1 00:00:09,367 --> 00:00:11,500 (茶々(ちゃちゃ))あと10年もすれば― 2 00:00:12,233 --> 00:00:14,567 太閤(たいこう)殿下に追いつこう 3 00:00:15,633 --> 00:00:17,467 それまでの間― 4 00:00:18,100 --> 00:00:20,066 秀頼(ひでより)の代わりを 5 00:00:20,133 --> 00:00:21,300 代わりを― 6 00:00:22,533 --> 00:00:23,867 頼みまする 7 00:00:44,467 --> 00:00:45,800 (豊臣(とよとみ)秀頼)さあ 8 00:00:47,133 --> 00:00:48,967 宴(うたげ)の時じゃ 9 00:01:11,100 --> 00:01:12,300 (茶々)お千(せん)や 10 00:01:14,633 --> 00:01:15,867 (千姫)はい 11 00:01:16,233 --> 00:01:20,500 この天下を 艱難辛苦(かんなんしんく)の末― 12 00:01:21,033 --> 00:01:23,633 一つに まとめられたのは― 13 00:01:24,166 --> 00:01:25,767 どなたじゃ? 14 00:01:31,266 --> 00:01:34,166 亡き太閤殿下にございます 15 00:01:34,667 --> 00:01:39,166 そなたの おじい様は 殿下のご家臣として― 16 00:01:39,233 --> 00:01:42,600 その代わりを任されていただけ 17 00:01:44,000 --> 00:01:49,633 秀頼が成長した暁には 天下をお返しくださる約束じゃ 18 00:01:52,300 --> 00:01:53,300 はい 19 00:01:53,367 --> 00:01:55,533 (茶々)そなたの おじい様は― 20 00:01:55,934 --> 00:01:58,233 盗人ではあるまい 21 00:02:03,300 --> 00:02:04,867 (千)おじい様は― 22 00:02:05,367 --> 00:02:07,533 約束を守るお方と 存じます 23 00:02:07,867 --> 00:02:09,333 なれど― 24 00:02:09,734 --> 00:02:13,600 もし その約束を お破りになるなら― 25 00:02:14,400 --> 00:02:16,000 その時は― 26 00:02:16,934 --> 00:02:19,934 戦になっても しかたのないこと 27 00:02:25,934 --> 00:02:27,533 欲しいものは― 28 00:02:29,333 --> 00:02:31,567 力で手に入れる 29 00:02:36,700 --> 00:02:38,133 それが― 30 00:02:38,400 --> 00:02:42,200 武士の世の習わしなのだから 31 00:02:42,500 --> 00:02:45,166 (銃声) 32 00:03:19,033 --> 00:03:20,367 (阿茶局(あちゃのつぼね))殿 33 00:03:23,500 --> 00:03:24,767 殿? 34 00:03:31,500 --> 00:03:32,867 (徳川(とくがわ)家康(いえやす))ああ… 35 00:03:38,200 --> 00:03:41,433 (阿茶)江戸(えど)より 秀忠(ひでただ)様 お着きでございます 36 00:03:43,467 --> 00:03:44,800 (家康)うむ 37 00:03:47,967 --> 00:03:49,600 (阿茶)憂い事でございますか? 38 00:03:52,300 --> 00:03:55,400 (家康)昔のことばかり思い出す 39 00:03:58,934 --> 00:04:00,500 わしも… 40 00:04:05,033 --> 00:04:07,300 そろそろかのう… 41 00:04:13,467 --> 00:04:20,467 ♪~ 42 00:06:48,000 --> 00:06:55,000 ~♪ 43 00:06:56,367 --> 00:06:58,133 (本多(ほんだ)正信(まさのぶ))大坂(おおさか)は― 44 00:06:58,200 --> 00:07:04,166 関ヶ原(せきがはら)で敗れ 牢人(ろうにん)となった連中を かくまって施しを与え― 45 00:07:04,667 --> 00:07:09,900 また 武具兵糧も集め 戦に備えておりまする 46 00:07:10,867 --> 00:07:12,066 世間は― 47 00:07:12,133 --> 00:07:17,200 徳川と豊臣が ぶつかるとの うわさで持ちきり 48 00:07:17,600 --> 00:07:19,100 (徳川秀忠)この10年― 49 00:07:19,567 --> 00:07:22,567 天下の政務を執ってきたのは 我ら徳川 50 00:07:22,934 --> 00:07:24,300 父上のもと― 51 00:07:24,533 --> 00:07:27,133 政を しかと進めて いくことこそが― 52 00:07:27,200 --> 00:07:28,934 世の安寧の根本 53 00:07:29,166 --> 00:07:30,433 (本多正純(まさずみ)) 仰せのとおり 54 00:07:30,500 --> 00:07:32,767 もう はっきり させるべきでござる 55 00:07:33,300 --> 00:07:35,200 今や 徳川が上 56 00:07:35,266 --> 00:07:36,767 豊臣が下であると 57 00:07:38,700 --> 00:07:43,533 秀頼様には今度こそ ご挨拶に来ていただきましょう 58 00:07:44,467 --> 00:07:46,934 3月の天子様のご譲位に絡め― 59 00:07:47,600 --> 00:07:49,433 二条城(にじょうじょう)にお出まし願い― 60 00:07:49,900 --> 00:07:54,333 大御所様にひざまずいて 臣下の礼をとっていただく 61 00:07:54,400 --> 00:07:57,233 (阿茶)おとなしく おいでくださるとは思えませぬが 62 00:07:57,300 --> 00:07:59,333 (正純)もし従わぬのなら― 63 00:07:59,600 --> 00:08:01,633 その時は 力をもって… 64 00:08:01,700 --> 00:08:02,967 (家康)ならん 65 00:08:06,300 --> 00:08:07,800 それは 避けたい 66 00:08:09,900 --> 00:08:11,667 太閤秀吉(ひでよし)は― 67 00:08:12,900 --> 00:08:16,100 今も多くの者の心に生きておる 68 00:08:18,633 --> 00:08:23,667 その遺児 秀頼殿に 下手な仕打ちをすれば― 69 00:08:24,300 --> 00:08:26,867 万民の怒りは 我らに向く 70 00:08:28,367 --> 00:08:30,266 (秀忠)では どうすれば… 71 00:08:31,900 --> 00:08:33,166 よもや― 72 00:08:34,233 --> 00:08:36,300 天下をお返しするおつもりでは ございますまい 73 00:08:36,800 --> 00:08:39,600 うまく やらねばならんと申しておる 74 00:08:40,367 --> 00:08:43,033 (阿茶)力で ひざまずかせては― 75 00:08:43,367 --> 00:08:45,800 危のうございましょうな 76 00:08:46,734 --> 00:08:51,700 (正信)秀頼様には 二条城にお出まし願い― 77 00:08:52,266 --> 00:08:55,033 大御所様とお会いしていただく 78 00:08:55,100 --> 00:08:57,433 ただし その際― 79 00:08:58,200 --> 00:09:04,500 上段にお座りいただいて しかと あがめ奉る 80 00:09:05,200 --> 00:09:06,667 (正純)豊臣を上にするのですか!? 81 00:09:06,967 --> 00:09:08,967 (正信)徳川は武家の棟梁(とうりょう) 82 00:09:09,033 --> 00:09:12,500 その将軍家が敬うべき者とは 何じゃあ 83 00:09:14,600 --> 00:09:15,767 (阿茶)公家 84 00:09:16,400 --> 00:09:17,734 (正信)さよう 85 00:09:18,066 --> 00:09:22,300 豊臣は武家ではなく 公家ってことにしちまう 86 00:09:22,367 --> 00:09:26,900 公家ならば 城だの武力だの― 87 00:09:27,300 --> 00:09:30,300 持つべきではありませんな 88 00:09:32,533 --> 00:09:35,800 (正純)父は こんな へ理屈ばかり才がある 89 00:09:35,867 --> 00:09:38,633 (正信)お褒めにあずかりまして 90 00:09:42,900 --> 00:09:44,500 (家康)寧々(ねね)様に― 91 00:09:45,433 --> 00:09:47,533 間に立っていただこう 92 00:09:51,934 --> 00:09:54,433 (寧々)天子様のご譲位の折― 93 00:09:55,033 --> 00:09:58,700 秀頼殿を 二条城にお招きしたいそうじゃ 94 00:10:01,033 --> 00:10:05,200 私は 悪くない申し出ではないかと 思うが― 95 00:10:06,066 --> 00:10:07,633 いかがかの 96 00:10:08,266 --> 00:10:09,767 (茶々)つまり― 97 00:10:10,400 --> 00:10:12,433 天下は返さぬ 98 00:10:12,734 --> 00:10:15,266 正々堂々と戦もせぬ 99 00:10:16,033 --> 00:10:19,166 頭をなでてやるから おとなしくしておれ 100 00:10:19,867 --> 00:10:21,800 …ということでございますな 101 00:10:22,900 --> 00:10:24,967 (大野(おおの)治長(はるなが))情けない盗人よ 102 00:10:26,600 --> 00:10:28,667 そのような言い方は控えよ 103 00:10:32,033 --> 00:10:35,934 (千)我が おじい様と父上が… 104 00:10:38,700 --> 00:10:40,000 申し訳ございませぬ! 105 00:10:51,333 --> 00:10:53,667 (秀頼)そなたの謝ることではない 106 00:10:58,800 --> 00:11:01,834 (寧々)今 天下を治めているのは徳川殿 107 00:11:02,767 --> 00:11:07,600 豊臣家は 徳川殿の庇護(ひご)の下にあることを― 108 00:11:08,233 --> 00:11:10,000 忘れてはなりませぬに 109 00:11:11,066 --> 00:11:13,767 (大野)出てゆけば 何をされるか分かりませぬ 110 00:11:14,567 --> 00:11:17,533 (足音) 111 00:11:17,600 --> 00:11:19,200 (加藤(かとう)清正(きよまさ))恐れながら 秀頼様 112 00:11:21,500 --> 00:11:23,767 お出ましに ならぬままなら― 113 00:11:23,834 --> 00:11:25,333 お心の弱い君と― 114 00:11:25,834 --> 00:11:27,133 思われるやもしれませぬ 115 00:11:27,200 --> 00:11:28,200 (大野)無礼でございます 116 00:11:28,266 --> 00:11:29,700 (加藤)この加藤清正 117 00:11:29,900 --> 00:11:32,400 秀頼様のおそばを片ときも離れず― 118 00:11:32,900 --> 00:11:35,200 命に代えてお守りいたします 119 00:11:35,867 --> 00:11:38,233 万が一 不穏な動きあらば― 120 00:11:38,633 --> 00:11:41,967 幾万の敵であろうと 片っ端から なぎ倒し― 121 00:11:42,266 --> 00:11:45,066 再び この城に お連れいたしまする! 122 00:12:09,667 --> 00:12:13,033 そろそろ世にお披露目するかのう 123 00:12:14,166 --> 00:12:15,800 そなたを 124 00:12:24,934 --> 00:12:28,533 (語り)慶長(けいちょう)16年3月28日 125 00:12:28,800 --> 00:12:31,667 この日 豊臣秀頼は― 126 00:12:31,734 --> 00:12:35,600 大坂城(おおさかじょう)に移って以来 初めて― 127 00:12:35,667 --> 00:12:39,667 その姿を 民の前に現したのでございます 128 00:12:40,133 --> 00:12:41,633 (牢人1)どけ どけ! (牢人2)通せ 129 00:12:41,700 --> 00:12:43,266 (牢人1)どけ どけ どけ どけ 130 00:12:43,333 --> 00:12:45,100 (牢人2)通せ (牢人1)どけ どけ 131 00:12:45,867 --> 00:12:47,934 (民1)秀頼公や! 132 00:12:48,867 --> 00:12:50,467 (民2)なんと麗しい 133 00:12:50,533 --> 00:12:52,800 (民3)太閤様のお忘れ形見じゃ! 134 00:12:52,867 --> 00:12:54,834 (民4) 我らの殿様じゃ! 135 00:12:54,900 --> 00:12:57,667 (正純) 外は えらい騒ぎで ございますなあ 136 00:12:58,600 --> 00:13:02,934 やはり 上方(かみがた)の豊臣人気は すさまじい 137 00:13:06,767 --> 00:13:08,433 (家来)お見えになりました 138 00:13:48,834 --> 00:13:50,300 (家康)ようこそ― 139 00:13:51,433 --> 00:13:52,500 おいでください… 140 00:13:52,567 --> 00:13:53,900 (秀頼)大御所様 141 00:13:56,533 --> 00:14:00,767 わざわざのお出迎え 恐悦至極に存じます 142 00:14:01,500 --> 00:14:03,233 秀頼にございます 143 00:14:14,133 --> 00:14:16,533 ようこそ おいでくださりました 144 00:14:18,400 --> 00:14:19,667 さあ 145 00:14:23,967 --> 00:14:25,900 お入りくださいませ 146 00:14:26,734 --> 00:14:27,867 (秀頼)大御所様から どうぞ 147 00:14:27,934 --> 00:14:29,133 (家康)いえ 148 00:14:30,867 --> 00:14:32,333 お先に 149 00:14:34,066 --> 00:14:37,633 大御所様は 我が妻のおじじ様 150 00:14:38,467 --> 00:14:40,333 なぜ 私が先に入れましょう 151 00:14:41,567 --> 00:14:43,767 ささっ いざ 152 00:14:51,333 --> 00:14:52,667 では― 153 00:14:54,667 --> 00:14:56,367 案内(あない)させていただきまする 154 00:15:16,066 --> 00:15:17,533 (寧々)秀頼殿 155 00:15:19,533 --> 00:15:21,300 上段へ どうぞ 156 00:15:21,967 --> 00:15:24,400 (秀頼)めっそうもない 大御所様こそが… 157 00:15:24,467 --> 00:15:25,734 (家康)いえ 158 00:15:26,700 --> 00:15:29,266 そういう取り決めでございまする 159 00:15:30,333 --> 00:15:32,467 (寧々)取り決めどおりに なさいませ 160 00:15:32,700 --> 00:15:35,233 さあ 秀頼殿 161 00:15:42,500 --> 00:15:44,033 豊臣は― 162 00:15:44,266 --> 00:15:48,100 関白に任じられる高貴な家柄 163 00:15:51,600 --> 00:15:56,166 武家の棟梁である徳川は 及びませぬ 164 00:15:57,834 --> 00:16:01,934 上段に座られるのが しきたりというもの 165 00:16:03,400 --> 00:16:04,734 さあ 166 00:16:13,233 --> 00:16:14,667 ほんなら― 167 00:16:15,166 --> 00:16:17,433 お二人とも上段に お座りになっては? 168 00:16:17,967 --> 00:16:19,400 こう 向かい… 169 00:16:19,467 --> 00:16:21,333 (家康)まことに恐れ多い 170 00:16:21,867 --> 00:16:24,433 秀頼様こそ 上段に… 171 00:16:25,567 --> 00:16:28,467 (秀頼)意地を張るのも 大人げのうございますので― 172 00:16:28,533 --> 00:16:30,433 横並びにいたしましょう 173 00:16:46,700 --> 00:16:47,934 (秀頼)さあ 174 00:17:03,467 --> 00:17:05,700 (家康)かたじけのう存じまする 175 00:17:11,600 --> 00:17:12,967 (秀頼)お気を付けて 176 00:17:53,667 --> 00:17:55,133 大御所様 177 00:17:56,333 --> 00:18:00,333 長らくの無沙汰 大変ご無礼いたしました 178 00:18:01,500 --> 00:18:05,600 秀頼 心からお詫(わ)び申し上げまする 179 00:18:06,600 --> 00:18:10,266 何とぞ お許しくださいますよう― 180 00:18:10,567 --> 00:18:12,533 お願い申し上げまする 181 00:18:24,767 --> 00:18:26,300 武家として― 182 00:18:27,166 --> 00:18:29,734 徳川殿と手を携えて― 183 00:18:30,600 --> 00:18:31,934 共に― 184 00:18:32,433 --> 00:18:34,667 世を支えてまいりましょう 185 00:18:43,500 --> 00:18:46,367 (秀忠)秀頼殿が 父上に ひざまずいてくれたそうじゃ! 186 00:18:48,367 --> 00:18:51,967 これで徳川が上 豊臣が下と― 187 00:18:52,033 --> 00:18:53,867 はっきり世に示すことができた 188 00:18:54,834 --> 00:18:57,000 いや~ よかった 189 00:18:58,066 --> 00:19:00,500 (江(ごう))よかったので ございましょうか… 190 00:19:00,734 --> 00:19:02,467 よかったに決まっておろう 191 00:19:02,533 --> 00:19:04,433 のう? 正信 192 00:19:06,367 --> 00:19:08,066 えらいことじゃ 193 00:19:10,333 --> 00:19:11,333 えっ? 194 00:19:11,400 --> 00:19:14,000 (町人)ひざまずかせた~! 195 00:19:14,233 --> 00:19:17,800 徳川様が 秀頼様を ひざまずかせたそうやで! 196 00:19:17,867 --> 00:19:21,033 (牢人1)何で 秀頼様が 家康にひれ伏すんじゃ! 197 00:19:21,100 --> 00:19:22,533 (牢人2)徳川何様ぞ! 198 00:19:22,600 --> 00:19:24,500 (牢人3)天下の主(あるじ)は 秀頼様じゃ! 199 00:19:24,567 --> 00:19:25,600 (牢人1) 断じて許すな! 200 00:19:25,667 --> 00:19:27,033 (一同) そうじゃ そうじゃ! 201 00:19:27,100 --> 00:19:28,834 (牢人2) 我らも 大坂に集うぞ! 202 00:19:28,900 --> 00:19:30,333 (一同)お~! 203 00:19:30,400 --> 00:19:32,667 (正純)“秀頼は慇懃(いんぎん) 徳川は無礼” 204 00:19:32,734 --> 00:19:35,500 “秀頼はご立派 徳川は恥知らず” 205 00:19:36,300 --> 00:19:37,900 世間は そう沸き立ち― 206 00:19:38,467 --> 00:19:41,667 大坂には 前にも増して 牢人が集まってきております 207 00:19:45,600 --> 00:19:47,166 してやられました 208 00:19:49,533 --> 00:19:51,567 秀頼様というお方― 209 00:19:53,266 --> 00:19:54,667 どう ご覧になりましたか? 210 00:19:57,133 --> 00:19:59,900 (家康)涼やかで様子のいい― 211 00:20:03,934 --> 00:20:05,767 秀吉じゃ 212 00:20:40,233 --> 00:20:42,900 (猫の鳴き声) 213 00:20:46,633 --> 00:20:49,200 (家康)わしら 上に立つ者の役目は― 214 00:20:50,333 --> 00:20:52,834 いかに理不尽なことがあろうと― 215 00:20:53,300 --> 00:20:55,300 責めを負うことじゃ 216 00:20:55,567 --> 00:20:58,100 (勅使)“勅を奉じ―” 217 00:20:58,166 --> 00:21:03,734 “征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)になすべし” 218 00:21:04,633 --> 00:21:07,900 (正信)あなた様は 全てが人並み! 219 00:21:08,200 --> 00:21:11,133 偉大なる凡庸 220 00:21:28,600 --> 00:21:31,100 (江)またお眠りになれないので? 221 00:21:36,000 --> 00:21:37,233 殿 222 00:21:58,400 --> 00:22:00,767 (正純) どうじゃ? 分かるか? 223 00:22:05,033 --> 00:22:09,100 (時計のぜんまいをまく音) 224 00:22:10,166 --> 00:22:13,233 (時報の音) 225 00:22:13,300 --> 00:22:14,300 (正純)おお 226 00:22:15,266 --> 00:22:16,600 動きました 227 00:22:17,767 --> 00:22:20,233 (三浦(みうら)按針(あんじん))これは クロックと申しまして― 228 00:22:20,300 --> 00:22:22,166 時を示す道具 229 00:22:22,500 --> 00:22:26,800 この国と 南蛮とは 時の表し方が異なりますが… 230 00:22:29,767 --> 00:22:33,900 拙者をお呼びくださったのは このためだけでは ございますまい? 231 00:22:35,867 --> 00:22:38,734 そなたに用意してもらいたいものが あってな 232 00:22:39,367 --> 00:22:41,700 (按針)新たな船でございますか? 233 00:22:44,367 --> 00:22:45,567 大筒じゃ 234 00:22:46,166 --> 00:22:47,400 大筒! 235 00:22:47,967 --> 00:22:49,667 エングランドには― 236 00:22:50,233 --> 00:22:52,500 優れた大筒があるそうじゃな 237 00:22:53,900 --> 00:22:57,700 あれは 恐ろしい道具でございます 238 00:22:59,333 --> 00:23:00,400 私は… 239 00:23:00,467 --> 00:23:02,633 異国同士が商いをして― 240 00:23:03,367 --> 00:23:05,800 互いに豊かになるため… 241 00:23:07,734 --> 00:23:09,800 わしも 同じ思いよ 242 00:23:12,233 --> 00:23:13,867 大筒は― 243 00:23:14,500 --> 00:23:16,967 戦を防ぐためのものじゃ 244 00:23:17,867 --> 00:23:20,533 大いなる力を見せつければ― 245 00:23:21,233 --> 00:23:23,600 攻めてくる者もおらんじゃろう 246 00:23:31,166 --> 00:23:32,400 按針 247 00:23:34,000 --> 00:23:35,200 よろしく頼む 248 00:23:49,233 --> 00:23:54,500 (喚声と銃声) 249 00:23:55,433 --> 00:23:56,900 (家康)二度と… 250 00:23:57,834 --> 00:24:00,200 戦乱の世には戻さぬ 251 00:24:00,266 --> 00:24:01,867 (石田(いしだ)三成(みつなり))うぬぼれるな! 252 00:24:02,633 --> 00:24:06,400 その乱世を生き延びる あなたこそ― 253 00:24:08,200 --> 00:24:10,300 戦乱を求むる者! 254 00:24:11,767 --> 00:24:14,633 戦なき世など なせぬ… 255 00:24:17,233 --> 00:24:20,033 まやかしの夢を語るな 256 00:24:24,867 --> 00:24:26,467 (家臣)お見えになりました 257 00:24:29,867 --> 00:24:30,867 お通しせよ 258 00:24:41,467 --> 00:24:43,467 (今川(いまがわ)宗誾(そうぎん))何をやっておる? 259 00:24:47,600 --> 00:24:50,533 (家康)時を刻む道具だそうじゃ 260 00:24:52,066 --> 00:24:54,333 仕組みが知りたくてな 261 00:24:56,467 --> 00:24:58,467 (宗誾)子供の頃から― 262 00:24:58,900 --> 00:25:01,734 そういうことが好きであったなあ 263 00:25:02,700 --> 00:25:04,600 木彫りで 生き物や― 264 00:25:05,367 --> 00:25:08,100 人形を夢中で作っておった 265 00:25:09,400 --> 00:25:10,767 (家康)ハッ… 266 00:25:12,367 --> 00:25:13,734 フッ… 267 00:25:15,266 --> 00:25:18,367 あのころのわしを知っておるのは― 268 00:25:20,333 --> 00:25:22,667 今や あなただけじゃ 269 00:25:23,734 --> 00:25:25,700 (語り)今川氏真(うじざね) 270 00:25:26,166 --> 00:25:30,000 没落後は 神の君の庇護の下― 271 00:25:30,233 --> 00:25:31,300 妻と― 272 00:25:31,367 --> 00:25:35,166 悠々自適に過ごす 日々でございます 273 00:25:43,633 --> 00:25:47,400 (家康)奥方と 歌を詠む日々か… 274 00:25:49,233 --> 00:25:53,633 歌とは つくづく奥深いものよ 275 00:25:54,934 --> 00:25:57,667 技や しきたりに果てがなく― 276 00:25:57,900 --> 00:26:01,200 どこまでやっても極められん 277 00:26:05,233 --> 00:26:07,667 羨ましい限りじゃ… 278 00:26:18,333 --> 00:26:19,900 わしは― 279 00:26:20,867 --> 00:26:22,700 かつて お主に― 280 00:26:24,433 --> 00:26:26,900 “まだ降りるな”と言った 281 00:26:29,333 --> 00:26:31,133 (家康)いつか私も… 282 00:26:32,633 --> 00:26:35,834 あなた様のように 生きとうございます 283 00:26:37,200 --> 00:26:38,934 そなたは― 284 00:26:40,333 --> 00:26:42,166 まだ降りるな 285 00:26:44,100 --> 00:26:45,734 そこで― 286 00:26:47,333 --> 00:26:49,667 まだまだ苦しめ 287 00:26:51,867 --> 00:26:53,667 (宗誾)だが まさか― 288 00:26:54,633 --> 00:26:57,033 これほどまで長く― 289 00:26:58,133 --> 00:27:00,567 降りられぬことに なろうとはなあ 290 00:27:03,400 --> 00:27:04,934 だが― 291 00:27:06,066 --> 00:27:07,834 あと少しじゃろう 292 00:27:10,300 --> 00:27:12,767 戦なき世を作り― 293 00:27:14,233 --> 00:27:18,934 我が父の目指した 王道の治世― 294 00:27:21,033 --> 00:27:22,700 お主が なしてくれ 295 00:27:26,300 --> 00:27:28,033 わしには― 296 00:27:29,233 --> 00:27:30,834 無理かもしれん 297 00:27:31,934 --> 00:27:35,033 (宗誾)フ… 何を言うか 298 00:27:36,667 --> 00:27:41,467 お主は 見違えるほど成長した 299 00:27:41,934 --> 00:27:43,834 立派になった 300 00:27:44,066 --> 00:27:46,433 (宗誾)誰もが… (家康)成長などしておらん 301 00:27:56,967 --> 00:28:00,400 平気で人を殺せるように なっただけじゃ 302 00:28:03,500 --> 00:28:05,500 戦なき世など― 303 00:28:06,633 --> 00:28:08,467 来ると思うか? 304 00:28:12,400 --> 00:28:15,100 一つ戦が終わっても… 305 00:28:18,166 --> 00:28:20,600 新たな戦を求め― 306 00:28:22,800 --> 00:28:25,133 集まる者がいる 307 00:28:35,500 --> 00:28:37,934 戦は なくならん 308 00:28:46,867 --> 00:28:51,200 わしの生涯は ずっと… 309 00:28:55,200 --> 00:28:57,066 死ぬまで… 310 00:29:01,533 --> 00:29:03,233 死ぬまで… 311 00:29:06,633 --> 00:29:09,867 死ぬまで戦をし続けて… 312 00:29:20,200 --> 00:29:22,033 (宗誾)家康よ… 313 00:29:24,633 --> 00:29:26,467 弟よ… 314 00:29:28,900 --> 00:29:31,233 弱音を吐きたい時は― 315 00:29:33,867 --> 00:29:36,667 この兄が全て聞いてやる 316 00:29:40,166 --> 00:29:42,066 そのために来た 317 00:29:45,367 --> 00:29:46,900 お主に― 318 00:29:49,133 --> 00:29:52,967 助けられた命もあることを 忘れるな 319 00:30:04,367 --> 00:30:06,533 本当のお主に― 320 00:30:08,500 --> 00:30:11,400 戻れる日も きっと来る 321 00:30:25,533 --> 00:30:27,033 はあ… 322 00:30:41,100 --> 00:30:48,100 (時計の音) 323 00:30:52,233 --> 00:30:59,033 (読経) 324 00:30:59,100 --> 00:31:04,266 (語り)二条城会見以降 秀頼の活躍 目覚ましく― 325 00:31:05,000 --> 00:31:10,600 豊臣の威光を復活させる大事業を 進めておりました 326 00:31:16,133 --> 00:31:18,066 (秀頼)かの京大仏の再建は― 327 00:31:18,500 --> 00:31:20,834 亡き父の悲願であった 328 00:31:21,800 --> 00:31:25,934 その十七回忌に 開眼供養ができること― 329 00:31:26,433 --> 00:31:28,467 父もお喜びに違いない 330 00:31:28,533 --> 00:31:32,600 (片桐(かたぎり)且元(かつもと))諸国の大名 公家 商人に至るまで― 331 00:31:32,667 --> 00:31:35,200 上下の区別なくお招きいたします 332 00:31:35,266 --> 00:31:37,533 無論 徳川様も 333 00:31:38,867 --> 00:31:40,767 (猫の鳴き声) 334 00:31:41,233 --> 00:31:44,266 相分かった さよう取り計れ 335 00:31:45,800 --> 00:31:49,133 (大野)これから ますます 輝きを増していく― 336 00:31:49,200 --> 00:31:51,433 旭日(きょくじつ)の若君と― 337 00:31:52,000 --> 00:31:54,500 齢(よわい)70を超える老木… 338 00:31:56,333 --> 00:31:59,033 時が いやおうなく 勝負をつけましょう 339 00:32:01,000 --> 00:32:02,700 老木さえ朽ち果てれば― 340 00:32:03,934 --> 00:32:07,600 あとに残るは 凡庸なる二代目 341 00:32:08,066 --> 00:32:09,333 フッ 342 00:32:10,600 --> 00:32:12,433 比べるべくもない 343 00:32:13,100 --> 00:32:16,433 あの京大仏の開眼供養だけは どうにかしてくだされ! 344 00:32:17,266 --> 00:32:19,166 間違いなく 豊臣の威光― 345 00:32:19,834 --> 00:32:21,900 ますます よみがえりまする 346 00:32:22,867 --> 00:32:24,667 正信にも そう申しておるのに…! 347 00:32:24,734 --> 00:32:25,800 (正信)う~ん… 348 00:32:25,867 --> 00:32:29,333 立派な大仏を 作っとるだけですからなあ 349 00:32:30,266 --> 00:32:32,066 (阿茶)うかつに動けば― 350 00:32:32,300 --> 00:32:34,934 かえって徳川の評判を 落とすことになるのでは? 351 00:32:35,000 --> 00:32:36,033 (秀忠)しかし… 352 00:32:36,100 --> 00:32:38,400 自信をお持ちになって― 353 00:32:38,467 --> 00:32:40,633 堂々となさってるのが よろしいかと 354 00:32:41,667 --> 00:32:43,367 (正純)諸国の大名は― 355 00:32:43,433 --> 00:32:46,867 秀忠様に従うよう 誓書を取り交わしております 356 00:32:46,934 --> 00:32:48,834 (秀忠)そんなものが 何の役に立つ! 357 00:32:54,233 --> 00:32:55,633 父上 358 00:32:58,700 --> 00:33:01,600 世間で はやりの歌を ご存じですか? 359 00:33:03,266 --> 00:33:04,567 歌? 360 00:33:06,500 --> 00:33:08,100 “御所柿(ごしょがき)は―” 361 00:33:09,200 --> 00:33:11,633 “ひとり熟して落ちにけり” 362 00:33:13,500 --> 00:33:15,500 “木の下にいて拾う―” 363 00:33:15,800 --> 00:33:17,166 “秀頼” 364 00:33:18,834 --> 00:33:22,667 (正信)大御所様という柿は― 365 00:33:22,900 --> 00:33:25,533 勝手に熟して― 366 00:33:26,200 --> 00:33:27,700 落ちる 367 00:33:28,000 --> 00:33:31,700 秀頼様は 木の下で― 368 00:33:31,767 --> 00:33:37,100 待っていれば 天下を拾える 369 00:33:37,400 --> 00:33:39,033 (正純)なんと無礼な…! 370 00:33:39,100 --> 00:33:41,367 (正信)だが 言い得て妙じゃ 371 00:33:42,066 --> 00:33:43,367 (正純)父上! 372 00:33:44,300 --> 00:33:45,934 (秀忠)この歌に― 373 00:33:46,433 --> 00:33:48,667 私は出てきてもいない 374 00:33:52,033 --> 00:33:54,967 取るに足らぬ者と 思われておるのです 375 00:33:58,734 --> 00:34:00,800 父上が死んでしまったら… 376 00:34:02,400 --> 00:34:05,000 私と秀頼の戦いになったら― 377 00:34:07,600 --> 00:34:09,500 私は負けます 378 00:34:11,100 --> 00:34:12,600 負ける自信がある! 379 00:34:16,533 --> 00:34:21,200 秀頼は 織田(おだ)と豊臣の血を引く者 380 00:34:23,700 --> 00:34:25,633 私は 凡庸なる者です 381 00:34:29,700 --> 00:34:31,934 父上の優れた才も― 382 00:34:32,667 --> 00:34:35,066 受け継いでおりませぬ 383 00:34:38,500 --> 00:34:41,233 父上が いつ死ぬのかと思うと… 384 00:34:43,166 --> 00:34:45,066 夜も眠れませぬ… 385 00:34:52,667 --> 00:34:54,166 (家康)秀忠 386 00:34:57,433 --> 00:34:59,300 そなたはな― 387 00:35:01,233 --> 00:35:04,467 わしの才を よく受け継いでおる 388 00:35:05,600 --> 00:35:07,033 (秀忠)まさか 389 00:35:07,433 --> 00:35:08,767 まことじゃ 390 00:35:09,000 --> 00:35:10,400 (秀忠)どこが? 391 00:35:11,333 --> 00:35:12,800 弱いところじゃ 392 00:35:15,834 --> 00:35:17,934 そして その弱さを― 393 00:35:18,834 --> 00:35:21,567 そうやって 素直に認められるところじゃ 394 00:35:26,633 --> 00:35:29,300 わしも かつては そうであった 395 00:35:32,200 --> 00:35:33,667 だが… 396 00:35:35,767 --> 00:35:37,900 戦乱の中で― 397 00:35:38,800 --> 00:35:41,233 それを捨てざるをえなかった 398 00:35:46,166 --> 00:35:49,266 捨てずに持っていた頃の方が― 399 00:35:52,467 --> 00:35:55,033 多くの者に慕われ― 400 00:35:57,533 --> 00:36:00,166 幸せであった気がする… 401 00:36:06,867 --> 00:36:08,500 わしは― 402 00:36:09,400 --> 00:36:11,667 そなたが まぶしい 403 00:36:16,867 --> 00:36:18,734 それを大事にせい 404 00:36:29,100 --> 00:36:30,133 秀忠 405 00:36:41,867 --> 00:36:43,200 よいか 406 00:36:45,967 --> 00:36:48,567 戦を求める者たちに― 407 00:36:50,500 --> 00:36:52,633 天下を渡すな 408 00:36:57,166 --> 00:36:58,967 王道と覇道とは… 409 00:37:01,000 --> 00:37:03,400 徳をもって治めるが王道 410 00:37:04,667 --> 00:37:07,066 武をもって治めるが覇道 411 00:37:08,200 --> 00:37:10,734 覇道は 王道に及ばぬもの 412 00:37:20,600 --> 00:37:22,767 そなたこそが― 413 00:37:24,333 --> 00:37:26,533 それをなす者と― 414 00:37:27,100 --> 00:37:28,333 信じておる 415 00:37:42,433 --> 00:37:44,967 わしの志を― 416 00:37:48,800 --> 00:37:50,734 受け継いでくれ 417 00:38:06,100 --> 00:38:07,100 はっ 418 00:38:29,233 --> 00:38:33,100 (時計の音) 419 00:38:36,767 --> 00:38:37,767 (大野)はっ! 420 00:38:46,400 --> 00:38:47,467 あ~! 421 00:38:50,066 --> 00:38:51,433 いや… 422 00:38:51,500 --> 00:38:53,100 あ~ 参りました 423 00:38:53,967 --> 00:38:55,734 (一同)お~ 424 00:38:55,800 --> 00:38:56,800 (大野)はあ~ 425 00:38:58,367 --> 00:39:00,367 手加減してはおらぬだろうな 426 00:39:01,133 --> 00:39:02,800 (大野)残念ながら― 427 00:39:03,900 --> 00:39:06,800 槍(やり)も囲碁も もう かないませぬ 428 00:39:07,433 --> 00:39:09,567 (秀頼)よし 次 (家臣たち)はっ! 429 00:39:09,834 --> 00:39:14,166 (大野)まこと 逸材を お育てになられましたな 430 00:39:15,967 --> 00:39:20,533 今は亡き 乱世の名将たちを 思わせまする 431 00:39:26,934 --> 00:39:28,667 (茶々)惜しいのう… 432 00:39:31,033 --> 00:39:35,066 柿が落ちるのを ただ待つのが 433 00:39:39,467 --> 00:39:42,000 家康を倒して手に入れてこそ― 434 00:39:42,367 --> 00:39:44,066 まことの天下であろう? 435 00:39:52,266 --> 00:39:53,500 御免 436 00:39:53,800 --> 00:39:56,700 鐘の銘について ご意見を 437 00:39:57,467 --> 00:39:58,934 (大野)鐘? 438 00:39:59,400 --> 00:40:03,000 (片桐)京大仏と共に お披露目する梵鐘(ぼんしょう)でござる 439 00:40:03,667 --> 00:40:07,467 どんな銘を刻むか いくつか案を出してきまして 440 00:40:18,467 --> 00:40:19,633 面白い 441 00:40:23,633 --> 00:40:25,633 面白いのう 442 00:40:39,333 --> 00:40:40,367 鐘? 443 00:40:40,433 --> 00:40:42,834 はい 鐘でございます 444 00:40:43,266 --> 00:40:45,633 そのような銘が 刻まれているとのこと 445 00:40:46,734 --> 00:40:49,266 全く聞かされておりませぬ 446 00:40:53,667 --> 00:40:55,867 (家康)“国家安康” 447 00:40:56,567 --> 00:40:59,200 “君臣豊楽”… 448 00:41:00,266 --> 00:41:04,233 (正純)家康の諱(いみな)を刻み 2つに切り分けている 449 00:41:04,600 --> 00:41:05,867 更に― 450 00:41:06,567 --> 00:41:08,967 豊臣こそが 君であると 451 00:41:13,200 --> 00:41:14,367 今― 452 00:41:14,433 --> 00:41:16,900 江戸より 皆様が こちらに向かっております 453 00:41:22,033 --> 00:41:23,433 (正信)江戸から― 454 00:41:23,500 --> 00:41:27,066 切れ者たちを 連れてまいりました 455 00:41:29,000 --> 00:41:31,834 (家康)羅山(らざん) 崇伝(すうでん) 456 00:41:33,667 --> 00:41:35,600 そなたらの意見を聞きたい 457 00:41:36,734 --> 00:41:38,600 (林(はやし) 羅山)はっ (金地院(こんちいん)崇伝)はっ 458 00:41:38,834 --> 00:41:42,667 (正信)とんでもない一手を 打たれたようで 459 00:41:43,834 --> 00:41:47,533 上手に少しずつ力を削(そ)ぐ… 460 00:41:47,767 --> 00:41:50,533 ということは もはや できませんな 461 00:41:53,066 --> 00:41:54,233 恐らく… 462 00:41:57,300 --> 00:41:59,133 避けられませぬ 463 00:42:07,033 --> 00:42:08,567 とうとう… 464 00:42:10,967 --> 00:42:12,800 戦か 465 00:42:33,900 --> 00:42:36,233 天下を我らの手に取り戻そうぞ! 466 00:42:36,300 --> 00:42:38,533 (一同)お~! 467 00:42:40,200 --> 00:42:42,433 (片桐)穏やかに 収めとうございます 468 00:42:42,667 --> 00:42:44,700 何が起きても 不思議はありません 469 00:42:45,000 --> 00:42:46,333 (千)本当に― 470 00:42:46,400 --> 00:42:47,967 戦を したいのですか? 471 00:42:48,033 --> 00:42:49,367 (織田常真(じょうしん))和睦 472 00:42:49,433 --> 00:42:50,800 (家康) 信長(のぶなが)や秀吉と― 473 00:42:50,867 --> 00:42:52,900 同じ地獄を背負い― 474 00:42:53,133 --> 00:42:54,700 あの世へ行く 475 00:42:54,767 --> 00:42:56,533 (真田(さなだ)信繁(のぶしげ))一歩も 城に近づけるな! 476 00:42:57,100 --> 00:42:58,433 (正純)放て~! 477 00:42:58,834 --> 00:43:00,900 (語り)次回 どうする