1 00:00:35,133 --> 00:00:40,066 (瀬名(せな))私たちは なぜ 戦をするのでありましょう? 2 00:00:41,600 --> 00:00:44,200 (瀬名)相手が飢えたる時は助け― 3 00:00:44,266 --> 00:00:47,100 己が飢えたる時は助けてもらう 4 00:00:47,734 --> 00:00:49,533 奪い合うのではなく― 5 00:00:50,700 --> 00:00:52,433 与え合うのです 6 00:00:52,500 --> 00:00:55,333 さすれば 戦は起きませぬ 7 00:00:56,834 --> 00:01:00,800 (松平信康(まつだいらのぶやす))この大きな国は 武力で制したのではなく― 8 00:01:01,066 --> 00:01:03,867 慈愛の心で 結び付いた国なのですから 9 00:01:04,333 --> 00:01:08,567 (瀬名)どうか私たちと 同じ夢を見てくださいませ 10 00:01:09,800 --> 00:01:11,066 (武田(たけだ)四郎(しろう)勝頼(かつより)) おなごのままごとのごとき― 11 00:01:11,133 --> 00:01:12,567 謀(はかりごと)には 乗れん 12 00:01:13,500 --> 00:01:15,100 築山(つきやま)の謀略― 13 00:01:16,033 --> 00:01:17,367 世に ぶちまけよ! 14 00:01:21,667 --> 00:01:22,734 (佐久間(さくま)信盛(のぶもり))あ… 15 00:01:23,667 --> 00:01:24,667 (織田(おだ)信長(のぶなが))申せ! 16 00:01:26,667 --> 00:01:27,667 (酒井(さかい)忠次(ただつぐ))漏れました 17 00:01:30,367 --> 00:01:32,467 築山の謀 18 00:01:41,266 --> 00:01:42,567 (瀬名)信康 19 00:01:45,433 --> 00:01:46,900 そなたは… 20 00:02:52,400 --> 00:02:55,333 (佐久間) 岡崎(おかざき)にて謀反とのうわさあり 21 00:02:57,166 --> 00:03:02,333 信康殿と奥方 我らを欺いて 武田と結び また― 22 00:03:03,400 --> 00:03:06,567 徳川(とくがわ)殿も それに加担しておられると 23 00:03:08,900 --> 00:03:10,767 虚説でござろう? 24 00:03:13,100 --> 00:03:15,533 虚説でなければ なりませぬぞ! 25 00:03:20,834 --> 00:03:23,333 (信長)お前の家中で 起きたことじゃ 26 00:03:24,433 --> 00:03:26,767 俺は 何も指図せん 27 00:03:36,467 --> 00:03:38,500 (信長)お前が自分で決めろ 28 00:03:49,266 --> 00:03:51,100 家康(いえやす)殿 29 00:03:53,100 --> 00:03:55,300 何をせねばならぬか― 30 00:03:56,066 --> 00:03:57,467 お分かりでしょうな? 31 00:04:01,467 --> 00:04:05,900 ご処分が決まり次第 安土(あづち)に使いを 32 00:04:09,367 --> 00:04:16,367 (雨の音) 33 00:04:16,834 --> 00:04:23,834 ♪~ 34 00:06:51,367 --> 00:06:58,367 ~♪ 35 00:07:07,734 --> 00:07:10,433 (五徳(ごとく))父は… 何と? 36 00:07:23,967 --> 00:07:27,333 (信康)私が腹を切ります 37 00:07:30,834 --> 00:07:32,066 (徳川家康)ならん 38 00:07:32,133 --> 00:07:34,533 (信康)それで 全て済みます 39 00:07:36,667 --> 00:07:37,667 (家康)ならん 40 00:07:38,500 --> 00:07:41,100 (信康)では どうするのですか 41 00:07:47,600 --> 00:07:49,367 (家康)信長と… 42 00:07:52,900 --> 00:07:54,333 手を切る 43 00:07:56,633 --> 00:08:00,834 (信康)武田に裏切られた今 織田まで敵に回せば おしまいです! 44 00:08:01,166 --> 00:08:03,333 (家康)お前を死なせるくらいなら わしが腹を切る! 45 00:08:03,400 --> 00:08:05,567 それこそ 徳川が滅ぶことでござる! 46 00:08:08,734 --> 00:08:13,567 (瀬名)五徳や そなたは信長様へ書状を書きなさい 47 00:08:14,967 --> 00:08:18,900 私と信康の悪行の数々を 書き連ねるのです 48 00:08:19,767 --> 00:08:25,066 暴虐で 不埒(ふらち)で 不忠な母子であると 49 00:08:25,600 --> 00:08:27,200 (五徳)そのようなことはできませぬ 50 00:08:27,266 --> 00:08:30,033 (瀬名)さもなければ そなたまで 私たちの仲間と思われます 51 00:08:30,100 --> 00:08:31,166 仲間でございます! 52 00:08:35,633 --> 00:08:40,266 義母上(ははうえ)と 信康様と 志を同じくした仲間でございます! 53 00:08:40,333 --> 00:08:41,333 (瀬名)そなたには― 54 00:08:41,934 --> 00:08:44,200 2人の姫を育て上げる 務めがあろう! 55 00:08:50,266 --> 00:08:51,433 (瀬名)殿 56 00:09:02,867 --> 00:09:07,600 (瀬名)何なりと ご処断くださいませ 57 00:09:18,300 --> 00:09:19,600 (家康)はあ… 58 00:09:49,100 --> 00:09:50,500 わしは… 59 00:09:56,066 --> 00:09:57,567 決めたぞ 60 00:10:08,734 --> 00:10:13,567 (家康)皆 わしの言うことを聞け 61 00:10:16,800 --> 00:10:18,834 瀬名と信康には… 62 00:10:23,600 --> 00:10:25,066 責めを負ってもらう 63 00:10:27,834 --> 00:10:33,300 五徳は 瀬名の言うとおり 信長様に書状を書け 64 00:10:33,367 --> 00:10:34,800 殿…! 65 00:10:38,600 --> 00:10:40,300 (家康)そういうことにするんじゃ 66 00:10:44,934 --> 00:10:46,467 信長を… 67 00:10:48,834 --> 00:10:49,967 世を… 68 00:10:55,734 --> 00:10:56,934 欺く 69 00:11:00,500 --> 00:11:04,567 (忠次)“一つ 築山殿は悪人であり―” 70 00:11:05,400 --> 00:11:07,467 “五徳を日々そしり―” 71 00:11:08,166 --> 00:11:13,133 “信康様との間を 不仲にいたし候事” 72 00:11:16,834 --> 00:11:21,800 “一つ 信康様 暴虐にして―” 73 00:11:22,200 --> 00:11:28,033 “鷹(たか)狩りの帰りに出会いし法師を 引きずり殺し候事” 74 00:11:29,200 --> 00:11:35,433 築山殿 信康様ともに ご自害いただく所存にございます 75 00:11:39,333 --> 00:11:43,300 (服部(はっとり)半蔵(はんぞう))お方様と若殿に 様子の似た者を幾人か見つけました 76 00:11:45,667 --> 00:11:49,100 (半蔵)お二人には ご成敗のため よそへお移りいただくこととし― 77 00:11:49,166 --> 00:11:51,166 その途上にて 我ら服部党が― 78 00:11:51,233 --> 00:11:54,166 身代わりと すり替え お逃がしいたします 79 00:11:54,667 --> 00:11:58,100 (家臣たち)若! 殿 若殿! 80 00:11:59,266 --> 00:12:02,400 (半蔵)名を変え 別人として ひそかに生きていただく 81 00:12:04,367 --> 00:12:06,233 いずれ世が変われば― 82 00:12:06,700 --> 00:12:09,800 また 元のように お暮らしいただけるかと 83 00:12:19,633 --> 00:12:22,333 (家臣たちのすすり泣き) 84 00:12:32,433 --> 00:12:35,967 五徳 息災でな 85 00:12:37,266 --> 00:12:39,533 いつでも織田家に戻るがよい 86 00:12:43,266 --> 00:12:47,467 一つ お願いがございます 87 00:12:49,900 --> 00:12:53,967 これからも ずっと どこに行こうと― 88 00:12:55,166 --> 00:12:59,400 私は 岡崎殿と呼ばれとうございます 89 00:13:02,133 --> 00:13:03,734 お許しくださいますか? 90 00:13:05,133 --> 00:13:06,433 フッ… 91 00:13:08,500 --> 00:13:09,867 もちろんじゃ 92 00:13:10,867 --> 00:13:12,266 (信康)フフッ (五徳)フフッ 93 00:13:18,100 --> 00:13:19,266 (信康)参ろう 94 00:13:19,867 --> 00:13:21,066 (家臣)はっ! 95 00:13:24,767 --> 00:13:28,266 (家臣たち)若! 殿! 若殿! 96 00:13:29,066 --> 00:13:30,867 若! 97 00:13:30,934 --> 00:13:32,200 (山田(やまだ)八蔵(はちぞう))若殿~! 98 00:13:32,266 --> 00:13:34,200 (家臣1)八蔵! (家臣2)こらえてくだされ! 99 00:13:34,266 --> 00:13:36,200 (家臣たち)若…! 100 00:13:40,800 --> 00:13:41,800 (於大(おだい)の方)お瀬名や 101 00:13:48,133 --> 00:13:53,166 (於大)私は そなたを誇りに思うぞ 102 00:13:56,066 --> 00:13:59,467 見事に務めを果たされよ 103 00:14:01,500 --> 00:14:02,633 (瀬名)はい 104 00:14:05,734 --> 00:14:07,133 そうだ 105 00:14:08,200 --> 00:14:13,000 もし よろしければ ここの草花をお持ちくだされ 106 00:14:13,700 --> 00:14:17,133 手入れする者も いなくなりましょうから 107 00:14:24,734 --> 00:14:28,600 (於大)きっと また会えよう (糸(いと))えっ 108 00:14:30,300 --> 00:14:33,000 家康が あの2人を死なせようか 109 00:14:33,834 --> 00:14:36,500 裏で ひそかに 手を打っているに違いない 110 00:14:48,934 --> 00:14:50,166 (半蔵)殿 111 00:14:52,533 --> 00:14:54,767 信康様 先刻 堀江城(ほりえじょう)に 112 00:14:55,834 --> 00:14:56,834 どういうことじゃ? 113 00:14:57,834 --> 00:15:00,734 信康様は そのまま堀江城に入られました 114 00:15:02,066 --> 00:15:03,767 しくじったのか 115 00:15:04,567 --> 00:15:05,834 (半蔵)はっ 116 00:15:07,900 --> 00:15:09,834 いつまで たっても 駄目な忍びじゃ 117 00:15:10,266 --> 00:15:11,734 (半蔵)私は忍びでは… 118 00:15:11,800 --> 00:15:13,367 なぜ しくじったか! 119 00:15:15,233 --> 00:15:16,600 若殿が拒まれました 120 00:15:18,834 --> 00:15:20,000 信康が? 121 00:15:21,066 --> 00:15:25,300 (半蔵)ご当人に お心がなければ お逃がしすることはできません 122 00:15:30,633 --> 00:15:32,033 (家康)はあ… 123 00:15:39,133 --> 00:15:40,567 もう一度 移す 124 00:15:43,133 --> 00:15:45,567 大久保(おおくぼ)忠世(ただよ)のいる二俣城(ふたまたじょう)へ 125 00:15:48,133 --> 00:15:52,133 今度こそ 必ず逃がせ 126 00:15:54,934 --> 00:15:57,400 (大久保忠世)下がってよい (一同)はっ 127 00:16:06,100 --> 00:16:07,867 (半蔵)なぜ お逃げになりませぬ 128 00:16:12,934 --> 00:16:16,800 逃げていただかねば 私が殿に叱られます 129 00:16:21,033 --> 00:16:22,700 (半蔵)若殿… (信康)母上が― 130 00:16:23,700 --> 00:16:25,567 お逃げになってからじゃ 131 00:16:53,767 --> 00:16:55,133 (鳥居(とりい)元忠(もとただ))御免! 132 00:17:01,367 --> 00:17:03,400 お迎えに参りました 133 00:17:12,800 --> 00:17:13,967 (瀬名)参ろう 134 00:17:15,100 --> 00:17:16,333 (石川(いしかわ)数正(かずまさ))お方様― 135 00:17:18,700 --> 00:17:21,734 どうか 殿のお指図どおりに 136 00:17:49,934 --> 00:17:50,934 (井伊(いい)万千代(まんちよ))殿 137 00:17:53,000 --> 00:17:57,266 (万千代)お方様 湖を舟にて渡り 間もなく富塚(とみつか)へ 138 00:18:19,033 --> 00:18:21,300 (大鼠(おおねずみ))やぶの中で お着替えいただきます 139 00:18:26,800 --> 00:18:28,734 (元忠)織田方の密偵が 見ているやも 140 00:18:28,800 --> 00:18:29,800 お早く 141 00:18:31,166 --> 00:18:33,300 (瀬名)信康は 逃げたのか? 142 00:18:41,333 --> 00:18:42,633 (せきばらい) 143 00:18:43,400 --> 00:18:45,433 私の身代わりの者は? 144 00:18:46,133 --> 00:18:48,100 (元忠)こちらに 145 00:19:12,000 --> 00:19:13,266 行くがよい 146 00:19:22,667 --> 00:19:24,166 家に お帰り 147 00:19:43,900 --> 00:19:45,266 (元忠)どこへ行く! 148 00:19:47,333 --> 00:19:48,734 どうした!? 149 00:19:52,767 --> 00:19:54,100 お方様? 150 00:20:05,900 --> 00:20:07,300 (元忠)どうされました? 151 00:20:11,433 --> 00:20:12,834 お待ちくだされ! 152 00:20:14,066 --> 00:20:17,967 彦(ひこ) 介錯(かいしゃく)を頼む 153 00:20:22,166 --> 00:20:23,767 できませぬ 154 00:20:28,200 --> 00:20:29,467 頼む 155 00:20:44,633 --> 00:20:45,800 (元忠)何をする! (大鼠)うっ! 156 00:20:45,867 --> 00:20:47,100 (元忠)うう…! 157 00:20:47,400 --> 00:20:48,967 (大鼠)ううっ! (元忠)う…! 158 00:20:50,133 --> 00:20:51,633 (元忠)やめんか! 159 00:20:53,600 --> 00:20:56,633 お方様 城で殿がお待ちでございます 160 00:20:57,900 --> 00:21:01,500 行けなくなったと お伝えせよ 161 00:21:02,533 --> 00:21:04,033 お方様… 162 00:21:11,400 --> 00:21:12,700 あれを 163 00:21:55,433 --> 00:21:56,433 (忠世)下がれ 164 00:21:56,500 --> 00:21:57,667 (家臣たち)はっ! 165 00:22:05,667 --> 00:22:07,333 (平岩(ひらいわ)親吉(ちかよし))お立ちくだされ 166 00:22:08,166 --> 00:22:13,367 (忠世)力ずくででも お逃がしせよと 殿の命にござる 167 00:22:16,166 --> 00:22:20,200 …が 手荒なことはしとうございませぬ 168 00:22:23,867 --> 00:22:25,266 母上は? 169 00:22:29,900 --> 00:22:33,033 母上がお逃げになってからと 言うたはず 170 00:22:41,233 --> 00:22:42,900 (半蔵)お方様は― 171 00:22:44,867 --> 00:22:46,400 無事お逃げになりました 172 00:22:49,667 --> 00:22:50,900 まことのことを申せ 173 00:22:50,967 --> 00:22:52,767 (半蔵)まことでございます 174 00:22:54,734 --> 00:22:56,967 殿が じきじきに説得なさいました 175 00:22:58,734 --> 00:23:02,567 とある村の古寺に 身を寄せておられます 176 00:23:12,266 --> 00:23:13,500 半蔵 177 00:23:16,133 --> 00:23:20,066 お前は 忍びのくせに 嘘(うそ)が下手じゃな 178 00:23:26,834 --> 00:23:30,767 ご自害… なさったのじゃな… 179 00:23:34,400 --> 00:23:35,767 (半蔵)全ては… 180 00:23:39,900 --> 00:23:42,300 若殿に 生き延びていただくためでござる 181 00:23:50,834 --> 00:23:52,233 (半蔵)お逃げくだされ 182 00:23:57,500 --> 00:23:59,100 ふう… 183 00:24:07,700 --> 00:24:09,800 (親吉)さあ 参りましょう 184 00:24:11,834 --> 00:24:14,066 手を貸してくれ 185 00:24:19,800 --> 00:24:20,934 (親吉)さあ 186 00:24:26,934 --> 00:24:28,033 (腹を切る音) 187 00:24:28,100 --> 00:24:30,133 (親吉)ああ! あ~! あ~! 188 00:24:30,200 --> 00:24:31,834 (忠世)若殿~! 189 00:24:32,266 --> 00:24:35,533 (親吉)若殿! なりませぬ 若殿! (信康)ぬ~! 190 00:24:35,600 --> 00:24:38,600 (親吉)ああっ! (忠世)なんということを! 191 00:24:41,567 --> 00:24:48,166 (親吉の泣き声) 192 00:24:48,233 --> 00:24:52,166 (信康)七(しち)… 我が首を… 193 00:24:53,633 --> 00:25:00,166 しかと… ハアハア… 信長に 届けよ 194 00:25:00,734 --> 00:25:03,300 (泣き声) 195 00:25:04,300 --> 00:25:07,000 ハア ハア ハア… 196 00:25:07,066 --> 00:25:08,300 わしが… 197 00:25:10,367 --> 00:25:12,400 徳川を守ったんじゃ…! 198 00:25:15,667 --> 00:25:19,166 (泣き声) (信康)信康は… 199 00:25:19,667 --> 00:25:20,934 あっ… 200 00:25:22,500 --> 00:25:26,567 見事… ハアハア… 201 00:25:26,633 --> 00:25:30,166 務めを… 果たしたと… 202 00:25:33,400 --> 00:25:35,100 父上に…! 203 00:25:35,834 --> 00:25:42,834 (泣き声) 204 00:25:44,800 --> 00:25:46,834 (半蔵)どかれよ (親吉)ならん 半蔵! 205 00:25:47,300 --> 00:25:49,433 (半蔵)どけ! (親吉)駄目じゃ! 206 00:25:50,400 --> 00:25:52,400 (忠世)七之助(しちのすけ) (親吉)駄目じゃ! 207 00:25:52,600 --> 00:25:54,667 (忠世)七之助 (親吉)駄目じゃ! 208 00:25:55,000 --> 00:25:57,500 (忠世)七之助! 七! 209 00:25:57,567 --> 00:25:58,734 (親吉)駄目じゃ! (忠世)七! 210 00:25:58,800 --> 00:26:01,300 (親吉)離せ! 離せ! 211 00:26:01,367 --> 00:26:06,400 離せ! 駄目じゃ! 駄目じゃ! 212 00:26:06,467 --> 00:26:09,066 (忠世)楽にしてさしあげよ (親吉)駄目じゃ…! 213 00:26:09,734 --> 00:26:13,133 (親吉)駄目じゃ! 離せ! 214 00:26:13,600 --> 00:26:15,166 離せ~! 215 00:26:19,667 --> 00:26:20,767 御免! 216 00:26:28,033 --> 00:26:35,033 (笛) 217 00:27:07,233 --> 00:27:09,100 (万千代)ご自害なさいました 218 00:27:46,767 --> 00:27:48,400 (倒れる音) 219 00:27:48,967 --> 00:27:50,300 (於愛(おあい)の方)殿! 220 00:27:50,367 --> 00:27:52,333 (万千代)殿! (於愛)殿! 221 00:27:52,400 --> 00:27:53,500 (家臣)殿! (万千代)殿! 222 00:28:18,567 --> 00:28:25,567 (すすり泣き) 223 00:28:28,200 --> 00:28:33,633 (泣き声) 224 00:28:38,100 --> 00:28:39,400 (勝頼)まことか 225 00:28:50,900 --> 00:28:51,900 (穴山(あなやま)信君(のぶただ))どこへ行く 226 00:29:12,700 --> 00:29:17,467 人でなしじゃな 家康は 227 00:29:20,767 --> 00:29:24,600 (佐久間)これで 徳川殿と我らとの結び付きは― 228 00:29:24,667 --> 00:29:27,000 より強固なものになりましょう 229 00:29:29,967 --> 00:29:33,667 よかった… よかった 230 00:29:34,934 --> 00:29:36,066 (信長)よかった? 231 00:29:46,266 --> 00:29:48,166 何が よかった? 232 00:29:50,567 --> 00:29:51,667 ああ? 233 00:29:55,834 --> 00:29:57,800 二度と顔を見せるな 234 00:30:24,133 --> 00:30:25,734 (信長)家康よ… 235 00:31:14,533 --> 00:31:16,333 (家康)死んではならん 236 00:31:23,967 --> 00:31:25,300 生きてくれ 237 00:31:27,066 --> 00:31:31,266 (瀬名)それは… できませぬ 238 00:31:31,667 --> 00:31:32,734 なぜじゃ! 239 00:31:40,533 --> 00:31:44,800 (瀬名)私たちは 死なねばなりませぬ 240 00:31:48,200 --> 00:31:49,800 本当は… 241 00:31:51,633 --> 00:31:56,934 信康だけは どんな形でも生きてほしいけれど… 242 00:31:59,200 --> 00:32:01,934 あの子は それをよしとしないでしょう 243 00:32:05,233 --> 00:32:07,266 私も共にいきます 244 00:32:14,433 --> 00:32:16,000 (家康)嫌じゃ 245 00:32:16,767 --> 00:32:18,867 それは わがまま 246 00:32:23,800 --> 00:32:25,800 (家康)わしは かつて一度… 247 00:32:29,166 --> 00:32:31,433 そなたたちを見捨てた 248 00:32:32,834 --> 00:32:36,066 おふみ! おふみ~! 249 00:32:36,433 --> 00:32:38,700 (竹千代(たけちよ))父上! 父上! 250 00:32:43,900 --> 00:32:45,767 (家康)我が手に取り返した時― 251 00:32:46,800 --> 00:32:48,900 わしは心に決めたんじゃ 252 00:32:54,367 --> 00:32:56,633 二度と そなたたちを見捨てんと 253 00:32:58,867 --> 00:33:03,900 何があろうと そなたたちを守ってゆくと! 254 00:33:10,100 --> 00:33:11,767 守らせてくれ… 255 00:33:17,533 --> 00:33:19,734 あなたが守るべきは― 256 00:33:21,166 --> 00:33:22,767 国でございましょう 257 00:33:23,500 --> 00:33:26,200 (家康)国なんぞ どうでもいい! 知ったことか! 258 00:33:26,600 --> 00:33:27,734 わしは― 259 00:33:28,934 --> 00:33:30,900 そなたたちを守りたいんじゃ 260 00:33:39,133 --> 00:33:42,667 かつて 父と母に言われました 261 00:33:43,734 --> 00:33:48,934 いつか 私の大切なものを守るために― 262 00:33:50,066 --> 00:33:52,066 命を懸ける時が来ると 263 00:34:00,600 --> 00:34:02,767 今が その時なのです 264 00:34:06,033 --> 00:34:10,700 きっと… 父と母も― 265 00:34:12,367 --> 00:34:15,200 ようやったと褒めてくれるでしょう 266 00:34:19,400 --> 00:34:21,100 全てを― 267 00:34:22,367 --> 00:34:24,633 背負わせてくださいませ 268 00:34:34,900 --> 00:34:36,734 (家康)世の者どもは… 269 00:34:40,800 --> 00:34:42,367 そなたを… 270 00:34:46,667 --> 00:34:50,300 悪辣(あくらつ)な妻と語り継ぐぞ 271 00:34:53,834 --> 00:34:55,533 (瀬名)平気です 272 00:35:00,066 --> 00:35:02,266 本当の私は… 273 00:35:09,200 --> 00:35:11,533 あなたの心におります 274 00:35:22,133 --> 00:35:28,066 (泣き声) 275 00:35:28,667 --> 00:35:34,166 (瀬名)相変わらず 弱虫 泣き虫 鼻水垂れの殿じゃ 276 00:35:39,667 --> 00:35:42,166 覚えておいででございますか? 277 00:35:43,033 --> 00:35:46,967 ず~っと昔 どこかに隠れて― 278 00:35:47,033 --> 00:35:50,533 私たちだけで こっそり暮らそうと 話したのを 279 00:35:52,300 --> 00:35:56,000 (瀬名)誰も知らない地で 小さな畑をこさえて― 280 00:35:56,066 --> 00:36:00,200 世の騒がしさにも 我関せず ただ 私たちと… 281 00:36:00,967 --> 00:36:04,600 静かに ひっそりと… 282 00:36:08,800 --> 00:36:10,400 (瀬名)あれが… 283 00:36:11,934 --> 00:36:15,166 瀬名のたった一つの 夢でございました 284 00:36:18,166 --> 00:36:19,900 はるか はるか― 285 00:36:20,867 --> 00:36:23,266 遠い夢でございましたなあ 286 00:36:25,266 --> 00:36:26,367 フフフ… 287 00:36:26,433 --> 00:36:32,066 (すすり泣き) 288 00:36:32,133 --> 00:36:36,066 (瀬名)さあ お城へお戻りなさいませ 289 00:36:36,333 --> 00:36:38,166 ここにいては いけませぬ 290 00:36:40,066 --> 00:36:42,867 平八郎(へいはちろう) 小平太(こへいた) 殿をお連れせよ 291 00:36:43,800 --> 00:36:48,033 そして 殿と共に そなたたちが 安寧な世をつくりなさい 292 00:36:50,667 --> 00:36:52,834 (本多(ほんだ)忠勝(ただかつ))はっ (榊原康政(さかきばらやすまさ))はっ 293 00:36:53,266 --> 00:36:55,000 そんなこと… 294 00:36:56,100 --> 00:36:58,266 そんなこと わしには…! 295 00:36:59,000 --> 00:37:00,767 できます 296 00:37:10,967 --> 00:37:12,367 いいですか? 297 00:37:14,233 --> 00:37:17,233 兎(うさぎ)は ず~っと強うございます 298 00:37:19,266 --> 00:37:22,200 狼(おおかみ)よりも ずっとずっと強うございます 299 00:37:29,734 --> 00:37:31,700 あなたなら できます 300 00:37:33,433 --> 00:37:34,700 必ず 301 00:37:54,100 --> 00:37:55,633 瀬名は― 302 00:37:58,633 --> 00:38:00,867 ずっと見守っております 303 00:39:15,200 --> 00:39:17,900 (家康)もういいか~い? 304 00:39:18,734 --> 00:39:20,400 (瀬名)ま~だだよ~! 305 00:39:44,700 --> 00:39:48,834 (瀬名)いつか必ず 取りに来てくださいませ 306 00:39:50,400 --> 00:39:55,600 殿の弱くて 優しいお心を 307 00:39:59,500 --> 00:40:04,233 瀬名は その日を待っております 308 00:40:27,900 --> 00:40:29,700 (家康)やはり駄目じゃ… 309 00:40:31,266 --> 00:40:33,133 (康政)殿 殿 (家康)離せ 310 00:40:33,233 --> 00:40:35,266 (家康)舟を戻せ (忠勝)殿! 311 00:40:35,333 --> 00:40:36,900 (家康)舟を戻せ! (忠勝)殿…! 312 00:40:40,767 --> 00:40:42,100 (康政・忠勝)殿! 313 00:40:42,934 --> 00:40:44,700 (家康)こんなのは間違っておる! 314 00:40:45,233 --> 00:40:47,834 (康政)殿! (家康)離せ! 315 00:40:49,033 --> 00:40:51,633 (家康)離せ! (康政)ご覚悟を! 316 00:40:53,066 --> 00:40:56,734 (家康)瀬名! (忠勝)ご覚悟を! 317 00:41:53,400 --> 00:41:57,333 (家康)うあ~! あっ あっ…! 318 00:41:58,567 --> 00:42:02,333 うああ~! 319 00:42:03,700 --> 00:42:08,834 (すすり泣き) 320 00:42:13,133 --> 00:42:14,300 瀬名~! 321 00:42:33,600 --> 00:42:35,700 せ~の それ! 322 00:42:36,300 --> 00:42:38,834 (親吉)殿は 変わられたのう 323 00:42:38,900 --> 00:42:40,900 (忠勝) 俺には むしろ ただの ふぬけに― 324 00:42:40,967 --> 00:42:42,266 なったように 見えるがのう 325 00:42:42,333 --> 00:42:44,000 (康政)殿の あのようなお姿― 326 00:42:44,066 --> 00:42:45,367 これ以上 見とうございませぬ 327 00:42:45,433 --> 00:42:46,967 そなたらに 分かるのか 328 00:42:47,600 --> 00:42:49,367 (羽柴(はしば)秀吉(ひでよし)) 家康から目ぇ離すな 329 00:42:50,033 --> 00:42:52,266 面白(おもしれ)えことに なるかもしれんがや 330 00:42:53,200 --> 00:42:54,567 (信長)家康よ 331 00:42:56,200 --> 00:42:57,867 化けおったな 332 00:42:58,500 --> 00:43:00,567 (語り)次回 どうする?