1 00:00:36,529 --> 00:00:42,201 (市)<小谷城が落ち 夫の浅井長政が亡くなって数年→ 2 00:00:42,201 --> 00:00:49,192 私と3人の娘は 兄 信包の暮らす 伊勢上野城に身を寄せ→ 3 00:00:49,192 --> 00:00:52,545 静かな日々を送っておりました> 4 00:00:52,545 --> 00:00:57,845 (織田信包)お~い! 早うせぬと 潮が満ちてくるぞ! 5 00:01:01,871 --> 00:01:07,193 江! 江。 何個 採れたのじゃ? 6 00:01:07,193 --> 00:01:09,879 (江)ほら! 7 00:01:09,879 --> 00:01:12,548 私の勝ちじゃな~。 8 00:01:12,548 --> 00:01:16,886 あの2人を見ていると 心が和みます。 9 00:01:16,886 --> 00:01:19,872 ほんにのう。 10 00:01:19,872 --> 00:01:24,861 でも 私は 今でも あの日の夢を見ることがあります。 11 00:01:24,861 --> 00:01:31,861 (泣き声) 12 00:01:33,536 --> 00:01:35,705 (せきばらい) 13 00:01:35,705 --> 00:01:38,905 市。 あれは? 14 00:01:51,204 --> 00:01:57,210 これは? わしの兄 そちの伯父からの文じゃ。 15 00:01:57,210 --> 00:01:59,210 え?! 16 00:02:03,699 --> 00:02:05,999 (初)母上! 17 00:02:07,703 --> 00:02:10,873 ひどいのですよ! 江が 私に水をかけるのです。 18 00:02:10,873 --> 00:02:13,209 姉様が 私の採った貝を→ 19 00:02:13,209 --> 00:02:15,695 横取りしようとしたのでは ありませんか! 20 00:02:15,695 --> 00:02:19,866 貝の声が聞こえたのだ。 私の籠に入りたいとな! 21 00:02:19,866 --> 00:02:24,166 また そのような! 何じゃ! これ やめぬか! 22 00:02:28,541 --> 00:02:31,841 姉上 どうなさったのですか? 23 00:02:35,882 --> 00:02:40,203 信長様…? 伯父上?! 24 00:02:40,203 --> 00:02:44,540 すごい! 何と書かれてあるのですか? 25 00:02:44,540 --> 00:02:50,196 兄上様は 安土という地に 何年も前から城を築いておられる。 26 00:02:50,196 --> 00:02:53,699 その天主が 間もなく完成するゆえ→ 27 00:02:53,699 --> 00:02:57,870 見に参れとの お誘いじゃ。 え?! 28 00:02:57,870 --> 00:03:03,359 うれしい! 私は伯父上に 天下人 織田信長様に→ 29 00:03:03,359 --> 00:03:06,212 会ってみとうて ならなかったのでございます。 30 00:03:06,212 --> 00:03:10,700 そうか。 では 皆で行ってくるがよい。 31 00:03:10,700 --> 00:03:13,703 やった! 伯父上に会える! 32 00:03:13,703 --> 00:03:17,503 織田信長様に会える! きゃ~! 33 00:03:19,208 --> 00:03:21,527 わ~! 34 00:03:21,527 --> 00:03:24,027 わ~い! 35 00:03:26,215 --> 00:03:29,869 父上の仇とも知らずに…。 36 00:03:29,869 --> 00:03:35,208 江には まだ? はい。 37 00:03:35,208 --> 00:03:39,908 話すのは もう少し 先でもよいかと。 38 00:03:44,534 --> 00:03:49,205 ♪♪~(テーマ音楽) 39 00:03:49,205 --> 00:06:21,905 ♪♪~ 40 00:06:33,869 --> 00:06:37,540 (ヨシ)お似合いにございますね。 41 00:06:37,540 --> 00:06:41,877 おかしいのう。 は? おかしゅうございますか? 42 00:06:41,877 --> 00:06:44,196 姉上たちじゃ。 43 00:06:44,196 --> 00:06:46,532 せっかく 伯父上に招かれたのに→ 44 00:06:46,532 --> 00:06:49,552 ちっとも うれしそうな顔をされぬ。 45 00:06:49,552 --> 00:06:53,522 なぜ あのような 浮かぬ ご様子なのであろう? 46 00:06:53,522 --> 00:06:57,860 おかしいといえば 父上のこともじゃ。 47 00:06:57,860 --> 00:07:01,697 亡くなった時のことを 誰も 私に話してはくれぬ。 48 00:07:01,697 --> 00:07:05,868 その話となると 皆 逃げるようなそぶりするのじゃ。 49 00:07:05,868 --> 00:07:09,872 悲しい思い出だからに ございましょう。 50 00:07:09,872 --> 00:07:11,874 ふん。 51 00:07:11,874 --> 00:07:17,196 <そして 天正7年夏→ 52 00:07:17,196 --> 00:07:24,196 私は 娘たちを連れ 安土へ向かって旅立ちました> 53 00:07:33,879 --> 00:07:38,200 (ヨシ)姫様 お待ち下さりませ! 江様! 54 00:07:38,200 --> 00:07:40,202 (太鼓の音) 55 00:07:40,202 --> 00:07:43,205 あ~! 56 00:07:43,205 --> 00:07:47,209 あっ… 失礼します ちょっ… 姫様 姫様! 57 00:07:47,209 --> 00:07:51,881 (町の けん騒) 58 00:07:51,881 --> 00:07:55,534 ここが安土の町か…。 59 00:07:55,534 --> 00:08:00,534 見よ! ここが安土じゃ。 伯父上の造られた町じゃ。 60 00:08:03,209 --> 00:08:08,209 姫様 輿に戻りましょう。 お方様に 叱られてしまいまする。 61 00:08:17,206 --> 00:08:22,211 ♪♪~ 62 00:08:22,211 --> 00:08:24,511 すごい。 63 00:08:26,365 --> 00:08:29,869 あれが 安土のお城? 64 00:08:29,869 --> 00:08:34,169 あのような お城 初めてにございます。 65 00:08:35,875 --> 00:08:42,175 いかにも… いかにも 兄上様らしき城じゃ。 66 00:08:45,868 --> 00:08:51,207 (明智)此度は ようこそ おいで下さりました。 67 00:08:51,207 --> 00:08:55,544 明智殿にも息災のご様子 うれしく存じます。 68 00:08:55,544 --> 00:09:00,544 は。 お市の方様 姫様方も。 69 00:09:03,552 --> 00:09:10,876 あの折の ご夫君たる 浅井長政様のご自害。 70 00:09:10,876 --> 00:09:13,546 さぞかし お心をお痛めのことと…。 71 00:09:13,546 --> 00:09:17,867 そのことは もう…。 72 00:09:17,867 --> 00:09:19,867 はっ。 73 00:09:23,205 --> 00:09:26,876 時に 兄は? 74 00:09:26,876 --> 00:09:33,199 山の中腹に 摠見寺なる 寺を建てておりまして→ 75 00:09:33,199 --> 00:09:36,199 今は そちらにおいでかと。 76 00:09:38,204 --> 00:09:41,540 兄が 寺をですか。 77 00:09:41,540 --> 00:09:43,542 は…。 78 00:09:43,542 --> 00:09:54,537 ♪♪~ 79 00:09:54,537 --> 00:09:58,707 (森 坊丸) これは「釈迦説法図」と申します。 お釈迦様のお話に→ 80 00:09:58,707 --> 00:10:01,210 菩薩や弟子たちが 聞き入っておりますが→ 81 00:10:01,210 --> 00:10:06,532 それを 空から天女が見守るという 荘厳な情景にございます。→ 82 00:10:06,532 --> 00:10:10,202 こちらの柱には ご覧のように龍神が飾られ→ 83 00:10:10,202 --> 00:10:16,202 昇り龍 降り龍が 共に ここを守っておりまする。 84 00:10:20,195 --> 00:10:23,895 あ~っ! すごい! 85 00:10:26,535 --> 00:10:31,206 姉上! 姉様! 海です 海が見えます! 86 00:10:31,206 --> 00:10:36,528 あれは海ではない。 琵琶の海じゃ。 大きな大きな湖じゃ。 87 00:10:36,528 --> 00:10:42,534 湖…。 あの向こうに 小谷のお城がある。 88 00:10:42,534 --> 00:10:45,834 小谷…? 父上のお城ですか?! 89 00:10:50,859 --> 00:11:18,037 ♪♪~ 90 00:11:18,037 --> 00:11:22,708 改めまして 森 坊丸と申します。 91 00:11:22,708 --> 00:11:25,908 弟の力丸にございます。 92 00:11:27,546 --> 00:11:29,698 麗しい…。 93 00:11:29,698 --> 00:11:33,869 初 口を閉じよ。 初! 94 00:11:33,869 --> 00:11:37,706 姉様! 口! く ち! 95 00:11:37,706 --> 00:11:40,206 うるさい! 96 00:11:42,695 --> 00:11:45,197 (坊丸)我ら ふだんは 御屋形様の小姓として→ 97 00:11:45,197 --> 00:11:49,535 御身の回りの世話を 務めておりまする。 お二人で? 98 00:11:49,535 --> 00:11:52,538 御屋形様の小姓は 幾人もおりまする。 99 00:11:52,538 --> 00:11:56,208 それに 兄者がおりますれば。 兄上様? 100 00:11:56,208 --> 00:11:59,862 森 蘭丸と申しまして 常に 御屋形様の おそば近くに→ 101 00:11:59,862 --> 00:12:03,198 仕えております。 では 3人兄弟? 102 00:12:03,198 --> 00:12:05,998 私たちと同じにございますね。 103 00:12:07,703 --> 00:12:12,207 存命する兄弟は5人でして。 そうなのですか。 104 00:12:12,207 --> 00:12:17,196 我らの父と長兄は 御屋形様のため 身命を賭して戦い→ 105 00:12:17,196 --> 00:12:19,698 武運つたなく 戦場に散りました。 106 00:12:19,698 --> 00:12:24,203 父と兄は 名誉の死を得たのでございます。 107 00:12:24,203 --> 00:12:28,540 私たちの父も 戦で命を落としました。 108 00:12:28,540 --> 00:12:33,028 存じております。 北近江は 浅井の お殿様でございますね。 109 00:12:33,028 --> 00:12:36,882 ご立派な最期であられたとか。 あの… どのような? 110 00:12:36,882 --> 00:12:41,182 戦で死ぬのに 立派も名誉もありはしませぬ。 111 00:12:44,873 --> 00:12:49,044 ご無礼… 致しました。 112 00:12:49,044 --> 00:12:51,044 いえ。 113 00:12:54,533 --> 00:13:02,533 <そして 私と娘たちは 兄 信長と 対面することになりました> 114 00:13:08,530 --> 00:13:10,549 (一同)はは~! 115 00:13:10,549 --> 00:13:29,201 ♪♪~ 116 00:13:29,201 --> 00:13:33,205 (柴田)長のご道中 ご苦労に存じまする。 117 00:13:33,205 --> 00:13:38,527 本日は お市の方様 並びに姫君方と→ 118 00:13:38,527 --> 00:13:44,716 拝眉の栄に浴し 恐悦至極に存じ奉りまする。 119 00:13:44,716 --> 00:13:48,516 方々 面をお上げ下され。 120 00:13:53,208 --> 00:13:55,377 すごい…。 121 00:13:55,377 --> 00:13:58,577 姉上…。 落ち着くのじゃ。 122 00:14:00,432 --> 00:14:03,869 (織田信忠) 叔母上 ご無沙汰致しました。 123 00:14:03,869 --> 00:14:06,205 息災でおられましたか? 124 00:14:06,205 --> 00:14:08,207 はい。 125 00:14:08,207 --> 00:14:14,696 信忠殿じゃ。 兄上の ご嫡男で 既に家督を継いでおられる。 126 00:14:14,696 --> 00:14:18,200 我ら いとこ同士じゃ。 会えて うれしいぞ。 127 00:14:18,200 --> 00:14:20,369 はい! これ。 128 00:14:20,369 --> 00:14:23,539 信長が次男 信雄にござる。 129 00:14:23,539 --> 00:14:26,239 三男 信孝にござる。 130 00:14:27,876 --> 00:14:31,876 柴田勝家殿じゃ。 131 00:14:35,534 --> 00:14:41,834 おつらきことは 数々 おありになったやもしれませぬ。 132 00:14:43,876 --> 00:14:47,176 されど…。 133 00:15:01,527 --> 00:15:07,227 小谷を離れた我らの無念を おもんぱかってのことであろう。 134 00:15:12,538 --> 00:15:18,238 徳川家康殿といわれる。 兄上と盟約を結んでおいでじゃ。 135 00:15:25,200 --> 00:15:31,540 う~む 何とも惜しいことを。 よもや 織田様に→ 136 00:15:31,540 --> 00:15:35,840 これほど麗しい姪御が 3人も おありとは。 137 00:15:37,546 --> 00:15:41,884 あっ これは ご無礼をば。 138 00:15:41,884 --> 00:15:46,205 我が嫡男 信康にございます。 139 00:15:46,205 --> 00:15:48,705 信康にございます。 140 00:15:50,375 --> 00:15:55,214 この者の嫁は 織田様の ご息女でしてな。 141 00:15:55,214 --> 00:15:57,866 2人も子を成しながら→ 142 00:15:57,866 --> 00:16:04,873 我が妻 すなわち 姑と 反りが合わぬ様子なのです。 143 00:16:04,873 --> 00:16:07,542 父上。 まことであろうが。 144 00:16:07,542 --> 00:16:11,880 あの… 惜しいとは それは つまり→ 145 00:16:11,880 --> 00:16:15,200 私たちの誰かを 嫁にすればよかったと? 146 00:16:15,200 --> 00:16:19,900 これ! まさに そのとおり。 147 00:16:26,211 --> 00:16:28,530 御屋形様のおなりである! 148 00:16:28,530 --> 00:16:30,532 来た。 149 00:16:30,532 --> 00:16:49,534 ♪♪~ 150 00:16:49,534 --> 00:16:52,871 (信長)面を上げよ。 (一同)ははっ! 151 00:16:52,871 --> 00:17:22,534 ♪♪~ 152 00:17:22,534 --> 00:17:27,873 久方ぶりじゃのう。 息災であったか? 153 00:17:27,873 --> 00:17:34,880 はい。 兄上様も ご健勝のご様子 何よりに存じます。 154 00:17:34,880 --> 00:17:36,880 うむ。 155 00:17:40,535 --> 00:17:43,705 茶々か? 156 00:17:43,705 --> 00:17:45,705 はい。 157 00:17:48,777 --> 00:17:50,862 初。 158 00:17:50,862 --> 00:17:52,862 はい。 159 00:17:54,533 --> 00:17:58,870 2人とも さぞや わしを恨んでおろうのう。 160 00:17:58,870 --> 00:18:03,570 さようなことは ございませぬ。 161 00:18:05,210 --> 00:18:07,510 まあ よい。 162 00:18:11,199 --> 00:18:14,536 そちは…。 はい! 163 00:18:14,536 --> 00:18:19,541 おお! あの時の赤子か。 164 00:18:19,541 --> 00:18:21,877 名は 何と申す? 165 00:18:21,877 --> 00:18:24,529 江にございます。 166 00:18:24,529 --> 00:18:29,201 生まれ年は 天正の初めであったな。 167 00:18:29,201 --> 00:18:31,870 仰せのとおりにございます。 168 00:18:31,870 --> 00:18:36,208 その年だけは 覚えておいでのようですね。 169 00:18:36,208 --> 00:18:38,877 ああ。 170 00:18:38,877 --> 00:18:41,877 あれは 大変な年であったからな。 171 00:18:51,206 --> 00:18:57,212 (信長)されど それも昔の話。 皆が皆 この城を振り仰ぎ→ 172 00:18:57,212 --> 00:19:01,199 わしに向かって ぬかずく時が参ったのじゃ。 173 00:19:01,199 --> 00:19:03,702 さようにございましょうね。 174 00:19:03,702 --> 00:19:07,539 何と申しましても 兄上様は 強運の持ち主でおわしますゆえ…。 175 00:19:07,539 --> 00:19:10,839 運だけで 天下が取れるとでも 思うてか! 176 00:19:14,546 --> 00:19:16,846 (小声で)これは いかん…。 177 00:19:20,869 --> 00:19:24,169 ≪(羽柴秀吉)御屋形様~! 178 00:19:29,528 --> 00:19:33,865 御屋形様 ご無礼つかまつりまする! 179 00:19:33,865 --> 00:19:35,884 猿…。 180 00:19:35,884 --> 00:19:37,884 猿? 181 00:19:44,042 --> 00:19:46,528 毛利攻めは どうした? 182 00:19:46,528 --> 00:19:50,198 お言いつけどおり 播磨の三木城を攻めておりまする。 183 00:19:50,198 --> 00:19:54,202 今は 城を囲み 兵糧攻めに及んでおりまする! 184 00:19:54,202 --> 00:20:04,863 ♪♪~ 185 00:20:04,863 --> 00:20:09,551 ありがたき… ありがたき幸せに 存じ奉りまする! 186 00:20:09,551 --> 00:20:15,207 誰が 戻ってこいと言うた?! この大うつけの小猿めが! 187 00:20:15,207 --> 00:20:18,207 (殴る音) 188 00:20:26,218 --> 00:20:30,188 お許しを! 天主が成ったと聞きましては→ 189 00:20:30,188 --> 00:20:34,188 居ても立っても おられなかったのでござります! 190 00:20:45,871 --> 00:20:52,210 こ… これは お市の方様! 191 00:20:52,210 --> 00:20:54,696 猿! しばし…→ 192 00:20:54,696 --> 00:20:57,896 しばし お許し下され! 193 00:20:59,768 --> 00:21:04,773 この秀吉 あれより ずっと おわび申し上げとうござりました。 194 00:21:04,773 --> 00:21:10,073 長政様をご切腹に至るまで 追い詰めしことにござります。 195 00:21:14,216 --> 00:21:16,201 切腹? 196 00:21:16,201 --> 00:21:18,887 (柴田)猿! 197 00:21:18,887 --> 00:21:20,872 あ~っ! 198 00:21:20,872 --> 00:21:24,543 わびて おのれの気が済めば よいのか! お市様と 姫君方に→ 199 00:21:24,543 --> 00:21:29,197 いかに むごいことを申しておるか 分からぬか! 200 00:21:29,197 --> 00:21:31,197 参るぞ。 201 00:21:36,871 --> 00:21:40,871 長政様 ご切腹…? 202 00:21:45,213 --> 00:21:48,213 あれは どういうことなのですか?! 203 00:21:50,201 --> 00:21:55,540 そなたに いつかは話さねばと 思うていたが。 204 00:21:55,540 --> 00:22:01,529 何をですか? 父上は 切腹して亡くなられたのですか? 205 00:22:01,529 --> 00:22:05,529 それは 一体 なぜなのです? 206 00:22:10,538 --> 00:22:16,544 <私は 江に それまでに起こった すべてを話しました。→ 207 00:22:16,544 --> 00:22:22,534 兄 信長の野望 上洛 やがて始まった戦。→ 208 00:22:22,534 --> 00:22:28,540 義を貫いた夫 長政と その果てに待っていた長き戦い。→ 209 00:22:28,540 --> 00:22:32,544 激しい戦火を浴びる お城で 江が生まれたこと。→ 210 00:22:32,544 --> 00:22:36,548 更には 私と3人の娘を逃し→ 211 00:22:36,548 --> 00:22:43,204 自ら 死を選び取った 夫 長政の覚悟> 212 00:22:43,204 --> 00:22:48,026 では 伯父上が→ 213 00:22:48,026 --> 00:22:52,197 父上の仇なのですか? 214 00:22:52,197 --> 00:22:58,497 城攻めの先頭に立っていたのは あの秀吉であるがの。 215 00:23:05,193 --> 00:23:07,879 それを今まで→ 216 00:23:07,879 --> 00:23:10,532 なぜ 私に 教えて下さらなかったのですか?! 217 00:23:10,532 --> 00:23:15,537 勝手なことを申すな! 姉様? 218 00:23:15,537 --> 00:23:18,707 我らは 織田家にあっては裏切り者。 219 00:23:18,707 --> 00:23:25,207 肩身の狭い思いを 茶々や初には味わわせてもきた。 220 00:23:30,869 --> 00:23:34,873 分かるか? 江。 そなただけが 今日まで→ 221 00:23:34,873 --> 00:23:38,043 のうのうと生きて参ったのじゃ。 222 00:23:38,043 --> 00:23:43,098 伯父上への恐れや憎しみにも 縛られずにな。 223 00:23:43,098 --> 00:23:46,534 恐れ? 比叡山の延暦寺にまで→ 224 00:23:46,534 --> 00:23:51,539 焼き討ちをかけた男じゃ。 相手が誰であれ 平気で殺す。 225 00:23:51,539 --> 00:23:55,043 それが 織田信長という男なのじゃ! 226 00:23:55,043 --> 00:23:59,047 もう よかろう。 いちどきに 何もかも聞かされた→ 227 00:23:59,047 --> 00:24:02,033 江の身にもなってみよ。 まだ あるぞ。 やめよ 初。 228 00:24:02,033 --> 00:24:08,540 伯父上はな 父上のどくろで杯を作らせ→ 229 00:24:08,540 --> 00:24:11,240 家来と酒を酌み交わしたのじゃ! 230 00:24:13,878 --> 00:24:18,578 (泣き声) 231 00:24:23,705 --> 00:24:27,405 すまぬ 初。 232 00:24:31,529 --> 00:24:36,229 伯父上が 仇…。 233 00:24:38,203 --> 00:24:42,874 どくろの杯…。 234 00:24:42,874 --> 00:25:08,216 ♪♪~ 235 00:25:08,216 --> 00:25:10,516 姉上。 236 00:25:12,537 --> 00:25:18,837 今日は疲れた。 話は明日じゃ。 237 00:25:20,528 --> 00:25:22,864 はい。 238 00:25:22,864 --> 00:25:36,164 ♪♪~ 239 00:25:42,934 --> 00:25:45,036 これは? 240 00:25:45,036 --> 00:25:50,091 先ほど おとりなし頂いた お礼にございます。 241 00:25:50,091 --> 00:25:53,027 あのままだと 柴田殿に殺されるか→ 242 00:25:53,027 --> 00:25:56,827 御屋形様に 城から放り出されておりました。 243 00:26:04,205 --> 00:26:07,205 では 遠慮のう。 244 00:26:10,528 --> 00:26:15,228 播磨から持ち帰りし 逸品にござりまするぞ。 245 00:26:17,202 --> 00:26:20,202 ≪ごめん下さりませ。 誰じゃ?! 246 00:26:22,540 --> 00:26:27,540 おお これは三の姫様。 えっ?! 247 00:26:29,197 --> 00:26:31,199 はは~! 248 00:26:31,199 --> 00:26:35,537 あ~ お主は…! 249 00:26:35,537 --> 00:26:38,206 やあ~っ! うわ~っ 申し訳ございませぬ。 250 00:26:38,206 --> 00:26:40,875 申し訳ございません 申し訳ございません。 251 00:26:40,875 --> 00:26:44,379 姫様! 姫様! 252 00:26:44,379 --> 00:26:49,200 討つか 討たれるか。 それまでを必死で戦う。 253 00:26:49,200 --> 00:26:51,900 戦とは そうしたものにございます。 254 00:27:04,549 --> 00:27:12,857 もし 私と母上 姉上たちに すまぬと思うておるのなら…。 255 00:27:12,857 --> 00:27:15,877 思うておりまする! 256 00:27:15,877 --> 00:27:19,864 ならば 伯父上の所へ連れていけ。 (秀吉)はは~。 257 00:27:19,864 --> 00:27:22,050 は? 258 00:27:22,050 --> 00:27:26,250 それは 何故でございますか? 259 00:27:27,872 --> 00:27:32,210 伯父上に お聞きしたいことがあるのです。 260 00:27:32,210 --> 00:27:35,046 な… なりませぬ! もし 御屋形様の げきりんに→ 261 00:27:35,046 --> 00:27:37,699 触れるようなことあらば これくらいでは済みませぬ。 262 00:27:37,699 --> 00:27:40,535 殺されてしまいまするぞ! 263 00:27:40,535 --> 00:27:44,872 かまわぬ。 か… かまわぬ? 264 00:27:44,872 --> 00:27:49,210 伯父君は 天主においででしょう。 (秀吉)徳川様! 265 00:27:49,210 --> 00:27:52,547 案内役をつけますか? 266 00:27:52,547 --> 00:27:56,884 いえ 1人で行けます。 267 00:27:56,884 --> 00:28:29,534 ♪♪~ 268 00:28:29,534 --> 00:28:31,534 はっ! 269 00:28:49,537 --> 00:28:52,206 何の用じゃ? 270 00:28:52,206 --> 00:29:00,506 はい。 あの… 伯父上に お尋ねしたいことがございまして。 271 00:29:02,266 --> 00:29:04,466 ならば 入れ。 272 00:29:23,204 --> 00:29:25,204 何じゃ? 273 00:29:26,858 --> 00:29:33,558 私の父 浅井長政でございますが…。 274 00:29:35,867 --> 00:29:40,938 父を自害に追い込んだのは あの…。 275 00:29:40,938 --> 00:29:45,043 いかにも この信長である。 276 00:29:45,043 --> 00:29:47,361 なぜにございますか? 277 00:29:47,361 --> 00:29:50,698 父上は 実の妹の夫ではありませんか?! 278 00:29:50,698 --> 00:29:52,998 それが戦じゃ。 279 00:29:54,702 --> 00:30:00,708 しかし そちの父は 類いまれなる武将であった。 280 00:30:00,708 --> 00:30:06,047 逆に わしが腹を切っておっても おかしくはなかった。 281 00:30:06,047 --> 00:30:13,204 父上は お強かったのですね。 282 00:30:13,204 --> 00:30:16,504 誇り高き男でもあった。 283 00:30:23,214 --> 00:30:30,371 伯父上は お寺と… 本願寺と 戦っておられると聞きました。 284 00:30:30,371 --> 00:30:33,571 延暦寺を焼いたとも。 285 00:30:35,193 --> 00:30:41,549 仏を信じる者の国は 浄土 つまりは あの世にある。 286 00:30:41,549 --> 00:30:46,537 にも関わらず あの者たちは 現世の政に異を唱え→ 287 00:30:46,537 --> 00:30:53,237 果ては やり鉄砲を持ち 大軍を成して 戦に首を突っ込む。 288 00:31:00,868 --> 00:31:04,205 おかしいとは思わぬか? 289 00:31:04,205 --> 00:31:08,042 思います。 それも これも→ 290 00:31:08,042 --> 00:31:14,532 信心の衣に隠れて 権勢を我が者としたいがゆえじゃ。 291 00:31:14,532 --> 00:31:20,872 ならば 伯父上は 何を信心しておられるのですか? 292 00:31:20,872 --> 00:31:28,546 神も仏も知らぬ。 わしは 己しか信じぬ者である。 293 00:31:28,546 --> 00:31:31,532 己しか…。 294 00:31:31,532 --> 00:31:34,368 そちも覚えておくがよい。 295 00:31:34,368 --> 00:31:40,568 喜びと共に生きたいならば 己だけを信じることじゃ。 296 00:31:43,528 --> 00:31:47,228 己だけを…。 297 00:31:48,866 --> 00:31:53,166 もう遅い。 休め。 298 00:31:55,873 --> 00:32:00,173 最後に一つだけ お聞かせ下さい。 299 00:32:03,548 --> 00:32:08,248 伯父上が 父上の…。 300 00:32:11,873 --> 00:32:15,173 父上のどくろを用いて…。 301 00:32:21,199 --> 00:32:25,199 うわさにすぎぬ。 うわさ? 302 00:32:29,707 --> 00:32:35,529 戦の終わった次の正月 長政殿のしゃれこうべを→ 303 00:32:35,529 --> 00:32:42,203 わしは 箔濃にさせた。 しかし それは→ 304 00:32:42,203 --> 00:32:47,208 亡くなりし者への礼節としてじゃ。 礼節? 305 00:32:47,208 --> 00:32:51,545 戦った相手をたたえ その前で酒を酌む。 306 00:32:51,545 --> 00:32:56,601 勝者 敗者が生ずるのは必定だが ともあれ 戦は終わった。 307 00:32:56,601 --> 00:33:00,538 共に着飾り 相打ち解けて→ 308 00:33:00,538 --> 00:33:04,538 新しき年を迎えようではないか とな。 309 00:33:06,527 --> 00:33:11,532 それが どうして どくろの杯に? 310 00:33:11,532 --> 00:33:17,232 わしが何かをやると いちいち そうした悪評が立つのよ。 311 00:33:19,540 --> 00:33:23,861 悔しくはないのですか? 悔しい? 312 00:33:23,861 --> 00:33:26,881 そのような勝手なうわさを 立てられて。 313 00:33:26,881 --> 00:33:31,869 言いたい者には 言わせておけばよい。 でも…。 314 00:33:31,869 --> 00:33:36,569 それも また 己を信じることに他ならぬ。 315 00:33:38,209 --> 00:33:41,862 今 わしが言うておることを 信じるも信じぬも→ 316 00:33:41,862 --> 00:33:46,162 己を信じて そちが決めることじゃ。 317 00:33:52,540 --> 00:33:54,859 私は…。 318 00:33:54,859 --> 00:34:02,700 ♪♪~ 319 00:34:02,700 --> 00:34:06,037 いかなる理由があろうとも→ 320 00:34:06,037 --> 00:34:10,837 織田信長という人が 父を殺めたことを許せません。 321 00:34:15,196 --> 00:34:18,896 そんな己も信じよと 仰せなのでしょうか? 322 00:34:23,537 --> 00:34:27,208 面白い。 面白い? 323 00:34:27,208 --> 00:34:30,211 わしに向かって 言いたいことを言いおる。 324 00:34:30,211 --> 00:34:33,531 そのような者は めったにおらぬ。 325 00:34:33,531 --> 00:34:38,552 そのようなことを 言っているのではありません! 326 00:34:38,552 --> 00:34:44,542 そちが男に生まれれば よき武将になったやもしれぬな。 327 00:34:44,542 --> 00:34:48,879 武将になど なりたくありません。 328 00:34:48,879 --> 00:34:53,579 そうか。 なりとうないか。 329 00:34:55,553 --> 00:35:00,541 江… と申したな? はい。 330 00:35:00,541 --> 00:35:04,211 そちは 宝を持っておる。 331 00:35:04,211 --> 00:35:06,697 宝? 332 00:35:06,697 --> 00:35:10,197 持って生まれし その心根じゃ。 333 00:35:12,536 --> 00:35:15,539 そのまま 大きゅうなれ 江。 334 00:35:15,539 --> 00:35:21,545 己を信じ 己の思うまま 存分に生きよ。 335 00:35:21,545 --> 00:35:25,533 よく分かりませぬが。 336 00:35:25,533 --> 00:35:28,233 いずれ分かる。 337 00:35:33,874 --> 00:35:38,863 何をしておられるのです?! 姉上 姉様…。 338 00:35:38,863 --> 00:35:42,163 父の仇じゃ… 父上の…。 339 00:35:46,537 --> 00:35:48,873 江 逃げよ! 340 00:35:48,873 --> 00:35:51,192 ち… 違うのです! 黙れ。 341 00:35:51,192 --> 00:35:53,377 寝床が もぬけの殻なのを 見つけていなかったら→ 342 00:35:53,377 --> 00:35:57,214 そなたは 今頃 刀のさびになっておったのだぞ! 343 00:35:57,214 --> 00:36:00,217 何の騒ぎじゃ? 母上。 344 00:36:00,217 --> 00:36:02,870 江が殺されてしまいます。 345 00:36:02,870 --> 00:36:07,875 兄上様は そなたたちを 斬ったりはなさらぬ。 346 00:36:07,875 --> 00:36:11,175 兄上様も たいがいになされませ。 347 00:36:18,869 --> 00:36:23,169 母上 お二人の早とちりなのです。 348 00:36:26,544 --> 00:36:32,844 でも ありがとうございました。 349 00:36:35,035 --> 00:36:38,539 「ありがとう」じゃと? 350 00:36:38,539 --> 00:36:42,193 返せ 江! 私の命と 姉上のお命→ 351 00:36:42,193 --> 00:36:44,712 縮んだ分だけ そなたの寿命から返せ! 352 00:36:44,712 --> 00:36:50,034 申し訳ありませぬ! そればかりは かないませぬ…。 353 00:36:50,034 --> 00:36:53,704 (笑い声) 354 00:36:53,704 --> 00:36:58,776 市よ そなたは 面白き娘たちを 産んだものよのう。 355 00:36:58,776 --> 00:37:05,216 この者たちは 兄上様が滅ぼされし 浅井家の娘にございます。 356 00:37:05,216 --> 00:37:08,469 見るべき何かがあるとすれば それは→ 357 00:37:08,469 --> 00:37:12,206 浅井長政の娘ゆえでしょう。 358 00:37:12,206 --> 00:37:15,006 うむ 一理ある。 359 00:37:21,866 --> 00:37:27,866 森 坊丸と力丸には会うたな? はい。 360 00:37:31,208 --> 00:37:34,862 あの者たちの父親と長兄は 今から9年前→ 361 00:37:34,862 --> 00:37:43,162 戦で命を落とした。 敵方の大将は 浅井長政であった。 362 00:37:44,872 --> 00:37:48,042 わしが そちたちの父の仇なら→ 363 00:37:48,042 --> 00:37:53,113 浅井長政は あの兄弟の仇ということになる。 364 00:37:53,113 --> 00:37:57,885 そのことを あの方たちは? むろん 存じておる。 365 00:37:57,885 --> 00:38:02,540 なのに 私と妹たちの世話役を命じた…。 366 00:38:02,540 --> 00:38:06,877 敵 味方は 明日にも転ずるのが 乱世のならい。→ 367 00:38:06,877 --> 00:38:11,882 仇だからと憎んでおっては 侍は務まらぬ。 368 00:38:11,882 --> 00:38:16,537 それは どこか おかしいのではありませぬか? 369 00:38:16,537 --> 00:38:19,540 おかしかろうのう。 370 00:38:19,540 --> 00:38:25,540 そもそも 戦とは しょせん 男にしか分からぬものよ。 371 00:38:27,214 --> 00:38:31,201 さようなことはございませぬ。 372 00:38:31,201 --> 00:38:35,539 女子には女子の戦がございます。 373 00:38:35,539 --> 00:38:39,360 ほう。 いかなる戦じゃ? 374 00:38:39,360 --> 00:38:44,865 女子は 思うまま生きることは できませぬ。 375 00:38:44,865 --> 00:38:52,373 夫を殺され 織田家にあっては 裏切り者と そしられても→ 376 00:38:52,373 --> 00:38:58,879 死ぬこともならず 抜け殻となって→ 377 00:38:58,879 --> 00:39:04,579 今日まで 娘たちと身を寄せ合って 生きて参りました。 378 00:39:07,204 --> 00:39:12,876 それが いつまで続くのか→ 379 00:39:12,876 --> 00:39:17,176 明日は どうなるのかも 分かりませぬ。 380 00:39:19,550 --> 00:39:21,550 なれば…。 381 00:39:23,203 --> 00:39:26,503 女の戦は 生きること。 382 00:39:28,208 --> 00:39:32,508 本日 ただいまを 生きてゆくことにございます。 383 00:39:34,865 --> 00:39:37,165 なるほどのう。 384 00:39:44,525 --> 00:39:49,525 遅くまで お騒がせ致しました。 385 00:39:52,533 --> 00:39:54,551 参るぞ。 386 00:39:54,551 --> 00:41:03,251 ♪♪~ 387 00:41:06,874 --> 00:41:09,874 ご無事でございました。 388 00:41:11,528 --> 00:41:16,884 羽柴殿は 織田様に仕えて 何年におなりかな? 389 00:41:16,884 --> 00:41:23,207 あ~ かれこれ 25年になりましょうか。 390 00:41:23,207 --> 00:41:28,907 ならば わざわざ確かめずとも お分かりでしょうに。 391 00:41:32,199 --> 00:41:37,199 徳川様 「分かる」とは? 392 00:41:40,207 --> 00:41:45,907 あの姫は 織田様に似ておられる。 393 00:41:48,532 --> 00:41:50,832 それだけにござる。 394 00:41:52,536 --> 00:41:58,525 御屋形様に似た 姫様? 395 00:41:58,525 --> 00:42:06,200 ♪♪~ 396 00:42:06,200 --> 00:42:09,203 江がおらぬ? はい! 397 00:42:09,203 --> 00:42:20,531 ♪♪~ 398 00:42:20,531 --> 00:42:26,203 (柴田)我らの当面の軍略について 最も気になる武田家は 徳川殿。 399 00:42:26,203 --> 00:42:31,208 (家康)いかにも。 甲斐の武田勝頼に→ 400 00:42:31,208 --> 00:42:34,711 これといった動きは ないようにございます。 401 00:42:34,711 --> 00:42:37,865 しばし静観してよいと? (家康)はい。→ 402 00:42:37,865 --> 00:42:42,202 今のうちに 伊賀をたたいておくべきかと。 403 00:42:42,202 --> 00:42:55,199 ♪♪~ 404 00:42:55,199 --> 00:42:59,870 <あらがいようもなく 兄 信長に ひかれていく江を見た→ 405 00:42:59,870 --> 00:43:04,870 それが 初めにございました> 406 00:43:07,861 --> 00:43:11,532 私は知りたい。 伯父上を もっと深く知りたいのです。 407 00:43:11,532 --> 00:43:13,717 それほどまでに知りたいのか? 408 00:43:13,717 --> 00:43:16,036 (千 宗易) 姫様は 織田様が お好きなんや。 409 00:43:16,036 --> 00:43:18,539 好きになるのに 理由などありはしませぬ。 410 00:43:18,539 --> 00:43:20,541 わしは 己しか信じぬ者である。 411 00:43:20,541 --> 00:43:23,710 それが 江の大好きな 織田信長という人間なのじゃ。 412 00:43:23,710 --> 00:43:25,696 よく分かりません。 413 00:43:25,696 --> 00:43:28,532 (宗易)それが 織田信長いう お人や。 414 00:43:28,532 --> 00:43:31,832 何が何やら 分からぬ。 415 00:43:34,872 --> 00:43:42,863 <三重県津市は 交通の要衝として 栄えた町です。→ 416 00:43:42,863 --> 00:43:47,885 伊勢街道沿いにあった 伊勢上野城。→ 417 00:43:47,885 --> 00:43:55,192 織田信長は この地を 弟の信包に任せました。→ 418 00:43:55,192 --> 00:43:59,196 江たち三姉妹は 父 長政の死後→ 419 00:43:59,196 --> 00:44:03,200 ここに身を寄せたとも 考えられています。→ 420 00:44:03,200 --> 00:44:09,500 城跡からは 江も眺めたであろう 風景が望めます> 421 00:44:12,859 --> 00:44:17,531 <伊勢上野城から 南に およそ9km。→ 422 00:44:17,531 --> 00:44:23,203 信包は 新たな城に 拠点を移します。→ 423 00:44:23,203 --> 00:44:26,873 古くから港町として栄えた この地に→ 424 00:44:26,873 --> 00:44:31,573 城下町の基盤を築きました> 425 00:44:33,864 --> 00:44:38,535 <後に 数奇な運命をたどる 江。→ 426 00:44:38,535 --> 00:44:44,207 この地での穏やかな日々が 戦国の世を乗り越える強さを→ 427 00:44:44,207 --> 00:44:49,207 育んだのかもしれません>