1 00:01:58,042 --> 00:02:04,048 ♬~ 2 00:02:04,048 --> 00:02:06,050 ♬~ 急げー! 3 00:02:06,050 --> 00:02:18,062 ♬~ 4 00:02:18,062 --> 00:02:22,066 (捕り方たち)御用だ! 御用だ! 御用だ! 御用だ! 御用だ! 5 00:02:22,066 --> 00:02:37,081 ♬~ 6 00:02:37,081 --> 00:02:39,083 (江藤)<町奉行所の同心と申せば➡ 7 00:02:39,083 --> 00:02:44,083 皆さまが想像なさるのは まず こんなところでしょうな> 8 00:02:49,093 --> 00:02:54,098 <だが ひと口に同心といっても いろいろございます> 9 00:02:54,098 --> 00:02:59,036 <当時 江戸には 南と北に 2つの奉行所がございまして➡ 10 00:02:59,036 --> 00:03:03,040 これが ひと月交代で 市中を取り締まっておりました> 11 00:03:03,040 --> 00:03:10,047 <この南北の両奉行所を合わせると 同心の数は240人> 12 00:03:10,047 --> 00:03:16,053 <定町廻り 臨時廻り 隠密廻りの いわゆる三廻りのほかに➡ 13 00:03:16,053 --> 00:03:20,057 下馬廻り 門前廻り 用部屋手付など➡ 14 00:03:20,057 --> 00:03:22,059 さまざまでございます> 15 00:03:22,059 --> 00:03:24,061 <同心の組屋敷は➡ 16 00:03:24,061 --> 00:03:27,064 八丁堀と申す所にございまして➡ 17 00:03:27,064 --> 00:03:29,066 そこから 世間では 同心たちを➡ 18 00:03:29,066 --> 00:03:31,068 「八丁堀の旦那」と➡ 19 00:03:31,068 --> 00:03:33,068 呼ぶようになったわけです> 20 00:03:35,072 --> 00:03:37,074 <これらの同心たちのうち➡ 21 00:03:37,074 --> 00:03:39,076 なんといっても花形は➡ 22 00:03:39,076 --> 00:03:41,078 「三廻り」といわれている➡ 23 00:03:41,078 --> 00:03:44,081 同心たちでございましょうな> 24 00:03:44,081 --> 00:03:47,084 <そのうち 隠密廻りというのは➡ 25 00:03:47,084 --> 00:03:49,086 ちと特殊なもので別ですが…> 26 00:03:49,086 --> 00:03:52,089 <定町廻りは 一奉行所に6人> 27 00:03:52,089 --> 00:03:55,092 <南北合わせると12人> 28 00:03:55,092 --> 00:03:57,028 <臨時廻りも同数ですから➡ 29 00:03:57,028 --> 00:04:00,031 両方で24人> 30 00:04:00,031 --> 00:04:05,036 <これで 江戸市中の治安を 預かっていたのでございます> 31 00:04:05,036 --> 00:04:11,042 <臨時廻りというのは 定町廻りを 長年務めた者がなりましてな> 32 00:04:11,042 --> 00:04:16,047 <定町廻りの同心の指導 相談に 応じる先輩格といったところです> 33 00:04:16,047 --> 00:04:19,050 <まあ かくいう それがしも➡ 34 00:04:19,050 --> 00:04:24,055 北町奉行所 臨時廻りのひとりと いうわけでございますよ> 35 00:04:24,055 --> 00:04:34,055 ♬~ 36 00:04:46,077 --> 00:05:06,030 ♬~ 37 00:05:06,030 --> 00:05:26,050 ♬~ 38 00:05:26,050 --> 00:05:29,050 ♬~ 39 00:05:50,074 --> 00:05:54,078 (杉山)いや 死体の同心羽織を 見ましたときに お奉行➡ 40 00:05:54,078 --> 00:05:58,015 この杉山虎之助 背筋に ぞっと冷たいものが走りました 41 00:05:58,015 --> 00:06:02,019 顔を持ち上げてみますと 果たして… 42 00:06:02,019 --> 00:06:04,021 (遠山)佐倉政七だった… 43 00:06:04,021 --> 00:06:08,025 (栗原)はい 同じ この 北町奉行所 定町廻り同心 44 00:06:08,025 --> 00:06:12,029 昨日まで 共に 市中を 巡回しておった仲間でございます 45 00:06:12,029 --> 00:06:17,034 下手人の手がかりは? (杉山)それが まだ皆目… 46 00:06:17,034 --> 00:06:20,037 全身めった刺しの 有様でございましたので➡ 47 00:06:20,037 --> 00:06:23,040 侍の仕業では なかろうということだけで 48 00:06:23,040 --> 00:06:26,040 うーん… 恨みかな 49 00:06:29,046 --> 00:06:33,050 (高柳)確かに この稼業… 我らの知らぬところで➡ 50 00:06:33,050 --> 00:06:37,054 恨んでる奴が いくらでもおりましょうから 51 00:06:37,054 --> 00:06:40,057 思えば なんとも恐ろしいことで… 52 00:06:40,057 --> 00:06:44,061 (小室) 怖がって どうする? ああ? 53 00:06:44,061 --> 00:06:48,065 遠山さま どうせが小悪党どもの逆恨み 54 00:06:48,065 --> 00:06:50,067 速やかに下手人を引っ捕らえて➡ 55 00:06:50,067 --> 00:06:54,071 獄門のうえ さらし首にでも してやれば示しがつきましょう 56 00:06:54,071 --> 00:06:57,071 ハッハッハ… 威勢がいいな! 57 00:06:59,009 --> 00:07:03,013 とにかく 町奉行所の同心を 手にかけるとは➡ 58 00:07:03,013 --> 00:07:06,016 お上を恐れぬ不届き者! 59 00:07:06,016 --> 00:07:10,020 おう! 江戸中の どぶをさらってでも➡ 60 00:07:10,020 --> 00:07:13,020 必ずお縄にするんだぜ! 61 00:07:18,028 --> 00:07:21,031 (江藤)佐倉政七… 62 00:07:21,031 --> 00:07:23,033 ゆうべは何をしておったのだ? 63 00:07:23,033 --> 00:07:26,036 酒を飲んでおりました 磯貝と 64 00:07:26,036 --> 00:07:29,039 磯貝? (杉山)はい 65 00:07:29,039 --> 00:07:32,042 あいつ どうしたんだ? 66 00:07:32,042 --> 00:07:36,046 組屋敷に引きこもっております (江藤)うん? 67 00:07:36,046 --> 00:07:42,052 実は 2人が飲んでおります店に それがし 行き合わせまして➡ 68 00:07:42,052 --> 00:07:44,054 そこで へべれけになりまして… 69 00:07:44,054 --> 00:07:48,058 2軒目からは 磯貝と それがし2人きりに… 70 00:07:48,058 --> 00:07:50,060 佐倉とは別れたのか? 71 00:07:50,060 --> 00:07:54,064 はい もう飲めんと申しますので➡ 72 00:07:54,064 --> 00:07:57,064 そのあと それがし 磯貝と共に朝まで… 73 00:08:00,004 --> 00:08:02,006 ハァッ! 74 00:08:02,006 --> 00:08:07,011 ハァッ! (江藤)なるほど… 酒くせえ! 75 00:08:07,011 --> 00:08:09,013 どうも… 76 00:08:09,013 --> 00:08:13,017 あの… 磯貝は どうやら そのとき➡ 77 00:08:13,017 --> 00:08:17,021 佐倉と別れてしまったことを 気に病んでおるらしくて➡ 78 00:08:17,021 --> 00:08:20,021 現場から 青い顔して 組屋敷のほうに… 79 00:08:22,026 --> 00:08:27,031 ふむ… しかし ただ それだけのことで… 80 00:08:27,031 --> 00:08:30,034 ちょっと変だな 81 00:08:30,034 --> 00:08:34,038 はぁ その点は確かに 異常なほどの動揺ぶりで➡ 82 00:08:34,038 --> 00:08:37,038 我々も 少々驚かされました 83 00:08:48,052 --> 00:08:50,052 ふむ… 84 00:09:32,029 --> 00:09:34,031 ≪(物音) 85 00:09:34,031 --> 00:09:36,031 (磯貝)誰だ? 86 00:09:42,039 --> 00:09:44,039 あ~… 狩谷か… 87 00:09:50,047 --> 00:09:52,047 (狩谷)磯貝… 88 00:10:19,009 --> 00:10:21,011 佐倉を殺ったのは 俺ではないぞ 89 00:10:21,011 --> 00:10:25,015 その時刻 俺は 仲間と酒を飲んでおった 90 00:10:25,015 --> 00:10:27,015 断じて俺ではない! 91 00:10:32,022 --> 00:10:35,022 しかし 気になるのは 残されたご新造 92 00:10:37,027 --> 00:10:39,027 きよどののことだ 93 00:10:43,033 --> 00:10:48,033 若い身空で独りになって これから どうやって 生きていかれるのか 94 00:10:50,040 --> 00:10:53,043 哀れなものよ 95 00:10:53,043 --> 00:11:12,996 ♬~ 96 00:11:12,996 --> 00:11:18,001 ♬~ 97 00:11:18,001 --> 00:11:22,005 いやぁ… 根掘り葉掘り お聞きするようだが➡ 98 00:11:22,005 --> 00:11:26,009 気を悪くなさらんでもらいたい これとて 一刻も早く➡ 99 00:11:26,009 --> 00:11:29,009 下手人を挙げたい一心からで ござりましてな 100 00:11:31,014 --> 00:11:36,019 心当たりは ござらんかな? 他人から恨みを買うような… 101 00:11:36,019 --> 00:11:39,019 どんな小さなことでも よいのだが? 102 00:11:40,023 --> 00:11:43,026 何か変わった様子はなかったか… 103 00:11:43,026 --> 00:11:48,026 物言いに気になるとこは なかったか 思い出しませんか 104 00:11:51,034 --> 00:11:58,034 (きよ)旦那さまは家の中では 一切 外のお話をなさらない方でした 105 00:12:00,043 --> 00:12:04,047 もし 誰かに… 106 00:12:04,047 --> 00:12:11,047 恨みを買うようなことが あったとしても 私には… 107 00:12:14,057 --> 00:12:18,061 うーん… まあ 今すぐにと申しても➡ 108 00:12:18,061 --> 00:12:23,066 そう 急にはのぅ… このような事態になって➡ 109 00:12:23,066 --> 00:12:26,069 お気持ちも 動揺しておられようから 110 00:12:26,069 --> 00:12:30,073 落ち着かれれば おいおいと 何か 思い出すこともございましょう 111 00:12:30,073 --> 00:12:34,077 きよどの おつらかろうが お気を落とされるな 112 00:12:34,077 --> 00:12:37,080 もし 困ったことがあれば いつ何時でも この杉山虎之助➡ 113 00:12:37,080 --> 00:12:40,080 命に代えて… (江藤)ああっ! 114 00:12:42,085 --> 00:12:51,094 (泣き声) 115 00:12:51,094 --> 00:13:11,094 ♬~ 116 00:13:14,051 --> 00:13:17,054 (徳次郎)はい どうも! 117 00:13:17,054 --> 00:13:19,054 はい お待ち! 118 00:13:21,058 --> 00:13:26,063 (政吉)あっ! たかりの相手は 口入れ屋の富蔵です 119 00:13:26,063 --> 00:13:28,065 口入れ屋の富蔵? 120 00:13:28,065 --> 00:13:30,067 へい あの富蔵でさぁ! 日本橋の 121 00:13:30,067 --> 00:13:33,070 佐倉さんが 富蔵から 銭をせびってたっていうのか? 122 00:13:33,070 --> 00:13:37,074 富蔵の奴は 商売柄 無宿人や 凶状持ちとの つきあいも多い 123 00:13:37,074 --> 00:13:40,077 (文次) …ていうより 用心棒代わりに 小遣いやって手なずけてたんです 124 00:13:40,077 --> 00:13:42,079 おい! (文次)へい! 125 00:13:42,079 --> 00:13:45,082 そん中には当然 札付きの悪もいる 佐倉さんは➡ 126 00:13:45,082 --> 00:13:49,086 そいつらのお目こぼしをして その代わりに 袖の下をってわけで 127 00:13:49,086 --> 00:13:51,088 佐倉さん そんなことしてたのか… 128 00:13:51,088 --> 00:13:53,090 大分 おためになっていたようで… 129 00:13:53,090 --> 00:13:56,093 こいつが 調べてきたことで 間違いござんせん 130 00:13:56,093 --> 00:13:59,029 金づるってやつだな 131 00:13:59,029 --> 00:14:03,033 たまには 俺もやってることだ (栗原)わたしは やってませんよ 132 00:14:03,033 --> 00:14:06,036 そのうち やるようになる 同心の役得だ 133 00:14:06,036 --> 00:14:11,041 銭のためばかりじゃねえぞ! 御用の役にも立つんだ! 134 00:14:11,041 --> 00:14:13,043 そうでしょうか? 135 00:14:13,043 --> 00:14:15,045 おう! (徳次郎)はい 136 00:14:15,045 --> 00:14:18,048 とにかく その富蔵って奴ん所へ 行ってみようじゃねえか 137 00:14:18,048 --> 00:14:21,051 いえ そっちには 高柳の旦那と 虎の旦那が行ってます 138 00:14:21,051 --> 00:14:23,051 ああ… そうか そうか 139 00:14:31,061 --> 00:14:33,063 (富蔵)いやぁ… 誠に➡ 140 00:14:33,063 --> 00:14:36,066 佐倉さまのことを お聞きしたときは驚きました 141 00:14:36,066 --> 00:14:39,066 一体 誰が そのようなひどいことを… 142 00:14:41,071 --> 00:14:43,073 確かに わたしどもは 時折➡ 143 00:14:43,073 --> 00:14:46,076 いくばくかの ご用立てをいたしてはおりますが 144 00:14:46,076 --> 00:14:48,078 それは もう ほんのすずめの涙 145 00:14:48,078 --> 00:14:51,081 むしろ 佐倉さまに 助けていただいたご恩のほうが➡ 146 00:14:51,081 --> 00:14:55,085 はるかに 多うございましてな 147 00:14:55,085 --> 00:15:00,085 そうしたお方を失うたことは 実に残念でなりません 148 00:15:05,028 --> 00:15:09,032 まさかとは思いますが もしも うちの若い者が➡ 149 00:15:09,032 --> 00:15:12,035 この件に かかわってでもおりましたら… 150 00:15:12,035 --> 00:15:17,040 申し訳ございません どのような お力添えもいたしますゆえ… 151 00:15:17,040 --> 00:15:21,044 どうぞ 一刻も早く 下手人を挙げてくださりませ 152 00:15:21,044 --> 00:15:26,049 うむ… 事情は分かった 今後も 手がかりになるようなことが➡ 153 00:15:26,049 --> 00:15:29,049 分かったら知らせてくれ 邪魔したな 154 00:15:40,063 --> 00:15:42,063 また来るぞ 155 00:15:58,014 --> 00:16:01,017 あれが 富蔵が飼ってる ごろつきどものたまり場か 156 00:16:01,017 --> 00:16:03,019 (政吉) へい 木賃宿も兼ねておりやしてね 157 00:16:03,019 --> 00:16:06,022 奴ら 1日中 あそこで ぶらぶらしてやがるんでさぁ 158 00:16:06,022 --> 00:16:10,022 (騒ぎ声) 159 00:16:16,032 --> 00:16:19,032 (庄五郎)どこの野郎か知らねえが あちこち かぎ回りやがって 160 00:16:21,037 --> 00:16:24,037 どんな目に遭うか 分かってんだろうな? 161 00:16:26,042 --> 00:16:29,045 どんな目に遭うんだ? ハッ! 162 00:16:29,045 --> 00:16:32,045 あとで泣き入れたって知らねえぞ 163 00:16:36,052 --> 00:16:40,056 土蜘蛛の庄五郎だ (栗原)土蜘蛛の庄五郎? 164 00:16:40,056 --> 00:16:43,059 この界隈の地回りどもの親玉だ 165 00:16:43,059 --> 00:16:46,062 富蔵ってのも えれえの飼ってやがる 166 00:16:46,062 --> 00:16:49,065 こっちの侍は何者でしょう? (小室)知らねえ 167 00:16:49,065 --> 00:16:51,065 野郎! 168 00:16:59,009 --> 00:17:01,009 馬鹿野郎! ウワァ! 169 00:17:05,015 --> 00:17:07,015 いかん! 170 00:17:09,019 --> 00:17:12,019 待てー! 待て! (政吉)待ちやがれ! 171 00:17:14,024 --> 00:17:16,026 何やってんだ? 貴様ら 172 00:17:16,026 --> 00:17:18,028 いえね ちょいと この野郎が➡ 173 00:17:18,028 --> 00:17:21,031 ふざけた 因縁つけてきやがったんでね 174 00:17:21,031 --> 00:17:24,034 けがしたのか? ああ かすり傷だ 175 00:17:24,034 --> 00:17:27,037 見せてみろ いい いい! 176 00:17:27,037 --> 00:17:34,044 ♬~ 177 00:17:34,044 --> 00:17:38,048 (庄五郎)佐倉の旦那が 殺されたってことは知ってまさぁ 178 00:17:38,048 --> 00:17:43,048 あのさんぴんもね そのことで 探りを入れに来やがったんで 179 00:17:46,056 --> 00:17:49,059 …で どうなんだ? 180 00:17:49,059 --> 00:17:53,063 お前らが殺ったのか? (庄五郎)めっそうもねえ 181 00:17:53,063 --> 00:17:57,000 佐倉の旦那は 俺たちの恩人なんだ 182 00:17:57,000 --> 00:18:02,005 恩人殺す馬鹿な奴は いねえだろう? なあ? 183 00:18:02,005 --> 00:18:04,007 恩人とは どういう意味だ? 184 00:18:04,007 --> 00:18:07,010 佐倉さまはな 確かに➡ 185 00:18:07,010 --> 00:18:11,014 富蔵の旦那から 袖の下を受け取っていなすった 186 00:18:11,014 --> 00:18:16,019 だけど その代わりに 誰にも相手にされねえ俺たちが➡ 187 00:18:16,019 --> 00:18:19,022 まともな仕事に就けるように かばっていてくだすったんだよ 188 00:18:19,022 --> 00:18:23,026 そうでもしなけりゃ 貴様らみてえに 油断の➡ 189 00:18:23,026 --> 00:18:26,029 ならねえ連中を雇い入れるような 物好きはいねえからな! 190 00:18:26,029 --> 00:18:29,032 ≪ 油断ならねえのは てめえら 同心たちのほうじゃねえか! 191 00:18:29,032 --> 00:18:31,032 なにぃ!? 192 00:18:35,038 --> 00:18:40,043 (弥太)お前たちゃ 汚ねえよ! 兄貴のことを忘れちゃいねえぞ! 193 00:18:40,043 --> 00:18:44,043 何の話だ? (庄五郎)弥太ってんでさぁ 194 00:18:46,049 --> 00:18:51,054 こいつの兄貴は 人を殺めて 身を隠してたんだが➡ 195 00:18:51,054 --> 00:18:55,058 「大した罪にはしねえ 俺たちがかばってやる」って➡ 196 00:18:55,058 --> 00:18:57,994 同心の口車に乗って➡ 197 00:18:57,994 --> 00:19:01,998 この野郎 しゃべっちまったんだ 兄貴の居所を 198 00:19:01,998 --> 00:19:06,002 それで 兄貴は 打ち首獄門ってわけなんだよ 199 00:19:06,002 --> 00:19:11,007 兄貴はな 俺のことは信じてたんだ 200 00:19:11,007 --> 00:19:14,010 俺は堅気だったからよ! 201 00:19:14,010 --> 00:19:17,013 その兄貴を俺は売っちまった 202 00:19:17,013 --> 00:19:20,016 それも てめえら 同心たちのせいでよ! 203 00:19:20,016 --> 00:19:23,019 俺たち同心が 人殺しを かばえるわけねえじゃねえか! 204 00:19:23,019 --> 00:19:26,022 ああ? そんな口車に乗っかった➡ 205 00:19:26,022 --> 00:19:29,025 てめえの 馬鹿さかげんを恨むんだな! 206 00:19:29,025 --> 00:19:32,028 なにぃ!? 207 00:19:32,028 --> 00:19:35,031 この野郎! (庄五郎)弥太! 208 00:19:35,031 --> 00:19:38,034 同心羽織にくるまって のうのうとしてやがれ! 209 00:19:38,034 --> 00:19:41,037 てめえら いつか みんな ぶち殺してやるぞ! 210 00:19:41,037 --> 00:19:44,040 弥太! (弥太)この野郎 離せ! 211 00:19:44,040 --> 00:19:47,043 殺すなら殺せや! 212 00:19:47,043 --> 00:19:50,046 相手になってやらあ! おらぁ! (弥太)上等だぁ! 213 00:19:50,046 --> 00:19:52,046 よせ! 214 00:19:55,051 --> 00:19:58,051 おぬしは けんかをしに来たのか? 215 00:20:02,993 --> 00:20:05,996 2人とも頭を冷やせ! 216 00:20:05,996 --> 00:20:08,996 チッ! やられそうだったくせに 生意気言うな! 217 00:20:11,001 --> 00:20:14,004 すまん! まあ とにかく こんな調子だ 218 00:20:14,004 --> 00:20:17,007 これ以上 こいつらから 何かを聞き出そうったって無理だ 219 00:20:17,007 --> 00:20:19,009 何者なんだ? おぬし 220 00:20:19,009 --> 00:20:24,014 狩谷新八郎 北の同心だ なに? 221 00:20:24,014 --> 00:20:27,017 といっても お前さんたちみてえな 花形とは違う 222 00:20:27,017 --> 00:20:29,019 しがねえ下馬廻りだ 223 00:20:29,019 --> 00:20:33,023 下馬廻りの同心が なぜ 事件に首を突っ込む? 224 00:20:33,023 --> 00:20:35,025 分かるだろう? 225 00:20:35,025 --> 00:20:39,029 田舎大名の中間 小者どもを 取り締まるだけじゃ退屈でな 226 00:20:39,029 --> 00:20:42,029 気持ちは分かるが よしとけ けがするぞ 227 00:20:44,034 --> 00:20:48,038 けがをするのは お前さんの ほうだろう? えっ? 228 00:20:48,038 --> 00:20:50,040 血の気が多すぎるぞ ん~~! 229 00:20:50,040 --> 00:20:53,043 ほらほら! すぐこれだ 230 00:20:53,043 --> 00:20:58,982 次にやられるのは お前さんの番かもしれねえぜ 231 00:20:58,982 --> 00:21:01,985 ヘヘッ… 232 00:21:01,985 --> 00:21:11,985 ♬~ 233 00:21:13,997 --> 00:21:19,002 <八丁堀にあります同心の組屋敷は 100坪ほどの拝領地に➡ 234 00:21:19,002 --> 00:21:22,005 こぢんまりした 庭付きの住まいがございましてな> 235 00:21:22,005 --> 00:21:25,008 <毎朝 髪結いが来ますので 日髪日剃で➡ 236 00:21:25,008 --> 00:21:28,011 いつも さっぱりとしたもので ございました> 237 00:21:28,011 --> 00:21:31,014 (藤吉)ああ おはよう 源さん (源)おはよう 238 00:21:31,014 --> 00:21:44,014 ♬~ 239 00:21:59,042 --> 00:22:01,044 あ~ いたた… 痛い! 240 00:22:01,044 --> 00:22:07,050 おい 大丈夫かよ? もっと優しくやれ 優しく アッ! 241 00:22:07,050 --> 00:22:12,055 おい! お前さん まさか 酒が入ってんじゃあるめえな? 242 00:22:12,055 --> 00:22:16,059 動いちゃいけません 危ねえですから 243 00:22:16,059 --> 00:22:21,064 なに 二日酔いぐらいのほうが すべりがいいんで… 244 00:22:21,064 --> 00:22:25,068 旦那は ただ黙って 座ってりゃいいんです はい 245 00:22:25,068 --> 00:22:28,071 チッ! 人を だるまなんぞに見立ておって! 246 00:22:28,071 --> 00:22:31,074 紺屋の白袴じゃあるまいし➡ 247 00:22:31,074 --> 00:22:35,078 髪結いなら髪結いらしく 月代ぐらい剃ったら どうなんだ? 248 00:22:35,078 --> 00:22:38,078 汚いし くさいんだよ! (藤吉)よし… 249 00:22:41,084 --> 00:22:45,088 何かおっしゃいました? (江藤)いや 何も言っとらんよ 250 00:22:45,088 --> 00:22:50,093 長いつきあい… 今後とも よろしく… 251 00:22:50,093 --> 00:23:06,042 ♬~ 252 00:23:06,042 --> 00:23:10,046 (佳代) おばさま! おはようございます 253 00:23:10,046 --> 00:23:12,048 (ゆい)あら 佳代さん おはよう 254 00:23:12,048 --> 00:23:16,052 良かった! 朝ご飯 これからですね? (ゆい)ええ… 255 00:23:16,052 --> 00:23:19,055 これ わたしが漬けたんです 良かったら 256 00:23:19,055 --> 00:23:24,060 へえ~ うれしい! 大好物! (佳代)ウフフ… 257 00:23:24,060 --> 00:23:26,062 兄上は? 258 00:23:26,062 --> 00:23:30,066 ゆうべ とうとう帰らないんです お仕事が大変らしくて 259 00:23:30,066 --> 00:23:34,066 お仕事なんだか 遊びなんだか… ウフフ… 260 00:23:36,072 --> 00:23:38,072 本当に! ウフッ! 261 00:23:43,079 --> 00:23:45,081 おおっ! 佳代どの おはようございます! 262 00:23:45,081 --> 00:23:50,086 おはようございます あら 兄上も (杉山)何やってんだ? お前 263 00:23:50,086 --> 00:23:53,089 漬物のおすそ分け 兄上 朝ご飯は 家で? 264 00:23:53,089 --> 00:23:56,092 あとでな 265 00:23:56,092 --> 00:23:58,092 じゃ 待ってます 266 00:24:07,036 --> 00:24:10,039 そんな目つきで 佳代どのを見ておると➡ 267 00:24:10,039 --> 00:24:13,039 また うるさいぞ 虎が (栗原)あっ! 268 00:24:19,048 --> 00:24:22,051 変な男? (栗原)はっ! え~… 269 00:24:22,051 --> 00:24:24,051 狩谷新八郎と申す侍です 270 00:24:26,055 --> 00:24:28,057 知ってるのか? 271 00:24:28,057 --> 00:24:35,064 はい? いや… ちょいと 聞いたような名前だったんで はい 272 00:24:35,064 --> 00:24:40,069 この男 我々より先に 勝手に 探索を進めておったようなんです 273 00:24:40,069 --> 00:24:43,072 下馬廻りの同心だと申しますので 調べてみると そのとおりでした 274 00:24:43,072 --> 00:24:47,076 ふむ… どんな男だ? (栗原)どんなと言われても… 275 00:24:47,076 --> 00:24:53,082 年のころは31~32… 面長で 背の高い男でございます 276 00:24:53,082 --> 00:24:56,085 天神下の酒井道場に 通っていて 剣の腕は➡ 277 00:24:56,085 --> 00:24:59,022 なかなかのものだそうですが (小室)うーん ありゃできる 278 00:24:59,022 --> 00:25:01,024 ごろつきども相手に➡ 279 00:25:01,024 --> 00:25:05,028 刀こそ抜かなかったが あの身ごなしは相当なものだった 280 00:25:05,028 --> 00:25:07,030 藤吉 (藤吉)はい 281 00:25:07,030 --> 00:25:09,032 心当たりがあるか? 282 00:25:09,032 --> 00:25:14,037 いえ… どうも あっしの思ってるお人とは➡ 283 00:25:14,037 --> 00:25:18,041 どうも別人のようで… どうぞ お気にかけねえでおくんなさい 284 00:25:18,041 --> 00:25:20,041 ハハッ… 285 00:25:23,046 --> 00:25:28,051 よう… 酒井道場ったら 磯貝と同門じゃねえか? 286 00:25:28,051 --> 00:25:30,053 まあ そういうことになりますね 287 00:25:30,053 --> 00:25:32,055 その辺で 佐倉とつながったな 288 00:25:32,055 --> 00:25:35,058 佐倉さんとのつながりですか? (杉山)あるだろうが 289 00:25:35,058 --> 00:25:38,061 じゃなきゃ 下手人の探索なんか するわけがねえだろうが! 290 00:25:38,061 --> 00:25:42,065 しかし 本人は退屈しのぎだと 言っておったが… のう! 291 00:25:42,065 --> 00:25:45,068 ごまかしたんだ 絶対 何かあるぞ 怪しいぞ 292 00:25:45,068 --> 00:25:49,072 とにかくよ その狩谷って男から 目ぇ離さねえことだな 293 00:25:49,072 --> 00:25:52,075 第一よ! そんな男に 目の先 うろちょろされたんじゃ➡ 294 00:25:52,075 --> 00:25:54,077 邪魔でしょうがねえだろうが! 295 00:25:54,077 --> 00:25:57,013 さあ ご飯ですよ 皆さん まだでしょう? 296 00:25:57,013 --> 00:25:59,015 一緒に召し上がってらっしゃい 297 00:25:59,015 --> 00:26:02,018 これは どうも いつも すいませんな (ゆい)いいえ 298 00:26:02,018 --> 00:26:06,022 おう そうだそうだ 食ってけ! 藤吉! お前も食ってけ! 299 00:26:06,022 --> 00:26:10,026 いえ あっしは もう… (江藤)まあ そう急ぐなって! 300 00:26:10,026 --> 00:26:14,030 あとで ゆっくり 話したいこともあるんでな 301 00:26:14,030 --> 00:26:16,030 フフッ… 302 00:26:22,038 --> 00:26:25,038 (男性)ごちそうさん! (店の娘)ありがとうございました 303 00:26:59,008 --> 00:27:06,015 ♬~ 304 00:27:06,015 --> 00:27:08,017 (きよ)((磯貝さま…)) 305 00:27:08,017 --> 00:27:11,020 ((離さないでくださいませ…)) 306 00:27:11,020 --> 00:27:15,020 ((私をもっと もっと強く つかまえておいでください)) 307 00:27:17,026 --> 00:27:21,030 ((寂しいのです 私は…)) 308 00:27:21,030 --> 00:27:25,034 ((旦那さまは もう何日もお帰りになりません)) 309 00:27:25,034 --> 00:27:30,039 ((私は 毎日毎夜 たったひとりで…)) 310 00:27:30,039 --> 00:27:33,042 ((気が変になりそうです)) 311 00:27:33,042 --> 00:27:36,045 ((きよどの…)) 312 00:27:36,045 --> 00:27:39,045 ((あ~… うれしい)) 313 00:27:41,050 --> 00:27:45,050 ((いつまでも… いつまでも こうしていたい)) 314 00:27:48,057 --> 00:27:52,061 ((夫のある身でなかったら…)) 315 00:27:52,061 --> 00:27:55,064 ((毎日でも こうして会えますのに…)) 316 00:27:55,064 --> 00:27:57,064 ((きよどの…)) 317 00:28:06,008 --> 00:28:08,008 お客さん… 318 00:28:10,012 --> 00:28:12,012 お客さん! 319 00:28:14,016 --> 00:28:17,016 あの もう店じまいなんですけど… 320 00:28:24,026 --> 00:28:28,026 世話をかけたな つりは要らん 321 00:28:58,995 --> 00:29:01,995 (仁助)旦那! 磯貝の旦那! 322 00:29:04,000 --> 00:29:07,003 誰だ? (仁助)へい ちょいと話がしてえと 323 00:29:07,003 --> 00:29:10,003 おっしゃるお方が いらっしゃるんで… 324 00:29:13,009 --> 00:29:24,009 ♬~ 325 00:29:30,026 --> 00:29:32,028 さっ どうぞ! 326 00:29:32,028 --> 00:29:35,031 よーし 丁! 327 00:29:35,031 --> 00:29:38,034 俺も 丁だ! (男性)え~い 半だ! 328 00:29:38,034 --> 00:29:42,038 (庄五郎)よし 俺は半だ (男性)へい 勝負! 329 00:29:42,038 --> 00:29:44,038 丁でございます! (笑い声) 330 00:29:50,046 --> 00:29:53,049 へい いくぜっと! さあ どうぞ 331 00:29:53,049 --> 00:29:56,052 よーし 丁だ! (男性)俺も丁だ! 332 00:29:56,052 --> 00:29:58,988 よし 半! (仁助)丁 丁に半か… 333 00:29:58,988 --> 00:30:02,992 よーし じゃ 半だ! (庄五郎)酒がねえよ! 334 00:30:02,992 --> 00:30:05,995 いくぜ! おら~! 335 00:30:05,995 --> 00:30:08,995 (笑い声) 336 00:30:24,013 --> 00:30:27,013 ≪(鐘の音) 337 00:30:37,026 --> 00:30:39,026 (男性)ご苦労さまです 338 00:30:43,032 --> 00:30:45,032 (女性)ご苦労さまでございます 339 00:30:55,044 --> 00:30:58,044 (女性)ご苦労さまでございます (高柳)うむ… 精が出るな 340 00:31:33,015 --> 00:31:36,018 (足音) 341 00:31:36,018 --> 00:31:38,020 うん? 342 00:31:38,020 --> 00:31:40,022 ウッ! 343 00:31:40,022 --> 00:31:42,022 貴様…! 344 00:31:51,033 --> 00:31:53,033 ウウ… 345 00:32:00,042 --> 00:32:02,042 ほら 下がって! 下がって! 346 00:32:05,047 --> 00:32:07,047 (杉山)高柳! 347 00:32:19,061 --> 00:32:21,063 2人目かよ… 348 00:32:21,063 --> 00:32:24,066 殺ったのは 弥太という男じゃ ありませんか? (杉山)なんで? 349 00:32:24,066 --> 00:32:28,070 あの男を口車に乗せて 兄をお縄にしたという同心➡ 350 00:32:28,070 --> 00:32:31,073 例繰方で調べてみたところ 高柳さんでした 351 00:32:31,073 --> 00:32:35,077 そうだ 奴は 相当な恨みを持っておった 352 00:32:35,077 --> 00:32:38,080 すぐにも 殺しかねない勢いであったぞ 353 00:32:38,080 --> 00:32:42,084 いえ 弥太じゃございませんよ (栗原)なぜ 分かる? 354 00:32:42,084 --> 00:32:45,087 奴らには 昨日から 徳次郎が べったりくっついてたんでさぁ 355 00:32:45,087 --> 00:32:47,089 おう 徳! (徳次郎)へい! 356 00:32:47,089 --> 00:32:50,092 ゆんべは 弥太の野郎 ひと晩中 仲間と博打を打ってたんで 357 00:32:50,092 --> 00:32:54,096 ひと晩中? (徳次郎)へい! 358 00:32:54,096 --> 00:32:57,032 じゃ 別口かよ? 359 00:32:57,032 --> 00:33:00,035 …となると 考え直さなきゃ いけませんか? 360 00:33:00,035 --> 00:33:03,038 なんか 同心だけを狙った連続の… 361 00:33:03,038 --> 00:33:06,041 うーん… 362 00:33:06,041 --> 00:33:10,045 どけ! どけ! 通してくれ! 363 00:33:10,045 --> 00:33:12,047 あ~ あいつだ (杉山)誰だ? 364 00:33:12,047 --> 00:33:15,047 例の狩谷と申す同心です 下馬廻りの 365 00:33:21,056 --> 00:33:24,059 おい… おい! 366 00:33:24,059 --> 00:33:27,062 静かにしてくれ! 367 00:33:27,062 --> 00:33:30,065 なに? 縄張 荒らす前に➡ 368 00:33:30,065 --> 00:33:33,065 ひと言 あいさつぐらいしたら どうなんだ? 369 00:33:40,075 --> 00:33:42,077 おい! 370 00:33:42,077 --> 00:33:46,081 なんだ お前 いろいろ怪しいな 詮議してやる 一緒に来い! 371 00:33:46,081 --> 00:33:48,083 おい! 372 00:33:48,083 --> 00:33:51,086 あいつはな 何かつかんだんだ 373 00:33:51,086 --> 00:33:54,089 傷口見たときに 目の色が変わった (杉山)だったら なおさら… 374 00:33:54,089 --> 00:33:57,026 いいんだよ ちゃんとな 見張りを つけてあるんだから… うん 375 00:33:57,026 --> 00:34:00,029 泳がしておいたほうが得だよ (杉山)誰ですか? 見張り 376 00:34:00,029 --> 00:34:04,029 うん お前らよりはな 沈着冷静な奴だよ 377 00:34:14,043 --> 00:34:17,046 (磯貝)なぜ 逃げられる? 378 00:34:17,046 --> 00:34:20,049 きよどの! 拙者の 気持ちは分かっているはずだ 379 00:34:20,049 --> 00:34:23,052 いや そなたとて 同じ気持ちのはず! 380 00:34:23,052 --> 00:34:26,055 あの日… 初めて肌を合わせた日 そう申されたではないか! 381 00:34:26,055 --> 00:34:29,055 おやめくださいませ 人が来ます (磯貝)人などおらん! 382 00:34:31,060 --> 00:34:33,062 いや おってもかまわん きよどの 383 00:34:33,062 --> 00:34:36,065 俺は そなたのことが 忘れられないのだ 384 00:34:36,065 --> 00:34:40,069 寝ても覚めても そなたのことばかり 385 00:34:40,069 --> 00:34:42,071 分かってくれ きよどの! 386 00:34:42,071 --> 00:34:45,074 大人気のうございます 磯貝さま 387 00:34:45,074 --> 00:34:47,076 大人気ない? 388 00:34:47,076 --> 00:34:50,079 お気持ちは うれしゅうございます 389 00:34:50,079 --> 00:34:53,082 でも 私は 夫を亡くしたばかりの身 390 00:34:53,082 --> 00:34:56,085 世間体が悪うございましょう? 391 00:34:56,085 --> 00:34:59,021 だからこそだ! だからこそ 俺は そなたを➡ 392 00:34:59,021 --> 00:35:03,025 支えてやりたいと思っている 力になってやりたいとな 393 00:35:03,025 --> 00:35:05,027 世間体など どうでもよい! 394 00:35:05,027 --> 00:35:09,027 そなたのためなら 俺は侍を捨ててもよいのだ! 395 00:35:11,033 --> 00:35:16,038 どうだ? きよどの 俺と2人 江戸を離れんか? 396 00:35:16,038 --> 00:35:20,042 江戸を離れて どこか遠い所で静かに暮らそう 397 00:35:20,042 --> 00:35:22,044 江戸を離れる? 398 00:35:22,044 --> 00:35:25,047 好き合うとれば どんな暮らしでも辛抱ができる 399 00:35:25,047 --> 00:35:29,051 いや 俺も働く 決して そなたに不自由はさせん 400 00:35:29,051 --> 00:35:32,054 フッ… ホホホ… 401 00:35:32,054 --> 00:35:35,057 きよどの! 402 00:35:35,057 --> 00:35:38,060 いいかげんにしてくださいませ 403 00:35:38,060 --> 00:35:42,064 私は あなたのことを 好いてなどおりません 404 00:35:42,064 --> 00:35:44,066 なに!? 405 00:35:44,066 --> 00:35:48,070 いや… しかし そなた 確か あの日➡ 406 00:35:48,070 --> 00:35:51,073 「このまま ずっと抱いていてほしい」と 407 00:35:51,073 --> 00:35:53,075 「夫のある身がうらめしい」とさえ 408 00:35:53,075 --> 00:35:58,075 あの日のことなど ひとときの戯れにすぎませぬ 409 00:36:00,015 --> 00:36:06,021 あのような うつ言を真に受けて まるで 子供のような… 410 00:36:06,021 --> 00:36:10,021 迷惑でございます! (磯貝)きよどの… 411 00:36:34,049 --> 00:36:36,049 磯貝! 412 00:36:39,054 --> 00:36:41,054 磯貝! 413 00:36:53,068 --> 00:36:56,071 (ため息) 414 00:36:56,071 --> 00:36:58,071 磯貝… 415 00:37:18,027 --> 00:37:20,029 ≪(笑い声) 416 00:37:20,029 --> 00:37:25,029 ≪ 飲みやがれ! ≪ もう酒がねえぞ! 417 00:37:29,038 --> 00:37:32,038 ≪ いやぁ 兄貴 良かったですね~ 418 00:37:43,052 --> 00:37:49,058 随分 ご機嫌だな 何かめでたいことでもあったのか 419 00:37:49,058 --> 00:37:52,061 また 来やがったか 420 00:37:52,061 --> 00:37:56,065 おう 下馬廻りの同心が 一体 何の用だよ! 421 00:37:56,065 --> 00:38:01,003 ハハハ… 高柳を殺った奴を 捜してるなら➡ 422 00:38:01,003 --> 00:38:05,007 俺たちじゃねえよ 分かっている 423 00:38:05,007 --> 00:38:08,010 一刀のもとに 喉を刺し貫いたあの傷は➡ 424 00:38:08,010 --> 00:38:11,013 侍にしか作れん だったら 何しに来たんでえ? 425 00:38:11,013 --> 00:38:15,013 佐倉政七の傷は 全身めった斬りだった 426 00:38:17,019 --> 00:38:21,023 あれなら お前らにも作れる なにぃ? 427 00:38:21,023 --> 00:38:25,027 なに訳の分かんねえこと 言ってやがんだ? この野郎! 428 00:38:25,027 --> 00:38:29,031 言ったはずだろう? 佐倉の旦那は 俺たちの恩人なんだよ 429 00:38:29,031 --> 00:38:32,034 そんなお人を 俺たちが殺すわけがねえやな! 430 00:38:32,034 --> 00:38:36,038 そうだ お前らには 佐倉を殺す理由はない 431 00:38:36,038 --> 00:38:39,041 だが 磯貝にはある 432 00:38:39,041 --> 00:38:45,047 そして 磯貝には 高柳を殺す理由はない だが… 433 00:38:45,047 --> 00:38:47,047 お前らには ある! 434 00:38:49,051 --> 00:38:53,055 馬鹿野郎! 勝手なことばかり ぬかしやがって 435 00:38:53,055 --> 00:38:56,992 おう! おかしな言いがかり つけやがると お前… 436 00:38:56,992 --> 00:38:59,995 下馬廻り同心だろうと 容赦しねえぞ! 437 00:38:59,995 --> 00:39:01,997 すべては 磯貝に聞けば分かることだ 438 00:39:01,997 --> 00:39:05,000 どこにかくまってる? 439 00:39:05,000 --> 00:39:07,002 磯貝を出せ! 440 00:39:07,002 --> 00:39:10,005 そんな奴 見たことも聞いたこともねえよ! 441 00:39:10,005 --> 00:39:15,010 今ごろ 天下晴れて 佐倉の女房と 乳くり合ってんじゃねえのかい? 442 00:39:15,010 --> 00:39:17,010 なぜ それを知ってる? 443 00:39:20,015 --> 00:39:25,015 語るに落ちたな おい! 444 00:39:29,024 --> 00:39:31,026 野郎! 445 00:39:31,026 --> 00:39:45,040 ♬~ 446 00:39:45,040 --> 00:39:48,043 逃がすんじゃねえ たたっ殺せ! 表戸 閉めろい! 447 00:39:48,043 --> 00:39:50,045 へい! 448 00:39:50,045 --> 00:39:52,045 ウワッ! 449 00:40:05,994 --> 00:40:08,997 おけがは ございませんか? 誰だ? あんたは! 450 00:40:08,997 --> 00:40:13,997 お忘れですかい? 無理もねえ 随分と昔の話だ! 451 00:40:24,012 --> 00:40:27,012 くそー… 仁助 (仁助)へい! くそー… 452 00:40:32,020 --> 00:40:35,020 ≪ アアッ! おらーっ! 453 00:40:44,032 --> 00:40:46,034 ハァ… 454 00:40:46,034 --> 00:40:50,038 ああ! あんた… 455 00:40:50,038 --> 00:40:53,038 髪結いの… はい! 456 00:40:56,979 --> 00:41:01,984 お亡くなりになった父上… 457 00:41:01,984 --> 00:41:08,991 隠密廻り 狩谷小十郎さまに 情けをかけられて生き長らえた… 458 00:41:08,991 --> 00:41:11,994 藤吉でございます 459 00:41:11,994 --> 00:41:17,994 若旦那… 本当に ヘヘッ… お久しぶりでございます! 460 00:41:20,002 --> 00:41:31,013 ♬~ 461 00:41:31,013 --> 00:41:38,013 お父上のご恩は 片時も 忘れたことはございません 462 00:41:42,024 --> 00:41:47,029 けんかはするわ 博打はするわ… 463 00:41:47,029 --> 00:41:50,032 ごろつき同然だった あっしが➡ 464 00:41:50,032 --> 00:41:55,037 お縄になって 獄門にかけられても 文句の言えねえところを➡ 465 00:41:55,037 --> 00:42:00,042 お父上に 本当に 方々 駆け回っていただいて➡ 466 00:42:00,042 --> 00:42:03,042 助けていただきやした 467 00:42:05,047 --> 00:42:10,052 フフッ… 2年前に 江戸に舞い戻ったときには➡ 468 00:42:10,052 --> 00:42:13,052 もう亡くなられていやした 469 00:42:18,060 --> 00:42:22,064 江戸で いま何をやっているんだ? 470 00:42:22,064 --> 00:42:25,067 あの… 昔の縁もあって➡ 471 00:42:25,067 --> 00:42:29,071 八丁堀で 通いの髪結いを させてもらってます 472 00:42:29,071 --> 00:42:31,071 そうか… 473 00:42:33,075 --> 00:42:40,075 若旦那 今度のことは そこで小耳に挟んだんです 474 00:42:44,086 --> 00:42:51,093 あの… 本当の… ことなんでござんすか? 475 00:42:51,093 --> 00:42:53,095 何の話だ? 476 00:42:53,095 --> 00:42:57,095 殺しの相手を取り替えたって話 証拠はございやすか? 477 00:43:01,036 --> 00:43:05,040 ない だが つじつまは合う 478 00:43:05,040 --> 00:43:10,040 互いに相手を変えれば 疑われずに済むという寸法だ 479 00:43:13,048 --> 00:43:18,048 俺も 高柳の喉の傷を見るまでは さっぱり見当がつかなかった 480 00:43:20,055 --> 00:43:23,055 喉の傷…? 481 00:43:25,060 --> 00:43:31,066 俺は 酒井道場で 磯貝と同門でな それ以来のつきあいだ 482 00:43:31,066 --> 00:43:33,068 ああ… 483 00:43:33,068 --> 00:43:36,068 なぜか 気が合うてな 484 00:43:39,074 --> 00:43:42,074 いい奴だ あいつは 485 00:43:47,082 --> 00:43:52,082 だが 他人の女房に惚れてから 人が変わってしまった 486 00:43:54,089 --> 00:43:57,089 俺は それを知って 何度か たしなめたんだが… 487 00:44:00,028 --> 00:44:02,028 女とは 恐ろしいもんだな 488 00:44:04,032 --> 00:44:10,038 そんなやさきに 佐倉の旦那が殺されなすった… 489 00:44:10,038 --> 00:44:12,038 そうでござんすね? 490 00:44:20,048 --> 00:44:22,048 頼みがある 491 00:44:24,052 --> 00:44:28,052 あの… 磯貝さんの ことでござんすか? 492 00:44:30,058 --> 00:44:35,063 誰にも言うな 俺に任せてほしいんだ 493 00:44:35,063 --> 00:44:38,066 俺がやる 494 00:44:38,066 --> 00:44:41,069 奴にすべてを話させて… 495 00:44:41,069 --> 00:44:46,069 もしも 俺の考えが事実なら 罪を償わせる 496 00:44:48,076 --> 00:44:51,076 決して 逃げ隠れはさせん 497 00:44:53,081 --> 00:44:55,081 ようござんす 498 00:44:57,018 --> 00:45:02,023 フフッ… やっぱり血筋だ 499 00:45:02,023 --> 00:45:08,023 そういう一途なところが お父上に そっくりだ ハハッ… 500 00:45:12,033 --> 00:45:16,037 (富蔵)筧の重蔵 鴻巣の政 501 00:45:16,037 --> 00:45:23,044 興津の留吉 みんな 俺の息のかかった連中だ 502 00:45:23,044 --> 00:45:28,049 そいつらと つなぎを取るんだ (庄五郎)へい! 503 00:45:28,049 --> 00:45:33,054 こうなったら しかたがねえ ほかに やりようがねえ 504 00:45:33,054 --> 00:45:40,061 磯貝の口をふさぐんだ それから 狩谷って野郎もな 505 00:45:40,061 --> 00:45:44,061 そうすりゃ すべてが闇から闇だ 506 00:45:54,075 --> 00:45:56,075 ≪(物音) 507 00:46:00,015 --> 00:46:02,015 狩谷か… 508 00:46:04,019 --> 00:46:07,019 酔ってるのか? ああ 酔った 509 00:46:09,024 --> 00:46:13,028 フゥ~… この世の名残にな! 510 00:46:13,028 --> 00:46:15,028 なに? 俺は死ぬぞ 511 00:46:17,032 --> 00:46:21,036 今から腹を切る 512 00:46:21,036 --> 00:46:26,041 貴様… 見届けてくれ 513 00:46:26,041 --> 00:46:28,041 なぜだ? 514 00:46:35,050 --> 00:46:42,057 俺はな つくづく自分が 嫌になったのだ 515 00:46:42,057 --> 00:46:47,062 愚かで… フフッ… ぶざまで… 516 00:46:47,062 --> 00:46:49,064 みじめな自分がな 517 00:46:49,064 --> 00:46:51,064 (ため息) 518 00:46:55,070 --> 00:46:58,006 きよどのはな… 519 00:46:58,006 --> 00:47:01,009 俺とのことは戯れであったそうだ 520 00:47:01,009 --> 00:47:05,013 好いてなどおらぬそうだ 521 00:47:05,013 --> 00:47:09,017 まるで 子供のようだと ののしられてしもうた 522 00:47:09,017 --> 00:47:13,021 フフッ… 523 00:47:13,021 --> 00:47:16,024 (ため息) 524 00:47:16,024 --> 00:47:19,027 女子というものは… 525 00:47:19,027 --> 00:47:25,027 戯れで 男に 肌を許すことができるのだな 526 00:47:30,038 --> 00:47:32,038 夢を見ていたのだ 527 00:47:34,042 --> 00:47:38,042 愚かな… 愚かな夢を 528 00:47:40,048 --> 00:47:42,050 その夢のために 俺は… 529 00:47:42,050 --> 00:47:45,053 高柳を… 530 00:47:45,053 --> 00:47:48,053 ハァ… 取り返しのつかんことを 531 00:47:51,059 --> 00:47:53,059 (ため息) 532 00:47:56,064 --> 00:48:01,002 その話… いつ持ちかけられたのだ? 533 00:48:01,002 --> 00:48:06,007 ふた月ほど前 深川の船宿で… 534 00:48:06,007 --> 00:48:09,010 俺が 初めて… しかも ただ一度… 535 00:48:09,010 --> 00:48:13,014 きよどのと 肌を触れ合うた その日のことだった 536 00:48:13,014 --> 00:48:33,034 ♬~ 537 00:48:33,034 --> 00:48:44,045 ♬~ 538 00:48:44,045 --> 00:48:47,048 佐倉と親しかった庄五郎は➡ 539 00:48:47,048 --> 00:48:50,051 前々から 俺と きよどののことに感づいていた 540 00:48:50,051 --> 00:48:54,055 そして 機会を狙っていたのだ 541 00:48:54,055 --> 00:48:58,993 庄五郎は 俺に 「佐倉を始末して やろうか」と持ちかけてきた 542 00:48:58,993 --> 00:49:07,001 そうすれば 佐倉の女房を 晴れて自分のものにできると 543 00:49:07,001 --> 00:49:12,006 その代わりに 高柳を 片づけてくれと言ったんだな? 544 00:49:12,006 --> 00:49:15,006 ハァ… そうだ そのとおりだ 545 00:49:17,011 --> 00:49:20,014 貴様は やすやすと それに乗ったのか!? 546 00:49:20,014 --> 00:49:22,016 ほかに どんな道がある? 547 00:49:22,016 --> 00:49:26,016 きよどのとの その一事を 俺は知られてしまったのだ! 548 00:49:28,022 --> 00:49:30,022 俺とて迷った 549 00:49:32,026 --> 00:49:36,026 だが 断れば きよどのに累が及ぶ 550 00:49:38,032 --> 00:49:42,032 といって そのために 佐倉を… 551 00:49:44,038 --> 00:49:47,038 更には 何の恨みもない高柳を… 552 00:49:49,043 --> 00:49:55,049 俺は迷った 迷って迷って迷い抜いた 553 00:49:55,049 --> 00:49:59,988 だが そうして 迷っているうちに佐倉が殺された 554 00:49:59,988 --> 00:50:04,993 俺は 追い詰められてしまった 555 00:50:04,993 --> 00:50:06,995 今更 逃げようとしたところで➡ 556 00:50:06,995 --> 00:50:09,998 佐倉を死に追いやった 罪の片棒は免れん 557 00:50:09,998 --> 00:50:15,998 庄五郎も おとといの夜 そう言って 俺を催促に来た 558 00:50:18,006 --> 00:50:20,008 (ため息) 559 00:50:20,008 --> 00:50:23,011 俺は 破れかぶれになった 560 00:50:23,011 --> 00:50:28,016 そして ただ きよどのとの… 561 00:50:28,016 --> 00:50:32,020 きよどのとの 2人だけの暮らしを思うた 562 00:50:32,020 --> 00:50:37,020 それを思うことで 頭の中をいっぱいにした 563 00:50:39,027 --> 00:50:43,027 ほかのことは すべて頭から追い払った 564 00:50:47,035 --> 00:50:50,035 それで 高柳を斬ったのか? 565 00:50:52,040 --> 00:50:54,040 だから死ぬのだ 566 00:50:56,978 --> 00:50:58,978 死んで 罪を償うのだ 567 00:51:02,984 --> 00:51:05,984 その前に 貴様には やることがあるはずだ 568 00:51:11,993 --> 00:51:15,993 今の話を すべて お奉行に申し立てろ 569 00:51:19,000 --> 00:51:21,002 死ぬのは そのあとにしろ 570 00:51:21,002 --> 00:51:25,006 生き恥をさらせというのか? これ以上! 571 00:51:25,006 --> 00:51:31,006 今 腹を切れば 貴様の気持ちは休まるかもしれん 572 00:51:33,014 --> 00:51:37,018 しかし それじゃ 庄五郎の奴は野放しじゃねえか! 573 00:51:37,018 --> 00:51:39,018 それで済むのか? 574 00:51:41,022 --> 00:51:45,022 それじゃ 死んだ佐倉や高柳は 浮かばれねえぞ! 575 00:51:47,028 --> 00:51:53,034 逃げるな 磯貝 けじめをつけろ 576 00:51:53,034 --> 00:51:56,037 同心には 同心の死にざまがあるはずだ 577 00:51:56,037 --> 00:52:12,037 ♬~ 578 00:53:20,054 --> 00:53:23,057 俺が食い止める 貴様は走れ 579 00:53:23,057 --> 00:53:26,057 その先の番屋に待ってる者がいる 分かった 580 00:53:28,062 --> 00:53:30,062 ヤーッ! 581 00:53:31,065 --> 00:53:33,065 野郎! 582 00:53:35,069 --> 00:53:37,069 野郎! 583 00:53:39,073 --> 00:53:41,073 ウアーッ! 584 00:53:48,082 --> 00:53:50,084 ウリャーッ! 585 00:53:50,084 --> 00:53:52,086 アアーッ! 586 00:53:52,086 --> 00:53:54,088 オオッ! 587 00:53:54,088 --> 00:53:56,088 ウワッ! 588 00:53:58,026 --> 00:54:00,026 ウワーッ! 589 00:54:04,032 --> 00:54:06,032 くそーっ! 590 00:54:10,038 --> 00:54:12,038 ウウウ… 591 00:54:15,043 --> 00:54:21,049 ♬~ 592 00:54:21,049 --> 00:54:24,052 野郎! 593 00:54:24,052 --> 00:54:26,054 てめえ! 594 00:54:26,054 --> 00:54:28,054 アアッ! 595 00:54:31,059 --> 00:54:33,061 ウワッ! 596 00:54:33,061 --> 00:54:35,063 ウワァッ! 597 00:54:35,063 --> 00:54:37,063 たたっ斬れ! おい! 598 00:54:41,069 --> 00:54:43,069 ク… 599 00:54:46,074 --> 00:54:48,074 テヤーッ! ウッ! 600 00:54:53,081 --> 00:54:55,083 ヤーッ! 601 00:54:55,083 --> 00:54:57,083 ウワッ! ウワーッ! 602 00:55:00,021 --> 00:55:02,023 野郎! 603 00:55:02,023 --> 00:55:05,026 ウウッ! 604 00:55:05,026 --> 00:55:07,028 オオッ! 605 00:55:07,028 --> 00:55:09,030 ウォーッ! 606 00:55:09,030 --> 00:55:11,032 ワァッ! 607 00:55:11,032 --> 00:55:13,034 ターッ! ウワッ! 608 00:55:13,034 --> 00:55:15,036 アーッ! 609 00:55:15,036 --> 00:55:17,038 ウワァッ! 610 00:55:17,038 --> 00:55:20,041 ウワーッ! ウウ… 611 00:55:20,041 --> 00:55:22,041 アアーッ! 612 00:55:24,045 --> 00:55:26,045 ウワッ! 613 00:55:31,052 --> 00:55:33,052 野郎! 614 00:55:37,058 --> 00:55:39,060 アッ ウワァ! 615 00:55:39,060 --> 00:55:41,062 ヤッ! アアーッ! 616 00:55:41,062 --> 00:55:44,062 ウッ! ウアーッ! 617 00:55:46,067 --> 00:55:48,067 ウウッ! 618 00:55:54,075 --> 00:55:56,077 野郎! 619 00:55:56,077 --> 00:55:59,013 ウウーッ! 620 00:55:59,013 --> 00:56:01,015 アアッ! 621 00:56:01,015 --> 00:56:14,028 ♬~ 622 00:56:14,028 --> 00:56:17,031 ウウ… 623 00:56:17,031 --> 00:56:20,031 ヘッヘッヘ… 一丁 上がりだぜ 624 00:56:33,047 --> 00:56:35,047 野郎! 625 00:56:41,055 --> 00:56:43,055 テヤーッ! 626 00:56:46,060 --> 00:56:48,060 野郎! 627 00:56:54,068 --> 00:56:56,068 オオッ! 628 00:57:09,016 --> 00:57:28,016 ♬~ 629 00:57:35,042 --> 00:57:37,042 どうぞ… 630 00:57:39,046 --> 00:57:41,046 (秋山)うむ… 631 00:57:53,060 --> 00:57:56,998 来るのか? 狩谷さんの息子 632 00:57:56,998 --> 00:57:58,998 はい… 633 00:58:01,002 --> 00:58:03,002 (物音) 634 00:58:12,013 --> 00:58:14,015 磯貝さん! 635 00:58:14,015 --> 00:58:17,018 ハァ… か… 狩谷が… 636 00:58:17,018 --> 00:58:22,023 狩谷が 今… 庄五郎一味に… (秋山)なに? 637 00:58:22,023 --> 00:58:25,023 狩谷を早く… アア… 638 00:58:28,029 --> 00:58:32,033 おい! しっかりしろ! 磯貝! 639 00:58:32,033 --> 00:58:34,033 磯貝! 640 00:58:41,042 --> 00:59:00,995 ♬~ 641 00:59:00,995 --> 00:59:21,015 ♬~ 642 00:59:21,015 --> 00:59:34,028 ♬~ 643 00:59:34,028 --> 00:59:39,028 ≪(笑い声) 644 00:59:41,035 --> 00:59:43,037 誰だ? 貴様! 645 00:59:43,037 --> 00:59:46,040 口入れ屋の富蔵の旦那だよ 646 00:59:46,040 --> 00:59:50,044 俺たちの面倒を 見てくださってるお方だ 647 00:59:50,044 --> 00:59:52,046 貴様が黒幕か! 648 00:59:52,046 --> 00:59:57,985 そういうことよ 高柳殺しも 佐倉殺しもな 649 00:59:57,985 --> 01:00:02,990 だが いちばんに 片づけたかったのは高柳だ! 650 01:00:02,990 --> 01:00:05,993 奴は この俺が こいつら使って➡ 651 01:00:05,993 --> 01:00:09,997 抜け荷をやってることを かぎつけやがったからな 652 01:00:09,997 --> 01:00:14,001 誰にも知られずに 闇から闇へ➡ 653 01:00:14,001 --> 01:00:17,004 なんとか そういう手はねえかと 思ってたところに➡ 654 01:00:17,004 --> 01:00:23,010 この庄五郎が 今度のやり口を 考え出してくれたんだ 655 01:00:23,010 --> 01:00:27,014 佐倉の奴は 巻き添えで気の毒したが… 656 01:00:27,014 --> 01:00:31,018 なぁに たびたび 小遣いをせびるのに➡ 657 01:00:31,018 --> 01:00:35,022 むかっ腹が立ってたからなぁ かまいやしねえと思ったのよ 658 01:00:35,022 --> 01:00:41,028 どうだい? おう! ちょいと うめえ手だったろう 659 01:00:41,028 --> 01:00:43,030 渡りに船だったってわけよ! 660 01:00:43,030 --> 01:00:46,033 貴様ら そのために 磯貝を巻き込んだのか!? 661 01:00:46,033 --> 01:00:51,038 てこずらせやがったが てめえも これで年貢の納め時だ 662 01:00:51,038 --> 01:00:53,038 ≪(悲鳴) 663 01:00:57,978 --> 01:00:59,980 狩谷! 無事か!? 664 01:00:59,980 --> 01:01:08,989 ♬~ 665 01:01:08,989 --> 01:01:11,992 おおっ! やってるやってる! 666 01:01:11,992 --> 01:01:13,994 さあ いっちょいくぞ! おらーっ 667 01:01:13,994 --> 01:01:34,014 ♬~ 668 01:01:34,014 --> 01:01:54,034 ♬~ 669 01:01:54,034 --> 01:02:01,041 ♬~ 670 01:02:01,041 --> 01:02:03,043 狩谷新八郎か? 671 01:02:03,043 --> 01:02:06,046 そうだ おぬしは? 672 01:02:06,046 --> 01:02:09,049 隠密廻り 秋山久蔵! 673 01:02:09,049 --> 01:02:11,049 野郎! 674 01:02:13,053 --> 01:02:16,056 磯貝は? 675 01:02:16,056 --> 01:02:18,056 死ねーっ! 676 01:02:20,060 --> 01:02:22,060 これが佐倉の分だ! 677 01:02:23,063 --> 01:02:26,066 ウウッ… ウウ… 678 01:02:26,066 --> 01:02:28,068 これが高柳のだ! 679 01:02:28,068 --> 01:02:30,070 ヤーッ! 680 01:02:30,070 --> 01:02:33,070 ウウッ! (秋山)これは磯貝の恨み! 681 01:02:50,090 --> 01:02:52,090 そうか… 682 01:03:22,056 --> 01:03:27,061 富蔵… お前 一体 どうして… 683 01:03:27,061 --> 01:03:30,064 行くぞ! 684 01:03:30,064 --> 01:03:32,064 神妙にしろい! 685 01:03:49,083 --> 01:03:51,085 また 貴様か! 686 01:03:51,085 --> 01:03:54,085 どういうことだか 事情を聞かせてもらうぞ! 687 01:03:57,024 --> 01:04:00,027 ゆっくり聞け 話は長えぞ 688 01:04:00,027 --> 01:04:02,027 俺は消える 689 01:04:14,041 --> 01:04:16,043 (栗原)十兵衛どの! 690 01:04:16,043 --> 01:04:20,047 うーん… すごいな 691 01:04:20,047 --> 01:04:23,050 これ… おぬし1人でやったのか 692 01:04:23,050 --> 01:04:28,055 いえ 秋山どのがいなければ 危ういところでございました 693 01:04:28,055 --> 01:04:32,059 うーん… いや 間に合うとれば 俺も➡ 694 01:04:32,059 --> 01:04:37,064 この小野派一刀流の腕の冴えを 披露できたものを… 695 01:04:37,064 --> 01:04:41,068 残念だったな これは フッ… フフッ… 696 01:04:41,068 --> 01:04:43,068 嘘ばっかり 697 01:04:48,075 --> 01:05:08,028 ♬~ 698 01:05:08,028 --> 01:05:12,032 この男についてる見張りとは 秋山だったんですか? 699 01:05:12,032 --> 01:05:15,035 うん? うん まぁな 700 01:05:15,035 --> 01:05:18,038 では 十兵衛どのは 秋山に? 701 01:05:18,038 --> 01:05:21,041 ああ 虎之助よりは沈着だろう? 702 01:05:21,041 --> 01:05:24,044 そうですなぁ 703 01:05:24,044 --> 01:05:27,047 まあ いいや よし 行こうか 夜っぴて吟味しよう 704 01:05:27,047 --> 01:05:31,051 あ~ いやいや… それは俺がやる そういうことは任せておけ 705 01:05:31,051 --> 01:05:34,054 おっ あとの始末を頼んだぞ 706 01:05:34,054 --> 01:05:51,071 ♬~ 707 01:05:51,071 --> 01:05:55,071 どうだな? 飴玉だが 708 01:06:05,018 --> 01:06:11,024 いやぁ~ これは話が分かるな 頼もしい! うん! 709 01:06:11,024 --> 01:06:13,024 (笑い声) 710 01:06:15,028 --> 01:06:18,031 <この事件が 当時 下馬廻り同心であった➡ 711 01:06:18,031 --> 01:06:21,031 狩谷新八郎との出会いでした> 712 01:06:45,058 --> 01:06:53,066 「山中の賊を破るは易く 心中の賊を破るは難し」 713 01:06:53,066 --> 01:06:58,005 まあ 心して務めろよ 714 01:06:58,005 --> 01:07:00,005 はっ! 715 01:07:03,010 --> 01:07:06,013 <狩谷は この手柄によって➡ 716 01:07:06,013 --> 01:07:11,018 北町奉行 遠山左衛門尉景元さまより➡ 717 01:07:11,018 --> 01:07:14,021 定町廻り同心に抜擢されました> 718 01:07:14,021 --> 01:07:17,024 <つまり 我々の仲間になったわけです> 719 01:07:17,024 --> 01:07:23,024 <いやぁ… もちろん それがしの 推挙あってのことですがな> 720 01:07:44,051 --> 01:08:04,004 ♬~ 721 01:08:04,004 --> 01:08:19,019 ♬~ 722 01:08:19,019 --> 01:08:23,023 <佐倉政七の女房 きよどのは➡ 723 01:08:23,023 --> 01:08:26,026 しばらくは 江戸に暮らしておりましたが➡ 724 01:08:26,026 --> 01:08:30,030 その後 ふるさとの下総へ 帰ったと聞いております> 725 01:08:30,030 --> 01:08:35,030 <それにしても分からぬのは 女心というやつで…> 726 01:08:52,052 --> 01:08:55,052 ≪(ゆい)あ~ もう空っぽだわ 727 01:09:12,005 --> 01:09:16,009 さあ 熱いのが つきましたよ 728 01:09:16,009 --> 01:09:20,013 さあ 狩谷さま お近づきの しるしに おひとつ どうぞ 729 01:09:20,013 --> 01:09:23,016 ああ これは ご新造さまのお手ずから… 730 01:09:23,016 --> 01:09:25,016 かたじけのうございます 731 01:09:27,020 --> 01:09:30,023 まあ~! いい飲みっぷり! 732 01:09:30,023 --> 01:09:33,026 私もいただこうかしら? あ… 733 01:09:33,026 --> 01:09:35,026 あ… 恐れ入ります 734 01:09:42,035 --> 01:09:44,037 あ~! こらこら よせ! 735 01:09:44,037 --> 01:09:49,042 介抱させられる 身にもなってみろ クッ! 736 01:09:49,042 --> 01:09:53,046 あのぅ… 私の漬けたお漬物 いかがでございますか 737 01:09:53,046 --> 01:09:57,046 あ… これは ありがたい いただきます 738 01:10:01,989 --> 01:10:05,993 うん うまい フフッ… 739 01:10:05,993 --> 01:10:09,997 佳代! 嫁入り前の娘が べたべたするな! 740 01:10:09,997 --> 01:10:11,999 いいじゃありませんか 741 01:10:11,999 --> 01:10:15,002 嫁入り前だから べたべたするんですよ 742 01:10:15,002 --> 01:10:19,006 兄上はね ご自分がいつも女の人を 騙してばっかりおいでだから 743 01:10:19,006 --> 01:10:22,009 男は みんな同じだと思って 心配してらっしゃるんでしょう? 744 01:10:22,009 --> 01:10:26,013 ねえ 佳代さん! (佳代)ええ 本当に! 745 01:10:26,013 --> 01:10:29,016 さあ あの… どうぞ! 746 01:10:29,016 --> 01:10:31,018 ななな… なに~っ!? 佳代! 747 01:10:31,018 --> 01:10:33,020 ままあ! まあ! 748 01:10:33,020 --> 01:10:37,020 (笑い声) 749 01:10:44,031 --> 01:10:47,034 <困ったことになりましたなぁ> 750 01:10:47,034 --> 01:10:49,036 <佳代どのは どうやら本気で➡ 751 01:10:49,036 --> 01:10:52,039 狩谷を お気に 召したらしゅうございます> 752 01:10:52,039 --> 01:10:56,043 <猫っかわいがりの兄貴の虎之助と 狩谷との仲が➡ 753 01:10:56,043 --> 01:10:59,980 先行き心配でなりません> 754 01:10:59,980 --> 01:11:05,986 <しかし それも まあ ひと味… 大したことでは ござるまい> 755 01:11:05,986 --> 01:11:26,006 ♬~ 756 01:11:26,006 --> 01:11:36,016 ♬~ 757 01:11:36,016 --> 01:11:56,036 ♬~ 758 01:11:56,036 --> 01:12:16,056 ♬~ 759 01:12:16,056 --> 01:12:23,056 ♬~ 760 01:12:29,069 --> 01:12:32,072 <そろそろ お月見という時節> 761 01:12:32,072 --> 01:12:36,076 <切り口鮮やかな男の手首が 奉行所に持ち込まれましてな➡ 762 01:12:36,076 --> 01:12:39,079 狩谷の 前に現れたひとりの美女が➡ 763 01:12:39,079 --> 01:12:42,082 どうやら この奇妙な事件の 鍵を握っているようです> 764 01:12:42,082 --> 01:12:46,082 <さても 月夜は不可思議を 招くものでございます> 765 01:12:48,088 --> 01:12:50,088 俺は 北町奉行所同心… 766 01:20:12,198 --> 01:20:13,066 767 01:20:13,066 --> 01:20:16,069 (小林)皆さん お元気ですか 小林綾子です 768 01:20:16,069 --> 01:20:22,075 日本には 古くから 神社仏閣に伝わる行事や飾り物 769 01:20:22,075 --> 01:20:27,080 季節によって味わう旬な食べ物や その土地に伝わる風習など 770 01:20:27,080 --> 01:20:33,086 幸運を呼び込むために縁起を担ぐ さまざまな物や行いがあります 771 01:20:33,086 --> 01:20:38,091 皆さんの周りにも きっとある 幸運を呼ぶ縁起物 772 01:20:38,091 --> 01:20:42,095 この番組では そんな縁起物を ご紹介していきます 773 01:20:42,095 --> 01:20:45,095 さて 今日の縁起物は? 774 01:20:57,110 --> 01:21:02,115 香りと色で 春を感じさせてくれる桜餅 775 01:21:02,115 --> 01:21:06,119 桜の葉で餅を包む工夫は 江戸時代に始まったそうです 776 01:21:06,119 --> 01:21:10,123 ちなみに 桜餅は 2種類あることをご存じですか 777 01:21:10,123 --> 01:21:14,060 関東で多いといわれている桜餅は 778 01:21:14,060 --> 01:21:19,065 小麦粉などの生地を焼いた皮で あんを巻いたクレープ状のお餅 779 01:21:19,065 --> 01:21:21,067 一方 関西の桜餅は➡ 780 01:21:21,067 --> 01:21:26,072 道明寺粉で皮を作り あんを包んだ饅頭状のお餅で➡ 781 01:21:26,072 --> 01:21:30,076 道明寺粉の 粒々した食感が特徴です 782 01:21:30,076 --> 01:21:32,078 桜餅といえば➡ 783 01:21:32,078 --> 01:21:37,083 餅を包んでいる塩漬けの桜の葉の 存在が欠かせません 784 01:21:37,083 --> 01:21:41,087 正式には 葉を取って食べるのが 推奨されているそうです 785 01:21:41,087 --> 01:21:44,090 もちろん 食べても 問題はないそうですよ 786 01:21:44,090 --> 01:21:47,090 私は 時々 食べちゃうかな 787 01:21:52,098 --> 01:21:56,102 突然ですが 皆さんは 竹の子 お好きですか 788 01:21:56,102 --> 01:21:59,105 歯ごたえがよく 食べ飽きない風味で➡ 789 01:21:59,105 --> 01:22:02,108 私は もう大好きです 790 01:22:02,108 --> 01:22:05,111 昔から 出世運がアップする 縁起のよい食べ物として➡ 791 01:22:05,111 --> 01:22:07,113 愛されてきました 792 01:22:07,113 --> 01:22:11,117 竹の子は すくすくと まっすぐに 太陽に向かって伸びるため➡ 793 01:22:11,117 --> 01:22:16,055 神さまのご加護が得られやすいと 考えられていました 794 01:22:16,055 --> 01:22:19,058 また竹の子は 成長が早いため➡ 795 01:22:19,058 --> 01:22:22,061 竹の子のように 早く成長してほしいと➡ 796 01:22:22,061 --> 01:22:25,064 親が子供に 竹の子を食べさせたそうです 797 01:22:25,064 --> 01:22:30,069 そのほかにも めったに 病気にならない 子だくさんなど 798 01:22:30,069 --> 01:22:33,072 さまざまな効果があると 信じられていました 799 01:22:33,072 --> 01:22:36,075 おいしくて こんなに たくさんのご利益があるなら➡ 800 01:22:36,075 --> 01:22:38,077 食べないとですよね 801 01:22:38,077 --> 01:22:43,077 私は 竹の子ご飯が好きかなぁ ん~… 802 01:22:48,087 --> 01:22:52,091 突然ですが 皆さんは お茶はお好きですか 803 01:22:52,091 --> 01:22:59,098 ♪ 夏も近づく八十八夜 804 01:22:59,098 --> 01:23:02,101 この歌 一度は 聞いたことがありますよね 805 01:23:02,101 --> 01:23:07,101 『茶摘み』 でも 「八十八夜」とは 何のことでしょうか 806 01:23:12,044 --> 01:23:16,048 つまり 5月の初めごろのことをいいます 807 01:23:16,048 --> 01:23:21,053 節目の日とされる八十八夜は 末広がりの八が2つあることから 808 01:23:21,053 --> 01:23:23,055 縁起がよいとされてきました 809 01:23:23,055 --> 01:23:26,058 そのため 八十八夜に摘み取られるお茶は➡ 810 01:23:26,058 --> 01:23:29,061 不老長寿の縁起物として重宝され 811 01:23:29,061 --> 01:23:35,067 その新茶を飲むと 1年を災いなく 過ごせるといわれています 812 01:23:35,067 --> 01:23:39,071 また 「八十八夜の別れ霜」という 言葉があり➡ 813 01:23:39,071 --> 01:23:43,075 八十八夜以降は 霜の心配がなくなるので➡ 814 01:23:43,075 --> 01:23:47,079 農家では茶摘みや農作業を 始める時期でもありました 815 01:23:47,079 --> 01:23:52,084 縁起もよく さわやかな香りと 甘みもある新茶を飲んで➡ 816 01:23:52,084 --> 01:23:54,084 今年1年を元気に過ごしましょう 817 01:23:59,091 --> 01:24:04,096 七月七日といえば 七夕の日ですよね 818 01:24:04,096 --> 01:24:07,099 江戸時代には旧暦の七月七日は➡ 819 01:24:07,099 --> 01:24:11,103 もうひとつの大切な仕事が あったそうなんですが… 820 01:24:11,103 --> 01:24:14,040 それは 「井戸替え」です 821 01:24:14,040 --> 01:24:17,043 夏に 疫病が 流行するのを防ぐために➡ 822 01:24:17,043 --> 01:24:21,047 この時期に 井戸の中の掃除をしました 823 01:24:21,047 --> 01:24:25,051 「井戸浚え」 「晒井戸」とも呼ばれ➡ 824 01:24:25,051 --> 01:24:29,055 「つるつる」という落語や 歌舞伎にも登場するほど➡ 825 01:24:29,055 --> 01:24:32,058 夏の風物詩でもあったようです 826 01:24:32,058 --> 01:24:37,063 井戸の水を全て出して 井戸職人を中を掃除するのですが 827 01:24:37,063 --> 01:24:43,069 深~い井戸の中に入っての作業は 時に危険を伴ったそうです 828 01:24:43,069 --> 01:24:46,072 一方 水をくむときに➡ 829 01:24:46,072 --> 01:24:49,075 井戸に落としてしまった 髪飾りなども見つかるので➡ 830 01:24:49,075 --> 01:24:53,075 その日を楽しみに していた女性もいたそうですよ 831 01:24:58,084 --> 01:25:03,089 江戸時代から続く 夏の風物詩のひとつ 花火 832 01:25:03,089 --> 01:25:09,095 中でも 線香花火は 古くから 日本人に愛されていますが 833 01:25:09,095 --> 01:25:12,031 実は 国産の線香花火の製造は➡ 834 01:25:12,031 --> 01:25:15,034 一度 途絶えてしまったそうなんですが 835 01:25:15,034 --> 01:25:17,036 職人さんの手によって➡ 836 01:25:17,036 --> 01:25:21,040 今は 純国産の線香花火を 楽しめるようになりました 837 01:25:21,040 --> 01:25:25,044 1本1本 手作業で作られているため➡ 838 01:25:25,044 --> 01:25:28,047 表情や持続時間も 微妙に異なります 839 01:25:28,047 --> 01:25:32,047 また 純国産線香花火の 燃え方は… 840 01:25:40,059 --> 01:25:43,062 …と変化していきます 841 01:25:43,062 --> 01:25:45,064 この美しい変化は➡ 842 01:25:45,064 --> 01:25:49,068 はかなく消えゆく 人の一生が表現されているそうで 843 01:25:49,068 --> 01:25:53,068 この辺りは日本人ならではの 感性ですよね 844 01:25:58,077 --> 01:26:03,082 皆さんは 9月9日の 「重陽の節句」をご存じでしょうか 845 01:26:03,082 --> 01:26:07,086 大人の雛祭りとも いわれていますが… 846 01:26:07,086 --> 01:26:10,089 重陽は 菊の節句として伝わり➡ 847 01:26:10,089 --> 01:26:14,026 菊酒や 食用菊を 盛り込んだ料理・和菓子をたしなみ 848 01:26:14,026 --> 01:26:16,028 健康を祈願します 849 01:26:16,028 --> 01:26:22,034 また 行事として 「後の雛」という 風習も江戸時代から生まれ➡ 850 01:26:22,034 --> 01:26:27,034 3月に飾った雛人形を9月に もう一度 出すことで… 851 01:26:33,045 --> 01:26:35,047 桃の節句と違い➡ 852 01:26:35,047 --> 01:26:40,052 重陽は 菊が主役の節句なので 少し落ち着い雰囲気 853 01:26:40,052 --> 01:26:43,055 そして お酒に菊の花びらを浮かべて➡ 854 01:26:43,055 --> 01:26:46,058 長寿を願い飲む菊酒が 定番だそうで➡ 855 01:26:46,058 --> 01:26:51,058 正に大人の雛祭りといえますね 856 01:26:56,068 --> 01:27:00,072 突然ですが おはぎはお好きですか 857 01:27:00,072 --> 01:27:03,075 では ぼたもちは いかがでしょう? 858 01:27:03,075 --> 01:27:08,080 うん? おはぎと ぼたもちって 似ていますよね 859 01:27:08,080 --> 01:27:11,083 違いってあるんでしょうか… 860 01:27:11,083 --> 01:27:14,020 おはぎと ぼたもち その違いは➡ 861 01:27:14,020 --> 01:27:17,023 作られる季節によって 名前を変えていたそうです 862 01:27:17,023 --> 01:27:21,027 春のお彼岸に食べるのが 「ぼたもち」 863 01:27:21,027 --> 01:27:24,030 牡丹の咲く時期に 食べられたことから➡ 864 01:27:24,030 --> 01:27:28,034 「牡丹餅」と呼ばれていたのが 「ぼたもち」になったそうです 865 01:27:28,034 --> 01:27:32,038 一方 秋のお彼岸に 食べるのが 「おはぎ」です 866 01:27:32,038 --> 01:27:35,041 その由来は もちろん 萩です 867 01:27:35,041 --> 01:27:40,046 おはぎに使用する粒あんを 秋に咲く萩の花に見立て➡ 868 01:27:40,046 --> 01:27:42,048 こう呼ばれるようになりました 869 01:27:42,048 --> 01:27:45,051 同じものでも 季節によって 呼び方を変えるって➡ 870 01:27:45,051 --> 01:27:47,051 風流ですよねえ 871 01:27:53,059 --> 01:27:58,064 秋の味覚の最高峰とも言えるのが 松茸ではないでしょうか 872 01:27:58,064 --> 01:28:02,068 ウ~ン! このいい香りが たまりませ~ん! 873 01:28:02,068 --> 01:28:05,071 日本では 昔から親しまれ➡ 874 01:28:05,071 --> 01:28:09,075 『日本書紀』に 庶民から 天皇への献上品として➡ 875 01:28:09,075 --> 01:28:13,012 栗・鮎 そして 松茸を送ったそうです 876 01:28:13,012 --> 01:28:18,017 また 『万葉集』では 「秋の香りのよさ」と詠まれ➡ 877 01:28:18,017 --> 01:28:21,020 吉田兼好は 『徒然草』の中で➡ 878 01:28:21,020 --> 01:28:25,024 3大珍味の ひとつとして挙げています 879 01:28:25,024 --> 01:28:28,027 その後も 松尾芭蕉をはじめとする➡ 880 01:28:28,027 --> 01:28:31,030 江戸時代の俳人たちにも 詠まれてきました 881 01:28:31,030 --> 01:28:35,034 江戸時代では 庶民の食べ物だったそうで 882 01:28:35,034 --> 01:28:40,039 お吸い物や焼き物など さまざまな 料理で愛されていました 883 01:28:40,039 --> 01:28:45,039 ちなみに 私は 松茸の土瓶蒸しが大好きで~す 884 01:28:50,049 --> 01:28:55,054 皆さんは 冬の訪れの風物詩 亥の子餅って ご存じですか 885 01:28:55,054 --> 01:28:58,057 大変 ご利益もあり➡ 886 01:28:58,057 --> 01:29:01,060 紫式部の 『源氏物語』にも 登場するそうですが 887 01:29:01,060 --> 01:29:06,065 いのししの子供・ウリ坊の形に かたどった和菓子 888 01:29:06,065 --> 01:29:10,069 亥の月の 亥の日 亥の刻に➡ 889 01:29:10,069 --> 01:29:13,005 亥の子餅を食べると 無病息災となり 890 01:29:13,005 --> 01:29:17,009 また 子供をたくさん産む いのししにあやかって➡ 891 01:29:17,009 --> 01:29:20,012 子孫繁栄を願う意味が あるそうです 892 01:29:20,012 --> 01:29:24,016 平安時代に 中国から日本に伝わり 893 01:29:24,016 --> 01:29:27,019 亥の子祝いとして 貴族の間に広まり➡ 894 01:29:27,019 --> 01:29:31,023 紫式部の 『源氏物語』に 登場するほど➡ 895 01:29:31,023 --> 01:29:33,025 身近なイベントだったようです 896 01:29:33,025 --> 01:29:37,029 江戸時代になると 亥の子祝いの日に➡ 897 01:29:37,029 --> 01:29:41,033 亥の子餅を食べ いろりや こたつなどを使い始めると➡ 898 01:29:41,033 --> 01:29:45,037 火事が起きないという風習が 広まりました 899 01:29:45,037 --> 01:29:47,039 いかがでしたでしょうか 900 01:29:47,039 --> 01:29:52,044 まだまだ 私たちの知らないものや 意外なものにも➡ 901 01:29:52,044 --> 01:29:56,048 さまざまな縁起担ぎの意味が 込められているようですね 902 01:29:56,048 --> 01:29:59,051 身近にある そんな縁起物 903 01:29:59,051 --> 01:30:02,054 皆さんも お店や神社で探してみたり 904 01:30:02,054 --> 01:30:06,058 幸せを呼び込んでみては いかがでしょうか 905 01:30:06,058 --> 01:30:10,058 それでは またお会いしましょう 小林綾子でした