分しろ ハチマキ。 (粽)はい! 123 00:11:30,290 --> 00:11:32,625 だから お前じゃねえ。 124 00:11:32,625 --> 00:11:36,296 はいはい… 私ですね。 125 00:11:36,296 --> 00:11:38,598 「八巻」です…。 126 00:11:46,639 --> 00:11:51,511 肺腑に届く太刀傷…。 127 00:11:51,511 --> 00:11:53,513 (村田)どうした? 128 00:11:53,513 --> 00:11:57,650 これは間違いなく 清少将の仕業です。 129 00:11:57,650 --> 00:12:01,521 くそ…! また あの野郎か! 130 00:12:01,521 --> 00:12:04,257 清少将って 誰なんです…? 131 00:12:04,257 --> 00:12:08,595 自分を公家だと称する 白狐のような殺し屋でな➡ 132 00:12:08,595 --> 00:12:14,300 まともにやり合えば お前の首が飛ぶぜ。 シュッ…! 133 00:12:17,270 --> 00:12:19,205 ひいっ…! 134 00:12:19,205 --> 00:12:22,208 すぐに居所を突き止めろ! はい! 135 00:12:26,613 --> 00:12:30,316 <そのころ こちらでは…> 136 00:12:32,485 --> 00:12:36,623 どうぞ。 いや… 毎度のごとく かたじけない。 137 00:12:36,623 --> 00:12:38,558 (由利之丞)腹が減ってしかたなくてね…。 いただきます! 138 00:12:38,558 --> 00:12:40,560 いただきます! 139 00:12:45,965 --> 00:12:49,302 あの… お味は いかがですか? 140 00:12:49,302 --> 00:12:52,639 うん? 味? いや 別に…。 141 00:12:52,639 --> 00:12:55,308 しょっぱすぎるけど 食べられるよ。 うん。 142 00:12:55,308 --> 00:12:58,978 そんなあ…。 うん? 143 00:12:58,978 --> 00:13:03,249 ねえ 何か おいら いけないこと言った? うん? いや…。 144 00:13:03,249 --> 00:13:11,924 美鈴殿 わしらは どんなに飯がまずくとも 全く気にせん。 心配無用じゃ。 145 00:13:11,924 --> 00:13:14,927 気にしてください! (水谷)何で? 146 00:13:19,599 --> 00:13:22,302 流れなくて ようござんしたね。 147 00:13:25,471 --> 00:13:28,941 この伝家の宝刀が三両だぞ。 148 00:13:28,941 --> 00:13:33,279 たった三両。 大越家の名誉と格式は➡ 149 00:13:33,279 --> 00:13:36,182 それっぽっちの値打ちしか ないというのか。 150 00:13:36,182 --> 00:13:40,953 今から あるじに 仇討ちの成り行きを 知らせに行かねばならぬというのに。 151 00:13:40,953 --> 00:13:47,293 仇討ちねえ。 でも ずっと見つからないんでしょ? 152 00:13:47,293 --> 00:13:50,196 そんな恨みなんざ 捨てちまったら どうです? 153 00:13:50,196 --> 00:13:54,167 お前に侍の矜持など分かるまい。 ああ 分かんねえ。 154 00:13:54,167 --> 00:13:57,303 おいらには 旦那は まるで 檻の中の犬みたいにしか見えねえ。 155 00:13:57,303 --> 00:14:00,573 何だと? 忠義だ奉公だなんて言ったって➡ 156 00:14:00,573 --> 00:14:04,243 いずれ主人に見捨てられるのが 落ちですぜ。 157 00:14:04,243 --> 00:14:07,947 それ以上の無礼 許さん! 158 00:14:09,916 --> 00:14:12,585 その意気ですよ。 何…? 159 00:14:12,585 --> 00:14:14,921 怒る相手はおいらじゃねえ。 160 00:14:14,921 --> 00:14:17,824 そんな仕組みを 作ったやつらじゃねえですかい? 161 00:14:17,824 --> 00:14:22,261 (瓦版屋)さあさあ お立ち合い! またしても 世直し衆が現れたよ!➡ 162 00:14:22,261 --> 00:14:29,135 襲われたのは 元今川橋の相模屋だ! 悪徳商人に ついに天誅が下った!➡ 163 00:14:29,135 --> 00:14:32,905 奪った金は なんと 一千両! 164 00:14:32,905 --> 00:14:39,212 貧しき者に小判の雨! これぞ 金は天下の回りものだ! 165 00:14:40,947 --> 00:14:44,250 皆 こんな世の中に 飽き飽きしてるんでさあ。 166 00:14:47,286 --> 00:14:49,989 ひっくり返してやりましょうよ。 167 00:14:56,629 --> 00:15:01,901 (沢田彦太郎)天誅だの世直しだの➡ 168 00:15:01,901 --> 00:15:04,804 盗人の分際で…! 169 00:15:04,804 --> 00:15:10,910 上様に代わって世の悪を正すだと? 不埒な…。 170 00:15:10,910 --> 00:15:14,247 死力を尽くして賊どもを捕まえます。 171 00:15:14,247 --> 00:15:16,582 急げ! 172 00:15:16,582 --> 00:15:25,591 このことが上様の耳にでも触れたら 甘利様は無論 わしらもただでは済まん。 173 00:15:25,591 --> 00:15:31,597 さよう心得よ! か… かしこまりました。 174 00:15:34,267 --> 00:15:40,940 (留守居役)そなたの兄が殺されて10年 一体 何をしておるのだ! 175 00:15:40,940 --> 00:15:43,843 申し訳ございませぬ! 176 00:15:43,843 --> 00:15:53,286 実は先日 おぬしの内儀の親族から 離縁させてくれとの嘆願が届いた。 177 00:15:53,286 --> 00:15:55,621 離縁? 178 00:15:55,621 --> 00:16:00,460 10年も待たせたうえに 用心棒に成り下がるなど➡ 179 00:16:00,460 --> 00:16:07,233 内儀の無念と恥辱はいかばかりか。➡ 180 00:16:07,233 --> 00:16:13,239 内儀はすでに国許に帰っておる。 181 00:16:23,583 --> 00:16:25,885 ⚟ありがとうございます…! 182 00:16:28,254 --> 00:16:30,923 米はある。 慌てんでよい。 183 00:16:30,923 --> 00:16:33,826 次から次へと来ますね。 ああ。 184 00:16:33,826 --> 00:16:37,263 お代わりもありますからね。 さあ どうぞ。 185 00:16:37,263 --> 00:16:39,265 ありがとうございます。 186 00:16:43,135 --> 00:16:45,838 美鈴殿? 187 00:16:50,810 --> 00:16:56,282 本日は 手伝い ありがとうございました。 いえ…。 188 00:16:56,282 --> 00:16:59,619 剣術の稽古は 後日ということで…。 189 00:16:59,619 --> 00:17:02,321 お願いします。 190 00:17:04,223 --> 00:17:07,560 本当に剣術がお好きなんですね。 191 00:17:07,560 --> 00:17:12,565 はい。 生きがいというか… 支えです。 192 00:17:14,233 --> 00:17:21,107 卯之吉さんも美鈴殿の稽古姿を見て そう言ってました。 193 00:17:21,107 --> 00:17:25,244 卯之吉様が…。 194 00:17:25,244 --> 00:17:29,916 あの方は 本当に不思議な方です。 195 00:17:29,916 --> 00:17:38,257 天下随一の商人 三国屋の孫でありながら 全く私欲というものがない。 196 00:17:38,257 --> 00:17:42,595 我らが人を救うために 炊き出しをしているのと➡ 197 00:17:42,595 --> 00:17:49,468 卯之吉さんが小判をばらまいて 人を助けることに 何ら違いがない。 198 00:17:49,468 --> 00:17:53,472 濱島様は なぜ 人助けを? 199 00:17:56,142 --> 00:18:03,549 弱く貧しい者は 世間から追い出され死んでいく。 200 00:18:03,549 --> 00:18:06,552 そのことが許せないのです。 201 00:18:08,220 --> 00:18:11,524 私の母も…。 202 00:18:14,894 --> 00:18:18,230 大火事に巻き込まれて…。 203 00:18:18,230 --> 00:18:25,104 ♬~ 204 00:18:25,104 --> 00:18:29,842 だから 私は この江戸が どんな身分の者であろうと➡ 205 00:18:29,842 --> 00:18:34,547 命を落とさず 暮らせるようになってほしいのです。 206 00:18:52,598 --> 00:18:59,271 (かよ)「共に江戸へ来て 仇討ちのお役目を果たしてくださること➡ 207 00:18:59,271 --> 00:19:06,545 10年の間 待ち続けましたが もう 私は疲れました。➡ 208 00:19:06,545 --> 00:19:11,217 どうか お許しくださいますよう」。 209 00:19:11,217 --> 00:19:21,560 ♬~ 210 00:19:21,560 --> 00:19:24,563 くそ…! 211 00:19:26,899 --> 00:19:31,771 仕事だ 仕事だ…! これで ようやく まともな飯が食えるぞ! 212 00:19:31,771 --> 00:19:36,575 飯だけじゃないよ。 たっぷり稼いで おいらの芝居のお衣装も買っておくれよ。 213 00:19:36,575 --> 00:19:41,447 もちろんだよ。 さすが おいらの弥五さん! 好きだよ~! 214 00:19:41,447 --> 00:19:43,449 ⚟おい! 215 00:19:43,449 --> 00:19:46,585 ハハ…! 随分と楽しそうじゃねえか! 216 00:19:46,585 --> 00:19:52,258 <こちらは梅本源之丞。 卯之吉の放蕩仲間でございます> 217 00:19:52,258 --> 00:19:54,927 おいおいおい! 一体 どうした? 218 00:19:54,927 --> 00:19:58,264 わしらは これから 三国屋で用心棒の仕事でな。 219 00:19:58,264 --> 00:20:01,600 ああ… 例の世直し衆か。 まあ それは まあ…。 220 00:20:01,600 --> 00:20:03,536 よし! 俺も行こう! 221 00:20:03,536 --> 00:20:06,472 ええ~! それじゃあ 取り分が…! 由利之丞! 222 00:20:06,472 --> 00:20:11,277 おいおい 金なんか要らねえよ。 卯之さん 助けたいから行くだけだ。 223 00:20:11,277 --> 00:20:15,981 なら 大歓迎だよ! ねえ! お前な…。 224 00:20:27,293 --> 00:20:30,596 甘利様から お召しがあった。 225 00:20:33,632 --> 00:20:40,306 これ以上 世直し衆の調べが滞ったら➡ 226 00:20:40,306 --> 00:20:45,177 わしらはみんな お役御免じゃと。 227 00:20:45,177 --> 00:20:51,650 申し訳ございません! やつら あまりに神出鬼没で…。 228 00:20:51,650 --> 00:20:54,553 とはいえ 何かあるだろう? 手がかりが。 229 00:20:54,553 --> 00:20:57,523 一つ申せば ここのところ➡ 230 00:20:57,523 --> 00:21:05,197 賊どもに襲われた商家は皆 三国屋が金を貸した者たちばかり。 231 00:21:05,197 --> 00:21:08,901 恐らく 三国屋が狙われております。 232 00:21:16,275 --> 00:21:18,944 (沢田)三国屋は狙われておる。 233 00:21:18,944 --> 00:21:23,616 これ以上の悪行を防げるかどうかは そちらの腕にかかっておるのだ。 234 00:21:23,616 --> 00:21:26,285 フッ… 偉そうに。 235 00:21:26,285 --> 00:21:31,157 あっ… それより お役人方は 一体 何やってるんだい?➡ 236 00:21:31,157 --> 00:21:35,294 彦坊! (一同)「彦坊」? 237 00:21:35,294 --> 00:21:39,165 その物言い なんとかならんのか? 238 00:21:39,165 --> 00:21:43,636 大体 やつらは 全く尻尾も出さん。 239 00:21:43,636 --> 00:21:45,971 甘っちょろいこと言ってんじゃないよ! 240 00:21:45,971 --> 00:21:49,642 私ら商人が 安心して商いできひんかったら➡ 241 00:21:49,642 --> 00:21:55,314 運上金かて上納でけへん! 困るんは お上のほうやろ? 242 00:21:55,314 --> 00:21:57,983 そうなんだが…! 243 00:21:57,983 --> 00:22:01,854 もう おカネちゃん! (一同)「おカネちゃん」? 244 00:22:01,854 --> 00:22:05,558 何? (水谷)いえ…。 245 00:22:07,259 --> 00:22:12,598 沢田様 ようこそ お渡りを。 246 00:22:12,598 --> 00:22:15,267 なぜ お前が ここにおるのだ? 247 00:22:15,267 --> 00:22:17,603 花嫁修業ですってさ。 248 00:22:17,603 --> 00:22:20,506 花嫁修業って お前 どこぞへ嫁に行くのか? 249 00:22:20,506 --> 00:22:23,275 あら 野暮なこと聞かないでください。 250 00:22:23,275 --> 00:22:26,946 いいや 聞きたい! いつ? どこで? 誰と? 251 00:22:26,946 --> 00:22:33,619 彦坊! あんたは 捕り物だけ 気張ってくれはったらええんです。 252 00:22:33,619 --> 00:22:36,288 はい。 253 00:22:36,288 --> 00:22:41,594 (喜七)失礼いたしやす。 梅本様と水谷様に お仕事でございます。 254 00:22:43,629 --> 00:22:47,633 <そして 翌朝早く…> 255 00:22:53,639 --> 00:22:55,641 来ました。 256 00:23:01,447 --> 00:23:06,919 我ら世直し衆 三国屋に天誅を下す! 257 00:23:06,919 --> 00:23:24,937 ♬~ 258 00:23:24,937 --> 00:23:27,840 その傷 兄の仇…。 259 00:23:27,840 --> 00:23:29,808 うん? わし? 260 00:23:29,808 --> 00:23:31,810 うわっ…! 261 00:23:34,280 --> 00:23:38,284 引け! 引け! 引け…! 262 00:23:44,924 --> 00:23:50,296 あやつ 水谷様の顔を見て 「兄の仇」と言いましたよ。 263 00:23:50,296 --> 00:23:54,967 もしや 水谷殿を 仇討ち相手として捜していた者では? 264 00:23:54,967 --> 00:23:58,270 わしが やつの…? 265 00:24:01,573 --> 00:24:05,244 (燕二郎)急に取り乱したりして どうしたんだい? 旦那。 266 00:24:05,244 --> 00:24:08,914 ついに見つけたのだ 兄の仇を。 267 00:24:08,914 --> 00:24:14,253 本当ですかい? ああ… あの顔の傷 間違いない。 268 00:24:14,253 --> 00:24:17,923 そりゃあ めでてえ話じゃねえですかい。 そいつ殺せば➡ 269 00:24:17,923 --> 00:24:20,826 胸張って国に帰れるんでしょ? 270 00:24:20,826 --> 00:24:23,796 だが わしは顔を見られた! 271 00:24:23,796 --> 00:24:27,599 そのことで 我ら世直し衆のことが 露見するやもしれん。 272 00:24:27,599 --> 00:24:29,935 それは まずいですよ。 273 00:24:29,935 --> 00:24:32,838 くそ…! 10年待ったんだぞ! 274 00:24:32,838 --> 00:24:34,840 なのに…。 275 00:24:38,610 --> 00:24:42,614 そいつには 一刻も早く死んでもらわねえと。 276 00:24:46,285 --> 00:24:49,288 そうだな。 277 00:24:53,959 --> 00:24:57,830 (水谷)由利之丞。 278 00:24:57,830 --> 00:25:01,767 どうしたのさ? 279 00:25:01,767 --> 00:25:10,242 世直し衆の中に わしを「兄の仇」と叫ぶ者がいた。 280 00:25:10,242 --> 00:25:15,581 えっ? 仇討ち? 281 00:25:15,581 --> 00:25:21,920 心当たりは? それが 多すぎてな…。 282 00:25:21,920 --> 00:25:24,923 なら 気にすることなんかないよ。 283 00:25:29,595 --> 00:25:31,897 あやつ…。 284 00:25:35,467 --> 00:25:39,772  回想 (寅三)あのお人 江戸で仇を捜してるんだとか。 285 00:25:43,942 --> 00:25:49,281 わしが討たれてやれば あの男は国に帰れるのか? 286 00:25:49,281 --> 00:25:54,987 何言ってんだい? 弥五さんが死んだら おいらは どうなっちまうのさ! 287 00:25:57,156 --> 00:26:01,860 おいら 嫌だよ! 新しい芝居の衣装 買えないじゃないか! 288 00:26:01,860 --> 00:26:05,764 わしは今 死ぬかどうかを考えておるのだ。 もう! 289 00:26:05,764 --> 00:26:09,768 知らない! (水谷)おい! 290 00:26:14,239 --> 00:26:22,247 わしがいては あいつのためにならんのか…。 291 00:26:36,929 --> 00:26:41,800 卯之吉は どこにいるんだい? さあな。 292 00:26:41,800 --> 00:26:44,803 どこか ほっつき歩いてるんじゃねえのか? 293 00:26:44,803 --> 00:26:49,274 まったく… あの子といい 美鈴さんといい➡ 294 00:26:49,274 --> 00:26:54,613 ちっとは まっとうさっちゅうもんを 身につけてもらいたいもんやなあ。 295 00:26:54,613 --> 00:27:00,419 あの2人には そんなもん 要らねえなあ。 えっ? 296 00:27:00,419 --> 00:27:08,160 だって どんなしがらみがあろうと 2人は それを乗り越えて引き寄せ合う。 297 00:27:08,160 --> 00:27:10,095 2人で1人なんだよ。 298 00:27:10,095 --> 00:27:13,098 2人で1人…。 299 00:27:13,098 --> 00:27:19,238 俺も一度は 美鈴殿を好いたことがあった。 300 00:27:19,238 --> 00:27:24,109 だが 2人のために諦めたんだ。 301 00:27:24,109 --> 00:27:30,249 卯之さんと美鈴殿が幸せになれるなら 俺も うれしい。 302 00:27:30,249 --> 00:28:01,213 ♬~ 303 00:28:01,213 --> 00:28:04,516 若旦那 いいんでげすか…? 304 00:28:06,084 --> 00:28:09,087 お夕飯 出来ま…。 305 00:28:17,229 --> 00:28:20,232 はあ…。 306 00:28:43,455 --> 00:28:50,128 達者で… 生きろよ。 307 00:28:50,128 --> 00:29:47,819 ♬~ 308 00:29:49,921 --> 00:29:54,793 美鈴さんのこと どうなさるおつもりです? 309 00:29:54,793 --> 00:29:57,796 おカネさん 心配なさってましたよ。 310 00:29:57,796 --> 00:30:01,266 どうなさるって 何だい? 311 00:30:01,266 --> 00:30:04,603 だから お嫁さんとして お迎えすることですよ。 312 00:30:04,603 --> 00:30:08,273 そろそろ はっきりしてあげないと。 313 00:30:08,273 --> 00:30:14,613 私は 美鈴さんに 美鈴さんらしくいてほしいんです。 314 00:30:14,613 --> 00:30:19,284 でも そうやって ふらふら逃げてばかりいると➡ 315 00:30:19,284 --> 00:30:24,156 女子は ほかへ行ってしまいますよ。 そういうものかい? 316 00:30:24,156 --> 00:30:28,293 ええ。 私だって いけ好かないお客だったら➡ 317 00:30:28,293 --> 00:30:32,164 お座敷を早めに切り上げますもの。 318 00:30:32,164 --> 00:30:35,634 それは困りますね…。 319 00:30:35,634 --> 00:30:38,303 ⚟(由利之丞)卯之さ~ん! 320 00:30:38,303 --> 00:30:40,238 由利之丞さん…。 321 00:30:40,238 --> 00:30:42,974 ようやく見つけた! どうなさったの? 322 00:30:42,974 --> 00:30:46,645 弥五さんったら 自分から仇討ちの相手に 討たれようとしてるんだ! 323 00:30:46,645 --> 00:30:50,982 止めておくれよ! (菊野)仇討ち? 卯之さん…! 324 00:30:50,982 --> 00:30:54,653 私が行ったって どうしようもできないよ…。 325 00:30:54,653 --> 00:30:58,323 あんた 泣く子も黙る八巻卯之吉だろう!? 326 00:30:58,323 --> 00:31:01,927 四の五の言わず 来ておくれよ! ほら! ほら! 327 00:31:01,927 --> 00:31:21,947 ♬~ 328 00:31:21,947 --> 00:31:25,817 さあ お相手いたそう。 329 00:31:25,817 --> 00:31:39,498 ♬~ 330 00:31:39,498 --> 00:31:43,635 刀を抜け。 331 00:31:43,635 --> 00:31:46,538 さあ 斬れ。 332 00:31:46,538 --> 00:31:50,976 おぬしの望みをかなえてやるぞ。 333 00:31:50,976 --> 00:31:53,645 何を偉そうに…。 334 00:31:53,645 --> 00:31:56,314 あっ 卯之さん! 危ないよ…! 335 00:31:56,314 --> 00:31:58,650 剣豪同心だろ! ほら! 336 00:31:58,650 --> 00:32:02,521 どうも…。 八巻殿! 337 00:32:02,521 --> 00:32:05,257 邪魔だてするな。 338 00:32:05,257 --> 00:32:13,598 ♬~ 339 00:32:13,598 --> 00:32:16,935 よ~く聞けい! 340 00:32:16,935 --> 00:32:23,809 こちらの若旦那をどなたと心得る! これは 世を忍ぶ仮の姿にて➡ 341 00:32:23,809 --> 00:32:31,283 実は 南町奉行所同心 八巻卯之吉様にあらせられるぜよ! 342 00:32:31,283 --> 00:32:35,620 八巻…? どうして ここに。 343 00:32:35,620 --> 00:32:39,291 この世に恐れるものなどは 八巻様には 一切なし! 344 00:32:39,291 --> 00:32:43,161 よって まさに今 恨みに駆られた殺生の無益さを➡ 345 00:32:43,161 --> 00:32:47,632 身を挺して お示しになっておられるのである! 346 00:32:47,632 --> 00:32:49,634 身を挺して…? 347 00:32:52,971 --> 00:32:56,975 おぬしは いつ死んでもよいと? 348 00:32:58,643 --> 00:33:00,946 答えよ! 349 00:33:07,452 --> 00:33:14,593 命など風の前の塵と同じとでも言うのか? 350 00:33:14,593 --> 00:33:17,495 あれを見て どうして そう見えるんでげすかね? 351 00:33:17,495 --> 00:33:19,798 見える人には そう見えるんだよ。 352 00:33:23,268 --> 00:33:27,973 ああ… そうか。 353 00:33:33,612 --> 00:33:36,915 何だ…? やめるのか? 354 00:33:40,285 --> 00:33:45,624 わしは みずからを ずっと閉じ込めていたんだな。 355 00:33:45,624 --> 00:33:50,295 おぬしへの恨みの中に。 356 00:33:50,295 --> 00:33:52,631 宇部左近。 357 00:33:52,631 --> 00:33:56,301 宇部左近… えっ 誰? 358 00:33:56,301 --> 00:33:59,638 えっ? えっ? いや…➡ 359 00:33:59,638 --> 00:34:03,241 拙者 水谷弥五郎。 360 00:34:03,241 --> 00:34:06,578 断じて 宇部左近なる者ではござらん。 361 00:34:06,578 --> 00:34:12,450 うそだ! その顔の傷! それに 左の二の腕に刀傷があるはず! 362 00:34:12,450 --> 00:34:15,153 そのような傷などない。 363 00:34:17,222 --> 00:34:19,925 あっ…。 364 00:34:19,925 --> 00:34:23,261 ええっ? 人違い? 365 00:34:23,261 --> 00:34:26,965 なんと愚かな…。 366 00:34:30,602 --> 00:34:33,939 若旦那…! 若旦那。 367 00:34:33,939 --> 00:34:36,841 うん? 368 00:34:36,841 --> 00:34:41,546 どうなった? いつもどおりでげす。 369 00:34:45,550 --> 00:34:50,488 いさかいは これで終わりにしようではないか。 370 00:34:50,488 --> 00:34:52,791 さあ…。 371 00:34:54,626 --> 00:35:00,231 貴殿のお名は? 372 00:35:00,231 --> 00:35:08,907 私は 出羽丸岡 加藤家家来 大越貞助と申す。 373 00:35:08,907 --> 00:35:17,916 事情は知らぬが 仕官などせずとも 楽しく生きていけるぞ 大越殿。 374 00:35:17,916 --> 00:35:20,619 なあ? 375 00:35:22,787 --> 00:35:24,789 弥五さんのばか! 知らない! 376 00:35:24,789 --> 00:35:26,925 あっ いや…! すまん! 377 00:35:26,925 --> 00:35:30,929 すまん すまん すまん…! ずっと 一緒じゃ…! 378 00:35:32,797 --> 00:35:36,267 「楽しく」か…。 379 00:35:36,267 --> 00:35:39,170 そうかもしれんな。 380 00:35:39,170 --> 00:35:41,172 うっ…! 381 00:35:46,277 --> 00:35:51,983 大越殿? しっかりしろ 大越殿! 大越殿! 382 00:35:54,152 --> 00:35:56,921 なんてことを! 383 00:35:56,921 --> 00:36:01,926 なぜ 同心のお前が 町人のなりをしておる? 384 00:36:03,762 --> 00:36:05,764 覚悟するでおじゃる! 385 00:36:05,764 --> 00:36:13,238 八巻卯之吉 お命頂戴! 386 00:36:13,238 --> 00:36:16,574 清少将! 387 00:36:16,574 --> 00:36:18,510 美鈴さん。 388 00:36:18,510 --> 00:36:21,513 また お前か。 389 00:36:23,448 --> 00:36:25,583 ああっ! 390 00:36:25,583 --> 00:36:31,456 ♬~ 391 00:36:31,456 --> 00:36:38,930 ⚟(呼子笛) 392 00:36:38,930 --> 00:36:42,233 次はないでごじゃるよ。 393 00:36:48,940 --> 00:36:51,643 美鈴さん…。 394 00:36:59,284 --> 00:37:02,187 フフフフ…! 395 00:37:02,187 --> 00:37:06,091 大越を殺したでおじゃる。 396 00:37:06,091 --> 00:37:09,094 何だと!? なぜ 大越を斬った! 397 00:37:09,094 --> 00:37:12,230 おお~ 無粋なこと。 398 00:37:12,230 --> 00:37:14,232 話してくれ。 399 00:37:16,101 --> 00:37:22,874 あやつ 同心 八巻に みずから 名を名乗りよったのじゃ。 400 00:37:22,874 --> 00:37:26,578 何だと? 401 00:37:26,578 --> 00:37:33,251 捨て置いたら 我らに害が及ぶでおじゃろう? 402 00:37:33,251 --> 00:37:44,562 ハハハ…! ハハハハ…! 403 00:37:52,270 --> 00:37:56,608 おいらには お侍の胸の内なんて分かんない。 404 00:37:56,608 --> 00:38:01,446 でも あの手紙を読んだとき 弥五さんが橋を渡って➡ 405 00:38:01,446 --> 00:38:04,883 川のあっち側に行っちまうって 思ったんだよ。 406 00:38:04,883 --> 00:38:07,785 川のあっち側…。 407 00:38:07,785 --> 00:38:11,556 おいらや弥五さんみたいな 生き方をしている人間は➡ 408 00:38:11,556 --> 00:38:15,894 一つ間違えると 諦めや 悪事の橋を渡っちまう。 409 00:38:15,894 --> 00:38:19,764 あっち側に行っちまうんだよ。 410 00:38:19,764 --> 00:38:24,903 そうだな。 すまん。 411 00:38:24,903 --> 00:38:29,574 大越ってお侍は 一人であっちに行っちまった。 412 00:38:29,574 --> 00:38:32,877 だけど 弥五さんは行かずに済んだ。 413 00:38:36,915 --> 00:38:39,918 お前がいてくれたからだ。 414 00:38:42,253 --> 00:38:45,957 卯之さんが 弥五さんを止めてくれたからだよ。 415 00:38:47,592 --> 00:38:52,931 八巻殿に 借りが また増えたな。 416 00:38:52,931 --> 00:39:09,247 ♬~ 417 00:39:23,561 --> 00:39:29,467 また 美鈴さんに助けられて 私は 情けないねえ。 418 00:39:29,467 --> 00:39:33,571 何を今さら…。 美鈴さんだけじゃござんせん。 419 00:39:33,571 --> 00:39:39,244 あっしも荒海の親分も みんな 若旦那を助けてるんでげす。 420 00:39:39,244 --> 00:39:43,114 それは さぞ 世話が焼けるだろうねえ。 421 00:39:43,114 --> 00:39:45,583 そんな ひと事みたいに…。 422 00:39:45,583 --> 00:39:50,255 まあ でも それが楽しいから ついつい やっちまうんで。 423 00:39:50,255 --> 00:39:52,957 美鈴さんもかい? 424 00:39:55,126 --> 00:40:01,266 もちろんでげす。 あんなお方は この世に二人とおりやせん。 425 00:40:01,266 --> 00:40:03,935 そうだよねえ。 426 00:40:03,935 --> 00:40:11,609 あっしは 若旦那が 美鈴さんと2人で 添い遂げられたらいいと思いやす。 427 00:40:11,609 --> 00:40:15,480 添い遂げる…。 428 00:40:15,480 --> 00:40:21,953 美鈴さんは どう思ってるんだろうねえ。 429 00:40:21,953 --> 00:40:24,956 (銀八)美鈴さんに聞いてみたら どうでげす? 430 00:40:27,625 --> 00:40:29,560 (においを嗅ぐ音) 431 00:40:29,560 --> 00:40:31,963 うん? 432 00:40:31,963 --> 00:40:35,300 何か… におわないかい? 433 00:40:35,300 --> 00:40:39,304 えっ? うん? そうでげすね。 434 00:40:41,172 --> 00:40:43,174 あっ! 435 00:40:45,643 --> 00:40:48,546 ああっ ああっ ああっ…! 436 00:40:48,546 --> 00:40:55,320 ♬~ 437 00:40:55,320 --> 00:40:57,255 やってしまいましたねえ…。 438 00:40:57,255 --> 00:40:59,190 あっつ! 439 00:40:59,190 --> 00:41:02,126 箸をお貸しください。 早くしないと さんまが! 440 00:41:02,126 --> 00:41:04,128 分かってますよ~! 441 00:41:04,128 --> 00:41:06,264 あっ…!じゃあ お皿を持ってますから。 442 00:41:06,264 --> 00:41:09,167 <2人の恋も江戸の行く末も➡ 443 00:41:09,167 --> 00:41:13,938 煙に巻かれて見通せぬままで ございますが…> 444 00:41:13,938 --> 00:41:15,873 美鈴さん気をつけて…。 あっつ! 445 00:41:15,873 --> 00:41:17,875 <次回は…> 446 00:41:19,610 --> 00:41:21,946 化け物? 今 この危機を救うには➡ 447 00:41:21,946 --> 00:41:24,615 それしか策はございません。 まさか…。 448 00:41:24,615 --> 00:41:26,951 人間じゃと? 449 00:41:26,951 --> 00:41:29,620 夢を語るだけでは事は起こせません。 450 00:41:29,620 --> 00:41:32,290 心配なのは美鈴さんです。 451 00:41:32,290 --> 00:41:35,626 美鈴さん…。 452 00:41:35,626 --> 00:42:30,281 ♬~ 453 00:42:30,281 --> 00:42:35,620 ♬~ 454 00:42:35,620 --> 00:42:54,305 ♬~