1 00:00:04,482 --> 00:00:08,252 府がアメリカ政府、あるいはアメ リカ軍とどう向き合うか、対応す 2 00:00:08,252 --> 00:00:12,039 るか、これも問われてくると思い ます。 3 00:00:12,039 --> 00:00:15,793 ニュースウオッチ9、またあすお 会いしましょう。 4 00:00:34,645 --> 00:00:38,649 (圭子)<20年前 修学旅行先の京都で➡ 5 00:00:38,649 --> 00:00:41,652 同級生の少女が消えた> 6 00:00:41,652 --> 00:00:44,652 [ 回想 ] ねえ 冬葉 どこ? 7 00:00:47,642 --> 00:00:51,342 (長門)冬葉! 冬葉! 8 00:00:52,980 --> 00:00:57,652 <20年後 その冬葉から届いたメール> 9 00:00:57,652 --> 00:01:03,641 (美弥)ここの女の人 私… 冬葉じゃないかと思う。 10 00:01:03,641 --> 00:01:07,328 日本人なの 佐伯茉莉っていう。 11 00:01:07,328 --> 00:01:11,983 (佳奈子)旭村先生が こんな事に なってしまったのも➡ 12 00:01:11,983 --> 00:01:19,307 冬葉さんの事も… 全部 あの人のせいなのよ。 13 00:01:19,307 --> 00:01:24,645 ♬~ 14 00:01:24,645 --> 00:01:27,645 (貴子)「あの人」って? 15 00:01:38,643 --> 00:01:42,343 (鯖島)お世話になりました。 お大事に。 16 00:01:43,981 --> 00:01:50,681 (セミの鳴き声) 17 00:01:56,978 --> 00:01:59,678 サンクマ? 18 00:02:02,984 --> 00:02:08,990 俺を迎えにくる人なんて もう 誰も いないと思ってた。 19 00:02:08,990 --> 00:02:12,690 そう思って 来てあげた。 20 00:02:17,982 --> 00:02:20,985 サンクマ…。 行こっか! 21 00:02:20,985 --> 00:02:23,638 バス? 電車? タクシー? 22 00:02:23,638 --> 00:02:27,638 あ~ 元気そうだから 電車で いいか! 23 00:02:40,972 --> 00:02:45,309 (華)ねえ お母さん。 (貴子)うん? 24 00:02:45,309 --> 00:02:49,313 いつまで 美弥おねえさんの所 いるの? 25 00:02:49,313 --> 00:02:55,313 (貴子)えっ? 華 学校 行かなくていいの? 26 00:02:58,305 --> 00:03:01,308 そうね。 27 00:03:01,308 --> 00:03:07,982 ごめんね 華。 これからの事 ちゃんと考えなきゃいけないね。 28 00:03:07,982 --> 00:03:10,282 (華)うん。 29 00:03:15,639 --> 00:03:19,310 ハギコー。 どうしたの? 仕事? 30 00:03:19,310 --> 00:03:22,313 (東萩)ううん。 ちょっと 様子 見に来ただけ。 31 00:03:22,313 --> 00:03:25,316 こんにちは。 これ ドーナツ。 あげる。 32 00:03:25,316 --> 00:03:28,319 ありがとうございます。 ドーナツ 好き? うん。 33 00:03:28,319 --> 00:03:31,639 よかった。 どうも ごちそうさま。 「ごちそうさま」って➡ 34 00:03:31,639 --> 00:03:33,991 言えるほどのもんじゃ ないんだけど。 35 00:03:33,991 --> 00:03:38,329 お邪魔していい? うん どうぞ。 ありがとう。 36 00:03:38,329 --> 00:03:43,317 美弥は? 部屋に籠もって 仕事してる。 37 00:03:43,317 --> 00:03:47,321 曲も小説も 締め切り 過ぎちゃってるんだって。 38 00:03:47,321 --> 00:03:51,325 大変だな 美弥も。 そうなの。 39 00:03:51,325 --> 00:03:54,979 一緒に暮らしてみて 初めて分かった。 40 00:03:54,979 --> 00:04:00,651 何が? 今まで 美弥って ただ 自由に やりたいように➡ 41 00:04:00,651 --> 00:04:05,322 生きてきたのかなって 思ってたけど 全然 違った。 42 00:04:05,322 --> 00:04:07,641 えっ? 43 00:04:07,641 --> 00:04:12,646 身を削るようにして 曲 作ったり 小説 書いたり。 44 00:04:12,646 --> 00:04:16,646 なのに 私と華の事まで…。 45 00:04:18,986 --> 00:04:25,286 それに比べて… 何やってるんだろ 私。 46 00:04:29,313 --> 00:04:32,650 美弥おねえさんはね 優しいの。 47 00:04:32,650 --> 00:04:35,319 だから 華 とっても感謝してる。 48 00:04:35,319 --> 00:04:39,657 えっ? だって 華に 英語の歌も 教えてくれるんだよ。 49 00:04:39,657 --> 00:04:44,311 そうか。 怖そうだけど 美弥おねえさんは優しいのか。 50 00:04:44,311 --> 00:04:46,313 そうか! ほら! 51 00:04:46,313 --> 00:04:48,983 お母さんも でも すごいんだぞ。 52 00:04:48,983 --> 00:04:51,652 学校中の男子の 憧れだったんだから➡ 53 00:04:51,652 --> 00:04:56,652 御堂原貴子お母さんは。 華ちゃんも モテモテだ これから。 54 00:04:58,309 --> 00:05:00,327 うわ~! 55 00:05:00,327 --> 00:05:09,627 ♬~ 56 00:05:27,655 --> 00:05:30,955 MARI SAEKI? 57 00:05:39,984 --> 00:05:44,655 (美弥)「先日は メールをいただき ありがとうございました。➡ 58 00:05:44,655 --> 00:05:49,326 ご質問にあった写真の男性は いつも 仕事で…」。 59 00:05:49,326 --> 00:05:55,983 [TEL] 60 00:05:55,983 --> 00:05:57,985 もしもし。 61 00:05:57,985 --> 00:06:00,988 [TEL](刑事)こちら 警視庁 世田谷南署ですが➡ 62 00:06:00,988 --> 00:06:03,988 秋芳美弥さんの携帯でしょうか? 63 00:06:08,646 --> 00:06:12,983 (逆井)榎 一之に 間違いありませんね? 64 00:06:12,983 --> 00:06:17,638 はい… そうです。 65 00:06:17,638 --> 00:06:21,642 (荻原)榎 一之は 事件後 逃亡した サイパンで➡ 66 00:06:21,642 --> 00:06:25,980 以前から つながりのあった 麻薬組織のトラブルに巻き込まれ➡ 67 00:06:25,980 --> 00:06:28,980 拳銃で撃たれ 死亡したようです。 68 00:06:30,634 --> 00:06:36,323 なぜ 殺された主婦の手帳に➡ 69 00:06:36,323 --> 00:06:40,644 私の名前が 書かれていたんですか? 70 00:06:40,644 --> 00:06:45,316 (佐分利)被害者の主婦 中谷戸秀美は➡ 71 00:06:45,316 --> 00:06:50,988 榎の過去の醜聞を暴いて ルポに書こうとした。 72 00:06:50,988 --> 00:06:56,977 そこで あなたを含め 榎と 関係のあった5人の女性を調べ➡ 73 00:06:56,977 --> 00:07:00,314 名前を 手帳に書き出した。 74 00:07:00,314 --> 00:07:03,614 何か ご存じの事は ありませんか? 75 00:07:09,640 --> 00:07:13,310 私は 何も知りません。 76 00:07:13,310 --> 00:07:22,970 確かに 4年前 私は 榎から薬を預かりました。 77 00:07:22,970 --> 00:07:29,310 だけど それ以上の事は 何も知らないし…➡ 78 00:07:29,310 --> 00:07:34,310 罪は 償ったつもりです。 79 00:07:35,966 --> 00:07:41,655 (美弥)それ以来 この人に会ったのは…➡ 80 00:07:41,655 --> 00:07:44,992 今日が 初めてです。 81 00:07:44,992 --> 00:07:57,988 ♬~ 82 00:07:57,988 --> 00:07:59,974 (ドアが閉まる音) 83 00:07:59,974 --> 00:08:16,323 ♬~ 84 00:08:16,323 --> 00:08:20,327 <美弥は 泣いていたのだろうか?➡ 85 00:08:20,327 --> 00:08:27,318 それとも 汚れてしまった過去を 洗い流したかったのか> 86 00:08:27,318 --> 00:08:33,991 ♬~ 87 00:08:33,991 --> 00:08:37,644 (美弥)やっと終わった。 88 00:08:37,644 --> 00:08:42,316 やっと 昔の自分と さよならできた。 89 00:08:42,316 --> 00:08:48,016 あの男は 駄目だった自分の象徴。 90 00:08:50,657 --> 00:08:55,646 ちょっと 歌が売れて 小説なんか書き始めて➡ 91 00:08:55,646 --> 00:08:58,649 みんなに ちやほやされて。 92 00:08:58,649 --> 00:09:04,649 預金通帳に 桁違いの お金が 振り込まれて いい気になって。 93 00:09:09,643 --> 00:09:14,982 不思議なんだけどさ 今 思い出しても➡ 94 00:09:14,982 --> 00:09:21,655 何に どう お金を使ったのか 全然 憶えてないの。 95 00:09:21,655 --> 00:09:25,325 気付けば 借金だらけ。 96 00:09:25,325 --> 00:09:29,025 今 お金なんて どこにも無い。 97 00:09:30,647 --> 00:09:35,319 でも 今 美弥は ちゃんと やってんじゃん。 98 00:09:35,319 --> 00:09:44,319 私に できるのは… 音楽と 小説 書く事ぐらいだから。 99 00:09:46,330 --> 00:09:50,317 それだけ できれば 十分だよ。 100 00:09:50,317 --> 00:09:52,986 えっ? 101 00:09:52,986 --> 00:09:57,307 他の人には できない事なんだから。 102 00:09:57,307 --> 00:10:01,007 美弥にしか できないんだからさ。 103 00:10:06,650 --> 00:10:09,950 ありがとう ハギコー。 104 00:10:12,990 --> 00:10:18,979 ハギコーって ほんと いいヤツだよね。 105 00:10:18,979 --> 00:10:23,650 中学の時は 気付かなかったよ。 106 00:10:23,650 --> 00:10:26,350 いいヤツ…。 107 00:10:27,971 --> 00:10:31,975 刑事にしておくのは もったいないよ。 108 00:10:31,975 --> 00:10:34,975 何だよ それ? 109 00:10:39,316 --> 00:10:42,016 ねえ ハギコー。 110 00:10:43,654 --> 00:10:49,354 佐伯茉莉から メールの返事が来たよ。 111 00:10:52,312 --> 00:10:57,612 ナガチと一緒に 写真に写ってた あの人。 112 00:11:00,320 --> 00:11:05,642 帰国するから 一度 会えないかって。 113 00:11:05,642 --> 00:11:11,982 ♬~ 114 00:11:11,982 --> 00:11:17,654 これは 花。 ほんとだ。 115 00:11:17,654 --> 00:11:50,637 ♬~ 116 00:11:50,637 --> 00:11:55,993 <一瞬 その姿が 冬葉に見えた> 117 00:11:55,993 --> 00:12:01,982 ♬~ 118 00:12:01,982 --> 00:12:04,982 <だが 彼女は…> 119 00:12:07,321 --> 00:12:13,310 <ニューヨーク在住の通訳。 冬葉とは 全くの別人だった> 120 00:12:13,310 --> 00:12:17,314 (茉莉)初めまして。 佐伯茉莉と申します。 121 00:12:17,314 --> 00:12:21,969 お忙しい中 お時間 作って頂いて すみません。 122 00:12:21,969 --> 00:12:25,973 お気になさらないで下さい。 それより…➡ 123 00:12:25,973 --> 00:12:31,645 小野寺冬葉さんじゃなくて ごめんなさい。 いえ。 124 00:12:31,645 --> 00:12:35,983 秋芳さんのメールにあった 写真の男性の事なんですが➡ 125 00:12:35,983 --> 00:12:39,303 彼は いつも 仕事で お世話になっている➡ 126 00:12:39,303 --> 00:12:42,303 コーディネーターの エドワードさんです。 127 00:12:43,991 --> 00:12:48,312 彼から 手紙を 預かってきました。➡ 128 00:12:48,312 --> 00:12:51,315 私も知らなかったんですけど➡ 129 00:12:51,315 --> 00:12:55,319 エドワードは通称で 結婚前は➡ 130 00:12:55,319 --> 00:12:59,640 長門悠樹さんという 名前だったそうです。➡ 131 00:12:59,640 --> 00:13:02,940 皆さんの同級生の。 132 00:13:07,648 --> 00:13:11,652 (美弥)「美弥 本当に久しぶり。➡ 133 00:13:11,652 --> 00:13:14,655 何年ぶりだろう…。➡ 134 00:13:14,655 --> 00:13:21,311 僕は 今 日本を離れ フィリピンの マニラに住んでいます。 仕事は…」。 135 00:13:21,311 --> 00:13:25,315 (長門)<「仕事は ライブイベントなどの コーディネーター。➡ 136 00:13:25,315 --> 00:13:30,637 ナオミさんや佐伯茉莉さんとは 仕事を通じて知り合いました。➡ 137 00:13:30,637 --> 00:13:33,974 美弥からのメールを読み 久しぶりに 僕も➡ 138 00:13:33,974 --> 00:13:37,311 冬葉の事を思い出しました。➡ 139 00:13:37,311 --> 00:13:43,317 実は 僕は… 冬葉の事で ある事を知っていた。➡ 140 00:13:43,317 --> 00:13:47,321 冬葉から 打ち明けられていた事が あったんだ」> 141 00:13:47,321 --> 00:13:50,321 [ 回想 ] (冬葉)もう やめてよ! 142 00:13:54,328 --> 00:13:56,647 冬葉。 143 00:13:56,647 --> 00:13:59,650 (長門)<「あの時 放課後の教室で➡ 144 00:13:59,650 --> 00:14:04,321 冬葉は 急に クラスの男子に カッターの刃を向けた」> 145 00:14:04,321 --> 00:14:08,975 ♬~ 146 00:14:08,975 --> 00:14:13,647 (長門)<「どうして あんな事を したのかと 問い詰めたら➡ 147 00:14:13,647 --> 00:14:16,650 冬葉は 泣きながら 僕に言った」> 148 00:14:16,650 --> 00:14:23,650 誰にも言わないって… 約束してくれる? 149 00:14:25,325 --> 00:14:28,325 お母さんの事なの。 150 00:14:30,313 --> 00:14:35,318 明け方の海辺で 旭村先生が➡ 151 00:14:35,318 --> 00:14:40,318 女の人と 腕を組んで 歩いてるのを見たって…。 152 00:14:43,310 --> 00:14:51,310 あれは きっと… 私の お母さんの事なの。 153 00:14:55,322 --> 00:14:58,992 私は知ってる。➡ [ 回想 ] 154 00:14:58,992 --> 00:15:03,647 お母さんが 夜中に うちを抜け出して➡ 155 00:15:03,647 --> 00:15:08,318 こっそり 旭村先生と会ってる事。➡ 156 00:15:08,318 --> 00:15:15,308 それから… 明け方まで 帰ってこない事も。 157 00:15:15,308 --> 00:15:19,312 ♬~ 158 00:15:19,312 --> 00:15:23,316 (長門)<「冬葉の失踪事件のあと 僕は その事が➡ 159 00:15:23,316 --> 00:15:27,316 何か関係してるんじゃないかと 思い始めた」> 160 00:15:28,989 --> 00:15:34,989 (長門)<「冬葉は 誰よりも繊細で 傷つきやすい女の子だった」> 161 00:15:36,663 --> 00:15:41,663 (チャイム) 162 00:16:02,656 --> 00:16:07,994 先生が 「あの人」って 言ってたのは➡ 163 00:16:07,994 --> 00:16:11,994 冬葉の お母さんの事 だったんですか? 164 00:16:26,646 --> 00:16:30,650 私も 知りませんでした。 165 00:16:30,650 --> 00:16:34,650 冬葉が こんな悩みを 抱えていたなんて。 166 00:16:36,973 --> 00:16:39,976 あのころ 冬葉は➡ 167 00:16:39,976 --> 00:16:43,647 確かに 一人でいる事が 多かったですけど➡ 168 00:16:43,647 --> 00:16:49,970 でも もともと 無口で 内気な女の子だったし…。 169 00:16:49,970 --> 00:16:55,325 私も そう思ってました。 みんなと いるより➡ 170 00:16:55,325 --> 00:16:59,980 一人で フルートを吹いてるのが 好きなのかなって。 171 00:16:59,980 --> 00:17:02,983 だから いつも 屋上で…。 172 00:17:02,983 --> 00:17:07,304 (裕子)冬葉を 独りぼっちに したのは 私だって言うの? 173 00:17:07,304 --> 00:17:09,304 えっ? 174 00:17:11,308 --> 00:17:14,644 冬葉が 一人でいたのは 私のせいなの? 175 00:17:14,644 --> 00:17:19,649 あなたたちは… 私が あの子を 独りぼっちにしたって言うの? 176 00:17:19,649 --> 00:17:21,651 お母さん…。 177 00:17:21,651 --> 00:17:24,638 そんなつもりじゃありません。 そんなつもりで言った訳じゃ…。 178 00:17:24,638 --> 00:17:27,324 だったら なぜ こんな手紙 見せるの? 179 00:17:27,324 --> 00:17:32,312 こんな昔の… 誰にも 知られたくないような事を。 180 00:17:32,312 --> 00:17:35,312 何のために? 181 00:17:42,989 --> 00:17:47,989 ほんとの事が 知りたいからです。 182 00:17:51,314 --> 00:17:56,314 あの日 冬葉に 何が あったのか。 183 00:17:57,988 --> 00:18:01,975 どこに行ってしまったのか。 184 00:18:01,975 --> 00:18:06,675 誰が メールを送ってきているのか。 185 00:18:10,317 --> 00:18:16,017 私たち 旭村先生に会ったんです。 186 00:18:17,657 --> 00:18:19,657 えっ? 187 00:18:22,329 --> 00:18:28,629 (貴子)昔の旭村先生とは 全くの別人でした。 188 00:18:30,303 --> 00:18:35,003 精神を 患っておられました。 189 00:18:38,662 --> 00:18:41,982 お母さん 教えて下さい。 190 00:18:41,982 --> 00:18:46,682 私たち 本当の事が 知りたいんです。 191 00:19:02,319 --> 00:19:09,019 現実から… 私 逃げたかったんです。 192 00:19:13,313 --> 00:19:20,971 表向きには 平凡な家庭に 見えたかもしれないけど➡ 193 00:19:20,971 --> 00:19:24,975 あのころの私は ボロボロだった。 194 00:19:24,975 --> 00:19:28,275 両親の病気。 195 00:19:29,980 --> 00:19:32,980 おしゅうとめさんの介護。 196 00:19:34,634 --> 00:19:39,656 それから…➡ 197 00:19:39,656 --> 00:19:44,656 まさかと思ってた 夫の浮気。 198 00:19:47,647 --> 00:19:55,638 (裕子)そんな事をね 相談してるうちに➡ 199 00:19:55,638 --> 00:19:58,938 旭村先生と…。 200 00:20:02,645 --> 00:20:10,645 あの人は 私の話を聞いてくれる 唯一の人だった。 201 00:20:14,307 --> 00:20:17,310 (佳奈子)あの女は➡ 202 00:20:17,310 --> 00:20:21,314 私が 旭村先生と つきあっていた事も➡ 203 00:20:21,314 --> 00:20:24,651 婚約していた事も 知っていたのよ。 204 00:20:24,651 --> 00:20:28,321 なのに 旭村先生に近づいた。 205 00:20:28,321 --> 00:20:31,991 冬葉さんという娘が いるのに。 206 00:20:31,991 --> 00:20:36,646 どうかしてたんです 私。 どうかしてた。➡ 207 00:20:36,646 --> 00:20:40,346 冬葉の気持ちも考えずに…。 208 00:20:43,970 --> 00:20:48,970 そんな女を 許せると思う? 209 00:20:51,311 --> 00:20:55,982 (佳奈子)冬葉さんには 音楽の才能が有った。 210 00:20:55,982 --> 00:21:00,637 あの子なら 将来 フルートで 身を立てる事も 夢ではない。 211 00:21:00,637 --> 00:21:02,989 そう思っていたわ。 212 00:21:02,989 --> 00:21:08,978 ♬~ 213 00:21:08,978 --> 00:21:13,983 (佳奈子)私も 一度は プロの音楽家を目指し➡ 214 00:21:13,983 --> 00:21:16,986 夢 破れた人間です。 215 00:21:16,986 --> 00:21:22,976 だから 冬葉さんのような才能に 巡り合って 有頂天になっていた。 216 00:21:22,976 --> 00:21:26,312 こんな小さな田舎町の 公立の中学に➡ 217 00:21:26,312 --> 00:21:30,316 原石のように光る才能を 見つけたのよ。 218 00:21:30,316 --> 00:21:33,987 なのに あの子の両親は➡ 219 00:21:33,987 --> 00:21:37,991 そんな事には まるで 興味が なかった。 220 00:21:37,991 --> 00:21:41,978 冬葉さんの才能を 伸ばしてあげようともせずに➡ 221 00:21:41,978 --> 00:21:49,302 自分の事に かまけている… あの母親が 許せなかった。 222 00:21:49,302 --> 00:21:53,656 ♬~ 223 00:21:53,656 --> 00:21:58,956 (佳奈子)私が話したのよ 冬葉さんに。 224 00:22:00,647 --> 00:22:03,650 「あなたの お母さんは➡ 225 00:22:03,650 --> 00:22:07,350 してはいけない恋を している」って。 226 00:22:08,988 --> 00:22:12,642 ウソ… ウソです。➡ [ 回想 ] 227 00:22:12,642 --> 00:22:16,329 どうして 先生 そんなウソを…。 228 00:22:16,329 --> 00:22:19,983 (佳奈子)そうすれば あの子の気持ちは➡ 229 00:22:19,983 --> 00:22:23,683 私に向いてくれる。 そう思った。 230 00:22:29,325 --> 00:22:33,646 (佳奈子)だけど その日から 冬葉さんは➡ 231 00:22:33,646 --> 00:22:37,646 私と 口を きかなくなってしまった。 232 00:22:39,986 --> 00:22:46,659 (佳奈子)そうして あの子は 一人で フルートを吹いていた。➡ 233 00:22:46,659 --> 00:22:52,315 私は… 伴奏するしかなかった。➡ 234 00:22:52,315 --> 00:22:59,656 その事で 私の思いを 伝えていたのよ 冬葉さんに。 235 00:22:59,656 --> 00:23:04,644 実は 私… あの日➡ 236 00:23:04,644 --> 00:23:09,315 あの人に 別れ話を 切り出したんです。 237 00:23:09,315 --> 00:23:12,986 「あの日」って? 238 00:23:12,986 --> 00:23:18,286 修学旅行の2日ほど前の晩です。 239 00:23:20,310 --> 00:23:24,998 (裕子)私 言ったんです。 「冬葉の母として➡ 240 00:23:24,998 --> 00:23:28,968 これ以上 あなたと つきあう事は できない。➡ 241 00:23:28,968 --> 00:23:33,656 それに あなたには 婚約者もいる」。➡ 242 00:23:33,656 --> 00:23:38,645 でも 本心では… 本心では…➡ 243 00:23:38,645 --> 00:23:41,945 別れたくなんかなかった。 244 00:23:43,983 --> 00:23:47,654 (裕子)でも 私には 冬葉がいる。➡ 245 00:23:47,654 --> 00:23:52,954 全部 冬葉のため。 そう 自分に言い聞かせた。 246 00:23:54,644 --> 00:24:04,988 でも… 旭村先生は➡ 247 00:24:04,988 --> 00:24:08,988 別れたくないって言ったの。 248 00:24:10,977 --> 00:24:13,980 修学旅行の前の晩➡ 249 00:24:13,980 --> 00:24:17,650 突然 冬葉さんから 電話が かかってきたわ。➡ 250 00:24:17,650 --> 00:24:22,989 旭村先生と お母さんが 電話で 話しているのを聞いてしまった。➡ 251 00:24:22,989 --> 00:24:27,327 「あの2人 どこかに 逃げてしまうかもしれない。➡ 252 00:24:27,327 --> 00:24:32,327 2人は 京都で 落ち合う約束らしい」って。 253 00:24:35,318 --> 00:24:40,974 急に あの子が ふびんになって 私 言ったわ。 254 00:24:40,974 --> 00:24:47,981 「大丈夫。 私は 京都へ行かず 学校に残ってるから➡ 255 00:24:47,981 --> 00:24:51,985 あなたの お母さんの事 見ていてあげる。➡ 256 00:24:51,985 --> 00:24:56,656 何か おかしな事が あったら 必ず連絡してあげる。➡ 257 00:24:56,656 --> 00:24:59,976 たった一度の 修学旅行なんだから➡ 258 00:24:59,976 --> 00:25:04,676 みんなと 楽しんでらっしゃい」って。 259 00:25:09,319 --> 00:25:13,656 京都に来なければ 全てを ばらすと➡ 260 00:25:13,656 --> 00:25:16,642 あの人は言いだした。 261 00:25:16,642 --> 00:25:19,979 どうして 京都なんですか? 262 00:25:19,979 --> 00:25:24,650 僕たちも 冬葉さんも みんな そこに いたのに。 263 00:25:24,650 --> 00:25:27,320 分からない。 264 00:25:27,320 --> 00:25:32,642 なぜ そんなふうに言いだしたのか 全然 分からない。 265 00:25:32,642 --> 00:25:37,342 ただ 私を困らせたかったのかも。 266 00:25:38,981 --> 00:25:44,981 それで… お母さんは 京都に行かれたんですか? 267 00:25:46,973 --> 00:25:49,642 ええ。 268 00:25:49,642 --> 00:25:54,342 私 思い余って 京都へ行ったわ。 269 00:25:55,982 --> 00:26:01,282 じゃあ あの日 先生は 京都に いたんですか? 270 00:26:03,639 --> 00:26:06,325 ええ。 271 00:26:06,325 --> 00:26:13,316 あの日 2時に 常葉山で 会う約束だった。➡ 272 00:26:13,316 --> 00:26:19,322 生徒たちは その日 夕方まで 班ごとの自由行動。➡ 273 00:26:19,322 --> 00:26:24,977 その間だったら 抜け出せるって 彼は言った。 274 00:26:24,977 --> 00:26:29,982 ♬~ 275 00:26:29,982 --> 00:26:35,988 (佳奈子)2人が落ち合う場所は 冬葉さんから聞いていたわ。 276 00:26:35,988 --> 00:26:41,978 私も 京都の常葉山へ向かった。 277 00:26:41,978 --> 00:26:52,655 ♬~ 278 00:26:52,655 --> 00:26:58,327 だけど… 常葉山へ向かう タクシーの中で 私は 急に➡ 279 00:26:58,327 --> 00:27:01,027 ふと 我に返った。 280 00:27:02,648 --> 00:27:06,319 (裕子)止めて。 [ 回想 ] 止めて下さい。 281 00:27:06,319 --> 00:27:09,972 駅まで戻って頂けませんか? えっ? 282 00:27:09,972 --> 00:27:14,272 いいから 駅まで戻って下さい。 はい。 283 00:27:16,312 --> 00:27:21,317 (裕子)旭村先生は 全てを ばらすと言った。➡ 284 00:27:21,317 --> 00:27:25,638 でも 実際 そんな事 できる訳がない。 285 00:27:25,638 --> 00:27:33,312 それに もしも 私が 約束の場所へ行かずに➡ 286 00:27:33,312 --> 00:27:37,650 真実を ぶちまけられたとしても➡ 287 00:27:37,650 --> 00:27:41,654 その時は それで いいと思った。 288 00:27:41,654 --> 00:27:44,654 どうしてですか? 289 00:27:46,642 --> 00:27:54,642 いっそ 全てを ぶちまけて… 冬葉に謝りたかった。 290 00:27:59,655 --> 00:28:06,312 私が 彼を 本気で 好きになってしまった事。 291 00:28:06,312 --> 00:28:12,318 彼と一緒に 逃げたいとまで思った事。 292 00:28:12,318 --> 00:28:15,618 でも 思いとどまった事。 293 00:28:17,640 --> 00:28:24,340 (裕子)私 きっと 許して もらいたかったのね 冬葉に。 294 00:28:26,649 --> 00:28:32,949 母親として 冬葉を裏切った事。 295 00:28:34,974 --> 00:28:38,274 でも 私も つらかった事。 296 00:28:39,979 --> 00:28:47,279 もう一度 女として 誰かに愛されたかった事。 297 00:28:50,656 --> 00:28:56,356 (裕子)全て 冬葉の前で ざんげしたかった。 298 00:28:59,649 --> 00:29:03,349 でも 冬葉 知ってたなんて…。 299 00:29:04,987 --> 00:29:10,687 全部 知ってて 我慢してたなんて…。 300 00:29:19,318 --> 00:29:22,318 冬葉…。 301 00:29:24,991 --> 00:29:30,291 あなた どこへ行ってしまったの? 302 00:29:33,316 --> 00:29:37,616 どうして 私の前から 消えてしまったの? 303 00:29:42,992 --> 00:29:49,992 会って 許してもらう事は できないの…? 304 00:29:54,303 --> 00:29:58,975 時間を 巻き戻す事は できないの? 305 00:29:58,975 --> 00:30:01,978 冬葉! 306 00:30:01,978 --> 00:30:06,649 ♬~ 307 00:30:06,649 --> 00:30:10,636 冬葉! お母さん 泣かないで下さい。 308 00:30:10,636 --> 00:30:13,322 お母さん ごめんなさい。 309 00:30:13,322 --> 00:30:17,322 ごめんなさい。 つらい事 思い出させてしまって。 310 00:30:18,978 --> 00:30:21,981 <20年前 冬葉に➡ 311 00:30:21,981 --> 00:30:24,967 話す事が できなかった思いを➡ 312 00:30:24,967 --> 00:30:27,653 冬葉の お母さんは➡ 313 00:30:27,653 --> 00:30:30,656 打ち明けてくれた> 314 00:30:30,656 --> 00:30:36,646 ♬~ 315 00:30:36,646 --> 00:30:42,985 あのころ 冬葉の お母さんは いくつだったんだろう? 316 00:30:42,985 --> 00:30:48,685 きっと 今の俺たちと 同じぐらいじゃないかな? 317 00:30:50,976 --> 00:30:57,976 大人って なってみると 全然 大人じゃないね。 318 00:30:59,652 --> 00:31:04,952 むしろ 大人になれば なるほど…。 319 00:31:06,976 --> 00:31:13,649 ♬「哀しみ連れ去ってよ」 320 00:31:13,649 --> 00:31:18,988 ♬「時計よ動き出して」 321 00:31:18,988 --> 00:31:24,643 ♬「あの笑顔を連れて来て」 322 00:31:24,643 --> 00:31:32,985 ♬~ 323 00:31:32,985 --> 00:31:37,985 <だけど… それでも 分からない事があった> 324 00:31:40,326 --> 00:31:45,626 <あの時 なぜ 冬葉は バスを降りたんだろう?> 325 00:31:47,316 --> 00:31:52,655 (鯖島)冬葉は あの時 何を見たのかな? 326 00:31:52,655 --> 00:31:54,955 えっ? 327 00:31:56,659 --> 00:32:00,996 窓の外に 誰を…。 328 00:32:00,996 --> 00:32:13,996 ♬~ 329 00:32:25,638 --> 00:32:32,311 あの時 冬葉さんが バスの窓から見たのは…➡ 330 00:32:32,311 --> 00:32:37,011 多分 私の姿よ。 331 00:32:39,301 --> 00:32:44,990 (佳奈子)あの日 私は 常葉観音の 近くで タクシーを降りて➡ 332 00:32:44,990 --> 00:32:48,690 2人が約束した場所へ向かった。 333 00:33:05,661 --> 00:33:11,661 ♬~ 334 00:33:35,991 --> 00:33:39,979 何? 交通科学博物館って知ってる? 335 00:33:39,979 --> 00:33:43,315 何個 食べてんの? 抹茶アイス。 336 00:33:43,315 --> 00:33:49,321 (圭子や鯖島たちの話し声) 337 00:33:49,321 --> 00:34:00,983 ♬~ 338 00:34:00,983 --> 00:34:04,637 (佳奈子)私が そこへ行くと➡ 339 00:34:04,637 --> 00:34:09,308 旭村先生は 一人 立ち尽くしていた。 340 00:34:09,308 --> 00:34:21,987 ♬~ 341 00:34:21,987 --> 00:34:25,975 (佳奈子)あの人の頬に 浮かびかけた ほほ笑みが➡ 342 00:34:25,975 --> 00:34:28,975 一瞬のうちに凍りついた。 343 00:34:31,664 --> 00:34:37,664 今でも忘れない。 あの時の… 屈辱。 344 00:34:39,321 --> 00:34:41,991 だから 言ってやった。 345 00:34:41,991 --> 00:34:44,994 「あなたは 隠してたつもり だったかもしれないけど➡ 346 00:34:44,994 --> 00:34:47,646 あなたと 冬葉さんの お母さんの事は➡ 347 00:34:47,646 --> 00:34:51,650 ずっと前から知っていた。 その事にも気付かないなんて…」。 348 00:34:51,650 --> 00:34:53,652 2人とも 最低! 349 00:34:53,652 --> 00:34:57,306 (佳奈子)<すると 彼は かっとなって 私を責め始めた> 350 00:34:57,306 --> 00:35:00,309 (旭村)バカは どっちだ? あの人は お前みたいに➡ 351 00:35:00,309 --> 00:35:02,661 音楽しか知らない つまらない女とは違う。 352 00:35:02,661 --> 00:35:05,648 やめて! あの女の どこが いいの!? あんな女! 353 00:35:05,648 --> 00:35:08,651 (佳奈子)<醜い言い争い。➡ 354 00:35:08,651 --> 00:35:12,321 彼を罵倒しながら 私 思ったわ。➡ 355 00:35:12,321 --> 00:35:16,325 何のために 京都へ来たんだろう?➡ 356 00:35:16,325 --> 00:35:21,647 私は… ただ 彼が好きなだけなのに。➡ 357 00:35:21,647 --> 00:35:25,317 でも 止められなかった。➡ 358 00:35:25,317 --> 00:35:31,640 人は 醜い。 なんて醜く 愚かなんだろう?> 359 00:35:31,640 --> 00:35:34,643 最低! 不潔! 360 00:35:34,643 --> 00:35:44,320 その時よ… 冬葉さんが 私たちの前に現れたのは。 361 00:35:44,320 --> 00:35:51,644 ♬~ 362 00:35:51,644 --> 00:35:56,315 やめて! 2人とも やめて下さい! 363 00:35:56,315 --> 00:35:59,985 もう たくさんだ! 婚約は解消させてもらうからな! 364 00:35:59,985 --> 00:36:01,985 そんな…! 365 00:36:23,642 --> 00:36:26,342 冬葉さん…。 366 00:36:37,990 --> 00:36:43,290 それで 冬葉は どうなったんですか? 367 00:36:46,315 --> 00:36:53,615 そのまま… 動かなくなってしまった。 368 00:36:56,642 --> 00:36:59,642 そんな…。 369 00:37:09,655 --> 00:37:15,644 どうして すぐ 警察に 連絡しなかったんですか!? 370 00:37:15,644 --> 00:37:21,650 彼は… 旭村先生は➡ 371 00:37:21,650 --> 00:37:27,950 救急車を呼びにいくと言って その場を離れたの。 372 00:37:31,643 --> 00:37:41,343 でも… いくら待っても 彼は戻ってこなかった。 373 00:37:51,313 --> 00:37:54,650 (佳奈子)冷たい冬葉さんの体は➡ 374 00:37:54,650 --> 00:37:59,650 いくら抱きしめても 温かくならなかった。 375 00:38:06,311 --> 00:38:11,650 (佳奈子)あの かわいらしい声も…➡ 376 00:38:11,650 --> 00:38:15,971 フルートの音も➡ 377 00:38:15,971 --> 00:38:20,642 少し寂しげな瞳も➡ 378 00:38:20,642 --> 00:38:24,342 もう この世には ない。 379 00:38:27,316 --> 00:38:31,987 あの子の時計は➡ 380 00:38:31,987 --> 00:38:36,325 そこで止まってしまったの。 381 00:38:36,325 --> 00:39:00,315 ♬~ 382 00:39:00,315 --> 00:39:05,654 (佳奈子)私は 冬葉さんを抱きしめたまま➡ 383 00:39:05,654 --> 00:39:08,954 気が付くと 眠っていた。 384 00:39:12,311 --> 00:39:16,982 (佳奈子)これは 悪夢なんだと思った。➡ 385 00:39:16,982 --> 00:39:22,304 夢から覚めたら きっと 冬葉さんは生き返る。➡ 386 00:39:22,304 --> 00:39:25,604 そして 私に言ってくれる。 387 00:39:27,659 --> 00:39:32,314 先生 脅かして ごめんなさい。 388 00:39:32,314 --> 00:39:35,651 一緒に 宿に帰りましょう。 389 00:39:35,651 --> 00:39:43,308 みんな 待ってる。 きっと 私たちの事 心配して 待ってる。 390 00:39:43,308 --> 00:39:49,648 ♬~ 391 00:39:49,648 --> 00:39:53,986 先生 帰りましょう。 392 00:39:53,986 --> 00:40:20,979 ♬~ 393 00:40:20,979 --> 00:40:26,969 だけど その時 やっと分かったの。 394 00:40:26,969 --> 00:40:32,324 ♬~ 395 00:40:32,324 --> 00:40:38,647 冬葉さんは 私の所へ帰ってきたんだって。 396 00:40:38,647 --> 00:40:47,322 ♬~ 397 00:40:47,322 --> 00:40:53,622 あの子の気持ちを 分かってあげられるのは 私だけ。 398 00:40:55,314 --> 00:41:01,014 あの子の才能を 分かってあげられるのも 私だけ。 399 00:41:04,640 --> 00:41:06,640 先生…。 400 00:41:08,310 --> 00:41:10,310 先生! 401 00:41:11,980 --> 00:41:15,680 私 あの子を 弔ってあげようと思った。 402 00:41:17,319 --> 00:41:20,322 私だけの お葬式。 403 00:41:20,322 --> 00:41:22,622 先生! 404 00:41:24,660 --> 00:41:30,315 私 冬葉さんを…➡ 405 00:41:30,315 --> 00:41:35,015 山の中に 埋めたわ。 406 00:41:48,650 --> 00:41:52,321 どうして 今まで 隠してたんですか? 407 00:41:52,321 --> 00:41:56,021 どうして 今まで 言わなかったんですか! 408 00:41:57,642 --> 00:41:59,942 先生。 409 00:42:13,325 --> 00:42:16,328 だから 言ってるでしょう。 410 00:42:16,328 --> 00:42:19,664 冬葉さんの事を 分かってあげられるのは➡ 411 00:42:19,664 --> 00:42:22,651 私だけだって。 412 00:42:22,651 --> 00:42:27,322 あの女には 分からないんだもの。 413 00:42:27,322 --> 00:42:33,311 冬葉さんの才能も 冬葉さんの すばらしさも。 414 00:42:33,311 --> 00:42:38,984 そんな人の所に あの子を返す訳にはいかない。 415 00:42:38,984 --> 00:42:41,984 いかなかったのよ! 416 00:42:43,655 --> 00:42:48,310 (佳奈子)それに ほんとの事 言ったら➡ 417 00:42:48,310 --> 00:42:53,610 あの人が 殺人犯に なってしまうじゃない。 418 00:42:55,317 --> 00:43:00,322 でも 彼は もう十分 罰を受けた。 419 00:43:00,322 --> 00:43:03,992 あんな姿になって…。 420 00:43:03,992 --> 00:43:08,980 あなたたちも見たじゃないの。 あんな姿になって! 421 00:43:08,980 --> 00:43:12,280 あなたたちにも 見せてあげたでしょう! 422 00:43:16,304 --> 00:43:21,326 メールを送ってきたのは 先生だったんですか? 423 00:43:21,326 --> 00:43:24,663 冬葉からのメール。 424 00:43:24,663 --> 00:43:27,663 (佳奈子)知らないわ。 425 00:43:29,301 --> 00:43:32,601 メールの事なんか知らない。 426 00:43:36,641 --> 00:43:40,645 「私を憶えていますか?」。 メールが来た? 427 00:43:40,645 --> 00:43:43,315 笑わせんじゃないわ! 428 00:43:43,315 --> 00:43:46,985 あなたたちに 何が分かるっていうの?➡ 429 00:43:46,985 --> 00:43:50,655 冬葉さんの事 気にもしなかったくせに! 430 00:43:50,655 --> 00:43:54,655 20年も 忘れていたくせに! 431 00:43:58,647 --> 00:44:07,639 (佳奈子)私が たったひとつ 知っているのは…➡ 432 00:44:07,639 --> 00:44:10,639 冬葉さんが…。 433 00:44:13,645 --> 00:44:19,651 冬葉さんが もう この世には いない。 434 00:44:19,651 --> 00:44:25,307 ♬~ 435 00:44:25,307 --> 00:44:28,310 その事だけ。 436 00:44:28,310 --> 00:44:43,325 ♬~ 437 00:44:43,325 --> 00:44:51,316 (佳奈子の泣き声) 438 00:44:51,316 --> 00:45:49,641 ♬~ 439 00:45:49,641 --> 00:45:53,979 おにいちゃん。 どこ行くの? 440 00:45:53,979 --> 00:45:58,316 (研二)あの川の向こうまで 行ってみようか。 441 00:45:58,316 --> 00:46:04,306 ♬~ 442 00:46:04,306 --> 00:46:09,661 [TEL] 443 00:46:09,661 --> 00:46:18,661 ♬~ 444 00:46:21,640 --> 00:46:25,940 どうした? これ…。 445 00:46:38,640 --> 00:46:42,978 ♬~(「アルルの女」より メヌエット) 446 00:46:42,978 --> 00:46:44,980 なんて事を…! 447 00:46:44,980 --> 00:46:46,982 どうも お久しぶり。 448 00:46:46,982 --> 00:46:49,317 俺も 姉貴が憎かったからだよ! 449 00:46:49,317 --> 00:46:52,971 売春したの あなたでしょう。 いいかげんにして下さい! 450 00:46:52,971 --> 00:46:55,974 ただいま。 ごめんね 心配かけて。 451 00:46:55,974 --> 00:46:57,993 (貴子)あなただったんですね。 452 00:46:57,993 --> 00:47:00,645 「私を憶えていますか?」って。 453 00:47:00,645 --> 00:47:17,312 ♬~ 454 00:47:17,312 --> 00:47:26,321 ♬「昨日よりもっと 今日からずっと 川は深く見える」 455 00:47:26,321 --> 00:47:30,975 ♬「昔からそうで 人は皆きっと」 456 00:47:30,975 --> 00:47:36,981 ♬「過去の呪縛 解けずに」 457 00:47:36,981 --> 00:47:38,983 ♬「Life goes on」 458 00:47:38,983 --> 00:47:46,324 ♬「答えの無い悩みに また深く迷い込む」 459 00:47:46,324 --> 00:47:50,979 ♬「君と叶えたい夢だった」 460 00:47:50,979 --> 00:47:54,983 ♬「川面に浮かべて見送る」 461 00:47:54,983 --> 00:47:56,985 ♬「Must go on」 462 00:47:56,985 --> 00:48:03,992 ♬「幸せか?と問いかける 深く長い川」 463 00:48:03,992 --> 00:48:08,646 ♬「君のすべてが愛おしかった」 464 00:48:08,646 --> 00:48:13,651 ♬「川面に映る蒼い影」 465 00:48:13,651 --> 00:48:19,307 ♬「~2人は時間を止めた~」 466 00:48:19,307 --> 00:48:27,307 ♬~