1 00:00:34,077 --> 00:00:42,735 (家康)秀忠 江。 徳川を頼んだぞ。 2 00:00:42,735 --> 00:00:46,723 (市)<大御所 家康様が この世を去って→ 3 00:00:46,723 --> 00:00:51,427 徳川の世は 秀忠様と江に託されました> 4 00:00:51,427 --> 00:00:56,082 (秀忠)我が徳川が要となり 戦のない世の中を作るとしたら→ 5 00:00:56,082 --> 00:00:59,435 どうであろう? (竹千代)よき事と存じます。→ 6 00:00:59,435 --> 00:01:04,090 誰よりも 母上が 望んでおいでの事だと思います。 7 00:01:04,090 --> 00:01:06,576 (江)竹千代…。 8 00:01:06,576 --> 00:01:11,064 母を… 許せよ。 9 00:01:11,064 --> 00:01:14,233 <江は 長男 竹千代と→ 10 00:01:14,233 --> 00:01:19,605 ようやく 心を通い合わせる事が できたのです> 11 00:01:19,605 --> 00:01:25,728 死ぬな。 そなたまでが死んだら 徳川は どうなる? 12 00:01:25,728 --> 00:01:29,732 (正信)おそれながら→ 13 00:01:29,732 --> 00:01:35,588 上様に 申し上げておきたき事が ござりまする。 14 00:01:35,588 --> 00:01:37,890 何なりと申せ。 15 00:01:37,890 --> 00:01:44,080 徳川家の安泰を お考えならば→ 16 00:01:44,080 --> 00:01:48,451 鬼になられませ…。 17 00:01:48,451 --> 00:01:50,770 鬼に? 18 00:01:50,770 --> 00:01:57,410 まずは お身内に厳しくなさる事。 19 00:01:57,410 --> 00:02:04,110 そして 裁く時は 容赦があってはなりませぬ。 20 00:02:10,123 --> 00:02:14,444 分かった。 もうよい。 21 00:02:14,444 --> 00:02:19,144 あとは 御台様に…。 江? 22 00:02:21,401 --> 00:02:26,406 1つ 隠し事が おありのはず。 23 00:02:26,406 --> 00:02:29,706 正直に お話しなされませ。 24 00:02:31,411 --> 00:02:33,413 うむ。 25 00:02:33,413 --> 00:02:54,751 ♪♪~ 26 00:02:54,751 --> 00:02:57,051 若…。 27 00:02:58,738 --> 00:03:03,109 若のおかげにて→ 28 00:03:03,109 --> 00:03:07,096 よき一生が送れ申した…。 29 00:03:07,096 --> 00:03:17,073 ♪♪~ 30 00:03:17,073 --> 00:03:19,075 正信! 31 00:03:19,075 --> 00:03:21,077 正信! 32 00:03:21,077 --> 00:03:29,735 ♪♪~(テーマ音楽) 33 00:03:29,735 --> 00:06:08,435 ♪♪~ 34 00:06:10,880 --> 00:06:15,180 本日は 皆に 大事なる話がある。 35 00:06:17,737 --> 00:06:23,037 徳川家の継嗣 即ち 世継ぎだが…。 36 00:06:30,399 --> 00:06:35,099 我が嫡男 竹千代とする。 37 00:06:41,394 --> 00:06:46,565 家を危うくするものは 身内での いさかい。 38 00:06:46,565 --> 00:06:51,387 それも 家督を巡る争いに ほかならぬ。→ 39 00:06:51,387 --> 00:06:58,561 故に 将軍家たる徳川宗家は 何より 長幼の序を厳守し→ 40 00:06:58,561 --> 00:07:02,048 もって 武家の規範となす。→ 41 00:07:02,048 --> 00:07:06,435 年長の者は 家を継ぎ 守る。 42 00:07:06,435 --> 00:07:12,735 年若き者たちは 全力を挙げて その補佐に努むべし。 43 00:07:17,063 --> 00:07:19,882 よいな? 竹千代。 44 00:07:19,882 --> 00:07:23,402 は… はい。 45 00:07:23,402 --> 00:07:28,102 (国松) 兄上 おめでとうござりまする。 46 00:07:29,892 --> 00:07:31,894 ああ。 47 00:07:31,894 --> 00:07:43,055 ♪♪~ 48 00:07:43,055 --> 00:07:45,055 (福)御台様! 49 00:07:49,061 --> 00:07:54,884 お世継ぎの事 まことに まことに ありがとう存じまする。 50 00:07:54,884 --> 00:08:13,502 ♪♪~ 51 00:08:13,502 --> 00:08:19,058 竹千代を 将軍に ふさわしき男に 育ててくれるよう→ 52 00:08:19,058 --> 00:08:21,358 願うておるぞ。 53 00:08:23,062 --> 00:08:25,362 御台様…。 54 00:08:32,505 --> 00:08:37,059 (常高院)御台様か。 何ですか? 55 00:08:37,059 --> 00:08:40,759 そなたも それらしゅうなったと思うてな。 56 00:08:42,431 --> 00:08:47,837 それにしても 世継ぎの事は 一件落着じゃな。 57 00:08:47,837 --> 00:08:51,557 ほっと致しました。 58 00:08:51,557 --> 00:08:56,357 となると 次は 千じゃな。 59 00:09:04,386 --> 00:09:08,057  回想  (千)父上! 秀頼様をお助け下さい! 60 00:09:08,057 --> 00:09:10,357 義母上様を…! 61 00:09:15,214 --> 00:09:18,414 姉上? あ? 62 00:09:20,035 --> 00:09:22,037 ああ…。 63 00:09:22,037 --> 00:09:26,559 <大坂の陣で 夫 秀頼を亡くしてから こちら→ 64 00:09:26,559 --> 00:09:30,359 千は 部屋に 籠もりがちになっておりました> 65 00:09:34,717 --> 00:09:37,217 どうしたものか…。 66 00:09:39,054 --> 00:09:41,373 ふむ…。 67 00:09:41,373 --> 00:09:44,043 <そんな折> 68 00:09:44,043 --> 00:09:46,743 義姉上様! 龍子様! 69 00:09:51,433 --> 00:09:53,733 (寿芳院)お久しぶり。 70 00:09:57,873 --> 00:10:01,694 そう… お千様がねえ。 71 00:10:01,694 --> 00:10:04,713 はい。 72 00:10:04,713 --> 00:10:09,013 お救いするには 一つだけ 手があるわね。 73 00:10:11,120 --> 00:10:14,540 あの… それは? 74 00:10:14,540 --> 00:10:18,711 お嫁に出してさしあげるのよ。 嫁に? 75 00:10:18,711 --> 00:10:24,066 夫でついた傷は 夫で癒やす。 それが 一番よ。 76 00:10:24,066 --> 00:10:28,554  回想  私も かつて 戦で夫を亡くしました。 77 00:10:28,554 --> 00:10:31,891 はい。 でも→ 78 00:10:31,891 --> 00:10:34,191 時がたてば 忘れますよ。 79 00:10:35,895 --> 00:10:40,716 義姉上様は 少しも お変わりになりませんね。 80 00:10:40,716 --> 00:10:47,373 それが 若さの秘けつかしら。 オホホホホ! 81 00:10:47,373 --> 00:10:49,373 はあ…。 82 00:10:51,393 --> 00:10:54,380 お江様も そうでしょ? 83 00:10:54,380 --> 00:10:59,051 1度目は離縁 2度目は死別。 84 00:10:59,051 --> 00:11:05,751 折々に おつらかったでしょうけど 今は お幸せではありませんか。 85 00:11:12,581 --> 00:11:18,687 ああ… それにしても 御台様のお暮らしって→ 86 00:11:18,687 --> 00:11:21,387 こういうものなのねえ。 87 00:11:23,042 --> 00:11:25,527 これから どうなさるのですか? 88 00:11:25,527 --> 00:11:30,382 せっかくの江戸ですからね あちこち見物するつもり。 89 00:11:30,382 --> 00:11:33,035 ごゆるりとなさって下さい。 90 00:11:33,035 --> 00:11:38,540 そうねえ お千様のお嫁入りでも 見届けようかしら。 91 00:11:38,540 --> 00:11:40,540 ウフフフ。 92 00:11:44,697 --> 00:11:47,549 嫁入りのう。 93 00:11:47,549 --> 00:11:50,869 まあ 考えぬではなかったが。 94 00:11:50,869 --> 00:11:53,238 そうなのですか? 95 00:11:53,238 --> 00:11:55,938 千の事を思えばな…。 96 00:11:58,060 --> 00:12:01,714 でも それには お相手が…。 97 00:12:01,714 --> 00:12:06,552 伊勢桑名の本多家に 忠刻という男がおる。 98 00:12:06,552 --> 00:12:09,038 本多忠刻様? 99 00:12:09,038 --> 00:12:14,710 (秀忠)父 家康を生涯支え続けた 忠勝を祖父に持つ。→ 100 00:12:14,710 --> 00:12:18,380 母は 兄 信康の娘。 101 00:12:18,380 --> 00:12:22,680 つまり 忠刻は 親父には ひ孫にもあたる。 102 00:12:24,770 --> 00:12:30,470 千の行く末を 考えて下さっていたのですね。 103 00:12:32,378 --> 00:12:36,715 何とのう 口にするのが はばかられてな。 104 00:12:36,715 --> 00:12:41,086 困ります。 何でも話して頂かないと。 105 00:12:41,086 --> 00:12:43,055 そうだな。 106 00:12:43,055 --> 00:12:48,755  回想  あとは 御台様に 一つ 隠し事が おありのはず。 107 00:12:51,513 --> 00:12:57,703 忠刻様… よき縁となってくれれば→ 108 00:12:57,703 --> 00:13:00,703 言う事はないのですが。 109 00:13:03,192 --> 00:13:07,692 そなた 千を説得してはくれぬか? 110 00:13:11,367 --> 00:13:14,667 あなた様が なさりませ。 111 00:13:17,056 --> 00:13:19,041 うむ…。 112 00:13:19,041 --> 00:13:31,870 ♪♪~ 113 00:13:31,870 --> 00:13:35,570 どうなのじゃ? 千。 114 00:13:40,362 --> 00:13:44,366 そなたが 私を恨むのは分かる。 115 00:13:44,366 --> 00:13:49,366 されど すべては 泰平の世を保つため。 116 00:13:51,023 --> 00:13:57,523 それが そなたの夫を死なせた 私の務めだと思うておる。 117 00:14:02,701 --> 00:14:10,701 それと 私は そなたに 子を産んでもらいたいのだ。 118 00:14:14,363 --> 00:14:17,733 嫁入りの話を持ち出したは→ 119 00:14:17,733 --> 00:14:21,033 母になる喜びを 知ってほしいがゆえじゃ。 120 00:14:22,688 --> 00:14:27,359 その事 考えてもらいたい。 121 00:14:27,359 --> 00:15:01,210 ♪♪~ 122 00:15:01,210 --> 00:15:04,410 あのような事を…。 123 00:15:06,031 --> 00:15:13,331 私は 生涯 嫁には参りませぬ。 124 00:15:16,024 --> 00:15:23,549 他家へ嫁ぎ 子をもうけるなど→ 125 00:15:23,549 --> 00:15:27,349 秀頼様への裏切りに ほかなりませぬ。 126 00:15:29,905 --> 00:15:33,358 ならば 私は どうなるのじゃ? 127 00:15:33,358 --> 00:15:35,344 え? 128 00:15:35,344 --> 00:15:38,044 私は 3度 嫁いだぞ。 129 00:15:40,766 --> 00:15:47,372 最初の夫とは 無理やり 離縁させられ→ 130 00:15:47,372 --> 00:15:52,372 次の夫 秀勝様を 戦で亡くした。 131 00:15:54,046 --> 00:15:56,746 そなたと同じじゃ。 132 00:16:01,687 --> 00:16:05,387 完という娘もおった。 133 00:16:09,111 --> 00:16:14,466 私も 亡き秀勝様を忘れきれぬまま→ 134 00:16:14,466 --> 00:16:21,466 どこかに 後ろめたい思いを抱えて この家に嫁に来た。 135 00:16:24,343 --> 00:16:26,643 されど…。 136 00:16:29,031 --> 00:16:33,031 それでよかったと 今は 思うておる。 137 00:16:36,021 --> 00:16:39,721 そなたたちを 子に持てたしな。 138 00:16:42,694 --> 00:16:49,994 亡き秀勝様も 喜んで下さっておろう。 139 00:16:55,023 --> 00:16:59,723 秀頼も そうではないのか? 140 00:17:02,848 --> 00:17:08,020 そなたが幸せになる事を 願うておるはず。 141 00:17:08,020 --> 00:17:21,033 ♪♪~ 142 00:17:21,033 --> 00:17:26,688 前に進むのじゃ 千。 143 00:17:26,688 --> 00:17:35,080 それこそが 亡くなられた方々への→ 144 00:17:35,080 --> 00:17:39,017 何よりの供養ではないのか? 145 00:17:39,017 --> 00:17:55,701 ♪♪~ 146 00:17:55,701 --> 00:18:01,356 <そして 元和二年の秋も末> 147 00:18:01,356 --> 00:18:26,348 ♪♪~ 148 00:18:26,348 --> 00:18:32,048 そなたを送るは これで 2度目となるな。 149 00:18:34,356 --> 00:18:40,056 此度こそ 幸せになってもらいたい。 150 00:18:44,800 --> 00:18:46,800 千? 151 00:18:52,174 --> 00:18:55,474 私は…。 152 00:18:58,346 --> 00:19:04,646 今なお 父上を許す事 できません。 153 00:19:07,856 --> 00:19:10,056 そうか。 154 00:19:13,195 --> 00:19:16,195 されど…。 155 00:19:18,683 --> 00:19:28,543 お相手の忠刻様が 父上のような お方であると→ 156 00:19:28,543 --> 00:19:31,346 よいと思います。 157 00:19:31,346 --> 00:19:37,352 ♪♪~ 158 00:19:37,352 --> 00:19:39,652 千。 159 00:19:41,723 --> 00:19:47,696 私のような よい男が いる訳があるまい。 160 00:19:47,696 --> 00:19:57,172 ♪♪~ 161 00:19:57,172 --> 00:19:59,491 そうですね。 162 00:19:59,491 --> 00:20:09,791 ♪♪~ 163 00:20:12,020 --> 00:20:16,374 <年が改まった 元和三年六月→ 164 00:20:16,374 --> 00:20:21,029 秀忠様は数万の兵を率いて上洛。→ 165 00:20:21,029 --> 00:20:25,033 将軍家の地位を より強固なものとするために→ 166 00:20:25,033 --> 00:20:28,733 諸大名の再編を始めます> 167 00:20:40,348 --> 00:20:48,039 播磨国姫路城主 池田新太郎幸隆。 168 00:20:48,039 --> 00:20:50,509 (池田)ははっ。 169 00:20:50,509 --> 00:20:57,682 播磨姫路 42万石を召し上げ→ 170 00:20:57,682 --> 00:21:02,382 因幡鳥取 32万石に移す。 171 00:21:06,341 --> 00:21:08,341 ははっ。 172 00:21:11,730 --> 00:21:15,667 急な国替えなど あまりではありませんか? 173 00:21:15,667 --> 00:21:21,506 幸隆は まだ9歳だ。 姫路を預けるには幼なすぎる。 174 00:21:21,506 --> 00:21:25,026 されど…。 揺るぎない泰平のため→ 175 00:21:25,026 --> 00:21:28,029 幕府は強くあらねばならぬ。 176 00:21:28,029 --> 00:21:32,684 それには 諸大名に余力を持たせぬ事だ。 177 00:21:32,684 --> 00:21:40,508 力を力で抑え込む。 あなた様には似合いません。 178 00:21:40,508 --> 00:21:44,346 似合う 似合わぬではない。 179 00:21:44,346 --> 00:21:47,046 やらねばならぬのだ。 180 00:21:49,517 --> 00:21:52,337 <そして この後も→ 181 00:21:52,337 --> 00:21:57,025 秀忠様が 取り潰しや所領没収に 処した大名家は→ 182 00:21:57,025 --> 00:22:00,725 20以上に及びました> 183 00:22:05,483 --> 00:22:07,986 <そして そんな折> 184 00:22:07,986 --> 00:22:11,356 何じゃ? どうしたというのじゃ? 185 00:22:11,356 --> 00:22:13,656 実は…。 186 00:22:18,780 --> 00:22:21,480 秀忠様に隠し子じゃと?! し~っ! 187 00:22:26,137 --> 00:22:28,437 それで? 188 00:22:33,345 --> 00:22:37,015 保科? どこの誰じゃ? 189 00:22:37,015 --> 00:22:40,352 信濃高遠の大名家にございます。 190 00:22:40,352 --> 00:22:45,357 ご当主の正光様が ご養子とした 幸松様こそ→ 191 00:22:45,357 --> 00:22:48,343 秀忠様の お子であると。 192 00:22:48,343 --> 00:22:52,714 まことの話なのか? 間違いありませぬ!→ 193 00:22:52,714 --> 00:22:59,354 母親は あの大姥局様に仕えし侍女にて。 194 00:22:59,354 --> 00:23:03,024 お生まれになって すぐに 武田家ゆかりの者に預けられ→ 195 00:23:03,024 --> 00:23:07,012 ひそかに育てられたと申します。 196 00:23:07,012 --> 00:23:09,512 なんと…。 197 00:23:11,383 --> 00:23:15,854 よいか? この事 何があっても 江に言うてはならぬぞ。 198 00:23:15,854 --> 00:23:19,507 はい! 存じておりますとも。 199 00:23:19,507 --> 00:23:21,807 ≪(ため息) 200 00:23:31,670 --> 00:23:35,674 そなた 聞いておったのか?! 201 00:23:35,674 --> 00:23:37,974 (民部卿局)あの…。 202 00:23:47,352 --> 00:23:56,011 ♪♪~ 203 00:23:56,011 --> 00:23:58,329 許せ。 204 00:23:58,329 --> 00:24:03,668 あなた様には 前にも男子がおりました。 205 00:24:03,668 --> 00:24:06,368 抱かせてはくれぬか?  回想  206 00:24:07,989 --> 00:24:10,008 (なつ)はい。 207 00:24:10,008 --> 00:24:12,508 秀忠様の お子か。 208 00:24:15,647 --> 00:24:20,668 ああ… あれは2歳で亡くした。 209 00:24:20,668 --> 00:24:23,488 哀れな子であった。 210 00:24:23,488 --> 00:24:28,009 そのような事を 言うておるのではありません。 211 00:24:28,009 --> 00:24:33,665 いや… 折を見て 話そうと思うておったのじゃ。 212 00:24:33,665 --> 00:24:38,019 折とは いつの事ですか? 213 00:24:38,019 --> 00:24:43,408 それは まあ… いずれ そのうちにだ。 214 00:24:43,408 --> 00:24:47,779 あの時 仰せだったではありませんか。 215 00:24:47,779 --> 00:24:50,479 私は 生涯 側室は持たぬ。  回想  216 00:24:52,133 --> 00:24:55,987 このとおりだ。 許せ。 217 00:24:55,987 --> 00:24:58,506 許しませぬ。 218 00:24:58,506 --> 00:25:01,676 ならば どうせよと言うのだ。 219 00:25:01,676 --> 00:25:03,976 知りませぬ。 220 00:25:05,663 --> 00:25:08,983 (常高院)そなたの思いも 分からぬではないが→ 221 00:25:08,983 --> 00:25:12,003 もはや 過ぎた事ではないか。 222 00:25:12,003 --> 00:25:15,006 さようにござりますね。 223 00:25:15,006 --> 00:25:19,994 今更 お子を 腹に戻す訳にも参りませんし。 224 00:25:19,994 --> 00:25:22,294 申し訳ございませぬ。 225 00:25:23,982 --> 00:25:27,001 秀忠様も 気の毒な事じゃ。 226 00:25:27,001 --> 00:25:30,004 これまで 側室の一人も持たずに 来たものを。 227 00:25:30,004 --> 00:25:32,340 お味方なさるのですか? 228 00:25:32,340 --> 00:25:36,344 まあ いいではないか。 隠し子の1人や2人。 229 00:25:36,344 --> 00:25:43,001 亡き義兄上様とて かつて 側室に子を産ませました。 230 00:25:43,001 --> 00:25:47,505 姉様は わあわあ 泣いておられたではありませんか。 231 00:25:47,505 --> 00:25:49,491 それは…。 232 00:25:49,491 --> 00:25:53,495  回想  これで はっきり致しました。 離縁でも何でもして下さりませ! 233 00:25:53,495 --> 00:25:55,695 (高次)初! 江! 234 00:25:57,332 --> 00:25:59,334 江! 235 00:25:59,334 --> 00:26:05,034 あの時は 私とて どれほど つらかったか…。 236 00:26:11,479 --> 00:26:15,650 (ウメ)されど それこそ もう 随分前の事。 237 00:26:15,650 --> 00:26:19,654 しかし 男の勝手な振る舞いに→ 238 00:26:19,654 --> 00:26:24,342 女子は 我慢を強いられるものなのじゃ。 239 00:26:24,342 --> 00:26:29,731 されど おそれながら お殿様に側室がおられるのは…。 240 00:26:29,731 --> 00:26:34,319 ごく 当然の事では? 黙りなされ。 241 00:26:34,319 --> 00:26:49,000 ♪♪~ 242 00:26:49,000 --> 00:26:52,000 では 行って参る。 243 00:26:53,838 --> 00:26:56,341 行ってらっしゃいませ。 244 00:26:56,341 --> 00:27:04,983 <程なく 秀忠様は 所領巡検のため 江戸を離れる事となりました> 245 00:27:04,983 --> 00:27:08,987 和。 父は行って参るぞ。 246 00:27:08,987 --> 00:27:11,322 行ってらっしゃいませ。 247 00:27:11,322 --> 00:27:14,309 和は いい子じゃなあ。 248 00:27:14,309 --> 00:27:19,809 あの… 母上と何かあったのですか? 249 00:27:24,786 --> 00:27:27,305 ジロジロと見るでない。 250 00:27:27,305 --> 00:27:45,156 ♪♪~ 251 00:27:45,156 --> 00:27:47,156 えいっ えいっ えい! 252 00:27:52,547 --> 00:27:54,747 えいっ えいっ えい! 253 00:27:57,986 --> 00:28:00,004 (竹千代)えいっ えいっ えい! 254 00:28:00,004 --> 00:28:06,978 子供たちを見ておると 心も和むというものじゃ。 のう? 255 00:28:06,978 --> 00:28:09,497 (竹千代)えいっ えいっ えい! 256 00:28:09,497 --> 00:28:16,997 されど 国松より幼い子が 外におると思うと…。 257 00:28:28,132 --> 00:28:30,985 申し上げます。 何じゃ? 258 00:28:30,985 --> 00:28:35,356 御台様に お目通りを 願っておる者がございまして。 259 00:28:35,356 --> 00:28:37,692 目通りじゃと? 260 00:28:37,692 --> 00:28:39,994 殿方にござります。 261 00:28:39,994 --> 00:28:42,981 殿方じゃと? 262 00:28:42,981 --> 00:28:46,484 佐治一成様とか。 263 00:28:46,484 --> 00:28:50,004 佐治一成様…。 264 00:28:50,004 --> 00:29:08,323 ♪♪~ 265 00:29:08,323 --> 00:29:11,023 面をお上げ下さりませ。 266 00:29:17,999 --> 00:29:20,968 (佐治)お久しぶりでございました。 267 00:29:20,968 --> 00:29:23,004 はい。 268 00:29:23,004 --> 00:29:26,641 私のような者が伺うのは どうかと…。 269 00:29:26,641 --> 00:29:29,310 されど 江戸に来る折があり→ 270 00:29:29,310 --> 00:29:32,980 思い切って 参上つかまつった 次第にございます。 271 00:29:32,980 --> 00:29:35,650 何を仰せです。 272 00:29:35,650 --> 00:29:40,638 あなた様は 前の夫であるとともに→ 273 00:29:40,638 --> 00:29:44,338 我らは いとこ同士ではありませんか。 274 00:29:46,044 --> 00:29:48,044 ははっ。 275 00:29:51,649 --> 00:29:53,651 うわっ!  回想  276 00:29:53,651 --> 00:29:56,988 会えて うれしいぞ 江! はい! 277 00:29:56,988 --> 00:30:09,317 ♪♪~ 278 00:30:09,317 --> 00:30:15,306 朝鮮での戦では 前のご夫君 豊臣秀勝様を→ 279 00:30:15,306 --> 00:30:21,963 亡くされたと お聞き致しました。 お気の毒な事でございました。 280 00:30:21,963 --> 00:30:25,316 かたじけのうございます。 281 00:30:25,316 --> 00:30:32,740 されど 今の ご夫君が 将軍になられましょうとは…。 282 00:30:32,740 --> 00:30:34,740 はい。 283 00:30:36,310 --> 00:30:40,510 あの… 一成様は? 284 00:30:42,483 --> 00:30:46,504 あなた様と 突如 離縁させられ→ 285 00:30:46,504 --> 00:30:50,975 あのころは つらき思いばかりでございました。 286 00:30:50,975 --> 00:30:54,996 己の運命を恨みもしました。 287 00:30:54,996 --> 00:31:00,401 その後 伯父 織田信包に 仕えておりましたところ→ 288 00:31:00,401 --> 00:31:05,456 縁あって 織田信長公ご側室の娘を 妻に迎え…。 289 00:31:05,456 --> 00:31:07,975 伯父上の? 290 00:31:07,975 --> 00:31:11,295 嫡男も授かりましてございます。 291 00:31:11,295 --> 00:31:16,484 そうでしたか。 御台様も…。 292 00:31:16,484 --> 00:31:19,654 その呼び方は…。 293 00:31:19,654 --> 00:31:25,643 では おそれながら お江様も→ 294 00:31:25,643 --> 00:31:29,647 多くの お子に恵まれたと 聞いております。 295 00:31:29,647 --> 00:31:32,467 はい。 296 00:31:32,467 --> 00:31:36,954 秀忠公とも むつまじゅう おいでなのでしょうな。 297 00:31:36,954 --> 00:31:38,954 はい。 298 00:31:42,977 --> 00:31:45,346 されど…。 299 00:31:45,346 --> 00:31:47,346 は? 300 00:31:53,304 --> 00:31:55,804 なるほど。 301 00:32:01,712 --> 00:32:06,712 よほど 旦那様を 好いておられるのでしょうな。 302 00:32:10,972 --> 00:32:14,325 あなた様は いつも まっすぐ突き進まれ→ 303 00:32:14,325 --> 00:32:17,325 何にでも 正面から ぶつかっていかれる お方。 304 00:32:19,680 --> 00:32:24,068 信長公に会いたくば ちゅうちょする事なく出向かれ→ 305 00:32:24,068 --> 00:32:28,068 臆する事なく 秀吉公にも立ち向かわれたと。 306 00:32:29,640 --> 00:32:34,940 私にも こうして お会いになって下された。 307 00:32:37,014 --> 00:32:40,618 御台所が かつての夫と言葉を交わすなど→ 308 00:32:40,618 --> 00:32:43,318 本来 あってはならないはず。 309 00:32:46,324 --> 00:32:52,313 此度の事も お心の命じるままに 動かれてはいかがでしょう? 310 00:32:52,313 --> 00:32:54,613 心のままに? 311 00:32:57,702 --> 00:33:03,624 それが 私の知る→ 312 00:33:03,624 --> 00:33:07,628 お江殿にございます。 313 00:33:07,628 --> 00:33:09,928 一成様…。 314 00:33:13,618 --> 00:33:16,971 (常高院)隠し子に会うじゃと?! 315 00:33:16,971 --> 00:33:21,271 そなたは なぜ そうも極端なのじゃ? 316 00:33:22,977 --> 00:33:25,980 会うてみなければ 分からぬ事もございます。 317 00:33:25,980 --> 00:33:29,980 とにかく やめた方がよい。 それが 互いのためじゃ。 318 00:33:33,988 --> 00:33:37,959 御台様 お客人が お見えにございます。 319 00:33:37,959 --> 00:33:40,978 誰じゃ? 320 00:33:40,978 --> 00:33:44,815 保科幸松殿です。 321 00:33:44,815 --> 00:33:46,815 そうか。 322 00:33:48,469 --> 00:33:50,955 何じゃと?! 323 00:33:50,955 --> 00:34:01,955 ♪♪~ 324 00:34:29,977 --> 00:34:32,296 面を上げられよ。 325 00:34:32,296 --> 00:34:34,296 ははっ。 326 00:34:39,954 --> 00:34:42,973 保科幸松と申します。 327 00:34:42,973 --> 00:34:47,673 お召しにより 参上つかまつりましてございます。 328 00:35:53,627 --> 00:35:56,964 そなたが…。 329 00:35:56,964 --> 00:35:59,950 (秀忠)何ですと?! 330 00:35:59,950 --> 00:36:03,471 幸松が? はい。 331 00:36:03,471 --> 00:36:06,307 江が ひそかに呼んだようで…。 332 00:36:06,307 --> 00:36:11,312 ♪♪~ 333 00:36:11,312 --> 00:36:15,612 あの… おもめにならないで 下さりませね! 334 00:36:18,753 --> 00:36:21,071 ≪今度は 容赦せぬぞ。 335 00:36:21,071 --> 00:36:24,071 ≪(幸松)ご勘弁を。 ≪許すもんか。 336 00:36:26,961 --> 00:36:29,961 いち に…。 337 00:36:33,617 --> 00:36:36,117 お帰りなさいませ。 338 00:36:51,318 --> 00:36:55,318 保科幸松殿でございます。 339 00:37:08,285 --> 00:37:12,656 そなたが…。 はっ。 340 00:37:12,656 --> 00:37:14,956 お初に御意を得まする。 341 00:37:19,079 --> 00:37:21,379 面を上げよ。 342 00:37:30,958 --> 00:37:35,658 そうか。 そなたが…。 343 00:37:37,348 --> 00:37:39,348 はっ。 344 00:37:45,773 --> 00:37:49,073 どうじゃ? うわ~! 345 00:37:51,962 --> 00:37:54,281 これを読んでみるか? 346 00:37:54,281 --> 00:37:57,952 幸松殿を見ていると→ 347 00:37:57,952 --> 00:38:02,652 時が過ぎてしまったのだなと 思うのです。 348 00:38:04,441 --> 00:38:11,982 私は 妻として あなた様のお役に立ちたいと→ 349 00:38:11,982 --> 00:38:15,619 ずっと 念じておりました。 350 00:38:15,619 --> 00:38:21,992 そこに 此度の幸松殿の件にございます。 351 00:38:21,992 --> 00:38:27,965 幸松殿は 生まれた事も公にはされず→ 352 00:38:27,965 --> 00:38:32,620 その身は 隠されたまま 育てられたとか。 353 00:38:32,620 --> 00:38:34,620 うむ。 354 00:38:37,625 --> 00:38:43,925 なぜ 初めから あのように 仲良く暮らせなかったのか。 355 00:38:48,118 --> 00:38:54,818 私の狭い考えのせいだったのでは と気付いたのです。 356 00:38:57,511 --> 00:39:04,969 徳川が 世を治めていくなら 世継ぎは欠く事ができません。 357 00:39:04,969 --> 00:39:09,974 誰の子であっても 徳川の子は子。 358 00:39:09,974 --> 00:39:13,928 身内の一人でなければ ならないはず。 359 00:39:13,928 --> 00:39:16,628 徳川の子か…。 360 00:39:22,369 --> 00:39:26,957 お城の中に 身内が そろって 暮らしを営める場を→ 361 00:39:26,957 --> 00:39:30,277 設ける事は できぬものでしょうか? 362 00:39:30,277 --> 00:39:35,649 政のための表向き 我らが暮らす奥向きは→ 363 00:39:35,649 --> 00:39:37,618 分かれてはおるが…。 364 00:39:37,618 --> 00:39:41,288 はっきりとした境目はありません。 365 00:39:41,288 --> 00:39:46,660 親と子 一家の暮らしを しっかりと守ってくれる場所を→ 366 00:39:46,660 --> 00:39:48,996 持ちたいのです。 367 00:39:48,996 --> 00:39:55,936 それは 正室も側室も隔たる事なくか? 368 00:39:55,936 --> 00:39:59,936 その子供たちもです。 369 00:40:03,427 --> 00:40:09,627 そうすれば 幸松殿のような思いを させる事はありません。 370 00:40:11,969 --> 00:40:19,343 ああした眺めが きっと いつもの事になるでしょう。 371 00:40:19,343 --> 00:40:21,962 どうじゃ? すごろくは。 372 00:40:21,962 --> 00:40:23,962 大好きです! 373 00:40:27,618 --> 00:40:29,603 そうか。 374 00:40:29,603 --> 00:40:31,603 はい。 375 00:40:33,273 --> 00:40:37,773 その事 そなたに任せてもよいか? 376 00:40:39,446 --> 00:40:42,646 はい! 喜んで。 377 00:40:44,451 --> 00:40:51,425 <これが後に 秀忠様による 「大奥法度」の基となり→ 378 00:40:51,425 --> 00:40:56,613 そして この幸松こそ 後の保科正之。→ 379 00:40:56,613 --> 00:41:02,986 家光を助け 江戸幕府を支えていく 人物となるのです> 380 00:41:02,986 --> 00:41:05,939 それとのう 江。 381 00:41:05,939 --> 00:41:09,626 そなたに 一つ 大きな仕事ができたぞ。 382 00:41:09,626 --> 00:41:12,296 仕事? 383 00:41:12,296 --> 00:41:14,965 帝の お后にじゃと?! 384 00:41:14,965 --> 00:41:18,602 こちらの お和様をで ございますか?! 385 00:41:18,602 --> 00:41:24,992 義父上様が ご生前 強く願われ 働きかけておられた話と聞く。 386 00:41:24,992 --> 00:41:27,611 なるほどのう。 387 00:41:27,611 --> 00:41:35,002 しかしながら 内裏にお輿入れとは 畏れ多い事にございますね。 388 00:41:35,002 --> 00:41:39,702 徳川家は そこまで 大きゅうなったという事じゃ。 389 00:41:41,942 --> 00:41:44,611 和。 390 00:41:44,611 --> 00:41:46,613 はい。 391 00:41:46,613 --> 00:41:49,313 そなたは それで よいのか? 392 00:41:53,003 --> 00:41:57,703 よくは 分かりませぬが…。 393 00:42:00,260 --> 00:42:04,948 父上様と お家の役に 立てるのでしたら。 394 00:42:04,948 --> 00:42:11,321 父上様は 泰平の世を 築こうとしておられる。 395 00:42:11,321 --> 00:42:14,942 朝廷のご威光をもってすれば→ 396 00:42:14,942 --> 00:42:20,447 政の基盤は 更に盤石なものとなるはずじゃ。 397 00:42:20,447 --> 00:42:22,447 はい。 398 00:42:34,011 --> 00:42:42,586 されど私は 何より そなたのためとしてほしい。 399 00:42:42,586 --> 00:42:46,957 私の? 400 00:42:46,957 --> 00:42:54,598 私自身も 望んで嫁いだ訳ではない。 401 00:42:54,598 --> 00:43:01,898 それでも 今 顧みれば まことに幸せであった。 402 00:43:04,608 --> 00:43:09,308 そなたも そうなる事を信じておるぞ。 403 00:43:10,998 --> 00:43:12,998 はい。 404 00:43:16,937 --> 00:43:20,958 とにかく 忙しゅうなるぞ。 405 00:43:20,958 --> 00:43:23,258 心得ましてございます。 406 00:43:28,448 --> 00:43:30,434 江 どうじゃ? 407 00:43:30,434 --> 00:43:33,921 ついでに 竹千代の嫁選びも 始めてみては。 408 00:43:33,921 --> 00:43:35,921 嫁を? 409 00:43:38,308 --> 00:43:42,308 それは 更に よき事と存じまする。 410 00:43:43,947 --> 00:43:49,953 ♪♪~ 411 00:43:49,953 --> 00:43:59,613 <和の入内 大奥の仕組み作り そして 竹千代の正室選び。→ 412 00:43:59,613 --> 00:44:05,602 江は 文字どおり 奔走する事になりました> 413 00:44:05,602 --> 00:44:08,956 竹千代様 国松様の お部屋…。 414 00:44:08,956 --> 00:44:14,945 <そして 元和六年五月。→ 415 00:44:14,945 --> 00:44:19,316 和は 後水尾天皇の お后となるべく→ 416 00:44:19,316 --> 00:44:24,016 江と秀忠様のもとから旅立ちます> 417 00:44:28,942 --> 00:44:34,242 父上 母上。 418 00:44:38,602 --> 00:44:43,902 これより 京へ参ります。 419 00:44:45,609 --> 00:44:47,611 うむ。 420 00:44:47,611 --> 00:44:52,611 道中 つつがなきよう 祈っておるぞ。 421 00:44:55,269 --> 00:45:03,260 これまで お育て頂き→ 422 00:45:03,260 --> 00:45:05,612 ありがとうございました。 423 00:45:05,612 --> 00:45:30,921 ♪♪~ 424 00:45:30,921 --> 00:45:33,421 息災でな。 425 00:45:35,108 --> 00:45:37,110 はい。 426 00:45:37,110 --> 00:45:42,949 ♪♪~ 427 00:45:42,949 --> 00:45:45,585 <同じ年の九月> 428 00:45:45,585 --> 00:45:58,598 ♪♪~ 429 00:45:58,598 --> 00:46:03,270 <そろって元服した 竹千代と国松は→ 430 00:46:03,270 --> 00:46:09,276 家光 忠長と それぞれ 名を改めました。→ 431 00:46:09,276 --> 00:46:11,945 そして 秀忠様は→ 432 00:46:11,945 --> 00:46:18,352 家光に将軍職を継がせるための 下地作りに着手します。→ 433 00:46:18,352 --> 00:46:20,754 その一つが…> 434 00:46:20,754 --> 00:46:23,607 本多上野介正純。 435 00:46:23,607 --> 00:46:25,609 (正純)はっ。 436 00:46:25,609 --> 00:46:29,909 領地没収の上 出羽国由利に流罪とす。 437 00:46:33,266 --> 00:46:37,637 <家康様の頃からの重臣 本多正純の→ 438 00:46:37,637 --> 00:46:41,007 将軍家をないがしろにする 行いに→ 439 00:46:41,007 --> 00:46:45,007 容赦なく 大なたを振るったのです> 440 00:46:47,381 --> 00:46:54,604 <更には 三女 勝の嫁ぎ先であり 徳川一門最大の大名家である→ 441 00:46:54,604 --> 00:46:58,942 越前北庄の 松平忠直殿を→ 442 00:46:58,942 --> 00:47:04,347 幕府への叛意を抱いた疑いと 数々の乱行のゆえに→ 443 00:47:04,347 --> 00:47:09,347 隠居を命じ 九州豊後へ追放します> 444 00:47:18,261 --> 00:47:23,633 娘の嫁ぎ先に そのような ひどい仕打ちを…。 445 00:47:23,633 --> 00:47:27,270 政には 口を出すな。 446 00:47:27,270 --> 00:47:32,970 忠直殿は 娘の… 勝の夫ですが。 447 00:47:36,696 --> 00:47:41,601 私は 私のやり方を 変えるつもりはない。 448 00:47:41,601 --> 00:47:55,901 ♪♪~ 449 00:48:05,592 --> 00:48:07,592 母上! 450 00:48:12,582 --> 00:48:14,582 家光。 451 00:48:18,421 --> 00:48:24,921 父上は 私のために 厳しい沙汰を 行っておいでなのでしょう。 452 00:48:26,930 --> 00:48:29,416 そなたのため? 453 00:48:29,416 --> 00:48:34,921 私が 三代将軍を継ぐ前に やれるべき事は やろうと→ 454 00:48:34,921 --> 00:48:38,221 心を鬼にしておいでなのだと 思います。 455 00:48:41,428 --> 00:48:45,799 父上は 覚悟しておいでなのです。 456 00:48:45,799 --> 00:48:47,767 覚悟? 457 00:48:47,767 --> 00:48:50,587 長き泰平の世が続くかどうかは→ 458 00:48:50,587 --> 00:48:53,940 すべて 二代目である父上に 懸かっているのだと。→ 459 00:48:53,940 --> 00:48:57,940 その重荷を一人で抱え 背負うておいでなのです。 460 00:49:01,348 --> 00:49:04,918 父上を お信じ下さいませ。 461 00:49:04,918 --> 00:49:09,618 母上が背を向けられたら 父上は一人になってしまいます。 462 00:49:13,927 --> 00:49:16,127 母上? 463 00:49:17,764 --> 00:49:20,964 大きゅうなったものじゃ。 464 00:49:24,254 --> 00:49:27,924 そなたに教えられるとはな。 465 00:49:27,924 --> 00:49:30,924 出過ぎた事を申しました。 466 00:49:32,579 --> 00:49:35,081 子の成長を喜ばぬ親が→ 467 00:49:35,081 --> 00:49:37,581 どこにおる。 468 00:49:39,903 --> 00:49:42,088 はっ。 469 00:49:42,088 --> 00:50:21,027 ♪♪~ 470 00:50:21,027 --> 00:50:23,027 何だ? 471 00:50:24,581 --> 00:50:28,581 庭を見ているだけにございます。 472 00:50:30,920 --> 00:50:33,920 ならば もそっと離れよ。 473 00:50:35,909 --> 00:50:38,909 私の勝手です。 474 00:50:45,585 --> 00:51:04,921 ♪♪~ 475 00:51:04,921 --> 00:51:10,577 <そして 元和九年七月。→ 476 00:51:10,577 --> 00:51:16,583 第三代征夷大将軍 徳川家光が 誕生。→ 477 00:51:16,583 --> 00:51:23,573 江は 帝の姑であるとともに 将軍の母となったのでございます> 478 00:51:23,573 --> 00:51:26,593 (福)家光様の将軍職ご就任→ 479 00:51:26,593 --> 00:51:31,293 まことに まことに おめでとうござりまする。 480 00:51:37,737 --> 00:51:45,895 御台様は 将軍の母君と おなり あそばしたのでございますね。 481 00:51:45,895 --> 00:51:51,267 そなたは 将軍の乳母じゃ。 482 00:51:51,267 --> 00:51:54,921 私は 伯母じゃな。 483 00:51:54,921 --> 00:52:00,927 それでは私は 将軍の母君の乳母にございます。 484 00:52:00,927 --> 00:52:07,567 ならば私は 将軍の伯母上の乳母にございます。 485 00:52:07,567 --> 00:52:10,904 そうじゃな。 486 00:52:10,904 --> 00:52:16,259 そなたたちあってこその 将軍 家光じゃ。 487 00:52:16,259 --> 00:52:19,259 過ぎたる お言葉にございます。 488 00:52:22,248 --> 00:52:30,924 私 ただ一つ 心残りがあると致しましたら…。 489 00:52:30,924 --> 00:52:33,259 何じゃ? 490 00:52:33,259 --> 00:52:38,648 よい名乗りも頂けず 生涯 ただの…→ 491 00:52:38,648 --> 00:52:42,986 ウメのままであった事に ございましょうか。 492 00:52:42,986 --> 00:52:45,686 そなた… 嫌みか? 493 00:52:49,576 --> 00:52:52,595 そなたに頼みがある。 494 00:52:52,595 --> 00:52:54,564 はあ。 495 00:52:54,564 --> 00:52:58,401 我らが作りし 大奥を→ 496 00:52:58,401 --> 00:53:01,901 そなたに 取りしきってもらいたいのじゃ。 497 00:53:03,923 --> 00:53:05,923 よいな。 498 00:53:07,577 --> 00:53:10,877 もったいなき お役目に ございます。 499 00:53:12,582 --> 00:53:18,571 <江の命に従い 大奥を統括する 大役を任された福は→ 500 00:53:18,571 --> 00:53:21,925 朝廷との交渉にも力を発揮し→ 501 00:53:21,925 --> 00:53:28,915 後に 春日局の名を 賜る事になるのです。→ 502 00:53:28,915 --> 00:53:33,236 こうして 将軍の母としての務めを果たし→ 503 00:53:33,236 --> 00:53:37,423 ついには 息子 家光に→ 504 00:53:37,423 --> 00:53:43,229 先の関白 鷹司信房様の姫御前 孝子様を→ 505 00:53:43,229 --> 00:53:47,229 正室として迎えたのです> 506 00:53:50,920 --> 00:53:59,562 (高台院)そうか… 家光殿も はや ご婚礼か。 507 00:53:59,562 --> 00:54:04,562 お江様が 大変な お働きであられたとか。 508 00:54:06,219 --> 00:54:10,890 江といえば 入内した娘御が→ 509 00:54:10,890 --> 00:54:14,394 姫皇子を お産みあそばしたと 聞いたが。 510 00:54:14,394 --> 00:54:20,194 大したものですよ。 帝の御子の おばあ様ですよ。 511 00:54:22,569 --> 00:54:28,569 豊臣に残した娘 完は 九条家に嫁いだ。 512 00:54:30,243 --> 00:54:36,399 加賀の前田家に 輿入れした娘もおったな。 513 00:54:36,399 --> 00:54:45,225 お江様は 女子としての栄華栄達を お極めになったのですねえ。 514 00:54:45,225 --> 00:54:50,396 されど こうなる事は→ 515 00:54:50,396 --> 00:54:55,196 何とのう 分かっていたような 気がするわ。 516 00:54:57,387 --> 00:55:06,229 私も もう 安心して 秀吉のところへ行ける。 517 00:55:06,229 --> 00:55:08,429 そのような…。 518 00:55:14,420 --> 00:55:19,876 おや… お前様。 519 00:55:19,876 --> 00:55:25,298 ♪♪~ 520 00:55:25,298 --> 00:55:30,498 わざわざ 迎えに来て下されたのですか? 521 00:55:38,227 --> 00:55:42,527 高台院様! まだ 逝かれてはなりませぬ。 522 00:55:51,224 --> 00:55:59,616 そちは いつまでたっても 面白いのう。 523 00:55:59,616 --> 00:56:02,969 アハハハ。 524 00:56:02,969 --> 00:56:05,305 もう…! 525 00:56:05,305 --> 00:56:13,896 ♪♪~ 526 00:56:13,896 --> 00:56:23,906 <その高台院様も 寛永元年九月 ひっそりと息を引き取られます。→ 527 00:56:23,906 --> 00:56:31,914 秀吉を関白 太閤にまで出世させた 高台院こと おね様。→ 528 00:56:31,914 --> 00:56:38,214 泰平の世を見届けられての 穏やかな旅立ちにございました> 529 00:56:43,226 --> 00:56:46,526 おね様も逝かれたか…。 530 00:56:48,581 --> 00:56:51,881 寂しゅうてなりませぬ。 531 00:56:55,405 --> 00:56:58,705 大きな お方であったな。 532 00:57:02,211 --> 00:57:10,219 大きく 豊かで 優しい お方にございました。 533 00:57:10,219 --> 00:57:15,892 日の本を作り替えたは 太閤殿下ではなく→ 534 00:57:15,892 --> 00:57:18,878 おね様なのやもしれぬな。 535 00:57:18,878 --> 00:57:20,878 ほんに。 536 00:57:22,548 --> 00:57:30,990 そういえば そなたと夫婦となって 何年になるかのう。 537 00:57:30,990 --> 00:57:34,377 何ですか? 突然に。 538 00:57:34,377 --> 00:57:40,877 家光に跡を継がせ 昔を振り返る ゆとりができたという事かな。 539 00:57:42,885 --> 00:57:46,572 家光に譲ったといっても→ 540 00:57:46,572 --> 00:57:51,928 何かと口を出しておいででは ありませんか。 541 00:57:51,928 --> 00:57:56,549 あれは 将軍としては まだまだじゃ。 542 00:57:56,549 --> 00:58:01,554 亡くなった義父上様と 同じ事を。 543 00:58:01,554 --> 00:58:06,254 あのころは 文句ばかり言っていたのに。 544 00:58:10,396 --> 00:58:13,896 何を話していたか 忘れたではないか。 545 00:58:16,385 --> 00:58:21,185 夫婦となって 30年ほどにございます。 546 00:58:23,392 --> 00:58:26,192 30年か。 547 00:58:27,897 --> 00:58:31,197 これほど続くとは 思いませんでしたが。 548 00:58:32,885 --> 00:58:35,388 それは こちらの言う事だ。 549 00:58:35,388 --> 00:58:38,224  回想  まさか あなたを 妻にしようとはなあ。 550 00:58:38,224 --> 00:58:41,924 それは こっちも同じです。 551 00:58:43,596 --> 00:58:48,234 (秀忠)離縁? 私を この家から 追って頂きたいのです。 552 00:58:48,234 --> 00:58:50,887 (秀忠)江! 江! 553 00:58:50,887 --> 00:58:53,222 江! 554 00:58:53,222 --> 00:58:55,922 しっかりしろ! 江! 555 00:58:58,594 --> 00:59:00,894 (秀忠)夫婦になりましょう。 556 00:59:02,532 --> 00:59:07,553 いろいろと ございましたね。 557 00:59:07,553 --> 00:59:10,556 そなたも 大変だったな。 558 00:59:10,556 --> 00:59:15,545 (大姥局)左 はい 右。  回想  559 00:59:15,545 --> 00:59:18,214 全部 拾ったぞ! 560 00:59:18,214 --> 00:59:20,883 力ある者が 天下を治める。 561 00:59:20,883 --> 00:59:23,583 それこそが 武家の習いにございます! 562 00:59:25,872 --> 00:59:30,042 戦のつらさも 味わい尽くした。 563 00:59:30,042 --> 00:59:33,896 城に 火をかけよ!  回想  姉上! 564 00:59:33,896 --> 00:59:39,196 あの時をもって 己の中の何かも死んだ。 565 00:59:42,872 --> 00:59:51,872 されど ようやく 泰平の世を迎えられました。 566 00:59:54,550 --> 00:59:58,905 私と そなたの夢でもあった。 567 00:59:58,905 --> 01:00:01,891 将軍になって下さりませ。  回想  568 01:00:01,891 --> 01:00:06,191 何だと?! 私が お支えします。 569 01:00:07,880 --> 01:00:17,540 私は 一つだけ 分かった事がございます。 570 01:00:17,540 --> 01:00:19,892 何だ? 571 01:00:19,892 --> 01:00:25,381 泰平の世を望むなら→ 572 01:00:25,381 --> 01:00:28,217 まずは 己の心が→ 573 01:00:28,217 --> 01:00:33,917 平安で穏やかでなければならぬ という事です。 574 01:00:37,226 --> 01:00:41,981 まずは 己の心の和を保つ… か。 575 01:00:41,981 --> 01:00:45,534 皆が そうなれば→ 576 01:00:45,534 --> 01:00:53,526 戦も 争いも→ 577 01:00:53,526 --> 01:00:57,546 きっと 消えて無くなってしまいましょう。 578 01:00:57,546 --> 01:01:11,877 ♪♪~ 579 01:01:11,877 --> 01:01:18,551 しかし 人の生き方とは つくづく分からぬものじゃ。 580 01:01:18,551 --> 01:01:20,551 何ですか? 581 01:01:22,204 --> 01:01:24,874 あの みそっかすが→ 582 01:01:24,874 --> 01:01:29,228 人の まんじゅうを 横取りするような女子が→ 583 01:01:29,228 --> 01:01:33,232 天下一の女人と 呼ばれるようになるとはのう。 584 01:01:33,232 --> 01:01:35,217 うっ… 何をする?!  回想  585 01:01:35,217 --> 01:01:38,237 食べながら しゃべっては なりませぬ! では。 586 01:01:38,237 --> 01:01:41,874 江! 戻って参れ! 587 01:01:41,874 --> 01:01:44,674 (淀)しようのない妹たちじゃのう。 588 01:01:46,379 --> 01:01:48,879 うるさ~い! うるさい? 589 01:01:51,884 --> 01:01:56,584 どれもこれも 懐かしゅうてならぬわ。 590 01:02:02,545 --> 01:02:05,545 何じゃ? そなた… その格好は。 591 01:02:07,883 --> 01:02:11,370 そなたは もう孫がおる身ぞ。 592 01:02:11,370 --> 01:02:14,874 馬に乗るなど 年がいもない事をするでない! 593 01:02:14,874 --> 01:02:20,246 振り落とされて 頭を打って 骨まで折ったら いかがする?! 594 01:02:20,246 --> 01:02:24,216 そうなったら そうなったで 考えまする。 595 01:02:24,216 --> 01:02:27,216 そなたが馬じゃ。 じゃじゃ馬じゃ。 596 01:02:29,205 --> 01:02:32,705 秀忠様 こやつを止めて下さりませ…。 597 01:02:34,393 --> 01:02:36,896 その… お姿は? 598 01:02:36,896 --> 01:02:41,384 では 義姉上 行って参ります。 599 01:02:41,384 --> 01:02:43,684 留守を頼みます。 600 01:02:47,556 --> 01:02:49,856 何なのじゃ?! 601 01:02:57,199 --> 01:03:01,370 母上 姉上。 602 01:03:01,370 --> 01:03:05,875 やはり あやつは変わりませぬ。 603 01:03:05,875 --> 01:03:10,529 されど→ 604 01:03:10,529 --> 01:03:13,829 かわいい妹にございます。 605 01:03:18,220 --> 01:03:22,858 <我が娘 江を巡る この物語も→ 606 01:03:22,858 --> 01:03:28,158 そろそろ 終わりの時を 迎えようとしております> 607 01:03:30,282 --> 01:03:34,870 気持ちがようござりますね。 608 01:03:34,870 --> 01:03:36,870 ああ。 609 01:03:40,025 --> 01:03:44,880 昔々 伯父 信長に言われました。 610 01:03:44,880 --> 01:03:47,199  回想  (信長)己を信じ→ 611 01:03:47,199 --> 01:03:50,569 己の思うまま 存分に生きよ。 612 01:03:50,569 --> 01:03:54,056 されど そのような事はできず→ 613 01:03:54,056 --> 01:03:57,877 すべては 天に任せて 生きるしかないのだと→ 614 01:03:57,877 --> 01:04:00,529 思って参りました。 615 01:04:00,529 --> 01:04:03,829 そのような事を 言うておったな。 616 01:04:05,918 --> 01:04:12,858 でも こうして 泰平の世が訪れてみると→ 617 01:04:12,858 --> 01:04:17,558 ようやく その事が かなえられるのだと思えて…。 618 01:04:23,385 --> 01:04:26,385 あなた様のおかげです。 619 01:04:27,857 --> 01:04:31,210 こうした世を もたらして下さったのは→ 620 01:04:31,210 --> 01:04:35,214 ほかでもない あなた様なのですから。 621 01:04:35,214 --> 01:04:37,914 私だけではない。 622 01:04:39,568 --> 01:04:46,568 これまで生き 亡くなった 多くの人々の力だ。 623 01:04:52,865 --> 01:04:54,865 そうですね。 624 01:04:56,535 --> 01:05:00,022 されど それでも私は→ 625 01:05:00,022 --> 01:05:03,222 あなたのおかげと 思うておりまする。 626 01:05:04,877 --> 01:05:09,177 あなたの 強い お覚悟のおかげであると。 627 01:05:11,367 --> 01:05:14,167 言う事が変わったではないか。 628 01:05:17,523 --> 01:05:20,823 ず~っと そう思っておりましたよ。 629 01:05:26,999 --> 01:05:32,999 思うまま あるがままに生きる。 630 01:05:34,523 --> 01:05:37,877 今日を その最初の日と致します。 631 01:05:37,877 --> 01:05:55,211 ♪♪~ 632 01:05:55,211 --> 01:05:57,530 まだ 駆けるのか? 633 01:05:57,530 --> 01:05:59,530 はい。 634 01:06:08,190 --> 01:06:10,190 江! 635 01:06:18,684 --> 01:06:21,384 そなたは…。 636 01:06:25,524 --> 01:06:28,877 私の希望だ。 637 01:06:28,877 --> 01:06:34,867 ♪♪~ 638 01:06:34,867 --> 01:06:37,567 いかがした? 639 01:06:39,188 --> 01:06:41,188 いえ。 640 01:06:44,543 --> 01:06:48,197 行くのであろう? 641 01:06:48,197 --> 01:06:50,197 はい。 642 01:06:56,872 --> 01:07:02,572 私のところへ 帰ってこいよ。 643 01:07:04,847 --> 01:07:08,517 ほかに帰る場所などございません。 644 01:07:08,517 --> 01:07:32,875 ♪♪~ 645 01:07:32,875 --> 01:07:35,194 <乱世に生まれ→ 646 01:07:35,194 --> 01:07:40,366 決して平たんではない生涯を 生きた 江。→ 647 01:07:40,366 --> 01:07:44,520 さまざまな出会いを繰り返し→ 648 01:07:44,520 --> 01:07:50,209 女として 妻として 母として→ 649 01:07:50,209 --> 01:07:54,196 精いっぱい生き抜いた 我が娘 江は→ 650 01:07:54,196 --> 01:07:57,896 私の誇りにございます> 651 01:07:59,868 --> 01:08:04,223 母上は仰せでした。 652 01:08:04,223 --> 01:08:09,523 女子が 日々 生きる事は 戦であると。 653 01:08:12,614 --> 01:08:19,355 でも 私には戦ではなく→ 654 01:08:19,355 --> 01:08:22,875 喜びそのものにございます。 655 01:08:22,875 --> 01:08:59,875 ♪♪~ 656 01:09:03,182 --> 01:09:12,624 <寛永三年(1626年) 江は その生涯を閉じました。→ 657 01:09:12,624 --> 01:09:15,194 増上寺で行われた葬儀は→ 658 01:09:15,194 --> 01:09:22,584 当時の女性としては かつてない 大規模なものだったといいます。→ 659 01:09:22,584 --> 01:09:27,973 6年後 夫 秀忠も亡くなります。→ 660 01:09:27,973 --> 01:09:34,329 境内には それぞれの 壮大な霊廟が造られました。→ 661 01:09:34,329 --> 01:09:37,032 鎌倉の建長寺には→ 662 01:09:37,032 --> 01:09:42,521 増上寺から移築された 江の霊廟の一部が残されており→ 663 01:09:42,521 --> 01:09:49,528 将軍御台所の威光を 今に伝えています。→ 664 01:09:49,528 --> 01:09:54,933 しかし 増上寺の霊廟は 空襲で消失。→ 665 01:09:54,933 --> 01:10:02,933 現在 江と秀忠は 同じ墓に 寄り添うように埋葬されています> 666 01:10:05,177 --> 01:10:11,166 <江の死から7年後 江戸で亡くなった 初。→ 667 01:10:11,166 --> 01:10:13,869 その遺言により→ 668 01:10:13,869 --> 01:10:21,169 夫 京極高次との思い出の地 若狭に葬られました> 669 01:10:23,529 --> 01:10:29,168 <京都にある 浅井家の菩提寺 養源院。→ 670 01:10:29,168 --> 01:10:36,168 淀によって創建され 後に 江が再興しました> 671 01:10:37,860 --> 01:10:41,680 <この寺には 江が大切にしていたと伝わる→ 672 01:10:41,680 --> 01:10:45,033 弁才天があります。→ 673 01:10:45,033 --> 01:10:51,190 浅井長政から 市 淀 そして 江へと→ 674 01:10:51,190 --> 01:10:55,190 託されたといわれています> 675 01:10:57,846 --> 01:11:00,849 <琵琶湖のほとりに生まれ→ 676 01:11:00,849 --> 01:11:07,856 戦国の真っただ中を生き抜いた 茶々 初 江。→ 677 01:11:07,856 --> 01:11:14,346 三姉妹の揺るぎない絆が 切なる平和への願いとなって→ 678 01:11:14,346 --> 01:11:21,546 泰平の世へと 時代を 突き動かしたのかもしれません>