1 00:00:01,770 --> 00:00:05,930 巨大な魚の群れに… 突撃! 2 00:00:05,930 --> 00:00:09,800 そして 見事に キャッチします。 3 00:00:09,800 --> 00:00:12,800 水中を華麗に泳ぎ回るのは 4 00:00:12,800 --> 00:00:17,430 オウサマペンギン! 今日の主人公 5 00:00:17,430 --> 00:00:22,430 堂々たる姿です。 王者の風格を漂わせる 6 00:00:24,200 --> 00:00:28,430 舞台は 南米大陸の最南端。 7 00:00:28,430 --> 00:00:34,300 南米大陸から 一度 姿を消しています。 実は オウサマペンギンは 8 00:00:34,300 --> 00:00:39,500 戻ってきているんです。 それが 最近 およそ100年ぶりに 9 00:00:43,590 --> 00:00:46,500 しかし 王様が不在の間に 10 00:00:46,500 --> 00:00:49,770 やっかい者が。 新たな 11 00:00:49,770 --> 00:00:52,660 えっ! ヒツジ? 12 00:00:52,660 --> 00:00:57,630 ペンギンたちに騒動を引き起こします。 想定外の事態が 13 00:00:57,630 --> 00:01:03,100 オウサマペンギンは帰ってきたのか? なぜ どこから 14 00:01:03,100 --> 00:01:08,430 すると 意外な事情と 研究者と共に密着調査。 15 00:01:08,430 --> 00:01:13,430 驚きの能力が明らかに。 環境の変化に適応する 16 00:01:21,590 --> 00:01:25,430 オウサマペンギン。 100年ぶりに帰ってきた 17 00:01:25,430 --> 00:01:29,770 波乱万丈の帰還に迫ります! 18 00:01:29,770 --> 00:01:33,070 ♬〜 19 00:01:36,100 --> 00:01:42,430 またがる フエゴ島。 南米大陸の南端 チリとアルゼンチンに 20 00:01:42,430 --> 00:01:46,230 九州より 一回り大きい島です。 21 00:01:47,930 --> 00:01:51,430 南極大陸から わずか 1,000キロ。 22 00:01:51,430 --> 00:01:57,300 冷涼な気候です。 夏でも 最高気温は 10度ほどと 23 00:01:57,300 --> 00:02:01,300 島の南を流れる ビーグル水道。 24 00:02:01,300 --> 00:02:07,770 そのときの船の名に ちなんでいます。 かつて かのダーウィンも訪れ 25 00:02:07,770 --> 00:02:14,100 その名も ダーウィン山脈です。 奥に そびえる山々は 26 00:02:14,100 --> 00:02:18,900 いくつもの島が点在しています。 ビーグル水道には 27 00:02:21,770 --> 00:02:26,100 その一つに たくさん白い点が見えます。 28 00:02:26,100 --> 00:02:29,970 オウサマペンギンでしょうか!? 29 00:02:29,970 --> 00:02:34,430 大きさ60センチほどの 海から上がってきたのは 30 00:02:34,430 --> 00:02:37,460 マゼランペンギンでした。 31 00:02:37,460 --> 00:02:41,660 急いで どこかへ向かっています。 おっと! 32 00:02:43,590 --> 00:02:49,400 集団営巣地 コロニーです。 見えてきたのは 33 00:02:49,400 --> 00:02:53,300 コロニーの地面は 穴ぼこだらけ。 34 00:02:53,300 --> 00:02:58,100 巣穴を掘って 子どもを育てるんです。 マゼランペンギンは 35 00:02:58,100 --> 00:03:03,430 ♬〜 36 00:03:03,430 --> 00:03:06,770 うわっ! すごい勢い。 37 00:03:06,770 --> 00:03:10,070 2mの深さまで掘ることもあります。 38 00:03:11,630 --> 00:03:16,330 穴から出てきたのは 巣立ちが近い子ども。 39 00:03:18,100 --> 00:03:22,970 訪れたのは 南半球では冬が迫る3月。 40 00:03:22,970 --> 00:03:27,800 子育ての仕上げで 大忙しの時期なんです。 41 00:03:27,800 --> 00:03:34,100 海面を勢いよくジャンプするペンギン。 次に見つけたのは 42 00:03:34,100 --> 00:03:39,590 大きさ 70センチほど。 ジェンツーペンギンです。 43 00:03:41,230 --> 00:03:45,740 トレードマークです。 オレンジ色の足と クチバシが 44 00:03:47,430 --> 00:03:53,300 ペンギン界きっての高速ランナー。 ジェンツーペンギンは 45 00:03:53,300 --> 00:03:58,430 あら! 追いかけっこが始まりましたよ! 46 00:03:58,430 --> 00:04:04,300 追いかけているのは 子どもです。 前を走るのが 親鳥 47 00:04:04,300 --> 00:04:09,100 わざと自分を追いかけさせて 独り立ちを前にした子どもに 48 00:04:09,100 --> 00:04:12,770 走りを鍛えるんです。 49 00:04:12,770 --> 00:04:19,070 ペンギンを観察した記録があります。 ダーウィンの航海記にも この地域で 50 00:04:20,630 --> 00:04:25,460 たくさんのペンギンが暮らす フエゴ島周辺は 昔から 51 00:04:25,460 --> 00:04:28,930 「ペンギン王国」なんです。 52 00:04:28,930 --> 00:04:35,590 どこに いるんでしょう? ところで 今日の主役は 53 00:04:35,590 --> 00:04:37,590 あっ! 54 00:04:39,230 --> 00:04:43,740 いました! オウサマペンギンです。 55 00:04:45,590 --> 00:04:49,800 純白の フワフワとした おなか。 56 00:04:51,400 --> 00:04:57,300 鮮やかな オレンジ色の胸とクチバシ。 57 00:04:57,300 --> 00:05:00,590 大きさは 1mほど。 58 00:05:00,590 --> 00:05:04,900 世界で 2番目に大きなペンギンです。 59 00:05:06,770 --> 00:05:12,230 立派な体格ですねぇ。 ジェンツーペンギンと比べると 60 00:05:12,230 --> 00:05:14,590 (鳴き声) 61 00:05:14,590 --> 00:05:19,100 力強い鳴き声に 堂々とした たたずまい。 62 00:05:19,100 --> 00:05:22,100 「王様」の名に ふさわしい姿ですが 63 00:05:22,100 --> 00:05:25,770 名前の由来は そのサイズ。 64 00:05:25,770 --> 00:05:31,630 「世界最大のペンギン」だったんです。 発見された当時は 65 00:05:31,630 --> 00:05:38,770 30センチほど大きなペンギンが しかし 1884年 オウサマより 66 00:05:38,770 --> 00:05:42,230 別の種に分類され 「コウテイペンギン」という 67 00:05:42,230 --> 00:05:45,430 世界一ではなくなりました。 68 00:05:45,430 --> 00:05:52,770 地球で最も寒い 南極だけ。 そのコウテイペンギンが暮らすのは 69 00:05:52,770 --> 00:05:58,430 南極周辺の広い範囲に分布。 一方 オウサマペンギンは 70 00:05:58,430 --> 00:06:05,230 およそ100年ぶりに現れているんです。 そして 最近 南米大陸にも 71 00:06:05,230 --> 00:06:08,430 とはいえ フエゴ島全体でも 72 00:06:08,430 --> 00:06:13,230 まだ 200羽にも満たないといいます。 オウサマペンギンの数は 73 00:06:16,930 --> 00:06:19,770 私たちは オウサマペンギンが 74 00:06:19,770 --> 00:06:23,970 向かいました。 最も多く目撃されている場所へ 75 00:06:25,630 --> 00:06:28,930 やってきたのは 島の西側 76 00:06:28,930 --> 00:06:33,430 イヌティル湾です。 総延長 100キロ以上もある 77 00:06:36,430 --> 00:06:41,930 「役立たず」という意味。 イヌティルとは スペイン語で 78 00:06:41,930 --> 00:06:47,740 港や街が つくれなかったんです。 一年中 風が吹き荒れるため 79 00:06:50,430 --> 00:06:55,100 横に向かって倒れるように伸びる木々。 80 00:06:55,100 --> 00:06:59,800 この地の風の強さを物語っています。 81 00:07:01,970 --> 00:07:07,230 待ち構えていると…。 そんなイヌティル湾で 82 00:07:07,230 --> 00:07:12,230 おや? 浜辺を歩いてくるのは…。 83 00:07:14,100 --> 00:07:20,230 オウサマペンギンです! オレンジ色の胸とクチバシ。 84 00:07:20,230 --> 00:07:24,100 どうやら 海から上がってきたよう。 85 00:07:24,100 --> 00:07:27,100 列になって進んでいます。 86 00:07:27,100 --> 00:07:30,590 どこを目指しているんでしょう? 87 00:07:32,800 --> 00:07:38,100 ペンギンの群れを発見! 草原の開けた場所に 88 00:07:38,100 --> 00:07:42,590 ♬〜 89 00:07:42,590 --> 00:07:46,230 ここは 150羽ほどのペンギンが集まる 90 00:07:46,230 --> 00:07:50,100 フエゴ島で唯一の コロニーなんです。 91 00:07:50,100 --> 00:07:54,430 ♬〜 92 00:07:54,430 --> 00:07:58,770 海岸から 200mほど離れた コロニーがあるのは 93 00:07:58,770 --> 00:08:01,770 蛇行した川のほとり。 94 00:08:04,630 --> 00:08:09,430 鳴き始めました。 海から戻ってきたペンギンが 95 00:08:09,430 --> 00:08:14,770 ん? この茶色いモフモフは… (鳴き声) 96 00:08:14,770 --> 00:08:18,100 (鳴き声) ヒナです! 97 00:08:18,100 --> 00:08:22,100 お互いを確認しています。 鳴き声で呼び合って 98 00:08:22,100 --> 00:08:24,590 (鳴き声) 99 00:08:24,590 --> 00:08:27,500 あっ 食べ物を与えました。 100 00:08:27,500 --> 00:08:30,700 間違いなく 親子のよう。 101 00:08:32,330 --> 00:08:35,100 オウサマペンギンの つがいは 102 00:08:35,100 --> 00:08:39,430 およそ15か月かけて育てます。 普通 1羽のヒナを 103 00:08:39,430 --> 00:08:42,330 鳥類で随一の長さです。 104 00:08:42,330 --> 00:08:45,300 この時期 厳しい冬を前に 105 00:08:45,300 --> 00:08:49,800 ヒナに食べさせようとします。 できるだけ たくさん 106 00:08:53,430 --> 00:08:58,770 ヒナは 20キロを超え お…! 大きい! 107 00:08:58,770 --> 00:09:03,660 珍しくありません。 親鳥より大きくなることも 108 00:09:03,660 --> 00:09:08,630 激しく つつき合っています。 おっと 親鳥たちが 109 00:09:08,630 --> 00:09:15,630 小競り合いは日常茶飯事のようです。 子育てに必要なスペースを確保するため 110 00:09:17,770 --> 00:09:21,100 オウサマペンギンは 巣を作りません。 111 00:09:21,100 --> 00:09:24,590 親鳥の足元に潜り込もうとする ヒナ。 112 00:09:24,590 --> 00:09:28,770 いちばん安心できる場所なんですね。 ここが 113 00:09:28,770 --> 00:09:33,430 いや かわいいですなぁ。 ハハハハ! 頭 隠して 尻 隠さず! 114 00:09:33,430 --> 00:09:36,330 でも ちょっと待った! ねぇ ヒゲじい。 115 00:09:36,330 --> 00:09:41,300 南米大陸から いなくなったの? そもそも なんで オウサマペンギンは 116 00:09:41,300 --> 00:09:45,930 悲しい歴史があるんです。 実は 人間が引き起こした 117 00:09:45,930 --> 00:09:48,230 えっ そうなの? 118 00:09:48,230 --> 00:09:54,030 南米大陸にも 捕鯨船が来ていました。 捕鯨が盛んだった 19世紀 119 00:09:54,030 --> 00:09:58,430 油の原料として乱獲されて クジラと共に ペンギンも 120 00:09:58,430 --> 00:10:01,770 いなくなったとされています。 1900年ごろに 121 00:10:01,770 --> 00:10:03,700 そうだったんだ…。 122 00:10:03,700 --> 00:10:07,100 帰ってきたんですかね? でも じゃあ なんで 今になって 123 00:10:07,100 --> 00:10:12,900 海流の変化が関係しているようなんです。 まだ はっきりとは分かっていませんが 124 00:10:12,900 --> 00:10:16,100 海流? どういうこと? 125 00:10:16,100 --> 00:10:20,970 南極大陸周辺の島々。 オウサマペンギンが暮らすのは 126 00:10:20,970 --> 00:10:27,100 2つの海流が ぶつかる 潮目があって 島の周りには 温度の違う 127 00:10:27,100 --> 00:10:31,100 ふむふむ なるほど。 世界一豊かな漁場といわれます。 128 00:10:31,100 --> 00:10:37,230 南極に近づくように変化しているんです。 その潮目が 今 温暖化の影響で 129 00:10:37,230 --> 00:10:41,100 この変化によって え〜 そうなんだ。 130 00:10:41,100 --> 00:10:45,430 サウスジョージア島では イヌティル湾に近い繁殖地 131 00:10:45,430 --> 00:10:49,100 ペンギンの食べ物が豊富になりました。 132 00:10:49,100 --> 00:10:52,590 すると 個体数が激増。 133 00:10:52,590 --> 00:10:58,400 世界一の巨大コロニーになっています。 今や 200万羽以上が暮らす 134 00:10:58,400 --> 00:11:00,930 うわ すごい数ですな! 135 00:11:00,930 --> 00:11:05,100 一部のペンギンが 数が増えた結果 新天地を求めた 136 00:11:05,100 --> 00:11:09,430 考えられるんですよ。 フエゴ島に やってきたのではないかと 137 00:11:09,430 --> 00:11:13,230 「開拓者」だったんですな。 なるほど あのペンギンたちは 138 00:11:13,230 --> 00:11:15,930 はい。 オウサマペンギンは 139 00:11:15,930 --> 00:11:20,430 繁殖地を探す性質があります。 広い範囲を泳ぎ回って 140 00:11:20,430 --> 00:11:26,300 生物界でもトップクラスの移動能力。 それを可能にするのが 141 00:11:26,300 --> 00:11:31,590 泳いだ記録もあるんですよ。 一日で なんと 120キロ以上 142 00:11:31,590 --> 00:11:33,530 へぇ そりゃすごい! 143 00:11:33,530 --> 00:11:36,430 別名 キングペンギン オウサマペンギンは 144 00:11:36,430 --> 00:11:39,930 「キング」というわけだ! 移動ランキングでも 145 00:11:39,930 --> 00:11:42,430 なんちゃって。 146 00:11:42,430 --> 00:11:48,590 オウサマペンギンたち。 イヌティル湾で 子育てに いそしむ 147 00:11:48,590 --> 00:11:53,590 足の上に 卵をのせています。 こちらのペンギン 148 00:11:55,230 --> 00:11:59,840 温めるんです。 おなかの皮で包むようにして 149 00:11:59,840 --> 00:12:04,800 卵を抱えていると 自由に動けませんが…。 150 00:12:04,800 --> 00:12:07,930 あ… よっこらしょっと! 151 00:12:07,930 --> 00:12:11,800 頭をかいています。 翼で 卵を押さえながら 152 00:12:11,800 --> 00:12:15,430 器用ですねぇ。 153 00:12:15,430 --> 00:12:18,460 その近くで 別の つがいは 154 00:12:18,460 --> 00:12:22,590 育てています。 ふ化して1か月ほどのヒナを 155 00:12:22,590 --> 00:12:25,100 冬が始まる3月。 156 00:12:25,100 --> 00:12:32,230 成長段階の違う子どもたちがいます。 卵から 大きなヒナまで 157 00:12:32,230 --> 00:12:38,030 特徴なんです。 実は これ イヌティル湾ならではの 158 00:12:38,030 --> 00:12:42,770 ペンギン研究の権威 この光景に注目しているのが 159 00:12:42,770 --> 00:12:45,970 パブロ・ボルボログル博士です。 160 00:12:58,770 --> 00:13:04,100 コロニーを見てみると 確かに 南極周辺の島々の 161 00:13:04,100 --> 00:13:07,770 ヒナの大きさは 大体 同じ。 162 00:13:07,770 --> 00:13:12,930 博士は言います。 これには 気候が関係していると 163 00:13:12,930 --> 00:13:16,770 南極周辺の島々では 3月になると 164 00:13:16,770 --> 00:13:20,230 死んでしまい 寒さで 小さなヒナや卵は 165 00:13:20,230 --> 00:13:23,230 大きなヒナばかりになります。 166 00:13:24,930 --> 00:13:30,590 他の生息地ほどは厳しくないため 一方 イヌティル湾の寒さは 167 00:13:30,590 --> 00:13:33,900 幼い子どもも生き延びられます。 168 00:13:36,930 --> 00:13:43,590 繁殖に有利な環境なんです。 比較的 温暖な イヌティル湾は 169 00:13:43,590 --> 00:13:49,100 要素があるといいます。 博士は もう一つ ペンギンに味方する 170 00:13:50,770 --> 00:13:54,430 それは 手つかずの自然な地形。 171 00:13:54,430 --> 00:13:57,930 風が強く 人間の開発を免れたことで 172 00:13:57,930 --> 00:14:01,770 なだらかな海岸線が ペンギンが行き来しやすい 173 00:14:01,770 --> 00:14:04,770 今も残されていたんです。 174 00:14:15,100 --> 00:14:18,930 南米大陸に帰ってきた オウサマペンギン。 175 00:14:18,930 --> 00:14:26,660 ここで王国を築き始めているんです。 さまざまな要因に後押しされ 再び 176 00:14:26,660 --> 00:14:30,530 第2章では ペンギンたちが パニック!? 177 00:14:30,530 --> 00:14:33,930 現れたのは ヒツジ!? 178 00:14:33,930 --> 00:14:39,430 さらなる理由が明らかに! そして 100年ぶりに帰ってきた 179 00:14:39,430 --> 00:14:43,770 ♬〜 180 00:14:43,770 --> 00:14:47,100 オウサマペンギンの復活に イヌティル湾での 181 00:14:47,100 --> 00:14:51,430 重要な役割を果たした女性がいます。 182 00:14:51,430 --> 00:14:54,100 セシリア・ドゥランさん。 183 00:14:54,100 --> 00:14:58,970 牧場を営んできました。 代々 イヌティル湾で 184 00:14:58,970 --> 00:15:03,430 セシリアさんの土地。 実は コロニーがあるのは 185 00:15:03,430 --> 00:15:07,590 ここは 私設の保護区なんです。 186 00:15:07,590 --> 00:15:11,930 突然 やってきたときのことを 2010年に ペンギンが 187 00:15:11,930 --> 00:15:15,130 はっきりと覚えているといいます。 188 00:15:25,930 --> 00:15:30,770 オウサマペンギンは 80羽ほど。 そのとき イヌティル湾に来た 189 00:15:30,770 --> 00:15:35,460 その姿を見て感動しました。 セシリアさんは 190 00:15:37,230 --> 00:15:42,740 目の当たりにしたんです。 ところが ある日 衝撃の光景を 191 00:16:05,230 --> 00:16:11,030 ペンギンは 8羽まで減少。 人々の行き過ぎた行動によって 192 00:16:11,030 --> 00:16:16,430 ペンギンを守ろうと決意します。 セシリアさんは 193 00:16:16,430 --> 00:16:20,590 ペンギンが来てくれたので 翌年 幸い また 194 00:16:20,590 --> 00:16:24,430 家族や研究者と共に 保護区を設置。 195 00:16:24,430 --> 00:16:29,230 柵を作りました。 無断で立ち入りできないよう 196 00:16:29,230 --> 00:16:34,070 ストレスを与えずに観察できるよう さらに ペンギンたちに 197 00:16:34,070 --> 00:16:36,590 小屋も建設。 198 00:16:36,590 --> 00:16:39,430 人を排除するだけではなく 199 00:16:39,430 --> 00:16:45,130 大事だと考えたからです。 保護しながら 魅力を伝えることが 200 00:16:46,770 --> 00:16:50,100 セシリアさんの姿を見て ペンギンを守る 201 00:16:50,100 --> 00:16:56,100 活動に携わるようになりました。 やがて 娘のオーロラさんも 202 00:16:58,800 --> 00:17:03,430 オーロラさん。 考古学者と共に コロニーを調査した 203 00:17:03,430 --> 00:17:06,430 発見したのは…。 204 00:17:14,590 --> 00:17:18,430 なんと オウサマペンギンは 大昔から 205 00:17:18,430 --> 00:17:22,100 暮らしていたというんです。 イヌティル湾に 206 00:17:22,100 --> 00:17:27,800 特別に住みやすい場所だったんですね〜。 ここは やはり 207 00:17:49,770 --> 00:17:55,100 オウサマペンギン。 100年前 人間の乱獲で姿を消した 208 00:17:55,100 --> 00:18:01,100 しっかりと守られています。 今は 人々の温かいまなざしに 209 00:18:05,800 --> 00:18:11,300 オウサマペンギンたち。 南米大陸で 復活を遂げようとしている 210 00:18:13,430 --> 00:18:18,100 コロニーで 懸命に子育てをする親鳥たち。 211 00:18:18,100 --> 00:18:23,800 あれ〜? 寝そべってますよ。 …の横に 212 00:18:25,430 --> 00:18:29,300 ペンギンたち。 これは 今 育児期間ではない 213 00:18:29,300 --> 00:18:34,930 自由な時間を過ごしているんです。 次の繁殖が始まるまで 214 00:18:34,930 --> 00:18:39,770 ♬〜 215 00:18:39,770 --> 00:18:43,460 連れ立って 優雅に お散歩。 216 00:18:45,560 --> 00:18:52,460 堂々と歩いていますよ。 あらあら 保護区の遊歩道を 217 00:18:52,460 --> 00:18:58,130 水浴びをしています。 こちらでは コロニーの前の川で 218 00:18:58,130 --> 00:19:02,770 ん〜 悠々自適ですねぇ。 219 00:19:02,770 --> 00:19:07,230 陸より 海のほうが暖かいので 南極周辺の島では 220 00:19:07,230 --> 00:19:12,100 この時期 海へ移動します。 子育てしていないペンギンは 221 00:19:12,100 --> 00:19:18,100 まだ 陸で のんびり過ごせるんです。 でも フエゴ島なら 222 00:19:21,800 --> 00:19:26,500 急に立ち上がりました。 おや? ペンギンたちが 223 00:19:28,930 --> 00:19:31,840 なんと ヒツジ! 224 00:19:31,840 --> 00:19:36,100 放牧されたヒツジが迷い込んだようです。 225 00:19:36,100 --> 00:19:39,930 ヒナたちは パニック! 226 00:19:39,930 --> 00:19:45,740 親鳥たちが集まります。 コロニーに近づかせまいと 227 00:19:45,740 --> 00:19:50,100 翼を広げて ヒツジをけん制。 228 00:19:50,100 --> 00:19:54,430 ♬〜 229 00:19:54,430 --> 00:19:58,740 数羽が徒党を組んで ヒツジに近づきます。 230 00:20:00,590 --> 00:20:05,100 追い払おうとしているようですが…。 威嚇して 231 00:20:06,770 --> 00:20:09,070 あれ…? 232 00:20:11,100 --> 00:20:15,590 全く動じないヒツジに タジタジ。 233 00:20:15,590 --> 00:20:20,930 家畜が増えていたんです。 この100年の間に 234 00:20:20,930 --> 00:20:27,100 ときには悲しい事件も。 ヒツジは ペンギンを襲いはしませんが 235 00:20:27,100 --> 00:20:30,800 地面に転がっているのは 卵です。 236 00:20:32,590 --> 00:20:37,930 親鳥が落としてしまったのでしょう。 混乱した状況の中 237 00:20:37,930 --> 00:20:41,590 もう かえることは ありません。 238 00:20:41,590 --> 00:20:46,100 ♬〜 239 00:20:46,100 --> 00:20:49,590 かつて いなかった動物は 他にも。 240 00:20:49,590 --> 00:20:52,630 こちらは チコハイイロギツネ。 241 00:20:52,630 --> 00:20:57,770 1951年に 24匹が移入されました。 242 00:20:57,770 --> 00:21:01,100 それが 今 2万匹以上に増え 243 00:21:01,100 --> 00:21:05,430 フエゴ島全域に生息しているんです。 244 00:21:05,430 --> 00:21:11,300 コロニーを作る オウサマペンギン。 本来 天敵がいない 離島に 245 00:21:11,300 --> 00:21:16,430 身を隠す巣などの天敵対策を持ちません。 246 00:21:16,430 --> 00:21:21,430 格好の標的になってしまいます。 無防備なヒナは 247 00:21:24,100 --> 00:21:27,000 襲われて 9割のヒナが 248 00:21:27,000 --> 00:21:30,430 命を落とした年も あったといいます。 249 00:21:30,430 --> 00:21:33,330 うわ〜 ヒゲじい ちょ… ちょっと待った! 250 00:21:33,330 --> 00:21:36,770 そりゃそうでしょ。 やっぱり来ちゃいましたか。 251 00:21:36,770 --> 00:21:41,560 全然 違うじゃないですか。 いい場所だと思っていたのに 252 00:21:43,530 --> 00:21:47,230 何なんでしょうか? わっ 博士! いきなり 253 00:21:51,590 --> 00:21:56,460 抜群って どういうこと? えっ 食事環境ですか? 254 00:21:56,460 --> 00:22:00,460 まず こちらを見てください。 そうなんです。 255 00:22:00,460 --> 00:22:03,590 イヌティル湾のペンギンが 子育て中 256 00:22:03,590 --> 00:22:06,500 食べ物を探す範囲を調べた結果です。 257 00:22:06,500 --> 00:22:08,930 探索距離は 数十キロ。 258 00:22:08,930 --> 00:22:11,590 往復で5日ほどの道のりです。 259 00:22:11,590 --> 00:22:13,930 うわ 5日も かかるんですか! 260 00:22:13,930 --> 00:22:16,590 いやいや オウサマペンギンにとっては 261 00:22:16,590 --> 00:22:18,630 これでも近場なんです。 262 00:22:18,630 --> 00:22:22,460 往復に2週間ほどもかかり 他の生息地では 263 00:22:22,460 --> 00:22:26,300 魚をとることが普通です。 200m以上 潜って 264 00:22:26,300 --> 00:22:30,430 狩りの水深も 30mほど。 一方 イヌティル湾では 265 00:22:30,430 --> 00:22:33,930 圧倒的に浅くて 近いので つまり 狩り場が 266 00:22:33,930 --> 00:22:36,770 食べ物を 頻繁に届けられるんです。 267 00:22:36,770 --> 00:22:38,970 そうなんだ! 268 00:22:53,200 --> 00:22:57,590 他の生息地より3か月も早く イヌティル湾のヒナは 269 00:22:57,590 --> 00:23:01,930 そりゃすごい! 独り立ちするという報告もあるんですよ。 270 00:23:01,930 --> 00:23:04,970 やっかいな生きものがいても たとえ ご近所に 271 00:23:04,970 --> 00:23:08,230 それを補って余りある魅力があります。 272 00:23:08,230 --> 00:23:11,930 帰るに ふさわしい場所だったんです。 イヌティル湾は 273 00:23:11,930 --> 00:23:14,770 なるほど。 オウサマペンギンは 274 00:23:14,770 --> 00:23:18,430 納まったというわけか。 オウサマるところに 275 00:23:18,430 --> 00:23:21,430 ヒナたち 元気に育ってね〜! 276 00:23:23,300 --> 00:23:28,430 オウサマペンギン。 普通 深く暗い海に潜る 277 00:23:28,430 --> 00:23:34,770 ほとんど撮影されたことがありません。 そのため 水中での狩りの様子は 278 00:23:34,770 --> 00:23:39,100 イヌティル湾なら でも 浅く明るい海に潜る 279 00:23:39,100 --> 00:23:42,800 その様子を観察できるかもしれません。 280 00:23:44,430 --> 00:23:48,300 ペンギンに装着する ボルボログル博士が用意したのは 281 00:23:48,300 --> 00:23:51,590 重さ100グラムほどのカメラ。 282 00:23:58,970 --> 00:24:04,590 素早く取り付けます。 負担を最小限に抑えるため 283 00:24:04,590 --> 00:24:08,900 さあ どんな映像が撮れるでしょうか。 284 00:24:11,360 --> 00:24:14,770 こちらが カメラの映像。 285 00:24:14,770 --> 00:24:18,230 うわ〜 ものすごいスピード! 286 00:24:18,230 --> 00:24:21,930 魚の群れを追いかけています。 287 00:24:21,930 --> 00:24:25,770 群れ目がけて 突撃! 288 00:24:25,770 --> 00:24:28,460 捕らえました! 289 00:24:30,930 --> 00:24:34,770 浅瀬に暮らす ニシンの仲間のようです。 290 00:24:34,770 --> 00:24:38,930 ♬〜 291 00:24:38,930 --> 00:24:43,430 こちらでは… おや? 黒い墨。 292 00:24:43,430 --> 00:24:45,460 イカです。 293 00:24:45,460 --> 00:24:49,770 他の地域では 食事の8割がハダカイワシ。 294 00:24:49,770 --> 00:24:54,630 獲物の種類も変えているようです。 水深に合わせて 295 00:24:54,630 --> 00:24:58,460 さらに 博士が驚いたのは この映像。 296 00:24:58,460 --> 00:25:02,460 ん? 何か通りました。 297 00:25:02,460 --> 00:25:05,590 マゼランペンギンです。 298 00:25:05,590 --> 00:25:11,460 仲間の数が多いほうが効率的。 獲物を見つけ 追い込むには 299 00:25:11,460 --> 00:25:15,300 イヌティル湾のオウサマペンギンは まだ数が少ない 300 00:25:15,300 --> 00:25:20,590 狩りをしているのかもしれません。 他の種類のペンギンと一緒に 301 00:25:30,590 --> 00:25:37,300 かいま見ることができました。 映像から オウサマの柔軟な一面を 302 00:25:43,170 --> 00:25:49,100 ♬〜 303 00:25:49,100 --> 00:25:54,800 オウサマペンギン。 類いまれな冒険心と適応力を持つ 304 00:25:58,100 --> 00:26:00,930 世界一周の旅の途中 305 00:26:00,930 --> 00:26:04,590 ダーウィンの航海記には フエゴ島で ペンギンに出会った 306 00:26:04,590 --> 00:26:09,400 こんな一説が残されています。 彼らの印象を記した 307 00:26:26,970 --> 00:26:32,230 一度は南米大陸から姿を消した 人間の手によって 308 00:26:32,230 --> 00:26:36,930 オウサマペンギンの 100年ぶりの帰還。 309 00:26:36,930 --> 00:26:44,590 願わずには いられません。 今度こそ この王国が長く続いていくよう 310 00:26:44,590 --> 00:26:48,400 ♬〜 311 00:26:53,100 --> 00:26:56,930 うう〜 寒いよ〜。 (ツノミン)もう帰ろうよ〜。 312 00:26:56,930 --> 00:26:59,230 ここは なんじの来るところではない。 313 00:26:59,230 --> 00:27:02,930 あんな崖に モフモフが〜!? なんじ この山から立ち去るがよい。 314 00:27:02,930 --> 00:27:05,230 断崖絶壁だろうと 我 シロイワヤギは 315 00:27:05,230 --> 00:27:07,300 自在に駆け回るのだ。 このヒヅメで 316 00:27:07,300 --> 00:27:09,770 このモフを持たぬ者には 極寒に耐えうる 317 00:27:09,770 --> 00:27:12,100 この山は危険なのだ。 立ち去るがよい。 318 00:27:12,100 --> 00:27:14,770 (マヌ子ママ)聞き捨てならないわね。 ですよね〜。 319 00:27:14,770 --> 00:27:17,430 アタシは マヌルネコのマヌ子 (ツノミン)ママ!? 320 00:27:17,430 --> 00:27:20,100 どっちが真のモフか決めましょうよ。 同じく モフの者よ。 321 00:27:20,100 --> 00:27:22,590 望むところよ! よかろう 来るがよい。 322 00:27:22,590 --> 00:27:24,530 アタシ帰りたい。 323 00:27:24,530 --> 00:27:27,100 とにかく かわいいうえに… アタシのモフモフは 324 00:27:27,100 --> 00:27:29,430 クッションにもなるんだから。 いざというときは 325 00:27:29,430 --> 00:27:31,360 落ちてんじゃん! 326 00:27:31,360 --> 00:27:35,100 まあ 待ってよ もう一回。 もう帰ろうよ! 327 00:27:35,100 --> 00:27:37,100 もう帰る! な? 328 00:27:39,970 --> 00:27:41,970 お待ちしていますぞ! イラスト大募集中!