1 00:00:44,699 --> 00:00:49,838 (お濃)今朝は 冷えます。 (仙千代)はっ。 2 00:00:49,838 --> 00:00:53,174 上様は? (仙千代)既に 茶室に➡ 3 00:00:53,174 --> 00:00:57,474 お入りにございます。 さようですか。 4 00:01:02,851 --> 00:01:11,192 今日の茶会は 長きにわたって 語り継がれる事でしょう。 5 00:01:11,192 --> 00:01:13,492 はっ。 6 00:01:19,534 --> 00:01:25,874 このころ 信長は 茶の湯を政に利用し始めていた。 7 00:01:25,874 --> 00:01:31,680 織田家重臣にとって 信長の茶会に招かれる事➡ 8 00:01:31,680 --> 00:01:35,150 それは 家中の出世争いで➡ 9 00:01:35,150 --> 00:01:40,021 一歩ぬきんでる事に ほかならなかった。 10 00:01:40,021 --> 00:01:42,824 (光秀)この席に加われず➡ 11 00:01:42,824 --> 00:01:46,494 柴田殿は さぞ悔しい思いを されておられるでしょうな。 12 00:01:46,494 --> 00:01:49,164 (長秀)上杉謙信に 備えておるのじゃ。➡ 13 00:01:49,164 --> 00:01:51,464 しかたあるまい。 14 00:01:57,839 --> 00:02:01,710 (一益)いや~。 15 00:02:01,710 --> 00:02:04,512 (信長)分かるか? 一益。 16 00:02:04,512 --> 00:02:07,849 (一益) この色合いといい 形といい➡ 17 00:02:07,849 --> 00:02:13,188 実にすばらしい。 は~ ため息が出まする。 18 00:02:13,188 --> 00:02:15,857 (長秀)茶器といえば 筑前➡ 19 00:02:15,857 --> 00:02:19,194 上様から 名物を頂いたそうじゃな? 20 00:02:19,194 --> 00:02:22,097 (秀吉)はっ。 羽柴家の家宝にございます! 21 00:02:22,097 --> 00:02:24,532 (光秀)乙御前の釜➡ 22 00:02:24,532 --> 00:02:27,435 あれは ふくよかな よい品でござる。 23 00:02:27,435 --> 00:02:31,806 (一益)ふん 「宝の持ち腐れ」に ならねばよいがな。 24 00:02:31,806 --> 00:02:35,143 (長秀)それにしても ひとつきで播磨を平定するとは➡ 25 00:02:35,143 --> 00:02:39,013 この安土でも その話で持ちきりじゃ。 ハハハハハ…。 26 00:02:39,013 --> 00:02:43,017 ほ~う 小さな城を 2つばかり落としただけで➡ 27 00:02:43,017 --> 00:02:47,155 そんな噂が? (秀吉)はっ。 全て 上様の➡ 28 00:02:47,155 --> 00:02:50,825 ご威光あればこそにございます。 29 00:02:50,825 --> 00:02:54,162 (信長)猿。 (秀吉)はっ。 30 00:02:54,162 --> 00:02:56,831 (信長) この上 まだ 褒美が欲しいか? 31 00:02:56,831 --> 00:03:00,168 (秀吉) めっそうもない事にございます。➡ 32 00:03:00,168 --> 00:03:07,842 上様 恐れながら 上様に お願いの儀がございます。 33 00:03:07,842 --> 00:03:09,778 申せ。 34 00:03:09,778 --> 00:03:14,516 いよいよ 毛利との決戦が始まります。 35 00:03:14,516 --> 00:03:18,386 それがしの力だけでは足りませぬ。 36 00:03:18,386 --> 00:03:24,386 何とぞ 上様御自らのご出馬を! 37 00:03:33,001 --> 00:03:37,138 (信忠)毛利ごとき 父上の手を煩わす敵ではない。 38 00:03:37,138 --> 00:03:39,138 わしが参る。 39 00:03:43,011 --> 00:03:46,481 村重。 (荒木)はっ。 40 00:03:46,481 --> 00:03:49,150 本願寺との和睦は進んでおるか? 41 00:03:49,150 --> 00:03:54,022 我が方に下った摂津の門徒を 仲立ちに 進めておりまする。 42 00:03:54,022 --> 00:03:58,159 急げ。 毛利攻めに 本願寺は邪魔だ。 43 00:03:58,159 --> 00:04:00,094 (荒木)ははっ。 44 00:04:00,094 --> 00:04:03,794 毛利は このわしが たたき潰す。 45 00:04:05,834 --> 00:04:16,845 ♬~(テーマ音楽) 46 00:04:16,845 --> 00:04:50,478 ♬~ 47 00:04:50,478 --> 00:04:55,149 ♬~ 48 00:04:55,149 --> 00:06:40,449 ♬~ 49 00:06:48,129 --> 00:06:51,032 (おね)上様じきじきに播磨へ? 50 00:06:51,032 --> 00:06:55,003 さよう。 一番大事なところは➡ 51 00:06:55,003 --> 00:06:58,773 上様に お任せ致す。 52 00:06:58,773 --> 00:07:02,143 おね なぜだか分かるか? 53 00:07:02,143 --> 00:07:07,482 プッ。 お前様は 瞬く間に播磨を平定しました。➡ 54 00:07:07,482 --> 00:07:12,353 ただでさえ 妬む家中の方々が多いというに➡ 55 00:07:12,353 --> 00:07:16,491 一層 風当たりが強くなる…。 そういう事でございましょう? 56 00:07:16,491 --> 00:07:22,363 (秀吉)ハハハハハハハ。 そのとおりじゃ! さすが わしの女房じゃ。 57 00:07:22,363 --> 00:07:25,833 お前様らしい お気遣いですこと。 58 00:07:25,833 --> 00:07:28,503 終始 機嫌がよくてのう。 59 00:07:28,503 --> 00:07:31,773 実は 茶会のあと➡ 60 00:07:31,773 --> 00:07:34,676 播磨をやると言われた。 61 00:07:34,676 --> 00:07:38,112 播磨を? 毛利を倒した暁には➡ 62 00:07:38,112 --> 00:07:41,983 切り取り次第 好きなように致せと。 63 00:07:41,983 --> 00:07:46,454 播磨は 気位ばかり高い 頑固者が多いと聞いております。 64 00:07:46,454 --> 00:07:51,325 そのような連中が お前様を 快く受け入れるとは思えませぬ。 65 00:07:51,325 --> 00:07:55,129 無駄な骨折りになるだけでは ないでしょうか? 66 00:07:55,129 --> 00:07:58,032 さすがじゃ。 ハハハハハハハ。 67 00:07:58,032 --> 00:08:00,802 わしも そう思っておった。 68 00:08:00,802 --> 00:08:04,138 播磨は 元からの者に任せる。 69 00:08:04,138 --> 00:08:08,838 織田に味方さえしてくれれば 本領安堵じゃ。 70 00:08:11,012 --> 00:08:16,718 この年 松寿丸の 具足始の儀が行われた。 71 00:08:16,718 --> 00:08:22,156 武家の男子は この日初めて 鎧兜を身につける。 72 00:08:22,156 --> 00:08:27,028 黒田家にとって 待ちに待った日であった。 73 00:08:27,028 --> 00:08:30,832 虎之助 市松。 (虎之助 市松)はっ。 74 00:08:30,832 --> 00:08:35,670 (秀吉) これは わしからの祝いじゃ。 75 00:08:35,670 --> 00:08:38,106 (太兵衛)はっ。 76 00:08:38,106 --> 00:09:02,797 ♬~ 77 00:09:02,797 --> 00:09:04,797 (秀吉)お~。 78 00:09:06,467 --> 00:09:11,139 (善助)羽柴様も お方様も 大層 お喜びのご様子で。➡ 79 00:09:11,139 --> 00:09:13,808 松寿丸様は しかと お育てしているので➡ 80 00:09:13,808 --> 00:09:17,145 安心なされますようにと 言いつかってまいりました。 81 00:09:17,145 --> 00:09:20,815 (官兵衛)そうか。 大儀であった。 (善助)はっ。 82 00:09:20,815 --> 00:09:23,484 (光)松寿は いかが過ごしておりましたか? 83 00:09:23,484 --> 00:09:26,387 (太兵衛)虎之助や市松とか申す 悪童どもと➡ 84 00:09:26,387 --> 00:09:28,356 すっかり打ち解けておりました。 85 00:09:28,356 --> 00:09:31,092 これ 羽柴様のご身内を 悪童とは何だ! 86 00:09:31,092 --> 00:09:34,428 (太兵衛)いや しかし 若も加わっての あの暴れぶり。 87 00:09:34,428 --> 00:09:37,331 悪童としか言えませぬ。 (一同の笑い声) 88 00:09:37,331 --> 00:09:41,102 (職隆)わんぱくぶりは 官兵衛に似たか。 89 00:09:41,102 --> 00:09:44,005 あ 光か! はい? 90 00:09:44,005 --> 00:09:46,774 (一同の笑い声) 91 00:09:46,774 --> 00:09:49,474 ≪(九郎右衛門)殿。 92 00:09:52,446 --> 00:09:55,116 (九郎右衛門) 櫛橋様が お見えにございます。 93 00:09:55,116 --> 00:09:57,116 (官兵衛)兄上が? 94 00:10:00,454 --> 00:10:05,126 (鈴と花の遊ぶ声) 95 00:10:05,126 --> 00:10:07,461 兄上。 96 00:10:07,461 --> 00:10:11,161 (左京進)力の娘か。 97 00:10:13,801 --> 00:10:16,137 はい…。 98 00:10:16,137 --> 00:10:19,137 (左京進)2人は わしが引き取る。 99 00:10:21,008 --> 00:10:24,478 鈴と花は 櫛橋の娘だ。 100 00:10:24,478 --> 00:10:29,817 上月景貞殿が亡くなり 力が出家した今➡ 101 00:10:29,817 --> 00:10:33,154 わしが引き取るのが筋だ。 102 00:10:33,154 --> 00:10:38,025 姉上は あの子たちを 光に託していかれました。 103 00:10:38,025 --> 00:10:42,830 お主は 力も うまく言いくるめたか。 104 00:10:42,830 --> 00:10:45,166 何を仰せか? 105 00:10:45,166 --> 00:10:49,503 力が出家したのは お主のせいだ。 106 00:10:49,503 --> 00:10:52,173 [ 回想 ] 姉上! 107 00:10:52,173 --> 00:10:57,044 (左京進)上月城を落とし 景貞殿を殺したのは誰だ! 108 00:10:57,044 --> 00:11:00,047 姉上! (左京進)お主であろう。 109 00:11:00,047 --> 00:11:03,747 生きるのです。 生きよ! 110 00:11:06,520 --> 00:11:09,423 兄上の誤解でございます。 111 00:11:09,423 --> 00:11:12,193 それがしとて 上月を攻めたくはなかった。 112 00:11:12,193 --> 00:11:14,862 お主は先鋒を申し出たではないか。 戦うと決まった以上➡ 113 00:11:14,862 --> 00:11:20,534 そうせざるをえませんでした! それに 景貞殿が殺されたのは➡ 114 00:11:20,534 --> 00:11:23,437 家臣たちの裏切りによるもの。 そう しむけたのは➡ 115 00:11:23,437 --> 00:11:27,875 お主ではないのか!? 違います! 断じて! 116 00:11:27,875 --> 00:11:31,746 そもそも お主が 織田に入れ込んで➡ 117 00:11:31,746 --> 00:11:35,149 秀吉を引っ張り込んだ事から➡ 118 00:11:35,149 --> 00:11:38,819 この播磨は修羅場と化したのだ。 119 00:11:38,819 --> 00:11:41,155 私が何もしなくても➡ 120 00:11:41,155 --> 00:11:44,058 この播磨で 戦は起こっておりました。 121 00:11:44,058 --> 00:11:49,497 それに 毛利と織田が この地で ぶつかるのは避けられぬ事。 122 00:11:49,497 --> 00:11:54,168 全く 口のうまいやつだ。 123 00:11:54,168 --> 00:11:57,505 お主は その口で 亡き父に取り入り➡ 124 00:11:57,505 --> 00:12:00,174 光をだまし取った。 125 00:12:00,174 --> 00:12:06,514 そして 今度は力を 寺へ追いやった。 126 00:12:06,514 --> 00:12:11,852 わしは お前を許さん。 127 00:12:11,852 --> 00:12:16,190 鈴と花は わしが引き取る! 128 00:12:16,190 --> 00:12:18,890 お断り致す! 129 00:12:20,861 --> 00:12:23,764 誤解しているそうなのです。 130 00:12:23,764 --> 00:12:27,735 全ては 殿が仕組んだものと 思い込んでいるようで。 131 00:12:27,735 --> 00:12:30,204 それでか…。➡ 132 00:12:30,204 --> 00:12:35,476 志方城で 見知らぬ者の出入りが 増えたという話を聞いたが…。 133 00:12:35,476 --> 00:12:38,145 よもや 毛利に寝返ろうと…。 134 00:12:38,145 --> 00:12:42,016 (職隆)御着の殿の様子は どうだ? 135 00:12:42,016 --> 00:12:47,488 今のところ 変わった動きはございませぬ。 136 00:12:47,488 --> 00:12:49,423 う~ん…。 137 00:12:49,423 --> 00:12:53,160 左京進殿一人では 何もできまい。 138 00:12:53,160 --> 00:12:56,063 万一 毛利に寝返るとしても➡ 139 00:12:56,063 --> 00:13:00,835 必ず 御着の殿を 説き伏せようとするはずだ。 140 00:13:00,835 --> 00:13:04,171 殿に子細を話してまいります。 141 00:13:04,171 --> 00:13:07,074 間もなく 播磨のおもだった者を集め➡ 142 00:13:07,074 --> 00:13:09,844 毛利攻めの評定が開かれます。 143 00:13:09,844 --> 00:13:14,515 このような時に 小寺家中の足並みが乱れては➡ 144 00:13:14,515 --> 00:13:17,852 ほかの者たちに示しがつきませぬ。 145 00:13:17,852 --> 00:13:20,152 うむ。 146 00:13:22,723 --> 00:13:28,195 私も お供させて頂いて よろしゅうございますか? 147 00:13:28,195 --> 00:13:31,895 お方様の お見舞いをしとうございます。 148 00:13:36,003 --> 00:13:39,473 (政職)待った。 またでございますか? 149 00:13:39,473 --> 00:13:43,144 よいではないか。 う~ん…。 150 00:13:43,144 --> 00:13:47,144 ん。 フフッ。 では。 151 00:13:50,484 --> 00:13:55,156 しかし 左京進が そんな事を…。 152 00:13:55,156 --> 00:13:59,493 上月の一件が よほど腹に据えかねたのか…。 153 00:13:59,493 --> 00:14:02,163 それでか! 154 00:14:02,163 --> 00:14:06,834 あやつ おことの悪口ばかり 言うておったぞ。 155 00:14:06,834 --> 00:14:10,504 「官兵衛は ずる賢い。 信用できぬ」などとのう。 156 00:14:10,504 --> 00:14:14,504 無論 わしは さような戯れ言には 耳を貸さぬが。 157 00:14:19,513 --> 00:14:24,385 左京進は おことに やいておるのじゃろう。 158 00:14:24,385 --> 00:14:29,523 播磨を平定したのは おことの働きがあればこそじゃ。 159 00:14:29,523 --> 00:14:32,126 その手柄に やいておるのじゃろう。 160 00:14:32,126 --> 00:14:34,462 逆恨みじゃ。 161 00:14:34,462 --> 00:14:38,799 しかし それがしは 大して手柄など…。 162 00:14:38,799 --> 00:14:40,734 謙遜するな。 163 00:14:40,734 --> 00:14:45,473 おことが手柄をあげれば わしも鼻が高い。 164 00:14:45,473 --> 00:14:49,143 織田殿の 天下統一の助けをしているのが➡ 165 00:14:49,143 --> 00:14:54,482 わしの一番の家来じゃ。 小寺の家名も ますます上がる。 166 00:14:54,482 --> 00:14:57,384 間もなく 毛利攻めの評定が開かれますが➡ 167 00:14:57,384 --> 00:15:00,821 いかがなさいますか? おことに任せる。 168 00:15:00,821 --> 00:15:02,821 承知致しました。 169 00:15:04,492 --> 00:15:06,827 それにしても➡ 170 00:15:06,827 --> 00:15:11,165 男の悋気は見苦しいのう。 171 00:15:11,165 --> 00:15:17,037 左京進は 器が小さい小さい。 172 00:15:17,037 --> 00:15:19,507 これで どうじゃ? 173 00:15:19,507 --> 00:15:22,409 …参りました。 174 00:15:22,409 --> 00:15:25,379 (笑い声) 175 00:15:25,379 --> 00:15:31,785 (お紺)だいぶ よくなりました。 ありがとう。 176 00:15:31,785 --> 00:15:36,085 横になられた方が…。 大事ない。 177 00:15:38,459 --> 00:15:45,159 それにしても 左京進には困ったものじゃのう。 178 00:15:53,007 --> 00:15:57,144 よからぬ事を 考えねばよいのですが…。 179 00:15:57,144 --> 00:15:59,444 よからぬ事? 180 00:16:01,482 --> 00:16:04,818 毛利に くみしようというような…。 181 00:16:04,818 --> 00:16:06,754 まさか…。 182 00:16:06,754 --> 00:16:14,161 いや 左京進の あの気性なら ありうるやもしれぬ…。 183 00:16:14,161 --> 00:16:17,498 ≪(斎)母上。 184 00:16:17,498 --> 00:16:20,167 斎様! 185 00:16:20,167 --> 00:16:26,507 (斎)光 久しぶりじゃな。 はい。 大きゅうなられましたな。 186 00:16:26,507 --> 00:16:30,377 (お紺)早いもので もう11じゃ。➡ 187 00:16:30,377 --> 00:16:33,314 薬を持ってきてくれたのか? 188 00:16:33,314 --> 00:16:37,451 (斎)はい。 私が のませてさしあげます。 189 00:16:37,451 --> 00:16:49,797 ♬~ 190 00:16:49,797 --> 00:16:51,732 ありがとう。 191 00:16:51,732 --> 00:16:56,136 お優しいのですね 斎様は。 192 00:16:56,136 --> 00:16:59,473 (斎)松寿は 息災か? 193 00:16:59,473 --> 00:17:05,145 はい。 先日 具足始の祝いを させて頂きました。 194 00:17:05,145 --> 00:17:08,048 そうか。 それは よかったのう。 195 00:17:08,048 --> 00:17:11,018 フフフ。 196 00:17:11,018 --> 00:17:13,821 (お紺)光。 197 00:17:13,821 --> 00:17:16,724 心配無用じゃ。 198 00:17:16,724 --> 00:17:22,496 そなたと官兵衛には 大きな恩がある。 199 00:17:22,496 --> 00:17:28,369 私の目が黒いうちは 恩を仇で返すようなまねは➡ 200 00:17:28,369 --> 00:17:31,069 断じて させぬ。 201 00:17:49,456 --> 00:17:52,126 (荒木) 新たな地を用意致しますので➡ 202 00:17:52,126 --> 00:17:55,029 この石山より お立ち退き頂きたい。➡ 203 00:17:55,029 --> 00:17:58,465 それさえ お受け下されば いつでも 兵を退くと➡ 204 00:17:58,465 --> 00:18:01,465 上様は仰せでござる。 205 00:18:04,338 --> 00:18:12,012 もとより 我らは戦を好みませぬ。➡ 206 00:18:12,012 --> 00:18:16,817 されど 我々本願寺は 随分と➡ 207 00:18:16,817 --> 00:18:20,817 織田殿に苦しめられてきました。 208 00:18:22,690 --> 00:18:26,827 信長殿は恐ろしい。 209 00:18:26,827 --> 00:18:32,099 どれほど人を殺めれば 気が済むのか…。 210 00:18:32,099 --> 00:18:35,002 伊勢長島や越前で➡ 211 00:18:35,002 --> 00:18:39,773 門徒は根絶やしにされました。 212 00:18:39,773 --> 00:18:44,645 命乞いする者も容赦なく…。 213 00:18:44,645 --> 00:18:47,448 あまりにも むごい。 214 00:18:47,448 --> 00:19:29,490 ♬~ 215 00:19:29,490 --> 00:19:35,095 今 この石山に 籠もっておる門徒衆は➡ 216 00:19:35,095 --> 00:19:39,767 その時 殺された者の 縁者ばかりです。 217 00:19:39,767 --> 00:19:46,440 皆 信長殿が死ぬまで 戦いを続けると 申しております。 218 00:19:46,440 --> 00:19:51,779 されど 法主殿 これ以上 戦を続けても➡ 219 00:19:51,779 --> 00:19:54,681 無駄に人が死ぬばかりでござる。 220 00:19:54,681 --> 00:20:00,120 ここは 和睦の道を 探るべきではありませぬか!? 221 00:20:00,120 --> 00:20:03,120 何とぞ! 222 00:20:04,992 --> 00:20:07,995 私の一存では➡ 223 00:20:07,995 --> 00:20:10,764 お答えできませぬ。➡ 224 00:20:10,764 --> 00:20:17,464 皆と相談致しますゆえ しばらく お待ち頂けますか? 225 00:20:28,816 --> 00:20:31,485 (半兵衛) 羽柴様が こちらへ戻り次第➡ 226 00:20:31,485 --> 00:20:34,154 毛利攻めの評定を 開きとう存じます。 227 00:20:34,154 --> 00:20:38,826 別所様におかれましては 今度こそは 足をお運び頂きたい。 228 00:20:38,826 --> 00:20:42,696 何とぞ よろしくお願い申し上げます。 229 00:20:42,696 --> 00:20:44,698 心配はご無用です。 230 00:20:44,698 --> 00:20:47,501 それがし こたびの評定には➡ 231 00:20:47,501 --> 00:20:49,837 必ず参りますゆえ。 232 00:20:49,837 --> 00:20:52,172 ありがとう存じまする。 233 00:20:52,172 --> 00:20:55,509 (重棟)いよいよでございますな。 234 00:20:55,509 --> 00:21:00,180 播磨が一丸となれば 毛利など恐るるに足らず。 235 00:21:00,180 --> 00:21:03,517 (重棟と賀相の笑い声) 236 00:21:03,517 --> 00:21:07,855 失礼ながら 別所家は 織田に味方すると➡ 237 00:21:07,855 --> 00:21:10,524 一つにまとまったのでござるな? 238 00:21:10,524 --> 00:21:16,196 いかにも。 兄が考え直してくれました。 239 00:21:16,196 --> 00:21:18,866 (賀相)それがし 古い人間ゆえ➡ 240 00:21:18,866 --> 00:21:21,535 家柄などに こだわっておりました。 241 00:21:21,535 --> 00:21:24,204 天下が 大きく動いている時だというに➡ 242 00:21:24,204 --> 00:21:26,540 お恥ずかしい限りでござる。 243 00:21:26,540 --> 00:21:33,347 今後は 羽柴様の下知に従いまする。 244 00:21:33,347 --> 00:21:37,347 分かって頂ければ 何よりでございます。 245 00:21:40,487 --> 00:21:44,157 織田方が攻め落とした 西播磨の上月城では➡ 246 00:21:44,157 --> 00:21:48,495 毛利に備え 尼子勢が守りを固めていた。 247 00:21:48,495 --> 00:21:53,166 (勝久)秀吉様から書状が届いた。➡ 248 00:21:53,166 --> 00:21:58,038 近々 播磨のおもだった者を集めて 評定が開かれるそうだ。 249 00:21:58,038 --> 00:22:02,843 毛利攻めの軍議でございますか? うむ。 250 00:22:02,843 --> 00:22:06,179 我らは この城を離れる訳にはいかぬ。 251 00:22:06,179 --> 00:22:10,179 ここで 毛利に にらみを利かせておれとの事だ。 252 00:22:12,052 --> 00:22:15,752 いよいよ 毛利との決戦でございますな。 253 00:22:22,529 --> 00:22:26,400 石山本願寺では 村重が➡ 254 00:22:26,400 --> 00:22:31,138 顕如からの返事を 聞こうとしていた。 255 00:22:31,138 --> 00:22:35,809 (顕如)荒木殿。 はっ。 256 00:22:35,809 --> 00:22:41,481 我々は 織田殿を信用しておりませぬ。➡ 257 00:22:41,481 --> 00:22:47,821 伊勢長島では 和議を結んだあとで➡ 258 00:22:47,821 --> 00:22:51,692 退去しようとする門徒を 信長殿は➡ 259 00:22:51,692 --> 00:22:55,162 皆殺しにしました。➡ 260 00:22:55,162 --> 00:22:59,833 この地を明け渡せば 同じ事になるというのが➡ 261 00:22:59,833 --> 00:23:02,736 皆の考えでございました。 262 00:23:02,736 --> 00:23:07,507 (荒木)今度こそ 上様は 本気で和睦を望んでおります。 263 00:23:07,507 --> 00:23:12,179 (顕如)私も戦を望みませぬ。 すぐにも やめたい。 264 00:23:12,179 --> 00:23:18,852 (荒木)しからば それがしを信じて頂けませぬか? 265 00:23:18,852 --> 00:23:24,725 (顕如)荒木殿の事は 信用できると思っております。➡ 266 00:23:24,725 --> 00:23:32,425 されど 信長殿を信じる事だけは どうしても できませぬ。 267 00:23:35,335 --> 00:23:38,035 荒木殿。 268 00:23:40,140 --> 00:23:45,479 あなたは 信長殿を➡ 269 00:23:45,479 --> 00:23:51,779 本当に信ずる事が できますか? 270 00:23:55,822 --> 00:23:58,725 もちろん➡ 271 00:23:58,725 --> 00:24:02,162 信じております。 272 00:24:02,162 --> 00:24:26,186 ♬~ 273 00:24:26,186 --> 00:24:47,474 ♬~(笛) 274 00:24:47,474 --> 00:24:49,774 やめよ! 下がれ! 275 00:24:59,086 --> 00:25:01,488 (だし)いかがされました? 276 00:25:01,488 --> 00:25:08,161 飢えた門徒を抱え なおも戦いをやめようとせぬ。 277 00:25:08,161 --> 00:25:11,498 何を考えておるのだ 本願寺は。➡ 278 00:25:11,498 --> 00:25:16,837 根絶やしにされるぞ。 279 00:25:16,837 --> 00:25:19,537 その前に わしが罰を受ける。 280 00:25:21,508 --> 00:25:24,177 (だし) 上様とて鬼ではございませぬ。 281 00:25:24,177 --> 00:25:26,513 包み隠さず お話しすれば お許しに…。 282 00:25:26,513 --> 00:25:28,448 気休めを申すな! 283 00:25:28,448 --> 00:25:31,351 お前は上様の恐ろしさを 分かってはおらぬ!➡ 284 00:25:31,351 --> 00:25:36,123 本願寺との和睦は わしから上様に 申し立てたのだぞ! 285 00:25:36,123 --> 00:25:40,423 それをしくじったのだ。 ただでは済まぬ。 286 00:25:41,995 --> 00:25:44,995 役に立たぬ者は捨てられる。 287 00:25:49,669 --> 00:26:06,820 ♬~ 288 00:26:06,820 --> 00:26:09,156 だし…。 289 00:26:09,156 --> 00:26:14,494 わしは どうすればよいのじゃ…。 290 00:26:14,494 --> 00:26:23,794 (泣き声) 291 00:26:25,505 --> 00:26:29,843 (荒木)何度も説き伏せましたが 立ち退きには応じぬと…。➡ 292 00:26:29,843 --> 00:26:33,843 申し訳ございませぬ! 293 00:26:39,119 --> 00:26:43,790 (信長)立ち退かねば 滅ぼすまで。 294 00:26:43,790 --> 00:26:46,693 石山の地は 必ず手に入れる。 295 00:26:46,693 --> 00:26:49,393 ははっ! 296 00:26:53,800 --> 00:26:58,471 (信長)村重。 はっ。 297 00:26:58,471 --> 00:27:01,141 そちは播磨に行け。 298 00:27:01,141 --> 00:27:03,810 毛利攻めに加われ。 299 00:27:03,810 --> 00:27:06,713 播磨でございますか? 300 00:27:06,713 --> 00:27:10,013 秀吉の配下となるのだ。 301 00:27:12,152 --> 00:27:15,852 されど それがし…。 控えよ! 村重。 302 00:27:18,024 --> 00:27:23,496 こたびのしくじり 毛利攻めで取り返せ。 303 00:27:23,496 --> 00:27:26,166 よいな。 304 00:27:26,166 --> 00:27:29,502 ははっ! 305 00:27:29,502 --> 00:27:41,114 ♬~ 306 00:27:41,114 --> 00:27:45,814 (一益)筑前の下で働けとは…。 307 00:27:49,789 --> 00:27:53,460 そのころ 毛利の使者が➡ 308 00:27:53,460 --> 00:27:57,760 人知れず 播磨に入っていた。 309 00:28:03,803 --> 00:28:06,473 天正6年2月。 310 00:28:06,473 --> 00:28:09,142 秀吉は 播磨に戻り➡ 311 00:28:09,142 --> 00:28:15,142 加古川城において 毛利攻めの評定を開いた。 312 00:28:40,774 --> 00:28:43,474 (秀吉)面を上げられよ。 313 00:28:51,418 --> 00:28:56,118 方々 ご足労 大儀である。 314 00:29:06,466 --> 00:29:11,137 別所殿 長治殿は いかがされましたか? 315 00:29:11,137 --> 00:29:16,810 はあ…。 間違いなく来るはずなのですが。 316 00:29:16,810 --> 00:29:20,480 長治は 参りませぬ。 317 00:29:20,480 --> 00:29:23,383 (重棟) 兄上 何を言っておるのじゃ? 318 00:29:23,383 --> 00:29:27,354 (賀相)それがしが 長治の名代として参りました。 319 00:29:27,354 --> 00:29:29,489 (神吉)…どういう事じゃ! 320 00:29:29,489 --> 00:29:31,424 我らは こうして 参っているというのに! 321 00:29:31,424 --> 00:29:33,360 (領主たち)そうじゃ そうじゃ! 322 00:29:33,360 --> 00:29:36,096 (秀吉)おのおの方!➡ 323 00:29:36,096 --> 00:29:38,765 よいではないか。➡ 324 00:29:38,765 --> 00:29:41,434 たとえ 名代であっても➡ 325 00:29:41,434 --> 00:29:47,107 こうやって 皆が集まったのじゃ。➡ 326 00:29:47,107 --> 00:29:50,977 半兵衛 始めよ。 327 00:29:50,977 --> 00:29:53,277 (半兵衛)はっ。 328 00:29:56,449 --> 00:29:58,785 本日は➡ 329 00:29:58,785 --> 00:30:03,456 毛利との決戦を目前にしての 軍議でござる。 330 00:30:03,456 --> 00:30:08,128 まずは 毛利攻めの陣立てを 決めたいと存じます。 331 00:30:08,128 --> 00:30:11,798 あ~ それがしに考えがござる。 よろしいか? 332 00:30:11,798 --> 00:30:13,798 (秀吉)お願い致す。 333 00:30:16,136 --> 00:30:21,474 こたびの合戦は 一国一城の小競り合いと違い➡ 334 00:30:21,474 --> 00:30:24,377 毛利は 大身なれば➡ 335 00:30:24,377 --> 00:30:27,347 万死一生の戦いを 覚悟せねばなりませぬ。➡ 336 00:30:27,347 --> 00:30:31,151 そこで 我が別所家に伝わる 軍法に基づき➡ 337 00:30:31,151 --> 00:30:34,821 まずは 守りを固める事が肝要でござる。 338 00:30:34,821 --> 00:30:39,692 守りにござるか? いかにも。 戦は まず 守りから。➡ 339 00:30:39,692 --> 00:30:44,164 戦う前に 城壁など 壊れている所があれば➡ 340 00:30:44,164 --> 00:30:46,499 これを修繕せねばなりませぬ。➡ 341 00:30:46,499 --> 00:30:50,837 古くから「千丈の堤も 蟻穴より崩る」と申します。 342 00:30:50,837 --> 00:30:56,509 佐吉 こやつは ぐだぐだと 何を申しておるのじゃ? 343 00:30:56,509 --> 00:30:58,845 (三成) はて 「韓非子」にございますが➡ 344 00:30:58,845 --> 00:31:01,181 播磨の兵法と 関わりあるのでしょうか? 345 00:31:01,181 --> 00:31:05,852 (賀相)そして 忘れてならぬのが 兵糧の蓄えでござる。 346 00:31:05,852 --> 00:31:11,724 米は無論の事 城内に芋を 植えるのも よい手でござろう。➡ 347 00:31:11,724 --> 00:31:17,864 おのおの方 芋は 痩せた土地でも よく育ち 腹もちもよいぞ。➡ 348 00:31:17,864 --> 00:31:21,534 みそで辛く煮て 天日に干した芋がらで➡ 349 00:31:21,534 --> 00:31:24,871 陣中の荷縄をなうのが 当家の習い。➡ 350 00:31:24,871 --> 00:31:28,208 腹が減った時には汁の実にもなる。 いや むしろ うまい。➡ 351 00:31:28,208 --> 00:31:34,814 それがしは 好物でござる。 とかく 兵糧の蓄えこそ肝要かと。 352 00:31:34,814 --> 00:31:37,150 何か たくらんでおる…。 353 00:31:37,150 --> 00:31:41,821 (賀相)次に 合戦における 陣立てについて申し述べまする。 354 00:31:41,821 --> 00:31:47,494 我らが得手とするのは 鶴翼の陣にて これは 鶴が➡ 355 00:31:47,494 --> 00:31:52,794 翼を広げたような…。 (秀吉)別所殿! もう よい。 356 00:31:56,503 --> 00:32:00,373 お主の考えは よう分からん。 357 00:32:00,373 --> 00:32:03,376 攻めの手だても 陣立ても➡ 358 00:32:03,376 --> 00:32:06,513 全て 我々に お任せ願いたい。 359 00:32:06,513 --> 00:32:09,415 我らを 播磨の田舎者だと 侮られるか! 360 00:32:09,415 --> 00:32:12,385 (怒号) 361 00:32:12,385 --> 00:32:16,523 誰も そのような事は 申しておらん! 362 00:32:16,523 --> 00:32:19,425 毛利攻めの大将は➡ 363 00:32:19,425 --> 00:32:24,864 織田信長様の名代である この秀吉にござる。 364 00:32:24,864 --> 00:32:32,138 おのおの方は この秀吉の指図に 従って頂きたい。 365 00:32:32,138 --> 00:32:35,041 羽柴殿の配下になれ という事でござるか? 366 00:32:35,041 --> 00:32:39,012 (怒号) 367 00:32:39,012 --> 00:32:42,148 (せきこみ) 368 00:32:42,148 --> 00:32:46,819 別所殿! 今更 何を申される? 369 00:32:46,819 --> 00:32:51,157 織田につくという事は そういう事じゃ! 370 00:32:51,157 --> 00:32:55,495 羽柴殿の言いなりになれ というのでございますな? 371 00:32:55,495 --> 00:33:00,166 (秀吉)そうではない。 それがしの 采配に従って頂きたいと…。 372 00:33:00,166 --> 00:33:02,835 同じ事でござる。 373 00:33:02,835 --> 00:33:07,707 やはり あの話は誠であったか。 374 00:33:07,707 --> 00:33:09,709 何の話じゃ? 375 00:33:09,709 --> 00:33:13,479 織田殿は 毛利を倒した暁には➡ 376 00:33:13,479 --> 00:33:15,848 この播磨の地を丸ごと➡ 377 00:33:15,848 --> 00:33:19,185 羽柴殿の領地にすると 聞き及びました。 378 00:33:19,185 --> 00:33:23,056 (領主)何!? どういう事じゃ! (怒号) 379 00:33:23,056 --> 00:33:25,858 それは誠でござるか? 誠の話だ。 380 00:33:25,858 --> 00:33:28,528 お静かに! お静かに! 381 00:33:28,528 --> 00:33:30,863 お静かに! 382 00:33:30,863 --> 00:33:35,134 兄上 根も葉もない話は おやめ下さい。 383 00:33:35,134 --> 00:33:38,037 (広秀)官兵衛 お主も知っておったのか!? 384 00:33:38,037 --> 00:33:40,006 知りませぬ! 385 00:33:40,006 --> 00:33:43,810 (左京進)織田は信用できぬ! (領主たち)そうじゃ! 386 00:33:43,810 --> 00:33:47,680 それがしは 今 決め申した。 387 00:33:47,680 --> 00:33:50,149 毛利につく! 388 00:33:50,149 --> 00:33:54,487 おのおの方 だまされてはなりませんぞ! 389 00:33:54,487 --> 00:33:57,390 (領主たち)そうじゃ! (賀相)当家も 織田とは組まぬ。➡ 390 00:33:57,390 --> 00:34:01,160 使い捨てにされるのは ごめんだ。 毛利は 本領安堵。 391 00:34:01,160 --> 00:34:04,497 毛利につかせてもらう! (領主)それがしも 毛利につく! 392 00:34:04,497 --> 00:34:07,400 (領主)そうじゃ! (領主)わしも 織田は信用できぬ! 393 00:34:07,400 --> 00:34:10,169 兄上 待たれよ! 待たれよ! 邪魔だ! 394 00:34:10,169 --> 00:34:13,506 兄上! 兄上! 邪魔だ! 395 00:34:13,506 --> 00:34:15,842 待たれませ! 待たれませ! 396 00:34:15,842 --> 00:34:18,511 (領主)毛利につく! 397 00:34:18,511 --> 00:34:20,446 待たれよ! 398 00:34:20,446 --> 00:34:23,446 (休夢)待たれよ。 待たれい! 399 00:34:28,187 --> 00:34:31,090 (蜂須賀)どういう事だ 官兵衛! 400 00:34:31,090 --> 00:34:34,794 (小一郎)櫛橋左京進は お主の縁者ではないか。➡ 401 00:34:34,794 --> 00:34:37,697 何故 つなぎ止めておく事が できなかったのだ? 402 00:34:37,697 --> 00:34:40,466 申し訳ございませぬ。 403 00:34:40,466 --> 00:34:44,337 よもや 賀相殿と つながっているとは…。 404 00:34:44,337 --> 00:34:48,341 申し訳ありませぬ。 気付かなかったのは➡ 405 00:34:48,341 --> 00:34:50,810 それがしの失策でござる。 406 00:34:50,810 --> 00:34:53,146 (三成)しかし 櫛橋殿は 何故➡ 407 00:34:53,146 --> 00:34:55,446 あの話を知っていたのでしょうか。 408 00:34:57,817 --> 00:35:01,487 実はな 官兵衛。 409 00:35:01,487 --> 00:35:06,159 播磨を切り取り次第というのは➡ 410 00:35:06,159 --> 00:35:10,830 上様が じきじき それがしに申された。 411 00:35:10,830 --> 00:35:13,733 誠でございますか? 412 00:35:13,733 --> 00:35:17,704 (秀吉)しかし わしには その気はない。➡ 413 00:35:17,704 --> 00:35:21,841 上様にも そうお答えした。➡ 414 00:35:21,841 --> 00:35:27,541 それが なぜ 漏れたのか…。 415 00:35:31,451 --> 00:35:34,751 毛利か! 恐らくは…。 416 00:35:37,323 --> 00:35:39,792 (恵瓊) いや~ お見事でございました。➡ 417 00:35:39,792 --> 00:35:42,695 別所殿 櫛橋殿のお働き➡ 418 00:35:42,695 --> 00:35:46,666 毛利輝元様も 大層お喜びになるでしょう。 419 00:35:46,666 --> 00:35:48,801 うまくいきました。➡ 420 00:35:48,801 --> 00:35:53,673 我らに賛同したのは 神吉 高砂 英賀 野口。➡ 421 00:35:53,673 --> 00:35:56,676 ほかにも 次々と こちらへ寝返るでしょう。 422 00:35:56,676 --> 00:35:59,812 (賀相) 別所 毛利 本願寺がつながれば➡ 423 00:35:59,812 --> 00:36:03,483 織田など怖くはない。➡ 424 00:36:03,483 --> 00:36:07,353 長治 どうした? 浮かぬ顔をして。 425 00:36:07,353 --> 00:36:12,492 本当に これでよかったのでしょうか? 426 00:36:12,492 --> 00:36:15,395 何度も申したではないか。 信長は この播磨を➡ 427 00:36:15,395 --> 00:36:18,164 秀吉に与えるつもりなのだぞ。 428 00:36:18,164 --> 00:36:21,864 領国を守るためには 毛利につくほかない。 429 00:36:23,503 --> 00:36:29,803 長治様 もはや 後戻りはできませぬ。 430 00:36:34,113 --> 00:36:39,786 恵瓊殿。 毛利は間違いなく 兵を出してくれますな? 431 00:36:39,786 --> 00:36:43,486 必ず参ります。 432 00:36:46,125 --> 00:36:49,462 (隆景)恵瓊の調略が うまく いっているようでございます。 433 00:36:49,462 --> 00:36:54,133 (義昭) で これから どうなるのだ? 434 00:36:54,133 --> 00:36:57,470 (隆景)別所は 播磨では 最も大きな家でございます。➡ 435 00:36:57,470 --> 00:37:00,139 それが毛利に寝返れば 賛同する者が➡ 436 00:37:00,139 --> 00:37:02,074 後を絶たぬ事でしょう。➡ 437 00:37:02,074 --> 00:37:07,013 播磨は 間違いなく 毛利の手に落ちまする。 438 00:37:07,013 --> 00:37:13,486 (義昭)信長が じだんだを踏むのが 見えるようじゃ。 439 00:37:13,486 --> 00:37:19,358 ホホホホ ハハハハハハハハハ…。 440 00:37:19,358 --> 00:37:22,495 どういう事だ! どういう事だ これは! 441 00:37:22,495 --> 00:37:24,831 わしは 何も聞いておらんぞ! 442 00:37:24,831 --> 00:37:27,166 お前たちは 何か知っておったのか!? 443 00:37:27,166 --> 00:37:30,069 (小河)いえいえ! 「寝耳に水」でございます。 444 00:37:30,069 --> 00:37:33,973 (江田)職隆殿 い… 戦になるのでござるか? 445 00:37:33,973 --> 00:37:37,777 恐らく。 ばかな! 446 00:37:37,777 --> 00:37:40,112 すぐ支度じゃ! はっ! 447 00:37:40,112 --> 00:37:43,449 慌ててはなりませぬ! まずは落ち着いて➡ 448 00:37:43,449 --> 00:37:46,786 守りを固めるのが 肝心でございます。 449 00:37:46,786 --> 00:37:50,456 …そうじゃな。 450 00:37:50,456 --> 00:37:53,756 落ち着いてのう…。 451 00:38:02,068 --> 00:38:06,005 あっ! いかがされました? 452 00:38:06,005 --> 00:38:08,808 (政職)櫛橋は わしの縁者じゃ。 453 00:38:08,808 --> 00:38:12,108 わしまで疑われたら かなわん。 454 00:38:14,146 --> 00:38:16,482 職隆! 455 00:38:16,482 --> 00:38:19,819 官兵衛を通じて それを秀吉に伝えてくれ。 456 00:38:19,819 --> 00:38:23,155 分かっております。 職隆 頼むぞ! 457 00:38:23,155 --> 00:38:28,027 (休夢)織田を見限り 毛利に寝返る者たちが出た。 458 00:38:28,027 --> 00:38:32,431 その中に 左京進もおる。 459 00:38:32,431 --> 00:38:34,431 兄上が!? 460 00:38:36,102 --> 00:38:38,771 (休夢)播磨が2つに割れた!➡ 461 00:38:38,771 --> 00:38:41,674 嫌な戦になるぞ。 462 00:38:41,674 --> 00:38:58,124 ♬~ 463 00:38:58,124 --> 00:39:01,027 黒田官兵衛でござる! 464 00:39:01,027 --> 00:39:05,464 ご城主 櫛橋左京進殿に お目通り願いたい! 465 00:39:05,464 --> 00:39:07,400 おい。 466 00:39:07,400 --> 00:39:23,700 ♬~ 467 00:39:25,785 --> 00:39:28,688 やはり 恵瓊殿でしたか…。 468 00:39:28,688 --> 00:39:30,988 お久しゅうございます。 469 00:39:40,099 --> 00:39:45,771 兄上 お考え直し頂けませぬか? 470 00:39:45,771 --> 00:39:50,109 このままでは またもや 身内が敵味方に分かれ➡ 471 00:39:50,109 --> 00:39:55,781 戦う事になります。 光や力殿が 悲しむだけでございます。 472 00:39:55,781 --> 00:39:59,652 お主の口車には乗らん。 473 00:39:59,652 --> 00:40:03,456 恵瓊殿の口車には乗られまするか。 474 00:40:03,456 --> 00:40:05,391 何だと? 475 00:40:05,391 --> 00:40:08,327 兄上は まんまと調略されたのですぞ! 476 00:40:08,327 --> 00:40:13,799 この戦 毛利に勝ち目はございませぬ。 477 00:40:13,799 --> 00:40:18,671 その毛利につけば 櫛橋家は間違いなく滅びます! 478 00:40:18,671 --> 00:40:21,674 黙れ 官兵衛! (恵瓊)毛利に勝ち目がないとは➡ 479 00:40:21,674 --> 00:40:28,147 聞き捨てなりませぬな。 福原 上月の戦を見れば一目瞭然。 480 00:40:28,147 --> 00:40:30,483 今の織田に勝てる者がいるとは 思えませぬ。 481 00:40:30,483 --> 00:40:34,153 (恵瓊)確かに織田に勢いはある。 あるいは天下を取るやもしれぬ。 482 00:40:34,153 --> 00:40:40,026 しかし 信長殿の あのご気性では そう長くは もたん。 483 00:40:40,026 --> 00:40:46,499 5年… いや 3年のうちに 足元をすくわれるでしょうな。 484 00:40:46,499 --> 00:40:49,835 ありえませぬ! 天下統一は 織田家の悲願。 485 00:40:49,835 --> 00:40:53,172 羽柴様をはじめ 一騎当千のご家来衆が➡ 486 00:40:53,172 --> 00:40:55,841 信長様を支え お守り致します。 487 00:40:55,841 --> 00:40:59,841 能書きをたれるな。 488 00:41:03,182 --> 00:41:08,854 お主の話など聞きとうない。 489 00:41:08,854 --> 00:41:11,524 帰れ。 490 00:41:11,524 --> 00:41:14,193 考え直して頂くまでは 帰りませぬ! 491 00:41:14,193 --> 00:41:16,193 くどい! 492 00:41:36,449 --> 00:41:40,152 兄上…。 493 00:41:40,152 --> 00:41:45,024 考え直して頂ける というのであれば➡ 494 00:41:45,024 --> 00:41:51,024 この首 喜んで差し上げまする。 495 00:41:55,501 --> 00:42:00,840 それがしが憎いあまり 今の兄上の目は曇っておられる。 496 00:42:00,840 --> 00:42:03,509 目を覚まして下され。 497 00:42:03,509 --> 00:42:06,412 ここで毛利につけば 戦は長引くばかり。 498 00:42:06,412 --> 00:42:08,380 人が無駄に死ぬだけです! 499 00:42:08,380 --> 00:42:10,850 お考え直し下さい。 500 00:42:10,850 --> 00:42:14,150 この乱世を終わらせるためにも! 501 00:42:17,723 --> 00:42:19,723 う~っ! 502 00:42:33,105 --> 00:42:36,008 官兵衛。 503 00:42:36,008 --> 00:42:39,008 次に会う時は戦場だ。 504 00:42:48,154 --> 00:42:51,854 いずれ また。 505 00:43:00,166 --> 00:43:02,166 うわ~っ! 506 00:43:06,038 --> 00:43:08,507 上月を見捨ててはなりませぬ! (秀吉)何としても➡ 507 00:43:08,507 --> 00:43:10,843 上月は守らねばならん。 黙れ! 508 00:43:10,843 --> 00:43:15,514 (隆景)こたびの戦は総勢5万! (三成)総勢5万。 509 00:43:15,514 --> 00:43:17,850 (秀吉) 上月をお救い下さい。 510 00:43:17,850 --> 00:43:19,785 (宇喜多)誰もおらぬな? 511 00:43:19,785 --> 00:43:21,720 謀られた! 512 00:43:21,720 --> 00:43:26,525 戦のない世が来ると思いますか? さらばだ。 513 00:43:26,525 --> 00:43:30,825 (鹿介)もうすぐ 官兵衛殿が 助けてくれましょう。 514 00:43:37,803 --> 00:43:41,140 <播磨に入った羽柴秀吉は➡ 515 00:43:41,140 --> 00:43:44,043 近隣の武将たちを集め➡ 516 00:43:44,043 --> 00:43:48,814 現在の称名寺の場所にあった 加古川城で➡ 517 00:43:48,814 --> 00:43:52,814 毛利攻めの軍議を開きました> 518 00:43:55,487 --> 00:44:01,360 <後に加古川評定と呼ばれる軍議は 失敗に終わり➡ 519 00:44:01,360 --> 00:44:07,360 ほとんどの勢力が 秀吉に反旗を翻したのです> 520 00:44:11,503 --> 00:44:19,378 <当時 多くの僧兵を抱えていた 鶴林寺。➡ 521 00:44:19,378 --> 00:44:24,516 寺は 官兵衛の説得を受け入れ➡ 522 00:44:24,516 --> 00:44:27,419 秀吉軍に味方したため➡ 523 00:44:27,419 --> 00:44:31,719 戦火を逃れたともいわれています> 524 00:44:38,063 --> 00:44:42,468 <官兵衛の思いとは裏腹に このあと➡ 525 00:44:42,468 --> 00:44:48,168 播磨に 戦乱の嵐が 吹き荒れる事になるのです> 526 00:45:33,085 --> 00:45:46,485 ♬~