1 00:00:01,168 --> 00:00:07,474 ♬~ 2 00:00:09,543 --> 00:00:15,849 アメリカ ペンシルべニア州の野原に 一つのモニュメントがある。 3 00:00:31,231 --> 00:00:35,903 24年前の 9月11日。 4 00:00:35,903 --> 00:00:42,776 ハイジャックされた4機目の旅客機 ユナイテッド93便が この場所に墜落。 5 00:00:42,776 --> 00:00:49,449 乗員乗客40人 全員が亡くなった。 6 00:00:49,449 --> 00:00:54,588 機内で 乗客たちは つながらない大切な人に向け➡ 7 00:00:54,588 --> 00:00:58,292 ボイスメールを残している。 8 00:01:39,099 --> 00:01:42,569 地上にいる家族からも 乗客に向け➡ 9 00:01:42,569 --> 00:01:45,238 メッセージが 送られていた。 10 00:01:45,238 --> 00:01:48,141 これは 母親が 機内の息子に➡ 11 00:01:48,141 --> 00:01:51,845 行動を起こすように 呼びかける声。 12 00:02:15,202 --> 00:02:19,072 このあと 乗客たちは力を合わせ➡ 13 00:02:19,072 --> 00:02:24,544 テロリストから コックピットの奪還を試みた。 14 00:02:24,544 --> 00:02:32,252 乗客たちの勇気ある行動が 更なるテロを防いだのだった。 15 00:02:36,156 --> 00:02:41,895 この日 他の場所でも さまざまな声が残されていた。 16 00:02:41,895 --> 00:02:51,204 燃え盛るビルに閉じ込められた女性は 緊急通報し オペレーターに伝言を託した。 17 00:03:04,518 --> 00:03:08,855 1機目のハイジャック機に乗った 客室乗務員は➡ 18 00:03:08,855 --> 00:03:13,860 冷静に 機内の様子を伝え続けた。 19 00:03:28,208 --> 00:03:33,880 2機目のハイジャック機の乗客は 猛スピードで降下していく機内で➡ 20 00:03:33,880 --> 00:03:37,884 妻に ボイスメールを残した。 21 00:03:54,201 --> 00:03:57,571 「映像の世紀バタフライエフェクト」。 22 00:03:57,571 --> 00:04:00,841 残された音声記録によって➡ 23 00:04:00,841 --> 00:04:06,513 24年前の9月11日 何があったのかをたどる。 24 00:04:06,513 --> 00:04:12,853 あの日 同時多発していたのは 悪意だけではなかった。 25 00:04:12,853 --> 00:04:22,162 ♬~ 26 00:04:41,214 --> 00:04:47,921 ニューヨークは いつもと変わらない朝を迎えていた。 27 00:05:16,049 --> 00:05:19,052 朝6時。 28 00:05:19,052 --> 00:05:22,189 ローカルニュースのカメラが捉えた➡ 29 00:05:22,189 --> 00:05:26,493 ワールドトレードセンター 最後の姿である。 30 00:05:28,061 --> 00:05:33,200 この時 既に ハイジャックは動き始めていた。 31 00:05:33,200 --> 00:05:38,071 これは メーン州 ポートランド空港の 監視カメラの映像。 32 00:05:38,071 --> 00:05:44,377 朝5時45分 テロの実行犯2人が 保安検査場を通過していた。 33 00:05:52,219 --> 00:05:56,890 駐車場の車に コーランを残していた。 34 00:05:56,890 --> 00:06:00,894 殉教の覚悟を示す演出だった。 35 00:06:04,164 --> 00:06:06,499 国内線で ボストンに移動し➡ 36 00:06:06,499 --> 00:06:10,170 3人の仲間と合流。 37 00:06:10,170 --> 00:06:17,877 合計5人で ロサンゼルス行きの アメリカン航空11便に搭乗する。 38 00:06:22,749 --> 00:06:33,860 7時59分 乗員乗客92人を乗せ アメリカン航空11便は離陸した。 39 00:06:33,860 --> 00:06:37,731 テロリストたちは コックピットに近い➡ 40 00:06:37,731 --> 00:06:42,736 ファーストクラスと ビジネスクラスのシートを押さえていた。 41 00:06:46,206 --> 00:06:54,881 8時14分。 機体が安定し 機内サービスが始まった頃…。 42 00:06:54,881 --> 00:06:59,219 テロリストは 小型のナイフで 客室乗務員を刺し➡ 43 00:06:59,219 --> 00:07:03,089 コックピットに侵入する。 44 00:07:03,089 --> 00:07:06,826 客室乗務員 ベティ・オングは➡ 45 00:07:06,826 --> 00:07:12,699 テロリストの監視の目が及びにくい 機体後部の乗務員用の電話を使い➡ 46 00:07:12,699 --> 00:07:18,838 アメリカン航空の オペレーションセンターに連絡を取った。 47 00:07:18,838 --> 00:07:25,145 機内の危機を地上に知らせる 最初の通報である。 48 00:07:43,063 --> 00:07:49,803 この時 更に2つのハイジャックが 同時進行していた。 49 00:07:49,803 --> 00:07:55,208 これは ワシントンの空港の 監視カメラの映像。 50 00:07:55,208 --> 00:07:59,079 7時35分 テロリストグループが➡ 51 00:07:59,079 --> 00:08:04,017 保安検査場を通過する様子が 捉えられている。 52 00:08:04,017 --> 00:08:10,724 当時はまだ 長さ6センチ以下のナイフは 持ち込みが可能だった。 53 00:08:12,492 --> 00:08:17,364 テロリスト5人を乗せた アメリカン航空77便は➡ 54 00:08:17,364 --> 00:08:22,669 ワシントンから ロサンゼルスに向け 出発する。 55 00:08:24,838 --> 00:08:29,709 その6分前には ボストンから ロサンゼルス行きの➡ 56 00:08:29,709 --> 00:08:32,512 ユナイテッド航空175便が➡ 57 00:08:32,512 --> 00:08:37,217 テロリスト5人を乗せ 出発していた。 58 00:08:41,187 --> 00:08:46,526 最初に飛び立った アメリカン航空11便からの無線に➡ 59 00:08:46,526 --> 00:08:50,530 テロリストの声が記録されていた。 60 00:09:04,010 --> 00:09:10,483 犯人は 乗客への 機内アナウンスのつもりで話していた。 61 00:09:10,483 --> 00:09:19,192 しかし 操作を誤り 声は ボストン管制センターに届いた。 62 00:09:31,171 --> 00:09:37,043 2分後 機体は大きく進路を変える。 63 00:09:37,043 --> 00:09:44,050 異変に気付いたボストン管制センターは 空軍に緊急発進を要請した。 64 00:10:10,844 --> 00:10:19,552 乗務員ベティ・オングは 機内の後部から 冷静に状況を伝え続けていた。 65 00:10:51,484 --> 00:10:55,188 これが 最後の交信となった。 66 00:10:57,590 --> 00:11:02,195 そのころ ニューヨークでは フランスの撮影クルーが➡ 67 00:11:02,195 --> 00:11:07,200 新米消防士のドキュメンタリーの 取材をしていた。 68 00:11:13,206 --> 00:11:21,214 (飛行音) 69 00:11:26,219 --> 00:11:31,558 8時46分 アメリカン航空11便は➡ 70 00:11:31,558 --> 00:11:36,863 ワールドトレードセンター北棟に 突入する。 71 00:11:38,431 --> 00:11:43,136 街は 通勤の時間帯だった。 72 00:12:21,541 --> 00:12:25,845 テレビは 事故と報じていた。 73 00:12:54,440 --> 00:12:59,245 2番目に出発した ユナイテッド航空175便は➡ 74 00:12:59,245 --> 00:13:04,951 そのころ既に コックピットを テロリストに奪われていた。 75 00:13:09,055 --> 00:13:16,362 機体が高度を下げた際 携帯電話の電波が入った乗客がいた。 76 00:13:18,197 --> 00:13:22,068 乗客のブライアン・スウィーニーが 妻に残した➡ 77 00:13:22,068 --> 00:13:25,772 ボイスメールの音声が残っている。 78 00:13:52,565 --> 00:13:57,870 1機目の衝突から 17分後だった…。 79 00:14:04,177 --> 00:14:07,080 Oh my god! 80 00:14:07,080 --> 00:14:11,050 ユナイテッド航空175便が➡ 81 00:14:11,050 --> 00:14:17,356 9時3分 ワールドトレードセンターの 南棟に突入した。 82 00:14:31,204 --> 00:14:34,107 アメリカ政府は 史上初めて➡ 83 00:14:34,107 --> 00:14:40,213 本土の飛行機全てに 「離陸禁止命令」を発令する。 84 00:14:40,213 --> 00:14:47,220 既に飛行中の航空機には 最寄りの空港への着陸を指示した。 85 00:14:52,225 --> 00:14:58,898 これは NASAが制作した その日の飛行データを可視化した映像。 86 00:14:58,898 --> 00:15:03,169 アメリカ上空を飛んでいた 4,000機以上の航空機が➡ 87 00:15:03,169 --> 00:15:07,173 瞬く間に減っていった。 88 00:15:10,510 --> 00:15:16,849 しかし ニューヨーク上空の飛行が 禁止される4分前➡ 89 00:15:16,849 --> 00:15:21,721 テロリスト4人を乗せた 4機目が出発していた。 90 00:15:21,721 --> 00:15:26,025 ユナイテッド航空93便である。 91 00:15:27,860 --> 00:15:37,570 1時間21分後 機体は ペンシルベニアの 野原に墜落することになる。 92 00:15:42,208 --> 00:15:49,882 ニューヨーク消防局は 最初の北棟衝突の 4分後に 現場に到着していた。 93 00:15:49,882 --> 00:15:57,190 炎と煙が立ちこめるビルの中に入り 人々の救出を始めた。 94 00:15:58,891 --> 00:16:06,499 この日 2つのタワーには 合わせて 1万7,000人がいた。 95 00:16:06,499 --> 00:16:14,373 北棟では 93階から99階の位置に 飛行機が衝突。 96 00:16:14,373 --> 00:16:20,079 衝突地点の上にいた人々の 脱出経路が破壊された。 97 00:16:24,050 --> 00:16:32,358 ヘリコプターは近づけず 92階以上では生存者は確認されていない。 98 00:16:34,193 --> 00:16:40,500 衝突階より下にいた人々は 階段を使って 避難を開始した。 99 00:16:42,535 --> 00:16:49,408 これは 北棟の低層階の階段を捉えた 貴重な写真。 100 00:16:49,408 --> 00:16:52,545 避難する人々の流れに逆らい➡ 101 00:16:52,545 --> 00:16:59,552 階段を駆け上がる 消防隊員の姿が捉えられている。 102 00:17:28,180 --> 00:17:36,055 2機目が突入した南棟は 北棟よりも 大きな衝撃を受けていた。 103 00:17:36,055 --> 00:17:41,527 機体を大きく傾けながら 激突したためである。 104 00:17:41,527 --> 00:17:45,865 北棟よりも多くのフロアが破壊された。 105 00:17:45,865 --> 00:17:52,572 傾いた機体は 77階から 85階までを貫いた。 106 00:17:55,875 --> 00:18:03,683 会社員のメリッサ・ドイは 衝突階である83階にいた。 107 00:18:03,683 --> 00:18:09,689 彼女が緊急通報した際の 音声が残っている。 108 00:18:26,505 --> 00:18:33,179 炎の中で オペレーターに 自分の母親の名前と電話番号を伝え➡ 109 00:18:33,179 --> 00:18:36,182 伝言を託した。 110 00:18:49,195 --> 00:18:54,500 これが 彼女の最後の言葉となった。 111 00:18:56,535 --> 00:19:04,143 しかし 南棟では 非常階段の一つが 奇跡的に破壊されずに残っていた。 112 00:19:04,143 --> 00:19:09,015 衝突階の78階に 一人の男性が現れ➡ 113 00:19:09,015 --> 00:19:14,020 階段が使えることを 取り残されていた人たちに叫んだ。 114 00:19:29,368 --> 00:19:37,043 彼は 煙が充満する中 赤いバンダナで口を覆っていた。 115 00:19:37,043 --> 00:19:43,516 けがをして歩けない人を担いで 階段を下り 安全な場所に届けると➡ 116 00:19:43,516 --> 00:19:49,188 別の負傷者を助けに 再び 上階へ戻っていった。 117 00:19:49,188 --> 00:19:55,194 しかし この人物の名前も行方も 分からないままだった。 118 00:19:57,063 --> 00:20:02,535 新聞に 赤いバンダナの男の 目撃証言が掲載され➡ 119 00:20:02,535 --> 00:20:06,539 ようやく 彼の正体が分かった。 120 00:20:39,438 --> 00:20:42,908 赤いバンダナの男の正体は➡ 121 00:20:42,908 --> 00:20:49,782 南棟104階の投資銀行に勤めていた ウェルズ・クラウザー。 122 00:20:49,782 --> 00:20:59,091 赤いバンダナは 幼い頃 憧れの 消防団員の父から もらったものだった。 123 00:21:00,860 --> 00:21:08,167 衝突直後 両親に 短いメッセージを残している。 124 00:21:14,406 --> 00:21:22,548 ウェルズは 少なくとも3回 階段を往復し 救助を続けた。 125 00:21:22,548 --> 00:21:29,555 ウェルズに命を助けられたと証言した人は 12人に上る。 126 00:21:36,896 --> 00:21:40,566 3つ目のテロも動きだしていた。 127 00:21:40,566 --> 00:21:45,905 ワシントンを飛び立った アメリカン航空77便。 128 00:21:45,905 --> 00:21:51,243 8時54分 機体が コースをそれ始めた。 129 00:21:51,243 --> 00:21:56,582 このころ コックピットが 占拠されたとみられる。 130 00:21:56,582 --> 00:21:59,251 9時16分。 131 00:21:59,251 --> 00:22:03,122 この機内の乗客からの 電話を受けた人がいる。 132 00:22:03,122 --> 00:22:07,860 アメリカ政府の訟務長官だった セオドア・オルソン。 133 00:22:07,860 --> 00:22:13,866 相手は 弁護士の妻 バーバラからだった。 134 00:22:26,879 --> 00:22:32,751 バーバラは 前日10日に ロサンゼルスにたつ予定だった。 135 00:22:32,751 --> 00:22:39,458 しかし 9月11日は 夫 オルソンの 61歳の誕生日。 136 00:22:39,458 --> 00:22:45,164 夫の誕生日を祝うために 予定を変えていた。 137 00:22:46,899 --> 00:22:51,570 オルソンは バーバラに 2つのハイジャック機が➡ 138 00:22:51,570 --> 00:22:56,275 ワールドトレードセンターに 衝突したことを伝えた。 139 00:23:23,202 --> 00:23:26,538 9時34分。 140 00:23:26,538 --> 00:23:32,411 アメリカン航空77便は旋回し 降下を始める。 141 00:23:32,411 --> 00:23:38,417 8キロ先には 国防総省 「ペンタゴン」があった。 142 00:23:41,086 --> 00:23:44,089 9時37分。 143 00:23:44,089 --> 00:23:52,798 監視カメラには 地面すれすれを 低空飛行する機体の姿が捉えられていた。 144 00:24:10,849 --> 00:24:19,158 機体は 時速853キロで ペンタゴンの西側に激突した。 145 00:24:31,170 --> 00:24:41,480 オフィスにいた125人 77便に乗っていた64人全員が死亡した。 146 00:25:05,838 --> 00:25:08,507 9時59分。 147 00:25:08,507 --> 00:25:16,215 ニューヨークでは 2機目の飛行機が 突入した南棟が崩壊した。 148 00:25:54,887 --> 00:25:59,758 4番目に出発した ユナイテッド航空93便は➡ 149 00:25:59,758 --> 00:26:06,165 このころ サンフランシスコに向け 順調に飛行を続けていた。 150 00:26:06,165 --> 00:26:13,038 最寄りの空港への着陸命令は まだ出されていなかったと考えられる。 151 00:26:13,038 --> 00:26:19,344 ユナイテッド航空は 飛行中の 自社の全ての航空機に 警報を発信する。 152 00:26:21,180 --> 00:26:26,051 この言葉が 93便の操縦モニターに 表示された直後…➡ 153 00:26:26,051 --> 00:26:30,189 テロリストが コックピットに押し入った。 154 00:26:30,189 --> 00:26:35,894 その時の コックピット内の音声が 管制に届いていた。 155 00:26:47,539 --> 00:26:54,546 操縦桿を奪ったテロリストたちは 乗客に向けて アナウンスした。 156 00:27:07,025 --> 00:27:13,165 その直後から 人々は 座席に備え付けの電話や携帯電話で➡ 157 00:27:13,165 --> 00:27:16,502 家族に 連絡を取り始める。 158 00:27:16,502 --> 00:27:20,806 計34回の通話記録が残っている。 159 00:28:06,818 --> 00:28:13,158 乗客 ローレン・グランコラスは 夫に メッセージを残した。 160 00:28:13,158 --> 00:28:18,030 この時 彼女は妊娠3か月だった。 161 00:28:18,030 --> 00:28:22,034 実際の音声が残っている。 162 00:29:01,673 --> 00:29:08,814 乗客のマーク・ビンガムに 地上から ボイスメールが届いていた。 163 00:29:08,814 --> 00:29:14,119 元客室乗務員の母親からだった。 164 00:29:34,840 --> 00:29:39,144 祈るような声で もう一通 届いた。 165 00:29:52,391 --> 00:29:58,397 乗客たち数人が テロを止めようと動き始めた。 166 00:30:21,420 --> 00:30:25,891 30分間にわたる 乗客とテロリストの もみ合いが➡ 167 00:30:25,891 --> 00:30:30,595 コックピットのレコーダーに 記録されていた。 168 00:31:02,194 --> 00:31:08,867 怒号と ドアをたたく音 何かが割れる音。 169 00:31:08,867 --> 00:31:14,539 テロリストたちは 「アラーは偉大なり」と叫び続けた。 170 00:31:14,539 --> 00:31:20,245 そして 機体は加速しながら 急降下していく。 171 00:31:22,414 --> 00:31:25,550 10時3分。 172 00:31:25,550 --> 00:31:31,890 ユナイテッド航空93便は ペンシルべニア州の郊外で墜落。 173 00:31:31,890 --> 00:31:36,895 乗員乗客40人は 全員死亡した。 174 00:31:38,563 --> 00:31:42,234 テロリストは ホワイトハウスか連邦議事堂を➡ 175 00:31:42,234 --> 00:31:46,905 標的にしていたと見られている。 176 00:31:46,905 --> 00:31:56,214 ユナイテッド93便は 4機の中で唯一 テロリストの目的を阻んだ。 177 00:32:00,852 --> 00:32:04,189 10時28分。 178 00:32:04,189 --> 00:32:08,860 1機目が突入した ワールドトレードセンター北棟が➡ 179 00:32:08,860 --> 00:32:13,165 南棟に続いて 崩壊する。 180 00:32:32,083 --> 00:32:39,558 ニューヨーク市は マンハッタン南部に避難を呼びかけた。 181 00:32:39,558 --> 00:32:43,895 100万の人々が 避難の対象となったが➡ 182 00:32:43,895 --> 00:32:50,602 脱出しようにも 道路や橋は封鎖されていた。 183 00:32:56,241 --> 00:33:01,947 行き場を失った人々が 向かったのは 港だった。 184 00:33:23,201 --> 00:33:29,875 港には 自由の女神などを巡る 観光フェリーが停泊していた。 185 00:33:29,875 --> 00:33:33,178 即座に 救出に動いた。 186 00:33:43,889 --> 00:33:46,791 フェリーの船長から連絡を受け➡ 187 00:33:46,791 --> 00:33:53,498 沿岸警備隊が 湾にいる全ての船に 協力を要請した。 188 00:34:05,510 --> 00:34:10,382 観光船 漁船 タグボート➡ 189 00:34:10,382 --> 00:34:16,688 ありとあらゆる種類の船が 次々に駆けつけてきた。 190 00:34:18,523 --> 00:34:22,861 集まった船は 150隻余り。 191 00:34:22,861 --> 00:34:29,868 彼らは 一日で 50万もの人を脱出させた。 192 00:34:32,203 --> 00:34:40,512 この 史上最大規模の海上避難は 後に 「アメリカのダンケルク」と呼ばれた。 193 00:34:46,551 --> 00:34:49,220 午後5時21分。 194 00:34:49,220 --> 00:34:51,556 北棟の隣にあった➡ 195 00:34:51,556 --> 00:34:56,227 ワールドトレードセンターの第七ビルも 崩壊する。 196 00:34:56,227 --> 00:35:03,234 タワーの崩壊が原因で発生した 火災によるものだった。 197 00:35:05,036 --> 00:35:13,178 炎や がれきに阻まれ 救出活動は 困難を極めた。 198 00:35:13,178 --> 00:35:18,483 現場には 有害なガスも発生していた。 199 00:35:26,725 --> 00:35:33,431 そこに投入されたのが 300頭以上の救助犬である。 200 00:35:35,433 --> 00:35:41,206 救助犬は 人間が入れない 狭い空間に入り込み➡ 201 00:35:41,206 --> 00:35:48,079 軽やかな体と鋭い嗅覚で 行方不明者を捜した。 202 00:35:48,079 --> 00:35:55,787 現場には 獣医師が常駐し 犬たちの目や鼻を洗浄した。 203 00:36:01,826 --> 00:36:08,533 がれきで傷がつかないように 足には ブーツを履かせた。 204 00:36:44,402 --> 00:36:51,543 生存者の発見は 時間を追うごとに減っていった。 205 00:36:51,543 --> 00:36:57,549 捜索は 夜を徹して行われた。 206 00:37:08,493 --> 00:37:13,364 翌朝。 炎が鎮まり始めた現場で➡ 207 00:37:13,364 --> 00:37:20,071 壁や柱には 行方不明者を捜す ポスターが貼られ始める。 208 00:37:41,860 --> 00:37:48,166 日付が変わってから 生存者は見つかっていなかった。 209 00:37:49,734 --> 00:37:58,443 救助犬には 生存者を発見できず 沈み込むような様子もみられた。 210 00:38:03,815 --> 00:38:08,486 新たに1頭の救助犬が 早朝に到着した。 211 00:38:08,486 --> 00:38:14,359 ジャーマンシェパードのトラッカーと 飼い主の警察官 シミントン。 212 00:38:14,359 --> 00:38:20,665 カナダの自宅で テレビ中継を目にし 車で 14時間かけて やって来た。 213 00:38:22,500 --> 00:38:29,174 9時15分。 トラッカーが ある場所で反応した。 214 00:38:29,174 --> 00:38:33,845 耳を立て しっぽを固くした。 215 00:38:33,845 --> 00:38:37,182 「生存者がいる」。 216 00:38:37,182 --> 00:38:41,886 シミントンは消防隊を呼び 捜索が始まった。 217 00:38:45,857 --> 00:38:49,194 4時間後…。 218 00:38:49,194 --> 00:38:55,533 がれきの中から 会社員のジャネル・グズマンが救出された。 219 00:38:55,533 --> 00:39:01,539 27時間 生き埋めになっていた。 220 00:39:37,508 --> 00:39:45,850 同時多発テロで犠牲となった人は 2,977人。 221 00:39:45,850 --> 00:39:52,557 その中には 343人の消防隊員も含まれる。 222 00:39:55,526 --> 00:40:01,199 避難する人の波と逆に 階段を駆け上がる男。 223 00:40:01,199 --> 00:40:07,505 その消防士の名は 後に マイケル・キーホーと判明する。 224 00:40:09,874 --> 00:40:16,581 彼は 北棟崩壊の30秒前に避難し 生還していた。 225 00:40:18,216 --> 00:40:20,151 (拍手) 226 00:40:20,151 --> 00:40:29,160 翌年 イギリスで 勇敢な市民に贈られる プライド・オブ・ブリテン賞を受け取った。 227 00:40:42,440 --> 00:40:49,447 しかし彼は 自分は この賞に ふさわしくないと考えていた。 228 00:41:31,756 --> 00:41:37,895 最後の生存者を発見した 救助犬 トラッカー。 229 00:41:37,895 --> 00:41:44,569 2009年 15歳で息を引き取った。 230 00:41:44,569 --> 00:41:50,908 しかし トラッカーは まだ生きている。 231 00:41:50,908 --> 00:41:56,581 トラッカーは生前 カリフォルニアの バイオ技術会社が主催するコンテストで➡ 232 00:41:56,581 --> 00:42:02,286 「世界で 一番 クローン化に ふさわしい犬」に選ばれた。 233 00:42:03,855 --> 00:42:09,861 飼い主のシミントンは トラッカーのクローン犬を贈られた。 234 00:42:29,547 --> 00:42:37,255 5頭のクローン犬は 警察犬として 訓練を受け 世界で活躍した。 235 00:42:40,892 --> 00:42:44,562 非常階段を往復し 多くの人を救った➡ 236 00:42:44,562 --> 00:42:49,434 「赤いバンダナの男」 ウェルズ・クラウザー。 237 00:42:49,434 --> 00:42:57,909 遺体が 南棟の がれきの中から 発見されたのは半年後だった。 238 00:42:57,909 --> 00:43:05,516 発見が遅れたのは 遺体が がれきの一番下にあったからだった。 239 00:43:05,516 --> 00:43:11,856 崩落時に 地上ロビー付近にいたと考えられる。 240 00:43:11,856 --> 00:43:16,861 逃げようと思えば 逃げられたはずのところにいたのだ。 241 00:43:20,531 --> 00:43:25,870 4つのハイジャック機のうち 唯一 テロリストの目的を阻んだ➡ 242 00:43:25,870 --> 00:43:29,574 ユナイテッド航空93便。 243 00:43:35,880 --> 00:43:44,555 墜落から3日後 コックピットの音声を 記録したレコーダーが発見された。 244 00:43:44,555 --> 00:43:50,895 ここには 30分間 乗客たちが命を賭して➡ 245 00:43:50,895 --> 00:43:56,601 テロリストに立ち向かった音声が 記録されている。 246 00:43:58,236 --> 00:44:07,845 音声は 現在も非公開であり FBIの捜査が継続中である。 247 00:44:07,845 --> 00:44:42,146 ♬~