1 00:00:01,240 --> 00:00:03,640 (悠里)あなたが 晶の力に なってくれるなら→ 2 00:00:04,320 --> 00:00:07,380 邪魔する理由はない。 (丈治)それでも 実際に→ 3 00:00:07,380 --> 00:00:12,390 彼は 修一さんの息子です。 (惣一)お前は 何を気にしている? 4 00:00:12,390 --> 00:00:15,390 (惣一)悠里に 偽の報告書を 渡したことか? 5 00:00:15,390 --> 00:00:21,400 (廉)修一伯父さんのことです。 事故じゃなく 自殺だって。 6 00:00:21,400 --> 00:00:25,400 (修一)《悠里。 俺は もう駄目だ》 7 00:00:25,400 --> 00:00:29,400 (丈治)1年後のオリンピックでは 絶対に 勝てないって。 8 00:00:32,410 --> 00:00:33,910 (悠里)早乙女 悠里です。→ 9 00:00:35,270 --> 00:00:38,410 このような賞を 頂きますと 私も まだまだ→ 10 00:00:38,410 --> 00:00:42,420 母としてだけではなく 女として 生きられると→ 11 00:00:42,420 --> 00:00:46,420 何か 勇気と希望を与えられて とても うれしく思っております。 12 00:00:46,420 --> 00:00:51,430 1億円のダイヤですって。 ワーオ。 似合ってるかしら? 13 00:00:51,430 --> 00:00:53,430 ありがとうございます。 14 00:00:56,430 --> 00:00:58,430 息子の 洸です。 15 00:00:58,430 --> 00:01:02,370 洸。 デュエールの神代さんよ。 世界的 宝石商の。 16 00:01:03,030 --> 00:01:04,220 (洸)早乙女 洸です。 17 00:01:05,370 --> 00:01:07,380 (神代)わたしを 覚えているかい? 18 00:01:07,380 --> 00:01:10,380 小さいとき 抱っこしたことがある。 19 00:01:10,380 --> 00:01:15,380 生まれたとき 銀のスプーンを プレゼントしていただいたと 母から。 20 00:01:15,380 --> 00:01:19,390 あっ。 娘を紹介しましょう。→ 21 00:01:19,390 --> 00:01:23,390 上の沙織。 (沙織)沙織です。 初めまして。 22 00:01:23,780 --> 00:01:24,770 (神代)下の娘の 麻衣子。 23 00:01:32,400 --> 00:01:34,400 そうなんですか。 (沙織)はい。→ 24 00:01:34,400 --> 00:01:38,410 それで そのワンちゃんが 逃げちゃって あのパパが…。 25 00:01:38,410 --> 00:01:41,410 (リカ)お見合いですか? まあ そうね。 26 00:01:41,410 --> 00:01:43,410 洸も 理解してると思う。 27 00:01:43,410 --> 00:01:45,410 どうやら 洸君は→ 28 00:01:45,410 --> 00:01:49,420 姉の沙織のことを 気に入ったようですね。 29 00:01:49,420 --> 00:01:51,910 ええ。 (リカ)あれ?→ 30 00:01:52,220 --> 00:01:56,430 社長 気に入らないんですか? あんな奇麗な人なのに。 31 00:01:56,430 --> 00:02:00,450 お嬢さん。 われわれ 実業家や政治家はね→ 32 00:02:00,450 --> 00:02:04,370 トップになるために 何が大事だと考えてると 思われます? 33 00:02:04,370 --> 00:02:07,370 それは 才能とか努力とか? 34 00:02:07,370 --> 00:02:12,370 それは 普通の人たちの 考えですよ。 35 00:02:12,370 --> 00:02:13,480 社長? 36 00:02:15,380 --> 00:02:18,380 (神代)息子さんは 残念だ。→ 37 00:02:18,380 --> 00:02:22,380 若いから 仕方ないのかもしれんが。→ 38 00:02:22,380 --> 00:02:23,830 女を見る目がない。 39 00:02:28,390 --> 00:02:38,390 ♪♪~ 40 00:02:51,410 --> 00:02:53,420 (丈治)《悠里は その現場にいた》→ 41 00:02:53,420 --> 00:02:58,420 《かわいがってくれた お手伝いさんが 殺される現場に》 42 00:02:58,420 --> 00:03:00,390 《人権など 認めない!》 43 00:03:00,390 --> 00:03:03,260 《わたしは あなたたちに 人権など 絶対に認めない!》 44 00:03:03,260 --> 00:03:07,260 (丈治)《目を覚ませ 悠里》 《丈治。 保坂さんは…》 45 00:03:07,260 --> 00:03:25,260 ♪♪~ 46 00:03:37,530 --> 00:03:38,600 ありがとう。 47 00:03:40,300 --> 00:03:44,570 社長。 例の件は いかが お返事なさる おつもりですか? 48 00:03:44,740 --> 00:03:48,070 例の件? 次の衆議院選挙への出馬依頼です。 49 00:03:48,070 --> 00:03:49,700 ああ それね。 50 00:03:49,700 --> 00:03:53,700 社長なら 女性票だけで 楽々 当選なさるかと。 51 00:03:53,700 --> 00:03:55,700 そんなこと 分からないわよ。 52 00:03:55,700 --> 00:03:58,700 わたしは そうなると 社長秘書から 議員秘書。 53 00:03:58,700 --> 00:04:01,740 もしかすると 総理大臣の秘書ということに? 54 00:04:01,740 --> 00:04:05,740 何 夢 見てんのよ。 いえ。 社長なら あり得ます。 55 00:04:05,740 --> 00:04:08,750 そうなったら あなたは お払い箱よ。 56 00:04:08,750 --> 00:04:10,750 えっ? えっ!? 何が 「えっ?」よ。 57 00:04:10,750 --> 00:04:12,750 こっちこそ そのリアクションに 「えっ?」よ。 58 00:04:12,750 --> 00:04:14,750 今までのように 何の取りえもなく→ 59 00:04:14,750 --> 00:04:16,760 金魚のふんって いうわけには いかないのよ。 60 00:04:16,760 --> 00:04:19,760 そんなぁ。 わたしにだって 能力はあります。 61 00:04:19,760 --> 00:04:22,760 そんなぁ。 いったい どんな能力よ? 62 00:04:22,760 --> 00:04:28,770 人の思いが 見えるんです。 えっ? 63 00:04:28,770 --> 00:04:30,770 相馬さんを 見送ったときも→ 64 00:04:30,770 --> 00:04:33,770 小さな お子さんが 横で 手をつないでるのを 見ました。 65 00:04:33,770 --> 00:04:37,780 さっきも 保坂さんの横で 若い女性の姿を。 66 00:04:37,780 --> 00:04:42,780 あれは きっと 亡くなられた 奥さんに 違いないんです。 67 00:04:42,780 --> 00:04:44,280 そう。 はい。 68 00:04:46,790 --> 00:04:48,790 あなたって まさか…。 69 00:04:48,790 --> 00:04:52,790 でも まあ 時々 ぼんやり 見えるだけなんですけど。 70 00:04:52,790 --> 00:04:54,790 クスリ やってんの!? えーっ!? 71 00:04:54,790 --> 00:04:57,800 (辰也)フフフ。 そりゃ あの悠里が。→ 72 00:04:57,800 --> 00:05:01,730 超 現実主義者の悠里が そんなこと 信じるわけねえよな。 73 00:05:01,730 --> 00:05:06,740 いや。 いや。 俺は 信じるよ。 座敷わらしとか。 74 00:05:06,740 --> 00:05:10,740 (廉)俺も信じるよ。 幽霊とか UFOとか オカルト? 75 00:05:10,740 --> 00:05:12,740 だから そういうんじゃないですよ。 76 00:05:13,160 --> 00:05:15,250 思いなんですよ。 人の思い。 77 00:05:15,750 --> 00:05:19,750 とても 大切な人を失うと 人は忘れるよりも→ 78 00:05:19,750 --> 00:05:21,750 まだ 生きている 存在しているという→ 79 00:05:21,750 --> 00:05:25,760 思いを込めてしまうんです。 つまり 現実逃避ってこと? 80 00:05:25,760 --> 00:05:28,760 まあ 悪く言えば そうですけど。 81 00:05:28,760 --> 00:05:32,760 決して 癒やされることのない 悲しみって やっぱり存在していて。 82 00:05:32,760 --> 00:05:36,770 だから 自分でも どこかで 分かっているんだけど→ 83 00:05:36,770 --> 00:05:39,770 そう思わないと つら過ぎて 耐えられない。 84 00:05:39,770 --> 00:05:41,770 (丈治)あいつと 晶の関係を 許した? 85 00:05:41,770 --> 00:05:44,430 そうね。 何 考えてんだよ? 86 00:05:44,430 --> 00:05:45,460 別に 何も。 87 00:05:46,430 --> 00:05:50,430 オリンピックに向けて 晶を応援してくれると言ったわ。 88 00:05:50,430 --> 00:05:54,440 それなら 2人を引き裂く 理由がない。 89 00:05:54,440 --> 00:05:57,440 怪文書を送ったり 晶を 利用しようとした やつなんだぞ。 90 00:05:57,440 --> 00:06:02,380 大丈夫よ 丈治。 わたしは 短期間だけど→ 91 00:06:02,380 --> 00:06:05,380 彼の人となりは ある程度 理解してるわ。 92 00:06:05,380 --> 00:06:09,380 少なくとも 悪い人間じゃない…。 そうじゃない! 93 00:06:11,390 --> 00:06:14,390 いや。 そういうことじゃない。 94 00:06:16,390 --> 00:06:20,400 「そういうことじゃない」? いや。 95 00:06:20,400 --> 00:06:24,400 丈治。 とにかく 俺は反対だ。 96 00:06:24,940 --> 00:06:26,440 あの2人のことは…。 97 00:06:27,400 --> 00:06:30,400 (洸)どうしたんだよ? それ。 (晶)ちょっと 転んだだけよ。 98 00:06:33,410 --> 00:06:36,410 あいつか? あいつに 殴られたのか? 99 00:06:43,420 --> 00:06:47,420 (晶)あいつなんて言い方 やめて。 100 00:06:47,420 --> 00:06:49,430 早乙女じゃないことが 分かったからって→ 101 00:06:49,430 --> 00:06:51,430 そういう 見下すような 言い方は やめて。 102 00:06:51,430 --> 00:06:54,430 そういうつもりは ないさ。 (丈治)晶。 103 00:06:56,430 --> 00:07:01,370 大したことじゃない。 よくある 痴話ゲンカみたいなもの。 104 00:07:01,370 --> 00:07:05,370 それに 悪いのは わたしなんだから。 105 00:07:05,370 --> 00:07:09,380 晶。 最近 忙しい 忙しいって→ 106 00:07:09,380 --> 00:07:13,380 あんまり 会ってくれないから。 それで? 107 00:07:13,380 --> 00:07:17,390 だったら カメラマンなんて 辞めればって。 108 00:07:17,390 --> 00:07:20,390 ママに頼んで 早乙女の会社に 入れてもらえばいいって。→ 109 00:07:20,390 --> 00:07:24,390 それなら もっと 会えるようになる。 110 00:07:24,390 --> 00:07:27,400 彼は その言葉が→ 111 00:07:27,400 --> 00:07:31,400 わたしが 彼を 見下してると思ったのね。 112 00:07:31,400 --> 00:07:35,400 わたしは ただ もっと 彼に会いたくて。 113 00:07:37,410 --> 00:07:41,410 でも 考えれば ひどいよね。 114 00:07:43,410 --> 00:07:47,420 怒るのも 当然よ。 「お前は 何さまだ」って。 115 00:07:47,420 --> 00:07:49,420 理由は 関係ない。 116 00:07:52,420 --> 00:07:57,420 女の子を 殴るなんて そんなやつ やめた方がいい。 117 00:08:02,360 --> 00:08:03,290 晶。 118 00:08:07,370 --> 00:08:12,370 悪いことは言わない。 丈治。 丈治! 119 00:08:16,380 --> 00:08:22,380 まさか お前が あいつ。 いや。 彼を認めると 思わなかった。 120 00:08:22,380 --> 00:08:26,390 てっきり 早乙女と関係ないと 分かれば。 121 00:08:26,390 --> 00:08:28,390 報告書を 改ざんしたのね? 122 00:08:31,390 --> 00:08:35,390 ホントの結果は どうだったの? 検査自体は したはず。 そうよね? 123 00:08:38,400 --> 00:08:41,400 一致したのね? 兄さんのDNAと。 124 00:08:41,400 --> 00:08:44,180 なあ 悠里。 どういうつもりなの! 125 00:08:44,410 --> 00:08:48,410 会長の意向だ。 分かるだろ 悠里。 お前にだって。 126 00:08:48,410 --> 00:08:52,410 それが 何? 1人の青年の アイデンティティーに かかわってるのよ。 127 00:08:52,410 --> 00:08:56,420 分かってる。 だけど 会社の問題もある。 128 00:08:56,420 --> 00:08:59,420 お前は いいのか? 早乙女の 後継が 息子の洸でなくとも。 129 00:08:59,420 --> 00:09:02,360 そんなことは 先の問題よ。 130 00:09:02,360 --> 00:09:04,360 第一 彼は そんなものを 求めていないと 言ったわ。 131 00:09:04,360 --> 00:09:06,360 本心かどうかは 分からない。 132 00:09:06,360 --> 00:09:09,360 本心よ。 わたしに それが 見抜けないとでもいうの? 133 00:09:09,360 --> 00:09:13,370 仮に 本心だとしても 先々 どうなるか分からない。 134 00:09:13,370 --> 00:09:16,370 人間だ。 いらないと 口で言ったって 欲が出る。 135 00:09:16,370 --> 00:09:18,370 もう一度 言うわ。 丈治。 136 00:09:18,370 --> 00:09:20,380 そんなことは 先の問題よ。 137 00:09:20,380 --> 00:09:23,380 それより 結果として 恐ろしいのは→ 138 00:09:23,380 --> 00:09:25,380 いとこ同士が 愛し合っているという→ 139 00:09:25,380 --> 00:09:27,380 今の現状でしょ。 だから それは→ 140 00:09:27,380 --> 00:09:31,390 すぐにでも 別れさして! 簡単に言わないで! 141 00:09:31,390 --> 00:09:36,390 今度 そんなことをしたら わたしと晶は 終わりよ。 142 00:09:36,390 --> 00:09:40,390 修復が 利かなくなるわ。 143 00:09:59,410 --> 00:10:02,420 (宇津木)いつから いるの? 電話してくれれば。 144 00:10:02,420 --> 00:10:06,420 (晶)ううん。 たぶん 仕事中だと思ったから。 145 00:10:16,430 --> 00:10:19,430 (宇津木)ごめんよ。 146 00:10:19,430 --> 00:10:24,430 (晶)ううん。 わたしが 悪いんだもん。 147 00:10:30,450 --> 00:10:35,450 (宇津木)合鍵 作ったよ。 (晶)わたしに? 148 00:10:37,770 --> 00:10:39,000 いいの? (宇津木)ああ。 149 00:10:41,460 --> 00:10:44,460 (宇津木)まだ 暖かいからいいけど冬になったら…。 150 00:10:48,460 --> 00:10:50,460 (宇津木)君が凍えてしまう。 151 00:10:57,470 --> 00:11:00,490 (丈治)どこ 行くんだ? 彼に 電話するわ。 152 00:11:00,490 --> 00:11:02,410 至急 会って ホントのことを伝える。 153 00:11:02,410 --> 00:11:04,410 2人に 間違いが起こる前に。 154 00:11:04,410 --> 00:11:08,420 それで いいのか? もちろんよ。 155 00:11:08,880 --> 00:11:13,710 悠里。 俺が なぜ 会長の言うとおりに→ 156 00:11:14,260 --> 00:11:15,710 報告書を 改ざんしたと思う? 157 00:11:16,270 --> 00:11:19,270 世話になった会長に 逆らえない→ 158 00:11:19,270 --> 00:11:22,270 ただの イエスマンだからだと 思うのか? 159 00:11:24,270 --> 00:11:28,280 さっきは 言い過ぎたわ。 大きな声を出して。 160 00:11:28,280 --> 00:11:33,280 ごめんなさい 丈治。 そうは思わない。 そんな人だとは。 161 00:11:33,280 --> 00:11:39,290 ただ 人一倍 早乙女のことを 心配してくれて…。 162 00:11:39,290 --> 00:11:41,870 修一さんだ。 えっ? 163 00:11:44,290 --> 00:11:52,300 俺が 一番 嫌なのは つらいのは→ 164 00:11:52,300 --> 00:11:57,310 このスキャンダルで 修一さんが 汚されることだ。→ 165 00:11:57,310 --> 00:12:00,280 悲劇の 美しいヒーロー。→ 166 00:12:00,280 --> 00:12:07,150 20年たっても その当時のファンはいまだに 修一さんの墓に。 167 00:12:07,150 --> 00:12:12,150 事故現場に たくさんの花を 手向けに来る。 168 00:12:12,150 --> 00:12:15,160 ええ。 169 00:12:15,160 --> 00:12:19,160 そのヒーローが オリンピック前に→ 170 00:12:19,160 --> 00:12:24,170 人妻と 不倫をし→ 171 00:12:24,170 --> 00:12:28,170 あまつさえ 子供まで つくっていたんだ。 172 00:12:28,170 --> 00:12:33,180 その事実は 動かせない。 事情は どうであっても。 173 00:12:33,180 --> 00:12:34,070 それは…。 174 00:12:36,180 --> 00:12:43,180 幻滅だ。 20年以上 その死を 惜しんだ ファンたちにも。 175 00:12:49,190 --> 00:12:55,190 死んで なお 修一さんは 早乙女の象徴なんだ。 176 00:13:01,240 --> 00:13:04,240 俺たちだけのものじゃない。 177 00:13:04,240 --> 00:13:09,240 永遠の ビューティフル チャイルドとしての。 178 00:13:12,250 --> 00:13:14,250 わたしは…。 179 00:13:18,250 --> 00:13:23,690 わたしたちは それを 守る義務がある。 180 00:15:46,980 --> 00:15:48,980 神代さんの言ってたこと? はい。 181 00:15:48,980 --> 00:15:51,990 トップになるために 何が大事だと 考えてるかって。 182 00:15:51,990 --> 00:15:54,990 ああ。 言ってたわね そんなこと。 183 00:15:54,990 --> 00:15:56,990 わたしが 才能とか努力とか言ったら→ 184 00:15:56,990 --> 00:16:00,000 それは 普通の人の考えだって 笑われちゃいました。 185 00:16:00,000 --> 00:16:04,000 あの人はね 一度 自己破産しかけたほど→ 186 00:16:04,000 --> 00:16:06,130 人生 どつぼに はまったことが あるの。 187 00:16:06,130 --> 00:16:09,520 えっ!? それなのに 今や 世界中にある 宝石チェーンの→ 188 00:16:09,520 --> 00:16:12,020 オーナーなんですか? やってることは一緒。 人間も一緒。 189 00:16:12,200 --> 00:16:15,530 だけど 一つだけ 違うことが 起こったと 彼は よく言うわ。 190 00:16:15,530 --> 00:16:16,560 何ですか? それ。 191 00:16:18,980 --> 00:16:20,470 運よ! 運? 192 00:16:20,470 --> 00:16:23,470 よく ついてるとか ついてないって言うでしょ。 その運よ。 193 00:16:23,470 --> 00:16:27,480 彼は それで 成功することが できたと かたくなに信じてるわ。 194 00:16:27,480 --> 00:16:31,480 分からないでも ないですけど そんなに 劇的に変わったのなら。 195 00:16:31,480 --> 00:16:34,480 あの姉妹の 妹さんの方。 196 00:16:34,480 --> 00:16:37,490 はい。 どちらかといえば 地味な。 197 00:16:37,490 --> 00:16:41,490 かわいそうですよね。 お姉さんは モデルさんみたいに 奇麗なのに。 198 00:16:41,490 --> 00:16:44,490 わたしも 妹に よく 嫉妬されました。 199 00:16:44,490 --> 00:16:48,500 お姉ちゃんばっかり かわいがられてずるいって。 フフフ…。 200 00:16:48,500 --> 00:16:51,500 あの子が お守りのようよ。 えっ!? 201 00:16:51,500 --> 00:16:56,500 その子と 手をつないで 買った 宝くじが 当たった。 202 00:16:56,500 --> 00:17:00,500 自宅が 競売にかけられるような 時期にね。 203 00:17:06,790 --> 00:17:08,030 それから 験担ぎに→ 204 00:17:08,280 --> 00:17:10,640 取引にも あの子を 連れていくようになったら→ 205 00:17:11,040 --> 00:17:13,210 全て うまくいくようになった。 206 00:17:13,210 --> 00:17:16,230 でも それって たまたまなんじゃ? 207 00:17:16,230 --> 00:17:19,150 人事を尽くして 天命を待つ。 208 00:17:19,150 --> 00:17:23,150 いくら 努力しても 最後は 運 不運に左右される。 209 00:17:23,150 --> 00:17:27,160 意外です。 社長は そういうこと 考えないタイプの人だと。 210 00:17:27,550 --> 00:17:28,880 考えざるを得ないわ。 211 00:17:29,160 --> 00:17:32,160 例えば 4年に一度の オリンピック。 212 00:17:32,160 --> 00:17:34,170 肉体のピークの タイミングが 合わない場合もある。 213 00:17:34,170 --> 00:17:40,170 あるいは そのときに 強いライバルが いなければ。 214 00:17:40,170 --> 00:17:43,170 言われてみれば そうですよね。 215 00:17:43,170 --> 00:17:46,180 神様が 何か いたずらを してるとしか 思えない。 216 00:17:46,180 --> 00:17:51,180 一生懸命 やっても 報われるには 運が必要なんて。 217 00:17:51,180 --> 00:17:53,180 過酷といえば 過酷よね。 人の人生って。 218 00:17:53,180 --> 00:17:57,190 はい。 社長。 わたしも ついてなくて→ 219 00:17:57,190 --> 00:17:59,190 よく 財布とか定期 なくしました。 220 00:17:59,190 --> 00:18:02,190 それは どじなだけ! 221 00:18:02,190 --> 00:18:04,200 わたしも 分かるものなら→ 222 00:18:04,200 --> 00:18:07,200 神様の いたずらの法則 知りたいです。 223 00:18:07,200 --> 00:18:09,200 わたしが そう言ったら→ 224 00:18:09,200 --> 00:18:11,200 神代さんは 一人 紹介してくれたわ。 225 00:18:12,020 --> 00:18:13,200 えっ? 誰ですか? 226 00:18:13,200 --> 00:18:17,140 財界 政界のトップが お忍びで 相談するような人よ。 227 00:18:17,140 --> 00:18:22,140 本物っぽいですね。 ごく普通の 主婦らしいわ。 228 00:18:24,150 --> 00:18:27,150 妹さんは? ホントに いいの? (沙織)いいのよ。 229 00:18:27,150 --> 00:18:32,160 わたしが あなたに会うと言ったら何だか知らない 付いてきて。 230 00:18:32,160 --> 00:18:36,160 もしかして あなたのこと。 (洸)フフッ。 まさか。 231 00:18:36,160 --> 00:18:40,170 (沙織)ハハッ。 だって あなたは 早乙女の王子さま。→ 232 00:18:40,170 --> 00:18:46,170 おまけに ルックスも 頭もいい。 女の子なら 誰でも憧れるわ。 233 00:18:46,170 --> 00:18:50,180 生まれながらに オプションが いっぱい付いてるのよ。 234 00:18:50,180 --> 00:18:55,180 オプションか。 車と一緒だな。 235 00:18:55,180 --> 00:18:59,180 ねえ。 オリンピックで 金メダルは 取れそう? 236 00:18:59,180 --> 00:19:03,190 さあ。 どうかな。 努力はしてるけど。 237 00:19:03,190 --> 00:19:07,190 わたし 一番の人が好きよ。 パパも→ 238 00:19:07,190 --> 00:19:11,200 結婚相手は そういう基準で 選びなさいって言う。 239 00:19:11,200 --> 00:19:15,200 だったら 僕が負けたら 付き合いも終わるな。 240 00:19:15,200 --> 00:19:20,140 勝てないと思ったら 参加しなければ いいじゃない。 241 00:19:20,140 --> 00:19:23,710 えっ? (沙織)わたし 正直→ 242 00:19:23,760 --> 00:19:26,760 スポーツとか オリンピックとかに興味ないの。 243 00:19:26,760 --> 00:19:30,770 だって しょせん ゴールドでしょ。 244 00:19:30,770 --> 00:19:33,770 サファイアや ダイヤの方が ずっと価値がある。 245 00:19:33,770 --> 00:19:35,770 値段の問題じゃないさ。 246 00:19:35,770 --> 00:19:39,780 問題よ。 全ては 値段の問題なの。→ 247 00:19:39,780 --> 00:19:43,780 物も人も 全て 値段に 換算されるの。 248 00:19:43,780 --> 00:19:46,780 保険が いい例でしょ。 249 00:19:48,790 --> 00:19:53,790 わたし あなたのことが好き。 だから 言ってるの。 250 00:19:54,060 --> 00:19:55,150 値打ちが 下がるなら→ 251 00:19:55,790 --> 00:19:59,800 オリンピックなんか 出なければいい。 252 00:19:59,800 --> 00:20:04,800 あなたの伯父さまも それで 伝説の人になってるんでしょ。 253 00:20:04,800 --> 00:20:06,800 僕に 事故に遭って 死ねと言ってるのかい? 254 00:20:06,800 --> 00:20:11,810 ケガをすれば いいだけよ。 選考会に 間に合わない程度の。 255 00:20:11,810 --> 00:20:16,830 そうすれば 負けない。 あなたに 傷も付かない。 256 00:20:16,830 --> 00:20:21,830 たかが スポーツで 自分の値段を 下げるなんて バカみたいよ。 257 00:20:23,750 --> 00:20:29,760 やだ。 怒ったの? 大人げないわね。 258 00:20:32,760 --> 00:20:35,770 何で せっかくの娘との面会日に お前が いんだよ。 259 00:20:35,770 --> 00:20:37,770 (廉)晶が 一緒にいてって 言うんだもん。 260 00:20:37,770 --> 00:20:39,770 一人じゃ やだって。 (辰也)えっ? 261 00:20:39,770 --> 00:20:46,780 そんなに パパが嫌い? (晶)嫌いとかじゃない。 262 00:20:46,780 --> 00:20:49,780 話すことがないから 気詰まりになるだけ。 263 00:20:49,780 --> 00:20:51,540 何だか 切ないなぁ。 264 00:20:51,540 --> 00:20:53,540 (廉)晶 あいつから 暴力 振るわれたって。 265 00:20:53,540 --> 00:20:55,550 そうそう。 そのこと その話題。 266 00:20:55,550 --> 00:21:00,550 やめてよ。 みんなして。 もう 仲直りしたんだから。 267 00:21:00,550 --> 00:21:02,550 だけど 女に暴力なんて 最低だろう。 268 00:21:02,550 --> 00:21:05,560 わたしが いけなかったの。 269 00:21:05,560 --> 00:21:07,560 (辰也)偉い。 (廉・晶)えっ? 270 00:21:07,560 --> 00:21:09,560 いや 暴力が 偉いってわけじゃねえよ。 271 00:21:09,560 --> 00:21:12,560 それは 誰が考えても 許せない。 最低だ。 272 00:21:12,560 --> 00:21:14,570 だけど たぶん そんなことは→ 273 00:21:14,570 --> 00:21:16,530 そいつが 一番 分かってんだよ。 なっ。 274 00:21:16,530 --> 00:21:19,400 そんで そういう最低なこと しちまうときの 男ってのはさ→ 275 00:21:19,400 --> 00:21:21,410 もう 毎日が 自己嫌悪の嵐さ もう。→ 276 00:21:21,410 --> 00:21:24,410 見捨ててくれて いいって ひどいこと しちまいながら→ 277 00:21:24,410 --> 00:21:27,410 でも 逆に 見捨てないでくれって 行ったり来たりだよ もう。 278 00:21:27,410 --> 00:21:30,410 冷たくしたり 優しくしたり。 279 00:21:30,600 --> 00:21:33,420 そう。 そんな感じ。 280 00:21:33,420 --> 00:21:38,420 そういう男の痛み 分からない女には 分からない。 281 00:21:38,420 --> 00:21:43,430 たぶん 晶。 お前が 情が深い女だってことだ。 282 00:21:44,230 --> 00:21:45,090 悠里に 似てる。 (晶)ママ? 283 00:21:48,240 --> 00:21:50,420 おう。 俺みたいな くず 見捨ててねえだろ。 284 00:22:03,450 --> 00:22:05,450 (宇津木) 晶ちゃんのことは 謝ります。 285 00:22:05,450 --> 00:22:10,450 すいませんでした。 俺が 女の子 殴るなんて。 286 00:22:10,450 --> 00:22:15,460 わたしは あなたたちが 長くは続かない。 287 00:22:15,660 --> 00:22:16,590 そう思っては いた。 288 00:22:17,500 --> 00:22:22,500 きっと あなたは 晶に対して コンプレックスを感じていく。 289 00:22:22,500 --> 00:22:24,500 いつまでたっても→ 290 00:22:24,500 --> 00:22:28,510 あなたは 晶の恋人としてしか 評価されなくなる。 291 00:22:28,510 --> 00:22:33,510 図星です。 変に ネガ 入って いら立つんです。 292 00:22:33,510 --> 00:22:38,520 まともな男の子だからよ。 プライドが あるから。 293 00:22:38,520 --> 00:22:41,950 そう言ってもらえると 何だか 救われます。 294 00:22:42,760 --> 00:22:43,220 そう? 295 00:22:43,940 --> 00:22:48,160 たまってた入院費。 治療代。 全額 支払われてました。 296 00:22:48,900 --> 00:22:50,900 ええ。 金なんか要らないって→ 297 00:22:50,900 --> 00:22:52,900 あなたに カッコつけて 言ったこと ありましたけど。 298 00:22:52,900 --> 00:22:59,900 本心でしょ? ええ。 でも 助かりました。 299 00:23:02,110 --> 00:23:02,860 いいのよ。 300 00:23:04,910 --> 00:23:09,910 手切れ金。 そう受け取って いいんですよね。 301 00:23:11,920 --> 00:23:15,920 (辰也)だからさ お前のことは 心配だけど→ 302 00:23:15,920 --> 00:23:19,860 そういう 情のある女で よかった。→ 303 00:23:19,860 --> 00:23:21,860 「親にも ぶたれたことないのに!」って→ 304 00:23:21,860 --> 00:23:24,870 何か つんけんした バカ娘になってなくて。 305 00:23:24,870 --> 00:23:31,870 応援してくれるの? (辰也)ああ。 頑張れ。 306 00:23:31,870 --> 00:23:36,880 ただし。 今度 殴ったら ただじゃおかねえ。 307 00:23:36,880 --> 00:23:39,880 あいつに 俺が そう言ってたって 忘れずにな。 308 00:23:40,950 --> 00:23:41,480 うん。 言っとく。 309 00:23:47,890 --> 00:23:50,890 ありがとう。 310 00:23:57,900 --> 00:24:02,900 うっ。 うん? うん? Bカップか? 311 00:24:02,900 --> 00:24:05,910 最低! (廉)超 最低。 312 00:24:05,910 --> 00:24:07,600 晶。 晶! 313 00:24:11,910 --> 00:24:18,850 わたしのこと 恨んでない? 感謝してますよ。 314 00:24:18,850 --> 00:24:22,860 このままじゃ 俺 どれだけ 彼女を傷つけるか 分からない。 315 00:24:36,870 --> 00:24:40,870 (修一)《俺や お前の子供たちが 自由に生きられるように→ 316 00:24:41,290 --> 00:24:41,970 俺が 終わらせる》→ 317 00:24:44,880 --> 00:24:48,880 《悠里。 練習しよ 練習》→ 318 00:24:48,880 --> 00:24:51,890 《いいムードになったら→ 319 00:24:51,890 --> 00:24:55,890 男は そっと お前の肩を 抱き寄せてくるんだ》→ 320 00:24:55,890 --> 00:24:58,890 《いいか? お前は 保坂さんの事件以来→ 321 00:24:58,890 --> 00:25:01,900 男恐怖症になってんだよ》 322 00:25:01,900 --> 00:25:03,900 《それ 克服しないとさ》 323 00:25:03,900 --> 00:25:05,900 《俺の胸に 飛び込んでこい》 324 00:25:05,900 --> 00:25:07,900 《からかってねえよ》 325 00:25:07,900 --> 00:25:11,910 《ほら チャンス。 今 誰も見てない》 326 00:25:21,920 --> 00:25:24,920 別れの ハグですか? 327 00:25:26,920 --> 00:25:32,920 つかの間 兄に子供がいたって。 328 00:25:36,930 --> 00:25:41,930 すいません。 偽者で。 329 00:25:48,590 --> 00:25:52,600 グレーな結末ね。 何だか すっきりしない。 330 00:25:52,600 --> 00:25:58,600 まあ でも 思ったより簡単に 引き下がってくれて。 331 00:25:58,600 --> 00:26:01,050 社長。 そろそろ。 332 00:26:05,550 --> 00:26:09,730 丈治。 子供じみたことを 聞くなと思うでしょうけど。 333 00:26:09,730 --> 00:26:11,740 うん? 334 00:26:11,740 --> 00:26:16,740 罪悪感は ないの? わたしには あるわ。 335 00:26:27,750 --> 00:26:33,760 色々 考えたんですが この件は やはり お断りしたいと思います。 336 00:26:33,760 --> 00:26:37,760 (大沢)そこを何とか。 早乙女さん。 337 00:26:37,760 --> 00:26:41,770 昨今の タレント議員批判を 気にしているのなら→ 338 00:26:41,770 --> 00:26:44,770 われわれは あなたに関して 決して そのような…。 339 00:26:44,770 --> 00:26:46,770 評価していただくことは 光栄です。 340 00:26:46,770 --> 00:26:52,710 ただ シンプルに わたしは 政治家に 向いてないんです。 341 00:26:52,710 --> 00:26:56,710 プロの政治家とは 果てしなく→ 342 00:26:56,710 --> 00:27:00,720 グレーな世界を 生きなくては いけないと考えています。 343 00:27:00,720 --> 00:27:03,720 他国との貿易でも 規制緩和でも 何でも→ 344 00:27:03,720 --> 00:27:06,720 竹を割ったように 白か黒かなんて あり得ないし→ 345 00:27:06,720 --> 00:27:08,730 そんな危険なことは できるはずも ないでしょう。 346 00:27:08,730 --> 00:27:11,730 マニフェストでも 白か黒か 言い過ぎれば→ 347 00:27:11,730 --> 00:27:14,730 結局 できもしないと 失望させるだけよ。 348 00:27:14,730 --> 00:27:18,740 そこまで 国民が 理解してくれると助かるんですが。 349 00:27:18,740 --> 00:27:24,740 フフフ。 白か黒か。 実は わたしも性格的に そっちなんです。 350 00:27:24,740 --> 00:27:29,750 グレーな世界で 生きられるほど 我慢強くないのかしら。 351 00:27:29,750 --> 00:27:32,750 そういった意味で 目線は 国民と一緒。 352 00:27:32,750 --> 00:27:36,750 皆さんには 交ざれませんが せめて 今までどおり→ 353 00:27:36,750 --> 00:27:40,760 個人の献金として 皆さんを サポートさせていただくわ。 354 00:27:40,760 --> 00:27:45,760 あなた方が 美意識を 持ち続けているかぎりには。 355 00:27:45,760 --> 00:27:49,700 ありがとうございます。 それは もちろんです。 356 00:27:49,700 --> 00:27:52,160 余談ですが わたしは 先日→ 357 00:27:52,500 --> 00:27:54,510 ベストジュエリー賞なるものを 頂きましてね。 358 00:27:54,510 --> 00:27:57,510 はい。 それは スポーツ紙の記事で。 359 00:27:57,510 --> 00:28:01,510 でも 特別 うれしくはなかったの。 360 00:28:01,510 --> 00:28:04,520 1億円のダイヤを 身に着けさせてもらっても→ 361 00:28:04,800 --> 00:28:07,160 ああ。 わたしは 母親なんだ。 362 00:28:07,520 --> 00:28:11,520 変な話 そのとき とても 実感したんです。 363 00:28:11,520 --> 00:28:15,530 戦後 間もないころ 自分は ぼろを着ても→ 364 00:28:15,530 --> 00:28:18,530 子供たちにだけは ひもじい思いを させたくない。 365 00:28:18,530 --> 00:28:23,530 そう考えた あの時代の多くの 母親の気持ち。 366 00:28:23,530 --> 00:28:28,540 男の人には 理解しづらいかしら。 367 00:28:28,840 --> 00:28:30,600 わたしにとって 宝石とは→ 368 00:28:31,540 --> 00:28:34,550 子供たち そのものなのだと いうことに→ 369 00:28:34,550 --> 00:28:37,550 あらためて 込み上げるような 思いが。 370 00:28:37,550 --> 00:28:41,550 思い…。 全ての子供は 原石なんです。 371 00:28:41,550 --> 00:28:45,560 ただし 磨いてあげなければ 石ころのまま。 372 00:28:45,560 --> 00:28:50,490 厳しく育て その片りんを 子供たち自体に 気付かせること→ 373 00:28:50,490 --> 00:28:52,500 そうなれば 彼ら 彼女たちは→ 374 00:28:52,500 --> 00:28:56,500 夢中になって 自分自身を 磨いていくものなんです。 375 00:28:56,500 --> 00:29:01,510 それを 見続けることが わたしの喜びなんです。 376 00:29:01,510 --> 00:29:06,510 望みは ひたすらに 子供たちだけなんです。 377 00:29:06,510 --> 00:29:10,510 彼ら 彼女たちが 光り輝くことだけが→ 378 00:29:10,510 --> 00:29:13,520 その まばゆいばかりの 宝石に囲まれて→ 379 00:29:13,520 --> 00:29:18,520 いつか 永遠の眠りに落ちたい。 380 00:29:18,520 --> 00:29:23,530 それが わたしの 女として 母親としての→ 381 00:29:23,530 --> 00:29:28,530 唯一の 業のようなものなんです。 382 00:29:28,530 --> 00:29:30,530 ですから わたし自身は→ 383 00:29:30,530 --> 00:29:33,540 小さいこと 言うつもりは ありません。 384 00:29:33,540 --> 00:29:38,540 わたしが あなた方 政を つかさどる方たちに→ 385 00:29:38,540 --> 00:29:41,550 そうね たった一つ→ 386 00:29:41,550 --> 00:29:45,550 お願いしたいことが あるとするならば→ 387 00:29:46,110 --> 00:29:47,590 戦争をしないこと。 388 00:29:48,490 --> 00:29:54,490 わたしの わたしたち母親の 宝石のような子供たち→ 389 00:29:54,490 --> 00:29:57,490 その未来を 一瞬にして ねじ曲げ 奪う。 390 00:29:57,490 --> 00:30:01,500 その戦争には いかなる 理由を持ったとしても→ 391 00:30:01,500 --> 00:30:04,500 参加しないでほしいと いうことだけです。 392 00:30:06,500 --> 00:30:12,510 もし 万が一にでも…。 そのときは 抵抗しますよ。 393 00:30:12,510 --> 00:30:14,510 断固として。 394 00:30:25,520 --> 00:30:29,530 ねえ。 わたしを敵に回すと 怖いわよね? 395 00:30:29,530 --> 00:30:32,530 はい。 社長。 396 00:30:37,530 --> 00:30:42,530 (聖子)あっ あっ…。 397 00:30:47,560 --> 00:30:50,480 悠里から 電話は? 398 00:30:50,480 --> 00:30:52,480 あなたの方からは? 399 00:30:54,760 --> 00:30:55,720 それなら いい。 400 00:30:56,490 --> 00:31:01,490 もう かかわり合いには ならない。変な クレームもしない。→ 401 00:31:01,490 --> 00:31:03,490 そう 約束してくれんなら。 402 00:31:03,490 --> 00:31:05,500 《すてきなことよ》 403 00:31:05,500 --> 00:31:08,500 《わたしたち 親友になるかもしれないのよ》 404 00:31:08,500 --> 00:31:13,500 (聖子)友達のように。 (丈治)現実 あり得ないでしょ。→ 405 00:31:13,500 --> 00:31:15,510 こう言ったら 失礼かもしんないけど→ 406 00:31:15,510 --> 00:31:20,510 あなたと 悠里とでは 住む世界が違う。 407 00:31:22,510 --> 00:31:28,520 すいません…。 (丈治)参ったな。 408 00:31:28,520 --> 00:31:31,520 別に いじめてるつもり ないんだけど。 409 00:31:42,530 --> 00:31:44,530 返さなくていいから。 410 00:31:46,540 --> 00:31:53,480 あの もう二度と ご迷惑 お掛けするようなことは…。 411 00:31:53,480 --> 00:31:58,480 頼みます。 今度は 警察を呼ぶことになる。 412 00:32:05,490 --> 00:32:11,490 《罪悪感は ないの? わたしには あるわ》 413 00:32:15,500 --> 00:32:19,500 ≪(ドアの開く音) (丈治)待ってください。 414 00:32:23,510 --> 00:32:29,510 息子さん。 大変なんですよね。 (聖子)えっ? 415 00:32:30,020 --> 00:32:32,900 よかったら 俺 会いましょうか? 416 00:32:33,520 --> 00:32:35,520 えっ? 417 00:32:39,220 --> 00:32:42,880 うん うん。 うん うまい。 418 00:32:42,880 --> 00:32:45,590 あっ リカちゃん。 どうしたの? 419 00:32:45,590 --> 00:32:49,220 ちょっと おなかが痛いんで 早退させていただいたんです。 420 00:32:49,220 --> 00:32:52,510 あっ 生理? 違います。 421 00:32:58,990 --> 00:33:01,000 あっ。 どうぞ お構いなく。 422 00:33:01,000 --> 00:33:03,000 (みどり)いえいえ。 何にも ありませんので。 423 00:33:03,000 --> 00:33:07,000 あのう 神代さんの ご紹介で。 (みどり)ええ。 聞いてますよ。→ 424 00:33:07,000 --> 00:33:12,010 というより わたし あなたの 大ファンなの。 425 00:33:12,010 --> 00:33:16,010 目の前で見る方が お奇麗ね。 ありがとうございます。 426 00:33:16,010 --> 00:33:19,010 あっ それでね 初めに お断りしときますけど→ 427 00:33:19,010 --> 00:33:23,020 わたし 別に そんな 大層な能力があるわけじゃないんですから。 428 00:33:23,470 --> 00:33:29,190 はい。 ただね 人の思いみたいなものが→ 429 00:33:29,190 --> 00:33:32,950 少し見える程度で。 思いですか? 430 00:33:34,200 --> 00:33:40,220 ええ。 そこから 少しだけ 未来を想像するの。 431 00:33:40,220 --> 00:33:43,140 でも それだって 刻々と変わるものだから。 432 00:33:43,140 --> 00:33:45,140 くるくると また 変わったりもして。 433 00:33:45,140 --> 00:33:49,340 ねっ? 今の あなたの思いだって あした また一緒かどうかなんて→ 434 00:33:49,340 --> 00:33:52,850 分からないでしょ 自分でも。 ええ。 でも…。 435 00:33:52,850 --> 00:33:56,250 うさんくさい? フフッ。 そうよね。 436 00:33:56,250 --> 00:33:58,910 こんな 普通のおばちゃんに そんなこと言われても。 437 00:33:58,910 --> 00:34:02,260 いえ…。 でも ほら。 タダだから。 438 00:34:02,260 --> 00:34:05,260 どうせ お金もらったりなんか しないから。 439 00:34:05,260 --> 00:34:06,000 はい。 440 00:34:13,160 --> 00:34:17,660 あー。 でも 本当に奇麗。 441 00:34:17,660 --> 00:34:23,670 わたしも こんな顔に生まれてたら人生 変わったかしら。 ウフフ…。 442 00:34:23,670 --> 00:34:28,680 あっ ごめんなさい。 はい。 本題 本題。 443 00:34:28,680 --> 00:34:30,680 わたしと違って お忙しい方ですものね。 444 00:34:30,680 --> 00:34:36,680 いえ。 今日は…。 オリンピック。 445 00:34:36,680 --> 00:34:42,680 お子さんの誰か 金メダルが 取れるかどうかって。 446 00:34:44,620 --> 00:34:49,630 大丈夫。 大丈夫。 きっと 大丈夫よ。 447 00:34:49,630 --> 00:34:52,630 きっと? あなた 運 強いもの。 448 00:34:52,630 --> 00:34:58,640 それもね 周りに与える運もある。 珍しいのよ そういう人。 449 00:34:58,640 --> 00:35:01,640 はぁ…。 450 00:35:09,650 --> 00:35:14,650 (沙織)《そうすれば 負けない。 あなたに 傷も付かない》→ 451 00:35:14,650 --> 00:35:16,010 《たかが スポーツで→ 452 00:35:16,320 --> 00:35:18,870 自分の値段を 下げるなんて バカみたいよ》→ 453 00:35:20,320 --> 00:35:23,320 《ケガをすれば いいだけよ》 454 00:35:26,330 --> 00:35:29,330 《選考会に 間に合わない程度の》 455 00:35:41,770 --> 00:35:42,570 君…。 456 00:35:46,910 --> 00:35:48,620 (辰也)おなか 痛いんじゃ なかったの? 457 00:35:48,620 --> 00:35:50,860 気のせいだったみたいです。 458 00:35:51,630 --> 00:35:55,630 たぶん あのときだけ 緊張して。 ええ? あのときって? 459 00:35:55,630 --> 00:35:59,630 だって お偉い代議士の先生たち 目の前にしてたんですよ。 460 00:35:59,630 --> 00:36:01,640 この国 動かしてるような。 あっ そう。 461 00:36:01,640 --> 00:36:04,450 でも 悠里は 構わず 切りつけたでしょ? 462 00:36:04,450 --> 00:36:04,640 なっちょらんって。 でも 悠里は 構わず 切りつけたでしょ? 463 00:36:04,640 --> 00:36:05,700 なっちょらんって。 464 00:36:05,940 --> 00:36:07,940 それが そうでもなかったんですよ。 465 00:36:07,940 --> 00:36:11,950 何か 今日の社長は いつもと違って優しいっていうか。 466 00:36:11,950 --> 00:36:13,950 うん。 467 00:36:13,950 --> 00:36:16,950 きっと 朋君の体調が いいんですね。 468 00:36:18,950 --> 00:36:21,530 朋君って 誰? 469 00:36:22,080 --> 00:36:25,080 アハッ。 自分の息子じゃないですか。 470 00:36:25,080 --> 00:36:29,080 えっ? 一番下の 男の子。 471 00:36:29,080 --> 00:36:33,090 カワイイですよね。 妖精みたい。 472 00:36:33,090 --> 00:36:38,090 冗談 やめてくれよ お前。 えっ? 473 00:36:41,170 --> 00:36:43,030 聞いたのか 悠里から。 474 00:36:45,030 --> 00:36:49,800 分かってるよ。 俺を責める気持ちはさ。 475 00:36:51,040 --> 00:36:54,040 そんな 回りくどい言い方 しなくても。 476 00:36:56,040 --> 00:37:01,050 (みどり)いいわよね。 みんな 奇麗で 素晴らしいお子さん。 477 00:37:01,050 --> 00:37:05,050 大丈夫。 このままいって 何にも心配ないわ。 478 00:37:05,050 --> 00:37:08,050 申し訳ありませんが 私 そろそろ おいとまします。 479 00:37:08,050 --> 00:37:11,640 あら。 もう? いや あのね もうすぐ 娘 帰ってくるの。 480 00:37:11,640 --> 00:37:14,060 失礼します。 きっと あなたのサインを…。 481 00:37:14,820 --> 00:37:17,020 (みどり)何だか 慌ただしかったわね。 482 00:37:17,020 --> 00:37:20,230 また 今度 ゆっくり。 あら。 ねえ?→ 483 00:37:20,510 --> 00:37:23,320 もしかして 怒ったの? いいかげんなこと 言ってるって。 484 00:37:23,320 --> 00:37:29,460 いいえ。 ただし 1人 失うことになるわ。 485 00:37:29,970 --> 00:37:35,080 えっ? あなた お子さんを 1人→ 486 00:37:35,080 --> 00:37:36,680 失ってしまう。 487 00:37:58,040 --> 00:38:00,040 えっ? 488 00:38:24,060 --> 00:38:26,060 どうして? 489 00:38:28,740 --> 00:38:35,380 どこへ行っても 誰と会っても 俺は 早乙女の婿養子さ。 490 00:38:37,080 --> 00:38:38,560 逆玉になったってな。 491 00:38:40,100 --> 00:38:46,640 チクショー。 冗談じゃねえよ。 俺を 誰だと思ってんだ。 492 00:38:48,820 --> 00:38:52,530 金メダリストの 明石 辰也だぞ。 493 00:38:54,980 --> 00:38:56,060 最悪さ。 494 00:38:59,230 --> 00:39:03,070 いらいらして 悠里に 当たり散らして。 495 00:39:04,910 --> 00:39:09,690 揚げ句 若い女こさえて。 その女んとこ 入り浸った。 496 00:39:12,160 --> 00:39:16,460 酒 飲んで ばくちで 借金つくっちゃ→ 497 00:39:17,770 --> 00:39:21,500 請求は 全部 悠里のとこさ。 498 00:39:22,920 --> 00:39:27,850 あいつは 何にも言わないで 払い続けたよ。 499 00:39:30,130 --> 00:39:33,940 俺は どっかで 当然だろって つばを吐いた。 500 00:39:35,800 --> 00:39:37,050 俺を利用しやがって→ 501 00:39:38,560 --> 00:39:41,100 俺のプライドを ずたずたにしやがってって。 502 00:39:43,010 --> 00:39:46,940 何でも かんでも 悠里のせいにした。 503 00:39:48,010 --> 00:39:51,020 そんなぁ…。 504 00:39:51,020 --> 00:39:58,110 「別れて 一緒になるか?」って 真に受けた 飲み屋の姉ちゃんは→ 505 00:39:58,930 --> 00:40:02,030 ある日 とち狂って 悠里のとこ 乗り込んでいったんだ。 506 00:40:02,810 --> 00:40:07,250 それっきり 俺が 離婚のこと 口にしなかったから。 507 00:40:07,720 --> 00:40:11,870 きっと 悠里の方が ごねてる。 そう勘違いしたんだろうな。 508 00:40:12,560 --> 00:40:14,360 あの社長が…。 509 00:40:16,480 --> 00:40:17,500 もみ合いになったらしい。 510 00:40:20,650 --> 00:40:24,310 妊娠してること 俺は 知らなかった。 511 00:40:27,050 --> 00:40:28,460 聞かされてなかった。 512 00:40:30,260 --> 00:40:33,520 そういう まともな状態じゃなかったから。 513 00:40:35,060 --> 00:40:38,040 あのころの 俺たち夫婦は。 514 00:40:41,000 --> 00:40:48,480 多少でも 俺のいいときに 機嫌いいとき 見計らって言おう。 515 00:40:50,010 --> 00:40:52,050 そう考えていたのかもしれない。 516 00:40:54,660 --> 00:40:57,010 あんなに 強い社長が…。 517 00:41:04,670 --> 00:41:05,600 フゥー。 518 00:41:09,030 --> 00:41:11,040 病院から 連絡あって。 519 00:41:14,850 --> 00:41:16,050 男の子だったらしい。 520 00:41:19,400 --> 00:41:20,600 流産したんだ。 521 00:41:24,470 --> 00:41:29,050 冗談じゃない。 522 00:41:44,980 --> 00:41:46,840 何が 1人 失うよ! 523 00:41:57,150 --> 00:42:05,170 ≪(辰也)1人 失った。 そう。 洸や廉 晶には→ 524 00:42:07,020 --> 00:42:11,620 弟が 生まれるはずだったんだ。→ 525 00:42:11,620 --> 00:42:12,710 あのころの俺は 最低な人間だった。 弟が 生まれるはずだったんだ。→ 526 00:42:12,710 --> 00:42:17,060 あのころの俺は 最低な人間だった。 527 00:42:27,370 --> 00:42:28,540 思い…。 528 00:42:30,740 --> 00:42:33,230 (朋)ママ。 うん? 529 00:42:33,280 --> 00:42:35,050 (朋)僕も 泳げるようになる? 530 00:42:37,050 --> 00:42:39,260 ええ。 病気が治ったらね。 531 00:42:39,350 --> 00:42:41,700 (朋)きっと 僕 ゴールドが 取れるよ。 532 00:43:11,560 --> 00:43:12,890 社長…。 533 00:43:18,090 --> 00:43:23,070 朋君は いません。 534 00:43:31,100 --> 00:43:32,020 どこにも。 535 00:43:45,250 --> 00:43:46,050 ええ。 536 00:43:56,490 --> 00:43:57,650 知っているわ。 537 00:44:14,940 --> 00:44:16,020 (心臓の鼓動) (廉)あっ!? 538 00:44:25,570 --> 00:44:26,280 母さん…。 539 00:44:39,100 --> 00:44:49,100 ♪♪~