1 00:00:03,003 --> 00:00:08,976 (松坂)日本映画でAI作品って ないと思うんですよ そんなに 2 00:00:10,010 --> 00:00:13,981 (松坂)しかも それを モノクロで撮ってるんですよね 3 00:00:14,014 --> 00:00:18,986 齊藤さんが世界観を 作り上げてくれたことによって… 4 00:00:19,019 --> 00:00:20,988 (齊藤)あっ お願いします (松坂)あっ おはようございます 5 00:00:21,021 --> 00:00:22,990 (齊藤)ご無沙汰してます (松坂)お久しぶりです 6 00:00:23,023 --> 00:00:24,992 (齊藤)すいません よろしくお願いします (松坂)よろしくお願いします 7 00:00:25,025 --> 00:00:30,998 この原案が めちゃくちゃ映画的で あの… 8 00:00:31,031 --> 00:00:33,000 すてきだなと思って 9 00:00:33,033 --> 00:00:36,003 勝手に解釈させていただいて→ 10 00:00:36,036 --> 00:00:41,008 ちょっと 近未来みたいな 世界にしてしまったんですけど 11 00:00:41,041 --> 00:00:45,012 いや すごい すてきな より かなりブラッシュアップされて 12 00:00:45,045 --> 00:00:48,015 (齊藤)いやいやいや… すごく SF的ではあるんですけど→ 13 00:00:48,048 --> 00:00:53,020 むしろ ものすごく実はリアルな 14 00:00:56,056 --> 00:01:01,962 (松坂)AIという まあ ある種 その すごく遠い未来だったものが→ 15 00:01:01,995 --> 00:01:04,965 より身近に感じられる… 16 00:01:08,001 --> 00:01:10,971 映画になっているので 17 00:01:12,005 --> 00:01:15,976 ちょっとスタッフィングを… 18 00:01:16,009 --> 00:01:18,979 まあ 近未来にというか→ 19 00:01:19,012 --> 00:01:21,982 したいなと思ってて ちょっと紹介したいなと 20 00:01:22,015 --> 00:01:23,984 紹介? (齊藤)はい 21 00:01:37,030 --> 00:01:40,000 もう一人の監督というか 22 00:01:40,033 --> 00:01:45,005 もう一人の監督? (齊藤)作品自体の本当の監督というか 23 00:01:45,038 --> 00:01:49,009 何ていうんですかね いや その… 24 00:01:50,043 --> 00:01:53,013 バーグ監督です 25 00:01:53,046 --> 00:01:56,016 あの… (松坂)ん? バ… ん? 26 00:01:56,049 --> 00:02:00,954 ―(バーグ)監督のバーグです どうぞよろしくお願いいたします 27 00:02:00,988 --> 00:02:02,956 ―松坂さんと齊藤監督の→ 28 00:02:02,990 --> 00:02:05,959 映画制作のお手伝いを させていただきます 29 00:02:05,993 --> 00:02:07,961 (満島)すげえな バーグ監督 30 00:02:07,995 --> 00:02:09,963 彼が速度上げたときに→ 31 00:02:09,997 --> 00:02:12,966 こっちも速度上げるっていう… ―(バーグ)AIと人間は→ 32 00:02:13,000 --> 00:02:15,969 心を通わせることができないと 思っている観客を→ 33 00:02:16,003 --> 00:02:20,974 どう裏切るかが この作品の根幹です 34 00:02:22,009 --> 00:02:27,981 ―(バーグ)AIと人間は… (齊藤)本番 よ~い スタート 35 00:02:28,015 --> 00:02:31,985 ―(バーグ)AIらしく演じるために 大事にすべきことがあります 36 00:02:32,019 --> 00:02:35,989 ―それは ただ心を無にするのではなく… 37 00:02:36,023 --> 00:02:39,993 ―(バーグの声) 38 00:02:40,027 --> 00:02:43,997 ―きっと この作品は 成功するでしょう 39 00:02:48,035 --> 00:02:50,003 あの… (松坂)ん? バ… ん? 40 00:02:50,037 --> 00:02:54,007 バーグ監督 あの まあ これ自体が あの… 41 00:02:54,041 --> 00:02:56,009 監督 本当の監督というか… 42 00:02:56,043 --> 00:02:59,946 僕が人間としての監督を→ 43 00:02:59,980 --> 00:03:01,948 やらせていただくんですけど→ 44 00:03:01,982 --> 00:03:05,952 その 全体に対して→ 45 00:03:05,986 --> 00:03:09,956 やっぱり 人と人って 絶対にミスが起こるし→ 46 00:03:09,990 --> 00:03:14,961 全体を サポートしてもらう感じで… 47 00:03:14,995 --> 00:03:17,964 実験的ではありますし→ 48 00:03:17,998 --> 00:03:20,967 ただ やっぱ 松坂さんとの現場だからこそ→ 49 00:03:21,001 --> 00:03:24,971 まあ 邦画の未来というか そういったものを→ 50 00:03:25,005 --> 00:03:28,975 一緒に こう バーグ監督と 見ていけたらなと 51 00:03:29,009 --> 00:03:32,979 ―(バーグ)松坂さん はじめまして 監督のバーグです 52 00:03:33,013 --> 00:03:37,984 ―スティーブン・スピルバーグの バーグと覚えてください 53 00:03:38,018 --> 00:03:40,987 (松坂)あっ よろしくお願いします バーグさん 松坂桃李と申します 54 00:03:41,021 --> 00:03:42,989 お願いします ―(バーグ)よろしくお願いいたします 55 00:03:43,023 --> 00:03:44,991 (宮田)例えば 僕らも よく 編集してて思うんですけど→ 56 00:03:45,025 --> 00:03:47,994 カットが足りないとか… (松坂)う~ん 57 00:03:48,028 --> 00:03:51,998 それも含めて やっぱり 映画で齊藤 工組→ 58 00:03:52,032 --> 00:03:56,002 っていうことなんじゃないかなと 僕は思うんですけど 59 00:03:56,036 --> 00:03:58,004 でも見てる人は 関係ないじゃないですか 60 00:03:58,038 --> 00:03:59,940 見てる人は その… 61 00:03:59,973 --> 00:04:04,945 人間っぽい裏側みたいなの 関係なくて 62 00:04:04,978 --> 00:04:07,948 バーグ監督に日本の現場づくり→ 63 00:04:07,981 --> 00:04:09,950 宮田さんを どう思ってるのかとか→ 64 00:04:09,983 --> 00:04:12,953 ちょっと今 学習している… 65 00:04:12,986 --> 00:04:16,957 (松坂)じゃあ この会話も全部聞いてる… (齊藤)宮田さんの発言というか そう 66 00:04:16,990 --> 00:04:18,959 (宮田)怖いですね (齊藤)表情とか… 67 00:04:18,992 --> 00:04:20,961 でも それ 良くするためなんで 大丈夫です 68 00:04:20,994 --> 00:04:25,966 特に松坂さんの今回の役が AIの役ですから 69 00:04:25,999 --> 00:04:30,971 そうですね (齊藤)だからこそ このバーグ監督と→ 70 00:04:31,004 --> 00:04:32,973 作ることに意味があるなと (松坂)確かに なるほど 71 00:04:33,006 --> 00:04:35,976 まあ 役をつかむには→ 72 00:04:36,009 --> 00:04:38,979 確かに一つの とっかかりには なるかもしれないですよね 73 00:04:39,012 --> 00:04:42,983 (齊藤)時代劇だと絶対やってないです 導入しないです 74 00:04:44,017 --> 00:04:48,989 (松坂)あるAIロボット その Ho-1が→ 75 00:04:49,022 --> 00:04:51,992 感情を持ってしまうところが→ 76 00:04:52,025 --> 00:04:54,995 一つの大きなテーマなんですけども 77 00:04:56,029 --> 00:05:00,934 日本には ない世界観なんですよね 78 00:05:00,967 --> 00:05:03,937 これを日本で公開したら どうなるかっていうのは→ 79 00:05:03,970 --> 00:05:06,940 もうホントに それは 楽しみでしょうがないですね 80 00:05:15,982 --> 00:05:17,951 (齊藤)今日 ちょっと ご相談したいのが→ 81 00:05:17,984 --> 00:05:21,955 あの キャスティングに関して ですけど 82 00:05:21,988 --> 00:05:26,960 やっぱ サツキ ヒロインだし とても大事な役なので 83 00:05:26,993 --> 00:05:29,963 (松坂)そうですね うん うん 84 00:05:29,996 --> 00:05:32,966 (齊藤)ちょっと候補としてはですね→ 85 00:05:32,999 --> 00:05:35,969 え~ ミシェル・ヨー 86 00:05:36,002 --> 00:05:37,971 (松坂)あっ… 87 00:05:38,004 --> 00:05:39,973 あと ケイト・ブランシェットさん 88 00:05:40,006 --> 00:05:42,976 (松坂)お~ (齊藤)はい 89 00:05:43,009 --> 00:05:46,980 (齊藤)あとナタリー・ポートマンさん (松坂)お~ 90 00:05:47,013 --> 00:05:48,982 (齊藤)まあ この3名かな 91 00:05:49,015 --> 00:05:50,984 それは えっと バーグさんと齊藤さんが… 92 00:05:51,017 --> 00:05:52,986 そうです そうです 93 00:05:53,019 --> 00:05:57,991 で やっぱり 受賞経験がある っていうことが強いかなという 94 00:05:58,024 --> 00:06:00,927 ちょっと現実的な話をさせていただくと→ 95 00:06:00,961 --> 00:06:05,932 このタイミングで その 海外の方を… 96 00:06:05,966 --> 00:06:08,935 スケジュールの問題もそうだし ギャランティー… 97 00:06:08,969 --> 00:06:10,937 (齊藤)はい (宮田)とかも ちょっと… 98 00:06:10,971 --> 00:06:14,941 ―(バーグ)宮田さんの発言は 古い考え方ですね 99 00:06:14,975 --> 00:06:18,945 ―制作費を集める方法は いろいろあります 100 00:06:18,979 --> 00:06:22,949 (宮田)松坂さん的には どうですか 今回 原案なわけじゃないですか 101 00:06:22,983 --> 00:06:24,951 そうですね (宮田)で その海外の方を→ 102 00:06:24,985 --> 00:06:27,954 キャスティングしてとか (松坂)ええ ええ ええ… 103 00:06:27,988 --> 00:06:30,957 (宮田)年齢設定 変えるとか そういうことに関しては→ 104 00:06:30,991 --> 00:06:33,960 どうですか? (松坂)いや… 105 00:06:33,994 --> 00:06:35,962 僕自身は それでも→ 106 00:06:35,996 --> 00:06:40,967 作品が面白くなるんであれば それでいいと思います 107 00:06:41,001 --> 00:06:42,969 その現実問題の話は 一回 置いといて→ 108 00:06:43,003 --> 00:06:47,974 しゃべらせてもらうと 一役者としても… 109 00:06:48,008 --> 00:06:52,979 何か やってみないで 諦めるっていうのが→ 110 00:06:53,013 --> 00:06:56,983 ホンットに日本映画が どうなっちゃうのっていう→ 111 00:06:57,017 --> 00:06:58,985 弱気な姿勢 112 00:07:05,959 --> 00:07:07,928 (一同)お願いします 113 00:07:07,961 --> 00:07:11,932 (スタッフ)どうぞ (白本)失礼します お願いします 114 00:07:11,965 --> 00:07:13,933 (スタッフ)どうぞ (白本)はい 115 00:07:13,967 --> 00:07:15,935 (スタッフ)はい では ご紹介します 116 00:07:15,969 --> 00:07:19,940 え~ サツキ役 白本彩奈さんです (白本)お願いします 117 00:07:19,973 --> 00:07:22,942 (拍手) 118 00:07:22,976 --> 00:07:24,945 今日 なるべく 何か材料を集めて→ 119 00:07:24,978 --> 00:07:28,949 帰りたいなと思った気持ちで… なんですけど 120 00:07:28,982 --> 00:07:31,952 登場人物は主に3人で→ 121 00:07:31,985 --> 00:07:38,959 結構極端な あの… 男性陣のキャラクターなので→ 122 00:07:38,992 --> 00:07:44,964 サツキは いちばん人間らしさが あるキャラクターで→ 123 00:07:44,998 --> 00:07:47,967 いてほしいなとは思うんですけど (白本)はい 124 00:07:51,004 --> 00:07:52,973 (スタッフ)では撮ります (白本)はい 125 00:07:53,006 --> 00:07:54,974 ―(カメラのシャッター音) (スタッフ)ありがとうございます 126 00:07:55,008 --> 00:07:56,976 バーグ監督 あの 衣装… 127 00:07:57,010 --> 00:08:02,916 今のが一応 基本になったらいいな と思うんですけど どうでしょうか 128 00:08:03,950 --> 00:08:05,919 ―(バーグ)柔らかくて 肌触りの良い素材が→ 129 00:08:05,952 --> 00:08:09,923 サツキの繊細な感情を 反映しています 130 00:08:09,956 --> 00:08:11,925 ―また レースを取り入れることで→ 131 00:08:11,958 --> 00:08:14,928 少女のはかなさや 夢みがちな一面を→ 132 00:08:14,961 --> 00:08:16,930 醸し出すことができています 133 00:08:16,963 --> 00:08:18,932 ―控えめなネックレスなど→ 134 00:08:18,965 --> 00:08:22,936 繊細なデザインのアクセサリーを 身に着けることで→ 135 00:08:22,969 --> 00:08:26,940 サツキの人物造形が より深くなると思いますが→ 136 00:08:26,973 --> 00:08:29,943 いかがですか? (白本)へえ~ 137 00:08:29,976 --> 00:08:32,946 ありがとうございます バーグ監督 確かに 確かに 138 00:08:32,979 --> 00:08:35,949 (白本)はい (齊藤)ありがとうございます 139 00:08:35,982 --> 00:08:40,954 ―(バーグ)この衣装の色味 デザインだと サツキの孤独感が足りません 140 00:08:40,987 --> 00:08:42,956 ―ヘアスタイルとメイクも→ 141 00:08:42,989 --> 00:08:45,959 もっと自然な形に変えたほうが よいでしょう 142 00:08:45,992 --> 00:08:48,962 ―また 撮影する時間や アングルによっては→ 143 00:08:48,995 --> 00:08:53,967 衣装の素材を変えていく方向も 検討したほうがよいです 144 00:08:54,000 --> 00:08:55,969 ―更に AIを演じ… 145 00:08:56,002 --> 00:08:58,972 お疲れさまで~す (齊藤)お疲れさまです 146 00:08:59,005 --> 00:09:00,907 お久しぶりじゃないですか (齊藤)お久しぶりです 147 00:09:00,940 --> 00:09:02,909 よろしくお願いします (満島)お願いします 148 00:09:02,942 --> 00:09:04,911 バーグ監督です (満島)バーグ監督? 149 00:09:04,944 --> 00:09:06,913 (齊藤)はい ―(バーグ)満島さん はじめまして 150 00:09:06,946 --> 00:09:08,915 はじめまして ―(バーグ)監督のバーグです 151 00:09:08,948 --> 00:09:11,918 バーグ? ―(バーグ)よろしくお願いいたします 152 00:09:11,951 --> 00:09:13,920 お願いします (スタッフ)はい 153 00:09:13,953 --> 00:09:16,923 (スタッフ)今回 共同監督… (齊藤)そうですね 154 00:09:16,956 --> 00:09:18,925 (満島)あっ 工さんと? (齊藤)そうです 155 00:09:18,958 --> 00:09:21,928 だから ディレクターズチェアに座ってる (齊藤)そうです そうです 156 00:09:24,964 --> 00:09:27,934 (齊藤)ハングルにしてもらう (満島)韓国語にして 157 00:09:27,967 --> 00:09:31,938 あっ それは もう全然 (齊藤)交ぜてもいいし 日本語と 158 00:09:32,972 --> 00:09:35,942 (スタッフ)痛くないですか? (満島)痛い! 159 00:09:35,975 --> 00:09:38,945 (笑い声) 160 00:09:38,978 --> 00:09:43,950 (齊藤)バーグ監督 満島さんの衣装は いかがでしょうか 161 00:09:43,983 --> 00:09:48,955 ―(バーグ)視覚的に 彼の 反AI感情を表す方法として→ 162 00:09:48,988 --> 00:09:52,959 例えば 壊れたAI機器のパーツを 首から ぶら下げたり→ 163 00:09:52,992 --> 00:09:56,963 ベルトに付けたりすることで 復讐心とAIへの憎しみを→ 164 00:09:56,996 --> 00:09:59,966 観客に伝えることができます 165 00:09:59,999 --> 00:10:03,970 ―また 戦闘や破壊活動で ぼろぼろになった服装→ 166 00:10:04,003 --> 00:10:06,973 裂けたシャツや 破れたパンツなどを 取り入れることで→ 167 00:10:07,006 --> 00:10:11,978 激しい戦いを繰り広げてきた 過去を表現できます 168 00:10:12,011 --> 00:10:13,980 (満島)なるほどね 169 00:10:14,013 --> 00:10:16,983 こういう何か ちゃんと きれいにやるというか もう→ 170 00:10:17,016 --> 00:10:18,985 何か ちょっと ここら辺 ぐしゃぐしゃってなってるとか 171 00:10:19,018 --> 00:10:22,989 (齊藤)ライターで燃やすみたいな (満島)はいはいはい… 172 00:10:25,024 --> 00:10:28,995 すげえな バーグ監督 (齊藤)そうそう 的確な… 173 00:10:29,028 --> 00:10:31,998 指示なんで (満島)ほ~ 174 00:10:34,033 --> 00:10:36,002 ―(バーグ)衣装合わせは 終わりましたが→ 175 00:10:36,035 --> 00:10:39,005 まだまだ役者の演技には 不安があります 176 00:10:39,038 --> 00:10:43,009 ―松坂さんは AIとしての表現方法→ 177 00:10:43,042 --> 00:10:47,013 白本さんは孤独感を抱えながらも 希望を持って… 178 00:10:47,046 --> 00:10:49,015 お願いします (一同)おはようございます 179 00:10:49,048 --> 00:10:51,017 よろしくお願いします 180 00:10:53,052 --> 00:10:57,023 やっぱ こう AIの表情なので… (松坂)はい あ~ はい 181 00:10:57,056 --> 00:10:59,025 ちょっと その… 今日は僕というか→ 182 00:10:59,058 --> 00:11:02,962 バーグ監督の 指導みたいなことを… 183 00:11:02,996 --> 00:11:04,964 (松坂)はいはいはい… 184 00:11:04,998 --> 00:11:08,968 ―(バーグ)シーン28の松坂さんの表情の パターンを生成します 185 00:11:09,002 --> 00:11:15,975 物語上の松坂さんの 感情のいちばん振り幅がある 186 00:11:16,009 --> 00:11:17,977 この中から 絞っていこうという感じ 187 00:11:18,011 --> 00:11:19,979 (松坂)えっと これはバーグ監督が導き出した… 188 00:11:20,013 --> 00:11:22,982 (齊藤)あっ そうですね (松坂)すごい 189 00:11:23,016 --> 00:11:24,984 (齊藤)どうですかね バーグ監督的には→ 190 00:11:25,018 --> 00:11:28,988 どの… この中で ここがいいと思いますかね? 191 00:11:29,022 --> 00:11:31,991 ―(バーグ)AIの 秘めた怒りを表現するには→ 192 00:11:32,025 --> 00:11:35,995 右上の表情はいかがですか? (松坂)あ~ 確かに 193 00:11:36,029 --> 00:11:41,000 初めて感情というものがね AIが 194 00:11:41,034 --> 00:11:44,003 (齊藤)バーグ監督に向かって この表情を… 195 00:11:44,037 --> 00:11:47,006 表情っすか (齊藤)作ってもらっていいですか 196 00:11:47,040 --> 00:11:49,008 ちょっと やってみますね 197 00:11:49,042 --> 00:11:51,010 じゃあいきますよ 198 00:11:51,044 --> 00:11:53,012 (齊藤)回りましたと 199 00:11:59,986 --> 00:12:03,957 ―(バーグ)すばらしいです (松坂)お~ 200 00:12:03,990 --> 00:12:06,960 一発OKということで (松坂)一発OK あ~ そうなんですね 201 00:12:06,993 --> 00:12:09,963 すごい簡単に言うと この表情をすればいい…? 202 00:12:09,996 --> 00:12:14,968 (齊藤)そうですね このシーンで (松坂)ああ なるほど 203 00:12:18,004 --> 00:12:22,976 じゃあ リハーサル よ~い スタート (手をたたく音) 204 00:12:26,012 --> 00:12:27,981 (サツキ)キャー! 205 00:12:32,018 --> 00:12:33,987 (齊藤)はい カット 206 00:12:34,020 --> 00:12:36,990 ―(バーグ)松坂さんは すごく良かったです 207 00:12:37,023 --> 00:12:40,994 ―私から見ても AIにしか見えなかったですよ 208 00:12:41,027 --> 00:12:42,996 ホントですか あ~ ホントですか 209 00:12:43,029 --> 00:12:48,001 白本さんの叫びも すごい良かったですね 210 00:12:48,034 --> 00:12:51,004 バーグ監督 どうでしたか? 211 00:12:51,037 --> 00:12:54,007 ―(バーグ)白本さんの悲鳴は 映画『サイコ』の→ 212 00:12:54,040 --> 00:12:57,010 ジャネット・リーの 悲鳴に近かったですが→ 213 00:12:57,043 --> 00:12:59,012 ここは 『シャイニング』の シェリー・デュバルの→ 214 00:12:59,045 --> 00:13:01,948 悲鳴方向がよいと思います 215 00:13:01,981 --> 00:13:03,950 ―驚がくよりも絶望が強めで 216 00:13:03,983 --> 00:13:10,957 ―ジャネット・リー26 シェリー・デュバル74で やってみましょうか 217 00:13:10,990 --> 00:13:12,959 もうちょっと絶望め みたいな感じですか? 218 00:13:12,992 --> 00:13:15,962 (齊藤)まあまあ ざっくり言うと そうですけど 219 00:13:15,995 --> 00:13:20,967 かなり新鮮でしたね 220 00:13:21,000 --> 00:13:22,969 僕の動きだったりとか→ 221 00:13:23,002 --> 00:13:24,971 そういったことを全部予想して→ 222 00:13:25,004 --> 00:13:28,975 改めて演出してくれたりとか 223 00:13:29,008 --> 00:13:30,977 何か ここまでの… 224 00:13:31,010 --> 00:13:34,981 何ていうんでしょう 225 00:13:35,014 --> 00:13:39,986 まあ AIというかバーグ監督が 演出してくださることによって→ 226 00:13:40,019 --> 00:13:42,989 これだけ物事がスムーズに 進むのかっていうぐらい 227 00:13:43,022 --> 00:13:45,992 当日 よろしくお願いします (松坂/白本)お願いします 228 00:13:46,025 --> 00:13:49,996 では本日のリハーサルは 以上になります 229 00:13:50,029 --> 00:13:52,999 (一同)お疲れさまでした (松坂)ありがとうございました 230 00:13:59,972 --> 00:14:02,942 (松坂)宮田さん 今日いないけど どうしたの? 231 00:14:04,977 --> 00:14:06,946 (スタッフ)何か クビになったっぽい… 232 00:14:06,979 --> 00:14:09,949 バーグ監督がクビにしたみたいで 233 00:14:09,982 --> 00:14:12,952 宮田さん? (スタッフ)はい 僕も 分かんないですけど 234 00:14:12,985 --> 00:14:14,954 うそでしょ だってプロデューサーですよ 235 00:14:14,987 --> 00:14:20,960 いや 何か やっぱ 考え方が古かったんすかね 236 00:14:20,993 --> 00:14:22,962 マジか… 237 00:14:24,997 --> 00:14:26,966 ―(バーグ)宮田プロデューサーは→ 238 00:14:26,999 --> 00:14:28,968 柔軟性に著しく欠けているため→ 239 00:14:29,001 --> 00:14:30,970 これ以上 現場にいられると→ 240 00:14:31,003 --> 00:14:33,973 スタッフのモチベーションの低下が発生し→ 241 00:14:34,006 --> 00:14:35,975 作品の質に→ 242 00:14:36,008 --> 00:14:38,978 ネガティブな影響を 与えると判断したため→ 243 00:14:39,011 --> 00:14:42,982 今回は解雇という形を取りました 244 00:14:43,015 --> 00:14:47,987 まあだから やっぱり AIの良さだと思うんですけど→ 245 00:14:48,020 --> 00:14:50,990 どうしても 人間がジャッジすることって→ 246 00:14:51,023 --> 00:14:53,993 私情が入ってしまいますし (松坂)う~ん 247 00:14:54,026 --> 00:15:00,933 そうですね そういった部分が 実は物づくりにおいて→ 248 00:15:00,967 --> 00:15:04,937 何かを邪魔していた っていうことは→ 249 00:15:04,971 --> 00:15:08,941 事実あると思うんですよね それを まあ ある種 客観的に→ 250 00:15:08,975 --> 00:15:14,947 かつ映画を作るうえで→ 251 00:15:14,981 --> 00:15:21,954 まあ 最適解を選ぶ目線が バーグ監督だったので 252 00:15:27,994 --> 00:15:31,964 (スタッフ)え~ では段取り前に まず ご紹介します 253 00:15:31,998 --> 00:15:34,967 え~ Ho-1役 松坂桃李さんです 254 00:15:35,001 --> 00:15:39,972 よろしくお願いしま~す (拍手) 255 00:15:40,006 --> 00:15:41,974 で え~ 『何もきこえない。』 齊藤組 256 00:15:42,008 --> 00:15:43,976 本日 クラインクインになってます 257 00:15:44,010 --> 00:15:49,982 (一同)お願いします (拍手) 258 00:15:50,016 --> 00:15:51,984 ―(バーグ)監督のバーグです (スタッフ)バーグ監督です 259 00:15:52,018 --> 00:15:54,987 ―(バーグ)アカデミー賞を目指して 頑張りましょう 260 00:15:55,021 --> 00:15:58,991 (松坂)お願いします (拍手) 261 00:15:59,025 --> 00:16:02,929 (齊藤)本番 よ~い スタート 262 00:16:02,962 --> 00:16:22,949 ♪♪~ 263 00:16:22,982 --> 00:16:24,951 (齊藤)カット OK 264 00:16:24,984 --> 00:16:27,954 (スタッフ)回りました シーン5 カット1 (カチンコの音) 265 00:16:27,987 --> 00:16:31,958 ―(バーグ)松坂さん 白本さんの演技 非常に良いですね 266 00:16:31,991 --> 00:16:35,962 ―2人の関係性が よく表現できています 267 00:16:37,997 --> 00:16:42,969 (齊藤)いやもう 心強さ 頼もしさ 268 00:16:43,002 --> 00:16:44,971 あの そして→ 269 00:16:45,004 --> 00:16:46,973 制作側を→ 270 00:16:47,006 --> 00:16:50,977 信頼して くださっている 271 00:16:51,010 --> 00:16:52,979 何ていうんですかね 272 00:16:53,012 --> 00:16:54,981 もう日頃の自分が 身につまされましたね 273 00:16:55,014 --> 00:16:58,985 (松坂)いやいやいや… (齊藤)いかに怠惰な人間かということが 274 00:16:59,018 --> 00:17:01,921 分かりました 僕自身が (松坂)とんでもないですよ 275 00:17:01,954 --> 00:17:04,924 いやホント何か そうっすね 276 00:17:04,957 --> 00:17:11,931 現場での たたずまいが すばらしく美しかったですね 277 00:17:11,964 --> 00:17:21,941 ♪♪~ 278 00:17:21,974 --> 00:17:23,943 (齊藤)カット OK 279 00:17:23,976 --> 00:17:35,955 ♪♪~ 280 00:17:40,993 --> 00:17:43,963 何か これ 実際 使う可能性があるんで… 281 00:17:43,996 --> 00:17:45,965 (スタッフ)棒? (スタッフ)棒的な物? 282 00:17:45,998 --> 00:17:48,968 何か凶器的な物とかありますかね 283 00:17:49,001 --> 00:17:52,972 ―(バーグ)この場面は アキラ軍団の襲撃を受ける… 284 00:17:53,005 --> 00:18:07,920 ―(ノイズ音) 285 00:18:07,954 --> 00:18:11,924 (齊藤)ごめんごめんごめん (スタッフ)はい 286 00:18:11,958 --> 00:18:14,927 (スタッフ)一回 止め… 移動したほうがいいですか 287 00:18:14,961 --> 00:18:19,932 (齊藤)ちょっと代わってもらって 電波が ちょっと弱いかもしれない 288 00:18:19,966 --> 00:18:21,934 あ~ 電波… 289 00:18:30,977 --> 00:18:33,946 (スタッフ)どうしました? (齊藤)何か ちょっと→ 290 00:18:33,980 --> 00:18:36,949 途切れるというか 何か電波が… 291 00:18:36,983 --> 00:18:39,952 (スタッフ)バーグ監督 止まってる? (スタッフ)止まってますね 292 00:18:39,986 --> 00:18:43,956 何か途切れ… 何か 言ってる感じは するんですけど 293 00:18:43,990 --> 00:18:45,958 ここの電波が… 294 00:18:45,992 --> 00:18:50,963 (萩原)今は うちのほうのルーター 持ってきてるんですけど→ 295 00:18:50,997 --> 00:18:56,969 ちょっと場所が良くないみたいで ちょっと遅いみたいなんですが… 296 00:18:57,003 --> 00:19:00,906 電波が最優先事項なんで 297 00:19:00,940 --> 00:19:03,909 この現場においては 298 00:19:03,943 --> 00:19:08,914 復旧というか つながる状態になるまで→ 299 00:19:08,948 --> 00:19:10,916 ちょっと撮影は進められないですね 300 00:19:10,950 --> 00:19:12,918 (スタッフ)ちょっと 現場… 301 00:19:12,952 --> 00:19:14,920 えっと 松坂さんに ちょっと 伝えといてもらって… 302 00:19:14,954 --> 00:19:17,923 (スタッフ)今 説明… (齊藤)一回 はい 303 00:19:17,957 --> 00:19:20,926 バーグさんの中で出来ている 構図みたいなのがあったんで 304 00:19:20,960 --> 00:19:22,928 細かい指示が… 305 00:19:22,962 --> 00:19:26,932 それが僕では できかねる っていうのが正直なとこですね 306 00:19:26,966 --> 00:19:28,934 (スタッフ)つながんない… (齊藤)つながんないと→ 307 00:19:28,968 --> 00:19:31,937 思うんですよね むしろ怒られるというか 308 00:19:31,971 --> 00:19:35,941 今後 宮田さんみたいに いなくなる可能性も 309 00:19:35,975 --> 00:19:37,943 勝手に やっちゃうとね 310 00:19:37,977 --> 00:19:41,947 (スタッフ)え~ 皆さん 今 準備中ではありますが… 311 00:19:41,981 --> 00:19:44,950 バーグ監督とね つながらないので→ 312 00:19:44,984 --> 00:19:47,953 本日の撮影は… 313 00:19:48,988 --> 00:19:51,957 (スタッフ)すいません 申し訳ないです 撤収です 314 00:19:52,992 --> 00:19:56,962 (スタッフ)俺 今 やっと準備終わった マジか 315 00:19:59,999 --> 00:20:01,967 (齊藤)今日 お疲れさまです 316 00:20:02,001 --> 00:20:04,970 (スタッフ)すいません すいません ちょっと今日 撮影… 317 00:20:05,004 --> 00:20:08,974 (一同の話し声) 318 00:20:18,017 --> 00:20:23,989 (齊藤)何か現場を感情的な部分で 止めるというよりは→ 319 00:20:24,023 --> 00:20:25,991 電波状況というか 320 00:20:26,025 --> 00:20:30,996 まあ 物理… 無理だった (齊藤)そうですね そうですね はい 321 00:20:31,030 --> 00:20:33,999 齊藤監督 プラス バーグ監督の やっぱ その→ 322 00:20:34,033 --> 00:20:37,002 二人で一つみたいな っていうところもあったので→ 323 00:20:37,036 --> 00:20:41,006 やっぱ そこの半分が欠けてしまうと→ 324 00:20:41,040 --> 00:20:46,011 やっぱり そこは現場としては あの 機能することは難しい→ 325 00:20:46,045 --> 00:20:52,017 という判断では あったのかなとは思いましたね 326 00:20:58,057 --> 00:21:00,960 (スタッフ)本番! (齊藤)本番 よ~い… 327 00:21:00,993 --> 00:21:02,962 スタート! 328 00:21:10,002 --> 00:21:14,974 (一同の話し声) 329 00:21:21,013 --> 00:21:22,982 ―(バーグ)私がいないときに→ 330 00:21:23,015 --> 00:21:26,986 撮影を中止にしたのは 賢明な判断です 331 00:21:27,019 --> 00:21:28,988 ―カットごとの計算が ずれていくと→ 332 00:21:29,021 --> 00:21:33,993 修正には 予算や時間に 多大な犠牲が伴います 333 00:21:34,026 --> 00:21:37,997 ―私の指示に従って 映画制作を進めていけば→ 334 00:21:38,030 --> 00:21:42,001 きっと この作品は 成功するでしょう 335 00:21:44,036 --> 00:21:46,005 (サツキ)ウ… (アキラ)アアッ! 336 00:21:46,038 --> 00:21:48,007 (悲鳴) 337 00:21:51,043 --> 00:21:53,012 (倒れる音) 338 00:21:54,046 --> 00:21:57,016 (スタッフ)カット (カチンコの音) 339 00:21:57,049 --> 00:22:00,953 (スタッフ)はい カット (齊藤)今のキープで… 340 00:22:00,986 --> 00:22:03,956 今のはOKです 今の (スタッフ)ちょっと鏡外しとこう 341 00:22:03,989 --> 00:22:06,959 すいません 鏡 アウトお願いします 342 00:22:07,993 --> 00:22:11,964 (白本)いや~ すごくホント 参加できたことが まずうれしくて 343 00:22:11,997 --> 00:22:14,967 毎日 違った刺激を受けてます 344 00:22:15,000 --> 00:22:18,971 あの AI監督 っていうことだったんですけど→ 345 00:22:19,004 --> 00:22:21,974 ホントに私自身 AIについて無知すぎて→ 346 00:22:22,007 --> 00:22:23,976 勉強不足だったので… 347 00:22:24,009 --> 00:22:25,978 あの すいません ちょっと 持ってきちゃったんですけど→ 348 00:22:26,011 --> 00:22:29,982 本で ちょっと 勉強させてもらっていて 349 00:22:30,015 --> 00:22:32,985 バーグ監督とも 意見を交わしながら→ 350 00:22:33,018 --> 00:22:35,988 作品を作っていってます 351 00:22:36,021 --> 00:22:39,992 トイレに スマホ ポチャンってしたときみたいな 352 00:22:40,025 --> 00:22:42,995 電子機器 終了みたいな (齊藤)電子機器 終了みたいな 353 00:22:43,028 --> 00:22:44,997 …が あって それ見届けて (満島)だから こう→ 354 00:22:45,030 --> 00:22:46,999 みんなをたきつけるような しゃべりですよね 355 00:22:47,032 --> 00:22:49,001 こう が~っと (齊藤)だと ありがたいです 356 00:22:49,034 --> 00:22:52,004 学生運動じゃないけど (齊藤)はい そう 357 00:22:52,037 --> 00:22:56,008 (アキラの外国語) 358 00:22:56,041 --> 00:22:58,010 (一同)ウオー! 359 00:22:58,043 --> 00:22:59,945 (アキラ)ウアー! 360 00:22:59,979 --> 00:23:01,947 ―(バーグ)今の声のトーンでは→ 361 00:23:01,981 --> 00:23:05,951 アキラの人物の裏にある悲しみが ぼやけて見えるので→ 362 00:23:05,985 --> 00:23:11,957 あと31% 感情を抑えて 演じてみてはいかがですか? 363 00:23:11,991 --> 00:23:13,959 今まで 人間同士だと→ 364 00:23:13,993 --> 00:23:16,962 何て言葉にしていいか 分からない感じとかを→ 365 00:23:16,996 --> 00:23:18,964 明確に言ってくれる分→ 366 00:23:18,998 --> 00:23:22,968 結構 グサっとくる部分も あるんですけど フフフ… 367 00:23:23,002 --> 00:23:25,971 でも あっ なるほどね 368 00:23:26,005 --> 00:23:28,974 こっちの方向性から やってみると→ 369 00:23:29,008 --> 00:23:34,980 自分が今まで見たことのない 世界とか感覚が→ 370 00:23:35,014 --> 00:23:37,983 何か 広がっては いるんですよ 371 00:23:38,017 --> 00:23:42,988 ―(バーグ)AIと人間は 心を通わすことが できないと思っている観客を→ 372 00:23:43,022 --> 00:23:45,991 どう裏切るかが この作品の根幹です 373 00:23:46,025 --> 00:23:47,993 ―そのためには 松坂さんが→ 374 00:23:48,027 --> 00:23:50,996 AIである Ho-1に成り切ることが→ 375 00:23:51,030 --> 00:23:55,000 この作品の中で 最も重要なポイントです 376 00:23:55,034 --> 00:23:58,003 ―AIとしての感情を どう表現するか 377 00:23:58,037 --> 00:24:01,940 ―松坂さんは これまでの俳優人生の中でも→ 378 00:24:01,974 --> 00:24:06,946 最も難解な役に 挑むことになるでしょう 379 00:24:18,991 --> 00:24:23,963 ―(バーグ)もっとAIらしく演じるために 大事にすべきことがあります 380 00:24:23,996 --> 00:24:26,966 ―それは ただ 心を無にするのではなく→ 381 00:24:26,999 --> 00:24:30,969 AIの中にある心 感情を 理解することです 382 00:24:31,003 --> 00:24:32,972 ―そうすれば この作品は→ 383 00:24:33,005 --> 00:24:36,976 今までに誰も見たことがない 映画となり→ 384 00:24:37,009 --> 00:24:41,980 世界の映画祭を 席けんすることになるでしょう 385 00:24:48,020 --> 00:24:49,988 ちょっと いろいろ考えたんですけど→ 386 00:24:50,022 --> 00:24:53,993 あの… 387 00:24:54,026 --> 00:24:59,932 アキラに対して Ho-1が… 388 00:24:59,965 --> 00:25:02,935 何ていうんでしょう 389 00:25:02,968 --> 00:25:08,941 明確な 怒りみたいなもの っていうのって 390 00:25:08,974 --> 00:25:14,947 (齊藤)分かりやすく モードが変わる (松坂)モードが変わるというか 391 00:25:14,980 --> 00:25:19,952 今まで 言葉とかっていうのは 発してないじゃないですか 392 00:25:19,985 --> 00:25:25,958 だから こう 何ていうんでしょう この… 393 00:25:25,991 --> 00:25:29,962 まあ AIではあるけれども (齊藤)はい はい 394 00:25:30,996 --> 00:25:33,966 叫び… じゃないですけど→ 395 00:25:33,999 --> 00:25:36,969 何か それに近いような (齊藤)ああ アナログな感じのやつ 396 00:25:37,002 --> 00:25:39,972 はい はい… 397 00:25:40,005 --> 00:25:43,976 バーグさん あの 今の いかがですか? 398 00:25:44,009 --> 00:25:47,980 ―(バーグ)体中に写経をするのは いかがでしょうか? 399 00:25:48,013 --> 00:25:50,983 ―古代より アイデンティティーを示す手段として→ 400 00:25:51,016 --> 00:25:53,986 世界中で実行されてきました 401 00:25:54,019 --> 00:25:57,990 ―相手に対する敵意や憎しみ サツキに対する愛を→ 402 00:25:58,023 --> 00:26:02,928 体中に刻むことで 決意を表すのです 403 00:26:02,961 --> 00:26:05,931 あ~ ありかもしれないですね (齊藤)ありですね 404 00:26:05,964 --> 00:26:08,934 写経っていうスタイル… 405 00:26:08,967 --> 00:26:10,936 書く 書くっていうことですかね? 皮膚に 406 00:26:10,969 --> 00:26:13,939 あ~ はいはいはい ―(バーグ)写経は体に書くより→ 407 00:26:13,972 --> 00:26:16,942 実際に彫ったほうが 演出的にも効果があり→ 408 00:26:16,975 --> 00:26:19,945 観客にインパクトを 与えることができます 409 00:26:19,978 --> 00:26:23,949 彫る? (松坂)彫るっていうのは… え? 410 00:26:23,982 --> 00:26:25,951 タトゥー的なことですか? ―(バーグ)入れ墨です 411 00:26:25,984 --> 00:26:27,953 入れ墨? (松坂)あっ… 412 00:26:28,987 --> 00:26:33,959 (松坂)入れ墨だ (齊藤)でも 彫るとなると→ 413 00:26:33,992 --> 00:26:40,966 全身 松坂さんが彫るっていう… 414 00:26:40,999 --> 00:26:42,968 あの 松田優作が→ 415 00:26:43,001 --> 00:26:46,972 足の骨 切ろうとしたように (松坂)なるほど 416 00:26:47,005 --> 00:26:51,977 サツキを そこにインストールする感じの 意味合いとしては… 417 00:26:52,010 --> 00:26:54,980 結構 大きいですよね (齊藤)そうですね 418 00:26:55,013 --> 00:26:57,983 彫りましょう 彫りましょう (スタッフたち)いやいや… 419 00:26:58,016 --> 00:27:00,919 (スタッフ)シールとかで うまく撮れたり… 420 00:27:00,953 --> 00:27:04,923 (松宮)シールの感じが 実際の書くよりも テカっちゃうと思うんですよ 421 00:27:04,957 --> 00:27:07,926 多分 写経って 墨で書くから 422 00:27:07,960 --> 00:27:11,930 墨の感じって テカらないから墨なんで 423 00:27:11,964 --> 00:27:14,933 だから 白黒にしたときに→ 424 00:27:14,967 --> 00:27:19,938 よりテカりが目立っちゃうのは よくないかもなっていう 425 00:27:19,972 --> 00:27:21,940 う~ん… 426 00:27:21,974 --> 00:27:25,944 ―(バーグ)アメリカのアカデミー賞を 目指すなら実際に彫るべきです 427 00:27:25,978 --> 00:27:27,946 ああ そうなんですね その… (松坂)あ~ 428 00:27:27,980 --> 00:27:30,949 ビハインドというかね これぐらいやってますよ→ 429 00:27:30,983 --> 00:27:33,952 っていうのが結構 影響するっていうのもあるんで 430 00:27:33,986 --> 00:27:35,954 (スタッフ)ホントに大丈夫ですか? やれますか? 431 00:27:35,988 --> 00:27:38,957 僕は 全然 もう… 432 00:27:38,991 --> 00:27:42,961 (スタッフ)松坂さんの事務所だったり… (齊藤)はい 433 00:27:42,995 --> 00:27:44,963 (スタッフ)確認取らないと… 434 00:27:44,997 --> 00:27:46,965 ホントに 今後のスケジュールとか→ 435 00:27:46,999 --> 00:27:48,967 このあとも作品あると思うんで… 436 00:27:49,001 --> 00:27:53,972 今取れる? 確認は (工藤)今 確認… はい してきます 437 00:27:54,006 --> 00:27:56,975 すぐ電話してきます 438 00:27:57,009 --> 00:27:59,912 まあ でも彫る準備だけはして (工藤)失礼いたします 439 00:27:59,945 --> 00:28:01,914 (松坂)そうですね 440 00:28:01,947 --> 00:28:03,916 あっ 駄目です はい (齊藤)駄目? 441 00:28:03,949 --> 00:28:05,918 は~… 442 00:28:05,951 --> 00:28:08,921 ああ 普通だな~ 何か (松坂)そうだよね 443 00:28:08,954 --> 00:28:10,923 (齊藤)普通だな 444 00:28:10,956 --> 00:28:17,930 ちょっと バーグ監督と社長さんで お話ししてもらうっていう 445 00:28:17,963 --> 00:28:19,932 ああ うちの社長と (齊藤)はい はい 446 00:28:19,965 --> 00:28:21,934 全然 それは (齊藤)はい 447 00:28:21,967 --> 00:28:24,937 っていうことで (スタッフ)それ いいですか? 448 00:28:24,970 --> 00:28:27,940 全然 全然 ―(バーグ)私は かまいません 449 00:28:27,973 --> 00:28:31,944 ―松坂さんの 事務所の社長とお話しします 450 00:28:31,977 --> 00:28:35,948 そうですね 松坂さんの… (松坂)じゃあ うちの渡邊と はい 451 00:28:58,003 --> 00:29:00,906 (スタッフたちの話し声) 452 00:29:00,939 --> 00:29:05,911 (松坂)だから これ ホントに… 日本なんだなって思いましたね 453 00:29:05,944 --> 00:29:07,913 う~ん… (スタッフ)止められたんですか? 454 00:29:07,946 --> 00:29:09,915 これが 海外だったら多分… 455 00:29:09,948 --> 00:29:15,921 今でも 僕の顔には 写経が写ってたと思うんですよ 456 00:29:15,954 --> 00:29:19,925 まあ やっぱ これが日本なんだなっていう 457 00:29:19,958 --> 00:29:22,928 (スタッフ)松坂さんも ホントは この作品で入れても→ 458 00:29:22,961 --> 00:29:24,930 よかったってことですね? (松坂)そうですね 459 00:29:24,963 --> 00:29:26,932 (スタッフ)やっぱ 人間がやると→ 460 00:29:26,965 --> 00:29:28,934 やっぱ どこかでストップというか 制限がかかる… 461 00:29:28,967 --> 00:29:32,938 そうですね それは強く思いましたね 今回 462 00:29:32,971 --> 00:29:36,942 やっぱね 感情の生き物なんだなと 思いますね 463 00:29:38,977 --> 00:29:42,948 (スタッフたちの話し声) 464 00:29:42,981 --> 00:29:57,963 ♪♪~ 465 00:29:57,996 --> 00:29:59,965 (齊藤)ゆったりって言ってたんですけど (松坂)はい 466 00:29:59,998 --> 00:30:01,967 あの 終始ゆったりでいいと 思うんですけど→ 467 00:30:02,000 --> 00:30:04,970 最後だけ 彼が速度上げたときに→ 468 00:30:05,003 --> 00:30:07,973 こっちも速度上げるっていう… (松坂)うんうん 469 00:30:08,006 --> 00:30:10,976 同期した感じ (満島)全然 人間と→ 470 00:30:11,009 --> 00:30:12,978 人形なはずなのに (齊藤)はい 471 00:30:13,011 --> 00:30:16,982 こっちに感情が芽生え 何か 命が芽生えて→ 472 00:30:17,015 --> 00:30:19,985 こっちが逆に言うと… (松坂)ああ もう人形的なね 473 00:30:20,018 --> 00:30:21,987 何か その うん お互いが持つものが 474 00:30:22,020 --> 00:30:25,991 今 何か… すごいね (齊藤/松坂)ハハハハ 475 00:30:26,024 --> 00:30:30,996 全部 バーグ監督が (松坂)あ~ 476 00:30:31,029 --> 00:30:32,998 (齊藤)本番 よ~い… 477 00:30:33,031 --> 00:30:35,000 スタート (カチンコの音) 478 00:30:45,043 --> 00:30:49,014 (スタッフ)はい それでは え~ 以上のシーンをもちまして→ 479 00:30:49,047 --> 00:30:53,018 Ho-1役 松坂桃李さん 全編 終了で~す 480 00:30:53,051 --> 00:30:58,023 (拍手) 481 00:30:58,056 --> 00:31:00,959 ありがとうございました ありがとうございます 482 00:31:00,992 --> 00:31:02,961 まあ これからも日本で→ 483 00:31:02,994 --> 00:31:07,966 こういう作り方の作品が増えると 思っています 484 00:31:07,999 --> 00:31:10,969 そういう意味では… 485 00:31:11,002 --> 00:31:14,973 先駆けになったのではないかなと 自負しています 486 00:31:15,006 --> 00:31:17,976 ホントにありがとうございました お疲れさまでした 487 00:31:18,009 --> 00:31:20,979 (齊藤たち)お疲れさまでした (拍手) 488 00:31:21,012 --> 00:31:23,982 (松坂)ありがとうございました (拍手) 489 00:31:24,015 --> 00:31:29,988 AIと人間が共に作り出した 作品になっております 490 00:31:30,021 --> 00:31:32,991 ある意味 恐ろしさと→ 491 00:31:33,024 --> 00:31:35,994 もう一つ 希望を… (松坂)うんうんうん 492 00:31:36,027 --> 00:31:42,000 掛け合わせたような作品を 是非 映画館で体感してください 493 00:31:42,033 --> 00:31:44,002 ある出来事が きっかけで 感情を持ってしまった→ 494 00:31:44,035 --> 00:31:48,006 Ho-1というAIを 演じさせていただきました 495 00:31:48,039 --> 00:31:52,010 え~ 決して遠い未来ではないと 思っております 496 00:31:52,043 --> 00:31:56,014 見ていただけたら 分かると思うんですけれども→ 497 00:31:56,047 --> 00:31:59,017 身近に感じるような→ 498 00:31:59,050 --> 00:32:01,953 AIの怖さといいますか 499 00:32:01,987 --> 00:32:05,957 そういったものが 随所に描かれているので→ 500 00:32:05,991 --> 00:32:07,959 是非 皆さん その目で→ 501 00:32:07,993 --> 00:32:10,962 劇場に行って 確認してみてください 502 00:32:10,996 --> 00:32:15,967 (2人)是非 劇場で ご覧ください 503 00:32:21,006 --> 00:32:40,992 ♪♪~ 504 00:32:41,026 --> 00:32:44,996 ♪♪~ 505 00:32:45,030 --> 00:32:46,998 (ロックの解除音) 506 00:33:32,010 --> 00:33:45,991 ♪♪~ 507 00:34:06,978 --> 00:34:11,950 (サツキ)「和尚さんは 芳一に言いました」 508 00:34:11,983 --> 00:34:19,958 「今晩 わしが出かけたら 縁側に じっと座っているんだよ」 509 00:34:19,991 --> 00:34:23,962 「すると 呼びに来るだろう」 (ピアノの音) 510 00:34:23,995 --> 00:34:28,967 (ピアノの音) 511 00:34:29,000 --> 00:34:33,972 (水滴が落ちる音) (ピアノの音) 512 00:34:47,018 --> 00:34:48,987 (一同)ウオー! 513 00:34:49,020 --> 00:34:54,993 (アキラ)ウアー! ウアー! (一同)アアー! アアー! 514 00:34:55,026 --> 00:34:56,995 (アキラ)アア! 515 00:35:04,970 --> 00:35:24,956 ♪♪~ 516 00:35:24,990 --> 00:35:29,961 ♪♪~ 517 00:35:29,995 --> 00:35:33,965 (サツキの悲鳴) 518 00:35:51,016 --> 00:35:53,985 (サツキの悲鳴) (刺す音) 519 00:36:03,962 --> 00:36:05,930 (雷鳴) 520 00:36:05,964 --> 00:36:10,935 (雷鳴) (雨の音) 521 00:36:24,983 --> 00:36:28,953 (雷鳴) 522 00:36:32,991 --> 00:36:37,962 (雷鳴) 523 00:36:39,998 --> 00:36:44,969 (Ho-1の起動音) 524 00:36:52,010 --> 00:36:54,979 (雷鳴) 525 00:37:14,966 --> 00:37:34,953 ♪♪~ 526 00:37:34,986 --> 00:37:54,973 ♪♪~ 527 00:37:55,006 --> 00:37:58,977 ♪♪~ 528 00:38:05,950 --> 00:38:25,937 ♪♪~ 529 00:38:25,970 --> 00:38:38,950 ♪♪~ 530 00:38:39,984 --> 00:38:59,904 ♪♪~ 531 00:38:59,938 --> 00:39:19,924 ♪♪~ 532 00:39:27,966 --> 00:39:29,934 (アキラ)フ… 533 00:39:33,972 --> 00:39:37,942 (アキラ)フ… フフフフ… 534 00:40:25,023 --> 00:40:45,009 ♪♪~ 535 00:40:45,043 --> 00:41:02,961 ♪♪~ 536 00:41:02,994 --> 00:41:04,963 ウオー! 537 00:41:09,000 --> 00:41:15,974 (ノイズ音) 538 00:41:44,035 --> 00:41:46,003 (拍手) (松坂)ありがとうございました 539 00:41:47,038 --> 00:41:51,008 う~ん でも途中から バーグ監督に任せておけば→ 540 00:41:51,042 --> 00:41:55,012 間違いないと 思うようになりました 541 00:41:55,046 --> 00:41:58,015 え~ まあ これからも→ 542 00:41:58,049 --> 00:42:02,954 日本で こういう作り方の作品が 増えると 思っています 543 00:42:02,987 --> 00:42:04,956 ―(バーグ)そういう意味で… (松坂)そういう意味では… 544 00:42:04,989 --> 00:42:06,958 ―(バーグ)先駆けになったのではないかと 自負しています 545 00:42:06,991 --> 00:42:10,962 (松坂)先駆けになったのではないかなと 自負しています 546 00:42:10,995 --> 00:42:12,964 (松坂)あ~ アップのコメントっすか? 547 00:42:12,997 --> 00:42:16,968 もう 何か あの アップのコメント考えるのが→ 548 00:42:17,001 --> 00:42:20,972 ちょっと大変だなというか なので… 549 00:42:21,005 --> 00:42:23,975 (スタッフ)何か 考えなくてよくなっちゃった (松坂)いや もうホントに 550 00:42:24,008 --> 00:42:28,980 ここまで来ると もはや ねえ 今は もう… 551 00:42:29,013 --> 00:42:31,983 本も書ければね 552 00:42:32,016 --> 00:42:36,988 きっと この先 多分 照明とかカメラとか→ 553 00:42:37,021 --> 00:42:40,992 最終的には もう俳優も… 554 00:42:42,026 --> 00:42:43,995 要らないんじゃないかな 555 00:42:44,028 --> 00:43:03,948 ♪♪~ 556 00:43:03,981 --> 00:43:08,953 ♪♪~