1 00:00:34,088 --> 00:00:40,428 天正7年11月 有岡城は ついに落城。 2 00:00:40,428 --> 00:00:45,767 官兵衛は 家臣たちの手で救出された。 3 00:00:45,767 --> 00:00:48,436 (善助)お道~! お道! 4 00:00:48,436 --> 00:00:51,105 殿は ご無事じゃ。 湯を持て! どんどん沸かせ! 5 00:00:51,105 --> 00:00:53,041 (お道)殿! (文四郎)殿! 6 00:00:53,041 --> 00:00:55,341 (九郎右衛門)お道殿! ただいま! 7 00:00:56,978 --> 00:00:59,278 姫路に早馬を! 8 00:01:02,717 --> 00:01:05,017 (官兵衛)皆…。 9 00:01:07,655 --> 00:01:10,955 大儀であった…。 10 00:01:13,795 --> 00:01:16,130 (太兵衛)殿…。 11 00:01:16,130 --> 00:01:18,830 (九郎右衛門) 案ずるな。 ご無事じゃ。 12 00:01:22,804 --> 00:01:26,104 (職隆)光! 光! 13 00:01:28,142 --> 00:01:30,078 (光)いかがなされましたか? 14 00:01:30,078 --> 00:01:34,778 (職隆)官兵衛が… 救い出された。 15 00:01:37,418 --> 00:01:41,718 無事じゃ。 今は 善助たちの手の内にある。 16 00:01:45,093 --> 00:01:50,965 (泣き声) 17 00:01:50,965 --> 00:01:54,102 (職隆)光! 18 00:01:54,102 --> 00:02:05,113 ♬~(テーマ音楽) 19 00:02:05,113 --> 00:02:38,746 ♬~ 20 00:02:38,746 --> 00:02:43,618 ♬~ 21 00:02:43,618 --> 00:04:28,618 ♬~ 22 00:04:39,066 --> 00:04:41,002 (一同)キャ~! 23 00:04:41,002 --> 00:04:44,405 (武将)奥方 ならびに 荒木殿のお身内は➡ 24 00:04:44,405 --> 00:04:48,075 上様の命により京へ連れてまいる。 立ちませい! 25 00:04:48,075 --> 00:04:51,746 さあ 立たれよ! 26 00:04:51,746 --> 00:04:55,416 おい 来い! 立て! 27 00:04:55,416 --> 00:05:00,416 さあ 急ぐのだ! 急げ! 28 00:05:03,291 --> 00:05:08,429 (だし)お別れです。 達者に暮らすのですよ。 29 00:05:08,429 --> 00:05:13,301 きっと デウス様がお守り下さいます。 30 00:05:13,301 --> 00:05:16,301 奥方。 31 00:05:23,778 --> 00:05:29,116 だし様…。 だし様! だし様! 32 00:05:29,116 --> 00:05:32,987 (村次)母上はじめ 城に残っていた者は全て➡ 33 00:05:32,987 --> 00:05:35,987 織田方に捕らわれました。 34 00:05:42,063 --> 00:05:44,732 (村次)父上! 35 00:05:44,732 --> 00:05:57,732 ♬~ 36 00:06:03,417 --> 00:06:07,288 あ… み… 水を…。 37 00:06:07,288 --> 00:06:09,588 殿…。 38 00:06:13,761 --> 00:06:16,761 お目覚めでございますか? 39 00:06:18,432 --> 00:06:20,368 光…。 40 00:06:20,368 --> 00:06:23,304 はい。 41 00:06:23,304 --> 00:06:26,304 助かったのだな…。 42 00:06:28,109 --> 00:06:30,409 …はい。 43 00:06:32,713 --> 00:06:36,050 (せきこみ) 44 00:06:36,050 --> 00:06:38,953 水を…。 45 00:06:38,953 --> 00:06:41,253 はい。 46 00:06:43,724 --> 00:06:49,397 早く水を… 水を…。 47 00:06:49,397 --> 00:06:54,268 (善助)殿 水にございます! 殿! 48 00:06:54,268 --> 00:06:57,071 お目覚めじゃ! (お道)殿…。 49 00:06:57,071 --> 00:06:59,371 (太兵衛)殿! 50 00:07:13,621 --> 00:07:16,424 …有岡城は? 51 00:07:16,424 --> 00:07:19,093 落城致しました。 52 00:07:19,093 --> 00:07:23,431 城に残っていた者は 全員 織田方に捕らえられ➡ 53 00:07:23,431 --> 00:07:26,431 恐らく だし様も…。 54 00:07:28,102 --> 00:07:31,973 (太兵衛)うわごとに申されていた 牢番のせがれは救い出しました。 55 00:07:31,973 --> 00:07:34,375 (お道)奥で休ませております。 56 00:07:34,375 --> 00:07:38,713 そうか…。 57 00:07:38,713 --> 00:07:40,713 (鳴き声) 58 00:07:43,584 --> 00:07:45,586 羽柴様! 59 00:07:45,586 --> 00:07:48,389 (秀吉)官兵衛…。 60 00:07:48,389 --> 00:07:51,089 羽柴様…。 61 00:07:52,727 --> 00:07:57,427 お主… 誠 官兵衛か? 62 00:08:00,067 --> 00:08:03,404 こんな姿になって…。 63 00:08:03,404 --> 00:08:06,073 よう生きておった…。 64 00:08:06,073 --> 00:08:10,411 よう生きておった! ハハハハハハハ。 65 00:08:10,411 --> 00:08:14,081 官兵衛…。 66 00:08:14,081 --> 00:08:16,781 秀吉様…。 何じゃ? 67 00:08:18,753 --> 00:08:21,088 三木城は…? 68 00:08:21,088 --> 00:08:24,759 こんな体になっても➡ 69 00:08:24,759 --> 00:08:27,759 まだ戦場の事を気にするか? 70 00:08:31,098 --> 00:08:33,034 (秀吉)まだ落ちてはおらん。 71 00:08:33,034 --> 00:08:38,372 しかし お主と半兵衛の策に従って➡ 72 00:08:38,372 --> 00:08:44,712 城を囲み もはや 兵糧は尽きておる。 73 00:08:44,712 --> 00:08:48,712 落城まで あと僅かじゃ。 74 00:08:52,053 --> 00:08:54,753 …半兵衛殿は? 75 00:08:57,391 --> 00:09:00,294 半兵衛は…➡ 76 00:09:00,294 --> 00:09:02,994 死んだ。 77 00:09:06,400 --> 00:09:10,738 半年前じゃ。 78 00:09:10,738 --> 00:09:13,738 平井山の陣所で…。 79 00:09:16,610 --> 00:09:21,382 半兵衛は…➡ 80 00:09:21,382 --> 00:09:28,289 最期まで お主の事を気にかけておったぞ。 81 00:09:28,289 --> 00:09:31,692 [ 回想 ] (半兵衛)これからは…➡ 82 00:09:31,692 --> 00:09:34,992 何事も 官兵衛をお頼り下され。 83 00:09:37,031 --> 00:09:40,701 (秀吉)官兵衛 今から➡ 84 00:09:40,701 --> 00:09:43,604 上様に会いに行く。 85 00:09:43,604 --> 00:09:46,574 今から…? そうじゃ。➡ 86 00:09:46,574 --> 00:09:51,712 上様は いまだに お主が 裏切ったと 信じ込んでおる。➡ 87 00:09:51,712 --> 00:09:55,382 何としても 一刻も早く➡ 88 00:09:55,382 --> 00:10:00,082 上様のお疑いを晴らさねばならぬ。 89 00:10:03,057 --> 00:10:05,392 (信長)何用じゃ? 猿。 90 00:10:05,392 --> 00:10:11,065 はっ。 有岡城にて 思わぬ拾い物を致しました。 91 00:10:11,065 --> 00:10:13,734 拾い物? 92 00:10:13,734 --> 00:10:16,734 はっ。 頼む。 はっ。 93 00:10:39,426 --> 00:10:43,426 黒田官兵衛にございます! 94 00:10:52,006 --> 00:10:55,776 (秀吉)官兵衛は 荒木村重により➡ 95 00:10:55,776 --> 00:11:00,648 有岡城の地下牢に 1年にわたり幽閉され➡ 96 00:11:00,648 --> 00:11:04,118 かような姿に成り果てました。➡ 97 00:11:04,118 --> 00:11:06,787 この姿をご覧になれば➡ 98 00:11:06,787 --> 00:11:09,690 お分かり頂けたと思います。 99 00:11:09,690 --> 00:11:15,990 黒田官兵衛 決して裏切ってはおりませぬ! 100 00:11:23,804 --> 00:11:29,143 上様 何とぞ➡ 101 00:11:29,143 --> 00:11:34,443 官兵衛の事を お許し願いとう存じまする! 102 00:11:40,754 --> 00:11:42,690 許す。 103 00:11:42,690 --> 00:11:45,390 ありがたき幸せ! 104 00:11:50,097 --> 00:11:53,767 官兵衛。 105 00:11:53,767 --> 00:11:57,104 わしは そちに わびねばならぬ事がある。 106 00:11:57,104 --> 00:12:01,976 恐れながら! 上様 実は いま一人➡ 107 00:12:01,976 --> 00:12:07,276 お目通りを 願っておる者がおります。 小六! 108 00:12:18,125 --> 00:12:20,825 (松寿丸)父上! 109 00:12:25,799 --> 00:12:28,799 私 松寿です! 110 00:12:35,609 --> 00:12:40,909 し… 松寿か…? はい 松寿です。 111 00:12:44,285 --> 00:12:49,423 松寿…。 父上! 112 00:12:49,423 --> 00:12:52,123 松寿…。 113 00:12:53,761 --> 00:12:57,461 松寿…。 父上…。 114 00:13:03,103 --> 00:13:08,776 (泣き声) 115 00:13:08,776 --> 00:13:12,446 父上! 松寿! 116 00:13:12,446 --> 00:13:14,782 父上! 117 00:13:14,782 --> 00:13:20,120 ご覧のとおり 松寿丸は生きております。 118 00:13:20,120 --> 00:13:22,456 殺さずに匿ったのは➡ 119 00:13:22,456 --> 00:13:26,794 今は亡き 竹中半兵衛にございます! 120 00:13:26,794 --> 00:13:31,632 この松寿丸の事も併せて➡ 121 00:13:31,632 --> 00:13:35,602 何とぞ 何とぞ➡ 122 00:13:35,602 --> 00:13:39,902 お許し頂きとう存じまする! 123 00:13:42,276 --> 00:13:46,747 半兵衛め…。 124 00:13:46,747 --> 00:13:50,447 わしをたばかったか…。 125 00:13:52,419 --> 00:13:56,090 さすがは希代の軍師…。 126 00:13:56,090 --> 00:13:59,426 死して なお この信長を手玉に取ったか。 127 00:13:59,426 --> 00:14:01,426 (秀吉)はっ! 128 00:14:05,099 --> 00:14:08,769 よかろう。 129 00:14:08,769 --> 00:14:11,469 わしの負けだ。 130 00:14:18,112 --> 00:14:21,782 官兵衛。 131 00:14:21,782 --> 00:14:23,782 許せ。 132 00:14:28,655 --> 00:14:31,458 猿。 はっ。 133 00:14:31,458 --> 00:14:33,727 官兵衛を手厚く介抱してやれ。 134 00:14:33,727 --> 00:14:36,427 (秀吉)ありがたき幸せ! 135 00:14:41,402 --> 00:14:43,337 父上! 136 00:14:43,337 --> 00:14:45,739 若…。 若…。 137 00:14:45,739 --> 00:14:47,674 よくぞ ご無事で…。 138 00:14:47,674 --> 00:14:52,374 本当に ようございました。 全て 竹中様のおかげだ。 139 00:14:54,748 --> 00:14:58,419 半兵衛殿…。 140 00:14:58,419 --> 00:15:00,754 よかった。 141 00:15:00,754 --> 00:15:11,098 ♬~ 142 00:15:11,098 --> 00:15:13,767 (秀吉)おね! おね おね! (おね)はい!➡ 143 00:15:13,767 --> 00:15:15,702 お帰りなさいませ! ご首尾は? 144 00:15:15,702 --> 00:15:20,107 ハハハハハハハ 全て うまくいった! 145 00:15:20,107 --> 00:15:23,444 よかった! 146 00:15:23,444 --> 00:15:26,780 官兵衛殿は 大事ありませぬか?➡ 147 00:15:26,780 --> 00:15:29,450 1年も牢に入れられて…。 148 00:15:29,450 --> 00:15:32,352 まるで化け物じゃ。 うわっ。 149 00:15:32,352 --> 00:15:36,056 元に戻るまで しばらく時がかかるであろう。 150 00:15:36,056 --> 00:15:39,726 されど あやつには 頼もしい家来がついておる。 151 00:15:39,726 --> 00:15:42,629 心配ご無用じゃ! 152 00:15:42,629 --> 00:15:45,399 ハハハハハハハハハハハハ。 153 00:15:45,399 --> 00:15:50,270 あ~ 全ては 半兵衛殿のおかげですね。 154 00:15:50,270 --> 00:15:56,410 己が死んだあとの事まで 全て見通しておった。 155 00:15:56,410 --> 00:15:58,745 あっぱれな男よ。 156 00:15:58,745 --> 00:16:02,416 はい…。 157 00:16:02,416 --> 00:16:06,286 なれど お前様には まだ 官兵衛殿がおります。 158 00:16:06,286 --> 00:16:10,290 二度と 官兵衛殿を 手放してはなりませぬぞ! 159 00:16:10,290 --> 00:16:12,426 分かっておる。 おね。 はい。 160 00:16:12,426 --> 00:16:15,329 お前も離さんぞ! ちょっと お前様! 161 00:16:15,329 --> 00:16:19,299 官兵衛は 弱った体を癒やすため➡ 162 00:16:19,299 --> 00:16:24,037 湯治場として名高い 摂津の有馬に 身を寄せていた。 163 00:16:24,037 --> 00:16:29,776 この有馬の湯は 肌にもよい上 膝にも効くといわれております。 164 00:16:29,776 --> 00:16:34,381 きっと 以前のようなお体に 戻られるでしょう。 165 00:16:34,381 --> 00:16:57,604 ♬~ 166 00:16:57,604 --> 00:17:00,607 うわっ… うわっ! うわ~っ! 167 00:17:00,607 --> 00:17:07,748 開けてくれ~! 誰か~! 誰か 開けろ~! 168 00:17:07,748 --> 00:17:11,418 うわ~っ! うわ~っ! 殿! いかがなされました!? 169 00:17:11,418 --> 00:17:13,418 うわ~っ! 殿! 170 00:17:17,291 --> 00:17:19,291 大事ありませぬか? 171 00:17:31,438 --> 00:17:33,373 (右近)だし様…。➡ 172 00:17:33,373 --> 00:17:36,073 だし様! 173 00:17:44,384 --> 00:17:46,720 右近様…。 174 00:17:46,720 --> 00:17:49,389 (右近)お会いしたかった。 175 00:17:49,389 --> 00:17:52,726 村重様を裏切った私が➡ 176 00:17:52,726 --> 00:17:56,063 あなたに合わせる顔も ありませぬが…。 177 00:17:56,063 --> 00:18:00,734 今となっては どうでもよい事。 178 00:18:00,734 --> 00:18:03,637 殿は どうしておられますか? 179 00:18:03,637 --> 00:18:06,337 尼崎城に籠もったままで…。 180 00:18:09,743 --> 00:18:15,043 村重様の事 恨んでおいででしょうな。 181 00:18:17,417 --> 00:18:19,417 いいえ。 182 00:18:21,288 --> 00:18:24,091 これも定めでございます。 183 00:18:24,091 --> 00:18:27,427 殿には 私の代わりに➡ 184 00:18:27,427 --> 00:18:31,127 いつまでも 生き続けて頂きとう存じます。 185 00:18:36,236 --> 00:18:39,039 官兵衛様は ご無事でしたか? 186 00:18:39,039 --> 00:18:42,039 ご家来衆に助け出されたようです。 187 00:18:43,710 --> 00:18:47,047 それは よかった。 188 00:18:47,047 --> 00:18:50,917 ずっと気になっておりました。 189 00:18:50,917 --> 00:18:53,720 死ぬのは…➡ 190 00:18:53,720 --> 00:18:57,057 ここにいる 荒木の一族だけで十分。 191 00:18:57,057 --> 00:18:59,726 女 子どもには 罪はありませぬ。 192 00:18:59,726 --> 00:19:02,629 上様に助命をお願いしております。 193 00:19:02,629 --> 00:19:06,629 決して 諦めてはなりませぬ。 194 00:19:31,658 --> 00:19:36,358 殿の足は… もう 元には戻らんかもしれん。 195 00:19:39,032 --> 00:19:42,369 くそ! もっと早くお救いしていれば…。 196 00:19:42,369 --> 00:19:45,038 (九郎右衛門)何を言うておる。➡ 197 00:19:45,038 --> 00:19:47,708 殿の足が戻らんのなら➡ 198 00:19:47,708 --> 00:19:52,708 わしらが生涯をかけ 殿の足になればよい。 199 00:19:55,582 --> 00:19:57,882 分かっておる。 200 00:20:10,931 --> 00:20:13,931 歩かれますか? 201 00:20:21,408 --> 00:20:23,408 あっ…。 202 00:20:38,425 --> 00:20:40,360 光…。 203 00:20:40,360 --> 00:20:44,060 殿…。 204 00:20:54,441 --> 00:20:59,312 よくぞ… ご無事で…。 205 00:20:59,312 --> 00:21:01,612 何故…? 206 00:21:03,784 --> 00:21:09,084 矢も楯もたまらず… 来てしまいました。 207 00:21:18,331 --> 00:21:20,631 (松寿丸)母上! 208 00:21:25,071 --> 00:21:27,808 松寿! 母上…。 209 00:21:27,808 --> 00:21:31,144 松寿…。 210 00:21:31,144 --> 00:21:34,047 松寿! 母上! 211 00:21:34,047 --> 00:21:37,417 松寿…。 212 00:21:37,417 --> 00:21:41,087 母上…。 松寿…。 213 00:21:41,087 --> 00:21:45,087 母上…。 松寿…。 214 00:21:56,436 --> 00:22:00,106 前代未聞の成敗が行われた。 215 00:22:00,106 --> 00:22:02,442 なんて事を…。 216 00:22:02,442 --> 00:22:04,377 (荒木)何事じゃ! 217 00:22:04,377 --> 00:22:07,377 (村次)父上! 218 00:22:16,990 --> 00:22:19,459 キャ~! 219 00:22:19,459 --> 00:22:23,330 (泣き声) 220 00:22:23,330 --> 00:22:27,330 (子どもたち)キャ~! 221 00:22:34,407 --> 00:22:38,078 わしは信長には負けぬ…。 222 00:22:38,078 --> 00:22:41,778 断じて負けぬ…。 223 00:22:43,950 --> 00:22:46,753 断じて負けぬ! 224 00:22:46,753 --> 00:22:49,656 負けぬ… 負けぬ! 225 00:22:49,656 --> 00:22:53,426 今 何とおっしゃいましたか? 226 00:22:53,426 --> 00:22:57,097 昨日の事です。 尼崎城外で➡ 227 00:22:57,097 --> 00:22:59,766 おもだった者122名を磔とし➡ 228 00:22:59,766 --> 00:23:03,103 残った500人余りを 家4軒に押し込め➡ 229 00:23:03,103 --> 00:23:06,773 火を放ち 焼き殺してしまいました。 230 00:23:06,773 --> 00:23:09,442 そんな…。 231 00:23:09,442 --> 00:23:13,442 上様のお怒りは 尋常ではございませぬ! 232 00:23:16,783 --> 00:23:21,783 もはや なすすべがございませぬ。 233 00:23:23,456 --> 00:23:28,128 これが… 裏切りの報い…。 234 00:23:28,128 --> 00:23:39,739 ♬~ 235 00:23:39,739 --> 00:23:44,077 (一益)摂津での仕置きは 滞りなく終わりました。 236 00:23:44,077 --> 00:23:46,980 村重に見せつけたか? 237 00:23:46,980 --> 00:23:49,280 はい。 238 00:23:55,689 --> 00:24:01,094 (光秀)これで 村重への見せしめは 十分でございます。 239 00:24:01,094 --> 00:24:06,433 京へ連れてまいった荒木の一族は ほとんどが 女 子ども。 240 00:24:06,433 --> 00:24:11,304 恐れながら この上の殺生は おとどまりを! 241 00:24:11,304 --> 00:24:16,776 (信長)村重と その一党は 城を捨てて逃げた。➡ 242 00:24:16,776 --> 00:24:20,447 武士にあるまじき 卑劣な行い。➡ 243 00:24:20,447 --> 00:24:23,116 罰を与えねばならぬ。 244 00:24:23,116 --> 00:24:26,453 女 子どもであろうが 見逃す訳にはゆかぬ! 245 00:24:26,453 --> 00:24:30,323 (信忠)されど 中には はらみ女もいるとの事。 246 00:24:30,323 --> 00:24:33,259 それがしの妻も みごもっております。 247 00:24:33,259 --> 00:24:37,063 それがしに免じて 何とぞ 女 子どもだけでも➡ 248 00:24:37,063 --> 00:24:39,966 お許し下さいますよう…。 (信長)信忠! 249 00:24:39,966 --> 00:24:43,937 さような事で 天下を治められるか! 250 00:24:43,937 --> 00:24:46,406 …はっ。 251 00:24:46,406 --> 00:24:52,278 (信長)荒木の一族郎党は 草の根分けても捜し出し➡ 252 00:24:52,278 --> 00:24:55,415 根絶やしにするのだ。 253 00:24:55,415 --> 00:24:58,084 (一同)はっ。 254 00:24:58,084 --> 00:26:05,084 ♬~ 255 00:26:16,096 --> 00:26:18,765 なんと美しい…。 256 00:26:18,765 --> 00:26:23,103 おかわいそうに…。 なあ。 257 00:26:23,103 --> 00:26:26,403 (さと)だし様! (兵1)声かけるな! (兵2)よい。 258 00:26:41,054 --> 00:27:07,080 ♬~ 259 00:27:07,080 --> 00:27:17,724 (泣き声) 260 00:27:17,724 --> 00:27:20,627 何も怖くありませんよ。 261 00:27:20,627 --> 00:27:23,429 すぐに終わります。 262 00:27:23,429 --> 00:27:27,100 (子どもたちの泣き声) 263 00:27:27,100 --> 00:27:38,044 ♬~(「In Paradisum 楽園にて」) 264 00:27:38,044 --> 00:28:30,763 ♬~(一同の歌声) 265 00:28:30,763 --> 00:28:37,763 イエズス マリア… イエズス マリア… イエズス マリア。 266 00:28:45,712 --> 00:28:48,615 殿…。 267 00:28:48,615 --> 00:28:51,584 えいっ! (一同)キャ~! 268 00:28:51,584 --> 00:28:56,055 (泣き声) 269 00:28:56,055 --> 00:28:58,725 12月16日。 270 00:28:58,725 --> 00:29:03,396 だしをはじめ 荒木村重の一族36人が➡ 271 00:29:03,396 --> 00:29:07,696 京の六条河原で処刑された。 272 00:29:21,414 --> 00:29:24,317 (村次)父上! 父上! 273 00:29:24,317 --> 00:29:26,317 父上…。 274 00:29:28,288 --> 00:29:30,288 母上が…。 275 00:29:33,693 --> 00:30:02,693 (雷鳴) 276 00:30:05,391 --> 00:30:08,294 わしは信長には負けぬ…。 277 00:30:08,294 --> 00:30:10,730 断じて負けぬ! 278 00:30:10,730 --> 00:30:14,600 (雷鳴) 279 00:30:14,600 --> 00:30:18,300 あ~っ! 280 00:30:26,746 --> 00:30:30,616 (雷鳴) 281 00:30:30,616 --> 00:30:34,616 信長~! 282 00:30:39,092 --> 00:30:42,792 あ~っ! 283 00:30:44,764 --> 00:30:48,634 (泣き声) 284 00:30:48,634 --> 00:30:54,774 その後 荒木村重は 城を捨て 逃亡した。 285 00:30:54,774 --> 00:30:59,112 その行方は ようとして知れなかった。 286 00:30:59,112 --> 00:31:02,112 わしは負けぬ! 287 00:31:42,088 --> 00:31:45,958 終わりだ。 太兵衛。 288 00:31:45,958 --> 00:31:48,258 (太兵衛)はい。 289 00:31:49,962 --> 00:31:54,100 殿 諦めるのが早うございます。 290 00:31:54,100 --> 00:31:56,035 しかし…。 291 00:31:56,035 --> 00:31:58,035 太兵衛! 292 00:31:59,772 --> 00:32:01,772 …はい。 293 00:32:03,643 --> 00:32:06,643 (善助)殿! 294 00:32:09,782 --> 00:32:13,782 (善助)高山右近様より お使者が参られました。 295 00:32:15,455 --> 00:32:20,326 だし様が… 京の六条河原にて➡ 296 00:32:20,326 --> 00:32:23,626 ご成敗と相なりましてございます。 297 00:32:25,465 --> 00:32:36,409 ♬~ 298 00:32:36,409 --> 00:32:39,745 殿は さぞかし ご心痛であろう。 299 00:32:39,745 --> 00:32:45,418 (太兵衛)ああ。 いま一歩でという時にのう。 300 00:32:45,418 --> 00:32:48,087 (九郎右衛門)いま一歩? 301 00:32:48,087 --> 00:32:52,959 (太兵衛)殿の足は どんどん よくなっておる。➡ 302 00:32:52,959 --> 00:32:55,962 元のようにとは いかぬだろうが➡ 303 00:32:55,962 --> 00:33:00,666 いずれ ご自身で歩けるようになろう。 304 00:33:00,666 --> 00:33:05,104 (善助)お前に分かるのか? 305 00:33:05,104 --> 00:33:11,777 毎日 朝から晩まで 肩をお貸ししております。 306 00:33:11,777 --> 00:33:18,117 あとは 殿のお気持ち次第という事か。 307 00:33:18,117 --> 00:33:20,117 うむ。 308 00:33:24,790 --> 00:33:29,662 あ~。 あ… あ…。 309 00:33:29,662 --> 00:33:32,598 あ~。 殿…。 310 00:33:32,598 --> 00:33:35,067 あ… あ~。 311 00:33:35,067 --> 00:33:37,003 殿! 312 00:33:37,003 --> 00:33:39,003 あっ! 313 00:33:42,742 --> 00:33:45,042 殿…。 314 00:33:52,752 --> 00:33:56,052 随分と うなされておいででした。 315 00:34:02,762 --> 00:34:08,100 眠ると わしは…➡ 316 00:34:08,100 --> 00:34:12,972 あの土牢におる…。 317 00:34:12,972 --> 00:34:20,680 じめじめとし…➡ 318 00:34:20,680 --> 00:34:25,651 虫が はい回り…➡ 319 00:34:25,651 --> 00:34:30,651 わしは 一生 そこから出る事は かなわぬ…。 320 00:34:34,060 --> 00:34:36,360 殿! 321 00:34:39,398 --> 00:34:44,098 心を土牢の中に 置いてきたかのようだ。 322 00:34:52,745 --> 00:34:57,416 こんな足では…➡ 323 00:34:57,416 --> 00:35:01,116 もう 馬にも乗れぬ…。 324 00:35:07,426 --> 00:35:11,726 以前のわしには もう戻れぬ。 325 00:35:17,770 --> 00:35:22,108 戻れずとも…➡ 326 00:35:22,108 --> 00:35:25,808 殿は殿でございます。 327 00:35:38,057 --> 00:35:41,057 気休めを申すな! 328 00:35:44,397 --> 00:35:49,068 こんなざまでは…➡ 329 00:35:49,068 --> 00:35:53,768 戦場では何の役にも立たぬ。 330 00:35:56,742 --> 00:36:03,442 わしは… わしは もう…。 331 00:36:18,998 --> 00:36:22,968 殿。 九郎右衛門が松寿を連れて➡ 332 00:36:22,968 --> 00:36:25,968 姫路へ戻ると申しております。 333 00:36:27,707 --> 00:36:32,378 殿のお加減も よくなられた ようなので 一足お先に。 334 00:36:32,378 --> 00:36:35,078 分かった。 335 00:36:40,252 --> 00:36:46,252 父上 姫路に戻る前に お渡ししたいものがございます。 336 00:37:13,018 --> 00:37:15,755 軍配? 竹中半兵衛様から➡ 337 00:37:15,755 --> 00:37:18,090 お預かり致したものです。➡ 338 00:37:18,090 --> 00:37:23,429 最後にお別れする際に 父上に渡してほしいと。 339 00:37:23,429 --> 00:37:26,129 半兵衛殿が…? 340 00:37:30,770 --> 00:37:33,038 半兵衛様は➡ 341 00:37:33,038 --> 00:37:36,709 ご自分の命が長くない事を 悟って➡ 342 00:37:36,709 --> 00:37:39,612 自らの思いを➡ 343 00:37:39,612 --> 00:37:45,384 この軍配に込められたのでしょう。 344 00:37:45,384 --> 00:37:48,721 それを受け継ぐ者は➡ 345 00:37:48,721 --> 00:37:51,390 殿のほかにおりませぬ。 346 00:37:51,390 --> 00:37:53,726 [ 回想 ] (半兵衛)ただ最良の策を考え➡ 347 00:37:53,726 --> 00:37:56,629 実行する。 348 00:37:56,629 --> 00:38:01,066 そのため 嫌われ 憎まれ➡ 349 00:38:01,066 --> 00:38:05,938 命を落とす事があっても それこそが軍師というもの。 350 00:38:05,938 --> 00:38:11,238 後を継ぐのは お主しかおらぬと思っておる。 351 00:38:18,417 --> 00:38:23,088 半兵衛殿は➡ 352 00:38:23,088 --> 00:38:27,760 わしに まだ働けと申されるか…。 353 00:38:27,760 --> 00:38:31,630 殿。 殿。 354 00:38:31,630 --> 00:38:33,630 父上。 355 00:39:04,063 --> 00:39:26,318 ♬~ 356 00:39:26,318 --> 00:39:31,090 光…。 はい。 357 00:39:31,090 --> 00:39:35,390 養生は終わりだ。 358 00:39:36,896 --> 00:39:39,596 はい。 359 00:39:45,037 --> 00:39:47,706 姫路へ戻るぞ! 360 00:39:47,706 --> 00:39:50,406 (善助 太兵衛 九郎右衛門)はっ! 361 00:39:52,044 --> 00:39:54,947 年が明けた正月。 362 00:39:54,947 --> 00:39:59,947 官兵衛たちは そろって 姫路城に戻った。 363 00:40:06,592 --> 00:40:12,064 (善助)殿 ご帰館 おめでとうございまする! 364 00:40:12,064 --> 00:40:15,401 (一同)おめでとうございまする! 365 00:40:15,401 --> 00:40:18,101 官兵衛…。 366 00:40:21,073 --> 00:40:24,944 よくぞ 戻った。 367 00:40:24,944 --> 00:40:30,749 (休夢) この日を… 待っておったぞ。 368 00:40:30,749 --> 00:40:34,620 父上 叔父上。 369 00:40:34,620 --> 00:40:39,758 ご心配をおかけし 申し訳ございませぬ。 370 00:40:39,758 --> 00:40:43,629 足は…➡ 371 00:40:43,629 --> 00:40:46,929 大事ないか? 372 00:40:52,338 --> 00:40:57,638 皆の者 心配をかけた。 373 00:41:00,446 --> 00:41:04,783 皆も知ってのとおり…➡ 374 00:41:04,783 --> 00:41:08,120 わしは 以前のようには動けぬ。 375 00:41:08,120 --> 00:41:11,023 (善助)殿! 376 00:41:11,023 --> 00:41:15,461 我らに お任せ下さいませ! 377 00:41:15,461 --> 00:41:19,131 お使い下さいませ! (家臣1)わしらも おりまする! 378 00:41:19,131 --> 00:41:23,802 (家臣2)殿についてまいりまする。 (家臣一同)殿! 379 00:41:23,802 --> 00:41:33,078 (家臣一同)殿! 380 00:41:33,078 --> 00:41:35,414 頼むぞ! 381 00:41:35,414 --> 00:41:37,349 (一同)はっ! 382 00:41:37,349 --> 00:42:02,441 ♬~ 383 00:42:02,441 --> 00:42:06,111 半兵衛殿…。 384 00:42:06,111 --> 00:42:28,801 ♬~ 385 00:42:28,801 --> 00:42:33,405 黒田官兵衛様 ご着到にございまする! 386 00:42:33,405 --> 00:42:36,308 秀吉様! 官兵衛! 387 00:42:36,308 --> 00:42:40,746 長らく留守を致し 申し訳ございませぬ。 388 00:42:40,746 --> 00:42:43,415 官兵衛…。 (蜂須賀)もう よいのか? 389 00:42:43,415 --> 00:42:46,715 はい。 (小一郎)よく戻ったな。 390 00:42:49,288 --> 00:42:53,092 皆の衆 官兵衛が戻ったぞ! 391 00:42:53,092 --> 00:42:56,392 (一同)オ~! さあ 官兵衛! 392 00:42:59,431 --> 00:43:02,431 佐吉。 官兵衛じゃ 官兵衛じゃ! (三成)はっ! 393 00:43:06,772 --> 00:43:09,108 残るは小寺でございます。 394 00:43:09,108 --> 00:43:11,043 (政職)逃げる。 (信長)どこへ逃げても➡ 395 00:43:11,043 --> 00:43:13,779 お主の首をはねてやる。 396 00:43:13,779 --> 00:43:16,682 (政職)許してくれ 官兵衛! 何故 官兵衛を! 397 00:43:16,682 --> 00:43:18,650 あ~! 398 00:43:18,650 --> 00:43:21,653 地獄からの使者として 参上つかまつりました。 399 00:43:21,653 --> 00:43:24,123 立ち去れ! わっ! 400 00:43:24,123 --> 00:43:27,993 黒田の者は 皆 命の重みをかみしめ➡ 401 00:43:27,993 --> 00:43:31,293 共に力強く 生き抜いていくのだ! 402 00:43:34,733 --> 00:43:39,605 <古くから名湯として知られた 有馬温泉。➡ 403 00:43:39,605 --> 00:43:44,409 戦国時代には 刀傷などの療養のため➡ 404 00:43:44,409 --> 00:43:50,082 多くの武将が訪れました。➡ 405 00:43:50,082 --> 00:43:56,755 中でも 秀吉は 滞在のための宿 湯山御殿を建てるほど➡ 406 00:43:56,755 --> 00:44:00,455 足しげく通っています> 407 00:44:03,629 --> 00:44:09,334 <天正7年 有岡城から救出された官兵衛は➡ 408 00:44:09,334 --> 00:44:14,106 池坊左橘右衛門の屋敷に 身を寄せ➡ 409 00:44:14,106 --> 00:44:19,406 衰弱しきった体を癒やしたと 伝わっています> 410 00:44:23,782 --> 00:44:29,454 <官兵衛は その後も 湯治に有馬を訪れました。➡ 411 00:44:29,454 --> 00:44:32,357 7日間で 11回も➡ 412 00:44:32,357 --> 00:44:35,060 湯へ入った事からは➡ 413 00:44:35,060 --> 00:44:40,760 温泉の効能を頼みとしていた事が うかがえます> 414 00:44:44,069 --> 00:44:48,740 <官兵衛再起の地 有馬温泉。➡ 415 00:44:48,740 --> 00:44:55,440 これから 秀吉との二人三脚が始まります> 416 00:45:33,719 --> 00:45:40,125 <松浦静山の娘 静湖姫は 自分の秘密を見破られた事から➡ 417 00:45:40,125 --> 00:45:44,997 彦馬に対し 関心を示すようになっていた。➡ 418 00:45:44,997 --> 00:45:48,800 一方 追っ手に傷を負わされた織江は➡ 419 00:45:48,800 --> 00:45:52,471 干物売りの おつるに 助けられていた。➡ 420 00:45:52,471 --> 00:45:55,807 傷が癒え 行商を手伝う中➡ 421 00:45:55,807 --> 00:46:00,479 彦馬の傍らに 見知らぬ女性がいるのを目撃し➡