1 00:00:36,515 --> 00:00:40,852 (淀)今 何と? (家康)征夷大将軍にござりまする。 2 00:00:40,852 --> 00:00:44,856 <関ヶ原の合戦から3年 徳川家康は→ 3 00:00:44,856 --> 00:00:49,911 ついに 武士の頂点である 征夷大将軍の座に就いた> 4 00:00:49,911 --> 00:00:53,515 (江)義父上様が 将軍に?! (秀忠)そういう事だ。 5 00:00:53,515 --> 00:00:57,686 秀頼様が 関白に おなりあそばすまでの事。 6 00:00:57,686 --> 00:01:00,672 仮の将軍にございまする。 7 00:01:00,672 --> 00:01:02,872 それを信じよと? はい。 8 00:01:04,509 --> 00:01:07,179 <更なる高みを目指す家康。→ 9 00:01:07,179 --> 00:01:11,349 将軍家となった今 嫡男誕生の期待が→ 10 00:01:11,349 --> 00:01:15,020 江に 重く のしかかる。→ 11 00:01:15,020 --> 00:01:18,673 これまで 秀忠との間に 4人の子をもうけるも→ 12 00:01:18,673 --> 00:01:21,873 いまだ 男子の誕生はない> 13 00:01:23,528 --> 00:01:26,681 <やがて 家康の次なる一手を→ 14 00:01:26,681 --> 00:01:32,521 江自身が打つ事になろうとは 知る由もなかった> 15 00:01:32,521 --> 00:01:40,862 ♪♪~(テーマ音楽) 16 00:01:40,862 --> 00:04:09,862 ♪♪~ 17 00:04:20,171 --> 00:04:22,524 ≪(足音) 18 00:04:22,524 --> 00:04:26,528 (市)<慶長9年7月> 19 00:04:26,528 --> 00:04:28,513 (息む声) 20 00:04:28,513 --> 00:04:33,501 <江が 秀忠様の5番目の子の 出産に臨んでおりました> 21 00:04:33,501 --> 00:04:35,801 (ヨシ)お方様 もうすぐにございますよ! 22 00:04:37,672 --> 00:04:43,528 (息む声) 23 00:04:43,528 --> 00:04:46,848 (大姥局)男子を… 男子を…→ 24 00:04:46,848 --> 00:04:51,019 お願いつかまつりまする! 男子を…。 25 00:04:51,019 --> 00:04:54,172 静まれ! 26 00:04:54,172 --> 00:05:01,513 もし 此度 男子を授からねば 私 おいとまを頂戴致しまする。 27 00:05:01,513 --> 00:05:05,183 いえ 自害致しまする! 28 00:05:05,183 --> 00:05:09,020 何をまた…。 かような時に ばかを申すな。 29 00:05:09,020 --> 00:05:11,820 そのくらいの覚悟でおりまする。 30 00:05:16,845 --> 00:05:27,188 ≪(産声) 31 00:05:27,188 --> 00:05:30,188 ≪(足音) おお…。 32 00:05:36,181 --> 00:05:40,185 またか…。 姫か…。 33 00:05:40,185 --> 00:05:42,670 (ため息) 34 00:05:42,670 --> 00:05:44,970 若君にございました! 35 00:05:46,674 --> 00:05:49,677 若君?! はい! 36 00:05:49,677 --> 00:05:54,877 つくべきものが つくべき所に ついておいででござりました! 37 00:05:57,685 --> 00:06:01,885 若様… おめでとう存じまする! 38 00:06:03,508 --> 00:06:06,511 ああ…。 39 00:06:06,511 --> 00:06:09,697 祝いの支度じゃ。 40 00:06:09,697 --> 00:06:12,197 祝いじゃ! (侍女たち)はい! 41 00:06:17,839 --> 00:06:23,511 よくぞ… よくぞ 成し遂げられました。 42 00:06:23,511 --> 00:06:28,349 この者はな 此度も女子なら 死ぬと言うておったのだぞ。 43 00:06:28,349 --> 00:06:30,335 まあ…。 44 00:06:30,335 --> 00:06:34,335 そなたには 苦労をかけたな。 45 00:06:36,191 --> 00:06:41,179 お方様は 若君を お産みになってから→ 46 00:06:41,179 --> 00:06:45,879 一回り 大きゅうなられたような。 47 00:06:50,688 --> 00:06:55,188 肩の荷が下りたのは 確かじゃな。 48 00:06:57,529 --> 00:07:02,851 若様は いかがなる お心持ちに ございまするか? 49 00:07:02,851 --> 00:07:04,851 ああ…。 50 00:07:08,506 --> 00:07:11,860 何やら 安どしたわ。 51 00:07:11,860 --> 00:07:17,182 やはり 男子は 格別にございましょう? 52 00:07:17,182 --> 00:07:20,852 これで そなたたちの諍いを見ずに 済むゆえな。 53 00:07:20,852 --> 00:07:23,188 (大姥局)また そのような事を。 54 00:07:23,188 --> 00:07:28,193 されど おっしゃるとおりに ございますね。 55 00:07:28,193 --> 00:07:30,845 アハハハハハ! 56 00:07:30,845 --> 00:07:33,145 ホホホホホホ! 57 00:07:35,183 --> 00:07:37,852 ≪お召しにより 参じましてござりまする。 58 00:07:37,852 --> 00:07:40,852 おお 待ちかねたぞ。 59 00:07:43,675 --> 00:07:46,175 (大姥局)面を上げよ。 60 00:07:48,763 --> 00:07:53,184 福と申す者にて。 福? 61 00:07:53,184 --> 00:07:56,337 お世継ぎの乳母に ふさわしき者をと→ 62 00:07:56,337 --> 00:08:00,675 大殿様 御自らが お選びになりましてございます。 63 00:08:00,675 --> 00:08:03,177 親父が? (大姥局)はい。 64 00:08:03,177 --> 00:08:05,477 福にございます。 65 00:08:07,515 --> 00:08:10,015 では 早速に ご無礼を。 66 00:08:18,843 --> 00:08:20,843 あ…。 67 00:08:32,523 --> 00:08:36,027 親父は 何故 あの者を乳母にと? 68 00:08:36,027 --> 00:08:41,015 福が 何事にも優れた 女子であるという事→ 69 00:08:41,015 --> 00:08:47,355 また 大殿様が 福の夫に恩を受けられたとか。 70 00:08:47,355 --> 00:08:49,691 夫に? はい。 71 00:08:49,691 --> 00:08:55,179 稲葉正成様といい 元小早川秀秋様のご家老で。 72 00:08:55,179 --> 00:09:00,184 あの小早川殿か… 関ヶ原で我が方に寝返った。 73 00:09:00,184 --> 00:09:07,191 その画策をしたのが ほかならぬ 福の夫だったと伺っております。 74 00:09:07,191 --> 00:09:09,177 ふむ。 75 00:09:09,177 --> 00:09:23,174 ♪♪~ 76 00:09:23,174 --> 00:09:27,512 <この福こそが 後の春日局。→ 77 00:09:27,512 --> 00:09:30,848 江にとっては 深い確執を持つ事になる→ 78 00:09:30,848 --> 00:09:34,148 女子にございました> 79 00:09:38,856 --> 00:09:42,860 <この知らせは> 80 00:09:42,860 --> 00:09:45,847 (初)初 そなたに 弟が産まれたぞ。 81 00:09:45,847 --> 00:09:48,516 (高次)徳川では さぞ 喜んでおいでであろう。 82 00:09:48,516 --> 00:09:50,518 (ウメ)すぐにも お祝いせねばなりませぬね。 83 00:09:50,518 --> 00:09:52,520 そうじゃな。 84 00:09:52,520 --> 00:09:56,220 初の成長も お知らせしなければな。 85 00:09:57,842 --> 00:10:00,511 (龍子) 前から聞きたかったんだけど→ 86 00:10:00,511 --> 00:10:06,851 なぜ 同じ名前にしたの? 初殿と 初。 87 00:10:06,851 --> 00:10:12,151 それは 「初」が よき名だからです。 88 00:10:18,012 --> 00:10:21,516 フフフ 初! 89 00:10:21,516 --> 00:10:24,216 よ~し よしよし。 うん! 90 00:10:25,853 --> 00:10:32,553 よい名というなら 私の名だって よかったのに。 ねえ! 91 00:10:34,178 --> 00:10:36,878 <更には> 92 00:10:40,518 --> 00:10:44,856 そなたの母上に 男子が産まれたぞ。 93 00:10:44,856 --> 00:10:48,342 (千)それは ようござりました。 94 00:10:48,342 --> 00:10:51,529 秀頼様にも お知らせして参ります。 95 00:10:51,529 --> 00:11:02,673 ♪♪~ 96 00:11:02,673 --> 00:11:07,512 秀頼は学問の最中じゃ。 邪魔はならぬぞ。 97 00:11:07,512 --> 00:11:09,512 はい。 98 00:11:20,508 --> 00:11:22,808 (大蔵卿局)いかがなされました? 99 00:11:24,512 --> 00:11:29,517 何やら胸騒ぎがしてな。 胸騒ぎ? 100 00:11:29,517 --> 00:11:33,171 秀忠殿の嫡男誕生。 101 00:11:33,171 --> 00:11:38,171 徳川殿に お心変わりなどなければよいが。 102 00:11:47,518 --> 00:11:52,356 そうか… 男子が。 103 00:11:52,356 --> 00:11:54,342 ははっ。 104 00:11:54,342 --> 00:11:58,513 (正純)この上なき慶事 まことに おめでとうござりまする。 105 00:11:58,513 --> 00:12:00,513 うむ。 106 00:12:04,685 --> 00:12:07,885 秀忠にも 嫡男が産まれたか。 107 00:12:15,179 --> 00:12:19,179 前へ進めという事じゃな。 108 00:12:41,689 --> 00:12:45,843 竹千代 乳を飲んだか? 109 00:12:45,843 --> 00:12:48,846 たっぷりと。 110 00:12:48,846 --> 00:12:53,351 (竹千代の声) 111 00:12:53,351 --> 00:12:56,854 よ~しよし。 112 00:12:56,854 --> 00:13:01,359 分かるか? そなたの母ぞ。 113 00:13:01,359 --> 00:13:05,059 おなかが くちくおなりあそばし 眠うておいでなのでしょう。 114 00:13:17,675 --> 00:13:23,475 そなた 丹波の生まれと聞いたが? はい。 115 00:13:25,183 --> 00:13:30,838 ついでながら 父は 斎藤利三と申します。 116 00:13:30,838 --> 00:13:35,860 明智光秀様の家臣でございました。 117 00:13:35,860 --> 00:13:38,560 斎藤利三…。 118 00:13:40,181 --> 00:13:43,851  回想  そなたは誰じゃ? (斎藤)申し遅れました。 119 00:13:43,851 --> 00:13:49,357 明智日向守光秀が家老 斎藤内蔵助利三と申しまする。 120 00:13:49,357 --> 00:13:55,846 父は 明智様亡きあと 磔とされましてございます。 121 00:13:55,846 --> 00:13:57,848 磔…。 122 00:13:57,848 --> 00:14:03,854 私は 母に連れられ 比叡山の麓に逃げ落ちました。 123 00:14:03,854 --> 00:14:10,861 その折 お助け下されたのが 元浅井家中のお方でした。 124 00:14:10,861 --> 00:14:13,514 そうなのか。 125 00:14:13,514 --> 00:14:17,518 それがゆえ 浅井に連なる方々には→ 126 00:14:17,518 --> 00:14:21,818 一方ならぬ恩義を 感じておりまする。 127 00:14:24,525 --> 00:14:29,180 我ら 縁があったという事じゃな。 128 00:14:29,180 --> 00:14:31,180 はい。 129 00:14:34,018 --> 00:14:38,506 乳母になったというは 生まれて間もない子がおるはず。 130 00:14:38,506 --> 00:14:41,525 夫のもとに置いて参りました。 131 00:14:41,525 --> 00:14:44,028 そちの夫は 今 いずこに? 132 00:14:44,028 --> 00:14:48,182 存じませぬ。 知らぬ? 133 00:14:48,182 --> 00:14:52,003 竹千代様に 生涯 お仕えするつもりにて→ 134 00:14:52,003 --> 00:14:55,703 夫とは 離縁致しましたゆえ。 135 00:14:58,526 --> 00:15:13,507 (泣き声) 136 00:15:13,507 --> 00:15:24,185 ♪♪~ 137 00:15:24,185 --> 00:15:27,672 (秀忠)離縁してまで 竹千代の乳母になあ。 138 00:15:27,672 --> 00:15:30,841 大した覚悟じゃ。 139 00:15:30,841 --> 00:15:36,864 私は あの者が 何となく好きになれませぬ。 140 00:15:36,864 --> 00:15:41,164 せっかく産んだ男子なのに ろくに抱く事もできないなど…。 141 00:15:43,187 --> 00:15:49,527 やきもちか。 違います。 ただ…→ 142 00:15:49,527 --> 00:15:55,182 あの者から乳をやられるのが つらいのです。 143 00:15:55,182 --> 00:15:59,854 乳をやるために おるのだろうが。 それは そうですが…! 144 00:15:59,854 --> 00:16:03,154 やきもちだな。 違います! 145 00:16:09,180 --> 00:16:13,180 <竹千代を巡っては それからも> 146 00:16:16,187 --> 00:16:21,025 お許し下さいませ。 お通し致しかねまする。→ 147 00:16:21,025 --> 00:16:24,195 申し訳ございません。 148 00:16:24,195 --> 00:16:29,517 福! これは どういう事じゃ?! なぜ 竹千代に会えぬのじゃ? 149 00:16:29,517 --> 00:16:33,521 朝 夕 冷えて参りましたせいか お風邪をお召しになり…。 150 00:16:33,521 --> 00:16:38,859 風邪じゃと?! ごく軽うておいでゆえ。 151 00:16:38,859 --> 00:16:41,529 見てやらねば…。 お風邪がうつってはいけませぬ。 152 00:16:41,529 --> 00:16:43,848 構わぬ! 153 00:16:43,848 --> 00:16:45,848 なりませぬ! 154 00:16:53,007 --> 00:16:55,860 お許し下さりませ。 155 00:16:55,860 --> 00:16:59,847 お方様は これからも お子をお産みになる大事な御身。 156 00:16:59,847 --> 00:17:02,850 障りがありましたなら 私ばかりか→ 157 00:17:02,850 --> 00:17:06,837 竹千代様までが 大殿様の お叱りを受けまする。 158 00:17:06,837 --> 00:17:27,842 ♪♪~ 159 00:17:27,842 --> 00:17:31,679 それしきの事が 何なのですか! 160 00:17:31,679 --> 00:17:33,864 されど 我が子ぞ。 161 00:17:33,864 --> 00:17:38,185 会いたい時に会い 抱きたい時に抱きたいではないか。 162 00:17:38,185 --> 00:17:44,175 よろしいですか? 福は 乳を飲ませるだけではなく→ 163 00:17:44,175 --> 00:17:48,179 おそばにあって 御身 お心を育み→ 164 00:17:48,179 --> 00:17:52,850 さまざまなるものをお教えする 務めも担うておりまする。 165 00:17:52,850 --> 00:17:56,687 それは 分かっておる。 されど…。 166 00:17:56,687 --> 00:18:01,175 殊に 竹千代様は お世継ぎ。 167 00:18:01,175 --> 00:18:05,179 ご自分の お子であって お子ではないと→ 168 00:18:05,179 --> 00:18:07,681 さよう お心得あそばせ。 169 00:18:07,681 --> 00:18:12,353 そんな… 竹千代は 私が産んだ子ぞ! 170 00:18:12,353 --> 00:18:14,688 覚悟が足りませぬ! 171 00:18:14,688 --> 00:18:26,183 ♪♪~ 172 00:18:26,183 --> 00:18:29,503 お方様 それは…? 173 00:18:29,503 --> 00:18:33,174 義父上様にじゃ。 174 00:18:33,174 --> 00:18:40,174 竹千代の乳母 福を 別の者に替えてもらうのじゃ。 175 00:18:45,853 --> 00:18:50,174 <一方 その1か月後の8月> 176 00:18:50,174 --> 00:18:56,847 ♪♪「豊国の 豊国の 豊国の」 177 00:18:56,847 --> 00:19:03,170 <京の町では 秀吉を神と祭る 豊国社での七回忌の法要→ 178 00:19:03,170 --> 00:19:07,508 豊国祭が執り行われておりました> 179 00:19:07,508 --> 00:19:13,808 ♪♪「いざや いさめ 万代までも」 180 00:19:15,849 --> 00:19:18,185 豊国 豊国! 181 00:19:18,185 --> 00:19:20,170 よいさ よいさ! 182 00:19:20,170 --> 00:19:22,189 豊国 豊国! 183 00:19:22,189 --> 00:19:24,489 よいさ よいさ! 184 00:19:26,527 --> 00:19:30,531 そうですか。 それほどの盛況でしたか。 185 00:19:30,531 --> 00:19:35,185 それはもう 大変な派手やかさ にぎやかさでね。 186 00:19:35,185 --> 00:19:40,691 (片桐)何せ 紅と金銀で着飾った 踊り手は500人。 187 00:19:40,691 --> 00:19:43,861 (龍子)都の町衆はおろか 公家までもが こぞって群がり→ 188 00:19:43,861 --> 00:19:47,031 熱狂したとの事。 ほう…。 189 00:19:47,031 --> 00:19:50,017 馬揃えも 2日間にわたって行われ→ 190 00:19:50,017 --> 00:19:54,188 諸大名より供された馬は 200とも 300とも。 191 00:19:54,188 --> 00:19:58,175 (龍子)その絢爛たる衣装ときたら もう…。 192 00:19:58,175 --> 00:20:01,862 殿下は にぎやかな事が お好きでした。 193 00:20:01,862 --> 00:20:04,181 さぞや 喜んでおいででしょう。 194 00:20:04,181 --> 00:20:06,183 まことに。 195 00:20:06,183 --> 00:20:10,187 (大野)されど 家康は 驚いた事でありましょうな。 196 00:20:10,187 --> 00:20:13,857 皆が皆 太閤殿下をあがめ 懐かしみ→ 197 00:20:13,857 --> 00:20:18,195 今なお 慕ってやまぬ事を 骨身にしみたでしょうほどに。 198 00:20:18,195 --> 00:20:20,347 (龍子)それは そうね。 199 00:20:20,347 --> 00:20:24,847 徳川殿は 既に 御年63。 200 00:20:26,503 --> 00:20:32,803 秀頼が年を重ねれば やがて 世は豊臣の手に戻る。 201 00:20:34,511 --> 00:20:37,181 え? 202 00:20:37,181 --> 00:20:40,684 これからは 時との戦いじゃな。 203 00:20:40,684 --> 00:20:48,192 ♪♪~ 204 00:20:48,192 --> 00:20:51,178 <その家康様は> 205 00:20:51,178 --> 00:20:54,515 (正純)まさか あのような騒ぎに なりましょうとは…。 206 00:20:54,515 --> 00:20:59,019 大層なる 豊臣人気だったらしいのう。 207 00:20:59,019 --> 00:21:03,023 正直なところ 少々 甘う見ておりました。 208 00:21:03,023 --> 00:21:06,527 わしとて 高を括っておったわ。 209 00:21:06,527 --> 00:21:14,227 豊臣に対し 断じて油断はするな という戒めであろうな。 210 00:21:17,504 --> 00:21:20,858 …となると→ 211 00:21:20,858 --> 00:21:24,658 次なる手じゃな。 212 00:21:39,176 --> 00:21:41,845 お帰りなさいませ。 お帰りなさいませ。 213 00:21:41,845 --> 00:21:45,845 うむ。 留守中 変わりは…。 214 00:21:48,168 --> 00:21:50,468 あったな。 215 00:21:52,506 --> 00:21:54,506 ≪(家臣)殿! 216 00:21:59,513 --> 00:22:03,183 ご無礼致しまする。 おお~! 217 00:22:03,183 --> 00:22:05,883 来おった 来おった。 218 00:22:10,858 --> 00:22:13,510 そちが 竹千代か。 219 00:22:13,510 --> 00:22:18,515 うん! よし よ~し よしよし よ~し。 220 00:22:18,515 --> 00:22:22,215 う~ん よ~し ハハハハ! 221 00:22:24,521 --> 00:22:27,674 ついに 嫡男誕生じゃな。 222 00:22:27,674 --> 00:22:29,693 はっ。 223 00:22:29,693 --> 00:22:32,893 江 ようやったな。 224 00:22:34,515 --> 00:22:37,851 はい。 225 00:22:37,851 --> 00:22:40,003 よろしゅう頼むぞ 福。 226 00:22:40,003 --> 00:22:45,359 はい! ご立派なる お世継ぎを 徳川家に もたらすよう→ 227 00:22:45,359 --> 00:22:47,859 日々 精進致しまする。 228 00:22:52,850 --> 00:22:55,686 義父上様? 229 00:22:55,686 --> 00:22:59,189 あの… 文は? 230 00:22:59,189 --> 00:23:03,189 文? 私が お出しした文にございます。 231 00:23:08,182 --> 00:23:13,187 そなたは 竹千代が かわいいか? 232 00:23:13,187 --> 00:23:17,024 むろんです! わしもじゃ。 233 00:23:17,024 --> 00:23:21,024 よって 竹千代に悪いようにはせぬ。 234 00:23:25,182 --> 00:23:27,351 よ~し ほら。 235 00:23:27,351 --> 00:23:36,176 ♪♪~ 236 00:23:36,176 --> 00:23:39,513 秀忠 話がある。 237 00:23:39,513 --> 00:23:43,213 はい。 江 そなたも聞け。 238 00:23:45,669 --> 00:23:47,669 (家康)江? 239 00:23:49,840 --> 00:23:52,140 は…。 240 00:24:07,191 --> 00:24:09,510 今 何と? 241 00:24:09,510 --> 00:24:13,847 「二代目となれ」と言うた。 242 00:24:13,847 --> 00:24:19,547 「わしの跡を継いで 二代将軍となれ」とな。 243 00:24:27,845 --> 00:24:30,848 父上に伺いたいのですが…。 244 00:24:30,848 --> 00:24:36,520 なぜ 将軍職を退き そなたに譲るか? 245 00:24:36,520 --> 00:24:39,820 豊臣を 追い詰めるためでしょうか? 246 00:24:41,508 --> 00:24:44,177 なぜ そう思う? 247 00:24:44,177 --> 00:24:47,180 私が 父上の跡を継げば→ 248 00:24:47,180 --> 00:24:51,018 徳川は 将軍職を 代々の世襲とする気だと→ 249 00:24:51,018 --> 00:24:55,188 誰もが思うでしょう。 豊臣が天下を取り戻す折は→ 250 00:24:55,188 --> 00:24:57,488 二度と訪れぬと。 251 00:24:59,192 --> 00:25:04,848 わしも年じゃゆえ さまざまなる事が面倒でな。 252 00:25:04,848 --> 00:25:09,686 それで 将軍を譲りとうなったまでの事。 253 00:25:09,686 --> 00:25:16,510 でも それだと 豊臣との約束を たがえる事になりまする。 254 00:25:16,510 --> 00:25:22,015 秀頼様は 御年12。 天下の政を行うには→ 255 00:25:22,015 --> 00:25:25,852 まだ早い。 となると→ 256 00:25:25,852 --> 00:25:31,525 徳川の嫡男たる秀忠しか おらぬではないか。 257 00:25:31,525 --> 00:25:33,525 義父上様。 258 00:25:36,179 --> 00:25:39,683 ん? 義父上様は→ 259 00:25:39,683 --> 00:25:43,186 姉を追い詰めておられます。 260 00:25:43,186 --> 00:25:49,843 それは 豊臣を追い詰めるため。 という事は→ 261 00:25:49,843 --> 00:25:54,143 義父上様は やはり 天下を狙っておいでなのでは? 262 00:25:55,849 --> 00:25:58,518 (ため息) 263 00:25:58,518 --> 00:26:05,025 江 いい加減 徳川の嫁になってはくれぬか。 264 00:26:05,025 --> 00:26:12,182 そなたは 秀忠に嫁いだとともに 徳川という家に嫁いだのじゃ。 265 00:26:12,182 --> 00:26:18,182 されど…。 今 徳川の主は この家康。 266 00:26:19,856 --> 00:26:23,556 わしの考えに従う事じゃ。 267 00:26:26,530 --> 00:26:28,530 父上。 268 00:26:30,517 --> 00:26:34,817 二代将軍となる事 お断り致します。 269 00:26:36,523 --> 00:26:44,514 これは 決めた事じゃ。 徳川の主たる わしがな。 270 00:26:44,514 --> 00:26:52,189 ならば 父上の嫡男である事を やめさせて頂きます。 271 00:26:52,189 --> 00:26:54,174 秀忠様? 272 00:26:54,174 --> 00:27:08,171 ♪♪~ 273 00:27:08,171 --> 00:27:12,175 私も納得がいきませぬ。 274 00:27:12,175 --> 00:27:17,175 あなた様を将軍にして 豊臣を追い詰めるなど。 275 00:27:18,849 --> 00:27:22,519 義父上様は なぜ あのような事を。 276 00:27:22,519 --> 00:27:25,519 熱海の湯にでも行かぬか? 277 00:27:27,858 --> 00:27:33,180 熱海?! 湯に つかれば 頭も ほぐれよう。 278 00:27:33,180 --> 00:27:37,684 でも 竹千代が産まれたばかりでは。 279 00:27:37,684 --> 00:27:41,684 よいではないか。 たまには 水入らずで。 280 00:27:50,680 --> 00:27:53,183 何が水入らずですか。 281 00:27:53,183 --> 00:27:58,522 難しい顔をしては 湯に つかるばかりではありませんか。 282 00:27:58,522 --> 00:28:02,859 どう思う? は? 283 00:28:02,859 --> 00:28:05,859 二代将軍となる話だ。 284 00:28:07,514 --> 00:28:12,018 きっぱりと 断られたではありませんか。 285 00:28:12,018 --> 00:28:16,523 あれで引き下がる 親父だと思うか? 286 00:28:16,523 --> 00:28:22,345 何が何でも継がせようと考え ついには思いのままとするだろう。 287 00:28:22,345 --> 00:28:25,015 そんな…。 288 00:28:25,015 --> 00:28:28,515 それが 徳川家康という男だ。 289 00:28:32,189 --> 00:28:35,175 それと そなた言うておったな。 290 00:28:35,175 --> 00:28:39,179 親父が天下を狙っているのかと。 はい。 291 00:28:39,179 --> 00:28:42,516 むろん そうだ。 292 00:28:42,516 --> 00:28:48,816 では やはり そのために豊臣を… 姉上を追い詰めると? 293 00:28:54,194 --> 00:28:56,494 いま一度 つかってくるか。 294 00:29:01,184 --> 00:29:05,172 秀忠と江が 熱海へのう。 295 00:29:05,172 --> 00:29:09,872 (正信)しばし ゆるりとなされたい との事にございますが…。 296 00:29:11,528 --> 00:29:13,528 ふむ。 297 00:29:15,182 --> 00:29:19,853 将軍の件で 悩んでおいでなのでは? 298 00:29:19,853 --> 00:29:22,672 正信。 はっ。 299 00:29:22,672 --> 00:29:25,192 そちは どう思う? 300 00:29:25,192 --> 00:29:30,847 秀忠に 将軍になるだけのものが あると思うか? 301 00:29:30,847 --> 00:29:34,847 そう お考えになってこその ご決断なのでは? 302 00:29:36,503 --> 00:29:40,674 今のままではのう…。 303 00:29:40,674 --> 00:29:47,180 あれの中 奥底にあるものを 引き出してやらねばなるまいて。 304 00:29:47,180 --> 00:29:50,016 奥にあるものを…。 305 00:29:50,016 --> 00:29:55,216 それがゆえ 嫁に迎えたのよ。 306 00:29:57,174 --> 00:29:59,359 江をな。 307 00:29:59,359 --> 00:30:15,859 ♪♪~ 308 00:30:15,859 --> 00:30:17,844 (秀忠)江。 309 00:30:17,844 --> 00:30:21,848 え? あ… はい。 310 00:30:21,848 --> 00:30:24,548 何を考えておる? 311 00:30:28,855 --> 00:30:31,155 あなた様は? 312 00:30:39,849 --> 00:30:45,505 秀頼様が この世を治める事が→ 313 00:30:45,505 --> 00:30:51,511 果たして よき事なのであろうか… とな。 314 00:30:51,511 --> 00:30:53,511 私もです。 315 00:30:58,168 --> 00:31:01,855 あなた様と同じ事を 考えておりました。 316 00:31:01,855 --> 00:31:03,855 ほう。 317 00:31:06,343 --> 00:31:11,181 姉上は 秀頼に 一日も早く→ 318 00:31:11,181 --> 00:31:17,187 秀吉様の跡を継がせたいと 願っています。 319 00:31:17,187 --> 00:31:23,677 でも私は 一日も早く→ 320 00:31:23,677 --> 00:31:29,182 天下が泰平になってくれればよい と思っているのです。 321 00:31:29,182 --> 00:31:33,182 天下が泰平にな…。 322 00:31:34,854 --> 00:31:39,359  回想  淀殿には 目を覚まして頂かねばならん。 323 00:31:39,359 --> 00:31:44,681 豊臣を継ぐ者として 秀頼を立派に育てていく事。 324 00:31:44,681 --> 00:31:50,003 豊臣の世が とこしえに続くという夢からの。 325 00:31:50,003 --> 00:31:53,840 これからは 秀頼の後ろ盾となって下さろう。 326 00:31:53,840 --> 00:31:58,140 いずれ 関白となるまでも それからもな。 327 00:32:00,180 --> 00:32:04,480 もう 戦の世は嫌なのです! 328 00:32:17,514 --> 00:32:19,514 何だ? 329 00:32:21,851 --> 00:32:24,838 将軍になって下さりませ。 330 00:32:24,838 --> 00:32:26,838 何だと?! 331 00:32:32,512 --> 00:32:36,812 将軍になり 天下を泰平にして下さりませ。 332 00:32:40,687 --> 00:32:46,509 豊臣とか徳川でなく→ 333 00:32:46,509 --> 00:32:53,809 私は 天下を泰平にしたい。 334 00:32:56,186 --> 00:33:01,186 いえ 泰平になってほしいのです! 335 00:33:04,861 --> 00:33:11,561 そなたが将軍になれば この世は 平穏に治まるのやもしれぬな。 336 00:33:15,522 --> 00:33:20,844 残念ながら→ 337 00:33:20,844 --> 00:33:24,844 私に そのような力はない。 338 00:33:26,850 --> 00:33:30,186 私が お支えします。 339 00:33:30,186 --> 00:33:33,339 ハハハハハ。 340 00:33:33,339 --> 00:33:36,139 本気で申しております。 341 00:33:43,416 --> 00:33:47,170 天下を泰平に… か。 342 00:33:47,170 --> 00:33:53,870 そのためにも お力を お持ち下さい。 343 00:33:59,015 --> 00:34:01,518 力をのう…。 344 00:34:01,518 --> 00:34:10,860 ♪♪~ 345 00:34:10,860 --> 00:34:13,346  回想  あなた様に お願いがあります。 346 00:34:13,346 --> 00:34:17,684 (秀忠)何だ? 義父上様の跡を継いだ暁には→ 347 00:34:17,684 --> 00:34:20,186 戦のない世の中を 作って下さりませ。 348 00:34:20,186 --> 00:34:26,509 ♪♪~ 349 00:34:26,509 --> 00:34:28,511 (せきこみ) 350 00:34:28,511 --> 00:34:30,811 いかがなされました? 351 00:34:33,183 --> 00:34:35,483 湯あたりじゃ。 352 00:34:41,024 --> 00:34:43,524 将軍になる? 353 00:34:46,513 --> 00:34:50,813 継がぬと言うたに なぜじゃ? 354 00:35:01,194 --> 00:35:03,494 天下を…。 355 00:35:08,518 --> 00:35:11,218 泰平にするためにです。 356 00:35:15,859 --> 00:35:19,859 それは よき考えじゃな。 357 00:35:27,187 --> 00:35:32,487 そのために 将軍を継ぐという事か? 358 00:35:35,845 --> 00:35:42,852 ただ 私が二代将軍となった暁には 私を…。 359 00:35:42,852 --> 00:35:46,189 むろん 将軍として扱おう。 360 00:35:46,189 --> 00:35:51,244 そなたが それだけの器であると 認めればな。 361 00:35:51,244 --> 00:36:04,507 ♪♪~ 362 00:36:04,507 --> 00:36:07,207 (ため息) あ~! 363 00:36:08,845 --> 00:36:10,847 (ため息) 364 00:36:10,847 --> 00:36:14,851 途方もない事になりましたね。 365 00:36:14,851 --> 00:36:17,551 何を 今更。 366 00:36:22,842 --> 00:36:25,842 姉上の事を考えておるのか? 367 00:36:27,931 --> 00:36:32,131 どれほどの痛手を お受けになるかと思うと…。 368 00:36:40,510 --> 00:36:44,180 ご成長あそばされた秀頼様こそ→ 369 00:36:44,180 --> 00:36:47,850 天下を治めるのが ふさわしいと思うたら→ 370 00:36:47,850 --> 00:36:50,853 その時は そのように動く。 371 00:36:50,853 --> 00:36:54,153 では その事を 姉上に お伝えしても…? 372 00:36:58,194 --> 00:37:01,494 よい訳がありませんね。 373 00:37:03,850 --> 00:37:07,520 いい加減 徳川の人間になっては どうだ? 374 00:37:07,520 --> 00:37:10,340 義父上様のような事を…。 375 00:37:10,340 --> 00:37:14,510 そなたのためじゃ。 え? 376 00:37:14,510 --> 00:37:19,510 何かある度に胸を痛めていては 身が もたぬであろう。 377 00:37:22,185 --> 00:37:27,173 何と言うか…。 何だ? 378 00:37:27,173 --> 00:37:32,679 あなた様が うんと年上のような 気がしてきました。 379 00:37:32,679 --> 00:37:37,183 そなたが うんと上だがな。 「うんと」は 余計です。 380 00:37:37,183 --> 00:37:39,852 そうか。 381 00:37:39,852 --> 00:37:44,674 でも 本当に 大きくなられたように思います。 382 00:37:44,674 --> 00:37:51,848 将軍の事 腹をくくられたからでしょうね。 383 00:37:51,848 --> 00:38:00,857 ♪♪~ 384 00:38:00,857 --> 00:38:04,027 あとは 親父だ。 385 00:38:04,027 --> 00:38:09,082 これからも あれやこれやと 口を出してくるだろうからな。 386 00:38:09,082 --> 00:38:12,082 負けずにいて下さりませ。 387 00:38:15,838 --> 00:38:20,693 しかし 跡を継いでみて 初めて→ 388 00:38:20,693 --> 00:38:24,514 親父の大きさが 分かるのやもしれぬ。 389 00:38:24,514 --> 00:38:26,849 悔しいがな。 390 00:38:26,849 --> 00:38:33,189 ♪♪~ 391 00:38:33,189 --> 00:38:37,189 <年が明けた 慶長10年> 392 00:38:39,846 --> 00:38:44,183 <家康様に続き 2月には 秀忠様も→ 393 00:38:44,183 --> 00:38:50,673 10万もの大軍を率いて 江戸をご出立。→ 394 00:38:50,673 --> 00:38:53,173 そして…> 395 00:38:57,513 --> 00:39:06,189 <4月 朝廷の使者を迎えて 将軍宣下の式典が執り行われ> 396 00:39:06,189 --> 00:39:20,837 「勅を奉じ 件の者を よろしく 征夷大将軍に任ずべし」とてえり。 397 00:39:20,837 --> 00:39:28,537 <二代将軍 徳川秀忠様が ここに誕生したのでございます> 398 00:39:32,515 --> 00:39:35,815 <しかし それを知った豊臣方は…> 399 00:39:38,171 --> 00:39:40,523 江は 何をしておったのじゃ?! 400 00:39:40,523 --> 00:39:45,511 秀忠殿は なぜ将軍となる事を断らぬ?! 401 00:39:45,511 --> 00:39:50,183 家康めに してやられました! 402 00:39:50,183 --> 00:39:55,171 大野殿 落ち着かれませ! 403 00:39:55,171 --> 00:39:58,171 私は甘かったな。 404 00:40:00,526 --> 00:40:10,186 ♪♪~ 405 00:40:10,186 --> 00:40:14,190 これからは 徳川殿…→ 406 00:40:14,190 --> 00:40:20,190 いや… 家康を信じる事は 断じて ない。 407 00:40:23,182 --> 00:40:28,187 合戦になろうとも 天下人の座を取り戻すのじゃ! 408 00:40:28,187 --> 00:40:31,524 合戦ですと?! 黙らぬか! 409 00:40:31,524 --> 00:40:52,224 ♪♪~ 410 00:40:54,347 --> 00:40:56,547 ≪(福)お邪魔つかまつりまする。 411 00:41:02,188 --> 00:41:05,525 竹千代は どうした? 412 00:41:05,525 --> 00:41:07,825 お風邪を召した ご様子にて。 413 00:41:11,180 --> 00:41:13,880 私に会わせぬつもりか? 414 00:41:16,519 --> 00:41:21,841 若殿様の二代将軍ご就任 まことに→ 415 00:41:21,841 --> 00:41:25,344 おめでとうござりまする。 今は その事を→ 416 00:41:25,344 --> 00:41:28,544 聞いておるのでは…。 私は 豊臣を恨んでおります。 417 00:41:31,851 --> 00:41:36,188 我が父を磔にした秀吉と それに連なる者を→ 418 00:41:36,188 --> 00:41:40,192 許す事は 断じてありませぬ。 419 00:41:40,192 --> 00:41:44,192 そなた 何を? 420 00:41:46,182 --> 00:41:50,882 それがゆえ 竹千代様の乳母となりました。 421 00:41:52,505 --> 00:42:00,179 徳川様が いずれ 豊臣を滅ぼす事 固く信じていたがゆえ。 422 00:42:00,179 --> 00:42:08,179 豊臣には 娘の千が嫁いでおる。 それを知っての言葉か? 423 00:42:12,508 --> 00:42:14,860 そういえば お方様も→ 424 00:42:14,860 --> 00:42:19,849 我が父の仇 秀吉の ご養女だったのですね。 425 00:42:19,849 --> 00:42:26,172 ♪♪~ 426 00:42:26,172 --> 00:42:33,172 私は ほかならぬ大殿様より 仰せつかり このお城に参った者。 427 00:42:34,847 --> 00:42:39,852 大殿様の命にのみ 従いまする。 428 00:42:39,852 --> 00:42:42,152 そなた…。 429 00:42:47,843 --> 00:42:51,514 ≪(竹千代の泣き声) 430 00:42:51,514 --> 00:42:55,017 これにて御免を。 431 00:42:55,017 --> 00:42:57,017 待たぬか! 432 00:42:59,355 --> 00:43:06,155 <この江戸でも 女の戦が 始まろうとしておりました> 433 00:43:07,847 --> 00:43:10,349 江が 何と言おうと 徳川は敵じゃ。 434 00:43:10,349 --> 00:43:14,170 初めての御台所と おなりあそばしまする。 435 00:43:14,170 --> 00:43:16,689 高次様! それでも豊臣の…。 436 00:43:16,689 --> 00:43:19,358 家臣ゆえ 申しておるのです! 437 00:43:19,358 --> 00:43:22,011 必ずや 大戦となりましょう。 438 00:43:22,011 --> 00:43:24,196 これからも 徳川殿と共に! 439 00:43:24,196 --> 00:43:27,183 (家康)わしと戦を構える気か? 440 00:43:27,183 --> 00:43:31,883 私が産んだ子は 皆 まずもって 私の子にござりまする。 441 00:43:35,174 --> 00:43:38,177 <奈良県奈良市。→ 442 00:43:38,177 --> 00:43:43,182 いにしえの都として栄えた 平城京。→ 443 00:43:43,182 --> 00:43:49,839 この地に 江が 切なる思いを 祈願した寺があります。→ 444 00:43:49,839 --> 00:43:55,845 平城宮跡より 南東に およそ6km。→ 445 00:43:55,845 --> 00:44:01,183 帯解寺は 古来 子宝を願う人々から→ 446 00:44:01,183 --> 00:44:04,883 あつい信仰を集めてきました> 447 00:44:09,842 --> 00:44:15,181 <夫 秀忠との間に 多くの娘をもうけるも→ 448 00:44:15,181 --> 00:44:19,518 男子には恵まれなかった 江。→ 449 00:44:19,518 --> 00:44:25,191 寺に 嫡男の誕生を祈願しました。→ 450 00:44:25,191 --> 00:44:33,182 その後 竹千代こと 後の徳川家光をもうけます。→ 451 00:44:33,182 --> 00:44:39,882 誕生を喜んだ秀忠は 寺の再建を 援助したと伝わります> 452 00:44:41,507 --> 00:44:45,511 <嫡男の出産を終えた江は→ 453 00:44:45,511 --> 00:44:52,811 やがて 母としての覚悟を 迫られる事になります>