1 00:00:00,634 --> 00:00:03,137 (美姫) ホンマは 哲ちゃんのこと 好きやから 邪魔してくるんやろ。 2 00:00:03,204 --> 00:00:05,940 (小麦) そんなわけないでしょう。 (美姫) とぼけても 無駄や。 3 00:00:06,006 --> 00:00:07,942 女の勘や。 (小麦) いいかげんにして! 4 00:00:08,009 --> 00:00:09,944 (哲也) あの…。 5 00:00:10,010 --> 00:00:11,946 (小麦) 何? (美姫) 何や! 6 00:00:12,012 --> 00:00:13,948 (哲也) 近所迷惑にも なりますし この辺にしませんか。 7 00:00:14,015 --> 00:00:15,950 (小麦) あっ。 声 大きかったよね? 8 00:00:16,017 --> 00:00:19,954 (哲也) あっ まあ。 あの…。 でも すいませんでした。 9 00:00:20,020 --> 00:00:21,956 (小麦) はっ? (美姫) えっ? 10 00:00:22,023 --> 00:00:23,958 僕 小麦さんは てっきり→ 11 00:00:24,024 --> 00:00:25,960 気付いてくれてるものだと 思ってたんです。 12 00:00:26,026 --> 00:00:29,964 (小麦) ごめん。 何のこと? 13 00:00:30,030 --> 00:00:32,967 僕は…。 14 00:00:33,033 --> 00:00:36,036 僕は 小麦さんのことが 好きなんです。 15 00:00:40,040 --> 00:00:41,976 あっ。 突然 失礼しました。 16 00:00:42,042 --> 00:00:44,979 僕 帰ります。 (小麦) はい。 17 00:00:45,045 --> 00:00:47,982 \(哲也) あっ! 18 00:00:48,048 --> 00:00:52,052 お疲れさまでした。 (小麦) お疲れさま。 19 00:00:54,054 --> 00:00:57,992 (美姫) 小麦のこと 好きって言うたな。 20 00:00:58,058 --> 00:01:00,928 (小麦) へっ? 21 00:01:00,995 --> 00:01:03,931 (美姫) 小麦も てっきり 気付いてくれてると思うてたって→ 22 00:01:03,998 --> 00:01:07,935 確かに 今 そう言うたよな? 23 00:01:08,002 --> 00:01:11,939 (小麦) 那珂川君が 私を好き? 24 00:01:12,006 --> 00:01:13,941 (美姫) 言われてみれば→ 25 00:01:14,008 --> 00:01:16,944 あんたたち 2人は いつも 一緒に おるんや。 26 00:01:17,011 --> 00:01:18,946 哲ちゃんが あんたのこと 好きになったのも→ 27 00:01:19,013 --> 00:01:21,949 考えたら 自然の流れやったのかもしれん。 28 00:01:22,016 --> 00:01:26,954 (小麦) まさか。 (美姫) いいや はっきり聞いた。 29 00:01:27,021 --> 00:01:29,957 哲ちゃんは あんたのことが 好きなんや。 30 00:01:30,024 --> 00:01:33,961 (小麦) 好き? 私のこと 好き? 31 00:01:34,028 --> 00:01:35,963 私のこと…。 32 00:01:36,030 --> 00:01:38,966 (美姫) んなこと あるわけないやろ アホ! 33 00:01:39,033 --> 00:01:41,969 いい年して 舞い上がって みっともない。 34 00:01:42,036 --> 00:01:46,974 あんた ホンマ おめでたいな。 冷静に考えてみぃ。 35 00:01:47,041 --> 00:01:48,976 同じ部署に あれだけ 若くて カワイイ子が おんのに→ 36 00:01:49,043 --> 00:01:51,979 わざわざ ブスで 口うるさい ばばあを 選ぶかい。 37 00:01:52,046 --> 00:01:53,981 あれは 小麦のことを→ 38 00:01:54,048 --> 00:01:56,984 先輩として 尊敬しとるって 言いたかっただけや。 39 00:01:57,051 --> 00:01:58,986 それを 本気にして おりん中の ゴリラみたいに→ 40 00:01:59,053 --> 00:02:00,921 右 行ったり 左 行ったり しくさって。 41 00:02:00,988 --> 00:02:02,923 まっ こっちは タダで 動物園 行った気になれて→ 42 00:02:02,990 --> 00:02:04,925 楽しましてもらったけどなぁ。 43 00:02:04,992 --> 00:02:09,997 ほな 休ましてもらうわ。 おやすみー。 44 00:02:14,001 --> 00:02:19,940 (美姫) ああっ。 ヤバいな。 今の哲ちゃんの顔は 本気や。 45 00:02:20,007 --> 00:02:24,011 今のうちに 何とかせな あかん。 46 00:02:26,013 --> 00:02:28,949 (小麦) ああっ。 ハァ…。 47 00:02:29,016 --> 00:02:30,951 あー。 48 00:02:31,018 --> 00:02:33,954 (哲也)《僕は 小麦さんのことが 好きなんです》 49 00:02:34,021 --> 00:02:35,956 (小麦) あっ…。 (美姫)《あれは 小麦んことを→ 50 00:02:36,023 --> 00:02:37,958 先輩として 尊敬しとるって 言いたかっただけや》 51 00:02:38,025 --> 00:02:40,961 (小麦) もう…。 >> 《僕 てっきり 小麦さんは→ 52 00:02:41,028 --> 00:02:42,963 気付いてくれてるものだと 思ってたんです》 53 00:02:43,030 --> 00:02:47,968 (小麦) あー もう。 あるわけない。 あるわけ…。 54 00:02:48,035 --> 00:02:51,038 そんなこと あるわけない。 55 00:02:56,043 --> 00:02:58,045 (小麦) あるわけ…。 56 00:03:09,256 --> 00:03:11,325 {\an8}(小麦) おはようございます。 (若子たち) おはようございます。 57 00:03:11,325 --> 00:03:15,429 {\an8}(只野) あれ? 小山君 目 何か 赤くない? 58 00:03:15,496 --> 00:03:17,431 {\an8}(只野) 昨日 あんま 寝てないの? (小麦) まさか! 59 00:03:17,498 --> 00:03:20,434 {\an8}寝ました。 眠れましたとも すっごく。 60 00:03:20,501 --> 00:03:23,437 {\an8}>> ところで 小山君。 那珂川とさ…。 (小麦) 違います! 61 00:03:23,504 --> 00:03:25,439 {\an8}えっ? 今から 打ち合わせなんじゃないの? 62 00:03:25,506 --> 00:03:27,441 {\an8}(小麦) はぁ…。 打ち合わせ。 (只野) だよね? 63 00:03:27,508 --> 00:03:30,444 {\an8}(只野) うんうん。 (小麦) はい。 打ち合わせします。 64 00:03:30,511 --> 00:03:32,446 {\an8}(聡美) 那珂川さんと 2人だけで 食事に!? 65 00:03:32,513 --> 00:03:34,448 {\an8}(若子) そうなんです。→ 66 00:03:34,515 --> 00:03:37,451 {\an8}新しくできた イタリアンが あるからって 誘われて。 67 00:03:37,518 --> 00:03:39,453 {\an8}(朋香) 案外 積極的なんだ。 68 00:03:39,520 --> 00:03:41,455 {\an8}(若子) で そのとき 映画の話になって→ 69 00:03:41,522 --> 00:03:43,457 {\an8}週末 一緒に 行こうかなって。→ 70 00:03:43,524 --> 00:03:46,393 {\an8}哲也さんって 意外と ラブコメ好きなんですよ。 71 00:03:46,460 --> 00:03:48,395 {\an8}(聡美) ねえ。 デートのとき 合コン 頼んどいて。 72 00:03:48,462 --> 00:03:50,397 {\an8}(若子) 了解です。 73 00:03:50,464 --> 00:03:53,400 {\an8}(小麦) やっぱり そういうオチだよね。 74 00:03:53,467 --> 00:03:56,403 {\an8}(若子) あっ 那珂川さん。 (哲也) 小麦さん まずいです。 75 00:03:56,470 --> 00:03:59,406 {\an8}(小麦) まずいって言ったって 自分でまいた種でしょう? 76 00:03:59,473 --> 00:04:01,408 {\an8}(哲也) はっ? (小麦) えっ? 77 00:04:01,475 --> 00:04:03,410 {\an8}もう ご覧になったんですか? 78 00:04:03,477 --> 00:04:06,413 {\an8}(小麦) 何? これ。 79 00:04:06,480 --> 00:04:08,415 {\an8}「人気 イケメン俳優 JUN 電撃引退!!」 80 00:04:08,482 --> 00:04:10,417 {\an8}「小説家に転身!!」 (若子たち) えっ? 81 00:04:10,484 --> 00:04:12,419 {\an8}(小麦)「元俳優を 売りにはしたくない」 82 00:04:12,486 --> 00:04:15,422 {\an8}「父の会社の賞なら 内容だけで 評価してくれる」 83 00:04:15,489 --> 00:04:20,427 {\an8}「君嶋社長 “応募された作品は 厳正に審査します”」 84 00:04:20,494 --> 00:04:22,429 {\an8}「“息子だろうと関係ありません”と 回答」って→ 85 00:04:22,496 --> 00:04:25,432 嘘ばっかりじゃない。 >> しかも 美姫さんのデビューと→ 86 00:04:25,499 --> 00:04:28,435 きみじま文芸賞の 発表の日が 同じなんです。 87 00:04:28,502 --> 00:04:30,437 (小麦) わざと ぶつけてきたってこと? 88 00:04:30,504 --> 00:04:32,439 {\an8}このままじゃ JUNに 全部 話題を持っていかれて→ 89 00:04:32,506 --> 00:04:34,441 {\an8}美姫さんは 完全に 埋もれてしまう…。 90 00:04:34,508 --> 00:04:37,444 {\an8}(小麦) 大丈夫よ。 読者だって そんなに バカじゃない。 91 00:04:37,511 --> 00:04:40,447 {\an8}ちゃんと 読み比べれば 本物は どっちか分かる。 92 00:04:40,514 --> 00:04:43,517 そうよ。 分かってくれるはず。 93 00:04:45,986 --> 00:04:48,789 (哲也) JUNの小説 メールの問い合わせだけで→ 94 00:04:48,856 --> 00:04:54,061 10万件 突破したそうです。 悔しいけど 話題になれば→ 95 00:04:54,128 --> 00:04:56,063 読んでみたいと思うのが 人情ですからね。 96 00:04:56,130 --> 00:04:58,065 (只野) 相手が 人気の イケメン俳優じゃ→ 97 00:04:58,132 --> 00:05:01,068 最初から 負け戦だよ。 98 00:05:01,135 --> 00:05:04,071 どうしよう。 そうなれば うちは 倒産。 99 00:05:04,138 --> 00:05:07,074 俺は 借金 抱えて 一家離散だよ。 100 00:05:07,141 --> 00:05:11,078 もう 美姫ちゃんの障がいを 売りにするしか…。 101 00:05:11,145 --> 00:05:13,080 (小麦) 私は 反対です。 JUNのように→ 102 00:05:13,147 --> 00:05:16,083 元から 知名度があれば 一気に ブレークもありますが→ 103 00:05:16,150 --> 00:05:18,085 美姫の場合は 逆効果だと思います。 104 00:05:18,152 --> 00:05:20,087 障がいを 前面に出すことで→ 105 00:05:20,154 --> 00:05:23,090 読者は 即座に 宣伝と見透かします。 106 00:05:23,157 --> 00:05:25,092 そもそも 美姫は 内容で 勝負するなら→ 107 00:05:25,159 --> 00:05:27,094 わが社から出すという 約束ですし。 108 00:05:27,161 --> 00:05:31,098 だって 他に いい方法が ないじゃんか。 109 00:05:31,165 --> 00:05:34,168 もう おしまいだ。 110 00:05:38,172 --> 00:05:40,107 (小麦) ハァ…。 111 00:05:40,174 --> 00:05:42,109 (佐伯) リサーチによりますと→ 112 00:05:42,176 --> 00:05:44,111 今日 明日中には 20万部を超える→ 113 00:05:44,178 --> 00:05:46,046 予約見込みであるとの報告が 届いています。 114 00:05:46,113 --> 00:05:48,048 (君嶋) JUNを 当分 メディアに出すな。→ 115 00:05:48,115 --> 00:05:50,050 こういうときこそ 露出を控え→ 116 00:05:50,117 --> 00:05:52,052 謙虚な 新人作家であるということを→ 117 00:05:52,119 --> 00:05:54,054 イメージづけるんだ。→ 118 00:05:54,121 --> 00:05:58,058 近ごろの客は 宣伝のにおいを きちんと 嗅ぎ分けるからな。 119 00:05:58,125 --> 00:06:00,060 (佐伯) はい。 くれぐれも→ 120 00:06:00,127 --> 00:06:02,062 Twitterなどで つぶやかないよう 注意しときます。 121 00:06:02,129 --> 00:06:04,064 (君嶋の せきばらい) 122 00:06:04,131 --> 00:06:06,066 (君嶋) 佐伯君。 (佐伯) はっ。 123 00:06:06,133 --> 00:06:08,068 (君嶋) 君には もう一つ やってもらいたいことがあるんだ。 124 00:06:08,135 --> 00:06:10,137 (佐伯) はい。 125 00:06:12,139 --> 00:06:15,142 (佐伯) えっ。 それは いったい…。 126 00:06:20,147 --> 00:06:23,083 (小麦) もう とっくに 知ってるとは思うんだけど。 127 00:06:23,150 --> 00:06:26,086 (美姫) 当たり前やろ。 どこの ワイドショーでも やっとったで。 128 00:06:26,153 --> 00:06:29,089 (哲也) でも 必ず どうにかしますから。 129 00:06:29,156 --> 00:06:33,093 (美姫) ホンマに あんたに任して 大丈夫やろな? 130 00:06:33,160 --> 00:06:36,096 君嶋のパパさんと 組んどけば よかったわ。 131 00:06:36,163 --> 00:06:39,099 そしたら 面と向かって 出版日 ぶつけるような意地悪されんで→ 132 00:06:39,166 --> 00:06:41,101 本も 売れたに決まってる。 133 00:06:41,168 --> 00:06:44,104 それも これも カミツキガメが いらんケンカ 売ったせいや。 134 00:06:44,171 --> 00:06:47,040 (小麦) 余計な心配させたことは 悪いと思ってる。 135 00:06:47,107 --> 00:06:49,042 でも 今は 私たちが→ 136 00:06:49,109 --> 00:06:51,044 ケンカをしてる場合じゃ ないと思うの。 137 00:06:51,111 --> 00:06:53,046 美姫さんが 不安に思う気持ちは よく分かります。 138 00:06:53,113 --> 00:06:57,050 でも 僕たち 頑張りますから どうか 信用してください。 139 00:06:57,117 --> 00:07:01,054 (美姫) こうなったら 障がいでも何でも 売りにするで。 140 00:07:01,121 --> 00:07:03,056 (小麦) えっ? それは 駄目。 141 00:07:03,123 --> 00:07:06,059 だいたい がちで勝負したいって 言ったのは あなた自身よ。 142 00:07:06,126 --> 00:07:11,064 私だって 同じ気持ち。 (美姫) ほんなら 何か 対策はあるんか? 143 00:07:11,131 --> 00:07:16,069 (小麦) それは…。 必ず 見つける。 144 00:07:16,136 --> 00:07:19,072 だから 今 あなたは 一刻も早く 原稿を完成させて。 145 00:07:19,139 --> 00:07:22,075 それがないと これから先 何もできないわ。 146 00:07:22,142 --> 00:07:25,145 (美姫) とっくに できとるわ。 147 00:07:27,147 --> 00:07:30,083 後は どう売るかだけや。 148 00:07:30,150 --> 00:07:32,085 どうやら 何も 思い浮かんでないようやけど→ 149 00:07:32,152 --> 00:07:35,155 大丈夫なんか? 本気 見せてや。 150 00:07:44,164 --> 00:07:47,034 (潤) フフ…。 151 00:07:47,100 --> 00:07:51,038 (みやび) さあ エリカちゃん。 お紅茶が 入ったわよ。 152 00:07:51,104 --> 00:07:53,040 (潤) エリカ。 俺の名前 取って→ 153 00:07:53,106 --> 00:07:58,045 「JUN文学」だってよ。 ハハッ。 やっぱ 持ってんな 俺。→ 154 00:07:58,111 --> 00:08:02,049 また一つ 新しい時代 つくっちゃうって感じ? 155 00:08:02,115 --> 00:08:05,052 どうしたの? あなたの好きな タルトタタンよ。 156 00:08:05,118 --> 00:08:08,055 (エリカ) お兄ちゃんが 賞を取るのは うれしいけど→ 157 00:08:08,121 --> 00:08:10,057 美姫は どうなるの? 158 00:08:10,123 --> 00:08:13,060 美姫は ずっと 真面目に 頑張ってきたんだよ。 159 00:08:13,126 --> 00:08:16,063 今ごろ きっと 落ち込んでるんじゃないかな。 160 00:08:16,129 --> 00:08:18,065 ママ うれしいわ。 161 00:08:18,131 --> 00:08:22,069 エリカちゃんが 優しい子に 育ってくれて。 162 00:08:22,135 --> 00:08:25,072 大丈夫。 エリカちゃんが そばにいてあげれば→ 163 00:08:25,138 --> 00:08:29,076 きっと 美姫ちゃんだって 元気になるわ。 ねっ? 164 00:08:29,142 --> 00:08:34,081 (潤) そっか。 美姫ちゃん 大丈夫かな。 165 00:08:34,147 --> 00:08:36,083 \(チャイム) \(ドアの開く音) 166 00:08:36,149 --> 00:08:40,087 \(紗江子) ニュース 見て 心配になって 来たの。 167 00:08:40,153 --> 00:08:43,090 (美姫) おお ジャイ子。 (紗江子) こんばんは。→ 168 00:08:43,156 --> 00:08:46,093 私に できることなんて 小麦と 美姫さんに→ 169 00:08:46,159 --> 00:08:48,095 ご飯 作ってあげることぐらいだから。→ 170 00:08:48,161 --> 00:08:51,098 もう 済んだの? (小麦) ううん。 171 00:08:51,164 --> 00:08:53,100 (紗江子) よかった。 座って。 (小麦) 助かるわ。 172 00:08:53,166 --> 00:08:56,103 (紗江子) あれから 君嶋出版 何か 言ってこないの? 173 00:08:56,169 --> 00:08:58,105 (小麦) 佐伯さんが 何か言ってたの? 174 00:08:58,171 --> 00:09:01,108 (紗江子) 何か聞いてたら 真っ先に 小麦に話してるわよ。 175 00:09:01,174 --> 00:09:05,112 (小麦) しょせん 君嶋社長は 私たちを 敵とも思ってないじゃない? 176 00:09:05,178 --> 00:09:09,116 でも こっちは 潤に勝たないと 生き残れないし。 177 00:09:09,182 --> 00:09:12,119 これからは 睡眠 削って 方法 考えないと。 178 00:09:12,185 --> 00:09:14,121 そう。 体に 気を付けてね。 179 00:09:14,187 --> 00:09:17,124 (美姫) 睡眠 削るほど 別のこと考えるのに→ 180 00:09:17,190 --> 00:09:20,127 忙しいんちゃうか? (小麦) 別のことって 何よ? 181 00:09:20,193 --> 00:09:22,129 (美姫) 哲ちゃんのことに 決まってるやろ。 182 00:09:22,195 --> 00:09:25,132 その年で 年下のイケメンに 気のあるそぶり 見せられたら→ 183 00:09:25,198 --> 00:09:27,134 不細工なカメが 普通でいられるわけがない。 184 00:09:27,200 --> 00:09:30,137 心ん中 エロいことで いっぱいやろ。 185 00:09:30,203 --> 00:09:33,140 (小麦) そんなわけないでしょう。 >> ちょっと どういうこと? 186 00:09:33,206 --> 00:09:35,142 那珂川君 小麦のことが 好きなの? 187 00:09:35,208 --> 00:09:37,144 (小麦) いや。 ホントに そういうんじゃ…。 188 00:09:37,210 --> 00:09:40,147 やったじゃない 小麦。 さっさと 行動あるのみね。 189 00:09:40,213 --> 00:09:42,149 (小麦・美姫) 行動って? 190 00:09:42,215 --> 00:09:44,151 やだ。 やることは 一つでしょ。 セックスしちゃいなさいよ。 191 00:09:44,217 --> 00:09:46,086 (小麦・美姫) えーっ!? 192 00:09:46,153 --> 00:09:48,088 (紗江子) 人間 何事も大切なのは 相性。 193 00:09:48,155 --> 00:09:51,091 那珂川君となら 仕事の付き合いで 性格は 知っている。 194 00:09:51,158 --> 00:09:53,093 だったら 次の段階に 事を進めなきゃ。 195 00:09:53,160 --> 00:09:55,095 (小麦) 何 言ってるのよ。 さっきも 言ったとおり→ 196 00:09:55,162 --> 00:09:57,097 仕事が ばたばたで そんなこと 考えてる場合じゃ…。 197 00:09:57,164 --> 00:09:59,099 もう バカねぇ。 仕事が 大変だからこそ→ 198 00:09:59,166 --> 00:10:02,102 体も 求め合うんじゃない。 これが 自然の摂理ね。 199 00:10:02,169 --> 00:10:06,106 人って 身の危険が迫ったり 疲れが たまってたりすると→ 200 00:10:06,173 --> 00:10:10,110 欲しくなるものなんですって。 種の生存本能ね。 201 00:10:10,177 --> 00:10:14,114 それに 女って 恋が充実してると 仕事も うまくいくじゃない? 202 00:10:14,181 --> 00:10:17,117 仕事と恋愛を 分けて考える方が チッチッチッ。 ナンセンスなのよ。 203 00:10:17,184 --> 00:10:19,119 (美姫) なるほど。 204 00:10:19,186 --> 00:10:22,122 四の五の言ってないで とにかく 結ばれるから始めたら? 205 00:10:22,189 --> 00:10:25,125 (小麦・美姫) えーっ!? (紗江子)「えーっ!?」って もう→ 206 00:10:25,192 --> 00:10:27,127 10代の小娘じゃあるまいし いまさら 何 言ってんのよ。 207 00:10:27,194 --> 00:10:31,131 (小麦) でも まず 結ばれる… って 言われても。 208 00:10:31,198 --> 00:10:34,134 そういう せりふは 処女にだけ 許されるんです。 209 00:10:34,201 --> 00:10:37,137 案外 その方が 仕事も しやすくなるのよ。 210 00:10:37,204 --> 00:10:40,140 言葉だけじゃなくって 体の会話もできたら→ 211 00:10:40,207 --> 00:10:44,144 色々 事がスムーズに 運ぶんじゃない?→ 212 00:10:44,211 --> 00:10:47,147 フッ。 ウフッ。 ハハハ。 213 00:10:52,152 --> 00:10:55,155 (小麦) まず 結ばれる。 214 00:10:55,155 --> 00:11:17,177 ♪~ 215 00:11:17,177 --> 00:11:21,114 >> 《えーっ!?》 (小麦)《うん?》 216 00:11:21,181 --> 00:11:26,119 ハッ! きてる。 無理! 217 00:11:26,186 --> 00:11:31,191 体の会話って この肉じゃ 絶対に無理! 218 00:11:37,197 --> 00:11:43,136 (小麦) ああ…。 もう 何やってんだろ。 219 00:11:43,203 --> 00:11:49,076 今は 仕事のことだけを考える。 心頭滅却。 飛んでけ 雑念! 220 00:11:49,142 --> 00:11:51,078 (哲也) 小麦さん 来てますよ。 (小麦) えっ きてる!? 221 00:11:51,144 --> 00:11:55,082 デザイン見本。 どう思います? 222 00:11:55,148 --> 00:11:59,086 (小麦) ああ。 そういえば 今日だったわね。 えー。 223 00:11:59,152 --> 00:12:01,154 ああ 小麦さん。 224 00:12:04,157 --> 00:12:06,093 《えーっ!?》 (小麦) 駄目! 225 00:12:06,159 --> 00:12:09,096 >> わっ。 (小麦) うわーっ! 226 00:12:09,162 --> 00:12:11,098 >> 小麦さん! (小麦) あっ あっ。 あーっ! 227 00:12:11,164 --> 00:12:14,167 >> 小麦さーん! (小麦) あーっ! 228 00:12:19,172 --> 00:12:21,108 こ… 小山君。 229 00:12:21,174 --> 00:12:24,111 (哲也) 僕のせいで こんなことになって すいません。 230 00:12:24,177 --> 00:12:28,115 (哲也) 左足 脱臼。 右は かばったときに 捻挫したらしく→ 231 00:12:28,181 --> 00:12:30,117 全治 1カ月ぐらいだそうです。 232 00:12:30,183 --> 00:12:34,121 今 小山君に 抜けられたら 俺たち おしまいだ。 233 00:12:34,187 --> 00:12:37,124 (小麦) 編集長。 大丈夫です。 これが あるんで→ 234 00:12:37,190 --> 00:12:40,127 今まで同様 頑張れます。 はい。 235 00:12:40,193 --> 00:12:42,129 あっ あっ あっ。 ああっ。 (只野) おおっ。 236 00:12:42,195 --> 00:12:44,131 (聡美) 小山さん 無理しないでください。 237 00:12:44,197 --> 00:12:49,069 どこが 大丈夫なんだよ。 やっぱり… やっぱり もう駄目だ。 238 00:12:49,136 --> 00:12:51,071 (小麦) あっ。 もうすぐ ゲラも上がりますし→ 239 00:12:51,138 --> 00:12:53,073 装丁の最終打ちも これからですから→ 240 00:12:53,140 --> 00:12:55,075 何とかしてみせます。 (只野) あああ…。 241 00:12:55,142 --> 00:12:58,078 \(美姫) ご心配には 及びません。 (只野) おっ。 242 00:12:58,145 --> 00:13:01,081 (小麦) 美姫。 どうして ここに? 243 00:13:01,148 --> 00:13:04,084 (美姫) 小山さんが 心配やったので 来ちゃいました。 244 00:13:04,151 --> 00:13:06,086 仕事のことなら 安心してください。 245 00:13:06,153 --> 00:13:09,089 うち 今から ここで 那珂川さんと 最終打ち合わせしますから。 246 00:13:09,156 --> 00:13:13,093 小山さんは おうちで ゆっくり 休んでくださいね。 247 00:13:13,160 --> 00:13:15,095 (哲也) 小麦さん。→ 248 00:13:15,162 --> 00:13:17,097 たまには 僕のこと 信じてくれても いいでしょう? 249 00:13:17,164 --> 00:13:19,099 小麦さんの分まで やっておきますから→ 250 00:13:19,166 --> 00:13:22,169 今日は 帰ってください。 (小麦) 那珂川君。 251 00:13:25,172 --> 00:13:27,107 (小麦) うわーっ! (美姫) アハハ。 252 00:13:27,174 --> 00:13:29,109 (小麦) ハァ ハァ…。 ハァ。 253 00:13:29,176 --> 00:13:32,112 ホントは 那珂川君と いたいだけでしょ。 254 00:13:32,179 --> 00:13:35,115 (美姫) 小麦が ケガなんかするから あかんねん。 255 00:13:35,182 --> 00:13:37,117 どうせ エロいことでも 考えてたんやろ。 256 00:13:37,184 --> 00:13:39,119 (小麦) そんなことは…。 257 00:13:39,186 --> 00:13:43,123 (美姫) これ あんたに プレゼント。 骨折りばばあは 早 帰り。 258 00:13:43,190 --> 00:13:46,059 (小麦) 何? これ。 (美姫) 車椅子は 何かと不便やろ。 259 00:13:46,126 --> 00:13:49,062 色々 必要なんや。 260 00:13:49,129 --> 00:13:53,066 あんたが じたばたしてる間に 哲ちゃんの心は 頂くから。 261 00:13:53,133 --> 00:13:55,135 あしからず。 262 00:13:57,137 --> 00:13:59,072 (小麦) やっぱり。 263 00:13:59,139 --> 00:14:03,076 ハァ…。 うん。 264 00:14:03,143 --> 00:14:06,079 うーん。 あっ。 265 00:14:06,146 --> 00:14:12,085 くっ。 うーっ。 ハァ ハァ…。 266 00:14:12,152 --> 00:14:17,157 うーん。 ハァ ハァ…。 あっ。 あれ? 267 00:14:19,159 --> 00:14:22,162 あれ? どうしよう。 268 00:14:25,165 --> 00:14:29,169 (小麦) あっ あっ あっ…。 ハァ。 269 00:14:31,171 --> 00:14:38,178 ったく。 あの 猫っかぶり女。 ああ 喉 渇いた。 270 00:14:42,182 --> 00:14:46,052 (小麦) えっ? えっ。 嘘。 271 00:14:46,119 --> 00:14:49,055 ハァ ハァ。 ど… どうしよう。 272 00:14:49,122 --> 00:14:52,058 うっ。 ハァ。 フッ。 273 00:14:52,125 --> 00:14:54,060 ゲラが できたので チェックしてください。 274 00:14:54,127 --> 00:14:58,064 (美姫) ゲラって 何? >> ああ。 要は 印刷の見本です。 275 00:14:58,131 --> 00:15:00,066 誤字脱字や 気になる…。 276 00:15:00,133 --> 00:15:03,069 うん? (美姫) いや。 虫が 飛んどった。 277 00:15:03,136 --> 00:15:07,073 ああ。 気になる箇所は 僕が チェックしたので 見てください。→ 278 00:15:07,140 --> 00:15:09,075 美姫さん自身も 直したいところがあれば→ 279 00:15:09,142 --> 00:15:12,078 修正を入れて 最終決定の 原稿にしていくんです。 280 00:15:12,145 --> 00:15:16,082 (美姫) 完璧やから 渡したんや。 直すとこなんか あらへん。 281 00:15:16,149 --> 00:15:19,085 皆さん そう言いますが もう一度 読み返すと→ 282 00:15:19,152 --> 00:15:21,087 変えたくなるところが 出てくるものなんです。 283 00:15:21,154 --> 00:15:24,090 (美姫) そういうもんか? でも それやったら→ 284 00:15:24,157 --> 00:15:27,093 やっぱり うちが 会社に来たの 正解やったね。 285 00:15:27,160 --> 00:15:29,095 はい。 ホントに助かりました。 286 00:15:29,162 --> 00:15:31,097 ありがとうございます。 (美姫) ウフフ。 287 00:15:31,164 --> 00:15:34,100 (哲也) それじゃ 僕は これから 書店さん回りに 行きますので→ 288 00:15:34,167 --> 00:15:36,102 失礼します。 (美姫) あっ。 ちょ… ちょっと待って。 289 00:15:36,169 --> 00:15:40,106 ちゃっちゃと これ 済ますから デートでも 行かへん? 290 00:15:40,173 --> 00:15:44,110 ああ…。 今は 本を売ることに 集中するときです。 291 00:15:44,177 --> 00:15:47,047 すいません。 (美姫) ちょっと待って。 292 00:15:47,113 --> 00:15:50,050 (小麦) 誰か 助けてー! 293 00:15:50,116 --> 00:15:54,054 あっ。 どうすりゃいいのよ。 ちょっと 誰かー! 294 00:15:54,120 --> 00:15:56,122 あっ。 あっ…。 295 00:16:04,931 --> 00:16:07,100 (哲也) まだ ゲラの段階で 申し訳ないんですが。→ 296 00:16:07,167 --> 00:16:10,904 これ 今度 出版する小説です。 (店長) ふーん。 297 00:16:10,970 --> 00:16:12,906 (哲也) 今まで 担当してきた中で 一番 気に入ってる作品なんで→ 298 00:16:12,972 --> 00:16:14,908 ぜひ 店長にも 読んでいただきたくて。 299 00:16:14,974 --> 00:16:16,843 (店長) ホントに 良かったら ポップ書いて 宣伝するよ。 300 00:16:16,910 --> 00:16:18,845 (哲也) ありがとうございます。→ 301 00:16:18,912 --> 00:16:21,848 実は 彼女が 作者の 桜井 美姫さんです。 302 00:16:21,915 --> 00:16:23,850 (店長) えっ? 303 00:16:23,917 --> 00:16:26,853 (美姫) もしも 気に入ってくださったら→ 304 00:16:26,920 --> 00:16:28,855 どうぞ よろしく お願いいたします。 305 00:16:28,922 --> 00:16:30,857 (店長) へえー。 作家さん 自らねぇ。 306 00:16:30,924 --> 00:16:33,860 (店長) 小麦ちゃんの教育だろ。 (哲也) ええ まあ。 307 00:16:33,927 --> 00:16:35,862 (店長) 当の 小麦ちゃんは どうした? 308 00:16:35,929 --> 00:16:37,864 ああ それが ちょっと ケガしまして。 309 00:16:37,931 --> 00:16:39,866 (店長) えっ! 大丈夫なの? 310 00:16:39,933 --> 00:16:41,868 はい。 大事を取っただけなんで すぐ 復帰します。 311 00:16:41,935 --> 00:16:44,871 (美姫) 小山さんのこと ご存じなんですか? 312 00:16:44,938 --> 00:16:46,873 (店長) ああ。 新人のころから 知ってるよ。 313 00:16:46,940 --> 00:16:49,876 いやぁ 小麦ちゃんの 本への愛情には→ 314 00:16:49,943 --> 00:16:51,878 ホント 頭が下がるね。→ 315 00:16:51,945 --> 00:16:54,881 ああいう子が 作った本は 置いてあげたいと思うよ。→ 316 00:16:54,948 --> 00:16:57,884 実際 小麦ちゃんが 担当した本は 抜群に面白い。→ 317 00:16:57,951 --> 00:17:00,887 俺は あの子のこと 信頼してるんだ。 318 00:17:00,954 --> 00:17:05,959 俺は あんなに頑張る 編集さん 他に 見たことないわ。 319 00:17:09,963 --> 00:17:14,901 (小麦) うん…。 うっ。 えい! 320 00:17:14,968 --> 00:17:18,972 ハァ ハァ…。 321 00:17:20,974 --> 00:17:22,976 あっ。 322 00:17:24,978 --> 00:17:27,914 ハァ ハァ…。 323 00:17:27,981 --> 00:17:32,986 歩けないって こんなに 大変なんだ。 ハァ。 324 00:17:41,995 --> 00:17:43,930 (小麦) ああ…。 325 00:17:43,997 --> 00:17:45,932 (美姫)《障がい者はな→ 326 00:17:45,999 --> 00:17:48,935 あんなことで いちいち泣いてたら 前に進めへんのや》 327 00:17:49,002 --> 00:17:51,938 《そやから 健常者には 負けん。 絶対 諦めん》 328 00:17:52,005 --> 00:17:54,941 《いつか 自分の力で 空だって 飛べるように なってやるって→ 329 00:17:55,008 --> 00:17:57,010 強くなれたんや》 330 00:18:03,016 --> 00:18:07,954 (美姫) 勝手に ついてって悪かったけど 行って ホンマ よかったわ。 331 00:18:08,021 --> 00:18:10,957 哲ちゃんも 小麦も うちの小説のために→ 332 00:18:11,024 --> 00:18:12,959 あんな 一生懸命 頑張ってくれてたの 知れたから。 333 00:18:13,026 --> 00:18:16,963 僕なんか 小麦さんに比べたら まだまだですよ。 334 00:18:20,967 --> 00:18:23,903 (美姫) うちに 恩返し できるかな。 >> えっ? 335 00:18:23,970 --> 00:18:25,905 (美姫) このまま やってもらうばっかりじゃ→ 336 00:18:25,972 --> 00:18:27,907 申し訳がない。 337 00:18:27,974 --> 00:18:30,910 今ごろ 気付くなんて アホやけど→ 338 00:18:30,977 --> 00:18:35,915 これまで 生意気ばっかり言って ホンマ ごめんなさい。 339 00:18:35,982 --> 00:18:39,919 それから ホンマに ありがとう。 340 00:18:39,986 --> 00:18:42,922 >> お礼を言うのは 僕の方です。 (美姫) えっ? 341 00:18:42,989 --> 00:18:44,924 (哲也) 長く 編集をやっていても→ 342 00:18:44,991 --> 00:18:46,926 運命の1冊っていう本に 巡り合える編集者は→ 343 00:18:46,993 --> 00:18:50,930 そうは いません。 でも 僕は 美姫さんに出会った。 344 00:18:50,997 --> 00:18:53,933 美姫さんは 僕にとって 運命の人なんです。 345 00:18:54,000 --> 00:18:56,936 (美姫) うちが 哲ちゃんの 運命の人? 346 00:18:57,003 --> 00:18:58,938 (哲也) 親の愛を知らずに育った 主人公が→ 347 00:18:59,005 --> 00:19:01,941 その後 出会った人たちによって 変わっていき→ 348 00:19:02,008 --> 00:19:04,944 最後 希望を見いだすラストに 僕は 励まされました。 349 00:19:05,011 --> 00:19:06,946 あっ。 気付いたら 泣いてました。 350 00:19:07,013 --> 00:19:11,951 こんなにも 魂を揺さぶられた 小説は 初めてです。 351 00:19:12,018 --> 00:19:16,890 そんな本を 担当できて 僕は 本当に 幸せです。 352 00:19:16,956 --> 00:19:20,894 小麦さんには 悪いですけど 僕にとっては チャンスなんです。 353 00:19:20,960 --> 00:19:22,896 僕が この作品を 最高のものにして→ 354 00:19:22,962 --> 00:19:25,899 世に出してみせます。 355 00:19:25,965 --> 00:19:27,967 言いたいことは 言いますが…。 356 00:19:30,970 --> 00:19:32,972 ついてきてください。 357 00:19:39,979 --> 00:19:42,916 (哲也) お疲れさまです。 (小麦) あっ。 一緒だったんだ。 358 00:19:42,982 --> 00:19:45,919 >> 足 どうですか? (小麦) ああ まあ。 359 00:19:45,985 --> 00:19:49,923 美姫。 来週 雑誌の取材 入れたから。 360 00:19:49,989 --> 00:19:52,926 あなたの本を売る 宣伝だから 嫌とは言わせないわよ。 361 00:19:52,992 --> 00:19:54,928 (美姫) 休んどったんやなかったんか? 362 00:19:54,994 --> 00:19:57,931 (小麦) 言ったでしょ? 小説は 必ず 売るって。 363 00:19:57,997 --> 00:20:01,935 (美姫) そか。 分かった。 じゃあ うち 寝るわ。 364 00:20:02,001 --> 00:20:05,004 >> おやすみなさい。 (美姫) お… おやすみ。 365 00:20:07,006 --> 00:20:09,008 (小麦) ありがとう。 >> いえ。 366 00:20:12,011 --> 00:20:13,947 (小麦) この前のことだけど→ 367 00:20:14,013 --> 00:20:16,883 今は 美姫の作品のことしか 考えられない。 368 00:20:16,950 --> 00:20:20,887 ううん。 美姫のことだけを考えていたいの。 369 00:20:20,954 --> 00:20:23,890 僕も 今 同じことを言おうと 思ってたところです。 370 00:20:23,957 --> 00:20:26,893 美姫さんの本を売ることに 全力を傾けます。 371 00:20:26,960 --> 00:20:28,962 (小麦) あ… うん。 372 00:20:36,970 --> 00:20:38,972 (潤) おっ。 373 00:20:41,975 --> 00:20:44,978 (潤) あいつ。 何で 美姫ちゃんとこに? 374 00:20:47,981 --> 00:20:50,917 (小麦) どうしたの? 具合でも 悪いの? 375 00:20:50,984 --> 00:20:54,921 (美姫) うん。 何か 風邪っぽいんや。 (小麦) ええっ? 376 00:20:54,988 --> 00:21:00,927 来週 取材だし ゆっくり休んで。 帰り道で 冷えたのかしら? 377 00:21:00,994 --> 00:21:02,929 (美姫) いや。 哲ちゃんが タクシー 拾ってくれたから→ 378 00:21:02,996 --> 00:21:06,933 寒くはなかったで。 でも そう言われれば→ 379 00:21:07,000 --> 00:21:09,936 夜ご飯のころから おかしくなったかもしれん。 380 00:21:10,003 --> 00:21:13,940 何か 途中から 胸の辺りが うずうずしてきて。 381 00:21:14,007 --> 00:21:17,877 いや 熱もあるみたいやし。 食べたもんで あたったんやろか。 382 00:21:17,944 --> 00:21:21,881 (小麦) どんな感じ? (美姫) 心臓が ばくばくして→ 383 00:21:21,948 --> 00:21:24,884 それやのに 何かが 足りないような。 384 00:21:24,951 --> 00:21:28,888 哲ちゃんと話してると 頭も ぼーっとするし→ 385 00:21:28,955 --> 00:21:30,890 だんだん 息苦しくなってきて。 386 00:21:30,957 --> 00:21:33,893 (小麦) バカね。 それって 恋じゃない。 387 00:21:33,960 --> 00:21:37,897 って…。 (美姫・小麦) えーっ!? 388 00:21:37,964 --> 00:21:40,967 (美姫) あっ。 これが 恋? 389 00:21:42,969 --> 00:21:45,972 これが 恋か。 390 00:21:47,974 --> 00:21:51,978 うち ホンマに 哲ちゃんのこと 好きになってもうた。 391 00:21:52,045 --> 00:21:57,450 ♪~