1 00:00:33,932 --> 00:00:38,920 (江) お子を授かりましてございます。 2 00:00:38,920 --> 00:00:43,220 <これまでに 江は 4人の娘を出産> 3 00:00:47,262 --> 00:00:51,266 <前の夫 豊臣秀勝との間に 生まれた完は→ 4 00:00:51,266 --> 00:00:54,603 淀に 娘として 引き取られた。→ 5 00:00:54,603 --> 00:00:59,608 そして 秀忠との間に 3人の娘が生まれる。→ 6 00:00:59,608 --> 00:01:03,595 次女 珠は 僅か3歳で 加賀 前田家へ。→ 7 00:01:03,595 --> 00:01:06,598 長女 千は 秀吉の命により→ 8 00:01:06,598 --> 00:01:10,585 豊臣秀頼に嫁ぐ事が 決まっていた> 9 00:01:10,585 --> 00:01:14,589 許婚?! 千と秀頼をですか? 10 00:01:14,589 --> 00:01:18,260 (家康)今すぐにという話じゃない。 11 00:01:18,260 --> 00:01:24,599 <関ヶ原の合戦を制し 天下への野心を燃やす家康。→ 12 00:01:24,599 --> 00:01:30,299 その野望に 江と幼い娘たちが 巻き込まれていく> 13 00:01:31,923 --> 00:01:40,265 ♪♪~(テーマ音楽) 14 00:01:40,265 --> 00:04:09,265 ♪♪~ 15 00:04:20,925 --> 00:04:22,925 珠! 16 00:04:24,596 --> 00:04:26,596 珠! 17 00:04:34,255 --> 00:04:37,258 どこへ行くのじゃ? 珠! 18 00:04:37,258 --> 00:04:39,258 (珠)母上! 19 00:04:42,947 --> 00:04:44,947 珠! 20 00:04:50,255 --> 00:04:52,440 (珠)母上! 21 00:04:52,440 --> 00:04:54,440 はっ! 22 00:05:00,265 --> 00:05:02,565 (秀忠)いかがした? 23 00:05:04,936 --> 00:05:07,439 珠の夢を見ました…。 24 00:05:07,439 --> 00:05:09,441 (ため息) 25 00:05:09,441 --> 00:05:12,260 またか…。 26 00:05:12,260 --> 00:05:17,599 (市)<江と秀忠様の次女 珠は 1年と数か月前→ 27 00:05:17,599 --> 00:05:22,899 僅か3歳で 加賀 前田家に 輿入れしておりました> 28 00:05:26,257 --> 00:05:28,927 (秀忠)ほっ。 ほっ! 29 00:05:28,927 --> 00:05:32,263 ほっ! よっ! ほっ! 30 00:05:32,263 --> 00:05:34,563 父上 しっかり! 31 00:05:36,267 --> 00:05:38,269 ほっ! ほっ! 32 00:05:38,269 --> 00:05:41,269 (ヨシ)珠姫様の夢を? 33 00:05:46,261 --> 00:05:49,264 もう何度見たか 分からぬ。 34 00:05:49,264 --> 00:05:51,432 母上! 35 00:05:51,432 --> 00:05:54,269 今更ながら 不憫でならぬ。 36 00:05:54,269 --> 00:05:58,269 大名家との結び付きを 強めんがための嫁入りぞ。 37 00:05:59,924 --> 00:06:04,596 嫌です! 女子の顔に 墨を入れてはなりませぬ。 38 00:06:04,596 --> 00:06:06,596 ずるいぞ 千。 39 00:06:08,266 --> 00:06:10,935 母上! 千。 40 00:06:10,935 --> 00:06:14,772 笑っていないと おなかの ややが 悲しみまするよ。 41 00:06:14,772 --> 00:06:16,925 そうじゃな。 42 00:06:16,925 --> 00:06:22,430 <江は 4人目の子を みごもっておりました> 43 00:06:22,430 --> 00:06:27,502 (大姥局)千姫様の仰せのとおり 明るう 健やかな お心で→ 44 00:06:27,502 --> 00:06:30,255 お過ごし下さいませ。 45 00:06:30,255 --> 00:06:34,926 次こそは なんとしてでも 男子を産んで頂きませぬと。 46 00:06:34,926 --> 00:06:38,930 おなかの子は 女じゃ。 ん? 47 00:06:38,930 --> 00:06:42,267 なぜ そう思うのだ? そう思うからでございます。 48 00:06:42,267 --> 00:06:47,255 それは 困りまするな。 男子にして下さりませ。 49 00:06:47,255 --> 00:06:49,941 そのような術は使えぬわ。 50 00:06:49,941 --> 00:06:52,594 さようでござりまするか。 51 00:06:52,594 --> 00:06:55,930 では 姫の名を 考えておかねばならぬな。 52 00:06:55,930 --> 00:06:57,932 はい。 53 00:06:57,932 --> 00:07:02,604 母上 珠の代わりが産まれまする。 54 00:07:02,604 --> 00:07:04,606 千。 55 00:07:04,606 --> 00:07:06,774 まる! 父上 ひどい! 56 00:07:06,774 --> 00:07:08,760 よう 似合っておるぞ。 57 00:07:08,760 --> 00:07:11,930 おお 怖い 怖い。 千は 怖いのう。 58 00:07:11,930 --> 00:07:14,930 よし 捕まえた! 59 00:07:19,604 --> 00:07:22,941 <同じ頃 大坂城では→ 60 00:07:22,941 --> 00:07:28,279 秀頼が 諸大名から 新年の挨拶を受けておりました> 61 00:07:28,279 --> 00:07:36,938 何よりと存じます。 謹みて 新年のお喜びを申し上げまする。 62 00:07:36,938 --> 00:07:41,276 (大野)徳川様は どうされた? 63 00:07:41,276 --> 00:07:43,576 (片桐且元)はあ…。 64 00:07:46,598 --> 00:07:50,435 <そして 家康様が顔を見せたのは> 65 00:07:50,435 --> 00:07:56,925 (淀)年賀のご挨拶? 今は 2月にござりまするが。 66 00:07:56,925 --> 00:08:02,931 こちらは こちらで 伏見城にて 皆の挨拶を受けておりまして…。 67 00:08:02,931 --> 00:08:07,231 いや… これは うっかりしておりました。 68 00:08:10,588 --> 00:08:14,592 新しき年の初めとあらば 何を置いても→ 69 00:08:14,592 --> 00:08:18,263 ご主君たる秀頼様に ご挨拶申し上げるが→ 70 00:08:18,263 --> 00:08:22,267 豊臣家臣の務めでは ありませぬか? それを…。 71 00:08:22,267 --> 00:08:28,423 改めまして 新年明けまして おめでとうござります。 72 00:08:28,423 --> 00:08:36,931 秀頼様には 御機嫌麗しゅう 恐悦至極に存じ上げ奉りまする。 73 00:08:36,931 --> 00:08:41,252 (秀頼)「明けまして」は余計じゃな。 はい? 74 00:08:41,252 --> 00:08:46,274 そちには新年でも 我らの年は とうに明けておる。 75 00:08:46,274 --> 00:08:51,274 いや これは一本取られましたな。 ハハハハハ! 76 00:08:52,930 --> 00:08:58,252 徳川様に 確かめたき事がござる。 何なりと。 77 00:08:58,252 --> 00:09:01,589 まずは 諸大名への 領地宛行の事にござる。 78 00:09:01,589 --> 00:09:07,595 はて? 関ヶ原の大戦から2年半→ 79 00:09:07,595 --> 00:09:11,933 論功行賞なら とうに終わっているはずと。 80 00:09:11,933 --> 00:09:22,593 ♪♪~ 81 00:09:22,593 --> 00:09:27,098 (大野)豊臣ゆかりの大名は西国へ。 あるいは 更に西へと→ 82 00:09:27,098 --> 00:09:31,919 追いやるように転封され 一方 徳川に昵懇の者は→ 83 00:09:31,919 --> 00:09:37,258 陸奥の南から 関東 東海 越前 近江と→ 84 00:09:37,258 --> 00:09:41,596 東の街道の要所要所を ことごとく押さえておりまする。 85 00:09:41,596 --> 00:09:44,265 ほほう。 86 00:09:44,265 --> 00:09:46,934 徳川様は まず何より→ 87 00:09:46,934 --> 00:09:51,939 関ヶ原で 豊臣に忠義を尽くされた 大名衆をご考慮なされた。 88 00:09:51,939 --> 00:09:56,939 それが おのずと こうなった という事にござりましょう。 89 00:10:00,765 --> 00:10:03,251 では たまたまだと? 90 00:10:03,251 --> 00:10:05,269 いかにも。 91 00:10:05,269 --> 00:10:09,269 なるほど。 これは面白い。 92 00:10:10,925 --> 00:10:18,266 ならば 普請中の二条城ですが さほど頻繁に上られぬ京に→ 93 00:10:18,266 --> 00:10:21,269 あれほど立派な城が お入り用か? 94 00:10:21,269 --> 00:10:24,589 土地の広さに合わせたまでだが。 95 00:10:24,589 --> 00:10:29,677 普請には 大名衆が こぞって手を貸しておるとか。 96 00:10:29,677 --> 00:10:32,930 ははあ。 作事を諸大名に手伝わせるは→ 97 00:10:32,930 --> 00:10:36,601 亡き太閤殿下にのみ許されし事。 それを 勝手に…。 98 00:10:36,601 --> 00:10:40,104 過分なる恩賞を受けた者たちは うれしさのあまり→ 99 00:10:40,104 --> 00:10:42,590 じっとしておれぬのでしょう。 100 00:10:42,590 --> 00:10:46,944 なんとか 徳川様のお役に立ちたいと。 101 00:10:46,944 --> 00:10:51,616 片桐殿は 我が豊臣の家老職にある一方→ 102 00:10:51,616 --> 00:10:56,916 徳川様に信任あつく 新たに 大和に知行を受けられたとか。 103 00:10:59,257 --> 00:11:01,926 いかにも。 (大野)なるほど。 104 00:11:01,926 --> 00:11:04,929 徳川様の肩を持たれるも 無理はない。 105 00:11:04,929 --> 00:11:07,932 何を言われる! この且元→ 106 00:11:07,932 --> 00:11:11,269 太閤殿下ありし頃より 豊臣家一筋。 107 00:11:11,269 --> 00:11:13,569 両人とも よさぬか! 108 00:11:15,273 --> 00:11:17,275 は…。 109 00:11:17,275 --> 00:11:19,260 ははっ。 110 00:11:19,260 --> 00:11:21,960 話は それだけですかな? 111 00:11:23,598 --> 00:11:26,100 ならば→ 112 00:11:26,100 --> 00:11:33,591 某 此度 朝廷より 右大臣をとの お内意を賜りましたが→ 113 00:11:33,591 --> 00:11:36,260 お断り致しました。 114 00:11:36,260 --> 00:11:38,262 それが? 115 00:11:38,262 --> 00:11:44,268 さりながら 大御心を むげに致しては恐れ多く→ 116 00:11:44,268 --> 00:11:49,268 征夷大将軍を拝命する事と 相なりましてございます。 117 00:11:52,927 --> 00:11:55,227 今 何と? 118 00:11:57,265 --> 00:12:00,565 征夷大将軍にござりまする。 119 00:12:04,422 --> 00:12:09,510 将軍とは…。 徳川様は 豊臣の家臣ではござりませぬか! 120 00:12:09,510 --> 00:12:15,600 されど 豊臣がため 今 最も肝要なるは→ 121 00:12:15,600 --> 00:12:18,936 諸大名を束ねる事にて。 122 00:12:18,936 --> 00:12:23,608 それには 武門の棟りょうたる 征夷大将軍の名を→ 123 00:12:23,608 --> 00:12:27,762 頂くよりほかにはないとも 思いました次第。 124 00:12:27,762 --> 00:12:31,599 いや されど… それは あくまで→ 125 00:12:31,599 --> 00:12:37,271 秀頼様が 関白に おなりあそばすまでの事。 126 00:12:37,271 --> 00:12:42,927 いわば 仮の将軍にございまする。 127 00:12:42,927 --> 00:12:47,431 仮の将軍? ははっ。 128 00:12:47,431 --> 00:12:50,935 それを信じよと? 129 00:12:50,935 --> 00:12:54,272 はい。 130 00:12:54,272 --> 00:12:57,608 仮の将軍と…。 131 00:12:57,608 --> 00:13:01,929 もし その言葉 たがえる事あらば…。 132 00:13:01,929 --> 00:13:05,929 そのような事は 断じてござりませぬ。 133 00:13:12,607 --> 00:13:16,928 <そして それから数日後> 134 00:13:16,928 --> 00:13:26,254 「件の者を よろしく 征夷大将軍に 任ずべし」とてえり。 135 00:13:26,254 --> 00:13:28,940 <朝廷の使者を迎えて→ 136 00:13:28,940 --> 00:13:34,240 将軍宣下の式典が 執り行われたのでございます> 137 00:13:35,947 --> 00:13:39,267 <その知らせが達した江戸城では> 138 00:13:39,267 --> 00:13:41,936 義父上様が 将軍に? 139 00:13:41,936 --> 00:13:44,255 そういう事だ。 140 00:13:44,255 --> 00:13:47,925 まあ…! 将軍とは→ 141 00:13:47,925 --> 00:13:52,763 徳川の なんたる誉れにございましょう。 142 00:13:52,763 --> 00:13:57,563 でも なぜですか? 義父上様は なぜ 将軍になど? 143 00:14:01,589 --> 00:14:04,425 (正信)関ヶ原より後→ 144 00:14:04,425 --> 00:14:07,612 世間は 落ち着いておるように 見えまするが→ 145 00:14:07,612 --> 00:14:13,918 主家が滅亡し 禄を失い 牢人となりたる侍の不平不満は→ 146 00:14:13,918 --> 00:14:17,922 ちまたに あふれておりまする。 147 00:14:17,922 --> 00:14:20,441 また 戦が起こると? 148 00:14:20,441 --> 00:14:26,597 そうさせぬための 将軍ご就任。 武家の心をまとめるには→ 149 00:14:26,597 --> 00:14:31,602 仰ぎ見 畏れ敬う ご威光が なければなりませぬ。 150 00:14:31,602 --> 00:14:34,271 されど それを言うなら→ 151 00:14:34,271 --> 00:14:38,926 大坂に秀頼… 秀頼様が おられるではないか? 152 00:14:38,926 --> 00:14:44,265 失礼ながら 御年11では 天下に 睨みは利きますまい。 153 00:14:44,265 --> 00:14:48,602 では 義父上様は いずれは引くおつもりで将軍に? 154 00:14:48,602 --> 00:14:53,941 あと何年かの つなぎ役 そう 心得ておいででしょう。 155 00:14:53,941 --> 00:14:59,930 さすがは 大殿様。 いろいろと 考えておいでなのですね。 156 00:14:59,930 --> 00:15:04,602 されど 大坂の姉上は 納得しておいでなのか? 157 00:15:04,602 --> 00:15:06,902 (秀忠)それとのう 江。 158 00:15:08,923 --> 00:15:10,941 はい。 159 00:15:10,941 --> 00:15:13,594 千を嫁に出す事になった。 160 00:15:13,594 --> 00:15:15,596 え? 161 00:15:15,596 --> 00:15:22,269 お相手は 許婚でもある秀頼様。 婚礼は 7月と決まった。 162 00:15:22,269 --> 00:15:24,939 7月…? おそれながら→ 163 00:15:24,939 --> 00:15:27,591 7月といえば あと4か月。 164 00:15:27,591 --> 00:15:30,928 とても 支度が間に合いませぬ。 165 00:15:30,928 --> 00:15:32,947 間に合う限りの事でよい。 166 00:15:32,947 --> 00:15:36,267 事は 将軍家からの お輿入れにございまするぞ! 167 00:15:36,267 --> 00:15:38,936 出来たばかりの将軍家じゃ。 それなりでよい。 168 00:15:38,936 --> 00:15:41,589 (大姥局)されど…。 それは→ 169 00:15:41,589 --> 00:15:47,889 豊臣を… 姉上を黙らせるためですか? 170 00:15:49,597 --> 00:15:51,932 それもある。 171 00:15:51,932 --> 00:15:56,937 黙らせるためではなく ご安心頂くため。 172 00:15:56,937 --> 00:15:59,940 大殿様が 将軍となられたとなると→ 173 00:15:59,940 --> 00:16:04,261 秀頼様と2人の天下人が 並び立つのではと→ 174 00:16:04,261 --> 00:16:07,598 おそれを抱かれておいでやも しれませぬ。 175 00:16:07,598 --> 00:16:11,419 よき ご縁ではございませぬか。 176 00:16:11,419 --> 00:16:16,273 お相手は 姉君のお子。 千姫様にとって→ 177 00:16:16,273 --> 00:16:18,973 おいとこ様に…。 そういう事ではない! 178 00:16:27,935 --> 00:16:31,272 あなた様は それで よいのですか? 179 00:16:31,272 --> 00:16:34,759 珠に続き 千も嫁に出すなど…。 180 00:16:34,759 --> 00:16:37,261 この婚姻は もともと決まっていたものだ。 181 00:16:37,261 --> 00:16:41,932 されど…。 私は 此度の婚姻が→ 182 00:16:41,932 --> 00:16:45,603 和平の証しとなってくれればと 思うておる。 183 00:16:45,603 --> 00:16:48,606 和平の? 184 00:16:48,606 --> 00:16:53,928 これにより 豊臣と徳川の絆は 更に強まる。 185 00:16:53,928 --> 00:16:57,932 それにより 両家を結ぶ力が強き事を→ 186 00:16:57,932 --> 00:17:00,935 皆々に知らしめる事となろう。 187 00:17:00,935 --> 00:17:04,605 それを 和平の証しだと? 188 00:17:04,605 --> 00:17:08,275 そなたが言う 政の道具とするより→ 189 00:17:08,275 --> 00:17:10,575 はるかに ましなのではないか? 190 00:17:14,598 --> 00:17:18,602 <一方 それは大坂にも伝えられ…> 191 00:17:18,602 --> 00:17:21,772 千と秀頼の婚儀じゃと?! 192 00:17:21,772 --> 00:17:25,943 来る7月には 妻合わせたい との事にございます。 193 00:17:25,943 --> 00:17:29,263 家康の企みじゃな。 いかにも。 194 00:17:29,263 --> 00:17:32,433 我らを丸め込むつもりに 違いありませぬ。 195 00:17:32,433 --> 00:17:36,754 (大蔵卿局)されど これは 亡き太閤殿下の ご遺志。 196 00:17:36,754 --> 00:17:40,608 しかも 千姫様は お江様と秀忠様の娘御。→ 197 00:17:40,608 --> 00:17:43,928 よき ご縁かと…。 そういう話ではありませぬ! 198 00:17:43,928 --> 00:17:47,448 秀忠殿か…。 199 00:17:47,448 --> 00:17:52,948  回想  ひとえに 豊臣家への忠勤を 尽くす覚悟にございます。 200 00:18:12,256 --> 00:18:14,925 お方様。 201 00:18:14,925 --> 00:18:19,925 この婚儀 受け入れようではないか。 202 00:18:26,937 --> 00:18:30,424 親父は どうやら本気だな。 203 00:18:30,424 --> 00:18:35,279 婚儀を機に 豊臣を組み伏せようと しているのは明らか。 204 00:18:35,279 --> 00:18:40,935 されど この婚儀をもって 徳川と豊臣の絆を→ 205 00:18:40,935 --> 00:18:45,935 確かなものとするが 大殿の お考えでは? 206 00:18:49,927 --> 00:18:53,597 そなたも 相当な たぬきだな。 207 00:18:53,597 --> 00:18:59,103 かつて 己の娘を北条に嫁がせ 同盟まで結んでおきながら→ 208 00:18:59,103 --> 00:19:02,923 離縁させ 小田原城を攻めた男だぞ。 209 00:19:02,923 --> 00:19:05,623 親父には 婚儀など それほどのものだ。 210 00:19:08,596 --> 00:19:12,396 江には 和平の証しなどと 言うたがなあ。 211 00:19:14,268 --> 00:19:16,921 秀忠様。 212 00:19:16,921 --> 00:19:18,921 何だ? 213 00:19:26,263 --> 00:19:29,600 お願いです。 214 00:19:29,600 --> 00:19:34,421 千に ついて 大坂へ行かせて下さりませ。 215 00:19:34,421 --> 00:19:36,774 大坂へ? 216 00:19:36,774 --> 00:19:39,974 そればかりは… なりませぬぞ! 217 00:19:42,596 --> 00:19:46,600 嫁の母御が 輿入れに ついていくなど→ 218 00:19:46,600 --> 00:19:50,300 古今東西 聞いた事がございませぬ! 219 00:19:53,774 --> 00:19:55,974 お願いします。 220 00:19:57,928 --> 00:20:01,128 天下の笑い者となるは 若様ですぞ! 221 00:20:03,434 --> 00:20:07,634 それに お方様は身重でいらっしゃる。 222 00:20:11,442 --> 00:20:14,094 案ずるには及ばぬ。 大事な大事な→ 223 00:20:14,094 --> 00:20:16,594 お世継ぎかもしれませぬぞ。 224 00:20:20,267 --> 00:20:24,271 千は 聡き子です。 225 00:20:24,271 --> 00:20:29,271 私たちを気遣い 気丈に振る舞っております。 226 00:20:31,261 --> 00:20:36,261 でも 胸の内は 不安でならないはず。 227 00:20:40,938 --> 00:20:45,938 どうか お願い申し上げます。 228 00:20:47,594 --> 00:20:52,599 ならば 出立を早めるか。 229 00:20:52,599 --> 00:20:55,602 え? 身重の そなたが同行するなら→ 230 00:20:55,602 --> 00:20:58,605 早い方が よい。 若様! 231 00:20:58,605 --> 00:21:01,258 ありがとうございます。 232 00:21:01,258 --> 00:21:03,558 (ため息) 233 00:21:06,597 --> 00:21:08,599 <こうして…> 234 00:21:08,599 --> 00:21:12,603 天竺屋に らでん細工は? 注文致しました。 235 00:21:12,603 --> 00:21:16,607 べっ甲は? 「月のうちには」という事にて。 236 00:21:16,607 --> 00:21:19,426 それでは遅い! 急がせよ。 237 00:21:19,426 --> 00:21:21,426 は… はい。 238 00:21:23,263 --> 00:21:29,269 5月に出立だというに…。 あと2か月もないではないか。 239 00:21:29,269 --> 00:21:34,274 <そして 千の嫁入りまでの2か月は→ 240 00:21:34,274 --> 00:21:36,974 瞬く間に過ぎ> 241 00:21:40,264 --> 00:21:43,267 どちらでも同じですね。  回想  242 00:21:43,267 --> 00:21:47,967 女子なら女子で 道具として使われるのですから。 243 00:21:51,925 --> 00:21:54,928 (笑い声) 244 00:21:54,928 --> 00:22:14,932 ♪♪~ 245 00:22:14,932 --> 00:22:20,270 これにて おいとまを申し上げまする。 246 00:22:20,270 --> 00:22:22,272 息災でな。 247 00:22:22,272 --> 00:22:24,272 父上様も。 248 00:22:25,926 --> 00:22:27,928 ああ。 249 00:22:27,928 --> 00:22:50,934 ♪♪~ 250 00:22:50,934 --> 00:22:52,934 父上様…。 251 00:22:54,588 --> 00:22:57,588 珠に続き 千…。 252 00:22:59,610 --> 00:23:05,933 娘を政の道具にしなくてよい世は 来ぬものか…。 253 00:23:05,933 --> 00:23:10,933 それは 若殿が お作り下さい。 254 00:23:13,273 --> 00:23:16,973 私が? はい。 255 00:23:25,936 --> 00:23:29,236 泰平の世… か。 256 00:23:36,597 --> 00:23:41,597 (高次)そうか。 千姫と秀頼様がのう。 257 00:23:43,270 --> 00:23:48,926 (初)江は 伏見のお城まで付き添うとか。 258 00:23:48,926 --> 00:23:51,278 いかにも 江らしい。 259 00:23:51,278 --> 00:23:58,435 私も行きとうございます。 されど 行けませぬ。 260 00:23:58,435 --> 00:24:00,935 大津での事か? 261 00:24:02,589 --> 00:24:04,942  回想  徳川様に お味方致す! 262 00:24:04,942 --> 00:24:09,930 <関ヶ原に向かおうとする 石田三成方の大軍を足止めにし→ 263 00:24:09,930 --> 00:24:14,101 その働きによって 若狭 8万5,000石を賜った→ 264 00:24:14,101 --> 00:24:16,937 高次様でしたが…> 265 00:24:16,937 --> 00:24:23,260 私は 徳川と豊臣の双方に 背を向けたのです。 266 00:24:23,260 --> 00:24:25,596 2人に会える道理がありませぬ。 267 00:24:25,596 --> 00:24:31,602 されど 過ぎし事は 過ぎし事ぞ。 268 00:24:31,602 --> 00:24:34,087 行けませぬ。 269 00:24:34,087 --> 00:24:37,591 姉 妹を結び合わせるが そなたの務めだと→ 270 00:24:37,591 --> 00:24:40,291 申しておったではないか。 行けませぬ! 271 00:24:51,255 --> 00:24:56,255 私にとって 伏見は 懐かしき土地じゃ。 272 00:24:58,262 --> 00:25:05,269 父上と祝言を挙げたのも そなたが生まれたのも→ 273 00:25:05,269 --> 00:25:07,604 ここ 伏見じゃ。 274 00:25:07,604 --> 00:25:09,606 はい。 275 00:25:09,606 --> 00:25:11,606 千。 276 00:25:16,596 --> 00:25:23,270 そなた 本当に嫁に行ってもよいのか? 277 00:25:23,270 --> 00:25:25,270 母上…。 278 00:25:27,607 --> 00:25:32,307 嫌なら ここから連れて戻る。 今すぐにな。 279 00:25:33,930 --> 00:25:38,435 そのような事 今頃 お聞きになるのですか? 280 00:25:38,435 --> 00:25:45,275 ここに来るまで ずっと その事ばかり考えておったのじゃ。 281 00:25:45,275 --> 00:25:47,594 秀頼様は おいとこ。 282 00:25:47,594 --> 00:25:52,933 豊臣の義母上様は 母上の姉君でおいでです。 283 00:25:52,933 --> 00:25:56,586 それに 私が嫁ぐ事で→ 284 00:25:56,586 --> 00:26:02,275 豊臣と徳川が仲良くなるのだと 聞きました。 285 00:26:02,275 --> 00:26:04,594 千…。 286 00:26:04,594 --> 00:26:12,294 私は 父上と母上の お役に立ちとうございます。 287 00:26:16,273 --> 00:26:19,926 泣いてはなりませぬ。 288 00:26:19,926 --> 00:26:25,932 母上が泣くと おなかの ややも泣きまする。 289 00:26:25,932 --> 00:26:36,276 ♪♪~ 290 00:26:36,276 --> 00:26:41,576 千… すまぬ。 291 00:26:44,935 --> 00:26:46,937 すまぬ…。 292 00:26:46,937 --> 00:27:31,598 ♪♪~ 293 00:27:31,598 --> 00:27:36,586 (侍女)ご無礼つかまつりまする。 大殿様が お戻りにございます。 294 00:27:36,586 --> 00:27:48,265 ♪♪~ 295 00:27:48,265 --> 00:27:55,265 おお! これは これは。 千の おふくろ様ではないか。 296 00:28:10,937 --> 00:28:16,276 お久しゅうございます。 義父上様。 297 00:28:16,276 --> 00:28:20,263 いえ 征夷大将軍様に おかれましては…。 298 00:28:20,263 --> 00:28:22,963 つまらぬ事を言うな。 299 00:28:24,601 --> 00:28:28,301 おなかに ややがおるのに よう来たものじゃ。 300 00:28:30,924 --> 00:28:37,924 娘の婚儀を案じて… ばかりではないようじゃな。 301 00:28:41,935 --> 00:28:50,277 なぜ 千は嫁がされるのか その訳を伺いに参りました。 302 00:28:50,277 --> 00:28:56,099 此度の婚儀は 泰平の礎である。 303 00:28:56,099 --> 00:28:59,269 泰平の礎? 304 00:28:59,269 --> 00:29:01,569 さよう。 305 00:29:03,940 --> 00:29:11,431 秀忠様は 和平の証しだと 言っておられました。 306 00:29:11,431 --> 00:29:14,751 親子じゃな。 307 00:29:14,751 --> 00:29:17,551 似た事を考えるものじゃ。 308 00:29:20,607 --> 00:29:22,926 それだけでしょうか? 309 00:29:22,926 --> 00:29:26,596 それだけとは? 310 00:29:26,596 --> 00:29:32,435 義父上様は 天下を狙っておいでなのでは? 311 00:29:32,435 --> 00:29:35,755 おいおい! 312 00:29:35,755 --> 00:29:41,094 天下を取るため 千を豊臣に嫁がせ→ 313 00:29:41,094 --> 00:29:43,930 相手が安心したところで→ 314 00:29:43,930 --> 00:29:47,434 一気に攻め滅ぼす おつもりなのではありませぬか? 315 00:29:47,434 --> 00:29:51,634 よくも そこまでの事を考えるものじゃ。 316 00:29:53,256 --> 00:29:55,442 お聞かせ下さりませ。 317 00:29:55,442 --> 00:29:58,142 誓って そのような事はない。 318 00:30:02,933 --> 00:30:06,102 信じられませぬ。 319 00:30:06,102 --> 00:30:08,602 ただ…。 320 00:30:10,924 --> 00:30:16,596 淀殿には 目を覚まして頂かねばならん。 321 00:30:16,596 --> 00:30:18,598 目を覚ます? 322 00:30:18,598 --> 00:30:25,598 あのお方は 長い夢から 一向に覚めようとなさらぬ。 323 00:30:27,924 --> 00:30:38,624 秀吉公の築かれし 豊臣の世が とこしえに続くという夢からの。 324 00:30:41,254 --> 00:30:47,954 その夢に 千が穴を開けるやもしれぬ。 325 00:30:50,263 --> 00:30:59,255 淀殿は 千を見る度に 徳川の影を見る事になろう。 326 00:30:59,255 --> 00:31:01,255 なぜ そのような? 327 00:31:02,926 --> 00:31:08,264 姉上が 夢に生きるなら それで よいではありませぬか! 328 00:31:08,264 --> 00:31:10,564 そうはゆかぬ。 329 00:31:13,603 --> 00:31:17,303 そうはゆかぬのよ。 330 00:31:19,259 --> 00:31:23,596 <そして その数日後→ 331 00:31:23,596 --> 00:31:28,596 江は 一人 大坂城に出向いておりました> 332 00:31:30,270 --> 00:31:32,272 姉上! 333 00:31:32,272 --> 00:31:35,608 江! 334 00:31:35,608 --> 00:31:37,594 江 駆けてはならぬ。 335 00:31:37,594 --> 00:31:39,894 姉上! 336 00:31:48,605 --> 00:31:51,905 5年ぶりになるか? はい。 337 00:31:58,431 --> 00:32:01,434 姉上! 江! 338 00:32:01,434 --> 00:32:03,934 初! 姉様! 339 00:32:08,591 --> 00:32:11,291 初! 姉上! 340 00:32:13,263 --> 00:32:15,263 江! 341 00:32:25,258 --> 00:32:30,930 夫 高次が 大津の戦で 徳川方に ついた事→ 342 00:32:30,930 --> 00:32:37,437 まことに まことに 申し訳ございませんでした。 343 00:32:37,437 --> 00:32:40,607 もう よい。 344 00:32:40,607 --> 00:32:43,943 されど…。 よいのじゃ。 345 00:32:43,943 --> 00:32:47,263 姉上…。 346 00:32:47,263 --> 00:32:51,918 姉上に おわびをするのは 私も同じです。 347 00:32:51,918 --> 00:32:56,423 徳川殿が 征夷大将軍となった事か? 348 00:32:56,423 --> 00:32:58,441 はい。 349 00:32:58,441 --> 00:33:02,595 あれは こたえた。 350 00:33:02,595 --> 00:33:07,600 されど 私は 秀忠殿を信じたのじゃ。 351 00:33:07,600 --> 00:33:14,274 秀忠様を? それゆえ 此度の婚儀も受け入れた。 352 00:33:14,274 --> 00:33:18,974 あの お方の まっすぐな目を信じてな。 353 00:33:21,264 --> 00:33:26,936 これからは 秀頼の後ろ盾となって下さろう。 354 00:33:26,936 --> 00:33:32,926 いずれ 関白となるまでも それからもな。 355 00:33:32,926 --> 00:33:38,932  回想  (家康)あのお方は 長い夢から 一向に覚めようとなさらぬ。 356 00:33:38,932 --> 00:33:45,432 豊臣の世が とこしえに続くという夢からの。 357 00:33:47,924 --> 00:33:53,930 しかし 江は寂しかろうな。 千は まだ7つであろう? 358 00:33:53,930 --> 00:33:58,434 妹の珠は 3つの時に 嫁に出しました。 359 00:33:58,434 --> 00:34:03,506 されど おなかには ややがおる。 はい。 360 00:34:03,506 --> 00:34:08,495 しかも ようもまあ 次から次に 子が できるものじゃ。 361 00:34:08,495 --> 00:34:10,930 よいではないですか! よいぞ。 362 00:34:10,930 --> 00:34:14,934 その子も また女子であったなら その時は 私に くれ。 363 00:34:14,934 --> 00:34:18,938 お断り致します。 (初)1人ぐらい よいではないか。 364 00:34:18,938 --> 00:34:23,593 心狭き女子よのう。 (淀の笑い声) 365 00:34:23,593 --> 00:34:28,264 とにかく 千の事は案ずるでない。 366 00:34:28,264 --> 00:34:32,268 娘と思うて 育てて参るつもりゆえな。 367 00:34:32,268 --> 00:34:36,422 どうぞ…→ 368 00:34:36,422 --> 00:34:41,277 よろしく… よろしく お願い申し上げます。 369 00:34:41,277 --> 00:34:43,577 それと…。 370 00:35:23,086 --> 00:35:25,939 完? 371 00:35:25,939 --> 00:35:28,639 (完)お久しゅうございます。 372 00:35:30,260 --> 00:35:32,560 母上様。 373 00:35:36,432 --> 00:35:41,254 完には すべて話したのじゃ。 374 00:35:41,254 --> 00:35:51,931 ♪♪~ 375 00:35:51,931 --> 00:35:53,931 完…。 376 00:36:02,942 --> 00:36:05,642 美しゅうなって…。 377 00:36:10,934 --> 00:36:15,939 母を…→ 378 00:36:15,939 --> 00:36:21,928 私を 恨んではおらぬのか? 379 00:36:21,928 --> 00:36:31,270 母上は 私を思うて 豊臣に 置いて下さったと聞きました。 380 00:36:31,270 --> 00:36:34,570 ありがたき事と思うておりまする。 381 00:36:38,611 --> 00:36:40,763 完。 382 00:36:40,763 --> 00:36:58,931 ♪♪~ 383 00:36:58,931 --> 00:37:03,231 実は 完も輿入れが決まってな。 384 00:37:04,937 --> 00:37:12,595 お相手は 関白 九条兼季様の ご嫡男 忠栄様といわれる。 385 00:37:12,595 --> 00:37:15,765 五摂家の九条家?! 386 00:37:15,765 --> 00:37:23,272 御年18 お人柄よく 行く末めでたき俊才と評判じゃ。 387 00:37:23,272 --> 00:37:27,593 九条家とは 大変な事ではございませぬか。 388 00:37:27,593 --> 00:37:31,597 そなたが育てておったら このような事はないのだぞ。 389 00:37:31,597 --> 00:37:33,933 まことに…。 390 00:37:33,933 --> 00:37:36,919 認めるのか? 認めまする。 391 00:37:36,919 --> 00:37:41,591 何じゃ。 何やら 調子が狂うではないか。 392 00:37:41,591 --> 00:37:46,946 <茶々 初 江。→ 393 00:37:46,946 --> 00:37:51,584 何と言う事か 3人の娘たちが共に過ごす→ 394 00:37:51,584 --> 00:37:56,284 これが 最後の時となりました> 395 00:37:58,257 --> 00:38:01,257 <そして 7月> 396 00:38:03,930 --> 00:38:10,937 <秀頼と千 豊臣と徳川の絆を 強めるがために行われた→ 397 00:38:10,937 --> 00:38:15,637 宿命ともいえる 婚儀にございました> 398 00:38:28,921 --> 00:38:31,274 うん…。 399 00:38:31,274 --> 00:38:35,928 婚礼は 終わる頃かのう。 さあ…。 400 00:38:35,928 --> 00:38:41,267 幼い娘を嫁に出すのは もう嫌じゃ。 401 00:38:41,267 --> 00:38:44,937 千は 徳川と豊臣の 懸け橋となるのであろう? 402 00:38:44,937 --> 00:38:47,256 よき事ではないか。 403 00:38:47,256 --> 00:38:49,759 姉様には分かりませぬ。 404 00:38:49,759 --> 00:38:53,559 分からぬわ! 私には 子が おらぬゆえな。 405 00:38:55,264 --> 00:38:58,964 寂しかろうと思うて ついてやっておるものを。 406 00:39:02,271 --> 00:39:06,275 うっ…。 江 どうした? 407 00:39:06,275 --> 00:39:09,262 (ウメ)お江様? 来たようじゃ。 408 00:39:09,262 --> 00:39:11,597 支度をせよ。 409 00:39:11,597 --> 00:39:13,933 お子が お産まれになりまする。 410 00:39:13,933 --> 00:39:15,935 え?! 411 00:39:15,935 --> 00:39:41,928 ♪♪~ 412 00:39:41,928 --> 00:39:45,598 またしても 姫であったな。 413 00:39:45,598 --> 00:39:49,602 約束どおり この子を もろうて帰るぞ。 414 00:39:49,602 --> 00:39:52,939 お初様 そのような ご無理を…。 415 00:39:52,939 --> 00:39:55,925 そなたに言われる事ではないわ。 416 00:39:55,925 --> 00:39:58,625 (ヨシ)これは ご無礼をば…。 417 00:40:00,596 --> 00:40:03,096 かわいいのう。 418 00:40:10,940 --> 00:40:14,093 姉様…。 419 00:40:14,093 --> 00:40:16,293 何じゃ? 420 00:40:17,930 --> 00:40:27,230 もし この子を娘としたなら どのように お育てになりますか? 421 00:40:28,925 --> 00:40:34,925 うん… まずは 初と名付ける。 422 00:40:36,599 --> 00:40:41,604 やがて 高次様の側室が産んだ子に 嫁がせる。 423 00:40:41,604 --> 00:40:45,608 いずれは 2人に 京極家を継がせるのじゃ。 424 00:40:45,608 --> 00:40:50,263 では 遠くには やらぬのですね。 425 00:40:50,263 --> 00:40:55,263 私のそばに置く。 ず~っとな。 426 00:41:04,260 --> 00:41:06,960 この子を…。 427 00:41:12,268 --> 00:41:15,605 姉様の お子として下さい。 428 00:41:15,605 --> 00:41:17,905 そうか。 429 00:41:20,610 --> 00:41:22,910 え?! お方様?! 430 00:41:24,614 --> 00:41:27,600 そなた 本気か? 431 00:41:27,600 --> 00:41:35,600 断じて 遠くには嫁にやらぬ事を 約束して下さるなら。 432 00:41:39,595 --> 00:41:47,295 娘を政の道具にするのは もう 嫌なのです。 433 00:41:48,921 --> 00:41:53,921 約束する。 どこにも やらぬ。 434 00:41:57,430 --> 00:42:01,917 されど 秀忠様は? 435 00:42:01,917 --> 00:42:04,917 文を書きます。 436 00:42:06,589 --> 00:42:12,289 でも お許し下さると思います。 437 00:42:21,604 --> 00:42:26,425 <やがて 秀忠様の お許しを得ると…> 438 00:42:26,425 --> 00:42:31,263 フフフ… そなたは 私の娘じゃ。 439 00:42:31,263 --> 00:42:36,268 名は 同じ 初じゃ。 かわゆうなるぞ。 440 00:42:36,268 --> 00:42:51,267 ♪♪~ 441 00:42:51,267 --> 00:42:55,271 <己の身を切るような 江の選択。→ 442 00:42:55,271 --> 00:42:59,942 それは 家康様に 娘を奪われ続けた事への→ 443 00:42:59,942 --> 00:43:04,942 精一杯の抵抗だったのかも しれません> 444 00:43:07,266 --> 00:43:09,435 今 何と? 445 00:43:09,435 --> 00:43:13,272 わしの跡を継いで 二代将軍となれ。 446 00:43:13,272 --> 00:43:16,425 竹千代様に 生涯 お仕えするつもりにて。 447 00:43:16,425 --> 00:43:18,928 秀頼様にも お知らせして参ります。 448 00:43:18,928 --> 00:43:21,597 私が産んだ子ぞ! 覚悟が足りませぬ! 449 00:43:21,597 --> 00:43:23,766 磔とされましてございます。 450 00:43:23,766 --> 00:43:26,435 将軍になって下さりませ。 なりませぬ! 451 00:43:26,435 --> 00:43:30,235 合戦になろうと 天下人の座を 取り戻すのじゃ! 452 00:43:35,928 --> 00:43:40,933 <京都市伏見区にある 御香宮神社。→ 453 00:43:40,933 --> 00:43:46,633 ここは 千姫ゆかりの神社として 知られています> 454 00:43:48,607 --> 00:43:51,610 <境内に湧き出る 御香水は→ 455 00:43:51,610 --> 00:43:56,310 神社の名前の由来ともなりました> 456 00:43:58,267 --> 00:44:05,274 <神社には 全国でも珍しく 徳川家康を祭る東照宮と→ 457 00:44:05,274 --> 00:44:11,574 豊臣秀吉を祭る豊国社が 同じ敷地内にあります> 458 00:44:13,265 --> 00:44:16,936 <伏見の地で 千姫が誕生した際→ 459 00:44:16,936 --> 00:44:22,925 秀忠が寄進したと伝わる 千姫神輿。→ 460 00:44:22,925 --> 00:44:28,264 千姫が生まれて6年 豊臣秀頼に嫁ぐため→ 461 00:44:28,264 --> 00:44:35,564 江戸から ここ伏見に立ち寄り 大坂へと向かいました> 462 00:44:37,256 --> 00:44:42,595 <娘 千姫の輿入れに付き添った 江。→ 463 00:44:42,595 --> 00:44:48,934 徳川と豊臣 2つの家が 争う事のない→ 464 00:44:48,934 --> 00:44:54,634 泰平の世を 強く望んでいた事でしょう>