1 00:00:01,002 --> 00:00:04,839 (美姫) あんたの障がいは 顔と性格や。 2 00:00:04,905 --> 00:00:08,943 (美姫) 一生 泣いて 過ごしたらええ。 ハハッ! 3 00:00:09,009 --> 00:00:10,945 (小麦) 倒産って うちがですか? 4 00:00:11,012 --> 00:00:13,948 私たちと一緒に 本を出しませんか? 5 00:00:14,015 --> 00:00:17,017 (美姫) あいつ なかなか 使えそうやないか。 6 00:00:30,030 --> 00:00:31,966 {\an8}(佐伯) 社長。 このたびは→ 7 00:00:32,033 --> 00:00:33,968 {\an8}休暇を頂きまして ありがとうございました。→ 8 00:00:34,034 --> 00:00:36,971 {\an8}これ つまらないものですが 旅行土産です。 9 00:00:37,037 --> 00:00:38,973 {\an8}(佐伯) お口汚しとは思いますが どうぞ。 10 00:00:39,039 --> 00:00:42,977 {\an8}(君嶋) ああ そうか。 これは どうも ありがとう。 11 00:00:43,043 --> 00:00:46,981 {\an8}ところで 文芸賞の応募作は 集まってるか? 12 00:00:47,048 --> 00:00:48,983 {\an8}はっ。 もちろんです。 業界内でも 格式のある→ 13 00:00:49,049 --> 00:00:51,986 {\an8}きみじま文芸賞ですから。 お読みになりますか? 14 00:00:52,052 --> 00:00:54,989 {\an8}(君嶋) いや。 必要ない。 大賞は 潤でいく。 15 00:00:55,055 --> 00:00:58,993 {\an8}先行予約だけでも 30万部は 堅いだろう。 16 00:00:59,060 --> 00:01:01,929 {\an8}作業は 順調か? >> ええ。 それはもう。 17 00:01:01,996 --> 00:01:04,932 {\an8}今 ライター3人態勢で 仕上げに 入っております。 18 00:01:04,999 --> 00:01:07,935 {\an8}なかなかの 出来栄えですので 楽しみに お待ちください。 19 00:01:08,002 --> 00:01:09,937 {\an8}(君嶋) 潤の担当も 頼むぞ。 >> はい。 20 00:01:10,004 --> 00:01:11,939 {\an8}あっ。 (君嶋) ところで 君→ 21 00:01:12,006 --> 00:01:15,943 {\an8}文秀社の 小山君と 知り合いだったね。 22 00:01:16,010 --> 00:01:20,948 {\an8}えっ。 ええ まあ…。 それが 何か? 23 00:01:21,015 --> 00:01:23,951 {\an8}(君嶋) いや 何でもない。 24 00:01:24,018 --> 00:01:26,954 {\an8}(朋香) やっぱり つぶれるって噂 本当なんですかね。 25 00:01:27,021 --> 00:01:29,957 {\an8}(聡美) 仕事なんて してる場合じゃないよね。→ 26 00:01:30,024 --> 00:01:32,960 {\an8}ねっ。 あしたの夜 空いてる? 商社マンと合コンがあるんだけど。 27 00:01:33,027 --> 00:01:35,963 {\an8}(朋香) 行きます! (聡美) 唯一 独身の那珂川さんも→ 28 00:01:36,030 --> 00:01:38,966 {\an8}若子ちゃんと 付き合ってるんでしょう?→ 29 00:01:39,033 --> 00:01:40,968 {\an8}やっぱ 女は 若さかなぁ。→ 30 00:01:41,035 --> 00:01:42,970 {\an8}私たちも さっさと 他で 結婚相手 見つけなきゃ→ 31 00:01:43,037 --> 00:01:45,973 {\an8}無職の アラサーになっちゃう。 32 00:01:46,040 --> 00:01:47,975 {\an8}(朋香) アラフォー 独身 無職の→ 33 00:01:48,042 --> 00:01:49,977 {\an8}三重苦になる 小山さんのこと 考えたら→ 34 00:01:50,044 --> 00:01:51,979 私たちなんて ひよっこですよ。 35 00:01:52,046 --> 00:01:53,981 (せきばらい) 36 00:01:54,048 --> 00:01:57,985 (朋香) あっ 郵便物 見てこなきゃ。 (聡美) 私も 営業部 行ってきます。 37 00:01:58,052 --> 00:01:59,987 (只野) ねえ 小山君 どうしよう?→ 38 00:02:00,054 --> 00:02:02,923 うちの息子さ 来年 大学受験なんだよ。→ 39 00:02:02,990 --> 00:02:04,925 それにさ ローンだって まだ たっぷり→ 40 00:02:04,992 --> 00:02:07,928 15年も 残ってるっていうのにさ。 (小麦) だったら 編集長も→ 41 00:02:07,995 --> 00:02:09,930 書いてくれそうな作家さん 当たってください。 42 00:02:09,997 --> 00:02:12,933 ここから まだ 電話をかけてない 先生ですから。 43 00:02:13,000 --> 00:02:14,935 (只野) だって 君が 頼んでも→ 44 00:02:15,002 --> 00:02:16,937 誰一人 つかまんなかったんだろう? 45 00:02:17,004 --> 00:02:18,939 私なんかじゃ とても とても…。 46 00:02:19,006 --> 00:02:20,941 (小麦) ハァー。 >> あっ。 そういえば→ 47 00:02:21,008 --> 00:02:23,944 こないだ言ってた 新人は どうなったんだ? 48 00:02:24,011 --> 00:02:26,013 (小麦) それが…。 49 00:02:32,319 --> 00:02:34,855 (美姫) 突然 来たりして ご迷惑やったんやないですか? 50 00:02:34,922 --> 00:02:38,959 (小麦) とんでもない。 でも もしかしたら→ 51 00:02:39,026 --> 00:02:42,963 いい お返事を 聞かせて いただけるのかなぁなんて→ 52 00:02:43,030 --> 00:02:44,965 ずうずうしく 期待しています。 (美姫) あ…。 53 00:02:45,032 --> 00:02:47,902 考えてみてもいいかなぁって 思ってます。 54 00:02:47,968 --> 00:02:50,905 (小麦) 本当ですか!? (美姫) 小山さんが うちの作品のこと→ 55 00:02:50,971 --> 00:02:53,908 初めて 褒めてくれはった人やから。 56 00:02:53,974 --> 00:02:57,912 でも まだ 決めてはいません。 (小麦) えっ? 57 00:02:57,978 --> 00:03:02,983 (美姫) うちの作品の どこが良かったのか お聞きできませんか? 58 00:03:04,985 --> 00:03:06,921 (小麦) 分かりました。 59 00:03:06,987 --> 00:03:11,926 まず最初に 引き込まれたのは 独特の言葉選びと 世界観です。 60 00:03:11,992 --> 00:03:15,930 関西弁の 軟らかな言葉遣いや リズムと→ 61 00:03:15,996 --> 00:03:18,933 リアルなのに どことなく ファンタジックな スタイル。 62 00:03:18,999 --> 00:03:21,936 今までの作家さんの 誰とも 似ていない→ 63 00:03:22,002 --> 00:03:24,939 美姫さんだけの世界に 衝撃を 受けました。 64 00:03:25,005 --> 00:03:27,942 おそらく 障がいがあるので→ 65 00:03:28,008 --> 00:03:32,947 人と 違う視点を 持ってらっしゃるからだと 思います。 66 00:03:33,013 --> 00:03:35,950 ただ…。 (美姫) ただ? 67 00:03:36,016 --> 00:03:41,956 (小麦) それが 欠点でもあります。 あえて 申し上げますが→ 68 00:03:42,022 --> 00:03:44,959 一部の感情に リアリティーが 感じられません。 69 00:03:45,025 --> 00:03:47,895 それは 障がいのために→ 70 00:03:47,962 --> 00:03:51,899 美姫さんの 実体験が 少ないからだと思います。 71 00:03:51,966 --> 00:03:54,902 (美姫) 感情の リアリティーですか。 72 00:03:54,969 --> 00:03:58,906 障がいのせいで 実体験が 少ないのが 欠点やったなんて。 73 00:03:58,973 --> 00:04:02,910 うちに足りないのは 経験…。 74 00:04:02,977 --> 00:04:07,915 うちね 生まれたときから 足が 動かなかったんです。 75 00:04:07,982 --> 00:04:11,919 でも 小説やったら 想像力だけで どこへでも行ける→ 76 00:04:11,986 --> 00:04:16,924 何でも できる 空でも飛べるって 思ってたのに。 77 00:04:16,991 --> 00:04:20,928 一番 足りないのが 経験やったなんて…。 78 00:04:20,995 --> 00:04:23,931 でも 優秀な編集さんに 本当のこと 言ってもらえて→ 79 00:04:23,998 --> 00:04:25,933 ホンマ うれしいです。 80 00:04:26,000 --> 00:04:28,936 今日は お時間 取ってくださって どうも ありがとうございました。 81 00:04:29,003 --> 00:04:32,940 (小麦) 美姫さん。 私と一緒に 本を直して→ 82 00:04:33,007 --> 00:04:36,944 多くの人に 読んでもらいたいと 思いませんか? 83 00:04:37,011 --> 00:04:40,948 (美姫) 小山さんって お子さん いらっしゃいます? 84 00:04:41,015 --> 00:04:44,952 (小麦) い… いえ。 私は 結婚も出産も 未経験です。 85 00:04:45,019 --> 00:04:47,888 (美姫) うちも 子供を産んだこと あらへんけど→ 86 00:04:47,955 --> 00:04:51,892 作品って 自分の子供みたいな 気 するんです。 87 00:04:51,959 --> 00:04:55,896 出来が悪くても カワイイ 大切な子供。 88 00:04:55,963 --> 00:04:57,898 せやから 一言一句 変えたくない。 89 00:04:57,965 --> 00:04:59,900 このまま 出してもらえるなら→ 90 00:04:59,967 --> 00:05:02,903 文秀社さんに お願いしたいですけど。 91 00:05:02,970 --> 00:05:05,906 (小麦) このままですか。 92 00:05:05,973 --> 00:05:09,977 (美姫) 無理やったら 他に…。 (小麦) あっ あの。 93 00:05:11,979 --> 00:05:14,982 少し 考えさせてください。 94 00:05:16,984 --> 00:05:21,989 また ご連絡します。 今日は ありがとうございました。 95 00:05:30,998 --> 00:05:34,935 (美姫) 何やねん! 何が リアリティー ないや。 96 00:05:35,002 --> 00:05:39,006 ほな 殺人事件は 人を殺さな 書けんのかい! 97 00:05:41,008 --> 00:05:42,943 うーん。 98 00:05:43,010 --> 00:05:47,881 まあ ええわ。 当て馬とも知らんで。 99 00:05:47,948 --> 00:05:52,886 せいぜい 頑張ってや 優秀な編集者さん。 100 00:05:52,953 --> 00:05:55,889 (エリカ)「大空を 飛んでいきました」 おしまい。 101 00:05:55,956 --> 00:05:58,892 (拍手) 102 00:05:58,959 --> 00:06:00,894 (子供) 今度は “フランダースの犬”を 読んでね。 103 00:06:00,961 --> 00:06:02,896 (エリカ) うん。 (子供) よし。 遊びに行こう。 104 00:06:02,963 --> 00:06:05,899 (子供たち) うん。 よーし! (エリカ) いってらっしゃい。 105 00:06:05,966 --> 00:06:07,901 (美姫) ごめんな エリカ。 遅くなって。 106 00:06:07,968 --> 00:06:09,903 (エリカ) あっ 美姫。 (潤) よっ。 107 00:06:09,970 --> 00:06:11,905 (美姫) 何や 潤。 あんたも いたんかいな。 108 00:06:11,972 --> 00:06:13,907 (潤) いや そんな 冷たい言い方 しないでよ。 109 00:06:13,974 --> 00:06:15,909 美姫ちゃんに 会いに来たんじゃない。 110 00:06:15,976 --> 00:06:17,911 (エリカ) ごめんね 美姫。 お兄ちゃんが→ 111 00:06:17,978 --> 00:06:20,914 どうしても 呼べって言うから。 (美姫) それやったら→ 112 00:06:20,981 --> 00:06:22,916 お店に 来てくれた方が うれしいんやけど。 113 00:06:22,983 --> 00:06:24,918 タダで 相手するほど 暇やないっちゅうねん。 114 00:06:24,985 --> 00:06:26,920 (潤) かーっ。 そういう 素っ気ない態度が→ 115 00:06:26,987 --> 00:06:30,924 たまんないんだよね。 世の中の ミーハー女どもはさ→ 116 00:06:30,991 --> 00:06:33,927 俺 見りゃ すぐ 尻尾 振って 寄ってくんだよ。 117 00:06:33,994 --> 00:06:36,930 そういうのって 何ていうか→ 118 00:06:36,997 --> 00:06:38,932 退屈? (美姫) ハァー。 119 00:06:38,999 --> 00:06:41,935 ファンあっての仕事やろ。 罰 当たるで。 120 00:06:42,002 --> 00:06:43,937 (エリカ) それより 美姫。 パパから 聞いたよ。 121 00:06:44,004 --> 00:06:46,874 どうして 小説 書いてるって 言ってくれなかったの? 122 00:06:46,940 --> 00:06:50,878 エリカが パパに頼めば すぐ デビューできるのに。 123 00:06:50,944 --> 00:06:54,882 (美姫) うん。 うちな 施しは 嫌やねん。 124 00:06:54,948 --> 00:06:56,884 障がい者やからって 人から 同情されたり→ 125 00:06:56,950 --> 00:07:00,888 かわいそうって思われて デビューの チャンス もらっても うれしない。 126 00:07:00,954 --> 00:07:03,891 健常者と がちで勝負して 勝ちたいんや。 127 00:07:03,957 --> 00:07:06,894 小説やったら 障がい者も健常者も 関係ない。 128 00:07:06,960 --> 00:07:10,898 中身だけの勝負や。 そやから 小説を選んだんや。 129 00:07:10,964 --> 00:07:13,901 そっか。 130 00:07:13,967 --> 00:07:17,905 (美姫) でも エリカの気持ちは うれしいで。 おおきに。 131 00:07:17,971 --> 00:07:22,910 やっぱり 美姫は強いね。 美姫なら きっと 大賞 取れるよ。 132 00:07:22,976 --> 00:07:25,913 (美姫) ありがとう。 (潤) 小説って 何の話? 133 00:07:25,979 --> 00:07:29,917 (エリカ) 美姫 きみじま文芸賞に 応募してるんだって。 134 00:07:29,983 --> 00:07:33,921 えっ? あっ そっか。 135 00:07:33,987 --> 00:07:36,924 2人とも 知らねえのか。 (エリカ) 何を? 136 00:07:36,990 --> 00:07:40,994 大賞なら もう決まってるぜ。 (美姫・エリカ) えっ? 137 00:07:42,996 --> 00:07:44,932 俺。 (エリカ) お兄ちゃん。 138 00:07:44,998 --> 00:07:46,867 いつ 小説 書いてたの? 139 00:07:46,934 --> 00:07:50,871 ハハッ。 書くわけないじゃん。 ゴーストだよ ゴースト。→ 140 00:07:50,938 --> 00:07:53,874 小説だって 商売なんだからさ 売れて なんぼだろ。 141 00:07:53,941 --> 00:07:55,876 イケメン俳優の俺が 小説家に 転身すれば→ 142 00:07:55,943 --> 00:07:59,880 本も がんがん売れて 親父の会社も 大もうけ。 143 00:07:59,947 --> 00:08:01,882 まあ 俳優もいいけど→ 144 00:08:01,949 --> 00:08:04,885 作家って響き 何か カッコ良くない?→ 145 00:08:04,952 --> 00:08:07,955 俺 一度 先生って 呼ばれたかったんだよねぇ。 146 00:08:09,957 --> 00:08:13,894 そんなことよりさ 美姫ちゃん。 (美姫) 何や? 147 00:08:13,961 --> 00:08:17,898 そろそろ 俺の彼女になんない? 148 00:08:17,965 --> 00:08:19,967 (美姫) あ? >> ヘヘッ。 149 00:08:21,201 --> 00:08:24,304 (ミライ) ナンバーワンだからって 偉そうにしないでよ。→ 150 00:08:24,371 --> 00:08:26,907 障がい者のくせに 生意気なのよ。 151 00:08:26,974 --> 00:08:29,910 (ミライ) どうせ 同情だけで取った 指名のくせして。 152 00:08:29,977 --> 00:08:32,980 (ハルカ) さっさと 店 辞めなさいよ。 153 00:08:35,983 --> 00:08:38,919 (ハルカ) 何よ。 文句ある? 154 00:08:38,986 --> 00:08:43,924 (美姫) つまり あんたらは うちに 負けを認めてるってことやな。 155 00:08:43,991 --> 00:08:47,928 ださ。 この足は うちの武器や。 156 00:08:47,995 --> 00:08:50,998 悔しかったら 半身不随に なってみい。 157 00:08:53,000 --> 00:08:54,935 (ハルカ) 何なの。→ 158 00:08:55,002 --> 00:08:56,937 ふざけんじゃないわよ。 (女性) 最低。 159 00:08:57,004 --> 00:08:58,939 (女性) 性格 悪いんですけど。 (ハルカ) ホント 何さまなの? 160 00:08:59,006 --> 00:09:01,942 さっさと 辞めろっつうの。 161 00:09:02,009 --> 00:09:04,011 (小麦) ハァー。 162 00:09:06,013 --> 00:09:07,948 (哲也) 僕の知ってる 小麦さんは→ 163 00:09:08,015 --> 00:09:10,951 作家と ケンカしてでも いい作品を作って→ 164 00:09:11,018 --> 00:09:12,953 読者に 届ける人です。 165 00:09:13,020 --> 00:09:15,956 (哲也) だから 多くの作家さんから 信頼されてるし→ 166 00:09:16,023 --> 00:09:19,960 社長からの人望も あるんです。 会社のことは 気にせずに→ 167 00:09:20,027 --> 00:09:23,030 小麦さんの気持ちを 大切にしてください。 168 00:09:29,036 --> 00:09:30,971 (美姫) こんなに早く 来ていただけるなんて→ 169 00:09:31,038 --> 00:09:34,975 思ってへんかったから うれしいです。 170 00:09:35,042 --> 00:09:39,980 いい お返事やと もっと うれしいんですけど。 171 00:09:40,047 --> 00:09:43,984 (小麦) そのことですが…。 (美姫) はい。 172 00:09:44,051 --> 00:09:46,920 (小麦) 条件は のめません。 173 00:09:46,987 --> 00:09:50,924 でも 直しても 美姫さんに 後悔させない自信は あります。 174 00:09:50,991 --> 00:09:52,926 直した方が 素晴らしい作品になると→ 175 00:09:52,993 --> 00:09:55,929 編集者として 約束します。 176 00:09:55,996 --> 00:09:58,999 どうか 私を信用して 一緒に やってもらえませんか? 177 00:10:01,001 --> 00:10:04,938 (美姫) 分かりました。 (小麦) じゃあ…。 178 00:10:05,005 --> 00:10:09,943 (美姫) 残念やけど 君嶋のパパさんの方に 相談に行ってみます。 179 00:10:10,010 --> 00:10:13,947 わざわざ 来ていただいたのに 申し訳ありません。 180 00:10:14,014 --> 00:10:17,951 そしたら すいませんが うち これで。 181 00:10:18,018 --> 00:10:19,953 (小麦) 待ってください。 182 00:10:20,020 --> 00:10:22,956 もう少し 話だけでも 聞いてもらえませんか? 183 00:10:23,023 --> 00:10:26,960 作者の美姫さんが 直したくない 気持ちは 分かります。 184 00:10:27,027 --> 00:10:28,962 でも 小説は 読者に→ 185 00:10:29,029 --> 00:10:30,964 受け入れられてこそだと 思うんです。 186 00:10:31,031 --> 00:10:33,967 より 一人でも多くの人に 美姫さんの作品を→ 187 00:10:34,034 --> 00:10:36,970 読んでもらいたいと 思いませんか? 188 00:10:37,037 --> 00:10:40,974 私ども 文秀社は 文芸だけを手掛けています。 189 00:10:41,041 --> 00:10:44,978 規模こそ 君嶋出版さんとは 比べものには なりませんが→ 190 00:10:45,045 --> 00:10:47,914 今まで 弊社が出してきた作品を 見ていただけたら→ 191 00:10:47,981 --> 00:10:50,984 きっと いい お返事を 頂けるものと思っています。 192 00:10:52,986 --> 00:10:54,921 美姫さん? 193 00:10:54,988 --> 00:10:56,990 (美姫) ああ…。 194 00:11:02,996 --> 00:11:06,933 (ミライ) あーら 美姫ちゃん。 その染み 何? 195 00:11:07,000 --> 00:11:09,936 (客) 染みって 何? (ミライ) ハハハッ! 196 00:11:10,003 --> 00:11:11,938 (小麦) あっ。 ごめんなさい。 197 00:11:12,005 --> 00:11:14,941 お代わり 作ってもらおうと 思ったら 手が滑っちゃって。 198 00:11:15,008 --> 00:11:19,012 すぐに 着替えないと。 更衣室 どちらですか? 199 00:11:24,017 --> 00:11:27,954 (小麦) やー! やっ。 ちょっと 何するのよ? 200 00:11:28,021 --> 00:11:31,958 (美姫) これで おあいこや。 この水で 水に流したるわ。 201 00:11:32,025 --> 00:11:33,960 (小麦) えっ。 あれは あなたを助けようと…。 202 00:11:34,027 --> 00:11:36,963 (美姫) いらん お世話や。 それじゃあ まるで→ 203 00:11:37,030 --> 00:11:38,965 うちが 恥ずかしいこと したみたいやないか。 204 00:11:39,032 --> 00:11:40,967 障がい者はな→ 205 00:11:41,034 --> 00:11:44,971 あんなことで いちいち泣いてたら 前に進めへんのや。 206 00:11:45,038 --> 00:11:49,910 あんた 3年前と 何にも 変わっとらへんな。 207 00:11:49,976 --> 00:11:53,914 (小麦) えっ? (美姫) 相変わらずの 性格ブスや。 208 00:11:53,980 --> 00:11:57,918 独り善がりで 自己満足な 不細工亀や。 209 00:11:57,984 --> 00:12:01,922 《あんたの障がいは 顔と性格や》 210 00:12:01,988 --> 00:12:06,927 (小麦) じゃあ やっぱり あなた あのときの…。 211 00:12:06,993 --> 00:12:09,930 (美姫) あんた 年 食うて もっと ブスになったな。 212 00:12:09,996 --> 00:12:11,932 カミツキガメ そっくりな顔して→ 213 00:12:11,998 --> 00:12:14,935 よう そんな 上から目線で 物が言えるな。 214 00:12:15,001 --> 00:12:19,940 あんた うちが かわいそうな 障がい者と 思うてるんやろ。 215 00:12:20,006 --> 00:12:25,946 ハァ…。 人はな 自分より 弱い人間に 優しくすんねん。 216 00:12:26,012 --> 00:12:27,948 そんな くだらん優しさ 欲しくない。 217 00:12:28,014 --> 00:12:29,950 あんたら 健常者だってな→ 218 00:12:30,016 --> 00:12:32,953 年 取ったら ほとんどのやつが 障がい者になるんや。 219 00:12:33,019 --> 00:12:36,957 そういう 親切ごかした偽善が 一番 むしずが走る。 220 00:12:37,023 --> 00:12:42,028 うちはな 誰の助けも借りんと 一人で 生きてったる。 221 00:12:44,030 --> 00:12:45,899 (小麦) だったら 好きにすればいいわ。 222 00:12:45,966 --> 00:12:50,904 人の優しさを 素直に受け取れない あなたの方が 性格ブスじゃない。 223 00:12:50,971 --> 00:12:52,906 そういう生き方 してきたから→ 224 00:12:52,973 --> 00:12:55,909 小説も あんな薄っぺらな感情しか 描けないのよ。 225 00:12:55,976 --> 00:12:58,912 いい? あなたに足りないのは 経験じゃない。 226 00:12:58,979 --> 00:13:02,916 ただ 性格が ねじ曲がってるから 書けないだけ。 227 00:13:02,983 --> 00:13:04,918 このままじゃ どうせ 小説家としても→ 228 00:13:04,985 --> 00:13:07,921 デビューできないだろうし まぐれで できても 先細り。 229 00:13:07,988 --> 00:13:09,923 そうやって 一生 ひねくれた生き方が→ 230 00:13:09,990 --> 00:13:12,926 あなたには お似合いよ! どうも お邪魔さまでした。 231 00:13:12,993 --> 00:13:18,999 (美姫) ちょっと 待たんかい! あ痛っ。 痛い。 232 00:13:21,001 --> 00:13:25,005 おい こら! 起こすの 手伝えや。 233 00:13:27,007 --> 00:13:29,943 (小麦) 優しさは いらないんでしょ? 234 00:13:30,010 --> 00:13:32,946 (美姫) うーん…。 235 00:13:33,013 --> 00:13:35,949 ふざけんな 鬼瓦! 236 00:13:36,016 --> 00:13:40,954 何やねん あいつ。 普通 助けるやろ。 237 00:13:41,021 --> 00:13:45,892 見てろよ カミツキガメ。 絶対に 一人で 売れたるねん。 238 00:13:45,959 --> 00:13:48,895 うーん。 \(潤) 美姫ちゃーん。 239 00:13:48,962 --> 00:13:52,899 あっ ちょっ。 美姫ちゃん! 大丈夫? 240 00:13:52,966 --> 00:13:56,970 ケガしてない? (美姫) えっ? 241 00:14:01,975 --> 00:14:04,978 (女性たち) アハハ! 242 00:14:06,980 --> 00:14:10,984 (小麦) 意地悪してる暇が あったら 営業の電話でも かけたら? 243 00:14:18,992 --> 00:14:21,928 \(小麦) 佐伯さん!? >> ああ 小麦。 お前…。 244 00:14:21,995 --> 00:14:23,930 あっ。 潤 見なかったか? (小麦) ああ いえ。 それより…。 245 00:14:23,997 --> 00:14:25,932 あっ あの。 (従業員) はい。 246 00:14:25,999 --> 00:14:27,934 (小麦) 美姫さんは? (従業員) ああ 美姫なら→ 247 00:14:28,001 --> 00:14:29,936 君嶋 潤さんが 外に 連れていきましたけど。 248 00:14:30,003 --> 00:14:33,940 えーっ! まずいぞ 小麦。 249 00:14:34,007 --> 00:14:36,943 潤はな 手癖が悪いんだ。 もしかしたら 嫌がる美姫さんを→ 250 00:14:37,010 --> 00:14:39,012 無理やり…。 (小麦) えーっ! 251 00:14:47,954 --> 00:14:49,889 \(ドアの開く音) \(佐伯) こら。 押すな 小麦。 252 00:14:49,956 --> 00:14:52,892 (小麦) ちょっと! あんた 何してんのよ。 253 00:14:52,959 --> 00:14:54,894 大丈夫? 254 00:14:54,961 --> 00:14:57,897 (佐伯) 潤さん。 本を出すまでは→ 255 00:14:57,964 --> 00:15:00,900 行動に 気を付けるって 約束ですよ。 256 00:15:00,967 --> 00:15:03,903 (潤) チッ。 257 00:15:03,970 --> 00:15:07,974 (佐伯) お送りします。 (潤) フゥー。 258 00:15:11,978 --> 00:15:13,913 \(ドアの閉まる音) 259 00:15:13,980 --> 00:15:18,918 (美姫) もうちょっとやったのに 何で 邪魔すんねん。 260 00:15:18,985 --> 00:15:20,921 (小麦) えっ? 261 00:15:20,987 --> 00:15:24,924 まさか あなたから 誘ったんじゃないでしょうね? 262 00:15:24,991 --> 00:15:27,927 (美姫) アホ! ちゃんと 向こうから 誘うように しむけたわ。 263 00:15:27,994 --> 00:15:30,931 (小麦) はあ? (美姫) 才能のかけらも ないくせに→ 264 00:15:30,997 --> 00:15:33,933 名前とコネだけで 大賞 取るなんて 許せへん。 265 00:15:34,000 --> 00:15:36,936 正々堂々と 勝負しいひん ひきょう者は→ 266 00:15:37,003 --> 00:15:40,940 スキャンダル起こして 大賞から 引きずり下ろそうと思うたんや。 267 00:15:41,007 --> 00:15:43,943 あんたが 邪魔してくれたおかげで 全部 おじゃんやないか。 268 00:15:44,010 --> 00:15:47,881 (小麦) だからって こんなことまで するなんて どうかしてるわ。 269 00:15:47,947 --> 00:15:51,885 私たちが 来るのが遅かったら 何されてたか 分からないのよ。 270 00:15:51,951 --> 00:15:56,890 (美姫) フン。 あんた 障がい者は みんな バージンやと思うてるやろ。 271 00:15:56,956 --> 00:15:58,892 あんたみたいな ブスな健常者より→ 272 00:15:58,958 --> 00:16:02,896 よっぽど うちの方が 経験してるわ。 273 00:16:02,962 --> 00:16:05,899 そもそも あんたと 組むつもりなんて→ 274 00:16:05,965 --> 00:16:07,901 もともと なかってん。 275 00:16:07,967 --> 00:16:10,904 君嶋のパパさんも あんたに 一目置いてるみたいやから→ 276 00:16:10,970 --> 00:16:12,906 あんたを だしに→ 277 00:16:12,972 --> 00:16:15,975 君嶋のパパさんを 釣り上げようと 思うただけや。 278 00:16:25,985 --> 00:16:28,788 (美姫) よし。 279 00:16:28,855 --> 00:16:32,625 うん。 ああ…。 280 00:16:32,692 --> 00:16:36,629 ここな 狭くて 車椅子じゃ 動かれへんねん。 281 00:16:36,696 --> 00:16:40,633 まったく なめた造りや。 282 00:16:40,700 --> 00:16:43,636 まっ 入りや。 (小麦) あ…。 283 00:16:43,703 --> 00:16:45,705 (美姫) よいしょ。 284 00:16:52,712 --> 00:16:57,650 (美姫) ぼろで 驚いたんかいな。 誰にも頼らず 生きてきた→ 285 00:16:57,717 --> 00:17:00,653 天涯孤独の 障がい者の生活なんて こんなもんや。 286 00:17:00,720 --> 00:17:03,656 キャバ嬢だって いつまでやれるか 分からへん。 287 00:17:03,723 --> 00:17:07,727 そやから 金は ためられるだけ ためてんねん。 288 00:17:09,729 --> 00:17:12,665 あー。 289 00:17:12,732 --> 00:17:15,668 うちな 捨て子やねん。 290 00:17:15,735 --> 00:17:18,671 生まれつき 歩けへんかったからな。 291 00:17:18,738 --> 00:17:22,742 まっ そんな体じゃ 親も 捨てたくもなるわ。 292 00:17:24,744 --> 00:17:27,680 でもな うちは それに 感謝してんねん。 293 00:17:27,747 --> 00:17:31,684 そやから 健常者には負けん。 絶対 諦めん。 294 00:17:31,751 --> 00:17:34,687 いつか 自分の力で 空だって 飛べるようになってやるって→ 295 00:17:34,754 --> 00:17:36,689 強くなれたんや。 296 00:17:36,756 --> 00:17:39,692 (小麦) あっ。 297 00:17:39,759 --> 00:17:41,694 (美姫) あんたら あひるは→ 298 00:17:41,761 --> 00:17:43,696 集団で群れへんと 何も できんやろうけど→ 299 00:17:43,763 --> 00:17:47,700 うちは 独りぼっちの ハクチョウや。 300 00:17:47,767 --> 00:17:50,703 一人やからこそ 誰にも頼らず→ 301 00:17:50,770 --> 00:17:54,774 アホな あひるを踏み台に いつか高い空を 飛んでやんねん。 302 00:17:56,776 --> 00:18:00,713 (小麦) ずっと そうやって 一人で 生きてきたのね。 303 00:18:00,780 --> 00:18:02,715 (美姫) そうや。 304 00:18:02,782 --> 00:18:04,717 (小麦) 独りぼっちで。 305 00:18:04,784 --> 00:18:07,720 (美姫) だから そうや。 306 00:18:07,787 --> 00:18:10,723 (小麦) バカみたい。 307 00:18:10,790 --> 00:18:13,726 誰にも頼らず 生きてきた? 今まで あなたのこと→ 308 00:18:13,793 --> 00:18:16,663 たくさんの あひるたちが 助けてきてくれたのよ。 309 00:18:16,729 --> 00:18:19,666 その証拠に 今 こうして 生きてるじゃない。 310 00:18:19,732 --> 00:18:22,669 あひるが 見捨ててたら ここに たどりつく前に→ 311 00:18:22,735 --> 00:18:24,671 あなたなんか とっくに 野垂れ死んでる。 312 00:18:24,737 --> 00:18:28,675 施設で 育ててくれた人や 学校の人 仕事をくれた人→ 313 00:18:28,741 --> 00:18:32,679 そういう あひるたちがいた おかげでしょう。 314 00:18:32,745 --> 00:18:34,681 あひるの おかげで 空が飛べてるくせに→ 315 00:18:34,747 --> 00:18:36,683 あなたこそ 上から目線なのよ。 316 00:18:36,749 --> 00:18:39,686 (美姫) 世の中はな 勝つか 負けるかや。 317 00:18:39,752 --> 00:18:42,689 アホを利用して のし上がって 何が悪いんじゃ ぼけ。 318 00:18:42,755 --> 00:18:44,691 (小麦) アホは あなたよ。 319 00:18:44,757 --> 00:18:46,693 そうやって 一生 ゆがんだまま 前に進んでも→ 320 00:18:46,759 --> 00:18:48,695 空なんか 飛べるはずがない。 321 00:18:48,761 --> 00:18:51,698 あなたは ハクチョウになんか なれるわけがない。 322 00:18:51,764 --> 00:18:54,701 (美姫) 障がい者の気持ちなんか 分からんくせに うるさい! 323 00:18:54,767 --> 00:18:58,771 (小麦) 分かるわけないでしょ! だって 私 歩けるんだもの。 324 00:19:00,773 --> 00:19:04,777 そんな生き方 さみしいわよ。 325 00:19:11,784 --> 00:19:13,786 (小麦) ハァ…。 326 00:19:17,724 --> 00:19:21,661 (小麦) ああいうふうに 生きるのも しんどいんだろうなぁ。 327 00:19:21,728 --> 00:19:24,664 (哲也) 美姫さんですか? (小麦) うん。 328 00:19:24,731 --> 00:19:28,668 やっぱり 彼女とは 仕事できない。 329 00:19:28,735 --> 00:19:31,671 同じ目線に 立てば 分かり合える気がしたんだけど→ 330 00:19:31,738 --> 00:19:34,674 彼女とは まったく 相いれないものが あるんだって→ 331 00:19:34,741 --> 00:19:36,676 思い知った。 332 00:19:36,743 --> 00:19:39,679 “みにくい あひるの子”の絵本を 見つけたときは→ 333 00:19:39,746 --> 00:19:42,749 シンパシー 感じたんだけどなぁ。 334 00:19:44,751 --> 00:19:48,688 >> これで よかったんですよ。 (小麦) えっ? 335 00:19:48,755 --> 00:19:51,691 (哲也) 無理やり 合わせたところで いい作品は 生まれません。 336 00:19:51,758 --> 00:19:54,694 美姫さんが駄目なら 他の方法 考えればいいんですよ。 337 00:19:54,761 --> 00:19:59,699 僕も 手伝いますから。 (小麦) ありがとう。 338 00:19:59,766 --> 00:20:01,701 あ…。 (バーテンダー) お待たせいたしました。 339 00:20:01,768 --> 00:20:05,705 はい。 ああ。 それはそうと 小麦さんは→ 340 00:20:05,772 --> 00:20:07,707 “みにくい あひるの子”に 思い入れが あるんですか? 341 00:20:07,774 --> 00:20:12,712 (小麦) うん。 小さいころにね よく いじめられてたんだ。 342 00:20:12,779 --> 00:20:16,649 そんなとき いつも “みにくい あひるの子”を読んで→ 343 00:20:16,716 --> 00:20:19,652 自分を励ましてたの。 今の姿は 仮のもの→ 344 00:20:19,719 --> 00:20:22,655 いつか ハクチョウになって 幸せになれるからって。 345 00:20:22,722 --> 00:20:26,659 へえ。 やっぱり女の子は ハクチョウとか お姫さまとか→ 346 00:20:26,726 --> 00:20:29,662 夢が カワイイですね。 (小麦) フフッ。 あっ ねえ。 347 00:20:29,729 --> 00:20:32,665 そういう 那珂川君は 小さいころ どんな夢 持ってた? 348 00:20:32,732 --> 00:20:35,668 ああ。 僕は ヒーローになりたかったな。 349 00:20:35,735 --> 00:20:37,670 弱きを助ける 正義のヒーロー。→ 350 00:20:37,737 --> 00:20:39,672 いつも みんなに 勇気を与えるような。 351 00:20:39,739 --> 00:20:42,675 (小麦) へえー。 じゃあ 夢が かなったんだ。 352 00:20:42,742 --> 00:20:44,677 >> えっ? (小麦) だって→ 353 00:20:44,744 --> 00:20:47,680 さっき ちゃんと 勇気をくれた。 ここにいる→ 354 00:20:47,747 --> 00:20:49,682 みにくい あひるのことを 励ましてくれたでしょ。 355 00:20:49,749 --> 00:20:52,685 (哲也) 小麦さんは みにくい あひるじゃないですよ。 356 00:20:52,752 --> 00:20:55,688 カワイイ あひるです。 357 00:20:55,755 --> 00:20:57,690 (小麦) えっ? 358 00:20:57,757 --> 00:21:00,760 >> ハッ。 (小麦) あっ。 359 00:21:05,765 --> 00:21:10,770 (小麦) 自力で 家に帰れない ヒーローなんて いないっつうの。 360 00:21:12,772 --> 00:21:15,642 那珂川君。 家 どこだっけ? 361 00:21:15,708 --> 00:21:17,710 (哲也) うーん…。 362 00:21:22,715 --> 00:21:24,717 (小麦) あなた!? 363 00:21:26,719 --> 00:21:32,659 (美姫) 力ずくで お持ち帰りか? モテへん女って 恐ろしい。 364 00:21:32,725 --> 00:21:34,661 (小麦) 違います。 365 00:21:34,727 --> 00:21:36,663 (美姫) まあ そんなん うちには 関係あらへんから→ 366 00:21:36,729 --> 00:21:39,666 どうでもええわ。 367 00:21:39,732 --> 00:21:41,668 (小麦) 何か 用? 368 00:21:41,734 --> 00:21:44,671 (美姫) うち あんたと組むことにした。 369 00:21:44,737 --> 00:21:47,674 (小麦) は? >> うっ…。 370 00:21:47,740 --> 00:21:51,744 (美姫) あんたと一緒に 小説 書いたるわ。 371 00:21:55,748 --> 00:21:57,750 うーん…。