1 00:00:02,202 --> 00:00:05,405 ♬~ 2 00:00:05,405 --> 00:00:11,211 (松平元康)「待て待て~。 すばしこい兎め どこじゃ どこじゃ~!」。 3 00:00:11,211 --> 00:00:15,782 「ピョン ピョン。 侍なぞに捕まるものか~。➡ 4 00:00:15,782 --> 00:00:18,285 ピョン ピョン ピョン」。 5 00:00:27,127 --> 00:00:29,429 (徳川家康)やめよ! 6 00:00:32,299 --> 00:00:35,202 (豊臣秀頼)共に乱世の夢を見ようぞ! 7 00:00:35,202 --> 00:00:38,505 (喚声) 8 00:00:49,149 --> 00:00:55,322 (茶々)共に行こうぞ 家康! 9 00:00:55,322 --> 00:00:59,826 乱世の亡霊よ…。 10 00:01:01,762 --> 00:01:04,598 さらば…。 11 00:01:04,598 --> 00:01:11,471 ♬~ 12 00:01:11,471 --> 00:01:14,107 (阿茶局)これでいかが? 13 00:01:14,107 --> 00:01:18,612 はあ~。 これでよい。 14 00:01:30,290 --> 00:01:36,597 わしに言いたいことがあれば 今じゃぞ。 15 00:01:38,966 --> 00:01:42,269 これが最後かもしれん。 16 00:01:48,442 --> 00:01:50,978 ありませぬ。 17 00:01:50,978 --> 00:01:54,848 私は 最後と思うておりませぬので。 18 00:01:54,848 --> 00:02:11,264 ♬~ 19 00:02:11,264 --> 00:02:15,769 あっ 一つだけ。 20 00:02:17,938 --> 00:02:23,744 よろしければ あのお話をお聞かせ願いとうございます。 21 00:02:23,744 --> 00:02:26,113 あの話? 22 00:02:26,113 --> 00:02:29,149 鯉。 23 00:02:29,149 --> 00:02:31,284 コイ? 24 00:02:31,284 --> 00:02:34,621 (阿茶)魚の鯉のお話でございます。 25 00:02:34,621 --> 00:02:42,629 ああ… あれはな 信康と五徳の…。 26 00:02:49,136 --> 00:02:51,638 明石殿。 27 00:02:51,638 --> 00:02:55,809 (明石全登)後藤又兵衛 道明寺表の戦にて 討ち死にした! 28 00:02:55,809 --> 00:02:57,844 まことか… 又兵衛殿が…。 29 00:02:57,844 --> 00:03:02,149 (大谷吉治)長宗我部殿も 八尾での戦いのあと 行方知れずじゃ。 30 00:03:20,767 --> 00:03:24,271 (真田信繁)汚い…。 31 00:03:24,271 --> 00:03:29,576 戦とは汚いものよ。 32 00:03:31,144 --> 00:03:33,980 (昌幸)戦は また起こる。 33 00:03:33,980 --> 00:03:37,784 ひっくり返せる時が 必ず来る。 34 00:03:41,288 --> 00:03:43,990 信繁。 35 00:03:45,625 --> 00:03:49,496 (昌幸)乱世を取り戻せ。 36 00:03:49,496 --> 00:03:54,968 愉快な乱世を泳ぎ続けろ。 37 00:03:54,968 --> 00:04:02,375 ♬~ 38 00:04:02,375 --> 00:04:06,246 (大野治長)家康が動いた。➡ 39 00:04:06,246 --> 00:04:10,250 自ら戦場に出てきおった。 40 00:04:13,120 --> 00:04:15,922 (大野)茶臼山を奪い返す気であろう。 41 00:04:15,922 --> 00:04:18,592 クソッ! 狸が! 42 00:04:18,592 --> 00:04:25,265 ♬~ 43 00:04:25,265 --> 00:04:29,936 我らが この戦に勝つ手だては ただ一つ➡ 44 00:04:29,936 --> 00:04:32,839 恐ろしき化け物の首を取ることである。 45 00:04:32,839 --> 00:04:35,742 (大野)目指すは家康の首 ただ一つ。 46 00:04:35,742 --> 00:04:39,946 (茶々)我が子らよ。 恐れることはないぞ! 47 00:04:39,946 --> 00:04:44,818 この母は どこまでも そなたらと一緒じゃ! 48 00:04:44,818 --> 00:04:47,287 (一同)お~! 49 00:04:47,287 --> 00:04:50,957 (千姫)私も一緒じゃ。 50 00:04:50,957 --> 00:04:53,293 武運を祈る! 51 00:04:53,293 --> 00:04:55,295 (一同)お~! 52 00:04:55,295 --> 00:05:00,734 大御所様 ご着到~! ご着到~! ご着到~! 53 00:05:00,734 --> 00:05:06,239 大御所様 ご着到~! ご着到~! ご着到~! 54 00:05:12,913 --> 00:05:15,248 おい。 55 00:05:15,248 --> 00:05:20,086 前へ出せ。 敵から見えるようにな。 56 00:05:20,086 --> 00:05:22,289 はっ。 57 00:05:32,098 --> 00:05:35,936 (いななきと どよめき) 58 00:05:35,936 --> 00:05:39,773 ♬~ 59 00:05:39,773 --> 00:05:44,411 (大野)あの金扇目がけ 一気に駆け上がる! 60 00:05:44,411 --> 00:05:47,113 (一同)はっ! 61 00:05:47,113 --> 00:05:49,149 かかれ~! 62 00:05:49,149 --> 00:05:54,287 (喚声) 63 00:05:54,287 --> 00:06:23,750 ♬~ 64 00:06:23,750 --> 00:06:25,685 うわっ! 65 00:06:25,685 --> 00:06:29,556 (銃声) 66 00:06:29,556 --> 00:06:31,925 一旦 引くぞ。 はっ。 67 00:06:31,925 --> 00:06:33,860 引け! 68 00:06:33,860 --> 00:06:36,263 (信繁)引くな~! 69 00:06:36,263 --> 00:06:41,601 まことの武士どもよ 我に続け~! 70 00:06:41,601 --> 00:06:43,637 (喚声) 71 00:06:43,637 --> 00:06:53,213 ♬~ 72 00:06:53,213 --> 00:06:55,949 突撃じゃ~! 73 00:06:55,949 --> 00:06:59,286 (斬り合う音) 74 00:06:59,286 --> 00:07:01,221 うわっ! 75 00:07:01,221 --> 00:07:04,557 あ~! 76 00:07:04,557 --> 00:07:11,231 ♬~ 77 00:07:11,231 --> 00:07:15,101 ⚟(信繁)家康は近いぞ! 捜せ~!➡ 78 00:07:15,101 --> 00:07:18,371 家康の首を取れ~! 79 00:07:18,371 --> 00:07:36,389 ♬~ 80 00:07:36,389 --> 00:07:41,094 家康は ここじゃあ~! (こだま)家康は ここじゃあ~! 81 00:07:44,264 --> 00:07:48,268 家康は ここにおるぞ! 82 00:07:51,871 --> 00:07:55,608 家康がおったぞ~! 83 00:07:55,608 --> 00:08:00,447 ♬~ 84 00:08:00,447 --> 00:08:03,049 さあ 来い! 85 00:08:03,049 --> 00:08:05,885 さあ 来い。 86 00:08:05,885 --> 00:08:08,722 共に行こうぞ! 87 00:08:08,722 --> 00:08:11,424 共に行こうぞ! 88 00:08:15,595 --> 00:08:19,899 (喚声と銃声) 89 00:08:19,899 --> 00:08:38,918 ♬~ 90 00:08:38,918 --> 00:08:43,123  心の声 乱世の亡霊たちよ…。 91 00:08:48,094 --> 00:08:54,267  心の声 わしを…➡ 92 00:08:54,267 --> 00:08:57,771 連れていってくれ。 93 00:08:57,771 --> 00:09:17,557 ♬~ 94 00:09:17,557 --> 00:09:28,368 (足音と荒い息遣い) 95 00:09:46,586 --> 00:10:14,948 ♬~ 96 00:10:14,948 --> 00:10:21,754 (本多正信)また 生き延びてしまいましたなあ…。 97 00:10:24,290 --> 00:10:28,128 天守が! 天守が燃えておるぞ! 98 00:10:28,128 --> 00:10:47,981 ♬~ 99 00:10:47,981 --> 00:10:53,153 とうとう終わるんですな…➡ 100 00:10:53,153 --> 00:10:59,325 長い長い… 乱世が。 101 00:10:59,325 --> 00:11:02,762 ♬~ 102 00:11:02,762 --> 00:11:05,665 (砲撃音) 早く運べ~! 103 00:11:05,665 --> 00:11:08,101 (うめき声) 104 00:11:08,101 --> 00:11:12,605 (本多正純)秀頼たちは 山里曲輪に逃げ込んでおるとのこと。➡ 105 00:11:12,605 --> 00:11:16,943 そして 大野修理から➡ 106 00:11:16,943 --> 00:11:22,649 千姫様をお返しすると 申し入れてきました。 107 00:11:26,419 --> 00:11:29,422 (大野)ご用意できました。 108 00:11:35,161 --> 00:11:41,467 お千。 輿を用意してある。 出よ。 109 00:11:49,976 --> 00:11:52,979 (千姫)義母上と殿は? 110 00:11:57,317 --> 00:12:04,123 嫌でございます。 私は 殿と義母上と共におります! 111 00:12:04,123 --> 00:12:07,393 早う出よ。 行きませぬ! 112 00:12:07,393 --> 00:12:15,702 私は 豊臣の妻じゃ! 行くならば 殿も義母上もご一緒でなければ。 113 00:12:20,940 --> 00:12:25,812 (千姫)殿。 一緒に出ましょう。 (秀頼)お千。 114 00:12:25,812 --> 00:12:31,618 余は 最後まで豊臣秀頼でありたい。 115 00:12:48,434 --> 00:12:53,973 千は ただ…➡ 116 00:12:53,973 --> 00:13:00,179 殿と共に 生きていきとうございます! 117 00:13:16,229 --> 00:13:19,265 (すすり泣き) 118 00:13:19,265 --> 00:13:23,002 伯母上。➡ 119 00:13:23,002 --> 00:13:30,610 伯母上からもお頼みください。 伯母上。 (千姫の泣き声) 120 00:13:30,610 --> 00:13:33,313 (常高院)姉上。 121 00:13:34,947 --> 00:13:38,618 お初。 122 00:13:38,618 --> 00:13:42,121 お千を頼んだぞ。 123 00:13:43,790 --> 00:13:46,626 義母上! 124 00:13:46,626 --> 00:13:58,137 ♬~ 125 00:13:58,137 --> 00:14:00,106 殿。 126 00:14:00,106 --> 00:14:10,783 ♬~ 127 00:14:10,783 --> 00:14:15,254 お千。 よう無事に…。 128 00:14:15,254 --> 00:14:17,590 大御所様! 129 00:14:17,590 --> 00:14:20,393 我が夫と義母をご助命くださいますよう➡ 130 00:14:20,393 --> 00:14:23,596 何とぞ お願い申し上げまする! 131 00:14:25,231 --> 00:14:28,267 豊臣には もう戦う力はありませぬ! 132 00:14:28,267 --> 00:14:32,772 この期に及んで お二人を死なせる意味が どこにありましょう! 133 00:14:32,772 --> 00:14:36,109 (徳川秀忠) お千。 戦の作法とは さようなものでは…。 134 00:14:36,109 --> 00:14:39,011 大御所様に申し上げております! 135 00:14:39,011 --> 00:14:45,785 ♬~ 136 00:14:45,785 --> 00:14:48,688 お願い申し上げます。➡ 137 00:14:48,688 --> 00:14:51,657 お願い申し上げます!➡ 138 00:14:51,657 --> 00:14:54,794 お願い申し上げます! 139 00:14:54,794 --> 00:15:12,912 ♬~ 140 00:15:12,912 --> 00:15:16,582 秀頼を➡ 141 00:15:16,582 --> 00:15:20,086 深く慕っておるんじゃな。 142 00:15:22,455 --> 00:15:27,093 私だけではございませぬ。 143 00:15:27,093 --> 00:15:32,398 多くの者が あのお方を慕っております。 144 00:15:34,967 --> 00:15:40,406 (千姫)あのお方は 夢を与えてくださいます。➡ 145 00:15:40,406 --> 00:15:43,709 力を与えてくださいます! 146 00:15:46,112 --> 00:15:50,616 前途ある若き才をお救いくださいませ! 147 00:15:50,616 --> 00:16:02,562 ♬~ 148 00:16:02,562 --> 00:16:05,364 すまぬ。 149 00:16:10,903 --> 00:16:18,377 ここで くじければ…➡ 150 00:16:18,377 --> 00:16:23,216 ここまでやって来たこと➡ 151 00:16:23,216 --> 00:16:26,219 全てが…。 152 00:16:28,054 --> 00:16:31,357 私が命を下します。 153 00:16:34,260 --> 00:16:38,264 そなたは何も…。 将軍として! 154 00:16:48,407 --> 00:16:52,278 将軍として命を下す。 155 00:16:52,278 --> 00:16:55,615 秀頼には➡ 156 00:16:55,615 --> 00:16:58,918 死を申しつける! 157 00:17:04,056 --> 00:17:10,830 最後くらい 私に背負わせてくだされ。 158 00:17:10,830 --> 00:17:14,233 ♬~ 159 00:17:14,233 --> 00:17:17,036 (千姫)鬼じゃ…。 160 00:17:20,106 --> 00:17:26,379 父上も おじじ様も! 161 00:17:26,379 --> 00:17:30,082 鬼じゃ! 鬼畜じゃ! 162 00:17:30,082 --> 00:17:34,387 豊臣の天下を盗み取った化け物じゃ! 163 00:17:34,387 --> 00:17:37,757 離せ! 秀頼様を…! 164 00:17:37,757 --> 00:17:42,395 (常高院)姫。離せ…! 姫!➡ 165 00:17:42,395 --> 00:17:50,102 これは 姉と秀頼様が お選びになったことでもあるのです。 166 00:17:50,102 --> 00:17:54,273 ♬~ 167 00:17:54,273 --> 00:18:04,083 (泣き声) 168 00:18:04,083 --> 00:18:11,057 離して。 離せ! 鬼じゃ! 秀頼様を返せ!➡ 169 00:18:11,057 --> 00:18:15,227 返せ! 返して! 170 00:18:15,227 --> 00:18:18,898 (千姫の泣き声) 171 00:18:18,898 --> 00:19:31,103 ♬~ 172 00:19:55,094 --> 00:19:57,296 ふう~。 173 00:19:58,931 --> 00:20:02,435 ふん! (小刀を腹に刺す音) 174 00:20:04,270 --> 00:20:07,173 く…。 175 00:20:07,173 --> 00:20:09,408 (腹を切る音) 176 00:20:09,408 --> 00:20:13,112 ハア ハア ハア…。 177 00:20:21,420 --> 00:20:24,223 母上…。 178 00:20:26,792 --> 00:20:34,100 我が首をもって 生きてくだされ…。 179 00:20:37,136 --> 00:20:40,139 ハア ハア…。 180 00:20:42,808 --> 00:20:45,311 ああ~! 181 00:20:45,311 --> 00:20:47,513 (介錯する音) 182 00:20:53,986 --> 00:20:56,021 あ…。 183 00:20:56,021 --> 00:21:09,268 ♬~ 184 00:21:09,268 --> 00:21:12,171 見事であった。 185 00:21:12,171 --> 00:21:15,875 (毛利吉政)お供いたしまする! 186 00:21:18,277 --> 00:21:21,781 うおっ! (腹を刺す音) 187 00:21:21,781 --> 00:21:26,652 (うめき声) 188 00:21:26,652 --> 00:21:43,435 ♬~ 189 00:21:43,435 --> 00:21:47,973 徳川は汚名を残し➡ 190 00:21:47,973 --> 00:21:52,311 豊臣は人々の心に生き続ける! 191 00:21:52,311 --> 00:22:07,393 ♬~ 192 00:22:07,393 --> 00:22:11,263 (腹を刺す音) うっ! うう…! 193 00:22:11,263 --> 00:22:13,933 ハア ハア! 194 00:22:13,933 --> 00:22:16,735 う~! (腹を切る音) 195 00:22:18,771 --> 00:22:22,408 (介錯する音) ふっ! うう…! 196 00:22:22,408 --> 00:22:40,426 ♬~ 197 00:22:40,426 --> 00:22:43,329 ハア ハア…➡ 198 00:22:43,329 --> 00:22:47,032 ハア ハア…! 199 00:22:48,801 --> 00:22:51,303 ハア…。 200 00:23:00,379 --> 00:23:02,881 ハッ…。 201 00:23:04,583 --> 00:23:09,388 日ノ本か… ハハッ。 202 00:23:09,388 --> 00:23:14,093 つまらぬ国になるであろう。 203 00:23:14,093 --> 00:23:18,597 正々堂々と戦うこともせず➡ 204 00:23:18,597 --> 00:23:22,101 万事長きものに巻かれ➡ 205 00:23:22,101 --> 00:23:29,408 人目ばかりを気にし 陰でのみ妬み 嘲る。 206 00:23:31,777 --> 00:23:34,813 優しくて➡ 207 00:23:34,813 --> 00:23:39,518 卑屈な かよわき者たちの国に…。 208 00:23:43,122 --> 00:23:50,996 己の夢と野心のために なりふり構わず力のみを信じて戦い抜く! 209 00:23:50,996 --> 00:24:01,907 かつて この国の荒れ野を駆け巡った者たちは…➡ 210 00:24:01,907 --> 00:24:06,378 もう 現れまい。 211 00:24:06,378 --> 00:24:20,759 ♬~ 212 00:24:20,759 --> 00:24:24,930 茶々は➡ 213 00:24:24,930 --> 00:24:28,267 ようやりました。 214 00:24:28,267 --> 00:24:46,118 ♬~ 215 00:24:46,118 --> 00:24:53,325 (鈴の音) 216 00:25:36,935 --> 00:25:39,772 ♬~ 217 00:25:39,772 --> 00:25:47,279 かくして 天下太平 戦なき安寧の世が訪れたのでございます。 218 00:25:47,279 --> 00:25:52,785 全ては 神の君のおかげ。 219 00:25:52,785 --> 00:25:57,623 (老婆)浜松のだんごは 格別にうめえぞ~! 220 00:25:57,623 --> 00:26:00,225 ありがとね。 221 00:26:00,225 --> 00:26:06,031 (老婆)大御所様も 三方ヶ原で負けて逃げた折に➡ 222 00:26:06,031 --> 00:26:14,773 これを勝手に食って わしゃ こう… 金払え~って追っかけたんだわあ! 223 00:26:14,773 --> 00:26:18,243 (笑い声) 情けないやっちゃで! 224 00:26:18,243 --> 00:26:21,080 わしも家康っちゅうやつ 大嫌いや! 225 00:26:21,080 --> 00:26:23,115 こざかしい立ち回ってな➡ 226 00:26:23,115 --> 00:26:26,952 天下かすめ取りよった 腹黒い狸やさかいな! 227 00:26:26,952 --> 00:26:28,954 (笑い声) 何じゃと~!? 228 00:26:28,954 --> 00:26:34,393 我らは 有象無象の声に惑わされることなく➡ 229 00:26:34,393 --> 00:26:40,099 正しく 君の偉業を伝えてゆかねばなりませぬ。 230 00:26:40,099 --> 00:26:44,603 若き頃は どうすればええんじゃあと右往左往し➡ 231 00:26:44,603 --> 00:26:49,108 酒井忠次殿 石川数正殿に叱られること 数知れず。 232 00:26:49,108 --> 00:26:52,010 (南光坊天海)駄目。 井伊直政殿 幼き頃➡ 233 00:26:52,010 --> 00:26:54,413 大御所様の命を狙わんとし…。 234 00:26:54,413 --> 00:26:56,782 ろくなのがねえ。 235 00:26:56,782 --> 00:27:05,491 (稲)鳥居元忠殿を伏見に残す際 別れの杯を交わして涙を流し…➡ 236 00:27:05,491 --> 00:27:08,227 駄目ですかね? 237 00:27:08,227 --> 00:27:14,566 ♬~ 238 00:27:14,566 --> 00:27:17,469 そういうの。 239 00:27:17,469 --> 00:27:25,077 こういうやつを もっと集めよ 皆の衆。 (一同)はっ。 240 00:27:25,077 --> 00:27:29,948 (秀忠)天海よ。 将軍様! 241 00:27:29,948 --> 00:27:35,254 立派な話ばかり残すというのも いかがなものか…。 242 00:27:35,254 --> 00:27:43,595 世間では 狡猾で恐ろしい狸と➡ 243 00:27:43,595 --> 00:27:48,901 憎悪する輩も多ございます。 244 00:27:50,469 --> 00:27:56,108 (天海)かの源 頼朝公にしたって➡ 245 00:27:56,108 --> 00:28:02,714 実のところは どんなやつか分かりゃしねえ。 246 00:28:02,714 --> 00:28:10,455 周りが しかと たたえて語り継いできたからこそ 今日➡ 247 00:28:10,455 --> 00:28:16,228 全ての武家の憧れとなっておるわけで…。 248 00:28:16,228 --> 00:28:22,568 (秀忠)だがのう 人は誰しも 間違ったり 過ちを犯したりするものであろう。 249 00:28:22,568 --> 00:28:25,571 人ではありませぬ。 250 00:28:27,239 --> 00:28:30,576 大権現! 251 00:28:30,576 --> 00:28:36,381 全ては 天が 私たちにお授けくださった神の君が➡ 252 00:28:36,381 --> 00:28:39,918 この金色の具足をまとった その日から➡ 253 00:28:39,918 --> 00:28:47,092 天下太平のため 邁進してくださったおかげでございます。 254 00:28:47,092 --> 00:28:50,395 我らは それを受け継ぎ➡ 255 00:28:50,395 --> 00:28:59,104 未来永劫 徳川の世を守ってゆかねばならぬのです。 256 00:28:59,104 --> 00:29:02,341 若君ならばできまする! 257 00:29:02,341 --> 00:29:10,549 竹千代様には 偉大なる神の君の血が 受け継がれておられるのですから。 258 00:29:12,985 --> 00:29:18,690 ようございますな? 竹千代様。 259 00:29:23,362 --> 00:29:26,231 竹千代様…。 260 00:29:26,231 --> 00:29:29,234 は…。 終わりましたか。 261 00:29:29,234 --> 00:29:34,906 結構なご高説でございました 福殿。 262 00:29:34,906 --> 00:29:37,409 若君は? 263 00:29:41,079 --> 00:29:46,251 若君。 しかと聞いておられたのか! 264 00:29:46,251 --> 00:29:48,920 神の話なんぞ聞きたかないや。 265 00:29:48,920 --> 00:29:51,423 なんと罰当たりな! 266 00:29:53,091 --> 00:29:56,595 フッフフフフ…。➡ 267 00:29:56,595 --> 00:30:02,401 やはり 面白き若君でございますなあ。 268 00:30:02,401 --> 00:30:07,239 ああ~ 頭が痛い! 269 00:30:07,239 --> 00:30:14,746 ♬~ 270 00:30:17,616 --> 00:30:24,790 やはり お加減すぐれぬご様子で? 271 00:30:24,790 --> 00:30:29,961 わざわざ 江戸よりお見舞いに来ていただいたのに➡ 272 00:30:29,961 --> 00:30:34,666 申し訳なきことにございまする。 273 00:30:39,671 --> 00:30:45,477 (正信)近頃は 阿茶様がお一人でお世話を? 274 00:30:47,379 --> 00:30:52,984 (阿茶)若い者たちは怖がって 寄りつきませぬ。➡ 275 00:30:52,984 --> 00:30:59,324 万が一 お世話をしている時に粗相があったり➡ 276 00:30:59,324 --> 00:31:05,097 もしものことがあった場合➡ 277 00:31:05,097 --> 00:31:08,400 いかなる処罰を受けるかと➡ 278 00:31:08,400 --> 00:31:12,904 あらぬことを考えて おびえておるのでしょう。 279 00:31:14,606 --> 00:31:17,409 (阿茶)もっとも…➡ 280 00:31:17,409 --> 00:31:25,117 誰しも神の世話などしたくないのが 道理かもしれませぬ。 281 00:31:32,290 --> 00:31:35,293 (正信)大御所様。 282 00:31:38,630 --> 00:31:40,932 (正信)殿。 283 00:31:54,446 --> 00:31:56,648 (正信)殿。 284 00:31:58,316 --> 00:32:14,599 ♬~ 285 00:32:14,599 --> 00:32:19,404 わしのような者を信用してくださり➡ 286 00:32:19,404 --> 00:32:24,709 深く 深く感謝しております。 287 00:32:26,778 --> 00:32:29,614 わしも すぐに参ります。 288 00:32:29,614 --> 00:32:34,286 まっ ご迷惑かもしれませんがな。 289 00:32:34,286 --> 00:32:41,426 ♬~ 290 00:32:41,426 --> 00:32:44,129 殿…。 291 00:32:44,129 --> 00:32:51,636 ♬~ 292 00:32:51,636 --> 00:32:55,307 長きにわたり➡ 293 00:32:55,307 --> 00:33:02,380 まことに ご苦労さまでございました。 294 00:33:02,380 --> 00:33:31,776 ♬~ 295 00:33:31,776 --> 00:33:36,114 天が遣わした神の君…➡ 296 00:33:36,114 --> 00:33:44,289 あるいは 狡猾で恐ろしい狸…➡ 297 00:33:44,289 --> 00:33:54,799 いずれにしても 皆から畏れられる 人にあらざるものとなってしまわれた…。 298 00:33:58,136 --> 00:34:02,941 (阿茶) お幸せだったのでございましょうか…。 299 00:34:07,746 --> 00:34:12,250 戦なき世をなし…➡ 300 00:34:12,250 --> 00:34:19,758 この世の全てを手に入れた。 が…➡ 301 00:34:19,758 --> 00:34:28,767 本当に欲しかったもの ずっと求めていたものは…。 302 00:35:08,239 --> 00:35:11,042 ⚟殿。➡ 303 00:35:11,042 --> 00:35:13,578 殿。 304 00:35:13,578 --> 00:35:22,887 (風の音) 305 00:35:24,589 --> 00:35:28,393 (ふすまが開く音) 306 00:35:28,393 --> 00:35:33,231 もう出ていってもよいかしら。 307 00:35:33,231 --> 00:35:35,233 (瀬名)はあ~。 308 00:35:39,938 --> 00:35:43,408 瀬名…。 (松平信康)あ~ くたびれた。➡ 309 00:35:43,408 --> 00:35:47,946 もう隠れなくて ようございましょう。 310 00:35:47,946 --> 00:35:51,449 (瀬名)はあ…。 信康…。 311 00:35:53,618 --> 00:35:57,789 お前たち…➡ 312 00:35:57,789 --> 00:36:02,761 ずっと そんな所に…。 313 00:36:02,761 --> 00:36:09,901 父上 戦なき世 とうとう成し遂げられましたな。 314 00:36:09,901 --> 00:36:12,737 (瀬名)ようやりました。 315 00:36:12,737 --> 00:36:18,543 私の言ったとおりでしたでしょう。 成し遂げられるのは 殿だと。 316 00:36:18,543 --> 00:36:22,247 ご立派なことでございます。 317 00:36:25,750 --> 00:36:31,089 立派なことなんぞ…。 318 00:36:31,089 --> 00:36:34,592 やってきたことは…。 319 00:36:38,263 --> 00:36:42,267 ただの人殺しじゃ。 320 00:36:45,136 --> 00:36:50,608 あの金色の具足を着けた その日から➡ 321 00:36:50,608 --> 00:36:56,414 望んでしたことは 一つもない…。 322 00:36:59,617 --> 00:37:06,357 望まぬことばかりを…➡ 323 00:37:06,357 --> 00:37:11,196 したくもないことばかりをして…。 324 00:37:11,196 --> 00:37:19,738 ♬~ 325 00:37:19,738 --> 00:37:23,374 (足音) 326 00:37:23,374 --> 00:37:29,747 ♬~ 327 00:37:29,747 --> 00:37:35,553 (竹千代)おじじ様。 上手に描けたので 差し上げます。 328 00:37:35,553 --> 00:37:59,110 ♬~ 329 00:37:59,110 --> 00:38:03,548 (信康)不思議な子でございますな。 330 00:38:03,548 --> 00:38:10,755 竹千代… 後継ぎじゃ。 331 00:38:12,724 --> 00:38:18,530 (瀬名)初めてお会いした頃の 誰かさんにそっくり。 332 00:38:20,231 --> 00:38:26,571 あの子が 鎧をまとって 戦場に出なくてよい世の中を➡ 333 00:38:26,571 --> 00:38:30,441 あなた様が おつくりになったのでしょう。 334 00:38:30,441 --> 00:38:37,215 ♬~ 335 00:38:37,215 --> 00:38:43,021 (瀬名)あの子があの子のままで 生きていける世の中を➡ 336 00:38:43,021 --> 00:38:47,325 あなたがご生涯を懸けて成したのです。 337 00:38:48,960 --> 00:38:53,464 (瀬名) なかなか ご立派なことと存じますが。 338 00:38:58,102 --> 00:39:00,805 母上。 339 00:39:04,709 --> 00:39:09,214 存外 見抜かれているかもしれませぬな。 340 00:39:09,214 --> 00:39:15,720 あなたが狸でもなければ ましてや 神でもないということを。 341 00:39:15,720 --> 00:39:25,063 ♬~ 342 00:39:25,063 --> 00:39:32,370 (瀬名)みんなも待っておりますよ。 私たちの白兎を。 343 00:39:34,239 --> 00:39:36,174 (足音) (鳥居元忠)殿! 344 00:39:36,174 --> 00:39:38,243 (戸を開ける音) (元忠)起きてくだされ! 345 00:39:38,243 --> 00:39:41,012 (平岩親吉)大変でございますぞ 殿! 346 00:39:41,012 --> 00:39:43,948 (元忠)殿! いつまで寝ておられる! 347 00:39:43,948 --> 00:39:47,452 (親吉)起きてくだされ! 早う! 348 00:39:49,254 --> 00:39:53,057 随分 よう寝た…。 349 00:39:55,393 --> 00:39:58,596 何じゃ? 改まったなりをして。 350 00:39:58,596 --> 00:40:03,268 何を寝ぼけたことを! 今日が何の日か お忘れか! 351 00:40:03,268 --> 00:40:08,773 (親吉)今日は 若君様のご祝言の日でございましょう! 352 00:40:08,773 --> 00:40:11,409 (にぎやかな声) 急げ! 353 00:40:11,409 --> 00:40:18,616 (にぎやかな声) 354 00:40:18,616 --> 00:40:22,287 そうか…。 355 00:40:22,287 --> 00:40:24,956 そうであった! ええ。 356 00:40:24,956 --> 00:40:27,792 (登与)若様! お待ちくだされ! 357 00:40:27,792 --> 00:40:31,663 (竹千代)信長の姫など要らん! 祝言など挙げん! 358 00:40:31,663 --> 00:40:37,969 (登与)わがままを申されますな! 若様 若様! お着替えを! 359 00:40:37,969 --> 00:40:41,439 ハハッ しょうのないやつじゃ。 360 00:40:41,439 --> 00:40:44,809 姫様は こちらへ向かっておるのか? 361 00:40:44,809 --> 00:40:49,647 殿 のんきなことを言っとる場合では ござらん。 大変でござる! 362 00:40:49,647 --> 00:40:52,550 (親吉)池の鯉が…。 鯉? 363 00:40:52,550 --> 00:40:56,988 ああっ 先頃 信長様から贈られた鯉でござる! 364 00:40:56,988 --> 00:40:59,657 (木下藤吉郎)おめでとうごぜ~ます! 365 00:40:59,657 --> 00:41:01,926 美濃攻めのさなかというのに➡ 366 00:41:01,926 --> 00:41:04,963 わざわざ届けてくださり かたじけない 木下殿。 367 00:41:04,963 --> 00:41:07,098 (藤吉郎)いやいやいや! この猿めは➡ 368 00:41:07,098 --> 00:41:12,770 言われたとおりにお届けしたまでだがや。 ご両家の絆と繁栄の証しにと➡ 369 00:41:12,770 --> 00:41:16,941 信長様御自ら お選びになったものでごぜ~ますからな。 370 00:41:16,941 --> 00:41:19,410 信長殿自ら…。 ああ…➡ 371 00:41:19,410 --> 00:41:24,248 このいっちゃんでけえのが あれ 信長様。 で その隣 あれ 家康様。➡ 372 00:41:24,248 --> 00:41:27,285 で これが 若君様を表しとるっちゅうことで➡ 373 00:41:27,285 --> 00:41:30,054 なんとまあ ありがて~こってごぜ~ますなあ! 374 00:41:30,054 --> 00:41:31,990 ああ。 375 00:41:31,990 --> 00:41:34,892 その鯉がどうした? 376 00:41:34,892 --> 00:41:38,129 おりませぬ。 おらぬ? 377 00:41:38,129 --> 00:41:40,798 ゆうべまでは 確かにおったんですが➡ 378 00:41:40,798 --> 00:41:46,304 3匹とも… いや お三方とも池におりませぬ。 379 00:41:46,304 --> 00:41:48,306 おらぬ!? ええ。 380 00:41:48,306 --> 00:41:52,977 万が一 鯉の身に何かあったら➡ 381 00:41:52,977 --> 00:41:58,783 そん時ゃあ ど~なるか… わしゃ知らんで…。 382 00:42:03,621 --> 00:42:06,391 気ぃ付けや~せ。 383 00:42:06,391 --> 00:42:09,093 なぜ よう見張っておかぬか! 384 00:42:09,093 --> 00:42:11,596 (親吉)今 忠世殿が あちこち捜し回っておりますが…。 385 00:42:11,596 --> 00:42:14,499 (大久保忠世)殿! 殿! おおっ 忠世 見つかったか! 386 00:42:14,499 --> 00:42:20,204 (忠世)それが… このようなものが落ちておりまして…。 387 00:42:22,106 --> 00:42:24,041 ほ… 骨!? 388 00:42:24,041 --> 00:42:27,412 誰かが食っちまったものと…。 389 00:42:27,412 --> 00:42:30,114 どこのどいつじゃ あほたわけが! 390 00:42:30,114 --> 00:42:35,620 (酒井忠次)何ですと!? (石川数正)万が一 信長様に知られたら…。 391 00:42:35,620 --> 00:42:37,955 はあ…。 (渡辺守綱)殿!➡ 392 00:42:37,955 --> 00:42:42,293 織田様からの使いが参りまして 五徳様 間もなくご着到なさります! 393 00:42:42,293 --> 00:42:46,130 つきましては 信長様も一緒に お見えになるそうでございます…。 394 00:42:46,130 --> 00:42:50,435 い… 今 何と申した! ですから 信長様も一緒に。 395 00:42:50,435 --> 00:42:54,305 贈った鯉を見るのを 楽しみになさっているそうで。 396 00:42:54,305 --> 00:42:58,176 何で信長が来るんじゃ! はあ~ いや…。 397 00:42:58,176 --> 00:43:00,745 (於大の方)鯉? ゆうべ ここで➡ 398 00:43:00,745 --> 00:43:04,382 鯉をさばいたやつがいるはずなんじゃ。 心当たりはありませぬか? 399 00:43:04,382 --> 00:43:08,753 さあ? 誰か知っておるか? 400 00:43:08,753 --> 00:43:12,090 (お杉)わ… 私らは 朝一番に来ましたが…。 401 00:43:12,090 --> 00:43:14,592 (お梅)誰もおりませなんだ。 のう? 402 00:43:14,592 --> 00:43:18,095 (お竜)ええ。 だ~れも。 403 00:43:18,095 --> 00:43:24,602 ああっ あら。 あ~ こ… こんなところに。 うん? 404 00:43:24,602 --> 00:43:26,537 笄? 405 00:43:26,537 --> 00:43:28,940 これは 本多家の! 406 00:43:28,940 --> 00:43:33,110 お前たちであろう! 庭にいたところを見たという者もおるぞ。 407 00:43:33,110 --> 00:43:38,282 (本多忠勝)ハッ な… 何のことやら 分かりませんなあ。 408 00:43:38,282 --> 00:43:41,953 (榊原康政)我らはゆうべ 庭で槍の稽古をしていたまで。 409 00:43:41,953 --> 00:43:46,791 そうじゃ。 確たる証しがあるぞ。 410 00:43:46,791 --> 00:43:51,429 これは 本多家のものであろう! 411 00:43:51,429 --> 00:43:56,133 ハ… ハッ こ… この俺が➡ 412 00:43:56,133 --> 00:43:59,971 笄を落とすような まぬけとお思いか! 413 00:43:59,971 --> 00:44:05,743 殿。 本多家は 平八郎だけではござらぬ。 そうじゃ。 414 00:44:05,743 --> 00:44:09,914 あっ そういえば のんべえ殿と夏目殿は➡ 415 00:44:09,914 --> 00:44:12,250 ゆうべ遅くまで酒を飲んでいたと 聞きました。 416 00:44:12,250 --> 00:44:15,586 忠真と夏目が? 我が叔父に限って そのような! 417 00:44:15,586 --> 00:44:18,389 本多忠真! 夏目広信! 418 00:44:18,389 --> 00:44:22,593 (夏目広次)夏目広次にございます。 419 00:44:22,593 --> 00:44:25,096 そうであった…! それは どうでもよい! 420 00:44:25,096 --> 00:44:27,765 ゆうべ鯉を食ったろ。 信長の鯉を! 421 00:44:27,765 --> 00:44:34,105 私どもは あぜ豆をつまみながら ちびちびやっていただけで…。 422 00:44:34,105 --> 00:44:37,008 忠真。 忠真! 423 00:44:37,008 --> 00:44:40,411 台所に落ちておったぞ。 (本多忠真)うん? 424 00:44:40,411 --> 00:44:46,117 かたじけない。 だが 水を飲みに行っただけ。 425 00:44:46,117 --> 00:44:49,020 わしは もう酒を断ったんじゃ! 426 00:44:49,020 --> 00:44:53,291 疑うとは なんたる無礼! 七之助~! 427 00:44:53,291 --> 00:44:57,795 違う! 七ではない。 これは殿じゃ! 428 00:44:57,795 --> 00:45:00,765 いいぞ 平八郎…。 429 00:45:00,765 --> 00:45:04,235 あっ! そういえば➡ 430 00:45:04,235 --> 00:45:08,739 鯉に目がないお方がお一人…。 誰じゃ。 431 00:45:08,739 --> 00:45:17,915 (鳥居忠吉)いくら鯉に目がない わしでも あの宝物を食うたりはいたひまへん! 432 00:45:17,915 --> 00:45:20,585 多分。 多分? 433 00:45:20,585 --> 00:45:24,922 う~ん… 近頃は物覚えがとんと…。 434 00:45:24,922 --> 00:45:30,795 昔のことは よう覚えてるんですが ゆうべのこととなると…。 435 00:45:30,795 --> 00:45:33,397 鯉を食うたかどうかぐらい 覚えておろうが! 436 00:45:33,397 --> 00:45:36,300 食うておりまへん! 437 00:45:36,300 --> 00:45:41,138 …と思います。 はっきりせい! 438 00:45:41,138 --> 00:45:44,141 もし食ったのなら…。 439 00:45:48,279 --> 00:45:51,949 成敗せねばならん。 食った。 440 00:45:51,949 --> 00:45:55,419 食うたかもしれません。 きっと食うた。 441 00:45:55,419 --> 00:45:57,922 食ったんじゃ。 442 00:46:00,224 --> 00:46:03,027 食ったんじゃな? 443 00:46:06,097 --> 00:46:09,900 織田様御一行 ご着到にございます! 444 00:46:09,900 --> 00:46:15,706 ♬~ 445 00:46:15,706 --> 00:46:21,078 ひょの! お手討ちにしてくだされ。➡ 446 00:46:21,078 --> 00:46:26,751 誰かが首を差し出さねばならぬのなら➡ 447 00:46:26,751 --> 00:46:31,088 この老いぼれから お願い申し上げます。 448 00:46:31,088 --> 00:46:59,283 ♬~ 449 00:46:59,283 --> 00:47:01,986 はあ…。 450 00:47:05,089 --> 00:47:07,925 もうよい。 451 00:47:07,925 --> 00:47:11,228 よい とは? 452 00:47:11,228 --> 00:47:18,369 大事な家臣を…➡ 453 00:47:18,369 --> 00:47:22,073 鯉と引き換えにはできぬ。 454 00:47:23,908 --> 00:47:26,610 ひょの…。 455 00:47:28,746 --> 00:47:32,950 信長様には 何と? 456 00:47:36,253 --> 00:47:39,256 正直に言うしかあるまい。 457 00:47:39,256 --> 00:47:43,928 信長様の逆鱗に触れたら? 458 00:47:43,928 --> 00:47:53,637 そんな相手なら 縁組みなんぞ こっちから願い下げじゃ。 459 00:47:53,637 --> 00:48:01,712 では 鯉を食うても お許しくださるので? 460 00:48:01,712 --> 00:48:05,216 鯉は所詮 鯉じゃ。 461 00:48:07,218 --> 00:48:10,721 食うて何が悪い。 462 00:48:15,092 --> 00:48:21,365 そのお言葉 待っておりました! 463 00:48:21,365 --> 00:48:25,236 ん? (於大)よう申した 家康。 464 00:48:25,236 --> 00:48:28,906 皆の衆 殿からお許しが出たぞ。 465 00:48:28,906 --> 00:48:34,245 これで晴れて 鯉が食べられますな! 466 00:48:34,245 --> 00:48:37,581 (笑い声) 鯉? 467 00:48:37,581 --> 00:48:41,085 こんな見事な鯉を 食わない手はありませんからな! 468 00:48:41,085 --> 00:48:43,587 (忠吉)よだれが止まらんかったわ。 469 00:48:43,587 --> 00:48:45,923 (忠勝)何が宝物じゃ ばかばかしい。 470 00:48:45,923 --> 00:48:50,261 (康政)信長にこびへつらうなら まだしも 信長の鯉にまで へつらっていられるか。 471 00:48:50,261 --> 00:48:54,098 大事にしたって どうせ死ぬんじゃ さっさと食っちまった方がええわ! 472 00:48:54,098 --> 00:48:56,400 (親吉)そうじゃ そうじゃ! 473 00:48:57,968 --> 00:49:01,705 まんまと担がれましたな。 474 00:49:01,705 --> 00:49:07,878 殿。 ほんの戯れでございます。 お許しを。 475 00:49:07,878 --> 00:49:12,349 戯れで済むか! 今から信長に謝るのは わしなんじゃぞ! 476 00:49:12,349 --> 00:49:22,159 殿。 信長様は 美濃攻めのことで大忙し ここへ来られるはずございますまい。 477 00:49:24,094 --> 00:49:27,231 はあ~ よかった~。 478 00:49:27,231 --> 00:49:30,134 (笑い声) 479 00:49:30,134 --> 00:49:33,037 よくないわ! ばかにしおって! 480 00:49:33,037 --> 00:49:36,240 (笑い声) 笑うな! 481 00:49:36,240 --> 00:49:41,579 主君を一同で からかうとは なんという家臣どもじゃ! 482 00:49:41,579 --> 00:49:46,083 それが ひょのと家中の よいところじゃ! 483 00:49:46,083 --> 00:49:50,921 もし わしが あのまま手討ちにしたら どうするつもりだったんじゃ! 484 00:49:50,921 --> 00:49:55,392 さようなことはなさらぬと 信じておりました。 485 00:49:55,392 --> 00:50:00,764 皆 よう分かっておるのでござる。 486 00:50:00,764 --> 00:50:07,571 殿というお人を。 そのお心を。 487 00:50:09,473 --> 00:50:36,433 ♬~ 488 00:50:36,433 --> 00:50:43,807 殿。 まことに ありがとうございました。 489 00:50:43,807 --> 00:50:58,155 ♬~ 490 00:50:58,155 --> 00:51:02,126 ありがとうございました。 491 00:51:02,126 --> 00:51:06,263 ありがとう存じます。 492 00:51:06,263 --> 00:51:12,269 ひょの。 お礼を申し上げまする。 493 00:51:13,938 --> 00:51:20,744 何もかも 殿のおかげでございます。 494 00:51:22,947 --> 00:51:29,286 いつまでも お支えいたしまする。 495 00:51:29,286 --> 00:51:34,124 わしらは ずっと 殿と一緒じゃ。 496 00:51:34,124 --> 00:51:37,828 どこまでも ついてきますぞ。 497 00:51:40,297 --> 00:51:45,169 ありがとうございました。 殿。 498 00:51:45,169 --> 00:51:56,447 ♬~ 499 00:51:56,447 --> 00:51:59,984 こちらこそじゃ…。 500 00:51:59,984 --> 00:52:25,943 ♬~ 501 00:52:25,943 --> 00:52:32,282 心より➡ 502 00:52:32,282 --> 00:52:35,953 感謝申し上げる。 503 00:52:35,953 --> 00:52:42,726 ♬~ 504 00:52:42,726 --> 00:52:48,532 (瀬名)お幸せでございますな 殿。 505 00:52:48,532 --> 00:52:59,743 ♬~ 506 00:53:12,589 --> 00:53:15,793 そうじゃな。 507 00:53:21,598 --> 00:53:24,802 わしは…。 508 00:53:36,113 --> 00:53:40,284 ハハ…➡ 509 00:53:40,284 --> 00:53:45,622 幸せ者じゃな。 ハッハッハッハッ…。 510 00:53:45,622 --> 00:54:21,258 ♬~ 511 00:54:21,258 --> 00:54:25,929 (一同)♬「海老すくい 海老すくい」 (忠次)♬「ハァ」 512 00:54:25,929 --> 00:54:29,767 (一同)♬「海老すくい 海老すくい」 513 00:54:29,767 --> 00:54:37,508 ♬ お婿様は どこらほどにおりゃしゃあす 514 00:54:37,508 --> 00:54:42,346 ♬「鮒 鮎 鮒 鮎 鮒 鮎 鮒 鮎」 515 00:54:42,346 --> 00:54:47,117 (忠次)♬「ハァ」 (一同)♬「海老すくい 海老すくい」 516 00:54:47,117 --> 00:54:51,421 (忠次)♬「ハァ」 (一同)♬「海老すくい 海老すくい」 517 00:54:51,421 --> 00:54:58,962 ♬ お嫁様は どこらほどにおりゃしゃあす 518 00:54:58,962 --> 00:55:03,233 (歓声) 519 00:55:03,233 --> 00:55:08,071 (忠次)♬「ハァ」 (一同)♬「海老すくい 海老すくい」 520 00:55:08,071 --> 00:55:13,744 (忠次)♬「ハァ」 (一同)♬「海老すくい 海老すくい」 521 00:55:13,744 --> 00:55:17,915 なんとよき光景でしょう。 522 00:55:17,915 --> 00:55:21,585 こんなよき日は 二度ありましょうや…。 523 00:55:21,585 --> 00:55:26,256 まるで戦などないみたい。 524 00:55:26,256 --> 00:55:33,764 わしがなしたいのは 今日 この日のような世かもしれんな。 525 00:55:33,764 --> 00:55:39,269 是非とも あなた様が作ってくださいませ。 526 00:55:39,269 --> 00:55:41,605 わしには無理じゃろう。 527 00:55:41,605 --> 00:55:45,475 フフ… ただの白兎ですものね。 528 00:55:45,475 --> 00:55:49,947 ハハッ そうじゃ。 フフフ…。 529 00:55:49,947 --> 00:55:54,785 だが この者たちを見ていると➡ 530 00:55:54,785 --> 00:56:01,592 いつの日か そんな世が来るような気がするのう。 531 00:56:01,592 --> 00:56:04,461 まことに…。 532 00:56:04,461 --> 00:56:11,235 ♬~ 533 00:56:11,235 --> 00:56:25,582 ♬~ 534 00:56:25,582 --> 00:56:34,291 わしは信じるぞ。 いつかきっと そんな世が来ると。 535 00:56:34,291 --> 00:56:37,928 フフ… はい。 536 00:56:37,928 --> 00:56:41,798 ♬~ 537 00:56:41,798 --> 00:56:46,937 いつか きっと…。 538 00:56:46,937 --> 00:56:55,946 ♬~