1 00:00:01,134 --> 00:00:09,509 ♬~ 2 00:00:09,509 --> 00:00:16,183 世界の中心ニューヨークの そのまた中心… セントラルパーク。 3 00:00:16,183 --> 00:00:23,991 池の名は 周囲をジョキングしていた 元大統領夫人に由来する。 4 00:00:23,991 --> 00:00:31,899 その池のほとりに立つのは 世界屈指の美術館 メトロポリタン美術館。 5 00:00:33,667 --> 00:00:40,274 ここで 毎年5月 世界的なファッションイベントが開催される。 6 00:00:42,209 --> 00:00:45,112 メットガラ。 7 00:00:45,112 --> 00:00:49,349 この場に招待されることは 世界のセレブリティ-にとって➡ 8 00:00:49,349 --> 00:00:53,253 最高の名誉の一つである。 9 00:00:57,624 --> 00:01:01,628 招待客を決めるのは このイベントをプロデュースする➡ 10 00:01:01,628 --> 00:01:04,031 ニューヨークファッション界の女王。 11 00:01:06,466 --> 00:01:12,372 雑誌「ヴォーグ」の編集長 アナ・ウィンターである。 12 00:01:40,300 --> 00:01:46,340 ♬~ 13 00:01:46,340 --> 00:01:53,413 今年 ニューヨークは 誕生から400年を迎えた。 14 00:01:53,413 --> 00:02:00,253 オランダ人が この地に住む先住民を排除し ニューアムステルダムと名付けたところから➡ 15 00:02:00,253 --> 00:02:04,691 ニューヨークの歴史は始まった。 16 00:02:04,691 --> 00:02:23,610 ♬~ 17 00:02:23,610 --> 00:02:31,084 20世紀 この街は 世界の人々を引き寄せる 磁場となってきた。 18 00:02:31,084 --> 00:02:39,393 戦火を逃れる者 夢を追う者 自由を求める者…。 19 00:02:42,195 --> 00:02:49,703 言葉も 宗教も 肌の色も違う人々を 受け入れながら 無数の物語を編み上げ➡ 20 00:02:49,703 --> 00:02:54,608 ニューヨークは ニューヨークとなっていった。 21 00:03:05,852 --> 00:03:17,464 ♬~ 22 00:03:17,464 --> 00:03:25,939 「映像の世紀バタフライエフェクト」。 今回は 生誕400年を迎えたニューヨーク。 23 00:03:25,939 --> 00:03:31,778 なぜこの街は これほどまでの 魔力を持つに至ったのか。 24 00:03:31,778 --> 00:03:39,486 世界を挑発し 時代を揺さぶってきた 都市の 激動の物語である。 25 00:03:47,227 --> 00:03:52,966 これは 1910年代の ニューヨーク マンハッタン。 26 00:03:52,966 --> 00:03:56,403 既に高層ビル群が出現していた。 27 00:03:56,403 --> 00:04:02,576 当時 世界で一番の高さを誇ったビル ウールワース・ビルディング。 28 00:04:02,576 --> 00:04:06,780 その右手に見えるのが ウォール街。 29 00:04:06,780 --> 00:04:14,588 18世紀末に 証券取引所が開設されると ニューヨークは 金融の街として発展した。 30 00:04:24,998 --> 00:04:32,205 豊富な資源と広大な国土 成長し続ける新興国 アメリカに➡ 31 00:04:32,205 --> 00:04:36,710 ヨーロッパから 大量の資金が流れ込んだ。 32 00:04:39,946 --> 00:04:44,618 20世紀初頭 ウォール街の投資家たちが 目を向けたのが➡ 33 00:04:44,618 --> 00:04:49,523 劇場が立ち並ぶ ブロードウェイだった。 34 00:04:53,727 --> 00:04:59,232 20世紀はエンターテインメントが 一大産業になると踏んだ投資家たちは➡ 35 00:04:59,232 --> 00:05:08,041 一流の俳優や脚本家 美術セットなどに 惜しみなく資金をつぎ込んだ。 36 00:05:12,646 --> 00:05:20,287 1904年 このブロードウェイに 後に ジャーナリズムの最高峰といわれる新聞社が➡ 37 00:05:20,287 --> 00:05:23,256 オフィスを構えた。 38 00:05:23,256 --> 00:05:27,928 ニューヨーク・タイムズ。 39 00:05:27,928 --> 00:05:35,135 これ以降 この一帯は タイムズ・スクエアと呼ばれるようになる。 40 00:05:39,973 --> 00:05:43,777 ニューヨーク・タイムズが ビル完成の翌年から始めたのが➡ 41 00:05:43,777 --> 00:05:47,480 新年の花火。 42 00:05:47,480 --> 00:05:53,186 ニューヨークの名物として 現在まで続けられている。 43 00:05:57,090 --> 00:06:01,928 金融 エンターテインメント ジャーナリズム。 44 00:06:01,928 --> 00:06:08,735 20世紀初頭 ニューヨークの顔が こうして出そろった。 45 00:06:34,594 --> 00:06:43,069 ニューヨークのエネルギーは 第1次世界大戦後 更にパワーアップする。 46 00:06:43,069 --> 00:06:51,478 戦場となったヨーロッパから 家や仕事を失った 数十万の人々が流入した。 47 00:07:31,251 --> 00:07:37,457 移民たちは ニューヨークの新たな発展に動員される。 48 00:07:39,359 --> 00:07:43,063 摩天楼建設である。 49 00:07:46,566 --> 00:07:51,971 命綱もない危険な建設作業。 50 00:07:53,473 --> 00:08:00,981 正確な数字は残されていないが 多くの人が命を落としたといわれる。 51 00:08:07,988 --> 00:08:15,595 そのころ ニューヨークのスポーツ界に スーパースターが現れた。 52 00:08:43,056 --> 00:08:45,592 ベーブ・ルース。 53 00:08:45,592 --> 00:08:54,300 1920年 ニューヨーク・ヤンキースに移籍し チームを初のリーグ優勝に導いた。 54 00:09:00,707 --> 00:09:02,642 もう一人のチームのスター➡ 55 00:09:02,642 --> 00:09:07,247 ルー・ゲーリックとの 会話が残されている。 56 00:09:34,974 --> 00:09:39,579 ルースの憎めないキャラクターが うかがえる。 57 00:09:41,548 --> 00:09:46,953 素行に問題はあったが 子どものファンを大事にし➡ 58 00:09:46,953 --> 00:09:51,858 その人柄に 誰もが魅了された。 59 00:10:20,386 --> 00:10:23,690 ベーブ・ルースの入団から4年目➡ 60 00:10:23,690 --> 00:10:30,396 チームの念願だった 本拠地 ヤンキー・スタジアムが完成する。 61 00:10:33,500 --> 00:10:40,974 ニューヨーク市民から 「ベーブ・ルースが建てた家」と呼ばれた。 62 00:10:40,974 --> 00:10:46,913 これは そのスタジアムでの 最初の試合映像。 63 00:10:46,913 --> 00:10:51,017 この日 ルースは 3回裏にホームランを放ち➡ 64 00:10:51,017 --> 00:10:55,522 スタジアム最初の ホームランバッターとなった。 65 00:11:02,262 --> 00:11:05,765 その6年後のことだった。 66 00:11:05,765 --> 00:11:11,271 繁栄を続けるニューヨークに 突如 苦難が襲った。 67 00:11:12,972 --> 00:11:21,281 ウォール街発の株価大暴落。 世界を巻き込む大恐慌の始まりである。 68 00:11:27,020 --> 00:11:29,889 街には失業者があふれ➡ 69 00:11:29,889 --> 00:11:35,995 ニューヨーク市の労働者の 3人に1人が職を失った。 70 00:11:40,533 --> 00:11:46,339 この危機に立ち上がったのが 若き州知事だった。 71 00:11:48,041 --> 00:11:51,744 フランクリン・ルーズベルトである。 72 00:11:51,744 --> 00:11:54,948 ルーズベルトは 連邦政府に先んじて➡ 73 00:11:54,948 --> 00:12:00,453 ニューヨーク州独自の対策を 打ち出すことを決断した。 74 00:12:04,557 --> 00:12:08,895 積極的に公共事業を行い 雇用を生み出すという➡ 75 00:12:08,895 --> 00:12:14,200 これまでのアメリカにはない 大胆な政策だった。 76 00:12:41,127 --> 00:12:48,034 若き州知事の下で 強力に政策を実行した男がいた。 77 00:12:53,806 --> 00:12:56,509 ロバート・モーゼス。 78 00:12:56,509 --> 00:13:03,082 公共事業委員長や公園局長など 10以上の役職を掛け持ちする行政官で➡ 79 00:13:03,082 --> 00:13:06,586 「影の市長」とも言われた。 80 00:13:09,856 --> 00:13:17,597 モーゼスは 40年以上にわたり 公共施設の建設や改修を次々と行った。 81 00:13:17,597 --> 00:13:23,503 セントラルパークの改修も 彼が手がけた一つである。 82 00:14:03,476 --> 00:14:10,983 モーゼスの功績の一つが 1939年のニューヨーク万博である。 83 00:14:31,270 --> 00:14:35,675 モーゼスは 万国博覧会の責任者となり➡ 84 00:14:35,675 --> 00:14:42,849 巨大なゴミの埋め立て地を 未来を描く会場へと変えた。 85 00:14:42,849 --> 00:14:49,622 この万博には およそ60か国と 1,000を超える企業や団体が参加し➡ 86 00:14:49,622 --> 00:14:54,427 大好評を博した。 87 00:14:54,427 --> 00:15:01,634 しかし この会期中に ヨーロッパで第2次世界大戦が勃発する。 88 00:15:01,634 --> 00:15:09,942 掲げたテーマ「明日の世界」は 戦争によって 裏切られることとなった。 89 00:15:24,257 --> 00:15:28,127 1941年に アメリカも参戦すると➡ 90 00:15:28,127 --> 00:15:33,633 ニューヨークは 戦時下の色彩を濃くしていった。 91 00:15:38,771 --> 00:15:43,976 これは 戦時下の タイムズ・スクエアの夜景。 92 00:15:45,545 --> 00:15:51,484 灯火管制により 街灯もネオンも消えた。 93 00:15:51,484 --> 00:15:57,490 眠らない街 ニューヨークは 深い闇に包まれた。 94 00:16:02,462 --> 00:16:09,669 だが皮肉にも この戦争によって ニューヨークの経済は 完全に復活した。 95 00:16:11,237 --> 00:16:18,344 当時 ブルックリンには アメリカ海軍最大の造船所があった。 96 00:16:18,344 --> 00:16:26,252 多くの戦艦や空母が ここで建造され 7万人もの雇用が生まれた。 97 00:16:43,536 --> 00:16:53,145 同じ頃 ニューヨーク出身の一人の女性が ヨーロッパの戦場を駆け回っていた。 98 00:16:56,883 --> 00:17:03,189 ファッション雑誌「ヴォーグ」の 元モデル リー・ミラー。 99 00:17:05,157 --> 00:17:10,463 1920年代には 表紙を飾る人気モデルだったが➡ 100 00:17:10,463 --> 00:17:15,268 その後 写真家を志した。 101 00:17:29,549 --> 00:17:37,957 戦争が始まると 自ら志願し アメリカ軍の従軍カメラマンとなった。 102 00:17:39,859 --> 00:17:48,367 そして 終戦間近の1945年4月 一枚の写真が撮影された。 103 00:17:50,069 --> 00:17:57,376 リー・ミラーが ドイツ・ミュンヘンにある ヒトラーの私邸の浴室に入っている写真。 104 00:17:57,376 --> 00:18:04,150 従軍生活の疲労と 泥にまみれた体を ヒトラーの浴槽で洗い流す。 105 00:18:04,150 --> 00:18:08,621 その瞬間を 同僚が記録した。 106 00:18:08,621 --> 00:18:13,426 戦争の終わりを象徴する一枚となった。 107 00:18:50,329 --> 00:18:56,502 ニューヨークで創刊された「ヴォーグ」は 大戦中 ファッション雑誌でありながら➡ 108 00:18:56,502 --> 00:19:03,109 度々 戦争の特集を組み ミラーの写真を掲載した。 109 00:19:08,014 --> 00:19:12,551 「ヴォーグ」は 都市で生きる女性の生き方を支え➡ 110 00:19:12,551 --> 00:19:17,456 新たな価値観を打ち出す 雑誌になっていった。 111 00:19:54,126 --> 00:20:02,501 1945年8月 ドイツに続き 日本も降伏。 112 00:20:02,501 --> 00:20:07,139 200万ともいわれる市民が タイムズ・スクエアに集まり➡ 113 00:20:07,139 --> 00:20:10,743 喜びの声を上げた。 114 00:20:16,716 --> 00:20:24,156 戦後 ニューヨークを舞台にした 一つの映画が生まれた。 115 00:20:24,156 --> 00:20:27,860 「ティファニーで朝食を」。 116 00:20:30,696 --> 00:20:35,201 自由奔放に生きるヒロインと 若い作家が織り成す➡ 117 00:20:35,201 --> 00:20:39,705 ニューヨークならではの恋愛物語。 118 00:20:50,983 --> 00:20:58,591 この映画は 世界の女性たちの ニューヨークへの憧れをかきたてた。 119 00:21:30,122 --> 00:21:38,130 戦後のスポーツ界では ニューヨークから 新たな歴史が始まろうとしていた。 120 00:21:45,738 --> 00:21:50,743 「ニグロリーグ」と呼ばれ 黒人選手のみで形成されたリーグから➡ 121 00:21:50,743 --> 00:21:54,747 一人の選手が メジャーデビューを果たした。 122 00:21:56,949 --> 00:21:59,552 ジャッキー・ロビンソン。 123 00:21:59,552 --> 00:22:06,358 近代メジャーリーグ初の黒人選手として ブルックリン・ドジャースと契約した。 124 00:22:07,993 --> 00:22:11,263 ドジャースのオーナー ブランチ・リッキーは➡ 125 00:22:11,263 --> 00:22:18,404 ニューヨークで 今後 更に 黒人の人口が増えると考えていた。 126 00:22:18,404 --> 00:22:24,243 そこで 黒人選手の加入が 観客の増加につながると見込み➡ 127 00:22:24,243 --> 00:22:27,847 ロビンソン獲得に動いた。 128 00:22:29,782 --> 00:22:35,287 リッキーは ロビンソンに覚悟を求めた。 129 00:23:00,112 --> 00:23:04,883 ロビンソンを待っていたのは 容赦ない差別だった。 130 00:23:04,883 --> 00:23:09,455 どんなに良いプレーをしても 観客からヤジが飛び➡ 131 00:23:09,455 --> 00:23:16,262 相手チームから侮辱され 脅迫の手紙まで届いた。 132 00:23:25,804 --> 00:23:31,477 ロビンソンは ヤジに一切やり返さなかった。 133 00:23:31,477 --> 00:23:36,382 ひたむきに ただプレーに集中した。 134 00:23:54,233 --> 00:24:01,940 その姿に 罵声は 拍手と声援へと変わっていく。 135 00:24:07,780 --> 00:24:17,289 そして1955年 ロビンソンはチームを 初のワールドシリーズ制覇に導いた。 136 00:24:19,058 --> 00:24:24,930 ロビンソンが こじあけた扉から その後 人種 国籍を問わず➡ 137 00:24:24,930 --> 00:24:31,737 世界中から多くの才能が メジャーリーグに流れ込んでくることになる。 138 00:24:35,107 --> 00:24:42,815 これは 1971年6月に撮影された ニューヨーク・タイムズ社の映像。 139 00:24:45,084 --> 00:24:50,689 この時 彼らは 世紀のスクープを放っていた。 140 00:24:54,760 --> 00:25:02,101 ベトナム戦争に関する 国防総省の極秘文書を 暴露する記事だった。 141 00:25:02,101 --> 00:25:10,342 政府が 戦争にどう関与し 事実を隠していたのかを報じた。 142 00:25:10,342 --> 00:25:12,344 このスクープを 知った直後の➡ 143 00:25:12,344 --> 00:25:16,849 ニクソン大統領と側近との 会話の 音声である。 144 00:25:34,533 --> 00:25:42,341 歴代政権が 勝算が乏しいにもかかわらず 介入を深めていく過程が記録された… 145 00:25:46,512 --> 00:25:53,819 盗み出したのは 元国防総省の ダニエル・エルズバーグだった。 146 00:26:02,561 --> 00:26:06,765 エルズバーグから ペンタゴン・ペーパーズを入手したのが➡ 147 00:26:06,765 --> 00:26:12,371 ニューヨーク・タイムズの記者 ニール・シーハンだった。 148 00:26:26,985 --> 00:26:32,925 しかし この大スクープは 政府に真っ向から挑む危険なものだった。 149 00:26:32,925 --> 00:26:39,231 それでも 編集主幹のローゼンタールは 一面での掲載を決断する。 150 00:27:04,223 --> 00:27:10,929 政府の圧力により 連載は一時中断された。 151 00:27:10,929 --> 00:27:17,169 だが ニューヨーク・タイムズは 最高裁に訴え 勝利を収める。 152 00:27:17,169 --> 00:27:22,441 連載は再開された。 153 00:27:22,441 --> 00:27:29,648 これは 裁判で勝った日の ニューヨーク・タイムズの印刷所。 154 00:27:29,648 --> 00:27:34,653 連載再開を喜ぶ職員たちの姿がある。 155 00:27:36,355 --> 00:27:39,858 このスクープは 世論を大きく動かし➡ 156 00:27:39,858 --> 00:27:47,366 1年半後 アメリカは ベトナム戦争から撤退することになる。 157 00:28:14,459 --> 00:28:18,263 ニューヨーク・タイムズが スクープを放った2か月後➡ 158 00:28:18,263 --> 00:28:24,102 イギリスから 一人のスターが この街に渡ってきた。 159 00:28:24,102 --> 00:28:30,008 ジョン・レノン この時30歳。 160 00:28:30,008 --> 00:28:34,646 ビートルズ解散後 イギリスメディアからの中傷に疲れ➡ 161 00:28:34,646 --> 00:28:39,651 妻 ヨーコと共に ニューヨーク移住を決めた。 162 00:29:12,384 --> 00:29:18,190 ニューヨークの空気に触れ ジョンは変わっていく。 163 00:29:18,190 --> 00:29:24,096 反戦 女性解放。 社会運動に身を投じていった。 164 00:29:26,231 --> 00:29:31,670 だが カリスマミュージシャンと 急進的な若者たちの接近に➡ 165 00:29:31,670 --> 00:29:35,774 アメリカ政府は 危機感を抱いた。 166 00:29:39,177 --> 00:29:45,083 ジョンは FBIの監視対象となった。 167 00:29:49,821 --> 00:29:56,628 そして 移住した翌年 移民局から呼び出しを受ける。 168 00:30:07,239 --> 00:30:14,446 イギリスでの大麻の使用歴を理由に 国外退去を命じられたのだ。 169 00:30:34,633 --> 00:30:40,505 ニューヨーク市は ジョンの支援に動く。 170 00:30:40,505 --> 00:30:48,814 市長 ジョン・リンゼイは 移民局に 国外退去令の破棄を求めた。 171 00:31:19,244 --> 00:31:26,284 1972年 夏。 ニューヨークで開かれた チャリティーコンサートのステージに➡ 172 00:31:26,284 --> 00:31:30,789 移民局と係争中のジョンが立った。 173 00:31:30,789 --> 00:31:59,584 ♬~ 174 00:32:01,186 --> 00:32:07,592 1976年 ジョンは アメリカに残ることを許された。 175 00:32:07,592 --> 00:32:13,799 裁判では 「大麻の使用だけで アメリカに 不利益を与えるとは考えにくい」と➡ 176 00:32:13,799 --> 00:32:16,701 判断された。 177 00:32:32,717 --> 00:32:43,094 1980年代に入り ニューヨークは 財政危機と治安の悪化に苦しむ。 178 00:32:43,094 --> 00:32:48,400 そこに ジャパンマネーが流れ込んだ。 179 00:33:43,154 --> 00:33:49,928 この時代 不動産価格の下落に目をつけ ニューヨークのビルを買い集めていたのが➡ 180 00:33:49,928 --> 00:33:55,534 若き不動産王 ドナルド・トランプだった。 181 00:34:17,889 --> 00:34:24,763 トランプは70年代から 古びたホテルや 百貨店を買い取っては取り壊し➡ 182 00:34:24,763 --> 00:34:28,867 新たなビルに生まれ変わらせていた。 183 00:34:51,389 --> 00:34:56,595 そんなトランプには 右腕ともいえる人物がいた。 184 00:35:06,004 --> 00:35:09,641 顧問弁護士 ロイ・コーン。 185 00:35:09,641 --> 00:35:14,479 ニューヨークで 最も恐れられている弁護士だった。 186 00:35:14,479 --> 00:35:18,350 攻撃こそが防御。 謝罪は敗北。 187 00:35:18,350 --> 00:35:25,590 手段を選ばない過激な手法で 連戦連勝を続けていた。 188 00:35:25,590 --> 00:35:30,428 若い頃は 共産主義者の排斥運動 赤狩りを主導した➡ 189 00:35:30,428 --> 00:35:36,735 マッカーシー議員の顧問として その戦略を支えた。 190 00:35:49,881 --> 00:35:53,985 その後 生まれ育ったニューヨークに戻り➡ 191 00:35:53,985 --> 00:36:01,292 マフィアから聖職者 大統領といった権力者を支えた。 192 00:36:35,693 --> 00:36:43,101 コーンの攻撃的な戦い方を トランプは13年間 間近で学んだ。 193 00:36:43,101 --> 00:36:47,505 あるトラブルで トランプが 政府から訴えられた時には➡ 194 00:36:47,505 --> 00:36:54,612 コーンは和解を拒否し 逆に政府を訴えるよう助言した。 195 00:37:19,771 --> 00:37:26,077 そしてトランプは 一つのビルの建設に着手する。 196 00:37:30,148 --> 00:37:35,954 場所は5番街。 ティファニービルの すぐ隣。 197 00:37:35,954 --> 00:37:39,157 トランプ・タワーである。 198 00:37:41,793 --> 00:37:49,000 トランプは このビルの価値を上げるために 躊躇なく嘘をついた。 199 00:38:43,121 --> 00:38:48,593 21世紀に入り ニューヨークを 幾度も危機が襲った。 200 00:38:48,593 --> 00:38:53,031 テロ リーマンショック 未知のウイルス…。 201 00:38:53,031 --> 00:38:57,869 ♬~ 202 00:38:57,869 --> 00:39:05,577 これは 同時多発テロ発生直後 ブロードウェイの関係者が制作した映像。 203 00:39:07,111 --> 00:39:15,320 歌っているのは フランク・シナトラがカバーし ヒットした 「ニューヨーク・ニューヨーク」。 204 00:39:18,223 --> 00:39:21,960 いつしかこの歌は 危機のたびに➡ 205 00:39:21,960 --> 00:39:26,865 街の応援歌のように 歌われるようになった。 206 00:39:26,865 --> 00:39:34,672 ♬~ 207 00:39:37,442 --> 00:39:41,279 2020年4月には ニューヨークは➡ 208 00:39:41,279 --> 00:39:47,085 新型コロナウイルスの 世界最大の感染地帯の一つとなった。 209 00:39:47,085 --> 00:39:53,658 経済は止まり 街からは人影が消えた。 210 00:39:53,658 --> 00:40:00,098 ♬~ 211 00:40:00,098 --> 00:40:04,702 医療従事者を励まそうと 多くのニューヨーカーが➡ 212 00:40:04,702 --> 00:40:09,507 窓越しに あの歌を歌った。 213 00:40:13,278 --> 00:40:18,783 (歓声と拍手) 214 00:40:20,518 --> 00:40:29,427 ニューヨーク出身の若き不動産王は 今2度目の大統領の職にある。 215 00:40:38,836 --> 00:40:43,308 トランプは 自らを批判し続ける ニューヨーク・タイムズの➡ 216 00:40:43,308 --> 00:40:48,980 ホワイトハウスでの購読を 停止すると発表した。 217 00:40:48,980 --> 00:40:55,787 しかし ニューヨーク・タイムズは 姿勢を変えない方針である。 218 00:41:01,025 --> 00:41:06,464 ニューヨークでは今 新たな摩天楼が出現している。 219 00:41:06,464 --> 00:41:10,435 超富裕層向けの高層マンションである。 220 00:41:10,435 --> 00:41:16,808 最上階のペントハウスは 360億円。 221 00:41:16,808 --> 00:41:21,279 だが 人は ほとんど住んでいないといわれる。 222 00:41:21,279 --> 00:41:28,720 中国やロシアなど 各国の超富裕層の投資物件となっている。 223 00:41:28,720 --> 00:41:31,022 セントラルパークのそばには➡ 224 00:41:31,022 --> 00:41:35,893 「億万長者通り」と呼ばれるエリアも 現れている。 225 00:41:35,893 --> 00:41:42,200 今 ニューヨークは 富裕層だけの街になりつつある。 226 00:41:45,536 --> 00:41:53,144 4月。 メジャーリーグは今年も 特別な1日を迎えた。 227 00:41:56,214 --> 00:42:02,019 全チームの全選手が 同じ背番号 42をつけてプレーする➡ 228 00:42:02,019 --> 00:42:05,223 「ジャッキー・ロビンソン・デー」である。 229 00:42:07,392 --> 00:42:10,895 世界の才能に向けて メジャーへの扉をこじあけた➡ 230 00:42:10,895 --> 00:42:15,266 ジャッキー・ロビンソン。 231 00:42:15,266 --> 00:42:19,704 その功績をたたえ 彼がつけていた 42番は➡ 232 00:42:19,704 --> 00:42:26,511 今 メジャーリーグ全チームで 永久欠番となっている。 233 00:42:32,850 --> 00:42:38,656 誕生から400年を迎えた ニューヨーク。 234 00:42:38,656 --> 00:43:41,953 ♬~ 235 00:43:41,953 --> 00:43:50,428 この街の魔力は 次に世界を どう揺さぶるのだろうか。 236 00:43:50,428 --> 00:43:56,801 ♬~ 237 00:43:56,801 --> 00:44:17,121 ♬~ 238 00:44:17,121 --> 00:44:42,413 ♬~