1 00:00:04,005 --> 00:00:06,941 {\an8}⟨文学オタクのバーのママと 夫に浮気された主婦が→ 2 00:00:07,008 --> 00:00:09,443 {\an8}運命的な出会いを果たす⟩ 3 00:00:09,510 --> 00:00:12,947 ⟨涼子の元カレ カズトを捜す 大阪での旅の道中→ 4 00:00:13,013 --> 00:00:16,951 {\an8}遭遇する事件を 文学の知識で解決する2人⟩ 5 00:00:17,752 --> 00:00:21,088 {\an8}⟨祖母の家にいると ウソをついている涼子だが…⟩ 6 00:00:21,155 --> 00:00:23,591 (芳香) おばあちゃん ぎっくり腰は? (春子) へ? 7 00:00:24,125 --> 00:00:27,561 ⟨今夜は 涼子のピンチから 始まります⟩ 8 00:00:27,628 --> 00:00:33,067 📱(振動音) 9 00:00:33,134 --> 00:00:35,136 (涼子) はい。 10 00:00:37,138 --> 00:00:38,572 えっ? 11 00:00:38,639 --> 00:00:43,144 >> 今どこにいるの? 菊雄さんと何かあった? 12 00:00:45,646 --> 00:00:48,582 (涼子) お母さん あのね→ 13 00:00:48,649 --> 00:00:52,586 どうしても やらなきゃ いけないことあって。 14 00:00:52,653 --> 00:00:57,591 📱 主婦として 母親として ダメなことしてるのは分かってる。 15 00:00:57,658 --> 00:01:01,095 でも 今しかないんだ。 16 00:01:01,162 --> 00:01:04,598 帰ったら全部話すから。 17 00:01:06,100 --> 00:01:10,104 >> 分かった やりたいようにやりなさい。 18 00:01:15,609 --> 00:01:20,047 え~っと まず おばあちゃんの腰は治りました。 19 00:01:20,114 --> 00:01:23,050 涼子は 今 ミコちゃんの世話を してくれてます。 20 00:01:23,117 --> 00:01:25,553 ミコちゃんって誰? (春子) おばあちゃんちの猫。 21 00:01:25,619 --> 00:01:28,055 (篤史) 猫なんて いた? (春子) 飼い始めたの。 22 00:01:28,122 --> 00:01:30,558 そのミコちゃんが 腰 痛めちゃったから。 23 00:01:30,624 --> 00:01:32,560 猫って腰 痛めるの? 24 00:01:32,626 --> 00:01:34,562 なら おばあちゃんが 猫の世話すればよくない? 25 00:01:34,628 --> 00:01:36,564 あんたたちの顔 見たかったの。 26 00:01:36,630 --> 00:01:38,566 おばあちゃん しばらく こっち泊まるわ。 27 00:01:38,632 --> 00:01:41,569 涼子いないと 何かと不自由でしょうから。 28 00:01:41,635 --> 00:01:44,638 いいかしら? (菊雄) あ… はい。 29 00:01:47,141 --> 00:01:51,579 (山室) 佐藤和人さんという方は 存じ上げないとのことです。 30 00:01:51,645 --> 00:01:55,082 (ルナ) そうですか ありがとうございます。 31 00:01:55,149 --> 00:01:58,652 >> では こちらにサインお願いします。 (ルナ) はい。 32 00:02:07,595 --> 00:02:10,598 >> また ご連絡します。 (ルナ) 失礼します。 33 00:02:15,603 --> 00:02:19,106 >> あっ 社長。 (貴和子) お疲れさま。 34 00:02:28,616 --> 00:02:32,553 (涼子) IT企業では 何を爆買いするのかと思ったら→ 35 00:02:32,620 --> 00:02:35,556 お店の予約アプリとはね。 36 00:02:35,623 --> 00:02:38,559 (ルナ) 前から導入したいと 思ってたんです。 37 00:02:38,626 --> 00:02:42,129 >> \串カツ盛り合わせです お待たせしました/ 38 00:02:44,131 --> 00:02:46,066 (涼子) 〔串カツ?〕 39 00:02:46,133 --> 00:02:48,569 〔大阪名物っていったら たこ焼きじゃないの?〕 40 00:02:48,636 --> 00:02:52,072 (カズト) 〔いや 串カツは絶対流行るよ〕 41 00:02:52,139 --> 00:02:54,074 〔東京の人も好きだと思う〕 42 00:02:54,141 --> 00:02:56,577 〔遠征行ったら さつきちゃんと食べてきてよ〕 43 00:02:56,644 --> 00:03:01,081 (涼子) 〔遠征の時じゃなくて カズトに 連れてってもらいたいな〕 44 00:03:01,148 --> 00:03:04,018 >> 〔じゃあ 今度一緒に大阪行こう〕 45 00:03:04,084 --> 00:03:07,087 (涼子) 〔やった! 楽しみ!〕 46 00:03:09,089 --> 00:03:12,526 こんなに広い大阪で→ 47 00:03:12,593 --> 00:03:17,031 ホントにカズト見つかるのかな…。 48 00:03:17,097 --> 00:03:19,099 (ルナ) 見つけましょう。 49 00:03:21,602 --> 00:03:23,103 (涼子) うん。 50 00:03:24,605 --> 00:03:29,543 通天閣って 大阪のシンボルって感じだよね。 51 00:03:29,610 --> 00:03:33,547 (ルナ) この辺りは新世界といって 大阪を代表する観光地です。 52 00:03:33,614 --> 00:03:36,050 明治時代に ニューヨークやパリの街を→ 53 00:03:36,116 --> 00:03:38,552 模倣してつくられたとも いわれています。 54 00:03:38,619 --> 00:03:40,054 (涼子) へぇ~。 55 00:03:40,120 --> 00:03:43,557 ここも 文学スポットだったりする? 56 00:03:43,624 --> 00:03:45,559 (ルナ) よくぞ聞いてくださいました! 57 00:03:45,626 --> 00:03:49,563 {\an8}林 芙美子先生の 「めし」という小説の舞台です。 58 00:03:49,630 --> 00:03:52,066 {\an8}倦怠期の夫婦のお話です。 59 00:03:52,132 --> 00:03:55,069 {\an8}(涼子) あぁ… つら。 60 00:03:55,135 --> 00:03:58,572 (ルナ) あ~ 江戸川乱歩先生も この辺りを舞台にした→ 61 00:03:58,639 --> 00:04:00,574 ミステリー小説を書いてますよ。 62 00:04:00,641 --> 00:04:04,511 (涼子) 乱歩なら知ってる! 何て小説? 63 00:04:04,578 --> 00:04:07,514 (ルナ) 「黒蜥蜴」というお話です。 64 00:04:07,581 --> 00:04:10,517 明智小五郎シリーズの一つです。 65 00:04:10,584 --> 00:04:15,022 社交界に咲き誇る 一輪の妖しき花 緑川夫人。 66 00:04:15,089 --> 00:04:19,526 誰もがうらやむ美貌と気品は 世を欺く仮の姿。 67 00:04:19,593 --> 00:04:23,030 その正体は 女盗賊 黒蜥蜴。 68 00:04:23,097 --> 00:04:28,035 美しきものは宝石 絵画 果ては 人間まで標本にして手に入れる。 69 00:04:28,102 --> 00:04:30,537 恐るべき もう一つの顔が。 70 00:04:30,604 --> 00:04:33,040 {\an8}そんな彼女の前に 立ちはだかるのは→ 71 00:04:33,107 --> 00:04:35,042 {\an8}ご存じ 明智小五郎。 72 00:04:35,109 --> 00:04:37,544 2人は知略を尽くし だまし合い→ 73 00:04:37,611 --> 00:04:40,547 いつしか お互い強く引かれ合っていく。 74 00:04:40,614 --> 00:04:43,050 最期 雌雄を決する時。 75 00:04:43,117 --> 00:04:45,052 毒を飲んだ黒蜥蜴は→ 76 00:04:45,119 --> 00:04:49,556 「お別れに たった一つのお願い あなたの唇を」。 77 00:04:49,623 --> 00:04:55,562 明智は その願いを受け 彼女の額に唇をつけるのでした。 78 00:04:55,629 --> 00:04:59,066 (涼子) ふ~ん 大人っぽい話だね。 79 00:04:59,133 --> 00:05:04,505 (ルナ) 黒蜥蜴は 通天閣のてっぺんで 宝石の受け渡しをしたんです。 80 00:05:04,571 --> 00:05:06,507 (涼子) てっぺん? 81 00:05:06,573 --> 00:05:09,009 へぇ~ 目立ちそうなのに。 82 00:05:09,076 --> 00:05:12,012 (ルナ) そこがミソなんです。 83 00:05:12,079 --> 00:05:16,517 黒蜥蜴は女性ですが 僕という一人称を使う→ 84 00:05:16,583 --> 00:05:20,020 中性的で あらがいがたい 魅力の持ち主です。 85 00:05:20,087 --> 00:05:22,523 三島由紀夫先生の戯曲化では→ 86 00:05:22,589 --> 00:05:26,026 黒蜥蜴を美輪明宏氏が 演じています。 87 00:05:26,093 --> 00:05:29,530 (涼子) ジェンダーの枠に収まらない 主人公か。 88 00:05:29,596 --> 00:05:32,533 (ルナ) 私を救ってくれた物語の一つです。 89 00:05:32,599 --> 00:05:34,535 美しく残酷。 90 00:05:34,601 --> 00:05:36,537 心理戦にもワクワクしますし→ 91 00:05:36,603 --> 00:05:40,541 大人の男女のなまめかしい 描写にも ときめきます。 92 00:05:40,607 --> 00:05:46,046 (涼子) あれ? 子供の頃 似たような話 読んだことあるかも。 93 00:05:46,113 --> 00:05:50,050 蜥蜴のブローチをしてる 女性の怪盗の話。 94 00:05:50,117 --> 00:05:53,554 あっ そうだ 「黒い魔女」! (ルナ) 「黒い魔女」は→ 95 00:05:53,620 --> 00:05:57,057 「黒蜥蜴」を児童向けに 書き改めた作品なんです。 96 00:05:57,124 --> 00:05:59,560 (涼子) ん? 同じ話ってこと? 97 00:05:59,626 --> 00:06:02,563 (ルナ) 児童書なので 表現はマイルドですが。 98 00:06:02,629 --> 00:06:06,500 (涼子) へぇ~ 甘いカレーみたいなもん? 99 00:06:06,567 --> 00:06:09,503 (ルナ) どちらかというと サビ抜きのお寿司ですかね。 100 00:06:09,570 --> 00:06:13,507 {\an8}(涼子) えっ それって カレーと どう違うの? 101 00:06:13,574 --> 00:06:17,511 {\an8}(ルナ) タイムリーですね 次は宝石のお店ですよ。 102 00:06:17,578 --> 00:06:23,517 (涼子) ⟨数時間後に起きる悲劇を この時は まだ知る由もなかった⟩ 103 00:06:23,584 --> 00:06:28,589 ♪~ 104 00:06:30,491 --> 00:06:34,928 (竹野) 社長 まだなんですか? 今日 支払日なんですがね。 105 00:06:34,995 --> 00:06:36,930 (辰雄) 申し訳ございません。 106 00:06:36,997 --> 00:06:40,000 (竹野) では また後ほど。 >> はい。 107 00:06:46,006 --> 00:06:48,442 (辰雄) いらっしゃいませ どうぞ。 108 00:06:48,509 --> 00:06:50,511 (ドアベル) 109 00:06:57,451 --> 00:06:59,386 (信一) いらっしゃいませ。 110 00:06:59,453 --> 00:07:01,889 何かお探しでしょうか? 111 00:07:01,955 --> 00:07:04,892 (ルナ) ジュエリーを オーダーしたいのですけれど。 112 00:07:04,958 --> 00:07:07,961 >> あ… ありがとうございます。 113 00:07:09,463 --> 00:07:12,399 (ルナ) ジュエリーデザイナー 彫金師→ 114 00:07:12,466 --> 00:07:14,902 辰雄さん。 >> はい。 115 00:07:14,968 --> 00:07:18,405 (ルナ) 野宮ルナと申します。 (辰雄) 頂戴いたします。 116 00:07:18,472 --> 00:07:21,909 (ルナ) こちらは旅友の沢辻涼子さん。 (涼子) こんにちは。 117 00:07:21,975 --> 00:07:24,411 >> 旅友って? 118 00:07:24,478 --> 00:07:26,413 (信一) ご旅行中ですか? 119 00:07:26,480 --> 00:07:29,917 いいですね。 >> あぁ ハハ… 失礼しました。 120 00:07:29,983 --> 00:07:31,919 あっ で ジュエリーは→ 121 00:07:31,985 --> 00:07:33,921 どのようなものに いたしましょうか。 122 00:07:33,987 --> 00:07:38,926 (ルナ) そうですね~ 黒蜥蜴を モチーフにしたブローチを。 123 00:07:38,992 --> 00:07:41,929 >> ほう 少々お待ちください。 124 00:07:41,995 --> 00:07:43,997 え~…。 125 00:07:48,502 --> 00:07:51,438 (辰雄) なるほど。 126 00:07:51,505 --> 00:07:54,875 信一さん 何かアイデアはありますか? 127 00:07:54,942 --> 00:07:57,878 月を背景に合わせてみるとか。 128 00:07:57,945 --> 00:08:00,380 ルナさんというお名前にちなんで。 129 00:08:00,447 --> 00:08:02,382 (涼子) ステキ! (ルナ) ぜひ。 130 00:08:02,449 --> 00:08:04,451 >> かしこまりました。 131 00:08:07,454 --> 00:08:10,457 こちらに ご記入お願いします。 (ルナ) はい。 132 00:08:13,961 --> 00:08:17,898 (ルナ) あっ 佐藤和人という方 ご存じないですか? 133 00:08:17,965 --> 00:08:22,402 古い知人なんですが 大阪で ご商売をされてるようでして。 134 00:08:22,469 --> 00:08:26,907 >> 私は佐藤家の人間ではなくて ただの雇われの身でして。 135 00:08:26,974 --> 00:08:29,910 彼は 亡くなったここの創業者の 一人息子なんで→ 136 00:08:29,977 --> 00:08:32,913 もしかしたらですけど 信一さん 知ってます? 137 00:08:32,980 --> 00:08:34,414 いえ。 138 00:08:34,481 --> 00:08:36,917 今は 叔父が社長を務めてます。 139 00:08:36,984 --> 00:08:41,421 後で聞いてみますね 今日はちょうど出社する日なので。 140 00:08:41,488 --> 00:08:44,925 来るのは月に一度だけなんです。 141 00:08:44,992 --> 00:08:48,428 (涼子) 辰雄さんは こちらのお店は長いんですか? 142 00:08:48,495 --> 00:08:50,931 >> あ~…。 143 00:08:50,998 --> 00:08:53,367 もう20年になりますかね。 144 00:08:53,433 --> 00:08:57,871 仕事を転々としていたら 信一さんのお父上に→ 145 00:08:57,938 --> 00:09:01,375 腰を据えて働けと 拾っていただきまして。 146 00:09:01,441 --> 00:09:03,377 ホントお世話になりました。 147 00:09:03,443 --> 00:09:05,879 パリに留学させてもらったりとか。 148 00:09:05,946 --> 00:09:08,882 (ルナ) パリ いいですね。 149 00:09:08,949 --> 00:09:12,386 (涼子) お二人 親子なのかと思いました。 150 00:09:12,452 --> 00:09:16,890 >> 確かに もう一人の父親みたいな存在です。 151 00:09:16,957 --> 00:09:21,395 職人としても尊敬してます。 >> ハハハ…。 152 00:09:21,461 --> 00:09:23,397 (ドアベル) 153 00:09:23,463 --> 00:09:26,400 (辰雄) 社長 先ほど 竹野さんがおみえになって…。 154 00:09:26,466 --> 00:09:28,402 (宗久) あ~ はいはい。 155 00:09:28,468 --> 00:09:30,404 いらっしゃいませ。 156 00:09:30,470 --> 00:09:33,407 (辰雄) こちら 今 オーダーを 頂きました 野宮様と…。 157 00:09:33,473 --> 00:09:35,409 (宗久) それはそれは。 158 00:09:35,475 --> 00:09:38,412 私 社長の佐藤でございます。 159 00:09:38,478 --> 00:09:41,915 (眞規子) 副社長をしております 妻の眞規子と申します。 160 00:09:41,982 --> 00:09:45,919 (信一) あの~ 佐藤和人って人 知ってますか? 161 00:09:45,986 --> 00:09:48,922 野宮様たちがお捜しのようでして。 162 00:09:48,989 --> 00:09:51,425 いや? 分からんなぁ。 163 00:09:51,491 --> 00:09:54,428 (眞規子) お役に立てず ごめんなさいね。 164 00:09:54,494 --> 00:09:57,431 黒蜥蜴のブローチを リクエスト頂きまして。 165 00:09:57,497 --> 00:10:01,935 黒蜥蜴! 江戸川乱歩ですね 私も大好きなんです。 166 00:10:02,002 --> 00:10:03,937 ご注文ありがとうございます。 167 00:10:04,004 --> 00:10:06,440 ちなみに ご予算は? 168 00:10:06,506 --> 00:10:09,443 (ルナ) あっ では…。 169 00:10:09,509 --> 00:10:11,945 300万円でお願いします。 170 00:10:12,012 --> 00:10:13,447 (涼子) 現金!? 171 00:10:13,513 --> 00:10:15,449 (ルナ) カードの限度額を 超えてしまったので→ 172 00:10:15,515 --> 00:10:17,451 さっき下ろしてきたんです。 173 00:10:17,517 --> 00:10:19,953 >> お預かりいたします。 174 00:10:20,020 --> 00:10:24,458 これがジュエリーサトウの最後の 仕事になるかもしれないので→ 175 00:10:24,524 --> 00:10:29,529 辰雄が精いっぱい心を込めて 作らせていただきます。 176 00:10:32,532 --> 00:10:33,967 ごゆっくり。 177 00:10:34,034 --> 00:10:36,970 (ドアの開閉音) 178 00:10:37,037 --> 00:10:39,973 (涼子) えっ 最後って? 179 00:10:40,040 --> 00:10:42,976 >> 店は畳みません。 180 00:10:43,043 --> 00:10:45,979 正式な跡継ぎは信一さんです。 181 00:10:46,046 --> 00:10:48,982 信一さんも そのつもりで大学に通いながら→ 182 00:10:49,049 --> 00:10:50,984 ジュエリーの勉強を 頑張ってますし。 183 00:10:51,051 --> 00:10:56,423 はい 父や辰雄さんの魂を 受け継いでいけるのは→ 184 00:10:56,490 --> 00:10:58,925 僕しかいないので。 185 00:10:58,992 --> 00:11:01,495 (辰雄) ハハハ…。 (涼子) 頑張ってくださいね。 186 00:11:04,498 --> 00:11:08,435 (ルナ) あの社長 ホントにお店に 興味がないみたいですね。 187 00:11:08,502 --> 00:11:12,939 月に一度の締め日にだけ 仕方なく来てるんでしょう。 188 00:11:13,006 --> 00:11:14,941 (涼子) そっか…。 189 00:11:15,008 --> 00:11:18,945 (ルナ) でも辰雄さんは できる範囲で お店を磨き上げている。 190 00:11:19,012 --> 00:11:22,449 ショーケースのガラスには 曇り一つありませんでした。 191 00:11:22,516 --> 00:11:26,453 (涼子) 信一さんのためにも お店を守りたいんだろうね。 192 00:11:26,520 --> 00:11:31,958 (ルナ) 支払いも滞って お店の経営状況は 芳しくないようですが→ 193 00:11:32,025 --> 00:11:35,962 社長夫妻の身に着けているものは 高級品ばかりでした。 194 00:11:36,029 --> 00:11:39,466 (ルナの声) でも このままだと 派手な生活も続けられなくなる。 195 00:11:39,533 --> 00:11:45,038 それで土地建物を売り払おうと 考えたのかもしれません。 196 00:11:48,542 --> 00:11:50,544 (ドアが開く音) 197 00:11:53,480 --> 00:11:57,484 (信一) それじゃあ 僕はこれで。 >> お疲れさん。 198 00:12:05,492 --> 00:12:08,929 あっ 他にもブローチの アイデアがあったら ぜひ。 199 00:12:08,995 --> 00:12:12,999 はい 考えてみます お先に失礼します。 200 00:12:24,010 --> 00:12:25,946 (ルナ) こんばんは。 (大将) いらっしゃ~い! 201 00:12:26,012 --> 00:12:28,949 (田村:小湊) あっ。 (涼子) あ~ こんばんは。 202 00:12:29,015 --> 00:12:31,952 (小湊) また会えましたね どうぞ どうぞ…。 203 00:12:32,018 --> 00:12:34,454 (田村) えっ。 >> はい どうぞどうぞ はい。 204 00:12:34,521 --> 00:12:37,457 (涼子) あっ じゃあ かすうどん2つ お願いします。 205 00:12:37,524 --> 00:12:41,461 >> はい かすうどん2つ。 (大将) あいよ! 206 00:12:41,528 --> 00:12:45,465 (ルナ) あっ ここ 草ついてる。 (田村) え? 207 00:12:45,532 --> 00:12:48,468 (ルナ) ここ ここ 取れた。 208 00:12:48,535 --> 00:12:51,972 (小湊) 田村君ね さっきまで 盾を捜してたんですよ。 209 00:12:52,038 --> 00:12:54,908 (ルナ) 盾? もしかして…。 210 00:12:54,975 --> 00:12:56,910 >> そう 呉服屋のおばあちゃんの。 211 00:12:56,977 --> 00:12:58,912 犯人から捨てた場所 聞いてね。 212 00:12:58,979 --> 00:13:01,915 (涼子) 田村さん 優しいな。 (田村) いや…。 213 00:13:01,982 --> 00:13:05,418 (ルナ) 田村氏は昔から そういう手間を 惜しまない人です。 214 00:13:05,485 --> 00:13:08,421 (田村) あれ? 珍しく褒められた。 📱(受信音) 215 00:13:08,488 --> 00:13:10,991 (涼子) あっ お母さん。 216 00:13:12,492 --> 00:13:14,494 ん? 何これ。 217 00:13:15,996 --> 00:13:17,931 (ルナ) うわ トイプードル。 218 00:13:17,998 --> 00:13:20,934 (田村) いや 唐揚げだろ。 (ルナ) え? 219 00:13:21,001 --> 00:13:23,937 (涼子) あ~。 (小湊) あ~ ハハハ…。 220 00:13:24,004 --> 00:13:25,438 📱(受信音) 221 00:13:25,505 --> 00:13:27,440 (春子の声) 「今日の夕ご飯→ 222 00:13:27,507 --> 00:13:30,510 子供たち いっぱい食べてくれたよ」。 223 00:13:34,014 --> 00:13:37,951 はいはいはい… かすうどん2つ お待たせしました。 224 00:13:38,018 --> 00:13:41,454 お~ ありがとう ありがとう。 (涼子) あ~ ありがとうございます。 225 00:13:41,521 --> 00:13:44,958 私 水 取ってくるね。 (ルナ) あっ すみません。 226 00:13:45,025 --> 00:13:47,460 >> はい よいしょ~。 227 00:13:47,527 --> 00:13:49,462 じゃあ 我々は そろそろ。 228 00:13:49,529 --> 00:13:52,465 払ってくるわ。 (田村) あ~ すいません。 229 00:13:52,532 --> 00:13:55,902 あっ こないだ 実家帰ったらさ→ 230 00:13:55,969 --> 00:13:58,405 お前んちの親父さんの 話になったよ。 231 00:13:58,471 --> 00:14:00,407 (ルナ) ふ~ん。 232 00:14:00,473 --> 00:14:04,978 (田村) うちの町の人たちは みんな世話になってっからさ。 233 00:14:06,479 --> 00:14:08,915 親父さんと連絡は? 234 00:14:08,982 --> 00:14:10,984 (ルナ) 取ってない。 235 00:14:12,485 --> 00:14:15,422 (涼子) はい。 (ルナ) ありがとうございます。 236 00:14:15,488 --> 00:14:19,426 >> それじゃあ ルナさん 涼子さん また。 237 00:14:19,492 --> 00:14:21,494 (ルナ) ごきげんよう。 238 00:14:23,997 --> 00:14:27,934 いただきましょう。 (涼子) は~い。 239 00:14:28,001 --> 00:14:31,004 いただきます。 240 00:14:32,505 --> 00:14:35,942 (ルナ) あれ? 万年筆がない。 241 00:14:36,009 --> 00:14:38,945 (涼子) えっ いつも使ってるやつ? (ルナ) はい。 242 00:14:39,012 --> 00:14:43,450 あぁ さっきのジュエリーショップに 忘れてきたみたいです。 243 00:14:43,516 --> 00:14:46,453 あぁ ダーリンからもらった 大事なものなのに。 244 00:14:46,519 --> 00:14:52,525 (涼子) 電話してみよう! 確か名刺に携帯番号…。 245 00:14:55,462 --> 00:14:57,897 あっ 突然すみません。 246 00:14:57,964 --> 00:15:01,902 1時間ほど前に伺った 野宮と沢辻です。 247 00:15:01,968 --> 00:15:04,404 📱(辰雄) あ~ 先ほどはどうも。 248 00:15:04,471 --> 00:15:08,408 (涼子) あの そちらに万年筆を忘れてきて しまったようなんですが→ 249 00:15:08,475 --> 00:15:10,910 後ほど 取りに伺っても よろしいでしょうか? 250 00:15:10,977 --> 00:15:15,915 📱 あ~… 私 もう退勤していまして。 251 00:15:15,982 --> 00:15:18,918 📱 社長が閉店まで いるはずなんですが…。 252 00:15:18,985 --> 00:15:22,922 📱 明日 必ずお捜しして ご連絡しますので。 253 00:15:22,989 --> 00:15:26,926 (涼子) あの 今日じゃダメですか? 大事なものなんです。 254 00:15:26,993 --> 00:15:29,429 📱 できれば あしたにしていただけたら…。 255 00:15:29,496 --> 00:15:34,434 (ルナ) 大丈夫です ご迷惑でしょうし。 (涼子) でも…。 256 00:15:34,501 --> 00:15:38,938 📱 承知しました では 40分後に来ていただけますか? 257 00:15:39,005 --> 00:15:40,940 (涼子) あっ はい! 258 00:15:41,007 --> 00:15:43,943 じゃあ 7時40分に伺います。 259 00:15:44,010 --> 00:15:46,012 ありがとうございます。 260 00:15:48,014 --> 00:15:50,950 (ルナ) 涼子さん すみません ありがとうございます。 261 00:15:51,017 --> 00:15:55,455 (涼子) ううん 急いで食べよう。 (ルナ) はい。 262 00:15:56,956 --> 00:16:00,393 (涼子) ママのダーリンが 万年筆くれたのってさ→ 263 00:16:00,460 --> 00:16:03,897 作家になる夢を 応援してくれてるってこと? 264 00:16:03,963 --> 00:16:06,399 (ルナ) ダーリンは 一番の理解者です。 265 00:16:06,466 --> 00:16:10,403 彼も文学が好きで 私らしい小説を書いてほしいと→ 266 00:16:10,470 --> 00:16:12,405 いつも言ってくれてます。 267 00:16:12,472 --> 00:16:15,909 (涼子) へぇ~ もう長いの? 268 00:16:15,975 --> 00:16:19,913 (ルナ) そうですね かなり。 269 00:16:19,979 --> 00:16:23,416 (涼子) 何かいいな~。 270 00:16:23,483 --> 00:16:26,419 (ルナ) キレイですね。 271 00:16:26,486 --> 00:16:30,490 (涼子) ハッ ホントだ キラッキラしてる。 272 00:16:32,492 --> 00:16:34,928 (ルナ) 昔は 天気によって→ 273 00:16:34,994 --> 00:16:37,931 ライトアップの色を 変えていたらしいです。 274 00:16:37,998 --> 00:16:39,933 今は 何かイベントがあると→ 275 00:16:39,999 --> 00:16:42,502 それに合わせた カラーになるんだとか。 276 00:16:45,505 --> 00:16:47,941 (信一) どうも。 (涼子) あっ。 277 00:16:48,008 --> 00:16:49,943 (信一) どうされたんですか? 278 00:16:50,009 --> 00:16:51,945 (ルナ) お店に万年筆を 忘れてしまいまして。 279 00:16:52,011 --> 00:16:55,882 (涼子) 信一さんは? >> 今日は早番だったんで→ 280 00:16:55,949 --> 00:16:58,885 そこのカフェで ご飯食べながら勉強を。 281 00:16:58,952 --> 00:17:01,955 僕も一緒に捜します。 282 00:17:03,957 --> 00:17:07,894 (信一) あっ 竹野さん。 (竹野) あっ どうも。 283 00:17:07,961 --> 00:17:10,897 こちらは? >> うちのお客さまです。 284 00:17:10,964 --> 00:17:12,399 あ~ そうでしたか。 285 00:17:12,465 --> 00:17:17,404 私 宝石の卸問屋を営んでおります 竹野と申します。 286 00:17:17,470 --> 00:17:19,406 お待たせいたしました! 287 00:17:19,472 --> 00:17:21,408 (ルナ) すみません。 288 00:17:21,474 --> 00:17:24,911 >> あれ 信一さん。 (信一) どうも。 289 00:17:24,978 --> 00:17:28,915 あぁ 竹野さん。 (竹野) あの~ 社長は? 290 00:17:28,982 --> 00:17:33,420 お店 鍵がかかってまして まだ閉店前ですよね? 291 00:17:33,486 --> 00:17:36,423 ドアが開かない (辰雄) あれ? 292 00:17:36,489 --> 00:17:39,492 じゃあ 裏にお回りいただけますか? 293 00:17:49,502 --> 00:17:51,438 鍵 開いてる。 294 00:17:51,504 --> 00:17:53,873 あっ どうぞ。 295 00:17:53,940 --> 00:17:55,942 社長! 296 00:18:02,449 --> 00:18:04,451 ハァハァ…。 297 00:18:06,953 --> 00:18:08,888 (ルナ) ハッ! (涼子) うわっ! 298 00:18:08,955 --> 00:18:11,391 >> 叔父さん! 299 00:18:11,458 --> 00:18:13,460 (竹野) しゃ… 社長! 300 00:18:17,464 --> 00:18:20,400 (ルナ) 亡くなってます 涼子さん 通報を。 301 00:18:20,467 --> 00:18:23,403 (涼子) あっ うん…。 302 00:18:23,470 --> 00:18:26,406 >> 僕 叔母さん呼んできます さっき向かいのカフェにいたんで。 303 00:18:26,473 --> 00:18:28,408 (辰雄) 何で こんな…。 304 00:18:28,475 --> 00:18:32,479 (涼子) もしもし あの 人が亡くなってます。 305 00:18:38,618 --> 00:18:40,553 (ルナ) 強盗でしょうか? 306 00:18:40,620 --> 00:18:43,623 商品には 手を付けていないようですね。 307 00:18:45,124 --> 00:18:49,128 >> そうですね。 (ルナ) 現金はどうですか? 308 00:18:53,132 --> 00:18:56,503 >> ロックがかかったままです。 309 00:18:56,569 --> 00:18:58,571 金庫の方 見てきます。 310 00:19:01,074 --> 00:19:03,510 今ちょうど ばったり。 311 00:19:03,576 --> 00:19:08,515 えっ!? 宗久さん! 宗久さん! 312 00:19:08,581 --> 00:19:13,086 (ルナ) あっ 奥様 警察が来るまで お体には触れない方が。 313 00:19:15,088 --> 00:19:16,656 >> 金庫が空です。 314 00:19:16,723 --> 00:19:19,659 現金とグリーンダイヤの ネックレスもなくなってます。 315 00:19:19,726 --> 00:19:23,162 (眞規子) えっ!? (ルナ) とても希少価値の高い石ですよね。 316 00:19:23,229 --> 00:19:26,165 (辰雄) はい。 >> 何で…。 317 00:19:26,232 --> 00:19:29,669 殺されたってことですよね? 318 00:19:30,570 --> 00:19:32,205 (ルナ) 恐らく。 319 00:19:32,272 --> 00:19:35,808 犯人は最初 このワイヤで首を絞めた。 320 00:19:35,875 --> 00:19:39,345 でも体格のいい佐藤社長が なかなか息絶えないので→ 321 00:19:39,412 --> 00:19:42,348 ブロンズ像で殴りつけた。 322 00:19:42,415 --> 00:19:45,351 犯人は凶器を 2つとも置き去りにしています。 323 00:19:45,418 --> 00:19:48,354 よほど慌てて撤収したんでしょう。 324 00:19:48,421 --> 00:19:50,857 >> セキュリティー会社の警報ベルが 鳴ったとか…。 325 00:19:50,924 --> 00:19:53,359 ベルが作動した形跡は ありませんでした。 326 00:19:53,426 --> 00:19:57,363 そんなわけないでしょ 何のための契約よ。 327 00:19:59,365 --> 00:20:02,969 (眞規子) 防犯センサーとカメラが 解除されてる… 何で? 328 00:20:03,036 --> 00:20:06,673 (ルナ) 無効にするには 解除コードが必要ですよね? 329 00:20:06,739 --> 00:20:08,675 (眞規子) コードを知ってるのは 身内だけよ。 330 00:20:08,741 --> 00:20:12,178 夫と辰雄と信一。 331 00:20:12,245 --> 00:20:15,682 信一 辰雄 かばんの中身を見せなさい。 332 00:20:15,748 --> 00:20:17,684 えっ? >> 何でですか? 333 00:20:17,750 --> 00:20:20,186 (眞規子) は? 見られたら困るものでもあるの? 334 00:20:20,253 --> 00:20:22,188 あなた方が中身を確認して。 335 00:20:22,255 --> 00:20:24,190 そこに手袋あるから。 (涼子) えっ いや…。 336 00:20:24,257 --> 00:20:26,693 (ルナ) 承知しました。 (涼子) えぇ…。 337 00:20:26,759 --> 00:20:28,695 >> 叔母さんだって 解除コード知ってますよね? 338 00:20:28,761 --> 00:20:30,697 は? 私を疑うの!? 339 00:20:30,763 --> 00:20:34,767 (ルナ) 疑いを晴らすためにも 一応 確認させていただいても? 340 00:20:36,769 --> 00:20:38,771 失礼します。 341 00:20:49,282 --> 00:20:51,217 (ルナ) 何もありません。 342 00:20:51,284 --> 00:20:53,720 >> ほら 何もないでしょ。 343 00:20:53,786 --> 00:20:56,222 信一 バッグを出しなさい。 344 00:21:01,227 --> 00:21:03,229 (ルナ) 失礼します。 345 00:21:14,240 --> 00:21:16,743 (ルナ) 特に何もありません。 346 00:21:19,245 --> 00:21:21,247 (眞規子) 辰雄。 347 00:21:26,252 --> 00:21:28,254 (涼子) 失礼します。 348 00:21:37,764 --> 00:21:40,700 (涼子) 何もないと思います。 349 00:21:40,767 --> 00:21:42,769 (ルナ) 失礼します。 350 00:21:52,278 --> 00:21:54,647 >> あっ。 (眞規子) あっ 何なのよ これは! 351 00:21:54,714 --> 00:21:56,716 (警官) 失礼します 警察です。 352 00:22:00,219 --> 00:22:03,656 (眞規子) この男が金庫のお金と 宝石を盗みました! 353 00:22:03,723 --> 00:22:06,659 ここにいる全員が証人です! 354 00:22:06,726 --> 00:22:08,728 夫のことも。 355 00:22:10,630 --> 00:22:16,569 面倒見てきた店員から こんな目に遭わされるなんて…。 356 00:22:16,636 --> 00:22:20,073 (パトカーのサイレン) 357 00:22:20,139 --> 00:22:23,576 私ではありません! 358 00:22:23,643 --> 00:22:28,147 もう 何が何だか…。 359 00:22:34,153 --> 00:22:37,523 この後 お一人ずつ 別室でお話を伺うので→ 360 00:22:37,590 --> 00:22:38,725 しばらくお待ちください。 361 00:22:38,791 --> 00:22:42,729 辰雄は廃業するかしないかで うちの人と もめてたのよ。 362 00:22:42,795 --> 00:22:47,233 どんなにしらばっくれたって 証拠も出てる。 363 00:22:47,300 --> 00:22:51,738 (ルナ) 確かに… 私たちが お店に戻りたいと言った時→ 364 00:22:51,804 --> 00:22:53,740 辰雄さんは渋っていましたし…。 365 00:22:53,806 --> 00:22:55,675 📱(辰雄) 〔あしたにしていただけたら…〕 366 00:22:55,742 --> 00:22:58,244 (ルナ) お店にも少し遅れて到着しました。 367 00:22:59,746 --> 00:23:03,182 社長を殺害した後 発覚を恐れて→ 368 00:23:03,249 --> 00:23:07,186 戻るのを躊躇したとすれば 一応 筋は通ります。 369 00:23:07,253 --> 00:23:08,688 >> なるほど…。 370 00:23:08,755 --> 00:23:11,190 辰雄さんが そんなことするはずありません。 371 00:23:11,257 --> 00:23:13,192 (眞規子) 浅はかな。 372 00:23:13,259 --> 00:23:16,696 やっぱり人間の本質なんて 絶対に変わらないのよ。 373 00:23:16,763 --> 00:23:18,698 (涼子) 本質? 374 00:23:18,765 --> 00:23:20,700 >> あの男はね…。 375 00:23:20,767 --> 00:23:23,703 (ルナ) 前科のことですか? (涼子) えっ…。 376 00:23:23,770 --> 00:23:26,205 >> なぜ知ってるの? 377 00:23:26,272 --> 00:23:30,209 (ルナ) 図鑑の裏表紙に シールの跡の ようなものがありました。 378 00:23:30,276 --> 00:23:34,213 (ルナの声) 恐らく 私本閲読許可証を剥がした跡です。 379 00:23:34,280 --> 00:23:36,716 (涼子) 私本閲読? 380 00:23:36,783 --> 00:23:40,720 {\an8}(ルナ) 刑務所の中に持ち込むことを 許可された本です。 381 00:23:40,787 --> 00:23:44,223 (ルナの声) 辰雄さんの名刺には 名字がなかった。 382 00:23:44,290 --> 00:23:46,225 フルネームで検索したら→ 383 00:23:46,292 --> 00:23:48,728 きっと事件が 出てきてしまうからでしょう。 384 00:23:48,795 --> 00:23:51,731 >> 辰雄には強盗の前科がある。 385 00:23:51,798 --> 00:23:57,170 あんな人 雇うなんて お義兄さんはお人よし過ぎたのよ。 386 00:23:57,236 --> 00:24:00,239 でも 僕は辰雄さんを信じます! 387 00:24:01,741 --> 00:24:06,679 (辰雄) 罪を犯すのは 先代を裏切ることです。 388 00:24:06,746 --> 00:24:10,750 人の道に背くことは もう二度としないと誓ったんです。 389 00:24:15,755 --> 00:24:19,759 (ルナ) いったん コーヒーでも飲みましょうか。 390 00:24:23,763 --> 00:24:25,698 (コーヒーを注ぐ音) 391 00:24:25,765 --> 00:24:27,700 (ルナ) どうぞ。 >> あぁ。 392 00:24:27,767 --> 00:24:29,702 イタっ…。 393 00:24:29,769 --> 00:24:32,205 すいません。 394 00:24:32,271 --> 00:24:35,208 (ルナ) はい。 (涼子) ありがとう 熱っ。 395 00:24:35,274 --> 00:24:37,710 (ルナ) どうぞ。 396 00:24:37,777 --> 00:24:41,714 それでは改めて整理しましょうか。 397 00:24:41,781 --> 00:24:45,718 {\an8}私と涼子さんがお店を出たのは 5時30分。 398 00:24:45,785 --> 00:24:49,222 {\an8}社長の遺体が見つかったのが 7時45分。 399 00:24:49,288 --> 00:24:53,793 {\an8}この2時間15分の間に 犯行は行われた。 400 00:24:56,229 --> 00:25:01,234 {\an8}この時間帯にアリバイがあれば 疑いは晴れます。 401 00:25:04,904 --> 00:25:08,341 {\an8}>> 私は5時過ぎ ちょうど あなた方が来てた頃→ 402 00:25:08,407 --> 00:25:11,878 {\an8}店で書類をピックアップして すぐカフェに移動して→ 403 00:25:11,944 --> 00:25:14,881 {\an8}ずっと仕事をしてました。 404 00:25:14,947 --> 00:25:18,885 {\an8}信一 あんたもカフェにいたわよね? 405 00:25:18,951 --> 00:25:22,388 {\an8}はい 6時前ぐらいに行ったら→ 406 00:25:22,455 --> 00:25:25,892 {\an8}確かに叔母さんは窓際の席で 仕事してました。 407 00:25:25,958 --> 00:25:27,393 {\an8}ほらね。 408 00:25:27,460 --> 00:25:29,896 {\an8}(ルナ) 竹野さんは どうですか? 409 00:25:29,962 --> 00:25:32,899 {\an8}>> 私は 車で移動してました。 410 00:25:32,965 --> 00:25:34,901 {\an8}(竹野の声) 7時半くらいに店に行って→ 411 00:25:34,967 --> 00:25:37,904 {\an8}社長を待ってたら あなたたちが…。 412 00:25:37,970 --> 00:25:40,907 {\an8}(ルナ) 私たちが着いたのが 7時40分なので→ 413 00:25:40,973 --> 00:25:42,909 {\an8}10分くらい前ですね。 414 00:25:42,975 --> 00:25:47,413 {\an8}>> 社長が閉店までは自分がいるから もう上がっていいと言うので→ 415 00:25:47,480 --> 00:25:49,916 {\an8}6時半には退勤しました。 416 00:25:49,982 --> 00:25:52,418 辰雄には動機がある。 417 00:25:52,485 --> 00:25:54,921 防犯センサーの解除コードも 知ってるし→ 418 00:25:54,987 --> 00:25:57,423 夫と2人きりになる チャンスもあった。 419 00:25:57,490 --> 00:25:59,926 かばんの中から証拠も出てきてる。 420 00:25:59,992 --> 00:26:01,928 あいつしかいないじゃない! 421 00:26:01,994 --> 00:26:06,933 (ルナ) ですが… 条件がそろい過ぎてるんですよね。 422 00:26:06,999 --> 00:26:09,435 >> レッド・ヘリング。 (ルナ) そうです。 423 00:26:09,502 --> 00:26:12,939 (涼子) 何? それ。 (ルナ) ミステリーの技法です。 424 00:26:13,005 --> 00:26:17,944 真犯人から目をそらすために 提示される人物や事柄。 425 00:26:18,010 --> 00:26:20,446 >> 技法!? ふざけないで! 426 00:26:20,513 --> 00:26:23,950 これは現実なの 夫が殺されてるのよ! 427 00:26:24,016 --> 00:26:26,953 ミステリー小説なんかと 一緒にしないでよ! 428 00:26:27,019 --> 00:26:28,521 (ストールが落ちる音) 429 00:26:33,459 --> 00:26:43,402 ♪~ 430 00:26:43,469 --> 00:26:45,471 (ドアが開く音) 431 00:26:46,973 --> 00:26:48,407 (田村) 小湊さん…。 >> シ~! 432 00:26:48,474 --> 00:26:50,476 ルナさんタイム 今ちょうど佳境。 433 00:26:53,980 --> 00:26:57,416 (ルナ) 眞規子さんは カフェの窓際に いたと言いましたね。 434 00:26:57,483 --> 00:26:58,517 >> はい。 435 00:26:58,584 --> 00:27:02,588 (ルナ) その時 眞規子さんは ストールを 肩から かけていましたか? 436 00:27:05,257 --> 00:27:08,194 >> 途中から かけてたと思います。 437 00:27:08,260 --> 00:27:12,198 (ルナ) 赤と緑 どちらを? 438 00:27:12,264 --> 00:27:14,767 (信一の声) 緑でした。 439 00:27:16,769 --> 00:27:21,207 (涼子) あれ? お店に来た時は 赤だったような…。 440 00:27:21,273 --> 00:27:24,777 >> だから何? 今 そんなこと関係ある? 441 00:27:33,719 --> 00:27:35,721 (涼子) はい。 442 00:27:44,230 --> 00:27:46,165 (ルナ) 《赤と緑…》 443 00:27:46,232 --> 00:27:48,167 >> 〔そんなわけないでしょ〕 444 00:27:48,234 --> 00:27:50,169 (ルナ) 《通天閣…》 445 00:27:50,236 --> 00:27:52,671 〔ライトアップの色を 変えていたらしいです〕 446 00:27:52,738 --> 00:27:54,173 《窓際…》 447 00:27:54,240 --> 00:27:57,176 >> 〔そこのカフェで ご飯食べながら勉強を〕 448 00:27:57,243 --> 00:28:00,179 (ルナ) 《傷…》 (涼子) 〔熱っ〕 449 00:28:00,246 --> 00:28:02,181 (ルナ) 《左手…》 450 00:28:02,248 --> 00:28:12,691 ♪~ 451 00:28:12,758 --> 00:28:14,760 (ルナ) つながりました。 452 00:28:17,897 --> 00:28:23,235 {\an8}(ルナ) 佐藤社長を殺害したのは…→ 453 00:28:23,302 --> 00:28:25,738 竹野さんではないでしょうか? 454 00:28:25,805 --> 00:28:27,473 >> 言いがかり やめてくださいよ! 455 00:28:27,540 --> 00:28:31,977 (ルナ) 佐藤社長は右側の側頭部から 出血していました。 456 00:28:32,044 --> 00:28:36,482 あれは 左利きの人間に 殴られた時の特徴です。 457 00:28:36,549 --> 00:28:39,985 ここにいる人の中で 左利きなのは→ 458 00:28:40,052 --> 00:28:42,988 {\an8}竹野さんだけです。 459 00:28:43,055 --> 00:28:45,491 >> 利き腕じゃない方で 殴ることだってあるでしょう。 460 00:28:45,558 --> 00:28:47,493 (ルナ) あと もうひとつ。 461 00:28:47,560 --> 00:28:49,495 あなたは さっきコーヒーを受け取る時→ 462 00:28:49,562 --> 00:28:51,497 「痛い」と言いました。 463 00:28:51,564 --> 00:28:54,500 熱いではなく 痛い。 464 00:28:54,567 --> 00:28:56,502 >> 〔イタっ…〕 465 00:28:56,569 --> 00:28:59,004 (ルナ) 犯人は社長を 鈍器で殴打しただけでなく→ 466 00:28:59,071 --> 00:29:01,507 ワイヤで首を絞めています。 467 00:29:01,574 --> 00:29:08,013 絞殺には相当な力を要するため 手に傷ができる場合があります。 468 00:29:08,080 --> 00:29:11,016 手袋をしていたとしてもです。 469 00:29:11,083 --> 00:29:15,087 竹野さん 手を見せていただけますか? 470 00:29:19,024 --> 00:29:20,526 (涼子) あっ。 471 00:29:22,027 --> 00:29:24,463 >> こんなの証拠になりませんよ。 472 00:29:24,530 --> 00:29:27,466 それに私 外部の人間でして→ 473 00:29:27,533 --> 00:29:31,470 防犯センサーの解除なんて できるわけがありませんし。 474 00:29:31,537 --> 00:29:34,473 (ルナ) 内部に協力者がいれば可能です。 475 00:29:34,540 --> 00:29:38,978 ですよね? 眞規子さん。 >> はぁ!? 476 00:29:39,044 --> 00:29:43,482 (ルナ) もし私が この事件をもとに 小説を書くとしたら→ 477 00:29:43,549 --> 00:29:45,985 こんな展開にします。 478 00:29:46,051 --> 00:29:49,488 (宗久) 〔どうもお世話に なっております ええ…〕 479 00:29:49,555 --> 00:29:52,491 (ルナの声) 眞規子さんはカフェに行く直前→ 480 00:29:52,558 --> 00:29:55,494 金庫から出した現金と グリーンダイヤを→ 481 00:29:55,561 --> 00:29:57,997 辰雄さんのバッグの底に入れた。 482 00:29:58,063 --> 00:30:02,001 辰雄さんを 犯人に仕立てあげるためです。 483 00:30:02,067 --> 00:30:07,506 何も知らない辰雄さんは そのまま退勤した。 484 00:30:07,573 --> 00:30:13,012 ある方法で 店内に社長しかいない ことを確認した竹野さんは→ 485 00:30:13,078 --> 00:30:15,014 店に侵入。 486 00:30:15,080 --> 00:30:16,949 あらかじめ聞いておいた 解除コードで→ 487 00:30:17,016 --> 00:30:19,451 防犯センサーを無効にした後→ 488 00:30:19,518 --> 00:30:21,520 佐藤社長を襲った。 489 00:30:23,522 --> 00:30:26,959 (涼子) ある方法… えっ 電話したとか? 490 00:30:27,026 --> 00:30:32,464 >> 確かに電話はしました …が 社長は出なかった。 491 00:30:32,531 --> 00:30:36,969 1人かどうかなんか知らないし 私じゃない。 492 00:30:37,036 --> 00:30:38,971 (涼子) 1人だったとしても→ 493 00:30:39,038 --> 00:30:43,976 営業時間中に襲うなんて 大胆っていうか…。 494 00:30:44,043 --> 00:30:47,479 だって辰雄さんや信一さんが 戻ってくる可能性も→ 495 00:30:47,546 --> 00:30:49,481 あったわけでしょ? 496 00:30:49,548 --> 00:30:53,552 >> そうよ あなたの言ってること めちゃくちゃよ。 497 00:30:57,056 --> 00:31:03,495 (ルナ) 黒蜥蜴は なぜ通天閣を 宝石の受け渡し場所に選んだのか。 498 00:31:03,562 --> 00:31:08,067 愛読者の眞規子さんなら ご存じですよね? 499 00:31:10,069 --> 00:31:12,504 >> 何ですか? それ。 500 00:31:12,571 --> 00:31:16,442 (ルナ) 高い所からだと よく見えるからです。 501 00:31:16,508 --> 00:31:20,446 仲間同士で お互いに合図をしやすい。 502 00:31:20,512 --> 00:31:22,448 >> どゆこと? (田村) シッ。 503 00:31:22,514 --> 00:31:25,451 (ルナ) 通天閣の展望台にいる黒蜥蜴を→ 504 00:31:25,517 --> 00:31:30,956 仲間たちが大阪の街中から 双眼鏡で見守っているんです。 505 00:31:31,023 --> 00:31:33,959 {\an8}もし彼女の身に危険が迫ったら→ 506 00:31:34,026 --> 00:31:37,963 {\an8}仲間は赤い布で 別の仲間に合図をして→ 507 00:31:38,030 --> 00:31:40,966 {\an8}人質を殺すことになっていた。 508 00:31:41,033 --> 00:31:44,470 このトリックを 応用したとしたら? 509 00:31:44,536 --> 00:31:47,473 (ルナの声) 眞規子さんは カフェの窓から→ 510 00:31:47,539 --> 00:31:50,476 辰雄さんが 退勤したことを確認して→ 511 00:31:50,542 --> 00:31:55,981 殺害決行のゴーサインを表す 緑のストールを羽織った。 512 00:31:56,048 --> 00:31:58,484 近くで待機していた竹野さんは→ 513 00:31:58,550 --> 00:32:03,489 それを合図に店に侵入 社長を殺害した。 514 00:32:03,555 --> 00:32:04,990 >> 〔殴る音〕 515 00:32:05,057 --> 00:32:07,993 (ルナ) その後 現場の後処理をしようとして→ 516 00:32:08,060 --> 00:32:10,996 もう一度 窓から 眞規子さんを見上げると→ 517 00:32:11,063 --> 00:32:13,499 中止のサインが出ていた。 518 00:32:13,565 --> 00:32:18,437 (涼子) あっ 黒蜥蜴の赤い布…。 519 00:32:18,504 --> 00:32:22,941 (ルナの声) そう ストールを 赤に変えて危険を知らせた。 520 00:32:23,008 --> 00:32:27,947 カフェを出た信一さんが 店に戻るかもと考えたからです。 521 00:32:28,013 --> 00:32:31,950 >> 〔ハァハァハァ…〕 522 00:32:32,017 --> 00:32:33,519 〔あぁ!〕 523 00:32:35,521 --> 00:32:37,523 〔ハァハァハァ…〕 524 00:32:41,026 --> 00:32:43,962 (涼子) 何でそんな方法を? 525 00:32:44,029 --> 00:32:46,966 (ルナ) 通話履歴を残さないためでしょう。 526 00:32:47,032 --> 00:32:49,468 >> なるほどねぇ。 527 00:32:49,535 --> 00:32:52,471 (ルナ) 私たちが最初に お店を訪問した時→ 528 00:32:52,538 --> 00:32:55,974 竹野さんは向かいのカフェを 見上げていました。 529 00:32:56,041 --> 00:32:58,977 あれは 合図が ちゃんと見えるかどうか→ 530 00:32:59,044 --> 00:33:01,480 最終確認をしていたのでは? 531 00:33:01,547 --> 00:33:05,484 >> そんなの全部 妄想だよ! 証拠もない! 532 00:33:05,551 --> 00:33:09,988 (ルナ) それは刑事さんたちが 見つけてくださるかと。 533 00:33:10,055 --> 00:33:13,492 着替える暇もなかった 竹野さんのそのジャケットから→ 534 00:33:13,559 --> 00:33:16,562 血液反応が出たとしたら? 535 00:33:18,063 --> 00:33:19,998 カフェの防犯カメラで→ 536 00:33:20,065 --> 00:33:22,501 眞規子さんが事件の起こる タイミングで→ 537 00:33:22,568 --> 00:33:27,072 ストールの色を変えているのも 確認できるかもしれませんね。 538 00:33:31,577 --> 00:33:36,015 >> 私 この男に脅されたんです。 539 00:33:36,081 --> 00:33:38,517 見張っておけって無理やり。 540 00:33:38,584 --> 00:33:41,019 じゃないと殺すって! 541 00:33:41,086 --> 00:33:45,524 はぁ!? ざけんなよ! そっちが持ちかけてきたんだろ! 542 00:33:45,591 --> 00:33:49,027 旦那の保険金 せしめようってよ! 543 00:33:49,094 --> 00:33:51,029 (涼子) 保険金? 544 00:33:51,096 --> 00:33:54,600 (田村) 別室でお話 聞かせていただけますか? 545 00:34:06,111 --> 00:34:08,113 >> あぁ…。 546 00:34:09,615 --> 00:34:13,619 (辰雄) ハハハ… 来なくてもよかったのに。 547 00:34:15,120 --> 00:34:19,491 (涼子) よかった 信一さん 辰雄さんのこと→ 548 00:34:19,558 --> 00:34:22,561 もう一人の父親って 言ってたもんね。 549 00:34:29,067 --> 00:34:32,504 (涼子) ⟨カズト捜しの日々が 再び始まった⟩ 550 00:34:32,571 --> 00:34:35,507 ハァ~ また空振りか。 551 00:34:35,574 --> 00:34:39,578 (ルナ) まだリストは半分です 気を落とさず いきましょう。 552 00:34:42,080 --> 00:34:45,017 (涼子) あっ これ ブローチの。 553 00:34:45,083 --> 00:34:47,085 (ルナ) すみません。 554 00:34:48,587 --> 00:34:52,524 (涼子) ⟨でも ママはずっと 何かが引っかかっているらしい⟩ 555 00:34:52,591 --> 00:34:57,029 ⟨そう 事件は まだ終わっていなかったのだ⟩ 556 00:34:57,096 --> 00:35:03,101 📱(振動音) 557 00:35:04,102 --> 00:35:06,038 (ルナ) はい。 558 00:35:06,104 --> 00:35:11,543 えっ あっ はい まだ大阪におります。 559 00:35:11,610 --> 00:35:16,048 ありがとうございます では 後ほど。 560 00:35:16,114 --> 00:35:17,983 辰雄さんからです。 561 00:35:18,050 --> 00:35:23,489 万年筆が見つかったそうです~! (涼子) あ~ よかった~! 562 00:35:23,555 --> 00:35:27,493 辰雄さんの疑いが晴れたのも ママのおかげだね。 563 00:35:27,559 --> 00:35:33,499 (ルナ) いえ 黒蜥蜴のおかげです。 564 00:35:33,565 --> 00:35:37,002 (涼子) 黒蜥蜴が 宝石の受け渡しをしたのって→ 565 00:35:37,069 --> 00:35:39,004 どの辺なんだろう? 566 00:35:39,071 --> 00:35:43,509 仲間から よく見える場所ってことだよね。 567 00:35:43,575 --> 00:35:48,514 (ルナ) 黒蜥蜴がいたのは あの通天閣ではないんです。 568 00:35:48,580 --> 00:35:54,520 小説の舞台になった通天閣は 1943年に火事が起きて→ 569 00:35:54,586 --> 00:35:56,522 解体されてしまいました。 570 00:35:56,588 --> 00:36:00,526 あれは その後に建てられた 2代目なんです。 571 00:36:00,592 --> 00:36:06,031 (涼子) へぇ~ そうなんだ 2つあるなんて知らなかった。 572 00:36:06,098 --> 00:36:10,536 「黒蜥蜴」と「黒い魔女」も そうだよね。 573 00:36:10,602 --> 00:36:15,040 同じストーリーだけど 別バージョンがある。 574 00:36:15,107 --> 00:36:19,978 (ルナ) 同じストーリーの別バージョン…。 575 00:36:20,045 --> 00:36:24,049 同じ事件の 別の顔…。 576 00:36:28,053 --> 00:36:30,055 (ルナ) そうか。 577 00:36:35,994 --> 00:36:39,064 (ルナ) 見つけてくださって ありがとうございます。 578 00:36:39,131 --> 00:36:43,068 >> こちらこそ その節は ホントにお世話になりました。 579 00:36:43,135 --> 00:36:46,905 (涼子) あっ 黒蜥蜴 こんなにたくさん! 580 00:36:46,972 --> 00:36:51,410 >> ええ 信一さんも いろいろ 案を出してくださいましてね。 581 00:36:51,476 --> 00:36:53,478 (涼子) へぇ~。 582 00:36:54,980 --> 00:36:56,915 >> ハハ…。 583 00:36:59,418 --> 00:37:01,853 (ルナ) 間違っていたら ごめんなさい。 584 00:37:01,920 --> 00:37:05,857 辰雄さん 本当は 知っていたんじゃないですか? 585 00:37:05,924 --> 00:37:07,859 >> はい? 586 00:37:07,926 --> 00:37:10,429 (ルナ) 眞規子さんの計画を。 587 00:37:12,931 --> 00:37:17,869 事件の日 万年筆を忘れたと 電話で伝えた時→ 588 00:37:17,936 --> 00:37:21,873 辰雄さんは お店に戻ることを渋りました。 589 00:37:21,940 --> 00:37:24,876 到着するのも遅かった。 590 00:37:24,943 --> 00:37:29,881 それは お店の中で 何が行われているかを→ 591 00:37:29,948 --> 00:37:32,451 知っていたからではないですか? 592 00:37:34,453 --> 00:37:37,389 (眞規子) 〔次の締め日に決行しましょう〕 593 00:37:37,456 --> 00:37:39,891 〔ホントに約束 守ってくれるんだろうな?〕 594 00:37:39,958 --> 00:37:41,893 〔もちろん〕 595 00:37:41,960 --> 00:37:46,965 〔報酬は2500万 頼んだわよ〕 596 00:37:54,973 --> 00:38:00,345 (ルナ) 佐藤社長がいなくなれば 店の廃業話はなくなる。 597 00:38:01,179 --> 00:38:03,915 ついでに 眞規子さんが逮捕されれば→ 598 00:38:03,982 --> 00:38:06,418 相続の欠格事由になる。 599 00:38:06,485 --> 00:38:09,921 そうなれば お店や土地は→ 600 00:38:09,988 --> 00:38:14,926 法定相続人である 信一さんのものになる。 601 00:38:14,993 --> 00:38:17,496 あなたの望み通りです。 602 00:38:24,503 --> 00:38:26,505 >> おっしゃる通りです。 603 00:38:28,507 --> 00:38:31,443 眞規子さんが私に罪を着せようと していたことまでは→ 604 00:38:31,510 --> 00:38:34,446 知りませんでしたけど。 605 00:38:34,513 --> 00:38:38,450 だから店の中で殺す必要が あったわけですね。 606 00:38:38,517 --> 00:38:41,953 どうして気が付かれたんですか? 607 00:38:42,020 --> 00:38:46,958 (ルナ) ヒントをくれたのは江戸川乱歩。 608 00:38:47,025 --> 00:38:49,961 でも そのひらめきをくれたのは 涼子さん。 609 00:38:50,028 --> 00:38:52,464 (涼子) えっ 私? 610 00:38:52,531 --> 00:38:54,966 (ルナ) 「黒蜥蜴」に2つのバージョンが あることを→ 611 00:38:55,033 --> 00:38:57,903 思い出させてくれたでしょ? (涼子) あ…。 612 00:38:57,969 --> 00:39:01,406 (ルナ) 佐藤社長殺害の筋書きを 書いたのは→ 613 00:39:01,473 --> 00:39:03,408 眞規子さんと竹野さん。 614 00:39:03,475 --> 00:39:07,412 でも 辰雄さんは 彼らの書いた 筋書きをそのままに→ 615 00:39:07,479 --> 00:39:10,916 自分のバージョンに仕立てあげた。 616 00:39:10,982 --> 00:39:15,487 信一さんのためにリライトした。 617 00:39:30,001 --> 00:39:34,005 >> 信一さん 申し訳ありませんでした。 618 00:39:36,508 --> 00:39:39,945 二度と罪は犯さないという 先代との約束を→ 619 00:39:40,011 --> 00:39:41,947 破ってしまいました。 620 00:39:42,013 --> 00:39:45,016 でも 後悔はしていません。 621 00:39:46,518 --> 00:39:49,454 先代は いつもおっしゃってました。 622 00:39:49,521 --> 00:39:51,957 信一さんは聡明でセンスもある。 623 00:39:52,023 --> 00:39:55,961 きっと 一流のジュエラーになれると。 624 00:39:56,027 --> 00:39:58,396 警察に行ってきます。 625 00:39:58,463 --> 00:40:01,399 後のことは よろしくお願いします。 626 00:40:01,466 --> 00:40:10,909 ♪~ 627 00:40:10,976 --> 00:40:14,913 (ドアベル) (ドアの開閉音) 628 00:40:14,980 --> 00:40:27,926 ♪~ 629 00:40:27,993 --> 00:40:31,997 (ルナ) 本当に それでいいんですか? 630 00:40:36,501 --> 00:40:40,005 >> はい 頑張ります。 631 00:40:45,010 --> 00:40:49,014 (涼子) 信一さん お店 立て直せるといいね。 632 00:40:51,016 --> 00:40:53,451 {\an8}(ルナ) 信一さんのバッグの中に→ 633 00:40:53,518 --> 00:40:57,022 {\an8}教員採用試験の参考書が 入ってました。 634 00:40:58,523 --> 00:41:03,462 {\an8}彼が本当にやりたいことは 何だったのか…。 635 00:41:03,528 --> 00:41:05,463 {\an8}(涼子) そっか。 636 00:41:05,530 --> 00:41:11,469 {\an8}(ルナ) 信一さんは 自分のことより 人の思いを優先する→ 637 00:41:11,536 --> 00:41:14,539 {\an8}とても優しい方なんだと思います。 638 00:41:21,046 --> 00:41:25,984 {\an8}(涼子) でも それを言ったら ママも同じくらい優しいと思う。 639 00:41:26,551 --> 00:41:31,489 {\an8}そうやって信一さんの気持ちに 寄り添えるんだもん。 640 00:41:31,556 --> 00:41:35,493 {\an8}(ルナ) 私が優しい…? 641 00:41:35,560 --> 00:41:40,999 {\an8}(涼子) 私ね ママってちょっと 黒蜥蜴みたいって思ってたの。 642 00:41:41,066 --> 00:41:45,003 {\an8}美しいものが好きで 自由で 頭が切れて→ 643 00:41:45,070 --> 00:41:47,005 {\an8}駆け引きにたけてて。 644 00:41:47,072 --> 00:41:52,010 {\an8}でも ママは 黒蜥蜴より優しい気がする。 645 00:41:52,077 --> 00:41:55,413 {\an8}(ルナ) 涼子さんが読んだのは 「黒い魔女」ですよね。 646 00:41:55,480 --> 00:41:57,849 {\an8}(涼子) そうだけど 同じ話だって…。 647 00:41:57,916 --> 00:42:00,352 {\an8}(ルナ) 全然違います。 648 00:42:00,418 --> 00:42:03,355 「黒い魔女」は 子供向けにリライトされた→ 649 00:42:03,421 --> 00:42:07,359 勧善懲悪物に過ぎません。 650 00:42:07,425 --> 00:42:09,361 (涼子) ママ? 651 00:42:09,427 --> 00:42:14,366 (ルナ) 涼子さん あなた 私を信じ過ぎてる。 652 00:42:14,432 --> 00:42:17,369 (涼子) どうしたの? 何かママらしくない。 653 00:42:17,435 --> 00:42:21,439 (ルナ) 私らしいって何? 私の何を知ってるの? 654 00:42:26,945 --> 00:42:29,447 (ルナ) ちょっと風に当たってきますね。 655 00:42:32,450 --> 00:42:36,888 (涼子) ⟨そうだ 私はママのことを→ 656 00:42:36,955 --> 00:42:39,891 まだ ほとんど知らない⟩ 657 00:42:39,958 --> 00:42:50,902 ♪~ 658 00:42:50,969 --> 00:42:57,842 (ルナ) うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと…。 659 00:42:57,909 --> 00:43:01,346 (涼子) ⟨見えているものが 全てじゃない⟩ 660 00:43:01,413 --> 00:43:13,358 ♪~ 661 00:43:13,425 --> 00:43:18,363 (涼子) ⟨誰にだって 人には見せない 別の顔がある⟩ 662 00:43:18,430 --> 00:43:20,865 (モニタ)(司会者) 今日のゲストは バドミントン元日本代表の→ 663 00:43:20,932 --> 00:43:22,867 七海さつきさんです。 664 00:43:22,934 --> 00:43:25,870 (モニタ)(拍手) 665 00:43:25,937 --> 00:43:27,872 {\an8}(モニタ)(さつき) よろしくお願いします。 666 00:43:27,939 --> 00:43:31,876 (春子) あら さつきちゃん。 (芳香) そんな知り合いみたいに。 667 00:43:31,943 --> 00:43:35,380 知ってるもの 涼子はバドミントンの女子ダブルスで→ 668 00:43:35,447 --> 00:43:37,382 さつきちゃんと ペアを組んでたのよ。 669 00:43:37,449 --> 00:43:39,884 えっ 七海さつきと!? 670 00:43:39,951 --> 00:43:42,954 そんな話 聞いたことないんだけど。 671 00:43:46,958 --> 00:43:49,961 (カズト) 〔俺は彼女と生きていく〕 672 00:43:57,902 --> 00:44:02,340 (涼子) ⟨ママを知りたい 全部は分からなくても→ 673 00:44:02,407 --> 00:44:05,910 分かりたいと思うことは やめたくない⟩ 674 00:44:07,412 --> 00:44:10,915 ⟨もう後悔したくないから⟩ 675 00:44:18,423 --> 00:44:21,359 (涼子) ⟨ママ 早く帰ってきて⟩ 676 00:44:21,426 --> 00:44:36,374 ♪~ 677 00:44:36,441 --> 00:44:43,948 (足音)