1 00:00:34,324 --> 00:00:38,328 (龍子)私 秀吉様の側室ですの。 2 00:00:38,328 --> 00:00:40,330 (江 初)側室?! 3 00:00:40,330 --> 00:00:43,316 <秀吉は 戦で破った相手の 娘や妻たちを→ 4 00:00:43,316 --> 00:00:46,002 次々に側室にした。→ 5 00:00:46,002 --> 00:00:48,338 京極龍子も その一人> 6 00:00:48,338 --> 00:00:50,323 あらま。 7 00:00:50,323 --> 00:00:52,992 <本能寺の変で 龍子の夫は→ 8 00:00:52,992 --> 00:00:55,829 明智光秀に味方し敗北。→ 9 00:00:55,829 --> 00:00:59,999 龍子の弟 高次も 秀吉に降伏した> 10 00:00:59,999 --> 00:01:04,003 弟は 京極家を なんとか 再興させようとしているの。 11 00:01:04,003 --> 00:01:07,991 では 弟君のために側室に? 12 00:01:07,991 --> 00:01:12,662 <そして ついに茶々に迫る秀吉> 13 00:01:12,662 --> 00:01:18,318 某の思われ人に (秀吉) なってほしいのでござる。 14 00:01:18,318 --> 00:01:22,322 姉上が 猿の側室になど なる訳がないではないか! 15 00:01:22,322 --> 00:01:30,997 ♪♪~(テーマ音楽) 16 00:01:30,997 --> 00:03:59,997 ♪♪~ 17 00:04:10,990 --> 00:04:13,690 何じゃと?! さ…。 18 00:04:20,983 --> 00:04:24,153 猿が 姉上を側室に?! 19 00:04:24,153 --> 00:04:27,323 でも きっぱり お断りになったとの事。 20 00:04:27,323 --> 00:04:31,323 当たり前じゃ! よりにもよって 猿相手になど…。 21 00:04:32,995 --> 00:04:38,668 そうじゃ あやつ 約束を破りおって! 22 00:04:38,668 --> 00:04:44,006 約束? どこへ行くのじゃ?! 23 00:04:44,006 --> 00:04:46,206 もう…。 24 00:04:49,996 --> 00:04:51,998 では お嫌いなものは?  回想  25 00:04:51,998 --> 00:04:54,150 (高次)菓子です。 え? 26 00:04:54,150 --> 00:04:58,004 食べている者を見るだけでも 不快です。 27 00:04:58,004 --> 00:05:06,996 ♪♪~ 28 00:05:06,996 --> 00:05:10,666 (家臣)九州攻め ご恩賞の件 小早川左衛門尉殿→ 29 00:05:10,666 --> 00:05:15,655 筑前 筑後 ならびに肥前の一部 都合37万石たまい候…。 30 00:05:15,655 --> 00:05:20,355 (茶々)あなたは  回想  父と母を殺した仇です。 31 00:05:23,329 --> 00:05:28,529 (家臣)いかがでございましょうか 殿下。 殿下! 32 00:05:30,169 --> 00:05:32,488 うむ…。 33 00:05:32,488 --> 00:05:36,659 次は いよいよ東じゃ。 抜かるでないぞ。 34 00:05:36,659 --> 00:05:39,859 は… はあ。 35 00:05:45,668 --> 00:05:47,868 (ため息) 36 00:05:53,326 --> 00:05:56,996 (北政所) いかがなさったのですか? 37 00:05:56,996 --> 00:05:59,496 ん? ああ…。 38 00:06:01,167 --> 00:06:07,006 九州攻めの疲れかのう ハハハ! 39 00:06:07,006 --> 00:06:09,306 はあ~。 40 00:06:11,327 --> 00:06:13,327 あ…。 41 00:06:22,171 --> 00:06:25,658 いかがしたのじゃ? あ… いえ。 42 00:06:25,658 --> 00:06:28,658 な… 何の用じゃ? 43 00:06:34,150 --> 00:06:36,950 お茶々様の事か? 44 00:06:42,325 --> 00:06:46,662 お前様が 「側室にしたい」と 言うておられるとか。 45 00:06:46,662 --> 00:06:49,665 誰に聞いたんじゃ?! はっ! 46 00:06:49,665 --> 00:06:54,665 この城で起きている事で 私が知らぬ事はございませぬ。 47 00:06:58,007 --> 00:07:03,329 ご存じならば 話は早うござります。 48 00:07:03,329 --> 00:07:06,832 約束が違うではありませぬか! 49 00:07:06,832 --> 00:07:10,836 約束? あれは どうなったのですか?! 50 00:07:10,836 --> 00:07:13,489 あれ? 念書です。 51 00:07:13,489 --> 00:07:16,659  回想  姉上に 決して よこしまな気持ちを持たぬよう→ 52 00:07:16,659 --> 00:07:19,159 一筆 入れてもらいたいのです。 53 00:07:20,830 --> 00:07:25,902 そ… それは その… あの…。 54 00:07:25,902 --> 00:07:40,333 ♪♪~ 55 00:07:40,333 --> 00:07:42,835 持っていて下さったのですね。 56 00:07:42,835 --> 00:07:46,989 そなたとの約束ゆえな。 57 00:07:46,989 --> 00:07:51,994 でも もう一つ。 58 00:07:51,994 --> 00:07:55,331 も… もう一つ? 59 00:07:55,331 --> 00:08:05,391 ♪♪~ 60 00:08:05,391 --> 00:08:07,827 (北政所)文箱にありました。 61 00:08:07,827 --> 00:08:12,027 肌身離さず持っているのでは なかったのですか? 62 00:08:14,483 --> 00:08:18,487 お茶々様には断られたんじゃ。 このようなもの もう→ 63 00:08:18,487 --> 00:08:21,157 もはや どうでも…。 ようない! 64 00:08:21,157 --> 00:08:24,857 いま一度 読め。 声に出して読むのじゃ! 65 00:08:30,666 --> 00:08:33,002 (ため息) 66 00:08:33,002 --> 00:08:35,988 「娘たちに ゆめゆめ 邪心など抱かざるよう→ 67 00:08:35,988 --> 00:08:40,660 この儀 お約束願いたい」。 それは どうなったのですか? 68 00:08:40,660 --> 00:08:44,330 あ~ もう 今は お茶々様の事など 考える気にもならぬわ。 69 00:08:44,330 --> 00:08:48,330 「今は」という事は この先は 考えるという事ですか?! 70 00:08:51,337 --> 00:08:53,637 やかましいわ もう。 71 00:09:14,327 --> 00:09:20,666 ホホホホ! 秀吉様が とうとう お茶々様にねえ。 72 00:09:20,666 --> 00:09:25,338 龍子様は なぜ やかれぬのですか? 73 00:09:25,338 --> 00:09:27,823 やく? ですから→ 74 00:09:27,823 --> 00:09:30,993 側室としてといいますか…。 75 00:09:30,993 --> 00:09:35,331 そのような思い もう忘れました。 76 00:09:35,331 --> 00:09:40,031 私には 考えられませぬ。 フフフフ。 77 00:09:46,342 --> 00:09:48,994 お菓子を どうぞ。 78 00:09:48,994 --> 00:09:51,330 はい! 79 00:09:51,330 --> 00:09:55,030 あ… いえ。 80 00:10:01,657 --> 00:10:07,646 弟は まだ独りですよ。 好いた女子もおりませぬ。 81 00:10:07,646 --> 00:10:10,666 え? あ… はあ。 82 00:10:10,666 --> 00:10:14,987 でも 仮にも 大名になりましたからねえ。 83 00:10:14,987 --> 00:10:18,824 縁談は 次から次に 来てるようですよ。 84 00:10:18,824 --> 00:10:20,824 え? 85 00:10:22,495 --> 00:10:28,000 実は 高次も 初様の事を 憎からず思っているのではと。 86 00:10:28,000 --> 00:10:31,153 まことですか?! ええ。 だって…。 87 00:10:31,153 --> 00:10:36,225 初殿は かわいらしい お人ですね。 88 00:10:36,225 --> 00:10:38,994 ですって。 89 00:10:38,994 --> 00:10:41,694 そんな~。 フフフフフ。 90 00:10:48,654 --> 00:10:56,328 でも 私も 初様を妹にしたいけど そうはいかないでしょうね。 91 00:10:56,328 --> 00:10:59,331 え? だって 何と言っても→ 92 00:10:59,331 --> 00:11:04,403 ご姉妹は 信長公の姪御。 言葉は悪いけど→ 93 00:11:04,403 --> 00:11:07,203 うんと 使いみちが あるのではありませんか? 94 00:11:09,008 --> 00:11:11,308 使いみち…? 95 00:11:20,002 --> 00:11:22,004 (泣き声) 96 00:11:22,004 --> 00:11:24,704 使いみちのう。 97 00:11:26,325 --> 00:11:31,831 猿は 私たちを 政の またとなき道具だと思うておると。 98 00:11:31,831 --> 00:11:35,334 政の道具? 99 00:11:35,334 --> 00:11:40,634 自分の妹も… 母親までも 人質に出した男です。 100 00:11:42,324 --> 00:11:47,329 (泣き声) 101 00:11:47,329 --> 00:11:52,334 しかし 龍子様が仰せの事は 打ち消せぬ。 102 00:11:52,334 --> 00:11:56,839 我ら自身 捕らわれの身ゆえな。 103 00:11:56,839 --> 00:12:01,660 でも 姉上は 猿の申し出を 断られたというではないですか。 104 00:12:01,660 --> 00:12:05,664 そんなの当たり前です! そのおかげで 秀吉は→ 105 00:12:05,664 --> 00:12:09,335 しおれた猿のように なっておりました。 106 00:12:09,335 --> 00:12:11,635 いい気味です。 107 00:12:14,840 --> 00:12:19,340 私は 高次様に嫁ぎたいのです! 108 00:12:21,814 --> 00:12:25,985 それで 相手のお気持ちは? 109 00:12:25,985 --> 00:12:31,674 私を気に入って下さって おいでのようじゃ。 110 00:12:31,674 --> 00:12:35,974 嫁にもらいたいと? それは…。 111 00:12:38,330 --> 00:12:46,655 姉上 お願いです! 高次様との事 秀吉に頼んでは頂けませぬか? 112 00:12:46,655 --> 00:12:49,825 え?! 何を仰せです! 113 00:12:49,825 --> 00:12:54,325 そんな事をしたら 猿が 姉上に何を言いだすか。 114 00:12:56,332 --> 00:12:59,632 どうすればいいのじゃ…! 115 00:13:06,325 --> 00:13:10,329 (市)<それより数日後> 116 00:13:10,329 --> 00:13:14,329 もうよい。 下がっておれ。 はい。 117 00:13:25,995 --> 00:13:31,333 このところ姿を見ぬが 秀吉殿は どうしておられる? 118 00:13:31,333 --> 00:13:36,338 (サキ)殿下でしたら 京の都においでとか。 119 00:13:36,338 --> 00:13:38,638 京か。 120 00:13:44,997 --> 00:13:49,835 (家康) 此度は 九州平定も無事相なり→ 121 00:13:49,835 --> 00:13:54,657 まことに おめでとう存じ上げ奉りまする。 122 00:13:54,657 --> 00:13:57,343 旭は元気にしておりますかな? 123 00:13:57,343 --> 00:14:01,664 は。 息災にしております。 124 00:14:01,664 --> 00:14:06,335 それは ありがたい。 礼を申す。 125 00:14:06,335 --> 00:14:08,821 いや そのような…。 126 00:14:08,821 --> 00:14:11,323 (石田)このところ 殿下には→ 127 00:14:11,323 --> 00:14:17,997 豊臣姓の拝領 太政大臣ご就任と めでたき事が続きまして。 128 00:14:17,997 --> 00:14:20,332 (家康)そのようですな。 129 00:14:20,332 --> 00:14:25,654 つきましては 徳川様を 従二位権大納言に。 130 00:14:25,654 --> 00:14:30,159 ご嫡男の竹千代様にも 従五位下武蔵守の官位を→ 131 00:14:30,159 --> 00:14:34,330 お授けする事 取り計られましてございます。 132 00:14:34,330 --> 00:14:38,330 それはまた 身に余る大任にござりまするな。 133 00:14:39,985 --> 00:14:44,823 我ら義兄弟じゃ。 徳川家も 我が豊臣と共に→ 134 00:14:44,823 --> 00:14:48,327 大いに栄えてもらわねばならぬ。 135 00:14:48,327 --> 00:14:56,318 お心遣い 竹千代ともども 厚く御礼申し上げまする。 136 00:14:56,318 --> 00:14:58,318 うむ。 137 00:15:00,656 --> 00:15:07,329 いや それにしても 大層 立派な屋敷ですな!→ 138 00:15:07,329 --> 00:15:11,629 聚楽第と名付けられたとか。 139 00:15:15,671 --> 00:15:20,659 「不老不死の喜びを集めた屋敷」の 意にござりまする。 140 00:15:20,659 --> 00:15:23,328 なるほど。 141 00:15:23,328 --> 00:15:30,335 (秀吉)黄金をふんだんに使い けんらん豪華に造り申した。 142 00:15:30,335 --> 00:15:35,324 関白殿下のお住まいと政の場。 143 00:15:35,324 --> 00:15:39,995 いや~ 贅を尽くして 当然の事にござります。 144 00:15:39,995 --> 00:15:42,664 完成は まだだが→ 145 00:15:42,664 --> 00:15:47,669 近いうちに こちらへ 移るつもりでおりましてのう。 146 00:15:47,669 --> 00:15:54,343 殿下におかれましては ちと お疲れですかな? 147 00:15:54,343 --> 00:15:57,830 そればかりではないが…。 148 00:15:57,830 --> 00:16:02,030 では 女子ですかな? 149 00:16:05,654 --> 00:16:07,840 (ため息) 150 00:16:07,840 --> 00:16:12,327 いやいや これは驚き申した。 151 00:16:12,327 --> 00:16:18,333 関白殿下でも 思いのままにならぬ お方が おいでとは。 152 00:16:18,333 --> 00:16:20,833 (ため息) 153 00:16:26,658 --> 00:16:31,663  回想  私は 高次様に嫁ぎたいのです! 154 00:16:31,663 --> 00:16:33,832 (ため息) 155 00:16:33,832 --> 00:16:36,985  回想  (龍子)私も 初様を妹にしたいけど→ 156 00:16:36,985 --> 00:16:39,685 そうはいかないでしょうね。 157 00:16:41,323 --> 00:16:43,523 (高次)初殿。 158 00:16:48,163 --> 00:16:51,963 た… 高次様。 159 00:16:53,652 --> 00:16:56,171 お一人ですか? 160 00:16:56,171 --> 00:16:58,157 は… はい。 161 00:16:58,157 --> 00:17:01,326 今日は 風が心地よい。 162 00:17:01,326 --> 00:17:05,998 ほんに。 そうでした。 163 00:17:05,998 --> 00:17:08,998 一つ お聞きしたい事があったのです。 164 00:17:10,652 --> 00:17:12,838 何でしょう? 165 00:17:12,838 --> 00:17:17,893 お嫌いなものです。 嫌いなもの? 166 00:17:17,893 --> 00:17:21,663 私は「菓子」と申しましたが 初殿の お嫌いなものを→ 167 00:17:21,663 --> 00:17:24,316 伺っておりませんでした。 168 00:17:24,316 --> 00:17:28,616 嫌いなもの。 はい。 169 00:17:31,824 --> 00:17:35,327 私が嫌いなのは…。 170 00:17:35,327 --> 00:17:37,327 はい。 171 00:17:44,336 --> 00:17:50,826 私が嫌いなのは あなたのような男です。 172 00:17:50,826 --> 00:17:54,162 は? 仕官の道を得るため→ 173 00:17:54,162 --> 00:17:58,667 己の姉を 側室に差し出すような男です! 174 00:17:58,667 --> 00:18:05,657 ♪♪~ 175 00:18:05,657 --> 00:18:07,659 (侍女)初様! 176 00:18:07,659 --> 00:18:24,660 ♪♪~ 177 00:18:24,660 --> 00:18:27,660 なぜ そのような事を? 178 00:18:31,500 --> 00:18:35,671 あのように 明るう 屈託のうされると→ 179 00:18:35,671 --> 00:18:38,490 急に憎たらしゅうなったのじゃ。 180 00:18:38,490 --> 00:18:41,660 その気持ち 分からないでもないが…。 181 00:18:41,660 --> 00:18:46,498 でも 嫁に行きたいとまで仰せの お方なのですよ。 182 00:18:46,498 --> 00:18:52,337 どうせ秀吉に どこかへ 嫁にやられる身なのじゃ。 183 00:18:52,337 --> 00:18:56,637 次に出されるのは この私なのじゃ…。 184 00:18:58,327 --> 00:19:01,330 (泣き声) 185 00:19:01,330 --> 00:19:06,335 姉様 しっかりして下さいまし。 186 00:19:06,335 --> 00:19:08,635 姉様! 187 00:19:13,342 --> 00:19:17,042 <そして その夜> 188 00:19:21,316 --> 00:19:26,616 そういえば 関白殿下が 京より お戻りになったようにございます。 189 00:19:30,325 --> 00:19:32,825 姫様? 190 00:19:34,830 --> 00:19:37,630 三成を呼べ。 は? 191 00:19:40,669 --> 00:19:43,469 殿下に お会いしたいと伝えよ。 192 00:19:49,161 --> 00:20:00,656 なるほど。 妹の思いを遂げさせてほしいと。 193 00:20:00,656 --> 00:20:02,824 お願い致します。 194 00:20:02,824 --> 00:20:10,999 しかし… とすると これまで 初殿のために やってきた事が→ 195 00:20:10,999 --> 00:20:16,321 一切 無駄になりまするな。 196 00:20:16,321 --> 00:20:24,021 この秀吉に 見返りはないのですかな? 197 00:20:28,000 --> 00:20:30,300 見返り? 198 00:20:34,823 --> 00:20:40,328 縁談をまとめる代わりに→ 199 00:20:40,328 --> 00:20:44,028 わしに 何か下さるのか? 200 00:20:47,002 --> 00:20:54,493 私を側室になさりたいという 事ですか? 201 00:20:54,493 --> 00:21:00,332 そう 申したら→ 202 00:21:00,332 --> 00:21:04,332 どう… なさる? 203 00:21:10,675 --> 00:21:20,669 妹の… 初の縁談が決まりましたら→ 204 00:21:20,669 --> 00:21:23,369 お話し申し上げます。 205 00:21:25,323 --> 00:21:27,826 さようか。 206 00:21:27,826 --> 00:21:35,026 ♪♪~ 207 00:21:37,669 --> 00:21:40,969 <それより何日か後> 208 00:21:42,657 --> 00:21:45,343 あちらへ。 209 00:21:45,343 --> 00:21:48,843 (秀吉)おお 来られましたか。 210 00:21:53,318 --> 00:21:55,670 我らをお呼びとか。 211 00:21:55,670 --> 00:21:58,370 何の用じゃ? さあ。 212 00:22:00,659 --> 00:22:03,959 入るがよい。 ≪(高次)ご無礼つかまつります。 213 00:22:16,007 --> 00:22:20,307 高次から話があるそうじゃ。 は。 214 00:22:24,833 --> 00:22:27,333 初殿を…。 215 00:22:29,671 --> 00:22:33,371 私の妻に お迎えしとうござります。 216 00:22:38,997 --> 00:22:41,497 よう 言うた。 217 00:22:46,338 --> 00:22:48,338 初。 218 00:22:51,993 --> 00:22:53,993 姉様? 219 00:22:56,832 --> 00:23:00,532 なぜ 私を嫁にと? 220 00:23:02,320 --> 00:23:06,491 こういう事ではないのですか? 関白殿下に命じられたゆえ→ 221 00:23:06,491 --> 00:23:09,828 嫁に欲しいと言うしかなくなった。 222 00:23:09,828 --> 00:23:11,830 そうなのですか? 223 00:23:11,830 --> 00:23:13,999 なにも わしが押しつけた訳では…。 224 00:23:13,999 --> 00:23:17,335 私は 高次様に お聞きしているのです! 225 00:23:17,335 --> 00:23:29,331 ♪♪~ 226 00:23:29,331 --> 00:23:35,337 もしかしたら あの事では…。 あの事? 227 00:23:35,337 --> 00:23:40,325 高次様が 秀吉様に仕えるために 姉君である龍子様を→ 228 00:23:40,325 --> 00:23:46,831 側室に差し出した事です。 そこまでの事をされた高次様を→ 229 00:23:46,831 --> 00:23:49,317 姉は 信じる事ができぬのでは? 230 00:23:49,317 --> 00:23:52,317 江 なんという ご無礼を。 231 00:23:53,989 --> 00:23:58,289 いや あのな…。 (龍子)よろしいでしょうか。 232 00:24:00,011 --> 00:24:04,666 弟が 私を 殿下に 差し出したのではありませんよ。 233 00:24:04,666 --> 00:24:07,002 え? 234 00:24:07,002 --> 00:24:11,990 私は 既に 殿下の側室だったのです。 235 00:24:11,990 --> 00:24:16,995 そうじゃ。 高次は 明智と共に戦ったため→ 236 00:24:16,995 --> 00:24:20,982 本能寺のあと 行き場を失っておったのじゃ。→ 237 00:24:20,982 --> 00:24:26,671 それを。 私が殿下に お願いをし→ 238 00:24:26,671 --> 00:24:29,371 仕官の道を手に入れたのです。 239 00:24:31,993 --> 00:24:38,667 弟は 己の信ずるところに従い 生きて参ったはず。 240 00:24:38,667 --> 00:24:45,824 とりわけ 京極の家が生き残る道は これしかなかったのです。 241 00:24:45,824 --> 00:24:50,328 (秀吉)まあ そうじゃな。 242 00:24:50,328 --> 00:24:55,000 (龍子)弟は申しておりましたよ。 ふと気付くと→ 243 00:24:55,000 --> 00:25:00,700 初様の面影が 胸の深くに 宿ってしまっていたと。 244 00:25:05,493 --> 00:25:10,693 それは まことにございましょうか? 245 00:25:13,168 --> 00:25:18,006 初めて お会いした時から この高次→ 246 00:25:18,006 --> 00:25:21,306 初殿に惹かれておりました。 247 00:25:22,994 --> 00:25:29,985 ♪♪~ 248 00:25:29,985 --> 00:25:32,003 姉様! 249 00:25:32,003 --> 00:25:42,664 ♪♪~ 250 00:25:42,664 --> 00:25:44,664 初殿。 251 00:25:48,169 --> 00:25:50,669 私は…。 252 00:25:54,993 --> 00:25:59,331 私の好きなものは 菓子にござります! 253 00:25:59,331 --> 00:26:02,000 は? 254 00:26:02,000 --> 00:26:07,700 それでもよいと仰せでしょうか? 255 00:26:13,995 --> 00:26:21,653 ならば 私も菓子を好きになるよう 努めまする。 256 00:26:21,653 --> 00:26:47,328 ♪♪~ 257 00:26:47,328 --> 00:26:50,999 よかった。 ホントに。 258 00:26:50,999 --> 00:27:18,326 ♪♪~ 259 00:27:18,326 --> 00:27:21,663 <それから およそ1か月がたち…> 260 00:27:21,663 --> 00:27:24,999 (初)これが 近江長浜屋の干菓子じゃ。→ 261 00:27:24,999 --> 00:27:28,670 で こっちが 若狭屋のまんじゅうと練り菓子。 262 00:27:28,670 --> 00:27:32,841 これを どうなさるのですか? これから生涯 菓子は食べぬ。 263 00:27:32,841 --> 00:27:35,326 高次様が お嫌いゆえな。 264 00:27:35,326 --> 00:27:38,663 でも 高次様は 食べてもよいと 仰せだったのでは? 265 00:27:38,663 --> 00:27:43,151 いや 嫁入りを機にやめる。 きっぱりとな。 266 00:27:43,151 --> 00:27:48,656 驚きました。 姉様に そんな けなげな決意ができるなんて。 267 00:27:48,656 --> 00:27:52,356 やかましいわ。 フフン。 268 00:27:58,666 --> 00:28:02,666 母が娘を送り出すような 心持ちじゃ。 269 00:28:04,989 --> 00:28:12,289 母上は このような思い 味わう事 できなかったのじゃな。 270 00:28:17,669 --> 00:28:20,169 (北政所)ちと 邪魔をしまする。 271 00:28:21,823 --> 00:28:24,023 政所様! 272 00:28:28,663 --> 00:28:32,333 これを。 273 00:28:32,333 --> 00:28:38,156 道中 つつがなき事を お祈り申しております。 274 00:28:38,156 --> 00:28:40,992 ありがとう存じます。 275 00:28:40,992 --> 00:28:45,330 過分なる支度金を ご用意して頂いたとか。 276 00:28:45,330 --> 00:28:48,833 お礼の言葉もござりませぬ。 277 00:28:48,833 --> 00:28:54,339 お初様は 実の娘に等しきお方ですゆえ。 278 00:28:54,339 --> 00:28:59,327  回想  姉上が 猿の側室になど なる訳がないではないか! 279 00:28:59,327 --> 00:29:01,327 側室? 280 00:29:06,484 --> 00:29:11,339 (初)政所様 これは 何と書かれておるのですか? 281 00:29:11,339 --> 00:29:18,663 これは 牛王寳印と読みます。 お初様を 疫病や災厄から…。 282 00:29:18,663 --> 00:29:27,155 <そして 初が 近江の京極家へ 嫁ぐ日が やって参りました> 283 00:29:27,155 --> 00:29:34,655 姉上 江 行って参ります。 284 00:29:38,666 --> 00:29:44,822 私が輿入れする時 姉様は仰せでした。 285 00:29:44,822 --> 00:29:47,492 嫌なやつなら戻って参れ。  回想  286 00:29:47,492 --> 00:29:50,345 縁起でもない事を 言わないで下さい。 287 00:29:50,345 --> 00:29:56,668 そのおかげで 私は 戻ってくるはめになりました。 288 00:29:56,668 --> 00:29:59,671 そなた 何が言いたいのじゃ? 289 00:29:59,671 --> 00:30:07,671 なので 姉様に 嫌な事は申しません。 290 00:30:12,667 --> 00:30:16,838 お幸せになって下さい。 291 00:30:16,838 --> 00:30:21,338 いつまでも いつまでも。 292 00:30:22,994 --> 00:30:24,994 江…。 293 00:30:31,002 --> 00:30:39,302 私は 江の時と同じ事を言うぞ。 294 00:30:43,665 --> 00:30:50,822 私が母上の代わりじゃ。 295 00:30:50,822 --> 00:31:00,832 私のおる所が 初 そなたのうちじゃ。 296 00:31:00,832 --> 00:31:03,001 姉上…。 297 00:31:03,001 --> 00:31:10,008 ♪♪~ 298 00:31:10,008 --> 00:31:12,660 姉様。 299 00:31:12,660 --> 00:31:20,318 ♪♪~ 300 00:31:20,318 --> 00:31:27,325 <こうして 愛するお方のもとへ 嫁ぐ事になった娘 初。→ 301 00:31:27,325 --> 00:31:32,625 母として 何よりの喜びにございます> 302 00:31:38,152 --> 00:31:43,675 姉様は もう おられぬのじゃな。 303 00:31:43,675 --> 00:31:45,975 (ヨシ)ほんに。 304 00:31:51,315 --> 00:31:54,318 そなた 何か知らぬか? 305 00:31:54,318 --> 00:31:57,338 は? 何かとは? 306 00:31:57,338 --> 00:32:01,338 姉様の縁談が決まった いきさつについてじゃ。 307 00:32:02,994 --> 00:32:06,664 姉上が動かれたためではないかと 思うてな。 308 00:32:06,664 --> 00:32:09,333 (ヨシ)茶々様が 動かれた? 309 00:32:09,333 --> 00:32:13,171 猿に お頼みになったのでは ないかのう。 310 00:32:13,171 --> 00:32:15,490 (ヨシ)茶々様が そのように? 311 00:32:15,490 --> 00:32:19,790 「そのような事はない」と 仰せであった。 312 00:32:22,330 --> 00:32:55,997 ♪♪~ 313 00:32:55,997 --> 00:32:58,297 (石田)では…。 314 00:33:03,004 --> 00:33:05,304 三成。 は。 315 00:33:12,163 --> 00:33:14,963 今宵は そちも外せ。 316 00:33:19,337 --> 00:33:21,656 は。 317 00:33:21,656 --> 00:33:54,356 ♪♪~ 318 00:34:16,994 --> 00:34:22,650 此度の事 まことに ありがとう存じます。 319 00:34:22,650 --> 00:34:28,950 おかげさまで 妹は 無事 出立致しましてございます。 320 00:34:30,992 --> 00:34:38,692 手前は 約束を果たしたのみ。 礼には及びませぬ。 321 00:34:46,824 --> 00:34:50,824 せんだっての お返事を お持ち致しました。 322 00:34:53,314 --> 00:34:58,014 わしに 何を下さるおつもりか? 323 00:35:05,326 --> 00:35:14,826 私を… 私の身を お好きになさって下さりませ。 324 00:35:20,341 --> 00:35:22,341 ほう。 325 00:35:24,328 --> 00:35:31,986 ただ一つだけ 側室にはなりたくないのです。 326 00:35:31,986 --> 00:35:36,686 それだけは ご容赦頂きとう存じます。 327 00:35:41,662 --> 00:35:43,662 なるほど。 328 00:35:48,986 --> 00:35:51,286 ならば 近う。 329 00:36:22,003 --> 00:36:24,803 ざれ言にござる。 330 00:36:27,325 --> 00:36:30,328 え? 331 00:36:30,328 --> 00:36:34,165 お茶々様を 力づくで手に入れようとは→ 332 00:36:34,165 --> 00:36:37,318 思いませぬ。 333 00:36:37,318 --> 00:36:43,318 では 私から望む事があるとでも? 334 00:36:47,161 --> 00:36:53,167 ないでしょうな。 ただ 某は→ 335 00:36:53,167 --> 00:37:02,994 今宵 こうして来て下さっただけで 幸せにございます。 336 00:37:02,994 --> 00:37:12,670 ♪♪~ 337 00:37:12,670 --> 00:37:20,161 月を見ると 幼き頃を思い出しまする。 338 00:37:20,161 --> 00:37:22,161 え? 339 00:37:23,831 --> 00:37:33,657 貧しゅうて 貧しゅうて いつも腹が減って 腹が減って…。 340 00:37:33,657 --> 00:37:36,394 あのような月が出ると→ 341 00:37:36,394 --> 00:37:41,999 いつも 大きな餅に 見えてしまいましてなあ。 342 00:37:41,999 --> 00:37:45,999 餅? 餅です。 343 00:37:47,671 --> 00:37:52,727 では 三日月では駄目ですね。 344 00:37:52,727 --> 00:37:57,998 な~に かじった餅の残りと 思うておりました。 345 00:37:57,998 --> 00:38:05,005 ♪♪~ 346 00:38:05,005 --> 00:38:07,305 笑うと…。 347 00:38:10,494 --> 00:38:14,999 更に お美しいのう。 348 00:38:14,999 --> 00:38:36,337 ♪♪~ 349 00:38:36,337 --> 00:38:41,637 姉様がおられぬと静かですね。 そうじゃな。 350 00:38:48,666 --> 00:38:51,986 お休みが遅かったのですか? 351 00:38:51,986 --> 00:38:54,686 少しばかりな。 352 00:38:57,057 --> 00:38:59,660 (秀吉)お茶々様。  回想  353 00:38:59,660 --> 00:39:01,660 え? 354 00:39:03,330 --> 00:39:07,334 もしも…→ 355 00:39:07,334 --> 00:39:12,034 もしも わしが仇でなかったら…。 356 00:39:17,661 --> 00:39:21,961 思いを受け入れて頂けたのかと。 357 00:39:29,824 --> 00:39:34,328 いやいや 申し訳ない。 358 00:39:34,328 --> 00:39:37,628 未練がましゅうござったな。 359 00:39:42,319 --> 00:39:44,319 姉上? 360 00:39:47,391 --> 00:39:49,827 姉上! 361 00:39:49,827 --> 00:39:51,829 何じゃ? 362 00:39:51,829 --> 00:39:54,999 どうかなさったのですか? 363 00:39:54,999 --> 00:39:57,499 何でもない。 364 00:40:02,673 --> 00:40:07,328 <そして その数日後の事> 365 00:40:07,328 --> 00:40:09,830 秋も たけて参ったのう。 366 00:40:09,830 --> 00:40:13,484 姉様なら おだんごなど 欲しがっておいででしょうね。 367 00:40:13,484 --> 00:40:15,684 そうじゃな。 368 00:40:23,827 --> 00:40:26,330 戻りましょう。 いや。 369 00:40:26,330 --> 00:40:30,000 ご挨拶申し上げよう。 え? 370 00:40:30,000 --> 00:40:33,337 初の事では 何かと世話になったのじゃ。 371 00:40:33,337 --> 00:40:38,337 そなたも礼を言わねばなるまい。 はあ。 372 00:40:44,315 --> 00:40:51,005 (トヨ) 殿下 紅葉が こんなに赤々と。 373 00:40:51,005 --> 00:40:54,005 美しいのう。 374 00:40:57,995 --> 00:41:02,295 殿下の頬にも 美しい紅葉がつきました。 375 00:41:04,835 --> 00:41:08,989 は~! ハハハハ! そうじゃのう。 376 00:41:08,989 --> 00:41:13,289 こんなに明るいうちから 何を考えておるのじゃ。 377 00:41:16,163 --> 00:41:18,983 (石田)殿下! 殿下! 378 00:41:18,983 --> 00:41:21,983 何じゃ? 379 00:41:29,009 --> 00:41:32,329 ご機嫌うるわしゅう。 よき日和ですな。 380 00:41:32,329 --> 00:41:37,334 あの 私 新参の側室 トヨと申します。 381 00:41:37,334 --> 00:41:41,672 側室…。 まあ そういう事じゃ。 382 00:41:41,672 --> 00:41:44,992 随分と若い ご側室にございますね。 383 00:41:44,992 --> 00:41:49,292 いやいや お茶々様と同じ み年の生まれにござりますれば。 384 00:41:53,000 --> 00:42:00,157 ♪♪~ 385 00:42:00,157 --> 00:42:02,159 姉上! 386 00:42:02,159 --> 00:42:15,990 ♪♪~ 387 00:42:15,990 --> 00:42:17,990 姉上…。 388 00:42:20,995 --> 00:42:24,999 (すすり泣き) 389 00:42:24,999 --> 00:42:28,652 ♪♪~ 390 00:42:28,652 --> 00:42:33,340 なぜ… 泣いておられるのですか? 391 00:42:33,340 --> 00:42:36,340 分からぬ…。 392 00:42:38,162 --> 00:42:41,648 私にも分からぬ…。 393 00:42:41,648 --> 00:43:06,348 ♪♪~ 394 00:43:08,342 --> 00:43:11,662 そなたは 父と母の仇です。 395 00:43:11,662 --> 00:43:15,983 誰にも言えず お悩みじゃないのかしらねえ。 396 00:43:15,983 --> 00:43:19,002 そのお顔 そのお姿が嫌なのです。 397 00:43:19,002 --> 00:43:22,656 それほどまでに お嫌いか。 398 00:43:22,656 --> 00:43:26,009 今の言葉は 許せません。 399 00:43:26,009 --> 00:43:32,009 そなたは 仇じゃ…! 400 00:43:36,003 --> 00:43:42,676 <平安時代の都 平安京大内裏の 跡地に築かれたのが→ 401 00:43:42,676 --> 00:43:45,676 聚楽第でした> 402 00:43:47,331 --> 00:43:53,320 <関白 秀吉の邸宅 聚楽第は 京の都において→ 403 00:43:53,320 --> 00:43:59,020 政治の中心的な役割を 果たしました> 404 00:44:02,996 --> 00:44:10,496 <ここを守るように 周辺には 大名屋敷も建てられました> 405 00:44:14,007 --> 00:44:20,330 <聚楽第ゆかりの京野菜が 今に伝わっています。→ 406 00:44:20,330 --> 00:44:25,652 別名 聚楽ごぼうと呼ばれる 堀川ごぼうは→ 407 00:44:25,652 --> 00:44:31,952 聚楽第の跡地で栽培されたのが 起源と伝わっています> 408 00:44:33,660 --> 00:44:40,334 <聚楽第に創建されたと伝わる 出世稲荷神社。→ 409 00:44:40,334 --> 00:44:44,338 天下人となった秀吉が残した 遺産は→ 410 00:44:44,338 --> 00:44:50,038 今なお 京都の町に息づいています>