1 00:01:29,059 --> 00:01:49,079 ♬~ 2 00:01:49,079 --> 00:01:54,084 ♬~ 3 00:01:54,084 --> 00:02:01,091 <運命とは なぜ こうも いたずらに人を弄ぶのだろうか> 4 00:02:01,091 --> 00:02:06,096 <祝言を翌日に控えた その夜 正義のためとはいえ➡ 5 00:02:06,096 --> 00:02:12,102 愛する人の父を斬ってしまった男 青江又八郎> 6 00:02:12,102 --> 00:02:14,102 (又八郎)違う 7 00:02:16,106 --> 00:02:21,111 信じてくれ 違う 8 00:02:21,111 --> 00:02:25,048 <国元からは 謀反人として狙われ➡ 9 00:02:25,048 --> 00:02:31,048 愛する人からは 父の敵として追われる身となった> 10 00:02:45,068 --> 00:03:05,088 ♬~ 11 00:03:05,088 --> 00:03:25,041 ♬~ 12 00:03:25,041 --> 00:03:45,061 ♬~ 13 00:03:45,061 --> 00:04:05,081 ♬~ 14 00:04:05,081 --> 00:04:21,081 ♬~ 15 00:04:24,033 --> 00:04:28,037 (子供たち)わーい 16 00:04:28,037 --> 00:04:33,037 (女性)どうしようもないね 本当に もう 毎日 毎日… 17 00:04:45,054 --> 00:04:49,054 ≪(子供)嫌だよ ≪(子供)じゃんけんぽん 18 00:05:01,070 --> 00:05:05,074 幸助 毎度すまんが 19 00:05:05,074 --> 00:05:10,079 (幸助)はい 確かに お預かりいたします 20 00:05:10,079 --> 00:05:15,084 10両 入れてある かさばるで 手紙は付けぬが➡ 21 00:05:15,084 --> 00:05:19,088 母上には 無事でおる 案じるなとな 22 00:05:19,088 --> 00:05:25,028 (幸助)はい 御母堂様には しかと お伝え申しまする 23 00:05:25,028 --> 00:05:27,030 季節の変わり目ゆえ➡ 24 00:05:27,030 --> 00:05:32,035 年のことも よく考えて 夏風邪など ひかぬようにとな 25 00:05:32,035 --> 00:05:36,039 (幸助) はい 確かに お伝え申しまする 26 00:05:36,039 --> 00:05:42,045 おやじの代から 長年ごひいきの 青江様のお役に立てますだけで➡ 27 00:05:42,045 --> 00:05:47,045 赤ぶく堂幸助 身に余る幸せにございまする 28 00:05:53,056 --> 00:05:57,060 少ないが 駄賃だ 29 00:05:57,060 --> 00:06:01,064 最後に 幸助 毎度 申すまでもないことだが 30 00:06:01,064 --> 00:06:03,066 御安心くださりませ 31 00:06:03,066 --> 00:06:07,070 死んでも 青江様の居場所は申しません 32 00:06:07,070 --> 00:06:12,075 では 遠慮なく これは頂戴して➡ 33 00:06:12,075 --> 00:06:14,077 行ってまいります 34 00:06:14,077 --> 00:06:18,081 頼むぞ はい 35 00:06:18,081 --> 00:06:21,084 (幸助)この次は また再来月に参りますので➡ 36 00:06:21,084 --> 00:06:24,084 その節は よろしくお願いします 37 00:06:26,022 --> 00:06:30,026 (子供)天神さんに行こう 38 00:06:30,026 --> 00:06:36,032 (子供たち) ♬ お皿の中へ やいとを据えて➡ 39 00:06:36,032 --> 00:06:41,037 ♬ 痛や 悲しや 金仏 40 00:06:41,037 --> 00:06:53,049 ♬~ 41 00:06:53,049 --> 00:06:56,052 (吉蔵)青江様 良いところへ 42 00:06:56,052 --> 00:06:59,055 おいね 上等のお茶に お菓子を ≪(おいね)はい 43 00:06:59,055 --> 00:07:03,059 その方が 下手に出るときは いつも何かあるからな 44 00:07:03,059 --> 00:07:08,064 (吉蔵)ヘヘヘッ 先方の御希望は 用心棒2人➡ 45 00:07:08,064 --> 00:07:11,067 1人宛て 2日で1両でございます 46 00:07:11,067 --> 00:07:13,069 で… 仕事は 47 00:07:13,069 --> 00:07:17,073 (吉蔵)日比谷町の呉服問屋 備前屋のお内儀 警護 48 00:07:17,073 --> 00:07:20,076 ほう お内儀のか 49 00:07:20,076 --> 00:07:23,012 (吉蔵)あるじの備前屋さんが 病に伏せっておりまして➡ 50 00:07:23,012 --> 00:07:26,015 お内儀が その名代として➡ 51 00:07:26,015 --> 00:07:31,020 方々のお得意様を回らなければ いけないのだそうでございます 52 00:07:31,020 --> 00:07:35,020 (おいね)どうぞ 青江様 53 00:07:38,027 --> 00:07:40,029 お召し上がりくださいませ 54 00:07:40,029 --> 00:07:43,029 有名な ふじむらのようかんでございます 55 00:07:47,036 --> 00:07:52,041 いらん 話を続けてくれ というわけで➡ 56 00:07:52,041 --> 00:07:57,046 お勤めは 10日ほどになりますから 締めて 5両の大仕事 57 00:07:57,046 --> 00:08:01,050 相模屋 裏は何だ と申しますと 58 00:08:01,050 --> 00:08:08,057 用心棒となれば 危険は承知 2人仕事の相方のことか 59 00:08:08,057 --> 00:08:12,061 これは鋭い 何だ 細谷ではないのか 60 00:08:12,061 --> 00:08:16,065 細谷様は よんどころないお仕事で➡ 61 00:08:16,065 --> 00:08:18,067 のっぴきならぬ ありさまでございます 62 00:08:18,067 --> 00:08:21,070 というと まさか 2人でやる仕事を➡ 63 00:08:21,070 --> 00:08:25,007 わし一人に やらせようと いうのではあるまいな 64 00:08:25,007 --> 00:08:29,011 この相模屋 そこまで あこぎではございません 65 00:08:29,011 --> 00:08:34,016 お相方のお侍は ちゃんと見つけてございます 66 00:08:34,016 --> 00:08:38,016 ただ… ただ どうした 67 00:08:44,026 --> 00:08:48,026 (男性)ありがとうございました お気を付けて 68 00:08:50,032 --> 00:08:53,032 (男性)あっ どうぞ 69 00:08:56,038 --> 00:08:58,038 失礼 70 00:09:08,050 --> 00:09:11,050 (女性)こちらでございます 71 00:09:14,056 --> 00:09:20,062 青江又八郎でござる 塚原殿でござるかな 72 00:09:20,062 --> 00:09:26,002 (塚原) さ… さよう 塚原左内と申す 73 00:09:26,002 --> 00:09:32,008 あ… ああ さあ さあさあ さあ ああ いやいや 74 00:09:32,008 --> 00:09:34,010 では 失礼いたす 75 00:09:34,010 --> 00:09:38,014 (塚原)よろしく御指導を賜りたい 76 00:09:38,014 --> 00:09:43,019 ああ まあ お楽になされ まだ 先は長うござる 77 00:09:43,019 --> 00:09:46,022 はあ さようでござったな 78 00:09:46,022 --> 00:09:50,022 フフフッ それでは 79 00:09:53,029 --> 00:09:56,032 この手の仕事は 初めてでござってな 80 00:09:56,032 --> 00:10:01,037 そんなわけで 青江殿 何分 よろしくお引き回し願いたい 81 00:10:01,037 --> 00:10:07,043 奥方と お子が2人おられるとか さよう 82 00:10:07,043 --> 00:10:11,047 実は まだ浪人となって間もない 新参者で 83 00:10:11,047 --> 00:10:15,051 いや 子細は お聞きくださるな 84 00:10:15,051 --> 00:10:19,055 誠に お恥ずかしき次第でござる 85 00:10:19,055 --> 00:10:22,992 (足音) 86 00:10:22,992 --> 00:10:25,995 (おちせ) お待たせして申し訳ございませぬ 87 00:10:25,995 --> 00:10:28,998 幸兵衛の家内 ちせでございます 88 00:10:28,998 --> 00:10:33,002 青江又八郎でござる 89 00:10:33,002 --> 00:10:36,002 (塚原)つ… 塚原でござる 90 00:10:40,009 --> 00:10:45,014 あの 早速でございますが 青江様 91 00:10:45,014 --> 00:10:48,017 主人 幸兵衛が➡ 92 00:10:48,017 --> 00:10:50,019 じかに お会いして お話ししたいことがあると➡ 93 00:10:50,019 --> 00:10:52,021 申しております 94 00:10:52,021 --> 00:10:55,021 会ってやって いただけますでしょうか 95 00:11:01,030 --> 00:11:05,034 (おちせ) 備前屋幸兵衛にございます 96 00:11:05,034 --> 00:11:09,038 相模屋から参った 青江又八郎でござる 97 00:11:09,038 --> 00:11:11,040 (幸兵衛)これは これは 青江様➡ 98 00:11:11,040 --> 00:11:15,044 早速 女房の警護を お引き受けくださったそうで➡ 99 00:11:15,044 --> 00:11:17,046 かたじけのう存じまする 100 00:11:17,046 --> 00:11:21,050 御主人 お加減が悪いのならば どうか お伏せりのまま… 101 00:11:21,050 --> 00:11:23,052 (幸兵衛)そうはまいりませぬ➡ 102 00:11:23,052 --> 00:11:27,056 青江様のような お方に お引き受けいただきましたのに➡ 103 00:11:27,056 --> 00:11:31,060 寝たままのお相手では 罰が当たります 104 00:11:31,060 --> 00:11:37,060 そう 買いかぶられても困る わしは それほど大層な者ではない 105 00:11:39,068 --> 00:11:42,071 備前屋殿 (幸兵衛)はい 106 00:11:42,071 --> 00:11:44,073 お雇いいただいたからには わしも➡ 107 00:11:44,073 --> 00:11:48,077 もちろん 身をもって お内儀を お守りするつもりであるが➡ 108 00:11:48,077 --> 00:11:50,079 一番良いのは➡ 109 00:11:50,079 --> 00:11:56,085 しばらくは 外へ出ることを控えて 様子を見るということだが➡ 110 00:11:56,085 --> 00:11:59,085 そういうわけには いかんのかな 111 00:12:03,092 --> 00:12:05,094 どんな御用かは知らぬが➡ 112 00:12:05,094 --> 00:12:11,100 例えば 番頭か手代を行かせるとか 113 00:12:11,100 --> 00:12:17,106 (幸兵衛)青江様 それが… こればかりは➡ 114 00:12:17,106 --> 00:12:22,044 これでなくては 務まらぬ用事でございまして 115 00:12:22,044 --> 00:12:25,047 それだからこそ お二人様に➡ 116 00:12:25,047 --> 00:12:28,050 お願い申し上げたわけで ございます 117 00:12:28,050 --> 00:12:33,055 訳をお聞かせ願おうか 118 00:12:33,055 --> 00:12:38,060 それが 申し訳ございませんが➡ 119 00:12:38,060 --> 00:12:42,064 お話しできませぬ 120 00:12:42,064 --> 00:12:46,068 青江様 訳をお話ししなければ➡ 121 00:12:46,068 --> 00:12:49,071 お仕事は お引き受け いただけないのでしょうか 122 00:12:49,071 --> 00:12:54,076 いや 一旦お引き受けした以上 事情のいかんにかかわらず➡ 123 00:12:54,076 --> 00:12:59,081 勤めを果たしおおせるのが 我らの役目と 心得てござる 124 00:12:59,081 --> 00:13:01,083 どうか 御安堵 願いたい 125 00:13:01,083 --> 00:13:07,083 よろしく お頼み申しまする (おちせ)ありがとうございます 126 00:13:13,095 --> 00:13:17,099 (塚原)長い話でござったが どのようなお話を 127 00:13:17,099 --> 00:13:20,102 茶飲み話をしてきただけです 128 00:13:20,102 --> 00:13:23,038 お内儀が外出をするときの他は ぶらぶらと➡ 129 00:13:23,038 --> 00:13:26,041 好きなことをしておってよい ということであった 130 00:13:26,041 --> 00:13:31,046 ああ さようか ハハハ… それは それは 楽でござるの 131 00:13:31,046 --> 00:13:33,048 しかし 青江殿 132 00:13:33,048 --> 00:13:38,053 お内儀は なぜ 用心棒などを雇うたのかの 133 00:13:38,053 --> 00:13:41,056 お内儀が 一度 襲われかけたらしい 134 00:13:41,056 --> 00:13:44,059 だが 心当たりがないと言っていた 135 00:13:44,059 --> 00:13:49,064 ほう しかし 心当たりがないのに 襲われるとは➡ 136 00:13:49,064 --> 00:13:52,067 また おかしな話でござるの 137 00:13:52,067 --> 00:13:57,072 塚原殿 当分は当家に 寝泊まりすることになるが➡ 138 00:13:57,072 --> 00:13:59,074 お内儀は こよいは どこへも出ぬゆえ➡ 139 00:13:59,074 --> 00:14:02,077 好きにしてよい ということであった 140 00:14:02,077 --> 00:14:08,077 わしは ちょっと出てくる ああ それでは 拙者も… 141 00:14:11,086 --> 00:14:15,090 (客)おい おやじ 酒 2本 頼むよ (店主)へい 142 00:14:15,090 --> 00:14:17,092 ≪(物売り)うちわ… 143 00:14:17,092 --> 00:14:20,092 (世津)おや 旦那 144 00:14:24,033 --> 00:14:27,036 (店主)いらっしゃい (世津)旦那 145 00:14:27,036 --> 00:14:29,038 あら冷たい 146 00:14:29,038 --> 00:14:34,043 座れとか 一緒に食えとか 言ってくださいよ 147 00:14:34,043 --> 00:14:37,043 (小女)お待ち遠さま はい どうぞ (客)おう 148 00:14:48,057 --> 00:14:52,061 (小女)ありがとうございました (世津)旦那 ちょっと 149 00:14:52,061 --> 00:14:54,063 (世津)いや 旦那ったら 150 00:14:54,063 --> 00:14:57,066 嫌ですよ そういうことなら 早く言ってくださりゃ➡ 151 00:14:57,066 --> 00:14:59,068 世津は いつだって 152 00:14:59,068 --> 00:15:03,072 お主 何者だ 153 00:15:03,072 --> 00:15:07,076 いつも わしの行くさきざきに出る わしの仕事を知りたがる 154 00:15:07,076 --> 00:15:10,079 その中身を いつの間にか知っておる 155 00:15:10,079 --> 00:15:14,083 旦那… 色事でごまかすのは よせ 156 00:15:14,083 --> 00:15:18,087 わしも 一度は信じかけた 157 00:15:18,087 --> 00:15:20,089 だが 先日 お前は➡ 158 00:15:20,089 --> 00:15:25,027 わしが刺客に襲われることを 事前に承知しておった 159 00:15:25,027 --> 00:15:29,031 清水屋への行き帰りは にぎやかな道を通れと➡ 160 00:15:29,031 --> 00:15:31,033 お前は言った 161 00:15:31,033 --> 00:15:36,038 わしが 刺客に襲われたのは その帰り道だ 162 00:15:36,038 --> 00:15:39,038 世津 お前の正体は 何だ 163 00:15:41,043 --> 00:15:46,048 旦那 あれは ただの虫の知らせですよ 164 00:15:46,048 --> 00:15:50,052 女の勘です 165 00:15:50,052 --> 00:15:56,052 うそだ 国元からの回し者か 166 00:15:58,060 --> 00:16:02,064 言わねば 斬る 167 00:16:02,064 --> 00:16:06,068 旦那 国元から 追われてる人だったんですか 168 00:16:06,068 --> 00:16:08,068 芝居は よせ 169 00:16:11,073 --> 00:16:14,076 旦那 170 00:16:14,076 --> 00:16:19,076 斬れませんよ 旦那に 女は 171 00:16:24,019 --> 00:16:26,021 お前が何者かは知らん 172 00:16:26,021 --> 00:16:31,026 だが 二度と わしの前に現れるな 173 00:16:31,026 --> 00:16:47,042 ♬~ 174 00:16:47,042 --> 00:16:52,047 (三味線) 175 00:16:52,047 --> 00:16:56,051 ♬~ 176 00:16:56,051 --> 00:17:00,055 (女性)いらっしゃい ああ… 177 00:17:00,055 --> 00:17:02,057 (女性)あっ ああ… 178 00:17:02,057 --> 00:17:05,057 (女性たち)いらっしゃい うん 179 00:17:07,062 --> 00:17:09,064 (細谷)おお 青江 よく来たな おお 180 00:17:09,064 --> 00:17:12,067 (細谷)上がれ上がれ アハハ… よく来たな➡ 181 00:17:12,067 --> 00:17:15,067 こっちだ こっちだ うん 182 00:17:17,072 --> 00:17:21,076 (細谷)江戸市中 ますます 赤穂浪士の話で持ちきりだ➡ 183 00:17:21,076 --> 00:17:23,012 いや 大きな声じゃ言えんがな➡ 184 00:17:23,012 --> 00:17:26,015 主君の敵を 討とうとしておるらしい 185 00:17:26,015 --> 00:17:29,018 (細谷)うん 赤穂に 江戸っ子の人気が集まり過ぎて➡ 186 00:17:29,018 --> 00:17:32,021 それを 快く思わん連中もおる➡ 187 00:17:32,021 --> 00:17:34,023 近頃は 訳の分からん連中が➡ 188 00:17:34,023 --> 00:17:37,026 赤穂や 家老の大石の動きを 封じ込めようと➡ 189 00:17:37,026 --> 00:17:41,030 あちこちで 暗躍しておるという話だ 190 00:17:41,030 --> 00:17:45,034 あっ もう (細谷)フフフ…➡ 191 00:17:45,034 --> 00:17:48,034 あっ ここだ 座ってくれ 192 00:17:52,041 --> 00:17:56,045 ここは うん? 茶屋だ 193 00:17:56,045 --> 00:18:01,050 夜の仕事が主だから 昼間は 女どもは寝ぼけておるわ ああ 194 00:18:01,050 --> 00:18:05,054 何だ これは 女たちは 字が書けん 195 00:18:05,054 --> 00:18:07,056 代わりに わしが手紙を書いてやっとる 196 00:18:07,056 --> 00:18:11,060 親にやる手紙 言い交わした男にやる手紙 197 00:18:11,060 --> 00:18:13,062 おかげで 毎日もてもてだ ハハッ 198 00:18:13,062 --> 00:18:17,066 本業の用心棒の方は ああ そっちは軽いもんだ 199 00:18:17,066 --> 00:18:20,069 初めのうち ごろつきが何人か やって来たが➡ 200 00:18:20,069 --> 00:18:25,007 腕の一本も へし折ってやったら もう二度と 妙なやつは来ん 201 00:18:25,007 --> 00:18:28,010 それで 女たちの手紙書きか 202 00:18:28,010 --> 00:18:33,015 ああ 大いに感謝されておる 夜には 酒も出る 203 00:18:33,015 --> 00:18:36,018 たまにはな 夜中に 客にあぶれた女たちが➡ 204 00:18:36,018 --> 00:18:39,021 入り込んでくることがある フフッ いいだろう いいだろう フフフッ 205 00:18:39,021 --> 00:18:42,024 不潔な男だ うん? 206 00:18:42,024 --> 00:18:44,026 かみさんに 申し訳ないと思わんのか 207 00:18:44,026 --> 00:18:47,029 うん… かみさん 病弱でな➡ 208 00:18:47,029 --> 00:18:50,032 だから大事に そっとしてやっとる うん 209 00:18:50,032 --> 00:18:53,035 お主 そんな好色漢とは知らなんだぞ 210 00:18:53,035 --> 00:18:56,038 そう 怒るな 怒るな お主が怒っても わしは直らん 211 00:18:56,038 --> 00:19:02,044 フフッ ところで わしに用ってのは 何だ 212 00:19:02,044 --> 00:19:04,046 実はな うん 213 00:19:04,046 --> 00:19:08,050 お主 こういう所におったら いろんな うわさが拾えるだろう 214 00:19:08,050 --> 00:19:10,052 うん 備前屋幸兵衛について➡ 215 00:19:10,052 --> 00:19:14,056 昔 何があったかを 探ってほしいのだ 216 00:19:14,056 --> 00:19:18,060 備前屋に雇われたのか 217 00:19:18,060 --> 00:19:20,062 あの夫婦 評判いいぞ 218 00:19:20,062 --> 00:19:23,999 それは 分かっておるが 何かを隠しておる 219 00:19:23,999 --> 00:19:27,002 気に掛かるんだ 220 00:19:27,002 --> 00:19:31,006 うん 分かった 女たちに聞いておこう 221 00:19:31,006 --> 00:19:37,006 (鐘の音) 222 00:19:44,019 --> 00:19:50,019 (鐘の音) 223 00:19:56,031 --> 00:20:02,031 (鐘の音) 224 00:20:13,048 --> 00:20:17,052 これは お内儀 こんな所で何を 225 00:20:17,052 --> 00:20:21,056 はい 蛍が 蛍? 226 00:20:21,056 --> 00:20:26,056 どういう訳か 部屋の中へ 迷い込んできましたもので 227 00:20:27,996 --> 00:20:32,000 昔から 生き物を捕らえることが嫌いで➡ 228 00:20:32,000 --> 00:20:34,002 お恥ずかしゅうございます 229 00:20:34,002 --> 00:20:38,006 ところで 何か変わったことは 230 00:20:38,006 --> 00:20:42,010 いえ 別段ございませんでしたが 何か 231 00:20:42,010 --> 00:20:44,012 いや ならば重畳 232 00:20:44,012 --> 00:20:49,017 青江様 本当に 御無理を言って 申し訳ございません 233 00:20:49,017 --> 00:20:51,019 当家に もう少し➡ 234 00:20:51,019 --> 00:20:56,024 人数を雇える ゆとりがあれば よろしいのですが 235 00:20:56,024 --> 00:20:59,027 お内儀 はい 236 00:20:59,027 --> 00:21:01,029 ということは➡ 237 00:21:01,029 --> 00:21:08,036 我ら2人では間に合わぬほどの 敵に狙われておるということか 238 00:21:08,036 --> 00:21:11,039 だとしたら お身の命にも関わること 239 00:21:11,039 --> 00:21:14,042 危険を承知で わざわざ出ることもあるまい 240 00:21:14,042 --> 00:21:17,045 用向きは やはり 番頭なりに任せて 241 00:21:17,045 --> 00:21:22,050 青江様 さようなことはできませぬ 242 00:21:22,050 --> 00:21:26,054 私は 幸兵衛の妻でございます 243 00:21:26,054 --> 00:21:39,067 ♬~ 244 00:21:39,067 --> 00:21:42,070 (細谷)おう おう (女性)ありがとうございました 245 00:21:42,070 --> 00:21:46,074 おお (細谷)いろいろと分かったぞ➡ 246 00:21:46,074 --> 00:21:49,077 おお うん 聞かせてくれ 247 00:21:49,077 --> 00:21:53,081 聞いて驚くな 備前屋幸兵衛の女房 おちせは➡ 248 00:21:53,081 --> 00:21:55,083 元は 玉枝という名で➡ 249 00:21:55,083 --> 00:21:59,087 磯屋という茶屋に出ていた 茶屋女ではないかというのだ 250 00:21:59,087 --> 00:22:01,089 まさか あのお内儀が 251 00:22:01,089 --> 00:22:05,093 (細谷)青江 その まさかとは どういう意味だ 252 00:22:05,093 --> 00:22:08,096 備前屋のお内儀は 品があって 奥ゆかしい人だ 253 00:22:08,096 --> 00:22:13,101 亭主を きちんと立てておるし 気配りも こまやかだ 254 00:22:13,101 --> 00:22:15,103 とても そんなことをしていた女とは➡ 255 00:22:15,103 --> 00:22:18,106 見えんな いかん いかん 青江➡ 256 00:22:18,106 --> 00:22:22,044 そう 遊女を ばかにしては いかんぞ 257 00:22:22,044 --> 00:22:26,048 中には 信じられんほど 気立てのいい子もおるんだ 258 00:22:26,048 --> 00:22:29,051 磯屋の玉枝が その一人だ 259 00:22:29,051 --> 00:22:33,055 備前屋幸兵衛は その玉枝の あまりの評判に ほれ込んで➡ 260 00:22:33,055 --> 00:22:37,059 親元に帰してやろうと言って 引かせたんだそうだ 261 00:22:37,059 --> 00:22:39,061 ところが そうしたら今度は 玉枝の方が➡ 262 00:22:39,061 --> 00:22:44,066 おそばに置いてくださいませと 申し出たというのだ フフフ… 263 00:22:44,066 --> 00:22:50,072 それは なかなかの美談だな うん それで終わっとればな 264 00:22:50,072 --> 00:22:52,074 ところが 備前屋は➡ 265 00:22:52,074 --> 00:22:56,078 とんでもない やっかいな女を 女房にしたことになった 266 00:22:56,078 --> 00:22:58,080 なぜだ うん 267 00:22:58,080 --> 00:23:03,085 玉枝には その昔 深く言い交わした男がおった 268 00:23:03,085 --> 00:23:06,088 これが ちと たちの悪い男でな これだ 269 00:23:06,088 --> 00:23:10,092 やくざか ああ 名を 益蔵という 270 00:23:10,092 --> 00:23:15,097 この益蔵 ばくちのいざこざで 人をあやめて 島送りになっておる 271 00:23:15,097 --> 00:23:17,099 8年前の話だ 272 00:23:17,099 --> 00:23:20,102 いや ところがな 近頃 この益蔵が➡ 273 00:23:20,102 --> 00:23:25,040 島抜けをしたらしいという うわさが立っとるんだ うん 274 00:23:25,040 --> 00:23:27,040 うん 275 00:23:30,045 --> 00:23:33,045 (番頭たち)いってらっしゃいまし 276 00:23:37,052 --> 00:23:39,054 (かごかき)よし 行くぞ (かごかき)おっ 277 00:23:39,054 --> 00:23:42,057 (番頭たち)お気を付けて 278 00:23:42,057 --> 00:24:00,057 ♬~ 279 00:24:06,081 --> 00:24:26,034 ♬~ 280 00:24:26,034 --> 00:24:35,043 ♬~ 281 00:24:35,043 --> 00:24:38,046 ど… どうされた 青江殿 282 00:24:38,046 --> 00:24:50,058 ♬~ 283 00:24:50,058 --> 00:24:52,060 青江殿 284 00:24:52,060 --> 00:24:57,065 ああ いや お気になさるな 今のは それがしの勘違い 285 00:24:57,065 --> 00:25:00,068 さ… さようでござったか 286 00:25:00,068 --> 00:25:02,068 参ろうか はっ 287 00:25:05,073 --> 00:25:10,078 (細谷)益蔵は もともと 玉枝の幼なじみだったらしい➡ 288 00:25:10,078 --> 00:25:13,081 いっときは 所帯を持ったのだが➡ 289 00:25:13,081 --> 00:25:17,085 益蔵が ぐれて やくざに ばくちで借金をつくり➡ 290 00:25:17,085 --> 00:25:24,025 その返済を迫られて 玉枝を 売り飛ばしたというのだ➡ 291 00:25:24,025 --> 00:25:28,029 玉枝の不幸は この益蔵から 始まったと言っていいな 292 00:25:28,029 --> 00:25:31,032 悪い男だな そいつは (細谷)うん➡ 293 00:25:31,032 --> 00:25:35,036 うん うん… 294 00:25:35,036 --> 00:25:39,040 島抜け うんぬんの その後は どうだ 295 00:25:39,040 --> 00:25:42,043 (細谷)ああ それが どうも はっきりせん➡ 296 00:25:42,043 --> 00:25:45,046 執念深いたちだから 島抜けをして➡ 297 00:25:45,046 --> 00:25:48,049 お内儀を殺しに来たのではないか と言う者もおる➡ 298 00:25:48,049 --> 00:25:51,052 ああ それだけだ それ以上のことは 分からん 299 00:25:51,052 --> 00:25:57,058 益蔵の人相 特徴は (細谷)うん 眉に刀傷➡ 300 00:25:57,058 --> 00:26:02,063 左の二の腕に 「たまえ命」という 入れ墨があるそうだ 301 00:26:02,063 --> 00:26:08,069 たまえ命? (細谷)ああ たまえ命だ 302 00:26:08,069 --> 00:26:14,075 まあ そんな男でも 昔は一途に ほれておったのだろう うん 303 00:26:14,075 --> 00:26:17,075 すまん 役に立った 304 00:26:24,019 --> 00:26:27,019 ≪(物売り)定斎屋でござい~ 305 00:26:29,024 --> 00:26:36,024 ≪(物売り) 定斎~ 定斎屋でござい~ 306 00:26:41,036 --> 00:27:01,056 ♬~ 307 00:27:01,056 --> 00:27:09,064 ♬~ 308 00:27:09,064 --> 00:27:11,066 (かごかき) へい お待ち遠さまでした 309 00:27:11,066 --> 00:27:13,066 (かごかき)へい どうぞ 310 00:27:15,070 --> 00:27:17,072 (おちせ)御苦労さま 311 00:27:17,072 --> 00:27:19,072 (かごかきたち) ありがとうございました 312 00:27:21,076 --> 00:27:23,011 (かごかきたち)よっ 313 00:27:23,011 --> 00:27:39,027 ♬~ 314 00:27:39,027 --> 00:27:44,032 (塚原)長いの もう あれから半時にもなるが 315 00:27:44,032 --> 00:27:48,036 落ち着かれよ 待つのも仕事じゃ (塚原)ああ➡ 316 00:27:48,036 --> 00:27:53,041 ああ 青江殿 わしは 何だ その…➡ 317 00:27:53,041 --> 00:27:56,044 はばかりは どちらかな 318 00:27:56,044 --> 00:28:01,049 初めての寺だ (塚原)ああ さようであるな➡ 319 00:28:01,049 --> 00:28:04,052 ああ さようでござったな 320 00:28:04,052 --> 00:28:24,005 ♬~ 321 00:28:24,005 --> 00:28:41,022 ♬~ 322 00:28:41,022 --> 00:28:44,025 御坊 それがしの連れを知らぬか 323 00:28:44,025 --> 00:28:49,030 かわやへ行くと申して もう 小半時にもなるのだが 324 00:28:49,030 --> 00:29:09,050 ♬~ 325 00:29:09,050 --> 00:29:13,054 ♬~ 326 00:29:13,054 --> 00:29:15,056 (忠左衛門)御苦労 (かごかき)へい 327 00:29:15,056 --> 00:29:35,009 ♬~ 328 00:29:35,009 --> 00:29:51,025 ♬~ 329 00:29:51,025 --> 00:29:53,027 ≪(男性)御紹介いたそう➡ 330 00:29:53,027 --> 00:29:58,032 こよい 江戸へ到着されたばかりの 吉田忠左衛門殿にござる 331 00:29:58,032 --> 00:30:00,034 (おちせ) 備前屋 家内にございまする➡ 332 00:30:00,034 --> 00:30:04,038 ただいま あるじ幸兵衛が 伏せっておりまして➡ 333 00:30:04,038 --> 00:30:09,043 ふつつか者が 御用 相務めさせていただきまする 334 00:30:09,043 --> 00:30:12,046 (忠左衛門)いやいや これは お内儀➡ 335 00:30:12,046 --> 00:30:16,050 御丁寧な御挨拶 痛み入り申す 336 00:30:16,050 --> 00:30:21,990 (忠左衛門)御亭主 備前屋殿には 江戸の同志へ 軍資金のみならず➡ 337 00:30:21,990 --> 00:30:24,993 さまざまな御援助 賜りましたる由➡ 338 00:30:24,993 --> 00:30:29,998 大石殿からも くれぐれ お礼を申し上げるようにと➡ 339 00:30:29,998 --> 00:30:32,998 申しつかってまいりました 340 00:30:35,003 --> 00:30:39,007 《江戸の同志 大石》 341 00:30:39,007 --> 00:30:43,011 《赤穂浪士だったのか》 342 00:30:43,011 --> 00:30:47,011 《すると おちせを襲ったのは》 343 00:31:00,028 --> 00:31:04,032 塚原殿 お主 今まで どこへ行っておられた 344 00:31:04,032 --> 00:31:08,036 いや 誠に申し訳ござらん 345 00:31:08,036 --> 00:31:13,041 実は あまりに良い月夜なので ちと 俳諧を 346 00:31:13,041 --> 00:31:18,046 俳諧? やっと 1句ひねり申した 347 00:31:18,046 --> 00:31:23,046 「名月や 鏡の空に さえ渡り」 348 00:31:28,056 --> 00:31:33,061 ところで 青江殿 お内儀の御用は お済みですかな 349 00:31:33,061 --> 00:31:36,064 いや まだのようだが➡ 350 00:31:36,064 --> 00:31:43,071 塚原殿 こよいの帰りは ちと 油断ならぬかもしれませぬぞ 351 00:31:43,071 --> 00:31:45,073 はっ? 352 00:31:45,073 --> 00:32:05,093 ♬~ 353 00:32:05,093 --> 00:32:08,096 ♬~ 354 00:32:08,096 --> 00:32:11,099 青江殿 いかがなされた 355 00:32:11,099 --> 00:32:31,052 ♬~ 356 00:32:31,052 --> 00:32:46,067 ♬~ 357 00:32:46,067 --> 00:32:48,069 青江様 358 00:32:48,069 --> 00:33:08,089 ♬~ 359 00:33:08,089 --> 00:33:21,102 ♬~ 360 00:33:21,102 --> 00:33:25,039 塚原殿 (塚原)は… はい 361 00:33:25,039 --> 00:33:27,041 今まで どこにおられた 362 00:33:27,041 --> 00:33:30,044 (塚原)も… 申し訳ござらん 実は それがし➡ 363 00:33:30,044 --> 00:33:34,044 斬り合いを見たのは 初めてでござって 364 00:33:42,056 --> 00:33:44,056 青江様 365 00:33:54,068 --> 00:33:58,072 今日のこと 幸兵衛には 366 00:33:58,072 --> 00:34:01,072 分かった 言わぬ 367 00:34:08,082 --> 00:34:11,085 青江様 368 00:34:11,085 --> 00:34:17,091 この次も今日のように おそばで お守りくださいますか 369 00:34:17,091 --> 00:34:21,091 承知した この次も今日のように お身を守る 370 00:34:54,062 --> 00:34:57,065 (吉蔵)これは これは 青江様 371 00:34:57,065 --> 00:34:59,067 近くまで来たもんだから 372 00:34:59,067 --> 00:35:03,071 (吉蔵)ああ さようですか さあさあ どうぞ こちらへ 373 00:35:03,071 --> 00:35:06,074 うん (吉蔵)ところで➡ 374 00:35:06,074 --> 00:35:08,076 備前屋さんの方は いかがでございます 375 00:35:08,076 --> 00:35:10,078 まあまあだ 376 00:35:10,078 --> 00:35:16,084 時に おやじ わしの相方の 塚原左内についてだが 377 00:35:16,084 --> 00:35:18,086 (吉蔵) 塚原様が どうかいたしましたか 378 00:35:18,086 --> 00:35:22,023 女房 子持ちだと申したな はい 379 00:35:22,023 --> 00:35:29,030 ええ 確か お子は お二人で 5つと 3つでございますか 380 00:35:29,030 --> 00:35:31,032 住まいは 381 00:35:31,032 --> 00:35:37,038 南本所 石原町の菊平店という 長屋でございますが➡ 382 00:35:37,038 --> 00:35:40,038 それが 何か うん? フフフ… 383 00:35:43,044 --> 00:35:50,051 (子供たち)♬ 中の中の弘法大師 なぜ 背が低い 384 00:35:50,051 --> 00:35:52,053 ちと 尋ねるが (お勝)はい 385 00:35:52,053 --> 00:35:58,059 塚原左内殿の家は どこかな ここには そんな人いませんけど 386 00:35:58,059 --> 00:36:02,063 いない? どこかへ 引っ越したということなのかな 387 00:36:02,063 --> 00:36:06,067 いいえ 私ら ここに住んで 8年になりますけど➡ 388 00:36:06,067 --> 00:36:10,071 ここには そんな人 住んだこともありませんよ 389 00:36:10,071 --> 00:36:13,071 ああ 失礼いたした 390 00:36:17,078 --> 00:36:21,082 大家殿 相模屋の話では➡ 391 00:36:21,082 --> 00:36:25,019 塚原左内の推薦状 お主が書いたというのだが 392 00:36:25,019 --> 00:36:30,024 (甚兵衛)はい? 塚原左内様➡ 393 00:36:30,024 --> 00:36:34,028 申し訳ございませんが 何かの お間違いでございましょう➡ 394 00:36:34,028 --> 00:36:37,031 手前 そのような書き付けなど➡ 395 00:36:37,031 --> 00:36:39,033 とんと 書いた覚えはございませんが 396 00:36:39,033 --> 00:36:41,035 さようか 397 00:36:41,035 --> 00:36:46,035 ≪(物売り)竹や さお竹 邪魔をしたな 398 00:36:48,042 --> 00:36:54,042 ≪(物売り)竹や さお竹 399 00:36:58,052 --> 00:37:03,057 《やつは… やつは 一体 何者なのだ》 400 00:37:03,057 --> 00:37:21,075 ♬~ 401 00:37:21,075 --> 00:37:23,075 青江様 402 00:37:25,012 --> 00:37:27,014 いかがなされました 403 00:37:27,014 --> 00:37:32,019 いや 何でもない 無事ならばよい 404 00:37:32,019 --> 00:37:51,038 ♬~ 405 00:37:51,038 --> 00:37:57,044 青江殿 いや 遅くなった 406 00:37:57,044 --> 00:38:00,047 途中で 思いがけぬ旧友に出会ってな 407 00:38:00,047 --> 00:38:03,050 フフフ… 留守中 変わったことはござらん 408 00:38:03,050 --> 00:38:07,054 御安心なされよ さようか それは よかった 409 00:38:07,054 --> 00:38:09,056 ところで 塚原殿 410 00:38:09,056 --> 00:38:15,062 お主は 南本所 菊平店に お住まいだそうだが 411 00:38:15,062 --> 00:38:20,067 さようでござるが いや 世間は狭い 412 00:38:20,067 --> 00:38:22,003 今 ばったり出会った 昔の ほうばいというのが➡ 413 00:38:22,003 --> 00:38:27,008 ついせんだってまで その菊平店に 住まっておったというではないか 414 00:38:27,008 --> 00:38:32,008 いやはや 世の中こういうことも あるもんじゃな フッ 415 00:38:55,036 --> 00:39:15,056 ♬~ 416 00:39:15,056 --> 00:39:35,009 ♬~ 417 00:39:35,009 --> 00:39:55,029 ♬~ 418 00:39:55,029 --> 00:40:15,049 ♬~ 419 00:40:15,049 --> 00:40:34,001 ♬~ 420 00:40:34,001 --> 00:40:36,003 ♬~ 421 00:40:36,003 --> 00:40:39,003 塚原 よせ 422 00:41:05,032 --> 00:41:07,032 出るでない 423 00:41:50,077 --> 00:41:52,077 青江様 424 00:41:59,086 --> 00:42:12,099 ♬~ 425 00:42:12,099 --> 00:42:16,103 (おちせ)おかげさまで 私のお寺参りも➡ 426 00:42:16,103 --> 00:42:19,106 これで 終わりということになりました 427 00:42:19,106 --> 00:42:22,042 そうですか 428 00:42:22,042 --> 00:42:26,046 かの方々も やっと 資金のめどがついて➡ 429 00:42:26,046 --> 00:42:31,051 備前屋さんのお役目も 終わったということですか 430 00:42:31,051 --> 00:42:33,053 御存じだったのですか 431 00:42:33,053 --> 00:42:47,067 ♬~ 432 00:42:47,067 --> 00:42:51,071 かごでも拾いますか いいえ 433 00:42:51,071 --> 00:42:57,077 一度は のんびりと 歩いてみとうございます 434 00:42:57,077 --> 00:43:04,077 青江様とは これで もう お別れのようでございますので 435 00:43:15,095 --> 00:43:18,098 益蔵 (益蔵)寄るんじゃねえ! 436 00:43:18,098 --> 00:43:22,036 来たら ぶっ殺すぞ 益蔵 よせ 437 00:43:22,036 --> 00:43:27,041 うるせえ すっこんでろ 俺は こいつと話があるんだよ 438 00:43:27,041 --> 00:43:33,047 玉枝 てめえ 裏切りやがって (おちせ)ゆ… 許して 439 00:43:33,047 --> 00:43:37,051 許すか 許さねえかは てめえしだいだよ 440 00:43:37,051 --> 00:43:41,055 てめえ 俺と来るか? 441 00:43:41,055 --> 00:43:45,059 い… 嫌です! (益蔵)この尼 442 00:43:45,059 --> 00:43:48,062 待て 益蔵 待て 443 00:43:48,062 --> 00:43:52,066 やかましいや 殺すぞ! 444 00:43:52,066 --> 00:43:58,066 分かった 手向かいはせん 刀は渡す 445 00:44:02,076 --> 00:44:05,076 女を放せ 446 00:44:16,090 --> 00:44:19,090 野郎 447 00:44:27,034 --> 00:44:30,037 (鐘の音) 448 00:44:30,037 --> 00:44:32,037 おちせ殿 449 00:44:35,042 --> 00:44:55,062 ♬~ 450 00:44:55,062 --> 00:44:59,066 ♬~ 451 00:44:59,066 --> 00:45:01,066 おちせ殿 452 00:45:03,070 --> 00:45:05,072 おちせ殿 453 00:45:05,072 --> 00:45:25,025 ♬~ 454 00:45:25,025 --> 00:45:35,035 ♬~ 455 00:45:35,035 --> 00:45:40,040 (おちせのすすり泣き) 456 00:45:40,040 --> 00:45:45,045 (物売り)すだれや➡ 457 00:45:45,045 --> 00:45:50,050 すだれ 458 00:45:50,050 --> 00:45:52,052 では これにて 459 00:45:52,052 --> 00:45:54,054 ありがとうございました 460 00:45:54,054 --> 00:46:09,069 ♬~ 461 00:46:09,069 --> 00:46:13,073 (細谷)おお おいおい 462 00:46:13,073 --> 00:46:16,076 ああ いいところに出会った 463 00:46:16,076 --> 00:46:21,081 驚くな 例の益蔵だがな 確かに島抜けして➡ 464 00:46:21,081 --> 00:46:24,017 既に 江戸市中に 入り込んどることが分かった 465 00:46:24,017 --> 00:46:30,023 気を付けろよ そうか 気を付けることにしよう 466 00:46:30,023 --> 00:46:36,023 あっ? 何だよ それだけか 礼は言わんのか おい