1 00:00:00,601 --> 00:00:03,437 (哲也) いよいよ あした 美姫さんの小説 発売ですね。 2 00:00:03,504 --> 00:00:06,607 (小麦) 今から 何か 武者震い。 フフフ。 3 00:00:06,674 --> 00:00:08,609 (只野) 小山君 大変だ!→ 4 00:00:08,676 --> 00:00:10,611 おっ おお…。 (小麦) ああっ。 5 00:00:10,678 --> 00:00:13,614 (哲也) ちょっと おっと…。 (只野) もう 全て おしまいだ。 6 00:00:13,681 --> 00:00:16,684 (小麦) 編集長。 何が あったんですか? 7 00:00:22,690 --> 00:00:25,626 (小麦) 美姫が きみじま文芸賞!? 8 00:00:25,693 --> 00:00:28,629 (小麦) どういうこと? ☏ 9 00:00:28,696 --> 00:00:30,631 (若子) はい。 文秀社で…。 (聡美) はい。 文秀社でございます。 10 00:00:30,698 --> 00:00:32,633 (若子) 編集長 1番に SE広告さんから。 11 00:00:32,700 --> 00:00:34,635 (只野) ああ。 ☏ 12 00:00:34,702 --> 00:00:36,637 (小麦) はい。 文秀社でございます。 13 00:00:36,704 --> 00:00:39,640 至急 確認して 折り返し お電話を。 はい。 14 00:00:39,707 --> 00:00:41,709 (哲也) 今日の 芸能面 担当の方 お願いします。 15 00:00:55,089 --> 00:00:56,657 {\an8}(小麦) いったい どういうことですか? 16 00:00:56,724 --> 00:00:59,660 {\an8}(君嶋) ハハハ。 いきなり ごあいさつですね。 17 00:00:59,727 --> 00:01:02,663 {\an8}(小麦) 潤さんに 大賞を 取らせるつもりだったくせに→ 18 00:01:02,730 --> 00:01:05,666 {\an8}いまさら 汚いじゃないですか。 (君嶋) これは 心外だな。→ 19 00:01:05,733 --> 00:01:07,668 {\an8}小山さん。→ 20 00:01:07,735 --> 00:01:12,673 {\an8}私は 審査は 厳正に行うと 明言いたしましたよ。→ 21 00:01:12,740 --> 00:01:17,678 {\an8}その結果 美姫ちゃんが受賞した。 それだけの話ですよ。 22 00:01:17,745 --> 00:01:21,682 {\an8}(小麦) そんな 詭弁 信じるとでも? (君嶋) そもそも→ 23 00:01:21,749 --> 00:01:24,685 {\an8}うちに 応募してきた作品を 横取りして→ 24 00:01:24,752 --> 00:01:27,688 {\an8}出版を もくろんだのは 君の方だ。 25 00:01:27,755 --> 00:01:29,690 {\an8}(君嶋) 文句が あるんなら 裁判でも 何でも→ 26 00:01:29,757 --> 00:01:31,692 {\an8}出るところへ 出ればいい。 27 00:01:31,759 --> 00:01:34,695 {\an8}そうだ。 直した原稿を 渡してもらおうか。 28 00:01:34,762 --> 00:01:36,697 {\an8}(小麦) はあ? 29 00:01:36,764 --> 00:01:41,702 {\an8}(君嶋) 君ほどの編集が 直した原稿だ。 さぞ いい出来だろう。 30 00:01:41,769 --> 00:01:43,704 {\an8}そちらを 出版した方が いいに決まってる。 31 00:01:43,771 --> 00:01:45,706 {\an8}(小麦) 冗談じゃありません。 (君嶋) 君は→ 32 00:01:45,773 --> 00:01:48,642 {\an8}読者のことを 第一に 考えるはずじゃなかったのか? 33 00:01:48,709 --> 00:01:53,647 {\an8}(小麦) あの原稿は 美姫と私で 魂込めて 作ったものです。 34 00:01:53,714 --> 00:01:56,717 {\an8}社長には 絶対に渡しません。 35 00:01:58,719 --> 00:02:01,722 {\an8}(君嶋) それは 残念だ! 36 00:02:04,725 --> 00:02:07,661 (君嶋) 本当に 残念だ。 37 00:02:07,728 --> 00:02:09,663 (社員) あさっての 朝刊の 広告ですよ? 38 00:02:09,730 --> 00:02:11,665 今から 差し替えられるわけ ないじゃないですか! 39 00:02:11,732 --> 00:02:15,669 (小麦) ホントに このたびは 何て おわびしていいか。 40 00:02:15,736 --> 00:02:17,671 {\an8}(社員) あんた 広告代理店 なめてんじゃないすか?→ 41 00:02:17,738 --> 00:02:20,674 {\an8}こっちはね 信用で 仕事してんだよ。→ 42 00:02:20,741 --> 00:02:23,677 {\an8}慰謝料レベルの話ですよ。 43 00:02:23,744 --> 00:02:27,748 (小麦) すいません。 ホントに 申し訳ありません。 44 00:02:33,754 --> 00:02:35,689 (哲也) 東阪印刷さんに 行ってきました。→ 45 00:02:35,756 --> 00:02:38,692 発送は 止めましたが すでに 印刷済みなので→ 46 00:02:38,759 --> 00:02:42,696 かなりの損害額になるかと。 (峰岸) そうか。 47 00:02:42,763 --> 00:02:45,766 (只野) お… 終わった。 48 00:02:49,703 --> 00:02:51,639 (小麦) 紗江子。 49 00:02:51,705 --> 00:02:54,642 ごめんね。 ゆっくり話してる時間 ないの。 50 00:02:54,708 --> 00:02:56,644 (紗江子) 私の方こそ ごめんなさい。→ 51 00:02:56,710 --> 00:02:59,647 でも どうしても 小麦に 謝りたくて。 52 00:02:59,713 --> 00:03:02,716 (紗江子) 私 こんなことに なるなんて 思ってなくて。 53 00:03:05,719 --> 00:03:07,655 (紗江子)《お約束の品です》 54 00:03:07,721 --> 00:03:09,657 (紗江子) 小麦と佐伯が→ 55 00:03:09,723 --> 00:03:11,659 陰で 付き合ってるとばっかり 思い込んじゃって。 56 00:03:11,725 --> 00:03:14,662 あのときの私 嫉妬で どうかしてたの。 57 00:03:14,728 --> 00:03:18,666 (小麦) そうだったの。 でも 今は 正直→ 58 00:03:18,732 --> 00:03:20,668 過去のことを とやかく言ってる 時間は ないわ。 59 00:03:20,734 --> 00:03:22,670 話は 分かったから もう 帰って。 60 00:03:22,736 --> 00:03:25,673 ねえ。 小麦 許して。 61 00:03:25,739 --> 00:03:28,676 私 悪いって ホントに 思ってるから。 62 00:03:28,742 --> 00:03:33,681 (小麦) ねえ。 ホントに 悪いけど 私 もう 戻らないといけないから。 63 00:03:33,747 --> 00:03:36,684 小麦! ちょっ。 小麦! 64 00:03:36,750 --> 00:03:38,686 (哲也) あっ 小麦さん!→ 65 00:03:38,752 --> 00:03:40,754 小麦さん? 小麦さん。 66 00:03:43,757 --> 00:03:47,628 (美姫) 大丈夫なんか? (哲也) 過労だそうです。→ 67 00:03:47,695 --> 00:03:51,632 お医者さんからは 少し休めば 良くなるって 言われました。 68 00:03:51,699 --> 00:03:53,634 (美姫) 過労。 69 00:03:53,701 --> 00:03:55,636 (哲也) 美姫さんこそ 大丈夫ですか? 70 00:03:55,703 --> 00:03:58,639 (美姫) えっ? うち? (哲也) 顔色 悪いですよ。 71 00:03:58,706 --> 00:04:01,642 (美姫) あっ。 うちは 大丈夫に 決まっとるやろ。 72 00:04:01,709 --> 00:04:05,646 小麦のことは 見とくから 仕事に戻り。 73 00:04:05,713 --> 00:04:08,716 すいません。 お願いします。 74 00:04:08,716 --> 00:04:23,731 ♪~ 75 00:04:23,731 --> 00:04:25,666 (佐伯) 何だよ? いきなり 会社に来るなり→ 76 00:04:25,733 --> 00:04:27,668 ずっと 泣きっ放しって。 何があったんだ? 77 00:04:27,735 --> 00:04:30,671 (紗江子) 何って。 私のせいで→ 78 00:04:30,738 --> 00:04:34,675 小麦の会社から 出版されるはずの 美姫さんの小説が…。 79 00:04:34,742 --> 00:04:37,678 (佐伯) ああ そのことか。 だったら 気にするな。→ 80 00:04:37,745 --> 00:04:39,680 紗江子のせいじゃない。 81 00:04:39,747 --> 00:04:41,682 えっ? (佐伯) 相手は 君嶋社長だぞ。→ 82 00:04:41,749 --> 00:04:45,686 社長はな お前が原稿を渡す前から 美姫に 大賞を取らせて→ 83 00:04:45,753 --> 00:04:47,621 デビューさせるつもり だったんだよ。 84 00:04:47,688 --> 00:04:51,625 嘘。 だって それまで 散々 息子の 潤の宣伝してたじゃない。 85 00:04:51,692 --> 00:04:54,628 大賞を 潤に取らせるための 布石なんでしょ? 86 00:04:54,695 --> 00:04:58,632 (佐伯) 凡人の発想だな。 ちょっと考えりゃ 分かるだろ。 87 00:04:58,699 --> 00:05:01,635 潤は 受賞しなくたって もともと 知名度がある。 88 00:05:01,702 --> 00:05:03,637 新聞とかで あおるだけで 予約が 殺到するんだよ。 89 00:05:03,704 --> 00:05:06,640 そこに 潤をしのぐ 新人 現るとかいって→ 90 00:05:06,707 --> 00:05:08,642 大賞を 受賞させれば こっちも 注目されて→ 91 00:05:08,709 --> 00:05:12,646 これ 二重に稼げるだろ? 社長はな 最初から→ 92 00:05:12,713 --> 00:05:14,648 一石二鳥にする そろばんを はじいてたんだよ。 93 00:05:14,715 --> 00:05:17,651 じゃあ あなた 最初から こうなることが 分かってたわけ? 94 00:05:17,718 --> 00:05:19,653 いや。 俺も 最初から 知ってたわけじゃない。 95 00:05:19,720 --> 00:05:21,655 (紗江子) でも 途中で知ったのに 言ってくれなかった。 96 00:05:21,722 --> 00:05:26,660 あなた 私と小麦のこと ずっと だましてたのね。 97 00:05:26,727 --> 00:05:28,662 何だよ その言い方は。 98 00:05:28,729 --> 00:05:30,664 じゃ 何か? お前は 俺が 社内機密→ 99 00:05:30,731 --> 00:05:32,666 べらべら しゃべり散らすような バカ亭主が 望みだってのか? 100 00:05:32,733 --> 00:05:34,668 そんなこと 言ってないでしょ! (佐伯) ったく。 101 00:05:34,735 --> 00:05:36,670 わざわざ 会社 抜けさせておいて→ 102 00:05:36,737 --> 00:05:38,672 俺を こんな くだらない話に 付き合わせるな! 103 00:05:38,739 --> 00:05:40,674 (紗江子) 小麦のピンチをね くだらないことだって 言うの!? 104 00:05:40,741 --> 00:05:44,678 (佳子) あなたが 私の事務所に 来るなんて 珍しいわね。→ 105 00:05:44,745 --> 00:05:48,615 きっと おじいさまも お父さまも 天国で喜んでるわ。→ 106 00:05:48,682 --> 00:05:51,618 覚えてる? 子供のころ 蓼科の おじいちゃん…。 107 00:05:51,685 --> 00:05:54,621 お忙しいでしょうから 単刀直入に言います。 108 00:05:54,688 --> 00:05:56,623 (佳子) 何? (哲也) 先日→ 109 00:05:56,690 --> 00:05:59,626 母さんも 会ってくださった 美姫さんの本のことです。→ 110 00:05:59,693 --> 00:06:01,628 今 出版の件で→ 111 00:06:01,695 --> 00:06:03,630 代理店や 印刷会社と トラブルに 発展してまして。 112 00:06:03,697 --> 00:06:05,632 「きみじま」? 113 00:06:05,699 --> 00:06:10,637 問題解決に 母さんの力を 貸していただけませんか? 114 00:06:10,704 --> 00:06:13,640 断るわ。 この間の視察は→ 115 00:06:13,707 --> 00:06:17,644 私の 福祉政策のアピールに つながるから 引き受けた。 116 00:06:17,711 --> 00:06:20,647 でも 今回は 間に入る理由がない。 117 00:06:20,714 --> 00:06:27,654 それに 大臣経験者の おじいさま 総理経験者の お父さま。→ 118 00:06:27,721 --> 00:06:30,657 あなたは 鈴木家という→ 119 00:06:30,724 --> 00:06:34,661 代々 政治家の 由緒ある家系の 四代目として生まれた。→ 120 00:06:34,728 --> 00:06:37,664 それなのに 私の忠告も聞かず→ 121 00:06:37,731 --> 00:06:40,667 自分の人生は 自分で 切り開きたいからって→ 122 00:06:40,734 --> 00:06:45,672 勝手に ちっぽけな出版社に 入って。→ 123 00:06:45,739 --> 00:06:47,608 でも ちょうどいい チャンスだわ。→ 124 00:06:47,674 --> 00:06:50,611 あなたも もうすぐ 30なんだし→ 125 00:06:50,677 --> 00:06:54,615 ここら辺で 自分の未来を 見詰め直したら?→ 126 00:06:54,681 --> 00:07:00,621 例えば あなたの人生と 会社の命運を→ 127 00:07:00,687 --> 00:07:04,625 てんびんに かけてみるっていうのは どう? 128 00:07:04,691 --> 00:07:08,695 自分の人生を取る? それとも 会社を取る? 129 00:07:10,697 --> 00:07:15,702 ここに戻ってくる 覚悟を決めたら あなたの会社を 救ってあげる。 130 00:07:22,709 --> 00:07:30,651 (美姫) あんた 無理し過ぎや。 うちのために。 アホやな。 131 00:07:30,717 --> 00:07:33,654 \(妙子) 小麦 どう? まだ 寝てる? 132 00:07:33,720 --> 00:07:37,658 (美姫) あっ。 よっぽど 疲れてたんやね。 うちのせいで すいません。 133 00:07:37,724 --> 00:07:40,661 (妙子) そんな。 美姫ちゃんのせいじゃないわ。→ 134 00:07:40,727 --> 00:07:42,663 この子 昔っから→ 135 00:07:42,729 --> 00:07:46,600 バカが付くくらい 仕事が 好きだから。 136 00:07:46,667 --> 00:07:50,604 (小麦) お母さん。 (妙子) ごめん。 起こしちゃった? 137 00:07:50,671 --> 00:07:54,608 (小麦) わざわざ 来てくれたんだ。 138 00:07:54,675 --> 00:07:57,611 こんな時間。 行かなきゃ! 139 00:07:57,678 --> 00:07:59,613 (美姫) あっ ちょっ。 ふらふらやん。 140 00:07:59,680 --> 00:08:02,616 小麦。 今日は おとなしく 休みなさい。 141 00:08:02,683 --> 00:08:06,620 (小麦) そうは いかないの。 私は 仕事に 人生 懸けてきた。 142 00:08:06,687 --> 00:08:08,622 今 行かなかったら 一生 後悔する。 143 00:08:08,689 --> 00:08:10,624 みんなにだって これ以上 迷惑 掛けられない。 144 00:08:10,691 --> 00:08:13,627 そんな体で行っても 皆さんの 足手まといになるだけよ。 145 00:08:13,694 --> 00:08:15,629 そんなことも 分からないの? 146 00:08:15,696 --> 00:08:18,632 仕事に 人生 懸けてきたって 言ったわね? 147 00:08:18,699 --> 00:08:21,635 だったら お母さんも同じです。 148 00:08:21,702 --> 00:08:24,638 娘を 心配することが お母さんの仕事よ。 149 00:08:24,705 --> 00:08:27,641 今日は 小麦が 泣こうが わめこうが→ 150 00:08:27,708 --> 00:08:32,646 ここから 一歩も出さない。 (小麦) お母さん。 151 00:08:32,713 --> 00:08:34,648 (美姫) ママさんの 勝ちやな。 152 00:08:34,715 --> 00:08:38,652 フフ。 大丈夫よ 小麦。 153 00:08:38,719 --> 00:08:41,655 今夜は 小麦の好きな 鍋焼きうどん 作ってあげる。 154 00:08:41,722 --> 00:08:46,593 しっかり食べれば あしたは ぴんぴんして 会社に行けるから。 155 00:08:46,660 --> 00:08:51,598 (小麦) お母さん。 >> ほら。 顔 洗っといで。 156 00:08:51,665 --> 00:08:53,600 お化粧したままだと お肌に響くでしょ。 157 00:08:53,667 --> 00:08:55,669 (小麦) フフ。 158 00:09:02,542 --> 00:09:05,612 >> あっ。 おはようございます。 (小麦) おはよう。 159 00:09:05,679 --> 00:09:07,614 昨日は 迷惑 掛けて ごめんね。 160 00:09:07,681 --> 00:09:10,617 いえ。 代理店や 印刷所への 資金面は→ 161 00:09:10,684 --> 00:09:12,619 めどが 立ちそうなんで 安心してください。 162 00:09:12,686 --> 00:09:16,623 (小麦) 銀行が 融資してくれるの? >> 詳しくは 後で。 163 00:09:16,690 --> 00:09:18,625 それより 今後のことを 考えませんか? 164 00:09:18,692 --> 00:09:20,627 (小麦) 了解。 ねえ。 165 00:09:20,694 --> 00:09:23,630 美姫に 受賞後の第一作を うちで 書いてもらうっていうのは どう? 166 00:09:23,697 --> 00:09:25,632 >> 僕も 同じこと考えてました。 (小麦) ああ。 167 00:09:25,699 --> 00:09:28,635 編集長 ちょうどいいところに。 小説の件なんですけど。 168 00:09:28,702 --> 00:09:34,641 聞いたよ。 君嶋社長が 印刷会社や 広告代理店の→ 169 00:09:34,708 --> 00:09:36,643 損害賠償金の支払いを 肩代わりしたんだろ? 170 00:09:36,710 --> 00:09:39,646 (小麦・哲也) えっ? (只野) 何だ その話じゃないのか? 171 00:09:39,713 --> 00:09:42,649 今 東阪印刷さんから 電話があってさ。 172 00:09:42,716 --> 00:09:47,587 「確かに 入金は確認した。 君嶋出版さんの 傘下になって→ 173 00:09:47,654 --> 00:09:51,591 今後も 安泰ですね」って。 安泰なわけないだろ? 174 00:09:51,658 --> 00:09:55,595 つまりさ 俺たち お払い箱ってことだよな?→ 175 00:09:55,662 --> 00:09:58,598 お払い箱!? 176 00:09:58,665 --> 00:10:01,601 まさか そんな。 177 00:10:01,668 --> 00:10:05,605 (君嶋) さあ こっちに判を どうぞ。 (峰岸) ハァー。 178 00:10:05,672 --> 00:10:08,609 (君嶋) また 契約書を破りますか? 179 00:10:08,675 --> 00:10:12,612 こちらは 構いませんよ。 今 ここで→ 180 00:10:12,679 --> 00:10:16,616 肩代わりした 損害賠償金を 払ってくださるんなら→ 181 00:10:16,683 --> 00:10:20,687 合併を 取り消し 契約書を お返ししますよ。 182 00:10:25,692 --> 00:10:27,628 (君嶋) さあ 契約成立です。 183 00:10:27,694 --> 00:10:30,630 (峰岸) 行くぞ 小山。 (君嶋) ご苦労さまです。 184 00:10:30,697 --> 00:10:32,699 (峰岸) 失礼します。 185 00:10:39,706 --> 00:10:41,641 ☏ 186 00:10:41,708 --> 00:10:44,644 (君嶋) はい。 君嶋です。 ☏(佳子) 鈴木です。→ 187 00:10:44,711 --> 00:10:46,580 今日のこと お礼を言いますわ。 188 00:10:46,646 --> 00:10:49,583 あなたの おかげで 息子が 帰ってくるんですもの。 189 00:10:49,649 --> 00:10:52,586 (君嶋) ハハ。 何を おっしゃいます。 私は ただ→ 190 00:10:52,652 --> 00:10:55,589 予定どおりの 事を運んだだけですよ。 191 00:10:55,655 --> 00:10:59,593 でも 私は感謝してるんです。 今後も そちらには→ 192 00:10:59,659 --> 00:11:02,596 便宜を 図らせていただきますので どうぞ よろしく。 193 00:11:02,662 --> 00:11:06,600 (君嶋) こちらこそ。 鈴木先生に そう言っていただけるほど→ 194 00:11:06,666 --> 00:11:08,602 心強いことは ありませんよ。 195 00:11:08,668 --> 00:11:11,605 今後とも ご指導の方 よろしく お願いします。 196 00:11:11,671 --> 00:11:13,673 こちらこそ。 197 00:11:16,676 --> 00:11:20,614 (哲也) どういうことですか? (佳子) 何が?→ 198 00:11:20,681 --> 00:11:22,616 約束どおり あなたの会社を→ 199 00:11:22,682 --> 00:11:24,618 つぶれないように してあげたじゃない。→ 200 00:11:24,684 --> 00:11:28,622 美姫さんの作品も 世に出て 会社も存続。→ 201 00:11:28,688 --> 00:11:30,624 一番の 解決策だと思うわ。 202 00:11:30,690 --> 00:11:32,626 感謝してもらっても いいと思うけど? 203 00:11:32,692 --> 00:11:35,629 君嶋出版の 傘下になるなんて 魂を売ったも同然です。 204 00:11:35,695 --> 00:11:39,633 あなたは どういう形でとまでは 言わなかった。→ 205 00:11:39,700 --> 00:11:43,637 代議士になるときは その辺の 詰めの甘さを 直しなさい。 206 00:11:43,703 --> 00:11:45,639 すぐに 永田町の ちみもうりょうどもに→ 207 00:11:45,705 --> 00:11:47,574 足元を すくわれるわよ。 208 00:11:47,641 --> 00:11:50,577 今回のこと いい教訓にすることね。→ 209 00:11:50,644 --> 00:11:52,579 他に 質問は?→ 210 00:11:52,646 --> 00:11:57,584 待ちなさい。 約束は 約束よ。 211 00:11:57,651 --> 00:12:02,589 あなたは 会社を辞めて 私の秘書になる。 いいわね? 212 00:12:02,656 --> 00:12:04,591 失礼します。 213 00:12:04,658 --> 00:12:09,596 (君嶋) ゲームは 複雑な方が面白いと。 214 00:12:09,663 --> 00:12:11,598 (潤) 親父 親父!→ 215 00:12:11,665 --> 00:12:15,602 約束どおり ちゃんと がちで 選考してくれて ありがとう。 216 00:12:15,669 --> 00:12:17,604 (君嶋) ハハ。 (潤) あんな 弱小出版社より→ 217 00:12:17,671 --> 00:12:20,607 うちから 出した方が 売れるに 決まってるよ。 218 00:12:20,674 --> 00:12:22,609 今ごろ 美姫ちゃんも 喜んでるはずだ。 ハハ。 219 00:12:22,676 --> 00:12:28,615 (君嶋) 礼には 及ばないよ。 潤。 お前は お前で頑張りなさい。 220 00:12:28,682 --> 00:12:34,621 サンキュー。 俺は 俺で 時代をつくるよ。 221 00:12:34,688 --> 00:12:37,691 じゃ 仕事 頑張って。 222 00:12:40,694 --> 00:12:42,696 (君嶋) ハァー。 223 00:12:44,698 --> 00:12:48,635 (佐伯) こちらの契約書に サインと印鑑 お願いします。 224 00:13:01,648 --> 00:13:05,652 はい。 確かに。 じゃあ 私は これで。 225 00:13:09,656 --> 00:13:12,592 そんなに 落ち込むなよ。 226 00:13:12,659 --> 00:13:15,595 会社は 残るんだし また 頑張ればいいだろ? 227 00:13:15,662 --> 00:13:20,600 今回は 相手が悪かっただけだ。 小麦なら できる。 228 00:13:20,667 --> 00:13:22,669 じゃあ。 229 00:13:26,673 --> 00:13:29,609 (小麦) ハァー。 230 00:13:29,676 --> 00:13:33,613 (美姫) さすが 君嶋のパパさん あっぱれや。 231 00:13:33,680 --> 00:13:35,615 生真面目だけが 取りえの 出版社より→ 232 00:13:35,682 --> 00:13:38,618 何枚も 上手やっただけのことや。 233 00:13:38,685 --> 00:13:42,689 まあ うちは デビューできれば それでええけどな。 234 00:13:44,691 --> 00:13:50,564 (小麦) 私は あなたと仕事ができて よかったと 思ってる。 235 00:13:50,630 --> 00:13:56,570 今まで携わった 作品の中でも 一番の出来だとも 思ってる。 236 00:13:56,636 --> 00:13:59,573 作家と編集の 真剣勝負が→ 237 00:13:59,639 --> 00:14:03,577 こんなに 素晴らしい 化学反応が 起こせるんだって→ 238 00:14:03,643 --> 00:14:06,580 感動もした。 239 00:14:06,646 --> 00:14:09,583 それなのに あなたは デビューできれば それでいいの? 240 00:14:09,649 --> 00:14:13,587 美姫にとっての 作品って その程度のものだったの? 241 00:14:13,653 --> 00:14:16,590 君嶋のところから 前の原稿のまま 出版されるのよ。 242 00:14:16,656 --> 00:14:19,593 これまで やってきた苦労が 全部 無駄になるのに。 243 00:14:19,659 --> 00:14:22,662 (美姫) やったら どうせえっていうんや! 244 00:14:25,665 --> 00:14:31,605 (美姫) 小麦なら 言わんでも 分かってくれてると 思うてた。 245 00:14:31,671 --> 00:14:34,608 (小麦) えっ? 246 00:14:34,674 --> 00:14:39,613 (美姫) うちは 歩けんけど 本 書いてるとき→ 247 00:14:39,679 --> 00:14:42,616 小説って マラソンみたいやと 思うた。 248 00:14:42,682 --> 00:14:47,554 長い長いコースを あんたと一緒に 汗かいて→ 249 00:14:47,621 --> 00:14:52,559 一緒に 戦って 一緒に ゴールテープ切ったんや。 250 00:14:52,626 --> 00:14:56,563 苦しくて 何度も やめたいと思うたけど→ 251 00:14:56,630 --> 00:15:01,568 何とか 諦めずに走ってこれたんも 2人やったからと 思うてる。 252 00:15:01,635 --> 00:15:05,572 やのに 死に物狂いで走った レースを→ 253 00:15:05,639 --> 00:15:08,575 一瞬で 無効にされたんや。 254 00:15:08,642 --> 00:15:11,578 それを へらへら 喜ぶやつが どこにいる? 255 00:15:11,645 --> 00:15:17,584 (小麦) 美姫。 (美姫) でも 負けは 負けや。 256 00:15:17,651 --> 00:15:22,656 うちは この悔しさを 忘れずに 前に 突き進んでったる。 257 00:15:25,659 --> 00:15:29,596 (美姫) うち ここ 出ていくわ。 (小麦) えっ? 258 00:15:29,663 --> 00:15:32,599 (美姫) 君嶋のパパさんが 部屋も 用意してくれてて→ 259 00:15:32,666 --> 00:15:35,602 身一つで 来いって 言うてくれてんねん。 260 00:15:35,669 --> 00:15:39,673 エリカと 一緒に暮らすのも 楽しそうやし。 261 00:15:41,675 --> 00:15:44,611 今まで 世話になったな。 262 00:15:44,678 --> 00:15:47,614 ほな さいなら。 263 00:15:47,614 --> 00:16:05,632 ♪~ 264 00:16:05,632 --> 00:16:11,571 (美姫)《あんたの障がいは 顔と性格や。 一生 泣いて過ごしたらええ》 265 00:16:11,638 --> 00:16:16,576 《悔しいなぁ。 あんたに 借りつくってもうた》 266 00:16:16,643 --> 00:16:20,647 (小麦)《私も 楽しかったから 貸しじゃない》 267 00:16:23,650 --> 00:16:25,585 (美姫)《まあ 失恋して→ 268 00:16:25,652 --> 00:16:29,589 初めて分かった 感情が あったってこっちゃ》 269 00:16:29,656 --> 00:16:32,659 (美姫・小麦)《乾杯!》 270 00:16:41,668 --> 00:16:43,603 \(チャイム) 271 00:16:43,670 --> 00:16:45,672 \(哲也) 那珂川です! 272 00:16:48,008 --> 00:16:51,878 (哲也) 小麦さん。 全ては 僕の 力不足です。 273 00:16:51,945 --> 00:16:53,880 すいません。 274 00:16:53,947 --> 00:17:00,887 \(小麦) 違うよ。 私は 何一つ 解決策を 出せなかった。 275 00:17:00,954 --> 00:17:03,890 \私が もっと しっかりしてたら こんなことには…。 276 00:17:03,957 --> 00:17:05,892 小麦さん。 ちょっとだけで いいんです。 277 00:17:05,959 --> 00:17:08,895 開けてもらえませんか? (鍵を掛ける音) 278 00:17:08,962 --> 00:17:14,901 \(哲也) 小麦さん! (小麦) ごめん。 今日は 帰って。 279 00:17:14,968 --> 00:17:19,906 \(哲也) お願いします。 顔を 見せてください。 280 00:17:19,973 --> 00:17:23,910 (小麦) 今 すっごい 不細工なことに なってるから 無理。 281 00:17:23,977 --> 00:17:27,914 開けてくれないなら ここを 蹴破ります! 282 00:17:27,981 --> 00:17:34,921 \(ドアを たたく音) 283 00:17:34,988 --> 00:17:37,991 (小麦) ホントに やるなんて どうかしてる! 284 00:17:39,993 --> 00:17:41,995 会いたかった。 285 00:17:41,995 --> 00:17:54,007 ♪~ 286 00:17:54,007 --> 00:17:57,944 \(クラッカーの音) 287 00:17:58,011 --> 00:18:02,015 (潤) 美姫ちゃん。 きみじま文芸賞 コングラチュレーション! 288 00:18:04,017 --> 00:18:05,952 おめでとう。 289 00:18:06,019 --> 00:18:07,954 ハハ。 何 お通夜みたいな顔してんの? 290 00:18:08,021 --> 00:18:11,958 2人だけの受賞祝い やろうぜ。 ヘヘヘ。 291 00:18:12,025 --> 00:18:17,897 (美姫) たまには うまいこと言うよな。 確かに 今日は 弔いや。 292 00:18:17,964 --> 00:18:19,899 えっ? 293 00:18:19,966 --> 00:18:21,901 (美姫) あんた ホンマもんの アホやな! 294 00:18:21,968 --> 00:18:24,904 何が 大賞や! 何が めでたいや! 295 00:18:24,971 --> 00:18:27,907 おっ。 ちょっ。 えーっ? 296 00:18:27,974 --> 00:18:32,912 (美姫) あんたの父親はな あの くそ社長はな→ 297 00:18:32,979 --> 00:18:35,915 最初っから こういうシナリオ 作ってたんや。 298 00:18:35,982 --> 00:18:37,917 >> どういうこと? (美姫) 最初から→ 299 00:18:37,984 --> 00:18:40,920 あんたに 大賞 取らせる気なんか なかったんや。 300 00:18:40,987 --> 00:18:45,925 上手に マスコミ使って 宣伝して 潤の本も うちの本も→ 301 00:18:45,992 --> 00:18:48,928 ぎょうさん 売りたかっただけじゃ ぼけ! 302 00:18:48,995 --> 00:18:53,933 アホや。 うちは アホや。 303 00:18:54,000 --> 00:19:00,940 そんなんも 知らんと 一生懸命 小麦と 本 書いて。 304 00:19:01,007 --> 00:19:06,946 でも その間 ずっと パパさんは 腹ん中で 笑っとったんや! 305 00:19:07,013 --> 00:19:12,952 うちは パパさんの手のひらの上で 踊っとっただけなんや! 306 00:19:13,019 --> 00:19:15,021 くそっ。 307 00:19:19,959 --> 00:19:25,899 (小麦) だいたいさぁ うちの会社が 君嶋の腹黒じじいに→ 308 00:19:25,965 --> 00:19:27,901 最初から 勝てるわけなかったっつうの。 309 00:19:27,967 --> 00:19:29,903 ああ。 そうだぁ! 310 00:19:29,969 --> 00:19:31,905 (小麦) 真面目に やってきて バカみたいだぁ。 311 00:19:31,971 --> 00:19:33,907 うーん。 バカみたいだぁ! 312 00:19:33,973 --> 00:19:36,910 (小麦) 恋も二の次で 仕事 頑張ってきたのに→ 313 00:19:36,976 --> 00:19:39,913 何なんだぁ この仕打ちは! 314 00:19:39,979 --> 00:19:41,915 うーん。 違う! 恋愛は 進行中です! 315 00:19:41,981 --> 00:19:44,918 (小麦) どこでー? >> ここで! 316 00:19:44,984 --> 00:19:46,920 (小麦) ハハハ! 317 00:19:46,986 --> 00:19:51,925 普通さ こういうときってさ セックスしてるよねー。 318 00:19:51,991 --> 00:19:55,929 >> アハハ。 ですよね。 (小麦) 駄目! 敬語 使ってる男と→ 319 00:19:55,995 --> 00:19:57,931 やってられっかっつうの。 >> あー。 何でー。 320 00:19:57,997 --> 00:19:59,933 (小麦) おっと。 ほら 飲め 飲め。 321 00:19:59,999 --> 00:20:01,935 よし! 那珂川 哲也。 322 00:20:02,001 --> 00:20:04,938 編集長直伝の 尻踊りを 踊りたいと思います! 323 00:20:05,004 --> 00:20:07,941 よっ! (小麦) おーっ。 ぽん ぽん ぽん! 324 00:20:08,007 --> 00:20:12,946 ♪「小麦の この字は どう書くの はい」 325 00:20:13,012 --> 00:20:16,950 ♪「こう きて こう きて こう書くの」 326 00:20:21,955 --> 00:20:23,957 (小麦) ありがとう。 327 00:20:36,970 --> 00:20:38,972 (小麦) 失礼します。 328 00:20:47,981 --> 00:20:50,984 (小麦) 私と美姫で 作った 小説の原稿です。 329 00:20:52,986 --> 00:20:54,988 (君嶋) どういうことかな? 330 00:20:56,990 --> 00:20:58,925 (小麦) 君嶋出版のためでは ありません。 331 00:20:58,992 --> 00:21:01,928 美姫を 一番いい形で デビューさせてあげたいんです。 332 00:21:01,995 --> 00:21:04,931 美姫にとって 処女作は→ 333 00:21:04,998 --> 00:21:06,933 今後の未来を 左右する 羅針盤ですから。 334 00:21:07,000 --> 00:21:11,938 (君嶋) なるほど。 (小麦) ですから この原稿と引き換えに→ 335 00:21:12,005 --> 00:21:14,941 うちの社員の首を 切らないでいただけませんか? 336 00:21:15,008 --> 00:21:17,877 (君嶋) ハハハ。 もともと 君たちには→ 337 00:21:17,944 --> 00:21:20,880 新しい 電子書籍部門を 任せるつもりだった。 338 00:21:20,947 --> 00:21:22,882 切るつもりなんて 毛頭ないよ。 339 00:21:22,949 --> 00:21:26,886 (小麦) でも 前に 合併した際には 社員の首は切ると おっしゃって。 340 00:21:26,953 --> 00:21:29,889 (君嶋) あっ そうだったかな。 ハハハ。 341 00:21:29,956 --> 00:21:33,893 (小麦) そうですか。 それなら 安心しました。 342 00:21:33,960 --> 00:21:35,895 どうも ありがとうございます。 343 00:21:35,962 --> 00:21:37,897 これからも 社員一同 力を合わせて 頑張ります。 344 00:21:37,964 --> 00:21:40,900 (君嶋) うん。 頑張ってくれたまえ。 345 00:21:40,967 --> 00:21:47,907 ただし 君以外は だがな。 (小麦) えっ? 346 00:21:47,974 --> 00:21:50,910 (君嶋) 君は 首だ。 いくら 優秀な人間でも→ 347 00:21:50,977 --> 00:21:54,981 主人に かみつくような犬を 飼っとくつもりはない。