1 00:00:01,830 --> 00:00:04,750 (丈治)決して 弱気になるな。→ 2 00:00:04,750 --> 00:00:09,760 世の中が 本当に感動するのは ゴールドを 取ったときだ。 3 00:00:09,760 --> 00:00:13,760 (悠里)戦うことを やめた人間は 早乙女の家には 置いておけない。 4 00:00:13,760 --> 00:00:16,760 (廉)母さん。 出ていきなさい! 5 00:00:16,760 --> 00:00:18,760 二度と 会わないで。 6 00:00:18,760 --> 00:00:22,770 (宇津木)二度と 連絡は取りません。 僕の方からは。 7 00:00:22,770 --> 00:00:26,770 あなたに近づく意図が まだ 分からない。 8 00:00:28,770 --> 00:00:30,780 (男性)一口に いじめといっても 以前とは ずいぶん→ 9 00:00:30,780 --> 00:00:33,780 様変わりしている様相が あるんです! 10 00:00:33,780 --> 00:00:35,780 (男性)ネットのいじめは 本当に残酷です。→ 11 00:00:35,780 --> 00:00:37,230 女子の場合は 特に ひどい。→ 12 00:00:37,660 --> 00:00:40,050 よく こんな汚い言葉と 驚愕します。 13 00:00:40,050 --> 00:00:41,630 (司会)早乙女さんは どう思われますか?→ 14 00:00:42,050 --> 00:00:44,050 これまで 発言が ないようですが。 15 00:00:44,050 --> 00:00:48,650 ああ ごめんなさい。 何ていうか こうした討論は→ 16 00:00:48,650 --> 00:00:50,890 今まで 何度も 繰り返されてきたなって。 17 00:00:51,420 --> 00:00:53,420 ということは 結局 誰も→ 18 00:00:53,420 --> 00:00:55,420 解決方法を 見つけることが できないんだと。 19 00:00:55,420 --> 00:01:00,440 永遠に なくならない 人間の 他者を傷つける習性に対してと。 20 00:01:00,440 --> 00:01:02,360 そう言わずに 何か ありませんか。 21 00:01:02,360 --> 00:01:08,370 まず 小中の私立学校を 全て 撤廃することでしょうか。 22 00:01:08,370 --> 00:01:10,370 経済的環境や 生い立ちの違う子供を→ 23 00:01:10,370 --> 00:01:12,370 同じ学校に 通わせるんです。 (男性)あなたね→ 24 00:01:12,370 --> 00:01:15,380 そんなこと 無理ですよ。 親はね なるべく→ 25 00:01:15,380 --> 00:01:18,380 評判のいい 安心感のあるところに通わせたいわけですから。 26 00:01:18,380 --> 00:01:23,380 無理ですよ。 でも 学力 親の経済力が 同じような子供を→ 27 00:01:23,380 --> 00:01:26,390 同じところに行かせるから 起こる問題のような気がするんです。 28 00:01:26,390 --> 00:01:30,140 というのは? リーダーが 見つかりづらいんです。 29 00:01:30,150 --> 00:01:34,150 昔は 勉強は できなくても がき大将のような子が いました。 30 00:01:34,150 --> 00:01:36,160 もちろん いじめは あったでしょうが→ 31 00:01:36,160 --> 00:01:39,010 それは 親分が 子分にならせるための→ 32 00:01:39,010 --> 00:01:42,010 通過儀礼のようなものです。 関係が決まれば→ 33 00:01:42,010 --> 00:01:45,010 親分は 子分を 守る立場になりました。 34 00:01:45,010 --> 00:01:47,020 そうして 秩序は つくられたんです。 35 00:01:47,020 --> 00:01:51,020 つまり 義務教育は 全公立校にするべきだと。 36 00:01:51,020 --> 00:01:56,030 もっと 子供たちを 思春期まで 雑多に 生活させることによって→ 37 00:01:56,030 --> 00:01:59,030 カリスマ性のある 子供を→ 38 00:01:59,030 --> 00:02:01,000 生みだすことが 必要じゃないですか? 39 00:02:01,000 --> 00:02:04,030 愛すべき ボス猿ですよ。 40 00:02:04,030 --> 00:02:07,020 (司会)それが ビーチャイ。 はい。 41 00:02:07,020 --> 00:02:11,020 究極の ビューティフル チャイルドです。 42 00:02:22,040 --> 00:02:24,040 (女性)ねえ。 (スタッフ)はい。 43 00:02:24,040 --> 00:02:26,040 (女性)あそこにいる あの人。 (スタッフ)相馬さん?→ 44 00:02:26,040 --> 00:02:30,040 うちの責任者ですけど。 (女性)そう。 やっぱり。→ 45 00:02:30,040 --> 00:02:34,050 相馬って…。 (スタッフ)何か? 46 00:02:34,050 --> 00:02:38,050 (女性)問題あるんじゃないの? こんな所で 働かせてるなんて。 47 00:02:38,050 --> 00:02:42,060 (スタッフ)はぁ。 (女性)知らないの?→ 48 00:02:42,060 --> 00:02:47,060 あの人 自分の子供 殺してるのよ。 49 00:03:11,120 --> 00:03:19,130 (リカ)あっ そうだ。 これだ。 よし。 50 00:03:26,130 --> 00:03:28,680 ちょっと! あなたたち 何してるの!? 51 00:03:28,680 --> 00:03:32,690 (廉)あっ。 リカさん おかえり。 警察 呼ぶわよ! 52 00:03:32,690 --> 00:03:34,980 (辰也・廉の笑い声) (廉)ダチだよ。 53 00:03:34,980 --> 00:03:36,730 あいつら 中学んときの。 ごめんなさい。 54 00:03:36,730 --> 00:03:38,160 (辰也)カツアゲでも されてると 思ったんだ。 55 00:03:38,210 --> 00:03:40,220 ええ まあ。 俺も 洸兄も 小中→ 56 00:03:40,220 --> 00:03:42,220 地元 公立 通ったから。 (辰也)俺は 私立がいいって→ 57 00:03:42,220 --> 00:03:44,220 言ったのよ。 柄の悪いやつも たくさん いっから。 58 00:03:44,220 --> 00:03:46,220 社長が? 物語が ないって。 59 00:03:46,220 --> 00:03:51,140 物語? 昔はさ 優等生と 不良の親友。 60 00:03:51,140 --> 00:03:53,140 そういう物語が あったっていうんだよ。→ 61 00:03:53,140 --> 00:03:58,140 でも 今じゃ 金がある家は 私立。 貧乏人は 公立。 62 00:03:58,140 --> 00:04:00,150 がきのころから分かれて 接点が ないっていうんだな。 63 00:04:00,150 --> 00:04:03,080 それは そうかもしれないですね。 俺なんか よかったよ。 64 00:04:03,080 --> 00:04:06,080 洸兄が 2つ上で 先に いたから 不良連中も→ 65 00:04:06,080 --> 00:04:09,090 「お前 洸の弟か?」って 最初から 一目 置いてくれたっていうか。 66 00:04:09,090 --> 00:04:11,090 洸君? やり合ってるんだよ。 67 00:04:11,090 --> 00:04:13,090 洸兄は 学校で 一番のワルとね。 68 00:04:13,090 --> 00:04:15,090 でも それから 親友になったらしいよ。 69 00:04:15,090 --> 00:04:18,100 その相手 今 関東で 一番でかい 族の総長らしいよ。 70 00:04:18,100 --> 00:04:19,330 怖っ。 さすがにな→ 71 00:04:19,330 --> 00:04:21,330 晶は やめてくれって 私立に 行かしたんだよ。 72 00:04:21,330 --> 00:04:24,330 たまたま 結果オーライじゃ 女の子は 済まないって 言ってな。 73 00:04:24,330 --> 00:04:26,680 なあ 金ちゃん。 ちょっ ちょっ ちょっ。 74 00:04:26,680 --> 00:04:28,680 ちょっと 待ってください。 何ですか? 金ちゃんって。 75 00:04:28,680 --> 00:04:31,090 名前だよ。 金メダルの 金ちゃん。 76 00:04:31,090 --> 00:04:33,090 悠里のプレゼントなら それが いいじゃない。 77 00:04:33,090 --> 00:04:36,090 プレゼントじゃないんですよ。 ローン 組まされたんです。 78 00:04:36,090 --> 00:04:38,100 お金に 厳しいからね 母さんは。 79 00:04:38,100 --> 00:04:40,100 俺たちだって プール掃除とかしなきゃ→ 80 00:04:40,100 --> 00:04:42,100 小遣い もらえないんだから。 81 00:04:42,100 --> 00:04:44,100 あれ? おかず ないじゃないですか! 82 00:04:44,100 --> 00:04:46,100 親父 全部 食べた。 (辰也)お前だろ? 83 00:04:46,100 --> 00:04:47,200 うまい うまいって。 あっ リカちゃん。 84 00:04:47,200 --> 00:04:50,010 その お味噌汁 掛けて。 わたしは 猫ですか! 85 00:04:50,010 --> 00:04:51,370 (金の吠える声) (廉)駄目だよ そんな大声 出して。 86 00:04:51,370 --> 00:04:53,370 (辰也)そうそう。 金ちゃん びっくりしてるし。 87 00:04:53,370 --> 00:04:55,370 金ちゃんじゃないです! (辰也)うわっ 怖い。 88 00:04:55,370 --> 00:04:57,380 (廉)だけど やっぱ 女子の部屋は いいねぇ。 89 00:04:57,380 --> 00:05:00,400 うん。 ああ いいにおいする。 出てって! 90 00:05:00,400 --> 00:05:02,320 (廉)このベッドで いつも リカちゃん 寝てんだ。 91 00:05:02,320 --> 00:05:04,320 (辰也)おお ふわふわ。 出てけー! 92 00:05:04,320 --> 00:05:07,320 (辰也)うわっ 怖い。 (廉)怖い。 93 00:05:07,320 --> 00:05:17,330 うーん。 もう! ひどいよね フランソワ。 94 00:05:17,330 --> 00:05:18,920 金ちゃん。 95 00:05:20,330 --> 00:05:22,200 ハァ…。 (金の吠える声) 96 00:05:22,340 --> 00:05:26,640 (洸)メール 来てないな 僕にも。 (丈治)昨日 帰らなかったって? 97 00:05:26,640 --> 00:05:29,100 晶は わたしの前で あの カメラマンの手を握り→ 98 00:05:29,100 --> 00:05:30,020 こう言ったわ。 99 00:05:30,540 --> 00:05:34,100 「わたしたちを 認めないなら もう 飛び込みは やらない」 100 00:05:34,550 --> 00:05:37,550 「オリンピックなんか 目指さない」 101 00:05:37,550 --> 00:05:40,550 (丈治)それで? 「子供のころからの夢を→ 102 00:05:40,550 --> 00:05:43,320 こんな くだらない交渉事に 使うの?」 103 00:05:43,320 --> 00:05:45,080 わたしは そう言った。 晶は? 104 00:05:46,320 --> 00:05:50,320 「その夢は 自分の夢じゃない。 ママの夢だ」 105 00:05:50,320 --> 00:05:53,330 それは 違うよ。 始まりは どうであれ→ 106 00:05:53,330 --> 00:05:56,330 僕らは いつしか 自分たちの 目標にもなっていたんだから。 107 00:05:56,330 --> 00:05:59,330 「あなたたちを認めない。 わたしは 何を言われても」と→ 108 00:05:59,330 --> 00:06:02,270 突っぱねたわ。 それで 家出してるんだ。 109 00:06:02,270 --> 00:06:04,270 まるで 駄々っ子じゃない。 (丈治)笑い事じゃないな。→ 110 00:06:04,270 --> 00:06:08,010 もし そいつの家に いるんなら。 (洸)僕が 何とかしようか? 111 00:06:08,750 --> 00:06:10,440 洸が? 調べたら→ 112 00:06:10,440 --> 00:06:12,440 渋谷のチーマー崩れみたいな やつなんでしょ? 113 00:06:12,440 --> 00:06:15,440 僕にも そういう知り合いが いないこともないんだ。 114 00:06:15,480 --> 00:06:19,820 洸。 気持ちは うれしいけど こんなことに→ 115 00:06:19,820 --> 00:06:21,820 あなたの物語を 使うものじゃないわ。 116 00:06:21,820 --> 00:06:25,820 だけど…。 (丈治)王子は 汚れ役じゃない。→ 117 00:06:25,820 --> 00:06:30,830 俺が 何とかするよ。 もともと 俺が まいた種。→ 118 00:06:30,830 --> 00:06:33,830 フフッ。 そう おっしゃりたい人もいるだろうし。 119 00:06:33,830 --> 00:06:36,830 その話は もう やめて。 120 00:06:36,830 --> 00:06:40,840 丈治。 あの人も 一緒に 連れていってくれる? 121 00:06:40,840 --> 00:06:44,840 あの人? まさか だんなか。 122 00:06:44,840 --> 00:06:47,840 ええ。 (丈治)ハァ。 冗談だろ。 123 00:06:47,840 --> 00:06:49,850 丸く収まるところも 収まんなくなる。 124 00:06:49,850 --> 00:06:50,000 娘のことよ。 ないがしろにしたら 後で 文句を言われる。 丸く収まるところも 収まんなくなる。 125 00:06:50,000 --> 00:06:53,850 娘のことよ。 ないがしろにしたら 後で 文句を言われる。 126 00:06:53,850 --> 00:06:55,850 だけど。 それに。 127 00:06:55,850 --> 00:06:57,850 うん? それに わたしは→ 128 00:06:57,850 --> 00:07:01,790 あなたたちが考えてるほど あの宇津木という カメラマンを→ 129 00:07:01,790 --> 00:07:04,790 軽く見ては いないの。 130 00:07:04,790 --> 00:07:07,800 ただの お金 目当て。 そんなふうにはね。 131 00:07:07,800 --> 00:07:12,800 母さん。 きっと 何かある。 132 00:07:12,800 --> 00:07:16,800 もっと 底の知れない 何かが。 133 00:07:21,810 --> 00:07:24,810 (スタッフ)ホントに 子供 殺してんのかな? 134 00:07:26,820 --> 00:07:31,820 (相馬)お疲れさまです。 (スタッフたち)お疲れさまです。 135 00:07:31,820 --> 00:07:36,830 (スタッフ)相馬部長のこと 社長は ご存じなかったと思いまして。 136 00:07:36,830 --> 00:07:38,830 (スタッフ)まさか そんな過去が あっただなんて。 137 00:07:38,830 --> 00:07:42,560 あのう。 いったい 相馬さんに 何が? 138 00:07:42,560 --> 00:07:44,310 (スタッフ) 自分の子供 殺してるのよ。 139 00:07:44,310 --> 00:07:47,320 えっ? そんな まさか。 (スタッフ)ひどい 虐待ですよ。→ 140 00:07:47,320 --> 00:07:51,320 パチンコに 夢中になって。 駐車場に残した 車の中の子供→ 141 00:07:51,320 --> 00:07:54,610 熱中症で。 パチンコ? それ ホントですか? 142 00:07:54,610 --> 00:07:57,490 たまたま わたしの お客さまが ご近所だったらしくて→ 143 00:07:57,490 --> 00:07:59,490 当時は すごい 話題になったらしくて。 144 00:07:59,490 --> 00:08:01,510 (スタッフ)社長。 ほかのスタッフは→ 145 00:08:01,510 --> 00:08:02,690 みんな もう 知ってます。 146 00:08:02,950 --> 00:08:05,950 そんな人が 上司じゃ まずいだろって みんな 動揺して。 147 00:08:05,950 --> 00:08:08,950 そりゃ そうですよね。 (スタッフ)社長にとっても→ 148 00:08:08,950 --> 00:08:10,950 見逃せない問題だと思います。 (スタッフ)わたしたち→ 149 00:08:10,950 --> 00:08:14,960 こうして お伝えしなければと。 はい。 よく 教えてくれました。 150 00:08:14,960 --> 00:08:17,960 (スタッフ)子育てベースメークを 提唱する 社長にとっても→ 151 00:08:17,960 --> 00:08:20,960 マスコミに知れたら 大打撃です。 152 00:08:20,960 --> 00:08:22,970 もう いいわ。 えっ? 153 00:08:22,970 --> 00:08:24,480 用件は 分かったわ。 154 00:08:24,970 --> 00:08:27,970 あなたたちは 戻って 仕事を続けてちょうだい。 155 00:08:27,970 --> 00:08:29,970 はい。 あの でも…。 156 00:08:29,970 --> 00:08:31,970 部長を このまま 責任者で置いておくのは。 157 00:08:31,970 --> 00:08:33,980 お客さまに 知れ渡ってからでは 遅いかと…。 158 00:08:33,980 --> 00:08:36,980 あなたたち 人事に 口を挟むつもり? 159 00:08:36,980 --> 00:08:38,980 (スタッフたち)いえ…。 そういうつもりは。 160 00:08:38,980 --> 00:08:41,980 (スタッフ)失礼します。 (スタッフ)失礼します。 161 00:08:50,990 --> 00:08:52,640 あのう 社長。 162 00:08:52,840 --> 00:08:54,840 あなたも 人事に 口を挟むつもり? 163 00:08:54,840 --> 00:08:56,840 いえ そういうつもりでは…。 164 00:08:56,840 --> 00:08:59,840 分かってるからよ。 えっ? 165 00:08:59,840 --> 00:09:01,780 知ってたってこと。 相馬さんの件は。 166 00:09:01,780 --> 00:09:04,780 それなのに 社長は…。 もちろん。 167 00:09:04,780 --> 00:09:06,780 彼女に 能力が あったからよ。 168 00:09:06,780 --> 00:09:09,790 実際 今まで よく やってくれたわ。 169 00:09:09,790 --> 00:09:13,040 顧客に対しても 下のスタッフに対しても。 170 00:09:13,040 --> 00:09:15,040 ですが。 171 00:09:15,040 --> 00:09:19,040 彼女が 事件を起こしたとき→ 172 00:09:19,040 --> 00:09:24,050 ちょうど わたしは 朋を 妊娠していて→ 173 00:09:24,050 --> 00:09:28,050 病院に 検査に来ていた。 そうだったんですか。 174 00:09:28,050 --> 00:09:31,060 彼女は 火ぶくれのようになった→ 175 00:09:31,060 --> 00:09:38,060 確か 3歳になったばかりの 息子を抱えて 走りこんできた。 176 00:09:38,060 --> 00:09:42,070 心肺蘇生を お医者さんが施しても→ 177 00:09:42,070 --> 00:09:46,070 もう とっくに 亡くなっていたの。 178 00:09:46,070 --> 00:09:50,080 彼女は 尋常じゃなく 取り乱していて→ 179 00:09:50,080 --> 00:09:53,080 その姿は 狂人のようで。 180 00:09:56,080 --> 00:09:58,080 涙を 見たことがある? 181 00:09:58,080 --> 00:10:00,090 えっ? 182 00:10:00,090 --> 00:10:01,630 血の涙よ。 183 00:10:03,090 --> 00:10:11,100 瞳の毛細血管が破れて 涙は うっすらと赤く染まって。 184 00:10:11,100 --> 00:10:15,100 あんな 狂おしい涙を わたしは 見たことがない。 185 00:10:15,100 --> 00:10:20,100 後にも 先にもね。 186 00:10:22,110 --> 00:10:27,110 それが 彼女を雇った理由。 分かった? 187 00:10:27,110 --> 00:10:28,060 はい。 188 00:10:48,370 --> 00:10:52,740 バーボンを ロックだったわよね。 (相馬)あっ はい。 189 00:10:52,740 --> 00:10:57,750 お酒 強いのよね。 あまり 酔わないだけです。 190 00:10:57,750 --> 00:11:00,750 体 壊すわよ。 ほどほどにしないと。 191 00:11:00,750 --> 00:11:03,760 社長に そう言われてからは。 仕事も忙しいですし。 192 00:11:03,760 --> 00:11:08,760 誰かが こき使うからねぇ。 あっ。 ええ。 193 00:11:26,780 --> 00:11:32,780 社長。 もう お聞き及びかと 思いますが→ 194 00:11:32,780 --> 00:11:36,790 わたしが このまま 責任者でいることは→ 195 00:11:36,790 --> 00:11:40,790 社長に ご迷惑をお掛けすることになるんじゃないかと。 196 00:11:43,800 --> 00:11:47,030 あなたも。 はい。 197 00:11:49,740 --> 00:11:54,740 人事に 口を挟むつもりなの? あっ いえ。 198 00:11:54,740 --> 00:11:57,740 今夜は その話は やめましょ。 199 00:11:57,740 --> 00:12:05,750 ただ 久しぶりに あなたと 飲みたかっただけよ。 200 00:12:05,750 --> 00:12:11,750 あれから 10年になるのよね。 はい。 201 00:12:16,760 --> 00:12:23,770 わたし 人を褒めたり めったにしないけど→ 202 00:12:23,770 --> 00:12:26,770 立派だったわ あなたは。 203 00:12:28,770 --> 00:12:30,770 とても。 204 00:12:33,780 --> 00:12:37,780 そんなこと おっしゃるのは 社長だけですよ。 205 00:12:45,790 --> 00:12:48,730 わたし あなたが 運動やめて→ 206 00:12:48,730 --> 00:12:50,730 もっと自由になりたいって 言ったとき→ 207 00:12:50,730 --> 00:12:53,730 分かるような気がした。 208 00:12:53,730 --> 00:12:56,740 だから 社長が 出てけって 言ったとき→ 209 00:12:56,740 --> 00:12:58,740 社長の方が 単純に ひどいと思った。 210 00:12:58,740 --> 00:13:02,740 味方になってくれて ありがと。 211 00:13:02,740 --> 00:13:06,750 だけど 今の あなたを見てると どうかなって思ってしまう。 212 00:13:06,750 --> 00:13:10,750 色々 考えては いるんだ。 こう見えても。 213 00:13:10,750 --> 00:13:12,750 もちろん 若いから そういうときがあっても→ 214 00:13:12,750 --> 00:13:14,750 いいとは思う。 でしょ。 215 00:13:14,750 --> 00:13:16,760 だけど やっぱり わたしも→ 216 00:13:16,760 --> 00:13:20,760 女子だから 何かに 一生懸命 打ち込んでる男子の方が→ 217 00:13:20,760 --> 00:13:23,760 はるかに すてきだと 思ってしまう。 218 00:13:23,760 --> 00:13:24,830 分かりますよ。 219 00:13:26,770 --> 00:13:31,770 俺 自分 大好きだったのに 正直 今の自分は 何だかなって→ 220 00:13:31,770 --> 00:13:34,320 時々 いらっときたりも するんです。 221 00:13:34,320 --> 00:13:35,370 だったら。 222 00:13:35,550 --> 00:13:37,990 普通に暮らす分には 問題ないらしいんだ。 223 00:13:38,560 --> 00:13:45,560 えっ? 激しい運動さえしなければ。 224 00:13:45,560 --> 00:13:48,500 あー チクショー! 言っちまった。 225 00:13:48,500 --> 00:13:51,500 親父だけにしとこうと 思ったのに。 226 00:13:51,500 --> 00:13:56,500 あなたが いけないんだよ。 「すてきじゃない」なんて言うから。 227 00:13:59,510 --> 00:14:01,000 時々 胸が熱くなる。 228 00:14:02,510 --> 00:14:06,520 心臓の血管が こう ぎゅうって。 229 00:14:06,520 --> 00:14:11,520 それで 陸連のドクターに 調べてもらったんだ。 230 00:14:11,520 --> 00:14:16,530 何とか弁膜症って。 途中から 頭 真っ白で 聞いてないし。 231 00:14:16,530 --> 00:14:20,530 ごめんなさい。 わたし そんなこと 何も知らないで。 232 00:14:20,530 --> 00:14:23,540 謝らなくてもいいよ 別に。 233 00:14:23,540 --> 00:14:26,540 やめてよ そういう顔も。 234 00:14:26,540 --> 00:14:31,540 ほら。 俺とか親父って 湿っぽいの 苦手キャラだから。 235 00:14:31,540 --> 00:14:36,550 お母さんに そのことを…。 絶対 言わない。 236 00:14:36,550 --> 00:14:42,550 親父にも 口止めしたけど あなたも 母さんだけには→ 237 00:14:42,550 --> 00:14:44,560 絶対 話さないでよ。 どうして? 238 00:14:44,560 --> 00:14:47,580 そんな理由が あるなら 仕方ないじゃない。 239 00:14:47,580 --> 00:14:50,580 家にも戻れるのよ。 やだ。 240 00:14:54,500 --> 00:15:01,510 俺 母さんに 不良品って 思われたくない。 241 00:15:01,510 --> 00:15:10,520 廉君…。 母さんだけには。 242 00:15:10,520 --> 00:15:14,520 何 言ってるのよ。 実の息子なのよ。 243 00:15:14,520 --> 00:15:17,520 そんなこと 思うはずないじゃない。 244 00:15:19,520 --> 00:15:26,530 俺 1等 取って 母さんが 喜ぶ顔が 一番 好きなんだ。 245 00:15:39,540 --> 00:15:45,550 チクショー。 もう 二度と 見れないんだ。 246 00:15:53,490 --> 00:15:55,820 (辰也)こう ほら。 玉が はじかれてく→ 247 00:15:56,220 --> 00:16:01,020 単純な動き 見てっと 一種の催眠効果が あるらしいよ。 248 00:16:01,230 --> 00:16:04,230 素直な人間ほど 催眠術に かかるっていうけど→ 249 00:16:04,230 --> 00:16:07,240 脳に アルファ波 ベータ。 うん。 250 00:16:07,240 --> 00:16:13,240 しまいには シータ波まで 出ちまうらしいよ。 うん。 251 00:16:13,240 --> 00:16:15,240 (丈治)そうですか。 252 00:16:15,240 --> 00:16:17,250 (辰也)まっ 俺なんかは ぼんやりしてねえけどさ。 253 00:16:17,250 --> 00:16:20,250 チクショー 出やがれ この野郎って 感じだから。 うん。 254 00:16:20,250 --> 00:16:23,250 (丈治)そろそろ 行きませんか? 255 00:16:25,250 --> 00:16:30,260 もう1万 貸してくれる? (丈治)娘のことですよ。 256 00:16:30,260 --> 00:16:33,260 (辰也)冗句だよ 冗句。 もういっちょ! 257 00:16:40,270 --> 00:16:44,270 (辰也)おっ! おっ! おー!→ 258 00:16:44,270 --> 00:16:48,270 オホホッ! おーっ! 259 00:16:51,210 --> 00:16:54,220 (丈治)宇津木っていう人 来てないかな? カメラマンの。 260 00:16:54,220 --> 00:16:56,220 (男性)いや。 分からないですね。 261 00:16:56,220 --> 00:16:59,220 (辰也)住んでるとこ 知ってる? (女性)えっ 何? 刑事? 262 00:16:59,220 --> 00:17:02,220 (辰也)違うよ。 刑事に こんな色男いるわけないじゃん。→ 263 00:17:02,220 --> 00:17:05,220 うん? あっ。 お前 知ってんじゃないのか? 264 00:17:11,230 --> 00:17:17,240 (洸)懐かしいね。 子供のころ よく こうして。 265 00:17:17,240 --> 00:17:22,240 そうね。 僕も 浴衣に着替えてこようかな。 266 00:17:24,250 --> 00:17:27,180 洸。 はい。 267 00:17:28,250 --> 00:17:32,250 相馬さんのことは あなたの耳にも 入ってる? 268 00:17:32,250 --> 00:17:37,260 ええ。 ジムのスタッフから。 269 00:17:37,260 --> 00:17:41,260 そういう噂話って 広まるのが 早いんですね。 270 00:17:41,260 --> 00:17:43,270 どう思った? 271 00:17:43,270 --> 00:17:46,270 それは 正直 ひどい話だとは 思いました。 272 00:17:46,270 --> 00:17:52,210 あの相馬さんが まさかって。 今でも 信じられません。 273 00:17:52,210 --> 00:17:57,210 事実よ。 そうですか。 274 00:17:57,210 --> 00:18:02,220 わたしは そのことは 以前から 知っていたの。 275 00:18:02,220 --> 00:18:05,220 はい。 母さんのことですから。 276 00:18:10,230 --> 00:18:14,230 彼女を 解雇すべきか どうか。 277 00:18:16,230 --> 00:18:20,240 スタッフの士気の問題 企業のイメージが あるわ。 278 00:18:20,240 --> 00:18:29,240 だけど それとは別に わたしには 彼女への 個人的な思いが あるの。 279 00:18:29,240 --> 00:18:34,250 それは 僕に 相談してるんですか? 280 00:18:34,250 --> 00:18:38,250 ええ。 ハハッ。 281 00:18:38,250 --> 00:18:44,260 すいません。 でも 母さんは いつか こう言ってましたよ。 282 00:18:44,260 --> 00:18:46,260 女性が 相談するときは→ 283 00:18:46,260 --> 00:18:50,200 こうした方がいいなんて 言っても仕方ないって。 284 00:18:50,200 --> 00:18:54,200 答えは すでに出てる。 ただ 聞いてほしいだけだって。 285 00:18:54,200 --> 00:18:56,200 言ったかしら? 286 00:18:56,200 --> 00:19:01,210 例えば 「青い服と 赤い服。 どちらが似合う?」と聞かれたら→ 287 00:19:01,210 --> 00:19:06,210 「君は どう思うの?」と さりげなく 聞き返しなさいって。 288 00:19:06,210 --> 00:19:10,220 そうして 「わたしは 赤の方が いいと思うんだけど」→ 289 00:19:10,220 --> 00:19:16,220 そう 彼女が つぶやいたら 「僕も そう思うよ」→ 290 00:19:16,220 --> 00:19:19,230 迷わず そう言ってあげなさいって。 291 00:19:19,230 --> 00:19:20,430 ああ。 292 00:19:21,230 --> 00:19:24,230 母さんは どうしようと 思っているの? 293 00:19:26,230 --> 00:19:28,230 わたしは…。 294 00:19:31,240 --> 00:19:34,240 解雇すべきだと思う。 295 00:19:34,240 --> 00:19:39,250 彼女自身 そういう視線の中 責任者として 働くのは→ 296 00:19:39,250 --> 00:19:43,250 とても つらいでしょうし。 (洸)僕も そう思います。 297 00:19:49,190 --> 00:19:51,190 着替えてきます。 298 00:19:59,200 --> 00:20:03,210 (朋)洸兄ちゃん すてきね。 299 00:20:03,210 --> 00:20:05,210 そうね。 300 00:20:11,240 --> 00:20:13,850 (辰也)宇津木の野郎 知ってるやつ いたけど→ 301 00:20:13,850 --> 00:20:17,850 ヤサまで 知らねえってよ。 口が堅えっつうか 何つうかな。 302 00:20:17,850 --> 00:20:21,960 アーッ。 あっ 出版社の方は? 303 00:20:21,960 --> 00:20:25,440 社員じゃないですから 携帯で 連絡を 取り合うだけみたいで。 304 00:20:25,620 --> 00:20:28,620 あっ。 探偵事務所 雇った方が いいんじゃないですか? 305 00:20:28,620 --> 00:20:33,630 いや。 そうでもないみたいよ。 (丈治)えっ? 306 00:20:33,630 --> 00:20:35,630 (男)あんたら 宇津木さんに 何の用よ? 307 00:20:35,630 --> 00:20:39,630 (丈治)暴力 駄目ですよ。 (辰也)非常事態だろ。→ 308 00:20:39,630 --> 00:20:41,640 娘が 拉致られてっかも 分かんねえんだぞ。 309 00:20:41,640 --> 00:20:45,640 悠里に 釘 刺されたでしょ。 早乙女に 傷が付く。 310 00:20:45,640 --> 00:20:47,640 (男)お前ら 何 ごちゃごちゃ 言ってんだよ。 311 00:20:47,640 --> 00:20:49,640 うるせえ 黙ってろ! この野郎! 312 00:20:49,640 --> 00:20:51,650 (辰也)ちょっ ちょっ…。 あんた ちょっと→ 313 00:20:51,650 --> 00:20:54,650 俺より血の気 多いんじゃないの?(丈治)よく言いますよ。 314 00:20:54,650 --> 00:20:56,650 こいつら しつけてやんねえとな。 315 00:20:56,650 --> 00:20:59,650 ベースメークですね。 (辰也)うん。→ 316 00:20:59,650 --> 00:21:01,650 うりゃあ! 317 00:21:06,660 --> 00:21:11,660 (宇津木)じゃあ 今日も 戸締まりだけは きちんとして。 318 00:21:13,600 --> 00:21:16,600 (晶)どうして? (宇津木)うん? 319 00:21:16,600 --> 00:21:19,610 (晶)わざわざ ホテルなんかに泊まるの? 320 00:21:19,610 --> 00:21:22,610 そりゃあ 一応 僕も 男だからね。 321 00:21:22,610 --> 00:21:27,620 君と二人 同じ部屋で 普通に 夜を越せるか 自信がない。 322 00:21:27,620 --> 00:21:31,620 過ちを 犯してしまう? 323 00:21:31,620 --> 00:21:36,620 きっとね。 (晶)それなら 心配いらない。 324 00:21:43,630 --> 00:21:48,640 (晶)わたしたちは 間違っていないから。 325 00:21:49,560 --> 00:21:50,360 晶。 326 00:21:59,650 --> 00:22:06,650 これは 過ちなんかじゃない。 327 00:22:17,600 --> 00:22:21,600 信じられない。 あなたが付いていて。 328 00:22:21,600 --> 00:22:25,610 いや…。 屋台のほら。 多少 酒も入ってて。 329 00:22:25,610 --> 00:22:28,610 あきれたわ。 330 00:22:29,030 --> 00:22:30,610 すまない。 331 00:22:30,610 --> 00:22:33,260 マンションは? 聞き出せたの? 332 00:22:33,340 --> 00:22:38,190 いや。 ただ あいつの プライベート用の携帯を→ 333 00:22:38,190 --> 00:22:39,890 聞き出して 連絡した。 それで? 334 00:22:40,070 --> 00:22:42,070 二人なら会うと 言ったけど。 じゃあ あなたが? 335 00:22:42,070 --> 00:22:45,080 俺じゃなくて 明石さんと 二人で。 336 00:22:45,080 --> 00:22:48,510 晶の父親よ。 それこそ かっときたら。 337 00:22:48,510 --> 00:22:53,600 ハァー。 何 考えてるか 分からない。 338 00:22:53,600 --> 00:22:58,040 だけど 晶は 自分の意思で あいつのところに いるんだ。 339 00:23:00,480 --> 00:23:02,000 仕方ないわね。 340 00:23:03,490 --> 00:23:06,080 (相馬)サメのエキスを 粗塩で 練りこんだ→ 341 00:23:06,290 --> 00:23:10,040 新商品のボディーローションです。また モルモット。 342 00:23:10,390 --> 00:23:12,330 サメって さめ肌には ならないですよね? 343 00:23:12,330 --> 00:23:16,330 きっと 大丈夫ですよ。 「きっと」って…。 344 00:23:19,330 --> 00:23:24,340 わたし きめの細かい肌だねって よく 言われるんです。 345 00:23:24,340 --> 00:23:28,340 あっ 彼氏じゃないですよ。 ウフフ…。 346 00:23:31,350 --> 00:23:33,350 相馬さん? 347 00:23:58,460 --> 00:24:00,030 ハァー。 相馬さんは? 348 00:24:00,280 --> 00:24:04,260 顔色が 真っ青だったので 早退した方がいいと わたしが。 349 00:24:05,100 --> 00:24:10,100 丈治。 ロビーフロアに 社員を集めて。 350 00:24:10,100 --> 00:24:15,110 営業 総務 経理 ジムのスタッフ 全社員を 今すぐ 集めて。 351 00:24:15,110 --> 00:24:18,110 悠里。 行って! 352 00:24:18,110 --> 00:24:20,110 分かった。 353 00:24:20,110 --> 00:24:24,120 あなたは 接客中以外の エステのスタッフを 集めなさい。 354 00:24:24,120 --> 00:24:25,390 は… はい。 355 00:24:37,130 --> 00:24:39,130 (社員)社長が 今すぐ ロビーに集まれって 言ってる。 356 00:24:41,140 --> 00:24:44,140 (社員)社長が 集合だって。 こんなこと 初めてだ。 357 00:25:02,090 --> 00:25:05,090 (廉)足 しびれた。 (洸)しょうがないやつだな。 358 00:25:05,090 --> 00:25:09,100 (廉)崩していい? 痛てて…。 359 00:25:09,100 --> 00:25:15,100 廉。 陸上 休んでること 内緒にしておかないといけないよ。 360 00:25:15,100 --> 00:25:17,100 いずれ 陸連から バレちまうよ。 361 00:25:17,100 --> 00:25:19,110 それに 休んでるんじゃない。 やめたんだ。 362 00:25:19,110 --> 00:25:22,110 とにかく 今日は その話は やめよう。 363 00:25:22,110 --> 00:25:25,110 晶も 今 こんな状態だし。 (廉)分かったよ。 364 00:25:25,110 --> 00:25:28,120 僕らは 変わらず ゴールドを目指してる。 365 00:25:28,120 --> 00:25:32,120 それが 早乙女の…。 (廉)宿命。 了解。 366 00:25:38,130 --> 00:25:45,130 (惣一)待たせたな。 うん? 晶は? 367 00:25:45,130 --> 00:25:47,130 風邪を こじらせてしまいまして。 368 00:25:47,130 --> 00:25:53,070 いかんな。 体調管理は アスリートの条件なんだ。 369 00:25:53,070 --> 00:25:57,080 すいません。 (惣一)まあ いい。 370 00:25:57,080 --> 00:26:01,080 今日 わたしが する話は お前から伝えてくれ。 371 00:26:01,080 --> 00:26:01,920 分かりました。 372 00:26:03,630 --> 00:26:08,020 わたしのオフィスに おととい 怪文書が届いた。→ 373 00:26:08,640 --> 00:26:12,640 「早乙女家の秘密」などと もったいつけた表紙が→ 374 00:26:12,640 --> 00:26:16,650 つけてあってな。 無視しても いいが→ 375 00:26:16,650 --> 00:26:20,650 変なところから漏れて お前たちが動揺しては いけない。→ 376 00:26:20,650 --> 00:26:23,650 そう思って。 377 00:26:23,650 --> 00:26:26,440 修一のことだ。 378 00:26:34,670 --> 00:26:38,670 (修一)《色々 有ること無いこと 言ってくるやつは いるさ》→ 379 00:26:38,670 --> 00:26:41,670 《いちいち 気にしてたら 切りがない》→ 380 00:26:41,670 --> 00:26:46,680 《ファンも アンチも ひっくるめてこそ 伝説さ》→ 381 00:26:46,680 --> 00:26:50,680 《本当の俺を 誰も知らない》 382 00:26:56,230 --> 00:26:58,230 [インターホン]社長。 揃いました。 383 00:27:02,240 --> 00:27:04,240 (修一)《けど パソコンだ 携帯だって→ 384 00:27:04,240 --> 00:27:09,240 ずいぶん 便利になって 宇宙だって 普通に行ける》→ 385 00:27:09,240 --> 00:27:15,250 《なのに 心だけ 進化しないのは なぜなのかな?》→ 386 00:27:15,250 --> 00:27:21,260 《なあ 悠里。 どうして人間は いつまでも→ 387 00:27:21,260 --> 00:27:24,260 他人を傷つけずには いられないんだろう》 388 00:28:00,230 --> 00:28:06,230 つい先日 わたしは テレビの 討論番組に 呼ばれました。 389 00:28:06,230 --> 00:28:09,240 議題は 目新しいものでは ありません。 390 00:28:09,240 --> 00:28:12,240 現代の学校教育について。 391 00:28:12,240 --> 00:28:16,240 モンスター ペアレンツ。 キレやすい 子供たち。 392 00:28:16,240 --> 00:28:18,980 そして いじめの問題。 393 00:28:20,250 --> 00:28:24,250 話すのも うんざりするようなものばかり。 394 00:28:24,250 --> 00:28:28,260 相変わらず 世の中が便利になり 文明が 進歩しても→ 395 00:28:28,260 --> 00:28:34,260 人間の心だけは 進化しない。 相変わらず。 396 00:28:34,260 --> 00:28:36,010 それも そのはずです。 397 00:28:36,260 --> 00:28:40,270 そうした 相変わらずなことが 子供たちの世界だけでなく→ 398 00:28:40,270 --> 00:28:44,270 いい年をした 大人の世界でも 行われている。 399 00:28:44,270 --> 00:28:50,290 例えば 見苦しい 国会でのやじも そうね。 400 00:28:50,290 --> 00:28:58,290 例えば 他人の過去を暴いて 集団で いたぶるようなことも。 401 00:29:00,660 --> 00:29:02,820 何を言っても 仕方ない。 402 00:29:03,220 --> 00:29:07,230 そうする人たちの本質は 変わらないから。 403 00:29:07,230 --> 00:29:13,230 だけど わたしの周りで そんなことが あるなら→ 404 00:29:13,230 --> 00:29:19,230 許せない。 絶対に 許さない。 405 00:29:21,240 --> 00:29:26,250 後から 事情を聴けば 夫は 浮気をしていて→ 406 00:29:26,250 --> 00:29:30,250 同居していた しゅうととの 折り合いも悪い。 407 00:29:30,250 --> 00:29:36,260 家にいるのが苦しくて パチンコ店に 逃避していたらしいわ。 408 00:29:36,260 --> 00:29:40,260 その間だけは 忘れることが できた。 409 00:29:42,260 --> 00:29:47,270 ええ そうね。 だから 何? そんなことは 理由にならない。 410 00:29:47,270 --> 00:29:52,210 事実 彼女は 息子を死なせてるわけだから。 411 00:29:52,210 --> 00:29:54,150 言われるまでもないわ。 412 00:29:55,210 --> 00:30:00,210 彼女は 彼女自身が そんなことは 一番よく 分かっている。 413 00:30:02,220 --> 00:30:08,220 わたしは たまたま 彼女と 病院で出会った。 414 00:30:10,220 --> 00:30:14,230 もう すでに亡くなっている その息子の 亡きがらを→ 415 00:30:14,610 --> 00:30:16,230 ショック状態の中で→ 416 00:30:16,230 --> 00:30:21,230 何時間もなだめる 看護師や 警察官に 渡そうとはせずに。 417 00:30:23,240 --> 00:30:29,240 涙も 張り上げていた声も やがて 枯れて。 418 00:30:29,240 --> 00:30:32,250 あんな人 見たことがない。 419 00:30:32,250 --> 00:30:35,250 あんな つらそうな人を 見たことがない。 420 00:30:38,250 --> 00:30:44,260 ただ そのとき わたしが 感じたことは→ 421 00:30:44,260 --> 00:30:53,200 「ああ この人は。 この女性は。 この母親は→ 422 00:30:53,200 --> 00:30:55,200 間違いなく 自殺するだろう」 423 00:30:57,210 --> 00:31:02,210 「どうすればいい? どうしたら 助けられるだろう?」 424 00:31:04,210 --> 00:31:09,220 わたしは…。 「死んだらいけない」 425 00:31:09,220 --> 00:31:12,220 「それは 楽になることだから 決して いけない」 426 00:31:12,220 --> 00:31:17,230 「生きて生きて 毎日 毎晩 苦しまなければいけない」 427 00:31:17,230 --> 00:31:20,230 「それほど あなたの罪は大きい」 428 00:31:25,230 --> 00:31:35,230 彼女は その言葉に 初めて 反応したわ。 429 00:31:43,250 --> 00:31:49,260 それから 彼女は わたしの下で 働くことになった。 430 00:31:49,260 --> 00:31:51,190 もちろん 離婚させられ→ 431 00:31:51,190 --> 00:31:54,190 自分の実家とも 絶縁状態になって。 432 00:31:56,200 --> 00:32:02,200 だけど 本当に よかったのか? 433 00:32:02,200 --> 00:32:05,210 彼女が 生き続けるのは→ 434 00:32:05,210 --> 00:32:08,210 彼女にとって 本当に よかったのか? 435 00:32:12,210 --> 00:32:16,220 自殺は ただの逃避だ。 436 00:32:16,220 --> 00:32:19,220 わたしは 彼女を 死なせないために言った。 437 00:32:21,220 --> 00:32:26,230 だけど それは→ 438 00:32:26,230 --> 00:32:30,230 そんなに 生易しいことじゃ なかったはずなの。 439 00:32:34,240 --> 00:32:39,240 精神科で 薬を 処方してもらうこともなく→ 440 00:32:39,240 --> 00:32:44,240 彼女は それこそ 逃げずに 苦しみを 受け止めていたの。 441 00:32:47,250 --> 00:32:51,250 わたしは 彼女を立派だと思う。 442 00:32:53,190 --> 00:32:55,190 罪は 決して 償えなくても→ 443 00:32:55,190 --> 00:33:00,190 その狂おしく 生き続けてる姿を わたしは 立派だと思います。 444 00:33:05,200 --> 00:33:10,200 だけど それでも…。 445 00:33:10,200 --> 00:33:18,210 それでも あなたたちが 彼女の 息の根を 止めたいというのなら→ 446 00:33:18,210 --> 00:33:24,210 わたしは あなたたちこそを 許さない。 447 00:33:28,220 --> 00:33:33,230 このまま 彼女を 責任者として とどめます。 448 00:33:33,230 --> 00:33:35,230 悠里。 449 00:33:35,230 --> 00:33:41,240 この人事に 不服のある人は 辞表を 提出してください。 450 00:33:41,240 --> 00:33:43,240 社長。 451 00:33:43,240 --> 00:33:45,240 エステスタッフ。 452 00:33:47,240 --> 00:33:51,250 あなたたちは よりすぐりの技術者よ。 453 00:33:51,250 --> 00:33:53,250 どこに行っても 通用するでしょう。 454 00:33:57,250 --> 00:33:59,250 だけど 覚えておいて。 455 00:33:59,250 --> 00:34:04,260 あなたたちの仕事は 技術だけじゃない。 456 00:34:04,260 --> 00:34:10,260 他人を癒やす 想像力こそが 大切なんだと。 457 00:34:10,260 --> 00:34:14,270 ほかの社員も そう。 458 00:34:14,270 --> 00:34:18,270 生きてる人間は 皆 そうよ。 459 00:34:18,270 --> 00:34:21,280 想像力を持って→ 460 00:34:21,280 --> 00:34:25,280 心を進化させるべきだと わたしは思います。 461 00:34:33,290 --> 00:34:36,290 以上よ。 462 00:34:36,290 --> 00:34:39,290 修一伯父さんが 事故ではなく 自殺? 463 00:34:39,290 --> 00:34:41,300 そんなデマ どうでもいいですよ。 464 00:34:41,300 --> 00:34:43,300 いちいち 相手してたら 切りがないし。 465 00:34:43,300 --> 00:34:49,300 (惣一)もちろん そうだ。 くだらん 誹謗中傷だと思えばな。 466 00:34:49,300 --> 00:34:52,300 事実なんですか? 467 00:34:54,240 --> 00:35:00,250 そうだ。 わたしの手元には 修一の遺書もある。 468 00:35:00,250 --> 00:35:02,250 そのこと 母さんは 知ってんですか? 469 00:35:02,250 --> 00:35:06,250 (廉)そうだよ。 じいちゃん 母さんは そのことを? 470 00:35:13,260 --> 00:35:17,260 ところで あなたは? いじめとか 遭ったことはあるの? 471 00:35:17,260 --> 00:35:20,270 社長。 よくぞ 聞いてくれました。 472 00:35:20,270 --> 00:35:22,270 ああ。 もしも そのとき わたしのそばに→ 473 00:35:22,270 --> 00:35:24,270 社長のような方が いてくれたらと。 474 00:35:24,270 --> 00:35:26,270 そんな つらいことが? はい。 475 00:35:26,270 --> 00:35:30,280 わたし 父の転勤で 中学のとき 転校生になりまして。 476 00:35:30,280 --> 00:35:32,280 なるほど。 よくある話ね。 477 00:35:32,280 --> 00:35:34,280 わたし 本当に ひどい いじめに遭って。 478 00:35:34,280 --> 00:35:37,280 特に 女子からです。 何かしたんじゃないの? あなたも。 479 00:35:37,280 --> 00:35:43,290 まさか。 何もしてません。 ただ クラスで 一番人気の男子が→ 480 00:35:43,290 --> 00:35:45,290 わたしを 好きになっただけなんです。 481 00:35:45,290 --> 00:35:48,300 それが気に食わなかったらしくて。 嫉妬ね。 よくある。 482 00:35:48,300 --> 00:35:51,230 わたし 何も 悪いことしてないのに。 483 00:35:51,230 --> 00:35:54,240 そのうち 二番人気の子や 三番人気の男子まで→ 484 00:35:54,240 --> 00:35:56,240 わたしに いかれてしまったらしくて。 485 00:35:56,240 --> 00:35:59,240 担任の先生まで わたしが 奇麗だって→ 486 00:35:59,240 --> 00:36:01,240 露骨に えこひいきを 始めるもので。 487 00:36:01,240 --> 00:36:04,250 何で わたしが 女子の標的に されなくちゃ いけないのか? 488 00:36:04,250 --> 00:36:07,250 だって 奇麗なのは わたしのせいじゃないし。 489 00:36:07,250 --> 00:36:11,250 わたし その 中心になってる子に 言ってやったんです。 490 00:36:11,250 --> 00:36:14,260 だったら 整形すれば いいじゃないって。 491 00:36:14,260 --> 00:36:18,260 ホントに 地獄でした。 のどが渇いたわ。 そこの自販で→ 492 00:36:18,260 --> 00:36:20,260 お茶を買ってくれる? あっ はい。 分かりました。 493 00:36:23,260 --> 00:36:26,270 社長。 これって 領収証…。 494 00:36:26,270 --> 00:36:28,270 社長? 495 00:36:28,270 --> 00:36:31,270 ハァー。 ハァー。 ハァー。 496 00:36:35,280 --> 00:36:38,280 社長 ひどいですよ。 どうして…。 497 00:36:38,280 --> 00:36:41,280 相馬さん? 498 00:36:41,280 --> 00:36:45,290 受け取れないわ。 あなたの件は もう 済んだことなの。 499 00:36:45,290 --> 00:36:50,310 (丈治)そうだよ 相馬さん。 悠里が 全スタッフを前にして。 500 00:36:50,310 --> 00:36:53,230 いけません 社長。 501 00:36:53,230 --> 00:36:57,230 それは 社長が 一番 ご存じのはずです。 502 00:36:57,230 --> 00:37:00,230 優秀な エステティシャンを 集めるのは 大変なことです。 503 00:37:00,230 --> 00:37:03,240 大丈夫ですよ。 504 00:37:03,240 --> 00:37:08,240 悠里は 文句があるなら 辞表を書けと 言ったけど→ 505 00:37:08,240 --> 00:37:12,250 誰も そんなことはしない。 わたしも そう思います。 506 00:37:12,250 --> 00:37:14,250 しばらくは そうでしょう。 507 00:37:14,250 --> 00:37:20,250 ですが 彼女たちは 一般の社員とは 違うんです。 508 00:37:20,250 --> 00:37:26,260 個々の力量があり いずれは 独立を 目指してる人もいます。→ 509 00:37:26,260 --> 00:37:29,260 彼女たちを つなぎ留めておくには→ 510 00:37:29,260 --> 00:37:32,270 彼女たちの意見を 多く 取り入れることに あるんです。 511 00:37:32,270 --> 00:37:37,270 まして お客さまに 知れ渡りでもしたら→ 512 00:37:37,270 --> 00:37:42,270 当然 不愉快に思われる方も たくさん いらっしゃるでしょう。 513 00:37:46,280 --> 00:37:48,280 分かってくださいますよね? 514 00:37:50,250 --> 00:37:56,120 わたしの尽力を 多少なりとも 評価していただいてるなら→ 515 00:37:56,120 --> 00:37:59,130 なおさらです。 516 00:37:59,130 --> 00:38:05,130 彼女たちが 一人 去り 二人 去り→ 517 00:38:05,130 --> 00:38:09,140 やがて この部門が 立ち行かなくなるのが→ 518 00:38:09,140 --> 00:38:12,140 わたしにとって 一番 つらいことなんです。 519 00:38:14,140 --> 00:38:17,140 それに…。→ 520 00:38:17,140 --> 00:38:22,140 それに おかしいですよ 社長。 521 00:38:25,150 --> 00:38:29,160 (相馬)わたしに 死ぬなと言っておいて→ 522 00:38:29,160 --> 00:38:31,160 わたしと 心中しようとなさるなんて。 523 00:38:37,160 --> 00:38:44,160 (丈治)決心は固いんですね? (相馬)はい。 524 00:38:50,180 --> 00:38:55,220 無理。 わたしは 全スタッフの前で→ 525 00:38:55,220 --> 00:38:58,220 あなたの残留を 宣言したの。 社長。 526 00:38:58,220 --> 00:39:04,220 それに わたしには あなたの力が まだまだ 必要よ。 527 00:39:04,220 --> 00:39:08,230 それに。 それに! 528 00:39:08,230 --> 00:39:10,230 ご心配には及びません。 529 00:39:12,230 --> 00:39:15,240 社長との約束どおり→ 530 00:39:15,240 --> 00:39:20,240 一人になっても 決して 自殺など考えません。 531 00:39:23,240 --> 00:39:29,250 やめて。 そんなこと 言ってるんじゃないわ。 532 00:39:29,250 --> 00:39:31,250 社長。 533 00:39:31,250 --> 00:39:41,260 ♪♪~ 534 00:39:41,260 --> 00:39:49,270 悠里。 もう いいだろ。→ 535 00:39:49,270 --> 00:39:53,210 彼女は じゅうぶんに お前の気持ちを 理解した上で。 536 00:39:53,210 --> 00:40:07,220 ♪♪~ 537 00:40:07,220 --> 00:40:09,220 はい。 538 00:40:15,230 --> 00:40:17,230 分かったわ。 539 00:40:20,230 --> 00:40:27,240 受理します。 はい。 540 00:40:27,240 --> 00:40:39,250 ♪♪~ 541 00:40:39,250 --> 00:40:42,250 長らく お世話になりました。 542 00:40:49,260 --> 00:40:55,260 社長の おそばで働けて ホントに 幸せでした。 543 00:40:57,200 --> 00:41:04,200 そんなことを言うのは きっと あなたくらいね。 544 00:41:08,220 --> 00:41:10,220 失礼します。 545 00:42:02,200 --> 00:42:06,210 あっ。 うん? 546 00:42:06,210 --> 00:42:25,230 ♪♪~ 547 00:42:25,230 --> 00:42:27,230 いえ。 548 00:42:33,230 --> 00:42:36,240 (宇津木)心配なさるのは 無理もないですが→ 549 00:42:36,240 --> 00:42:38,240 晶ちゃんなら 至って 元気ですよ。 550 00:42:38,240 --> 00:42:40,240 お前 晶に…。 (宇津木)何もしてませんよ。→ 551 00:42:40,240 --> 00:42:43,240 僕は 彼女には 見えを張って ホテルにと言いましたが→ 552 00:42:43,240 --> 00:42:47,250 知り合いの家に 泊まってます。 (辰也)信じられっか そんなこと。 553 00:42:47,250 --> 00:42:52,190 理由が あるからです。 彼女は もちろん 魅力的ですが→ 554 00:42:52,190 --> 00:42:54,190 僕には 手を出さない理由が あるんです。 555 00:42:54,190 --> 00:42:57,190 犯罪だからな。 淫行だろ。 晶は 未成年なんだ。 556 00:42:57,190 --> 00:42:59,190 付き合ってれば 別ですよ。→ 557 00:42:59,190 --> 00:43:02,200 今どき 中学生で 経験してる子だって 多い。 558 00:43:02,200 --> 00:43:05,200 今どきなんか 知るか! お前。 晶は 俺の娘なんだ。 559 00:43:05,200 --> 00:43:08,200 そこらのスベタと 一緒にすんな。 (宇津木)それは 失礼しました。 560 00:43:08,200 --> 00:43:10,200 いいから 晶に会わせろ。 どこ 隠してんだ。 561 00:43:10,200 --> 00:43:12,210 別に 隠していませんよ。 562 00:43:12,210 --> 00:43:19,210 向かいのマンションです。 9階です。 902号室。→ 563 00:43:19,210 --> 00:43:23,220 待ってください。 そんな 慌てないで。 564 00:43:23,220 --> 00:43:25,220 嫌われますよ。 鼻息 荒いと 若い子には。 565 00:43:25,220 --> 00:43:27,220 うっせえよ。 晶さえ 無事だったら お前なんか 用ねえんだよ。 566 00:43:27,220 --> 00:43:30,220 さっき言った 僕の言葉→ 567 00:43:30,220 --> 00:43:34,220 何か 引っ掛かりませんでしたか?(辰也)あっ? 568 00:43:36,230 --> 00:43:39,230 社長も 初めてですか? わたし こんなに。 569 00:43:39,230 --> 00:43:43,230 ビギナーズラックね。 社長! スーパーリーチ! 570 00:43:46,240 --> 00:43:49,240 晶ちゃんに 手を出さない理由。→ 571 00:43:49,240 --> 00:43:54,250 いや。 出さないんじゃなくて 出せないんです。 572 00:43:54,250 --> 00:43:58,250 お前 ゲイか? (宇津木)いいえ。 573 00:43:58,250 --> 00:44:00,250 ああー 残念。 574 00:44:00,250 --> 00:44:02,260 やだ。 わたし また出てる。 575 00:44:02,260 --> 00:44:06,260 誰かが えこひいき してるのかも。頼んでもいないのに。 576 00:44:11,270 --> 00:44:15,270 社長? どこ 行くんですか? わたし これ まだ。 換えないと。 577 00:44:15,270 --> 00:44:19,270 彼女とは 血のつながりが 近過ぎるんです。 578 00:44:19,270 --> 00:44:22,270 いとこに当たりますからね。 (辰也)何だと? 579 00:44:24,280 --> 00:44:26,280 (宇津木)僕の父親は→ 580 00:44:26,280 --> 00:44:32,290 早乙女 修一です。 自殺した。 581 00:44:32,290 --> 00:44:56,300 ♪♪~