1 00:00:34,772 --> 00:00:40,445 播磨平定のため 官兵衛たちは 三木城の攻略に取りかかっていた。 2 00:00:40,445 --> 00:00:43,781 (秀吉)半兵衛 官兵衛! どう攻める? 策を申せ。 3 00:00:43,781 --> 00:00:46,451 (半兵衛 官兵衛)はっ。 4 00:00:46,451 --> 00:00:52,123 (官兵衛)三木城の周り 要所要所に 付城を40ほど築きます。 5 00:00:52,123 --> 00:00:55,793 その要所を土塁でつなぎ➡ 6 00:00:55,793 --> 00:00:59,130 蟻の子一匹入る隙間もない囲みを 作ります。 7 00:00:59,130 --> 00:01:01,799 (小一郎)付城を40も? 8 00:01:01,799 --> 00:01:07,138 この付城は 三木城ではなく 外からの敵に備えるためのもの。 9 00:01:07,138 --> 00:01:09,073 (蜂須賀)どういう事だ? 10 00:01:09,073 --> 00:01:12,010 毛利は 必ずや 兵糧を運び込もうとするはず。 11 00:01:12,010 --> 00:01:15,813 それを即座に見つけ 追い払うためでございます。 12 00:01:15,813 --> 00:01:20,685 (半兵衛)一切の兵糧を断ち 三木城を干上げる。 13 00:01:20,685 --> 00:01:23,154 (小一郎)兵糧攻めか。 14 00:01:23,154 --> 00:01:26,824 無駄な戦をせずとも 敵は音を上げるでしょう。 15 00:01:26,824 --> 00:01:30,161 (秀吉)ハハハハハハハハ。 16 00:01:30,161 --> 00:01:35,967 このような奇想天外な策 この2人にしか思いつかぬ。➡ 17 00:01:35,967 --> 00:01:38,436 ハハハハハハハ。 18 00:01:38,436 --> 00:01:42,106 佐吉 次は お主の番じゃ。 19 00:01:42,106 --> 00:01:44,776 この普請 仕切ってみよ。 20 00:01:44,776 --> 00:01:47,111 (三成)はっ お任せ下さい! 21 00:01:47,111 --> 00:01:49,047 普請は石田殿に任せて➡ 22 00:01:49,047 --> 00:01:52,450 我らは調略にかかりたく存じます。 宇喜多じゃな? 23 00:01:52,450 --> 00:01:55,119 相変わらず 旗色を鮮明に致しませぬが➡ 24 00:01:55,119 --> 00:01:58,022 もう一押しかと。 それがしが探ってまいります。 25 00:01:58,022 --> 00:02:01,459 よし 行ってまいれ。 26 00:02:01,459 --> 00:02:05,797 ついでに 姫路に寄り➡ 27 00:02:05,797 --> 00:02:11,135 光殿の顔を 久しぶりに拝んでまいれ。 28 00:02:11,135 --> 00:02:13,805 はっ。 29 00:02:13,805 --> 00:02:24,816 ♬~(テーマ音楽) 30 00:02:24,816 --> 00:02:58,116 ♬~ 31 00:02:58,116 --> 00:03:03,454 ♬~ 32 00:03:03,454 --> 00:04:48,454 ♬~ 33 00:04:56,100 --> 00:04:59,003 三木城の周りには 付城が➡ 34 00:04:59,003 --> 00:05:03,303 次々と 驚異的な速さで築かれていった。 35 00:05:07,445 --> 00:05:10,114 (賀相)これが戦か?➡ 36 00:05:10,114 --> 00:05:13,017 秀吉は攻めてこずに 付城ばかり築きおる。 37 00:05:13,017 --> 00:05:15,786 (長治)我らは囲まれました。 袋の鼠です。➡ 38 00:05:15,786 --> 00:05:18,456 このままでは 兵糧が尽き 干上がってしまいます。 39 00:05:18,456 --> 00:05:21,125 毛利は…。 案ずるな 長治。 40 00:05:21,125 --> 00:05:23,794 毛利が我らを見捨てるはずがない。 41 00:05:23,794 --> 00:05:26,464 中国者は 一度結んだ約束は たがえぬ。 42 00:05:26,464 --> 00:05:31,164 そこが 上月を見捨てた織田との 大きな違いじゃ。 43 00:05:34,272 --> 00:05:38,743 同じ頃 播磨に布陣していた荒木村重は➡ 44 00:05:38,743 --> 00:05:42,743 急きょ 信長に呼び出されていた。 45 00:05:45,082 --> 00:05:47,382 (信長)面を上げい。 46 00:05:51,756 --> 00:05:55,426 (信長)村重。 (荒木)はっ。 47 00:05:55,426 --> 00:05:58,763 神吉攻めでは 降伏は許さず➡ 48 00:05:58,763 --> 00:06:02,433 敵は全て殺せと命じたはず。 49 00:06:02,433 --> 00:06:07,305 何故 わしの命に背き 神吉藤太夫を逃がした? 50 00:06:07,305 --> 00:06:12,443 (荒木)あの時 味方は 既に 3,000の兵を失っておりました。➡ 51 00:06:12,443 --> 00:06:16,781 その上 滝川殿が傷を負うなど➡ 52 00:06:16,781 --> 00:06:20,117 これ以上 力攻めをしては 無駄に兵を失うだけと➡ 53 00:06:20,117 --> 00:06:23,020 判断した次第にございます。 54 00:06:23,020 --> 00:06:28,459 それがし その判断に 間違いがあったとは思いませぬ! 55 00:06:28,459 --> 00:06:32,063 藤太夫の降伏を許したからこそ➡ 56 00:06:32,063 --> 00:06:35,733 城は 速やかに落ちたのでございます。 57 00:06:35,733 --> 00:06:38,069 (仙千代)藤太夫を取り逃がし➡ 58 00:06:38,069 --> 00:06:41,739 志方城へ逃亡させた事は いかに申し開きなされる? 59 00:06:41,739 --> 00:06:46,410 志方城が早々に開城したのは 城主 櫛橋左京進が 藤太夫から➡ 60 00:06:46,410 --> 00:06:50,081 神吉城 落城の子細を 聞いたからとも考えられまする。 61 00:06:50,081 --> 00:06:52,016 (仙千代)そのような証拠は どこにもござらぬ! 62 00:06:52,016 --> 00:06:54,716 しかし 現に…。 (信長)もうよい。 63 00:06:59,423 --> 00:07:03,094 村重。 64 00:07:03,094 --> 00:07:05,997 城が速やかに落ちたのは➡ 65 00:07:05,997 --> 00:07:08,997 そちが申すとおりであろう。 66 00:07:12,770 --> 00:07:16,107 (信長)播磨では 猿の風下に立つ事を嫌い➡ 67 00:07:16,107 --> 00:07:20,807 やる気を出さぬ者も 多かったと聞いておる。 68 00:07:23,981 --> 00:07:26,751 こたびの事は許す。 69 00:07:26,751 --> 00:07:29,120 ははっ! 70 00:07:29,120 --> 00:07:32,723 上様の御ため この村重➡ 71 00:07:32,723 --> 00:07:36,594 身命を賭して働きまする! 72 00:07:36,594 --> 00:07:54,979 ♬~ 73 00:07:54,979 --> 00:07:57,948 仙千代。 74 00:07:57,948 --> 00:08:02,420 何故 村重を許したか 気になるか? 75 00:08:02,420 --> 00:08:04,355 はっ。 76 00:08:04,355 --> 00:08:07,758 一介の牢人であった村重を➡ 77 00:08:07,758 --> 00:08:11,095 摂津の国主にまで 取り立てたのは➡ 78 00:08:11,095 --> 00:08:14,795 あやつの胆の据わり方が 気に入ったゆえだ。 79 00:08:16,767 --> 00:08:21,439 こたびも臆する事なく 堂々と申し開きをした。 80 00:08:21,439 --> 00:08:26,310 村重は 追い詰められた時こそ強い。 81 00:08:26,310 --> 00:08:31,115 天下布武をなすには…➡ 82 00:08:31,115 --> 00:08:37,115 新しき世をつくるには 村重の力は欠かせぬ。 83 00:08:44,662 --> 00:08:49,600 (だし)上様のご信頼を頂き 誠によろしゅうございました。 84 00:08:49,600 --> 00:08:53,371 ほっと致しました。 85 00:08:53,371 --> 00:08:56,741 この子も喜んでおります。 ほら。 86 00:08:56,741 --> 00:09:00,077 (荒木)フフフ。 どれどれ? 87 00:09:00,077 --> 00:09:05,416 お~ ハハハ。 誠 笑っておる。 88 00:09:05,416 --> 00:09:09,286 そうか お前も 父を心配してくれていたのか。➡ 89 00:09:09,286 --> 00:09:11,756 もう安心じゃぞ。 90 00:09:11,756 --> 00:09:14,756 ハハハハハハハ。 フフフフフフ。 91 00:09:18,429 --> 00:09:20,429 や~っ! (又兵衛)や~っ! 92 00:09:26,303 --> 00:09:28,439 え~い え~い! 93 00:09:28,439 --> 00:09:30,775 えいっ えいっ! 94 00:09:30,775 --> 00:09:33,377 え~いっ! おい 来い! 95 00:09:33,377 --> 00:09:35,677 えいっ! 96 00:09:37,248 --> 00:09:40,248 え~いっ! おい! 97 00:09:42,052 --> 00:09:44,052 え~いっ! 98 00:09:45,723 --> 00:09:47,658 どうした? そんなものか! 99 00:09:47,658 --> 00:09:50,060 まだまだ!➡ 100 00:09:50,060 --> 00:09:53,931 もう一番 お願いします! 若がお戻りになるまで➡ 101 00:09:53,931 --> 00:09:57,401 もっともっと強くなっておかねば 笑われます。 102 00:09:57,401 --> 00:09:59,701 よし。 103 00:10:01,272 --> 00:10:05,276 (光)殿 少し休まれては? 104 00:10:05,276 --> 00:10:08,746 少し休もう。 はい。 105 00:10:08,746 --> 00:10:12,416 さあ みんな 瓜ですよ。 おあがりなさい。 106 00:10:12,416 --> 00:10:16,086 (子どもたち)はっ。 頂こう。 107 00:10:16,086 --> 00:10:19,423 はい。 (子どもたち)頂きます! 108 00:10:19,423 --> 00:10:23,761 よく励んでおる。 109 00:10:23,761 --> 00:10:27,431 腕を上げたな 又兵衛。 ありがとうございます。 110 00:10:27,431 --> 00:10:31,302 戦場でも 恥ずかしくない働きが できましょうか? 111 00:10:31,302 --> 00:10:36,774 このまま怠けずに励めば お前は間違いなく強くなる。 112 00:10:36,774 --> 00:10:39,677 早く初陣を致しとうございます。 113 00:10:39,677 --> 00:10:43,647 私の夢は 若の下で 思う存分 戦う事です。 114 00:10:43,647 --> 00:10:48,118 その時は 兄として 松寿を支えてやってくれ。 115 00:10:48,118 --> 00:10:50,788 はい。 116 00:10:50,788 --> 00:10:52,723 (善助)殿。 117 00:10:52,723 --> 00:10:56,660 お~ 善助 お道 来たか! 118 00:10:56,660 --> 00:11:01,799 お絹 おいで。 あ~ かわいい! 119 00:11:01,799 --> 00:11:05,135 重くなったな。 (お道)お乳をよく飲みますゆえ。 120 00:11:05,135 --> 00:11:08,038 善助も久しぶりに 我が子の顔を見て➡ 121 00:11:08,038 --> 00:11:10,007 安心したのではないですか? 122 00:11:10,007 --> 00:11:13,010 (善助)ええ おかげさまで 元気に育っているようで。 123 00:11:13,010 --> 00:11:17,715 笑ったぞ。 母に似て 器量よしになるぞ この子は。 124 00:11:17,715 --> 00:11:20,684 善助に似ず よかった。 え? ハハハ。 125 00:11:20,684 --> 00:11:24,488 殿 私にも抱かせて下さい。 少し待て。 126 00:11:24,488 --> 00:11:27,157 お絹は私に抱かれたがっています。 127 00:11:27,157 --> 00:11:29,493 いいや わしに抱かれたがっておる。 128 00:11:29,493 --> 00:11:31,829 そんなはずはありませぬ。 さあ 私に。 129 00:11:31,829 --> 00:11:34,431 ほら ぐずりだしたではないか。 130 00:11:34,431 --> 00:11:37,768 殿の抱き方が悪いのです。 さあ。 131 00:11:37,768 --> 00:11:41,438 (お福)孫を取り合う おじじと おばばのよう。 132 00:11:41,438 --> 00:11:46,110 (一同の笑い声) お福 聞こえていますよ。 133 00:11:46,110 --> 00:11:50,781 あ… いえ… 申し訳ありません。 134 00:11:50,781 --> 00:11:54,118 (一同の笑い声) 135 00:11:54,118 --> 00:11:58,418 (お福)あとは 若が 無事 お戻りになれば…。 136 00:12:08,465 --> 00:12:12,336 (松寿丸)え~い! えい えい! えい えい! 137 00:12:12,336 --> 00:12:19,476 え~い! えい えい えい! えい えい! 138 00:12:19,476 --> 00:12:22,146 えい えい えい!➡ 139 00:12:22,146 --> 00:12:25,482 えい えい えい えい!➡ 140 00:12:25,482 --> 00:12:30,154 えい えい えい えい! 141 00:12:30,154 --> 00:12:34,992 (おね)松寿 少し休みなさい。 えい えい えい! 142 00:12:34,992 --> 00:12:38,692 えい えい えい! (おね)松寿! 143 00:12:42,099 --> 00:12:47,771 稽古熱心なのはよいが やり過ぎは なりませぬ。 144 00:12:47,771 --> 00:12:51,471 さ おあがりなさい。 145 00:12:59,783 --> 00:13:01,783 頂きます。 146 00:13:09,126 --> 00:13:13,426 じゃあ 私も 頂きます。 147 00:13:27,144 --> 00:13:31,482 (おね)寂しいのですね?➡ 148 00:13:31,482 --> 00:13:34,752 姫路が恋しくなったのですか? 149 00:13:34,752 --> 00:13:37,655 (松寿丸)違います。 150 00:13:37,655 --> 00:13:40,624 (おね)ここへ来て はや1年。➡ 151 00:13:40,624 --> 00:13:44,762 お前は 一度も泣き言を言わなかった。➡ 152 00:13:44,762 --> 00:13:50,434 なれど 本当に寂しい時 つらい時は➡ 153 00:13:50,434 --> 00:13:53,734 弱音を吐いてもよいのですよ。 154 00:13:59,777 --> 00:14:04,114 姫路の夏を思い出します。 155 00:14:04,114 --> 00:14:10,414 母が よく 瓜を切ってくれました。 156 00:14:17,127 --> 00:14:20,798 私は寂しくなどありませぬ。 157 00:14:20,798 --> 00:14:24,668 母は この長浜にも おりますゆえ。 158 00:14:24,668 --> 00:14:27,668 松寿…。 159 00:14:32,743 --> 00:14:35,443 ごちそうさまでした。 160 00:14:40,617 --> 00:14:45,322 え~い! えい えい! えい えい! 161 00:14:45,322 --> 00:14:49,760 えい! えい! 162 00:14:49,760 --> 00:14:53,430 一方 信長と本願寺の戦いは➡ 163 00:14:53,430 --> 00:14:56,767 膠着状態が続いていた。 164 00:14:56,767 --> 00:14:59,670 織田軍は 本願寺を包囲し➡ 165 00:14:59,670 --> 00:15:03,640 運び込まれる兵糧を 断とうとしていたが…。 166 00:15:03,640 --> 00:15:48,752 ♬~ 167 00:15:48,752 --> 00:15:52,452 早く運び入れたら 茨木に戻るぞ。 おおっ。 168 00:15:54,625 --> 00:15:57,761 何をしておる! 敵じゃ~! 169 00:15:57,761 --> 00:16:20,461 ♬~ 170 00:16:27,457 --> 00:16:32,457 何かあったら また すぐに報せろ。 171 00:16:45,742 --> 00:16:50,080 宇喜多様のおかげで 毛利は兵を退きました。 172 00:16:50,080 --> 00:16:53,417 羽柴様も 大層喜んでおられまする。 173 00:16:53,417 --> 00:16:55,752 ふん。➡ 174 00:16:55,752 --> 00:17:01,425 それで酒を持ってまいったか。 ハハハ。➡ 175 00:17:01,425 --> 00:17:05,425 わしは何もしておらぬ。 176 00:17:08,765 --> 00:17:12,636 礼を言われる筋合いはない。 177 00:17:12,636 --> 00:17:17,107 そもそも お主の手柄ではないのか? 178 00:17:17,107 --> 00:17:20,777 調略をもって 毛利の背後をかき乱した。 179 00:17:20,777 --> 00:17:26,116 見事な働きじゃ。 いえ 毛利が最も恐れておるのは➡ 180 00:17:26,116 --> 00:17:29,786 やはり 宇喜多様のお力でございます。 181 00:17:29,786 --> 00:17:35,058 ハハハ。 そんなに持ち上げて どうする? 182 00:17:35,058 --> 00:17:38,729 毛利は 九州から大友に攻められ➡ 183 00:17:38,729 --> 00:17:41,632 国内では謀反の火種を抱えた上➡ 184 00:17:41,632 --> 00:17:44,601 その上 宇喜多様の動きも 定かでないとあらば➡ 185 00:17:44,601 --> 00:17:48,405 今は攻めに出ようにも動けませぬ。 186 00:17:48,405 --> 00:17:54,745 毛利が出てこないからには 三木城は必ず落ちます。 187 00:17:54,745 --> 00:17:59,416 その暁には いよいよ 信長様が ご出馬され➡ 188 00:17:59,416 --> 00:18:02,085 毛利に総攻めをかけます。 189 00:18:02,085 --> 00:18:07,758 その時になって お味方をすると言っても➡ 190 00:18:07,758 --> 00:18:10,058 もはや許されませぬ。 191 00:18:14,097 --> 00:18:19,397 つまり 織田につくには 今しかないという訳か? 192 00:18:23,440 --> 00:18:26,109 ハハハハハハハハハ! 193 00:18:26,109 --> 00:18:31,448 ハハハハハハハハ。 194 00:18:31,448 --> 00:18:35,319 官兵衛 毒入りか? 195 00:18:35,319 --> 00:18:39,256 (たたく音) 196 00:18:39,256 --> 00:18:41,556 ハハハハハ。 197 00:18:47,397 --> 00:18:50,300 この世の あらゆる謀略と裏切りは➡ 198 00:18:50,300 --> 00:18:53,270 全て わしの耳に 入る事になっておる。➡ 199 00:18:53,270 --> 00:18:56,406 わしの知る限り➡ 200 00:18:56,406 --> 00:19:01,078 そう 織田の勢いが勝っているとは 思えんがな。 201 00:19:01,078 --> 00:19:04,078 どういう事でしょうか? 202 00:19:06,416 --> 00:19:10,087 西の方ばかり気にしておると➡ 203 00:19:10,087 --> 00:19:13,787 背後を突かれるやもしれぬぞ。 204 00:19:17,427 --> 00:19:21,298 (宇喜多)まあ せいぜい 足をすくわれぬよう➡ 205 00:19:21,298 --> 00:19:24,598 用心するがよい。 206 00:19:28,438 --> 00:19:34,738 とにかく わしは まだ どちらにも つかぬ。 207 00:19:46,923 --> 00:19:51,061 (職隆)殿。 208 00:19:51,061 --> 00:19:53,761 殿。 209 00:19:55,399 --> 00:19:57,334 (政職)ん? 210 00:19:57,334 --> 00:20:00,270 (職隆)殿の番ですぞ。 211 00:20:00,270 --> 00:20:03,570 ああ…。 212 00:20:08,412 --> 00:20:12,282 どこに置いた? 213 00:20:12,282 --> 00:20:15,282 ここでございます。 214 00:20:20,023 --> 00:20:22,723 待った。 215 00:20:36,106 --> 00:20:39,406 これも待った。 216 00:20:49,653 --> 00:20:54,953 これも…。 殿 切りがありませぬ。 217 00:20:58,128 --> 00:21:03,467 碁なら元に戻せるが…➡ 218 00:21:03,467 --> 00:21:07,804 人の命は そうはいかん。 219 00:21:07,804 --> 00:21:10,804 殿…。 220 00:21:12,476 --> 00:21:19,816 迷った時は…➡ 221 00:21:19,816 --> 00:21:24,154 いつも… いつも…➡ 222 00:21:24,154 --> 00:21:28,854 お紺が決めてくれた…。 223 00:21:31,495 --> 00:21:37,100 お紺が死んで➡ 224 00:21:37,100 --> 00:21:40,770 わしは もう…➡ 225 00:21:40,770 --> 00:21:44,641 どうしてよいのか 分からん。 226 00:21:44,641 --> 00:21:58,341 (泣き声) 227 00:22:02,459 --> 00:22:06,329 泣いておられましたか…。 (職隆)うむ…。➡ 228 00:22:06,329 --> 00:22:11,134 今は何かをたくらむという 様子ではなかった。 229 00:22:11,134 --> 00:22:14,037 宇喜多が言っていたのは➡ 230 00:22:14,037 --> 00:22:18,475 てっきり 御着の殿の事かと 思うたのですが…。 231 00:22:18,475 --> 00:22:25,348 播磨に ほかに おかしな動きはないはずだが…。 232 00:22:25,348 --> 00:22:28,818 気になるな。 233 00:22:28,818 --> 00:22:32,689 引き続き 御着を見張っておこう。 234 00:22:32,689 --> 00:22:37,389 お願い致します。 うむ。 235 00:22:41,765 --> 00:22:44,434 (荒木)いかがした? こんな時分に。 236 00:22:44,434 --> 00:22:48,305 (清秀)はっ 申し訳ございませぬ。 火急の用件がありまして…。 237 00:22:48,305 --> 00:22:51,308 (荒木)何じゃ? 申せ。 238 00:22:51,308 --> 00:22:55,779 (清秀)以前 本願寺へ ひそかに 兵糧が運び込まれていると➡ 239 00:22:55,779 --> 00:22:58,448 お話ししたのを 覚えておいでですか? 240 00:22:58,448 --> 00:23:01,785 (荒木)ああ。 月の出ない夜に 何者かが船で➡ 241 00:23:01,785 --> 00:23:04,454 という話であったな。 それが どうした? 242 00:23:04,454 --> 00:23:10,794 実は… その兵糧を 運び入れていたのは➡ 243 00:23:10,794 --> 00:23:14,130 それがしの家中の者どもで ございました。 244 00:23:14,130 --> 00:23:17,033 何じゃと!? せんだって➡ 245 00:23:17,033 --> 00:23:20,003 荷揚げしているところを 織田の兵に見つかり➡ 246 00:23:20,003 --> 00:23:24,774 斬り合いになったあげく その兵を斬って 逃げ申した。 247 00:23:24,774 --> 00:23:28,478 そやつらは? 行方が分かりませぬ。➡ 248 00:23:28,478 --> 00:23:33,750 口を封じねばと 手分けして 捜しておりますが いまだに…。 249 00:23:33,750 --> 00:23:36,086 申し訳ございませぬ!➡ 250 00:23:36,086 --> 00:23:39,422 兵の中には 門徒が幾人も紛れ込んでおり➡ 251 00:23:39,422 --> 00:23:43,760 もはや 誰が門徒で 誰が門徒でないのか分かりませぬ。 252 00:23:43,760 --> 00:23:46,429 この事を誰かに話したか? 253 00:23:46,429 --> 00:23:50,300 まさか。 口が裂けても言うな! 254 00:23:50,300 --> 00:23:55,438 上様のお耳に入りでもしたら ただではすまぬ。 255 00:23:55,438 --> 00:23:59,309 (清秀)しかし… 逃げた者どもが➡ 256 00:23:59,309 --> 00:24:02,609 織田方に捕らえられれば…。 257 00:24:04,781 --> 00:24:07,684 それがし 万一の時に備えて➡ 258 00:24:07,684 --> 00:24:10,654 ひそかに籠城の支度をせよと 家中に命じてまいりました。 259 00:24:10,654 --> 00:24:13,790 早まるな 清秀! 家臣の者が勝手にやったと➡ 260 00:24:13,790 --> 00:24:17,460 申し開きすればよいではないか! (清秀)そのような釈明を➡ 261 00:24:17,460 --> 00:24:20,363 あの上様が信じると? 262 00:24:20,363 --> 00:24:24,134 念のためでございます。 戦の支度もしておかねば。➡ 263 00:24:24,134 --> 00:24:26,803 いざという時 手遅れにならぬよう。 264 00:24:26,803 --> 00:24:30,473 (荒木)ならぬ! 逃げた者どもを 捕らえる方が先だ! 265 00:24:30,473 --> 00:24:33,173 (清秀)ははっ…。 266 00:24:37,747 --> 00:24:41,084 この上に 我らが暮らしておるというのか? 267 00:24:41,084 --> 00:24:43,753 (右近)はい。 (お濃)フフフフフフ。 268 00:24:43,753 --> 00:24:49,426 戯れ言を申されますな 右近殿。 世界が このように丸い訳がない。 269 00:24:49,426 --> 00:24:53,096 人が落ちてしまうではないですか。 270 00:24:53,096 --> 00:24:56,433 (右近)その仕組みは よく分かりませぬが➡ 271 00:24:56,433 --> 00:25:00,103 とにかく この世界は とてつもなく大きく➡ 272 00:25:00,103 --> 00:25:03,440 丸いのだそうです。 273 00:25:03,440 --> 00:25:07,777 丸いという証拠はあるのか? (右近)はい。 274 00:25:07,777 --> 00:25:11,448 海で 遠くから来る船は まず最初に➡ 275 00:25:11,448 --> 00:25:14,448 帆柱から見えてきます。 276 00:25:17,120 --> 00:25:19,055 失礼致します。 277 00:25:19,055 --> 00:25:22,355 例えば このように…。 278 00:25:26,796 --> 00:25:31,134 これは この世界が 丸いからでございます。 279 00:25:31,134 --> 00:25:35,972 イスパニアのマゼランという武将は➡ 280 00:25:35,972 --> 00:25:38,942 幾艘もの船を率い➡ 281 00:25:38,942 --> 00:25:44,681 その船団は 世界を一巡りしました。 282 00:25:44,681 --> 00:25:48,681 (信長)世界を一巡り? はい。 283 00:25:50,620 --> 00:25:54,758 このイスパニアを出て➡ 284 00:25:54,758 --> 00:26:00,630 西へ西へと進み➡ 285 00:26:00,630 --> 00:26:06,102 同じイスパニアに戻りました。 286 00:26:06,102 --> 00:26:08,438 (右近)世界が丸い事は➡ 287 00:26:08,438 --> 00:26:11,775 50年以上も前に 証せられたそうでございます。 288 00:26:11,775 --> 00:26:17,113 一巡りするのに どれほどかかったのだ? 289 00:26:17,113 --> 00:26:19,413 3年でございます。 290 00:26:20,984 --> 00:26:22,984 3年…。 291 00:26:24,988 --> 00:26:28,124 (お濃)それは 道にでも迷われたのですよ。 292 00:26:28,124 --> 00:26:30,794 そもそも 世界が丸かったら➡ 293 00:26:30,794 --> 00:26:34,794 海の水が全て 流れ落ちてしまうではないですか。 294 00:26:36,399 --> 00:26:40,099 オルガンチノ 日の本は どこだ? 295 00:26:45,742 --> 00:26:47,742 (オルガンチノ)ここでございます。 296 00:26:53,416 --> 00:26:56,716 かように小さいのか!? (オルガンチノ)はい。 297 00:27:00,089 --> 00:27:03,426 (右近) 南蛮より見れば ここ日の本は➡ 298 00:27:03,426 --> 00:27:07,096 東の外れにある 小さな国にすぎませぬ。 299 00:27:07,096 --> 00:27:11,434 黄金の国 ジパングといわれているそうです。 300 00:27:11,434 --> 00:27:14,134 ジパング? 301 00:27:17,307 --> 00:27:21,444 東の外れの小さな国とは…。 302 00:27:21,444 --> 00:27:25,114 世界は これほど大きいか…。 303 00:27:25,114 --> 00:27:29,786 う~ん 面白い。 304 00:27:29,786 --> 00:27:34,390 まあ まあ。 上様が童のように お目を輝かせておられるとは➡ 305 00:27:34,390 --> 00:27:37,060 よほど お気に召したのですね。 306 00:27:37,060 --> 00:27:40,730 わしも 世界をこの目で見てみたい。 307 00:27:40,730 --> 00:27:45,401 世界が丸い事を この身をもって確かめるのだ。 308 00:27:45,401 --> 00:27:48,071 光秀。 (光秀)はっ。 309 00:27:48,071 --> 00:27:50,974 わしと共に世界を見に行かぬか? 310 00:27:50,974 --> 00:27:55,745 (光秀)いや… それがしには 話が大きすぎまして➡ 311 00:27:55,745 --> 00:27:58,414 何とお答えしてよいものやら…。 312 00:27:58,414 --> 00:28:02,285 ハハハハハハハ! 313 00:28:02,285 --> 00:28:06,756 オルガンチノ よい話を聞かせてくれた。 314 00:28:06,756 --> 00:28:12,095 褒美をつかわす。 望みのものを申せ。 315 00:28:12,095 --> 00:28:16,766 (オルガンチノ) はい。 私の望みは ただ一つ。 316 00:28:16,766 --> 00:28:21,437 キリシタンの布教に 更に力を入れたく存じます。 317 00:28:21,437 --> 00:28:24,737 上様のお許しを頂ければと。 318 00:28:26,309 --> 00:28:28,309 許す。 319 00:28:30,780 --> 00:28:33,080 ありがとうございます。 320 00:28:38,388 --> 00:28:41,057 (仙千代)申し上げます。 細川藤孝殿➡ 321 00:28:41,057 --> 00:28:44,057 火急の用件でお見えにございます。 322 00:28:52,669 --> 00:28:56,072 いかがした? 火急の用件とは。 323 00:28:56,072 --> 00:28:59,742 はっ。 荒木村重に➡ 324 00:28:59,742 --> 00:29:03,042 不穏な動きがあるとの噂を 耳に致しました。 325 00:29:04,614 --> 00:29:09,752 ばかな! 何をもって そのような事を申す? 326 00:29:09,752 --> 00:29:12,655 摂津で 米の値が上がっております。 327 00:29:12,655 --> 00:29:16,092 村重が買い占め 兵糧を蓄えているのではと➡ 328 00:29:16,092 --> 00:29:19,963 噂になっております。 家中の中川清秀の茨木城には➡ 329 00:29:19,963 --> 00:29:24,434 確かに 兵糧が 運び込まれておる由にございます。 330 00:29:24,434 --> 00:29:31,107 村重は 謀反を起こすような 愚かな男ではない。 331 00:29:31,107 --> 00:29:34,978 光秀。 (光秀)はっ。 332 00:29:34,978 --> 00:29:40,278 そちは 村重とは縁続き。 何か心当たりはあるか? 333 00:29:42,051 --> 00:29:46,923 いえ… それがしも そのような事は信じられませぬ。 334 00:29:46,923 --> 00:29:49,926 光秀。 (光秀)はっ。 335 00:29:49,926 --> 00:29:53,663 (信長)仙千代。 はっ。 336 00:29:53,663 --> 00:29:58,067 有岡城へ行き 事の次第を確かめよ。 337 00:29:58,067 --> 00:30:00,367 はっ。 はっ。 338 00:30:09,679 --> 00:30:12,415 何! 村重が謀反だと? 339 00:30:12,415 --> 00:30:14,350 ばかな! 米を買い占め➡ 340 00:30:14,350 --> 00:30:17,286 兵糧を運び込んでいるとの噂が 流れておるゆえ➡ 341 00:30:17,286 --> 00:30:21,758 明智様 万見様が 有岡城へ遣わされたとの事です。 342 00:30:21,758 --> 00:30:25,094 (蜂須賀)謀反の噂自体 毛利の調略ではないか? 343 00:30:25,094 --> 00:30:28,431 (小一郎)今の毛利には そこまで力はあるまい。 344 00:30:28,431 --> 00:30:32,769 (秀吉)もし その噂が誠であれば とんでもない事になる。 345 00:30:32,769 --> 00:30:36,439 別所の裏切りどころの話ではない。 346 00:30:36,439 --> 00:30:39,776 荒木殿が毛利に寝返れば➡ 347 00:30:39,776 --> 00:30:42,445 茨木城の中川清秀殿➡ 348 00:30:42,445 --> 00:30:45,348 高槻城の高山右近殿も それに従い➡ 349 00:30:45,348 --> 00:30:48,117 摂津全てが毛利の味方となり➡ 350 00:30:48,117 --> 00:30:50,053 播磨の我々は➡ 351 00:30:50,053 --> 00:30:52,753 東西から挟まれる事になりまする。 352 00:30:54,991 --> 00:30:58,127 それがしが村重殿に会うて 確かめてまいります。 353 00:30:58,127 --> 00:31:00,797 おやめなされ! 危のうござる。 しかし…。 354 00:31:00,797 --> 00:31:04,467 (秀吉)半兵衛の言うとおりじゃ。 官兵衛 今は待て。 355 00:31:04,467 --> 00:31:09,338 わしが これより 上様に会いに 安土へ行ってまいる。 356 00:31:09,338 --> 00:31:12,809 半兵衛 官兵衛 後を頼む。 357 00:31:12,809 --> 00:31:15,109 はっ。 358 00:31:24,153 --> 00:31:27,056 この事だったのか…。 359 00:31:27,056 --> 00:31:30,493 宇喜多殿が言うておりました。 360 00:31:30,493 --> 00:31:33,763 背後には気を付けろと。 361 00:31:33,763 --> 00:31:37,063 まだ 誠かどうか分からぬ。 362 00:31:39,635 --> 00:31:43,335 [ 回想 ] 所詮は使い捨てだ…。 363 00:31:49,312 --> 00:31:53,783 (せきこみ) 364 00:31:53,783 --> 00:31:57,653 半兵衛殿…。 (せきこみ) 365 00:31:57,653 --> 00:32:00,123 半兵衛殿! (せきこみ) 366 00:32:00,123 --> 00:32:02,123 半兵衛殿! 367 00:32:12,702 --> 00:32:15,671 (善助)半兵衛様は? 368 00:32:15,671 --> 00:32:20,371 落ち着いた。 今は眠っておられる。 369 00:32:25,348 --> 00:32:27,350 いかがした? 370 00:32:27,350 --> 00:32:31,487 (九郎右衛門)実は 村重様の事を話しておりました。 371 00:32:31,487 --> 00:32:35,787 (太兵衛) 謀反というのは 誠ですか? 372 00:32:39,762 --> 00:32:41,762 それがしが探ってまいります。 373 00:32:47,103 --> 00:32:51,774 (荒木)ばかも休み休み言え。 何故 わしが謀反など…。 374 00:32:51,774 --> 00:32:54,443 (仙千代)米を買い占めている という噂があります。 375 00:32:54,443 --> 00:32:57,346 (荒木)知らぬ! 米など買い占めておらぬ。 376 00:32:57,346 --> 00:32:59,782 中川清秀殿の茨木城では➡ 377 00:32:59,782 --> 00:33:02,451 兵糧が 運び込まれておるではござらぬか。 378 00:33:02,451 --> 00:33:06,322 それは 万一の時の蓄えだ。 わしも清秀も 逆心などない! 379 00:33:06,322 --> 00:33:10,326 万一というのは 織田と 一戦交えようという時では? 380 00:33:10,326 --> 00:33:13,095 違う! (仙千代)しかし…。 (光秀)仙千代。 381 00:33:13,095 --> 00:33:15,998 そう決めてかかっては 話にならぬ。 382 00:33:15,998 --> 00:33:20,298 我らは 事の次第を確かめるために 参ったのだぞ。 383 00:33:23,139 --> 00:33:25,074 (仙千代)先日➡ 384 00:33:25,074 --> 00:33:29,812 本願寺へ兵糧を運ぶ門徒が 見つかったそうでござる。➡ 385 00:33:29,812 --> 00:33:34,083 これを捕らえようとしたところ 門徒は刃向かい➡ 386 00:33:34,083 --> 00:33:39,422 織田の兵が斬られました。 手慣れた戦いぶりから➡ 387 00:33:39,422 --> 00:33:43,759 いずれかの家中の武士 ではないかと➡ 388 00:33:43,759 --> 00:33:47,096 行方を捜しておるところに ござるが よもや…。 389 00:33:47,096 --> 00:33:49,432 言いがかりも大概にせい! 390 00:33:49,432 --> 00:33:52,768 仙千代 もうよいであろう。 391 00:33:52,768 --> 00:33:55,438 あくまでも噂だ。 392 00:33:55,438 --> 00:33:59,138 上様も そのような噂は 信じてはおられぬ。 393 00:34:01,110 --> 00:34:03,779 (光秀)じゃが 村重殿。 394 00:34:03,779 --> 00:34:07,116 疑いを晴らすには すぐに安土に行き➡ 395 00:34:07,116 --> 00:34:09,816 上様にお会いした方がよい。 396 00:34:11,787 --> 00:34:13,787 …そうだな。 397 00:34:25,801 --> 00:34:28,471 (荒木)安土へ行ってまいる。 398 00:34:28,471 --> 00:34:31,140 (だし) 上様のお召しでございますか? 399 00:34:31,140 --> 00:34:34,410 (荒木)疑いを晴らすためじゃ。 (右近)では➡ 400 00:34:34,410 --> 00:34:37,079 あれは ただの噂だったので ございますな? 401 00:34:37,079 --> 00:34:39,015 (荒木)無論じゃ。 402 00:34:39,015 --> 00:34:42,418 安心致しました。 403 00:34:42,418 --> 00:34:47,118 安土へ行けば 必ず殺されます。 404 00:34:49,292 --> 00:34:52,428 清秀殿 何を申されるか! 405 00:34:52,428 --> 00:34:56,098 あの上様のご気性からして 一度疑ったものを許すとは➡ 406 00:34:56,098 --> 00:34:59,001 到底思えませぬ。 殿! 407 00:34:59,001 --> 00:35:02,972 よく考えて下され。 上様が門徒をおびき出して➡ 408 00:35:02,972 --> 00:35:06,742 だまし討ちするのを さんざん見てきたではござらぬか。 409 00:35:06,742 --> 00:35:12,114 降伏した門徒を皆殺しにするのを。 よもや お忘れではあるまい! 410 00:35:12,114 --> 00:35:15,985 しかし 行かねば より疑われる。 411 00:35:15,985 --> 00:35:20,790 (清秀)もはや手遅れでございます。 何? 412 00:35:20,790 --> 00:35:24,126 本願寺へ 兵糧を運び込んでいた者が➡ 413 00:35:24,126 --> 00:35:26,826 織田方に捕まりました。 414 00:35:29,999 --> 00:35:39,408 ♬~ 415 00:35:39,408 --> 00:35:43,279 (秀吉)誠にございまするか? (仙千代)間違いございませぬ。 416 00:35:43,279 --> 00:35:47,283 (光秀)されど それは 中川清秀の家中の者。➡ 417 00:35:47,283 --> 00:35:51,020 村重殿の指図によるものか どうかは まだ分かりませぬ。 418 00:35:51,020 --> 00:35:55,958 (仙千代)ならば 何故 村重殿は 安土へ来られぬのです?➡ 419 00:35:55,958 --> 00:35:59,095 逆心があるからでは? 420 00:35:59,095 --> 00:36:01,764 (光秀)それは…。 421 00:36:01,764 --> 00:36:04,667 (秀吉)上様 何とぞ それがしを➡ 422 00:36:04,667 --> 00:36:07,967 有岡城に お遣わし下さい! 423 00:36:10,106 --> 00:36:14,777 万が一 村重殿が 毛利に寝返ったとなれば➡ 424 00:36:14,777 --> 00:36:18,647 摂津一国を敵に回す事となります。 425 00:36:18,647 --> 00:36:24,120 そうなれば もはや 中国攻めどころではございませぬ。 426 00:36:24,120 --> 00:36:30,120 天下布武のため 村重殿を 敵に渡してはなりませぬ! 427 00:36:31,927 --> 00:36:36,699 新しき世は わしにしか つくれぬ。 428 00:36:36,699 --> 00:36:40,603 村重は それゆえ わしについてきた。 429 00:36:40,603 --> 00:36:45,074 わしの新しき世に やつは欠かせぬ。 430 00:36:45,074 --> 00:36:50,413 上様 それがしも いま一度 お遣わし下さい。 431 00:36:50,413 --> 00:36:54,083 村重の本意を確かめてこい。 432 00:36:54,083 --> 00:36:57,420 (2人)ははっ! 433 00:36:57,420 --> 00:37:12,968 ♬~ 434 00:37:12,968 --> 00:37:15,668 ≪(だし)失礼致しまする。 435 00:37:19,442 --> 00:37:23,442 殿 夕げの支度が整っておりますが。 436 00:37:25,114 --> 00:37:28,984 だし。 はい。 437 00:37:28,984 --> 00:37:32,922 もし わしが天下人になったら どうする? 438 00:37:32,922 --> 00:37:37,693 天下人でございますか? 439 00:37:37,693 --> 00:37:42,064 さあ… 考えた事もございませぬゆえ➡ 440 00:37:42,064 --> 00:37:45,064 何とお答えしてよいか…。 441 00:37:48,404 --> 00:37:52,074 安国寺恵瓊殿からの書状じゃ。 442 00:37:52,074 --> 00:37:54,977 そのお方は 確か 毛利の…。 443 00:37:54,977 --> 00:37:58,948 さよう。 わしが毛利につくというのなら➡ 444 00:37:58,948 --> 00:38:04,420 大いに歓迎すると。 毛利には天下を取る野心はない。 445 00:38:04,420 --> 00:38:08,090 織田を倒した暁には どうぞ 荒木殿が➡ 446 00:38:08,090 --> 00:38:11,427 天下人におなりになるがよい。 447 00:38:11,427 --> 00:38:15,297 毛利が支える とある。 448 00:38:15,297 --> 00:38:18,767 ハハハハハハハ…。 449 00:38:18,767 --> 00:38:20,703 (だし)殿…。 450 00:38:20,703 --> 00:38:27,109 (赤ちゃんの声) 451 00:38:27,109 --> 00:38:30,779 この子のために どうすればよいのか➡ 452 00:38:30,779 --> 00:38:34,049 生き残るためには➡ 453 00:38:34,049 --> 00:38:36,349 どうすればよいのか…。 454 00:38:42,725 --> 00:38:46,395 (元春)村重は 本当に こちらに寝返るのか? 455 00:38:46,395 --> 00:38:50,266 (恵瓊)まだ はっきりとは 分かりませぬが いずれ 必ず。➡ 456 00:38:50,266 --> 00:38:55,070 信長の所業に ついていけぬようでございますな。 457 00:38:55,070 --> 00:38:57,973 (隆景)宇喜多の裏切りを用心して 兵を退いたが➡ 458 00:38:57,973 --> 00:39:02,273 村重が こちらにつくとなれば 形勢は大きく変わりますぞ。 459 00:39:04,079 --> 00:39:06,015 (輝元)「一寸先は闇」。➡ 460 00:39:06,015 --> 00:39:08,951 何が起こるか分からぬものですな。 461 00:39:08,951 --> 00:39:11,954 (隆景)織田は 遠からず ばらばらになる。 462 00:39:11,954 --> 00:39:15,654 恵瓊 そなたの見立てどおりのようじゃ。 463 00:39:24,400 --> 00:39:26,769 (清秀) 上様が恐ろしいお方という事は➡ 464 00:39:26,769 --> 00:39:29,438 殿が一番分かっておいでのはず。➡ 465 00:39:29,438 --> 00:39:32,041 仮に こたびの件が許されたとしても➡ 466 00:39:32,041 --> 00:39:36,912 一度生じた疑念は そう たやすく 消えるものではございませぬ。➡ 467 00:39:36,912 --> 00:39:39,915 あの疑り深い上様の事➡ 468 00:39:39,915 --> 00:39:44,053 いずれは 我らを攻め滅ぼすに 相違ありませぬ! 469 00:39:44,053 --> 00:39:46,388 (久左衛門) 織田と戦えと言うのであれば➡ 470 00:39:46,388 --> 00:39:48,724 我ら家臣一同 命を惜しまず➡ 471 00:39:48,724 --> 00:39:51,627 殿のために働く覚悟でございます。 472 00:39:51,627 --> 00:39:54,063 (一同)オ~! 473 00:39:54,063 --> 00:39:57,733 (村次)父上 いかがなさいます? 474 00:39:57,733 --> 00:40:02,071 (家臣たち)殿! 殿! 殿! 475 00:40:02,071 --> 00:40:05,941 殿! なりませぬ。 殿! 476 00:40:05,941 --> 00:40:08,410 早まってはなりませぬ! 477 00:40:08,410 --> 00:40:11,747 血気に はやった評定などに 耳をお貸しになられるな! 478 00:40:11,747 --> 00:40:15,084 控えよ 右近殿! いいえ 控えませぬ! 479 00:40:15,084 --> 00:40:18,420 上様の天下布武を 新しき世を➡ 480 00:40:18,420 --> 00:40:22,091 誰よりも望んでいたのは 殿ではございませぬか!➡ 481 00:40:22,091 --> 00:40:26,762 謀反など 決して なりませぬ! 482 00:40:26,762 --> 00:40:29,665 殿には 義がございませぬ。 483 00:40:29,665 --> 00:40:32,635 それでは 世の人々には 受け入れられませぬ。 484 00:40:32,635 --> 00:40:36,772 (清秀)お主は キリシタンに甘い上様に 心酔しておるようじゃからのう。 485 00:40:36,772 --> 00:40:40,109 せんだっても バテレンを連れて 安土へ行ったそうではないか。 486 00:40:40,109 --> 00:40:43,445 あれは お供をしたまで。 今は キリシタンの事は関わりありませぬ。 487 00:40:43,445 --> 00:40:46,348 当家の行く末をのみ 案じて言っているのです! 488 00:40:46,348 --> 00:40:49,348 (荒木)皆の考えは よく分かった。 489 00:40:52,788 --> 00:40:56,659 かつて わしは 本願寺の顕如に 和睦を申し入れたが➡ 490 00:40:56,659 --> 00:41:01,130 上様を信じられぬと 断られた事がある。➡ 491 00:41:01,130 --> 00:41:04,033 その時 顕如は わしに聞いてきたのだ。 492 00:41:04,033 --> 00:41:08,003 お前は信長様を信じているのかと。 493 00:41:08,003 --> 00:41:12,303 あの時から わしの心は 決まっていたのかもしれぬ。 494 00:41:18,681 --> 00:41:22,818 信長様は 上月城を見捨てた。 495 00:41:22,818 --> 00:41:27,818 黙って従っているだけでは いずれ 我らも使い捨てにされる。 496 00:41:32,094 --> 00:41:35,764 わしは…➡ 497 00:41:35,764 --> 00:41:39,101 信長を信じる事はできぬ! 498 00:41:39,101 --> 00:41:41,770 殿! 天下布武など まやかしだ! 499 00:41:41,770 --> 00:41:46,108 わしは 信長がつくる世など見とうない! 500 00:41:46,108 --> 00:41:49,445 これより 我らは➡ 501 00:41:49,445 --> 00:41:52,348 織田信長を討つ! 502 00:41:52,348 --> 00:41:55,317 (一同)オ~! (荒木)各地に文を出せ!➡ 503 00:41:55,317 --> 00:41:58,454 我らに味方する者は 大勢 現れるであろう! 504 00:41:58,454 --> 00:42:01,154 (一同)はっ! 505 00:42:11,800 --> 00:42:13,736 村重が寝返った! 506 00:42:13,736 --> 00:42:16,036 (元春)誠か!? 507 00:42:19,675 --> 00:42:22,144 我らの勝ちだ! 508 00:42:22,144 --> 00:42:26,014 (顕如)荒木殿は ついに➡ 509 00:42:26,014 --> 00:42:29,714 心を決められたようじゃ。 510 00:42:36,425 --> 00:42:38,425 (江田)はっ! 511 00:42:41,096 --> 00:42:43,031 (職隆)荒木殿が!? 512 00:42:43,031 --> 00:42:46,331 (使番)各地に文を 出しているそうにございます。 513 00:42:49,772 --> 00:42:54,109 (九郎右衛門)殿! 殿! 九郎右衛門 どうであった? 514 00:42:54,109 --> 00:42:57,012 謀反です。➡ 515 00:42:57,012 --> 00:43:01,012 村重様 謀反にございます。 516 00:43:07,656 --> 00:43:11,126 それがし 断じて裏切りは致しませぬ。 517 00:43:11,126 --> 00:43:13,462 村重! 断じて許さぬ。 518 00:43:13,462 --> 00:43:16,131 勝てると見込んだからこそ 立ったのだ。 519 00:43:16,131 --> 00:43:20,002 それがしを裏切った…。 裏切る事はできませぬ。 520 00:43:20,002 --> 00:43:22,471 (荒木)おことこそ 裏切られたのだぞ! 521 00:43:22,471 --> 00:43:24,406 あ~っ! 522 00:43:24,406 --> 00:43:28,143 (荒木)人間とは かくも恐ろしき 事を考えるものなのかと。➡ 523 00:43:28,143 --> 00:43:31,843 官兵衛が そちらに行くので 殺してくれとはな。 524 00:43:33,949 --> 00:43:40,722 <戦国時代 城下町として栄えた伊丹。➡ 525 00:43:40,722 --> 00:43:46,628 摂津の国主という 重要な地位にあった荒木村重は➡ 526 00:43:46,628 --> 00:43:52,928 突如 謀反を起こし 有岡城に籠城します> 527 00:43:56,104 --> 00:43:59,441 <有岡城は 城下町を➡ 528 00:43:59,441 --> 00:44:03,779 堀と土塁で囲んだ 総構えといわれる➡ 529 00:44:03,779 --> 00:44:06,779 守りの堅い城でした> 530 00:44:09,117 --> 00:44:16,417 <更に 村重の傘下にあった 武将たちも 一斉に従いました> 531 00:44:18,794 --> 00:44:24,666 <勇猛な武将として知られる 茨木城主 中川清秀も➡ 532 00:44:24,666 --> 00:44:29,966 織田軍に対し 徹底抗戦の構えを見せます> 533 00:44:32,741 --> 00:44:39,441 <その結果 摂津一国が 寝返る事になったのです> 534 00:44:43,752 --> 00:44:48,423 <村重の謀反は 後に 官兵衛の身にも➡ 535 00:44:48,423 --> 00:44:53,123 影響を与える事になるのです> 536 00:45:34,036 --> 00:45:47,736 ♬~ 537 00:45:50,118 --> 00:45:53,021 お待ち遠さま。 (印南)お~! さあ 飲め。 538 00:45:53,021 --> 00:45:57,459 もっと飲め。 (橋本)はい。 金の心配は いらんぞ。