1 00:00:35,133 --> 00:00:38,066 (於愛(おあい)の方) “元亀(げんき)三年十月” 2 00:00:40,767 --> 00:00:42,100 (西郷(さいごう)義勝(よしかつ))行ってまいる 3 00:00:42,934 --> 00:00:44,767 (於愛)ご武運をお祈りします 4 00:00:46,066 --> 00:00:49,867 (西郷)子供らのためにも ここらで一手柄立ててみせる 5 00:00:59,500 --> 00:01:02,100 (於愛)“お慕いする人が 逝ってしまった” 6 00:01:20,800 --> 00:01:25,333 (於愛)“私の心もまた… 死んだ” 7 00:01:53,400 --> 00:01:54,767 (お葉(よう))それで… 8 00:01:55,500 --> 00:01:58,367 ここで働く間 お子は どうする? 9 00:02:00,166 --> 00:02:02,567 (於愛)父と母は 亡くなっておりますので― 10 00:02:03,266 --> 00:02:04,734 祖父母に… 11 00:02:05,533 --> 00:02:07,700 (お葉)西郷の家の 後家ならば― 12 00:02:07,767 --> 00:02:10,000 新しい こし入れ先があろう 13 00:02:15,233 --> 00:02:16,600 もう… 14 00:02:17,700 --> 00:02:20,400 どなたかの妻になる気は… 15 00:02:32,767 --> 00:02:34,900 (お葉)嘘(うそ)でも笑っていなされ 16 00:02:36,166 --> 00:02:38,533 皆に好かれぬとつらいぞ 17 00:03:11,934 --> 00:03:13,467 (於愛)また つまみ食いして! 18 00:03:13,967 --> 00:03:16,900 どうせ また若い おなごを かどわかしに来たんじゃろ! 19 00:03:16,967 --> 00:03:19,667 いいかげんにしなされよ 女たらし 20 00:03:25,400 --> 00:03:26,433 (お葉)殿 21 00:03:27,033 --> 00:03:28,033 殿 22 00:03:28,567 --> 00:03:29,600 殿? 23 00:03:31,166 --> 00:03:34,200 (於愛)“天正四年五月二十日” 24 00:03:35,300 --> 00:03:37,834 “思いがけぬ お話を頂いた” 25 00:03:38,800 --> 00:03:41,300 (瀬名(せな))よい笑顔じゃ 26 00:03:43,667 --> 00:03:44,900 愛や 27 00:03:45,500 --> 00:03:46,867 殿のこと― 28 00:03:48,633 --> 00:03:50,533 よろしく頼みます 29 00:03:52,400 --> 00:03:53,433 えっ? 30 00:03:54,900 --> 00:03:57,400 そなたのおおらかなところが― 31 00:03:57,900 --> 00:04:01,667 きっと この先 殿の助けになろう 32 00:04:04,767 --> 00:04:06,033 あの… 33 00:04:07,500 --> 00:04:10,100 精いっぱい励みます 34 00:04:12,700 --> 00:04:14,233 (於愛)“お方様…” 35 00:04:16,133 --> 00:04:20,734 “私の笑顔は 偽りでございます” 36 00:04:26,600 --> 00:04:32,000 “殿のことは 心から 敬い申し上げているけれど…” 37 00:04:33,400 --> 00:04:34,500 (徳川(とくがわ)家康(いえやす))於愛 38 00:04:36,867 --> 00:04:38,000 (於愛)はい 39 00:04:40,567 --> 00:04:42,567 (於愛)“お慕いするお方では…” 40 00:04:43,867 --> 00:04:45,000 “ない” 41 00:04:49,433 --> 00:04:54,767 あ… ハア ハア… 42 00:04:55,700 --> 00:05:02,767 ♪~ 43 00:07:30,367 --> 00:07:37,367 ~♪ 44 00:07:39,533 --> 00:07:43,667 (家康)そうか… 見つからんか… 45 00:07:43,734 --> 00:07:44,834 (鳥居(とりい)元忠(もとただ))はっ 46 00:07:45,200 --> 00:07:47,834 忠世(ただよ)兄(に)ぃと懸命に 捜しておりますが― 47 00:07:48,300 --> 00:07:50,934 一向に見つかりません 48 00:07:52,166 --> 00:07:55,734 (於愛)何をお探しなのです? お手伝いいたしましょうか? 49 00:07:55,800 --> 00:07:58,467 いや なに こっちの話よ 50 00:07:59,066 --> 00:08:00,567 ところで 於愛 51 00:08:00,934 --> 00:08:04,000 平八郎(へいはちろう)と稲(いな)は まだ納得しとらんか? 52 00:08:04,700 --> 00:08:06,967 (真田(さなだ)昌幸(まさゆき))ご重臣の姫君を― 53 00:08:07,400 --> 00:08:10,934 まずは徳川殿の養女にする という形でも― 54 00:08:11,000 --> 00:08:12,467 構いませぬが 55 00:08:14,166 --> 00:08:15,266 はあ 56 00:08:15,867 --> 00:08:18,700 真田の家風が合わぬとか何とか… 57 00:08:19,800 --> 00:08:22,467 まあ 無理強いするつもりもないが… 58 00:08:23,333 --> 00:08:26,066 戦には しとうないでな 59 00:08:27,233 --> 00:08:30,533 私が甲斐(かい)に戻る前に 平八郎を説き伏せます 60 00:08:31,100 --> 00:08:32,300 では 61 00:08:34,600 --> 00:08:38,100 (於愛)稲の方は もう一度 私から話してみます 62 00:08:39,066 --> 00:08:40,200 (家康)うむ… 63 00:08:42,066 --> 00:08:45,900 旭(あさひ)は 出立の支度できておるか? 64 00:08:46,133 --> 00:08:47,200 はい 65 00:08:47,533 --> 00:08:49,734 では 行ってまいる 66 00:08:49,800 --> 00:08:52,333 於愛 留守を頼んだぞ 67 00:08:52,800 --> 00:08:53,934 はい 68 00:08:55,667 --> 00:08:57,900 (家康)いつも いい笑顔じゃのう 69 00:09:06,200 --> 00:09:12,367 (語り)都にて 豊臣(とよとみ)政権を 支えるお立場となった神の君 70 00:09:12,667 --> 00:09:19,367 ご心労のもとは 上洛(じょうらく)を拒む 北条(ほうじょう)の問題で… 71 00:09:24,834 --> 00:09:26,567 (豊臣秀吉(ひでよし))やっ! はっ! はっ! 72 00:09:26,633 --> 00:09:27,867 あっ…! 73 00:09:29,900 --> 00:09:31,100 北条は いつ参る 74 00:09:31,166 --> 00:09:35,266 (酒井(さかい)忠次(ただつぐ))はっ 近いうちに 殿下のもとに参じるものと存じます 75 00:09:35,934 --> 00:09:38,367 もう よかろう大納言 76 00:09:38,700 --> 00:09:40,300 関東を攻めよ 77 00:09:40,633 --> 00:09:41,800 お待ちを 78 00:09:42,300 --> 00:09:45,100 北条には 我が娘が嫁いでおり― 79 00:09:45,533 --> 00:09:47,967 よい間柄を築いて くれております 80 00:09:48,700 --> 00:09:51,433 北条氏政(うじまさ) 氏直(うじなお)父子を― 81 00:09:51,500 --> 00:09:53,700 必ずや説得するものと存じまする 82 00:09:55,233 --> 00:09:57,900 (榊原康政(さかきばらやすまさ)) このままでは 必ず戦となります 83 00:09:59,233 --> 00:10:01,667 (おふう)我が父は 戦を避けたい一心 84 00:10:03,400 --> 00:10:06,900 どうか 父を信じてくださいませ 85 00:10:08,834 --> 00:10:10,734 (北条氏政)そうしたいが… 86 00:10:12,567 --> 00:10:18,066 徳川殿は 我らとの約束を 果たしてくれておらんでな 87 00:10:19,633 --> 00:10:21,200 (豊臣秀長(ひでなが))北条と真田の― 88 00:10:21,266 --> 00:10:23,800 領地を巡るいざこざは いかな具合に? 89 00:10:24,734 --> 00:10:27,734 こじれたままでは 北条は言うことを聞きますまい 90 00:10:27,800 --> 00:10:28,800 (忠次)ご心配なく 91 00:10:29,233 --> 00:10:32,867 真田には 代わりの領地を 与えることで― 92 00:10:32,934 --> 00:10:35,467 沼田(ぬまた)からは手を引かせます 93 00:10:35,967 --> 00:10:38,500 (家康)また 真田の求めに応じ― 94 00:10:38,834 --> 00:10:42,000 本多(ほんだ)忠勝(ただかつ)の娘を 我が養女とした上で― 95 00:10:42,066 --> 00:10:44,233 こし入れさせる用意も 進めております 96 00:10:49,133 --> 00:10:51,867 (稲) 真田は好きでは ございませぬ 97 00:10:54,467 --> 00:10:55,467 (本多忠勝)はあ~ 98 00:10:56,533 --> 00:11:01,500 このとおり しつけもなっとらん じゃじゃ馬で お恥ずかしい限り 99 00:11:02,433 --> 00:11:04,533 こんなやつを こし入れさせれば― 100 00:11:04,600 --> 00:11:07,467 真田との仲が かえって悪くなってしまう 101 00:11:10,133 --> 00:11:12,633 あいにく父に似てしまったもので 102 00:11:12,700 --> 00:11:14,767 (忠勝)俺のせいにするな 103 00:11:14,834 --> 00:11:16,400 (稲)稲が幼い頃― 104 00:11:16,467 --> 00:11:19,600 槍(やり)だの弓だのばかり 私に教えたではありませんか 105 00:11:19,667 --> 00:11:21,033 だから こんなことに! 106 00:11:21,100 --> 00:11:22,567 関わりあるか! 107 00:11:22,800 --> 00:11:23,800 あほたわけ 108 00:11:23,867 --> 00:11:25,333 (元忠)やめんか! 109 00:11:25,867 --> 00:11:27,233 (於愛)お稲殿 110 00:11:28,734 --> 00:11:31,166 好き嫌いは脇に置かれませ 111 00:11:33,900 --> 00:11:35,967 北条家へ嫁いだ おふう殿のことは― 112 00:11:36,033 --> 00:11:37,700 知っておりましょう? 113 00:11:38,266 --> 00:11:41,200 今まさに 戦を避けようと― 114 00:11:41,266 --> 00:11:44,467 懸命に北条殿を 説得しておいでです 115 00:11:45,400 --> 00:11:49,500 そなたも 同様の役目が 求められております 116 00:11:50,967 --> 00:11:54,667 大事な お役目でございますよ 117 00:12:04,300 --> 00:12:05,433 (家康)旭 118 00:12:06,467 --> 00:12:08,934 我らは一度 駿府(すんぷ)に戻るが― 119 00:12:09,000 --> 00:12:10,400 そなたは― 120 00:12:10,834 --> 00:12:14,600 このまま 大政所(おおまんどころ)様のおそばに いてさしあげたら どうじゃ 121 00:12:15,533 --> 00:12:18,033 (忠次)おお それが ようございます 122 00:12:18,100 --> 00:12:21,300 私も京勤めとなりましたので 123 00:12:22,633 --> 00:12:26,934 (旭)なれど 私は 人質でもありますで… 124 00:12:27,000 --> 00:12:29,800 徳川の所領におらなならんのでは? 125 00:12:30,633 --> 00:12:33,233 今更 人質などと思っとらん 126 00:12:34,233 --> 00:12:38,667 我が正室として 京での務めを支えてくれればよい 127 00:12:41,500 --> 00:12:43,967 (寧々(ねね))よい旦那様でございますな 128 00:12:44,367 --> 00:12:45,700 旭殿 129 00:12:47,533 --> 00:12:51,266 まこと ありがとうごぜえます 殿 130 00:12:55,000 --> 00:12:56,200 ヘヘ… 131 00:13:03,233 --> 00:13:04,900 (秀長)遅くなり申した 132 00:13:09,400 --> 00:13:11,834 兄は 今日は戻れんそうで… 133 00:13:11,900 --> 00:13:13,000 申し訳ない 134 00:13:13,066 --> 00:13:15,266 (忠次)あ… お忙しいですな 135 00:13:15,533 --> 00:13:18,834 このごろ より一層 意気軒昂(いきけんこう)なご様子で 136 00:13:19,900 --> 00:13:22,433 周りの者の生気を吸い取って― 137 00:13:22,500 --> 00:13:25,767 自分だけ どんどん血気盛んになる もののけのよう 138 00:13:28,333 --> 00:13:33,367 新たな側室に ご執心で 奥に入り浸っておるんだわ 139 00:13:33,433 --> 00:13:34,667 (秀長)義姉(ねえ)様 140 00:13:34,967 --> 00:13:36,900 今は よいではござらんか 141 00:13:37,266 --> 00:13:40,567 兄様は 義姉様のことを 一番大事にしております 142 00:13:43,800 --> 00:13:45,834 (寧々)そりゃ分かっておるが― 143 00:13:47,500 --> 00:13:48,700 あの男は… 144 00:13:50,533 --> 00:13:51,867 病(やまい)だわ 145 00:13:54,066 --> 00:13:55,500 何でも欲しがる… 146 00:13:57,900 --> 00:13:59,133 病… 147 00:14:06,166 --> 00:14:08,200 (侍女)どうぞ… (男性1)ああ… こんなにたくさん… 148 00:14:08,266 --> 00:14:10,433 (侍女)さあさ こちらへ どうぞ 149 00:14:14,533 --> 00:14:17,233 (於愛)どうぞ (男性2)おありがとうございます 150 00:14:17,300 --> 00:14:18,500 (於愛)次は そちらで着物を 151 00:14:18,567 --> 00:14:20,600 あっ ありがとうございます 152 00:14:20,667 --> 00:14:22,533 (於愛)長丸(ちょうまる) 福松(ふくまつ) 153 00:14:22,600 --> 00:14:24,633 そなたらも皆へ施しを 154 00:14:24,700 --> 00:14:26,200 (福松・長丸)はい 母上 155 00:14:29,433 --> 00:14:30,633 (男性2)ありがとうございます 156 00:14:31,066 --> 00:14:32,333 (長丸)こちらもな 157 00:14:32,400 --> 00:14:33,700 (男性2) ありがとう ございます 若君 158 00:14:33,767 --> 00:14:36,266 (男性3)慈悲深(ぶけ)え お方様じゃ… 159 00:14:36,333 --> 00:14:39,266 (男性4)徳川様に 来ていただいて よかったのう 160 00:14:39,667 --> 00:14:43,900 私も目が悪いでな 何となく ひと事には思えぬゆえ 161 00:14:43,967 --> 00:14:45,467 また来月も おいでなさいな 162 00:14:46,266 --> 00:14:49,100 (人々)ありがとうございます 163 00:14:49,166 --> 00:14:51,266 (於愛)さあ 次の者たちも呼んでおくれ 164 00:14:51,333 --> 00:14:53,033 (稲)は~い ただいま 165 00:14:56,367 --> 00:15:01,266 ハア… ハア… 166 00:15:05,700 --> 00:15:07,066 (本多正信(まさのぶ))御免 167 00:15:07,133 --> 00:15:09,166 於愛様~ 168 00:15:09,500 --> 00:15:11,533 実は いささか面倒なことが 169 00:15:11,600 --> 00:15:12,600 (於愛)面倒なこと? 170 00:15:12,667 --> 00:15:14,300 平八郎が― 171 00:15:14,367 --> 00:15:17,100 真田に娘はやらんと いきまいておりまして 172 00:15:17,567 --> 00:15:18,633 えっ? 173 00:15:23,300 --> 00:15:25,000 (大久保(おおくぼ)忠世) この あほたわけ! 174 00:15:25,066 --> 00:15:26,900 何がしたいんじゃ お主は 175 00:15:27,633 --> 00:15:29,166 (渡辺(わたなべ)半蔵(はんぞう)守綱(もりつな))すいません 176 00:15:30,633 --> 00:15:31,834 (忠世)あ… 177 00:15:32,467 --> 00:15:33,834 (於愛)なんとしました? 178 00:15:33,900 --> 00:15:36,600 (正信)殿は 彦(ひこ)殿と忠世殿に― 179 00:15:36,667 --> 00:15:39,867 かねて ひそかな役目を 命じておられましてな 180 00:15:41,600 --> 00:15:45,967 (於愛)ああ そういえば 何やら 探し物を命じておられた 181 00:15:46,033 --> 00:15:48,033 その探し物とは― 182 00:15:48,500 --> 00:15:50,533 おなごでございまして 183 00:15:50,600 --> 00:15:51,767 (於愛)おなご? 184 00:15:52,166 --> 00:15:53,367 於愛様 185 00:15:53,867 --> 00:15:56,400 千代(ちよ)という名をお耳にしたことは? 186 00:15:57,467 --> 00:15:58,467 いいえ 187 00:15:59,433 --> 00:16:03,900 (忠世)どうやら もともとは 武田(たけだ)の重臣 馬場(ばば)信春(のぶはる)の娘で― 188 00:16:04,266 --> 00:16:06,433 武田滅亡後も行方知れず 189 00:16:06,767 --> 00:16:09,367 築山(つきやま)の件にも 関わりがございましたゆえ― 190 00:16:09,433 --> 00:16:12,533 殿が その行方を 気にしておられましたので 191 00:16:12,900 --> 00:16:16,900 あれほどの者なら どこも放っておかんでしょうからな 192 00:16:17,233 --> 00:16:20,667 真田辺りが拾って 使っているのかも… 193 00:16:20,734 --> 00:16:21,900 (於愛)真田が? 194 00:16:21,967 --> 00:16:25,266 (正信)そんな うわさを 我らはしておったのです 195 00:16:26,066 --> 00:16:32,367 (忠世)それが つい今朝方 ここにいる守綱が… 196 00:16:32,734 --> 00:16:33,834 あら… 197 00:16:35,467 --> 00:16:37,767 離れにおられるのか? 198 00:16:40,600 --> 00:16:41,600 はっ! 199 00:16:41,667 --> 00:16:43,233 (元忠のあくび) 200 00:16:43,567 --> 00:16:45,333 (元忠)早いのう 201 00:16:45,400 --> 00:16:48,300 (千代)あら 遅いお目覚めで 202 00:16:50,900 --> 00:16:53,433 (元忠)まだ朝寝の時分ではないか 203 00:16:53,900 --> 00:16:57,800 (千代)あら やだ お天道様が見ておいでですよ 204 00:17:00,300 --> 00:17:01,767 (於愛)つまり彦殿は― 205 00:17:01,834 --> 00:17:04,867 千代を見つけておきながら 隠しておられたということで? 206 00:17:05,266 --> 00:17:06,767 そうなります 207 00:17:06,834 --> 00:17:09,834 彦は 正室を亡くしておりまして… 208 00:17:12,166 --> 00:17:13,667 それを まあ… 209 00:17:14,133 --> 00:17:15,600 後で こっそり― 210 00:17:15,667 --> 00:17:18,633 殿にだけ お知らせすれば よかったものを― 211 00:17:18,700 --> 00:17:22,633 このたわけは 面白がって言い触らしよって! 212 00:17:22,700 --> 00:17:23,867 すんません… 213 00:17:23,934 --> 00:17:25,000 おっ 214 00:17:25,800 --> 00:17:30,667 (正信)で 平八郎の耳に入って 怒り狂ったという訳で 215 00:17:31,300 --> 00:17:33,100 (於愛)なぜ そうなりましょう? 216 00:17:33,367 --> 00:17:35,200 (正信)平八郎いわく― 217 00:17:35,266 --> 00:17:39,066 彦殿は 真田の忍びの罠(わな)に かかったのだと 218 00:17:39,800 --> 00:17:43,400 だからこそ 稲のこし入れを執ように迫った 219 00:17:43,467 --> 00:17:45,900 やつは 真田の手先に 成り果てていたのだ 220 00:17:45,967 --> 00:17:49,266 真田は信用ならん と 221 00:17:49,934 --> 00:17:54,200 殿が お留守である以上 ここは 於愛様のお指図… 222 00:17:54,266 --> 00:17:55,700 (家来)申し上げます! 223 00:17:55,767 --> 00:17:57,266 本多忠勝殿 家来を率いて― 224 00:17:57,333 --> 00:17:58,967 鳥居殿の屋敷に 向かいましてございます 225 00:17:59,033 --> 00:18:00,433 (忠世)な…! (於愛)何ですって!? 226 00:18:00,500 --> 00:18:02,400 (忠勝)ふ~ぬ! 227 00:18:04,166 --> 00:18:06,200 出てこい 彦右衛門(ひこえもん)! 228 00:18:06,600 --> 00:18:08,500 女を引き渡せ! 229 00:18:09,266 --> 00:18:12,433 さもなくば 力ずくで引っ立てる! 230 00:18:12,500 --> 00:18:14,100 (元忠)やってみろ! 平八郎 231 00:18:14,166 --> 00:18:15,867 千代は誰にも渡さん! 232 00:18:15,934 --> 00:18:17,934 (争う声) 233 00:18:23,400 --> 00:18:26,100 (忠世)やめんか! やめんか やめんか! 234 00:18:26,166 --> 00:18:27,967 離れろ 彦 235 00:18:28,033 --> 00:18:29,700 よせ! 平八郎! 236 00:18:30,066 --> 00:18:31,233 双方 下がれ! 237 00:18:31,800 --> 00:18:35,233 (守綱)やめ~い! 238 00:18:36,533 --> 00:18:41,767 言うことを聞けんのなら この守綱様が相手になるぞ! 239 00:18:42,500 --> 00:18:44,166 なぜ お仲間同士で争う… 240 00:18:44,233 --> 00:18:46,266 (元忠)お前の せいじゃろうが 守綱~! 241 00:18:46,900 --> 00:18:48,800 お前が出しゃばるから…! 242 00:18:48,867 --> 00:18:52,800 (争う声) 243 00:18:52,867 --> 00:18:55,533 (忠世)双方厳しく罰せられるぞ! 244 00:19:03,367 --> 00:19:04,700 (忠世)直られよ 245 00:19:10,767 --> 00:19:11,867 (正信)彦殿 246 00:19:12,367 --> 00:19:14,967 いつ どこで千代を見つけられた? 247 00:19:18,400 --> 00:19:23,600 半年ほど前 甲斐(かい)の教来石(きょうらいし)の外れで… 248 00:19:24,066 --> 00:19:25,300 (忠勝)はあ~ 249 00:19:26,300 --> 00:19:29,867 そんなに前から 殿を欺いておったとは 250 00:19:30,367 --> 00:19:32,467 忠義者と思っておったのに 251 00:19:32,734 --> 00:19:33,633 恥を知れ! 252 00:19:33,700 --> 00:19:35,934 (正信)何故 隠しておられた 253 00:19:40,600 --> 00:19:41,934 (元忠)はあ~ 254 00:19:46,400 --> 00:19:50,967 こいつは 恨まれとるに相違ない… 255 00:19:52,500 --> 00:19:54,967 お渡しすれば 処断されるか… 256 00:19:55,333 --> 00:19:57,700 また忍びをさせられるかじゃ 257 00:20:00,000 --> 00:20:01,233 こいつは― 258 00:20:02,133 --> 00:20:04,133 野良仕事をしておったんじゃ 259 00:20:04,600 --> 00:20:06,200 もう忍びではねえ 260 00:20:07,033 --> 00:20:10,333 ただ ひっそりと暮らしたがっておる 261 00:20:12,400 --> 00:20:15,400 殿の命だって 従えねえことはあるんじゃ! 262 00:20:18,834 --> 00:20:21,767 (忠勝)まんまと 術中に はまっておられる 263 00:20:22,734 --> 00:20:26,934 徳川重臣が 真田の忍びに操られておる 264 00:20:27,000 --> 00:20:28,266 (元忠)真田とは関わりない! 265 00:20:28,333 --> 00:20:29,433 (忠世)2人ともやめんか 266 00:20:29,500 --> 00:20:30,934 (元忠)こいつは わしを… 267 00:20:33,800 --> 00:20:35,233 わしを― 268 00:20:35,633 --> 00:20:37,533 慕っておると言ってくれたんじゃ 269 00:20:37,600 --> 00:20:39,800 (忠勝)それが罠だと言うておる! 270 00:20:43,066 --> 00:20:43,900 千代 271 00:20:47,333 --> 00:20:49,033 そなたの言い分は? 272 00:20:52,767 --> 00:20:54,266 (千代)ございませぬ 273 00:20:55,834 --> 00:20:58,867 非道なことを さんざんしてきた 私の言葉に― 274 00:20:59,233 --> 00:21:01,133 信用などありますまい 275 00:21:02,734 --> 00:21:06,500 彦殿を慕う気持ちは まことのものか? 276 00:21:12,767 --> 00:21:14,166 さあ… 277 00:21:16,867 --> 00:21:18,300 分かりませぬ 278 00:21:22,233 --> 00:21:24,066 きっと偽りでございましょう 279 00:21:26,600 --> 00:21:29,100 ずっと そうして生きてきたので 280 00:21:32,033 --> 00:21:34,300 あなたは私に だまされたのさ 281 00:21:37,500 --> 00:21:39,400 もう私のことは忘れなされ 282 00:21:40,667 --> 00:21:41,667 (於愛)千代 283 00:21:43,533 --> 00:21:45,734 間もなく殿がお帰りになる 284 00:21:47,033 --> 00:21:49,033 殿のご裁定を待つように 285 00:22:09,633 --> 00:22:11,500 (千代)きっと偽りでございましょう 286 00:22:13,800 --> 00:22:15,867 ずっと そうして生きてきたので 287 00:22:18,600 --> 00:22:20,300 (於愛)“私の笑顔は…” 288 00:22:24,834 --> 00:22:26,800 “偽りでございます” 289 00:22:57,266 --> 00:23:01,033 (於愛)“天正(てんしょう)七年九月十五日” 290 00:23:02,433 --> 00:23:04,633 “恐ろしいことが起きた” 291 00:23:05,900 --> 00:23:07,867 (井伊(いい)万千代(まんちよ))ご自害なさいました 292 00:23:18,800 --> 00:23:24,800 (於愛)“お方様に続き 信康(のぶやす)様も ご自害された” 293 00:23:26,600 --> 00:23:28,266 (倒れる音) 294 00:23:28,333 --> 00:23:29,433 (於愛)殿! 295 00:23:29,834 --> 00:23:31,400 (万千代)殿! (家臣)殿! 296 00:23:31,467 --> 00:23:32,467 (於愛)殿! (家臣)殿! 297 00:23:34,500 --> 00:23:36,800 (於愛)“お支えしなければならない” 298 00:23:38,033 --> 00:23:39,533 “私より―” 299 00:23:40,000 --> 00:23:44,300 “はるかに傷ついておられる このお方を…” 300 00:23:47,734 --> 00:23:50,367 (康政)何のために お二人は ご自害なさった? 301 00:23:51,433 --> 00:23:53,200 (於愛)そのようなこと言うでない! 302 00:23:54,567 --> 00:23:57,233 殿が どんなお気持ちで 上様を もてなしておられるか… 303 00:23:58,266 --> 00:24:00,166 そなたらに分かるのか 304 00:24:06,567 --> 00:24:07,967 (於愛)“笑っていよう” 305 00:24:09,934 --> 00:24:15,033 “たとえ偽りの笑顔でも 絶えず おおらかでいよう” 306 00:24:24,233 --> 00:24:26,467 (於愛)“この方が いつか また―” 307 00:24:27,133 --> 00:24:30,600 “あのお優しい笑顔を 取り戻される日まで” 308 00:25:00,467 --> 00:25:01,734 (於愛)あ… 309 00:25:01,800 --> 00:25:07,567 ハア ハア… 310 00:25:33,934 --> 00:25:36,567 (正信)殿のご裁定である 311 00:25:46,667 --> 00:25:48,300 鳥居元忠 312 00:25:49,967 --> 00:25:52,433 徳川一の忠臣である そなたが― 313 00:25:53,500 --> 00:25:55,767 我が命に背いたること― 314 00:25:56,633 --> 00:25:58,066 言語道断である! 315 00:25:59,734 --> 00:26:03,367 わしは 腹を切る覚悟は できております! 316 00:26:04,400 --> 00:26:07,467 ただ こいつだけは…! 317 00:26:11,333 --> 00:26:12,333 (家康)彦 318 00:26:13,133 --> 00:26:17,767 なぜ 妻にしたいと 素直に わしに言わなかった? 319 00:26:23,767 --> 00:26:26,166 こいつがしてきたことを思えば… 320 00:26:27,266 --> 00:26:30,166 さようなことは… とても… 321 00:26:35,133 --> 00:26:36,433 ふう… 322 00:26:38,300 --> 00:26:43,166 もとより わしは 千代を恨んでおらん 323 00:26:45,800 --> 00:26:49,667 忍びとして使うために 捜させていたのでもない 324 00:26:51,133 --> 00:26:55,500 そなたは かつて我らが夢みた世を― 325 00:26:56,033 --> 00:27:00,433 穴山(あなやま)梅雪(ばいせつ)らと共に 目指した一人と 心得ておる 326 00:27:03,000 --> 00:27:06,400 ただただ その身を案じておった 327 00:27:11,633 --> 00:27:17,166 我らが夢みた世は 忍びなど要らぬ世であった 328 00:27:22,734 --> 00:27:24,734 忍びの過去を捨て― 329 00:27:26,000 --> 00:27:28,066 鳥居元忠の妻となるがよい 330 00:27:35,333 --> 00:27:40,633 今更… 人並みの暮らしが 許されるものでございましょうや 331 00:27:42,100 --> 00:27:44,066 お情けなら無用に 332 00:27:47,333 --> 00:27:49,066 情けではない 333 00:27:56,200 --> 00:27:58,100 幸せになることは― 334 00:27:59,567 --> 00:28:03,834 生き残った者の務めであると わしは思うぞ 335 00:28:14,166 --> 00:28:15,667 彦を支えよ 336 00:28:17,567 --> 00:28:21,000 これは 我が命じゃ 337 00:28:28,834 --> 00:28:30,166 承知… 338 00:28:32,000 --> 00:28:33,533 いたしました 339 00:28:38,266 --> 00:28:41,533 ありがとうございます 殿 340 00:28:48,333 --> 00:28:53,133 わしは 於愛の助言に 従ったまでじゃ 341 00:28:55,800 --> 00:28:59,000 (於愛)あ… 私は ただ… 342 00:29:04,700 --> 00:29:09,600 人の生きる道とは つらく苦しい茨(いばら)の道… 343 00:29:10,367 --> 00:29:14,633 そんな中で 慕い慕われる者あることが― 344 00:29:14,934 --> 00:29:17,333 どれほど幸せなことか… 345 00:29:19,266 --> 00:29:23,867 それを得たのなら 大事にするべきと思うまで 346 00:29:52,100 --> 00:29:53,600 (家康)平八郎 347 00:29:54,834 --> 00:29:55,934 異存ないか 348 00:29:59,033 --> 00:30:02,200 真田の忍びである疑いが 晴れておりませぬ 349 00:30:04,867 --> 00:30:08,433 真田は 信用なりませぬ 350 00:30:09,166 --> 00:30:10,900 万が一 その忍びに― 351 00:30:11,233 --> 00:30:14,233 徳川重臣が操られていたとあらば ゆゆしきこと! 352 00:30:16,100 --> 00:30:18,266 寝首をかかれてからでは遅い 353 00:30:26,266 --> 00:30:28,400 (稲)ならば 私が 354 00:30:33,467 --> 00:30:34,633 父上 355 00:30:35,734 --> 00:30:41,000 私が真田に入り込んで 真田を操ればようございます 356 00:30:44,600 --> 00:30:46,967 彦殿が寝首をかかれたら― 357 00:30:48,033 --> 00:30:51,066 私は 真田親子の寝首をかきます 358 00:30:51,767 --> 00:30:53,467 それで おあいこ 359 00:30:56,000 --> 00:30:57,567 (忠勝)さようなこと… 360 00:30:58,333 --> 00:31:00,200 お前ができるはずがない 361 00:31:03,700 --> 00:31:06,200 (稲)父上に 武芸を仕込まれてきました 362 00:31:09,400 --> 00:31:10,667 できます 363 00:31:25,266 --> 00:31:29,033 夫婦(めおと)をなすも また おなごの戦と思い知りました 364 00:31:32,533 --> 00:31:37,967 真田家 我が戦場(せんじょう)として申し分なし 365 00:31:39,767 --> 00:31:40,900 殿 366 00:31:42,900 --> 00:31:45,333 謹んでお受けしとうございます 367 00:31:55,333 --> 00:31:56,700 (忠世)平八郎 368 00:31:59,166 --> 00:32:03,800 お主が あのじゃじゃ馬を どれほど かわいがっておったか― 369 00:32:05,066 --> 00:32:07,367 わしも よう知っとるつもりじゃ 370 00:32:10,800 --> 00:32:11,900 だがな… 371 00:32:11,967 --> 00:32:13,500 (正信)いいかげん― 372 00:32:15,266 --> 00:32:17,200 手放す時でござる 373 00:32:18,133 --> 00:32:19,433 観念しなされ 374 00:32:32,800 --> 00:32:33,834 父上 375 00:32:34,767 --> 00:32:37,033 本多忠勝の娘として― 376 00:32:38,367 --> 00:32:44,266 その名に恥じぬよう 立派に務めを果たしてまいります 377 00:32:51,834 --> 00:32:58,834 (すすり泣き) 378 00:33:31,000 --> 00:33:34,233 (家康)こたびのことは そなたのおかげじゃ 379 00:33:35,133 --> 00:33:36,233 そんなこと… 380 00:33:37,600 --> 00:33:38,834 さあ 飲め 381 00:33:39,533 --> 00:33:42,734 胸の痛みも きっと治ろう 382 00:33:55,266 --> 00:33:56,867 思い返せば… 383 00:33:58,800 --> 00:34:03,400 これまでも わしは そなたに救われてきた 384 00:34:07,166 --> 00:34:12,900 そなたが いつも笑顔で おおらかでいてくれたから… 385 00:34:17,266 --> 00:34:19,100 そうでなければ― 386 00:34:20,400 --> 00:34:25,000 わしの心は どこかで折れていたろう 387 00:34:40,333 --> 00:34:43,033 (於愛)私の方なのでございます… 388 00:34:43,934 --> 00:34:44,967 (家康)うん? 389 00:34:46,767 --> 00:34:48,800 (於愛)殿にお仕えしていて… 390 00:34:51,300 --> 00:34:55,567 救われたのは 私の方なのでございます 391 00:34:58,333 --> 00:35:00,333 わしが救ったか? 392 00:35:08,300 --> 00:35:13,033 こうすることを いつの間にか 忘れさせてくださいました 393 00:35:14,867 --> 00:35:16,100 うん? 394 00:35:37,333 --> 00:35:38,433 殿 395 00:35:43,800 --> 00:35:46,200 お方様と信康様のこと― 396 00:35:48,700 --> 00:35:50,633 お話しくださいませんか? 397 00:35:56,266 --> 00:35:59,233 今まで聞きたくても 聞けずにおりました 398 00:36:01,266 --> 00:36:02,467 でも… 399 00:36:03,934 --> 00:36:05,900 ずっと願っておりました 400 00:36:08,700 --> 00:36:12,767 いつか殿が お二人のことを― 401 00:36:14,100 --> 00:36:16,533 笑顔で語られる日が来ることを 402 00:36:22,834 --> 00:36:27,734 お二人の たわいない思い出が 聞きとうございます 403 00:36:45,800 --> 00:36:47,834 そうじゃな… 404 00:36:51,567 --> 00:36:54,433 思い出は いろいろあるがなあ… 405 00:36:57,867 --> 00:37:00,233 愉快であったのは… 406 00:37:00,633 --> 00:37:02,967 フッ そうそう 407 00:37:03,700 --> 00:37:05,767 信康と五徳(ごとく)の祝言じゃ 408 00:37:06,500 --> 00:37:07,533 祝言? 409 00:37:08,667 --> 00:37:10,967 それがな フフッ 410 00:37:11,433 --> 00:37:15,000 もう 思い出すだけで… フフフ… 411 00:37:15,066 --> 00:37:17,166 (於愛)アハハハハ…! 412 00:37:17,767 --> 00:37:20,467 殿 笑っていては分かりませぬ 413 00:37:20,533 --> 00:37:24,333 いやいや あのな 鯉(こい)がな… あっ 魚の鯉じゃ 414 00:37:24,400 --> 00:37:25,400 鯉? 415 00:37:25,467 --> 00:37:27,600 (家康)フフフ… アハハハハッ! 416 00:37:27,667 --> 00:37:28,834 (笑い声) 417 00:37:28,900 --> 00:37:30,700 鯉が何なのでございますか? 418 00:37:30,767 --> 00:37:32,400 (笑い声) 419 00:37:32,467 --> 00:37:33,600 殿 どちらへ… 420 00:37:33,667 --> 00:37:34,767 (笑い声) 421 00:37:34,834 --> 00:37:36,333 いや 鯉がおったんじゃ… 422 00:37:36,400 --> 00:37:37,400 (於愛)鯉が 423 00:37:37,467 --> 00:37:40,500 (笑い声) 424 00:37:40,567 --> 00:37:44,200 (語り)西郷殿こと於愛の方様 425 00:37:44,266 --> 00:37:47,834 この後 間もなく お亡くなりに… 426 00:37:48,767 --> 00:37:52,834 そのご葬儀には 多くの民が集まり― 427 00:37:53,333 --> 00:37:57,133 祈りをささげたとのことでございます 428 00:38:00,600 --> 00:38:03,000 真田への こし入れにより― 429 00:38:03,300 --> 00:38:07,400 北条も 重い重い腰を上げ… 430 00:38:08,333 --> 00:38:09,967 ふう~ 431 00:38:16,233 --> 00:38:19,567 我が弟 氏規(うじのり)を遣わす 432 00:38:24,567 --> 00:38:25,667 義父上(ちちうえ) 433 00:38:28,300 --> 00:38:29,967 ありがとう存じます! 434 00:38:33,700 --> 00:38:39,166 これにて我が主(あるじ)は 戦を避け 北条は守られましょう 435 00:38:41,300 --> 00:38:42,834 (語り)しかし… 436 00:38:45,300 --> 00:38:48,467 殿下 何と仰せに…? 437 00:38:48,934 --> 00:38:51,233 (秀吉)だから のう? 438 00:38:51,967 --> 00:38:54,567 北条と真田のいざこざよ 439 00:38:54,967 --> 00:38:58,667 沼田を 真田にも 分けてやった方がよかろう 440 00:38:59,066 --> 00:39:00,667 (井伊直政(なおまさ))それには及びませぬ 441 00:39:00,734 --> 00:39:03,367 真田は 代わりの領地と婚姻に 納得しており― 442 00:39:03,433 --> 00:39:05,834 かつてのような不平は もう申しませぬ 443 00:39:08,834 --> 00:39:10,734 それは公平ではない 444 00:39:11,934 --> 00:39:13,233 真田にも分けてやれ 445 00:39:14,300 --> 00:39:16,700 (家康)それでは 我らの苦労が水の泡 446 00:39:16,767 --> 00:39:18,233 せっかく北条は 上洛を果たし… 447 00:39:18,300 --> 00:39:21,300 氏政も氏直も来んではないか! 448 00:39:23,367 --> 00:39:25,600 当主でもねえやつが来ても 意味はねえ 449 00:39:26,667 --> 00:39:27,900 真田と分けよ 450 00:39:32,033 --> 00:39:35,700 北条は 納得しませぬ 451 00:39:35,767 --> 00:39:37,533 (秀吉)我が裁定に不服なら― 452 00:39:41,033 --> 00:39:42,333 滅ぼすまで 453 00:40:03,500 --> 00:40:04,900 (直政)秀長様… 454 00:40:06,233 --> 00:40:10,900 関白様は 初めから戦をすると お決めだったのですね… 455 00:40:13,133 --> 00:40:14,700 (秀長)兄は ますます― 456 00:40:15,266 --> 00:40:17,600 己の思いのままに 生きるようになりました… 457 00:40:21,567 --> 00:40:23,633 もう なまりは使いませぬ… 458 00:40:25,066 --> 00:40:29,400 周りには 機嫌を取り 唆す者ばかり 459 00:40:30,133 --> 00:40:33,800 厳しく意見できるのは 北政所(きたのまんどころ)様と― 460 00:40:34,800 --> 00:40:36,100 徳川殿ぐらい… 461 00:40:38,100 --> 00:40:41,467 秀長殿 あなたがおりましょう 462 00:40:43,734 --> 00:40:46,000 私は 病を持っとります 463 00:40:51,300 --> 00:40:52,800 もう長くない… 464 00:41:00,166 --> 00:41:01,500 お気を付けなされ 465 00:41:02,900 --> 00:41:05,066 兄に取り入る者の中には― 466 00:41:05,967 --> 00:41:07,533 かなり危うい者もおります… 467 00:41:07,600 --> 00:41:09,333 (銃声) 468 00:41:09,800 --> 00:41:11,467 (女性)フ… ハハハハハッ! 469 00:41:11,533 --> 00:41:15,567 (秀吉)こ~ら 危ねえではないか またやって~ 470 00:41:15,633 --> 00:41:18,233 どうしようもない おなごだわ~ 471 00:41:18,300 --> 00:41:20,066 (女性)でも 当たりましたでしょう? 472 00:41:20,133 --> 00:41:22,066 フフフフフッ 473 00:41:22,133 --> 00:41:25,266 殿下が あまりにお下手で 見ちゃいられませんで 474 00:41:25,333 --> 00:41:29,300 おめえさんには かなわんわ もう~ 475 00:41:29,734 --> 00:41:31,433 どうじゃ? 大納言 476 00:41:32,400 --> 00:41:33,700 驚いたろう 477 00:41:46,800 --> 00:41:49,633 お市(いち)… 様…? 478 00:41:50,333 --> 00:41:55,266 (秀吉)我が新たなる側室 茶々(ちゃちゃ)よ 479 00:42:11,500 --> 00:42:12,700 (茶々)ダ~ン! 480 00:42:17,433 --> 00:42:19,834 フフッ アハハハハッ! 481 00:42:19,900 --> 00:42:21,467 (秀吉)ハッハッハッハッ 482 00:42:21,734 --> 00:42:23,367 (茶々)ウフフフフ… 483 00:42:25,633 --> 00:42:27,133 バ~ン! 484 00:42:27,200 --> 00:42:29,500 (笑い声) 485 00:42:33,567 --> 00:42:36,000 またお会いでき うれしゅうございます 486 00:42:36,066 --> 00:42:39,567 (寧々)殿下にもの申せるのは 徳川殿だけだわ… 487 00:42:39,633 --> 00:42:41,200 くっそ… 488 00:42:41,266 --> 00:42:43,300 (服部(はっとり)半蔵(はんぞう)) 服部党 続け~! 489 00:42:43,767 --> 00:42:45,767 (氏政)徳川殿 我が民を― 490 00:42:46,467 --> 00:42:48,400 よろしく 頼みまするぞ 491 00:42:48,734 --> 00:42:50,200 断じて 受け入れられん! 492 00:42:50,633 --> 00:42:53,367 (忠世)ありがとう ございまする 493 00:42:54,066 --> 00:42:55,066 (秀吉)お主は― 494 00:42:55,500 --> 00:42:56,333 江戸 495 00:42:56,867 --> 00:42:58,000 江戸? 496 00:42:58,700 --> 00:43:00,767 (語り)次回 どうする