1 00:00:03,871 --> 00:00:09,510 (響子) ふーん。 あなたが 美姫の母親? 2 00:00:09,577 --> 00:00:10,945 (春江) はい。 3 00:00:11,012 --> 00:00:12,947 (響子) 嘘ばっかり。→ 4 00:00:13,013 --> 00:00:16,951 あなたは 偽者。 だって…。 5 00:00:17,017 --> 00:00:20,020 私が 美姫の母親だもの。 6 00:00:22,023 --> 00:00:25,960 (響子) フフッ。 安心して。 別に バラしたりしないわ。 7 00:00:26,026 --> 00:00:28,029 じゃあね。 8 00:00:30,030 --> 00:00:32,033 (春江) ああ…。 9 00:00:53,187 --> 00:00:54,488 {\an8}(佐伯) 何 やってんだ? (小麦) あっ。 10 00:00:54,555 --> 00:00:57,491 {\an8}美姫で エッセー本を出すので 構成案を作ってるんです。 11 00:00:57,558 --> 00:00:59,493 {\an8}ええっ。 (只野) 小山さ。→ 12 00:00:59,560 --> 00:01:02,496 {\an8}電子書籍が ちょっと 好調だからって お前→ 13 00:01:02,563 --> 00:01:04,498 {\an8}二匹目の どじょうなんて 甘いぞ。 14 00:01:04,565 --> 00:01:07,501 {\an8}(只野) しかもさ 来月は 美園先生の エッセーも出るんだ。 15 00:01:07,568 --> 00:01:10,504 {\an8}お前 共倒れになったら 困るだろう 俺が。 16 00:01:10,571 --> 00:01:13,507 {\an8}(小麦) でも 社長からも 進めていいと言われてます。 17 00:01:13,574 --> 00:01:16,510 {\an8}まず 部長の俺に 話を通してからが 筋だろう? 18 00:01:16,577 --> 00:01:19,513 {\an8}(小麦) あっ。 すいませんでした。 必ず 成功させて→ 19 00:01:19,580 --> 00:01:22,516 {\an8}佐伯さんには ご迷惑を 掛けないようにしますから。 20 00:01:22,583 --> 00:01:25,519 {\an8}以後 気を付けます。 >> 分かれば いいんだよ。 21 00:01:25,586 --> 00:01:28,522 {\an8}あっ。 部長。 ちょっと お聞きしたいことが。 22 00:01:28,589 --> 00:01:30,524 {\an8}(佐伯) 何ですか? 23 00:01:30,591 --> 00:01:33,527 {\an8}(聡美) 結局 小麦さんが この部署 動かしてるよね。 24 00:01:33,594 --> 00:01:37,531 {\an8}(朋香) 男の嫉妬って たち悪そう。 (若子) 女の嫉妬も負けてませんよ。 25 00:01:37,598 --> 00:01:39,533 {\an8}指輪 外せ。 指輪 外せ。 26 00:01:39,600 --> 00:01:41,535 {\an8}(佐伯) そこの3人! ぼやぼやしてないで お茶。 27 00:01:41,602 --> 00:01:43,604 {\an8}(朋香・聡美) はい! 28 00:01:51,545 --> 00:01:53,481 {\an8}(エリカ) 友樹さん。 ママが 今週末→ 29 00:01:53,547 --> 00:01:56,550 {\an8}遊びに いらっしゃいって 言ってるんだけど 空いてる? 30 00:01:58,552 --> 00:02:01,489 (エリカ) どうしたの? 具合でも悪いの? 31 00:02:01,555 --> 00:02:04,492 (友樹) いや。 週末は 空いてるけど→ 32 00:02:04,558 --> 00:02:06,494 エリカちゃんの お宅に伺うのは 遠慮するよ。 33 00:02:06,560 --> 00:02:10,498 どうして? 私 何か 気に障ることした? 34 00:02:10,564 --> 00:02:13,501 (友樹) エリカちゃんが そんなこと するわけないだろ。 35 00:02:13,567 --> 00:02:18,506 実は 君に話さなきゃ いけないことが あるんだ。 36 00:02:18,572 --> 00:02:20,574 何? 37 00:02:26,580 --> 00:02:31,585 僕は 21歳。 あれは 7年前のことだよね。 38 00:02:33,587 --> 00:02:37,525 (友樹) あの夜は 一日中 バイトした後で 疲れていたんだ。 39 00:02:37,591 --> 00:02:40,528 そんなことは 何の言い訳にもならないけど。→ 40 00:02:40,594 --> 00:02:43,531 交差点を 左折した瞬間に 気が付いたんだ。→ 41 00:02:43,597 --> 00:02:47,468 横断歩道を渡ってくる 女子高生が いることに。→ 42 00:02:47,535 --> 00:02:50,471 もちろん 慌てて 急ブレーキを踏んだよ。→ 43 00:02:50,538 --> 00:02:53,541 でも 間に合わなかった。 気が付いたときには…。 44 00:02:55,543 --> 00:03:00,548 彼女は 宙を舞って 道路に たたきつけられてた。 45 00:03:02,550 --> 00:03:09,557 あのときの女子高生は 君だよね。 エリカちゃん。 46 00:03:11,559 --> 00:03:16,564 エリカちゃんの足を 奪ったのは 僕なんだよ。 47 00:03:27,575 --> 00:03:30,511 {\an8}(美姫) うちの 座右の銘やろ。 48 00:03:30,578 --> 00:03:33,514 {\an8}(美姫) それから うちならではの 格言。 49 00:03:33,581 --> 00:03:36,517 {\an8}恋愛観も入れた方が ええかな。 50 00:03:36,584 --> 00:03:40,521 {\an8}あっ。 何や エリカ。 帰ってたんかいな。 51 00:03:40,588 --> 00:03:43,524 声くらい 掛けろや。 >> ごめんなさい。 52 00:03:43,591 --> 00:03:45,526 仕事中? (美姫) まあな。 53 00:03:45,593 --> 00:03:49,463 桜子の手術代 稼がなあかんから 必死のパッチや。 54 00:03:49,530 --> 00:03:52,466 けど 妹って ええもんやな。 55 00:03:52,533 --> 00:03:56,470 うち 初めて 潤の気持ち ちょっと 分かった気するわ。 56 00:03:56,537 --> 00:03:59,473 あんたの足が 不自由になって 潤からしたら→ 57 00:03:59,540 --> 00:04:03,477 何でもしてあげたい気に なるんやろうな。 58 00:04:03,544 --> 00:04:05,479 今度から うちも もう少し あいつに→ 59 00:04:05,546 --> 00:04:07,481 優しく接したらな あかんな。 フフッ。 60 00:04:07,548 --> 00:04:12,486 あっ。 そうや エリカ。 今度 桜子のお見舞いに行くとき→ 61 00:04:12,553 --> 00:04:14,488 プレゼント 買うていこうと 思うとるんやけど→ 62 00:04:14,555 --> 00:04:18,559 小学生んときに もらって うれしかったもんって 何やった? 63 00:04:20,561 --> 00:04:22,496 あ…。 うちの話ばっかりして ごめん。 64 00:04:22,563 --> 00:04:25,499 何か 話 あるんか? 65 00:04:25,566 --> 00:04:28,502 仕事の邪魔して ごめんね。 頑張って。 66 00:04:28,569 --> 00:04:30,571 (美姫) おう。 サンキュー。 67 00:04:33,574 --> 00:04:38,579 (美姫) 洋服? それとも 小物が ええかな。 68 00:04:40,581 --> 00:04:43,517 (友樹)《友樹っていいます。 今度 ここで 住み込みで働く…》→ 69 00:04:43,584 --> 00:04:45,519 《僕は やっぱり ちゃんと 目を見て話したい》→ 70 00:04:45,586 --> 00:04:47,454 《目を見ると その人の心が透けて 見えるような気が…》→ 71 00:04:47,521 --> 00:04:49,456 《奇麗な目を してるんだね。 だって エリカちゃん…》→ 72 00:04:49,523 --> 00:04:54,461 《エリカちゃん エリカちゃん エリカちゃん…》 73 00:04:54,528 --> 00:04:59,533 《エリカちゃんの足を 奪ったのは 僕なんだよ》 74 00:05:29,263 --> 00:05:32,499 (響子)《安心して。 別に バラしたりしないわ》 75 00:05:32,566 --> 00:05:34,568 《じゃあね》 76 00:05:37,571 --> 00:05:39,573 \(戸の開く音) 77 00:05:41,575 --> 00:05:44,511 (美姫) 何や。 幽霊 見るみたいな目して。 78 00:05:44,578 --> 00:05:49,450 (春江) ううん。 今日は 仕事で 来られへんと 思ってたから。 79 00:05:49,516 --> 00:05:51,452 (美姫) 調子どうや? 80 00:05:51,518 --> 00:05:54,455 (桜子) うん。 お姉ちゃんの顔 見たら 元気出た。 81 00:05:54,521 --> 00:05:57,458 (美姫) 今日は お土産 持ってきたで。 82 00:05:57,524 --> 00:06:01,462 (小麦) はい。 ちょっと 重いわよ。 83 00:06:01,528 --> 00:06:03,464 ♪「ジャン ジャン ジャン (美姫) ジャーン」 84 00:06:03,530 --> 00:06:08,469 (桜子) 本や! こんなに たくさん? 85 00:06:08,535 --> 00:06:10,471 (美姫) これだけ あったら 病院におっても→ 86 00:06:10,537 --> 00:06:12,473 退屈してる暇 ないやろ? 87 00:06:12,539 --> 00:06:15,476 うちはな 桜子くらいんとき 歩けんかったから→ 88 00:06:15,542 --> 00:06:18,479 全然 友達が できひんかったんや。 89 00:06:18,545 --> 00:06:21,482 そやけど うちには本があったから さみしくなかった。 90 00:06:21,548 --> 00:06:25,486 本は うちを いろんな所に 連れてってくれた。 91 00:06:25,552 --> 00:06:28,489 アラブの砂漠にも 宇宙にも 原始時代にもな。 92 00:06:28,555 --> 00:06:31,492 そやから 桜子も 元気になるまでは→ 93 00:06:31,558 --> 00:06:34,495 本の世界で いろんな所 旅したらええ。 94 00:06:34,561 --> 00:06:37,498 お姉ちゃん 小麦さん。 ありがとう。 95 00:06:37,564 --> 00:06:39,500 (小麦) どういたしまして。 96 00:06:39,566 --> 00:06:41,502 (桜子) そうや お姉ちゃん。 (美姫) うん? 97 00:06:41,568 --> 00:06:43,570 (桜子) 見て。 (美姫) 何? 98 00:06:45,506 --> 00:06:48,442 (桜子) 桜子な 元気なころは リレーの選手やったんやで。 99 00:06:48,509 --> 00:06:51,445 (美姫) へえ。 (桜子) 病気が 治ったら→ 100 00:06:51,512 --> 00:06:53,447 今度は ホンマの旅行 一緒に行こう。 101 00:06:53,514 --> 00:06:56,450 (美姫) ええで。 桜子 どこに行ってみたい? 102 00:06:56,517 --> 00:07:01,455 (桜子) うーん。 (美姫) あっ。 ええもん あるな。 103 00:07:01,522 --> 00:07:03,457 >> あのう…。 (小麦) うん? 104 00:07:03,524 --> 00:07:07,461 美姫の様子 特に 変わりありませんか? 105 00:07:07,528 --> 00:07:09,463 (小麦) えっ? >> あっ いえ。 106 00:07:09,530 --> 00:07:13,467 いつもと同じやったら いいんです。 107 00:07:13,534 --> 00:07:15,469 \(戸の開く音) \(看護師) 失礼します。→ 108 00:07:15,536 --> 00:07:19,540 検温の お時間です。 (春江) お願いします。 109 00:07:28,549 --> 00:07:30,484 へえ。 珍しい お客さんだ。 110 00:07:30,551 --> 00:07:34,488 俺 まだ 片付けがあるんだ。 何? 111 00:07:34,555 --> 00:07:37,491 (哲也) 家に 戻ってこい。 母さんは 口には出さないけど→ 112 00:07:37,558 --> 00:07:39,493 心の中では ずっと 待ってるはずだ。 113 00:07:39,560 --> 00:07:42,496 (友樹) あの人が? フッ。→ 114 00:07:42,563 --> 00:07:45,432 それより 兄さんこそ 大変そうじゃない。→ 115 00:07:45,499 --> 00:07:48,435 あんな家業を 継ぐなんて ご苦労さま。→ 116 00:07:48,502 --> 00:07:51,438 早速 政略結婚 させられるんだって? 117 00:07:51,505 --> 00:07:54,441 (哲也) 断ったに決まってるだろう。 結婚を 考えてる人がいるんだ。 118 00:07:54,508 --> 00:07:58,445 (友樹) えー。 早く 解放してあげなよ。 119 00:07:58,512 --> 00:08:02,449 散々 期待させて 結局 別れたら かわいそうだと思わない? 120 00:08:02,516 --> 00:08:05,452 誰が何と言おうと 僕は 小麦さんと結婚する。 121 00:08:05,519 --> 00:08:08,522 小麦っていうんだ その人。 122 00:08:10,524 --> 00:08:13,460 ホントは 疑心暗鬼になってると 思うけどなぁ 小麦さん。 123 00:08:13,527 --> 00:08:15,462 (哲也) お前に 小麦さんの 何が分かる。→ 124 00:08:15,529 --> 00:08:17,464 彼女は ちゃんと 理解してくれた。→ 125 00:08:17,531 --> 00:08:19,466 小麦さんは お前が 思ってるような人じゃない。 126 00:08:19,533 --> 00:08:23,470 へえー。 みんな 嘘つきだな。 ホントに それでいいの? 127 00:08:23,537 --> 00:08:27,474 俺さ エリカちゃんにも 嘘 つき続けて いいのかなって→ 128 00:08:27,541 --> 00:08:29,476 思い始めて…。 (哲也) 真実を 言わない方が→ 129 00:08:29,543 --> 00:08:31,478 相手のためだってこともある。→ 130 00:08:31,545 --> 00:08:34,481 エリカさんを 傷つけることだけは するな。 131 00:08:34,548 --> 00:08:38,552 僕と お前は 沈黙することで 一生 十字架を 背負い続けるんだ。 132 00:08:41,555 --> 00:08:44,558 (哲也) とにかく 帰ってこい。 いいな。 133 00:08:46,560 --> 00:08:52,499 もう遅いよ。 さいは 投げられたんだ。 134 00:08:52,566 --> 00:08:55,569 (エリカの泣き声) 135 00:08:57,571 --> 00:08:59,506 \(ノック) \(みやび) エリカちゃん。→ 136 00:08:59,573 --> 00:09:02,509 どうしたの? 具合でも悪いの? 137 00:09:02,576 --> 00:09:04,511 (エリカ) 別に。 \(みやび) じゃ どうして→ 138 00:09:04,578 --> 00:09:10,517 お部屋に 閉じこもったきりなの。 天使園で 何かあったの?→ 139 00:09:10,584 --> 00:09:13,587 友樹さんと ケンカでもした? 140 00:09:15,589 --> 00:09:19,526 (みやび) ねえ。 お茶を飲みながら 一緒に お話ししましょう。→ 141 00:09:19,593 --> 00:09:21,528 ママが 相談に乗ってあげるから 出てらっしゃい。 142 00:09:21,595 --> 00:09:24,531 もう 無理なの。 143 00:09:24,598 --> 00:09:28,535 \(みやび) エリカちゃんが 友樹さん 怒らせちゃったのね。→ 144 00:09:28,602 --> 00:09:33,540 だったら ママが 仲直りする方法を 教えてあげる。 145 00:09:33,607 --> 00:09:36,543 (みやび) 男の子ってね 見た目より ずっと子供なのよ。→ 146 00:09:36,610 --> 00:09:39,546 エリカちゃんの方が 折れて 謝れば→ 147 00:09:39,613 --> 00:09:41,548 きっと 分かってくれるから 大丈夫よ。 148 00:09:41,615 --> 00:09:44,551 違うって 言ってるでしょ! いいから 放っておいて! 149 00:09:44,618 --> 00:09:47,487 あっ。 エリカちゃん。 じゃ 何があったの? 150 00:09:47,554 --> 00:09:51,558 ねえ。 エリカちゃん。 エリカちゃん。 151 00:09:53,560 --> 00:09:56,496 (君嶋) いいじゃないか この色。 響子のイメージに 合ってる。 152 00:09:56,563 --> 00:09:58,498 (響子) ありがとう。 私も そう思うわ。 153 00:09:58,565 --> 00:10:00,500 (君嶋) うん。 >> 📱 154 00:10:00,567 --> 00:10:03,503 📱 155 00:10:03,570 --> 00:10:08,508 (君嶋) ただ タイトルのフォントを 変えた方が いいかなぁ。 156 00:10:08,575 --> 00:10:10,510 📱 157 00:10:10,577 --> 00:10:13,513 (君嶋) 君は どう思う? >> 📱 158 00:10:13,580 --> 00:10:17,517 そうかもしれないわねぇ。 どうしよっかなぁ。 159 00:10:17,584 --> 00:10:19,519 📱 (君嶋) おいっ。 160 00:10:19,586 --> 00:10:22,522 もしもし。 奥さまですか? 161 00:10:22,589 --> 00:10:26,526 いつも お世話になっております。 美園 響子です。 162 00:10:26,593 --> 00:10:31,531 今 社長 お手洗いに行かれたので 代わりに 私が。 163 00:10:31,598 --> 00:10:33,533 いえ。 ちょうど 打ち合わせが 終わって→ 164 00:10:33,600 --> 00:10:36,536 これから ランチを ごちそうになるところなんです。 165 00:10:36,603 --> 00:10:39,539 よかったら 奥さまも いらっしゃいません? 166 00:10:39,606 --> 00:10:43,610 ええ。 失礼します。 167 00:10:46,546 --> 00:10:48,482 かわいそうじゃない。 168 00:10:48,548 --> 00:10:51,485 奥さまも お酒 飲めるんでしょ。 一杯 いかが? 169 00:10:51,551 --> 00:10:53,487 せっかくですけど→ 170 00:10:53,553 --> 00:10:55,489 帰って お夕飯の支度をしないと いけませんから。 171 00:10:55,555 --> 00:10:57,491 (響子) あら 残念。 お手伝いさん→ 172 00:10:57,557 --> 00:11:00,494 いらっしゃるんだから お任せしちゃえばいいのに。 173 00:11:00,560 --> 00:11:02,496 (みやび) お子さんの いらっしゃらない方には→ 174 00:11:02,562 --> 00:11:04,498 分からないでしょうけど→ 175 00:11:04,564 --> 00:11:08,502 子供のために 生きるのって 母親にとっては 喜びなんですよ。 176 00:11:08,568 --> 00:11:11,505 母親…。 (みやび) 美園さんのように→ 177 00:11:11,571 --> 00:11:14,508 自由 気ままに生きる人生は 楽しいでしょうけど→ 178 00:11:14,574 --> 00:11:16,510 後で むなしくなりそうで。 179 00:11:16,576 --> 00:11:21,515 私は 平凡でもいいから 何かを残したい。 180 00:11:21,581 --> 00:11:24,518 それが 子供の存在なんです。→ 181 00:11:24,584 --> 00:11:27,521 夫と子供に恵まれた 家庭がある方が→ 182 00:11:27,587 --> 00:11:32,526 女にとっては 幸せじゃないかしら。 フッ。 183 00:11:32,592 --> 00:11:37,531 カワイイのね。 あなたって。 184 00:11:37,597 --> 00:11:39,533 社長が 奥さま 好きになったの 分かる気がするわ。 185 00:11:39,599 --> 00:11:42,536 からかってらっしゃるんですか? (響子) からかう? まさか。 186 00:11:42,602 --> 00:11:45,472 ホントに そう思ってるわ。 イノセントって言葉は→ 187 00:11:45,539 --> 00:11:48,475 あなたみたいな人に 使うんだって たった今 分かったわ。 188 00:11:48,542 --> 00:11:53,480 純粋無垢 ピュア。 すてき。 ハハッ。 それに 今のお話で→ 189 00:11:53,547 --> 00:11:56,483 新しい小説の構想が 湧いちゃった。 190 00:11:56,550 --> 00:11:59,486 奥さまに 感謝しなくちゃ。 どうも ありがとう。 191 00:11:59,553 --> 00:12:01,488 えっ? (響子) フフッ。 192 00:12:01,555 --> 00:12:04,491 一人の 名家の奥さまが 主人公の話なの。 193 00:12:04,558 --> 00:12:09,496 奥さまは 夫と子供思いの イノセントな女性。 194 00:12:09,563 --> 00:12:15,502 でもね あるとき 夫が 愛人をつくって 家を出ちゃって→ 195 00:12:15,569 --> 00:12:19,506 せっかく 愛情の全てを注ぎこんで 育てた子供たちも→ 196 00:12:19,573 --> 00:12:21,508 実は ただの 財産目当て。 197 00:12:21,575 --> 00:12:23,510 奥さまから 財産を 一切合切 奪った後は→ 198 00:12:23,577 --> 00:12:28,515 もう 手のひらを返したように 奥さまを 家から たたきだす。 199 00:12:28,582 --> 00:12:33,520 傷心の奥さまは それから 男狂いになって→ 200 00:12:33,587 --> 00:12:37,524 手当たり次第 野獣のような男たちと→ 201 00:12:37,591 --> 00:12:39,526 夜ごと ふらちな行いに 溺れていく…。 202 00:12:39,593 --> 00:12:41,528 やめてください! (響子) ハハッ! 203 00:12:41,595 --> 00:12:43,530 楽しそうでしょ。 ハハハッ! 204 00:12:43,597 --> 00:12:47,467 それ以上 聞きたくないわ! (響子) まだ お肉が残ってるわよ。 205 00:12:47,534 --> 00:12:49,536 失礼します! 206 00:12:53,540 --> 00:12:59,479 ねえ。 次の小説で 私の新境地が 開けそうじゃない?→ 207 00:12:59,546 --> 00:13:02,482 ハハハッ! 208 00:13:02,549 --> 00:13:07,554 やっぱり ステーキは 血の滴る レアに限るわね。 209 00:13:09,556 --> 00:13:12,492 (美姫) よっ。 >> お姉ちゃん。 210 00:13:12,559 --> 00:13:14,494 (美姫) ああ。 あかん あかん。 無理したら あかん。 211 00:13:14,561 --> 00:13:17,497 横になってろ。 >> 大丈夫。 212 00:13:17,564 --> 00:13:20,500 だって ずっと待ってたんやで。 お姉ちゃんが来るの。 213 00:13:20,567 --> 00:13:24,504 (美姫) 毎日 来とるやないか。 >> そうやけど。 214 00:13:24,571 --> 00:13:27,507 これ。 読んだよ。 215 00:13:27,574 --> 00:13:30,510 お姉ちゃんの エッセー集 “毒姫の ことば” 216 00:13:30,577 --> 00:13:33,513 桜子 お姉ちゃんに 感想 伝えたくって→ 217 00:13:33,580 --> 00:13:36,516 ずっと 待ってたんやで。 218 00:13:36,583 --> 00:13:40,520 (美姫) では 感想を 謹んで拝聴いたします。 219 00:13:40,587 --> 00:13:42,589 どやった? 220 00:13:51,531 --> 00:13:55,468 >> 最高や。 (美姫) そうか! おもろかったか。 221 00:13:55,535 --> 00:13:59,472 >> ホンマは 自信作やったんでしょ? (美姫) まあな。 222 00:13:59,539 --> 00:14:02,475 ホンマに 面白かった。 面白いだけやない。 223 00:14:02,542 --> 00:14:06,479 なるほどなぁとか じーんと くるところもあって→ 224 00:14:06,546 --> 00:14:09,482 とっても いい本やって 思った。 225 00:14:09,549 --> 00:14:11,484 (美姫) 何や こそばゆいな。 226 00:14:11,551 --> 00:14:15,488 >> 身びいきかな? (美姫) アホ! うちの実力や。 227 00:14:15,555 --> 00:14:18,491 小麦さんに言うてた 言葉も 入ってたね。 228 00:14:18,558 --> 00:14:21,494 (美姫) これが できたんも 桜子のおかげやな。 229 00:14:21,561 --> 00:14:26,566 桜子。 ありがとう。 230 00:14:28,568 --> 00:14:31,571 ハハハッ。 >> フフッ。 231 00:14:33,573 --> 00:14:37,510 (響子) フゥ…。 美姫が 1位か。 徹底的に つぶさないとね。 232 00:14:37,577 --> 00:14:40,513 (君嶋) どういう 風の吹き回しだい。 今まで 人のことを→ 233 00:14:40,580 --> 00:14:42,515 気にしたことなんか なかったじゃないか。 234 00:14:42,582 --> 00:14:45,452 私が 私を 誇るために 必要なことなの。 235 00:14:45,518 --> 00:14:48,455 大丈夫。 社長には 悪いようにしないから。 236 00:14:48,521 --> 00:14:51,458 (君嶋) ハッ。 この前みたいなのは ごめんだぞ。 237 00:14:51,524 --> 00:14:54,461 あの後 家に帰る こっちの身にもなってみろ。 238 00:14:54,527 --> 00:14:57,464 奥さまと 愛を確かめ合えば よかったのに。 239 00:14:57,530 --> 00:14:59,466 (君嶋) あいつは それどころじゃないさ。 240 00:14:59,532 --> 00:15:04,471 響子のことといい エリカが 引きこもってることといい。 241 00:15:04,537 --> 00:15:08,475 まっ。 私が 心配しても しかたがないことだがね。 242 00:15:08,541 --> 00:15:13,480 エリカちゃんって 確か 足の悪い お嬢さんよね? 243 00:15:13,546 --> 00:15:18,485 そうなの。 彼女が 引きこもりね。 244 00:15:18,551 --> 00:15:20,553 かわいそうに。 245 00:15:22,555 --> 00:15:25,892 (お手伝いさん) 失礼いたします。 246 00:15:25,959 --> 00:15:28,428 (みやび) どうして あなたが ここに? 247 00:15:28,495 --> 00:15:30,430 (響子) あら。 社長には 伺うって 連絡しましたけど。→ 248 00:15:30,497 --> 00:15:32,432 それに 今日は お嬢さんに用事なの。 249 00:15:32,499 --> 00:15:34,434 そちら? 失礼します。 (みやび) ちょっと!→ 250 00:15:34,501 --> 00:15:37,504 勝手なこと しないで。 251 00:15:39,506 --> 00:15:42,442 \(みやび) ちょっ… 開けなさい! エリカちゃん いるんでしょ?→ 252 00:15:42,509 --> 00:15:45,445 ちょっと エリカに用事って 何なのよ。→ 253 00:15:45,512 --> 00:15:47,447 ちょっと 開けて。 エリカちゃん! 254 00:15:47,514 --> 00:15:50,450 お久しぶりね エリカちゃん。 255 00:15:50,517 --> 00:15:53,453 父から 美園先生が いらっしゃるとは 聞いてますが→ 256 00:15:53,520 --> 00:15:57,457 私に 何のご用ですか? (響子) ウフフ。→ 257 00:15:57,524 --> 00:16:02,462 あのね 私 いいこと思い付いたの。 258 00:16:02,529 --> 00:16:05,465 (エリカ) いいこと? (響子) 私と 組まない? 259 00:16:05,532 --> 00:16:10,470 私が あなたの ゴーストになってあげる。 260 00:16:10,537 --> 00:16:12,472 えっ? 261 00:16:12,539 --> 00:16:16,409 ずっと このままでいいの? こんな狭い部屋に→ 262 00:16:16,476 --> 00:16:18,411 閉じこもってたって 人生は 変わらない。→ 263 00:16:18,478 --> 00:16:23,416 同じ車椅子だって 美姫さんは 自由に 羽ばたいてる。→ 264 00:16:23,483 --> 00:16:28,421 あなたなら あの子よりも 高く飛べるわ。 265 00:16:28,488 --> 00:16:31,491 私が 飛ばせてみせる。 266 00:16:34,494 --> 00:16:41,501 これ 私の名刺。 決心がついたら 電話して。 267 00:16:46,506 --> 00:16:48,441 (響子) あっ。 (みやび) どういうつもり? 268 00:16:48,508 --> 00:16:50,443 私は エリカちゃんに 用があって 来たの。 269 00:16:50,510 --> 00:16:52,445 奥さまには 関係ないと思うけど。 (みやび) エリカは 私の娘よ。→ 270 00:16:52,512 --> 00:16:54,447 エリカに 何の用なの? (響子) 別に あなたに→ 271 00:16:54,514 --> 00:16:57,450 言う義務ないわ。 それに エリカちゃん 娘でしょうけど→ 272 00:16:57,517 --> 00:16:59,452 あなたの所有物でも ペットでもないのよ。 273 00:16:59,519 --> 00:17:03,456 本気で 彼女の幸せを願うなら 自由にしてあげたら どうかしら。 274 00:17:03,523 --> 00:17:05,458 干渉するのは 奥さまの エゴよ。 275 00:17:05,525 --> 00:17:07,460 いつ 私が 干渉したっていうの? 276 00:17:07,527 --> 00:17:10,463 そんな くだらない お説教 あなたに される覚えはないわ。 277 00:17:10,530 --> 00:17:13,466 そう。 じゃあ 私と社長が 深ーい仲でも→ 278 00:17:13,533 --> 00:17:16,469 一切 干渉しないでね。 (みやび) よくも ぬけぬけと。 279 00:17:16,536 --> 00:17:18,471 そんなことして 恥ずかしくないの? 汚らわしい。 280 00:17:18,538 --> 00:17:22,542 汚らわしい? 気持ちいいなら 分かるんだけど。 281 00:17:28,548 --> 00:17:30,483 (響子) あなただって 気付いてたんじゃない? 282 00:17:30,550 --> 00:17:32,485 私たちのこと。 283 00:17:32,552 --> 00:17:35,488 知ってたのに 知らないふりする しらじらしい女の方が→ 284 00:17:35,555 --> 00:17:38,491 汚らわしいんじゃないかしら。 285 00:17:38,558 --> 00:17:40,493 出てって! 今すぐ 出てって! 286 00:17:40,560 --> 00:17:42,495 勝手な人ねぇ。 287 00:17:42,562 --> 00:17:45,498 帰ろうとしたの 引き留めたのは あなたじゃない。 288 00:17:45,565 --> 00:17:49,502 言われなくても 帰るわ。 じゃあね。 289 00:17:49,569 --> 00:17:57,510 言い忘れたけど 安心して。 私 あなたのご主人 いらないから。 290 00:17:57,577 --> 00:18:03,516 私ね 自分も 束縛されたくないし 誰かを束縛する 趣味もないの。 291 00:18:03,583 --> 00:18:08,588 男も 一人だけじゃないしね。 それじゃあ。 292 00:18:13,593 --> 00:18:16,463 (みやび) あっ。 エリカちゃん。 あの女 何の用だったの? 293 00:18:16,529 --> 00:18:18,465 (エリカ) 別に。 294 00:18:18,531 --> 00:18:20,467 (みやび) とにかく あの魔女とは 二度と 会わないでちょうだい。 295 00:18:20,533 --> 00:18:23,470 私の人生よ。 ママに 口出しされたくない。 296 00:18:23,536 --> 00:18:27,474 エリカちゃん。 これだけは ママ 死んでも譲らないわ。 覚えといて。 297 00:18:27,540 --> 00:18:31,544 あの 雌ギツネに会うことだけは 何があっても 許しません! 298 00:18:38,551 --> 00:18:40,487 (哲也) 友樹。 (友樹) お疲れ。 299 00:18:40,553 --> 00:18:44,491 (哲也) お前 ここに来たってことは 家に 戻ることにしたのか? 300 00:18:44,557 --> 00:18:47,494 (友樹) 違うよ。 (哲也) じゃあ 何だ? 301 00:18:47,560 --> 00:18:50,497 俺 エリカちゃんに ホントのこと 言った。→ 302 00:18:50,563 --> 00:18:53,500 やっぱり 嘘は よくないって 思うんだ。 303 00:18:53,566 --> 00:18:56,503 何を考えてるんだ お前は! 304 00:18:56,569 --> 00:18:58,505 自分のしたことが どういうことか 分かってるのか! 305 00:18:58,571 --> 00:19:04,577 俺は 俺の正義を貫いただけだ。 兄貴が とやかく言う話じゃない。 306 00:19:07,580 --> 00:19:10,583 (小麦) 失礼します。 307 00:19:14,587 --> 00:19:18,458 (君嶋) 実は 担当替えをすることにした。 308 00:19:18,525 --> 00:19:21,461 (小麦) と いいますと? (君嶋) うん。 309 00:19:21,528 --> 00:19:25,465 >> よろしくね。 小麦ちゃん。 (小麦) 美園先生。 310 00:19:25,532 --> 00:19:27,467 (君嶋) 君には 美園 響子先生を お願いしたい。 311 00:19:27,534 --> 00:19:29,469 私の担当じゃ 不満? 312 00:19:29,536 --> 00:19:31,471 (小麦) そんな とんでもない。 光栄です。 313 00:19:31,538 --> 00:19:33,473 ただ…。 (君嶋) ただ? 314 00:19:33,540 --> 00:19:37,477 (小麦) 美姫も 引き続き 担当させて いただけないでしょうか。 315 00:19:37,544 --> 00:19:40,480 もちろん 美園先生には ご迷惑が 掛からないよう→ 316 00:19:40,547 --> 00:19:43,483 先生の担当は 全力で やらせていただきます。 317 00:19:43,550 --> 00:19:46,486 美姫には 実の母親が 現れたこともあって→ 318 00:19:46,553 --> 00:19:49,489 公私 共に 編集の手助けが 必要です。 319 00:19:49,556 --> 00:19:51,491 >> そうかしら。 (君嶋) 美姫ちゃんの担当の→ 320 00:19:51,558 --> 00:19:55,495 後任に関しては 佐伯君に 人選を任せた。 321 00:19:55,562 --> 00:19:59,499 だから 君は 今日から 美園先生の担当だ。 322 00:19:59,566 --> 00:20:03,503 (小麦) 申し訳ありませんが 納得できません。 323 00:20:03,570 --> 00:20:08,508 美姫を やらせてもらえないなら 美園先生の担当は お断りします。 324 00:20:08,575 --> 00:20:10,577 失礼します。 325 00:20:12,579 --> 00:20:14,514 \(ドアの閉まる音) 326 00:20:14,581 --> 00:20:18,451 あーあ。 振られちゃった。 327 00:20:18,518 --> 00:20:22,455 私 男には 振られたこと 一度もないのに。 328 00:20:22,522 --> 00:20:24,457 (君嶋) そりゃ 結構ですね。 329 00:20:24,524 --> 00:20:30,463 こういう気分なんだ。 去るものを 追いたくなる気持ち。 330 00:20:30,530 --> 00:20:33,466 今 初めて分かった。 331 00:20:33,533 --> 00:20:35,468 (君嶋) ハハッ。 >> ハハハッ! 332 00:20:35,535 --> 00:20:38,538 (君嶋) これ以上 もめ事は ごめんだぞ。 333 00:20:40,540 --> 00:20:47,547 ああ。 小山 小麦さんか。 カワイイ人。 フフッ。 334 00:20:57,557 --> 00:21:00,493 (小麦) ごめんね 遅くなって。 (美姫) シーッ。 335 00:21:00,560 --> 00:21:03,496 今 眠ったとこや。 (小麦) ごめん。 336 00:21:03,563 --> 00:21:08,501 どう? 桜子ちゃん。 (美姫) 今日は まあ 何とか。 337 00:21:08,568 --> 00:21:13,506 でも ここんとこ 数値が 悪くなってきてるって 先生が。 338 00:21:13,573 --> 00:21:15,441 (小麦) そんな…。 339 00:21:15,508 --> 00:21:18,444 (美姫) エッセーの 売れ行き 良くて よかったわ。 340 00:21:18,511 --> 00:21:21,447 この分やと もうちょっとで 渡米費用 届くな。 341 00:21:21,514 --> 00:21:24,450 こっからも 手綱 引き締めて 頑張るで。 342 00:21:24,517 --> 00:21:26,519 (小麦) うん。 343 00:21:29,522 --> 00:21:34,527 (美姫) 桜子。 もうすぐ 元気にしたるからな。 344 00:21:40,533 --> 00:21:46,472 \(春江) ええ。 あと少しで 手術代の お金が 入るみたいで。 345 00:21:46,539 --> 00:21:50,543 美姫さんも 私を ホンマの 母親やと 信じこんでます。 346 00:21:52,545 --> 00:21:54,547 けど…。